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【ドキプリ】イーラ「ロス:タイム:ライフ・・・?」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:14:11 ID:h9AzUE9.
主審B「…。」
副審1B「…。」
副審2B「…。」
第4審判B「…。」[1:12]
イーラ「嘘だろ…こんな事、あるはずが…」
六花「ごめんね…まさか私もこんな事になるなんて、思ってもいなかった…」
イーラ「……。」
審判団A「「・・・・・・。」」
審判団B「「・・・・・・。」」
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:14:43 ID:h9AzUE9.
六花「ねえ、イーラ…私の家に行かない…?」
イーラ「えっ…」
六花「あの時のオムライス、もう一度作ってあげようと思うの…あと1時間ならギリギリ間に合うはずだから…」
イーラ「オムライスを…?」
主審B「…。」ピピッ
六花「?」
主審B「…。」ユビサシ
第4審判B「…。」 [1:11]
六花「分かってる…何とか時間は間に合わせるから…」
主審B「……。」
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:15:20 ID:h9AzUE9.
―――六花宅。
第4審判A「…。」 [0:22]
第4審判B「…。」 [0:34]
六花「やっと出来た…急いで作ったからちょっと雑かもしれないけど…」
六花「あなたが記憶喪失になった時、敵同士でも困った人を助けたいと思って…私がオムライスを作って食べさせてたの…」
イーラ「これが…あの時と同じオムライス…」
―――パクッ…
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:16:00 ID:h9AzUE9.
イーラ「美味しい…!」
六花「良かった…そう言ってくれて…」
イーラ「そうだった…俺はあの時、雷に打たれたのをお前が助け出してくれたんだよな…」
イーラ「そして、その時に食べたオムライス…!」
六花「……ちゃんと思い出してくれたんだ…!」
イーラ「なあ……いつか俺がくだらないって言ってた『愛』って……こういう事だったのかな…」
六花「…ええ、きっとそうだと思うわ…!」
イーラ「そうかな……」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:16:31 ID:h9AzUE9.
六花「…。」ダキッ
イーラ「…!?」
六花「折角、分かり合えたのに…やっと友達でいられると思ったのに…!」ボロボロ…
イーラ「…いいんだよ、俺はこれで十分だよ…!」
審判団A「「・・・・・・。」」
審判団B「「・・・・・・。」」
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:17:07 ID:h9AzUE9.
主審A「…。」ピピッ
イーラ「……!」
第4審判A「…。」 [0:15]
六花「待って、審判さん…まだ時間あるんだよね…?」
主審B「!!」ピピピピピピ!
六花「!?」
主審B「」イエローカードビシッ
六花「ロスタイムなんでしょ!?何で最後ぐらい自由にさせてくれないの!?」
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:17:39 ID:h9AzUE9.
主審B「……!?」
イーラ「いいんだ、キュアダイヤモンド…俺はもうこれで満足したから…」
六花「ねえ…貴方の最後、私も付き添って大丈夫かな…?」
イーラ「えっ…!?」
六花「貴方も寂しいかもしれないし…出来ることなら、1秒でも長く一緒に居たいの…」
イーラ「でもお前も時間無いし…キュアハート達のこともあるはずだろ?」
六花「うん…でも私はイーラと会う前に、ママやありす達とは目一杯話せたから…もうこれ以上やり残したことはないわ。」
六花「本当は時間止められてなかったら、マナとも一緒に居たかったけど…」
イーラ「キュアハート、時間止められてるのか…!?」
六花「うん、マナもラケルも、無事だったけど私の事故現場に居合わせちゃって…」
六花「でも、マナみたいに貴方に愛を分け与えることが、ロスタイムでやり残した、プリキュアとしての最後の使命だから…!」
イーラ「……。」
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:18:10 ID:h9AzUE9.
―――――――――
――――――
―――
実況「ロスタイムを戦い抜いたイーラ選手が、最後の時を迎えようとしています…!」
イーラ「俺が消滅した場所…ここで大丈夫だよな…?」
主審A「…。」コクッ
第4審判A「…。」 [0:01]
審判団B「「…。」」
イーラ「じゃあ…俺は先に行くから…」
六花「こんなに切ないことってあるんだね…」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:18:47 ID:h9AzUE9.
イーラ「なあ、キュアダイヤモンド…」
六花「イーラ…?」
イーラ「他からは嫌われる存在かもしれないけど…俺はジコチューとして生まれてきた事は、結果的に良かったと思ってる…」
イーラ「そうじゃないと…プリキュアだったお前に会うことも、無かったかもしれないから…これも、一つの運命なのかな…!」
六花「…私も、あなたに会えて本当によかったわ。また生まれ変わったときは…ずっと友達でいようね…!」
イーラ「…ああ……!」
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:19:22 ID:h9AzUE9.
六花「…。」チュッ…
イーラ「……!」
六花「ありがとう、イーラ…」
………。
イーラ「ありがとな、六花……!」
主審A「…。」
[0:00]
ピッ,ピッ,ピィ--------ッ…
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:19:57 ID:h9AzUE9.
六花「うぐっ……イーラ……」ボロボロ…
審判団B「「……。」」
審判団A「「……。」」
主審B「…。」ポンポンッ
六花「……。」チラッ
第4審判B「……。」[0:12]
六花「そうね…私もそろそろ元の場所に行かないと……!」
実況「さあ菱川選手、敵同士という壁を乗り越えてパスを繋ぎ、再び走り出しました!」
解説「残り僅かな時間、とにかく前へ進んでほしいですね…!」
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:20:28 ID:h9AzUE9.
―――――――――
――――――
―――
六花「はぁ…はぁ…ようやく間に合ったわね…」
主審B「…。」ゼエゼエ
副審1B「…。」ハアハア
副審2B「…。」クタクタ
第4審判B「…。」ハアハア [0:02]
六花「一つだけ…済ませてないことがあるわ…。」
主審B「…。」
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:21:02 ID:h9AzUE9.
マナ「――――――」
六花「マナ…」
マナ「――――――」
六花「……!」ダキッ
六花(マナ…時間止められて最後に話せなかったのは残念だけど、あなたとずっと一緒に過ごした日々は、ずっと忘れないわ…!)
六花(ずっとこれからも、みんなに愛を振りまいていってね…!)
第4審判B「……。」 [0:01]
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:21:43 ID:h9AzUE9.
六花「最初に轢かれた時と、同じ大勢になればいいのね…」
主審B「…。」コクッ
六花「ねえ、審判さん…」
主審B「…?」
六花「さっきはきつい事を言ってしまったけど、私にこれだけの時間をくれて、本当にありがとう…!」
主審B「…。」イエイエ
六花(医者の夢は志半ばだったけど…私の人生、家族やマナ達と、たくさんの人に会えて、本当に幸せだった…)
六花(それに、ロスタイムで最後にイーラともようやく解り合えた…本当に悔いのない人生だった…!)
六花(―――ありがとう、さようなら…!)
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:22:22 ID:h9AzUE9.
主審B「…。」
[0:00]
ピッ,ピッ,ピィ--------ッ…
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/20(木) 22:23:23 ID:h9AzUE9.
少々雑な部分もありましたがこれにて完結です。
それでは完結報告書きに行ってきます。
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/21(金) 21:25:47 ID:epPr.TtM
またロスタイム書いてくれたんだありがとう!
ドラマにも二人ともロスタイムだった回があったね
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