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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 5社目
452
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:26:45 ID:D.8AdPPc
生徒B「神ちゃん、こんな時に何言ってるの?」
神様「やっぱり神の力の行使には巫女が必要じゃん?」
生徒A「え? どういう事?」
神様「私だけだと力の暴走が心配でさ。 二人に中和をしてもらいたい訳よ」
生徒AB「?」
神様「私が神力解放したら2人で神力が暴走しないようにコントロールして」
生徒A「神ちゃんが何を言っているのか分からないんだけど・・・」
神様「すぐ分かるから。 二人とも少し眩しいかも知れないから気をつけてね」
453
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:27:32 ID:D.8AdPPc
神様「持ってて良かったご神体! ごめんね主神! 神力解放!!」
ピカー
生徒A「ちょ! なにこの光!?」
生徒B「眩しい!!」
シュー
神様「もう大丈夫。 目を開けて」
生徒A「ん・・・ って神ちゃん!?」
生徒B「え!? その格好・・・ 何?」
454
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:28:16 ID:D.8AdPPc
神様「装束。 まぁ着なくても良いんだけど雰囲気が出るし」
生徒AB「・・・・・・」
神様「あー・・・ 驚いちゃった?」
生徒AB「うん・・・」
神様「私は一応神宮の女神。 俗に言う神さまってやつ」
生徒AB「・・・・・・」ポケー
神様「お〜い」フリフリ
生徒A「え? あの・・・ え!?」
神様「まぁ驚くのも無理ないよね。 今は基本的に神の存在を隠してるし」
生徒A「嘘でしょ・・・」
生徒B「信じられない・・・」
455
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:29:28 ID:D.8AdPPc
神様「と言うわけで、二人もお着替え〜」ピカッ
ポワポワ
生徒A「え!?」
生徒B「何この格好!? いつの間に・・・」
神様「お、いいね〜 巫女服似合うじゃん」
生徒B「あっ・・・ 神ちゃんに後光が差してる・・・」
神様「期間限定だけど神付巫女になったからだね。 お付きの巫女には見えるんだよ」
生徒A「本当に神ちゃんって神さまなんだ・・・」
神様「さてと、それじゃちょっと暴れますか!」
456
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/06(金) 01:26:29 ID:zBp4sbDQ
生徒A「暴れるって何する気?」
神様「さっきも言ったけど、二人は私が神力解放している時に神力の流れを弱めてね」
生徒A「え!? ちょ、何それ!」
生徒B「流れってどうするの!?」
神様「大丈夫。 何とかなるさ」ポワポワ
生徒A「そんな急に言われても―――」
神様「モノノケめ! 私のマイフレンズ達に牙を向けたこと後悔するが良い!」ウヒャヒャ
ボワー
神様「う〜ん 久しぶりやね〜 この感じ。 全力で行きまっせ!」ポワポワ
457
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/06(金) 01:27:03 ID:zBp4sbDQ
生徒A「すごい・・・ これが神さまの力・・・」
生徒B「神ちゃんの神力が体に流れ込んでくる・・・」
神様「さて、それじゃ発動しますか! 破魔の―――」
バチン!
神様「痛ッ!? これは・・・ 外部からの対抗? 嘘だろ!?」
バチン!
神様「うぎゃーん!」ズサー
モクモク
生徒A「きゃっ!」バタッ
生徒B「うっ!」バタッ
458
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/06(金) 01:27:35 ID:zBp4sbDQ
シュー
生徒A「痛たたっ・・・」
生徒B「何が起こったの? 電気ショックみたいなの感じたけど・・・」
生徒A「あれ? 神ちゃんは?」キョロキョロ
生徒B「・・・消えた」
ギー
生徒AB「!?」クルッ
??「こんばんは。 2人ともケガはない?」
459
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/06(金) 01:28:24 ID:zBp4sbDQ
――― 某所
神様「うへぇ〜 凄え神力対抗だったな・・・ ん?」
「ちょっと何あの子・・・」
「おいおいマジかよ・・・」
神様「あれ? どこだココ??」キョロキョロ
警官「ねぇ・・・ 君何やってるの?」
神様「え?」クルッ
460
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/06(金) 01:29:23 ID:zBp4sbDQ
警官「こんな時間に駅前で・・・ その・・・ ちょっとマズいんじゃないの?」
神様「駅前? ってか、何でこんなに人だかりが・・・ 何かあったの?」
警官「まあね。 女の子が全裸で駅前にいたら人だかりはできるでしょ」
神様「何その痴女! どこ? 私も見たい」
警官「君だよ」
神様「?」
警官「駅前で全裸になっている女の子は君」
神様「・・・・・・。 んが!!」
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/06(金) 14:32:25 ID:if7/ACqA
おい!
462
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:45:42 ID:VdMOdJgM
――― 1時間後・交番
神使「本当にご迷惑をおかけしました」フカブカ
神様「もう全裸で外には出ません」フカブカ
警官「事件性はないようだし、今日の所は大目に見るけど気をつけて」
神使「温情ありがとうございます。 キツく言って聞かせますので」
神様「本当にごめんなさい」ペコリ
463
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:47:48 ID:VdMOdJgM
――― 帰り道
テクテク
神使「警察から電話が来たときはビックリしましたよ」
神様「私の方がビックリしたっちゅーの。 久しぶりに超恥ずかしかったわ」
神使「神様でも恥ずかしいと思うことがあるんですね。 ちょっと意外です」
神様「お前・・・ 私だって多少の恥じらい位は持ってるっつーの」
神使「多少・・・ それより一体何があったんです?」
神様「あ? 海ノ神社に行ったんだよ。 んで、気付いたら駅前で真裸だった」
464
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:48:51 ID:VdMOdJgM
神使「海ノ神社? それって、ご学友の方と関係があるのですか」
神様「そうだ! 助けに行かないと!」
神使「ご安心下さい。 みなさん山ノ神社の方にいますよ」
神様「は?」
神使「私が交番へ向かうのと入れ替わりで山ノ神社へ来まして」
神様「マジで!? 私と同じように飛ばされたのか? まさか真裸!?」
神使「いえ、歩いて来ました。 でも2人は巫女さんの格好をしてましたね」
神様「良かった〜 無事だったか」ホッ
465
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:49:34 ID:VdMOdJgM
――― 山ノ神社
ガラガラ
神様「たでーま」
主神「あっ、神様。 お帰りなさい」
神様「私のマイフレンズ達が来てるって聞いたけど」
主神「先程みなさんお帰りになりました」
神様「帰った!? まさかJCだけで帰したのか?」
主神「いえいえ。 巫女さんにお願いしました」
神様「巫女ちゃんに?」
主神「はい。 こちらには巫女さんが連れてきたので」
神様「・・・・・・」
466
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:50:26 ID:VdMOdJgM
――― 社務所
神様「巫女ちゃんが連れて来たってどういう事?」
主神「海ノ神社の前でウロウロしている子達を巫女さんが見つけたようで」
神様「それで保護してここに連れてきたと?」
主神「はい。 巫女さんはそう言ってましたね」
神様「2人の様子は? 何か言ってたか?」
主神「2人? あ〜 巫女服を着ていた子達は何も覚えていないと言っていましたが」
神様「覚えてない?」
主神「私服を着た子の方は何か知っている感じでしたが、何も話してくれませんでした」
神様「ん? ちょっと待って。 2人だけじゃないの?」
467
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:51:15 ID:VdMOdJgM
主神「3人ですね。 同じ学校の子のようでしたが」
神様「誰だ? それ」
神使「神様の認識と食い違う点があるみたいですね」
神様「私が電話を受けて海ノ神社に行ったときは、クラスメイト2人だけだった」
神使「海ノ神社で何があったんです?」
神様「キテェー・・・ いや、キテェーさんに囲まれてた」
主神「キテェー?」
神様「キテェーさん。 ちゃんとさん付けしないとダメ」
主神「はあ・・・」
468
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:52:03 ID:VdMOdJgM
神様「んで、ちょっとヤバそうだったから神力使って破魔をしようとした」
神使「破魔?」
主神「珍しいですね。 神様がそんな大技を出すなんて」
神様「しかも結構本気なヤツ。 久しぶりだったから中和のために2人を巫女にたてたんだけど」
神使「なるほど。 それで2人は巫女服を着ていたんですか」
神様「その後は〜・・・ そうだ! 私が神力解放したら打ち消されたんだよ」
主神「え!?」
神様「んで、気がついたら駅前で痴女してた」
主神「ちょっと待って下さい。それ本当ですか!?」
神様「本当。 久しぶりにビックリしたわ」
神使「確かに気がついたら駅前で全裸になっていたらビックリですよね」
主神「いえ、そちらはいつものことですので大して驚かないのですが・・・」
神様「おい」
469
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/09(月) 21:52:42 ID:VdMOdJgM
主神「神様の破魔を打ち消すって流石に何かの間違いでは?」
神使「私にはよく分らないのですが、そんなに大変なことなのですか?」
主神「少なくとも神様の力を超える神力容量が必要ですから」
神使「神様の神力が弱かったという事は?」
神様「装束付けたしほぼMAX。 神体からの神力を極限まで圧縮して放出したから」
主神「神体?」
神様「うん。 丁度手元に神体があってさ、助かったよ」
主神「あの・・・ それって・・・」
神様「全部使っちゃった。 ごめーんね!」テヘッ
主神「うおっぷ!」バタリ
470
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/11(水) 20:46:36 ID:YIugBEd.
あちゃー
471
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:00:29 ID:XoRY0yyg
――― 翌日・学校
神様「おはよ〜さん」トテトテ
少女「・・・おはよう」
生徒A「あっ、神ちゃんおはよう」
生徒B「おはよー 何か眠そうだね」
神様「まぁね。 C子ちゃんもおはよ〜」
生徒C「・・・おはよう」
神様「2人とも昨日は大丈夫だった?」
生徒A「昨日?」
472
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:01:28 ID:XoRY0yyg
神様「あの後、うちの神社に来たって聞いたけど」
生徒B「神ちゃん何言ってるの?」
神様「えっ?」
生徒A「昨日は放課後に皆でサイセリアでケーキ食べてすぐ別れたじゃん」
神様「は?」
生徒B「そうそう。 神ちゃんカキプリンばっかり食べて」
神様「カキプリン!? サイセリアで?」
473
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:02:34 ID:XoRY0yyg
生徒A「え〜 あれだけ食べておいて覚えてないの?」
神様「そんなもの食べたんなら絶対忘れないと思うんだけど」
少女「神ちゃん物忘れ酷すぎじゃない?」フフフ
神様「・・・少女ちゃんも一緒に行ったの?」
少女「酷いな〜 あれだけ食べ比べしたのに」ニヤッ
神様「・・・・・・」
生徒C「あの・・・」
神様「ん?」
少女「どうしたのC子ちゃん」キッ
生徒C「・・・なんでもない」ブルッ
神様「そう・・・」
474
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:08:19 ID:XoRY0yyg
――― 昼休み・トイレ
生徒C「・・・・・・」ハァ
神様「C子ちゃん?」ボソッ
生徒C「え?」キョロキョロ
神様「そのまま鏡で身だしなみ整えてる振りでもしてて」
生徒C「・・・神ちゃん? どこ」キョロキョロ
神様「隣のトイレ。 大丈夫、他から見えないから」
生徒C「・・・・・・」
475
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:09:19 ID:XoRY0yyg
神様「昨日何があったか覚えてる?」
生徒C「記憶が曖昧で・・・」
神様「うちの神社に来た?」
生徒C「うん」
神様「少女ちゃん達とサイセリアに行った?」
生徒C「行ってない・・・ と思う」
神様「覚えていることだけでも教えて欲しい」
生徒C「でも・・・」
神様「もしかして、誰かに口止めされてる? 」
少女「・・・・・・」
476
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:12:00 ID:XoRY0yyg
神様「人の記憶が改竄されてる。 正直に話して」
生徒C「でも、こんな話をしたらおかしいと思われるし」
神様「大丈夫。 私にもハッハーが見えたんだから」
生徒C「・・・・・・。 実はモノノケがいっぱいいる世界に紛れ込んだような気がして」
神様「昨日?」
生徒C「うん。 保健室で目が覚めたら知らない世界で・・・」
神様「夢とかじゃなくて?」
生徒C「・・・・・・」
神様「ごめん。 疑うようなこと聞いて」
生徒C「いいの。 私も夢なんじゃないかって思ってるくらいだから」
神様「どうやってそこから帰ってきたの?」
生徒C「突然凄い光に包まれて」
神様「・・・・・・」
477
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:14:54 ID:XoRY0yyg
生徒C「気がついたら海ノ神社前で・・・ 巫女服を着た2人がいて」
神様「その時の2人の様子は?」
生徒C「何かボーッとしてた。 そこで山ノ神社の巫女さんに偶然会って」
神様「なるほどね」
生徒C「やっぱり変だよね・・・ 少女ちゃんの言うように忘れた方が良いのかも」
神様「もしかして、少女ちゃんに相談したの?」
生徒C「うん」
神様「・・・・・・」
478
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/14(土) 23:15:29 ID:XoRY0yyg
生徒C「少女ちゃんが―――」
ギー
女子生徒「でさぁ〜」
女子生徒「わかる〜」
生徒C「誰かトイレに入って来たみたい」
神様「放課後もう少し詳しく聞かせてもらっても良い?」
生徒C「うん」
神様「・・・・・・」
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/15(日) 18:28:15 ID:RFoRvcG.
悪い子なのかな
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/16(月) 18:28:10 ID:0vWF4k3E
少女はやぱいのか?
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/18(水) 02:08:16 ID:d.gCqAUo
そんな気しかしない
482
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:49:28 ID:LJlDv3bU
――― 廊下
生徒C「やっぱり私おかしくなっちゃたのかな」ボソッ
少女「そんな事ないよ」
生徒C「え!?」クルッ
少女「言ったでしょ? 早く忘れた方が良いって」ニコッ
生徒C「・・・少女 ・・・ちゃん?」
少女「ごめんね。 保健室で急に神ちゃんが来ちゃったから上手く処置できなくて」
生徒C「なに・・・ 言ってるの?」
少女「今度は大丈夫。 これで全部忘れられるから」
生徒C「な・・・ なにする気?」ブルブル
少女「すぐ終わるから」ニコッ
生徒C「え・・・ やだ・・・ やめ―――」
483
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:50:44 ID:LJlDv3bU
――― 放課後
神様「C子ちゅあ〜ん」ダキッ
生徒C「うわ! 神ちゃん!?」クルッ
神様「さっきの話の続きなんだけど」ボソッ
生徒C「はなし?」
神様「モノノケちゃんのお話し」
生徒C「? そんな話したっけ?」キョトン
神様「・・・・・・」
生徒C「あっ、もしかしてカキプリンに乗ってたお化けみたいなお菓子の件?」
神様「いや、えーと・・・ 何というか・・・ うん」
生徒C「あれ何がモチーフなんだろうね。 私が思うに―――」
神様「・・・・・・」
484
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:52:03 ID:LJlDv3bU
――― 山ノ神社・社務所
神様「たでーま!」ズカズカ
神使「お帰りなさいませ。 カキプリン食べます?」
神様「お前もかよ! 皆してカキプリン言いやがって」
神使「今日は随分とご機嫌斜めですね」
神様「んがー! 先手打たれた!! ちきしょー! ぐやじぃー」バタバタ
神使「先手? もしかして少女さんにですか?」
神様「私好みのかわゆいオナゴだと思って甘く見過ぎていたようだ」
神使「神様が女子中学生にやられるなんて珍しいですね」
神様「あ? 私がJCなんかに負けるわけないだろうが」
神使「?」
485
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:53:36 ID:LJlDv3bU
巫女「あっ、お帰りなさいませ神ちゃんさま」スタスタ
神様「・・・・・・。 ただいま」チラッ
巫女「そのカキプリンとても美味しいので神ちゃん様もどうぞ」ニコッ
神使「これ巫女さんが買ってきてくれたんですよ」
巫女「神ちゃん様が好物だと聞きまして」
神様「カキは好きだね、好物だし。 1日6食カキでも良い」
神使「1日6食って何ですか・・・」
巫女「飲み物がないですね。 今コーラ持ってきます」スタスタ
486
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:54:45 ID:LJlDv3bU
神様「・・・・・・」ハァ
神使「どうしたんです? 食べないなら私がもらっちゃいますけど」
神様「食うに決まってんだろ! 寄越せよ!」ガシッ
神使「あっ、そんな奪い取らなくても・・・」
神様「ん? これ・・・ 何?」
神使「言ったじゃないですか。 カキプリンです」
神様「カキって果物の柿かよ・・・」
神使「まさか海にいる牡蠣が入ってると思ったんですか?」
神様「だって私の好物だって」
神使「カキ違いですね」
神様「・・・・・・」
487
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/19(木) 00:55:20 ID:LJlDv3bU
神使「どうされました?」
神様「巫女ちゃんは何で私の好物を知ってるんだ?」
神使「さぁ、神様がお話になったのでは?」
神様「・・・・・・」
神使「何か気になることでも?」
神様「あ〜 そういう事か・・・」
神使「?」
神様「こりゃ面倒だな。 早々に手を打つか」
488
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/20(金) 17:59:09 ID:UtfOZjEA
神ちゃん追い込まれてるがな
489
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:33:25 ID:htuIZfZc
――― 夜・本殿
主神「遅くなりました」テクテク
神様「おぉ、巫女ちゃんは?」
主神「帰り支度中です。 あと15分もあれば終わるかと」
神様「よし、んじゃそれまでにで終わらそう」
神使「巫女さんには内緒のお話ですか?」
神様「今回の件の主犯候補がいたらマズいだろ?」
神使「え? どういう事です?」
主神「まさか巫女さんが犯人って言ってます? 少女さんではないのですか?」
神様「まぁまぁ、それを補強するために2人に聞きたいことがあるんだわ」
490
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:34:33 ID:htuIZfZc
神使「私達にですか?」
神様「まず主神。 お前、私達がここへ来る前に巫女ちゃんにこの件の話しをした?」
主神「当然してます。 神様達に滞在して頂く部屋や食事の都合もありますし」
神様「もうひとつ、巫女ちゃんと一緒に海ノ町へ行ったことはあるか?」
主神「隣町ですか? う〜ん・・・ 記憶にはないですね。 最近は海ノ町方面からの依頼もないですし」
神様「依頼か・・・ いつ頃から仕事が来なくなった?」
主神「3年くらい前からパッタリです」ハァ
神様「巫女ちゃんがこの神社に来た頃からだな」
主神「まさか巫女さんが隣町からの依頼を断っていると!?」
491
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:35:12 ID:htuIZfZc
神様「ん〜 その話は一旦おいておこう。 次はイチゴ温泉事件」
神使「イチゴ温泉って、先日みんなで行った場所ですよね」
神様「そう、最初は海ノ町にある銭湯に行く予定だった」
神使「確か、イチゴ温泉を提案したのは巫女さん」
主神「イチゴ温泉に何かあるんですか?」
神様「いや、問題は行く途中の電車の中での出来事」
神使「神様が不思議な力を感じたという件ですか?」
神様「あの時、巫女ちゃんはトイレに行っていた」
主神「それが何か?」
神使「トイレ・・・ あっ」ハッ
492
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:36:00 ID:htuIZfZc
神様「何だ」
神使「関係があるのか分からないですが、あの電車トイレが付いていなかったんです」
神様「あ?」
神使「私が後ろの車両を見たときにはトイレはどこにもありませんでした」
主神「巫女さんは実際にはトイレに行っていないと?」
神使「気になってトイレに行ったのかを聞いたんですが、行ったと言っていたんです」
神様「・・・・・・。 あの電車が走っていたのは山ノ町だけだよな」
主神「はい。 ほんの一瞬だけ海ノ町を横切る区間はありますが」
神様「ほぉ」
主神「確か、イチゴ温泉の一つ前の駅辺りが海ノ町です」
493
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:37:17 ID:htuIZfZc
神様「ちょうど巫女ちゃんがトイレに行って変な力を感じた辺りだな」
神使「もしかして、巫女さんが海ノ町へ入ると何かが起こるという事ですか?」
神様「逆。 私達が入ると何かが起こる」
主神「私達が?」
神様「正確に言うと、神力を持つ者が海ノ町に入ると何かが起こる」
神使「何が起こるのですか?」
神様「神力共鳴による結界異常」
主神・神使「?」
神様「モノノケだよ。 それを打ち消すために―――」
494
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:38:25 ID:htuIZfZc
トントン
一同「!?」クルッ
ガチャッ
巫女「それでは、私はこれで失礼させて頂きます」ペコリ
主神「ご、ご苦労様でした」
巫女「社務所の方は鍵をかけておきましたので」
主神「ありがとうございます。 お気を付けてお帰り下さい」
巫女「はい。 神ちゃん様と神使様もご苦労様です」ペコリ
神様「ばいばーい」
神使「ご苦労様でした」ペコリ
ガチャッ
495
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/23(月) 22:39:05 ID:htuIZfZc
主神「もしかして話を聞かれたでしょうか・・・」
神様「聞かせたんだよ」
主神「え!?」
神様「追うぞ」
神使「追うって、巫女さんをですか!?」」
主神「着替えてきます」
神様「主神はここにいろ。 私と犬ころで追うから」
主神「はあ。 では、お気を付けて」
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/24(火) 19:55:25 ID:pFdJRql.
急展開
497
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/24(火) 22:41:08 ID:5Mg7Z13g
悪い子2人..
498
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:16:01 ID:c5r8RAt2
――― 海ノ町・商店街
ガヤガヤ
巫女「コロッケとアジフライ2枚ずつ下さい」
店主「はいよ」
神様「なぁ、あれどう思う?」
神使「お夕飯の買い物のように見えますが」
神様「あんなに可愛い子がアジフライは無いだろ」
神使「そうでしょうか? 良いチョイスだと思いますが」
神様「お前が犬ころである所以、それは私との絶望的な認識の差」
神使「・・・ちなみに、神様の思考は」
神様「私ならウズラの卵揚げ10個にする」
神使「聞いた私がバカでした。 すみません」
神様「分かればよろしい」
499
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:17:18 ID:c5r8RAt2
少女「かーみちゃん」
神様「・・・」チラッ
少女「こんばんは」ニコッ
神様「おやおや、買い物? こんな所で偶然だね」
少女「偶然だと思う?」
神様「いいねぇ〜 その全て知ってますが何か? 的な態度。 全知全能の神のつもりですか?」
少女「あはは。 だって、いかにも怪しい挙動だったんだもん」
神様「それはお互い様じゃない? 私達が海ノ町に入ってからずっと付けたくせに」
少女「・・・・・・」
神様「冗談だって。 そこの惣菜屋さんでコロッケとアジフライでも買おうと思ってさ」
少女「なるほど。 今その2つを買った女の人を付けてたんだね」ニコッ
神様「駆け引きは面倒だし、用件を聞きましょうか」
少女「・・・・・・」
500
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:18:02 ID:c5r8RAt2
神様「何なら場所を変えてもいいけど、サイセリアにでも入―――」
少女「お願いします。 この町から出て下さい」フカブカ
神使「しょ、少女さん!? 急にどうしたんですか?」
神様「そうきたか〜 これは想定外」アチャー
少女「神の力を持った者がこの町に入って欲しくないの」
神様「神力を持った者は海ノ町に入ってくれるなって事?」
少女「そう」
神様「それは、少女ちゃんからのお願い? それとも他の誰かからの伝言?」
少女「私からのお願い」
501
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:18:38 ID:c5r8RAt2
神様「う〜ん、残念だけどその願いは叶えられないなぁ」
少女「どうして?」
神様「ん〜 まず、願いを受ける前提としての条件が整っていないから」
少女「お賽銭のこと? もし祈願が必要ならすぐにでも山ノ神社へ伺うよ?」
神様「そうじゃないって」
少女「じゃあ、どうしたらお願いを聞いてもらえるの?」
神様「だから、そもそも私と犬ころが海ノ町を出て行く理由がないし」
少女「やっぱり神って人の願いを叶えてくれないんだね。 がっかり」ハァ
神様「そうじゃなくて、私も犬ころも神力は持ってないからその願いは叶えられないんだよ」
少女「え?」
502
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:19:13 ID:c5r8RAt2
神様「私達の神力の有無も分からずにそんな事を言ったの?」
少女「・・・・・・」
神様「普通のJCなんだから、そんな事に首を突っ込まなくても良いんじゃない?」
少女「っ!」キッ
神様「理由は知らないけど、深追いしない方が良いと思うよ?」
少女「あなたに私の気持ちなんか分かるわけない!!」
神様「・・・・・・」
少女「あっ、大声出してごめん」
神様「早朝、海ノ神社本殿で結界解除の儀を行う」
少女「え!?」
503
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:20:04 ID:c5r8RAt2
神様「この町に張られた結界は私好みじゃない」
少女「だめ・・・ そんな事をしたらこの町が!」
神様「帰るぞ、犬ころ」トテトテ
神使「え? ちょ、神様」
少女「そんなに全裸で飛ばされたことを怒ってるの!?」
神様「違うし! 怒ってないし! 全然気にしてないし! 恥ずかしくなかったし!!」
神使(かなり恥ずかしかったんですね・・・)
巫女「・・・・・・」コソッ
504
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/26(木) 22:20:43 ID:c5r8RAt2
――― 帰り道
神使「巫女さんの方は追わなくても良いんですか?」
神様「目的は達成できたし。 どうせ全部聞こえてただろ」
神使「そうですね。 あれだけ大声で話せば」
神様「さてと、忙しくなるぞ〜」
神使「この後はどうされるんです?」
神様「決まってるだろ。 神ちゃんショーの開幕だよ」
神使「うっ」
神様「ここからはずっと神ちゃんターンだ!」ウヒャヒャ
神使「巫女さん、少女さん、どうかご無事で・・・」
505
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/28(土) 21:23:40 ID:nXSZKg/A
どんな展開になるんだろ
506
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:02:23 ID:5v9J8OWw
――― 翌日・早朝
神使「神様、神様」ユサユサ
神様「ん〜 何だよ・・・ まだ外暗いじゃん」ムニャムニャ
神使「そろそろ準備した方が良いのでは?」
神様「あ? 何をだよ」
神使「海ノ神社に行くんですよね?」
神様「いかねーよ面倒くさい。 いつもの時間に起こして」モゾモゾ
神使「えぇっ・・・ 少女さんに行くって啖呵切ったじゃないですか・・・」
神様「今日行くとは言ってないし」ムニャムニャ
神使「何て最低な宣戦布告・・・」
507
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:03:12 ID:5v9J8OWw
――― 朝・社務所
ガラガラ
巫女「おはよございます・・・」フラッ
主神「おはようございます巫女さん。 って眠そうですね」
巫女「え!? あっ、すいません。 少し夜更かしをしてしまいまして」
主神「調子悪いならお休みしてもらっても」
巫女「お気遣いありがとうございます。 午後何も無いようでしたら早めに―――」
主神「あっ、今日は夕方に業者と年末用の限定おみくじの打ち合わせがありますので」
巫女「・・・はい」
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー♪」トテトテ
巫女「・・・・・・。 行ってらっしゃいませ」
508
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:04:44 ID:5v9J8OWw
――― 学校
神様「おはよ〜」トテトテ
生徒達「おはよー」
少女「・・・・・・」ボー
神様「おや? 少女ちゃんは寝不足ですか」
少女「・・・・・・」ジトー
生徒A「今日の1限は国語の小テストだからね」
神様「なるほど。 それで夜遅くまで・・・ いや早朝から頑張っていた訳ですか」ニヤッ
少女「白々しい・・・」ボソッ
神様「私は古文得意だから。 100点間違いなし!」ウヒャヒャ
少女「私も得意だし」
神様「ほぉ〜 これはどちらが上か白黒付けようじゃないですか」
少女「っ!」キッ
509
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:05:37 ID:5v9J8OWw
――― 夕方・社務所
神様「たでーまー」トテトテ
主神「今日は早い戻りですね」
神様「お小遣い尽きちゃって買い食い出来ないし」
巫女「・・・・・・」ボー
神様「巫〜女ちゃん!」ダキッ
巫女「え? あっ、お帰りなさいませ! すいません、ボッとしてました」
神様「寝不足? ゆっくりと休んだ方が良いよ?」
巫女「ありがとうございます。 今日はゆっくりと家で休みます」
神様「私もちょっと寝てこようかな」
主神「もう寝るんですか!?」
神様「明日は早いし。 色々と準備もあるしね〜」トテトテ
巫女「・・・・・・」
510
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:06:22 ID:5v9J8OWw
――― 翌朝・社務所
ガラガラ
巫女「おはようございます」ヨロヨロ
主神「おはよ・・・ って、巫女さん! 大丈夫ですか?」
巫女「お気遣いなく・・・」
主神「休まれた方が良くないですか?」
巫女「午後に地鎮祭があるので、巫女が居ないと格好が付かないと思って。 でも―――」
主神「それもそうですね。 今日も一日頑張りましょう」
巫女「はい・・・」ガクッ
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー♪♪」トテトテ
巫女「・・・・・・。 行ってらっしゃいませ・・・」ハァ
511
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:07:05 ID:5v9J8OWw
――― 学校
神様「おっはよ〜」トテトテ
生徒達「おはよー」
少女「・・・・・・」グテッ
神様「おや? 今日も少女ちゃんは寝不足ですか」
少女「うるさい。 話しかけないで」
神様「ちゃんと寝ないとお肌荒れちゃうよ?」ニシシ
少女「・・・誰のせいだと思ってるのよ」ボソッ
先生「おーい、席に着け〜 昨日のテスト返すぞ」
ガヤガヤ
512
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:08:29 ID:5v9J8OWw
先生「まずは少女さん」
少女「はい」スタスタ
先生「凡ミスなんて珍しいな。 でも良い点数だ」
お〜
少女(92点!? しまった! レ点を見逃した・・・ しかも2カ所も)シュン
先生「次は神宮さん」
神様「は〜い♪」トテトテ
513
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:09:37 ID:5v9J8OWw
先生「頑張ったな。 はい」ペラッ
神様「ん? 先生、なんでここ×なの?」
先生「どこだ?」
神様「この作者の気持ちを答えなさいってとこ」
先生「そこは“わざわざ遠くまで会いに来てくれた恋人の事を思っている”が正解だな」
神様「いやいや“おはぎを持ってきてくれた事を喜んでいる”だって」
先生「どこの文脈からおはぎが出てくるんだよ」
神様「私が言うんだから間違いないでしょ。 作った本人なんだし」
先生「そこまで妄想して作者の気持ちを導き出さなくてもいい」
神様「ちぇ〜 あいつの持ってくるおはぎは超がつくほど美味しかったのに」トテトテ
514
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/29(日) 02:10:13 ID:5v9J8OWw
神様「あ〜あ。 残念」グテッ
少女「一応聞いておくわ。 何点だった?」
神様「98点」ニヤッ
少女「っ!」
神様「わりーね」ウヒャヒャ
515
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/29(日) 16:04:19 ID:EdK0ucHE
俺、少女みたいなヤツ嫌いかも
516
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/30(月) 14:48:22 ID:bmLvuFSk
神ちゃんやるな
517
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:44:49 ID:NAKf13gs
――― 夜・本殿
ギー
主神「遅くなりました」テクテク
神様「お〜 お疲れ」
神使「遅くまでご苦労様です」
神様「どうだった?」
主神「ようやく見つけました。 写真も撮ってきました」スッ
神様「間違いない、これだ。 どこにあった?」
主神「逆側の町の境界です。 遠くて大変でした」
神使「これで準備は整ったわけですね」
主神「いよいよ決行です」コトッ
神使「? 主神さま、その牛の置物は?」
518
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:46:04 ID:NAKf13gs
主神「これですか? 可愛いですよね、牛の置物。 うちの新しいご神体です」
神使「ご神体?」
神様「私からのプレゼント。 この前神力使っちゃったからそのお詫び」
主神「私、牛乳が好きなので嬉しいです。 中々お目にかかれない一級品とお見受けしました」
神使「神様いつの間にそんな物を・・・」
神様「学校の帰りに100均で買った」
主神「ひゃ!? え? 有名工芸家の作とかではないのですか!?」
神様「私がそんなに金持ってるわけ無いだろ」
主神「・・・・・・」
神様「神力の方は少し溜ってきたみたいだな」スリスリ
主神「えぇ、まぁ。 ここ数日合間をぬって祈願成就を頑張りましたから」
519
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:47:36 ID:NAKf13gs
神様「で、巫女ちゃんの様子は?」
主神「それはもうフラフラですね。 先程も帰り際に鳥居に頭をぶつけてました」
神使「だいぶ睡眠不足みたいですね」
主神「ちなみに、少女さんの方は?」
神様「向こうはイライラ全開で尖ったナイフになってる」
神使「若いですから肉体的な疲労よりもイライラが先に出てしまうんでしょうね」
神様「そんな状態でも学校に来てテストも良い点数取って中々ガッツはあるぞ」
神使「お話を聞いている限りでは負けず嫌いの気質があるようですが」
神様「ん〜・・・ どうかなぁ」
主神「?」
520
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:48:35 ID:NAKf13gs
神様「ま、それは置いておこう。 作戦を次のステップに進めるぞ」
神使「結構危うい作戦のような気もしますが」
神様「大丈夫。 間違いなく上手くいくって」
神使「だと良いのですが」
神様「それよりさぁ、前から気になってたんだけど天井のヤツは何だ?」
主神「天井? あ〜 シミでしょうか?」ジー
神様「」ゴソッ
神使「・・・・・・。 神様、何を―――」
神様「ソイヤッ!」ゲシッ
神使「痛い!!」
主神「どうされました神使さん?」
521
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/03(木) 01:49:48 ID:NAKf13gs
神様「も〜 神使君はシミがお化けに見えちゃうなんてお可愛いこと」オホホ
神使「・・・・・・(神様、ご神体をすり替えましたね・・・)」スリスリ
主神「建物自体は結構古いですし、気になるようでしたら隠しますが」
神様「大丈夫大丈夫。 それより、このご神体そこに戻しておくぞ」
主神「ありがとうございます」
神様「んじゃ、明日は各々作戦準備だけに専念してくれ」
主神「はい!」
神使「・・・・・・(神様は何を企んでいるのやら)」ハァ
522
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/06(日) 17:00:22 ID:UQYthqKY
ふむふむ
523
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/07(月) 19:23:45 ID:TDLFLElA
稲作する神様のゲームしてるけど、神ちゃんとウマ合いそうで是非やってみてほしいわw
524
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:22:58 ID:ecOyXiTQ
面白そうだよね〜
やってみようかなぁ
525
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:23:54 ID:ecOyXiTQ
――― 翌日朝・山ノ神社
巫女「おじゃまします」フラフラ
主神「え?」
巫女「あっ、すみません。 こんばんは」
主神「まだ朝ですが・・・ だいぶお疲れのようですね」
巫女「とても良いお布団日よりですね。 羽毛がいいです」フラフラ
主神「・・・・・・」
神様「おっ、巫女ちゃんおはよ〜。 学校行ってくるねー」トテトテ
巫女「今日の神ちゃん様の巫女は食べ放題なんですね」フフッ
主神「・・・・・・(怖い)」
526
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:25:01 ID:ecOyXiTQ
――― 学校
神様「おっはよ〜」トテトテ
生徒A「あっ、神ちゃん」オロオロ
神様「どしたの?」
生徒A「あれ・・・」チラッ
生徒B「ねぇ少女ちゃん、大丈夫?」
少女「・・・・・・」ボー
生徒B「目の下すごい隈だよ? ちゃんと寝てる?」
少女「結界符いっぱい食べてきたから大丈夫」ボー
生徒B「けっ!? それ何?」
生徒A「少女ちゃんが色々とヤバいの」
神様「みたいだね」
527
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:25:59 ID:ecOyXiTQ
――― 放課後・教室
神様「――うよ、凄い――しょ」
生徒A「凄―― ねぇ、それ――うやってるの?」
少女「ん・・・」ウトウト
少女(寝ちゃってた・・・ もう放課後・・・)
生徒A「神ちゃん凄い!!」
神様「でしょ? これは神の力! 神が扱える神力なのだよ!」ウヒャヒャ
少女「(神力・・・) ・・・・・・神力!?」ガバッ
528
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:26:46 ID:ecOyXiTQ
生徒A「あっ、少女ちゃん起きた?」
生徒B「少女ちゃんも見てよ、神ちゃん凄いの」
フワフワ〜
少女「!?」
神様「消しゴムが空中を浮いてま〜す」
少女「神ちゃん・・・ あなた、まさか・・・」
神様「神の力、絶賛開放中!」
少女「そんな・・・(結界を張らないとモノノケが!)」ゴソゴソ
神様「おや、何かお探しですか?」ヒラヒラ
529
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:27:33 ID:ecOyXiTQ
少女「!? そのお札・・・ 何で神ちゃんがそれを!」
神様「床に落ちてた」
少女「返して!」
神様「良いけど。 いらない物だと思って落書きしちゃった。 ごめ〜んね」
少女「っ!」タッタッタッ
生徒A「少女ちゃん!? どこ行くの?」
神様「きっとトイレだよ。 ずっと寝てたから」
生徒B「あっ、この消しゴム真ん中に透明な糸が通ってる」
神様「バ〜レ〜た〜か〜」テヘッ
530
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:28:06 ID:ecOyXiTQ
――― 山ノ神社
巫女「・・・・・・」ウトウト
神使「巫女さん、ご苦労様です」
巫女「!? 神使様!」ハッ
神使「大丈夫ですか?」
巫女「すみません。 ボーとしてしまいました」
神使「主神様はお出かけなので、早めに上がって頂いて大丈夫ですよ」
巫女「出かけ・・・ え? どちらに」
531
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/07(月) 22:28:41 ID:ecOyXiTQ
神使「急な地鎮祭のご依頼があって、海ノ町まで行ったようです」
巫女「海ノ町!? どのくらい前ですか!」ガタッ
神使「30分ほど前ですね」
巫女「そんな・・・」
神使「海ノ町の商店街で16時開始と伺っています」
巫女「(あと5分!?) すみません! 私ちょっと行ってきます!」タッタッタッ
神使「あっ! 巫女さん!!」
神使「・・・・・・。 さて、私も出かけますか」
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/10(木) 23:27:20 ID:hCm7.1z2
わくわく
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/11(金) 06:28:04 ID:crWKtiKY
ドキドキ
534
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:36:21 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ町・商店街
巫女(おかしい・・・ 町に張ってある結界に異常を感じない)タッタッタッ
ブルブル ブルブル
巫女「?(電話・・・)」ピッ
巫女「もしもし・・・ え! 学校で神力を!? そんな・・・」
巫女「・・・分かりました。 私は商店街の周辺を調べますので後程海ノ神社で」ピッ
巫女(どうしよう、主神様と神ちゃん様が同時に神力を発動したらこの町は・・・)
主神「どうされましたか?」
巫女「!?」クルッ
主神「巫女服を着たまま出歩くと目立ちますよ?」
巫女「主神様・・・」
主神「少し付き合っていただけますか?」
巫女「・・・・・・」
535
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:37:29 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ神社前
少女「ハァ・・・ ハァ・・・」ゼェゼェ
少女「・・・・・・(門に鍵がかかってない。 神社に誰かいる・・・)」
神使「随分とお疲れのようですね」
少女「!?」クルッ
神使「海ノ神社にご用ですか?」ニコッ
少女「あなた、確か山ノ神社の・・・」
神使「神様のお付きで神使と申します」ペコリ
少女「どうしてここに」キッ
神使「本殿までご案内いたします」
少女「・・・・・・」
536
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:38:22 ID:aEDkE1uc
――― 海ノ神社・本殿
神使「どうぞお入り下さい」
ギー
少女「・・・やっぱり」ハァ
神様「ハロ〜」
少女「私よりどうして早くここにいるの?」
神様「私は神だよ? その位は造作も無い」ニヤッ
少女「・・・・・・」
神使(タクシー代は神様のお小遣いから引きますからね)
537
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:39:16 ID:aEDkE1uc
神使「神様、私は外に居ますので何かありましたらお呼び下さい」
神様「おう」
ギー バタン
少女「・・・・・・。 巫女服似合ってるね」
神様「でしょ! 少女ちゃんは普段着ないの?」
少女「どうして私が着る必要あるの? 私は巫女じゃないんだけど」
神様「確かに。 巫女服より祭儀服の方が似合うかも」
少女「? ・・・どういう意味?」
神様「ま、それは置いておきましょうか」
538
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:40:17 ID:aEDkE1uc
少女「私をこんな所に呼び出して何がしたいの?」
神様「前に言ったじゃん。 海ノ町に張られた結界を解くって」
少女「そう簡単にはいかないと思うけど」
神様「おや、何か対策でもしているのかな?」
少女「何日も間を開けてくれたお陰で色々と対策は出来たわ」
神様「へ〜」
少女「私達をフラフラにして、その隙を突いてくるって事は予想できたしね」
神様「へ〜」
少女「でも、約束は早朝じゃなかった?」
神様「甘いなぁ〜」
少女「?」
539
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:41:44 ID:aEDkE1uc
神様「準備は朝までに済ませた。 私だってバカじゃないさね」ニヤッ
少女「っ!」
神様「」コトッ
少女「なに・・・ その牛の置物は」
神様「これ? 神力が詰まったご神体。 少ない量だけど十分かな」
少女「・・・・・・」
神様「今から良いもの見せてあげる」ニヤッ
少女「ここで神力を出したらまた裸で転送されちゃうわよ?」
神様「じゃ、試してみようか」
少女「・・・・・・」
540
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:45:03 ID:aEDkE1uc
神様「海ノ町に張られし結界の再構築を命ず!」ポワ
少女「だから封印の解除は無駄だって言っ―― !?」ハッ
神様「やっぱ少くね〜 あいつ全然仕事してねーじゃん」ポワッ
少女「うそ・・・(神ちゃんが転送されない!?)」
神様「さ〜て、本気出しちゃ―――」
神使「ちょ! 下がって下さい!」
神様「?」クルッ
バンッ
541
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:45:55 ID:aEDkE1uc
「封!!」
ボワボワ〜
神様「んぎゃー! 神力抵抗! やっぱ強えぇ〜!」ズサー
巫女「ハァ・・・ ハァ・・・」ゼェゼェ
少女「!」
巫女「大丈夫ですか、少女さん」タッタッタッ
542
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:46:39 ID:aEDkE1uc
少女「地神さま・・・」
神様「痛たた・・・ 私の方も心配してよ・・・」ムクッ
巫女「」キッ
神様「そんな怖い顔しなさんなって。 お楽しみはこれからなんだからさぁ〜」
巫女「え?」
神様「予定通り。 始まりまっせ」ニヤッ
543
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:47:31 ID:aEDkE1uc
ワチャワチャ
巫女「そんな・・・」
少女「うそ、なにこれ・・・」
巫女「なんでモノノケが。 まさか結界構築に失敗した!?」
神様「いやいや、海ノ町の周囲に張ってあった結界符にちょっと細工しただけ」
巫女「細工!?」
神様「前に巫女ちゃんに書いてもらった“繋”の符を“結”の上に張った」
巫女「!?」
神様「キーになる結界符を見つけるのに時間かかったわ」
544
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:48:31 ID:aEDkE1uc
巫女「まさか、私が再結界を発動することを狙って」
神様「結界の再構築を発動すると、繋がっちゃうんですよ〜」テヘッ
巫女「っ! 何でそんな事を!」
神使「神様! 外にモノノケが!!」
主神「参道に凄い量いるんですけど!!」
神様「大丈夫だよ、この神社以外には出られないようにしてるから」
巫女「・・・・・・」
神様「あと、この神社にいるヤツには見えちゃうように結界を弄ってみた」
巫女「まさか・・・ 少女さん!?」クルッ
545
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:49:07 ID:aEDkE1uc
少女「これがモノノケ・・・ 初めて・・・ 見た・・・」
巫女「!? 少女さん! 見ちゃダメです!」ダキッ
少女「嬉しい・・・ 初めてモノノケを・・・ 初めて・・・・・・」
巫女「少女さん! ダメです! 見ちゃいけません!」
少女「モノノケ・・・ 違う・・・ 私はモノノケを・・・ あっ」ブルブル
巫女「大丈夫です。 あなたは違います・・・ あなたは違うから・・・ 大丈夫」ギュッ
少女「うっ!」バタリ
巫女「少女さん? 少女さん!?」ユサユサ
神様「気を失っただけだよ。 大丈夫」
巫女「・・・・・・」
546
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/12(土) 00:49:45 ID:aEDkE1uc
神様「土地神、とでも呼べば良いのかな?」
巫女「・・・・・・」コクリ
547
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/12/13(日) 11:54:07 ID:JQB7p5u.
ワクワク
548
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:23:42 ID:Lm68JRd2
――― 数分後・参道
ワチャワチャ
モノノケ「あんた色男だねぇ。 私と一緒に朝まで付き合わない?」
神使「すみません・・・ そういうのはちょっと・・・」
モノノケ「ペロペロペロペロ」
主神「あの・・・ あんまり顔をペロペロしないで下さい・・・」
ワチャワチャ
549
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:24:57 ID:Lm68JRd2
巫女「神使様と主神様は助けなくてもよろしいでしょうか」
神様「放っておいて何か害とかある?」
巫女「いえ、それは大丈夫ですが・・・ 何なら私がモノノケを追い払いましょうか」
神様「いいの。 しばらくあのままにしておこう」
巫女「そうですか」ンショ
神様「少女ちゃん背負って重くない?」
巫女「大丈夫です。 この子、意外と軽いので」フフッ
神様「しかし凄い量のモノノケだな・・・」
巫女「こちら側でこれだけの量を一度に見たのは私も久しぶりです」
モノノケ「ねぇ」ツンツン
神様「?」クルッ
550
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:26:06 ID:Lm68JRd2
モノノケ「傘は持たなくても良いの?」
神様「かさ? っていうかピグミン?」
巫女「その子は雨のモノノケです。 たぶん雨でも降るんじゃないでしょうか」
神様「へぇ〜 便利じゃん。 明日は晴れる?」
モノノケ「分かんないよ〜」タッタッタッ
神様「あっ、行っちゃった・・・」
巫女「雨のモノノケは雨のことしか分からないですから」
神様「ん〜・・・ ちょっと不便だな」
巫女「ちなみに、先程から主神さまに纏わり付いているのは牛乳のモノノケです」
神様「あいつ牛乳好きだからな。 お似合いじゃん」
巫女「神使様に付き纏っているのは・・・ あれは狛犬のモノノケかと」
神様「ふ〜ん。っていうか、狛犬?」
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◆8YCWQhLlF2
:2020/12/21(月) 23:27:36 ID:Lm68JRd2
巫女「はい。 モノノケはこの世に存在する生命・モノ、一つ一つに存在します」
神様「もしかして“ピザ”のモノノケとか“牡蠣”のモノノケもいるの!?」
巫女「もちろんです。 それこそ八百万」
神様「それはモノノケと言うより・・・」
巫女「言葉を借りれば八百万の神といった方が良いかもしれませんね」
神様「そういう事か」
巫女「?」
神様「いやさ、昔先代に私らの系に属さない神が無数にいる土地があるって聞いたことがあって」
巫女「神ちゃん様の先代・・・ それって随分と昔の話ですよね」
神様「冗談かと思ってたんだけど・・・ こういう事だったのか」
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