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仮投下スレ
238
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/05/05(日) 21:06:17 ID:izeT9O/s0
3人目の男――――グンマーだった。
全く警戒していなかった相手からの攻撃で、やる夫はなす術もなく殴り飛ばされる。
「チイッ……目覚めとったんか!?」
少し呆然としていたやきうのお兄ちゃんもハッと我に帰り、拳銃をぶっ放す。
……だが、大して狙わずに撃ったせいで、グンマーにはかすりもせずに、空中を貫くばかり。
「……お……ぐ……」
腹部を思いっきり殴られ、ピクリとも動かずに気絶するやる夫。
その手から、散弾銃がもぎ取られる。
「コイツハイマカラオレノモンダ。ヨビノタマトカネェノカ?(この武器は俺が頂く。予備の弾はないのか)」
「……」
グンマーの問いかけに答えず、拳銃を構えたまま動かないやきうのお兄ちゃん。
……この騒ぎを聞きつけて、マッマ達も来た。
「死にたないなら、こっち来いひん方がええで」
散弾銃の銃口をやきうのお兄ちゃんから逸らさずに、近くの鞄を探るグンマー。
……そこから弾倉のような物を取り出し、懐に仕舞う。
(お前、他にも仲間がいただろう? だとすると、相手するには多勢に無勢だな)
「オマエ、ホカニモナカマイタダロ? アイテスルニャチトオオスギルゼ!」
相手するには数が多すぎると判断したグンマーは、踵を返し、全速力で……。
「コンドアッタラ、ブッコロスカラナ!(次に出会った時は……容赦しない!)」
窓を突き破り、外へと飛び出して行った。
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