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女「日本語難シィナ テメーコラ」 男「ロシア語のが難しいよ」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 11:56:29 ID:yCciORbk
女「ップハァ!」
男「どう?」
女「ハァ……ハァ……ヨユー」
男「フフ」
女「テメー笑ウナ」
男「ごめんごめん」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:18:19 ID:1M5SVe4.
男「んーと、まずは泳ぎ方からだな」
女「パドロートカ?」
男「それは女には無理」
女「アレ忍者みたいでカッコイイ」
男「女はコレを使う」
女「ビートバーン」
男「あると無いとでかなり違うからな」
女「スァ……コレ意味アンノカ?」
男「あるある」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:24:46 ID:1M5SVe4.
男「さ、両腕はここ」スッ
女「ン」
男「脚はついたままでいいか、手の動きやってこ」
女「ダ」
・
・
・
・
男「だいぶ形になってる」
女「ホントヵ?」
男「腕の動きと息継ぎは綺麗にできてるよ(うおおおおワキめっちゃ綺麗!!!!!)」
女「俺才能アルンダナ」
男「(ちらっと見える胸の膨らみも綺麗!!!)」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 16:28:36 ID:1M5SVe4.
男「次は脚の動きだな」
女「オゥ、バシャバシャ?」
男「そそ」
女「アレ疲レソウ」
男「大丈夫。ビート板抱いてみて」
女「コウカ?」
男「うん、そのままうつ伏せで……そう」
女「オゥ沈ムー!」
男「ちゃんとビート板持ってるから」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:28:10 ID:81KunRNY
女「ダ……」チラッ
男「じゃあ俺がビート板持って引っ張るから」
女「オォ、楽チン」
男「じゃなくて脚を動かすの」
女「ダ」
男「まず脚を真っ直ぐ伸ばしてみて」
女「コウ?」
男「そうそう(役得……!!)」
女「脚沈ム」
男「片足ずつバシャバシャしてみ?」
女「コウ?」バシャバシャ
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:29:54 ID:81KunRNY
男「そそ」
女「難シ……」
男「前に進もうとするほど沈まないから」
女「ホッホッホッ」バシャバシャ
男「膝より上も動かすイメージで」
女「コウ?」バシャバシャ
男「そそ!結構上手い!」
女「ホッホッホッ」
男「(エロい……)」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 19:58:22 ID:81KunRNY
男「よし、じゃあ次はビート板こうして」
・
・
・
「なんか、普通に練習してますね」
「もっとイチャイチャ見せつけてくるもんだと思ってました」
部長「ふふふ、そうね」
男「всё в порядке?(大丈夫?)」
女「…… в порядке!(平気!)」バシャバシャ
男「Буду через минуту(あと少しだよ)」
女「ダ! 」バシャバシャ
「え、なんかロシア語なんですけど」「やっぱイチャイチャしてますよ!」
「国際青春えもす」「動画撮りたい……」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:23:51 ID:81KunRNY
・
・
・
男「ありがとうございました」
部長「存分に出来たみたいですね」
女「身体重ィョ」
部長「木曜日と金曜日の放課後は開放しているので是非練習してくださいね」
男「だとさ」
女「ダ……」
部長「男君に関してはいつでも練習に参加して頂いて構いませんからね」
男「いやぁ、それは……」
女「ッチ」
部長「フフフ」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:28:31 ID:81KunRNY
帰り
男「疲れたな」
女「ダ……」
男「今日はぐっすり眠れるだろ」
女「寝ルヨウニ死ヌ」
男「逆だ」
女「オメー、水泳部でモテモテダナ」
男「なんだよそれ」
女「フン」
男「ちょっと茶化されただけだろ」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:30:38 ID:81KunRNY
女「アレダヨ」
男「?」
女「浮気スンナヨ……」
男「いやしないよ」
女「フン」
男「女の事しか見てないよ」
女「……クタバレ」
男「出たクタバレ!」
女「男、一人デ水泳部行クノ禁止ナ!!」
男「えぇ?別にいいけど……」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:33:39 ID:81KunRNY
・
・
・
・
そして
「女ー!ファイッ!」「後少しでゴザル!」
「ゴー!ゴー!」
女「ハッ!ハッ!……ハァ……ハァ……!」
ピピー!!
教師「よーし女、合格」
女「ハァ……ハァ……」
教師「よく頑張ったな」
女「ハァ……スパシーバ……」
女「ヤッタ……!」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:36:32 ID:81KunRNY
放課後
男「合格おめでと」
女「フン ヨユーのユーチャン」
男「誰だよ」
女「コレもマァ」
男「女の才能のおかげか?」
女「ンーン……男のオカゲダヨ……」
男「(え、めっちゃ可愛い)」
女「アリガト……」
男「彼氏なんだから当たり前よ」
女「ダ……」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:46:39 ID:81KunRNY
男「教えて甲斐があったってもんよ」
女「ン、楽しカッタヨ」
男「泳ぐの?」
女「泳グノ嫌イ……デモ男と泳グノ好キ」
男「……そか」
女「楽シイカラ」
男「好きならよなったよ」
女「ダ」
男「俺も女の事好きだしさ」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:50:03 ID:81KunRNY
女「……テメー」
男「いやいや、だから付き合って……るわけで」
女「……フン」
男「(でも女の口から好きって言葉聞いてない……な)」
女「……」
男「(まぁ……うん……口に出さないタイプなのかな?)」
女「シバクゾ……」
男「何でだよ」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 20:58:10 ID:81KunRNY
男「(聞きづれぇ……)」
女「ナァ」
男「どうした?」
女「……ナンデモネ」
男「なんでもねえのかい」
女「……ダ」
男「俺はさ」
女「?」
男「女の事大好きだし、女の事だけしか見てないから」
女「ナ、ナ、ナンダヨ急ニ……」
男「いや……まぁ言いたかっただけ」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:06:12 ID:81KunRNY
女「テメー……」
男「もうすぐ夏休みだけど、たくさん思い出作ろうな」
女「シャーネェナァ」
男「宿題もたんまり出るけど」
女「オッフ」
男「一緒にやろうな」
女「ン」
男「女は夏休みに向こうに帰るとかあるのか?」
女「今の所ナイ」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:16:54 ID:81KunRNY
男「そっか」
女「デモ、寂シクネーヨ」
男「まあご両親基本こっちだもんな」
女「ソージャネーヨ」
男「?」
女「男がイルカラ……寂シクナイ」
男「ッッ、……光栄です」
女「ダ」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 21:47:30 ID:81KunRNY
男「寂しくさせないよう頑張ります!」
女「去年ハ、アンマ遊べナカッタナ」
男「そうだね」
女「今年、ズット日本イルカラ……構エヨ」
男「(やだめっちゃ可愛い)」
女「ン」スッ
男「指切りか」スッ
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/21(日) 22:01:35 ID:81KunRNY
男「なあ」
女「ン?」
男「ちゃんとロシア語勉強するから」
女「オ,オゥ」
男「きちんと向こうに言っても話せるくらいには……勉強すっからさ……」
女「ダ……///」
男「てなことで、ハリセンボンのーます」
女「……指ギッダン」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:35:30 ID:cJQYsezo
男「よし」
女「ン」ギュッ
男「どうした?」
女「……」
男「……女?」
女「……ン」
男「じゃ、じゃぁ寮の前だし帰るな?」
女「オゥ……」
男「じゃあな?」
女「ン、気ィツケロ」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:37:06 ID:cJQYsezo
帰路
男「思い詰めてた感じだったな……」
男「どうしたんだ……」
男「まさか別れたいとか……」
男「…………」
男「…………ありえる、かな?」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:39:42 ID:cJQYsezo
翌日 放課後
寮友「男!」
男「あ、寮友さん」
寮友「元気カ!?」
男「元気だよ」
寮友「元気ナイヤン!女と喧嘩!?」
男「してないよ」
寮友「そーか!」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:40:36 ID:cJQYsezo
寮友「女と仲良くシテル?」
男「んー、うん」
寮友「シテナイノ?」
男「してるんだけど……ちょっと悩みがあってさ」
寮友「!?」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:43:04 ID:cJQYsezo
・
・
・
・
男「てなことで、もしかしたら女は俺と別れたいのかなーって」
寮友「それは絶対ナイヤン!」
男「女はあぁ見えて優しいし」
寮友「ナイナイ!女は男の事メッチャ好ッキャネン!」
男「でも、一度も好きって言われたこともないからさ……」
寮友「ホワッツ!?」
男「そういうとこも引っ掛かってて……」
寮友「ホンマカイナ」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:46:01 ID:cJQYsezo
男「俺が中学生のころから女にアプローチ?みたいにしててさ」
寮友「マージデ?」
男「付き合ってもらった?付き合ったみたいなとこあるから」
寮友「ワォ!男ゴーインナンヤネ!?」
男「強引っていうか……」
寮友「女は男にラブ!コレ、絶対!」
男「そう、なのかな……?」
寮友「女アレヤ……ツンドラ」
男「ツンデレか、いやまあツンドラなとことあるな」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:48:23 ID:cJQYsezo
寮友「寮デ男の事話スと顔赤くナルデ」
男「結構照れるからね」
寮友「ダカラ元気出すヤデ」
男「ありがと あとその関西弁なに?」
寮友「ンマイブゥーム!」
男「そっか」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:50:20 ID:cJQYsezo
夜 寮
女「(今日男と何話してたの?)」
寮友「(あれ?見てたの?)」
女「(うん)」
寮友「(見てなら話しかけてくれればいーのにー)」
女「(だ、だって仲良さそうだったから)」
寮友「(ンッフッフー、女の事話してたよ)」
女「(!? 私?)」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:52:39 ID:cJQYsezo
寮友「(男は女のこと大好きなんだね)」
女「(ふ、ふーん……)」
寮友「(悩んでたよ)」
女「(……?何で?)」
寮友「(フフフ)」
女「(な、何?)」
寮友「(1度も女から好きって言ってもらったことないって悩んでた)」
女「ッッッ、ッ……」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/22(月) 23:56:24 ID:cJQYsezo
寮友「(男、かなり真剣に悩んでた)」
女「(そ、それは)」
寮友「(自分の事本当は好きじゃないのかもって考えてたよ、彼)」
女「(そんなこと…)」
寮友「(負い目みたいなの感じてた)」
女「(……うぅ)」
寮友「(彼の事好きなんでしょ?)」
女「(……ん)」
寮友「(何で言ってあげないのよー)」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:01:02 ID:W95QAAnU
女「(恥ずかしい…)」
寮友「(シャイかよ)」
女「(私、付き合う前に男にたくさん酷い事言ってたの)」
寮友「(そうなの?)」
女「(なんか、こう今さら好きを言葉にするのが難しくて……)」
女「(それにこれ以上好きになると……離れ離れの時に辛い)」
寮友「(男は女のためにロシア語頑張ってるんでしょ?)」
女「(うん、すごく頑張ってる)」
寮友「(自分の気持ちに素直になりなよ)」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:03:52 ID:W95QAAnU
寮友「(見てて男少し可哀想……)」
女「(ん、わかってる)」
寮友「(すごく悩んでたよ)」
女「(ん……)」
終業式
男「明日から夏休みだな」
女「オゥ」
男「なんか予定とかできたか?」
女「出掛けるヨーナノはネーヨ」
男「そっか」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:05:43 ID:W95QAAnU
女「オメー、コノ後ドースンダ」
男「特に予定はないよ」
女「ン、オメーん家行クゾ」
男「え、えぇ?」
女「宿題スル」
男「気合い入ってんな」
女「ン!」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:08:24 ID:W95QAAnU
・
・
・
妹「あ!女さん!」
女「ヨゥ」
妹「いらっしゃいませ!」
女「邪魔スルゾ」
男「どんな挨拶だよ」
妹「(はぁ……透き通ってりゅ……)」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:11:25 ID:W95QAAnU
男「初日どころか終業式のあとから宿題するって気合い入ってるな」
女「ン」
男「言うて何するんだ?」
女「ンー?……何デモ」
男「何でもって……留学生のクラスの宿題見せてもらう限りだと……」
女「ン」スッ
男「っと、……どした?(近ッ!)」
女「ン、隣ダメ?」
男「駄目じゃないよ」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:16:42 ID:W95QAAnU
男「(イイ匂いする……)」
女「……」ドキドキ
男「……女?」
女「チョット、オ話シタイ」
男「え?」
女「……」
男「(……まさか、別れ話)」
女「……」
男「……ど、どうした?」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:22:33 ID:W95QAAnU
女「アノサ」
男「うん」
女「イツモ、アリガト」
男「う、うん?」
女「ダカラ、アリガト!」
男「どう……いたしまして」
女「……」
男「???(な、なんだ?何なんだ!?)」
女「……好キ」
男「っ、」
女「男ノ事、好キ」
男「ッッッ、ッ、はい」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:25:50 ID:W95QAAnU
女「……ナンカ、ゴメン」
男「なんで謝るんだよ」
女「男ノ事好キ」
男「うん」
女「デモ、ソレ伝エルのスゴく熱クナル」
男「わかる」
女「男ガドッカ行ッタラ、……モウ日本イタクナイ」
男「行かないよ」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 00:28:04 ID:W95QAAnU
女「ホント?」ジーッ
男「う、うん」
女「別レルノ嫌」
男「別れないよ」
女「ン……絶対?」
男「絶対」
女「ダ……信ジル」
男「うん」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:46:10 ID:W95QAAnU
男「もしかして、寮友が何か言ってたとか?」
女「ダ……男悩ンデルッテ」
男「なんか言わせたみたいでごめん…」
女「ンーン、オレも伝えタカッタ」
男「女はそういうの口に出すの嫌なのかなーって思ってたからさ」
女「……チト恥ズカシー」
男「無理して口に出さなくてもいいからな」
女「……」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:54:39 ID:W95QAAnU
男「今の言葉ですごく安心したからさ」
女「オゥ…」
男「……」ドキドキ
女「……」ドキドキ
男「(な、なんだこの雰囲気)」
男「(これあれか?あれなのか?)」
男「(いっちゃえ的な空気じゃないか!?)」
男「(いやでもここで調子のってキスしようとして嫌われても嫌だし……)」
男「(どっちなんだぁー!)」
妹「失礼しまぁーす!」
男「がっ」
妹「オゥ」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/23(火) 23:58:16 ID:W95QAAnU
妹「差し入れでぇーす!」
女「アリガトナ」
妹「どういたしましてです!」
男「(タイミングいいのか悪いのか……)」
妹「兄に変なことされてませんか!?」
男「あーほらしてねーから 出てけ」
女「ヘンなコト?」
男「女も相手しなくていいって」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:01:24 ID:nPyXoTms
妹「えへへー 二人隣り合ってるー」
男「出てけって」
妹「あぁん」
女「ヘンなコト?ナンダヨ?」
男「気にしないでいい」
女「気ニナル」
男「恋人同士がする事とかだろ……」
女「……アー」
男「まあアイツも悪気は無いんだ」
女「オメーもムッツリーニダナ」
男「何で俺がムッツリになる」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:04:24 ID:nPyXoTms
女「……」バッ
男「何だよその両手ガードは」
女「襲ウ気ダロ?」
男「襲わねーよ」
女「ア?コンジョーナシ?リンゴ?」
男「理性があると言え」
女「イクジナシ?」
男「……」グイッ
女「ヤンッ!」ドサッ
男「これでどーかな?」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:03 ID:nPyXoTms
女「……」ドキドキドキドキ
男「無抵抗じゃん」
女「テ,テメー降伏シテナイゾ……マダ……」
男「俺だって……キスくらいはしたいよ」
女「フーン……」
男「…………」
妹「あ、お兄コレッッワッフゥー!」
男「ッ!」
妹「ごごごごめんなさいいいい!!!!」ガチャン!
男「ハァ……あのバカ」
妹「オメー、運サエモ無イ奴ダナ」
男「やめて」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 00:08:38 ID:nPyXoTms
あ、女と妹、まちがえた
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/24(水) 23:52:56 ID:nPyXoTms
男「どーもビシッと決まらない……」
女「フフフ」
男「なんだよ」
女「男サ」
男「?」
女「オレ……何ヵ、コウ、男に優しくナイ時アル」
男「そうかな?」
女「男……優シィダロ?」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/25(木) 00:25:57 ID:gYnPCP/6
女「思ッテル事、上手く言エナイ時アル」
男「難しいもんな」
女「ダカラ……」
男「俺だって女に対して上手く気持ちを伝えられない事はたくさんあるよ」
女「スァ?」
男「本当はいつだって側にいたい」
女「……ン」
男「たくさん出掛けてたくさん一緒に過ごしてたくさん触れ合いたい」
女「……オゥ」
男「伝えきれないくらい言葉があっーーんむッー!?」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/26(金) 23:42:39 ID:eeUY4Yt6
女「……」
男「……」
女「Peredayetsya(伝わってるよ)」
男「……うん」
女「Не бросай меня, будь всегда со мной(だから離れないで)」
男「離れないって」
女「ダ……」
男「寂しくは……させないって努力するから」
女「ダ……」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/26(金) 23:59:58 ID:eeUY4Yt6
男「さ、宿題の確認するぞ」
女「……ダ」
・
・
・
・
女「邪魔シタナ……」
男母「ごめんねお構いもできなくて」
妹「お、お疲れ様です!」
男「なんだお疲れ様ですって」
妹「えへぇ〜?だってぇ……」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:08:48 ID:I9zNOCw6
男「じゃぁ送っていくから」
女「……」ペコリ
妹「あの二人がさ」
男母「?」
妹「結婚したらさ、どっちに住むのかな」
男母「どうなのかしらねえ」
妹「さっきロシア語で話してた」
男母「ホント?」
妹「もう何言ってるかさっばり」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:11:47 ID:I9zNOCw6
男母「本気なのねぇ」
妹「絶対生まれる子供可愛いよ!ハーフダよ!?」
男母「気が早すぎるわよ…」
妹「あと女さんちょっとアジアっぽい!」
男母「そうねぇ」
妹「お兄、騙されてたりしないよね」
男母「えぇ?」
妹「あんな美人さん彼女とか……」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:16:15 ID:I9zNOCw6
男母「それは無いわよ」
妹「かなぁ」
男母「相手のお母さんに会ったことあるし」
妹「!!???!!」
男母「男が中学の時に会ってるはずだわ……思い出した」
妹「そ、そうなの!?」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:18:23 ID:I9zNOCw6
・
・
・
男「着いたな」
女「ダ,アリガト」
男「夏休みさ、楽しむのもいいけど」
女「?」
男「夏バテには気を付けないとな」
女「ナツパテ……暑クテ駄目ノヤツ?」
男「そうそう」
女「日本の夏ヤベーヵラナ」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 00:32:01 ID:I9zNOCw6
男「体調崩したら意味無いからな」
女「ダ,オメーもナ」
男「俺は平気だよ」
女「……」
男「?」
女「……タクサン」
男「沢山?」
女「タクサン、思い出ホシイ」
男「……そうだなっ!」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:02:40 ID:PuACQi9w
女「オメー、お楽しみでしたサセロヨ?」
男「ん?う、うん」
寮友「ヘェーイ!」
女「寮友ッ」
寮友「ラブラブダネ〜」
女「ンナコトネーヨ」
寮友「マタマタ〜!」
男「それじゃ」
寮友「マタネー!」
女「マタナ」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:07:11 ID:PuACQi9w
寮友「(チューした?)」
女「(な、何急に……)」
寮友「あれ?否定しないのー?」
女「(しっ……し、……ta)」
寮友「オゥ!」
女「(恋人同士なんだし……キスくらいするわよ……)」
寮友「(じゃあ男君に本気なんだ)」
女「(……うん)」
寮友「(羨ましいなあ)」
女「(寮友だって彼氏いるんでしょ?)」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:13:58 ID:t7h2eVGU
寮友「(オゥ 別れたよー)」
女「(そうなの!?)」
寮友「(色々と難しいネ……言語?人種の壁?)」
女「(人種…)」
寮友「(お互いのこと受け入れられる……相性みたいなのが合わなかったかな?)」
女「(そっか)」
寮友「(結局手も繋がないで別れたヨー)」
女「(日本人は臆病?奥手?って言うし)」
寮友「(でも胸はめっちゃ見てきたネ)」バイン
女「(ムッツリが多いもんね、日本人)」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:18:04 ID:t7h2eVGU
男「ヘックション!」
妹「ちょっとー風邪ー?」
男「いや、いきなりムズムズしてきた」
妹「ふーん」
男「なんだよ」
妹「チューしてたくせに」
男「なっ、してねーし!」
妹「はい嘘ー!めっちゃグロス唇についてるんですけどぉー!?」
男「ぬぉっ!?」
妹「まさか留学生に手を出すなんて……」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:21:15 ID:t7h2eVGU
男「て、手を出すってなんだ」
妹「ねーいつから付き合ってるの?」
男「……内緒だそんなもん」
妹「中学でしょ」
男「っ」
妹「この間は一年半経ってないって嘘ついてたけどー」
男「そんなんどーだっていいだろ」
妹「馴れ初めくらいは気になるもん」
男「気なるな」
妹「教えてよー」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 16:25:47 ID:t7h2eVGU
寮友「(でも二人って中学のころから付き合ってるんでしょ?)」
女「(えー、えー……まあ……)」
寮友「(いつから男のこと好きなの?)」
女「(えー?わかんないっ)」
寮友「(あぁん!誤魔化し禁止!)」コチョコチョ
女「(いやっちょ……あん)」
寮友「(女と初めて会った時から男ばっかり見てるの気になってたヨー)」
女「(うぅ)」
寮友「(出会った時からラブラブ?)」
女「(んーん 逆 )」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:11:15 ID:t7h2eVGU
・
・
・
・
数年前 男女 中学生のお年頃
男「え?俺だけ!?」
教師「んー、男子でロシア語選択したの男だけだったわ」
男「えっと、どうなるんですか?」
教師「先生は一人でも興味があるなら是非って言ってるから」
男「教室に俺一人です……か?」
教室「まあそういうこと」
男「マジか……」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:16:49 ID:t7h2eVGU
語学選択
先生「コンニチハ!」
男「あ、よ、よろしくお願いします!」
先生「お名前は?」
男「男と言います!」
先生「ワタシ、女母と言いマス!」
男「(おぉ、ロシアっぽい名前や……)」
先生「男君は何故ロシア語を習イタイのデスカ?」
男「えっと、憧れの競泳選手がロシア人で……」
先生「オゥ!ソーナノデスネ!」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:22:14 ID:t7h2eVGU
男「頑張ります!」
先生「Давайте сделаем все возможное!」
男「??」ポカーン
先生「頑張ってーイキマッショイ!と言イマシタ!」
男「おぉ……」
半年後
先生「男、トテモトテモ覚えるの早いデスネ」
男「スパシーバであります」
先生「ソロソロ、文通をしてミマショウ!」
男「文通?」
先生「ソデース!文を書イテ、オ話!」
男「誰と……ですか……?」ポカーン
先生「フフフ ソレは秘密デス」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:26:13 ID:t7h2eVGU
男「一通りプロフィール的な?事書きました!」
先生「フムフム ……デハ、預りマス!」
男「え、お相手は誰なんですか?」
先生「モチロン、ロシア人デスヨ」
男「先生じゃなくて?」
先生「フフフ 違いマース」
男「(うーん、じゃあ先生の知り合いってとこか……ちゃんと書けてたかな……)」
数日後
先生「デハ、コレを渡してオキマース」
男「あ、文通ですね」
先生「オ返事デスヨ」
男「2通……?」
先生「コッチの中身は私ニハ、見ルナと言う事デス」
男「は、はぁ」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 18:29:59 ID:t7h2eVGU
先生「ジャ、私1度職員室戻リマスネ」
男「あ、はい」
先生「マタ、オ返事を書いておいてクダサイネ」ガララッ
男「はーい」
男「うぉっ、ロシア語の返事か」
男「まずこれを解読せな……」
男「んでこっちの紙は何だろう」ガサガサ
男「……?」
便箋の中心に一言 「クタバレ シバクゾ」
男「……え?」
男「いや、……うん …… 」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:01:39 ID:t7h2eVGU
男「……いや、えぇ……??」
男「カタカナで……」
男「女の子の字……っぽいよな……」
男「いやいや……クタバレって」
男「こっちの便箋には普通に書かれてるのに」
男「なぜこっちはこんなに物騒なんだ」
先生「戻リマシター」
男「おぁっ」
先生「捗ッテマスカ?」
男「は、はいまあ」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:03:46 ID:t7h2eVGU
・
・
・
男「書けた」
先生「オゥ!それではコノ封筒に入レマス」
男「あの、先生?」
先生「?」
男「このお相手は女性ですか?」
先生「オゥ!メイタンテイ!」
男「女性?」
先生「ソーデス!」
男「な、なるほど」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:09:14 ID:t7h2eVGU
数日後
先生「オ返事きてマース」
男「あ、ども……」
先生「また2通アリマスヨ!」
男「(嫌な予感)」
男「じゃあこっちは帰ってから見ます」
先生「オゥ!秘密のヤリトーリ」
男「いやいやいや……(やっぱ先生が書いてるわけじゃないよな……)」
先生「フフフ」
ーーー その日の夜 家
「シバクゾ クタバレ」
男「いや同じィィー!」
男「この前より字大きくなってるゥー!」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 21:13:49 ID:t7h2eVGU
学校
友「あー今日は午後全部語学だから楽だわー」
男「まあなあ」
友「ロシア語お前だけなのは笑うけど」
男「ホントに孤独だからな」
友「まあみんな英語いくよなー 女子は韓国語多いしフランス語もかなり人気だし」
男「友たちサッカー部はみんなポルトガル語だろ?」
友「そそ、先生サッカーめっちゃ上手いんだぜ」
男「ふーん」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/27(土) 23:13:24 ID:l7XxKvLY
乙
もしかしてだけど未完作品とかありませんよね???
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 08:01:20 ID:oKmaiLgU
>>192
え、怖い
194
:
じゅんじゅわー&
◆r4BoiQ1bWs
:2020/06/28(日) 08:03:05 ID:oKmaiLgU
お嬢様「......」ジーッ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1396111226/
これかなあ
幼馴染「ボクは君みたいな貧乏人には興味無いからね」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1412678842/
これと
幽霊女「一生のお願い!ちょっとでいいから憑かせて!」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1399114730/
これはそのうち書き直す
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 13:00:09 ID:qTyGkfzk
やっぱり...
応援してるよー、他の奴の続きもまってます( ・∀・)
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 15:18:21 ID:qmgLpM0w
>>192
なんで分かるんだそういうの
すごいな
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:39:20 ID:SPqjsC2.
ありがとう
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:47:12 ID:SPqjsC2.
午後
先生「コンニチハー」ガララ
男「宜しくお願……」
女「……」スタスタ
先生「今日ハネ、女チャンも一緒に勉強シマース」
男「(すっっっっっげぇ可愛い……)」
女「……」
男「えっと、もしかして先生の……」
先生「ソデース!Моя дочьデス!」
男「(娘さんか……顔似てるなあ)」
先生「ホラ、挨拶」
女「…………」プイ
先生「ンー、ゴ機嫌ナナメ?」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:49:30 ID:SPqjsC2.
先生「ホラ、男君ノ隣に座ッテ!」
女「……」ッチ
男「(あ、今心で舌打ちした気がする)」
先生「ソレジャ、1度職員室戻リマスネ」
男「あ、はい」
女「……」
先生「チョト時間カカルカラ、自己紹介シテテ!」
男「えぇ……」
女「……」
男「いっちゃった……」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:52:51 ID:SPqjsC2.
女「……」腕を組んで仁王立ち
男「あ、あの……」
女「…………」ゴゴゴゴゴゴ
男「(やべーよーゴゴゴ言ってるよぉ……)」
男「(擬音でゴゴゴ出してるよ……)」
女「オイ」
男「え、何」
女「クタバレ」
男「あーなるほど」
女「ア?」
男「手紙の……相手……?」
女「シバクゾ」
男「ですよね」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 16:55:05 ID:SPqjsC2.
女「男……」ゴゴゴゴゴゴ
男「な、何でしょう」
女「ペラペーラペーラペラ」
男「え、えっ?えっ?」
女「ペラペーラペーラペラ ペラペーラペーラペラ」
男「あ、ご、ごめん 何言ってるかよく……」
女「ハァ……」
男「まだちょっとリスニングが」
女「クタバレ」
男「あはい怒ってるんですね」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 18:33:00 ID:SPqjsC2.
男「(えなんで?何で?何でこんなお怒りなんだ!?)」
女「……」ギロッ
男「えっと……」
女「スァ?」
男「お、俺何かしました……っけ?」
女「……ハァ……」
男「???」
先生「お待タセー」ガララ
女「ッチ」
先生「ホラホラ女チャン座っテ!」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 19:26:51 ID:SPqjsC2.
男「……(えー気まずい)」
先生「ソレジャ、お互いの印象!」
男「印象……」
先生「女チャンは日本語デ!男君はロシア語デ!」
男「えっと」
女「обычный(平凡)」
男「うぐっ……」
女「スァ?Я скажу тебе, что надо делать(意味わかるんだ )」
先生「女チャン、日本語デ!」
女「……ンー、隣にネー」
先生「ンモゥ……男君ハ?」
男「えっと」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:01:40 ID:SPqjsC2.
女「ンー、特にネー」
先生「ンモゥ、男君ハ?」
男「えっと……」
女「……」ジロッ
男「страшный человек……?(怖い人)」
女「ッァン?」
先生「フフフ」
男「いやだってめっちゃ睨んでくるし!」
女「ッチ」
先生「女チャン怖いデスカ?」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:16:23 ID:SPqjsC2.
男「……」チラッ
女「ナンダヨ」
男「いや、まあ可愛いです……」
先生「オゥ!女チャン、ミーラヤ!」
女「テメェ」
先生「フフフ 仲良くシテクダサイネ?」
男「はい……」
女「ッチ」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 20:27:00 ID:SPqjsC2.
ーー休み時間
女「……」
男「……(こっち見てる)」
女「……」
男「(いや睨んでる)」
女「……オイ」
男「な、何」チラッ
女「何、ジャネーヨ」
男「えてか怒ってるの?」
女「……怒ル?」
男「ты злишься? (怒ってるの?)」
女「ン」コクン
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 21:29:38 ID:SPqjsC2.
男「Зачем(どうして?)」
女「это твоя вина(あなたのせい)」
男「えっと……俺の、せい?」
女「……」
男「俺、何かした?」
女「テメェ ロシア語何デ選ンダ?」
男「いや、まあ……憧れの水泳選手がロシア人だったから……ってだけで」
女「ソレダケ?」
男「……まぁ」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:18:59 ID:SPqjsC2.
女「ハァ……」ギロッ
男「(ギロッて……)」
女「オメーのセイ」
男「だから何が?」
女「オメーが、ロシア語、選ンダカラ」
男「うん」
女「オメーが、選バナケレバ……」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:23:00 ID:SPqjsC2.
・
・
・
女「(ねぇママ?)」
先生「(なーに?)」
女「(その語学のやつって誰もロシア語選ばないとどーなるの?)」
先生「(んー悲しいこと言うわね)」
女「(もし0人だったら!)」
先生「(そしたらロシアに戻るかもしれないなあ)」
女「(ホント!?)」
先生「(そしたらパパにもお婆ちゃんにも会えるねえ)」
女「 (誰も選ばないといいかも……!)」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:26:19 ID:SPqjsC2.
先生「(こらこら)」
女「(ママ、パパと会いたいでしょ?)」
先生「(そりゃもちろん)」
女「(きっと0人だよ、うん!)」
先生「(でも一人でもいたら教えるからね)」
女「(えーー)」
先生「(ロシア語勉強したいって子が一人でもいるならねぇ)」
女「(きっと0!)」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:31:03 ID:SPqjsC2.
ーーー
先生「(タダイマー)」
女「(お帰りなさい、どうだった?)」
先生「(A中とB中はまさかの0人……ちょっと悲しいわねぇ)」
女「(本当!?嬉しい!!)」
先生「(あなたねぇ……)」
ーーーーー
先生「(ただいまっ)」
女「(お帰り!どうだった!?)」
先生「(1人、男子の子が勉強したいって言ってくれたのよ)」
女「(えっ……?)」
先生「(1人でもいてくれるなら、教えてあげないとね?)」
女「(えっ)」
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:33:29 ID:SPqjsC2.
先生「(んもぅ、そんなガッカリしないで)」
女「(だって……ソイツいなければ帰れたんでしょ?)」
先生「(かもしれないって話よ)」
女「(パパにだって……会えたのに……)」
先生「(オゥ、そんな怒らないで)」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:35:45 ID:SPqjsC2.
先生「(女ちゃんだって高校はこっちの予定でしょ?)」
女「……」
先生「(それにパパは来年か再来年にはこつまちに……)」
女「(ソイツ、ロシア語辞めさせよーよ)」
先生「(んもう、そんなこと言わないの)」
女「(絶対辞めさせる……)」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:40:54 ID:SPqjsC2.
。。。。。。
。。。。
。。
男「あ、なるほど」
女「テメー」
男「いやそうは言われましても」
女「……」
男「その、ごめんなさい」
女「……」
男「ロシア語選んでしまって……」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/28(日) 22:50:02 ID:SPqjsC2.
先生「仲良クシテマスカー?」ガララ
男「……」ズゥーン
女「……」
先生「オゥ!」
男「なんか、すいませんでした」
先生「??」
男「俺がロシア語選んだせいで……」
女「……」
先生「ンーん、トテモ嬉シイデスヨ」
男「いやでも」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:10:33 ID:zIL5bsvY
先生「フフフ」
女「……ッチ」
先生「男君ニハ、トテモとても感謝してマス」
男「えぇ」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:14:07 ID:zIL5bsvY
・
・
・
その日の夜
母国語での会話で () つけんのやめます
女「ねぇ!」
女母「どうしたの?」
女「なんで感謝なんかしてんの!?」
女母「フフフ」
女「ママ、お父さんに会いに行けたかもしれないのに!」
女母「逆よ、逆」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:18:04 ID:zIL5bsvY
女「はぁ?」
女母「彼がね、授業選択したじゃない?」
女「う、うん」
女母「たった1人とはいえ、学びたいっていうんだから残って教えようと思ったの」
女「ん」
女母「それで吹っ切れて幅広く講師として登録してたら」
女母「来月から大手露語学校の先生になってくれって!」
女母「そしたらパパも来月からこっち来れるのよ!」
女「え?」
女母「だからパパに会いに行くどころかこっちで暮らせるの!」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:20:32 ID:zIL5bsvY
女「……え?」
女母「男君はラッキーボーイね」
女「……あ、そう」
女母「彼のおかけで吹っ切れたらたくさん仕事も舞い込んできたし」
女「うん」
女母「パパもこっち来るし」
女「え、」
女「(気まずいっっ!)」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:22:34 ID:zIL5bsvY
翌週
男友「な、なあ」
男「ん?」
男友「語学のときにさ、お前の隣にいた子なんなん?」
男「あー、先生の娘さん」
男友「マジで?純ロシア?」
男「そそ、タメだって」
男友「めっっちゃ可愛くね?」
男「まあ……可愛い、けど」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:24:40 ID:zIL5bsvY
男友「はぁぁーー!!俺もロシア語にしておけばよかった」
男「やめとけシバかれるぞ」
男友「あんな可愛い子にならシバかれてもいいわ!」
男「でも怖いよ」
男友「なんで?」
男「なんか、うん……怒ると怖い」
男友「え?お前何したんだよ」
男「いやあ……かくかくしかじか」
男友「……それめっちゃ恨まれてるな」
男「だろ?」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:26:56 ID:zIL5bsvY
男「今日も午後から来るって言ってた」
男友「でも可愛いしよくね?」
男「隣に座るんだぞ?めっちゃ怒ってんだぞ?」
男友「今のうちに拝んでおけよ」
男「無理見れない」
男友「顔無理なら胸だけでも見とけ!」
男「いやそれが結構大きくてだな」
男友「見てるじゃねーか」
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:31:06 ID:zIL5bsvY
授業
男「……」
女「……」
先生「フフフ」
女「……ッチ」
男「あ、あの」
女「アン?」
男「俺ロシア語辞めます」
先生「オゥ」
男「結構覚えてきたし、教材も買い込んだんで……あとは自力で頑張ります」
女「……」
男「うちも単身赴任なんで、女さんの気持ちすごくわかります」
女「(タンシンフニン?)」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/29(月) 23:38:00 ID:zIL5bsvY
男「担任にも相談してみて」
先生「オゥ!ソノ必要はアリマセン」
男「えっでも」
女「ネーッテンダロ」
男「……でも」
女「必要ネーンダヨ」
先生「大丈夫デスヨ」
男「……はい」
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 20:40:51 ID:U/lnFMOs
男「……」
女「……」
男「(気まずい……!)」
女「オイ」
男「えっ?……っと、何?」
女「ソコ、綴り違ウ」
男「あっ、これ? 」
女「ン」
男「そっか……」ゴシゴシ
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:14:06 ID:U/lnFMOs
男「えっと……」カキカキ
女「……ココ、コウ」
男「あそっか」
女「チゲー、ココ」
男「!?」
女「ココ、コレのがィィ」
男「ぁぁー」
先生「フフフ」
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:17:45 ID:U/lnFMOs
男「ふぅ」
女「オメー全然駄目ダナ」
男「ご、ごめん……なさい」
女「マァ、チト上達したミテーダケドヨ」
男「女さんの教え方が上手いんだよ」
女「ハァ?」
先生「フフフ、女チャンも日本語教えて貰いマショ?」
女「ヒ、必要ナイ」
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:25:29 ID:U/lnFMOs
・
・
・
中三
男友「男!」
男「ん?何だよ」
男友「今日の語学で女さん来るのか!?」
男「あー、来るとは思う」
男友「おっしゃー!」
周りの男子「いぇぇぇーーい!!」
男「……」
男友「いやぁー早く拝みてぇわ」
男「お前らなあ」
男友「お前はいいよな……」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:28:09 ID:U/lnFMOs
男友「いつも女さんに罵られてて」
男「罵られて……はいるけど」
男友「あんな可愛い子と授業できるとか聞いてねーよ」
周り「そーだそーだ!」
男「お前らなぁ、ロシア語少しでも間違えるとめっちゃ怒られるんだぞ」
男友「俺だって怒られてーよ!!!!」
男「えぇ?」
周り「俺らだって罵られたいんだよ!」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:33:01 ID:U/lnFMOs
男「ペラペーラペーラペラ」
女「違ウ!」
男「うっ」
女「ペラペーロペーラペリ」
男「なるほど」
女「オメーヤル気アンのか?」
男「あるよ」
女「……フン」
男「先生は?」
女「職員室イル」
男「そっか」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/30(火) 21:40:27 ID:U/lnFMOs
男「えっと……」カキカキカキ
女「……」
男「……女さんさ」
女「……ン?」
男「ゴメンね、ロシア語選択したりして」
女「……Я не против(……気にしてない)」
男「Прости(ごめんね) 」
女「謝ルナ」
男「でもさ」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/01(水) 20:35:14 ID:c9RI6MS6
男「俺もすげえ悪いタイミングだったと思う」
女「……イヤ」
男「?」
女「ソノ……アレダ……」
男「あれ?」
女「ペラペーラペーラペラ」
男「ん??え???」
先生「オマタセー!」ガララッ
男「っ、こんにちは……」
女「……」
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/01(水) 20:43:55 ID:c9RI6MS6
先生「オゥ?お話中デシタカ?」
男「あの……俺がロシア語選んだせいで」
先生「フフフ、男君、ソレは違いマス」
男「えっ?」
先生「アナタのお陰デ、来月カラ家族デ暮ラセマス!」
男「???????」
先生「カクカクシカジカ」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/01(水) 21:47:43 ID:c9RI6MS6
カクカクシカジカってほんと便利
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/01(水) 21:53:42 ID:c9RI6MS6
男「お父さん、こっちにくるんですね」
先生「ソデス!」
男「良かったね、女さん!」
女「アァ?……マァナ……」
男「でも本当はロシアで暮らしたいんじゃないんですか?」
先生「フフフ 私、日本大好きデスヨ」
男「そう……ですか」
先生「先生ノお婆ちゃん、日本人デス」
男「!?」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/02(木) 18:02:36 ID:HYdvG2Mw
乙
やはりジュワーだったか
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/02(木) 23:32:26 ID:4AlMXOwE
オチンチンカーニバル
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/02(木) 23:53:54 ID:4AlMXOwE
先生「タクサン、タクサン、日本ノ事教えてくれマシタ」
先生「戦争の事カラ、平和の事マデ」
先生「ダカラ今度は私ガ日本の人に恩返しスル番」
男「は……はぁ……」
先生「フフフ」
男「(よくわからないけど……)」
女「オィ」
男「っ、何?」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/02(木) 23:59:14 ID:4AlMXOwE
女「……Прости(ごめん)」
男「良かったね、お父さんこっち来れるの」
女「……ン 発音オカシー」
男「えっ」
女「Прости ダ」
男「Прости!」
女「違ゥ! Прости! 」
男「Прости!」
女「ン、マァマァダナ」
男「先生より厳しいやん」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 00:02:40 ID:Yq9rO0j2
・
・
・
数ヶ月後
語学
女「オィ!」
男「えっ!?な、何!?」
女「テメー、ブースンナ」
男「ブ、ブー?」
先生「ボーッとスルナと言いたカッタのデショウ」
男「す……すいません」
女「……テメー」
男「いや、ちょっと……うん」
先生「ドーカしたのデスカ?」
男「……はぁ、まあ」
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 00:05:42 ID:Yq9rO0j2
男「ーーーーーなわけで」
女「フーン」
先生「オーゥ、男君は水泳得意ナンデスネ!」
男「まぁ……」
先生「大会でトップ獲れレバー、オリンピック?」
男「いやいやそんな大きい話じゃないです」
先生「デモ、ソンナ大きな大会に出らレルノ、スゴイスゴイ事デス!」
女「フーーーーーン 」
男「いやぁ…」
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 22:48:02 ID:Yq9rO0j2
休み時間
男「(えっと文法は……)」
女「オィ」
男「んぇっ?」
女「アイツラ、ドーニカシロ」
「うおっ!本当に美人!」「えっ?えっ?見せて見せて!」「足長くね?」
「可愛いぃ〜」「ロシア語の先生の子なんだって!」
男「ギャラリーっすね」
女「外出ラレネーダロ」
男「女さん人気だもん」
女「ハァ? 後、さんヤメロ」
男「え?ご、ごめん」
女「女deイイ」
男「うん」
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 22:59:43 ID:Yq9rO0j2
女「アイツラ駆逐シロ」
男「えぇ……」
女「コノ前もウルサカッタ」
男「授業始まってから廊下出よ?」
女「……ン」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:03:58 ID:Yq9rO0j2
・
・
・
・
中3
先生「男君、スゴく上達シマシタ!」
男「ありがとうござ、あっ、スパシーバ!」
女「発音オカシイ」ッチ
男「ぐぬ」
先生「コンナニ本気で学ンデくれると、思ってなカッタデス!」
男「ほぼマンツーマンなんで……でもすごく楽しいです」
先生「本当デスカ?」
男「女も色々教えてくれるし」
先生「オゥ!」
女「……ッチ」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:08:33 ID:Yq9rO0j2
先生「モットモット、ロシア語上手くなる方法知ってマス!」
男「?なんですかそれ?」
先生「ロシア人の恋人作る事デス!」
男「っ」
先生「日本語上手くナリタイなら、日本人の恋人作ル!」
男「は、はぁ……?」
先生「真面目ナ話デス!」
男「へぇ〜」
先生「モウスグ、男君トモ、お別れデス」
男「はい」
先生「ココマデ真面目ニ、ロシア語勉強シテクレタ事、スゴく嬉シー」
男「まぁ……」チラッ
女「アン?」
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:10:45 ID:Yq9rO0j2
男「熱心に教えてくれる先生がいるもので」
女「シバクゾ」
男「え、しばくぞの意味わかってるん?」
女「屈服サセル」
男「あ、わかってましたねスイマセン」
女「……ッチ」
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:13:18 ID:Yq9rO0j2
男「もうそろそろ授業も少なくなるから」
女「?」
男「はい、これ」
女「アン?」
男「イヤカフ」
先生「オゥ!プレゼント!」
女「ナ……ンダヨ」
男「イヤリングだよ」
女「……チューリップ」
男「好きって言ってたから」
女「アン?言っテネーシ」
男「言ってたやん!」
女「テメー、盗み聞キシタナ?」
男「いやいやいや!」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:15:27 ID:Yq9rO0j2
先生「女チャン、良かっタネ」
女「……ン」
男「いやまあ気に入るかわからないけど」
先生「女チャン男君ニ」
女「オィ男!」
男「うおっ、な、なに?」
先生「オゥ」
女「テメー競泳、アルヨナ?」
男「え、あ、うん……」
女「マー、ガンバレ」
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:18:36 ID:Yq9rO0j2
先生「ソーソー男君?」
男「なんでしょ?」
先生「私達、男君の応援ニ、行っテモイイデスカ?」
男「え、えぇ?」
先生「未来のオリンピック選手!」
男「あ、あの本当にそういうわけでは」
先生「イヨッ!」
女「イョ」
男「乗るなよ!」
女「フフフ」
男「ッ、」ドキッ
女「アッ?ナンダヨ」
男「(やべ、笑った顔可愛い)」
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/03(金) 23:29:42 ID:Yq9rO0j2
男「あのですね、全国からすごい選手が集まってくるわけで」
女「平気ダロ、ジッポ狭イ」
男「いやまあ狭いけど」
女「勝ツンダロ?」
男「えっと……」
女「ナヨナヨヤメロ!」
男「ッ、うん 勝ちたい」
女「オゥ、ヤルなら勝テヨ」
男「うん……!うん!」
先生「フフフ」
男「ありがとう」
女「……ッチ」
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 09:20:17 ID:kujov7jg
女「日本人ナョナョ多イ」
男「Много работать!(一生懸命頑張るよ!)」
女「発音違ゥ」
男「ぐぬ…」
女「へコタれンナ」
男「うす」
女「シバクゾ」
男「発音おかしい」
女「テメー」
先生「フフフ」
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 09:26:46 ID:kujov7jg
休み時間
男友「なあなあなあ女さん教室から出てこないじゃんかよお!」
男「皆が注目するからだよ」
男友「そんなん注目するなってのが無理な話だろ」
男「だからって……」
女子「キャー!眼青ォォーい!」パシャ
「スタイルやばっ!」パシャ 「色白……」
「ねえねえこっち向いてぇ」 「ロシア語でなんか喋ってー」
男子「彼氏いるんですか!?」ドピュ 「俺にもロシア語教えてください!」 「ボンジュール?ハロー!」
「好きな日本人俳優とかいる??」「か、可愛いですね……」
女「スァ……」アワアワ
男友「動物園だなもう」
男「ああぃうの嫌がるんだってね、外国人の人は」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 09:30:53 ID:kujov7jg
男友「そりゃ俺ら島国ですから……」
女「……」チラッ
男「ッ、……わり、行くわ」
男友「おっ?」
「「「キャッキャッ」」」
男「女」
女「スァ……」
男「先生が呼んでるから職員室行こ?」
女「ア……ウン」
男「Это была катастрофа(災難だったね)」
女「ン」コクン
「あ!ロシア語で会話してる!」「クソッ……俺もロシア語にしておけば……!」
「いやー俺らなんて相手にされないって」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 09:35:43 ID:kujov7jg
廊下
女「オメー」
男「?」
女「オメー、変わっテルヨナ」
男「えぇ??どこら辺が???」
女「思春期ネーノカ?」
男「????」
女「アイツらみたいナノ……ヨソの学校にも沢山イタヨ」
男「あー先生の付き添いで何度か行ったんだっけ?」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 09:41:02 ID:kujov7jg
女「アレダナ」
男「?」
女「ガッチュキ? ガッチュク?」
男「がっつく?」
女「ソレ」
男「まあ仕方のない事だとは思うけど……」
女「オメーはモグモグと勉強シヤガル」
男「(モグモグ……?黙々??)」
女「ママも喜ンデル」
男「それならよかった」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 17:30:52 ID:BmSkyyXw
男「女は日本語最初から上手だったもんね」
女「マーナ」
男「たまにおかしいけど」
女「アン?」
男「女は来年ロシアに帰るの?」
女「ンー……ワカンネ」
男「わかんないんかい」
女「オメーは?」
男「そりゃ俺は…………」
女「?」
男「うーん……って感じかな!」
女「アン?ハッキリ言エ」
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 17:34:04 ID:BmSkyyXw
男「水泳の結果次第」
女「フーン」
男「いい結果出れば●●って高校」
女「悪ケリャ?」
男「○○って高校かなあ」
女「○○!?」
男「おぁっ?う、うん(ビックリした……)」
女「ソコ知っテル」
男「そーなん??妹が中等部通っててさ」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 17:35:52 ID:BmSkyyXw
男「あ、結構留学生受け入れてるからね」
女「オゥ、有名」
男「まさかそこに通うの?」
女「ハァ?マダワカンネーダロッ」
男「えっ、なんで怒る??」
女「怒ッテネー」
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 17:38:59 ID:BmSkyyXw
・
・
・
授業
先生「二人トモ夢、アリマスカ?」
男「夢…」
女「ネーナ」
先生「オゥ、将来シタイ事」
男「夢っていうか……ロシアには行ってみたいです!」
女「フッ」
男「な、何だよ」
女「オメー、ロシア、ナメンナヨ」
男「なめてないよ」
女「寒イゾ」
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 17:42:33 ID:BmSkyyXw
男「知ってる」
女「ナョナョは生きてイケナイゾ」
男「何故!?」
先生「フフフ 男君がロシアに来ル時には、私達ノ家デ、オモテナシ、シマース!」
女「シマセーン」
男「楽しみにしておきます!」
女「シネーってイッテんだロ」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 18:45:14 ID:BmSkyyXw
男「女は何か無いの?」
女「ネー」
男「そっか」
女「来年ダッテ……ドッチにイルかワカンネーシ……」
先生「オゥ…」
女「ソンナ先ノ事……」
男「なら日本で暮らそうよ」
女「スァッ???」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 18:54:28 ID:BmSkyyXw
先生「オゥ」
男「まあ女が決める事だけどさ」
先生「ソーデス、私に気を使ワナイデ」
女「別ニ……ドッチダッテ……」
男「(やっぱロシアのがいいのかな……そりゃそうだよな)」
先生「男君ハ、残ッてホシーデスカ?」
男「えっ?」
女「……」ジーッ
男「もちろん……残ってほしいですっ……」
女「ッチ」
男「(くそっ!言わされた!!本心だけど!!)」
先生「オゥ,漢ラシー!」
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 18:57:13 ID:BmSkyyXw
男「もしロシアに帰っても、文通とかしたいです……はい……」
女「フーン……」ゲシゲシ
男「やめろ蹴るな」
先生「オゥ!お二人はマダLINEシテナイ!?」
男「へ?そりゃまあ」
先生「ナラ、是非LINEシマショー!ハラショー!」
女「……」ギロッ
男「な、なに」
女「テメー」
男「嫌なら別に」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 19:02:03 ID:BmSkyyXw
女「嫌ジャネーヨ」
男「本当?」
女「デモ、ロシア語ダカラナ」
男「うん……うん!」
女「チャント返セヨ」
男「頑張る」
女「間違っテタラ、シバクゾ」
男「うん!」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 19:06:32 ID:BmSkyyXw
・
・
・
男「えぇ!?本当に応援にくるんですか!?」
先生「モチローン!」
女「何デ俺モ」
先生「横浜のプールのトコロ、私達ノ近所デス!」
男「なるほど……いやまた緊張するな……」
女「勝テルンダロ?」
男「いやいや全国からすごい中学生来るのよ?」
女「ヤル前カラ負ケル事考エル馬鹿イルカヨ」
男「ぐっ……猪木みたいなこと……」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/05(日) 19:18:07 ID:BmSkyyXw
先生「ソンナにスゴイ大会ナンデスカ?」
男「まあ……」
女「フーン」
男「8人で泳いで上位2人が決勝行くんです」
女「???」
男「32人を8人×4組で分けて上から二人しか2人が最後の舞台に残れるってこと」
女「フーン、一位ジャナクテもイイノカ」
男「二位でも奇跡だっての」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/06(月) 21:58:53 ID:3pulrnog
たびたび日本語おかしいな
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/06(月) 22:23:07 ID:3pulrnog
前夜
男「お、LINEきた」
女《Не теряй》
男「負けんなよって……」
男《я сделаю все возможное(まあ、頑張ります)》
男「アプリ入れたとは言え難しいな……」
ーーーー♪
男「!? 着信……」
男「もしもし?」
女「オゥ」
男「ロシア語変だった?」
女「ンー?発音オカシィ」
男「発音関係ないだろ」
女「フッ」
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/06(月) 22:25:57 ID:3pulrnog
女「緊張シテンノカ?」
男「まぁ……」
女「マ、頑張レヨ」
男「うん……」
女「……エット……」
男「女、ありがとう」
女「オ,オゥ……シバクゾ……」
男「Всего наилучшего(精一杯やるよ)」
女「ン」
男「あれ?発音どう?」
女「全然クタバレ、ダナ」
男「全然クタバレ!?」
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/06(月) 22:28:37 ID:3pulrnog
女「シャーネェカラ明日応援行クカラヨ」
男「うん、ありがとう」
・
・
・
・
女の家
先生「男君勝てるといいわね」
女「男、水泳駄目なら○○高校なんだって」
先生「そうなの?」
女「うん」
先生「複雑?」
女「な、何が……」
先生「女ちゃんは○○決まったし」
女「別に……」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 20:50:37 ID:N8NbNHeI
当日
男「わっ、本当に来てくれたんすね……」
先生「ガンバテー!」
男「あれ?(女は……)」
先生「女チャンも来テマスヨー!」
男「そうすか」
先生「トイレカナ?」キョロキョロ
男「それじゃ、下行くんで」
先生「頑張ッテネ!」
男「はい!」
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 20:52:42 ID:N8NbNHeI
男母「男、がんばなさいよ」
男「まあ……負けたら先帰ってて」
男母「弱気ねぇ、それよりさっきの外人さんはコーチ?」
男「語学でロシア語選択しててその先生」
男母「あら、わざわざ応援に?」
男「近所なんだって」
男母「そうなの」
男「(女……いねーのかな)」キョロキョロ
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 20:55:56 ID:N8NbNHeI
更衣室へ続く階段
男「(ハァ……緊張する)」
女「オウコラ」
男「ッ!」
女「ナョナョシテンナヨ」
男「ナョナョしてないよ」
女「次泳グ?」
男「まだ先だよ これから少し身体動かしたりしないと」
女「ソカ」
男「応援、ありがとね」
女「ハン、テメー負ケタラ」
男「シバく?」
女「オゥ,シバクゾ」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 21:03:35 ID:N8NbNHeI
男「それじゃ、シバかれないように頑張るよ」
女「オゥ……オメーサ……」
男「?」
女「コレ勝ッタラ、水泳ノ高校行クノカ?」
男「ん?んー、まだそう先の事考えてない」
女「……ソッカ」
男「どのくらい通用するのか、確かめておきたかったんだ」
女「ン」
男「まあ、無理だろうけど……頑張る……かな?」
女「オゥ……男、頑張ッテ」
男「ッ、……あい」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 21:10:54 ID:N8NbNHeI
本番
が、終了
「いやーやっぱ五輪候補はちげえわ」「タイムが違うよタイムが」
「強化指定選手だろ?」「まあ1着と2着は異次元だったな」
「1着のやつあれでも力温存してたみたいだし」「3着は食らいついたけど4着以下はもうその他って感じだったねえ」
先生「オゥ……男……残念ダッタ」
女「ン……」
先生「(相手は金メダル候補だったのかしら?)」
女「(負けは負けでしょ?男が遅かっただけ)」
先生「(んもう、またそんなこという)」
女「(事実でしよ。4位だったけどすごい離されてたし)」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 21:14:35 ID:N8NbNHeI
女「(ママ、先帰ってていいよ)」
先生「(一緒にじゃなくていいの?)」
女「(いいから……)」
先生「(フフフ、それじゃ先に帰ってるわね)」
女「(ん)」
先生「(男君の好きな食べ物は大和芋の磯辺揚げなの)」
女「(……??)」
先生「(家で作ってるからね!)」
女「(ハ、ハァ?何言ってんの!?)」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 21:19:33 ID:N8NbNHeI
・
・
・
女「……」キョロキョロ
女「……(イナイ)」キョロキョロ
グスッ
女「?」
非常階段の隅で俯く男
男「…………」
女「テメー、コンナトコニ……」
男「……グスッ……」
女「(何だろうこの気持ち……)」
女「(すごく……胸がズキズキする……)」
女「……男?」
男「……ッ、ん……」ゴシゴシ
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 21:28:36 ID:N8NbNHeI
男「……ゴメン」
女「…オゥ」隣に座る
男「……ハァ……全然駄目だった」
女「オゥ 強イ奴ラナンダロ?」
男「ん でも他の組にはもっと速いタイムの人がいるんだよ」
女「オゥ……」
男「ちょっと自惚れてたわ」
女「……」
男「やっぱり、負けるのって悔しいなぁ……」
女「ン……」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 22:01:59 ID:3jMjzmtk
男「ゴメン、ナョナョして」
女「……ソレハ、ナョナョ違ウ」
男「ビシッ!とかっこよく勝ちたかったけど」
女「ン」
男「……さ!ナョナョ終わり!!」
女「オゥ,平気カ?」
男「女が来てくれたし、元気貰ったよ」
女「オレ、何もシテネーヨ」
男「んーん、ありがとう」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 22:04:02 ID:3jMjzmtk
男「先生は?」
女「先帰ッタ」
男「そっか、じゃあ家まで送るよ」
女「……オゥ」
男「何か食べてく?おごるぜ」
女「ンーン、食べナイカラ、帰ロ?」
男「いいんか?」
女「オゥ」
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 22:19:34 ID:3jMjzmtk
・
・
・
・
寮友「(回想長っ)」
女「(うるさい)」
寮友「(で、男を家にお持ち帰りして付き合ったと)」
女「(違う違う違う)」
寮友「(違うのん??)」
女「(後日男から)」
男『最後の試合あるからさ、一位だったらデートしてよ』
女「(みたいなこと言われて強引にデートさせられたの)」
寮友「(いやーん男やるぅ)」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 22:23:29 ID:3jMjzmtk
寮友「(でもいつから惚れてたの?)」
女「(別に惚れてないし)」
寮友「(顔赤いよ?)」
女「(んもう!わかんない!覚えてない!知らない!)」
寮友「(えー!?男は教えてくれたのに!)」
女「(何それ!?)」
寮友「(女のこといつから好きなのかって聞いたことあるよ?)」
女「(ふ、ふーん……ふーん……)」
寮友「(うん)」
女「(で、で?)」
寮友「(ふぇ?何がー?)」
女「(とぼけないでよ)」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/08(水) 22:26:45 ID:3jMjzmtk
寮友「(女が教えてくれたら思い出すかも)」
女「(絶対誰にも言わない?)」
寮友「(もちろん!)」
女「(男にも?)」
寮友「(もちろん!)」
女「(えっと……ゴニョゴニョゴニョゴニョ)」
寮友「(ンォゥ!素敵)」
女「(はい教えて!)」
寮友「(えっとねーゴニョゴニョ)」
女「…………」
寮友「(顔赤いよ?)」
女「(……うるさい)」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/09(木) 16:19:39 ID:kBOj7HNk
おつ
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/09(木) 20:33:07 ID:lXRvesx6
女のセリフのスァってどういう意味?
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/09(木) 23:50:23 ID:nwSMZuZY
ふぁ!?みたいなニュアンス
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 19:34:59 ID:QziSCwdA
・
・
・
夏休み 男の家
男「女は夏休みに行きたいところないの?」
女「ァン?……ネーナ」
男「ねーのかよ」
女「暑クテ出掛ケルの嫌ダ」
男「まーな」
女「オメードーナンダヨ?」
男「んー?まあ色々行きたい所はあるけど暑いからなあ」
女「我慢すればイイ」
男「いや出掛けるの嫌言うたやん」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 19:39:23 ID:QziSCwdA
女「ウッセ」
男「例えば動物園とかね」
女「フーン」
男「夏と言えば 海 肝試し夏祭り……まあ色々あるな」
女「フーン」
男「あんま興味無い?」
女「別ニ」
男「来年は受験あったりだしあんまり遊べないかもだからなぁ」
女「フーン……」
男「だから今年は無駄な1日を一つも作らない!」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 19:43:29 ID:QziSCwdA
女「……」
男「どうした?(……機嫌悪い時の顔だ)」
女「別ニ」
男「???」
女「他ニ……何かネーノカヨ」
男「ほ、他??他……??」
女「ホカ!」
男「……(何だ……女の行きたい場所って何かあったか?言ってたか?)」
女「……オ,オメーサ‥……」
男「ん?」
女「ソノ……オ、……オトマリ……トカ……」
男「ブフォッ」
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 19:47:25 ID:QziSCwdA
男「なるっほどっっ」
女「……」
男「お泊まり」
女「オゥ……シバクゾ……」
男「つまり宿泊ね」
女「オゥ……」
男「ってもできんの?」
女「オレ、家ニ帰ル申請すれば……イツでもデキル」
男「そっか、先生日本だもんな」
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 19:50:40 ID:QziSCwdA
男「うちに泊まるんだよね?」
女「マァ……何処デモイイ」
男「何処でもって」
女「オメーがイルナラ……」
男「(いやーずるいっす)」
女「1週間前ニ申請スルカラ、予定組メヨ」
男「わ、わかった……」
女「宿題スンゾ」
男「おぅ、、(え、え?女泊まりにくるってことだよな……)」
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/10(金) 21:36:13 ID:QziSCwdA
女「ンダヨ?」
男「い、いや泊まりにくるのかって」
女「ァン?嫌ナノか?」
男「嫌じゃないよ!」
女「フーン」
男「緊張するじゃんか」
女「何デダヨ?」
男「何でって……そりゃ……」
女「……」
男「黙んなよ」
女「バーカ」
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/13(月) 19:10:13 ID:MUYpRNrI
男「でもあれだな」
女「?」
男「花火とかさ、そういうの見られる日がいいな」
女「ン」
男「見た後にバイバイってなんか寂しいもんな」
女「……ン」
男「顔赤いぞ」
女「ルセー」
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/15(水) 20:24:46 ID:joFB9roE
ーーー
男「花火?」
女「ウチの寮でヤル」
男「男子が行っていいんか?」
女「許可取ッタ」
男「おぉ……女子寮……」
女「男友モ誘ッテ来ィ」
男「わかった」
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/15(水) 20:28:27 ID:joFB9roE
留学生女子寮
男友「はぁーーーーー」
男「どうした」
男友「これが留学生寮……パラダイスじゃないですか男さん」
男「まぁ……」
女「ヨク来タナ!」
男「よっ、花火こっちでも買ってきたぞ」
男友「ぐぅっ!!」
男「?! ど、どうした男友……」
男友「ヘ、ヘソ出してる……美女がへそ出してる……!」
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/16(木) 23:54:47 ID:I0RTzHFI
男友「別にそんなのいつもの事だけどみたいなオーラ出してるお前も憎い……!!」
男「いやちゃんと興奮してっから」
男友「なあ」
男「?」
男友「ぶっちゃけた話どこまでいってんだよ」
男「何がだよ」
男友「え?え?そことぼけます??」
男「……何がってABCとかのこと?」
男友「たりめーだろ」
男「いや、最後まではしてないよ」
男友「ぐふっ」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/17(金) 00:03:47 ID:MC600xCE
男「何故!?」
男友「遠回しにキスくらいはしたけどみたいな言い方がしみる…!」
男「いやまあ……まあ……したけど」
男友「何がどうしてあんなキレコワ美女と付き合ってんだよ」
男「色々あったんだよ」
寮友「ヘイ二人!!」バィン
男友「……まあそのお陰で俺も眼福なわけです」
男「よかったな…」
寮友「???」バィン
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/19(日) 19:14:19 ID:.BLl16H2
女「コーユー花火、初メテ」
男「俺も10年ぶりくらいだな」
女「ヤルゾ!」
男「落ち着けって……」
・
・
・
・
男「色んな色の線香花火あるんだなぁ……」パチパチ
女「…………」パチパチ
男「(めっちゃ魅入ってる……)」パチパチ
女「何カ、寂シクなるな、コレ」
男「そういう花火だからな」
女「デモ、コレ好キ……」パチパチ
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/19(日) 19:18:43 ID:.BLl16H2
女「色、キレイ」
男「これ、蒼く燃えるやつ」パチパチ
女「オゥ……」
男「女の眼みたいな色で綺麗だな」
女「シバクゾ……」
男「こういう静かな花火も悪くないよな」
女「ン……好キ……」
男「打ち上げるほうも見に行こうな」
女「オゥ」
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/19(日) 19:21:53 ID:.BLl16H2
寮友「ソレ私も行きたいヨネ!!」
男「あー男友に連れてってもらえ」
寮友「羨ましーヨネ!!花火!」
男「連れてかんぞ」
女「スァ……デモ」
男「二人きりで行くって約束だからさ」
女「ッ」
寮友「オゥ!刻みネギー!」
男「???」
男友「キザ男って言いたかったんじゃね?」
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/19(日) 19:43:04 ID:.BLl16H2
男「よくわかったな」
男友「この一時間ほどで学習したわ」
男「というわけで頼んだ」
男友「いや、え?おれは」
寮友「宜しくダヨ!」バィン
男友「(うぅ……先輩誘うつもりだったのに……)」
男友「なんでこんなことに……」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/21(火) 21:26:18 ID:JXgOgUew
男「え?俺一年後に死ぬの?」天使「うん」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1594387863/
こっちのが進むので
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/23(木) 06:50:44 ID:0fpzMV3U
>>302
読んでるよ
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/08/17(月) 20:39:24 ID:USqIDGjg
こっちやるか
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/02(水) 08:33:41 ID:Jlsqu30.
SからX
4035677
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/07(月) 09:39:30 ID:9iLB0GlY
https://i.imgur.com/QdxhknC.jpg
こういうことですね
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/07(月) 16:19:26 ID:gTHTTcus
おい
コッチも頼む
お嬢様「......」ジーッ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1396111226/
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/07(月) 21:47:45 ID:ngSWOH3.
今週来週暇になるので進められるよう頑張ります
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/09/13(日) 23:55:58 ID:jWVIZJO.
幼馴染「僕は君みたいな貧乏人には興味無いからね」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1600002355/
やり直します
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/10(土) 22:56:40 ID:GSBrQuRg
すまんな
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/18(水) 20:36:29 ID:v8Jn1mQ2
てす
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/30(水) 07:14:16 ID:UEVrpCIw
https://i.imgur.com/ZsUViqg.jpg
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 18:44:57 ID:OE6pjEwQ
寮友「夏フェス楽しみダヨ!」
男友「う、うん……」
寮友「オゥ……そんな楽しみじゃないヨ?」
男友「いや、そーいうわけじゃないよっ」
寮友「ホント?」
男友「楽しみにしてたし」
寮友「ハッ!友クンもガールフレンドと約束プロミスニアミスしてたカヨ?」
男友「し、してない……です……」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 18:48:46 ID:OE6pjEwQ
男「あっちはあっちで大丈夫そうだな」
女「夏フェス?花火ジャネーノカ?」
男「花火大会に合わせて夏のお祭りもやるんだよ」
女「ぉ祭リ……」
男「屋台、わかるだろ?テントの店」
女「ン」
男「あれがたくさん並ぶんだよ」
女「オォ……」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 19:54:29 ID:OjLrwHgg
女「イツ?」
男「えっと……10日後か」
女「オゥ」
男「その日、夜どうする?」
女「……盛ってンノカ?」
男「……少しね」
女「!!」
男「じょ、冗談だって」
女「フーン」
男「いや、まあ少し本気」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 19:58:30 ID:OjLrwHgg
女「オレ襲うナンテ100年早ェ」
男「どうかなー?」
女「テメェ……」
男「でも、時間気にしなくていいのってなんかワクワクするな」
女「……」
男「えっと、その、泊まりに……来るんだろ?」
女「オゥ……シャーネェからナ」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:05:24 ID:OjLrwHgg
男「ってもあれだよ」
女「アン?」
男「俺そんな変なことするつもり無いし……うん」
女「ネェのカヨ」
男「いや、ね……なぁ……る……」
女「ドッチ」
男「……が、我慢します!」
女「……」ムスー
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:09:00 ID:OjLrwHgg
男「れ?(怒ってしまった?)」
女「フン」
男「え?我慢しなくていいの?」
女「テメープーチンすんゾ」
男「なんだその物騒な動詞」
女「オメーは」
男「?」
女「オメー……ソウイウ事……アレカヨ」
男「そういう事は……大切な人とならって思うよ」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:15:43 ID:OjLrwHgg
女「フーン」
男「まあでも」
女「?」
男「花火の日はたくさん遊ぶからすぐ寝ちゃうかもな」
女「ハン?ガキじゃあるメーシ」
男「どうかなあ?」
女「テメェ」
男「俺は今からもう楽しみ」
女「盛ッテキタのヵ?」
男「祭りが楽しみってことな」
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:16:16 ID:OjLrwHgg
>>312
なるほどー
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:19:11 ID:OjLrwHgg
・
・
・
・
当日 夕方
男の家
男母「じゃあ夜はいいの?」
男「まあ屋台で食べると思うし」
男母「あんまり遅くならないでね」
男「わかってるって」
女「スァ……」
男「荷物は俺の部屋に置いといたから」
女「オゥ」
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/20(水) 20:21:56 ID:OjLrwHgg
男母「女ちゃんが可愛いからって変に連れ回しちゃ駄目よ」
男「はいはい」
女「心配スンナマス!」
男「です、な」
女「デェス」
男「……」
男母「ふふふ、お風呂も沸かしておくからね」
女「ワリーナ」
男母「いいってこと」クスクス
男「あーもう行くぞ」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/05/23(日) 21:57:06 ID:eK9Unsd2
あはん
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/01(火) 04:27:42 ID:J.banIVQ
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
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