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考察★地震データを見守る/異常震域・深発地震◆合同避難所

39新聞記事保存版:2012/11/14(水) 18:58:05 HOST:SDDfb-02p2-243.ppp11.odn.ad.jp
毎日新聞 2012/11/5(月)オピニオン欄
特集:そこが聞きたい「地震研究 堂々と進めよ」
語り手:カリフォルニア工科大名誉教授、金森博雄氏 聞き手:鳥井真平

【予知の将来像】
 ―海外から見て、日本の地震学をどう評価しますか。
◆非常に優れています。日本は「地震列島」と言われるほど地震が多い国ですが、
大地震のたびに地震活動や地殻変動の観測設備が整備されました。震災によって
多くの犠牲者も生みましたが、観測網の充実に伴い、地震現象の解明が進みました。
優れている半面、やや内向きだとも思います。「ジャパン・ナンバーワン」の
メンタリティーの研究者が多く、海外との交渉が足りないように感じています。

 ―地震学会は10月、「地震予知」を見直し、「予測」と言い換える改革案を示しました。
◆地震学でいう地震予知は「人が自分の態度を事前に決められる情報を提供すること」です。
そのためには、地震の規模や発生場所、発生時間を事前に言い当てなければなりません。
しかし地震現象は複雑で、簡単に予知できるようなものではない。どうすれば
予知できるのかきちんと言った人もいない。将来余地が可能になるかは現在も
分かりません。だからといって「予知」を「予測」と言い換えるようなあいまいな
ことはすべきでないと考えます。言葉の定義も大切だが、「予知」と「予測」の違いを
完全に理解できる人は実際にどれぐらいいるでしょう。重要なのは、本当の地震現象を
学問としてつかまえることのはずです。地震学の限界は社会にきちんと説明しながら、
研究は(「予知」実現の可能性も含めて)堂々と進めるべきです。迷うことはありません。

 ―日本では1962年に、地震学者らが予知研究の推進を求める提言書
  「ブループリント」をまとめ、予知研究に多額の税金が投入されてきました。
◆ブループリントを読み返すと、「地震現象を理解するためには長期にわたって観測を
やろう」と書いてあります。地震現象はよく分からないから、何とか理解しようと
する非常にまともな内容です。ただし、結論に「地震予知がいつ実現するかは
答えられない。しかし10年後には信頼性を持って答えることができる」とある。政府は
(10年では予知を達成できなかったこと)きちんと検証してこなかったのではないでしょうか。

 ―現状では直前予知ではなく、「30年以内に70%」といった、将来の発生確率を
  示す「長期予測」が主流です。
◆人間の時間感覚で考えると、「何年以内に何%」と言われても分からない。はっきりと
言えないから不確実さを持たせたのは分かりますが、地震学者の私から見ても
何を言っているのか分からないものを出して、社会に研究成果を還元しているように
見せかけるのは良くない。普通の人が理解できて具体的に行動できる新たな表現を考え、
防災に生かすべきです。専門的なことを分かりやすく伝える「アウトリーチ」も重要です。


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