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仮投下スレ
275
:
◆shCEdpbZWw
:2013/06/17(月) 23:06:16 ID:3NVYLIzY0
「キサマ、初対面の相手……それも目上の相手に対する口の聞き方も分からんようだな」
「あなたこそ、初対面の相手にずいぶんな物言いでは? 一度鏡でもご覧になればよろしいのでは?」
A-10神が凄んでみても暖簾に腕押し、ファヌソはどこ吹く風である。
自らの怒りをさらりと受け流すかのようなファヌソの態度に、A-10神も我慢の限界を迎えようとしていた。
……だが、怒りに身を任せてみたところで、今のA-10神には何も出来なかった。
自慢のアヴェンジャーはひろゆきによって弾を奪われている。
本当なら使いたくもないチンケな(あくまでA-10神の基準である)MINIMIも先刻イーノックこと竹安佐和記を巡るいざこざで打ち尽くしてしまった。
いくら戦場で数々の輝かしい功績を打ち立てたA-10神と言えど、弾薬なしではただの飛行機である。
燃料があるだけ、まだマシであるとも言えるのだが。
「……フン、見た目によらず度胸だけはいいようだな」
「それはどうも」
忸怩たる思いでA-10神は矛を収めようとした。
下手に出るつもりなど毛頭無いが、それでもこの目の前の白衣男もパシリにして弾薬を捜させねば未来は無いことをA-10神は自覚している。
「口の聞き方についてはこれから叩き込まねばならんが、そのぐらい気骨のあるやつでないと俺の命令にはついてこれんだろうな」
「はぁ……命令?」
「そうだ、俺はあのたらこ唇のクソッタレをブチ殺してやるつもりでいる」
「それはそれは」
話半分にファヌソは聞き流す。
それはA-10神も悟っていることではあるが、構わずに持論を並べ立てる。
「それに向けて、今は忠実な下僕二人に奴を跡形も無く吹っ飛ばせるような武器を探させている」
「武器って……あなた、自分の立派な武器をお持ちではないので?」
「ケッ! 兵装は全部剥ぎ取られてんだ! 兵装の無い戦闘機なんて最早戦闘機じゃねえ!」
兵装が無い。
その言葉を耳にしてファヌソが少しばかり口角を上げ、にんまりとした笑みを浮かべる。
「戦闘機のプライドをズタズタにされてんだよ……これは最早宣戦布告以外の何物でも……おい、何だその笑顔は」
「あぁ、いえ、すみませんすみません。あまりにもあなたと私が似すぎていまして」
「はぁ?」
ファヌソは余裕綽々と言わんばかりに両の手を広げてみせる。
「実は私もちょっとした力を持っていましてね……それがあのひろゆきによって些か封じられてしまいまして」
「力だぁ? 言っとくが、俺はオカルトだのファンタジーだの、そんなのは信じねえからな」
「あなたが信じるかどうかはともかく、とにかく私もあの男には宣戦布告されたようなものだと思っていましてね。
一泡吹かせる……いや、それでは足りませんね、奴を地獄に叩き落してやろうと考えてはいるのです」
「ほぉ、そいつはいい心がけだ」
「そこで、です」
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