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ヤムチャ「ここがハンター試験会場か……!」
1
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:48:45 ID:dfsL1CCM
人造人間との戦いまであと二年を切っていた。
ヤムチャは悟空たちと別に修行を重ねていたが、
自分の力の限界を感じていた。
フリーザより強いとされる人造人間……。
正直ついていける気はしなかったが、もう足手まといになるのもこりごりだった。
ヤムチャは悩みぬいた末、一つの決断を下した。
ドラゴンボールを集め、神龍を召還したのだ。
神龍「さぁ願いを言え……。どんな願いも一つだけかなえてやろう……」
ヤムチャ「お、オレでも満足に修行できる場所に送ってくれ!!」
神龍「それがお前の願いか……?」
プーアル「ヤムチャさま! ボクもご一緒させてください!!」
ヤムチャ「ああ! 神龍! オレとプーアルを、だ。
オレだってもっと強くなりたい……!! 頼む! 神龍!!」
神龍「わかった……」
神龍の目が光り、フッ、とヤムチャとプーアルの姿が消える。
その瞬間、ヤムチャとプーアルは地球から消えた。
2
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:49:26 ID:dfsL1CCM
ビーンズ「はい、次はあなたですね。これがプレートです」
ヤムチャ「えっ? はっ! ここは……?」
ヤムチャが周りを見渡すと、そこは地下道のようだった。
何百人と言う男たちが目をぎらつかせている。
ヤムチャ「やったぞプーアル! 成功だ!! ここがオレの修行場だ!!」
プーアル「はい! やりましたねヤムチャさま!!」
ビーンズ「あの〜、どうでもいいけど早く受け取ってください」
ヤムチャは訳も分からないまま、『406』と書かれたプレートを受け取った。
ヤムチャ「それにしてもここはどこで、なんなんだろうな?」
ヤムチャは再度、周りを見渡した。
ヤムチャ(結構な人がいるが……たいした奴はいなさそうだ)
ヒソカ「……」ズキュウゥゥゥン
3
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:50:01 ID:dfsL1CCM
トンパ「やぁ、そこの兄ちゃん。さっきからきょろきょろして、
もしかしてハンター試験は初めてか?」
ヤムチャ「ああ、そうだ。ハンター試験って……?」
プーアル(ヤムチャさま! もしかして神龍がヤムチャさまにふさわしい修行の場として
強さを競う試験の場に送ってくれたんじゃないですか?)
ヤムチャ(おお、そうか! 神龍も気が利いてるじゃないか〜)
ヤムチャ「そうだそうだ! オレはハンター試験を受けに来たんだ、はは……!」
トンパ「なんだがしゃっきりしねぇ兄ちゃんだな。
ま、そういうことなら俺にまかせときな」
トンパ「なにせ俺はもう35回も試験を受けてるからな」
ヤムチャ「35回!? す、すげーなアンタ……」
4
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:51:04 ID:dfsL1CCM
それからヤムチャはとトンパにいろいろ話をしてもらい……。
トンパ「お、そうだ。よかったらこれ飲みな。お近づきのしるしだ」
ヤムチャ「お、ジュースか! ありがとうトンパ」
プーアル「やさしいんですね」
トンパ「へへっ、まぁな……」
ヤムチャは遠慮なくジュースを飲んだ。
トンパはニヤニヤ薄ら笑いを浮かべていた。
ジリリリリリリリリリリリリ!!
5
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:51:58 ID:dfsL1CCM
サトツ「ただいまを持ちまして、受付時間を終了とさせていただきます。
同時に第287期ハンター試験、一次試験を開始いたします」
プーアル「あ、はじまるみたいですよ、ヤムチャさま」
ヤムチャ「あ……ああ……!!」
プーアル「ヤムチャさま……?」
ヤムチャはかつてないほどの腹痛に襲われていた。
足をぴょこぴょこさせ、前かがみになり、便意と戦っていた。
サトツ「申し遅れましたが私、一次試験官のサトツと申します。
それでは皆様を会場までご案内いたします」
ヤムチャ「あの……! ちょっと!!」
サトツ「はい? なんでしょうか?」
ヤムチャ「ここ、トイレってあります……?」(震え声
爆笑が湧き起こった。
6
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:52:40 ID:dfsL1CCM
モブA「おいおい、試験前にトイレに行っとくなんて常識だろ〜じ・ょ・う・し・き!」
モブB「おい誰だよこんなやつ会場まで通したバカは?」
モブC「お兄ちゃんぽんぽんいたいんでちゅね〜?」
ギャハハハハアハハハアハハ!!!!!!!
ヤムチャ「くっ……」プルプル
サトツ「みなさんお静かに。残念ですがここにトイレはありません。
試験をやめて地上に戻るなら、案内も可能ですが……」
サトツ「どうされます?」
ヤムチャ(ぐっ……! なんてこった!!)
ヤムチャ(せっかく修行に来たのに何もせずに帰れるかよ!!)
ヤムチャ「わかりました……このままうけます……」
サトツ「よろしい。ならば参りましょう」
7
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:53:17 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ(くそっ、さっきのジュースだな! 仕組まれてたんだな。クソッ!!)
レオリオ「おいあんた大丈夫か?」
レオリオ「まさかトンパのジュースを飲んだんじゃねェだろうな?」
ヤムチャ「な、なぜ……それを……?」
レオリオ「俺たちも騙されかけたからな。ほら、これ胃薬だ。
効くかは微妙だが、飲んどきな」
ヤムチャ「あ、ありが……」
ヤムチャ(ハッ! 待てよ……)
ヤムチャ(この男も騙そうとしてるんじゃ……)
ヤムチャ(この男がトンパとグルって可能性もある……)
8
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:53:52 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ「だ、だまされねーぞ! もう騙されてたまるか……!」
レオリオ「あ、オイ待てよ! 俺はあいつとはちげーぞ!! オイ!!」
レオリオ「ったくもう知らねーぞ下痢ピー野郎が!」
サトツの先導する一団は走り続けた。
途中、これが一次試験であると告げられた受験生たちは、
いつ終わるかわからないマラソンを強いられることになる。
そして6時間が経過した……。
9
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:54:37 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ「うぉっ、うお……うぉぉぉおぉ!!!」
ゴン「お兄さん大丈夫?」
ヤムチャ「ああ、だいじょうぶ……さ。こん……なの……
なんて……こと、ないんだぜ……」
プーアル「ヤムチャさまファイトー! がんばってください!!」
ゴン「キミは喋れるの? すごいね!」
プーアル「はい! ボクはプーアルと言います。
ヤムチャさまのパートナーです」
ゴン(この子にすごく慕われてるんだな。
このヤムチャって人は良い人だ)
キルア「やめろよゴン。うんこくさいのがうつっちまうぜ」
ゴン「もう、キルアダメだよ! そんなこと言っちゃ」
ヤムチャ「そう……だ。まだ……漏らしてな……い」
ゴン「頑張れ! ヤムチャさん」
10
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:55:29 ID:dfsL1CCM
クラピカ「……大したものだな」
レオリオ「あぁん? なんだって……ぜぇ……はぁ……!」
クラピカの視線をレオリオが追うと、そこにはヤムチャがいた。
レオリオ「あンの下痢ピー野郎がどうしたんだ?
つーかアイツまだ落ちてなかったのか……はぁ、ゼェ」
クラピカ「そこだ、レオリオ。気付かないのか」
レオリオ「?」
クラピカ「彼は……おそらく下剤を飲まされ腹を下し、
コンディションは最悪のはずだ」
クラピカ「にも拘らず、ここまでの道のりで全くペースを落とさず走り続け、
それどころか、先頭におどりでてしまっている……」
レオリオ「あ! そ、そういやそうだ……」
クラピカ「レオリオ、おまえならできるか? コンディションが最悪の状態で、
ゴールもわからない。あとどれだけ走ればいいか分からない。
そんな地獄のマラソンで先頭で走り続けることができるか?」
レオリオ「……!!」
クラピカ(ヤムチャ、と言うらしいが……)
クラピカ(一体何者なんだ……?)
11
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:56:17 ID:dfsL1CCM
一行はスメーレ湿原の入口へとたどり着いた。
そこでいきなり、『自分が試験官である、その男はニセモノだ!』
と言い張る男が現れた。
だがそんなこと今のヤムチャには関係なかった。
ヤムチャ「お……い、あんた……」
レオリオ「なんだよ……」
ヤムチャ「やっぱさっきの胃薬わけてくんない? もう限界で……」
レオリオ「だーっ! やめろここで漏らすな!
ほらこれだよさっさと飲め!!」
ヤムチャ「す、すまん」(ゴクリ
ぐぎゅ〜っ
ヤムチャ(ウッ! 薬を飲んで安心したら腹が……)
ヤムチャ(も、もうガマンできない……)
ヤムチャは一行からコッソリ離れ、草葉の陰で用を致した。
12
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:56:49 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ「すっかりはぐれちまったな」
ヤムチャ「幸い腹の調子はそこそこマシになったけど……」
プーアル「みんなどっちにいったんでしょうね?」
ヤムチャ「あっちで大勢の気が動いてる。あっちだな」
ヤムチャは軽快に走りだした。
13
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:57:41 ID:dfsL1CCM
霧の中はヒソカによる虐殺が行われていた。
残ったのは三人。クラピカ、レオリオ、チェリー。
ヒソカ「残るはキミたち3人だけだねぇ。どうする?♦」
チェリー(おい、俺が合図したら一斉に逃げるぞ……)
ヒソカ「ん?♦ 逃げるのかい?♠」
レオリオ「………!」(ギリッ
クラピカ(よせレオリオ! 私たちでは奴には勝てない!)
ヤムチャ「あれ? これどういう状況?」
三人「!!?」
ヒソカ「あっ、キミは……♦」
ヤムチャは周囲を一瞥し、状況を理解した。
ヤムチャ「なるほど、おいお前たち、逃げたほうがいいぞ!」
ヤムチャ「コイツの相手はオレがしてやる」
三人「!!?」
ヒソカ「……!!」ビンッ!!ビンッ!!
14
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:58:15 ID:dfsL1CCM
レオリオ「バカやろう! おまえひとりでなんとかなるかよ!!」
ヤムチャ「いいから任せろって。アンタには薬の恩があるからな」
クラピカ「レオリオ、ここは彼の言葉を聞こう!」
レオリオ「クラピカ! アイツを見捨てるってのか!?」
チェリー「いや、確かに一人囮になってくれれば
俺たちの助かる確率はハネ上がる……」
クラピカ「レオリオ!」
レオリオ「……くっ!」
三人は立ち去り、霧の中にヒソカとヤムチャだけが残った。
15
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:58:49 ID:dfsL1CCM
ヒソカ「いいのかい? キミ一人で?♦」
ヤムチャ「ふん。おまえ最初っからオレが狙いだったんだろう?」
ヤムチャ「あの地下道の時から妙に視線を感じてたんだ」
ヤムチャ「あれはおまえだろう?」
プーアル「そうなんですか?」
ヒソカ「……! ちょっと熱視線送りすぎてたかな?♠」
一拍の間。ヒソカが動いた。
どこからか取り出した複数枚のトランプを投げる。
トランプはナイフのように鋭く、まっすぐにヤムチャへと伸びた。
しかし、ヤムチャは一歩も動くことなく
トランプをすべて叩き落とした。
16
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 15:59:31 ID:dfsL1CCM
ヒソカ「……!」
ヤムチャ「おい、こんなもんか?」
ヒソカ(ゾクゾクゾクッ!!!
ヤムチャ「じゃあ今度はこっちから行くぜ!」
ヤムチャが腰だめに構えるとともに、気を解放する。
それはヒソカの目に巨大な炎となって現れた。
山をも焼き尽くすほどに、巨大な炎に見えた。
ヒソカ(素晴らしい……!!!)ズキュゥゥゥゥンン!!!!!!
ヒソカはがっくりと腰を落とした。ヤムチャとは違って
膝の力が抜けた落ち方だった。
ヒソカ「鎮めなきゃ、抑えなきゃ……」
ヤムチャ「おいどうした?(急に震えだしたぞ。どうしたんだ?)」
ヒソカは目線を戻すと、にこやかな笑顔だった。
ヒソカ「うん! やめとく❤」
ヤムチャ「はぁ?」
プーアル「ええ!?」
17
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:00:03 ID:dfsL1CCM
ヒソカ「キミとこんなところで戦うのはもったいなさすぎるよ❤」
ヒソカ(たぶん今やりあうと、抑えられなくなっちゃしね♠)
ヒソカ「じゃあね、良いハンターになりなよ♦」
霧の中へ消えていくヒソカ。
ヤムチャはすっかりぽかんとしていた。
レオリオ「やっぱりアイツ一人に任せられねェ!! 大丈夫かおい!!」
レオリオ「ってあれ?」
クラピカ「待てレオリオ……。これは……?」
ヤムチャ「あいつ、なんだったんだ……?」
18
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:00:39 ID:dfsL1CCM
レオリオ「無事だったか! よかったぜ!!」
クラピカ「ど、どういうことだ?
ヒソカを無傷で撃退したというのか……?」
ヤムチャ「いや、あいつなんか勝手にどっか行っちまった」
レオリオ「なに? かーっ! 試験官ごっことか言ってやがった癖に!
なんて自分勝手なヤローだ!!」
クラピカ(ヒソカが自ら退いた……なぜだ?)
クラピカ(さっき一瞬……おそらく、ここから発せられた
『異様な気配』と何か関係があるのか……?)
19
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:01:15 ID:dfsL1CCM
ゴン「あ、レオリオ! クラピカ!! 無事だったんだね!!」
レオリオ「ゴンか! この通り無事だぜ!」
ゴン「よかった〜。ヒソカが暴れるって聞いたから、心配したんだよ」
クラピカ「……」
レオリオ「にしてもだいぶ離れちまったな。追いつけっかな?」
ゴン「それなら大丈夫だよ、オレの……」
ヤムチャ「ん? みんななら多分向こうだぞ?」
ゴン「」
レオリオ「なんでそんなはっきり言えんだよ」
ヤムチャ「だって向こう側が、一番大勢の気が動いてるからな」
クラピカ「気……? 気配のことか?」
ヤムチャ「まぁそんなとこさ。行こうぜ」
クラピカ「……」
ゴン「」
20
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:01:53 ID:dfsL1CCM
無事二次試験会場にたどり着いたヤムチャたち。
そこでの試験は料理を作ることだった。
一つ目の試験、豚の丸焼きは難なくこなした受験生たちであったが、
二つ目の試験。『スシ』がヤムチャたちの前に立ちはだかる……。
ヤムチャ「ニギリズシか……。まいったな〜ブルマんちでよく食べてたけど、
作り方まではわかんねーよ」
プーアル「ただお刺身を乗せるだけじゃないんですか?」
ヤムチャ「たぶん、それだけじゃうまい寿司は作れないんだ」
ハンゾー(くそっ、なんであいつスシのこと知ってんだ?)
ゴン「ライスだけで作るのかな?」
ヤムチャ「いや、違うぜゴン。
寿司ってのは刺身にした魚を握った米の上に乗せるんだ」
レオリオ「なんだヤムチャ? 知ってんのかよ!?」
21
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:02:23 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ「逆におまえらなんで知らないの……?」
クラピカ「なるほど、魚か!」
ヤムチャが漏らした情報により、受験生たちはいっせいに魚を取り、
思い思いに刺身にし、スシを作った。しかし、誰一人として
二次試験官――メンチの舌を唸らせることはできなかった!
このまま合格者0人になると思われた矢先、
ハンター協会会長のネテロが現れた。
ネテロの提案により、クモワシの卵をとってくること、に
試験が変えられ、ヤムチャたちはなんなく試験を突破したのだった。
ゴン「ヤムチャさん……? え? 飛んでる!!?」
クラピカ「…………!!」
レオリオ「うそだろ? ひ、人が飛ぶなんて……
と、トリックか?」
ヤムチャ「トリックじゃねーよ。種も仕掛けもない」
キルア(……うそだろ?)
22
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:03:06 ID:dfsL1CCM
一行は三次試験会場、トリックタワーの屋上に降り立った。
ゴン達はヤムチャに先ほどの技――舞空術について、
ひっきりなしに聞いていた。
ヤムチャ「だから、舞空術は気をある程度扱えたら
誰でもできるんだって……」
レオリオ「だからその”気”ってやつは何なんだよ!? 俺は医者の勉強してきたが、
どの本にも人間の体にそんなスゲーパワーがあるなんて書いてなかったぜ!?」
ゴン「ねぇヤムチャさん! 俺にもできるかな!?
空……飛べるかな?」
ヤムチャ「はは、修行すればできるさ」
キルア「……つまんねーの、ちやほやされやがって」
クラピカ「…………」
キルア「っていうか第三試験こっから降りるんだぜ?
そのおっさんだけラクショーじゃねぇか!」
キルア「ズルだよ! そんなのズルだ!!」
レオリオ「最初スケボーにのってた奴がそれ言うか……」
クラピカ「人数が減っている。どうやら隠し扉があるようだな」
23
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:03:41 ID:dfsL1CCM
ヤムチャ「はは、なんだったら下まで送って行ってやろうか?
オレだったらあんな怪鳥やっつけれるし」
レオリオ「おおっ! そりゃあいいぜ!!
第三試験合格第一号になれるな!!」
ゴン「……いや、俺はいいかな」
ヤムチャ「ゴン?」
ゴン「なんていうか、ハンター試験は、自分の力でやらなきゃ
ダメだと思うんだ。ハンターって資格は、ちゃんと試験を
乗り越えた人がもらえるモノだと思うから……」
ヤムチャ「……」
24
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:04:17 ID:dfsL1CCM
ゴン「あ、でもヤムチャさんは降りていいと思うよ!
そのブクージュツは、ヤムチャさんの力で間違いないし!」
ヤムチャ「いや、オレもまっとうに降りることにするぜ」
ヤムチャ「考えてみたら、オレはここに修行に来たんだ」
ヤムチャ「楽をしちゃ修行にならねーからな、はは」
プーアル「さすがヤムチャさまです〜!」
25
:
◆seQBwpiAy2
:2019/01/15(火) 16:04:52 ID:dfsL1CCM
隠し扉を見つけたヤムチャたち。しかし降りた先で再び合流し、
5人はトリックタワーを進む。
『どっちに行く? 右⇒○ 左⇒×』
レオリオ「ちっ、決まってんだろこ……」
ヤムチャ「右だな。多数の気が感じられる」
クラピカ「その気とやらは、遠くの気配まで探れるのか?」
ヤムチャ「ん? まぁこのタワー全域ぐらいならわけないぜ」
レオリオ「便利だなー気ってやつは」
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