再会の笑顔 - 1397392052 - したらば掲示板

1：歩美：2014/04/13(日) 21:27:32: 歩美で～す☆

レッツの戦士の話です！
最近ハマっている戦士が登場します！

下手ですがコメント宜しくお願いします…(笑)
2：歩美：2014/04/13(日) 21:31:00: ＊cast＊

齊　藤　　茉　日

瀧　澤　　　翼

小　西　　憧　弥
3：歩美：2014/04/13(日) 21:35:22: ＊prologue＊

再び　会った時の　君の　笑った顔……

それは僕にとって、大切な大切な、宝物なんだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
4：凜歌 ◆khVyHt0Xgo：2014/04/13(日) 21:42:58: はじめまして！ですかね…??笑

前から知ってたんですけど、話したことがないと思うんですよね…
多分…w

今の戦士ですね♪

頑張ってくださーい☆☆
5：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/13(日) 21:44:37: 歩美

まひちゃんと翼と憧弥かぁー!!
ねぇ、これって恋愛モノ??w
あ、恋愛モノか。

なら、この配置だとつばまひ??
6：陶歌 ◆bJ7Sm6UbEo：2014/04/13(日) 21:55:24: まひちゃぁぁぁん♪←
とーやくーーーーん☆←←

この２人＋あーちゃんゎまぢ推し！！w

あ、勿論他の子も普通に好きやぉww

がんばぁ☆
7：歩美：2014/04/13(日) 21:59:03: ＊第1話＊　～一目惚れ～

僕は、瀧澤翼。
てれび戦士になるためのオーデションの応募した。
今日は書類をもらうため、とある都内のビルにやってきた。

建物の中に入ると、入り口付近はロビーになっていた。

すると、ロビーのソファーには見知らぬ女の子＿＿＿身長は僕くらい＿＿＿が座っていた。
その子を見た瞬間、息をのんで、見とれてしまった。
なぜなら……

すごい美人だったから。
美人って言うか、可愛いって言うか……
向こうの子は僕に気付くと、優しく微笑んで軽く頭を下げた。

うわぁ～可愛い……

って、見とれている場合じゃなかった！
僕は我に返ると、ぎこちなく会釈をした。

向こうの女の子は、もう一回笑って、奥に入って行ってしまった。

あの子、誰なんだろう…
NHKの番組に出ている人かな…？
雰囲気がそんな感じだった。
清楚な感じで…。

そんなふうに思っていると、あの子を追いかけたい、あの子にもう一度会いたい……
そういう感情が出てきた。
なんだろう、この気持ち。
抑えたくても抑えきれない、この感情……

これが、僕が初めて経験した一目惚れ＿＿＿。
そしてこれから、僕にとって初めての恋が始まる＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
8：美里 ◆6vRHGv4BPw：2014/04/13(日) 22:05:04: ヤバイ！！
この3人めっちゃ推し！！←
特にまひちゃん！！
可愛すぎるー！！
翼もレッツのブログ見て好きになった！！笑

頑張ってね☆
9：歩美：2014/04/13(日) 22:05:51: 凜歌さん）はじめまして！（ですね、一応…w）
　　　　　私も、話したいな～っといつも思いつつ、今まで話したことが（多分）無いですよね…

　　　　　はい、がんばります！

愛沙）そーそー、恋愛もの！w
　　　さすが、配置で分かった?　cpw
　　　うん、翼と茉日だよ～☆

陶歌）うん！うちも好き～！
　　　今回は好きな戦士を入れてみた！わら

　　　私も明莉好きだけど、今回は入ってない…泣←作者なのに「泣」とか言うなよw
　　　今度明莉と誰かのcpで書こうかな～♪
　　　あ、あかりって、明莉の方だよね？

　　　がんばるよ～
10：歩美：2014/04/13(日) 22:08:51: 美里)うんうん、わかる！いいメンバーだよね！←
　　　茉日かわいい、憧弥は男子でめっちゃ可愛い、翼も結構可愛い～(笑)

　　　頑張るよー

皆さま、コメントありがとうございます！！
11：歩美：2014/04/13(日) 22:12:10: 下手すぎる…

そしてわけわからん題名…

さらには、なんか間違えてるし。わら

第1話、二行目、『オーディションに応募した』です。

『の』→『に』です。

最初っからかよ…ww
12：陶歌 ◆bJ7Sm6UbEo：2014/04/13(日) 22:19:28: うん、明莉の方ですww
やっぱ分かりにくいよね笑
13：歩美：2014/04/13(日) 22:47:01: ＊第2話＊　～緊張の先に待つもの～

一次試験を突破した僕は、二次試験の会場にやってきた。
二次試験は審査員の前で、演技、歌唱などをする。

僕は上がり症で、すごく緊張しやすい、というか、絶対緊張する。
ま、ダメもとで受けるか…

それにしても、今まで以上に緊張する……
そこで　はたと思いついた。
今、僕が緊張している理由…
それは二つあるんだ、多分。
一つ目は、審査員の前でやるっていうこと。
二つ目は…

前ビルに来たときに会った、あの女の子。

あの子にどこかで会えるんじゃないか…
もしかしたら、あの子もてれび戦士のオーディションに応募した子なんじゃないか……
そう思った。

よくよく考えてみたら、あの日ビルには、てれび戦士のオーディションに応募した人しか入れなかったはず。
だったら、あの子、今日も来てる可能性あるよ…?!

そんなこと考えていたら、もう平常心には戻れない。
ドキドキする…
それでも何とか冷静になれるように努めて、指定の席に座った。

いよいよ、二次審査が始まる…
あれ、そういえば、右隣の席の人来てないな…
ま、そんなことより、集中しなくちゃ。

審査員の人が、今から始まる演技のテストの説明を始めた。
その時…

「ふぅ…」

ん？
今、すぐ右から、椅子に座る音とともに、なんか聞こえた……

右を見てみると…

「あっ…！！」

思わず（小さいけど）声をあげてしまった。
僕が見つめる先、右隣には…

そう、あのときの、
　　　僕が一目惚れした
　　　あの子がいた。

向こうも驚いたみたいで、
でも、
僕はすごく嬉しくなった。

だって、再会できたんだもん…！！
僕はどこからともなく笑った。
もちろん、その子…
君も笑っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

審査員の説明が終わると、演技のテスト、オーディションにうつった。

僕は24番目、次が例の女の子……

自分の番が近づくにつれ、緊張してくる。
やっぱ、上がり症って困る……

僕は両手を膝の上で握りしめて、超緊張していた。
次が出番だ…
緊張max…！！

その時＿＿＿

隣にいた君が、僕が恋した君が、

僕の手を

そっと

握りしめて

笑いかけてくれた。

まるで、「絶対、大丈夫」

そう、力強く言っているような、

その笑顔…

僕はこの笑顔に、

助けられた＿＿＿＿。
14：優明日和☆：2014/04/13(日) 22:57:37: 初めまして☆

すごく上手ですね♪

私、まひちゃん大好きです(*^^*)(*^^*)

翼とはいいコンビですね♪
頑張ってください(^o^)/
15：歩美：2014/04/13(日) 22:59:44: 優明日和☆さん）上手いなんて、全然！
　　　　　　　　私もお気に入りのてれび戦士です、茉日、翼、憧弥…ww
　　　　　　　　はい、がんばります♪
16：陶歌 ◆bJ7Sm6UbEo：2014/04/13(日) 23:05:15: ぎゃぁぁぁ！！！

翼羨まし過ぎるゾ！！←
17：美里 ◆6vRHGv4BPw：2014/04/13(日) 23:46:49: ヤバイ…！！
まひちゃんに手握られたい……ww
翼はカッコいいし可愛いよね！笑
もちろん憧弥も！
18：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/14(月) 17:34:00: 歩美

つばまひかぁー!!
なるほど、なるほど←

でもやっぱり翼緋だn((あっ、でも翼明も好きだなー。
あと、憧明w

…………と、茉日憧。

なんか新作作りたいな……。
19：歩美：2014/04/15(火) 00:25:02: 陶歌）翼君、もっともっと茉日ちゃんと仲良くなりたいようですww←
　　　（上記の分を分かりやすく訳すと、今後も進展するからお楽しみってことだすww）

美里）うん、うちもww
　　　私が男子だったら握られたい(笑)
　　　でも、アルパカさんにはもてない茉日。。。わら

愛沙）翼緋って、翼明のことかな？w
　　　違ったらごめんね
　　　でも、愛沙が好きなのって、明莉ちゃんじゃなかったっけ…？
　　　　と、思ってw

　　　あ、新作、作ったら絶対読むよ～！w
20：歩美：2014/04/15(火) 00:52:55: ＊第3話＊　～合格がもたらした結果～

『てれび戦士なんかになれるはずがない…』

そう思っていた僕が、
最終審査をクリアし、
てれび戦士になってしまった。
これは何かの間違い…？！
その時、ふと思い出した。

あの子は今、どうしているだろう…
てれび戦士になれたんだろうか…

そんなことを考えていると、楽屋がある建物に着いた。
あ～緊張する。。。
試験に受かってここまできたんだし、胸張っていくか！

僕は前向きに考えて、建物の中へ足を踏み入れた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

楽屋の入り口前に着いたころには、もうあの子のことなど忘れていた。
それぐらい、緊張がやばかった。

ちょっと消極的になりながらも、楽屋に入った。
すると…………

そこには8人のてれび戦士らしき子供と数名のスタッフが、
椅子に腰かけていた。

その8人の中には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…っ！！」

あの子がいた。

僕の声なき声に気付いた向こうの女の子も驚いたようだ。

そんな僕らにはかまわずに、スタッフさんが、
「学年順、座席表通りに座って～」
と僕に言った。
楽屋に入り口付近にあった紙には座席が書いてあった。

僕の右隣の（右）隣が例の子、という座席だった。

僕は自分の席に座って、その子を見ないようにしていた。
見てしまったら、いつ、自分が何をしてしまうのか、分からなかった。
自分でもコントロールできなくなりそうだった。

因みにてれび戦士の椅子に並びかたは、12人全員で円をつくる感じ。
だから、隣の隣の子の顔など、あまり見れない。
でも、とりあえず、その子を見ないように、自分で自分を抑えた。

それから10分ぐらいして、てれび戦士12人全員がそろった。
すると、スタッフさんが口を開いた。
「まずは、自己紹介するか」

そして、学年が大きい順に自己紹介が始まった。
例の女の子の次の次が僕…。
緊張するなぁ…

ていうか、僕はあの子の名前を知らなかった。
なのに、好きになっている……？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿自分でもこの感覚はよくわからない。
21：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/15(火) 07:21:28: 歩美

あ、いや二つとも好きなのw

あーちゃん(明莉)も好きだけど、りっちゃん(緋梨)も好きーww
でも結局、あーちゃんが一番なんだけども。w

ありがとう!!
じゃあ早速考えてくるわw
今年の戦士にしよー♪(予定w)
22：歩美：2014/04/16(水) 18:29:35: 愛沙）緋梨ちゃんも可愛いよね～
　　　まだ幼いって感じ(笑)←

　　　うん、宜しく！！
　　　楽しみにしてるよっ☆
23：歩美：2014/04/16(水) 18:53:38: 「私の名前は赤崎月香です！新・中1で・・・」

自己紹介が始まった。
自己紹介する時は、立ってやるらしい。

ていうか、そんなことより…あの子は名前なんて言うんだろう…

あの子のことが気になって、最初の子＿＿＿月香ちゃん＿＿＿の話はほとんど聞かなかった。
というか、聞けなかった。
次があの子…。
そう思うと、胸が飛び出そうになった。

例の子が立ち上がる。
「はじめまして、斎藤茉日です。新中1です。」

まひる…ちゃんかぁ。。。
改めて見ても、やっぱり可愛い。
僕はこの子のことが気になって仕方ない。
これから、ずっとこんなもやもやした気持ちで過ごさなきゃいけないのか……？！
それはつらい…。

まひるちゃんは、これからいろいろ迷惑かけるかもしれませんが、よろしくお願いします、
と言って、大人っぽく、静かに座った。

可愛いのに、大人っぽくて、落ち着いていて、優しくて……
そんなまひるちゃんの顔を、僕はずっと見ていた。
周りの目なんて全く気にせずに・・・・・・。

「・・・ざわくん、瀧澤くん！」

はっ！
気づけば（というか、スタッフさんの声で気づいたんだけれども、）自己紹介の番が回ってきた。

いきなり現実に引き戻され（？）かなり動揺していたけど、何とか冷静を装って、立ちあがった。

「えぇっと、新・小6の瀧澤翼です。特技はダンスです。よろしくお願いします」

座ると、今まで少し会った緊張感が消え、安堵した。
あぁ～、何とか言えた。

僕が座って、一息ついたとき……
隣の隣にいる、まひるちゃんと目があった。

急に目があったから僕はびっくりしたけど、まひるちゃんが、優しく笑った。

その笑顔と　きたら………………………。
24：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/16(水) 20:59:22: 歩美

あぁ、あーちゃんと比べれば幼く見えるよね((

で、その新作なんだけど……。
ここじゃなくて、自分の掲示板作ってそっちで書いてますw
来るの面倒だと思うけど、私のスレに書いてるから読んで来てみてください。

読みたくなかったら、来なくていいです。ww
25：歩美：2014/04/18(金) 21:47:06: 忙しいです、歩美です。わら
学生は忙しい…w（←いきなり！？）

部活やってっと（やってると）、勉強する暇ないし、そーすると、ここに来る時間なんてまんざらですよ。泣
勉強辞めちまえって？
こう見えても、私、学年1～3位の者なんですよ。
あ、自慢じゃないですからねw
ホントに、自慢じゃないです。←
田舎の学校で上位なだけで。。。
と言っても、私の学年、180人いますけど←

と、まぁなかなか来れないですが、よろしくお願いします…
↑何で、今、こんなこと言ったか、ですか？
　あぁ、それはねぇ、ま、言っといたほうがいいなとは思っていたんですが、まだ言ってなかったから…
答えになってない笑

愛沙）愛沙の掲示板にコメントしといたよ～！
26：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/18(金) 22:24:02: 歩美

来てくれてありがと!!
27：歩美：2014/04/18(金) 22:44:54: ＊第4話＊　～相談相手～

あの自己紹介から、僕は好きな人である茉日ちゃんと、あまり話せないまま1か月も経ってしまった。

少し話せたことと言えば、……てれび戦士と初めて対面した翌々日…
その時は、（僕も、上がっちゃうとそうだけど）あまり自分から話さない、茉日ちゃんから話してきた＿＿＿＿＿＿

「翼くん？」

その時はいきなり話しかけられて、びっくりした。
それに、好きな人に話しかけられたから、緊張した。

「な、何？」

「自己紹介の時、ダンスが得意って言ってたじゃん？」

「うん。」

「私もなんだ～…………って、知ってるか」

「えっ？」

「私も自己紹介で言ったから。聞いたよね。ごめんね～同じこと言っちゃって」

自己紹介の時、茉日ちゃん言ってた？
……たぶん僕、聞いてない。。。
だって、茉日ちゃんに見とれてたんだもん…
最初と最後しか聞かなかった…

「あ、私のこと知ってた？ダンスの大会とかよく出てたけど」

「えっ、そうなの？」

「うん。でも知らないよね～。多分ジャンル違うと思うし。最近で言うと、ALL JAPAN KIDSDANCE CONTEST とかかな～」

「えっ……。す、すごいね…」

まさか茉日ちゃんがそんなすごい人だとは思ってなかったから、僕は言葉を失った。
こんなすごい人に、恋しちゃったの?僕……。

「一緒にダンスできたらいいね！」

「うん…そうだね！」

会話はそこまでだった。
大野課長から集合がかかったからだ。

全く話せなかったなぁ…。
普通なら話せるのに。
でも、茉日ちゃんがダンスの大会で優勝してるってこと、初めて知った。

あと、話してみると、すごく面白い、楽しい子だな～って。
話す前は、すごく静かな子だと思っていたから。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そんな風に話せたのも、昔の話。
それ以後、茉日ちゃんとの進展はない。ほとんど話せていない。
他の人とはたくさん話すのに…。

僕はてれび戦士の中で頼れるお兄さんキャラになっていて、みんなの相談になってあげたりしている。
だから、とても茉日ちゃんのこと、相談できるような立場じゃない。
そんな僕でも、唯一僕が好きな人を知っている、色々相談できる人。それが………
28：歩美：2014/04/18(金) 22:45:28: 小西憧弥。
僕の一つ下の小5。

今日も、いつものような、僕の悲しい悩みを憧弥とグダグダと話す。

「憧弥はいいよな、茉日ちゃんとロケできて…」

「この前も言ってたじゃん、それ。」

「だってさぁ～」

だって…茉日ちゃんが好きなんだもん…

「変なセリフ言わされたけどね、僕w」

「ま、かっこよかったよ(笑)」

「何かひどいな、その言い方。けなされてる気がする」

「気のせいｗ」

「それよりさ、翼はいつロケ回ってくるんだろうね～」

「大した役もなさそうだし。スタジオでのセリフは多い方だけど。」

「上手いんだよ」

「演技が？」

「うん」

と、まぁ、こんな感じでいつも話している。

いつも、僕の、「いいなぁ～、茉日ちゃんと○○できて」
に始まり、
すぐ脱線して、関係ない話になって終わる。

たまには、ちゃんとアドバイスくれたり、励ましてくれたりするけどw

＿＿＿あー、いつになったら、茉日ちゃんと話せるんだろうなぁ・・・・・・・・・。
29：優明日和☆：2014/04/19(土) 10:37:17: 頑張れ～

翼!!お前ならできるぞい!←(萌からとった『ぞい』ww）

茉日~~~~~可愛いーー♪
30：歩美：2014/04/20(日) 14:42:11: 優明日和☆さん）コメントありがとうございます！
31：歩美：2014/04/20(日) 15:33:54: ＊第5話＊　～さよなら?!～

その1か月後＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

僕、瀧澤翼は、最近、好きな人とテレビに出ることが多くなった。
スタッフさんが、そういう番組の組み立てをするらしい。
ま、僕は唯一の小6だもんな。

と、そんなことを考えていると…

「翼くん！」

誰かに呼ばれた。
誰～？
とか思いつつ、返事をする。

「はーい…？」

「あー、こっちこっち」

きょろきょろしている僕を、手招きする人がいた。
それは……

茉日ちゃん。僕の初恋の人。もちろん、今も茉日ちゃんのことが好き。
『好き』って、はっきりとは分かんないけど、いつからか、この感情が『好き』なのかなって思うようになって…
今では、茉日ちゃんに対する気持ちは『好き』なんだと思う。

…とまぁ、こんなことよりも…

「何～？」

僕は茉日ちゃんのほうへ駆ける。

「あのさ、翼くんに大事な話があるんだけど…外の公園いかない？」

茉日ちゃんに『大事な話』と言われて、僕は少し震える。
今の茉日ちゃんは、少し明るい感じだけど、
目が少し沈んでいる。
ってことは、よくない話…？
僕はそんなことを考えながら、茉日ちゃんの後を追ってスタジオの隣の公園に行った。

公園のベンチに座るや否、茉日ちゃんは口を開いた。

「みんなにはもう少ししてから言おうと思っていたんだけどね…」

な、何…？
ﾌﾞﾙｯ
体が震える。

「実は私、

……右手の小指の治療をしに、静岡に行くんだ」
32：歩美：2014/04/20(日) 15:34:40: え？
い、今何て…

「こ、小指の治、療……？　し、静、お、か…？」

「うん……。誰にも言ってなかったんだけど…小指、疲労骨折しているみたいで」

「疲労骨折？痛くないの？今。　いつから？それ。　疲労骨折ぐらいで静岡に治療しに行くの？何で？」

いきなりのことで、疑問が多くて…

「今も痛いけど…包帯しちゃうと状態悪化しちゃうって言われて。いつから疲労骨折したのかは分かんないんだけど…状態はかなり悪いらしい。
あと1か月ぐらいしたら、切断も有り得るって、医者が…」

「せ、切断？　何で静岡で治療？　…え？で、いつ行くの？」

「静岡に専門の病院があって、有名な先生もいるんだって。一番近くて条件がいいところが静岡で…。
向こうに行くのは、1週間後ぐらいかな…」

「どうしていっちゃうの！！」

大体の状況が把握できた僕は、なぜか茉日ちゃん怒った。
要は、八つ当たりなんだろうけど。

「どうして、どうして…？」

気づけば僕は、茉日ちゃんの隣で泣いていた。

「私だって、嫌だよ！辛いよ…！！」

そして茉日ちゃんも泣き崩れた。
茉日ちゃんは泣きながら言った。

「翼く、‥んに、だ、…けは、最初にぃっ…伝えよぅ…と…思…、って…
私にと、って…翼、くん、は・・・・・・　

―――だから」　

それから茉日ちゃんは号泣した。
僕は、茉日ちゃんの最後の言葉「―――」が……

聞き取れなかった＿＿＿＿＿＿。
33：歩美：2014/04/23(水) 21:14:24: ＊最終話＊　～「再会の笑顔」はもう見たくない～

とうとう、茉日ちゃんが静岡へ出立する日がやってきた。
今、僕と茉日ちゃんがいるところは空港。
茉日ちゃんは、てれび戦士に「来なくていいから」と言ったし、今日は何人か撮影があるから、
お見送りには僕しか来ていない。

これはチャンスだ！
とは思っていたものの、ここに来るまで、全くと言っていいほど話していない。
恥ずかしいのか、気まずいのか、悲しいからなのか、怒りがあるからか…
自分でもわからないけど、話していない。

どうして茉日ちゃんは行かなきゃいけないのかって、そればっかり考えていた。

そのまま、話さないまま、別れるところまできた。
このままだと行っちゃうよ…？！

おい、翼、なんか言えよ…
いいのかよ、このままで…！！！

「じゃあ、行くね」

茉日ちゃんが言った。

「うん」

僕は普通に返事をした。

「みんなによろしくって言っといて」

茉日ちゃんの表情はいつもと変わらない。
茉日ちゃんこそ、なんか言ってよ、僕に…！！
やってもやりきれない…そんな僕が一番嫌いな気持ち。
今、その状態。
あ～もう！！！

「じゃあね」

と、茉日ちゃんが言ったその時。

ｷﾞｭｯ

気づけば僕は、茉日ちゃんに抱きついていた。
自分でもびっくりした。
体が勝手に動いた。
それでも、もう引けないから、今の気持ちを茉日ちゃんにぶつけた。

「何でいっちゃうの！！」

「えっ…？」

茉日ちゃんは突然のことに驚いている。

「どうして、どうして…僕を置いていくの！！」

「…」

「行かないでよ…」

沈黙の後、茉日ちゃんが口を開いた。

「…私だって…」

茉日ちゃんはそこまで言って、口を閉じてしまった。
目には涙が浮かんでいる。
僕は落ち着くと、静かに話し始めた。
34：歩美：2014/04/23(水) 21:14:51: 「茉日ちゃん…僕は、いつも、茉日ちゃんの笑顔に助けられてきた。
てれび戦士になれたのも…茉日ちゃんの、あの再会した時の笑顔のおかげだよ…
僕はいっつも助けられてきたんだ。

でも、もう、「再会の笑顔」は見たくない」

「え？」

「ずっと…ずっと、僕の隣にいてよ…！
　もう、二度と茉日ちゃんを手放したくない…！！」

僕が言い終わった後、茉日ちゃんは閉じてしまっていた口を開いた。

「実は…静岡まで行くほどじゃなかったの…この怪我…

でも…翼くんが…翼くんが…」

「え？僕？」

理解ができなかった。
僕の…せい？

そのあと茉日ちゃんは泣きながら話してくれた。

「翼くんのことが、好きで…その感情がすごくあふれてきて…もう、翼くんの近くにはいれないって、思った。
翼くんの近くにいたら…私なにするかわかんないから…」

茉日ちゃんは席を切らしたように泣いていた。
そして僕は言った。

「僕も…

茉日ちゃんのことが、好き」

僕は、驚いている茉日ちゃんを抱きしめた＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊end＊
35：歩美：2014/04/23(水) 21:16:44: 完結しました！

最後まで読んで下さった方、ありがとうございました！！

それでは再び、雷亜さんの掲示板の方で情報スレを書かせていただきます！！

まだいらしていない方は、是非、来てください！

本当にありがとうございました！！
36：陶歌 ◆bJ7Sm6UbEo：2014/04/23(水) 22:56:42: 完結おめでとーー☆

感動やわぁ～～～♪

翼良かったねぇ(´∀`＊)

ってか、まひちゃん可愛すぎ←
37：りんか ◆khVyHt0Xgo：2014/04/23(水) 23:11:04: 完結おめでとう！！
もう、タメにしますねww

面白かったぁ！！

あと、雷亜の掲示板ってどこにあるの？笑
教えてください…ww
38：歩美：2014/04/25(金) 18:43:07: 陶歌）うん、終わったw
　　　よかったよかったww
　　　茉日かわいいよね～！　あと明莉ちゃんだな！！わら

凜歌）ありがとう～完結したぞぃ(笑)
　　　OK！

　　　雷亜さんの掲示板は、『天てれ＊小説＊掲示板』の『小説＊恋愛ゲーム』にURL貼ってあるから、そっからとべるよ～
　　　ここに貼ろうと思ったんだけど…貼っちゃダメみたい。ごめんね泣
　　　お気に入りとかに入れておけば、いつでもすぐ行けるじゃん？
　　　頑張って探して～←

　　　まだ復活してないけど…雷亜さんの掲示板。
39：愛沙 ◆.WKGXvS4fo：2014/04/26(土) 23:14:18: 完結おめでとー!!

ちょっと遅れてごめんねw

無事 Happy end 的な。
良かったねぇー。