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武内P「担当Pの浮気に困っている?」
-
まゆ「そうなんです……どうにかなりませんか?」
武内P「……あの、佐久間さん?」
まゆ「はい?」
武内P「そもそも、貴女と彼は付き合っていません……よね?」
まゆ「はい?」
武内P「あの、佐久間さん?」
まゆ「はい?」
まゆ「はい?」
武内P「……何でもありません」
-
「……」
羞恥に頬を染め、目に涙を溜める天使を救ったのは、一人の少女。
怠惰な人間だと皆は彼女を言うが、私はそうは思っていない。
彼女は、とても情に厚く、同じユニットのメンバーの二人を大切に想っている。
そんな彼女が取った行動、それは……
……――放屁。
最初に鳴った音よりも、大きな放屁の音が部屋に響いた。
続けて、
――おイモ食べたら、出るのは仕方ないよね〜。
と、あっけらかんと、笑顔で言い放ったのだ。
腹に力を込めて出したであろう屁の音と、
彼女のその様子を見て、他の二人は、クスクスと笑い声を上げていた。
――ドボンッ!
……と、三発目……三人目の彼女が、放屁をするまでは。
優しさは時に人を傷つけると言うが、それは、あまりにも盛大な自爆音だった。
-
「……甘〜い」
苦い思いが、胸の内で三三七拍子を軽快に刻む。
――二人にだけ、恥ずかしい思いをさせるのは、いけない。
確認してはいないが、彼女が放屁をしたのは、それが理由だろう。
ただ、その思いが強すぎただけ。
空砲ではなく、実弾が飛び出した。
リハーサルではなく、本番が始まってしまっただけなのだ。
「……」
友を想う心の在り方、そして、その結果を……どうして責められるだろう。
強いて注意するとしたら、作っている最中の、つまみ食いだけ。
かなりの量をつまみ食いしていなければ、あの威力は出ない。
音だけ聞いたなら、346プロダクションがテロリストに襲われたと勘違いする爆音だった。
「あっ……あと、残り一個しかない」
切なげな声を聞きながら、私は再度確認した。
ゴミ袋、よし。ウェットティッシュ、よし。ゴム手袋、よし。
-
この板でしかこのシリーズ読んでない人はこの展開について来られるのだろうかw
-
「……」
本来ならば、マスクも着用したい所ではある。
しかし、あまりにも重装備が過ぎると、相手を傷つけかねない。
必要最低限で、最大の効果をもたらしてくれる物だけを選び抜いた。
……お願いします、選ばせないでください。
「あと……一個……」
彼女は、どうしたのだろうか。
早く、最後の一つを片付けて頂き、片付けを始めたいのですが。
「あの……プロデューサーさん」
彼女は、そんな私の心情などいざ知らず、
「お一つ、いかがですか?」
笑顔で、信じられない言葉を口にした。
彼女の優しさが、サツマイモの牙となって私に襲いかかってきた。
-
「今日は、とっても上手に出来たんですよ」
彼女が、お菓子を作って持ってくるのは、自分が楽しむためだけではない。
作ったお菓子を食べた人が、
幸せそうな顔をしているのを見るのが好き……なのだそうだ。
「あっ、いえ……その……!」
確かに、私はスイートポテトを食べてはいませんでした。
そして、貴女が優しい方だと言うのは、十分に理解しているつもりです。
理解していますが……理解していますが!
「今、ですか……!?」
その申し出は、私の理解の範疇を越えています!
「美味しいから、大丈夫ですよ〜」
これ程薄っぺらい「大丈夫」は、聞いたことがなかった。
向けられたバスケットは、さながら砲身のよう。
プロジェクトルームは、異臭立ち込める戦場へと変わっていた。
-
「……!」
いくら彼女が大切な担当アイドルだとしても、
糞の臭いの充満する此処で甘味を食す気にはなれない。
この場合、危険手当を申請したら受理されるだろうか?
「そ……そう、ですか」
何とか、スイートポテトを躱しつつ、片付けたい。
サツマイモ、砂糖、牛乳、バターで構成された一個の砲弾。
貰ったら……食らったら、耐えきれるか自信が無い。
美味しいから大丈夫で無く、非常に不味い事になる可能性が高い。
「はい♪」
ボムンッ!
「っ!?」
そんな、私の心の内を見透かしたような、威嚇射撃。
自然と足は止まり、縫い止められたように動かなくなった。
……まあ、あれだけ食べたら、また出ますよね。
-
「美味しいから、大丈夫ですよ〜」
待ってください。
待ってください、待ってください!
あの……本当に、今、食べなくてはいけませんか!?
――と、叫び声を上げそうになった時……見てしまった。
「っ……!」
バスケットを差し出す彼女の手が、震えているのを。
よく見れば、足先も微かに震えていた。
甘い物……スイートポテトを食べた幸せは、末端神経まで伝達しきっていなかったのだ。
「どうぞ♪」
だと言うのに……彼女は、私に最後の一個を差し出してきているのだ。
「……ありがとう、ございます」
……残念ながら、感謝の気持ちは一切籠められなかった。
-
・ ・ ・
「……」
私は、勝った。
彼女達が歩んできた道のりの記憶が、リバースをせき止めたのだ。
江戸切子職人の方の顔が浮かんだ時は危なかったが、耐えた。
吐き気をこらえつつ、脱糞の後処理をやり遂げたのだ。
「……」
彼女の言った通り、確かに、スイートポテトの出来は素晴らしかった。
あの様な状況でなければ、ただ、純粋に楽しむことが出来たのだろう。
そうならなかった事は悔やまれるが、仕方が無い。
――また作ってきますね〜。
彼女はそう言っていたが、食べる時は、どこかに隠れていよう。
そう、考えながら、沈みゆく夕日の美しさに、目を細めた。
私は……秋が、少し嫌いになった。
おわり
-
乙
糞まで食べてこそのP
-
沢山食べるから沢山出る
沢山出るから緩むんだよな
理屈は分かる
-
我慢しきれなかったんだな(下ネタをw)
-
この板の新規にいきなり大は刺激強すぎないか
年少組の小くらいから段階踏んだほうが良いのでは
-
今までと違って処理描写がさらっと流されてるのでセーフ
-
かな子の尿は甘い味と香りがしそう
-
肝臓どころか膵臓も逝ってんじゃねーか!
-
書きます
武内P「禁酒令、ですか」
-
楓「はい」
武内P「はあ……そう、ですか」
楓「ひどいと、思いませんか?」
武内P「あの……何故、それを私に?」
楓「……やっぱり、そうですよね」
楓「ひどいと、思いますよね」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
-
武内P「待ってください! 私は、まだ何も!」
楓「えっ?」キョトン
楓「……?……?」オロオロ!
武内P「あの、事情を説明して頂けませんか!?」
楓「あっ、そうですよね……すみません、私ったら」
楓「一緒に、直談判してくださるのに」
楓「事情を説明しないと、困っちゃいますよね」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
-
武内P「待ってください! 直談判、ですか!?」
楓「えっ?」キョトン
楓「……?……?」オロオロ!
楓「!」ポンッ!
武内P「いえ、あの! 何を納得なさったのですか!?」
楓「ふふっ! ビールは、浴びーるけど……」
楓「ブランデーは、かぶらんでー♪ うふふっ!」
武内P「……」
武内P「あの! それは今、全く関係の無いダジャレです!」
-
武内P「誰に、直談判しようと言うのですか!?」
楓「えっ?」キョトン
武内P「まさかとは、思いますが……」
楓「専務でーす♪」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……良い、笑顔ですね」
楓「では、一緒に直談判してくださる、という事で」
楓「宜しくおねがいします」ペコリ
武内P「っ!? 待ってください!」
武内P「笑顔を褒めたのは、了承の返事ではありません!」
-
武内P「専務に、禁酒を言い渡されたのですね……」
楓「ひどいと、思いますよね」
武内P「その……何と言って良いものか、はい」
楓「私に、お酒を飲むなだなんて……」
武内P「……」
楓「そう言われると、何故か余計に美味しく感じちゃって」
楓「……駄目な大人ですね、私」
武内P「……」
武内P「いえあの! 全く禁酒出来ていませんね!?」
-
武内P「何か、あったのですか……!?」
楓「えっ?」キョトン
楓「ええ、と……特に、無いと思います」キッパリ!
武内P「成る程……そう、ですか」
楓「専務に言われたのは――」
楓「酔っ払って、奏ちゃんに迷惑をかけるのはいかがなものか、って」
楓「君は、25歳の良い大人なのだから……」
楓「……17歳の彼女を困らせるなら、お酒は控えなさい、って」
武内P「……」
武内P「それは……ぐうの音も出ない、正論ですね」
-
武内P「特に無い、という発言は一体……?」
楓「女はみんなLie♪ La♪ Lie♪ ほんの少し、嘘つき♪」
武内P「歌わないでください」
楓「……」スイスイッ
武内P「踊らないでください」
楓「……」
楓「……!」ムスッ!
武内P「……高垣さん、待ってください」
武内P「今、私が怒られる要素はありましたか!?」
-
武内P「高垣さん」
楓「はい」
武内P「お話は……わかりました」
武内P「ですが……どうして、直談判に私を同行させようと?」
楓「一緒に、笑顔で♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「高垣さん!? 理由を説明していただけますか!?」
-
武内P「……」
楓「……貴方と専務は平行線だ、と」
楓「そういったお話をされたと聞いています」
武内P「え、ええ……そうですね」
楓「つまり……専務が、禁酒派なら――」
楓「――貴方は、飲んだくれても良い派」
楓「……――違いますか?」キランッ!
武内P「違います」
楓「……」
楓「っ!?」
武内P「あの……驚かないで、頂けますか?」
-
楓「……!?……!?」オロオロ!
武内P「たっ、高垣さん!? 落ち着いてください!」
楓「たっ、高垣楓です! 高垣楓です!」
武内P「存じています! わかっていますから!」
楓「そんな……貴方まで、禁酒しろって言ったら……!」
楓「事務所に、味方が居なくなっちゃうじゃないですか……!」
武内P「……」
武内P「既に、思い切り孤立なさっているじゃないですか!」
-
楓「……すみません、取り乱してしまって」
武内P「ええ……はい」
楓「はい?」キョトン
武内P「……いえ、何の問題もありません」
武内P「ですが……そういう事なら、禁酒なさっては?」
楓「と、思いもしましたが」
武内P「まずは、一週間程度、試しに……」
楓「大人しく飲めたら、完全解禁で良いのでは……と」
楓「――なるほど♪」
武内P「待ってください!」
武内P「言葉を挟んで、都合の良い方向に進めないでください!」
-
・ ・ ・
専務「……ふむ、成る程」
楓「それなら、どうでしょうか?」
専務「少し待ち給え」
専務「……君も、彼女と同じ意見なのか?」
武内P「わ」
楓「お仕事に、大きいも小さいもありません」
武内P「……」
専務「高垣楓、その話は今関係無い」
-
専務「だが……完全解禁は、了承しかねるな」
専務「反動で、大きな問題を起こしかねない」
楓「その心配はありません」
専務「? 何故、そう言い切れる」
楓「……」ジッ
武内P「……」
武内P「えっ!?」
専務「ふむ……彼を見張りにつける、と」
武内P「えっ!?」
-
武内P「まっ、待ってください! あの……何故!?」
専務「良いでしょう、やってみなさい」
専務「それで、道が開けるというのならば」
楓「いいえ、もう……道は開けています」
楓「だって、大手を振ってお酒が飲めるんですもの」
専務「……呆れたものだな」
楓「はい。それが私、高垣楓です」
武内P「待ってください! あの、専務!? 高垣さん!?」
武内P「私を置いて、話をまとめないでくださいますか!?」
-
・ ・ ・
武内P「……話が、まとまってしまった」
武内P「……」
武内P「何故……こんな事に……!?」
奏「――あら?」
奏「シンデレラプロジェクトの、プロデューサーさんじゃない」
武内P「速水さん……」
奏「……」
奏「何かあったの?」
-
・ ・ ・
奏「……ふぅん、そんな事になってたんだ」
武内P「……」
奏「なんだか、ごめんなさいね。私のせいで」
武内P「あっ、いえ! そんな事は、決して!」
奏「それじゃあ、ご褒美のキスを貰おうかな」
奏「ふふっ! 私のおかげで、楓さんと飲みに行けるんだもの」
武内P「……」
奏「……もう! 冗談よ、冗談! ふふっ!」
-
奏「でも、これで酔った楓さんから電話は来なくなるのかしら」
奏「それはそれで、少し残念な気もするわね」
武内P「……」
奏「それじゃ、酔った楓さんの面倒を見るの、お願いね」
武内P「……頑張ります」
奏「だけど、禁酒令……ね」
武内P「……?」
-
武内P「速水さん……?」
奏「楓さんに禁酒させるのって、難しいと思わない?」
武内P「え、ええ……そう、ですね」
奏「無理に禁酒させて、あの人の笑顔が曇ったりしたら……ね」
武内P「はい……それは、私も考えました」
奏「そうよね」
奏「迷惑をかけないなら、禁酒までさせることはない」
奏「……そう、貴方も思ったんじゃないの?」
奏「だから……渋々だけど、申し出に同意した」
奏「……違う?」
武内P「……ええ、まあ」
-
奏「まあ、とにかく頑張ってちょうだい」
武内P「……ありがとうございます」
奏「貴方って、本当につれない人だものね」
武内P「えっ?」
奏「ううん、こっちの話」
奏「本当に、色々な意味で――」
奏「控えた方が良い」
奏「……ただ、それだけの話よ」
おわり
-
楓さんに禁酒をさせる? 例の指輪が必要だな
-
いっつも思うがあんた物書き系を本業にしとるじゃろ
じゃないとこんなにスラスラと毎日かけんわな
-
妊娠したら禁酒したってネタがあったような
-
そうか、妊娠させれば禁酒させることができるのか
-
楓さんのオロオロが見れて最高だったけど
バシバシが無くて無念
-
奏くんには映画を禁止・・・いやあんま効果ないな
-
杏にはサボり禁止令を出して発狂してしそう
-
楓さんかわいかった
-
迷ったのでどっちか書きます
1、武内P「もみやで、ですか」
2、志希「アポクリン汗腺!!!」
>>717
-
1
-
書きます
武内P「もみやで、ですか」
-
奏「……ええ」
武内P「速水さんのサインが、そう読まれてしまう、と」
武内P「……成る程、事情はわかりました」
奏「ねえ、貴方にはどう見える?」
武内P「……」
武内P「……申し訳、ありません」
奏「……いえ、良いのよ」
-
奏「……そうよね、もみやで、よね」
武内P「でっ、ですが! 良いサインです!」
奏「……解説されなくても?」
武内P「えっ?」
奏「パッと見て、良いサインだと思える?」
武内P「……」
武内P「…………すみません」
奏「……ううん、良いの」
-
奏「……だから、相談なんだけど」
武内P「相談、ですか?」
奏「新しく、わかりやすいサインを考えようと思って」
奏「貴方も、協力してくれないかしら?」
武内P「……成る程」
武内P「私で良いのでしたら……はい」
武内P「出来る限り、協力させていただきます」
奏「ふふっ、ありがとう」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
-
割り込むようだけど有名人のサインってだいたい読めないし、ちゃんと見れば読めるだけマシよ
-
武内P「そうですね……まず、普通に名前を書いて頂けますか?」
奏「あら、どうして? 私のフルネーム、知ってるでしょう?」
武内P「速水さんの、筆跡を見るためです」
武内P「そこから、サイン用の崩し方を考えていこう、と」
武内P「……そう、思いまして」
奏「なるほどね」
奏「……」
…サササッ
奏「これで、どう?」
『もみやで』
武内P「……」
武内P「えっ?」
-
武内P「あ、あの……速水さん?」
奏「ん? どうしたの?」
武内P「今のサインでなく、ですね……」
奏「……あっ」
奏「やっ、ヤダもう!/// サインの話をしてたから……つい///」
武内P「い、いえ……問題ありません」
奏「駄目ね……癖になってるみたい」
…サササッ
奏「ほら、これで問題ないでしょう?」
『もみやで』
武内P「……」
武内P「えっ?」
-
武内P「……速水さん?」
奏「? どうしたの?」
武内P「私を……からかって、おられるのでしょうか?」
奏「何よ、急に」
奏「……ふふっ! でも、それも楽しそうね」ニコリ
奏「でも、今は新しいサインを考え――」
『もみやで』
奏「――えっ!?」バッ!
武内P「……」
武内P「えっ!?」
-
武内P「はっ、速水さん!?」
奏「えっ、ちょっと……えっ!?」
武内P「お願いします! 演技だと仰ってください!」
奏「……待って……ちょっとだけ待って!」
武内P「……!?」
奏「……!」
…サササッ!
奏「……うっ……うううっ……!」プルプル!
『もみやで』
武内P「……」
武内P「これは……深刻な事態ですね」
-
奏「なんで……どうして……!?」
武内P「職業病の一種、でしょうか」
奏「職業病!?」
武内P「っ! 速水さん! 学校で、何かに名前を書きましたか!?」
奏「えっ? ええ、と……確か、この間受けたテストが……」
…ゴソゴソッ
奏「……そんなっ!? サインで名前が書かてる……!?」
『もみやで 26点』
武内P「待ってください!」
武内P「その、あっ、んんん……! んんんっ……!」
-
その名前で有効なのか
普通は無効で0点だ
-
奏「私……実生活でも、名前をサインみたいに書いてたの……!?」
奏「それも、無意識の内に……!?」
武内P「は、速水さんがショックを受ける気持ちはわかります」
武内P「ですが、その……点数が……はい」
奏「? 点数? それのどこが――」
奏「っ! 見て!」
奏「名前にも○がついて、1点オマケされてるわ!」
武内P「あの! そういった細かい部分ではなく!」
-
武内P「その……は、速水さんは勉強が……」
奏「? どうかしたの?」
武内P「……いえ、その問題は、今は置いておきましょう」
奏「?」
武内P「まずは、漢字でフルネームを書いて頂けますか?」
奏「ええ、わかったわ」
…サササッ
奏「……ふふっ!」ニコッ!
『もみやで』
奏「……」ズーン…!
武内P「……は、速水さん! 笑顔です!」
-
奏「まさか、自分の名前も漢字で書けないなんて、ね」
奏「アイドルっていうのは、作り上げた幻みたいなもの、って事かしら」
奏「本当の私――速水奏はどこにも居ない……」
奏「居るのは、そう――」
『もみやで』
奏「――彼女だけ」
武内P「待ってください! 速水さん、待ってください!」
武内P「ミステリアスに諦めないでください、速水さん!」
-
・ ・ ・
奏「うっ……くっ……!」プルプル!
カキカキ…
『速』
武内P「速水さん、頑張ってください!」
奏「くっ、ううっ……んっ……!」プルプル!
カキカキ…
『速水』
武内P「あと一文字! もう少しです、速水さん!」
奏「……うああっ!」
サササッ!
『速水もみやで』
武内P「っ……惜しい!」
-
武内P「まさか……速水さんのプロ意識が、ここまでのものとは……」
奏「……」
武内P「速水さん、もう一度挑戦しましょう」
武内P「1時間前よりも、確実に進歩が見られます」
奏「……もういい」
武内P「えっ?」
奏「私……速水奏、やめる!」
武内P「っ!?」
-
武内P「待ってください! 速水さん!」
武内P「あの……ええ、と……やめる、とは……!?」
奏「……聞いての通りよ」
奏「さようなら――速水奏」
奏「……そして、こんにちは――」
サササッ!
『もみやで』
奏「――新しい私」
奏「……」
奏「っ……!」ズーン…!
武内P「あ、あの……速水さん」
武内P「そこまで無理に、別れを告げないでください……」
-
武内P「……もう一度だけ、挑戦しましょう」
奏「……でも」
武内P「安心してください」
武内P「私は、最後まで見守っています」
奏「もしも……駄目だったら……?」
武内P「その時は、漢字のフルネームの判子を作りに行きましょう」
奏「あら……ふふっ!」
奏「どさくさに紛れて、デートのお誘い?」
武内P「いえ、違います」
-
・ ・ ・
奏「それじゃあ……いくわ……!」プルプル!
カキカキ…
『速』
武内P「……!」
奏「うっ、ううっ……っく……!」プルプル!
カキカキ…
『速水』
武内P「速水さん……笑顔です」ニコリ
奏「っ!?///」ビクッ!
サササッ!
『速水♡奏』
武内P「っ! 書け――……えっ!?」
-
奏「ちょっと……きゅ、急に何……?///」ドキドキ!
武内P「えっ?」
奏「貴方って、いっ……今みたいに笑うんだ///」ドキドキ!
武内P「私は……笑っていましたか?」
奏「すぅ……ふぅ……あのね、不意打ちは良くないわよ」
武内P「……はあ」
奏「ま、まあ……名前は書けたし――」
『速水♡奏』
奏「っ!?」バッ!
武内P「っ!」サッ!
武内P「……お、おめでとうございます! 速水さん!」
-
奏「いやでも、名字と名前の間に……!」
武内P「あっ……アクセント! ちょっとした、アクセントです!」
奏「アクセント!?」
武内P「アイドルと、普通の女子高生を切り替えるスイッチの――」
武内P「――今のは忘れてください!」
奏「……アクセン――」
サササッ
『速水♡奏』
奏「――……ト」ジイッ!
武内P「……!」
-
・ ・ ・
奏「……出来た」
『もみやで』
『速水奏』
奏「どっちも……自由に、書き分けられるようになったわ!」
武内P「本当に……本当に、おめでとうございます……!」
武内P「余分なマークも、一切なく……完璧です」
奏「……ふふっ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
-
奏「これだけ頑張ったんだもの、ご褒美のキスは貰えるわよね?」ニコッ!
武内P「いえ、あの……それは……出来ません」
奏「もう、貴方って本当につれない人ね」
武内P「……」
奏「でもまあ、良いわ」
奏「チャーミングな笑顔も見られたし、ね」ニコリ
武内P「……」
-
奏「それで……最初の話に戻るけど」
武内P「えっ?」
奏「? どうしたの?」
奏「コレに代わる――」
サササッ…
『もみやで』
奏「――新しいサインを考える、って話でしょう?」
武内P「……」
-
武内P「……速水さん」
奏「? 何?」
武内P「貴女のサインは、とても、よく考えられているものです」
武内P「一見、『もみやで』に見えてしまいますが……」
武内P「よく見ればわかる……正に、貴女らしいサインです」
武内P「なので、サインを変える必要は無い、と」
武内P「……そう、思います」
奏「……」
-
武内P「確かに、歩み寄る事も大切です」
武内P「しかし、それによって貴女の魅力の一部が損なわれてしまう」
武内P「……それは、あってはならない事です」
奏「……そうね」
奏「確かに、貴方の言う通りだわ」
奏「一見しただけでわかられるような、安い女じゃない」
奏「だから、サインはこのままで……って事よね?」
武内P「はい」
-
・ ・ ・
武内P「……やっと、帰って頂けたか」
武内P「……」
武内P「しかし……表面化していない問題も、解決できた」
武内P「テストの点数に関しては……」
武内P「……」
武内P「……笑顔です」
武内P「しかし……それにしても――」
https://i.imgur.com/ZJSJcd5.png
武内P「もみやで、ですね」
おわり
-
ダラッと再開してしまったので、一旦挨拶を
速報のスレでは宣言していたのですが、
武内P「さいきっく・おいろけビーム」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509196255/
このスレを立てて丁度一年になる、
10/28(日)
この日がラストだったか、この時点でやってるスレだかで終わります
どちらにするかは、進行度でテキトーに決めます
ここまで続けられる程、スレ住民に恵まれる豪運!
もう書いた内容をかなり忘れてるので、ネタかぶりは申し訳ない
残り一ヶ月、宜しくお願いします
-
にしこり
-
乙
武内奏なら絶対間違えずに書けるよね?
しかしあと一月とは寂しくなるな
すっぱり書くのやめちゃうの?勿体ない…
-
クラウザーさんに影響受けちゃった、だりーをください!
-
カイザーウェイブぶっ放すだりー?
-
桃鉄やっててだんだん険悪になっていくアイドル達お願いします
-
ドカポンのほうがいいと思います!
-
おいおいマリオパーティがあるでしょうが
-
書きます
武内P「ゲーム機を置きたい……ですか」
-
杏「それくらい良いと思わない〜?」
武内P「いえ、しかし……」
杏「杏達もさ、まだまだ子供なんだよ」
杏「だから、ゲームでもしてリフレッシュ〜、ってね!」
武内P「お話は……わかりました」
杏「おおっ! それじゃあ!」
武内P「許可、出来ません」
杏「……」
杏「いやいやいやいや」
-
杏「お話はわかったんなら、置く流れじゃないの?」
武内P「ですが……此処は、職場なので」
杏「職場だからこそ、必要なんだよ」
杏「ゲームを通じて、親睦を深めるのさ」
武内P「……成る程」
杏「おおっ! それじゃあ!」
武内P「許可、出来ません」
杏「……」
杏「いやいやいやいや」
-
杏「もー! 成る程、って言ったじゃんか!」
武内P「ゲームでなくとも、親睦は深められます」
杏「ゲームじゃないと、深まらないものもあるよ」
武内P「……」
杏「試しに一週間だけ!」
杏「その間、真面目に働くからさ〜!」
武内P「……!」
武内P「そこまで、ゲームを置きたい……と」
-
・ ・ ・
武内P「……説得され、置いてみましたが」
杏「……」
凛「シンデレラプロジェクト最強は!」ワンワンワンワン!
凛「この私の! ドンキーだから!」ワンワンワンワン!
アーニャ「ニェニェニェニェ――ット!」ガフガフガフガフ!
アーニャ「私の! クッパ! です!」ガフガフガフガフ!
武内P「溝が、深まっているように見えるのですが」
杏「……」
-
杏「いや、ほら……違うって」
武内P「そう、でしょうか?」
杏「そうだよ! 白熱するほど、仲良くなってるんだって!」
凛「……ちっ! しぶとい……!」ガルルル…!
アーニャ「メテオミス、残念ですね?」グルルル…!
凛「ふーん……そっちも、J上A外したけどね」ガルルル…!
アーニャ「逃げるのも、得意みたいですね?」グルルル…!
武内P「……双葉さん?」
杏「……」
-
・ ・ ・
武内P「……ソフトを変えてみましたが」
杏「……」
凛「また、残りは私達だけみたいだね!」ワンワンワンワン!
凛「行くよ! 蒼い爆風が、駆け抜けるように!」ワンワンワンワン!
アーニャ「フショー、フパリ……アー、全て順調、です」ガフガフガフガフ!
アーニャ「ここに爆弾を……ヌ、パカー(じゃあ、またね)」ガフガフガフガフ!
武内P「余計に、溝が深まっていませんか?」
杏「……」
-
杏「いや、ほら……違うって」
武内P「そう、でしょうか?」
杏「そうだよ! さっき、二人ちょっと協力してたし!」
凛「余計な雑魚は、先にレッスンに行ったからね……!」ガルルル…!
アーニャ「美波は、可愛い――弱さでしたね?」グルルル…!
凛「未央も、兄弟とやってるって言ってたけど……くっ」ガルルル…!
アーニャ「コームナトカ(小さな部屋)……また、ですね」グルルル…!
武内P「……双葉さん?」
杏「……」
-
ボンバーマンかな?
-
・ ・ ・
武内P「……もう、諦めませんか?」
杏「……」
凛「ふふっ!……っふ、ふっ、くくくっ!」ルンルンッ!
凛「ねえ、借金生活は楽しい? っくくっ!」ルンルンッ!
アーニャ「ニェート……ニェニェニェ〜〜ット……!」イライライラ!
アーニャ「ニェ――ット! ハワイに!? ボンビー!?」ガーン!
杏「いや! あれはあれで、正しい姿だって!」
武内P「……」
-
武内P「ですが……CPU2の、実質タイマン状態です」
杏「……」
武内P「……双葉さん」
凛「あははっ、楽し……えっ? ちょっ、待っ……!」アセアセ!
アーニャ「ダー……ダーダーダー! そう、です! そう! 青いの!」グッ…!
凛「……ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
アーニャ「ダダッ……ダ――ッ!!」グッ!
杏「待って! まだ、諦めないでよ!」
武内P「……」
-
・ ・ ・
武内P「……いっそ、開き直って対戦ゲーム、との事でしたが」
杏「……」
凛「蒼い風が……アンタを呼んでるよ」
ヒュウゥッ…!
アーニャ「なら吹き飛ぶのが……潔い、ですね?」
ヒュウゥッ…!
武内P「……双葉さん?」
杏「……」
-
誤)>武内P「……いっそ、開き直って対戦ゲーム、との事でしたが」
正)>武内P「……いっそ、開き直って格闘ゲーム、との事でしたが」
-
武内P「何故、あれを選んだのですか?」
杏「……CAPCOMじゃ、安易かなって思ってさ」
未央「しぶりん!? それ、私もやるの!?」
卯月「3vs3って……あの!? 凛ちゃん!?」
美波「好きなんでしょ、こういうの……って! い、イキますっ♡」ビクンッ!
蘭子「こ、この笑い方っ……! クックックッ……ハッハッハッ……」
蘭子「ハァーッハッハッハッ!……良い!」
武内P「……他の方を巻き込んだだけですが」
杏「……」
-
・ ・ ・
杏「もう! どうすりゃ良いのさ!」
武内P「ゲームを置くのは、諦めましょう」
凛「ちょっと! 私、狙われてるんだけど!?」ワンワンワンワン!
アーニャ「リンは、高コストです! 当たり前、です!」ガフガフガフガフ!
莉嘉「みりあちゃん、着地取りヨロシクっ☆」
みりあ「うんうん! 莉嘉ちゃんナイス釣り〜!」
杏「おっ、ナイスクロスじゃんか〜」
武内P「双葉さん、話を聞いてください」
-
武内P「ゲームを置くべきでは、ありません」
杏「……まだ、判断するには早いんじゃないの」
凛「はあああ!? 先落ちとか、有り得ないでしょ!」ワンワンワンワン!
アーニャ「フォロー、無し! 考え、無し! 無理、です!」ガフガフガフガフ!
莉嘉「無理に前出てきてるから、そっち先にしよっか☆」
みりあ「うんうん! 飛んで火にいる夏の虫だね!」
杏「思い切り良いなぁ」
武内P「双葉さん、もう判断をしても良いと思います」
-
・ ・ ・
杏「ほら! あれを見てよ!」
武内P「……」
凛「何発打っても、勝つのは私だから!」ワンワンワンワン!
アーニャ「ニェート! 私が、勝ちます!」ガフガフガフガフ!
みく「ふんぬぐぎぎ! みくが一番にゃああ!」ニャンニャンニャンニャン!
菜々「ボールを相手のゴールへ……シュウウ――ッ!」ミンミンミン!ミンミンミン!
杏「すごくない!? ドラえもんのバトルドームだよ!?」
武内P「いえ、あの……それが……!?」
菜々「超! エキサイティン!」
-
・ ・ ・
武内P「双葉さん」
杏「……」
武内P「あっという間に、最終日になってしまいましたが……」
杏「……まあ、そうだね」
武内P「まだ、諦めきれませんか?」
武内P「これだけの人数が居て、ゲームを置いても……ですね」
武内P「何にせよ、待ちが発生し……プレイ出来ない人が出てきます」
杏「……」
-
武内P「他にも理由は……はい、ありますが……」
武内P「プロジェクトルームに、ゲームは置くべきでない、と」
武内P「……そう、思います」
杏「……要は、さ」
杏「――ゲームして、リフレッシュ出来て」
杏「――ゲームを通じて、親睦を深めて」
杏「――皆が、ケンカしなければ……良いんだよね?」
武内P「ええ、そうですが」
武内P「この六日間で、それは難しい、と」
武内P「……そう、考えました」
杏「……」
杏「っへへへ……!」ニヤリ
-
・ ・ ・
ちひろ「えっ!? ゲームを置くの、許可したんですか!?」
武内P「……はい」
ちひろ「えっと、聞いた様子じゃ到底無理そうだったんですけど……」
武内P「私も……そう、思っていました」
ちひろ「今日のゲームは、ケンカは無かったんですか?」
武内P「……皆さん、いい笑顔でした」
武内P「……私の、プレイする姿を見て……!」
ちひろ「……」
ちひろ「……ああ、なるほど」
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