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ママデュラハン「アナタ!この子首が据わってるわ!」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:38:01 ID:iRUay4xc
数日後。
寺山「おはよー」
俺「おう、おはよ」
寺山「その後どう?もう悪夢は見なくなった?」
俺「ああ! すこぶる快調な日々を送ってるぜ!!」
寺山「よかった〜!!」
俺「昨日なんか18時間寝た!!」
寺山「それは寝過ぎだよ」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:38:48 ID:iRUay4xc
俺「…実はナイトメアがみせてきた悪夢の中で、俺はずっと母さんに呼ばれてたんだ」
寺山「それ、誘われるがまま行っちゃってたら危なかったんじゃ…」
俺「かもな…お前らが来てくれたあの夜、不思議な歌が聴こえてきて、その声が止んだんだ…その時母さんは、俺に『来るな』って言ってた気がする」
寺山「きっとそれが本当のお母さんの声だったんだよ」
俺「どうだろう…ただその時、同時にお前や妹が俺のことを引き止めてくれていたような…」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:39:26 ID:iRUay4xc
寺山「そうだったんだ…そういえばあの時ちょっと泣いてたね?」
俺「泣いてないって。ただのあくびだよあくび」
寺山「ふふ…まあとにかく、無事でよかったよ!!」
俺「うん。お前も色々と相談に乗ってくれてありがとうな」
寺山「トモダチナラアタリマエ〜」
俺「何だっけそれ。なんか昔のCM?」 ※わからない人はオッサンに聞いてみよう
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:40:17 ID:iRUay4xc
月舘「2人ともおはよう」
寺山「あ、月舘さんおはよう!」
月舘「俺くんどう? その後の調子は」
俺「うん、大分落ち着いてるよ」
月舘「良かった〜!」
俺「ただ何か…妹が俺のポイント勝手に使って抱き枕買ってたけど…」
月舘「あ、それ私のせいかも…」
俺「せめて自分の金で買えよ!PS5買う時に使おうと思ってたのに!」
寺山「あはは。まあ予約殺到で全然買えないからね〜」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:40:50 ID:iRUay4xc
俺「…ところで月舘さん、あの晩妹に色々聞いたって言ってたけど、どんな話してたの?」
月舘「ふふ、秘密よ」
俺「アイツ余計なこと喋ってないだろうなあ…」
月舘「大丈夫よ。むしろ妹さんは俺くんのこと心配してたわよ」
俺「アイツが? 俺のことを?」
月舘「ちゃんといいお兄さんしてるみたいじゃない。話を聞いてて、ちょっと羨ましかったな…」
俺「マジかよ…なんか恥ずかしいな。アイツがそんなこと思ってたなんて…雨でも降らなきゃいいが」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:41:40 ID:iRUay4xc
月舘「兄妹だもの。私も弟がいるからよく分かるわ。面と向かって言えないこと、いっぱいあるもの」
俺「…」
寺山「なんかいいなあ。僕は一人っ子だからそういうのちょっと憧れるよ」
月舘「お母さんも安心してたみたいよ」
俺「母さんが!?」
月舘「ええ。ナイトメアに魘される俺くんを見てかなり心配してたみたい」
俺「そっか…月舘さんはひょっとして、そういう死んだ人とも話ができるの? ハロウィンの時みたいに」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:42:13 ID:iRUay4xc
月舘「まあ降霊術専門って訳じゃないけどね。思念自体は、伝わってくるかな?」
俺「そっか…」
寺山「…やっぱりお母さんに会いたい?」
俺「…うん、話したかったことはたくさんあるけど…でもまだ死に急ぐつもりはない」
寺山「なんなら月舘さんにお願いしてみたら?」
俺「いいよ…それじゃ俺が同級生にバブみを感じてる変態みたいじゃん」
月舘「心配しなくても、お母さんはずっと貴方達兄妹のことを見守ってくれてるわ」
俺「…それはそれでプライバシーなさげな感じでちょっと嫌だなぁ」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 12:42:50 ID:iRUay4xc
つづく
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/16(月) 15:17:01 ID:cwa7EpUg
乙!
月舘さんつえぇ
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/17(火) 03:51:53 ID:4Z/ay37.
オチ担当寺山くん好き
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:01:04 ID:5aiLZlPo
第5話 豊穣の神
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:02:08 ID:5aiLZlPo
<ピンポーン
俺「はーい」
女「あのぉ…」
俺(あれ、確かこの人、お隣に住んでる留学生のお姉さんだな…)
女「じゃがいも作りすぎちゃったんですけど…良かったら食べますぅ?」
俺「あ、わざわざどうもー…ってじゃがいも!?肉じゃがとかじゃなくて素材そのものですか!?」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:02:56 ID:5aiLZlPo
女「大学の実習で作りすぎちゃってぇ…」
俺「な、なるほど…」
女「あ、初めまして私アナと言います」
俺「アナさんですか。留学生…ですよね?」
アナ「ハイ。近くの農業大学に通ってますぅ」
俺「どうも…隣に住んでるのに挨拶が遅れてすみません」ペコ
アナ「あっ、いえいえこちらこそぉ」ペコリ
俺(おっとりしてるけど礼儀正しそうな人だな…)
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:03:45 ID:5aiLZlPo
アナ「じゃあちょっと台車持ってきますねぇ」
俺「へ?そんなにあるんですか?」
積み上げられたジャガイモの箱<ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
俺「多すぎィ!!これもう農協とかに出荷する量じゃないですか!!!」
アナ「良かったら皆で食べてくださいねぇ」
俺「お裾分けのノリで一般家庭が一年で消費する量を上回るレベルのジャガイモをもらってしまった…」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:04:31 ID:5aiLZlPo
…
俺「ということで、寺山家にもお裾分けー」
寺山「わぁありがとう!立派なじゃがいもだねぇ」
俺「量がね…」
寺山「うちはお父さんがジャガイモ好きだから喜ぶよ」
俺「まだ3箱くらいあるんだよ…俺と妹じゃカレーとポテトサラダ作ってもまだ余りそう…」
寺山「じゃあ月舘さんちにもお裾分けしにいく?」
俺「そうだね」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:05:54 ID:5aiLZlPo
<ピンポーン
月舘「…ぁい」
俺「あ、月舘さんこんにちは…って、体調悪い?」
月舘「ちょっと貧血気味で…」
寺山「あらら…」
俺「ヴァンパイアにとってそれって死活問題なのでは?」
月舘「大丈夫よ…ところで今日はどうしたの?」
俺「いやーそれがお隣さんから大量のジャガイモ貰っちゃって…良かったら月舘さんにもお裾分けしようかと」
月舘「あら、ありがとう…じゃあそこに置いておいてくれるかしら…」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:06:38 ID:5aiLZlPo
寺山「よっこいしょ…置いといたよー」
俺「本当に具合悪そうだね…大丈夫?」
月舘「うん…レバー食べるか、最悪ちょっと血を入れれば治るから…」
俺「怖」
寺山「じゃあ月舘さん、お大事にね」
月舘「ええ…ありがとう2人とも…」
俺「じゃあねー」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:09:13 ID:5aiLZlPo
寺山「…ところでお隣さん、留学生なんだって?」
俺「うん。金髪碧眼の美人なお姉さんで、農大に通ってるらしい」
寺山「いいなぁ〜。ひょっとして新たな出会いが始まっちゃうんじゃない?」
俺「大学生なら彼氏くらいいるだろー」
寺山「分かんないよ〜?異国の地でひとり寂しく夜を過ごしてるかも!」
俺「そんな青年誌みたいな展開だったとしても、外人のお姉さまは俺にはハードルが高すぎる…そもそも家の前とかエントランスとかでも会ったことなかったし、あんまり家にはいないんじゃないのかな?」
寺山「そうなんだ…大学生は大変だね〜」
俺「俺らもじきに大学生だけどな〜」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:10:36 ID:5aiLZlPo
俺「ただいまー」
妹「おかえりー」モグモグ
俺「何食ってんの?」
妹「粉吹き芋」
俺「え、もう夕飯?」
妹「おやつ」
俺「おやつにしては重いな!」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:11:15 ID:FZ6bYu/U
妹「だってお隣さんかもらったジャガイモ減らないんだもん!お兄ちゃんも食べてよ!!」モグモグ
俺「来る日も来る日も芋ばかりだぁ…」モグモグ
妹「ちなみに夕飯はポテトサラダと肉じゃがです」モグモグ
俺「芋に次ぐ芋の猛攻で心折れそう…」モグモグ
妹「やべ」ブッ
俺「妹氏サイテ〜」バブッ
妹「お兄さんも漏れてまんがな」
俺「流石に芋ばっかでだんだん腹が張ってきたな…」ゲップ
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:11:58 ID:FZ6bYu/U
翌日
寺山「おはよー」
俺「おはよう。芋減った?」
寺山「減ってるよー」
俺「マジかー。うち俺と妹だけだから全然減らなくて…毎日屁ばっかこいてるよ」
寺山「うちはお父さんがいま醸してるよ!」
俺「は?醸すってどういうこと?」
寺山「芋焼酎にするんだって」
俺「…それって酒税法違反なのでは?」
寺山「大丈夫だよ〜体内で醸すから!絶対バレないよ!」
俺「なんともデュラハンの特性を生かした密造酒だなあ…というかそこまでする?大丈夫なのかそれで…」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:12:57 ID:FZ6bYu/U
寺山「あ、そうそう…話は変わるけど、今朝駅前でほうれん草の種配ってたよ〜」
俺「中国の種配りおじさん?」
寺山「近くの農大で学園祭があるんだって〜」
俺「へえ」
寺山「行ってみようよ!」
俺「いいよ」
寺山「キャンパス内で取れた野菜とかも格安で売ってるらしいよ!」
俺「芋消費しきるまではいいかな…」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:16:03 ID:FZ6bYu/U
数日後
俺「へえー、大学の学園祭って初めてきたけど生徒が露店とか開いてるんだあ」
寺山「さすが農大、自家製の野菜とかチーズも売ってるよ〜」
俺「もつ煮も売ってる…解体したのかな…」
アナ「らっしゃいらっしゃい!」
俺「あっ」
寺山「どうしたの?」
俺「あの人だよ、芋くれたお隣さん」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:16:06 ID:5aiLZlPo
数日後
俺「へえー、大学の学園祭って初めてきたけど生徒が露店とか開いてるんだあ」
寺山「さすが農大、自家製の野菜とかチーズも売ってるよ〜」
俺「もつ煮も売ってる…解体したのかな…」
アナ「ラッシャイラッシャイ!」
俺「あっ」
寺山「どうしたの?」
俺「あの人だよ、芋くれたお隣さん」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:17:40 ID:FZ6bYu/U
寺山「へぇ〜、綺麗な人だね!」
俺「やっぱこの大学通ってたのかぁ」
アナ「あっ、お隣くん!らっしゃいらっしゃいみてってみてって!」
俺「こんにちは〜」
寺山「何売ってるんですか〜?」
アナ「じゃがバターダヨ〜!」
俺(また芋か…)
寺山(また芋か…)
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:18:55 ID:FZ6bYu/U
アナ「ただのじゃがバターじゃないからね!食べてみて食べてみて〜!」ドウゾ
俺「あっ、どうも…って何だこれめちゃくちゃ甘い」モグモグ
寺山「さつま芋みたい!」フカフカ
俺「栗ですらある」ホクホク
アナ「私が作った品種ダヨ〜!」
寺山「へぇ〜作った…えっ品種から!?!?」
俺「お芋ブレンダーじゃん…」
アナ「良かったら向こうで箱売りしてるから買ってネ!」
俺「あ、いや美味しかったけど芋はもうしばらく大丈夫です…」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:20:24 ID:FZ6bYu/U
…
寺山「本当だ…大学のパンフレット見たらあのお姉さんが既存のジャガイモ掛け合わせる研究で出来た品種って書いてある」
俺「やっぱガチの農大生はすごいな…」
寺山「しかも彼女の他の研究で収穫量が数倍に上がる農法も研究が進んでるみたいだよ」
俺「すっげ」
寺山「やっぱ留学してきてるだけあって天才なんだねえ」
俺「ここまで来るともはや豊穣の神だなあ」
寺山「あはは、確かに」
アナ「へっくしょーい!!」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/21(土) 21:21:46 ID:FZ6bYu/U
つづく
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/22(金) 15:48:35 ID:PnVkdUz.
いつも面白い
待ってるやで
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/02/17(水) 11:19:45 ID:By1zPAdU
つづいて
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/06/16(水) 23:56:33 ID:G8Wo9Nao
深夜がこのまま終わってしまったら、このスレが
>>1
の最後の作品になるのかのう…
別の所でも良いからまた書いてほC
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