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仮投下スレ

146 ◆m8iVFhkTec:2012/12/09(日) 08:28:20 ID:2kPLYxN60
目の前の惨状は完全にトラウマものである
やる夫は目を白黒させながら恐怖にうち震えた
転んだはずみで閉め忘れていたデイバックから何かがカンカララと落ちたようだが、そんなことには気が回らなかった

「は、早くここから離れるお」

とにかく赤黒い光景を視界から追いやりたかった
腰を抜かしており、うまく立ち上がれず、四つん這いで惨状に背を向ける
そのまま立ち去ろうとしたのもつかの間、先ほどの死体の感触を思いだして嘔吐してしまう
オォエーッ…
吐き気を抑えようと深呼吸する。血の臭いがひどいので、なるべくハーハーと口だけで呼吸する
#aa(){{{
__
_/___ヽ
(´・ω・`)
(     )
`u-u'
}}}

ふと、顔を上げると誰かの足が視界に入った
そこにいたのは、なんとも哀愁を漂わせた表情の小柄な少年だった
少年はやる夫の姿とエルメスの亡骸を見て、表情を変えぬまま尋ねた

「これ、君がやったの?」
「ち、違うお!知らないお!」
「でも、君の体は血だらけだし、凶器のチェーンソーも落ちてるし…」
「えっ、チェーンソーって、何の…?」

転んで接触したせいでやる夫の体には血がべったりと付いていた
さらに少年が死体のそばを指差す
恐る恐る振り返ると(なるべく死体をまともに見ないように)デイバックから落ちた支給品チェーンソーが、
ちょうど真っ赤な水溜まりに転がり、刃の箇所を絶妙な具合に染めていた
やる夫は生々しい凶器にぎょっとした。というか今まで確認していなかった。間抜けにもほどがある
少年はやる夫がやたらきょとんとしていることに違和感を覚えたが、まさか支給品を未確認だとは夢にも思わない

「ここまでやる必要は無かったんじゃない?ぐう畜だなぁ…」
「違うお! やる夫はただ通りかかっただけで…」
「じゃあそれまで何をしていたんだい?」
「そりゃあ、死ぬ前にどうせならレイプしようと…」

パニックのあまり、本音を漏らしてしまう。しかもこの表現では誤解は免れない
あわてて口を押さえたが、相手の目は既に完全に疑いから確信へと変わっていた

「そうかそうか、つまり君はそんな奴なんだな」

表情を変えずに淡々と言われたこの言葉には、明らかに軽蔑や侮蔑の感情が込められていた
それはかつて、2chで言われたどんな暴言よりも、深々とやる夫の心に傷を付けた
怖い、怖い、見るな、…そんな目で俺を見ないでくれっ!!

「ウワアアアァァァン!」

やる夫は無理やり立ち上がり、少年にぶつかり突き飛ばして逃走した
#aa(){{{
        ____
      /      \
  o ○ o´  _ノ  ヽ、_ `o ○ o
.。゚   / o゚/⌒)  ((<))゚o\   ゚ 。なんなんだお!みんな怖い人ばっかりだお!
    | 0 / /(__人__)'  0 |    やる夫はただ、死ぬ前におんにゃのことウフフアハハしたいだけなのに!
    \ / /  `― '     /
}}}

被害者面をして、泣きながら路地を走っていった


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