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古畑「呪いのビデオ?」
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/14(木) 21:54:47 ID:TG4bQ2U2
杉下「ですがビデオにはこれといって細工はなかったようですよ〜もちろんサブリミナル効果を狙った物も。」
上田「そうですか…だったら多大なストレスを与える様な映像をですね…死因は心臓発作みたいですし。」
冠城「なるほど、それだと確かにありえそうですね。ホラーとか怖いもんな。」
杉下「しかし皆さん、映像を見た一週間後に亡くなられたらしいです。ストレスが原因なら亡くなられた期間が一緒になるとは思えません。」
冠城「そうですね、映像を見た直後ならともかく。それにそんなにストレスを感じる映像なら見ないようにするという選択もできますね。」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/15(金) 06:50:41 ID:aGONFXo6
山田「こういうのはどうでしょうか?」
杉下「あなたは?」
冠城「おお、綺麗な方ですね。」
上田「綺麗?こいつは私の108番助手の山田ですよ。」
山田「なんだその番号は!でもやっぱりわかる人にはわかるんですね、綺麗だって。」
上田「はん、社交辞令だろ。」
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/15(金) 07:02:11 ID:aGONFXo6
杉下「大変、お綺麗ですよ〜それで、こういうのはとは?」
山田「私の父は有名なマジシャンでした。そう、例えば大掛かりな脱出のマジックをやるとします。お客さんはマジックを見る時は楽しむ人もいれば、見破ってやろうと思う人もいます。しかし見えるところには仕掛けが無かったりするんです。つまりビデオに仕掛けはなく、何か別に要因があったのではないかと。ビデオを見せた人間をなんらかの方法で心臓麻痺で殺した。」
杉下「なるほど〜」
山田「古畑さんという刑事の話によれば呪いの影響を受けなかった人もいるということでした。」
冠城「それなら死ななかった人がいるという説明もつきますね。見たというのがわからない人もいたでしょうし。」
上田「そう、それもいいたかったんですよ。初めからビデオは関係なく呪いの影響だと思わせた。ははっ!よくある単純なトリックですよ。」
山田「こいつは…」
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/15(金) 09:01:33 ID:aGONFXo6
冠城「一種の見立て殺人ですね。」
杉下「ええ、もし本当にそうだとしたらという仮定での話ではありますが。」
冠城「被害者の共通点、洗い直してみましょうか?」
杉下「そうですね。何か見落としがあるかもしれません。ところで山田さん。」
山田「はい?」
杉下「あなたのお父上はもしや山田剛三氏ではありませんか?」
山田「そうですよ。」
杉下「やはりそうでしたか。以前ロンドンに居た頃、少しだけお話させていただいたことがあります。」
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/15(金) 09:38:47 ID:aGONFXo6
山田「父と面識があったんですね。」
杉下「ええ、彼は素晴らしいマジシャンでしたよ。知人に誘われショーを見に行った時、ステージによばれましてね。そのご縁で親しくなりました。私が日本人ということもあるんでしょうが。」
冠城「へぇ、右京さんと仲良くなるなんて珍しいですね。」
右京「どういう意味でしょうか?」
冠城「別に…」
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 00:23:18 ID:4urT0uaY
楽しい面白い続き書いて!
やっぱし古畑&杉下になるもんなのかなー
それだけ日本の刑事ものに大巨頭になっているということ!
負けんながんばれ応援するぞ
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 06:54:24 ID:v4AWqCwU
一時まとめ
古畑&西園寺
今回の呪いのビデオの一連の事件の捜査中。上田&山田と特命係を協力者として依頼。今泉が伊丹&芹沢にさらわれたのをまだ知らない。
杉下&冠城
呪いのビデオの捜査に関わっている公安矢部、上田&山田を訪ねる。矢部が無能なことを知らず、休暇も何かしら理由があると勘違いしている。
上田&山田
呪いのビデオの捜査に関わる刑事たちに遭遇。山田は父と右京に過去の繋がりを知る
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 06:59:59 ID:v4AWqCwU
伊丹&芹沢&今泉
伊丹&芹沢は青木の策略により、今泉が呪いのビデオの捜査で別行動していると勘違いし今泉を半ば無理矢理誘拐する。乃木坂のライブがある某県に移動中。
青木
副総監の発言に腹をたて色々画策中。伊丹&芹沢を欺く。
矢部&石原
本来なら主導して捜査すべき人物だが、休暇をとり石原と共に大好きな温泉がある伊豆に滞在中。伊豆といえば?
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 12:38:17 ID:v4AWqCwU
杉下「どう思います?」
冠城「そうですね。あの山田って人、なんだか社さんに似てませんか?」
杉下「はいぃ〜?」
冠城「冗談ですよ。」
大河内「杉下さん!」
杉下「これは大河内さん。」
冠城「おお、噂をすれば美彌子さんも。」
社「噂?」
冠城「あ、いえ、こっちの話です。」
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 12:41:49 ID:v4AWqCwU
社「杉下さん、なんの話をしていたんです?」
杉下「先ほどお会いした方があなたによく似ていてとてもお美しくで魅力的だったもので。」
冠城「ちょ、右京さん。」
社「それはそれは…とても光栄です。」
冠城「ははは…」
大河内「コホン、ちょっとよろしいですか?」
杉下「なんでしょうか?」
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 13:00:57 ID:v4AWqCwU
大河内「あなたがたは何をしようとしているのですか?」
冠城「それはねえ、右京さん。」
杉下「西園寺刑事からのご依頼で甲斐さんに我々を貸して欲しいと。」
冠城「そうそう、そして話を聞いた副総監から直々に命令されたんですよね。」
大河内「いや、それはわかっているんですよ。何をしようとしているかを聞いているんです。」
社「杉下さんや古畑刑事は警視庁でも有名人ですから。」
杉下「つまり、副総監や甲斐さんと繋がりがあるあなた方に探りをいれてきた人がいると?」
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 15:59:02 ID:v4AWqCwU
社「別にそういうわけでは…」
冠城「なら、直接副総監か甲斐さんにお聞きになればいいんじゃないですか?」
大河内「それが出来れば苦労はしませんよ。」
杉下「まあまあ…冠城君、お二人になら話してもいいのではないでしょうか?」
冠城「僕はかまいませんよ。右京さんがよろしいのなら。」
杉下「では…」
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 16:05:18 ID:v4AWqCwU
石原「兄ぃ、毎度のことじゃがこんなゆっくりしてええんかいの?」
矢部「上田センセに古畑やろ。あっちゅう間に解決やろ。」
石原「確かにワシらは関わらんほうがはやそうじゃな。」ボコ!
石原「アリガトゴザイマス…」
矢部「まあ仕事なんて忘れてたのしまんとな〜」
石原「あ、兄ぃ。頭が!」
矢部「あっ、あれ?いやこれはちがうから!温泉だからタオルを置きやすく…」
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 16:10:36 ID:v4AWqCwU
矢部「ふう、偉い目におうたで。」
石原「呪いのせいじゃないとええがのう。」
伊丹「ほう、聞き捨てならねえな。」
芹沢「先輩〜ダメですよ、一般人に絡んじゃ。」
伊丹「いや、おれの刑事としての感がな。」
芹沢「何言ってんすか?今泉さん待たせてるんだから行きましょ。」
矢部「刑事?」
石原「兄ぃ、この人たちも刑事さんなんかのう?」
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 16:15:58 ID:v4AWqCwU
芹沢「先輩、もしかしたら…」
伊丹「ビンゴだな!あんたらちょっと話を聞かせてもらおうか?」
石原「兄ぃ、この人顔が怖いのう。」
矢部「あーすいませんがね。我々は休暇中なもんで。全く、なんでわざわざ東京から伊豆まできたってのに刑事に絡まれんるんやろ。」
伊丹「東京から来て休暇中だと!?今泉の野郎と一緒じゃねえか!」
芹沢「先輩の感も中々じゃないっすか?」
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 17:07:09 ID:v4AWqCwU
伊丹「さあ、知ってることを話してもらおうか。」
矢部「なんなんですかあなたたちは?」
石原「兄ぃ、どうしようか?」
芹沢「さっさと喋っちゃったほうがいいですよ。」
矢部「よし!逃げるぞ。」
石原「ガッテン承知じゃ!」
伊丹「あっ、待てコラ!」
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 17:09:37 ID:v4AWqCwU
矢部「ふう、何とか撒いたようやな。」
石原「やっぱり呪いのせいなんかのう…」
矢部「あほー、そんなワケないやろ。」
石原「しかし兄ぃ…」
矢部「はっ、もしかしたら…伊藤課長にサボってるのばれたんじゃ…」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/19(火) 17:14:01 ID:v4AWqCwU
伊丹「っち、逃げ足の速えやつらだ。」
芹沢「でも先輩、伊豆に何があるんですかね?」
伊丹「そうだな…乃木坂ってのに関係あんなら、あいつらも来るだろ。」
芹沢「でも、チケットないから入れませんよ。今泉さんのは本人にしか使えませんし。」
伊丹「とりあえず車に戻るか…」
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 09:43:14 ID:16lE2QE2
芹沢「せっかく伊豆にまで来たのに。ライブも明日だしこれからどうしますか?勝手に捜査してる身だからあまり派手には動けないし。」
伊丹「ちっ、もどかしいな。」
今泉「とりあえず、明日のライブには行かせてもらえるんだね?」
伊丹「そのかわり、しっかり働いてもらうがな。」
今泉「なんなんだよ…せっかくの有給なのに…」
芹沢「青木にも電話で聞いてみますか。」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/22(金) 15:45:39 ID:PnVkdUz.
めっちゃクロスしてんな
面白い
期待
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/24(日) 15:26:58 ID:wiO/fRow
伊丹「で、青木のやつはなんだって?」
芹沢「おそらく、公安の矢部警部補と石原巡査ではないかと。」
伊丹「公安だと!?」
芹沢「ええ、古畑警部補は捜一、さらに特命。かなり異色な組み合わせですね。」
伊丹「てことは呪いのビデオとは名ばかりで、テロとかそっち方面の可能性もあるな。」
芹沢「ええ、ちょうど人気アイドルのイベントもありますし。人が集まる舞台としては十分ですよ。」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/24(日) 17:07:41 ID:wiO/fRow
伊丹「副総監と甲斐峰秋が直々に特命に命令、さらに古畑や公安まで出てくるとあればかなりの大物を追ってるかもしれねえな。」
芹沢「副総監と甲斐さんや特命は本来なら呉越同舟ですからね。さらに古畑警部補は警視庁では一部から危険人物扱い。」
伊丹「それに公安…とんでもないことが起きそうだな。」
芹沢「それと、青木が言うには矢部警部補はかなり無能者扱いだそうで。」
伊丹「それは表向きだろうな。杉下、古畑も似たよな扱いだ。実際はかなりキレるんだろ。」
今泉「ねえ〜君たちは一体何を追ってるのさ?」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/24(日) 17:14:55 ID:wiO/fRow
伊丹「ったく、こいつはこいつでいまだに何も知らんようなふりしやがって。」
芹沢「…先輩、俺ちょっとヤバいこと気付いちゃったんだけど…」
伊丹「おう、何だ?」
芹沢「杉下警部、古畑警部補、矢部警部補って一部から疎ましく思われてますよね?」
伊丹「まあな。それがどうした?」
芹沢「これを期に、処分しようってんじゃないでしょうか?」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/24(日) 17:23:12 ID:wiO/fRow
伊丹「はあ!?どういうこった?」
芹沢「杉下警部は副総監によく思われてません。その副総監が特命に直々に命令ですよ。それに西園寺、こいつは古畑警部補の監視役って噂があります。こいつが甲斐さんに相談した。甲斐さんも特命には思うところはあります。それに無能扱いの矢部警部補、おそらくこの人も上層部からはよく思われてないんでしょ。この事件で何かしら失態をおかしたら…」
伊丹「なるほどな、うまくいけば厄介者たちを一網打尽ってわけか。だが今さらそんなことするか?」
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 15:33:39 ID:06olI1yA
芹沢「まあそうですよね、だいたい今回話を持ってきたのは古橋みたいだし。ただ、西園寺が古橋をそそのかしてかつ、特命をまきこんだなら…」
伊丹「西園寺か…だがやつは古橋を崇拝しているという噂もあるな。」
芹沢「どちらにせよ、巻き込みを喰らわないようにしないといけませんね。」
伊丹「まあもう手遅れかもしれないがな。」
芹沢「今泉さんだけならなんとかなるかもしれないんですけどね。」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 15:39:14 ID:06olI1yA
山手中央書
島田「安っさん!署長がお呼びだぞ。」
安浦「署長が?なんでしょうか。」
島田「さあ、なんでも極秘にだそうだ。」
安浦「失礼します。」
横溝「やあ安っさん、すまないな。こちらの方が協力して欲しいというんでな。」
古橋「こんにちは、古橋と申します。安浦刑事のお噂はかねがね。」
安浦「安浦です。ろくな噂じゃないんでしょうな。」
西園寺「お初にお目にかかります。西園寺と申します。安浦刑事は地域の方々に非常に信頼されていると聞いています。」
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 15:47:51 ID:06olI1yA
安浦「それはおかしいですな、遅刻の常習犯で競馬好きっていう噂のはずなんですが?」
古橋「ふふっ、ご謙遜を。警視庁では山手中央書の名物刑事として有名です。」
西園寺「実は安浦刑事のお力添えをいただきたく、横溝署長にお願いしました。」
横溝「安っさん、こちらの古橋刑事は有名だから知ってるだろ?甲斐さんから連絡があってな。ちょっと助けてやってくれだとさ。」
安浦「甲斐さん…特命係の後ろ楯と言われている甲斐峰秋ですか?」
古橋「なかなかいい勘してますね〜」
西園寺「そうです、少しトラブルがありまして我々や特命係の動きがバレてますので他に刑事を探していたのですが。甲斐さんのご紹介で安浦刑事は非常に優秀だということでした。」
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 17:00:30 ID:06olI1yA
古橋になってるけど古畑に訂正で。
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 17:33:14 ID:06olI1yA
安浦「まっ、何の役にたつかはわかりませんが私でよかったら使って下さい。」
古畑「助かります〜有名な安浦刑事とお仕事ができて光栄です。」
西園寺「詳細は横溝署長にお知らせしております。では我々は失礼します。」
古畑「またお会いしましょう。」
横溝「安っさん、一癖も二癖もある連中だ。一応気をつけてな。」
安浦「はい。」
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 17:37:48 ID:06olI1yA
古畑「西園寺くん、どうしたの?」
西園寺「はい、あの、安浦刑事の評判はあまりよろしくないようなので。マスコミにも一度叩かれているみたいです。」
古畑「でも甲斐さんの紹介なんでしょ?」
西園寺「そうですね。」
総菜屋「なんだいあんたら?安っさんとなんかあったのかい?」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 17:43:24 ID:06olI1yA
古畑「あら〜聞かれちゃいました?」
西園寺「あなたは?」
総菜屋「しがない総菜屋さ。全く、外から来たやつときたら…私たちがどれだけ安っさんに世話になってるかも知らないでさ…あんたらもどうせ安っさんの悪い噂しか聞いてないんだろ?」
古畑「いえいえ、優秀な刑事がいると聞いて我々から協力をお願いしたんですよ〜」
総菜屋「なんだ、そうだったのかい?突っかかって悪かったね。これ、お詫びに持ってきな。」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/02(火) 17:47:30 ID:06olI1yA
西園寺「それは…我々は物を頂くわけには。」
総菜屋「なんだい、遠慮することないよ。それに誰にもいいやしないよ。」
古畑「西園寺くん、頂きましょう。ご主人、ありがとうございます。」
総菜屋「それよりも安っさんをよろしく頼むよ。」
古畑「いえいえ〜我々がお願いする立場ですから〜」
古畑「西園寺くん、どうやら心配いらないみたいだよ?」
西園寺「そうですね。」
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 07:37:42 ID:kLqAqssU
山田「やっぱり魚だな。あとは温泉を巡って〜」
上田「おい!何しに伊豆まで来たと思っているんだ。」
山田「いいじゃないですか。呪いのビデオなんて存在しないんだから。おっ、豆腐屋なんて珍しいな。揚げたての油揚げと絞りたての豆乳で朝飯といくか!」
上田「ったく。」
豆腐屋「お嬢ちゃん、豆乳は美容にもいいよ。もちろん貧乳にもね。」
ヒンニュー!ヒンニュー!
山田「大きなお世話だ!」
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 07:48:00 ID:kLqAqssU
山村「お待ちしておりました。山村旅館の女将でございます。」
上田「ははっ、お世話になります。」
山田「ははっ、山村なんていかにもな名前じゃないか。」
山村「本日は急な御予約が多くて騒がしいかと思いますが。」
上田「気にしないで下さい。こいつはどこででも寝れるんでね。」
矢部「おっ、センセじゃないですか〜奇遇ですな〜」
石原「先生も温泉ですか?」
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 07:51:34 ID:kLqAqssU
山田「矢部!なんでここにいる?」
矢部「アホか?伊豆いうたら温泉にきまっとるやろ!ったく、変な刑事に追い回された上になんでお前にまで会わんんじゃ。」
山田「なんだと!」
上田「まあまあ、変な刑事とは?」
石原「わしらは休暇で来とるというのに、めちゃくちゃ絡んできましてのう…」
山田「ふふっ、普段の行いが悪いからだ。」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 07:58:01 ID:kLqAqssU
伊丹「それは俺たちのことか?」
芹沢「またお会いしましたね。」
矢部「げっ、さっきあの刑事…」
石原「兄ぃ、この刑事さんやっぱり怖い顔しとるのう…」
山田「いや、お前がいうなよ!」
伊丹「すいませんね、生まれつきこの顔なもんで。」
芹沢「俺なら怖くないから大丈夫ですよ〜」
上田「一体どういうことなんです?」
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 08:09:36 ID:kLqAqssU
今泉「あの〜とりあえずさ、荷物を置いときたいんだけど?」
女将「ではご案内致します。」
伊丹「しょうがねえな、お前は今泉についていってくれ。」
芹沢「了解。」
山田「おい、なんかめんどくさいことに巻き込まれてないか?」
上田「古畑さんに聞いてないんんだがな。」
矢部「じゃ、わしらは失礼しますわ。」
伊丹「ああっ!逃げられるとでも?」
石原「やっぱり怖いのう…」
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 23:20:21 ID:kLqAqssU
上田「あの、もしかして2人は古畑さんか杉下さんの命令で?」
伊丹「はっ?何で俺たちが特命や古畑に従わねえといけないんだよ!」
矢部「だったら、あんたら何しに来たんや?」
山田「あれだろ、数あわせ的な。いかにも役に立たない顔してるじゃないか?」
伊丹「なんだと!だいたいてめえらは何なんだよ?刑事にもカップルにも見えねえな。」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/03(水) 23:35:40 ID:kLqAqssU
石原「兄ぃ、この人顔だけじゃなくて態度も怖いのう。」
山田「いや、だからお前がいうな!」
矢部「この方はな、日本科学技術大学教授の上田次郎先生や!どや、驚いたやろ?それとこいつはただのぺてん師や。」
伊丹「ああ?知らねえな。俺は教授じゃなくて刑事なんでね。だいたいこんなことについてこれる暇な教授じゃたかがしれてるだろうよ。」
山田「なんだお前、よくわかってるじゃないか!」
山田「おっ、おい!ははは、初めまして。日本科学技術大学教授の上田次郎です。こいつは1919番助手の山田です。」
山田「いや、ベルサイユ条約か!」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/05(金) 11:01:29 ID:7LM1XkFU
山田「おっ、おい!ははは、初めまして。日本科学技術大学教授の上田次郎です。こいつは1919番助手の山田です。」
上記は上田のセリフでした。
上田「おっ、おい!ははは、初めまして。日本科学技術大学教授の上田次郎です。こいつは1919番助手の山田です。」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/05(金) 11:07:36 ID:7LM1XkFU
伊丹「てめえらあやしすぎるんだよ、今泉にあんたら2人。古畑に関係してる刑事が揃いも揃って伊豆で休暇とは何をたくらんでやがる?」
矢部「話が通じんな〜」
石原「兄ぃ、何でいつも休暇をじゃまされるんかのう…」
山田「じゃあ私たちは休暇するか。」
上田「いや俺たちは呪いのビデオを調べに来たんだ。」
山田「そんなもんないといっただろ。」
伊丹「やっぱり呪いのビデオが関係していやがるのか。」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/17(水) 11:17:24 ID:By1zPAdU
まだ序の口っていうね
どうなるのか期待
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 07:26:47 ID:frwZLGzg
松尾「あんた一体何やらかしたの?」
高見「なんだよ、藪から棒に…」
松尾「特命係に呼ばれたらしいじゃない?あそこって陸の孤島とか人材の墓場って言われてるし。所属した刑事も問題児ばかり。」
高見「だ、大丈夫だよ。多分…」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 07:36:08 ID:frwZLGzg
根岸(旧姓)「そんなに心配しなくても大丈夫よ。杉下さんに私が頼まれてね、誰か貸してくれって。」
松尾「杉下ってあの杉下右京?あんな人と知り合いなの?」
根岸「悪い人ではないのよ。それに警視庁でも1、2を争い頭脳を持っているわ。」
高見「で、なんで俺なわけ?」
根岸「他の子たちに行かせられないじゃない。最悪、あなたが辞めることになっても私がいるし。」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 07:40:22 ID:frwZLGzg
高見「ちょっ、それどういう意味?」
松尾「あらあら…御愁傷様だね。」
高見「せめてみゆきがお嫁にいくまでは…」
根岸「だからそれは大丈夫よ、あなたより稼いでるんだから。みゆきのこともちゃんと考えてあります。」
高見「そんな〜」
根岸「冗談よ。一番優秀な刑事として送り出すんだから。しっかりしてよ?」
高見「はい!高見兵庫、特命係にて見事に任務をこなして参ります!」
根岸「よろしい!」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 07:53:42 ID:frwZLGzg
松尾「相変わらず単純ね。」
根岸「あら?ある意味うちで一番優秀なのは間違いないわよ。」
松尾「わかってますよ。」
高見「へっくしゅ!ったく、誰か噂してやがんな。」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 07:57:54 ID:frwZLGzg
河野「なあ、お前さんの古巣の隊長さん、頑張ってるらしいじゃないか。」
氷川「そうですね。御室さんに足りなかったのは自信だけですから。元々優秀な人なんですよ。」
河野「立場は人を変えるっていうしな。隊長になって成長したんだろ。」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 08:07:27 ID:frwZLGzg
氷川「僕も小沢さんもいなくなって周りからは心配されてましたけどね。小沢さんは上に喧嘩を売って辞めたけど、本当に御室さんが心配なら辞めたりしてませんよ。ちゃんと信頼してましたから。」
河野「それはお前さんもだろ?ところでな、その小沢女史からこれを預かっててな。」
氷川「これは?」
河野「温泉旅館の宿泊券だとさ。」
氷川「これを小沢さんが?」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 19:21:27 ID:frwZLGzg
河野「お前さんたちはかなり不器用だからな。仕事はできるが休み方ってものを知らない。未確認にいた頃や捜一に来てからもろくに休んでないだろ?」
氷川「それで小沢さんは…」
河野「袂は別ったが、まだまだ心配なんだよ。」
氷川「そういえばお前さんたちということは御室さんにも?」
河野「隊長さんも不器用なんだろ?やっぱり可愛んだよ。」
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 19:47:18 ID:frwZLGzg
氷川「小沢さん…」
河野「まっ、俺に言わせたらみんな不器用だな。こんな中年もちだすんだからな。」
氷川「小沢さんは今ロンドンですからね。」
屋台ラーメン屋「どこの旅館だい?」
氷川「えっと…伊豆ですね。山村旅館か。」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 19:50:37 ID:frwZLGzg
屋台ラーメン屋「どれ、ちょっと占ってやろう。」
河野「まあお手柔らかにな。」
屋台ラーメン屋「ふむ、何やら起きそうだな。」
氷川「そうなんですか?」
屋台ラーメン屋「まあでも行った方が良さそうだが。」
氷川「それはもちろん。せっかくの小沢さんの心尽くしですから。」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 22:25:29 ID:frwZLGzg
登場人物一覧
山田奈緒子
トリックの主人公の1人の売れないマジシャン。このSSで最も重要な人物。現在は上田と共に伊丹&芹沢+今泉に遭遇。
上田次郎
トリックの主人公の1人の大学教授。オカルト方面はからっきしだが物理と計算は得意。意外と格闘技もいける。山田と行動を共にする。
古畑任三郎
捜査一課の警部補。スマップ、イチローをはじめ有名作家や財界の大物を逮捕した実績がある。そのため、一部上層部からかなり警戒されている。ちなみに彼と西園寺と今泉は仲間外れ。協力者を集めている。
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 22:50:03 ID:frwZLGzg
杉下右京
警視庁特命係の警部。警視庁きっての切れ者でかなり優秀な刑事ではあるが落語やプリキュアにも詳しい。意外とミーハーである。現在、広域捜査隊に協力を依頼。
安浦吉之助
山手中央署の巡査部長(特認)署長や地域住人から信頼されるベテラン刑事、通称安っさん。未だに携帯電話の一言目は「はい、携帯安浦。」と不器用な面もある。現在は古畑から協力を依頼されている。
高見兵吾
警視庁特別広域捜査隊の警部補。妻や娘との確執も解決した絶好調パパで川柳が得意な熱血刑事。かなりの親バカではあるがエリート集団の特別広域捜査隊、通称広域の筆頭格。現在は特命係から協力を依頼されている。
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/18(木) 23:03:51 ID:frwZLGzg
氷川誠
捜査一課の警部補。過去には未確認対策班、通称G3ユニットで装着員をやっていた。あかつき号事件の英雄と呼ばれていた。新たにG5ユニットが設立されたが、そこを離れ捜査一課で河野刑事と活躍している。現在は休暇予定。
ここまでがメインキャラ、以下サブキャラ。
伊丹憲一&芹沢慶二
捜査一課の巡査部長。特命係とはかなりの因縁がある。現在は今泉と行動中に山田、上田、矢部、石原に遭遇。伊丹は荷物を置きにいく今泉を芹沢に任せ山田たちを追求している。
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/19(金) 09:05:45 ID:WNRS4unY
矢部謙三
公安の警部補。無能なのに警部補なのはキャリア組だからなのか?しかし上層部の娘に気に入られるなどしている。ヅ◯がバレバレな温泉大好き刑事。
西園寺守
赴任という形で古畑の部下になるがその件にはあまり触れられていない。情報収集などかなり優秀で古畑も認めているが背が低いのを気にしている。階級は明かされていないが古畑の部下なので巡査部長より上ではないと思うがキャリア組なら…
今泉慎太郎
解決編にほぼいない(古畑が意図的にやっている)無能の極みだが何故か憎めない。古畑が原因で自律神経疾病症を患うが古畑に認められたいという悪循環に陥っている。
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/19(金) 09:17:39 ID:WNRS4unY
冠城亘
法務省キャリアから特命係巡査にまで落ちぶれてしまったが、杉下の部下になって活躍中。コーヒー大好きで亀山と違いこだわりがある。杉下と行動中。
石原達也
公安巡査だが何故刑事になれたかわからないと言われるバカ。見た目はかなりいかついのに意外と小心者。矢部にはなついている。矢部と行動中。
青木年男
警察が嫌いだが警察になる。能力を活かしセキュリティー対策本部に。この事件ではみんなを陥れようとしていろいろ画策しているが実はアシストしていることに気づいていない。
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/19(金) 09:23:18 ID:WNRS4unY
御室隆弘
平凡の極みだったのだがG5ユニット隊長に出世する。今回のオチ担当。
以下略…
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:20:50 ID:j2HeOCUM
高見「何処なんだよ、特命ってのは…」
角田「あれっ、お前さん何でここにいんの?」
高見「あっ、特命係ってどこっすか?杉下って人に呼ばれて。」
角田「特命はうちの奥にあるけど。杉下に呼ばれたってそんな堂々としていいのか?」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:24:19 ID:j2HeOCUM
高見「はい?」
角田「いや、特命の噂は知ってるだろ?」
高見「それゃまあ…」
角田「特命にはあらゆる捜査権がない。まあそれは建前でこそこそ動き回ってるんだが。多分、お前さんにも極秘でって言われてるんじゃないの?広域の高見刑事。」
高見「そうなのかな。」
角田「まっ、別にいいか。ここが特命だ。」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:26:41 ID:j2HeOCUM
杉下「角田課長、どうもありがとう。」
角田「じゃ、俺はこれで。」
杉下「あっ、それからあなたも帰っていいですよ、高見刑事?」
高見「はい?」
冠城「ちょっと!右京さん?」
角田「おいおい、なんだかおだやかじゃないねえ。」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:32:38 ID:j2HeOCUM
冠城「せっかく来てくれたのになんでそんなこと言うんです?」
高見「そうだよ、俺はあんたに呼ばれて来たってのに。」
杉下「僕が呼んだのは優秀な刑事です。君、うちを探すのにたくさんの人に声をかけたでしょう。広域、特別広域捜査隊のあなたが騒げば噂になります。僕は根岸さんに極秘でとお願いしたのに。」
高見「いや、そんなこと言われたかな〜」
杉下「広域といえばエリート集団、特に高見兵吾は優秀と聞いていたのですが…僕としたことが…どうやらただの買いかぶりだったみたいですね。」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:36:51 ID:j2HeOCUM
高見「おいおい、さすがにちょっと言い過ぎなんじゃないの?」
冠城「そうですよ、右京さん。」
杉下「なんですか?我々、ひいてはこの呪いのビデオについて調べているみんなに迷惑をかけたというのに。」
高見「それゃ少しは悪いと思ってるんだけど、知らなかったんだから。」
杉下「そうでしたか、それは失礼しました。」
高見「まっ、わかってもらえたらいいんだけど。」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:40:00 ID:j2HeOCUM
角田「まっ、よくわからんが仲良くな。じゃ。」
高見「で、俺は何をすればいいわけ?」
杉下「広域にもどり自分の業務を遂行してください。」
冠城「右京さん!」
高見「なんだよ!本当に俺はいらないってか?」
杉下「ええ、その通りです。我々もそろそろ動きますので。」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:43:09 ID:j2HeOCUM
冠城「高見さんにも手伝ってもらうほうがいいでしょ?優秀な刑事さんらしいし。」
右京「いえ、これ以上足を引っ張られるのはごめんです。すいません高見刑事、お呼び立てして申し訳ないのですが、お帰り下さい。」
高見「ふっ、よくわかんないけど俺はお呼びじゃないって訳ね。じゃさいなら。もう会うことはないでしょ。」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/20(土) 21:45:20 ID:j2HeOCUM
冠城「いいんですか?」
杉下「ええ…」
角田「相変わらず、あんたのお眼鏡に叶うのは難しいみたいだね〜」
杉下「冠城くん、我々も動きましょう。」
冠城「はい。」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:37:46 ID:dDBNyDKw
高見「………」
安浦「よっ、お若いの。何黄昏てるんだ?」
高見「あなたは安浦さんですか?」
安浦「私のことを知ってるのか?」
高見「そりゃもう、所轄の刑事だと一番有名なんじゃないすか?」
安浦「ははっ、まいったなこりゃ。」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:45:27 ID:dDBNyDKw
高見「安浦さんは何故警視庁に?」
安浦「それゃ、お前さんと同じさ。ま、私は古畑刑事の依頼だが。」
高見「安浦さんにまで…」
安浦「古畑任三郎、杉下右京、あんたに俺か…」
高見「どうかしたんすか?」
安浦「いや…」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:49:54 ID:dDBNyDKw
高見「気になりますね…」
安浦「皆、何かしら疎まれているなと思ってな。」
高見「はい?」
安浦「お前さん、俺の噂をしってるか?」
高見「安浦さんの?山手中央署の名物刑事って聞いてますが。」
安浦「俺はな、遅刻は多いし競馬みたいなギャンブルもやる。さらに行き付けのスナックにいりびたっている。」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:53:22 ID:dDBNyDKw
高見「ああ、あの記事の?あんなん誰も気にしてないっすよ。大袈裟に書いてあるし。」
安浦「ああ、だが書いていることは正しい。」
高見「それぐらい大したことないっす。俺なんか始末書の常連だし、妻と娘と完全に和解できたのは最近ですし。」
安浦「ほう…」
高見「まっ、今だからいえるんですけどね。」
安浦「つまりお前さんにも後ろめたいことがあったわけだ。」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 07:56:55 ID:dDBNyDKw
高見「俺にも?」
安浦「ああ、それに古畑任三郎や杉下右京のことは知っているだろ?」
高見「そりゃまあ。警視庁内ではかなりの有名人ですし。えっと、何が言いたいんです?」
安浦「おかしいと思わないか?こんなに悪い噂の人材ばかり集められて…」
高見「そんな…考えすぎでは?」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 08:01:54 ID:dDBNyDKw
安浦「確かにな、だが用心するに越したことはない。」
高見「まっ、俺には関係ないですけどね。」
安浦「ほう、どうかしたのか?」
高見「ちょっとやらかしちゃいまして。杉下さんに帰れって言われちゃいました。」
安浦「それはそれは…で、素直に帰るのか?」
高見「へっ?」
安浦「帰れと言われて帰るのかと聞いている。」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 08:07:08 ID:dDBNyDKw
高見「それは…」
安浦「というより、初めから帰るつもりなんてないんだろ?」
高見「………」
安浦「まっ、長いこと刑事やってるからな。なんとなくわかるんだよ。」
高見「見逃してくれますか?」
安浦「ああ!俺は定年前だし娘はみんな独り立ちした。今さら気にすることなんてないしな。」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 10:52:45 ID:dDBNyDKw
高見「ありがとうございます。」
安浦「それじゃあ、あの有名な特別広域捜査隊のお手前を拝見させて頂きますか。」
高見「へっ?」
安浦「ちょうど相棒が欲しいと思ってたところだ。お前さん、私と組まないか?」
高見「いいんすか?」
安浦「ああ。」
高見「ふっ、ならベテラン刑事の技を盗ませて貰いますよ。」
安浦「おいおい、盗むのは警察じゃなくて泥棒だろ。」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 10:55:49 ID:dDBNyDKw
今泉「それっ!今だ。」
芹沢「ちょっ!今泉さん?」
今泉「ふふっ、逃げ足だけは自信あってね。」
芹沢「なんなんすか、その自慢は?」
今泉「生駒ちゃんに会いに行くんだ!」
芹沢「だからもういないんだってば。」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:01:49 ID:dDBNyDKw
今泉「くっ、君もしつこいな。」
芹沢「俺なんか先輩に比べたらまだましなほうっすよ。」
今泉「だが、負けないぞ!」
芹沢「なんで俺が今泉さんと追いかけっこなんか…ったく、先輩も変なことに首つっこんで…」
伊丹「っばくしょん!ったく、誰か噂してやがんな!」
山田「っおい!汚いな。」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:10:25 ID:dDBNyDKw
矢部「なんや、風邪か?用心せんと大変なことになるで。」
石原「やっぱり汚いないのう。」
上田「おい、しってるか?くしゃみと噂の因果関係は証明されてないが、くしゃみが不吉という因果関係は存在する。まずくしゃみは一度に4キロカロリー前後のエネルギーを消費する。つまりだ、10回くしゃみをしたらウォーキングを15分したぐらい疲れるってこった。」
山田「どうでもいいだろ!」
矢部「さすがにお詳しいですな〜」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:15:36 ID:dDBNyDKw
上田「それだけじゃないんです。くしゃみというのはもの凄く力が入った状態で息を吸い、それをすぐに吐く。これを一瞬のうちにやっているんです。呼吸というのはね、上半身全体を使ってやっているからその負担が上半身全体にかかっていることになる。くしゃみをし過ぎたら衰弱したようになるのはこのせいなんですよ。」
石原「くしゃみもバカにできんのう…」
伊丹「だーうるせー!てめえらくだらんことをいつまでもダラダラと。」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:21:15 ID:dDBNyDKw
上田「くだらないなんて。くしゃみで肋骨を骨折することもあるんですよ?不吉じゃないですか。」
伊丹「だからくしゃみなんてどうでもいいんだよ!呪いのビデオだ。」
山田「ははっ、お前の顔はホラーよりヤクザものに出そうだな!」
伊丹「なんだと!てめえこそ売れない歌手みたいなツラしやがって。」
山田「売れないとはなんだ!私が歌を出したら売れるに決まってる。」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:30:53 ID:dDBNyDKw
伊丹「へっ、ユニット組んで2曲ぐらいで解散するに決まってる。」
山田「その偏見に満ちた妄想はなんだ!お前なんて顔が怖いだけですぐに殺られる役しか任されそうにないな!」
伊丹「なんだと!」
上田「まあまあ、落ち着いて。」
山田「上田さん行きましょう。いつまでも付き合ってられないですよ。」
伊丹「はっ、まあいい。必ず何を企んでいるか暴いてやる。そして俺たちが先に事件を解決する。」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 11:32:46 ID:dDBNyDKw
矢部「行ってしまったな。一体なんやったんやろ?」
石原「もうちょっと仲良くできんのんかのう…」
矢部「まっ、俺らには関係ないがな。」
石原「着いていきますぜ、兄ぃ〜」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:09:43 ID:dDBNyDKw
今泉「あっ!」ドカッ!
芹沢「すいません、警察です。そのまま捕まえておいてください。」
今泉「そんな、僕だって警察だぞ。」
氷川「芹沢さん!」
芹沢「あれ?氷川さん。確か休暇中では。」
氷川「ええ、それで伊豆に。伊丹さんは一緒じゃないんですか?というよりここで何をしてるんです?」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:12:00 ID:dDBNyDKw
芹沢「それは…えっとちょっと事件で…」
氷川「ああ、もしかして特命絡みで?」
芹沢「まあ…」
氷川「ふふっ、別に誰かに言ったりはしませんよ。でもほどほどに。」
芹沢「それは…先輩に言って下さい。」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 16:15:53 ID:dDBNyDKw
今泉「ちょっとちょっと!一体誰なのさ?」
氷川「失礼しました。捜査一課の氷川誠です。」
今泉「えっ!?氷川誠ってあの氷川誠?」
芹沢「どの氷川誠ですか…」
今泉「なんかいろいろやって怪物と戦ってたっていう。」
芹沢「なんすかそれは…」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/21(日) 21:34:47 ID:dDBNyDKw
氷川「G3やG3-Xの装着員として新たな未確認生命体、アンノウンと戦っていたが正解ですね。捜査一課に移る前の話になりますが。」
今泉「そう!それそれ。いや〜本人に会えるなんて感激だな〜」
芹沢「すいません、氷川さん。今泉さん、失礼ですよ?」
氷川「いえ、光栄です。芹沢さん、休暇ではありますが何かお手伝いできることはありますか?」
芹沢「あ、いえ。」
氷川「そうですか。二泊はしますので何かあればご連絡を。では失礼します。」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 17:09:21 ID:Ch83sa06
伊丹「なあ、なんか匂わねえか?」
芹沢「あっ先輩。」
今泉「そうかな〜走って汗かいちゃったからかも。」
伊丹「その匂いじゃねえ!なんで氷川の野郎がここにいる?」
芹沢「それゃ休暇だからでしょ。」
伊丹「ほう、元未確認対策班のG3-X装着員氷川誠警部補殿がね。それに公安の矢部憲三警部補殿、石原達也巡査どのまで伊豆で休暇か。こんな偶然、有り得るのか?」
芹沢「まあ確かに。でもなあ、それいったら今泉さんもだし。とても何か言われてるようにはみえないけど…」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/22(月) 17:14:51 ID:Ch83sa06
伊丹「呪いのビデオ、ある意味未確認だと思わないか?」
芹沢「でも氷川さんはもう装着員じゃないし、未確認対策班が相手にするのは未確認生命体やアンノウンですよ。呪いのビデオは生命体じゃなくて物だし。」
伊丹「まあ、もしアンノウン相手なら俺らにはお手上げだがな。」
芹沢「そうですね、それに相手がアンノウンなら古畑警部補や特命が動く理由もわかりませんし。」
今泉「とりあえず、僕は乃木坂のコンサートに行くからな!もう巻き込まないでくれよ?」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:30:51 ID:dfRGWq6I
伊丹「こいつはこいつで。本当に何かたくらんでるようには見えん。」
芹沢「ですよね?」
今泉「だから僕は本当に休暇だってば!乃木坂のコンサートにいくんだ!」
伊丹「ん、まてよ…こいつが乃木坂のコンサートに行くなら。」
芹沢「!他の人もきっと。」
伊丹「だな。よし、入り口付近で張るぞ!」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:36:58 ID:dfRGWq6I
杉下「なるほど、呪いのビデオの愛好家ですか?」
冠城「ええ、被害者は皆、その愛好家たちの集まりに参加してますね。右京さんは何かわかりましたか?」
杉下「私は他に急に心臓発作で入院している人がいないか当たってみました。」
冠城「それは沢山いるんじゃないですか?」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/23(火) 13:41:48 ID:dfRGWq6I
杉下「心臓発作なら沢山いますが、持病もなく急になる方はそうはいません。それにいつなったかも大体の時期を指定して聞きましたから。もしかしたら生き残りがいるのではないかと。」
冠城「なるほど、とはいえそれでもかなり苦労したのでは?」
杉下「まあ、元特命の優秀な彼らにお手伝いを頼みましたが。」
神戸、陣川、青木「………」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:22:18 ID:cYymsbis
冠城「ええ!?よく協力してくれましたね?」
青木「何せ、副総監のご命令ですからね!全く、関わるなって言っておいて…」
神戸「はは、まあ仕方ないね。」
陣川「そん君、年男君、2人ともなかなかやるね。まあ僕の方が特命係としては先輩なんだけど。」
神戸「しかし、呪いのビデオとはね。僕がそういうの嫌いなの知ってますよね?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:31:41 ID:cYymsbis
杉下「そうでしたか?」
神戸「もう…」
青木(ここにいる人はみんな何かしらやらかしている…それは僕も同じだ…)
陣川「さあ、僕たちは業務に戻りますか。じゃあまた。」
神戸「僕も失礼しますよ。」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:46:31 ID:cYymsbis
杉下「神戸君、まだお願いがあるのですが。」
神戸「わかってますよ、だから失礼します。」
冠城「さすが、元相棒ですね。」
神戸「あれれ?もうそんな扱い?」
青木(僕はどうしたら…)
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 01:55:37 ID:cYymsbis
冠城「どうしたの、お前?」
青木「はい?」
冠城「様子がおかしいぞ。」
青木「そんなことは…」
杉下「ええ、いつもの君ならもう一言、二言嫌みをいうはずですが。」
青木「なんですかそれは…」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 13:54:31 ID:cYymsbis
杉下「君が心配していることはないから大丈夫ですよ。不安なら神戸君についていったらいい。」
青木「神戸さんに?」
杉下「ええ、いろいろためになると思いますよ?」
冠城「それ、神戸さんに迷惑じゃありませんか?」
杉下「はいぃ?」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 13:57:53 ID:cYymsbis
冠城「で、何を心配してんの?」
杉下「おそらくは、自分の進退についてでしょう。」
冠城「ああ、なるほど…お前背低いもんな。」
青木「そっちの身体じゃないですよ!」
冠城「じゃあそっちの進退は心配なわけね?」
青木「あっ!」
杉下「ふふっ、さあ、急がないと神戸君が行っちゃいますよ?」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 14:02:47 ID:cYymsbis
神戸「で、俺についてきたわけね。」
青木「別に心配なんてこれっぽっちもしてませんよ!警察なんていつ辞めてもいいし。」
神戸「あ〜あ〜強がっちゃって。辞められるのも案外幸せだよ?俺なんて辞めることすらできないんだから。」
青木「それゃ、役職ついてて階級も高い人はそうですよね。」
神戸「わかってないな〜ま、俺は君のことよく知らないんだけど、君もそのうちわかるよ。」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/01(月) 18:04:08 ID:cYymsbis
青木「で、どこにいくんです?」
神戸「さっき一緒に調べた、呪いのビデオに関係してると思われる人物に話を聞きにね。陣川さんじゃ無理だから俺が行くんだけどね。まあ俺もあまり特命絡みじゃ動けない身分だけど副総監と甲斐さんのお願いだからね。」
青木「てかあの人、役に立たないどころか足引っ張ってたでしょ。それなのに偉そうにして。」
神戸「元特命係だと先輩だよ?」
青木「僕は関係ありませんよ!」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/07(日) 17:27:17 ID:fiiorSw2
神戸「君はちょっと素直になったほうがいいね。まあ俺も人のこと言えないけど。」
青木「一体なんなんです?」
神戸「顔に出すくらいなら口から出したほうがまだましだよ?」
青木「はあ?」
神戸「その点、俺は杉下さんによく意見したもんだよ。何度お言葉ですが!っていったか…この人とは絶対に馬が合わないって思ったね。」
青木「今はあってるんですか?」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/17(水) 13:48:45 ID:ssa512pA
神戸「ふふっ、さあね?それよりも着いたよ。」
青木「まあいいでしょう…」
神戸「お久しぶりです。」
三浦「これはこれは警部補殿、あっもう警部補じゃなかったですか?」
神戸「ちょっ、三浦さんも警部補だったじゃないですか。それにもう刑事をお辞めになってるから敬語じゃなくても。」
青木「この人が呪いのビデオの生き残り…知り合いだったんですか?」
神戸「ああ、君は知らないのね。こちらは元捜査一課の刑事をされてた三浦さんだよ。伊丹さんの相棒だった方。」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/17(水) 13:52:29 ID:ssa512pA
三浦「三浦です。お若いのに神戸さんについてるとはたいしたもんだ。」
神戸「いえいえ〜彼は確かに優秀ですが今回はたまたまですよ。」
青木「青木です。そうなんです。たまたま神戸さんと一緒に行動してましてね。」
三浦「ってことは今回は警部殿が絡んでいる?」
神戸「さすがに察しちゃいますよね?」
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