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幼馴染「僕は君みたいな貧乏人には興味無いからね」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:05:55 ID:jWVIZJO.
書き直します
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:34:57 ID:jWVIZJO.
ガキ『何で女なのにボクとか言ってんだよー!』
幼『うぅ....』
ガキ『コイツ本当はオトコなんじゃねーの?』
幼『ち、違うもん ボクは女の子だもん!』
ガキ『髪も短くてオトコみたいだしオトコだろ!』
幼『オトコじゃないもん....』
男『おいっ!』
ガキ『っ、』
幼『あっ』
男『また幼馴染ちゃん虐めてるな!?』
ガキ『ハッ!お前、幼馴染のこと好きなんだろ!?』
男『スススすす好きとかそそそそんなんじゃないししし!』
ガキ『すーきなんだ好きなんだー!』ギャハハハ
幼『ボクは好きじゃないもん!』
男『マジカヨ!?』ガーン (゚◇゚)
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:35:38 ID:jWVIZJO.
ガキ『ップ』
男『........なんて日だ』ションボリ
ガキ『ップハハハハ! 男だせー!』
男『うぅ....』
ガキ『男がオトコに振られたぞー!わぁーい!』
男『ふ、振られてないし!』
幼『クスクス』
男『いや幼ちゃんも何笑ってんの!?』
ガキ『皆に言いふらしてやろー!』
男『あっ!待てっ!........っ、逃げるの早っ』
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:36:14 ID:jWVIZJO.
男『平気?』
幼『ボクになんか用?』
男『いや、なんかちょっかい出されてたから』
幼『出されて無いよ』
男『嘘だあ?』
幼『嘘じゃないもん』
男『また幼ちゃんのことオトコだなんだ言ってたんでしょ』
幼『........』プイッ
男『きっと幼ちゃんが可愛いからちょっかい出すんだね』
幼『かっ、可愛っ....』
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:37:55 ID:jWVIZJO.
男『どっからどうみても女の子なのにねっ』ニコニコ
幼『........う、うるさいなあ ほっといてよ』
・
・
・
・
幼馴染の部屋
幼「片付けないと....」セッセッ
幼「男が部屋にくる……」
幼「........」
幼「……フフ」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:38:28 ID:jWVIZJO.
幼母『男君のところはお父さんがいなくなっちゃったから、しっかり面倒見てあげてね?』
幼『いなくなったの?』
幼母『遠い遠い場所に行ってしまったの』
幼『??』
幼母『二度と会えないくらい遠い場所に行っちゃったから....寂しくさせちゃ駄目よ?』
幼『?? わかったー』
男『........』
幼『男君』
男『あ、幼ちゃん』
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:39:11 ID:jWVIZJO.
幼『元気無いね』
男『そうかな?』
幼『うん』
男『気のせいだよ』
幼『....?気のせいじゃない』
男『........』
幼『…………』
幼「よし、片付いた」
幼「ふぅ」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:39:44 ID:jWVIZJO.
男「あいつまだかよ....」
<ガチャッ
男「おっ」
幼母「おっ?」
男「って、どうも....ご無沙汰してます....」
幼母「あら?あらあらあら!?」
男「ど、どうも」
幼母「男ちゃんじゃないのー!上がって上がってー!」
男「いいんですか?」
幼母「んもちろん!さっ!早くっ!早くっ!」
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:40:38 ID:jWVIZJO.
幼母「幼馴染が彼氏連れてくるっていうからー!」
男「??」
幼母「やっぱり男君だったのねぇー」
男「彼氏?いや別に付き合っては」
幼母「幼馴染なら今必死で部屋を片付けているからッーー」
幼「ッッッ!」 バタン!
男「おっ」
幼母「あら」
幼「こっち!!!」グイッ!
男「うぉっ!?」
幼母「……お赤飯あったからしら」
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:41:19 ID:jWVIZJO.
男「ちょっ!そんな引っ張るなって!」
幼「んもう!何で入ってきてるんだい!?」
幼馴染の部屋
男「おばさんが勝手に....」
幼「見つかった君が悪い」
男「いやぁ....そんなこと言われても」
幼「な、なんか変な事言われなかったかい?」
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:43:46 ID:jWVIZJO.
男「変な事?」
幼「........うん」
男「変っていうか、おばさんは俺と幼馴染が付き合ってると勘違いしてるみたいだったぞ?」
幼「........、そ、そうかい それは最悪な勘違いだね」
男「最悪で悪かったな 後でちゃんと否定しとけ」
幼「ボクはそのつもりだよ」
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:44:58 ID:jWVIZJO.
男「そんなことより、宿題やるんだろ」
幼「.......うん」
ーーー小一時間後
<コンコン
幼母「オホホホー 失礼ー」
幼「うぐっ な、何かな?」
幼母「差し入れでーす」
男「わざわざありがとうございます」
幼母「いいえいいえー」
幼「ほらっ 用が済んだなら出ていきなよ」
幼母「ウフフ それもそうね」ウフフ
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:45:45 ID:jWVIZJO.
幼母「男君、着替えはあるの?」
男「へ??」
幼「ちょっ」
幼母「あら?泊まっていくんでしょ?」
男「? 泊まりはしませんけど」
幼母「あらー?」
幼「んもう!いいからっー!出でって!」バタン!
男「幼馴染のお母さんも変わってないな」
幼「フゥ そ、そうだね お泊まりだなんて子供じゃあるまいし」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:46:18 ID:jWVIZJO.
男「差し入れは嬉しいけど....」
幼「........」
男「なぜ赤飯なんだ...」
幼「君の好物だからじゃないかな?」
男「別に好きでも嫌いでも無いんだが」
幼「いいじゃないか別に 食費が浮いて良かったね」
男「余計なお世話だ」
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:47:36 ID:jWVIZJO.
男「....美味い」
幼「炊きたてだからね」
男「この漬け物も」
幼「そうだろうね」
男「そしてこの煮物も」
幼「普段の君の食事を考えれば美味しいだろうね」
男「....うむ」
幼「ちゃんと栄養のあるものもを食べているのかい?」
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:48:36 ID:jWVIZJO.
男「んー、....まあ」
幼「どうせプロテインやらサプリメントやらで済ませているんだろう」
男「プロテインは飲んでるけど、サプリメントは逆に金かかるだろ」
幼「ふぅん」
男「白米は自炊して半額の総菜を買う!これにつきるな」
幼「おや?ベランダで自家栽培していたんじゃなかったのかい?」
男「カラスさんがね....」
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:49:09 ID:jWVIZJO.
幼「君は小学校の時も朝顔を枯らせていたね」
男「毎日世話してたのになー」
幼「肥料をやり過ぎたんだっけ?」
男「そうそう! たくさんやればやるだけ育つと思ってたからさ」
幼「欲を張りすぎて哀れな結果を招いてしまったわけだね」
男「まだ子供だったしな」
幼「ま、君の場合は栄養が足りなすぎて枯れないか心配だね」
男「一応考えてはいるんだぜ?」
幼「具体的には?」
男「んー、まずはご飯にプロテインをかけてみたんだ」
幼「........」
男「これがとてつもなく不味くてだな」
幼「普通ならかける前に気づくよね?」
男「その時は新たな発見に飢えてたんだよ」
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:50:37 ID:jWVIZJO.
男「とりあえず頑張って食べたんだけどな」
幼「食べ物で遊ぶと罰が当たるよ」
男「本気でイケると思ったんだよ」
幼「君のお母さんも大変だね....そんな味覚の息子がいると」
男「うっせぇな....」カキカキ
幼「っげ」
男「どうした?」
幼「も、もうそんなところまで進んでいるのかい?」
男「何驚いてるんだよ」
幼「ちょっと見せたまへよ」
男「写す気だろ」
幼「失礼だね 参考にするだけだよ」
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:51:40 ID:jWVIZJO.
幼「見せなよ」ヒョイッ
男「あっ、おい返せ!」ガバッ
幼「フフフ 返してほしくッーーにゃっ!?」
男「うおっ!?」ドサッ
幼「...........んっ.....」
男「いっててて....」
幼「........」
男「す、すまん大丈夫か?」
幼「ど、どさくさに紛れて抱きつこうとしたね?」
男「いやいや!わざとじゃないって!」
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:52:12 ID:jWVIZJO.
幼「汚された....」
男「なっ!まだどこも触ってねえし!」
幼「まだっ!?」
男「いや、だからそういう まだ じゃなくってだな....」
幼「........」ジトッー
男「そんな眼で見ないでっ!」
幼「........君の前では薄着を控えた方がいいみたいだね」
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:52:43 ID:jWVIZJO.
男「なっ....!」
幼「ふぅ....騒いだら暑くなってきたよ」パタパタ
男「ッーー」ゴクリ
幼「ほら」
男「ず、ずるいぞ!そんなの誰だって意識するだろ!」
幼「ふぅーん ボクの体でいかがわしい事を考えちゃったんだ」
男「考えてないわっ!」
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:53:26 ID:jWVIZJO.
幼「どうかな?」チラッ
男「........、さあ?」
幼「暑い暑い」パタパタ
男「知るか........」チラッ
幼「ほら見た」
男「クソッ!」
幼「君もまだまだだね」
男「これは男子として健全だからこその反応だと思いまーす」
幼「ふぅーーん」
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:53:57 ID:jWVIZJO.
男「あぁぁもうっ!」
幼「カルシウム不足かな?」
男「集中できねぇ....そろそろ帰ろうかな....」
幼「っ」
男「な、わけで」
幼「駄目だよ ボクの宿題がまだ途中じゃないか」
男「知るかよそんなの」
幼「君、ボクの部屋を利用しておいてそんな言葉が吐けるのかい?」
男「俺は終わったんだ」
幼「そうかい なら規約違反として」
男「何だよ規約違反って!」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:54:37 ID:jWVIZJO.
幼「私の宿題を終わらせずに帰るなんて規約違反に決まってるじゃないか」
男「ならとっとと終わらせるぞ」
幼「そう、なら教えてくれてもいいよ」
男「ナチュラル上から目線」
幼「向かい合っていやらしい眼で体見られる嫌だから隣にきなよ」
男「帰るぞ貴様」
幼「本気にすると言うことは少なからず見ていたという事だよね?」
男「あぁもう!やるぞ!」
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:55:33 ID:jWVIZJO.
幼「ヤルって....な、何をだい?」
男「そのヤルじゃねーよ」
幼「ん?君の言う“そのヤル”というのは一体......」
男「宿題だぼけ」
幼「ボクにはそうは聞き取れなかったけど」
男「もう宿題しましょうよ幼ちゃん....」シクシク
幼「....、随分と懐かしい呼び方やをしたね」
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:56:34 ID:jWVIZJO.
男「わからないところは教えるから」
幼「ん……」
男「?」
幼「隣」トントン
男「はいはい」
・
・
・
・
男「これで式ができるだろ?」
幼「....ん」クンクン
男「聞いてる?」
幼「ん、き、聞いてるっ」
男「この式さえできれば後はいつもと同じだよ」
幼「ん わかった」
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:57:07 ID:jWVIZJO.
やべ私にしちゃったままだったわ
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:57:40 ID:jWVIZJO.
男「はい次な」
幼「ん 休憩する」
男「うおい」
幼「糖分が足りなくなってね コーヒーを入れてくるよ」
男「あ、俺のも」
幼「380円」
男「高っ」
幼「しょうがない 海より深いボクの懐に感謝するんだね」
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:58:11 ID:jWVIZJO.
男「砂糖入れすぎだろ」
幼「うるさいなあ」
男「あぁあぁ糖尿病になるなこりゃ....」
幼「君は?」
男「一個ずつでいいや」
幼「ん」
男「にしても」
幼「?」
男「幼馴染の部屋、そんなに変わってないのな」
幼「汚れるからそんなに見ないでくれるかな?」
男「なぜ汚れるんだ....お?」
幼「?」
男「あれ懐かしいな 俺があげた人形じゃん」
幼「しまッーー」
男「島?」
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:58:44 ID:jWVIZJO.
幼「(しまった....隠すの忘れた....)」
男「おちんちん」
幼「あ、あれは処分に困っていてね」
男「結構大きいからなー その人形」
幼「う、うん」
男「なんでベッドの上に放置してんだよ」
幼「それは、その、サンドバッグに使っていてね....」
男「サンドバッグ!?」
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:59:17 ID:jWVIZJO.
幼「新しいフェイバリットをその人形で練習するんだ」
男「えぇ」
幼「順逆自在の術はもうできるよ」
男「えぇ...」
幼「ほら、無駄話はいいから宿題の続きをするよ」
男「自分が休憩するって言い出したんじゃねーか」
幼「もう糖分とカフェインの補給は終わったからね」
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 22:59:48 ID:jWVIZJO.
男「コーヒーなんて飲んだら眠れなくなるだろ」
幼「ボクは君と違うからね」
男「ワサビ苦手なくせに」
幼「っ」
男「そんなに砂糖入れるなら無理してコーヒー飲むなよ」
幼「うるさいなあ」
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:01:52 ID:jWVIZJO.
・
・
・
・
男「よし、終わりっ!」
幼「ん」
男「今何時....って日付変わっとるがな」
幼「いつまで居座る気かな?」
男「お前なぁ」
幼「夜中まで居座ってボクの寝込みを襲うつもりだろう」
男「誰が襲うか」
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:02:25 ID:jWVIZJO.
男「ご両親は?」
幼「とっくに寝ているさ」
男「男の俺がいるのに?」
幼「空気にしか思われてないんじゃないかな?」
男「えぇぇ 一応男女が同じ部屋にいるんだぜ?」
幼「見知らぬ男が家にいるとはワケが違うんだよ)
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:03:04 ID:jWVIZJO.
男「でも俺も帰るかな」
幼「っ」
男「それじゃ」
幼「き、きみ!」
男「?」
幼「なんか汗臭いよ....うん」
男「え?お、俺が?マジ?」クンクン
幼「うん」
男「え?えっ?ずっと汗臭かったの!?」
幼「う、うん!」
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:03:36 ID:jWVIZJO.
幼「お風呂に入ってきたらどうだい?」
男「帰ってシャワー入るよ」
幼「シャワーじゃ落ちないよ」
男「いや落ちるだろ」
幼「またガス代ケチる気だね?」
男「夏場は特にシャワーだけでいいだろーが」
幼「だから臭いんだよ、うん」
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:04:09 ID:jWVIZJO.
幼「もうこの際だからウチのお風呂貸してあげてもいいけど」
男「けど、お高いんでしょう?」
幼「なんとっ、0円のところタオルも付いて9980円だよ」
男「おお、一万切るのか!やっすぅーい」
幼「今ならボクも一緒に入ってあげてもいいよ」
男「えっ」
幼「おや?本気にしたのかい?」
男「いや....いらないオプションだなーって」
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:04:47 ID:jWVIZJO.
幼「そんな事言って、いざボクが入ってきたら喜ぶよね?」
男「そういや、昔は何回か一緒に入ったよな」
幼「うん あっちこっち触られまくったよ....」シクシク
男「いや、全く触ってない」
幼「どうだか」
男「あの時はあんまり女の子として見てなかったわけだし」
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:05:20 ID:jWVIZJO.
幼「あの時は?まるで今は....」
男「男と女だろ 一応な、一応」
幼「やっぱり喜ぶんじゃないか」
男「なんでそうなるんだよっ」
幼「せっかく背中くらいは流してあげようと思ったのに」
男「いや、いいって....」
幼「まあとっとと入ってきなよ」
男「おう.......って入らねえよ」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:05:51 ID:jWVIZJO.
幼「沸いてるよ」
男「いやだからって」
幼「お母さんが用意してくれたみたいだ」
男「いやさあ」
幼「君の為に」
男「いや........」
幼「わざわざ、君の為に、厚意で」
男「........はい」
幼「早く入ってきなよ」
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:06:32 ID:jWVIZJO.
男「いいのか?」
幼「うん」
男「じゃあ入るよ すぐ出るけど」
幼「ゆっくりすればいいのに」
男「長風呂入ったら眠くなるんだよ」
幼「昔からそうだよね」
男「ま、こんな時間なわけだし....すぐ出ないとな」
幼「........」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:07:12 ID:jWVIZJO.
・
・
・
浴槽
男「(まさか幼馴染の家の風呂に入るとは)」
男「(変な妄想しないうちに出なければ)」
幼「ねえ」
男「うおっ な、なんだよっ」
幼「いや、浴槽で寝てないかと思ってね」
男「寝ねーよ」
幼「そうかい ならいいけどね」
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:07:44 ID:jWVIZJO.
男「そろそろ出るところだ」
幼「ふぅん」
男「........お前はそこで何してるんだよ」
幼「? 洗面所を掃除しているんだよ」
男「俺が出れないだろ」
幼「気にせず出てくればいいじゃないか」
男「アホか タオルも無しに」
幼「君のはボクのと違って成長してないだろう」
男「しとるわアホ」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:08:17 ID:jWVIZJO.
幼「まだ10分はかかりそうかな」
男「おい、のぼせちまうだろ」
幼「せいぜい気をつけることだね」
男「ハァ....」
・
・
・
・
男「やっと上がれた....」
幼「顔、真っ赤だよ」
男「横になりたい....」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:09:07 ID:jWVIZJO.
男「のぼせてはいないが、眠くなってきた....」
幼「ふぅん」
男「帰る」
幼「えっ」
男「帰る」
幼「っ」
男「帰って寝る」
幼「そ、そんなフラフラじゃ危ないよ」
男「家隣じゃねーか」
幼「そういう問題じゃないよ」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:09:40 ID:jWVIZJO.
男「眠い」
幼「ボクの部屋のベッドを使わせてあげてもいいよ」
男「誰がつかうか....」
幼「とりあえず具合悪いならベッドに横になりなよ」
男「........」ドサッ
幼「少し休んでから考えるといいよ」
男「ん........そうする........」
幼「うん........」
男「........zzz ....zzz」
幼「....男?」
男「....zzz....zzz」
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:10:12 ID:jWVIZJO.
幼「ねぇってば」ツンツン
男「んにょっ........zzz」
幼「寝た?」
男「....zzz....zzz」スースー
幼「よし 男の宿題だけ処分しなくちゃね」チラッ
男「....zzz....zzz」スースー
幼「........」ゴクリ
幼「............」
幼「本当に寝たのかな?」サワサワ
男「んんん........zzz....」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:11:35 ID:jWVIZJO.
幼「君、女の子の部屋でよく熟睡できるね」
幼「.....」クンクン
幼「ボクを女の子として見てるのかい?」
男「zzz....zzz」
幼「........」
幼「........きっと見てくれてるよね?」
男「zzz........zzz」
幼「........」チュ
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:12:08 ID:jWVIZJO.
・
・
・
・
翌朝
男「........ん 朝か....」
男「........朝?........ふがっ!?」
男「こ、ここは!」
幼「ボクの部屋だよ」
男「ぁぁああぁぁ........寝落ち....」
幼「確信犯だろう ベッドまで占領しておいて」
男「えー?俺こんな行儀良くベッドで寝てたっけ?」
幼「うん」
男「えぇー........?」
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:12:41 ID:jWVIZJO.
幼「おかげでボクはソファーで寝るはめになったじゃないか」
男「起こしてくれれば....」
幼「居直るのかい?」
男「す、すいません」
幼「まったく....君の図々しさには驚かされるよ」
男「すまぬ....すまぬ....」
幼「この責任はとってもらうからね?」
男「えっ、と.... どうやって取ればいいんですかね」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:13:29 ID:jWVIZJO.
幼「君、今日の予定は?」
男「今日?今日は特に何も無いな バイトも休みにしたから勉強するつもりだった」
幼「そうかい つまり暇人なんだね」
男「いやまあ....そうなのかな?」
幼「なら少し付き合ってもらうよ」
男「はぁ?何にだよ」
幼「何でもいいじゃんか 荷物持ち係なんだから」
男「....は?」
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:14:00 ID:jWVIZJO.
ーーー昼
男「で、何買うんだよ」
幼「さあ?」
男「さあ?って」
幼「特に決めてはいないよ 買いたいモノがあれば買っていくけど」
男「重いのは止めような」
幼「そのために君を連れてきているんだけどね」
男「.......ハァ」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:14:35 ID:jWVIZJO.
男「服でも買うのか?」
幼「部屋着のシャツでも買おうかな 薄着のやつ」
男「ふーーん」
幼「今いやらしい妄想をしたね?」
男「いや全く」
幼「ふーーん」
男「なぜ部屋着でいやらしい妄想をしなくちゃならねーんだよ」
幼「じゃあ水着」
男「!?」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:17:19 ID:jWVIZJO.
幼「君も素直な反応するね」
男「してやったんだ どうせ買わないくせに」
幼「つまらないね」
男「まずお前泳げないだろ」
幼「うるさい」
男「一度溺れかけたのを助けてやったっけ」
幼「また昔の話を恩着せがましく....」
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:17:52 ID:jWVIZJO.
男「恩着せがましくないだろ」
幼「あ、あれはボクは溺れていたわけじゃなくて....君が出しゃばって助けにくるのが....」
男「ゲホゲホ泣いていたくせにな........」
幼「うるさいなあ せっかく水着を見定めてもらおうと思ったのに....」
男「なにっ!?」
幼「嘘だよばーか」
男「知ってたし」
幼「ちょっと期待したくせに」
男「微粒子レベルでな」
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:18:25 ID:jWVIZJO.
幼「ハァ....君とくだらない やりとりをしたおかげでお腹が空いてきたよ」
男「もう昼過ぎてるからなあ」
幼「君のおごりとは言え いいものを食べたいね」
男「んんん?」
幼「どうしたのかな?そんな顔して」
男「なーんで俺が奢ることになってるんだ?」
幼「当たり前じゃないか....今のご時世、初デートでは男子が奢るのがマナーなんだよ」
男「なんだよデートって」
幼「ッッッ、デ、デートてととと言うのはねっ......その、周りから見たらボクらはアレにゃんだよ?」
男「にゃん?」
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:18:56 ID:jWVIZJO.
幼「男女二人でお店に入ったらカップルに見えるだろう?」
男「んー、まあそうだな」
幼「と、言うわだよ これは疑似デートなんだ」
男「疑似デート......」
幼「君、昨日お給料日だったじゃないか」
男「なんで把握してんの?」
幼「2つ掛け持ちしてて15日と25日がお給料日なことくらい知ってるよ」
男「........」
幼「つまり財布の紐はゆるゆると言うわけだ」
男「カッチカチやぞ」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:19:29 ID:jWVIZJO.
幼「さっ、どこかお店に入ろうか」
男「ハァ....」
幼「ここは学生らしく、ゼイサリアにしよう」
男「いい心構えだ」
幼「デザートもドリンクバーもしっかり注文するけどね」
男「」
幼「ほら、入るよ」
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:20:04 ID:jWVIZJO.
幼「フライドポテトとタコのカルパッチョとたらこクリームパスタと食後にストロベリーアイスをください」
店員「おちん」
男「ミラノ的ドリアで....」
店員「ちん」
幼「ドリンクバー二つ」
男「」
店員「おちんちん」
幼「以上で」
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:20:54 ID:jWVIZJO.
幼「せっかくドリンクバーを注文したのだからつぎにいかないとね」
男「まったくだ」
幼「君の分も入れてきてあげるよ」
男「烏龍茶で」
幼「ミックスね」
男「は?えっ?」
幼「はい 君の分」
男「なんだこの色!?」
幼「美味しいよ 多分 」
男「これを飲めと....?」
幼「炭酸入ってるし平気だよ」
男「なんで平気になるんだっ!」
幼「.......パシらせておいて酷いね」
男「........」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:21:29 ID:jWVIZJO.
・
・
・
幼「うん 美味しかった」
男「な」
幼「さて」
男「出るのか?」
幼「ん その前に」
男「あぁトイレか」
幼「それは言葉に出すものじゃないよ」
男「はいはい」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:22:17 ID:jWVIZJO.
・
・
・
・
ーーートイレから戻って
幼「あれ?....男がいない」
幼「........」
店員「さっき会計済まして出て行きましたー」
幼「っ....」
ーーー店の外
男「おっ、やっとか」
幼「むぅ、レディに対して失礼だよ」
男「怒んなって」
幼「食い逃げかい?」
男「怒るぞ」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:22:59 ID:jWVIZJO.
男「ちゃんと払ったよ」
幼「えっ....えっと、いくらかな?」
男「安かった」
幼「........」
男「ほら行こうぜ」
幼「ゼイサリアごときでドヤ顔かれるなんて」
男「くそっ!会計払わないで店出ればよかった!!」
幼「これじゃあ君に借りができたみたいで気持ち悪いね」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:23:29 ID:jWVIZJO.
男「別にいいだろ」
幼「よくないよ これはボクと気分的な問題なんだ」
男「いつも世話になってるからさ」
幼「........」
男「なんだよその顔」
幼「君に借りを作るなんてもってのほかだからね」
男「借りって言ったってたかが昼飯じゃんか」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:24:01 ID:jWVIZJO.
幼「い、一応言っておくけどね ボクはちゃんと払うつもりだったんだよ?」
男「で、本当に俺に奢られたから気に食わないとな?」
幼「まあその通りだね」
男「俺も幼馴染に奢るつもりだったんだ 」
幼「本当かな?」
男「それでもって、いざ会計になったら幼馴染が割り勘にするだろうから先に会計しただけだし」
幼「ッ........」
男「もういいだろ 俺へ自分の意志で金払ったんだから」
幼「........」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:24:32 ID:jWVIZJO.
幼「これじゃあ本当に君に借りができたみたいじゃないか」
男「だーかーらー」
幼「........オホン」
男「?」
幼「君が奢ったんだ ボクも何か恋人らしい行動を取らないとね」
男「奢るのって恋人らしいのか?」
幼「もちろん デートだもん」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:25:04 ID:jWVIZJO.
男「恋人らしい行為ってなんだ?」
幼「んー ....う、腕を組んであげてもいいよ」
男「腕っ!?」
幼「うん」
男「そそそ、それはさすがにアグレッシブ過ぎないか....ッ」
幼「フフフ 腕を組むくらいどうってことないだろう」
男「い、いやそっちはどうってこと無くても恥ずかしいのだが....」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:25:36 ID:jWVIZJO.
幼「なに赤面しているんだい?」
男「してねーよっ」
幼「本当はしてほしいんだろう?」
男「誰がッー」
幼「ほら」グイッ
男「おっふ......」
幼「..........ど、どうだい?」
男「はい」
幼「はいって....」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:26:14 ID:jWVIZJO.
男「はい」
幼「どうなんだい?」グイッ
男「いや、はいまあ腕を組んでるなあって......はい....」
幼「もっと喜びたまへよ」ムニュッ
男「ッッ!?(こ、この腕に当たる感触はまさしく!)」
幼「どうなんだい?」
男「は....はい........はぅっ」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:26:47 ID:jWVIZJO.
幼「な、なんかこっちまで恥ずかしくなってくるじゃないか」
男「いやだって腕とか組まれるの初めてですしお寿司ペプシ」
幼「昔よく手を繋いだじゃないか」
男「ガキの時代と比べられても」
幼「今とまるで感触が違うと?」ムニュッ
男「やっぱりわざとか....!」
幼「何がかな?」ムニュッ
男「“当ててんのよ”ってやつだろ........?」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:29:29 ID:jWVIZJO.
幼「まったく....すぐ破廉恥なことを考えるんだね」
男「誰だって意識するわっ!」
幼「嫌なのかい?」
男「い、いや別に嫌ってわけじゃなくてだな」
幼「嬉しいんだね」
男「なぜその2択なんだ」
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:30:03 ID:jWVIZJO.
幼「ほら ちゃんと歩きなよ」
男「わーってる」
幼「........」
男「........」
幼「........」
男「........」
幼「ね、ねえ」
男「な、何だ」
幼「これ....歩き難いね」
男「....うん」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:30:42 ID:jWVIZJO.
幼「やめようか」パッ
男「おうっ」
幼「そんなに残念がらなくても」
男「なってない なってない」
幼「腕を組んでも恋人のようには出来なかったね」
男「お互い経験値が低いんだな」
幼「ボクは君よりあるとは思うけど」
男「てぇマジ?」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:31:12 ID:jWVIZJO.
幼「うん」
男「っても誰とも付き合った事ないくせに」
幼「それはどうかな?」
男「ッッ!?」
幼「まあ無いけどね」
男「そ、そうか....」
幼「おや?何をホッとしているのかな?」
男「別にー??幼馴染に先越されたと思っただけだし....」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:31:52 ID:jWVIZJO.
幼「........ね、ねえ」
男「ん?」
幼「そそそそういえば....君は先月に4組の女さんに告白されたそうじゃないか....」
男「まあ、されたけど何で知ってんだよ」
幼「....断ったそうだね」
男「あんまり接点無かったしな」
幼「ふぅん」
男「それに俺は勉強とバイトで精一杯だからさ」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:32:23 ID:jWVIZJO.
幼「ボクは君がモテるって都市伝説クラスの噂を聞いてね」
男「モテるっ?俺が!?」
幼「うん」
男「そりゃ都市伝説だな....モテたことなんて経験無いぞ」
幼「君、高校に入って何人に告白されたんだい?」
男「へー?何人とか言われてもなあ....」
幼「6人だよ」
男「そうだっけ? いやなんでお前が知っているんだ」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:33:04 ID:jWVIZJO.
幼「なんとなく」
男「つーか、そんなのカウントしないって」
幼「うわっ....この発言....」
男「俺告白とかされても誰にも言ってないんだけどな....」
幼「き、きっと告白した女子が君ごときに振られたと広めているんだよ」
男「えぇー」
幼「ま、まったく何で君なんかに告白するんだろうね」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:33:41 ID:jWVIZJO.
男「んー?妥協されてるのかもな」
幼「妥協?」
男「ほら、下手にイケメンだったり高みを狙うよりは手頃に思われてたり」
幼「そんなことないよっ」
男「えっ?」
幼「えっ?」
男「何か言った?」
幼「え、えっと....」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:34:54 ID:jWVIZJO.
男「そりゃあ恋人とか興味無いわけじゃないし」
幼「ふーん」
男「ま、今の俺には恋人まで作ると荷が重いって話よ」
幼「できた事無い人が言ってもね....」
男「う、うっせえな!俺だってそりゃカップルは羨ましいんだよっ」
幼「おや?羨ましいんだ」
男「高校生活な一つの楽しみだろ」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:35:45 ID:jWVIZJO.
男「てか幼馴染のほうはどうなんだよ」
幼「何が?」
男「彼氏の一人や二人、いてもおかしくないだろ」
幼「ボクは別に必要としていないからね 羨ましくもないし」
男「へぇ」
幼「それに男子に性的な目で見られるのも好きでないんだ」
男「(エロい体しておいて....)」
幼「今いやらしい事を考えたね?」
男「いえいえ考えてませんとも」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:36:19 ID:jWVIZJO.
男「幼馴染の夢は玉の輿だもんな」
幼「はっきり言うと女性なら誰だって財力のある人間には目がいくものだよ」
男「ま、そりゃ立派なステータスだもんな」
幼「品定めしていく内に三十路を越えて売れ残りになってしまうからね」
男「売り手市場から一気に買い手市場だもんな」
幼「そういうことだね」
男「ていうか私立行けば良かったじゃんか」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:36:52 ID:jWVIZJO.
幼「ボクは別にそこまでお金持ちと結ばれたいわけじゃないよ」
男「はいはい」
幼「むぅ」
男「まあ幼馴染なら苦労はしないだろうよ」
幼「どういうことかな?」
男「幼馴染ほどの外見なら金持ちの方から寄ってくるからな」
幼「ボクはきちんと中身を見てくれる人を選びたいね」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:37:39 ID:jWVIZJO.
男「財力で選ぶ奴のセリフかそれ」
幼「うるさいなあ」
男「で、昨日のカラオケでは見つかったのか?」
幼「駄目だね」
男「駄目なのか」
幼「お金持ちの息子ってだけで教養も無いような人たちだったよ」
男「....お前、理想高いよな」
幼「そうかな?」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:38:13 ID:jWVIZJO.
男「必ずダメ出しから入るし」
幼「それは否定できないかも」
男「ま、いい奴が見つかるといいな」
幼「........」
男「で、服はいいの見つかったのか?」
幼「えっ?えっ、と....」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:38:43 ID:jWVIZJO.
・
・
・
・
男「さて、帰ったら勉強せんとな」
幼「君は勉強のことしか頭に無いのかい?」
男「センターに向けて対策練らないと」
幼「センター???まだ高校二年なのに?」
男「んー、うん」
幼「気が早いね」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:39:23 ID:jWVIZJO.
男「んん........」
幼「どうかしたの?」
男「ま、俺には塾やら予備校やらに行く金も出せるかわからないラインなんだよ」
幼「それは残念だったね」
男「ああ」
幼「....あ、あのさ」
男「?」
幼「今日は、その、ご飯ありがとう....」
男「お礼言われる程のランチの質でもないぞ」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:39:56 ID:jWVIZJO.
幼「そ、そのまあ腕を組んだだけじゃ対価にならないと思うんだ」
男「いや俺は別に対価とか」
幼「あ、あのその....ボクの部屋でよければいつでも勉強しにおいでよ」
男「へっ」
幼「連絡さえくれれば自習室として使ってくれてもいいよ」
男「いや、それは流石に申し訳ないと言うか」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:40:29 ID:jWVIZJO.
幼「君は残念ながら勉強は人並み以上に出来るからね」
男「残念で悪かったな」
幼「宿題を中心に自習しにおいでよ」
男「でも幼馴染の親にも気を遣わせて悪いだろ」
幼「いやいやむしろもった気を遣わせてあげなよ」
男「はぁ??なんでだよ」
幼「なっ、何でもだよ....」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:41:05 ID:jWVIZJO.
男「そりゃ冷房の効いた部屋で勉強できるのははっきり言ってすごい魅力的だからな」
幼「そうだろうね」
男「でも俺幼馴染の連絡先知らないし」
幼「!!! そ、そうだね 連絡先を交換しようよ」
男「そうだな」
幼「君は未だにガラケーなんだよね」
男「悪かったな」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:41:44 ID:jWVIZJO.
幼「まったく....しょうがないからメールで相手してあげるよ」
男「なんかムカつく」
幼「何故君なんかにボクの連絡先を教えてあげなければならないのかね」
男「えぇ....自分で提案しておいて....」
幼「それと!ボクのアドレスとか他人に教えないように」
男「あー 稀に聞かれるんだよな」
幼「そのたびに知らないと答えているのかい?」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:42:14 ID:jWVIZJO.
男「あぁ まあそのたびに嘘だろ嘘だろ言われるけどな」
幼「ふぅん これからも教えないように頼むよ」
男「今まで通り 知らないって言っとけばいいわけだ」
幼「えっ、と....“知ってるけど教えない”でいいんじゃないかな?」
男「えぇ?知ってるって言ったら余計面倒だろ」
幼「むぅ」
男「俺押しに弱いし」
幼「そうだった 君は誘惑に弱い男だったね」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:43:01 ID:jWVIZJO.
男「変な言い方にするなや」
幼「君だって安易に教えられたら嫌だろう?」
男「確かに」
幼「ボクだって同じさ だからボクにアポなんて取ろうとせずにきっぱり断ること いいね?」
男「はーい」
幼「....わかっているのかな?」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:43:40 ID:jWVIZJO.
男「メアドとか手打ちでいいんだよな....?」
幼「これだからガラケー民は....」
男「あんまり交換とかしないからさ」
幼「他の男子とかは?」
男「友の奴が俺のメアド聞かれたら教えてるっぽくて、そいつから俺にメール来たらコッチが登録してる感じかな?」
幼「へぇ....そ、それは女子も一緒なのかい?」
男「んー?そうだな たまにメアド渡されたりしたけど」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:44:39 ID:jWVIZJO.
幼「君が顔文字使ったりしているのを想像すると吐き気と頭痛が同時にくるね」
男「うるせえな 幼馴染はどうなんだよ」
幼「君には使わないであげるよ」
男「幼馴染の方が顔文字使いそうなイメージ無いけどなあ」
幼「失礼な」
男「えぇー幼馴染が(`・ω・´)とか(。・ω・。)とか使ってるって考えたら....ブフッ」
幼「君のメアドを片っ端からスパムに登録しておくよ」
男「すいませんでした」
幼「君が期待しているような可愛い顔文字も絵文字無いよ」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:45:28 ID:jWVIZJO.
土曜日 昼 学校
教諭「はい!講習はこれにて終了!みんな土曜日なのにお疲れ様!」
生徒「起立 気を付けーおちんちーん」
男「ありがとうございまんこしたー」
「終わったー」 「帰りにラーメン行こうぜ!」
男「(さすがに午後は教室閉めるよな......)」
幼「午後は教室使えないよ」
男「ぬおっ!?」
幼「どうせ居残って勉強でもしようとしていたんじゃないのかい?」
男「......まあ」
幼「君の考えそうなことだね」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:46:07 ID:jWVIZJO.
男「15時からバイトだから微妙に時間余っちゃうんだよな」
幼「バイト先に休憩室は無いのかい?」
男「そういや.....あるけど駄目だな まああるには、ある」
幼「?」
男「女先輩とかいたら勉強どころじゃないし」
幼「女先輩......?」ピクッ
男「2コ上の人でさ ○○女子大通ってるめっちゃ頭いい人なんだけどさ」
幼「ふぅぅん で、その学業優秀の先輩がいて何で駄目なんだい?」
男「いやもうマシンンガントークでね 話かけてきまくりなんだよ...」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:46:40 ID:jWVIZJO.
幼「ふぅん.....あっそ...」
男「今日シフト被ってるんだよな...帰りに捕まるとこれまた話が長いんだよ」
幼「帰りって何時なんだい?」
男「今日は22時だ 長い長い一日だ」
幼「それは大変だね」
男「無理やり晩飯奢ってくるのし」
幼「...........」
男「面倒見はいいんだよな ちょっとお節介だけど」
幼「今日とか御馳走にでもなればいいじゃないか」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:47:17 ID:jWVIZJO.
男「いやいや 与えられる事に慣れるのは男としてさ」
幼「と、言いつつ期待しているくせに」
男「期待も何も向こうが奢るって言ったら断っても聞かないんだよ」
幼「そんなお節介さんなのかい?」
男「やばいね」
幼「........」
男「先々週なんて断ったら『じゃあウチに食べに来い!』だぜ?流石に焦ったな」
幼「っ!?」
男「仮にもあんた一人暮らしだろって...」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:47:50 ID:jWVIZJO.
幼「い、いかっ....」
男「イカ?」
幼「ぃぃ、行かなかったのかい?そそそ、その先輩の家とやらに」
男「流石に断るよ 気まずいし」
幼「ふぅぅぅん 君にしては意外な選択肢だったね」
男「なんで意外なんだよ」
幼「君のような野獣はてっきりその先輩も御馳走になるのかと」
男「んな真似するか 好きでもないし」
幼「っ、...そう」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:49:12 ID:jWVIZJO.
──────夜 男のバイト先
男「ふぅ....(あと15分か)」
先輩「あぁーやっと暇になったね」
男「ですな」
先輩「お腹ペコペコのバッキバキだよー」
男「バッキバキて...」
先輩「まあ私腹筋割れてるし」
男「おぉ、流石陸上部!」
先輩「見る?」
男「えっ、遠慮しておきます」
先輩「フフフ 時に男君!夜ご飯はどこで食べるのかにゃ?」
男「家帰ってから食べます」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:49:45 ID:jWVIZJO.
先輩「ええぇ?家帰るまでに餓死しちゃったらどうするの?」
男「どんな極限状態ですか」
先輩「明日休みでしょ?なら先輩が御馳走するよ!」
男「いやいや大丈夫ですって」
先輩「遠慮しないでよう」
男「してないですって あっ、ほらお客さッーー」
先輩「いらっしゃいませい!」
幼「ストレートティーください アイスで」
先輩「はい お待ちください」
男「(何でアイツが...)」
先輩「およよ?どしたの?」
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