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ムーミンの占い騒動

1以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:00:33 ID:pR3Bwhno
暇だから書いてみます。
ムーミンの世界観を再現するのは無理だけど気にしないでください。


白鳥さん「今日もムーミン谷はいいお天気です。でも浮かない顔をしている人もいるようですね。」

ヘムレン「はぁ…」

ムーミン「ヘムレンさんこんにちは。あれ?元気ないですね。」

ヘムレン「おおムーミンか。実はな最近新種の植物を見つけられなくてね…」

ムーミン「そうなんですか。見つかるといいですね。」

ヘムレン「そうだといいんじゃが…」

2以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:05:31 ID:pR3Bwhno
ムーミン屋敷(テラス)


ムーミンパパ「おやおかえりムーミン」

ムーミン「ただいまパパ」

ムーミンパパ「どうしたんだね?そんなに浮かない顔して」

ムーミン「え?あ、僕は何でもないよ。ただヘムレンさんが元気なかったんだ」

ムーミンパパ「ヘムレンさんが?」

ムーミン「なかなか新種の植物を見つけられないんだって」

ムーミンパパ「なるほどスランプか」

ムーミン「スランプ?」

ムーミンパパ「どんな名人でも、時には思うようにいかなくて立ち止まることもあるってことさ。」

ムーミン「そっかー」

ムーミンパパ「なあに、心配しなくてもヘムレンさんなら、またすぐに新種の植物を見つけるさ。」

ムーミン「うん、そうだね。」

3以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:10:18 ID:pR3Bwhno
・交番


署長さん「コラーまたお前か!」(物投げる)

スティンキー「うわあああ、ごめんよ!」

署長さん「今日という今日は絶対に許さん!!」

スティンキー「ひゃあああ、助けて」

署長さん「よりにもよって、ミムラから貰った花瓶を壊すとは!!」
(警官ヘルメットを投げつける)

スティンキー「だから謝ってるだろって、イテッ」

署長さん「許さん!許さん!許さん!」(転ぶ)


スティンキー「ごめんなさぁぁい!」(逃げ去る)

署長さん「スティンキー待て!」(転んだまま)

4以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:13:14 ID:pR3Bwhno
スティンキー「なんとか逃げ切れた…。しかしイタズラも飽きちゃったな。いつも何か壊すか盗むかだもんな。もっと気の聞いたイタズラはないだろうかな…?」


スティンキー「ありゃ?」

ヘムレン「ああ!ここにもない!どこへ行ったら新種の植物は見つかるんじゃ!」


スティンキー「へへへ、そうだ。面白いこと思い付いたぞ。」ソソクサ

5以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:22:14 ID:pR3Bwhno
・森のなか


ヘムレン「はぁ、くたびれた。おや?」

【占いの看板&テント】
ヘムレン「占い。1回に付き金貨三枚也。なんじゃこりゃ」

スティンキー「いらっしゃい。」(変装)

ヘムレン「な、なんだね君は」

スティンキー「しがない占い師ですよ。どうです?占っていきませんか?」

ヘムレン「くだらん、バカバカしい」

スティンキー「そんなこと言わずに。わたくしの店はよく当たりますよ。それに占いは古くから行われ続けているもので侮れないですよ。」

ヘムレン「しかしだな…金貨三枚は少々値を張るんじゃないかね?」

スティンキー(たく、しょーがないなー)

スティンキー「貴方様は初めてのお客様ですので、特別に金貨一枚で占って差し上げます。」

ヘムレン「なんだ初めてなんか。ホントに当たるのかね」

スティンキー「ええ、ええ、当たりますとも」

6以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:29:21 ID:pR3Bwhno
ヘムレン「まあこれも何かの縁じゃ。気休めに今日の運勢でも占ってもらおうかな」

スティンキー「はいはい、では中へ」

ヘムレン「ほう、随分閑散としとるな」

スティンキー「それではこちらの椅子におかけください」


スティンキー「ところで貴方お名前は?」

ヘムレン「ヘムレンです」

スティンキー「それではヘムレン様の本日の運勢を占ってしんぜよう。」

ヘムレン「あ、今日新種の植物を見つけられるかどうかを知りたいんじゃ。」

スティンキー「よろしい。では」
(水晶玉に両手を添える)


スティンキー「ハーーーー」


スティンキー「キェェェェェェェェェェェェイ!!!」

ヘムレン「!!」

7以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:40:24 ID:pR3Bwhno
スティンキー「でました…」

ヘムレン「それで、儂は…」

スティンキー「ヘムレン様、貴方は本日新種の植物を見付けるでしょう。」

ヘムレン「なに、本当かね?」

スティンキー「ただ…」

ヘムレン「ただ…なんじゃね?」

スティンキー「その紫色の服じゃダメですな」

ヘムレン「ええ、しかし同じようなものしかわしゃ持っとらんぞ」

スティンキー「そうですね。エプロンをして今日1日過ごすこと。そして、顔に落書きして誰かにあったら必ずお尻を…」

ヘムレン「何かふざけとらんかね?」

スティンキー(まずい…)

8以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:41:18 ID:pR3Bwhno
スティンキー「というのは冗談で、今日は1日エプロンをして過ごし、誰かに会ったら必ずウィンクをすること。そうすれば貴方の望みは叶います。」

ヘムレン「少々気が引けるが、まあ物は試しじゃな。ほれ金貨一枚」

スティンキー「まいどあり。またの御来店お待ちしております。」




ヘムレン「エプロンはムーミンママのを借りようかの」


スティンキー「へへへ、面白くなりそうだ」クスクス

9以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:45:52 ID:pR3Bwhno
ヘムレンさん散歩中
周りの住民がクスクス笑う

ヘムレン「やあフィヨンカ夫人、どうも」

フィヨンカ「あらヘムレンさん、ごきげんよう」
(通り過ぎる)



フィヨンカ「フフフ…ハハハハハハハハハ!何ですあの格好!ハハハハハハハハ!!」

フィヨンカ「あらやだやだ、ムーミン谷はおかしな人ばかりね。わたくしまでおかしくなりそうですわ」

10以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:52:51 ID:pR3Bwhno
・ムーミン、フローレン、ミイ、スニフが歩いている。
スニフ「ん?なんだあれは」

ムーミン「え?ヘムレンさん?」

ミイ「なんて格好してんのよ」


ヘムレン「やあ諸君」ウィンク

フローレン「ヘムレンさんどうしたんですか?その格好」

ヘムレン「あ、これか。これはな新種の植物を見つけるための装備じゃよ」

ムーミン「そうなんですか」

ミイ「そーんなわけないでしょ」

ヘムレン「ではまたな諸君」ウィンク☆

4人「…」


ヘムレン「あ、署長さんどうも」ウィンク

署長さん「ヘムレンさん、今日もいい天気ですな」

スニフ「なんなんだあれ」

フローレン「いつものヘムレンさんじゃないわね」

11以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:57:52 ID:pR3Bwhno
・森の中

ヘムレンさん「はあ、ウィンクをし過ぎて疲れたわい」ウィンク

スティンキー「ククク…みんなの反応がなかなか面白かったなぁ」(隠れながら)


ヘムレン「何だか喉が渇いた。近くに川があったはずじゃな」



ヘムレン「ん?…おお、これは!!」

スティンキー「へ?」

12以下、名無しが深夜にお送りします:2019/09/30(月) 23:59:17 ID:pR3Bwhno
また後程続きを書きます。

131です。:2019/10/01(火) 00:06:32 ID:Ois0xnHU
あ、一応アニメ「楽しいムーミン一家」をベースに書いています。
それではまた何時間か後に書きます。

14以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/01(火) 08:29:49 ID:Ois0xnHU
・ムーミン屋敷

ムーミンママ「確かにエプロンは、ヘムレンさんに貸したわよ」

ムーミン「やっぱり」

スニフ「ヘムレンさんったらエプロンつけたまま歩いてたよ」

ミイ「それにウィンクまで」

ムーミンママ「そういう日もありますよ」

ムーミンパパ「そうさ。時には気分を変えることも大事なのさ。」

4人「うーん…」

15以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/01(火) 08:34:05 ID:Ois0xnHU
ヘムレン「ムーミンパパ!!」
(駆け込んでくる)

ムーミンパパ「どうしたんですか、ヘムレンさん」

ヘムレン「やったぞ!ついにやったぞ!」

ムーミン「何かあったんですか?」

ヘムレン「見つけたんじゃよついに、新種の植物をな!」

フローレン「まあ」

ムーミンパパ「良かったですねヘムレンさん」

ヘムレン「ああ」

16以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/01(火) 08:43:23 ID:Ois0xnHU
ヘムレン「これもみんな、あの占いのおかけじゃ」

ミイ「占い?」

ムーミン「ムーミン谷に占い師がいるんですか?」

ヘムレン「ああ、今日からお店を開いたそうじゃよ。今日の運勢を占ってもらったらこの通りじゃ。まさか本当に当たるとは」

フローレン「まあ素敵、私も占ってもらおうかしら」

スニフ「たまたま当たっただけじゃないの?」

ムーミンママ「スニフ、そうとも言い切れないかもしれないわよ」

ムーミン「そうだよ、おかげでヘムレンさんは新種の植物を見つけたんだから」

スニフ「でもさー本当に当たるのかな?」

ムーミンパパ「要は気の持ちようさ。占いの結果のあとどのような行動に出るか。現にこうして占いの結果がヘムレンを元気付けて、新種の植物を発見したとも言えるなぁ」

スニフ「そんなもんかね」

ヘムレン「素晴らしい。実に素晴らかしい」

17以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/01(火) 21:17:46 ID:2g/5uBHk
白鳥さん「ヘムレンさんの占いが当たったことはすぐに広まりました。そして」


次の日

ムーミン「あ、もうこんなに並んでる」

ミイ「もっと早く来れば良かったわ」

スニフ「あ、署長さん」

署長さん「やあ、君たちも占ってもらうのかい?」

フローレン「ええ」

署長さん「あの占い師はよく当たるぞ」

ムーミン「え?署長さん占ってもらったの?」

署長さん「ああ、お陰様でミムラから新しい花瓶を貰ったよ」

ミイ「本当に当たるみたいね」

フローレン「なんだか、ドキドキしてきたわ」


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