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女「日本語難シィナ テメーコラ」 男「ロシア語のが難しいよ」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/15(月) 20:25:33 ID:HpPxq4D.
男「でも女さんは日本語上手だよ」
女「スパシーバ 知ッテル」
男「たまに長州っぽくなるけど」
女「チョーシュ?何だソレ」
男「え、えっとー」
女「チャーシューって言ったカ?テメー」
男「い、いやチャーシューじゃないよ」
女「ジャなかったラ、何タコラ」
男「ほら長州!」
女「チャーシュー?」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:40:52 ID:nK7VjOv2
周り「ビックリしたー」
「誰?」「あー留学生クラスの」「男先輩の彼女でしょ」「身長高ぁい」
男「颯爽と登場するな」
女「オメー偉ソーだったナ」
男「そういう役割だし偉そうにしてなかったろ」
女「大統領気取リカ?」
周り「クスクス」
男「ほら、図書館棟行くぞ」
女「シャーネェナ」
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:44:33 ID:nK7VjOv2
図書館棟
男「そっちのクラスの宿題なんなん?」
女「オゥ、コレ」
男「おー日本地図」
女「47豆腐剣」
男「都道府県」
女「ダ!ソレ!」
男「覚えるの?」
女「ナルベク、多ク正解取リテー」
男「日本人でもろくに覚えてない奴たくさんいるからな」
女「10個デモ当てタラ英雄ダゼ?」
男「おぉー」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:46:06 ID:nK7VjOv2
女「オメーワカンノカ?」
男「俺は全部わかるよ」
女「ココ」
男「三重」
女「ココ」
男「長野」
女「ココ」
男「茨城」
女「ココ」
男「大分」
女「オメー日本人ダナ」
男「たりめぇだろ」
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:48:01 ID:nK7VjOv2
女「ホッカイドォ オキナー ワカル」
男「まあ端と端だもんな」
女「後ドースリャワカル?」
男「特徴的なのから覚えようよ」
女「?」
男「例えばこの端の青森山口とか出っ張ってる石川とか」
女「モットヨク教えロヨ」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:50:07 ID:nK7VjOv2
・
・
・
・
間もなく下校時間となりまーす!
女「オゥ」
男「もうそんな時間か」
女「デモ結構覚エタ!」
男「ここは?」
女「オー痛!」
男「ここ」
女「クマモン!」
男「ここ」
女「グンマー!」
男「ここ」
女「ダサイタマ!」
男「完璧だ」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:52:36 ID:nK7VjOv2
女「俺天才ジャネ?」
男「俺の教え方が上手い」
女「ハッ」
男「さ、帰るぞ」
雨
男「やっぱりこの時間が本降りか」
女「スァ 傘ネーヨ」
男「……じゃあ入れ」
女「エ、嫌ダ」
男「ぐぬ」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 21:56:27 ID:nK7VjOv2
女「濡レル」
男「じゃあこれ貸してやるから」
女「嫌ダ」
男「濡れるだろ」
女「…………」
男「ほら」
女「ヤッパ……、テメーが傘サセ」
男「えっと入るんだな?」
女「オゥ」
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:03:50 ID:nK7VjOv2
男「まあ寮までならすぐだからな」
女「ン……」
男「どうした?」
女「何デモネーヨ」
男「そっち濡れてない?」
女「ン……」
男「(傘もう少しそっちやるか…)」
女「ヤァ……近ィョゥ……」
男「あ、ごごごめん」
女「ンーン……平気」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:08:22 ID:nK7VjOv2
男「……」ドキドキ
女「……」ドキドキ
男「もう梅雨だもんな」
女「ン、ツユ」
男「雨ばっかりの季節」
女「雨…」
男「こっちの6月はね」
女「嫌イジャネーナ……雨……」
男「そっか」
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:18:10 ID:nK7VjOv2
男「着いたな」
女「ン」
男「明日も雨だから傘忘れんなよ」
女「ン」
男「それじゃぁ」
女「手」グイッ
男「えっ」
女「オメーの手」ギュッ
男「お、おう」
女「結構、大キィンダナ」ギュッ
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:22:29 ID:nK7VjOv2
男「ッッ、」ドキドキ
女「昨日」
男「?」
女「ビックリシタ」
男「……手、繋いだから?」
女「ン」
男「いやその、ゴメン」
女「ンーン」
男「……」
女「嬉シカッタ」
男「マジすか?」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:28:47 ID:nK7VjOv2
女「オメーいきなりスギンダヨ」
男「いやー、はい 反省してます」
女「ビックリスルヨ……」
男「(アカンめちゃくちゃ可愛い)」
女「シバクゾ……」
男「ほら」ギュッ
女「っ」
男「次はもうビックリしないだろ?」
女「ン……シャーネェ」
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/18(木) 22:32:59 ID:nK7VjOv2
寮友「女、オカエリ!」
女「スァ タダイマ」
寮友「オォ アチチしてるね」
女「シテネーヨ」
男「じゃ、じゃあ帰るな」
女「オゥ」
寮友「マタネー男!」
寮友「キスした?」
女「シテネーヨ!」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 09:11:40 ID:lW/rnxAw
梅雨明け
男「浮かない顔してるな」
女「ウカナイ顔?」ハァー
男「元気無いなってこと」
女「ダァー……オメーはイイヨナ」
男「?」
女「泳ゲルカラ……」
男「ッ、あーなるほど」
女「一年生ノ時、プール無カッタノニ……」
男「二年からはあるんだよな」
女「ハァ」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 09:13:49 ID:lW/rnxAw
男「プール入ったことあるだろ?」
女「ダ」
男「泳げないんか?」
女「……」ギロッ
男「威圧感で返事すな」
女「テメー、トンカチ扱いスンナヨ」
男「カナヅチな」
女「コンクライ」
男「?」
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 09:17:46 ID:lW/rnxAw
女「コンくらいナラ、泳ゲッカラヨ」
男「いやもうそれ泳ぐうちに入ってないぞ」
女「テストアル」
男「泳ぐのか」
女「電車一本?一両?クライ?、泳グ長サ」
男「あー……25メートルか」
女「無理ダロ」
男「練習しようよ」
女「スァ」
男「水泳は練習すれば結果でるよ」
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 09:19:26 ID:lW/rnxAw
女「スクール通エッテカ?」
男「いや、俺が教えるから」
女「ハァン?」
男「任せろって」
女「発情期ダナ」
男「なんでだよ」
女「オメー」
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 16:38:11 ID:JOqzEINE
・
・
・
ある日
学校
友「あ、あれは…」
男「ん?」
「「「ワイワイ キャッキャッ」」」
友「留学生sが……プールの授業へ……!」
男「テンション高いな」
友「一度でいいから見学したい」
男「確かに」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 16:39:49 ID:JOqzEINE
友「あれ女さんじゃん」
女「……」
男「テンション低!」
女「……」チラッ
友「お、こっち気付いた」
女「……ハァー」ジロリ
男「ご機嫌」
友「ナナメっすね」
男「泳げないからな」
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 16:43:41 ID:JOqzEINE
友「海外の学校じゃプール無いらしいからな」
男「25㍍泳ぐのが課題らしい」
友「あーカナヅチに25㍍はきついね」
女「…………」
友「ほら、こっち見つめてるぞ」
男「あれは睨んでいるのです」
女「……ッチ」シッシッ
男「視界に入るなと仰ってますね」
友「お前ら本当に付き合ってんの?」
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 16:47:41 ID:JOqzEINE
友「よーし次の休み時間もここで待機だな」
男「え、なんでだよ」
友「お前なぁ…プールの授業の後の濡れた髪を見たくねぇのかよ」
男「天才か!」ガシッ
友「よく言われます」ガシッ
……次の休み時間
男「やはり考える事はみんな一緒なんだな……」
友「あぁ……ライバル多い……」
周り「お、来たぞ!」
周り「おぉ……」ゴクリ
周り「天使……」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 16:51:14 ID:JOqzEINE
友「いいっすなぁ」
男「あぁ…」
友「濡れ髪のインターナショナル……!たまらんです!!!!」
男「……あれ?」
友「どうした?」
男「女がいないな」
友「確かに」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:00:13 ID:JOqzEINE
友「先に戻ったんじゃね?」
男「……かなぁ」
「へィ!男ォー!」
男「あ、ヤッホ」
「ヤフー!」
男「女は一緒じゃないん?」
「イェース!女、メランコリー!」
男「えぇ?何故?」
「オォゥ、何故カト言ウトデスネー」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:05:03 ID:JOqzEINE
プールの授業
先生「課題はただ一つ、この端から端まで脚をつかず泳ぎきる事だー」
「ベリーハードね」
「オーマイガッ」
「ムリムリムリのエスカルゴー!」
女「(スァ、皆も泳ゲーノカ)」ホッ
先生「まぁ流石にキツいのはわかってるんでね、このビート板を使う事は許可する」
「オゥ……」ホッ
「ヨカター!」
「プールシールド!」
女「!?」
女「(エェ、アンナノ意味ネーダロ)」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:08:49 ID:JOqzEINE
先生「必要ない奴は使わなくてヨシ」
女「……」カチコチ
先生「ミランダとシャルは経験者だ、教えてもらえー」
「「「ハーイ!」」」
先生「さ、今日はプール初日だし後は自由!」
「「「イェーーッ!!!」」」
女「……」カチコチ
ミラ「女ァー?」
女「ミランダ……」
ミラ「入らないでゴザル?」
女「オ,オゥ」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:14:58 ID:JOqzEINE
ミラ「怖いでゴザル?」
女「怖クネーヨ…」
ミラ「平気ダヨでゴザル!」
女「ナ、ナメンナヨ」
ミラ「ほら!トゥギャザーでゴザル!」
女「スァ、チョ,アッ」
ミラ「気持ちイーよ!でゴザル!」
女「スァ!ップァ!男ッ!ッス」バシャバシャ
ミラ「オゥ!脚つくでゴザルよ?」
女「ンップァ……エホッエホッ……エ?」
ミラ「女カワイイー!」
周り「キュート!」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:17:48 ID:JOqzEINE
女「エホッエホッ……」
ミラ「平気でゴザルか?」
女「……無理、泳ゲネ、死ヌ」
ミラ「さっき男の名前叫ンダでゴザル?」
女「ッッ……/// キノセー!」
ミラ「気のせい違うでゴザルよー」
女「ハァ……モー無理」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 17:19:59 ID:JOqzEINE
・
・
・
「女めっちゃ落ち込んでル!」
男「そっか」
友「重症みたいだな」
男「まさか脚のつく状態で溺れるとは」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 22:52:31 ID:EI8AV8zE
放課後
男「おい」
女「ンァ?」
男「死んでるな」
女「ン……」
男「なあ」
女「ンダヨ……」
男「水泳と特訓するか」
女「ッッ」
男「なんだよ」
女「テメーコノヤロ」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 22:55:53 ID:EI8AV8zE
男「水怖いか?」
女「怖くネーヨ ナメンナ」
男「今日は散々だったらしいが」
女「はぐっ」
男「課題なんだろ?」
女「今日はアレ 手加減シタ」
男「っふ」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:27:11 ID:EI8AV8zE
女「……」
男「おい」
女「オレ……自信ナイ」
男「!!」
ちょっとセンチメンタルになってる女可愛い!!
男「……よし、任せろ」
女「スァ?」
男「本気で女を泳げるようにするから」
女「デモ……」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:29:29 ID:EI8AV8zE
男「とにかく練習するしかねーよ」
女「ど、ドコでスルンダヨ……」
男「え?え、んー」
教師「なるほど まあ毎年放課後に自習用にプールは貸してるよ」
男「おお」
教師「女子水泳部の協力なんだけどね」チラッ
男「ですよねぇ」
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:32:16 ID:EI8AV8zE
男「うーん」
女「ドーシタ?」
男「いや、男子の俺がかなりアウェイというか下手したら使わせてくれないかもしれんって話」
女「ホゥ」
男「うちの水泳部、女子だけなんだよ」
女「ソーナノカ」
男「男子更衣室はあるにせよ」
女「ソンなんアレダロ」
男「?」
女「クップーク!サセロ」
男「屈服!?」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:34:52 ID:EI8AV8zE
女「オメー泳グの強イダロ」
男「いや強い弱いじゃなくて」
教師「はれ?男君は水泳やってたの?」
男「ま、まあ人並み程度ですが」
教師「なるほど、きちんと経験者なわけね」
男「はい」
教師「とりあえずレーンは使っていいし、男子は駄目ってことはないからいいんじゃない?」
男「そう……すか」
女「ヨカッタナ、ムッツリ」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:37:43 ID:EI8AV8zE
・
・
・
男「っべ……」
「なんで男子がいるノ?」
「放課後補修……?のようでは無いですね」
「ヒソヒソ」
男「浮いてるとかのレベルじゃねー」
部長「失礼します」
男「ん?」
部長「水泳部部長、三年の部長と申します」
男「あ、どうも」
部長「失礼ですけど、何故今プールに?」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:40:31 ID:EI8AV8zE
男「えーと、その彼女の特訓をですね」
部長「あなたが?」
男「は、はい」
部長「留学生班の?」
男「はい……」
部長「……」
男「(うーんこの軽蔑侮蔑の眼差し)」
部長「率直に言わせてもらうと出ていって頂きたいのですが」
男「えぇ」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:44:00 ID:EI8AV8zE
部長「なにやら下心のようなものを受け取れるので」
「部長もずばっと言いますね」
「そりゃまあ留学生クラス同等と見に来るって目立つもん」
男「んー、いや、そんなこと言われても」
女「オイ」
男「あ、女」
部長「……!!」
「色白!」
「脚長!」
男「……」
天使もスク水を着るという事を男は網膜に焼き付けて痛感
女「ナ、ナンダヨ」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:46:42 ID:EI8AV8zE
男「なんかやっぱ俺いないほうがいいらしい」
女「ハ?何デダ?」
男「やっぱり浮くらしい」
女「ハァン?」
部長「申し訳ないけど留学生さん、うちの部員で良ければ教えるから」
女「エー、嫌ダ」
男「ぅぉい」
女「ダッテ、男ノガ強いンダロ?」
男「おま」
部長「?!」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/20(土) 23:49:58 ID:EI8AV8zE
女「テメーラ、男ノガ強ェーゾ」
男「バッ!なに変なことッー!」
部長「……そう、なかなか好戦的な二年生ね」
男「いや俺決してそのようなつもりは」
女「男ハ、ここの倍のプール泳イデタ」
部長「ふーん、50㍍レーンね」
女「強いぞ」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 09:09:39 ID:yCciORbk
女「横浜のインターナショナルプールで金取ッテタ」
部長「!?」
男「取ってない!」
女「テッペン取ッテタジャネーカ」
男「あれは大したことない大会なんだよ」
女「ハァ?オメー優勝シタラ俺トッーンンング」
男「(ば、ばか!恥ずかしいすんな!!) 」
部長「なるほど、経験者なのは承知しました」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 09:25:57 ID:yCciORbk
部長「私たちも男子がいらっしゃるということで少々気が散るのも事実なんです」
女「勝ッタ方の言ウ事聞けばイージャネーカ」
男「は?」
部長「……なるほど」
男「何がなるほど?」
部長「好戦的ですね」
男「ごめんなさい全く意味がわかりません」
部長「ですが私たちも手を抜きませんけど」
男「え?え?」
女「ヨッシャ、蹴散ラセ男」
男「ん?ん?」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 09:29:18 ID:yCciORbk
男「なんですかこの流れ」
部長「実力行使という意味と受け取りました」
男「え?勝負ってマジでするんですか?」
部長「まあ勝ち負けはともかくとしてあなたの実力にも興味があります」
男「はぁ……」
部長「勝負の結果次第では今後もレーンを開放させてもよろしいのですが」
女「ダッテ」
男「もう対決の流れじゃん」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 09:32:51 ID:yCciORbk
「え?何何??」
「あのロシア人の彼氏さんと勝負するらしいよ」
「部長がー?」「さぁ?」
男「ちょ、ちょっとウォームアップだけさせてくださいよ」
部長「どうぞ」
「部長、勝負って本当ですか?」
「誰がするんですかー?」
部長「大会も近いことだし……誰かやってみる?」
「あの人速いんですか?」
「ウォームアップ見る限りだと」
男「(弱く見せるために下手くそに泳ご)」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 09:37:38 ID:yCciORbk
部長「あれはわざとよ」
「へぇー」
「すんごいバシャバシャしてる」
男「ふぅ」
女「誰デモかかってコイ!」
男「何でお前が偉そうなんだ」
女「マトメテ来ルカ?」
部長「そうね……じゃあ私がいこうかしら」
男「え?」
部長「不服ですか?」
男「いやいきなりラスボスですか」
女「楽勝ダロ」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 10:05:06 ID:yCciORbk
男「うちの女子水泳部ってめちゃくちゃ強いんだぞ」
女「逃ゲルノカ?」
男「どうしてこうなった」
部長「では距離はどうしましょう?」
男「んー、なんでもよかですよ」
部長「あら……それなら100M自由型にしておきましょうか」
男「お手柔らかにお願いします…」
部長「それじゃあスタートお願い」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 10:29:13 ID:yCciORbk
女「男!負ケタラ腹切リ!」
「クスクス」「男くん頑張れー」
「テークユァマークス!……」
男「(本気でやろ)」スッ
女「オゥ」
「どうしたの女さん」
女「男モ本気ネ」
ピピー!!
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:33:37 ID:yCciORbk
ザップーン
「おっと?」「飛び込みうま!」
女「男、パドロートカ(潜水艦)強イゾ」
「ウッソ、速くない?」「もう部長より前にいるよ!」
50M経過!
「タイムは!?」「25秒切ってる……」「ウッソ!?」
ゴール!
男「ハァ ハァ ハァ」
女「男の勝チー!」
部長「ハァ ハァ ハァ……完敗です」
男「ねぇ」ハァハァ
「は、はい!」
男「タイムは?」
「あ、えっと……55秒です」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:40:55 ID:yCciORbk
男「ハァハァハァ……55かぁ……まあ、そんなもんか……」
部長「嫌味かしら?」
男「いや……やっぱたまにプール行くとは言ってもブランクですわ」
「でも部長!部長のタイムも新記録ですよ!」
部長「へ?」
「57秒台ですよ!」
男「まぁ相手になれたならよかったですわ」
部長「フフフ こちらこそ」
女「……」ムスー
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:44:57 ID:yCciORbk
女「オイ」
男「ん?」
女「男ガ勝ッタ!」
部長「そうね」
女「領海明ケ渡ス約束ダロ?」
男「練習させてもらえるだけだよ」
部長「もちろんです」
男「すいませんね」
部長「それと男さんでしたか?よければまた練習相手になって欲しいのですが……」
男「え、あぁ俺で良ければいつでもいいですよ」
部長「本当ですか?」
男「放課後にここで泳げるなら俺も体育館のプール行かなくてすむし」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:48:11 ID:yCciORbk
部長「それは嬉しいですっ」
女「ッチ」
部長「フフフ では彼女さんの練習頑張ってくださいね」
男「あ、はい邪魔しませんので」
女「イチャイチャスンナヨ」
男「してないよ」
女「シテタ」
男「ほら、今日のメインは女の練習なんだぞ」
女「ウッ」
男「さっきからプールに入る気見せてないよな」
女「準備運動シテナイ」
男「さっきしたろ」
女「心ノ準備運動」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:50:59 ID:yCciORbk
男「ほら、大丈夫だから」
女「アァゥ……」チャプン
男「脚つくだろ?」
女「オゥ……」
男「まずは水に慣れよう」
女「オゥ……」
男「例えばさ、5秒息止められるだろ?」
女「ダ」
男「それを水の中でもやってみよう」
女「ダ……」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:54:19 ID:yCciORbk
男「ほら、ゴーグルも着けて」
女「コレ、ユルユル」
男「んー後ろ向け」
女「アゥ」 ギュッ ギュッ
男「どうだ?」
女「ン、丁度イイ」
男「それじゃあ潜るぞ?」
女「ダ……」
男「せーのッ!」
女「ッン!」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:56:29 ID:yCciORbk
女「ップハァ!」
男「どう?」
女「ハァ……ハァ……ヨユー」
男「フフ」
女「テメー笑ウナ」
男「ごめんごめん」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:18:19 ID:1M5SVe4.
男「んーと、まずは泳ぎ方からだな」
女「パドロートカ?」
男「それは女には無理」
女「アレ忍者みたいでカッコイイ」
男「女はコレを使う」
女「ビートバーン」
男「あると無いとでかなり違うからな」
女「スァ……コレ意味アンノカ?」
男「あるある」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:24:46 ID:1M5SVe4.
男「さ、両腕はここ」スッ
女「ン」
男「脚はついたままでいいか、手の動きやってこ」
女「ダ」
・
・
・
・
男「だいぶ形になってる」
女「ホントヵ?」
男「腕の動きと息継ぎは綺麗にできてるよ(うおおおおワキめっちゃ綺麗!!!!!)」
女「俺才能アルンダナ」
男「(ちらっと見える胸の膨らみも綺麗!!!)」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:28:36 ID:1M5SVe4.
男「次は脚の動きだな」
女「オゥ、バシャバシャ?」
男「そそ」
女「アレ疲レソウ」
男「大丈夫。ビート板抱いてみて」
女「コウカ?」
男「うん、そのままうつ伏せで……そう」
女「オゥ沈ムー!」
男「ちゃんとビート板持ってるから」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:28:10 ID:81KunRNY
女「ダ……」チラッ
男「じゃあ俺がビート板持って引っ張るから」
女「オォ、楽チン」
男「じゃなくて脚を動かすの」
女「ダ」
男「まず脚を真っ直ぐ伸ばしてみて」
女「コウ?」
男「そうそう(役得……!!)」
女「脚沈ム」
男「片足ずつバシャバシャしてみ?」
女「コウ?」バシャバシャ
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:29:54 ID:81KunRNY
男「そそ」
女「難シ……」
男「前に進もうとするほど沈まないから」
女「ホッホッホッ」バシャバシャ
男「膝より上も動かすイメージで」
女「コウ?」バシャバシャ
男「そそ!結構上手い!」
女「ホッホッホッ」
男「(エロい……)」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:58:22 ID:81KunRNY
男「よし、じゃあ次はビート板こうして」
・
・
・
「なんか、普通に練習してますね」
「もっとイチャイチャ見せつけてくるもんだと思ってました」
部長「ふふふ、そうね」
男「всё в порядке?(大丈夫?)」
女「…… в порядке!(平気!)」バシャバシャ
男「Буду через минуту(あと少しだよ)」
女「ダ! 」バシャバシャ
「え、なんかロシア語なんですけど」「やっぱイチャイチャしてますよ!」
「国際青春えもす」「動画撮りたい……」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:23:51 ID:81KunRNY
・
・
・
男「ありがとうございました」
部長「存分に出来たみたいですね」
女「身体重ィョ」
部長「木曜日と金曜日の放課後は開放しているので是非練習してくださいね」
男「だとさ」
女「ダ……」
部長「男君に関してはいつでも練習に参加して頂いて構いませんからね」
男「いやぁ、それは……」
女「ッチ」
部長「フフフ」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:28:31 ID:81KunRNY
帰り
男「疲れたな」
女「ダ……」
男「今日はぐっすり眠れるだろ」
女「寝ルヨウニ死ヌ」
男「逆だ」
女「オメー、水泳部でモテモテダナ」
男「なんだよそれ」
女「フン」
男「ちょっと茶化されただけだろ」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:30:38 ID:81KunRNY
女「アレダヨ」
男「?」
女「浮気スンナヨ……」
男「いやしないよ」
女「フン」
男「女の事しか見てないよ」
女「……クタバレ」
男「出たクタバレ!」
女「男、一人デ水泳部行クノ禁止ナ!!」
男「えぇ?別にいいけど……」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:33:39 ID:81KunRNY
・
・
・
・
そして
「女ー!ファイッ!」「後少しでゴザル!」
「ゴー!ゴー!」
女「ハッ!ハッ!……ハァ……ハァ……!」
ピピー!!
教師「よーし女、合格」
女「ハァ……ハァ……」
教師「よく頑張ったな」
女「ハァ……スパシーバ……」
女「ヤッタ……!」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:36:32 ID:81KunRNY
放課後
男「合格おめでと」
女「フン ヨユーのユーチャン」
男「誰だよ」
女「コレもマァ」
男「女の才能のおかげか?」
女「ンーン……男のオカゲダヨ……」
男「(え、めっちゃ可愛い)」
女「アリガト……」
男「彼氏なんだから当たり前よ」
女「ダ……」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:46:39 ID:81KunRNY
男「教えて甲斐があったってもんよ」
女「ン、楽しカッタヨ」
男「泳ぐの?」
女「泳グノ嫌イ……デモ男と泳グノ好キ」
男「……そか」
女「楽シイカラ」
男「好きならよなったよ」
女「ダ」
男「俺も女の事好きだしさ」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:50:03 ID:81KunRNY
女「……テメー」
男「いやいや、だから付き合って……るわけで」
女「……フン」
男「(でも女の口から好きって言葉聞いてない……な)」
女「……」
男「(まぁ……うん……口に出さないタイプなのかな?)」
女「シバクゾ……」
男「何でだよ」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:58:10 ID:81KunRNY
男「(聞きづれぇ……)」
女「ナァ」
男「どうした?」
女「……ナンデモネ」
男「なんでもねえのかい」
女「……ダ」
男「俺はさ」
女「?」
男「女の事大好きだし、女の事だけしか見てないから」
女「ナ、ナ、ナンダヨ急ニ……」
男「いや……まぁ言いたかっただけ」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:06:12 ID:81KunRNY
女「テメー……」
男「もうすぐ夏休みだけど、たくさん思い出作ろうな」
女「シャーネェナァ」
男「宿題もたんまり出るけど」
女「オッフ」
男「一緒にやろうな」
女「ン」
男「女は夏休みに向こうに帰るとかあるのか?」
女「今の所ナイ」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:16:54 ID:81KunRNY
男「そっか」
女「デモ、寂シクネーヨ」
男「まあご両親基本こっちだもんな」
女「ソージャネーヨ」
男「?」
女「男がイルカラ……寂シクナイ」
男「ッッ、……光栄です」
女「ダ」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:47:30 ID:81KunRNY
男「寂しくさせないよう頑張ります!」
女「去年ハ、アンマ遊べナカッタナ」
男「そうだね」
女「今年、ズット日本イルカラ……構エヨ」
男「(やだめっちゃ可愛い)」
女「ン」スッ
男「指切りか」スッ
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 22:01:35 ID:81KunRNY
男「なあ」
女「ン?」
男「ちゃんとロシア語勉強するから」
女「オ,オゥ」
男「きちんと向こうに言っても話せるくらいには……勉強すっからさ……」
女「ダ……///」
男「てなことで、ハリセンボンのーます」
女「……指ギッダン」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:35:30 ID:cJQYsezo
男「よし」
女「ン」ギュッ
男「どうした?」
女「……」
男「……女?」
女「……ン」
男「じゃ、じゃぁ寮の前だし帰るな?」
女「オゥ……」
男「じゃあな?」
女「ン、気ィツケロ」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:37:06 ID:cJQYsezo
帰路
男「思い詰めてた感じだったな……」
男「どうしたんだ……」
男「まさか別れたいとか……」
男「…………」
男「…………ありえる、かな?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:39:42 ID:cJQYsezo
翌日 放課後
寮友「男!」
男「あ、寮友さん」
寮友「元気カ!?」
男「元気だよ」
寮友「元気ナイヤン!女と喧嘩!?」
男「してないよ」
寮友「そーか!」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:40:36 ID:cJQYsezo
寮友「女と仲良くシテル?」
男「んー、うん」
寮友「シテナイノ?」
男「してるんだけど……ちょっと悩みがあってさ」
寮友「!?」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:43:04 ID:cJQYsezo
・
・
・
・
男「てなことで、もしかしたら女は俺と別れたいのかなーって」
寮友「それは絶対ナイヤン!」
男「女はあぁ見えて優しいし」
寮友「ナイナイ!女は男の事メッチャ好ッキャネン!」
男「でも、一度も好きって言われたこともないからさ……」
寮友「ホワッツ!?」
男「そういうとこも引っ掛かってて……」
寮友「ホンマカイナ」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:46:01 ID:cJQYsezo
男「俺が中学生のころから女にアプローチ?みたいにしててさ」
寮友「マージデ?」
男「付き合ってもらった?付き合ったみたいなとこあるから」
寮友「ワォ!男ゴーインナンヤネ!?」
男「強引っていうか……」
寮友「女は男にラブ!コレ、絶対!」
男「そう、なのかな……?」
寮友「女アレヤ……ツンドラ」
男「ツンデレか、いやまあツンドラなとことあるな」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:48:23 ID:cJQYsezo
寮友「寮デ男の事話スと顔赤くナルデ」
男「結構照れるからね」
寮友「ダカラ元気出すヤデ」
男「ありがと あとその関西弁なに?」
寮友「ンマイブゥーム!」
男「そっか」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:50:20 ID:cJQYsezo
夜 寮
女「(今日男と何話してたの?)」
寮友「(あれ?見てたの?)」
女「(うん)」
寮友「(見てなら話しかけてくれればいーのにー)」
女「(だ、だって仲良さそうだったから)」
寮友「(ンッフッフー、女の事話してたよ)」
女「(!? 私?)」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:52:39 ID:cJQYsezo
寮友「(男は女のこと大好きなんだね)」
女「(ふ、ふーん……)」
寮友「(悩んでたよ)」
女「(……?何で?)」
寮友「(フフフ)」
女「(な、何?)」
寮友「(1度も女から好きって言ってもらったことないって悩んでた)」
女「ッッッ、ッ……」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:56:24 ID:cJQYsezo
寮友「(男、かなり真剣に悩んでた)」
女「(そ、それは)」
寮友「(自分の事本当は好きじゃないのかもって考えてたよ、彼)」
女「(そんなこと…)」
寮友「(負い目みたいなの感じてた)」
女「(……うぅ)」
寮友「(彼の事好きなんでしょ?)」
女「(……ん)」
寮友「(何で言ってあげないのよー)」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:01:02 ID:W95QAAnU
女「(恥ずかしい…)」
寮友「(シャイかよ)」
女「(私、付き合う前に男にたくさん酷い事言ってたの)」
寮友「(そうなの?)」
女「(なんか、こう今さら好きを言葉にするのが難しくて……)」
女「(それにこれ以上好きになると……離れ離れの時に辛い)」
寮友「(男は女のためにロシア語頑張ってるんでしょ?)」
女「(うん、すごく頑張ってる)」
寮友「(自分の気持ちに素直になりなよ)」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:03:52 ID:W95QAAnU
寮友「(見てて男少し可哀想……)」
女「(ん、わかってる)」
寮友「(すごく悩んでたよ)」
女「(ん……)」
終業式
男「明日から夏休みだな」
女「オゥ」
男「なんか予定とかできたか?」
女「出掛けるヨーナノはネーヨ」
男「そっか」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:05:43 ID:W95QAAnU
女「オメー、コノ後ドースンダ」
男「特に予定はないよ」
女「ン、オメーん家行クゾ」
男「え、えぇ?」
女「宿題スル」
男「気合い入ってんな」
女「ン!」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:08:24 ID:W95QAAnU
・
・
・
妹「あ!女さん!」
女「ヨゥ」
妹「いらっしゃいませ!」
女「邪魔スルゾ」
男「どんな挨拶だよ」
妹「(はぁ……透き通ってりゅ……)」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:11:25 ID:W95QAAnU
男「初日どころか終業式のあとから宿題するって気合い入ってるな」
女「ン」
男「言うて何するんだ?」
女「ンー?……何デモ」
男「何でもって……留学生のクラスの宿題見せてもらう限りだと……」
女「ン」スッ
男「っと、……どした?(近ッ!)」
女「ン、隣ダメ?」
男「駄目じゃないよ」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:16:42 ID:W95QAAnU
男「(イイ匂いする……)」
女「……」ドキドキ
男「……女?」
女「チョット、オ話シタイ」
男「え?」
女「……」
男「(……まさか、別れ話)」
女「……」
男「……ど、どうした?」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:22:33 ID:W95QAAnU
女「アノサ」
男「うん」
女「イツモ、アリガト」
男「う、うん?」
女「ダカラ、アリガト!」
男「どう……いたしまして」
女「……」
男「???(な、なんだ?何なんだ!?)」
女「……好キ」
男「っ、」
女「男ノ事、好キ」
男「ッッッ、ッ、はい」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:25:50 ID:W95QAAnU
女「……ナンカ、ゴメン」
男「なんで謝るんだよ」
女「男ノ事好キ」
男「うん」
女「デモ、ソレ伝エルのスゴく熱クナル」
男「わかる」
女「男ガドッカ行ッタラ、……モウ日本イタクナイ」
男「行かないよ」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:28:04 ID:W95QAAnU
女「ホント?」ジーッ
男「う、うん」
女「別レルノ嫌」
男「別れないよ」
女「ン……絶対?」
男「絶対」
女「ダ……信ジル」
男「うん」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:46:10 ID:W95QAAnU
男「もしかして、寮友が何か言ってたとか?」
女「ダ……男悩ンデルッテ」
男「なんか言わせたみたいでごめん…」
女「ンーン、オレも伝えタカッタ」
男「女はそういうの口に出すの嫌なのかなーって思ってたからさ」
女「……チト恥ズカシー」
男「無理して口に出さなくてもいいからな」
女「……」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:54:39 ID:W95QAAnU
男「今の言葉ですごく安心したからさ」
女「オゥ…」
男「……」ドキドキ
女「……」ドキドキ
男「(な、なんだこの雰囲気)」
男「(これあれか?あれなのか?)」
男「(いっちゃえ的な空気じゃないか!?)」
男「(いやでもここで調子のってキスしようとして嫌われても嫌だし……)」
男「(どっちなんだぁー!)」
妹「失礼しまぁーす!」
男「がっ」
妹「オゥ」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:58:16 ID:W95QAAnU
妹「差し入れでぇーす!」
女「アリガトナ」
妹「どういたしましてです!」
男「(タイミングいいのか悪いのか……)」
妹「兄に変なことされてませんか!?」
男「あーほらしてねーから 出てけ」
女「ヘンなコト?」
男「女も相手しなくていいって」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:01:24 ID:nPyXoTms
妹「えへへー 二人隣り合ってるー」
男「出てけって」
妹「あぁん」
女「ヘンなコト?ナンダヨ?」
男「気にしないでいい」
女「気ニナル」
男「恋人同士がする事とかだろ……」
女「……アー」
男「まあアイツも悪気は無いんだ」
女「オメーもムッツリーニダナ」
男「何で俺がムッツリになる」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:04:24 ID:nPyXoTms
女「……」バッ
男「何だよその両手ガードは」
女「襲ウ気ダロ?」
男「襲わねーよ」
女「ア?コンジョーナシ?リンゴ?」
男「理性があると言え」
女「イクジナシ?」
男「……」グイッ
女「ヤンッ!」ドサッ
男「これでどーかな?」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:03 ID:nPyXoTms
女「……」ドキドキドキドキ
男「無抵抗じゃん」
女「テ,テメー降伏シテナイゾ……マダ……」
男「俺だって……キスくらいはしたいよ」
女「フーン……」
男「…………」
妹「あ、お兄コレッッワッフゥー!」
男「ッ!」
妹「ごごごごめんなさいいいい!!!!」ガチャン!
男「ハァ……あのバカ」
妹「オメー、運サエモ無イ奴ダナ」
男「やめて」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:38 ID:nPyXoTms
あ、女と妹、まちがえた
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 23:52:56 ID:nPyXoTms
男「どーもビシッと決まらない……」
女「フフフ」
男「なんだよ」
女「男サ」
男「?」
女「オレ……何ヵ、コウ、男に優しくナイ時アル」
男「そうかな?」
女「男……優シィダロ?」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/25(木) 00:25:57 ID:gYnPCP/6
女「思ッテル事、上手く言エナイ時アル」
男「難しいもんな」
女「ダカラ……」
男「俺だって女に対して上手く気持ちを伝えられない事はたくさんあるよ」
女「スァ?」
男「本当はいつだって側にいたい」
女「……ン」
男「たくさん出掛けてたくさん一緒に過ごしてたくさん触れ合いたい」
女「……オゥ」
男「伝えきれないくらい言葉があっーーんむッー!?」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/26(金) 23:42:39 ID:eeUY4Yt6
女「……」
男「……」
女「Peredayetsya(伝わってるよ)」
男「……うん」
女「Не бросай меня, будь всегда со мной(だから離れないで)」
男「離れないって」
女「ダ……」
男「寂しくは……させないって努力するから」
女「ダ……」
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