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仮投下スレ

152 ◆i7XcZU0oTM:2012/12/18(火) 20:48:23 ID:2ToxNb.60

 まあ、もしかしたら、この状況を打開出来る何かがあるかもしれない……。
 それを考えると、調べるのも悪くはない。……A-10神を倒すほどの物が、ないとは言い切れないし。
 それに、あまりA-10神の武装になるものを、早く見つけられても、それはそれで困る。
 武装を見つければ、間違い無くダディクールがA-10神に持って行こうとするだろうし。
 ……とにかく、今は行ってみることにするか。









「よいしょ……っと……」

 門を乗り越え、砂糖工場の敷地内に侵入する。
 最初は、門が施錠されていたせいで、何らかの警備システムがあるのではないかと疑っていたが……。
 ダディクールが全く警戒せずに門を乗り越えて、何も無かった事から、特に何かある訳では無いと悟った。
 ……地味に、始めてこいつが役に立った瞬間だった。

「どうした、もう疲れたのかい? 若いのに体力無いんだな」

 悪いが、僕はお前と違って慎重なんだよ。
 考えも無しに突っ込むほど、愚かじゃない。

「さあ行こう。工場内を調べるんだ」

 ……いつからお前が主導権を。
 まあいいさ……今は、従っておこう――――演じるんだ。従順な男を。
 有能なメンバーを、集めるまでは。

「どうした、行かないのかい」
「……今行きますよ」

 そう言って、僕らは工場の入り口へ近づく。
 ……しかし、ダディクールは扉を開けようとしない。何故だ。
 そう思っていると、奴は僕に、何かを期待するような目で見て来た。
 まさか、僕が代わりに開けろって言いたいのか?何で僕がそんなことを。
 こうやって見ただけでは分からないが、もしかしたら……殺し合う気のある奴が、いるかもしれない。
 そのリスクがあるのに、碌に武器もないこの状況で、僕にやれと言いたいのか。
 ……眉間を撃たれても死なないような、お前が行けばいいんじゃないのか?

「…………僕が開けるんですか?」
「そういう訳じゃない。ただ、俺が開けるってのが、ちょっと躊躇われるだけさ」


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