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仮投下スレ
178
:
◆m8iVFhkTec
:2013/02/07(木) 21:21:14 ID:diTZsHK20
「その1さんっていう方も、殺し合いに巻き込まれているんですか?」
「ええ、いるに違いありません。僕の勘が告げているんです」
八頭身は自信を持ってはっきりとそう答えた。
……ただ、参加者名簿には彼の言う『1さん』と思わしき人物が見当たらなかった。
考えられることは、『1さん』は殺し合いに参加していないか、登録されている名前とは違うのか、名簿が間違っているか…このどれかであろう。
とりあえずは彼に『1さん』についての情報を聞いてみよう。
「ンフフフ…なるほど、勘ですか…。ちなみに、『1さん』という名前はかなり珍しいですが、本名でしょうか」
「なんでそんなこと聞くんですか?」
「え……いや、なんでって……」
突っぱねるかのように質問が返ってきて、思わずたじろいでしまう。
それを聞かれることが不都合なようにも思える。
「いや、もし1さん以外の呼び方があったら、情報を聞いたときにわかるかと思いまして」
適当な理由を挙げた。
『名簿に載ってないから』なんて言っては、面倒なことになる。
「1さんは1さんですよ。それ以外にありません。」
「はぁ……
あ、ではでしたら外見的特徴などを教えてくださればいいのですが」
「1さんは、笑顔が爽やかで、クールで、優しさにあふれていて、
それでいて多少の厳しさも備えていて、普段はカッコよくて、
たまに抱きしめたくなるようなかわいい一面もあって……
⊂二 ̄⌒\ ノ) あぁ、愛しの1さん!!
)\ ( ∧_∧ + / \ 僕は君の全てが欲しい!」
/__ ) ´Д`) _ / /^\)
//// / ⌒ ̄_/
/ / / // ̄\ | ̄ +
/ / / (/ \ \
+ \ 〉
+ .| y 'j
i ( く
+ | i \ \
| | \ \ +
| | \ \
| | \ ヽ
(⌒__ノ i .j
`‐'
感極まって叫びだす八頭身に引きながら、ZUNは改めて問いかける。
「…………あの、外見的特徴といったはずですが……例えば貴族っぽい服装だとか、そういうのを……」
「イカしたヘアースタイル! そして凛々しい顔立ち! これに限るね!」
「…………はぁ、なるほど……」
ZUNは首を傾げた。
先ほどから『1さん』という人物像が一向に掴めない。
八頭身は頬を桜色に染めて、その『1さん』の姿を妄想しているようだが……
彼の話す『1さん』の情報には、どれも明確な特徴と呼べるものがなかった。
服装だの、背丈だの、挙げられるものは他にいくらでもあるはずなのに、彼はそれを語らない。
男性なのか、女性なのか、それすらも明確ではないのだ。
顔立ちが整っていて、素晴らしい性格…わかることはそれだけ。
人物としての個性が何一つないのだ。言うなれば『人格者なマネキン』みたいなものだ。
「ウッフフフ……いかがです、君も1さんの魅力を理解していただけたかな?」
「う〜ん…いやぁ、私にはちょっとねぇ……」
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