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仮投下スレ

225 ◆m8iVFhkTec:2013/04/24(水) 01:13:44 ID:SPi6doXU0

「……よし、書き込み完了」
「はい、お疲れ様です、ひろゆきさん」

椅子の背もたれにひろゆきは思いきりもたれ掛かった。
その隣でモニターをじっと見つめる中年の男が一人、労りの言葉をかける。
男の名はFOX。2ちゃんねるの鯖を管理人する存在。彼もバトルロワイヤルに関わっていた。

「いやぁ、お疲れ様はFOXさんの方ですよ。僕ギリギリまで寝てましたからね。
 ……それで、夜のうちに面白い参加者いました?」
「そうだねぇ、個人的にはいわっちが気になりますね。どうやら我々に『停戦』を持ちかけようとしてますね」
「へぇ、停戦……。直接は殺し合いを止めるんじゃなくて、停戦ですか。ほー……」

ひろゆきは興味深そうに、仕切りに頷く。
停戦……言わば『一時的な中断』であり、完全な和解ではない。
故に考えられる目的は『時間稼ぎ』。彼は一時的にでも猶予を求めているという事。
では、我々がその時間を与えたとして、いわっちは何をしようと言うのだろうか。
FOXもひろゆきも、その点については注目に値すると考えた。

「今後彼が実際に我々に交渉を持ち掛けてきたら、ひろゆきさんは乗ります?」
「うーん……いやぁ、どうかな」

FOXの問いに、含ませたような曖昧な返答で返した。

「それは置いといて、他だと、何か面白い参加者っています?」
「そうですねぇ……ZUNがとんでもなく勘が鋭いですね。推測だけで盗聴器に気付きましたから。
 あとはやきうのお兄ちゃん。開始早々暴れた挙句、エルメェス菌に感染しました」
「うっわぁ……」

これまた優秀なのからカオスなのまで色々居るもんですねぇ、とひろゆきは苦笑した。
やはりメンツがメンツだ、これから想定外の出来事も起こりうる可能性は高い。

「うん、じゃあ今から僕も監視の方に入るんで、FOXさん忍法帖担当なんで、そちらメインでお願いしますね」
「わかってますよ。そろそろ使用者が増えてくる時間だと思いますし、忙しくなりそうです」
「そうですかねぇ? 案外みんな慎重になりそうですけどね」
「それなら私も監視に回りますよ。ひろゆきさんだと絶対監視先が偏ると思うので」
「あ、はい。じゃあその時はその時で」

その言葉を最後に会話が途切れた。
二人はそれぞれヘッドホンを付け、コンピュータのモニターに視線を向けた。



……こうして、バトルロワイヤルの第二幕が開始される―――


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