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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 5社目
1
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/06(金) 02:57:25 ID:f1i/L8eQ
巫女「ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・」グスッ
??「ありがとう」
巫女「なんで・・・ なんで謝ったりするの・・・?」
??「私はずっとこの村を・・・ そして・・・ これからもあなたを見守り続けます」ゴボッ
巫女「いや・・・ うそ・・・ いやだ・・・」
??「辛い思いをさせて・・・ ごめんね」ウッ
巫女「いやだ・・・ お願い・・・ 嫌だよ!」
??「笑って・・・ 笑顔を見せて・・・ そしたらまた私は・・・・・・」ニコッ
巫女「嫌ー!!!」
――――
―――
――
488
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/20(金) 17:59:09 ID:UtfOZjEA
神ちゃん追い込まれてるがな
489
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:33:25 ID:htuIZfZc
――― 夜・本殿
主神「遅くなりました」テクテク
神様「おぉ、巫女ちゃんは?」
主神「帰り支度中です。 あと15分もあれば終わるかと」
神様「よし、んじゃそれまでにで終わらそう」
神使「巫女さんには内緒のお話ですか?」
神様「今回の件の主犯候補がいたらマズいだろ?」
神使「え? どういう事です?」
主神「まさか巫女さんが犯人って言ってます? 少女さんではないのですか?」
神様「まぁまぁ、それを補強するために2人に聞きたいことがあるんだわ」
490
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:34:33 ID:htuIZfZc
神使「私達にですか?」
神様「まず主神。 お前、私達がここへ来る前に巫女ちゃんにこの件の話しをした?」
主神「当然してます。 神様達に滞在して頂く部屋や食事の都合もありますし」
神様「もうひとつ、巫女ちゃんと一緒に海ノ町へ行ったことはあるか?」
主神「隣町ですか? う〜ん・・・ 記憶にはないですね。 最近は海ノ町方面からの依頼もないですし」
神様「依頼か・・・ いつ頃から仕事が来なくなった?」
主神「3年くらい前からパッタリです」ハァ
神様「巫女ちゃんがこの神社に来た頃からだな」
主神「まさか巫女さんが隣町からの依頼を断っていると!?」
491
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:35:12 ID:htuIZfZc
神様「ん〜 その話は一旦おいておこう。 次はイチゴ温泉事件」
神使「イチゴ温泉って、先日みんなで行った場所ですよね」
神様「そう、最初は海ノ町にある銭湯に行く予定だった」
神使「確か、イチゴ温泉を提案したのは巫女さん」
主神「イチゴ温泉に何かあるんですか?」
神様「いや、問題は行く途中の電車の中での出来事」
神使「神様が不思議な力を感じたという件ですか?」
神様「あの時、巫女ちゃんはトイレに行っていた」
主神「それが何か?」
神使「トイレ・・・ あっ」ハッ
492
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:36:00 ID:htuIZfZc
神様「何だ」
神使「関係があるのか分からないですが、あの電車トイレが付いていなかったんです」
神様「あ?」
神使「私が後ろの車両を見たときにはトイレはどこにもありませんでした」
主神「巫女さんは実際にはトイレに行っていないと?」
神使「気になってトイレに行ったのかを聞いたんですが、行ったと言っていたんです」
神様「・・・・・・。 あの電車が走っていたのは山ノ町だけだよな」
主神「はい。 ほんの一瞬だけ海ノ町を横切る区間はありますが」
神様「ほぉ」
主神「確か、イチゴ温泉の一つ前の駅辺りが海ノ町です」
493
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:37:17 ID:htuIZfZc
神様「ちょうど巫女ちゃんがトイレに行って変な力を感じた辺りだな」
神使「もしかして、巫女さんが海ノ町へ入ると何かが起こるという事ですか?」
神様「逆。 私達が入ると何かが起こる」
主神「私達が?」
神様「正確に言うと、神力を持つ者が海ノ町に入ると何かが起こる」
神使「何が起こるのですか?」
神様「神力共鳴による結界異常」
主神・神使「?」
神様「モノノケだよ。 それを打ち消すために―――」
494
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:38:25 ID:htuIZfZc
トントン
一同「!?」クルッ
ガチャッ
巫女「それでは、私はこれで失礼させて頂きます」ペコリ
主神「ご、ご苦労様でした」
巫女「社務所の方は鍵をかけておきましたので」
主神「ありがとうございます。 お気を付けてお帰り下さい」
巫女「はい。 神ちゃん様と神使様もご苦労様です」ペコリ
神様「ばいばーい」
神使「ご苦労様でした」ペコリ
ガチャッ
495
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:39:05 ID:htuIZfZc
主神「もしかして話を聞かれたでしょうか・・・」
神様「聞かせたんだよ」
主神「え!?」
神様「追うぞ」
神使「追うって、巫女さんをですか!?」」
主神「着替えてきます」
神様「主神はここにいろ。 私と犬ころで追うから」
主神「はあ。 では、お気を付けて」
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/24(火) 19:55:25 ID:pFdJRql.
急展開
497
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/24(火) 22:41:08 ID:5Mg7Z13g
悪い子2人..
498
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:16:01 ID:c5r8RAt2
――― 海ノ町・商店街
ガヤガヤ
巫女「コロッケとアジフライ2枚ずつ下さい」
店主「はいよ」
神様「なぁ、あれどう思う?」
神使「お夕飯の買い物のように見えますが」
神様「あんなに可愛い子がアジフライは無いだろ」
神使「そうでしょうか? 良いチョイスだと思いますが」
神様「お前が犬ころである所以、それは私との絶望的な認識の差」
神使「・・・ちなみに、神様の思考は」
神様「私ならウズラの卵揚げ10個にする」
神使「聞いた私がバカでした。 すみません」
神様「分かればよろしい」
499
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:17:18 ID:c5r8RAt2
少女「かーみちゃん」
神様「・・・」チラッ
少女「こんばんは」ニコッ
神様「おやおや、買い物? こんな所で偶然だね」
少女「偶然だと思う?」
神様「いいねぇ〜 その全て知ってますが何か? 的な態度。 全知全能の神のつもりですか?」
少女「あはは。 だって、いかにも怪しい挙動だったんだもん」
神様「それはお互い様じゃない? 私達が海ノ町に入ってからずっと付けたくせに」
少女「・・・・・・」
神様「冗談だって。 そこの惣菜屋さんでコロッケとアジフライでも買おうと思ってさ」
少女「なるほど。 今その2つを買った女の人を付けてたんだね」ニコッ
神様「駆け引きは面倒だし、用件を聞きましょうか」
少女「・・・・・・」
500
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:18:02 ID:c5r8RAt2
神様「何なら場所を変えてもいいけど、サイセリアにでも入―――」
少女「お願いします。 この町から出て下さい」フカブカ
神使「しょ、少女さん!? 急にどうしたんですか?」
神様「そうきたか〜 これは想定外」アチャー
少女「神の力を持った者がこの町に入って欲しくないの」
神様「神力を持った者は海ノ町に入ってくれるなって事?」
少女「そう」
神様「それは、少女ちゃんからのお願い? それとも他の誰かからの伝言?」
少女「私からのお願い」
501
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:18:38 ID:c5r8RAt2
神様「う〜ん、残念だけどその願いは叶えられないなぁ」
少女「どうして?」
神様「ん〜 まず、願いを受ける前提としての条件が整っていないから」
少女「お賽銭のこと? もし祈願が必要ならすぐにでも山ノ神社へ伺うよ?」
神様「そうじゃないって」
少女「じゃあ、どうしたらお願いを聞いてもらえるの?」
神様「だから、そもそも私と犬ころが海ノ町を出て行く理由がないし」
少女「やっぱり神って人の願いを叶えてくれないんだね。 がっかり」ハァ
神様「そうじゃなくて、私も犬ころも神力は持ってないからその願いは叶えられないんだよ」
少女「え?」
502
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:19:13 ID:c5r8RAt2
神様「私達の神力の有無も分からずにそんな事を言ったの?」
少女「・・・・・・」
神様「普通のJCなんだから、そんな事に首を突っ込まなくても良いんじゃない?」
少女「っ!」キッ
神様「理由は知らないけど、深追いしない方が良いと思うよ?」
少女「あなたに私の気持ちなんか分かるわけない!!」
神様「・・・・・・」
少女「あっ、大声出してごめん」
神様「早朝、海ノ神社本殿で結界解除の儀を行う」
少女「え!?」
503
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:20:04 ID:c5r8RAt2
神様「この町に張られた結界は私好みじゃない」
少女「だめ・・・ そんな事をしたらこの町が!」
神様「帰るぞ、犬ころ」トテトテ
神使「え? ちょ、神様」
少女「そんなに全裸で飛ばされたことを怒ってるの!?」
神様「違うし! 怒ってないし! 全然気にしてないし! 恥ずかしくなかったし!!」
神使(かなり恥ずかしかったんですね・・・)
巫女「・・・・・・」コソッ
504
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:20:43 ID:c5r8RAt2
――― 帰り道
神使「巫女さんの方は追わなくても良いんですか?」
神様「目的は達成できたし。 どうせ全部聞こえてただろ」
神使「そうですね。 あれだけ大声で話せば」
神様「さてと、忙しくなるぞ〜」
神使「この後はどうされるんです?」
神様「決まってるだろ。 神ちゃんショーの開幕だよ」
神使「うっ」
神様「ここからはずっと神ちゃんターンだ!」ウヒャヒャ
神使「巫女さん、少女さん、どうかご無事で・・・」
505
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/28(土) 21:23:40 ID:nXSZKg/A
どんな展開になるんだろ
506
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:02:23 ID:5v9J8OWw
――― 翌日・早朝
神使「神様、神様」ユサユサ
神様「ん〜 何だよ・・・ まだ外暗いじゃん」ムニャムニャ
神使「そろそろ準備した方が良いのでは?」
神様「あ? 何をだよ」
神使「海ノ神社に行くんですよね?」
神様「いかねーよ面倒くさい。 いつもの時間に起こして」モゾモゾ
神使「えぇっ・・・ 少女さんに行くって啖呵切ったじゃないですか・・・」
神様「今日行くとは言ってないし」ムニャムニャ
神使「何て最低な宣戦布告・・・」
507
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:03:12 ID:5v9J8OWw
――― 朝・社務所
ガラガラ
巫女「おはよございます・・・」フラッ
主神「おはようございます巫女さん。 って眠そうですね」
巫女「え!? あっ、すいません。 少し夜更かしをしてしまいまして」
主神「調子悪いならお休みしてもらっても」
巫女「お気遣いありがとうございます。 午後何も無いようでしたら早めに―――」
主神「あっ、今日は夕方に業者と年末用の限定おみくじの打ち合わせがありますので」
巫女「・・・はい」
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー♪」トテトテ
巫女「・・・・・・。 行ってらっしゃいませ」
508
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:04:44 ID:5v9J8OWw
――― 学校
神様「おはよ〜」トテトテ
生徒達「おはよー」
少女「・・・・・・」ボー
神様「おや? 少女ちゃんは寝不足ですか」
少女「・・・・・・」ジトー
生徒A「今日の1限は国語の小テストだからね」
神様「なるほど。 それで夜遅くまで・・・ いや早朝から頑張っていた訳ですか」ニヤッ
少女「白々しい・・・」ボソッ
神様「私は古文得意だから。 100点間違いなし!」ウヒャヒャ
少女「私も得意だし」
神様「ほぉ〜 これはどちらが上か白黒付けようじゃないですか」
少女「っ!」キッ
509
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:05:37 ID:5v9J8OWw
――― 夕方・社務所
神様「たでーまー」トテトテ
主神「今日は早い戻りですね」
神様「お小遣い尽きちゃって買い食い出来ないし」
巫女「・・・・・・」ボー
神様「巫〜女ちゃん!」ダキッ
巫女「え? あっ、お帰りなさいませ! すいません、ボッとしてました」
神様「寝不足? ゆっくりと休んだ方が良いよ?」
巫女「ありがとうございます。 今日はゆっくりと家で休みます」
神様「私もちょっと寝てこようかな」
主神「もう寝るんですか!?」
神様「明日は早いし。 色々と準備もあるしね〜」トテトテ
巫女「・・・・・・」
510
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:06:22 ID:5v9J8OWw
――― 翌朝・社務所
ガラガラ
巫女「おはようございます」ヨロヨロ
主神「おはよ・・・ って、巫女さん! 大丈夫ですか?」
巫女「お気遣いなく・・・」
主神「休まれた方が良くないですか?」
巫女「午後に地鎮祭があるので、巫女が居ないと格好が付かないと思って。 でも―――」
主神「それもそうですね。 今日も一日頑張りましょう」
巫女「はい・・・」ガクッ
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー♪♪」トテトテ
巫女「・・・・・・。 行ってらっしゃいませ・・・」ハァ
511
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:07:05 ID:5v9J8OWw
――― 学校
神様「おっはよ〜」トテトテ
生徒達「おはよー」
少女「・・・・・・」グテッ
神様「おや? 今日も少女ちゃんは寝不足ですか」
少女「うるさい。 話しかけないで」
神様「ちゃんと寝ないとお肌荒れちゃうよ?」ニシシ
少女「・・・誰のせいだと思ってるのよ」ボソッ
先生「おーい、席に着け〜 昨日のテスト返すぞ」
ガヤガヤ
512
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:08:29 ID:5v9J8OWw
先生「まずは少女さん」
少女「はい」スタスタ
先生「凡ミスなんて珍しいな。 でも良い点数だ」
お〜
少女(92点!? しまった! レ点を見逃した・・・ しかも2カ所も)シュン
先生「次は神宮さん」
神様「は〜い♪」トテトテ
513
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:09:37 ID:5v9J8OWw
先生「頑張ったな。 はい」ペラッ
神様「ん? 先生、なんでここ×なの?」
先生「どこだ?」
神様「この作者の気持ちを答えなさいってとこ」
先生「そこは“わざわざ遠くまで会いに来てくれた恋人の事を思っている”が正解だな」
神様「いやいや“おはぎを持ってきてくれた事を喜んでいる”だって」
先生「どこの文脈からおはぎが出てくるんだよ」
神様「私が言うんだから間違いないでしょ。 作った本人なんだし」
先生「そこまで妄想して作者の気持ちを導き出さなくてもいい」
神様「ちぇ〜 あいつの持ってくるおはぎは超がつくほど美味しかったのに」トテトテ
514
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:10:13 ID:5v9J8OWw
神様「あ〜あ。 残念」グテッ
少女「一応聞いておくわ。 何点だった?」
神様「98点」ニヤッ
少女「っ!」
神様「わりーね」ウヒャヒャ
515
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/29(日) 16:04:19 ID:EdK0ucHE
俺、少女みたいなヤツ嫌いかも
516
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/30(月) 14:48:22 ID:bmLvuFSk
神ちゃんやるな
517
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:44:49 ID:NAKf13gs
――― 夜・本殿
ギー
主神「遅くなりました」テクテク
神様「お〜 お疲れ」
神使「遅くまでご苦労様です」
神様「どうだった?」
主神「ようやく見つけました。 写真も撮ってきました」スッ
神様「間違いない、これだ。 どこにあった?」
主神「逆側の町の境界です。 遠くて大変でした」
神使「これで準備は整ったわけですね」
主神「いよいよ決行です」コトッ
神使「? 主神さま、その牛の置物は?」
518
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:46:04 ID:NAKf13gs
主神「これですか? 可愛いですよね、牛の置物。 うちの新しいご神体です」
神使「ご神体?」
神様「私からのプレゼント。 この前神力使っちゃったからそのお詫び」
主神「私、牛乳が好きなので嬉しいです。 中々お目にかかれない一級品とお見受けしました」
神使「神様いつの間にそんな物を・・・」
神様「学校の帰りに100均で買った」
主神「ひゃ!? え? 有名工芸家の作とかではないのですか!?」
神様「私がそんなに金持ってるわけ無いだろ」
主神「・・・・・・」
神様「神力の方は少し溜ってきたみたいだな」スリスリ
主神「えぇ、まぁ。 ここ数日合間をぬって祈願成就を頑張りましたから」
519
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:47:36 ID:NAKf13gs
神様「で、巫女ちゃんの様子は?」
主神「それはもうフラフラですね。 先程も帰り際に鳥居に頭をぶつけてました」
神使「だいぶ睡眠不足みたいですね」
主神「ちなみに、少女さんの方は?」
神様「向こうはイライラ全開で尖ったナイフになってる」
神使「若いですから肉体的な疲労よりもイライラが先に出てしまうんでしょうね」
神様「そんな状態でも学校に来てテストも良い点数取って中々ガッツはあるぞ」
神使「お話を聞いている限りでは負けず嫌いの気質があるようですが」
神様「ん〜・・・ どうかなぁ」
主神「?」
520
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:48:35 ID:NAKf13gs
神様「ま、それは置いておこう。 作戦を次のステップに進めるぞ」
神使「結構危うい作戦のような気もしますが」
神様「大丈夫。 間違いなく上手くいくって」
神使「だと良いのですが」
神様「それよりさぁ、前から気になってたんだけど天井のヤツは何だ?」
主神「天井? あ〜 シミでしょうか?」ジー
神様「」ゴソッ
神使「・・・・・・。 神様、何を―――」
神様「ソイヤッ!」ゲシッ
神使「痛い!!」
主神「どうされました神使さん?」
521
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:49:48 ID:NAKf13gs
神様「も〜 神使君はシミがお化けに見えちゃうなんてお可愛いこと」オホホ
神使「・・・・・・(神様、ご神体をすり替えましたね・・・)」スリスリ
主神「建物自体は結構古いですし、気になるようでしたら隠しますが」
神様「大丈夫大丈夫。 それより、このご神体そこに戻しておくぞ」
主神「ありがとうございます」
神様「んじゃ、明日は各々作戦準備だけに専念してくれ」
主神「はい!」
神使「・・・・・・(神様は何を企んでいるのやら)」ハァ
522
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/06(日) 17:00:22 ID:UQYthqKY
ふむふむ
523
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/07(月) 19:23:45 ID:TDLFLElA
稲作する神様のゲームしてるけど、神ちゃんとウマ合いそうで是非やってみてほしいわw
524
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:22:58 ID:ecOyXiTQ
面白そうだよね〜
やってみようかなぁ
525
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:23:54 ID:ecOyXiTQ
――― 翌日朝・山ノ神社
巫女「おじゃまします」フラフラ
主神「え?」
巫女「あっ、すみません。 こんばんは」
主神「まだ朝ですが・・・ だいぶお疲れのようですね」
巫女「とても良いお布団日よりですね。 羽毛がいいです」フラフラ
主神「・・・・・・」
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー」トテトテ
巫女「今日の神ちゃん様の巫女は食べ放題なんですね」フフッ
主神「・・・・・・(怖い)」
526
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:25:01 ID:ecOyXiTQ
――― 学校
神様「おっはよ〜」トテトテ
生徒A「あっ、神ちゃん」オロオロ
神様「どしたの?」
生徒A「あれ・・・」チラッ
生徒B「ねぇ少女ちゃん、大丈夫?」
少女「・・・・・・」ボー
生徒B「目の下すごい隈だよ? ちゃんと寝てる?」
少女「結界符いっぱい食べてきたから大丈夫」ボー
生徒B「けっ!? それ何?」
生徒A「少女ちゃんが色々とヤバいの」
神様「みたいだね」
527
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:25:59 ID:ecOyXiTQ
――― 放課後・教室
神様「――うよ、凄い――しょ」
生徒A「凄―― ねぇ、それ――うやってるの?」
少女「ん・・・」ウトウト
少女(寝ちゃってた・・・ もう放課後・・・)
生徒A「神ちゃん凄い!!」
神様「でしょ? これは神の力! 神が扱える神力なのだよ!」ウヒャヒャ
少女「(神力・・・) ・・・・・・神力!?」ガバッ
528
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:26:46 ID:ecOyXiTQ
生徒A「あっ、少女ちゃん起きた?」
生徒B「少女ちゃんも見てよ、神ちゃん凄いの」
フワフワ〜
少女「!?」
神様「消しゴムが空中を浮いてま〜す」
少女「神ちゃん・・・ あなた、まさか・・・」
神様「神の力、絶賛開放中!」
少女「そんな・・・(結界を張らないとモノノケが!)」ゴソゴソ
神様「おや、何かお探しですか?」ヒラヒラ
529
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:27:33 ID:ecOyXiTQ
少女「!? そのお札・・・ 何で神ちゃんがそれを!」
神様「床に落ちてた」
少女「返して!」
神様「良いけど。 いらない物だと思って落書きしちゃった。 ごめ〜んね」
少女「っ!」タッタッタッ
生徒A「少女ちゃん!? どこ行くの?」
神様「きっとトイレだよ。 ずっと寝てたから」
生徒B「あっ、この消しゴム真ん中に透明な糸が通ってる」
神様「バ〜レ〜た〜か〜」テヘッ
530
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:28:06 ID:ecOyXiTQ
――― 山ノ神社
巫女「・・・・・・」ウトウト
神使「巫女さん、ご苦労様です」
巫女「!? 神使様!」ハッ
神使「大丈夫ですか?」
巫女「すみません。 ボーとしてしまいました」
神使「主神様はお出かけなので、早めに上がって頂いて大丈夫ですよ」
巫女「出かけ・・・ え? どちらに」
531
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:28:41 ID:ecOyXiTQ
神使「急な地鎮祭のご依頼があって、海ノ町まで行ったようです」
巫女「海ノ町!? どのくらい前ですか!」ガタッ
神使「30分ほど前ですね」
巫女「そんな・・・」
神使「海ノ町の商店街で16時開始と伺っています」
巫女「(あと5分!?) すみません! 私ちょっと行ってきます!」タッタッタッ
神使「あっ! 巫女さん!!」
神使「・・・・・・。 さて、私も出かけますか」
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/10(木) 23:27:20 ID:hCm7.1z2
わくわく
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/11(金) 06:28:04 ID:crWKtiKY
ドキドキ
534
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:36:21 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ町・商店街
巫女(おかしい・・・ 町に張ってある結界に異常を感じない)タッタッタッ
ブルブル ブルブル
巫女「?(電話・・・)」ピッ
巫女「もしもし・・・ え! 学校で神力を!? そんな・・・」
巫女「・・・分かりました。 私は商店街の周辺を調べますので後程海ノ神社で」ピッ
巫女(どうしよう、主神様と神ちゃん様が同時に神力を発動したらこの町は・・・)
主神「どうされましたか?」
巫女「!?」クルッ
主神「巫女服を着たまま出歩くと目立ちますよ?」
巫女「主神様・・・」
主神「少し付き合っていただけますか?」
巫女「・・・・・・」
535
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:37:29 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ神社前
少女「ハァ・・・ ハァ・・・」ゼェゼェ
少女「・・・・・・(門に鍵がかかってない。 神社に誰かいる・・・)」
神使「随分とお疲れのようですね」
少女「!?」クルッ
神使「海ノ神社にご用ですか?」ニコッ
少女「あなた、確か山ノ神社の・・・」
神使「神様のお付きで神使と申します」ペコリ
少女「どうしてここに」キッ
神使「本殿までご案内いたします」
少女「・・・・・・」
536
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:38:22 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ神社・本殿
神使「どうぞお入り下さい」
ギー
少女「・・・やっぱり」ハァ
神様「ハロ〜」
少女「私よりどうして早くここにいるの?」
神様「私は神だよ? その位は造作も無い」ニヤッ
少女「・・・・・・」
神使(タクシー代は神様のお小遣いから引きますからね)
537
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:39:16 ID:aEDkE1uc
神使「神様、私は外に居ますので何かありましたらお呼び下さい」
神様「おう」
ギー バタン
少女「・・・・・・。 巫女服似合ってるね」
神様「でしょ! 少女ちゃんは普段着ないの?」
少女「どうして私が着る必要あるの? 私は巫女じゃないんだけど」
神様「確かに。 巫女服より祭儀服の方が似合うかも」
少女「? ・・・どういう意味?」
神様「ま、それは置いておきましょうか」
538
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:40:17 ID:aEDkE1uc
少女「私をこんな所に呼び出して何がしたいの?」
神様「前に言ったじゃん。 海ノ町に張られた結界を解くって」
少女「そう簡単にはいかないと思うけど」
神様「おや、何か対策でもしているのかな?」
少女「何日も間を開けてくれたお陰で色々と対策は出来たわ」
神様「へ〜」
少女「私達をフラフラにして、その隙を突いてくるって事は予想できたしね」
神様「へ〜」
少女「でも、約束は早朝じゃなかった?」
神様「甘いなぁ〜」
少女「?」
539
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:41:44 ID:aEDkE1uc
神様「準備は朝までに済ませた。 私だってバカじゃないさね」ニヤッ
少女「っ!」
神様「」コトッ
少女「なに・・・ その牛の置物は」
神様「これ? 神力が詰まったご神体。 少ない量だけど十分かな」
少女「・・・・・・」
神様「今から良いもの見せてあげる」ニヤッ
少女「ここで神力を出したらまた裸で転送されちゃうわよ?」
神様「じゃ、試してみようか」
少女「・・・・・・」
540
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:45:03 ID:aEDkE1uc
神様「海ノ町に張られし結界の再構築を命ず!」ポワ
少女「だから封印の解除は無駄だって言っ―― !?」ハッ
神様「やっぱ少くね〜 あいつ全然仕事してねーじゃん」ポワッ
少女「うそ・・・(神ちゃんが転送されない!?)」
神様「さ〜て、本気出しちゃ―――」
神使「ちょ! 下がって下さい!」
神様「?」クルッ
バンッ
541
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:45:55 ID:aEDkE1uc
「封!!」
ボワボワ〜
神様「んぎゃー! 神力抵抗! やっぱ強えぇ〜!」ズサー
巫女「ハァ・・・ ハァ・・・」ゼェゼェ
少女「!」
巫女「大丈夫ですか、少女さん」タッタッタッ
542
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:46:39 ID:aEDkE1uc
少女「地神さま・・・」
神様「痛たた・・・ 私の方も心配してよ・・・」ムクッ
巫女「」キッ
神様「そんな怖い顔しなさんなって。 お楽しみはこれからなんだからさぁ〜」
巫女「え?」
神様「予定通り。 始まりまっせ」ニヤッ
543
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:47:31 ID:aEDkE1uc
ワチャワチャ
巫女「そんな・・・」
少女「うそ、なにこれ・・・」
巫女「なんでモノノケが。 まさか結界構築に失敗した!?」
神様「いやいや、海ノ町の周囲に張ってあった結界符にちょっと細工しただけ」
巫女「細工!?」
神様「前に巫女ちゃんに書いてもらった“繋”の符を“結”の上に張った」
巫女「!?」
神様「キーになる結界符を見つけるのに時間かかったわ」
544
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:48:31 ID:aEDkE1uc
巫女「まさか、私が再結界を発動することを狙って」
神様「結界の再構築を発動すると、繋がっちゃうんですよ〜」テヘッ
巫女「っ! 何でそんな事を!」
神使「神様! 外にモノノケが!!」
主神「参道に凄い量いるんですけど!!」
神様「大丈夫だよ、この神社以外には出られないようにしてるから」
巫女「・・・・・・」
神様「あと、この神社にいるヤツには見えちゃうように結界を弄ってみた」
巫女「まさか・・・ 少女さん!?」クルッ
545
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:49:07 ID:aEDkE1uc
少女「これがモノノケ・・・ 初めて・・・ 見た・・・」
巫女「!? 少女さん! 見ちゃダメです!」ダキッ
少女「嬉しい・・・ 初めてモノノケを・・・ 初めて・・・・・・」
巫女「少女さん! ダメです! 見ちゃいけません!」
少女「モノノケ・・・ 違う・・・ 私はモノノケを・・・ あっ」ブルブル
巫女「大丈夫です。 あなたは違います・・・ あなたは違うから・・・ 大丈夫」ギュッ
少女「うっ!」バタリ
巫女「少女さん? 少女さん!?」ユサユサ
神様「気を失っただけだよ。 大丈夫」
巫女「・・・・・・」
546
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:49:45 ID:aEDkE1uc
神様「土地神、とでも呼べば良いのかな?」
巫女「・・・・・・」コクリ
547
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/13(日) 11:54:07 ID:JQB7p5u.
ワクワク
548
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:23:42 ID:Lm68JRd2
――― 数分後・参道
ワチャワチャ
モノノケ「あんた色男だねぇ。 私と一緒に朝まで付き合わない?」
神使「すみません・・・ そういうのはちょっと・・・」
モノノケ「ペロペロペロペロ」
主神「あの・・・ あんまり顔をペロペロしないで下さい・・・」
ワチャワチャ
549
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:24:57 ID:Lm68JRd2
巫女「神使様と主神様は助けなくてもよろしいでしょうか」
神様「放っておいて何か害とかある?」
巫女「いえ、それは大丈夫ですが・・・ 何なら私がモノノケを追い払いましょうか」
神様「いいの。 しばらくあのままにしておこう」
巫女「そうですか」ンショ
神様「少女ちゃん背負って重くない?」
巫女「大丈夫です。 この子、意外と軽いので」フフッ
神様「しかし凄い量のモノノケだな・・・」
巫女「こちら側でこれだけの量を一度に見たのは私も久しぶりです」
モノノケ「ねぇ」ツンツン
神様「?」クルッ
550
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:26:06 ID:Lm68JRd2
モノノケ「傘は持たなくても良いの?」
神様「かさ? っていうかピグミン?」
巫女「その子は雨のモノノケです。 たぶん雨でも降るんじゃないでしょうか」
神様「へぇ〜 便利じゃん。 明日は晴れる?」
モノノケ「分かんないよ〜」タッタッタッ
神様「あっ、行っちゃった・・・」
巫女「雨のモノノケは雨のことしか分からないですから」
神様「ん〜・・・ ちょっと不便だな」
巫女「ちなみに、先程から主神さまに纏わり付いているのは牛乳のモノノケです」
神様「あいつ牛乳好きだからな。 お似合いじゃん」
巫女「神使様に付き纏っているのは・・・ あれは狛犬のモノノケかと」
神様「ふ〜ん。っていうか、狛犬?」
551
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:27:36 ID:Lm68JRd2
巫女「はい。 モノノケはこの世に存在する生命・モノ、一つ一つに存在します」
神様「もしかして“ピザ”のモノノケとか“牡蠣”のモノノケもいるの!?」
巫女「もちろんです。 それこそ八百万」
神様「それはモノノケと言うより・・・」
巫女「言葉を借りれば八百万の神といった方が良いかもしれませんね」
神様「そういう事か」
巫女「?」
神様「いやさ、昔先代に私らの系に属さない神が無数にいる土地があるって聞いたことがあって」
巫女「神ちゃん様の先代・・・ それって随分と昔の話ですよね」
神様「冗談かと思ってたんだけど・・・ こういう事だったのか」
552
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:28:34 ID:Lm68JRd2
巫女「そういえば、神ちゃん様は先代様の面影がありますね」ジー
神様「もしかして、幼女・・・ というか、あのクソ女と会ったことあるの!?」
巫女「はい、何度か。 もう何千年も前ですけど」
神様「・・・巫女ちゃんって今お幾つ?」
巫女「覚えていませんが、神ちゃん様の先代様よりは古いですよ?」
神様「パイセンですね。 偉そうにしてすんません」ペコリ
巫女「そんな! お願いですから今までと同じように気さくに接して下さい」オロオロ
神様「何というか領地を勝手に荒らしてしまったみたいで、ごめんなさいパイセン!」ドゲザ
巫女「そんな事はないです。 正直言いますと限界でした」
神様「?」
553
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:29:19 ID:Lm68JRd2
巫女「神社を追い出され、モノノケ達の管理も上手くいかず・・・ それに」
神様「少女ちゃん」
巫女「」コクリ
神様「この子は何?」
巫女「お察しかとは思いますがモノノケです」
神様「やっぱそうか。 ちなみに何のモノノケ?」
巫女「この子は、人のモノノケ」
神様「人・・・ って事は人の神?」
巫女「はい」
554
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:29:58 ID:Lm68JRd2
神様「それは、私みたいな神の存在とは違うの?」
巫女「それは私にも分かりません」
神様「・・・・・・」
巫女「私の考えですが、あまりそこは重要でない気がします」
神様「同意。 深追いは止めよう」
巫女「」ニコッ
神様「それより、少女ちゃんはモノノケの記憶を押さえ込まれているみたいだけど」
巫女「この子は、自分の存在を受け入れることが出来なかったんです」
神様「なるほどね。 だから少女ちゃんにはモノノケが見えないようにしてた訳か」
巫女「精神的に受け入れることが出来るようになったら話すつもりでした」
神様「それまではモノノケであることは隠して、人として育てようと」
巫女「はい」
555
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:31:10 ID:Lm68JRd2
神様「もしかして、モノノケの世界と人の世界を分けたのもそれが原因?」
巫女「いいえ、時代の流れです。 この地だけ特別扱いすることが出来なくなったので」
神様「いつ頃?」
巫女「平安の末期頃だったと記憶してます」
神様「あの時か・・・」
巫女「最初のうちは特に問題は無かったのですが・・・」
神様「結界の揺らぎ」
巫女「どうしても結界に綻びができて、モノノケが人の世界で見られることが・・・ 当然その逆も」
神様「それを修正するのが巫女ちゃん・・・ いや、土地神の仕事」
巫女「はい。 少女にはそのサポートをお願いしていました」
556
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:31:49 ID:Lm68JRd2
神様「で、この海ノ神社は結界維持のための要っていう認識でOK?」
巫女「その通りです」
神様「ちなみに、どうしてここは閉鎖になったの?」
巫女「それは・・・」
神使「神様ー!!」
主神「助けて下さーい!!」
神様「うるせーな〜」
巫女「そろそろお二人を助けてあげましょうか」
少女「・・・・・・」
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/24(木) 20:22:54 ID:VguUgGT2
ふむふむ
558
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:35:42 ID:wpt9dUKs
――― 海ノ神社・旧宝物庫
ギー
巫女「ここならモノノケ達も寄りつかないので大丈夫です」
主神「しかし驚きました。 まさかモノノケの世界があるだなんて」
神様「主神さぁ、お前は何で海ノ町を管轄するようになったんだ?」
主神「こちらの神社が税金滞納で破産したので」
神様「破産!?」
巫女「うっ」ドキッ
神様「マジ?」
巫女「お恥ずかしいですが3年前に・・・///」モジモジ
主神「元々ここは神宮とは関係のない神社だったので、破産後に競売にかかっていたんです」
神様「それを神宮が買ったと?」
559
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:37:03 ID:wpt9dUKs
主神「そうです。 でも老朽化が進んでいたので閉鎖してうちが管理することになりまして」
神様「あ〜 それで巫女ちゃんは山ノ神社にバイトに出稼ぎか・・・」
巫女「お金の件はもちろん、神社運営の知識を一から身に付ける必要もありましたので・・・」
神様「私よりも長く生きてるんだし、それくらいの知識はあるんじゃないの?」
巫女「だったら良かったのですが、その結果がこれなので」
神様「あっ、うん。 そうね・・・」
主神「それでしたら素性なんか隠さずに、初めから言って頂ければ良かったのに」
巫女「そう上手くいかないんです。 海ノ町以外の地では私には何の力もありませんし・・・」
神使「何か良い方法はないでしょうか」
神様「巫女ちゃんはこの先どうするつもり?」
巫女「万策尽きたので、モノノケの世界側から強力な結界を張ってこちらの世界と断絶させようかと」
神様「巫女ちゃんの拠点をモノノケの世界に移すって事?」
巫女「はい」
560
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:37:45 ID:wpt9dUKs
主神「それは海ノ町から出て行くという事ですか?」
巫女「モノノケが出なくなった後は、神宮の方でこの地を管轄して頂ければと」
主神「それって解決策になるのでしょうか? 私達よりも長くこの地を守ってきたのですよね?」
巫女「・・・・・・」
主神「本来であれば、私達神宮側が海ノ町から出て行く立場ですし」
巫女「そんな事はございません。 これも時代の流れなのでしょう」
主神「少女さんはどうされるつもりなんですか?」
巫女「・・・・・・」
神様「まぁまぁ、その位で。 って、少女ちゃんは?」キョロキョロ
巫女「少女でしたら少し夜風に当たってくると外に出ました。 たぶん裏手かと」
神様「向こうの意見も聞いてみますかね」
561
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:38:42 ID:wpt9dUKs
――― 宝物庫裏
ワチャワチャ
少女「・・・・・・」ボー
神様「しかし、色々なモノノケ達がいますなぁ〜」トテトテ
少女「」チラッ
神様「となり座ってもいい?」
少女「できれば一人にし―――」
神様「嫌だって言っても座っちゃうけどねぇ〜」ヨイショ
562
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:39:18 ID:wpt9dUKs
少女「なに?」
神様「全部聞いてたんでしょ?」
少女「白々しい・・・ 私に聞かせるために話してたくせに。 神ちゃんは演技派だね」
神様「お互い様でしょ。 気絶した振りまでしちゃってさぁ」
少女「・・・・・・」
神様「どこまで知ってた?」
少女「地神さまって、意外と抜けてるところがあるの」
神様「?」
少女「地神さまが海ノ町を離れると、私に掛けられていた封印が緩くなる」
神様「ん?」
少女「結構前から正体に気が付いていたわ」
神様「あ〜 それって・・・」
少女「私も演技派だって事」
563
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:40:02 ID:wpt9dUKs
神様「もしかして、“初めてモノノケを見た!”って下りも演技?」
少女「・・・半分演技で半分は本当。 モノノケが見られない封印はかなり強力だったから」
神様「じゃぁモノノケさん達を見て驚いたのは本当だったと」
少女「そうね。 姿形を認識できたのは私の記憶では初めて」
神様「どうして自分の正体に気が付いていたことを巫女ちゃんには隠してるの?」
少女「地神さまがそう願ってるんだし。 心配させたくなかった」
神様「健気だねぇ〜」
少女「うるさい」プイッ
神様「私の見立てだと、巫女ちゃんは人の心が読めるっぽいけど気付かれてんじゃないの?」
少女「神ちゃんは地神さまのことを分かってないわね」ハァ
神様「?」
564
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:40:58 ID:wpt9dUKs
少女「地神さまがそんな力を使うはずないじゃない」
神様「でも、私の好物とか話してもいないことを知ってたけど」
少女「全部山ノ神社のダメ神さんが地神さまに言った事よ。 情報ダダ漏れ」
神様「あのクソ主神・・・ あとで〆て三枚におろしてやる」グヌヌ
少女「地神さまは本当にに立派で、尊敬できる方」
神様「ふ〜ん。 で、これからどうするつもり?」
少女「決まってるでしょ。 今まで通り地神さまに合わせるだけよ」
神様「巫女ちゃんがこの世界から離れるって言ったら?」
少女「付いていく」
神様「少女はこちらに残れって言ったら?」
少女「・・・従う」
神様「うへ〜 面倒くせ」
565
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:41:44 ID:wpt9dUKs
少女「・・・・・・。 やっぱり私、神ちゃんは好きじゃない。 嫌い」
神様「ストレート拒絶はキツいっす」
少女「ごめんね、言い直す。 神ちゃんとは分かり合えない」
神様「何故にそこまで私を嫌うわけ? 私ってとっても気さくでかわゆいじゃん」
少女「はぁ?」
神様「私を嫌いになる理由が分からない! みんな大好き神ちゃんだよ?」
少女「簡潔に言えば同業者だからよ」
神様「同業?」
少女「神ちゃん達は神宮側の神、私達も規模は違えどモノノケ側の神」
神様「神同士じゃん。 仲良くいこうよ〜」
少女「人は自分のテリトリーを荒らす者は許せない性格なの。 特に私は人のモノノケだしね」
566
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:42:48 ID:wpt9dUKs
神様「なるほど。 本家に嫉妬する分家ってことか」フム
少女「だれが分家よ! 私達から見たらそっちが分家なんだけど」
神様「大企業の社長に嫉妬する中小企業の社長、っていう例えの方が分かりやすい?」
少女「神ちゃん最低。 信じられない。 幻滅した。 私から3メートル離れて」
神様「冗談だって・・・ マジ言葉の選択がキツいっす」
少女「話は終わり? すぐに帰れとは言わないけれど、なるべく早めにこの町から出て行って欲しいな」
神様「私がすぐ出ていくと思う?」
少女「思えない」
神様「分かってんじゃん。 ま、出て行く前に落とし前だけは付けさせてもらうわ」
少女「何? 私と勝負でもするつもり?」
神様「いやいや。 その発想はどういう思考で導き出されたわけ?」
567
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:43:19 ID:wpt9dUKs
少女「勝負を売られたからには全力で買うわよ? 神vs神の頂上決戦ね」
神様「血の気が多いなぁ。 落とし前っていうのはそういう意味じゃないんだけど・・・」
少女「前の小テストでは体調不良で負けたけど、万全の状態なら神ちゃんなんて相手にならないし」
神様「はぁぁぁ!?」
少女「もしかして、私と勝負するのが怖い?」ニヤッ
神様「言ってくれますなぁ〜 悪いけど、私はこうみえて学問の知識は凄いよ?」
少女「じゃ、こういうのはどうかしら。 来月ある期末試験の総合点で勝負をつける」
神様「いいぜ〜 ちなみに負けた方の罰ゲームは?」
少女「負けた方は勝った方の指示に従うってのはどうかしら」
神様「望む所よ!」
568
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:43:51 ID:wpt9dUKs
少女「ま、神ちゃんなんか私の足下にも及ばないと思うけど」フッ
神様「上等だコラ! 全力でぶっ潰してやる!」
少女「それはコッチのセ・リ・フ」
神様「分家が本家に敵わないって事を教え込んでやらぁ!」
少女「だから、なんで私が分家なのよ・・・」
神様「精々私に負けないように勉学に勤しむことですな! ばーか!」タッタッタッ
少女「あれが神? 私達あんなガキんちょに負けたの?」ハァ
少女「・・・でも。 そうか、私達はすでに・・・」ボソッ
569
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/29(火) 20:45:01 ID:wpt9dUKs
今年はここまで
良いお年を!
570
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/30(水) 10:09:19 ID:2fAGWcTs
乙
良いお年をお迎えください
571
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/31(木) 14:39:25 ID:9Y/XnX7o
よいお年を
572
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/01(金) 02:56:38 ID:vjYenKtM
明けましておめでとうございます神ちゃん!!
573
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:16:57 ID:Ejl.vlV.
――― 宝物庫
ギー
神使「あっ、神様」
主神「少女さんの方はどうでした?」
神様「ん? あ〜 モノノケ達を見て興奮してる」
巫女「・・・・・・。 そうですか」
神様「良い子だよ。 人のかわゆいところを凝縮したみたいだ」
巫女「?」
574
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:17:43 ID:Ejl.vlV.
神様「取りあえず今日の所は帰ろうぜ。 眠くなってきた」
主神「そうですね。 よろしければ巫女さん達も山ノ神社へ来ませんか?」
巫女「え?」
主神「今後のこともありますし、よろしいですよね神様?」
神様「私はOKよ。 部屋もいっぱいあるし」
巫女「ありがとうございます。 でも今日は二人で自宅に帰ります」
神様「近いの?」
巫女「はい。 ここからですと歩いて5分くらいですので」
神様「んじゃ、途中まで一緒に帰ろ?」
巫女「その前に、モノノケ達を戻してきます。 流石にこのままではマズいので」ニコッ
575
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:18:17 ID:Ejl.vlV.
――― 帰り道
テクテク
少女「―― それで、マシュマロのモノノケがね――」キャッ キャッ
巫女「そうなんですか?」フフフ
テクテク
神使「巫女さんと少女さんはとても仲が良いようですね」
神様「少女ちゃんはツンツンしないで普段から笑顔でいれば良いのにな」
576
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:18:50 ID:Ejl.vlV.
巫女「それでは皆さん、私達はここで」
主神「土日はゆっくり休んで頂いて、週明けはいつも通り神社に来て頂けますよね?」
巫女「ありがとうございます。 週明けは時間通り出勤します」ニコッ
神様「少女ちゃんも、また来週学校で」
少女「そうね」
神様「なんか冷たくね?」
少女「そう? いつも通りだけど」
神様「・・・・・・。 そうだ、良いもの上げる」ゴソゴソ
少女「?」
577
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:19:42 ID:Ejl.vlV.
神様「はい、これ」スッ
少女「お守り?」
神様「まぁ、御利益無いんだけど持ってて欲しいなぁ〜って」
少女「・・・・・・」
神様「もらってよ〜」スリスリ
少女「わ、分かったよ」
巫女「それでは、失礼いたします。 今日はありがとうございました」フカブカ
テクテク
神様「バイバ〜イ!」
578
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:20:14 ID:Ejl.vlV.
神様「さてと、私達も帰りますかね」
主神「この後はどうするつもりなんですか?」
神様「あ?」
主神「流石に巫女さん達をモノノケの世界に、って事はないですよね?」
神使「ご安心を。 神様が首を突っ込んで起こした事態を放っておくはずありません。 ね、神様?」
神様「良く分かってんじゃん。 ここはパイセンの為に一肌脱ぎますかね」ニヤッ
神使「うっ・・・」
神様「うっ! って何だよ!」ゲシッ
主神「ちなみに、どんな作戦なんです?」
神様「主神さぁ、ちょっと教えてもらいたい場所があるんだけど」
主神「?」
579
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/05(火) 00:21:01 ID:Ejl.vlV.
ことよろ!
580
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/06(水) 09:33:49 ID:sBGqRnSM
よろこと
581
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:41:38 ID:Uv.i5s9o
――― 翌日朝
神使「おはようございます」テクテク
主神「おはようございます神使さん。 ゆっくり眠れましたか?」
神使「お陰様で。 神様の姿が見当たらないのですがご存じありませんか?」
主神「神様でしたら朝一で神宮に行きましたよ」
神使「神宮!?」
主神「神宮資産管理銀行に用があるとか」
神使「そういえば、昨日主神さまに場所を聞いていましたね」
主神「新幹線を使えば片道2時間ですし、明日には戻ると言ってました」
神使「神様は新幹線に乗るほどお金は持っていないと思うのですが」
582
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:43:09 ID:Uv.i5s9o
主神「そうなんですか? グリーン車の切符をクレジットカードで買ってましたけど」
神使「グリーン車!? クレジットカード!?」
ゴソゴソ
主神「?」
神使「・・・・・・。 私のクレジットカードがない」
主神「神様は自分のカード使ったのでは?」
神使「神様のカードはすでに限度額を超えているので使えません」
主神「でも、クレジットカードって他人の物は使えないですよね?」
神使「それが私のカードの暗証番号がバレているんです」
主神「あ〜・・・ それで窓口でなく不慣れな券売機で買ってたんですね」
神使「悪知恵ばかり覚えて・・・ バレたら捕まりますよ」ハァ
583
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:44:16 ID:Uv.i5s9o
――― 神宮・地下特別個室
神様「ほぇ〜 神宮の地下にこんな場所あったんだ・・・」トテトテ
守衛「こちらの部屋となります」
ギー
神様「ここ? ただの応接室みたいだけど、本当に銀行?」キョロキョロ
守衛「私も詳しくは知らされておりませんので。 こちらにご案内するようにと」
神様「ふ〜ん。 そうなんだ」
守衛「それでは失礼致します。 すぐに係の者が参りますので」
バタン
584
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:45:02 ID:Uv.i5s9o
神様「何か思ってたのと違うな」
コンコン
神様「? どうぞ〜」
ガチャッ
「失礼致します」フカブカ
神様「A子ちゃん!?」
A子「あっ、神ちゃんだ」
神様「こんな所で何してんの・・・ あっ、飲み物ならコーラでお願い」
A子「そんなの自分で買ってきなよ」
神様「・・・本当に何しに来たの? ここは神宮の巫女でも立入禁止っぽいけど」
585
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:45:41 ID:Uv.i5s9o
A子「え? 資産管理銀行のお客さんが来てるって聞いたんだけど」
神様「それ私」
A子「合ってんじゃん」
神様「まさかとは思うけど、A子ちゃんが銀行の人?」
A子「そだよ。 私が掛け持ちで神宮資産管理銀行の担当してるの」
神様「またまた〜 A子ちゃんが銀行の管理? 冗談でしょ、しかも掛け持ちって」
A子「失礼だなぁ。 前の大宮司が辞める前に引き継いだんだよ」
神様「なんでA子ちゃんなんかに・・・」
A子「だって顧客は一人しか居ないし、やることないから楽だって。 月1500円の手当も付くし」
神様「安っす!」
586
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:46:26 ID:Uv.i5s9o
A子「銀行のたった一人のお客さんって神ちゃんだったんだ」
神様「そうなの? 私だけの銀行ってなんか凄くね!?」
A子「で、何の用?」
神様「銀行に来たんだから目的は一つ! お金を下ろしたいの」
A子「いくら?」
神様「逆に残高っていくらあるの?」
A子「いくらでも言って!」
神様「さすがA子ちゃん! 格好いい〜」
A子「ドヤサッ!」フンスッ
神様「じゃ、じゃぁ取りあえず10億円くらい下ろそっかなぁ〜」クネクネ
587
:
◆8YCWQhLlF2
:2021/01/10(日) 23:47:08 ID:Uv.i5s9o
A子「それは無理だよ。 何言ってんの?」
神様「だ、だよね〜 んじゃ1億円くらいならどう?」
A子「無理無理」ハァ
神様「そっか〜 その位はいけると思ったんだけど・・・ んじゃ1千万円で!」
A子「だから無理だって」
神様「え? その位は流石にあるでしょ。 明治時代までの資産を全部入れてあると思うんだけど」
A子「そうじゃなくて、現金は1円もないんだって」
神様「?」
A子「実際の現金はないから、振り込みだけで対応するの」
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