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仮投下スレ
233
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/05/05(日) 21:04:47 ID:izeT9O/s0
「ええ。ひろゆきに、テレビ局を通じて停戦の意思を伝えます」
「それ…………問題ありまくりよ」
「な、何故ですか!?」
一呼吸置いた後、マッマは話しだした。
「まず、幾ら停戦しようと訴えた所で、相手が乗らなきゃ意味が無いじゃない。私たちをこんな所に連れてきて、
なおかつ殺し合いさせるような奴が、そんな誘いに乗ると思う? まず、無視されるか突っぱねられるでしょ」
「……」
「第一、テレビ局からあいつらに何か言う事って出来るの?」
「おそらく、出来るのではないかと。テレビ局から映像を流せば、あちらの目にも停まるでしょうし」
「まあ、その可能性はあるでしょうけど。あっちだって、私たちが逃げ出さないように見張ってるだろうしね。
でも、その問題を乗り越えても、まだ大きな問題が残ってるわ」
ふう、と一息つき、なおも喋り続けるマッマ。
その声には、幾分かいわっちに対する呆れと怒りが籠っていたかもしれない。
「もし停戦が受け入れられたとして、その後はどうするのよ?」
「……その後?」
「そうよ、その後よ。停戦が運良く受け入れられたとして、その後はどうすんの?」
「その後は……」
さっきとは打って変って、黙りこんでしまったいわっち。
そこを突くように、マッマはさらに踏み込んでいく。
「それも考えずに、今までやってたの? ……私としては、その案を実行に移すのはやめた方が良いと思うけど」
「……で、ですが」
「言いたい事は良く分かるし、あなたを責めるつもりもないわ。でも、考えてみてよ。さっきも言ったけど、
こんな所に無理矢理連れて来てるような奴が、こっちの言う事なんてまともに取りあう訳がないわ」
……何とも言えない、気まずい空気が、部屋を包んでいる。
「……ごめんなさいね、しぃちゃん。さっきから私が喋ってばかりで。怖かったでしょう」
そう言いつつ、今までにない優しい目線を、しぃに向ける。
「大丈夫……。怖く、なかったヨ」
「ならよかったわ」
ほんの少しだけ、空気が変わった時だった。
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