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考察★地震データを見守る/異常震域・深発地震◆合同避難所
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朝日新聞連載 人・脈・記/大地に聞く
:2012/11/14(水) 19:04:06 HOST:SDDfb-02p2-243.ppp11.odn.ad.jp
【ニッポン人・脈・記:大地に聞く9 地震研はオールスター】朝日新聞夕刊 2012/11/13 東京3版1面
80人以上の研究者を擁する東京大学地震研究所は、日本の地震研究で中核的な役割を
担う。教授の中田節也(なかだせつや・59)は、プロ野球のジャイアンツに似ていると
いう。「全国から目立つ研究者を引き抜いてくるが、来た後は力を出し切れていない」
後段には照れがあるのかもしれない。中田も九州大から移籍してきた。1991年、
長崎県の雲仙・普賢岳の噴火で、上空から火山活動を観察し、メディアにも頻繁に
登場した。95年に地震研に移ってからは普賢岳を約2キロにわたって掘り下げ、
世界で初めて噴火後間もない火山内部の岩石を手にした。国際火山学会の会長も務めた。
九大の助手時代は、研究費は年間30万くらいだった。分析機器も古い機械を
少ししか使えない。地震研は予算も設備も比較にならない。
****
研究者は公募で集められる。小原一成(おはらかずしげ・52)は、文部科学省が
管轄する防災科学技術研究所から2年前に移った。地震研が「観測地震学」の
教授を募ったからだ。テーマがぴったり合っている。「自分を狙ってきたのかな」と
思うほどだった。引き留められたが、共同研究の輪を広げたいと考えた。
定年が5年長く、それだけ研究を続けられるのも魅力的だった。
地下深くでゆっくりと揺れる特殊な地震を発見した。2000年、全国の観測網から
集まるデータを見ていたら、「変な顔つきをした地震波」があった。地すべりとも違う。
これまでの解析手法では震源を特定できない。連休をつぶして解析のプログラムを
作り、成果は米科学誌サイエンスに掲載された。
地震研に移ってからも古巣の研究者との共著論文がサイエンスに載った。
有力科学誌への掲載は、研究者や研究機関の実績になる。成果が厳しく問われる
時代だけに、優秀な研究者を確保する重要性は増している。
産業技術総合研究所から移ってきた佐竹健治(さたけけんじ・54)は10年、
米地球物理学連合のフェローに選ばれた。フェローの称号は、地球惑星科学の研究で
貢献のあった会員に与えられる。会員は世界100カ国以上に約5万8千人。フェローは
その0.1%以下という。産総研にいた頃の実績が評価された。地震研では歴代4人目になる。
津波の伝わり方や地層に残る痕跡、災害を記録した史料の調査といった他分野に
またがる手法を駆使した研究で知られる。「独立行政法人はミッションに沿って
研究を進めるが、大学の方が自由にできる。若い人も育てたかった」
地震研の研究者は政府の委員会の仕事も多い。佐竹は一時、週に3日は霞ヶ関に
通っていた。責任の一つだとは思うが、結構な負担になる。
****
北海道大で海底地震の研究をしてきた島村英紀(しまむらひでき・70)は、
学者が国のプロジェクトに振り回されていると感じる。「大地震で予算が増え、
観測網を拡充すると、維持に人や金が必要になる。悪循環ではないか。大学から
観測網を切り離し、研究に特化させた方がいい」
学会の主流が掲げた地震予知研究を批判してきた。北大から国立極地研究所の所長に
転じたが、06年に札幌地検に詐欺容疑で逮捕される。開発した海底地震計を共同研究
してきたノルウェーの大学に売り、2千万円余りをだまし取ったとされた。
「予知批判で虎の尾を踏んだとも言われたが、なぜこうなったのかわからない」。
島村によると、ノルウェー側は詐欺にあったとは思わないというし、私的流用も
していないという。
有罪判決を受けたが、人生を何年も無駄にしたくないと考えて控訴しなかった。
いまは武蔵野学院大学の特任教授。学会とは距離を置き、拡大する観測網や
地震の予測手法、東海地震の予知体制などに厳しい批判を続けている。
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