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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 5社目
1
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/06(金) 02:57:25 ID:f1i/L8eQ
巫女「ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・」グスッ
??「ありがとう」
巫女「なんで・・・ なんで謝ったりするの・・・?」
??「私はずっとこの村を・・・ そして・・・ これからもあなたを見守り続けます」ゴボッ
巫女「いや・・・ うそ・・・ いやだ・・・」
??「辛い思いをさせて・・・ ごめんね」ウッ
巫女「いやだ・・・ お願い・・・ 嫌だよ!」
??「笑って・・・ 笑顔を見せて・・・ そしたらまた私は・・・・・・」ニコッ
巫女「嫌ー!!!」
――――
―――
――
353
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:12:09 ID:DJXIjJjs
〓〓〓〓〓〓〓〓〓
――― 海ノ町・路地裏
隣町の主神「ふい〜 ちょっと飲み過ぎちゃったかなぁ〜」フラフラ
モクモク
主神「ん? 霧・・・ いつの間に」キョロキョロ
『この・・・ 町から・・・ 出て・・・』
主神「え? 誰かいるんですか?」
『あなた邪魔・・・ この町に必要ない・・・』
主神「ど、どこに隠れているんです? 悪戯にしてはタチが悪いですよ」キョロキョロ
『隠れてないよ。 上・・・』
主神「うえ?」クルッ
『あはははははは!』
主神「・・・ぁ」バタッ
354
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:13:05 ID:DJXIjJjs
〜あらすじ
神様「神宮の女神、神ちゃんです!」
神使「お付きの神使です」
355
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:14:06 ID:DJXIjJjs
――― 数日後・山ノ町神社
主神「本当なんです! 信じて下さいってば〜!」
神様「神使君、帰ろう」
主神「待って下さい! 私だって怖いんです!!」ガシッ
神様「別に怖い訳じゃねーし! もう秋だし! お化けは夏だし!!」
主神「話を聞いて頂けるまで離しません!!」
神様「話なら今聞いただろ! それモノノケだよ! 私の管轄外だ!!」
主神「400年生きてますがモノノケなんて見たことないですよ〜」
神様「目撃第1号おめでとさん! よかったね!」
主神「も〜 お願いですから助けて下さいよ神様〜」
神様「得体の知れない物に触って、何かあっても責任取れねーんだよ!」ゲシゲシ
主神「それを言ったら私だって! 隣の海ノ町は元々の管理地じゃないですし!」
356
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:15:12 ID:DJXIjJjs
神使「まあまあ、お二人とも取りあえず冷静に」
主神「神使さんは信じてくれますよね!」
神使「要約すると、霧の中で人影を見たという事ですよね?」
主神「あれは人ではありません、でも女の子でした」
神様「女の子なら人だろ・・・」
主神「人って浮きませんよね? それにカピチューが肩に乗ってたんです」
神様「・・・・・・。 えっと・・・ なに?」
主人「カピチューです。 こう、黄色くて丸っとした」
神様「・・・・・・」
神使「私の知る限り、カピチューはゲームのキャラだと思うのですが認識は合っていますか?」
主神「はい。 30センチくらいでしょうか、その子の肩にチョコンと」
357
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:15:56 ID:DJXIjJjs
神様「神使君、こいつに良い医者を紹介してやってくれ。 じゃバイバイ」
主神「神様〜 話はこれだけじゃないんですよぉ〜」ガシッ
神様「だから離せって!!」
主神「はい、話します。 実は―――」
神様「そっちの話せじゃねーよ!」
神使「神様も、ちゃんとお話を最後まで聞いたらお小遣い上げますから」
神様「うむ、その言葉をずっと待っていた。 話を続け給え主神君」
主神「ありがとうございます神使さん。 後で是非お礼をさせて下さい」
神様「私にしろよ…」
主神「実はこちらが本題なのですが・・・―――」
358
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/05(月) 20:19:01 ID:DJXIjJjs
ゆっくりと進みたい
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/06(火) 11:52:52 ID:PmDw4ruI
待ってたよ
これで稲刈りも頑張れる
つ新米
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/07(水) 00:42:44 ID:FDbYAtys
神ちゃん待ってたよ
つ戻り鰹のタタキ
361
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:05:00 ID:Rszs7N36
〜 数日前・隣町(海ノ町)
主神「今日のお昼はホッケ定食にしようかなぁ〜♪ うん、そうしよう!」テクテク
「あの」
主神「ん? 私ですか?」クルッ
少女「この町へは何をしに?」
主神「何をって、ご飯を食べに。 そこの定食屋です」
少女「止めに来たんじゃないんですか?」
主神「止めに? 何をです?」キョトン
少女「そんな事も分からないなんて、神の力って大したことないんですね」ハァ
主神「!? あなた、何で私の正体を・・・」
少女「先日忠告をしたと思うんですが」
主神「忠告・・・ !? あなた、まさか先日のカピチュー!?」
362
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:05:51 ID:Rszs7N36
少女「・・・・・・」
主神「いえ、その・・・ すいません」
少女「警告です。 30分以内にこの町から出て下さい。 でないと・・・」
主神「・・・でないと?」ゴクリ
少女「この町に災厄が降ることになります。 あなたは望みますか?」ズイッ
主神「ひぃ!」ゾッ
少女「あはははははは」
主神「・・・・・・」バタリ
〜〜〜
〜〜
〜
363
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:06:35 ID:Rszs7N36
主神「という事がありまして」
神様「怖っ! っていうかお前気絶しすぎだろ」
神使「その少女さんは、最初にお話し頂いた子と一緒だったんですか?」
主神「ハッキリとは覚えてはいないのですが、そうみたいですね」
神様「お前取り憑かれたね。 やっぱり私の管轄外だし帰る」 トテトテ
神使「神様、取りあえず最後まで話を聞きましょう」
主神「そうですよ!」グイッ
神様「グヘェ! いや、聞いたってどうにもならないって!」ジタバタ
364
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:07:19 ID:Rszs7N36
神使「30分以内に町を出ろというのはどういう意味なのでしょう」
主神「それなんですが・・・ 実はその1時間後に事故があったんです」
神使「事故?」
主神「海ノ町の大通りで地盤沈下が」
神様「あっ、それニュースで見た。 3日くらい前だよな」
主神「タイミングが良すぎると思いませんか?」
神様「偶然じゃねーの?」
神使「確か奇跡的に巻き込まれた人はいなかったと聞きましたが」
主神「もしかしたら、あの子が防いだんじゃないかと」
神使「少女さんの言った“止める”というのは、地盤沈下による犠牲者・・・」
365
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:08:10 ID:Rszs7N36
神様「だったら普通地盤沈下の方を止めない?」
神使「神であれば止めることは出来るのでしょうか?」
神様「分かりもしない事故なんかどうやって止めんだよ。 預言者じゃあるまいし」
神使「それですと、少女さんは神以上の存在という事になりますが」
神様「やっぱモノノケだね。 よし帰ろう」
主神「これを見てもそう言えますか?」ペラッ
神使「これは・・・ お札(ふだ)ですか?」
神様「綺麗な字だね。 上手上手」
主神「どうぞ」スッ
神様「パードゥン?」
主神「どうぞ」ズイッ
366
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 19:08:50 ID:Rszs7N36
神様「・・・・・・。 ちょっとだけだぞ。 先っちょ触るだけだからな」ペトッ
神使「どうですか?」
神様「先っちょが濡れて・・・ いや〜ん、この温もり体が火照っちゃう」クネクネ
神使「神様?」ジトー
神様「うそうそ。 っていうか何だよこれ。 何か変なの感じるんですけど・・・」
主神「結界のような物じゃないかと。 事故があった現場の周囲に置かれていました」
神使「まさか、このお札のお陰で巻き込まれた人が出なかったと?」
主神「断言は出来ませんが」
神使「その少女さんというのは一体・・・」
トントン
一同「!?」ビクッ
367
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 21:13:01 ID:Rszs7N36
ガチャ
巫女「本日はようこそ」フカブカ
主神「巫女さんでしたか」ホッ
巫女「お飲み物をお持ちしました」スタスタ
神様「お、いいね〜 私はできれば気付けにシュワシュワしたものを」
巫女「コーラですがよろしいでしょうか」ニコッ
神様「ナイス! これが欲しかったの!」
巫女「こちらは濃いめの緑茶です」コトッ
神使「良い濁りですね。 ありがとうございます」
巫女「主神様はコーヒー牛乳ですね」コトッ
神使「いつもすみません。 頂きます」
巫女「何かございましたらお声を。 それでは、ごゆっくり」スタスタ
ガチャ
368
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 21:13:42 ID:Rszs7N36
神様「今の子は?」
主神「巫女です」
神様「そんなの見りゃ分かるよ。 あの格好で巫女じゃなかったら何なんだよ・・・」
神使「こちらの神社の巫女さんですか?」
主神「はい、確か高校を卒業してからすぐに。 しっかり者でとても良い子です」
神様「良いね〜 かわゆいし、一番脂がのってる時期だね」ジュル
神使「えーと・・・ お話しの続きなのですが、その少女さんの素性はお調べになったのですか?」
主神「はい。 隣町の中学2年生、聞いた限りでは普通の女子中学生のようですが」
神使「どうされますか神様」
神様「そうだね〜 この場合は経験上放置がベストな選択かな」
神使「まずは気付かれないように少女さんを詳しく調べる必要がありますよね」
主神「しかし、私は素性がバレているようですし」
369
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/07(水) 21:14:17 ID:Rszs7N36
神様「んじゃ、解決したらメールだけ送っておいて。 話聞いたし私は帰る」
主神「待ってくだいさよ神様〜」ガシッ
神様「だから離せよ! そんなの神宮の調査部にやらせろって」
神使「それは少しマズいですね」
神様「は? 何でだよ」
神使「私達に報酬が入りません。 お金が欲しいんです」
神様「お前・・・ いつからそんなこと言う子になっちゃったの?」
神使「あっ! 良い方法を思いつきました」
神様「神使君の良い方法はいつも良くない気がします!」
神使「きっと神様も気に入ってくれると思いますよ?」
神様「どんな妙案でも私は100パーセント動かないからな」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/09(金) 12:44:40 ID:.Nji9SfA
話を聞いた後速攻で走る神ちゃんの姿が見える
371
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:11:11 ID:6.fGVMeE
――― 翌日・隣町 海ノ中学校
教師「では、自己紹介をお願いします」
神様「三重の方にある何とかっていう学校から来た“神宮 御子(じんぐう みこ)”です」ペコリ
教師「神宮付属皇學院中学校だね。 他に挨拶とか抱負はある?」
神様「そうですね、まずはこの2年4組を私の配下に置くことが目標です」グッ
教師「ここは2年3組だよ。 まずは自分のクラスを覚えないとね」ハハハッ
神様「え?」
教師「じゃ、神宮さんはそこの空いている席に座って下さい」
神様「はあ」トテトテ
教師「神宮さんは来月までの限定的な転校なので、短い間だけど皆仲良く」
生徒達「はーい」
372
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:12:21 ID:6.fGVMeE
神様「よいしょ。 よろしゅうねお隣さん!」ニコッ
隣席の少女「よろしく」ニコッ
神様「私の事は親しみを込めて“かわゆい神ちゃん”って呼んで欲しいなぁ」クネクネ
少女「私は少女。 困ったことがあったら何でも言ってね」
神様「・・・ん? ごめん、もう一度名前教えて?」
少女「少女だよ?」
神様「・・・・・・。 え〜と・・・」
少女「どうかしたの?」
神様「いや、なんで同じクラスなのかなって」
少女「だって、同じクラスの方が都合が良いでしょ?」フフッ
神様「・・・・・・」
少女「神ちゃんて凄い後光だね。 何の神さま?」ニコッ
373
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:13:25 ID:6.fGVMeE
――― 30分後・校門
神使「急でしたが、これで無事に転入手続きは終わりです」
主神「しかし神様を転入させるなんて凄いアイデアですね」
神使「神様の性格上、絶対に快諾すると思いました」
主神「バレたりしないでしょうか?」
神使「少女さんとは別クラスで手配したので、神様がミスさえしなければ大丈夫かと」
主神「それが一番心配ですが」
神様「本当だよ」
神使・主神「!?」クルッ
神様「チャオ」
神使「神様! 学校はどうされたんですか!?」
神様「バレちゃいました」テヘッ
374
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:14:29 ID:6.fGVMeE
――― 昼・定食屋
神使「いくら何でもバレるのが早すぎますよ・・・」
神様「私のせいじゃないって! 大体何でクラスが同じなんだよ、話が違うだろ」
神使「え!? 同じクラスだったんですか?」
神様「2年3組。 しかも隣の席が少女ちゃんなんてあり得ないだろ」
主神「神使さん、これは一体・・・」
神使「おかしいですね。 確か神様は2年4組だったはずですが」
神様「いきなり“神ちゃんて後光が凄いね”って言われた」
神使「後光?」
主神「もしかして、少女さんは神力を察知出来る能力があるのでは?」
神使「いえ、その線は薄いと思います」
主神「?」
375
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:15:22 ID:6.fGVMeE
神使「神様は神力ゼロですから」
神様「そうそう、私って神力ないから気付かれない。ってうるせーよ」ゲシッ
神使「痛っ!」
主神「では一体どうして・・・」
神様「今回に限っては私は1ミリも悪くないからな」
店員「はいお待たせ。 牡蠣フライ定食に牡蠣フライ追加の方は?」
神様「あっ、私だ」
神使「凄い量ですね。 牡蠣フライばかりそんなに食べられるんですか?」
神様「余裕よ」パクパク
376
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:16:49 ID:6.fGVMeE
神使「しかし、なんでこんな手違いが・・・」
主神「バレてしまったからには別の方法を考える必要がありそうですね」
神使「神様はどう思います?」
神様「私に聞くなよ・・・ まぁ、私の後光が見えたってのはちょっと変だよなぁ」
主神「神様くらいでしたら神力ゼロと言っても、僅かに残っているのでは?」
神様「私だってバカじゃないよ。 今朝、学校へ行く前に神力は完全に抜いたし」
神使「ではどうして神様の正体が・・・」
神様「少女ちゃんは私達の事を以前から知っていた。 または知る機会があった」
主神「私がこの件を相談したのは昨日が初めてですし、とてもそんな時間は・・・」
377
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/09(金) 22:17:33 ID:6.fGVMeE
神使「どちらにしろ別の調査方法を模索した方が良さそうですね」
神様「いや、このまま成り行きに任せて相手の出方を見た方が良いかもな」
主神「何か良い方法でも?」
神様「飯食い終わったら、私はもう一度学校に戻る」
神使「大丈夫でしょうか? 少し心配な気もしますが・・・」
神様「だって」
主神・神使「?」
神様「この制服かわゆいし、もう少し着ていたい」モグモグ
主神・神使「・・・・・・」
神様「すいませーん! 牡蠣フライおかわり!!」
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/10(土) 02:32:44 ID:6r1ZmDbM
牡蠣が無くなりそうだ
379
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 21:59:12 ID:NeT/D3MI
――― 放課後・教室
ガヤガヤ
生徒A「神宮さん、朝はどうしたの?」
生徒B「急に教室飛び出していったけど」
神様「あ〜 ちょっとね。 えーと・・・ 女の子なもので」アハハハ
生徒A「そ、そうだったんだ///」
生徒B「ごめんね、変なこと聞いちゃって///」
神様「変な心配させちゃって悪かったね」ハハハ
少女「でも、良かった。 もう学校に戻ってこないと思って心配しちゃったよ」
神様「私もそれなりに場数踏んでるから、あの位の事ではダメージゼロよ」ニッ
少女「・・・・・・」
380
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 21:59:54 ID:NeT/D3MI
神様「あっ、それと皆も私のことは神ちゃんって呼んで」
生徒A「うん。 そういえば、神ちゃんて神宮御子(じんぐうみこ)っていう名前だよね」
神様「そだね。 ちなみに最初の“じ”にアクセントね」
生徒A「・・・そうなんだ」
生徒B「何か御利益ありそうな名前だね」
神様「おみくじは必ず大吉を引けるしね」
生徒A「うそ!?」
生徒B「何か見分け方とかあるの?」
神様「神の力」ニヤッ
少女「・・・・・・」
神様「な〜んてね」ウヒャヒャ
381
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 22:00:36 ID:NeT/D3MI
少女「神宮の学校に通ってるって事は、将来は神主とか巫女にでもなるの?」
神様「え〜 少女ちゃん、それを私に聞いちゃうの〜?」
少女「・・・・・・」
神様「うそうそ。 ま、何を隠そう私は神宮で巫女をやってたしね」
生徒A「え!? 神ちゃんって巫女さんなの?」
神様「こう見えて私は優等生なのだよ」フンスッ
生徒A「少女ちゃんとどっちが成績が上なんだろうね」
生徒B「少女ちゃんはいつも成績トップだもんね」
少女「そ、そんな事ないよ///」
神様「おほほっ。 これはどちらが上か楽しみですな」カッカッカッ
少女「・・・・・・」イラッ
382
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 22:01:15 ID:NeT/D3MI
生徒A「あっ、でも中学生で巫女さんって凄いね」アタフタ
生徒B「う、うん。 格好いいよね」アセアセ
神様「巫女の御子ちゃん。 みこみこってダジャレかよオイ!」ウヒャヒャ
一同「・・・・・・」
神様「あっ、神宮巫女と神宮御子でダブルミーミングじゃん。 すげー」
少女「ミーニング。 神ちゃん英語は苦手みたいだね」ニコッ
生徒A・B「・・・・・・(少女ちゃんがキレてる)」タラタラ
生徒B「え〜と・・・ か、神ちゃんの家って海ノ町?」
神様「山之町、隣町だね。 転校期間中は山之神社に住んでる」
生徒B「神社に!?」
383
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 22:03:15 ID:NeT/D3MI
生徒A「少女ちゃんと同じだね」
少女「・・・・・・」
神様「?」
生徒B「ちょっとA子ちゃん」コソッ
生徒A「あっ、ごめん・・・」
少女「気にしないで」ニコッ
神様「少女ちゃんの家って神社なの?」
少女「神社の近くに住んでるだけだよ」
神様「ふ〜ん」
生徒A「そ、そうだ! 神ちゃん、まだここら辺って慣れてないでしょ」
生徒B「案内がてらこの後お茶でもしない?」
神様「だったら歓迎会してよ」
生徒B「え〜 それ自分から言うの〜?」アハハハ
384
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 22:03:48 ID:NeT/D3MI
神様「うちの神社大きいし、これから皆で来ない? もてなすよ」
生徒A「あっ、行ってみたーい」
神様「じゃ、決まり! 少女ちゃんも来てくれるよね?」
少女「私は用事があるから」
神様「え〜 来てよ〜 歓迎してよ〜」スリスリ
少女「わ、分かったから。 そんなにくっ付かないでよ」
神様「私、職員室に寄って行くから校門で待ち合わせね。 じゃ、また後で」タッタッタッ
生徒A「神ちゃんて変わってるね・・・」
生徒B「猪突猛進って感じだよね」
少女「なんか・・・ 調子狂うなぁ」ボソッ
385
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/12(月) 22:04:20 ID:NeT/D3MI
――― 廊下
prrr prrr
神使『はい神使です』
神様「あっ、犬ころか? これから皆でそっち行くから」
神使『皆って、まさか少女さんもですか!?』
神様「そう。 少女ちゃん含めクラスメイト3人」
神使『何が事前に準備しておくことはございますでしょうか』
神様「お菓子、ケーキ、コーラ、間に合えばピザも。 後は〜」
神使『いえ、そういう意味ではなく・・・』
神様「いいか? 私のこれからの学生生活の立ち位置がかかっている。 手を抜くなよ」
神使『ちょ、かm―――』
ピッ
神様「さ〜て、どう出てくるかな?」ニヤッ
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/13(火) 06:28:20 ID:OeJtC9EE
犬ころの活躍が見られるか?
387
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 02:58:25 ID:7L0fanAA
――― 山之神社
神様「ささ、みんな上がって」
生徒A「ねぇ神ちゃん、ここって本殿って言うところでしょ?」
神様「よく知ってるね」
生徒B「本殿って神聖な場所だよね。 勝手に入っちゃっても良いの?」
神様「神聖? 金と欲にまみれた願いを聞くための穢れた場所だよ」
生徒A「そうなんだ・・・」
少女「・・・・・・」
神様「ま、立ち話も何だし早く中に入って」ニコッ
一同「お邪魔しま〜す」
388
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 02:59:20 ID:7L0fanAA
生徒A「うわ〜 凄い豪華」キョロキョロ
生徒B「壁がキラキラしてる」キョロキョロ
神様「こういうのにお金使わないと色々とうるさいんだって。 税金対策って言うの?」
トントン
神様「だれ?」
神使「私です。 お菓子をお持ちしました」
神様「お〜 サンキュ」
神使「皆さん、ようこそいらっしゃいました」ペコリ
生徒A・B(格好いい!!)キュン
389
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:00:19 ID:7L0fanAA
神様「おい犬ころ、ピザとケーキがないんだけど」ゴソゴソ
神使「そんな物すぐに用意できるわけないじゃないですか・・・」
神様「ったく、使えねーな」チッ
生徒A「ちょっと神ちゃん、こちらの方は?」コソッ
神様「ん? こいつは、え〜と・・・」
神使「神宮の神職で神使と申します」
神様「そうそう、私のお付きとして連れてきた犬ころ」
神使「お付きというかお守りですね。 皆さん、どうぞよろしくお願いします」ニコッ
生徒A・B(凄く格好いい!!)キュン
390
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:01:40 ID:7L0fanAA
神様「そうだ神使君、巫女ちゃんを紹介したいから呼んできて」
神使「それが、先程急用で主神さ・・・ お二人で一緒に外に出られました」
神様「そうなの?」
神使「戻りは遅くなるようです」
神様「ふ〜ん」チラッ
少女「」ホッ
神様「・・・・・・」
神様「よーし! それじゃ、神ちゃん歓迎会スタートゥ!」
391
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:02:53 ID:7L0fanAA
――― 1時間後
神様「――という訳で全部私の物になった訳よ」
生徒A「神ちゃん面白い!」ケラケラ
生徒B「もうダメ、笑いすぎてお腹痛い」ヒーヒー
神様「どうよ少女ちゃん、私の武勇伝は」
少女「これ以上笑えない・・・ 腹筋が死んだ」ピクピク
神様「おまる」ボソッ
少女「ダメ! それ以上言わないで」プッ クスクス
神様「まぁ私にかかればこんなもんよ」フンスッ
生徒A「神ちゃん、お手洗い借りてもいい?」
神様「おまる貸そうか?」
生徒A「もう良いって! これ以上笑ったら漏れちゃう」クスクス
神様「建物が複雑だから案内してあげる」
392
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:03:29 ID:7L0fanAA
――― 廊下
生徒A「大きい神社だね。 確かにこれは迷うわ」テクテク
神様「間借りしてるだけだから、私の家じゃないけどね」トテトテ
生徒A「隣町のちっこい神社とは大違い」
神様「あれ? 隣町には神社がないって聞いてるけど」
生徒A「あ〜 昔はあったんだよ」
神様「学校で少女ちゃんの家も神社だって言ってたね」
生徒A「あっ・・・ うん・・・」
神様「言いたくなければ無理には聞かないけど」
生徒A「そういう訳じゃないんだけど・・・」
神様「?」
393
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:04:04 ID:7L0fanAA
生徒A「隣町にあった神社って、元々少女ちゃんの家だったんだよ」
神様「だった?」
生徒A「詳しい理由は知らないけど、廃止されたって聞いてる」
神様「廃止・・・ それっていつ頃?」
生徒A「確か3年くらい前だったかな」
神様「・・・・・・。 少女ちゃんてその神社で巫女さんとかしてたの?」
生徒A「まだ小学生だったし、そういう事はしてなかったんじゃないかな」
神様「そっか・・・」
生徒A「でも、神社がなくなってから大変なんだよ」ハァ
神様「何が?」
394
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/15(木) 03:04:35 ID:7L0fanAA
生徒A「出るらしいよ〜 先週、うちのクラスのC子ちゃんが見たんだって」
神様「・・・何を見たのでしょうか」
生徒A「カエルの軍曹が、ぴょんぴょん跳ねてるのを!」
神様「・・・・・・」
生徒A「ゲロゲ〜ロ! ゲロゲロりんちょ! って追いかけてきて!」ズイッ
神様「・・・・・・」ゴクリ
生徒A「あっ、あそこがトイレ?」
神様「え? あっ、うん」
生徒A「行ってくるね〜」タッタッタッ
神様「モノノケやんけ!」
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/15(木) 18:18:24 ID:gCks3.fs
ゲロゲロ
396
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:12:13 ID:BMpIOBj.
――― 町外れの喫茶店
主神「誰も来ませんね」
巫女「隣町で起こっている怪異の件で話があるという事だったのですが」
主神「電話をしてきた方にお心当たりは?」
巫女「」フルフル
prrr prrr
巫女「あっ、すいません。 私の携帯です」
主神「気にせずどうぞ」ニコッ
巫女「もしもし・・・ うん・・・ うん・・・ 分かった」ピッ
主神「私達を呼び出した方からですか?」
巫女「いえ。 ・・・妹です」
主神「そうですか。 もう1時間経ちましたし、今日は帰りましょうか」
巫女「そうですね」
397
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:14:09 ID:BMpIOBj.
――― 神社・本殿
神様「神ちゃんトイレより帰還しました!」
バンッ!
少女「うん、これから帰るから」ピッ
神様「あっ、ごめん電話中だった? 大きな音立ててすまんね」
少女「大丈夫」ニコッ
生徒B「暗くなってきたし、私達そろそろ帰るね」
神様「うちの犬ころに送らせようか?」
少女「まだ明るいし大丈夫」
神様「じゃ、神社の出口まで見送りを」
398
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:14:57 ID:BMpIOBj.
――― 鳥居前
生徒A「今日はありがとね、神ちゃん」
神様「今度は神さまを紹介してあげるから」
生徒B「神さま!?」
生徒A「神ちゃん面白〜い」
神様「少女ちゃんも、近いうちにゆっくり話そうね」
少女「そうだね」ニコッ
生徒B「じゃ、また明日学校で」
神使「お気をつけてお帰り下さい」ペコリ
神様「ばいばーい」
399
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:15:44 ID:BMpIOBj.
神様「さてと、社務所戻って残ったお菓子を食べますか」
神使「も〜 神を紹介するだなんて余計なことを話さないで下さいよ・・・」
神様「気にすんなって。 これも作戦よ。さ・く・せ・ん」
神使「本当ですか?」
神様「それより、主神と巫女ちゃんはどこに行ったんだ?」
神使「実は神様達が来る直前に呼び出しの電話がありまして」
神様「急なお祓いの依頼でも入ったか?」
神使「今回の怪異の件で相談があるという内容だったそうです」
神様「は? 相手は」
神使「身に覚えはない方のようです」
神様「ふ〜ん」
400
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:16:40 ID:BMpIOBj.
主神「只今戻りました」テクテク
神様「おっ、噂をすれば」
主神「うわっ! 神様眩しいですね。 凄い後光が出てますが・・・」
神様「あ? あ〜 忘れてた。 ゴメンゴメン」シュ〜ン
主神「収まりましたね。 流石神様、あれほどの後光を出せるとは」
神使「神様、後光を出されてたんですか?」
神様「あ〜 ちょっとね」
神使「それより主神さま、例の呼び出しの件はいかがでしたか?」
主神「それが・・・ ここでは何ですし、社務所の方でお話しを」
401
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:17:18 ID:BMpIOBj.
――― 社務所
神様「怪異の件で呼び出しがあったって聞いたけど」
主神「結局待ち合わせの時間になっても誰も来ませんでした」
神使「内容的に悪戯という事も考えにくいですし、相手の真意が気になりますね」
神様「その呼びだし、ちょっとタイミングが良すぎるな」
神使「どういう事です?」
神様「電話を受けたのはお前か?」
主神「いえ、巫女さんです」
神様「う〜ん・・・ あれ? 巫女ちゃんは?」キョロキョロ
402
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:18:27 ID:BMpIOBj.
主神「今日はもう遅いので直帰してもらいました」
神様「残念。 一緒にお風呂入りたかったのに」
神使「お願いですから巫女さんが嫌がることだけは止めて下さい」
神様「分かってるよ・・・ そんなマジになるなって」
神使「それより、神様の方は少女さんの件で何か分かりましたか?」
神様「ん? そうだね〜 ちょっと変だな」
主神「やはり、少女さんから何か得体の知れないものを感じたんですか?」
神様「逆。 あれ、どう見ても普通の中学生だぞ」
神使「普通の女子中学生は宙を浮いたり、預言じみた事など出来ないと思うのですが」
神様「さっき私が出してた後光、ずっと少女ちゃんの前でも出してたんだよ」
神使「後光を?」
403
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:19:34 ID:BMpIOBj.
主神「まさか、少女さんは気がつかなかったんですか?」
神様「おかしいだろ? 前に“凄い後光ですね”とか言ったくせに」
神使「気付いていない振りをしていたとか」
神様「それはないって。 あんだけの後光を出されたら眩しくて仕方ないし」
神使「私には分からなかったのですが、そんなに眩しいんですか?」
主神「2万ルーメンくらいはありました」
神使「それは直視できない明るさですね。 かなり眩しいです」
神様「後光は電球かよ・・・」
404
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/17(土) 05:20:25 ID:BMpIOBj.
主神「でも、それだけで決めつけるのは早計では?」
神様「他にも色々やったよ。 体に神力流してみたり結界符近づけたりさ」
神使「効果はなかったんですか?」
神様「全く。 久々にすげー勢いで神力使ったから疲れたよ」
神使「あの・・・ その神力はどこから?」
神様「本殿に神力がたんまり詰まった変な像があってさ」
主神「それ・・・ うちのご神体・・・」
神様「そこから吸い取った」
主神「わ、私が丹精込めて貯めた神力が・・・」
神様「半分くらい使っちゃった! ごめーんね」テヘッ
主神「はふっ」ヘナヘナ
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/18(日) 12:24:01 ID:V2vY/2bw
安定の神ちゃん
406
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:31:57 ID:P17ezW5U
――― 翌日・学校
先生「――ですから、この和歌を訳すと〜」
神様「はぁ〜 暇だなぁ〜」ボー
少女「ちゃんと授業聞かないとダメなんじゃないの? 神なんでしょ?」ボソッ
神様「いや〜 あの和歌、訳し方を間違ってるし覚えても意味ないって」
少女「何で神ちゃんがそんな事まで知ってるのよ」
神様「だって、あれ作ったの私だもん」
少女「はあ?」
先生「おい少女、何か質問でもあるのか?」
少女「え!? いえ・・・ すみません」ジロッ
神様「なるほど、ここはそう訳すのか。 ためになるなる」フムッ
少女「・・・・・・」イラッ
407
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:33:14 ID:P17ezW5U
先生「ここテストに出るからちゃんと聞いておけよ。 で、次の行は―――」
神様「ごめーんね」ボソッ
少女「もう話しかけないで」キッ
神様「そんなつれないこと言わないでさぁ〜」
少女「・・・・・・」
神様「はぁ〜 ・・・ん?」
チョロチョロ
神様「・・・・・・。 ねぇ少女ちゃん」
少女「もぉ、今度は何よ」
神様「いや、何か変な生き物が・・・」
少女「変な? どこ?」キョロキョロ
408
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:34:00 ID:P17ezW5U
変な生き物「ハッハー!」
神様「・・・・・・。 ネズミの里?」
少女「は?」
生徒C「キャー!!」
先生「どうしたんです!?」
生徒C「ネズミの里の生き物が!」
先生「ネズミ?」キョロキョロ
ガヤガヤ
409
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:34:52 ID:P17ezW5U
少女「神ちゃん、まさかこの教室に何かいるの?」
神様「いや、だからネズミの・・・ 少女ちゃん見えないの?」
少女「・・・・・・」
変な生き物「ハッハー! ハッハー!」テクテク
生徒C「キャー! こっち来ないで!」
先生「大丈夫ですかC子さん!? ネズミなんかいませんよ?」
神様「マズいな」ガタッ
先生「あっ、神宮さん! 席に戻って―――」
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/19(月) 22:35:30 ID:P17ezW5U
神様「C子ちゃん、落ち着いて」ボソッ
生徒C「神ちゃん! あれ! アレ! ネズミの・・・ ミッk―――」
神様「それ以上言っちゃダメ、色んな意味で面倒だから」
生徒C「あれ何? 何で・・・ みんなは見えてないの?」
神様「大丈夫、私には見えてる。 悪いけどちょっと眠ってて」ポワッ
生徒C「え?・・・」ガクッ
神様「昨日の神力少し残しておいて良かったわ」
少女「・・・・・・」
411
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:36:43 ID:P17ezW5U
先生「誰かC子さんを保健室に」
神様「なんか気分悪そうなので先にトイレ連れて行きます〜」トテトテ
ガヤガヤ
先生「ほら、みんな落ち着いて」
少女「・・・・・・」ガタッ
先生「少女さん、C子さんの方は神宮さんに任せて」
少女「神宮さんは保健室の場所を知りません。 私も付き添います」タッタッタッ
先生「あぁ・・・ そういえば転校してきたばかりだったな・・・」
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/19(月) 22:37:16 ID:6hwDFBmA
久しぶりに見るリアルタイム更新
ありがと神ちゃん
413
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:37:37 ID:P17ezW5U
――― 数分後・保健室
コンコン
少女「失礼しまーす」ガラガラ
少女「C子ちゃん? 神ちゃん?」キョロキョロ
シーン
少女「あっ、C子ちゃん!」タッタッタッ
C子「・・・・・・」スヤスヤ
少女「寝てる・・・ 神ちゃん? 居ないの?」キョロキョロ
シーン
少女「・・・・・・」ゴソゴソ
少女「ごめんね、C子ちゃん」スッ
ポワポワ
414
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:38:23 ID:P17ezW5U
神様「何やってるのかな?」トテトテ
少女「!?」クルッ
神様「来ると思った」
少女「神ちゃん・・・ 全く気配感じなかったのに・・・」
神様「私をそこらの神と同じに思っちゃダメよん。 それより、今かなり不思議な力を感じたけど」
少女「・・・・・・」コソッ
神様「後ろに隠したのは何かなぁ〜? お札かなぁ〜?」
少女「何のこと? じゃ、私教室に戻るね」スタスタ
神様「ねぇ、私に協力する気はない?」
少女「え?」
神様「力になれると思うけど?」
少女「・・・私、神って信じてないんです」スタスタ
神様「ん〜・・・」
415
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/19(月) 22:42:23 ID:P17ezW5U
>>410
なんかトリ抜けた
>>412
ちゃお! 今日はここまで!
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/19(月) 22:44:30 ID:6hwDFBmA
レスもらえたやったー
のんびり更新まってまーす
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/20(火) 07:21:07 ID:FXvQ2h.g
今日も稲刈り頑張れるよ
418
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:18:33 ID:xEI2jbZY
――― 社務所
神様「たでーま〜」トテトテ
神使「お帰りなさいませ」
神様「今日のおやつは?」
神使「“の”って何ですか・・・ そんな習慣は記憶にないですが」
神様「じゃあ巫女ちゃんにもらうし良いよーだ!」ベー
神使「巫女さんは主神さまと一緒にお仕事中です」
神様「主神と仕事・・・ だと!?」
神使「何でそんなに驚いているんですか・・・」
神様「あいつが進んで仕事をする光景を私は一度も見たことがない!」
神使「そんな失礼な・・・ 神様が勝手に神社の神力を使ったからですよ」
神様「あ〜 参拝者を増やして神力をまた貯めたいのか」
神使「神様もお手伝いしないとダメですよ。 さ、行きましょう」ガシッ
神様「え!? 私も手伝うの?」スルズル
419
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:19:27 ID:xEI2jbZY
――― 本殿
主神「ネズミの里?」
神様「そう、学校でハッハー!を見た」
巫女「・・・・・・」
神使「それって、着ぐるみとかそんな感じの物ですか?」
神様「違うって。 ハッハー! は中に人なんかいないし」
神使「設定上はそうですが・・・」
神様「設定とか言うな。 本当だからね? 嘘ついてないからね?」
巫女「あの・・・」
神様「ん?」
420
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:20:32 ID:xEI2jbZY
巫女「それって1体だけですか?」
神様「うん。 私が見たのは1体だけ」
巫女「・・・・・・」
神様「何か思い当たる節でも?」
巫女「いえ、そういう訳では」
主神「確かに巫女さんの言うように、恋人のミギーちゃんやダックもいないと役者が揃いませんよね」
巫女「そういう意味で聞いた訳でもないのですが・・・」
主神「やっぱりモノノケはいるんですね!」
神様「モノノケねぇ〜」グテッ
主神「あー! 神様が作ったおみくじ全部大凶って書いてあるじゃないですか!」
神様「どうせ誰も引かないんだし良いだろ。 こっちの方が面白いって」
主神「面白くないですよ・・・ 参拝者来てくれなくなっちゃうじゃないですか・・・」
神様「うるせー」
421
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:21:30 ID:xEI2jbZY
神使「モノノケが出たとなっては学校は大騒ぎだったのでは?」
神様「それが、見えるヤツと見えない奴がいるみたいなんだよね〜」
神使「どういう事です?」
神様「ん〜」チラッ
巫女「」サラサラ
神様「・・・・・・」ジーッ
巫女「? どうかなさいましたか?」
神様「何書いてるの?」
巫女「これはお守り用のお札です」
神様「ふ〜ん・・・ 巫女ちゃんは字が上手だね」
巫女「え? あ、ありがとうございます」
422
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:22:18 ID:xEI2jbZY
神様「ねぇ、“繋”って字書いて」
巫女「繋・・・ ですか?」
神様「私、好きなんだよね〜 その字」
巫女「分かりました」サラサラ
神様「・・・・・・」ジー
巫女「どうぞ」スッ
神様「あんがと、やっぱ上手いわ。 この字バランスが難しいんだよね〜」
巫女「ありがとうございます」ニコッ
423
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:23:07 ID:xEI2jbZY
神様「じゃ、おやすみ」ゴロン
神使「ちょっと神様、こんな所で寝ないで下さいよ・・・」
神様「色々疲れて、もう無理なんだよ」
主神「夕飯の前にお風呂入りますか? すぐに湧かしますが」
神様「風呂かぁ〜」グテー
巫女「あっ、でしたら私が準備して参ります」
神様「巫女ちゃんも一緒に入ってくれる?」
巫女「え!?」
神使「またそんな意味不明なことを・・・」
424
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:23:55 ID:xEI2jbZY
主神「それでしてら、海ノ町にある銭湯にでも行きますか?」
神様「お、いいね!」ガバッ
巫女「・・・・・・」
神様「巫女ちゃんも行くでしょ?」
巫女「あの・・・ 私はおみくじのセットもしないといけないので・・・」
神様「え〜 一緒に行こうよ〜」スリスリ
巫女「・・・・・・。 分かりました」
神様「よし、決まり! んじゃ皆で一緒に銭湯へ!」
巫女「折角ですし、ストロベリー温泉に行きませんか?」
神使「ストロベリー温泉?」
425
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/23(金) 21:24:30 ID:xEI2jbZY
主神「そういえばそんな温泉がありましたね」
神様「何そのイカした名前の温泉! そこにする!」
主神「結構遠いですよ?」
巫女「この時間でしたら電車を使えば間に合うと思います」
主神「そうですね。 折角の提案ですし、ストロベリー温泉にしましょうか」
神様「ヨッシャ! 燃えたぎってきたぜ!」
426
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:29:46 ID:rwDMruAs
――― 山ノ駅
神様「うへ〜 やっと駅かよ。 こんなに遠かったっけ?」
主神「神社からですと本当は隣町の海ノ駅の方が近いんですが・・・」
神様「じゃぁそっちから乗れよ!」
巫女「こちらの駅の方が電車の本数が多いんです」
神様「あ〜 そういう事ね」
神使「では、行きましょうか」
427
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:30:24 ID:rwDMruAs
――― 電車内
ガタンゴトン
神様「どのくらい乗るの?」
巫女「二駅先ですからすぐ着くと思います」
神様「良かった。 38時間とか言われたらどうしようかと思った」
巫女「38時間!?」
神様「冗談だと思うでしょ? でもこのクソ犬は平気でそういう事するの」
神使「金銭的に色々ありまして・・・」
428
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:31:21 ID:rwDMruAs
主神「神様はお金いっぱい持っているじゃないですか」
神様「あ?」
神使「神宮銀行の神様の口座には18円しか残高がないんです」
主神「あれ? 神宮資産管理銀行の方がメインですよね?」
神様「ねぇ、そういうトップシークレットをベラベラ話さないでくれる?」
主神「あっ、そうでした。 すみません・・・」
神使「毎日金欠金欠言ってるならその銀行からお金下ろせば良いじゃないですか」
神様「キャッシュカードがねーんだよ。 そもそも、その銀行がどこにあるかも知らねーし」
神使「そうなんですか・・・」
429
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:32:04 ID:rwDMruAs
放送「まもなく〜 海山の境駅に到着しま〜す」
巫女「あっ、私ちょっとお手洗いに行ってきます」
神様「あんまり長いことブリブリしてると置いて行っちゃうよ〜」
巫女「そ、そんなに長くありません! それに・・・し、小の方です///」スタスタ
神使「神様・・・ はしたなさ過ぎますよ」
主神「あまり虐めないで下さい。 30年ぶりの大切な巫女さんなんですから」
神様「分かってるって。 あそこまで優秀な巫女は中々――― !?」クルッ
ポワ ポワ〜ン
神使「どうしました?」
神様「・・・・・・。 後ろの車両から変な力を感じた」
430
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:32:36 ID:rwDMruAs
神使「後ろって、巫女さんがトイレに!」
神様「しまった!」タッタッタッ
神使「あっ、神様!」タッタッタッ
神様「主神はこの車両で待機! 何かあったら――― ウギャッ」ドンッ
巫女「キャッ!」ドンッ
神様「痛たた・・・」
巫女「どうされたんですか!?」
神使「巫女さん無事でしたか」ホッ
431
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:33:08 ID:rwDMruAs
巫女「そんなに慌てて何かあったんですか?」
神様「隣の車両で変な物を見たり感じたりしなかった?」
巫女「いえ、特には。 お手洗いに行っただけですから」
神使「後ろの車両を見てきます」スタスタ
神様「気をつけろよ」
神使「あれ?」キョロキョロ
神様「どした、何かあったか?」
神使「後ろにの車両には誰もいないようです。 ただ・・・」
神様「ただ?」
神使「いえ・・・ 何でも・・・」
神様「?」
432
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:33:40 ID:rwDMruAs
――― 数分後
神使「一体何だったのでしょう」
主神「私にも微かですが神力に近いものを感じました」
神様「巫女ちゃんは何か見たりしなかった?」
巫女「いえ、特に何も」
神使「・・・・・・。 お手洗いに不審な点はありませんでしたか?」
巫女「なかったと思います」
神使「・・・そうですか」
433
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/10/30(金) 00:34:15 ID:rwDMruAs
放送「まもなく〜 ストロベリー温泉駅に到着しま〜す」
巫女「あっ、そろそろ着くみたいですね」
神使「どうされますか?」
神様「決まってるだろ」
神使「そうですね、このまま放置しては―――」
神様「ストロベリー温泉で私はイチゴ姫になる!!」
神使「・・・・・・」
プシュー
神様「ほら、早く降りるぞ」トテトテ
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/30(金) 13:54:48 ID:ZHI5hgEM
ふむふむ
435
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/02(月) 23:50:59 ID:QSF0Es.Q
――― 海ノ中学・教室
生徒A「どう? 見つかった?」
生徒B「保健室にはいなかったよ」
少女「どうしたの? こんな時間まで」テクテク
生徒A「あっ、少女ちゃん」
生徒B「少女ちゃんもまだ学校に残ってたんだ」
少女「委員会が長引いて。 下校時間過ぎてるけど何かあった?」
生徒A「実はC子ちゃんがいなくて」
少女「C子ちゃん? 先に帰ったんじゃないの?」
生徒B「でも鞄はまだあるんだよね」
生徒A「今朝のこともあるし、ちょっと心配で・・・」
少女「・・・・・・」
436
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/02(月) 23:51:50 ID:QSF0Es.Q
生徒A「神ちゃんに相談してみる?」
生徒B「そうだね。 電話してみようか」
少女「まって」
生徒AB「?」
少女「私が電話する。 その間にC子ちゃんを探しましょう」
生徒A「探すって・・・ 校舎は全部探したけど当てでもあるの?」
少女「私はもう一度校内を探すから、2人は校外の近場を捜してみて」
生徒B「うん」
生徒A「分かった」
少女「何かあれば携帯で連絡を取り合いましょう」
生徒A「じゃ、私達外行ってくるね」タッタッタッ
少女「・・・・・・。 まさか・・・」ボソッ
437
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/02(月) 23:53:29 ID:QSF0Es.Q
――― ストロベリー大浴場
チャポン
神様「いや〜 良い気持ちだねぇ〜」ブクブク
巫女「この温泉は美容にとても効果があるみたいです」
神様「マジで!? んじゃ、体の内側も綺麗にしちゃお〜」ゴクゴク
巫女「流石にそれは・・・ あまり飲まない方が良いかと」
神様「卵臭い・・・ そういえば温泉の元って・・・」ウエー
巫女「色はピンクでも、成分は温泉ですから」フフフ
神様「・・・巫女ちゃんはさぁ、どうして巫女になろうと思ったの?」
巫女「そうですね・・・ 私、将来は神社で働きたいと思っているんです」
神様「もう働いてるじゃん」
438
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/02(月) 23:54:29 ID:QSF0Es.Q
巫女「その・・・ 巫女としてではなくて、神社を管理できる立場になりたいと」
神様「あ〜 宮司って事ね」
巫女「まぁ・・・ そんな感じですね」
神様「今この業界は大変だよ〜 儲からないし」
巫女「そうみたいですね。 私はあまりお金には興味がないので」ハハハ
神様「まあ、困ったことがあったら何でも言ってね。 相談に乗るから」
巫女「その時はよろしくお願いします」ニコッ
神様「この町に立ち寄って巫女ちゃんと出会えたのも何かの縁だろうしね」
巫女「・・・・・・。 神ちゃん様は海ノ町で起こっている件でこちらに来たんですよね?」
神様「まぁね。 何か知ってたりするのかな?」
439
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:07:24 ID:3RtMd9Mw
巫女「いえ、その・・・・ 私も見たことありますので」
神様「なるほど。 何か隠してそうな感じはしてたけど」
巫女「海ノ町では目撃情報は以前からありましたし。 特に最近は多いですから」
神様「まぁ、私的にはあまり触れたくないんだけどねぇ〜」
巫女「モノノケは本当に悪い存在なんでしょうか・・・ 私にはそうは思えないんです」
神様「・・・・・・。 平安の末期、とある地から魑魅魍魎が出ると相談があってさ」
巫女「え?」
神様「私は実際にその地に足は運ばなかったから真偽は不明だけどね」
巫女「どうして、対処なさらなかったのですか?」
神様「対処・・・ か」
巫女「・・・・・・」
440
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:08:30 ID:3RtMd9Mw
神様「私にはモノノケの気配は感じ取れなかったっていうのが正直なところ」
巫女「・・・・・・」
神様「私の知らない事柄に首突っ込んでも良し悪しの判断が出来ない」
巫女「神でも分からない事があるんですか?」
神様「そりゃあるさね。 犬ころが隠してるへそくりの場所とか、全く分からないし」
巫女「それは・・・ 分かってしまったらへそくりではなくなりますから・・・」
神様「それと同じ」
巫女「?」
神様「分かっていたら対処せざるを得ないから」
441
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:09:30 ID:3RtMd9Mw
巫女「もし、神ちゃん様の知らない世界が存在していたとしたら・・・」
神様「したら?」
巫女「神ちゃん様は何かしらの対処をして頂けるんですか?」
神様「面白い質問だ」
巫女「・・・」
神様「今の私の気持ちとしてはやっぱり対処はしないかな」
巫女「それはこの国を治める神としてあまりにも無責任では?」
神様「へぇ〜」
巫女「あっ・・・ すいません、失礼な発言でした」
神様「気にしないで。 ただ巫女ちゃんは一つ勘違いをしている」
巫女「勘違い?」
442
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:10:09 ID:3RtMd9Mw
神様「神はこの国を治める存在じゃない」
巫女「え?」
神様「極論を言えば私が知ることが出来ない世界は私の管轄じゃない」
巫女「・・・随分と割り切られているんですね」
神様「ん〜 その考え方もちょっと違うな」
巫女「?」
神様「まあ、私が守護する対象である人達に危害を加えるというなら話は別だけど」
巫女「・・・・・・」
神様「あともう一つ、対処をして欲しいと誰かの強い願いがあればその望みは叶える」
巫女「・・・・・・」
神様「まぁ、今は紙一重かな〜」
巫女「・・・そうですか」
443
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:10:47 ID:3RtMd9Mw
神様「さて、そろそろ上がりますか」サバッ
巫女「神ちゃん様・・・ お願いがあるのですが・・・」
神様「おや? 何かな?」
巫女「せめて前は隠して下さい///」
神様「そっちか〜!」
巫女「・・・・・・」
444
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/03(火) 00:12:40 ID:3RtMd9Mw
――― ロビー
神様「うひょ〜 このイチゴ牛乳うますぎ!」ゴクゴク
神使「ちょっと神様! 何本飲んでるんですか」
神様「だってこの自販機、手首に巻いた輪っか近づけるだけで出てくるんだもん」
神使「それ買ってるんですよ・・・ 後で精算されるんです・・・」
神様「気にすんなって。 あれ? 巫女ちゃんは?」キョロキョロ
主神「急ぎの用があるようで先に帰りました」
神様「そうなの?」
神使「もしかして、お風呂で巫女さんに引っ付いたりペロペロしたりしたんじゃないですか?」
神様「してねーよ! いつ私がそんな事したよ!」
神使「いつもしてます」
主神「何か携帯の留守電を聞いて慌てて飛び出していったようですが」
神様「ふ〜ん・・・」
445
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/03(火) 10:17:55 ID:EEtXKIQc
わくわく
446
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:20:30 ID:D.8AdPPc
――― 夜・本殿
神様「Zzz」グガー
神使「神様、寝るなら部屋に戻ってから寝て下さい」
神様「ん〜 Zzz」モゾモゾ
神使「あっ、ご神体を枕なんかにしてバチ当たりますよ?」ユサユサ
神様「当てられるもんなら当ててみろってんだよ」ムニャムニャ
神使「まったく・・・」
447
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:21:44 ID:D.8AdPPc
prrrr prrrr
神使「? 神様、携帯が鳴ってますよ」
神様「んだよこんな夜中に〜」モソモソ
神使「夜中って・・・ まだ夜9時前ですが」
神様「もひもひ〜 皆のアイドル神ちゃんでしゅ」
生徒A『あっ! 神ちゃん! 助けて!』
神様「その声・・・ どうしたの! 何事!?」ガバッ
生徒A『海ノ町の神社! きゃ!』
神様「海ノ・・・ 今行く! 5分で着くから!」
448
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:22:39 ID:D.8AdPPc
神使「どうされたんです?」
神様「主神は!」
神使「隣町にお酒を飲みに行かれましたが」
神様「つかえねーなー!」タッタッタッ
神使「ちょ、神様!」
神様「犬ころはここで待機してろ! 何かあったら電話する!」
神使「わかりました・・・」
神使「っていうか、ご神体置いていって下さい!」
449
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:23:17 ID:D.8AdPPc
――― 海ノ神社前
神様「お〜い!」タッタッタッ
生徒A「あっ! 神ちゃん! 助けて!!」
生徒B「お化け! お化けが!!」
変な生き物「ハロー ハロー」
神様「!? キテェー・・・」ゴクリ
キテェー「あなた失礼ね。 初対面なんだからさん付けで呼ぶのが礼儀じゃないの?」
神様「あっ、すいません・・・ っていうか声髙っ!」
450
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:24:25 ID:D.8AdPPc
生徒A「神ちゃん! 向こうからもたくさん来る!」
神様「神社の中に入って隠れよう」
生徒B「それが門に鍵がかかってて入れないの!」
神様「神力錠か・・・」ガチャガチャ
生徒A「しんりきじょう?」
神様「液晶画面付って、いつの間にこんな最新型を作ったんだよ・・・」
生徒A「神ちゃん! 左からも何か変なのが来てる! 囲まれちゃう!」
神様「至急の対策が要の料、神の名におきて鍵を開くことおきつ!」ポワッ
“文法が正しくありません”
神様「ざけんなよ! 最高神の言うこと聞けや!!」ガチャガチャ
カチャ
神様「開いた! 2人とも早く神社の中に!」
生徒AB「うん」タッタッタッ
451
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:25:28 ID:D.8AdPPc
――― 海ノ神社・本殿内
神様「よし! これで内側から鍵かけときゃしばらく持つかな」
生徒A「ねぇ神ちゃん、さっきの何?」
生徒B「やっぱりお化けかな?」
神様「う〜ん・・・ キテェーさんをお化けと言って良いのか微妙だけど」
生徒A「どうしよう。 ここに隠れていてもすぐ見つかっちゃうよ」
生徒B「私達食べられちゃうのかな?」
神様「さ〜て、どうすっかなぁ〜」
生徒A「あれ? 神ちゃん何持ってるの?」
神様「ん? これは・・・ 枕だね。 さっきまで寝てたから持って来ちゃった」
生徒B「随分と硬そうな枕だね・・・ 何かの像に見えるけど」
神様「・・・・・・。 あのさ、二人に協力してもらいたいことがあるんだけど」
生徒A「協力?」
神様「ちょっと巫女してみない?」
452
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/11/05(木) 02:26:45 ID:D.8AdPPc
生徒B「神ちゃん、こんな時に何言ってるの?」
神様「やっぱり神の力の行使には巫女が必要じゃん?」
生徒A「え? どういう事?」
神様「私だけだと力の暴走が心配でさ。 二人に中和をしてもらいたい訳よ」
生徒AB「?」
神様「私が神力解放したら2人で神力が暴走しないようにコントロールして」
生徒A「神ちゃんが何を言っているのか分からないんだけど・・・」
神様「すぐ分かるから。 二人とも少し眩しいかも知れないから気をつけてね」
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