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入澤が慶応ニューヨーク⇨慶応文⇨日本歯科大で

521聖剣の勇者 ヒロイックパラディン 陽春:2017/04/22(土) 17:57:20 ID:kABUQFDE0
ところで、都立高校というものは、義務教育でないがゆえに、通信制への転入などで退学してしまった学生が出た場合、
クラス担任が、後日に「クラスの仲間が減ってしまって残念ですが、○○君は、■■高校への転入のため、この高校を退学しました」
というようなことを、朝のホームルームでアナウンスする。
義務教育ではない都立高校では、どうしても一定の退学者は出てしまうものであり、特に4月〜5月の都立高校一年生のクラスの恒例行事のようなものだと思う。
おれよりも先に退学した生徒がいたので、それを知っていた。


それに関して・・・・決定的な状況が訪れる。

おれが転入先の通信制の、初めてのスクーリングを終えて、帰るところ。土曜日。

各駅停車の新宿行きに乗っていた。時刻は夕方5時半くらい。

その各駅停車の車内で、まさに乗り合わせていた遥さんがいた。

おれの存在に気付いた遥さんは、話しかけてくる。高校では、直接話したことはほとんどなかったのに。ちなみに、いくらおれが相貌失認気味であっても、意識して何度も見ていた相手の顔がわからないことはない。

「ねえ・・・・ちょっと。学校きてないよね?どうしたの?」

という感じで話しかけてきた。この時点では、担任からの退学アナウンスがまだだったのだろう。タイミング的にも、次の月曜朝に退学アナウンスが行われたものとみられる。

おれは、「退学したよ」などと言い出す勇気などはなく、ただただ言葉を濁すだけだった。

「ところで、どこ行くの?これ新宿行きだよね」などと行き先を聞いて時間稼ぎするのが精一杯だった。

「あたしは、新宿に遊びに行くよ。次の駅で特急に乗り換えかな。あんたは各駅停車のまま?」

高校新一年生の女子が、PM5時半からの時間に新宿(週末夜の新宿)に遊びに行くというのは、それほど穏やかじゃないかもしれないけれども、(時代背景も考慮されたい。1999年のこと)
良くも悪くも、遥さんはそういう系統の、活発系・ギャル系の女の子で、それが当初は好きになれなかった理由だった。

「うん。僕は各駅のまま・・・」

内心、次の乗り換えの駅で離脱できるとホッとしていたけれども、いざ乗り換えの駅がきたら。

「じゃあ、あたしは特急に乗り換えるけど・・・・学校、きなよ?ホントに大丈夫?」

みたいな言葉が、最後に交わされた。中学校時代にも、少ないながら、優しさをくれた女子生徒はいたけれども、ここまで気遣ってくれる同級生女子というのは、いなかったように思える。

おれはてっきり、A.T.Fを意図的に当てていたことで、遥さんからは嫌われていたと思っていたし、(中学時代の美少女三人との差から)遥さんを恋愛対象として見ていなかったけれど、

こんなにもおれのことを気遣ってくれていた女子生徒が、一つ前の机にいたとは。

遥さんのことを今一度思い出してみても、確かに好みとは異なるギャル系でルーズソックスのルーズ度合いも大きかったが、顔は中の中〜中の上くらいだったし、身長は高かったし、
ここまでおれのことを思いやってくれている娘だったのなら、せめて連絡先を聞いていれば、結ばれていた未来もあったのかもしれない。

ただ当時1999年という時代は、遊んでいる・進んでいる系統の高校生しか携帯電話を持っていなかった。おれは後進系高校生だったので、携帯電話は持っていなかった。

「気になる異性に、携帯電話の連絡先交換を申し出る」という概念・要領さえ存在していれば、そこで連絡先聞いて、後日に「ゴメン実は退学したんだ」みたいなメールを送るとかで、

繋がりを保ち、結ばれる未来に繋がっていたのかもしれない。しかし、概念自体がなかった。


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