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男「え?俺一年後に死ぬの?」天使「うん」
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:17:47 ID:2/o5M3TU
男の部屋
天使「ねえ男君」
男「ん?」
天使「その……抱かないんですか?」
男「えっ」
天使「意味わかりますよね?」
男「う、うん……合体ってこと?」
天使「……」
男「え?え!?言わせてそれ!?」
天使「うぅ……」
男「顔真っ赤やん」
天使「私にそんな魅力ないですか?」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:21:05 ID:2/o5M3TU
男「いやあるよ!ありまくりだって」
天使「私、男君がいいです」
男「いゃ……俺、死ぬんだよ?」
天使「はい」
男「……」
天使「……」
男「それは……できない……」
天使「どーしてですか?」
男「だって天使はこれから先恋人ができると思う」
天使「できません」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:23:45 ID:2/o5M3TU
男「ちょいちょいモテ自慢してきたくせに」
天使「自慢じゃなくて事実です」
男「それに処女じゃないあーだこーだ言ってたやん」
天使「私の恋人は貴方です」
男「その先は?」
天使「いません」
男「できるよ」
天使「できません」
男「だから」
天使「……グスッ」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:24:38 ID:2/o5M3TU
男「ちょいちょいモテ自慢してきたくせに」
天使「自慢じゃなくて事実です」
男「それに男と付き合うときは処女じゃないといけないとかあーだこーだ言ってたやん」
天使「私の恋人は貴方です」
男「その先は?」
天使「いません」
男「できるよ」
天使「できません」
男「だから」
天使「……グスッ」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:29:37 ID:2/o5M3TU
天使「……何なんですか」
男「天使」
天使「だっだら、だったら……最初から恋人なんてしないでよッ……」
天使「優しくなんてしないでよ……」
男「ごめん」
天使「もういいです……私戻ります」
男「あ、うん……」
天使「……」
男「あのっ」ガシッ
天使「っ、離してください」
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:37:14 ID:2/o5M3TU
男「いや、その」
天使「離せってんだろ!」グイッ
男「っ」パッ
天使「父との会話でわかってると思うけど、これが本来の私だから」
天使「恋人ごっこももう終わり」
天使「ふざけた願いで恋人になんてされて……キスまでして……」
天使「ふざけんなッ……!」
男「……(駄目だ……)」
男「(その通りだ……言葉が出てこない……)」
天使「じゃ、帰るから」ファサッ
男「あっ」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:43:33 ID:2/o5M3TU
朝 7/5
男「……寝れねえ」
男「ハァ」
男「(まあでも……これでよかったのか)」
男「ハァ……」
男「どーせ死ぬんだからな……」
男「さてっ」
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:46:08 ID:2/o5M3TU
男「母さん」
男母「あら?今日出るんだっけ?」
男「ん、まあ色々あってさ」
男母「天使ちゃんは?」
男「天使は……別れた……」
男母「っ、そう……」
男「ほらやっぱ海外ってなるとさ」
男母「そうねぇ」
男「誕生日になったら机とか整理しといてよ」
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:48:33 ID:2/o5M3TU
男母「捨てちゃっていいの?」
男「まあ戻ってこないし……」
男母「……そう」
男「(机の中に手紙とお金は入れておいたから)」
男「母さん」
男母「?」
男「生んでくれてありがとう」
男母「ううん、あなたこそ……生まれてきてくれてありがとう」
男「じゃ、俺行くから」
男母「行ってらっしゃい……!!」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:52:12 ID:2/o5M3TU
電車
男「(ハァ……ほんとは二人で行くはずだったんだけどなあ)」
男「(でもこのほうが天使にとってよかったもんな)」
男「(そもそも俺が天使を恋人にしたせいだ)」
男「(最初から一人で適当に一年過ごして死んどけばよかったんだ……)」
男「……死にたい」
男「(この間までは死にたくない死にたくないだったのに……)」
男「(笑えるな)」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:55:34 ID:2/o5M3TU
>>258
日付間違えた 7/6や
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/02(日) 23:58:41 ID:2/o5M3TU
宿
女将「いらっしゃいませ」
男「あ、どうも……」
女将「ご予約の方ですか?」
男「はい 7/6に予約していた男です」
女将「本日予約の……2名様一泊二日ですね」
男「あ、それでなんですけど」
女将「こちらへどうぞ」
男「えっ、あの」
天使「早く行くわよ」
男「えっ!?」
天使「何間抜け面してんのよ、ほら荷物持ってよ」
男「いやなんで」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:01:25 ID:wbdOdBB.
女将「こちらになります」
男「あ、どうも」
女将「お食事は食堂でのご利用でよろしかったですか?」
男「あ、は、はい」
女将「個室でのご利用もお気軽にお声かけくださいね」
男「ありがとうございます」
女将「それでは、失礼しました」
男「……」
天使「……」
男「……」
天使「……」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:05:12 ID:wbdOdBB.
男「……あの」
天使「……なに」
男「何故ここに」
天使「悪い?」
男「いや、よくわかったね」
天使「別に恋人の場所くらい把握しててもおかしくないでしょ」
男「……いや、うん」
天使「ねえ」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:08:20 ID:wbdOdBB.
男「?」
天使「……私の記憶、消すんだね」
男「!!!!!!」
天使「……実はね」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:09:41 ID:wbdOdBB.
ーーー
天使『もう知らないあんな奴!』
天使『グスッ……』
神『男くんの元へいてやらんのか?』
天使『もうどうでもいい』
神『しかし』
天使『あんなやつどーでもいい』
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:11:54 ID:wbdOdBB.
天使『勝手に死ねばいいし……知ったこっちゃない……』
神『それは許されん』
天使『許されないならどうぞ』グスッ
神『天使ちゃん……』
天使『蛇にでもなんでもしてください』
神『天使ちゃん……男君は……』
悪魔『天使ちゃんっ』
天使『悪魔ちゃん……グスッ』
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:14:52 ID:wbdOdBB.
悪魔『あ、はげちゃぴオジ様ちーっす☆』
神『ぐふっ』
天使『悪魔ちゃんあのね……』
悪魔『ねえ天使ちゃん』
天使『?』
悪魔『男君はね、願いの一つを使って天使ちゃんの記憶を死ぬときに消すんだよ』
天使『……え?』
悪魔『内緒にしとくって言ったんだけどねえ』
天使『……』
悪魔『ま、あーし悪魔だし』
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:18:08 ID:wbdOdBB.
悪魔『流石にこの状況じゃ秘密にはしておけないからね』
天使『記憶を……?』
神『うむ、その通りじゃ』
天使『ならもう一つは?』
悪魔『単純に……天使ちゃんの幸せを願ってたよ』
天使『……』
悪魔『これから死ぬっていうのに、優しいね彼』
天使『……ん、』
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:20:34 ID:wbdOdBB.
天使『私の恋人だもん』
悪魔『ぇぇー?別れたんじゃないの?』
天使『別れてない』
悪魔『今からあーしが思い出作りにでも行こうかと思ったのに』
天使『だめっ!』
悪魔『ンッフッフッ』
天使『私が側にいるから……』ファサッ
悪魔『行ってら』
神『……』
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:25:07 ID:wbdOdBB.
ーーー
男「悪魔ちゃんめ……うわぁ!?」
天使「……」ギューー
男「天使?」ギュッ
天使「……」
男「その、記憶を消すことを黙っててごめん」
男「俺は背負ってほしくないし」
男「君にはきちんと幸せに生きてほしい」
天使「……」コクン
男「怒ってるよな」
天使「……」フルフル
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:29:33 ID:wbdOdBB.
天使「……好き」
男「俺も天使のこと大好きだから」
男「ここまで好きになるって思ってなかった」
天使「ん……」
男「……」
天使「あと残り1日しかないけど」
男「うん」
天使「全身全霊で本気で私を愛して?」
男「……うん」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:32:32 ID:wbdOdBB.
・
・
・
・
7/7
夜
男「俺ほんとにこれから死ぬのか?」
天使「うん」
男「心臓麻痺かなあ……」
天使「……お股ジンジンする」
男「……そりゃあんだけすればね」
天使「……綺麗な星空」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:34:37 ID:wbdOdBB.
男「この海岸はさ」
天使「?」
男「両親が仲良いころ毎年来てたんだ」
天使「そうなんだ」
男「夜になると星が綺麗でね」
天使「七夕ってやつですもんね、今夜は」
男「……うん」
天使「……」
男「……」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:41:43 ID:wbdOdBB.
男「天使、素敵な一年をありがとう」
天使「やめてください、私は奪ったんです」
男「最高の一年だった」
天使「違う……私のせいで」
男「100年ぽっちじゃ割に合わないくらい幸せだったよ」
男「両親とも仲直りできたし」
男「色んなこと体験できた」
男「やっぱり残念なのは」
天使「……」
男「毎年同じ季節を好きな人と過ごせないってことかな」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:52:30 ID:wbdOdBB.
天使「私、まだ貴方に伝えきれてない想いがたくさんあるのに」
天使「まだ……たくさん……」
男「天使」
天使「んっ」
男「天使ならきっと素敵な天使になれる」
男「ポイントだって貯まるし素敵な人生になる」
男「だから自分のために生きてほしい」
天使「……」
男「ありがとう」
天使「男くん……好き」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 00:56:38 ID:wbdOdBB.
ーーープツン
天使「…………???」
天使「はえ?」
天使「ここ……どこだ???」
天使「海岸??ベンチ??」
男「ここは○○県の○○海岸ですよ」
天使「……下界!?」
天使「何で私下界にいるんだ」
男「ベンチで……少し疲れて寝ていたみたいでしたよ」
天使「あ、どうも……」
男「それじゃ、私は行くので」
天使「……」
男「ありがとう」ニコッ
天使「あっ、…………誰……??」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:00:39 ID:wbdOdBB.
・
・
・
>>222
男『その、死亡確定時刻の5分前に天使の記憶を消してください』
神『……わかった』
男『後の事はその、任せるので』
神『本当にいいのかね?』
男『あまりにも重すぎます……俺なんかの事で背負ってほしくないです』
神『……ふむ』
男『きっと、真面目な天使でいると思いますよ彼女』
神『どうかの』
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:02:38 ID:wbdOdBB.
天使「なーんで下界に降りてきたんだろ私」
天使「んー、でも星めっちゃ綺麗」
天使「ね、綺麗だね?」
天使「……?」
天使「(何……誰に話かけたの私……??) 」
天使「……???」
天使「うーん……」
天使「…………」
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:08:59 ID:wbdOdBB.
天使「心なしかお股がむずむずする」
天使「(天界に帰ろ……)」
天使「…………待って、……」
ピーポー ピーポー
ピーポー ピーポー ピーポー
天使「……(何かとてつもない事を見落としてるような……忘れているような……)」
天使「何だろうこの胸騒ぎ…… 」
ピーポー ピーポー …………
天使「……」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:10:18 ID:wbdOdBB.
神「天使ちゃん」
天使「……ハゲ」
神「帰ろう、天界に」
天使「うん」
神「……」
天使「……待って」
神「?」
天使「さっきの、さっきの人は???」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:13:25 ID:wbdOdBB.
神「はて?」
天使「さっきいた人!!さっきの人どこ!!?」
神「もう……おらんじゃろ」
天使「よ、よくわからないけど……私あの人に会わなきゃ……」
神「……」
天使「え?あれ?なんで泣いてるんだろ?あれっ?ウケるなにこれ」
神「天使ちゃん……」
天使「……グスッ」
神「もう、彼はいない」
天使「でもさっきまでいたもん……グスッ」
神「帰ろう……」
天使「…………」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:17:30 ID:wbdOdBB.
・
・
・
・
・
「天使ちゃんポイントトップだねえ」
「急に目覚めたようにポイント稼ぎだしたもんね」
「一時は落ちこぼれていたとは言え、流石は主席入学だよ」
天使「ねえハゲ」
神「なんじゃ」
天使「私のポイントを言ってみたまえ」
神「10050ポイントじゃ」
天使「つっえぇーい!!」
神「ハァ」
天使「やっぱ私ってすごいのね」
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:19:53 ID:wbdOdBB.
天使「なんか生まれ変わったように人助けしちゃうし」
天使「これもひとえに才能ってやつ?」
神「(彼のおかげじゃろ……)」
天使「なんかこうモヤモヤはあるけど」
天使「ついに私の幸せを掴む時がきたわね!!!!」
天使「はぁ、憧れの転生幸せライフ」
天使「想像しただけで笑いが止まらない……!」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:22:17 ID:wbdOdBB.
悪魔「天使ちゃん!」
天使「悪魔ちゃん……!久しぶり!」
悪魔「おめでと!10000ポイント達成したんだって?」
天使「うんっ」
悪魔「そっか……よかったね」
天使「会えなくなるのは寂しいけど」
悪魔「うん……」ギュッ
悪魔「天使ちゃん」
悪魔「これ、持ってきたよ」
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:25:33 ID:wbdOdBB.
天使「……イヤリング?」
悪魔「アンモライトのイヤリング、治ったよ」
天使「……これ‥……」
悪魔「(アンモライト……宝石言葉は過去を断ち切る……でも……)」
天使「これ……」
悪魔「私はね、運命だと思って今日持ってきたよ」
神「……」
天使「……とても……とても大切な人から貰った気がする……」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:28:00 ID:wbdOdBB.
天使「あれ?なんでだろ?思い出せない……」
天使「あれ?あれっ……??グスッ あれ?」
天使「グスッ……大切なはずなのに……思い出せない……」
悪魔「天使ちゃん……」
天使「これ……くれたの誰??」
悪魔「それは」
神「もうこの世にいない」
天使「……そっか」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:31:03 ID:wbdOdBB.
天使「その人、死んだの?」
神「亡くなった」
天使「転生は?」
神「未定じゃ」
天使「ねえハゲ」
神「ぐふっ?」
天使「私のポイント、全部その人の転生に使って」
悪魔「えぇ!?」
神「っ」
天使「使えるでしょ?」
神「使えるが……それだと天使ちゃん」
悪魔「天使ちゃんそれじゃあ0で転生になっちゃうんだよ!?」
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:34:37 ID:wbdOdBB.
天使「うん」
悪魔「うんって……」
神「本当にいいのか?」
天使「うん、なんかモヤモヤすっきりした」
天使「その人に使ってほしい」
神「頑張って貯めた10050ポイントじゃぞ?」
悪魔「自分の幸せのために貯めたんでしょ?」
天使「うんっ、私の幸せ……この人に使いたい」
天使「それが私の幸せなの」
天使「お願い」
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:36:00 ID:wbdOdBB.
悪魔「0ポイント転生って……良くて爬虫類だよぉ?!」
天使「私のことはどうでもいいっていうか」
天使「なんだろ?」
天使「ハゲ、お願いね」
天使「それが私の幸せなの」
神「……」
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:39:09 ID:wbdOdBB.
男『それと最後の願いは保険なんですけどね』
神『?』
男『もしかしたら天使が自分のポイントを俺に使うかもしれないんです』
男『何かの拍子に思い出したりとか』
男『でもそんな事言い出しても、天使の幸せのためにポイントはお願いします』
男『多分言っても聞かないだろうし』
男『俺は天使の幸せだけを願ってます』
神『……』
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 01:43:36 ID:wbdOdBB.
天使「その人の幸せが」
男「自分にとって一番大切なんです」
神「あいわかった!!」
神「二人の願い……」
神「一世一代、神の権限をもって実現させよう!!!!!」クワッ
神「我が娘よ……幸せに……!」
・
・
・
・
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 10:25:49 ID:ZYGTy58M
悪魔ぐう聖で泣ける
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 12:56:33 ID:GxQ/fsLE
おつ
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 14:28:37 ID:Jc2tAdHQ
この安定感たる王道
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/03(月) 18:49:24 ID:xnbYuGnk
おつ
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/04(火) 00:00:02 ID:kV/DTodk
ロシアのから来たけど他になにかいてるのさ
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/04(火) 13:26:17 ID:KJl5YZTc
ちょっと哭いちゃったよ
300
:
じゅんじゅわー&
◆r4BoiQ1bWs
:2020/08/04(火) 23:11:07 ID:meU8QzSo
明日で締めます
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 03:00:15 ID:b6oHha1c
じゅわ氏だったのか
通りで好きな雰囲気だと思ったわ
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 21:47:34 ID:nRrgnSS6
・
・
・
・
男「へー」
女「な、なに……?」
男「それって貝?」
女「うん……図鑑……///」
男「見せて見せて」
女「あっ、……うん……」
男「貝ってさー」
女「ん」
男「なんでグルグルしてるんだろうね」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 21:53:12 ID:nRrgnSS6
女「わ……わかんない……///」
男「あ、これチョココロネみたい」
女「クスッ」
男「っ」ドキッ
女「?」
男「(女ちゃん……笑った顔可愛いなあ)」
「あ、男と女が仲良く本読んでやがる」
「ラブラブだー!」「結婚だー!」「ひゅーひゅー!」
女「ッ……」
男「うっさいなぁ」
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 21:58:15 ID:nRrgnSS6
女「ご、ごごめんなさい……」
男「何で女ちゃんが謝るのさ」
女「私なんかと……」
男「それに僕らまだ小学生だから結婚できないし」
女「しょしょしょういう問題じゃないと思う…」
男「あ、アンモナイトだこれ知ってる!」
女「有名だもんね」
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 22:02:25 ID:nRrgnSS6
男「なんか聞いたことある」
女「うん……私も……」
男「貝ってさー、耳に近づけると波の音聞こえるって本当なのかな」
女「う、うん 本当だよ」
男「やっぱそうなんだ……」
女「正確にはね、波みたいな音……かな……」
男「へぇー」
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 22:08:09 ID:nRrgnSS6
男「しじみからは聞こえなかった」
女「クスッ しじみじゃ無理だよ」
男「やっぱそうなんだ」
女「巻き貝じゃないと」
男「そっかぁ…」
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/05(水) 22:24:39 ID:nRrgnSS6
女「あ、あ、あの……」
男「?」
女「わ、わわはわ私のね、家にね、……あ、あるけど……」
男「貝?」
女「……うん」
男「すげー!なんで!?」
女「海に行った時に拾ったやつとか……」
男「いいなぁー」
女「み、見に来る?」
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 12:51:15 ID:.fB6D1uM
男「いいのっ!?」wktk
女「う……うん……」
ーーー女の家
男「凄いたくさんあるんだね」
女「う、うん」
男「これとか凄い綺麗」
女「……///」
男「わっ、これ何!?」
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 12:55:43 ID:.fB6D1uM
男「こんな貝いるの!?」
女「こ、これはね……貝に飾りや色つけてるだけで元は白いよ」
男「へぇー じゃあこの写真立ても女ちゃんが?」
女「う、……うん」
男「すごっ!!!」
女「……///」
男「女ちゃんって図工の時もすごく綺麗に作るもんね」
女「そ、っそうかな……」
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 12:59:09 ID:.fB6D1uM
男「あっ」
女「?」
男「これは……?」
女「これ?これはね、私が一番最初に創ったやつだよ」
男「天使の羽?」
女「よ、よくわかったね……お父さんもお母さんもわからなかったのに……」
男「……んー、うん……なんか、うん」
女「天使の羽に見えにくいかな……?」
男「いや、逆だよ」
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 13:01:52 ID:.fB6D1uM
男「なんか……こういうの、見たことある……っていうか……」
女「?」
男「うーん……見たことあるような気がする」
女「クスッ 天使さんを?」
男「まあ見たことあるわけないか!」
女「あ、あのっ」
男「?」
女「これ……あげるっ」
男「えぇ!?」
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 21:30:37 ID:.fB6D1uM
男「ももも貰えないよっ!」
女「貰ってほしい……です……」
男「い、いいの?」
女「……ん」コクコク
男「わぁ……、大切にするね」
女「うんっ」
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 21:37:24 ID:.fB6D1uM
・
・
・
ーーー中学生
美術の授業
先生「では今回の課題は皆さんの想い描いたモノを描いてください」
男「想い描いたモノ……」
先生「欲しいモノ 大切なモノ 存在 眼を閉じて浮かんだものをぼんやりとでいいので描いてくださいね」
友「うーん、そういわれると難しいよな」
男「うーん」
友「なんだろうなぁ」
男「……うーん」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 21:45:06 ID:.fB6D1uM
「なんでもいいんですかー?」
先生「えぇ、何でも構いませんよ」
「じゃあ俺ラーメンにしよ!」「大切なものって言ったらお金だろ」
「犬……」「サッカーゴールにしよ」
「ククク……漆黒の闇を描くとしよう」「黒く塗り潰すだけじゃねーか」
「男君っ」
男「……」
「男君っ」
男「……(あれっ?)」
『男君っ』
男「っ、」
女「男君??」
男「ッッ、女さん……」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 21:57:30 ID:.fB6D1uM
女「真剣に悩んでるね」
男「えっ?あ、まあ……」
女「何描くの?」
男「んー未定!」
女「ふーん」
男「女さんは?」
女「私?描いてみたけどどうも違くて」
男「早っ!!見せて?」
女「えっとね……」スッ
男「……白子?」
女「雲です」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 22:07:47 ID:.fB6D1uM
男「な、なんか独特だね」
女「なんかこんな場所に住んでた気がする」
男「ブフッ、雲の上に?」
女「よく夢に出てくるんだもん」
男「夢にかぁ」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 22:13:26 ID:.fB6D1uM
・
・
・
・
男「描けた」
友「いやうまっ!」
女「これ……天使?」
男「かな?」
友「この天使女ちゃんに似てね?」
男「そ、そそそそうかなぁ」
友「……」ニヤニヤ
女「男君……///」
男「気のせいだって!」
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 22:17:24 ID:.fB6D1uM
中学生 卒業式
男「女さん……俺と付き合ってください」
女「……はい!宜しくお願いしますっ」
男「……ホッ」
女「……」
男「……」
女「……」
男「(なんだこの間は)」
女「男君……は……」
男「?」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/06(木) 22:19:11 ID:.fB6D1uM
女「いつから……私のこと……好き?」
男「えっと……」
女「私はね」
男「一目惚れってやつかな?」
女「ッ……」
男「小学生の時から……俺は好きだった……」
女「フフフ、じゃぁ一緒だねっ」
男「……マジすか」
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:37:28 ID:zK8mA0zk
高校生
後輩「す、好きですっ!付き合ってください!」
男「ごめん。彼女いるんだ」
後輩「やっぱりぃー!!」
男「ごめんね」
後輩「こちらこそ……」
モブ「えー?ホントに告ったの!?」
後輩「うん……彼女いるって……」
モブ「だから先輩彼女いるって言ったじゃん」
後輩「でも学校ではそれっぽい人見かけなかったもん!」
モブ「あんたが見た事ないだけでしょ?」
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:42:03 ID:zK8mA0zk
後輩「えー誰だろ……」
モブ「他校だよ」
後輩「!……そうだったのね……」
モブ「あたし見たことあるけど聖天女子の制服着てたよ」
後輩「よりによって天女ですか」
モブ「あんた可愛いんだから大丈夫だって」
後輩「モブちゃん……!」
モブ「天女の人には負けるけど」
後輩「ファック」
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:44:58 ID:zK8mA0zk
ーーー
ギャル「はっ!」
女「わっ、……ど、どうしたの?」
ギャル「男君が告られている気がする……!」
女「ええっ!?」
ギャル「あーしの勘だけど」
女「でもギャルちゃんの勘すごく当たるよね」
ギャル「ま、男君は断ってるし大丈夫っしょ!
」
女「うん……」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:48:32 ID:zK8mA0zk
男「お待たせ」
女「んーん 私も今来たところなの」
女「ね、ねぇ男君」
男「?」
女「……や、何でもないです……」
男「???」
女「(聞きにくい……)」
男「今日はちょっと違う道で帰ろっか」
女「う、うん」
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:52:47 ID:zK8mA0zk
女「ここって男君の高校の最寄り駅だよね?」
男「ん」
女「○高の人結構多いね……たくさん……」
男「ん」
女「男君?」
男「俺さ……今日後輩の子に告白されたんだ」
女「!!(ギャルちゃん……すごい……)」
男「前に別の子に……まぁ……」
女「そ、ほ、そうなんだね……」
男「そこで思ったのが俺は彼女がいないと思われているらしくて」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 07:58:16 ID:zK8mA0zk
男「隠してるつもりも無いんだけどね」
女「(男君、中学のころも小学生の時も人気だったもんなぁ……)」
男「それに何度か断ってるうちに俺がホモなんじゃないかって噂まで出てきて」
女「!?」
男「だからこうして」ギュッ
女「!?」
男「ノロけていればそういうのも無くなると」
女「あ……あい……」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:02:34 ID:x0W7DoAI
クリスマス 高校三年
男「やっぱ夜は寒いね」
女「そうだね」
男「ん?あれギャルさんじゃないか?」
女「ホントだ……」
ギャル「あっ!おーい!!」ブンブン!
男「気付いた」
女「何売ってるんだろう?」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:04:58 ID:x0W7DoAI
男「ギャルさん」
ギャル「よく来たねー!来ると思ってた!」
女「それ、ペロペロキャンディー?」
ギャル「そ!あーしのオジサンの手伝いしてんの!」
ボブ「ヤァ」
男「あっ」
ボブ「?」
男「あっ?い、いや何でもないです……」
ギャル「……」
ボブ「……」
男「す、すいません何か」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:08:01 ID:x0W7DoAI
ボブ「クリスマスイヴに皆に配ってるカラ、ハイコレ」
男「あ……ども……」
ギャル「はい女ちゃん!」
女「ありがとー!」
ギャル「二人とも受験頑張ってね!」
男「ギャルもな」
ギャル「ん!」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:10:51 ID:x0W7DoAI
・
・
・
帰路
男「ペロペロキャンディーねぇ」
女「フフフ」
男「?」
女「男君、小学生のころアンモナイトのことペロペロキャンディーみたいって言ってたの思い出しちゃった」
男「そ、そうだっけ?」
女「それにしても……あのオジさんどっかで見た気がする」
男「やっぱり!?俺も!」
女「どこでだったかなあ?」
男「それがわかんないんだよねえ」
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:16:15 ID:x0W7DoAI
大人になって
男「めっちゃ星綺麗だね」
女「うん」
男「つーか今日七夕なんだね」
女「そう言えば……」
男「天ノ川は…………見当たらないな」
女「8月とかだからね、見えるの」
男「そうなんか」
女「……」
男「……」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:21:45 ID:x0W7DoAI
女「……」
男「どうしたの?」
女「何かね……ここにいるとすごく悲しく気分になるの」
男「具合悪い?」
女「そうじゃなくて……なんか……わからないけど……」
女「ごめんね……」
男「……」ギュッ
女「……」ギュッ
男「なぁ女、今幸せ?」
女「え……うん」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:25:34 ID:x0W7DoAI
男「俺さ、たまに女がベンチで一人で泣いてる夢見るんだ」
女「えっ?」
男「ごめんなんかキモい話して」
女「んーん……」
男「その度に何か言い残したことっていうか、何か言わなきゃいけないのにそこで目が覚めるんだよね」
女「……」
男「何度も何度も見るんだけど……俺の方から遠く行っちゃうんだよ」
男「ってごめん、これ夢の話だからね俺女のこと」
女「男君……好き……」
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:31:26 ID:x0W7DoAI
男「…………女」
女「……グスッ、ご、ごめんなさい……何か急に……グスッ……」
男「あの夢の日」
女「……」
男「あの日言えなかった事を言うよ」
男「俺と一生一緒に生きて欲しい」
男「最期の時までずっと隣にいてほしい」
男「俺、女と一緒にいるときが一番幸せなんだ。だからッー」
女「ッー、うん、私も幸せだよ」
女「だから来年も再来年も10年20年……笑顔でいさせてください」
男「あぁ……!」
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 21:46:46 ID:x0W7DoAI
つーわけでおしまいね。ちょっと蛇足だったわ
なぜ僕がこのようなSSを書こうと思ったのか……それははだしのゲンを読んだからです
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/10(月) 22:11:15 ID:VESDK6UE
やっぱりボブは出るのか
乙
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/12(水) 00:14:02 ID:ldAVcaMA
乙
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/12(水) 06:02:13 ID:m0WdqnN.
心地良い無常を感じた
乙
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/12(水) 09:47:42 ID:WB1uJFl2
おつ
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/12(水) 10:53:31 ID:khw0D.cY
乙
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/12(水) 14:35:07 ID:Y3NVCQTM
こういうスラッと読める王道SSって何かありませんか?
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/13(木) 22:15:31 ID:n0lOyjoo
探せ
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/14(金) 23:37:08 ID:9zhYu/hw
乙ぱい
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/15(土) 22:54:48 ID:CWKEvYss
お前か
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/16(日) 06:55:06 ID:hlY5H3G2
願い事6回してんぞ
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/16(日) 08:13:27 ID:dUuZjpPk
楽しかったです、とても素敵なお話しをありがとうございました。
次回作に期待してます。ぜひ続けて下さい。
ありがとうございました。
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/16(日) 14:23:12 ID:wfd.xMdc
えぇ話やった号泣
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/16(日) 17:13:14 ID:.owVCGgQ
最高でした
泣いた
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/30(日) 23:47:59 ID:0Vk7Ites
ボブの作者?ってかなり久々な気がする。勘違いじゃなければ
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/30(水) 17:57:31 ID:wDQJF8Uk
乙乙
久々に深夜覗いたけど良いもの見れた
350
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/07/26(金) 22:48:16 ID:.NLZ6Skc
https://i.imgur.com/q4CUxf4.mp4
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/11/07(木) 06:49:01 ID:0X6IcL0g
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196
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