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仮投下スレ
288
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/07/09(火) 22:31:48 ID:Lxg7rqi60
(……"私に任せろ"と孔明は言ったが、さて、どのような手を用いるのか……)
表情一つ変えずに良策を練る孔明を、スターリンは黙ったまま観察していた。
孔明は――――使える男なのかどうか。それとも、役に立たぬ者であるのか。
それを見極めんと、目の前の獣……サバンナを如何にして配下に加えるかを観察していた。
しかし孔明は、時折むむむと唸るだけで、今の所、行動を起こしてはいなかった。
だが、そんな孔明に対して、スターリンは何も言わずに、ただ見ているだけであった。
(しかし……つくづく不可解な事ばかリだ……)
自身の知らぬ物ばかりに触れて来たせいか、スターリンの思考対象が孔明から少し離れる。
……今まで、見たこともないような街並みに、建造物群。
本来ならば、こんな所にいるはずでも、いるべきでもない猛獣。
改めて考えてみれば、奇妙なものだ。
(ライオンはまだ分からなくもない。動物園からでも連れてくれば良いだけのこと。だが……この建物はどうだ?
これほどの物を建築するにはかなりの時間と労働力、それと相当な量の金を要するだろう。
果たして、それらはどこから調達してきたのか? 見る限り、あの男にそれらを調達する力は無さそうだが……)
しかし、それらの事よりも、不可解な事がスターリンにはあった。
(――――とうの昔に死んでいるはずの孔明が、何故生きている? あの本の記述が正しいのならば、
孔明は1500年以上前の人物と言う事になる……。そのような人間が、現代まで生きているはずもない。
ならば、奴は"孔明"の名を騙る偽物か?)
もしそうならば、スターリンは迷わずトカレフの引き金を引くだろう。
だが……それをやるにはいささか早いとも思っていた。
目の前にいる孔明が偽物なのか本物なのか、判別できない以上は……。
「……まだ掛かりそうなのか」
「もう少しお待ち下さい」
表情を崩す事なく、孔明は返した。
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