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仮投下スレ
274
:
◆shCEdpbZWw
:2013/06/17(月) 23:02:05 ID:3NVYLIzY0
「誰の支給品か知りませんが持て余してしまったんでしょうかね……ちょうどいい、アレも私が貰っていくとしましょう」
ファヌソがここまで出会ったのは、人間・竹安佐和記と死体となって見つかったウララーだけ。
故に、眼下に停まっているA-10神が参加者であるなどとは夢にも思っていなかった。
ウララーの造形自体が既にヒトのものではないが、それでも少なくともウララーは生物のような形態をとっていた。
まさか無生物である飛行機が参加者ではないだろうという考え、そしてヘリコプターという大型の支給品が割り当てられたという事実。
その二点がファヌソの判断を誤らせた。
開けた場所とはいえ、ヘリコプターを周囲の建物に接触させないように着陸させるのには神経を使う。
万一の事があろうと、自分が助かる自信があるファヌソではあるが、貴重な移動手段が奪われる可能性は否めない。
慎重に慎重を期してゆっくりとヘリコプターを駐車場へと着陸させた。
プロペラがゆっくりとその回る速度を落としていく。
キュゥン、とエンジンが沈黙する音を確認してから、ファヌソは白衣をなびかせて駐車場に降り立つ。
……次の瞬間、耳に響き渡る声にファヌソは思わず目を丸くした。
「……なんだァ? そのふざけた格好は!?」
不意に敵意をぶつけられるような格好となり、ファヌソは思わず辺りをキョロキョロと見回す。
どこから誰かが自分を見下ろして言葉を放ったのだと考えたが、誰かの気配を感じることは出来ない。
「なにをキョロキョロしてやがる! テメエだよ! そこの白衣着込んだテメエだ!!」
「……まさか」
ファヌソが声のする方に目を向けると、そこには自分が鹵獲しようと目をつけていた戦闘機――A-10神が鎮座していた。
理解の早いファヌソは、この戦闘機もまた参加者の一人(ヒトであるかどうかは置いておくとして)であることを受け入れる。
「いつまでも帰って来ないもやし野郎や猫耳野郎といい、さっきの妙な格好した野郎といい……ここにはロクな奴がいやしねえ!!」
「ぎゃんぎゃん五月蝿いですねぇ、子供じゃあるまいし」
「んだとぉ!?」
自分の力に絶大な自信があるファヌソは、たとえ泣く子も黙るA-10神に凄まれようと怯まない。
そして自らの力に絶大な自信があるのはA-10神もまた同じである。
自分が元いた世界で自分に忠実だった部下はもちろんのこと、ここに来てからも自分に対してここまで不遜な態度に出る者はいなかったのだ。
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