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善子「影廊」ルビィ「夕暮れの迷宮から脱出」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:40:05 ID:9xbPbDTk
ラブライブ!SS
これはホラーゲーム「影廊 -Shadow Corridor-」のパロディSSです。
ゲームは有料版と無料版があります。
リンクは貼りません。興味のある方は各自で検索してください。
ゲームに関する過度なネタバレはなるべく避けるようにします。
それでもネタバレが気になる場合はお戻りください。
また、SS内では設定の一部改変があります。
この物語はフィクションです。
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:41:09 ID:9xbPbDTk
善子「ある夏の日の夕暮れ時」
善子「私とルビィはなぜかある路地が気になりふと足を止めた」
善子「夕立の後の蒸し暑い湿気の中、奥からは冷たい風が吹き抜けてきていた」
善子「そしてルビィは吸い込まれるように、この薄暗いさびれた路地に入って行ってしまった」
善子「私も後を追う形でその路地へと入って行った」
善子「それがこのあと起こる悪夢のはじまりだった……」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:41:45 ID:9xbPbDTk
─路地─
善子「どうしたのよルビィ」
ルビィ「うん、この路地がすごく気になって入ってきちゃった」
さびれた住宅街にある細い道だ
路地は薄暗く建物の合間を縫って夕日が差し込んでいた
エアコンの室外機から生暖かい風が吹いている
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:42:25 ID:9xbPbDTk
善子「早く帰るわよルビィ」
ルビィ「善子ちゃん、ちょっと奥まで探検して行かない?」
善子「ヨハネよ」
ルビィ「善子ちゃんもついてきて」
善子「ちょっとルビィ、危ないわよ」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:43:09 ID:9xbPbDTk
ルビィ「こういうところってわくわくするよね」
善子「懐かしい感じ……ノスタルジックっていうのかしら」
ルビィ「静かだね」
善子「ええ」
ルビィ「奥にトンネルがあるよ」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:44:14 ID:9xbPbDTk
薄暗い路地の先には細長く狭いトンネルがあった
奥にある住宅街につながっているのだろう
善子「なぜか明かりがないわね」
善子「真っ暗でよく見えないわ」
ルビィ「うゆ、りゅびぃライター持ってるよ」
ルビィ「このまえ花丸ちゃんがくれたの」
ルビィ「火をつけるね」ボッ
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:44:50 ID:9xbPbDTk
善子「これで明るくなったわね」
善子「ルビィ、火の扱いには気をつけるのよ」
ルビィ「うん」
善子「さすがに奥までは照らせないわね」
善子「手元や足元が見える程度ね」
ルビィ「奥まで見に行こう」
善子「危ないわよ」
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:45:21 ID:9xbPbDTk
コツン……コツン……
善子「足音が反響してちょっと怖いわね」
ルビィ「うん……」
善子「このトンネル、レンガでできてるのかしら」
ルビィ「……」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:45:51 ID:9xbPbDTk
シャン……
善子「何、今の音!?」
ルビィ「鈴の音かな?」
善子「鈴っていっても小さい鈴って感じじゃないわね」
善子「たくさん鈴がついていて……そう神楽鈴って感じかしら」
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:46:32 ID:9xbPbDTk
ルビィ「あれ?」
善子「どうしたの?」
ルビィ「行き止まりだ」
善子「本当ね……でもおかしいわね」
善子「さっきまでこんな柵なかったわよ」
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:47:17 ID:9xbPbDTk
ルビィ「なんでだろう」
善子「なにかおかしいわね……ルビィ、戻りましょう!」
ルビィ「うん……それなんだけどね……」
ルビィ「後ろが……」
善子「え……」
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:48:04 ID:9xbPbDTk
善子「出口が……」
善子「さっきと違う……」
ルビィ「怖いよ……善子ちゃん」
善子「とにかく行き止まりである以上、後ろに戻って外に出てみるしかないわね」
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:48:49 ID:9xbPbDTk
トンネルから出ると先ほどの住宅街はなく、そこには古びた神社があった
まわりを高い崖に囲まれており、あたりには彼岸花が赤く咲いている
善子「なんでさっきと違うのよ……」
ルビィ「うぅ……善子ちゃん……」
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:49:22 ID:9xbPbDTk
<ギィィィ…………
目の前でひとりでに神社の扉が開いた
善子「なんで開いたのよ……」
ルビィ「うぅ……」グスン
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:50:02 ID:9xbPbDTk
善子「戻る方法はない……」
善子「こうなったら行くしかないわね……」
ルビィ「うん……」
赤い鳥居をくぐり神社の中へと入っていく
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:50:40 ID:9xbPbDTk
中には台座のようなものの上に鏡が置かれていた
善子「鏡だけしかないわね」
善子「ほかには何もないわ」
ルビィ「うん」
ルビィ「ちょっと見てみるね……」
すると突然、鏡が光り出し景色が変わった……
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:51:14 ID:9xbPbDTk
善子「どこよ、ここ……」
ルビィ「もしかしてルビィたち……ワープしちゃったの?」
そこは先ほどまでの路地でも神社でもなく古びた回廊であった
その暗闇の回廊はどこまでも続いていた
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:51:54 ID:9xbPbDTk
善子「なんかここヤバイわよ……」
ルビィ「善子ちゃん……怖いよ」
善子「ここから出なきゃ……何か危険よ……」
ルビィ「でもどうやって……」
善子「分からないわ……とにかくここから先へ進まなきゃダメみたいね」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:52:29 ID:9xbPbDTk
─影廊─
善子「真っ暗で何も見えないわね」
善子「ルビィ、ライターで明かりをつけて」
ルビィ「うん」ボッ
善子「これで少しは見えるわね」
ルビィ「本当に真っ暗だよ……」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:53:03 ID:9xbPbDTk
サッ……サッ……
善子「畳を歩く音すらもなんだか怖いわね……」
ルビィ「うん……」
善子「襖があるわね、開けるわよ」
サァァ…………
善子「音を聞くだけで怖いわ」
ルビィ「はぁ……はぁ……怖い……」
善子「あっちは木でできた廊下ね」
善子「壁は土壁かしら」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:53:44 ID:9xbPbDTk
ドタドタドタドタ……
善子「ちょっと待って? 何か足音が聞こえない?」
ルビィ「うん……」
善子「人がいるのかしら……それにしては足音が多いような」
ルビィ「善子ちゃん……何か変だよ」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:54:20 ID:9xbPbDTk
ドタドタドタドタドタドタ
善子「ちょっと待って!? この足音、近づいてきてない!?」
ルビィ「怖いよぉ!!」
善子「隠れるわよ!!」
ルビィ「どこに!?」
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:55:00 ID:9xbPbDTk
あたりを見ると行李(竹で編まれたカゴ、つづら箱)があった
善子「あの中よ!!」
ルビィ「二人も入るかな」
善子「あんた小さいから大丈夫よ!!」
ルビィ「善子ちゃんと2センチしか身長変わらないよ!」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:55:43 ID:9xbPbDTk
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
善子「もう隠れるしかないわ!」
善子「ライターの火を消して中に入るわよ!」
ルビィ「うん」
二人は行李の中に隠れた
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:56:24 ID:9xbPbDTk
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
善子(すごく大きな足音ね)
ルビィ(何か呟きながら走ってるね)
善子(息をひそめて通り過ぎるのを待ちましょう)
ルビィ(竹でできたカゴだから外の様子が網目から見えるね)
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:57:06 ID:9xbPbDTk
ルビィ(ちょっと何が走ってるか見てみるね)
善子(嫌な予感がするわ)
網目から外を見てみると
能面をつけ、手や足がいくつも生えている化け物が猛スピードで走りまわっていた
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:57:43 ID:9xbPbDTk
ルビィ「ぴ、ぴぎゃぁあぁぁああ、んんんんっっ……」
善子(バカっ!! そんな大きな声出したら見つかるでしょ!!)
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:58:15 ID:9xbPbDTk
ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
善子(はあ……はあ……)
ルビィ「はあ……はあ……」
ドタドタドタドタドタドタ…………
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:58:57 ID:9xbPbDTk
善子「通りすぎたわね……」
ルビィ「はあ……はあ……おぇぇぇぇぇぇぇ」
善子「ルビィ!! しっかりして!!」
ルビィ「怖いよ……なにあの化け物」
善子「分からないわ……」
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 10:59:35 ID:9xbPbDTk
善子「もしあの化け物に見つかったら……殺されるかもしれないわ」
善子「なんとなくだけど、そんな気がするわ」
ルビィ「うぇぇぇぇんん……怖いよぉぉ」
ルビィ「おねぇちゃぁ……」グスン
善子「泣かないでよルビィ……」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:00:11 ID:9xbPbDTk
善子(そうは言っても私も恐怖と緊張で吐くところだったわ)
善子(でも、そんなことしたらルビィがもっとパニックになっちゃう……)
善子(我慢しなきゃ……ルビィを守らないと……)
ルビィ「ハア……ハア……」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:00:51 ID:9xbPbDTk
善子「そうだ! 携帯で誰かに連絡を……」
善子「ダメね……圏外だわ……」
ルビィ「ルビィのもだよ……」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:01:27 ID:9xbPbDTk
ルビィ「あ、気が付かなかったけど花丸ちゃんから連絡が来てる」
善子「私たちがここに入る前に送ってきたやつね」
ルビィ「そうみたいだね」
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:02:06 ID:9xbPbDTk
善子「それでなんて書いてあるの?」
ルビィ「うん、読んでみるね」
花丸:ルビィちゃん!善子ちゃん! そこに入っちゃダメだよ!!
善子「路地のこと? それともトンネルのことかしら?」
善子「ごめん、入っちゃったわ」
ルビィ「もっと早く気づいてれば……」
善子「ずら丸は一体何者なのよ……」
善子「……他には何かない?」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:02:49 ID:9xbPbDTk
花丸:連絡が取れなくなる前に言っておくね
花丸:影廊に入っちゃったら脱出を目指して
花丸:脱出するには回廊のどこかにある勾玉が5つ必要ずら
花丸:それを台座に置く必要があるの
善子「つまりあの化け物が徘徊してるこの回廊を探索しろってこと?」
ルビィ「う、嘘だよね? 無理だよそんなの!」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:03:30 ID:9xbPbDTk
花丸:台座に置くと出口の扉が開かれるからそこから戻って来れるよ
花丸:オラは今から二人を助けに行くから出口を目指して欲しいずら
善子「ごめん花丸、頼むわよ」
ルビィ「ごめんね花丸ちゃん」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:04:09 ID:9xbPbDTk
花丸:でも気をつけて欲しいことがあるずら
花丸:それは徘徊者ずら
善子「徘徊者……? さっきの化け物のことかしら?」
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:04:47 ID:9xbPbDTk
花丸:徘徊者はオラたちを見つけると襲い掛かってくるずら
花丸:捕まれば命はないずら
善子「私たちさっきの化け物に◯されるところだったのね……」
ルビィ「うぅ……おぇぇぇぇぇ」
善子「ルビィ!!」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:05:21 ID:9xbPbDTk
花丸:敵は視覚や聴覚でオラたちを探してくるずら
花丸:まわりをよく見て逃げまわってほしいずら
花丸:もう時間がない
花丸:いまから救出に向かうから出口を目指して!
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:05:51 ID:9xbPbDTk
善子「花丸……」
ルビィ「怖いよぉ……」
善子「……行くわよ」
ルビィ「うん……」
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:09:16 ID:9xbPbDTk
ギィィ……タッ……タッ……
善子「木の廊下だから音がするわね」
ルビィ「うぅ……」
善子「どこまでも廊下が続いてる……」
善子「部屋もたくさんあるわ」
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:09:52 ID:9xbPbDTk
善子「この部屋に入ってみましょう」
サァァァァ…………サッ……サッ……
善子「廊下から畳の部屋に入って足音が変わるのすら嫌ね」
善子「……ん?? 足音??」
ルビィ「どうしたの善子ちゃん?」
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:10:24 ID:9xbPbDTk
善子「ずら丸は、徘徊者は視覚や聴覚で探してるって言ってたわよね」
ルビィ「うん……」
善子「……足音も聞いてるのかしら?」
ルビィ「え……」
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:10:59 ID:9xbPbDTk
善子「私たちもさっきの化け物は足音で居場所が分かったわ」
善子「それは敵も同じってことかしら」
ルビィ「そんな……」
善子「とにかく分かってないことが多すぎるわ」
善子「情報を集めましょう」
ルビィ「うぅ……」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:11:30 ID:9xbPbDTk
善子「棚やタンスがあるわ」
善子「中も見てみましょう……使えるものがあるかもしれないわ」
ルビィ「中からオバケしゃんとか出てこないよね……?」
善子「……あるかもしれないわね」
ルビィ「もうやだぁぁ…………」グス
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:12:06 ID:9xbPbDTk
善子「このタンス……開けてみるわよ……」
ルビィ「ハア……ハア……」
ザッ……
善子「……何もないわね」
ルビィ「はあ……はあ……」
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:12:43 ID:9xbPbDTk
善子「それにしても真っ暗ね」
善子「ライターの火だけじゃ心もとないわ」
ルビィ「あ、あそこに燭台があるよ」
ルビィ「あっちにも」
善子「なるほど、ろうそくの火ね」
善子「部屋や廊下のあちこちにあるわね」
善子「つけてまわりましょうか」
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:13:19 ID:9xbPbDTk
ルビィ「……火をつけて大丈夫かな?」
善子「え?」
ルビィ「敵しゃんはルビィたちを探してるんだよね?」
ルビィ「火をつけたら居場所が分かっちゃうんじゃ……」
善子「たしかに……」
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:13:51 ID:9xbPbDTk
善子「……これだけ広い回廊よ」
善子「少しつけても大丈夫だと思うわ」
善子「……たぶん」
ルビィ「うん……そう信じるよ」
ルビィ「暗くて怖いからつけてみるね」ボッ
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:14:54 ID:9xbPbDTk
善子「ろうそくに火がついたわね」
ルビィ「これで少し明るくなったね」
善子「それにしてもこの廊下、どこまで続いているのかしら」
ルビィ「この中から勾玉を5つ探すんだよね……」
善子「ええ、しかも危険な敵が徘徊しているわ」
ルビィ「うぅ……」
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:15:42 ID:9xbPbDTk
シャン……シャン……シャン……シャン……
善子「……何か聞こえない?」
ルビィ「……鈴の音かな?」
善子「誰かがスクフェスやってるわけじゃないのよね?」
ルビィ「うん、絶対違う」
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:16:22 ID:9xbPbDTk
シャン……シャン……シャン……シャン……
善子「こっちに来てるわね」
ルビィ「どうしよう、隠れるところなんてないよ」
善子「ライターの火を消して部屋の隅の暗がりに隠れましょう」
ルビィ「それなんだけどね、善子ちゃん」
善子「どうしたの?」
ルビィ「……ライターの火が消えそうなの」
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:17:00 ID:9xbPbDTk
善子「嘘でしょ?」
ルビィ「ううん、すごく火が弱くなってる」
善子「燃料がなくなってきたのかしら?」
善子「まずいわね……明かりなしでこの迷宮を探索するのは厳しいわ」
ルビィ「うぅぅ……」
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:17:42 ID:9xbPbDTk
善子「ちょっと待って……この火……」
善子「風も吹いてないのに揺らめいてるわよ」
ルビィ「ロマンチックなセリフだね」
善子「あんた実は余裕あるんじゃないの?」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:18:14 ID:9xbPbDTk
善子「さっきの燭台のろうそくの火も揺らめいて点滅してるわよ」
善子「今にも消えそうだわ」
シャン……シャン……シャン……シャン……
善子「来てるわね」
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/05(金) 11:18:55 ID:9xbPbDTk
善子「……もしかして、徘徊者が接近すると火が点滅して消えるんじゃないかしら」
ルビィ「えっ」
善子「とにかくライターの火だけ消して身をひそめましょう」
善子「ろうそくの火はそのままでいいわ」
ルビィ「うん」カチャ
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