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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 5社目
1
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/06(金) 02:57:25 ID:f1i/L8eQ
巫女「ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・」グスッ
??「ありがとう」
巫女「なんで・・・ なんで謝ったりするの・・・?」
??「私はずっとこの村を・・・ そして・・・ これからもあなたを見守り続けます」ゴボッ
巫女「いや・・・ うそ・・・ いやだ・・・」
??「辛い思いをさせて・・・ ごめんね」ウッ
巫女「いやだ・・・ お願い・・・ 嫌だよ!」
??「笑って・・・ 笑顔を見せて・・・ そしたらまた私は・・・・・・」ニコッ
巫女「嫌ー!!!」
――――
―――
――
127
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:45:30 ID:rmse/uQo
神様「よっ、久しぶり」
おにゅ「神ちゃん? それと・・・ お猫さんとお狐さんも・・・」
猫神「久しぶり〜」
狐神「大丈夫そうね」ホッ
おにゅ「・・・神ちゃん、なんかお股が濡れて―――」
神様「あんま心配させるなよ」
おにゅ「え? あっ、私・・・ そういえば・・・」ハッ
神様「ちょっとゴタゴタがあって神殺しの遂行が遅くなった」
おにゅ「・・・・・・。 どうして」
神様「お前、神殺し発動させるなら少女ちゃんにきちんと話しておけよ」
おにゅ「・・・・・・」
128
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:46:42 ID:rmse/uQo
狐神「少女ちゃんがあんたを助けてくれたのよ」
おにゅ「少女が?」
少女「私は何もしてない。 神ちゃんさまが」
おにゅ「どうして・・・ 私は消えるつもりで。 それより神ちゃんのお股が凄い事―――」
神様「少女ちゃんがこの10年間どんな思いで過ごしていたのか分かってんのか!」
おにゅ「!?」ビクッ
猫神「神ちゃん・・・」
狐神「おまた」ボソッ
神使「・・・・・・」
神様「少女ちゃんは・・・ 少女ちゃんは!」
少女「私は大丈夫です!」
129
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:47:28 ID:rmse/uQo
おにゅ「少女・・・ 私、すごく迷惑かけてみたいだね・・・」
少女「悪いことをしたら?」
おにゅ「ごめんなさい」ペコリ
少女「きちんと謝れる子は良い子です」ニコッ
おにゅ「うっ・・・」グスッ
神様「今回の件、きちんと罰は受けてもらうぞ」
おにゅ「・・・はい」
神使「神様・・・」
猫神「今回くらいは良いんじゃないの〜?」
神様「ダメだね。 こんだけ迷惑かけて、私たちだけでなく守るべき人にまで迷惑かけたんだから」
狐神「おまた」ボソッ
神様「」イラッ
130
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:48:12 ID:rmse/uQo
おにゅ「罰・・・ 何でも、何千年でもお受けします」
神様「お前、この地の主神を剥奪な」
少女「!?」
おにゅ「・・・・・・。 はい、承知いたしました」フカブカ
猫神「神ちゃ〜ん、それは厳しすぎるよ〜」
狐神「そんなにお漏らしの件が気に入らなかったの?」
神様「うるさい、これは最高神判断だ。 口出しするな」
猫神・狐神「・・・・・・」
神様「本日よりこの地の主神は少女。 巫女をおにゅとする」
おにゅ・少女「え!?」
131
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:48:42 ID:rmse/uQo
神様「明日は主神をおにゅ、巫女は少女」
一同「?」
神様「明後日は主神を少女、巫女を―――」
狐神「ちょ、ちょっとアンタ何言ってんの?」
猫神「なるほど〜 それは厳しい罰だねぇ〜」
神使「どういう事です?」
猫神「この大きさの神社だと神を二人も配置することが出来ないしね〜」
神様「日替わりで主神と巫女を2人で入れ替える。 間違いは即神法違反」
狐神「なるほどね」フッ
おにゅ「それが罰?」キョトン
神様「厳しいだろ? 少女ちゃんは耐えられる?」
少女「はい!」
132
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:49:15 ID:rmse/uQo
神様「おにゅはどうだ?」
おにゅ「・・・・・・」
神様「無理か?」
おにゅ「いや、その前に少女が神って? あと、神ちゃんのお股が気になって」
神様「少女ちゃんは神籍に入った」
おにゅ「神籍?」
少女「新米だけど///」
おにゅ「えー!?」
少女「神さまのお仕事を色々教えてね、おにゅ」ニコッ
おにゅ「少女・・・」
少女「2人でこの村を守っていこう? ずっと2人で・・・ 協力して」
おにゅ「ありがとう・・・ ありがとう少女」グスッ
133
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:50:12 ID:rmse/uQo
狐神「アンタにしては良い締め方ね」
猫神「流石神ちゃんだねぇ〜 年期が違うよ」
神様「褒めてないよね、それ」
神使「でも、神様らしいですね」
神様「
こうして、かわゆい神様はその大役を果たしこの地を去った。
おにゅと少女は互いに協力し、村の発展に尽力。
寂れた村は立派な町へ、そして市へ、県庁所在地にまで反映を遂げる。
街の中心には常に助言を与え続けた神ちゃんの功績を称え、立派な神ちゃん像が鎮座。
そして―――
」
神使「神様? 勝手に変な妄想を垂れ流さないで下さい」
狐神「言っておくけど、今回アンタ大して役に立ってないから。 お股濡らしただけだから」
猫神「どちらかというと〜 いちばんの功労者は私じゃないかなぁ〜」
神様「うるせーよ! このままの流れじゃヤバいんだよ!」
神使「・・・確かに」
狐神「どういう意味?」
134
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:51:45 ID:rmse/uQo
長官「こういう意味だ」
神様・神使「!?」ギクッ
長官「おや? 神ちゃん、お股が濡れているようだが」
神様「さっきオロミミンCこぼしたから」
猫神「長官く〜ん 久しぶり〜」
狐神「態々現地に出張るなんて珍しいわね」
長官「やぁ、久しぶりだね。 おにゅ」
おにゅ「お久しぶりです、長官さん」ペコリ
135
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:52:22 ID:rmse/uQo
長官「君が神籍に入った少女神だね?」
少女「少女神だなんてそんな・・・ 私なんかまだ・・・///」ゴニョ ゴニョ
長官「後で神籍証を発行するから、これからよろしくね」
少女「・・・はい。 おにゅのように立派な神になれるよう精進いたします」
おにゅ「はぅ・・・///」
長官「期待しているよ」ニコッ
狐神「間違ってもお漏らしするような神にはならないでね?」
猫神「威厳に関わるからね〜」
神様「さて、問題も解決したし私たちもお暇しようか」
神使「そ、そうですね神様。 まずは洗濯ですね」
神様「そうね」ハハハ
136
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:53:07 ID:rmse/uQo
長官「何故、私が来たのかは神ちゃんと神使君なら分かるよね?」
神様・神使「・・・・・・」
長官「分かるよね?」
神様「まぁ・・・ 何となく・・・ いつものような感じでしょうか?」
狐神「あんた達、まーた何か悪さしたんでしょ」ケラケラ
猫神「も〜 神ちゃんは相変わらずだなぁ〜」フフフ
長官「猫神君と狐神君にも話がある」
狐神・猫神「?」
長官「狐神君、君は何で今回の件に絡んだのかな?」
狐神「え?」
長官「君は最初の神勅取り消しで派遣を取り消されていると思うんだけど?」ニコッ
狐神「あ・・・ いや・・・ 何というか成り行きで・・・」オロオロ
137
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:53:47 ID:rmse/uQo
長官「猫神君は、村の破壊が規定の10倍になっているんだけど?」
猫神「・・・・・・」
長官「村が滅茶苦茶なんだけど? 保険金が凄いことになるんだけど?」
猫神「それは〜 あの位しないと迫力が〜」オロオロ
長官「神ちゃんと神使君は、それら全ての元凶。 つまり首謀者だ」
神様「ちょ、それは間違いだ! 今回私は何の役にも立っていない!」
神使「確かに。 神様は今回オシッコ漏らしていただけのような・・・」
神様「そう! それ!! 皆も証明してくれる」
狐神「まぁ、確かに今回は・・・」
猫神「そうだね〜 ほとんど失神してたし〜」
長官「と言うことは、首謀者は猫神君と狐神君という事で良いかね?」
猫神・狐神「・・・・・・」
長官「首謀者の分の罰も二人が負担すると?」
神様「すまんね、猫ちゃん。 狐ちゃん」ニタァ
138
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:54:23 ID:rmse/uQo
狐神・猫神「首謀者は神ちゃんです」
神様「ぇ?」
長官「だそうだ、神ちゃん」
神様「お前らふざけんなよ! 本当に私何もタッチしてないだろ!」
長官「神移しの神勅を出した張本人がそんなこと言っても説得力は無いよ?」
神様「うぐっ!」
長官「神ちゃん! 猫神君! 狐神君! そして神使君! 神宮で説教だ」
神様「ふーんだ! 今回は猫神と狐神が説教担当じゃないし怖くないよーだ」ベー
長官「説教担当は、神宮が誇るダメ巫女A子ちゃんだよ?」
神様「ぇ?」
139
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:55:00 ID:rmse/uQo
長官「A子ちゃんプレゼンツ、96時間耐久A子の面白い話を聞き続ける会」
神様「ヤダ! ヤダヤダ!!」
狐神「なんか大したことない気がするけど」
神様「お前はA子ちゃんの面白い話が本当に面白いと思っているからそんな事が言えるんだ!」
猫神「? それってつまらないって事〜?」
神様「そんな次元じゃない・・・ 私は5分で泡を吹く自信がある!」
神使「それはそれで逆に興味があるのですが・・・」
長官「それは神宮に帰ってのお楽しみだ。 さっ、行こうか」
おにゅ「あの、私は・・・ 私も罰を受ける必要が」
長官「おにゅちゃんも連れて行く予定だったけど、神ちゃんが先に罰を出しちゃったからね」
神様「マジかよ! じゃぁ私たちの罰は牡蠣食べ放題にする! 神ちゃん命令!」
長官「はいはい分かったから、行くぞ。 車を待たしてある」
140
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:55:36 ID:rmse/uQo
神様「うわ〜ん 嫌だよ〜 助けておにゅー! 少女ちゃーん!!」ズルズル
狐神「2人とも頑張ってね」ハハハ
猫神「何かあったら連絡してねぇ〜」
神使「お二人のご活躍を願っております。 良い村にして下さい」ニコッ
おにゅ「ありがとう!」ニコッ
少女「皆様、ありがとうございます」フカブカ
おにゅ「あっ! なんか少女ってば落ち着きがあって格好いい」ムスッ
少女「10年の歳月は長かったの。 私、成長したんだから」ボイン
おにゅ「!? 少女が嫌な子に育ってるー」
少女「おにゅってこんなに小さかったっけ〜?」ニヤッ
おにゅ「キー! 少女が鬼だ! 鬼畜だ!」ジタバタ
少女「そうよ、私は少女と同じ鬼。 頭にツノだってあるでしょ?」
おにゅ「・・・・・・」
141
:
◆8YCWQhLlF2
:2019/12/21(土) 21:56:51 ID:rmse/uQo
少女「おにゅ?」
おにゅ「・・・ありがとう。 それを付けてくれたとき本当に嬉しかった」
少女「当たり前じゃない、これはおにゅと共に歩む私の覚悟・・・ 友情の証なんだから」
おにゅ「少女大好き! 少女に神の加護を!」
少女「おにゅにも神のご加護を」
神様「その加護、私にも頂戴ー!」ズルズル
少女・おにゅ「ふふっ!」
少女・おにゅ「あはははは!」
神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
〜 番外編 2019年冬『おにゅおにゅ神社』〜
おわり
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/22(日) 16:50:44 ID:ZoFTg8Ho
お疲れさま!神ちゃんは仕方ないなぁ…お布施の牡蠣鍋セットを寄贈します!
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/23(月) 01:47:53 ID:OVmJPVwU
猫神様ってどんだけ厄災なの?w
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/23(月) 21:26:30 ID:vnSseQk6
おつ
神ちゃん最近お漏らしが酷いな
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/23(月) 22:00:48 ID:iMz878cM
おまるに跨がった話の続きを聞かせてほしい
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/04(土) 17:47:45 ID:bp45H/Sc
神ちゃんあけましておめでとうございます
氏神さまへお詣りしたら、畳とお賽銭箱が新しくなってたよ
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 16:59:52 ID:tTthcvlI
神ちゃん寒いよ
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/12(水) 04:08:30 ID:NDixddug
肺炎になりませんように
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/25(火) 00:21:46 ID:Tb1vLfYw
神ちゃん、全国パニックだけど人はやっぱり逞しいもんだね
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/03/17(火) 18:31:53 ID:NFWXs/fA
神ちゃんコロナ神社が呼んでるよ
151
:
神ちゃん好き〜
:2020/03/20(金) 09:17:38 ID:zUoH.Kqk
神ちゃんはみんなにとって唯一の希望の光だよねぇ〜
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/21(火) 19:21:21 ID:eDNVHKHY
コロナ大丈夫かな?
153
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:35:21 ID:XU8T3LeM
〓〓〓〓〓〓〓〓〓
女「あら、参拝者かしら? 珍しいわね」
?「気をつける也や。 彼奴は人とは異なる存在」
女「へぇ〜 それはアンタと同じって事?」
?「あんなヤツと一緒になどするなど、我に対する侮辱であるぞ」
女「あらあら、そんな怖い顔なんかしてたら可愛い顔が台無しよ?」
?「無礼者め」
女「でも、これは楽しくなりそうね」フフッ
?「まさか、奴らを招き入れよう等とは考えてはおらぬよな?」
女「さぁ? でも・・・ その前に邪魔者を追っ払わないとね」
154
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:36:07 ID:XU8T3LeM
〜あらすじ
神様「かわゆい女神、神ちゃんがお付きの神使と旅をする!」
155
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:36:52 ID:XU8T3LeM
■ 〜 番外編 2020年春『継々乃社之領域』〜
神使「お疲れ様でした。 目的の神社に到着したようです」
神様「3時間も歩かされるとは思わなかったんだけど・・・」
神使「神様がバスを待ちたくないって言ったんじゃないですか」
神様「だって2時間待ちとか無理だろ!」
神使「途中でバスに追い抜かされましたし、待っていた方が良かったと思いますが」
神様「うるせーよ! クソ犬!」ゲシッ
神使「痛っ! いつも言っていますが、もう少し神宮の女神らしい振る舞いをですね」
神様「嫌だ! 無理!」
神使「全く・・・」
神様「それよりさぁ、疲れたしサボって温泉行こうぜ」
神使「また、そんな事を・・・ 仕事が終わったら連れて行ってあげますから」テクテク
神様「微塵も思ってねーだろ・・・ はぁ〜 仕事したくねぇな〜」トテトテ
156
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:37:39 ID:XU8T3LeM
――― 継々神社(継々乃社之領域)
神様「う〜ん・・・ つぎつぎじんじゃ?」
神使「つぐつぐじんじゃ、正式には“つぐつぐのやしろのりょういき”と言うようですです」
神様「センスねー名前だな」
神使「由緒のある立派な社名だと思いますが。 古い作りの神社のようですし」」
神様「マジメ過ぎなんだよ。 私なら“入拝即呪之社”とか付けるね」
神使「何でそんな近寄りがたい名前にするんですか・・・」
157
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:38:18 ID:XU8T3LeM
神様「この位パンチがないと今時神社なんかに誰も来ないって」
神使「神社に必要な物は古きを敬う心、それに見合う荘厳さと威厳です」
神様「そんな見た目とか過去ばっかり追い求め・・・・・・ ん?」チラッ
???「」コソッ
神使「どうされました?」
神様「いや・・・ 今、向こうの木の陰から誰かに見られていた気が」
神使「向こうって、バス停の先にある木ですか?」
神様「うん」
158
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:38:51 ID:XU8T3LeM
神使「村の人がバスを待っているのでは?」
神様「う〜ん・・・」
神使「そうやってバス停まで行って、来たバスに乗って帰ろうとする魂胆ですね?」
神様「お前いくら私でも・・・ いや、それ良いアイデアだな」
神使「ふざけてないで社務所の方へご挨拶に行きますよ」テクテク
神様「へいへい」トテトテ
???「・・・・・・」
159
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:39:25 ID:XU8T3LeM
――― 社務所
神様「ちわ〜」ガラガラ
神使「神様・・・ いきなり扉を開けちゃダメですよ」
シーン
神様「・・・・・・」
神使「誰もいませんね。 お留守でしょうか?」
神様「よし、帰ろう」
神使「今来たばかりです」
神様「いや、今回は素直に帰った方が良い気がする」
160
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:40:05 ID:XU8T3LeM
??「何かご用でしょうか?」
神様・神使「?」クルッ
少女「参拝でしたら―――」
神様「ひゃー!!」
少女「!?」ビクッ
神使「お、落ち着いて下さい! 私たち怪しいものではございませんから!」
神様「殺さないで! 何でも言うこと聞く!! 私の隠しチョコあげるから!!」
少女「あ、あの・・・ どうされたんですか?」
神使「そ、その手に持っている刀を一度置いて下さい!」
少女「刀・・・? あっ」
神様「それ日本刀だよね!? スパッっといけちゃうヤツだよね!?」ブルブル
少女「すいません! あの・・・ これは違くて!」オロオロ
神様「まだ死にたくなーい」ギャー
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/21(火) 21:30:27 ID:XBBjRZ3I
まってました!
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/22(水) 07:29:42 ID:6fQruERc
神ちゃんおかえり
163
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 19:59:19 ID:sFR/SnE.
――― 社務所内
少女「驚かせてしまい本当に申し訳ありませんでした」ペコリ
神使「こちらこそ取り乱してすみません。 お恥ずかしい限りです・・・」
少女「害獣が忍び込んだので、追っ払っていたところで」
神使「害獣?」チラッ
神様「?」
神使「確かにうちの神様はよく間違えられますが、一応知性はありますので安心して下さい」
神様「何で私なんだよ! 猿とかイノシシとかだろ普通!」ゲシッ
神使「痛っ!」
164
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:00:13 ID:sFR/SnE.
少女「え〜と・・・ お社の方は参拝でしょうか?」
神使「私達こちらの神社の巫女さんに用がありまして」
少女「巫女?」
神使「申し遅れました。 私は神宮から派遣されました神使と申します」
神様「私は巫女の神ちゃん。 気兼ねなくかわゆい神ちゃんと呼んでね」
巫女「はあ」
神使「こちらの神社を管理されている巫女さんはご在宅でしょうか」
165
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:00:49 ID:sFR/SnE.
少女「お話しでしたら私の方で伺いますが」
神様・神使「?」
少女「この社の巫女で少女と言います」ペコリ
神様・神使「・・・・・・」
少女「何か?」キョトン
神使「少女さんがこの神社の?」
神様「巫女?」
少女「はい。 そうですが・・・」
166
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:01:45 ID:sFR/SnE.
神使「失礼ですがその制服は・・・ まだ学生さんですよね?」
少女「中学2年です」
神様「人手不足もここまで来たか」
少女「あっ、お茶も出さずにすみません。 今お持ちします」
神使「すぐ帰りますので、お気遣い無く」
少女「遠慮なさらず。 コーヒー・紅茶・ジュースがありますが」
神使「では、私はコーヒーを。 神様はいかがしますか?」
神様「・・・・・・」キョロキョロ
神使「神様?」
神様「ん? 私も同じで」
少女「分かりました。 少々お待ちください」スタスタ
ガチャ
167
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:02:38 ID:sFR/SnE.
神使「神様どうしたんです? 落ち着かない様子ですが」
神様「別に? なんか古そうな物がいっぱいあるな〜 と思って」
神使「ブラウン管テレビに真空管ラジオ・・・ 黒電話までありますね」
神様「なんかタイムストリップ劇場した気分だ」
神使「しかし驚きましたね、神社を管理している巫女が中学生だなんて」
神様「・・・・・・。 で、何でここに来たの?」
神使「神宮からこの村で毎年行われるお祭りを調べるようにと」
神様「祭り?」
168
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:03:15 ID:sFR/SnE.
神使「はい。 神宮で神事内容が把握できないようでして」
神様「う〜ん、それは密祭って事?」
神使「簡単に言えば、そのようです」
神様「別に構わないだろ。 古そうな村だし、密祭なんて他の土地にも沢山あるし」
神使「そうなんですが、実は他にも―――」
ガチャッ
少女「お待たせしました」テクテク
神様「おっ、ありがとさん」
169
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:03:58 ID:sFR/SnE.
少女「お口に合えば良いのですが」コトッ
神様「う〜ん、芳醇な香り。 これはブルーマウンテンかな?」グビッ
少女「ブランデーを混ぜた特製コーヒーです」
神様「ブゥーッ!」ゲホゲホ
少女「あっ! ごめんなさい。 やっぱりおかしかったですよね」フキフキ
神様「だ、大丈夫。 ちょっと驚いただけ」ハハハ
神使「何と言いますか・・・ その・・・ だいぶアルコール分も高めですね」ハハハ
少女「都会で流行っていると聞いたもので・・・ 本当にすいません」キッ
ガタッ
神様・神使「?」
170
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:05:11 ID:sFR/SnE.
少女「あっ、古い建物なので建て付けが悪くてたまに軋みが鳴るんです」
神使「そうですか・・・」キョロキョロ
少女「それで、お話しというのは?」
神使「えーと・・・ 失礼な質問で恐縮ですが、少女さん以外に他にどなたか?」
少女「私はこれでもこの社の巫女です。 信用できませんか?」
神使「いえ、そういう意味ではなく」
少女「両親は早くに。 ですから私がこの社を一人で切り盛りしています」
神使「すみません、変な聞き方をしてしまいまして」ペコリ
神様「少女ちゃんは歳の割にしっかりしてるね。 本当に中学生?」
少女「小さい頃から巫女としてお仕えしてきましたから・・・ 自然と」
神様「ふ〜ん」
少女「・・・・・・」
171
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:06:12 ID:sFR/SnE.
神使「早速ですが、こちらのお祭りの事でお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
少女「祭り、ですか?」
神使「はい。 神宮の調査命令でして」
少女「祭りと言っても、特に変わったことはしていませんが」
神様「密祭って聞いたけど」
少女「社で祝詞を上げるだけで衆人環視でもないので、そういう意味では密祭ですね」
神使「予定では今週末に神事が執り行われると聞いておりますが」
少女「はい」
172
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:07:00 ID:sFR/SnE.
神使「その神事に私達も参加させてもらう事は可能でしょうか」
少女「・・・・・・」
神使「何か不都合でも?」
少女「いえ、そういう訳では・・・ その・・・ 私の一存では今すぐにお返事は難しく」
神使「神宮から必ず調査報告を上げるようにと言われております」
少女「・・・・・・」
神使「少女さん?」
少女「電話で確認してみます。 お時間の方は大丈夫ですか?」
神使「ありがとうございます。 私たちは大丈夫です」
少女「では、こちらで少々お待ちください」スタスタ
ガチャッ
173
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:07:36 ID:sFR/SnE.
神様「なんか神使君、珍しく今回は強気じゃん」
神使「神様、何か違和感を感じませんか?」
神様「というと?」
神使「表現が難しいのですが・・・ 私たち以外に誰かの気配を感じて・・・」
神様「ん〜 気のせいじゃない?」ポチポチ
神使「そういえば、先程神様もバス停で誰かに見られていると言っていましたね」
神様「う〜ん」ポチポチ
174
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:08:11 ID:sFR/SnE.
神使「神様? 仕事中は携帯で遊ぶのは禁止で―――」
ブーブー
神使「?(メール)」ゴソゴソ
FROM:神様
本文:それ以上喋るな
神使「!?」クルッ
神様「気にし過ぎじゃない?」
神使「そう・・・ ですね」
175
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:09:00 ID:sFR/SnE.
ガチャッ
少女「お待たせしました」スタスタ
神様「お帰り〜」
神使「いかがでしたでしょうか?」
少女「はい。 問題ないそうです」ニコッ
ガタン! ガタン!
神様「・・・・・・。 本当に?」
176
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:09:34 ID:sFR/SnE.
少女「どちらか宿はお取りになられていますか?」
神使「宿?」
少女「もしよろしければ、こちらに泊まっていかれては?」
ガタンッ! ガタンッ! ガタンッ!
神様・神使「・・・・・・」
少女「すいません、建て付けが」フフッ
神様「もう建て付けってレベルの音じゃないよね?」
177
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:10:24 ID:sFR/SnE.
神使「えーと・・・ 神様、いかがしましょう?」
神様「どうせ宿なんか取ってないんだろ」
神使「・・・・・・まぁ」
少女「それではお部屋を用意してきますので」スタスタ
ガチャ
神使「神様、あの―――」チラッ
神様「ビローン」ベー
神使「・・・急に変顔しないで下さい。 にらめっこなんかしませんよ」
神様「お前にやったんじゃねーよ」
神使「?」
神様「はぁ〜 帰りてーな〜 面倒くせーなぁ〜」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/24(金) 00:38:27 ID:Brag4UEs
神ちゃんよく来てくれたなや
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/25(土) 09:14:50 ID:QtAsfzs.
おかえりー
180
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:38:10 ID:ELqHfEwQ
――― 客間
少女「滞在中はこちらのお部屋をお使い下さい」
神使「ありがとうございます。 正直助かりました」
少女「お手洗いは廊下を挟んで正面、洗面所は突き当たりに・・・・・・」
神様「」ジー
少女「・・・・・・」
神使「どうされました?」
少女「え? あっ、私お夕飯を買ってきます」
神使「私達もお供いたします」
少女「友達と一緒に行く約束をしているので」ニコッ
神様「私達が一緒の方が迷惑だろうよ」
少女「それではごゆっくり」スタスタ
181
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:38:49 ID:ELqHfEwQ
シーン
神様「神使君」
神使「はい」
神様「帰ろう。 バックレて逃亡しよう。 職務の放棄を提言する」
神使「そんな事できる訳ないじゃないですか」
神様「ここはダメだ。 私の第六感、いや全感覚が滞在を拒絶している」
神使「この神社、普通ではない何かがあるという事だけは理解できます」
神様「おや、何かお心当たりでも?」
神使「大ありですよ。 何ですか、あのメールは」
神様「犬ころは何か気付いたこととかある?」
182
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:39:33 ID:ELqHfEwQ
神使「少女さんと私たち以外に誰かいるんですね? 私には見えない誰かが」
神様「いる。 いや、いるっぽいねぇ〜」
神使「こちらの神社の主神さまでしょうか?」
神様「う〜ん」
神使「違うのですか?」
神様「何でそう思ったの?」
神使「少女さんにいくつか違和感を感じました」
神様「ほぉ」
神使「神事は祝詞奏上だけなのに、誰の許可が必要なのでしょうか?」
神様「崇敬会とか?」
183
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:40:10 ID:ELqHfEwQ
神使「誰も参加しないのにですか?」
神様「まぁ変だよな」
神使「もう1つ、少女さんとお話をしているときの変な間が気になりました」
神様「間?」
神使「何と言いますか・・・ たまにワンテンポ遅れが合ったような気がするんです」
神様「あ〜」
神使「通訳を入れて話しているような、そんな感じを受けました」
神様「確かにちょっと違和感があったよな」
184
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:40:48 ID:ELqHfEwQ
神使「一体どうなっているのでしょうか?」
神様「さぁね〜」
神使「神様も分からないんですか?」
神様「う〜ん、どれから手を付けて良いか分からんのよ。 ちょっと考えさせて」
神使「承知しました」
神様「おっ、随分と物わかりが良いねぇ」
神使「この場では、ですが」
神様「それより、どうして神宮は急にここを調べろって言い出したんだ?」
神使「理由は二つ。 一つは以前からこの神社の神事内容が不明だったこと」
神様「それはさっき聞いたよな」
185
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:41:29 ID:ELqHfEwQ
神使「二つ目は、この神社の巫女です」
神様「巫女? 少女ちゃんのこと?」
神使「・・・今、詳細をお話ししても?」
神様「あ? あ〜 大丈夫みたい。 少女ちゃんと一緒に出て行ったぽい」
神使「何が大丈夫で何が出て行ったのかは知りませんが・・・ これを見て下さい」ドサッ
神様「何この書類」
神使「この神社の登記書類です」
神様「随分と量があるな」
神使「この神社から毎年提出された過去60年分の書類です」
神様「これが何か?」
186
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:42:04 ID:ELqHfEwQ
神使「この神社の代表管理者の欄を見て下さい」
神様「代表・・・ 今年の登記は少女ちゃんの名前だな」
神使「これが10年前の登記です」ペラッ
神様「ん? 少女ちゃんの名前だ」
神使「そして、60年前のものがこれです」ペラッ
神様「・・・・・・」
神使「変だと思いませんか?」
神様「何で神宮は今頃これに気がついたんだ?」
神使「田舎の神社は長いこと管理者が変わらない事も珍しくないですから」
神様「でも60年って・・・」
神使「そこです。 異常に長すぎるんです」
神様「つまり、ずっと変更されないから変だと思った訳か」
187
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/26(日) 01:43:25 ID:ELqHfEwQ
神使「少女さんにお目にかかってビックリしました」
神様「まぁ、登記通りなら少女ちゃんはヨボヨボのお婆ちゃんのはずだしな」
神使「世襲で下の名前を代々受け継いだ、という可能性もありますが・・・」
神様「おっ、いいねそれ。 そうしておこうぜ」
神使「私が考えついたという事は、神宮だってその点は調べたと思いますよ?」
神様「バレたら、その時はごめんちゃい! で」
神使「それで済めば良いですが・・・」
神様「無理だよなぁ。 やっぱ調べる必要はあるかなぁ〜」
神使「それがよろしいかと」
神様「うへ〜 やっぱ面倒くせ〜」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/26(日) 16:26:02 ID:4if7OJr6
今回もヤバいのか
189
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:45:17 ID:4hSEygD6
――― 翌日
神様「おはよ〜」トテトテ
少女「おはようございます」
神様「あれ? お出かけ?」
少女「学校に。 中学生ですから」ニコッ
神様「早いね〜」
神使「もう朝の8時です」
少女「ご飯はテーブルの上に用意しておきましたので適当に食べて下さい」
神様「うれし〜 後でチンして食べるね」
少女「すみません、うちには電子レンジがなくて・・・」
神様「・・・オッケ。 了解・・・」
少女「なんかすみません・・・」
神様「わ、私たちずっとここでウダウダしてるから心配しないで」アハハ
少女「そうして頂けると助かります。 それでは」スタスタ
190
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:45:48 ID:4hSEygD6
シーン
神使「神様、この後はどうされますか?」
神様「ガサ入れ?」
神使「それは・・・ あまり気が乗りませんが」
神様「じゃあ気分転換に外にでも行ってみますか」
神使「お散歩ですか?」
神様「情報収集だよ」
191
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:47:21 ID:4hSEygD6
――― 田舎道
神様「しかし、本当に何もない村だな」トテトテ
神使「長閑で良いところじゃないですか」テクテク
神様「おっ、野生の爺さん発見」
爺さん「んぁ?」
神使「おはようございます。 精が出ますね」
爺さん「おんや? 二人とも見かけん顔じゃな」
神使「私たち継々神社の方へ用事がありまして」
爺さん「お〜 少女ちゃんの所かえ」
192
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:48:09 ID:4hSEygD6
神様「爺さん、それなに育ててるの?」
神使「アサガオ・・・ でしょうか? とても綺麗ですね」
爺さん「これから神社に奉納するんじゃよ」
神様「ふ〜ん」
爺さん「神社があるのは逆側じゃぞ?」
神使「ご挨拶は済ませまして、暇なので村を散歩していたところです」
爺さん「そーか。 めんこい子じゃろ、村自慢の巫女様じゃ」
神様「少女ちゃんって生まれはこの村?」
爺さん「んぁ〜 そうじゃな」
193
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:48:47 ID:4hSEygD6
神様「中学生とは思えないほどしっかりしてるんだけど、あの性格って昔から?」
爺さん「んぁ〜 昔からあんな感じじゃった気がするのぉ」
神様「巫女はいつからやってんの?」
爺さん「いつからじゃったかの〜 もうずっとじゃ」
神様「前の巫女は?」
爺さん「前? 前〜・・・ はて、誰じゃったかのぉ」
神使「少女さんのご両親、お母様ではないのですか?」
爺さん「両親?」
神使「早くにお亡くなりになったと少女さんから伺いましたが」
爺さん「んぁ〜 両親・・・ そういえば少女ちゃんはいつから一人じゃったかのぉ〜?」
194
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:49:38 ID:4hSEygD6
神様「もう一個だけ教えて。 少女ちゃんが友達と遊んでいるの見たことある?」
爺さん「あの子にゃ同学年の子はいないで。 中学生は少女ちゃんだけじゃ」
神様「そうなんだ」
爺さん「じゃが、随分昔は仲の良い同級生と毎日のように遊んでおった気もするのぉ〜」
神使「小学生の頃とかでしょうか?」
爺さん「んぁ〜 いつじゃったかのぉ〜」
神様「なるほどね。 あんがと」
爺さん「この辺は日が落ちると真っ暗になるけぇ、早く帰るんじゃぞ」テクテク
神使「年のせいでしょうか? 話の内容が混乱していたような・・・」
神様「そうかな?」
神使「?」
神様「これ、ちょっとヤバいんじゃね」
195
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:48:28 ID:H7JdC4ZM
――― 継々神社・客間
神様「・・・・・・」
神使「さっきから何を考えているんですか?」
神様「ん〜 分かった」
神使「?」
神様「私もそう思う。 たぶん大丈夫だ」
神使「神様?」
神様「姿を現しても良いぞ」
?『それでは、失礼いたします』スー
神使「!?」
196
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:49:28 ID:H7JdC4ZM
神様「大丈夫、コイツは忍神。 私たち側」
忍神「ご挨拶遅れました、神使殿」ペコリ
神使「忍神・・・ 様?」
忍神「神様機構、諜報室の忍神と申します」
神使「諜報室!? 噂では聞いたことがありますが、本当に存在していたんですね・・・」
神様「まぁトップシークレットだしね〜」
忍神「私は、2年ほど前からこの神社で隠密の諜報活動をしております」
神使「そんなに前から・・・ 神様の指示でしょうか?」
神様「流石だろ。 私の手回しの早さを褒め称え、そして牡蠣を献上せよ!」ウヒャヒャ
忍神「私は60年ほど前から神様には進言しておりましたが・・・」
神様「ウヒャ・・・」ギクッ
神使「・・・・・・」ジトー
神様「・・・・・・」プイッ
197
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:50:17 ID:H7JdC4ZM
忍神「先程声を掛けるまで、私の存在にすら気付いていなかったようでしたが?」ズイッ
神様「・・・顔、近いっすね」
神使「神様・・・ 流石の私もドン引きなんですが・・・」
神様「ほ、ほら私も色々忙しいから」アハハ
神使「そんな理由で忍神様の助言を60年も放置したんですか?」
神様「いや、でもちゃんと諜報活動の許可は出てるって事で」ハハハ
忍神「結局長官さん経由での諜報任務ですが?」
神様「うん。 謝罪しますので、この場は何卒穏便に願います」ドゲザ
198
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:51:12 ID:H7JdC4ZM
神使「でも、どうしてこの神社が諜報対象に?」
神様「あれは、私がまだ幼かった頃―――」
神使「忍神様はどうしてこちらの神社をお調べになっているんですか?」
神様「・・・・・・」
忍神「元々、この地は神が入ることが許されない禁足地でした」
神様・神使「え!?」
忍神「・・・・・・。 そのように申したのは神様ではないのですか?」
神様「は!? そんな事いつ言った!?」
忍神「私は別の神経由で聞いたので。 神様が何千年も前に仰ったと」
神様「マジかよ! なんで?」
忍神「さぁ、私には・・・」
神様「全然記憶にないんだけど」
199
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:52:11 ID:H7JdC4ZM
神使「取りあえずその話は置いておきましょう」
神様「置いておいてもOK?」
神使「思い出せないようでしたら、後で良い薬がありますから試してみましょう」
神様「薬ってポラギノール的な? 私のお尻を狙うなんて神使君のへ・ん・た・い」
忍神「でしたら、私もかなり効く薬を持っておりますので」
神様「いや・・・ お前のはマズいだろ・・・」
忍神「ご安心を。 吹矢で一刺し、即効性です」
神様「・・・それって薬か? 日本薬局方にちゃんと載ってる?」
200
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:52:56 ID:H7JdC4ZM
神使「忍神様、話の続きをお伺いしてもよろしいでしょうか」
忍神「今から60年程前、特殊な歪みを感じたと近くの管理神から報告がありました」
神使「歪み?」
忍神「正体は不明。 それ以降、毎年決まった日に歪みを検出しています」
神使「決まった日って、まさか」
忍神「お察しの通り、この村の神事とされる日と一致します」
神使「神様、お心当たりは?」
神様「ない。 いや、今必死に思い出してるから吹矢はちょっと待って」
201
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:53:44 ID:H7JdC4ZM
神使「その神事と今回の件は何か関係があるのでしょうか?」
忍神「お二人も感じたかと思いますが、私達と少女さん以外に何者かの気配を感じます」
神使「確かに感じましたが、私が感じたのは忍神様の気配では?」
忍神「別のものかと思います」
神使「他にも誰かいるのですか?」
神様「気配は2つあるな」
神使「え!? あと二人も正体が分からない何かがいるって事ですか?」
忍神「一つは人の物。 この神社を監視している男がいます」
202
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:54:25 ID:H7JdC4ZM
神様「少女ちゃんはそれを?」
忍神「気付いております」
神様「なるほど。 日本刀・・・ か」
忍神「何度か刀を振りかざしながら、追い返している姿を確認しました」
神様「私がバス停で感じた気配はそいつだな。 で、その男の目的は?」
忍神「十中八九、この神社の宝物を狙っているのではないかと」
神使「宝物?」
忍神「太古の土器のようです」
神様「土器か〜 土器は興味ないなぁ」
神使「神様の興味は関係ございません」
神様「いや、経験上さぁ土器ってどこも買い取ってくれないんだよ」
203
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:55:02 ID:H7JdC4ZM
神使「・・・その土器というのは何か特殊な由来でもあるのでしょうか?」
忍神「神体クラスではありますが学術的価値はそれほど高くはないと思われます」
神様「ほらね」
忍神「ただ・・・ 少し変といいますか、気になる点がありまして」
神様「お前が曖昧な表現になるなんて珍しいな」
忍神「昨年はその土器は無かったのですが、今年は存在しているようです」
神使「どういう事でしょうか?」
忍神「ある日を境に土器が出現しました」
神様「パードゥン?」
忍神「今思えば、昨年本殿裏でその欠片を見たような気がいたします」
204
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:55:54 ID:H7JdC4ZM
神使「・・・つまり、去年は粉々だったけど今年は復活していると?」
忍神「確証はございませんが」
神様「イミフなんだけど・・・ 頭大丈夫?」
忍神「ある日を境に、突如土器が出現したのは事実でございます」
神使「もしかして・・・」
忍神「はい、神事とされる日です」
神様「またそれかよ・・・ 神事で何が起こってんだ?」
忍神「正確な報告には相当な時間を要するかと思われます」
神使「確かにその神事がトリガーになっているとしたら、1年に一度だけしか調べるチャンスがないですからね・・・」
205
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:56:33 ID:H7JdC4ZM
神様「もう一つの気配の方は?」
神使「少女さんには見えて、私達には見えない何か・・・ ですね?」
忍神「仰る通り」
神様「少女ちゃんがそれと喋ったりしている光景は見たのか?」
忍神「独り言のような感じでボソボソしているのは遠巻きで確認しております」
神様「会話の内容は?」
忍神「接近は避けておりますので」
神使「確かに感づかれると隠密活動が台無しになってしまいますからね」
忍神「私も相手が見えない分、余計慎重にならざるを得ず・・・」
神様「まぁ、相手さんは忍神の存在には気付いているだろうな」
忍神「私もそう思います。 会話は私が近づけない場所で行っている印象を受けましたので」
神様「両者監視の元での我慢比べ大会か・・・」
神使「どちらかが動く必要がある訳ですね」
206
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:57:24 ID:H7JdC4ZM
神様「他に気になる点は?」
忍神「実は・・・ こちらが一番不可解でして、少女さんは現在中学2年生なんです」
神様「若干大人びた感じはするけど、何も不審な点はないだろ」
忍神「去年も中学2年生でした」
神様「留年? 少女ちゃんてそんなに頭悪いの?」
神使「流石に中学で留年は無いのでは・・・ まさか、成長していないと?」
忍神「成長はしているようですが、神事の日を境に・・・ 少女さんだけが1年戻っています」
神様「村人の方は?」
忍神「特に影響は感じられません」
神使「村の人が気付かないなんて事あり得るんでしょうか?」
207
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:57:59 ID:H7JdC4ZM
神様「忍神さぁ、その日に何か感じなかった? 特に匂いとか」
忍神「匂いですか?」
神様「そう、お香とか甘ったるい匂いとか・・・ 煙たいとかそんな感じの」
忍神「そうですね、1年前ですので・・・ あっ、でも強烈な眠気を感じました」
神使「眠気?」
忍神「疲れがたまっていたのかと思いますが、少し異常とも思える眠気でした」
神様「・・・・・・」
208
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:58:38 ID:H7JdC4ZM
神使「やはり神事を見てみないと手の出しようがありませんね」
神様「忍神以外に私達まで参加したんだぞ? たぶん早々に行動してくるはずだ」
忍神「やはり私達の方から先に仕掛けるべきかと」
神使「神事まであと2日しかありませんね」
神様「そうだなぁ〜・・・・・・ ん?」
忍神「少女さんが学校から戻ってきたようですね」
神様「一旦解散だ」
忍神「はい」
神様「それと神使、忍神」
神使・忍神「何でしょう」
神様「吹矢だけはちょっと待って下さい!!」ドゲザ
209
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/02(土) 01:59:17 ID:H7JdC4ZM
――― 社務所前
少女「・・・フッ」ニヤッ
少女「えぇ、分かってる」
少女「・・・そうね、予定通り今夜決行するわ」
少女「私達が先に・・・」
少女「殺してやる」キッ
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/02(土) 20:30:37 ID:ya1OJ1L.
逃げろ
211
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:46:25 ID:RBp42AdM
――― 夜・居間
神様「この煮物美味しい」モグモグ
少女「味、濃くなかったですか?」
神様「丁度良い。 私の好きな味」
神使「少女さんはお料理がお上手ですね」
少女「一人暮らしが長いので」
神使「いつからお一人で生活を?」
少女「そうですね・・・ もう60年くらいでしょうか」
神様・神使「・・・・・・」
212
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:47:21 ID:RBp42AdM
少女「冗談ですよ」フフフ
神様「・・・この神社って建立はいつ位なの?」
少女「私も社の成り立ちは詳しく知らないですが、相当古くからあるようです」
神様「変わった作りの神社だよね」
少女「ここ以外で同じ作りの社は存在しないと聞いたことがあります」
神様「へ〜」モグモグ
少女「ご飯よそりましょうか?」
神様「うん。 重めでお願い」
神使「重めって・・・ 少しは遠慮してくださいよ神様・・・」
213
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:48:12 ID:RBp42AdM
――― 客間
神様「・・・・・・」
神使「どうされたんですか? 神様」
神様「気になることがある」
神使「体重ですか?」
神様「ちげーよクソ犬」ゲシッ
神使「痛っ! では何が気になるんです?」
神様「ここって何?」
神使「神社・・・ 継々神社ですね」
神様「本当に?」
214
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:49:11 ID:RBp42AdM
神使「どういう意味です?」
神様「ここの正式名称って“つぎはぎのもりもり”だろ?」
神使「“つぐつぐのやしろのりょういき”です。 何一つ合っていませんが・・・」
神様「○○神社とか、大社とか宮とかではないんだよなぁ」
神使「そう言われれば、少し特殊ですね」
神様「社号でなくて俗称って線もあるけど、ちょっと名称が変なんだよ」
神使「しかし、どう見ても神社形式だと思いますが。 神宮にも登録されていますし」
神様「継々神社ってのは神宮が勝手に付けた称号じゃないのか?」
神使「可能性はありますが、それが何か?」
215
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:49:45 ID:RBp42AdM
神様「少女ちゃん一回もここの事を“神社”って言っていないんだよ」
神使「え?」
神様「もしかして、私たちが根本的に勘違いをしているんじゃ・・・」
神使「根本?」
神様「・・・・・・。 もう一つ、重要なことがある」
神使「何でしょう」
神様「隙間風が気になる。 寒くて寝られない」
神使「古い建物ですし・・・ それは我慢しましょう」
神様「う〜ん・・・」ゴロゴロ
216
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:50:31 ID:RBp42AdM
神使「あっ、神様また服を脱ぎっぱなしにして・・・ シワになってるじゃないですか」
神様「お前の布団の下に敷いておけば朝にはピシッとなるだろ」
神使「全く、私が寝相悪かったらどうするんですか・・・」
神様「私はシワシワでも気にならないけど」
神使「私が気になるんです。 あれ?」
神様「何々? ポッケにお金でも入ってた? それ、私のだから寄越せよ」ガバッ
神使「そんな物入ってませんよ・・・ それより、この壁見て下さい」
神様「あ? 何その穴」
神使「覗くと外が見えます」
神様「隙間風はそこから入っていたのか。 荷物置いて塞いでおけよ」
217
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/04(月) 13:51:17 ID:RBp42AdM
神使「あっ、少女さん」
神様「どこ?」キョロキョロ
神使「外です。 この穴から本殿の裏手にいる少女さんが見えます」
神様「こんな時間に掃除か? ってか覗きかよ・・・」
神使「大量のアサガオを運んでいるようですね。 手伝いに行きましょうか」
神様「そういえば野生の爺さんが奉納するとか言っていたな」
神使「・・・・・・」
神様「どした?」
神使「少し遠くてよく分かりませんが、作業しながら誰かと話をしているようで・・・」
神様「・・・・・・。 ちょっと変われ」
神使「どうぞ」
神様「ん〜・・・」ジー
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/04(月) 22:33:20 ID:kBNx5tVI
本当にヤバそう
219
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:22:30 ID:dRZoMmQw
――― 本殿裏
少女「うるさいなぁ、 何をそんなに怒っているのよ。 ちょっと小休止よ」グビッ
少女「・・・お酒くらい良いじゃない。 相変わらず面倒くさいなぁ」
少女「・・・そう? 私はイレギュラーな展開は大歓迎。 あなたは違うの?」フッ
神様「疲れを取るなら酒より睡眠! 食べて寝て、また食べて寝る!!」
少女「!?」クルッ
神様「中学生にお酒はまだ早いと思うなぁ〜」トテトテ
少女「こ、これは紅茶です! っていうかいつからそこに!?」
220
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:23:06 ID:dRZoMmQw
神様「少女ちゃんって普段はそんな大人な喋り方だったんだ〜」
少女「・・・・・・」
神様「何ていうか別人だよねぇ〜 でも、私は猫かぶり少女ちゃんも性格すり切れ少女ちゃんも両方好き」
少女「す、すり切れ!?」
神様「今、誰とお話ししてたの?」
少女「・・・私は見ての通り一人ですが」
神様「まぁいいや。 トイレってどこだっけ」
少女「神ちゃん様達のお部屋の真ん前です・・・」
神様「そういえばそうだった、あんがと」タッタッタッ
少女「・・・・・・」
221
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:23:47 ID:dRZoMmQw
――― 客間
神様「ただいま〜」
神使「いかがでしたか?」
神様「モリモリ出たね。 もうすんごい量」
神使「それは聞いておりません。 少女さんの方です」
神様「忍神、もし居るなら気配だけ出せ」
ポワッ
神様「居るようだな。 話だけ聞いてろ」
222
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:24:21 ID:dRZoMmQw
神使「こちらから先に動くのですか?」
神様「さっき仕掛けた。 いや仕掛けられたのかも知れないけど・・・ 近いうち動きがあるぞ」
神使「作戦は?」
神様「ない」
神使・忍神「・・・・・・」
神様「いや、どう出てくるのか分からないし。 まぁすぐ行動できるようにしておけ」
神使「分かりました」
神様「明日は忙しくなるぞ〜」
223
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:25:02 ID:dRZoMmQw
――― 深夜・寝室
モクモク
神様「・・・・・・」
神使「Zzz」スヤスヤ
神様「犬ころ、起きられるか?」
神使「Zzz」スヤスヤ
神様「・・・・・・。 忍神は意識あるか?」
シーン
神様「だいぶ強めに焚いてるみたいだし、無理か」ハァ
神様「忍神まで落とすなんてどんな調合だよ・・・ 仕方ない、私一人で行きますかね」
224
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:25:40 ID:dRZoMmQw
――― 本殿裏
少女「・・・・・・。 分かったわ、あなたが物音を立てたら突っ込む」
少女「大丈夫よ、覚悟は出来てる。 準備して」
少女「絶対に・・・ 絶対に殺してやる」シャキン
神様「あれ〜 少女ちゃん、日本刀なんか持って何してるの〜?」トテトテ
少女「!?」クルッ
神様「お〜こわっ、そんな怖い顔見たら流石の私でもブルッちゃうよ」
少女「あなた・・・ どうしてここに・・・」キッ
225
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:26:17 ID:dRZoMmQw
神様「チョウセンアサガオで眠らせたと思った? あとでこっそり調合教えてよ」
少女「・・・・・・」
神様「まぁ私以外はグッスリだけど」ウヒャヒャ
少女「ちょ、大きな声を出さないで」
盗人「!? ちっ、感づかれたか」タッタッタッ
少女「あっ!」クルッ
神様「おや、こんな遅くに参拝者かな?」
226
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/05/05(火) 22:26:50 ID:dRZoMmQw
少女「待ちなさい! 逃がさな―――」
神様「追いつかないよ」グイッ
少女「離して! あいつを殺さないと!!」
神様「・・・・・・。 そんな事聞いたら余計離せないって」
少女「!」クッ
神様「歳のわりに良い目つきだ。 中学生には出せない重みがある」
少女「・・・・・・」
神様「おい、もう一人・・・ って言って良いのか分からんが誰かいるんだろ?」
シーン
神様「この状況でも出てこないのか」ハァ
少女「・・・・・・」
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