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考察★地震データを見守る/異常震域・深発地震◆合同避難所
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朝日新聞連載 人・脈・記/大地に聞く
:2012/11/14(水) 19:00:29 HOST:SDDfb-02p2-243.ppp11.odn.ad.jp
【ニッポン人・脈・記:大地に聞く2 理論はガラガラ崩れた】朝日新聞夕刊 2012/10/31
東日本大震災から7か月後、日本地震学会のシンポジウムが静岡大学で開かれた。
「地震学の今を問う」と銘打っていたが、地震学者の反省会のようだった。
演壇に立った東北大教授の松澤暢(まつざわとおる・53)は、スクリーンに3月10日付の
新聞記事を映し出した。記事は前日に三陸沖で発生したマグニチュード(M)7.3の地震の
事を伝えていた。併せて松澤の見方も紹介している。予測した場所で一定規模の
地震が起きたから、宮城県沖の大地震は可能性が低くなった……。
ところが翌日、M9の大地震が起きた。松澤は、大地震の可能性が低くなったという
見解を示したことに頭を下げた。さらに、できると思っていた予測ができなかったことを
地震学者全体の失敗として総括した。
こうした松澤の姿勢を苦々しく思う研究者もいる。松澤はこう反論する。「学者全員が
謝る必要はない。でも『反省しすぎ』と批判するのは学者の思い上がりだ」
****
東日本大震災の前、地震学者達は「いつ」という予知はできないが、「どこで」
「どれくらいの大きさ」の地震が起きるのかは予測できるようになったと考えていた。
東北沖も複数の海域で地震が予測され、警戒もしてきた。だが、そこにM9の数字はなかった。
あの日、松澤は東北大の研究室にいた。本棚から本が滝のように落ちてくる。想定していた
宮城県沖地震が起きたと思ったが、繰り返す大きな揺れに「これはおかしい」と感じた。
停電でパソコンが使えず、情報は得られない。出演を求められたテレビ局に行き、
パソコンを使わせてもらった。米地質調査所のサイトに接続すると、岩手沖から茨城沖まで
M9の本震と数多くの余震の震源が映し出されている。想像を超える広がりだった。
これまで積み上げてきた理論がガラガラと崩れていく気がした。
****
地震の予知、予測はどこまで可能になったのだろう。今年10月16日、北海道函館市で
日本地震学会が開かれ、地震予知を巡る討論会があった。
壇上にカリフォルニア工科大名誉教授金森博雄(かなもりひろお・76)が立った。
地震研究者の第一人者。互いに「さん」付けで呼び合う研究者も、「先生」と呼ぶ存在だ。
「3月9日の地震は後から考えれば前兆と言えるが、事前にM9の地震を正確に予知する理論はない」
「東北沖にひずみが蓄積しており、いずれ地震で開放されるかも知れないという考えは
あったが、それを防災に組み込むことは難しい」明確な語り口。松澤はうなずきながら聞いていた。
金森は東大の地震研究所教授だった時、大学紛争で施設に入れなくなった。そこを
カリフォルニア工科大に誘われて移った。巨大地震の大きさを示すのに適したモーメント
マグニチュードを唱え、地震の発生情報を防災に生かすリアルタイム地震学などで
学会をリードしてきた。
引退後は客員教授として日本の大学に1か月単位で滞在する。東北大学にいた2年前の
10月、フランスの研究者と三陸沿岸を歩いた。地形を観ながら、津波警報の重要性に
ついて語りあった。
震災後、変わり果てた街を再訪した。案内してくれたそば屋の店主を探したが、見つからない。
後で逃げのびたと知り、胸をなでおろした。
地震予知について金森は「不可能と証明出来ないが、現在も非常に難しく、今のところ
将来も相当難しい」と考える。「30年以内に70%の確率で発生」という伝え方にも疑問を
持っている。
研究者の間で「等身大」がキーワードになっている。何ができ、何ができないか。
背伸びせず、的確な情報をどう伝えるか。正解はまだ見つかっていない。
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