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仮投下スレ
130
:
◆i7XcZU0oTM
:2012/11/24(土) 21:30:20 ID:gVHJHdVs0
お互い一度距離を取り、再度ぶつかり合う。
――――辺りに響く金属音。触れあう刃。一瞬も、気が抜けない。
何度も何度も、不規則な金属音が響く。
どの斬撃も、有効な一撃を入れるには至らない。
巧みに防御し、手痛い一撃を食らわないように、攻撃を凌いでいる。
お互い、一歩も引かない。いや、引いてしまえば、その隙に付けこまれる……!
……この勝負、長くは続かないだろうな。あれほどの剣を振るっているんだ、普通ならかなり体力を消耗する。
しかし、それはこちらも同じ事。早く、決着をつけないとマズい。
――――その焦りが、俺の心に一瞬のスキを産んでしまったようだ。
一瞬力の緩んだ手から、剣が弾き飛ばされる。
「くっ……!」
吹き飛ばされた剣は回転した後、天井に突き刺さって消えた。
グズグズしてる暇はない。
すかさず、もう一度剣を呼びだす。
「……まだ負ける訳にはいかないんだからな!」
さっきは上から。なら、今度は下から攻める!
大きく踏みこみ、一気に振り上げる!
しかし、これもまた防御される。
さっきと違って、今度は、静かに鍔迫り合い……。
「……」
ギリギリと、刃同士が擦れあい、音を立てる。
汗が額から頬を伝い、地面へ落ちて行く。
いつまでこれが続くだろうか……そう思っていた時だった。
――――何かが、こっちに飛んでくる。
「鬼子ちゃん、こっちへ!」
その声に応えるように、相手は俺の剣を押し返し、一歩引く。
――――撤退するつもりか?
そうはさせない、逃げれば背中ががら空きになるじゃないか!
……しかし、追撃は出来なかった。
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