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武内P「担当Pの浮気に困っている?」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/05(水) 00:19:12 ID:c9468FTE
まゆ「そうなんです……どうにかなりませんか?」

武内P「……あの、佐久間さん?」

まゆ「はい?」

武内P「そもそも、貴女と彼は付き合っていません……よね?」

まゆ「はい?」

武内P「あの、佐久間さん?」

まゆ「はい?」


まゆ「はい?」


武内P「……何でもありません」

673以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 23:04:04 ID:u59JLeQs

「……」


 羞恥に頬を染め、目に涙を溜める天使を救ったのは、一人の少女。
 怠惰な人間だと皆は彼女を言うが、私はそうは思っていない。
 彼女は、とても情に厚く、同じユニットのメンバーの二人を大切に想っている。
 そんな彼女が取った行動、それは……


 ……――放屁。


 最初に鳴った音よりも、大きな放屁の音が部屋に響いた。
 続けて、


 ――おイモ食べたら、出るのは仕方ないよね〜。


 と、あっけらかんと、笑顔で言い放ったのだ。
 腹に力を込めて出したであろう屁の音と、
彼女のその様子を見て、他の二人は、クスクスと笑い声を上げていた。


 ――ドボンッ!


 ……と、三発目……三人目の彼女が、放屁をするまでは。
 優しさは時に人を傷つけると言うが、それは、あまりにも盛大な自爆音だった。

674以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 23:22:33 ID:u59JLeQs

「……甘〜い」


 苦い思いが、胸の内で三三七拍子を軽快に刻む。


 ――二人にだけ、恥ずかしい思いをさせるのは、いけない。


 確認してはいないが、彼女が放屁をしたのは、それが理由だろう。
 ただ、その思いが強すぎただけ。
 空砲ではなく、実弾が飛び出した。
 リハーサルではなく、本番が始まってしまっただけなのだ。


「……」


 友を想う心の在り方、そして、その結果を……どうして責められるだろう。
 強いて注意するとしたら、作っている最中の、つまみ食いだけ。
 かなりの量をつまみ食いしていなければ、あの威力は出ない。
 音だけ聞いたなら、346プロダクションがテロリストに襲われたと勘違いする爆音だった。


「あっ……あと、残り一個しかない」


 切なげな声を聞きながら、私は再度確認した。
 ゴミ袋、よし。ウェットティッシュ、よし。ゴム手袋、よし。

675以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 23:27:37 ID:jJyZ2cMY
この板でしかこのシリーズ読んでない人はこの展開について来られるのだろうかw

676以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 23:33:51 ID:u59JLeQs

「……」


 本来ならば、マスクも着用したい所ではある。
 しかし、あまりにも重装備が過ぎると、相手を傷つけかねない。
 必要最低限で、最大の効果をもたらしてくれる物だけを選び抜いた。
 ……お願いします、選ばせないでください。


「あと……一個……」


 彼女は、どうしたのだろうか。
 早く、最後の一つを片付けて頂き、片付けを始めたいのですが。


「あの……プロデューサーさん」


 彼女は、そんな私の心情などいざ知らず、


「お一つ、いかがですか?」


 笑顔で、信じられない言葉を口にした。


 彼女の優しさが、サツマイモの牙となって私に襲いかかってきた。

677以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/25(火) 23:49:51 ID:u59JLeQs

「今日は、とっても上手に出来たんですよ」


 彼女が、お菓子を作って持ってくるのは、自分が楽しむためだけではない。
 作ったお菓子を食べた人が、
幸せそうな顔をしているのを見るのが好き……なのだそうだ。


「あっ、いえ……その……!」


 確かに、私はスイートポテトを食べてはいませんでした。
 そして、貴女が優しい方だと言うのは、十分に理解しているつもりです。
 理解していますが……理解していますが!


「今、ですか……!?」


 その申し出は、私の理解の範疇を越えています!


「美味しいから、大丈夫ですよ〜」


 これ程薄っぺらい「大丈夫」は、聞いたことがなかった。
 向けられたバスケットは、さながら砲身のよう。
 プロジェクトルームは、異臭立ち込める戦場へと変わっていた。

678以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 00:04:47 ID:kOukKLCY

「……!」


 いくら彼女が大切な担当アイドルだとしても、
糞の臭いの充満する此処で甘味を食す気にはなれない。
 この場合、危険手当を申請したら受理されるだろうか?


「そ……そう、ですか」


 何とか、スイートポテトを躱しつつ、片付けたい。
 サツマイモ、砂糖、牛乳、バターで構成された一個の砲弾。
 貰ったら……食らったら、耐えきれるか自信が無い。
 美味しいから大丈夫で無く、非常に不味い事になる可能性が高い。


「はい♪」


 ボムンッ!


「っ!?」


 そんな、私の心の内を見透かしたような、威嚇射撃。
 自然と足は止まり、縫い止められたように動かなくなった。
 ……まあ、あれだけ食べたら、また出ますよね。

679以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 00:18:37 ID:kOukKLCY

「美味しいから、大丈夫ですよ〜」


 待ってください。
 待ってください、待ってください!
 あの……本当に、今、食べなくてはいけませんか!?


 ――と、叫び声を上げそうになった時……見てしまった。


「っ……!」


 バスケットを差し出す彼女の手が、震えているのを。
 よく見れば、足先も微かに震えていた。
 甘い物……スイートポテトを食べた幸せは、末端神経まで伝達しきっていなかったのだ。


「どうぞ♪」


 だと言うのに……彼女は、私に最後の一個を差し出してきているのだ。


「……ありがとう、ございます」


 ……残念ながら、感謝の気持ちは一切籠められなかった。

680以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 00:32:02 ID:kOukKLCY
  ・  ・  ・

「……」


 私は、勝った。
 彼女達が歩んできた道のりの記憶が、リバースをせき止めたのだ。
 江戸切子職人の方の顔が浮かんだ時は危なかったが、耐えた。
 吐き気をこらえつつ、脱糞の後処理をやり遂げたのだ。


「……」


 彼女の言った通り、確かに、スイートポテトの出来は素晴らしかった。
 あの様な状況でなければ、ただ、純粋に楽しむことが出来たのだろう。
 そうならなかった事は悔やまれるが、仕方が無い。


 ――また作ってきますね〜。


 彼女はそう言っていたが、食べる時は、どこかに隠れていよう。
 そう、考えながら、沈みゆく夕日の美しさに、目を細めた。


 私は……秋が、少し嫌いになった。


おわり

681以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 03:59:11 ID:6n9cRXyA

糞まで食べてこそのP

682以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 04:11:58 ID:2wSNHt.A
沢山食べるから沢山出る
沢山出るから緩むんだよな
理屈は分かる

683以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 04:22:26 ID:FwyvZvIs
我慢しきれなかったんだな(下ネタをw)

684以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 12:15:37 ID:9QNBUaIE
この板の新規にいきなり大は刺激強すぎないか
年少組の小くらいから段階踏んだほうが良いのでは

685以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 12:59:26 ID:I77byXHc
今までと違って処理描写がさらっと流されてるのでセーフ

686以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 15:12:40 ID:Fo3xiOGQ
かな子の尿は甘い味と香りがしそう

687以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 15:50:19 ID:8dVhU7FY
肝臓どころか膵臓も逝ってんじゃねーか!

688以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 21:58:02 ID:kOukKLCY
書きます


武内P「禁酒令、ですか」

689以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:00:03 ID:kOukKLCY
楓「はい」

武内P「はあ……そう、ですか」

楓「ひどいと、思いませんか?」

武内P「あの……何故、それを私に?」

楓「……やっぱり、そうですよね」


楓「ひどいと、思いますよね」


武内P「……」

武内P「えっ!?」

690以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:02:53 ID:kOukKLCY
武内P「待ってください! 私は、まだ何も!」

楓「えっ?」キョトン

楓「……?……?」オロオロ!

武内P「あの、事情を説明して頂けませんか!?」

楓「あっ、そうですよね……すみません、私ったら」


楓「一緒に、直談判してくださるのに」

楓「事情を説明しないと、困っちゃいますよね」


武内P「……」

武内P「えっ!?」

691以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:07:09 ID:kOukKLCY
武内P「待ってください! 直談判、ですか!?」

楓「えっ?」キョトン

楓「……?……?」オロオロ!

楓「!」ポンッ!

武内P「いえ、あの! 何を納得なさったのですか!?」


楓「ふふっ! ビールは、浴びーるけど……」

楓「ブランデーは、かぶらんでー♪ うふふっ!」


武内P「……」

武内P「あの! それは今、全く関係の無いダジャレです!」

692以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:11:49 ID:kOukKLCY
武内P「誰に、直談判しようと言うのですか!?」

楓「えっ?」キョトン

武内P「まさかとは、思いますが……」


楓「専務でーす♪」ニコッ!


武内P「……」

武内P「……良い、笑顔ですね」


楓「では、一緒に直談判してくださる、という事で」

楓「宜しくおねがいします」ペコリ


武内P「っ!? 待ってください!」

武内P「笑顔を褒めたのは、了承の返事ではありません!」

693以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:16:24 ID:kOukKLCY
武内P「専務に、禁酒を言い渡されたのですね……」

楓「ひどいと、思いますよね」

武内P「その……何と言って良いものか、はい」

楓「私に、お酒を飲むなだなんて……」

武内P「……」


楓「そう言われると、何故か余計に美味しく感じちゃって」

楓「……駄目な大人ですね、私」


武内P「……」

武内P「いえあの! 全く禁酒出来ていませんね!?」

694以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:23:39 ID:kOukKLCY
武内P「何か、あったのですか……!?」

楓「えっ?」キョトン

楓「ええ、と……特に、無いと思います」キッパリ!

武内P「成る程……そう、ですか」

楓「専務に言われたのは――」


楓「酔っ払って、奏ちゃんに迷惑をかけるのはいかがなものか、って」

楓「君は、25歳の良い大人なのだから……」

楓「……17歳の彼女を困らせるなら、お酒は控えなさい、って」


武内P「……」

武内P「それは……ぐうの音も出ない、正論ですね」

695以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:27:58 ID:kOukKLCY
武内P「特に無い、という発言は一体……?」

楓「女はみんなLie♪ La♪ Lie♪ ほんの少し、嘘つき♪」

武内P「歌わないでください」

楓「……」スイスイッ

武内P「踊らないでください」


楓「……」

楓「……!」ムスッ!


武内P「……高垣さん、待ってください」

武内P「今、私が怒られる要素はありましたか!?」

696以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:33:49 ID:kOukKLCY
武内P「高垣さん」

楓「はい」

武内P「お話は……わかりました」

武内P「ですが……どうして、直談判に私を同行させようと?」


楓「一緒に、笑顔で♪」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「……」

武内P「高垣さん!? 理由を説明していただけますか!?」

697以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:39:20 ID:kOukKLCY
武内P「……」

楓「……貴方と専務は平行線だ、と」

楓「そういったお話をされたと聞いています」

武内P「え、ええ……そうですね」

楓「つまり……専務が、禁酒派なら――」


楓「――貴方は、飲んだくれても良い派」


楓「……――違いますか?」キランッ!


武内P「違います」


楓「……」

楓「っ!?」


武内P「あの……驚かないで、頂けますか?」

698以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:47:04 ID:kOukKLCY
楓「……!?……!?」オロオロ!

武内P「たっ、高垣さん!? 落ち着いてください!」

楓「たっ、高垣楓です! 高垣楓です!」

武内P「存じています! わかっていますから!」


楓「そんな……貴方まで、禁酒しろって言ったら……!」

楓「事務所に、味方が居なくなっちゃうじゃないですか……!」


武内P「……」

武内P「既に、思い切り孤立なさっているじゃないですか!」

699以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 22:54:52 ID:kOukKLCY
楓「……すみません、取り乱してしまって」

武内P「ええ……はい」

楓「はい?」キョトン

武内P「……いえ、何の問題もありません」


武内P「ですが……そういう事なら、禁酒なさっては?」


楓「と、思いもしましたが」


武内P「まずは、一週間程度、試しに……」


楓「大人しく飲めたら、完全解禁で良いのでは……と」

楓「――なるほど♪」


武内P「待ってください!」

武内P「言葉を挟んで、都合の良い方向に進めないでください!」

700以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:02:26 ID:kOukKLCY
  ・  ・  ・

専務「……ふむ、成る程」


楓「それなら、どうでしょうか?」


専務「少し待ち給え」

専務「……君も、彼女と同じ意見なのか?」


武内P「わ」

楓「お仕事に、大きいも小さいもありません」

武内P「……」


専務「高垣楓、その話は今関係無い」

701以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:08:53 ID:kOukKLCY
専務「だが……完全解禁は、了承しかねるな」

専務「反動で、大きな問題を起こしかねない」

楓「その心配はありません」

専務「? 何故、そう言い切れる」


楓「……」ジッ


武内P「……」

武内P「えっ!?」


専務「ふむ……彼を見張りにつける、と」


武内P「えっ!?」

702以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:18:39 ID:kOukKLCY
武内P「まっ、待ってください! あの……何故!?」


専務「良いでしょう、やってみなさい」

専務「それで、道が開けるというのならば」

楓「いいえ、もう……道は開けています」

楓「だって、大手を振ってお酒が飲めるんですもの」

専務「……呆れたものだな」

楓「はい。それが私、高垣楓です」


武内P「待ってください! あの、専務!? 高垣さん!?」

武内P「私を置いて、話をまとめないでくださいますか!?」

703以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:22:11 ID:kOukKLCY
  ・  ・  ・

武内P「……話が、まとまってしまった」

武内P「……」

武内P「何故……こんな事に……!?」


奏「――あら?」

奏「シンデレラプロジェクトの、プロデューサーさんじゃない」


武内P「速水さん……」


奏「……」

奏「何かあったの?」

704以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:27:27 ID:kOukKLCY
  ・  ・  ・

奏「……ふぅん、そんな事になってたんだ」

武内P「……」

奏「なんだか、ごめんなさいね。私のせいで」

武内P「あっ、いえ! そんな事は、決して!」


奏「それじゃあ、ご褒美のキスを貰おうかな」

奏「ふふっ! 私のおかげで、楓さんと飲みに行けるんだもの」


武内P「……」


奏「……もう! 冗談よ、冗談! ふふっ!」

705以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:35:11 ID:kOukKLCY
奏「でも、これで酔った楓さんから電話は来なくなるのかしら」

奏「それはそれで、少し残念な気もするわね」

武内P「……」

奏「それじゃ、酔った楓さんの面倒を見るの、お願いね」

武内P「……頑張ります」


奏「だけど、禁酒令……ね」


武内P「……?」

706以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/26(水) 23:42:29 ID:kOukKLCY
武内P「速水さん……?」

奏「楓さんに禁酒させるのって、難しいと思わない?」

武内P「え、ええ……そう、ですね」

奏「無理に禁酒させて、あの人の笑顔が曇ったりしたら……ね」

武内P「はい……それは、私も考えました」

奏「そうよね」


奏「迷惑をかけないなら、禁酒までさせることはない」

奏「……そう、貴方も思ったんじゃないの?」

奏「だから……渋々だけど、申し出に同意した」

奏「……違う?」



武内P「……ええ、まあ」

707以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 00:04:33 ID:SZMWaocY
奏「まあ、とにかく頑張ってちょうだい」

武内P「……ありがとうございます」

奏「貴方って、本当につれない人だものね」

武内P「えっ?」

奏「ううん、こっちの話」


奏「本当に、色々な意味で――」


奏「控えた方が良い」


奏「……ただ、それだけの話よ」



おわり

708以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 00:11:05 ID:7GpFl1Og
楓さんに禁酒をさせる? 例の指輪が必要だな

709以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 00:16:05 ID:2MiNGLJs
いっつも思うがあんた物書き系を本業にしとるじゃろ
じゃないとこんなにスラスラと毎日かけんわな

710以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 02:14:43 ID:LpEGauig
妊娠したら禁酒したってネタがあったような

711以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 02:54:27 ID:gJizvJzs
そうか、妊娠させれば禁酒させることができるのか

712以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 04:58:23 ID:qjiHIxF.
楓さんのオロオロが見れて最高だったけど
バシバシが無くて無念

713以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 09:38:38 ID:Y2VhSNV.
奏くんには映画を禁止・・・いやあんま効果ないな

714以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 11:35:54 ID:Id57wERo
杏にはサボり禁止令を出して発狂してしそう

715以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 12:44:59 ID:Dlj8xRrI
楓さんかわいかった

716以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:36:19 ID:SZMWaocY
迷ったのでどっちか書きます

1、武内P「もみやで、ですか」
2、志希「アポクリン汗腺!!!」

>>717

717以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:42:29 ID:eDLeSrGM
1

718以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:43:09 ID:SZMWaocY
書きます


武内P「もみやで、ですか」

719以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:46:55 ID:SZMWaocY
奏「……ええ」

武内P「速水さんのサインが、そう読まれてしまう、と」

武内P「……成る程、事情はわかりました」

奏「ねえ、貴方にはどう見える?」

武内P「……」


武内P「……申し訳、ありません」


奏「……いえ、良いのよ」

720以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:49:33 ID:SZMWaocY
奏「……そうよね、もみやで、よね」

武内P「でっ、ですが! 良いサインです!」

奏「……解説されなくても?」

武内P「えっ?」

奏「パッと見て、良いサインだと思える?」

武内P「……」


武内P「…………すみません」


奏「……ううん、良いの」

721以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:53:10 ID:SZMWaocY
奏「……だから、相談なんだけど」

武内P「相談、ですか?」


奏「新しく、わかりやすいサインを考えようと思って」

奏「貴方も、協力してくれないかしら?」


武内P「……成る程」

武内P「私で良いのでしたら……はい」

武内P「出来る限り、協力させていただきます」


奏「ふふっ、ありがとう」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

722以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 21:54:08 ID:b1JCUA3I
割り込むようだけど有名人のサインってだいたい読めないし、ちゃんと見れば読めるだけマシよ

723以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:00:39 ID:SZMWaocY
武内P「そうですね……まず、普通に名前を書いて頂けますか?」

奏「あら、どうして? 私のフルネーム、知ってるでしょう?」

武内P「速水さんの、筆跡を見るためです」

武内P「そこから、サイン用の崩し方を考えていこう、と」

武内P「……そう、思いまして」

奏「なるほどね」


奏「……」

…サササッ

奏「これで、どう?」


『もみやで』


武内P「……」

武内P「えっ?」

724以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:04:02 ID:SZMWaocY
武内P「あ、あの……速水さん?」

奏「ん? どうしたの?」

武内P「今のサインでなく、ですね……」

奏「……あっ」

奏「やっ、ヤダもう!/// サインの話をしてたから……つい///」

武内P「い、いえ……問題ありません」


奏「駄目ね……癖になってるみたい」

…サササッ

奏「ほら、これで問題ないでしょう?」


『もみやで』


武内P「……」

武内P「えっ?」

725以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:06:44 ID:SZMWaocY
武内P「……速水さん?」

奏「? どうしたの?」

武内P「私を……からかって、おられるのでしょうか?」

奏「何よ、急に」

奏「……ふふっ! でも、それも楽しそうね」ニコリ

奏「でも、今は新しいサインを考え――」


『もみやで』


奏「――えっ!?」バッ!


武内P「……」

武内P「えっ!?」

726以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:11:51 ID:SZMWaocY
武内P「はっ、速水さん!?」

奏「えっ、ちょっと……えっ!?」

武内P「お願いします! 演技だと仰ってください!」

奏「……待って……ちょっとだけ待って!」

武内P「……!?」


奏「……!」

…サササッ!

奏「……うっ……うううっ……!」プルプル!


『もみやで』


武内P「……」

武内P「これは……深刻な事態ですね」

727以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:16:51 ID:SZMWaocY
奏「なんで……どうして……!?」

武内P「職業病の一種、でしょうか」

奏「職業病!?」

武内P「っ! 速水さん! 学校で、何かに名前を書きましたか!?」

奏「えっ? ええ、と……確か、この間受けたテストが……」

…ゴソゴソッ


奏「……そんなっ!? サインで名前が書かてる……!?」


『もみやで 26点』


武内P「待ってください!」

武内P「その、あっ、んんん……! んんんっ……!」

728以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:20:23 ID:q/0AbANc
その名前で有効なのか
普通は無効で0点だ

729以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:21:29 ID:SZMWaocY
奏「私……実生活でも、名前をサインみたいに書いてたの……!?」

奏「それも、無意識の内に……!?」

武内P「は、速水さんがショックを受ける気持ちはわかります」

武内P「ですが、その……点数が……はい」

奏「? 点数? それのどこが――」


奏「っ! 見て!」

奏「名前にも○がついて、1点オマケされてるわ!」


武内P「あの! そういった細かい部分ではなく!」

730以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:28:07 ID:SZMWaocY
武内P「その……は、速水さんは勉強が……」

奏「? どうかしたの?」

武内P「……いえ、その問題は、今は置いておきましょう」

奏「?」

武内P「まずは、漢字でフルネームを書いて頂けますか?」


奏「ええ、わかったわ」

…サササッ

奏「……ふふっ!」ニコッ!


『もみやで』


奏「……」ズーン…!


武内P「……は、速水さん! 笑顔です!」

731以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:32:12 ID:SZMWaocY
奏「まさか、自分の名前も漢字で書けないなんて、ね」

奏「アイドルっていうのは、作り上げた幻みたいなもの、って事かしら」

奏「本当の私――速水奏はどこにも居ない……」

奏「居るのは、そう――」


『もみやで』


奏「――彼女だけ」


武内P「待ってください! 速水さん、待ってください!」

武内P「ミステリアスに諦めないでください、速水さん!」

732以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:42:02 ID:SZMWaocY
  ・  ・  ・

奏「うっ……くっ……!」プルプル!

カキカキ…

『速』


武内P「速水さん、頑張ってください!」


奏「くっ、ううっ……んっ……!」プルプル!

カキカキ…

『速水』


武内P「あと一文字! もう少しです、速水さん!」


奏「……うああっ!」

サササッ!

『速水もみやで』


武内P「っ……惜しい!」

733以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:49:10 ID:SZMWaocY
武内P「まさか……速水さんのプロ意識が、ここまでのものとは……」

奏「……」

武内P「速水さん、もう一度挑戦しましょう」

武内P「1時間前よりも、確実に進歩が見られます」


奏「……もういい」


武内P「えっ?」


奏「私……速水奏、やめる!」


武内P「っ!?」

734以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 22:56:33 ID:SZMWaocY
武内P「待ってください! 速水さん!」

武内P「あの……ええ、と……やめる、とは……!?」

奏「……聞いての通りよ」


奏「さようなら――速水奏」

奏「……そして、こんにちは――」

サササッ!


『もみやで』


奏「――新しい私」

奏「……」

奏「っ……!」ズーン…!


武内P「あ、あの……速水さん」

武内P「そこまで無理に、別れを告げないでください……」

735以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:02:12 ID:SZMWaocY
武内P「……もう一度だけ、挑戦しましょう」

奏「……でも」

武内P「安心してください」

武内P「私は、最後まで見守っています」

奏「もしも……駄目だったら……?」


武内P「その時は、漢字のフルネームの判子を作りに行きましょう」


奏「あら……ふふっ!」

奏「どさくさに紛れて、デートのお誘い?」


武内P「いえ、違います」

736以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:06:53 ID:SZMWaocY
  ・  ・  ・

奏「それじゃあ……いくわ……!」プルプル!

カキカキ…

『速』


武内P「……!」


奏「うっ、ううっ……っく……!」プルプル!

カキカキ…

『速水』


武内P「速水さん……笑顔です」ニコリ


奏「っ!?///」ビクッ!

サササッ!

『速水♡奏』


武内P「っ! 書け――……えっ!?」

737以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:11:41 ID:SZMWaocY
奏「ちょっと……きゅ、急に何……?///」ドキドキ!

武内P「えっ?」

奏「貴方って、いっ……今みたいに笑うんだ///」ドキドキ!

武内P「私は……笑っていましたか?」

奏「すぅ……ふぅ……あのね、不意打ちは良くないわよ」

武内P「……はあ」

奏「ま、まあ……名前は書けたし――」


『速水♡奏』


奏「っ!?」バッ!


武内P「っ!」サッ!

武内P「……お、おめでとうございます! 速水さん!」

738以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:20:40 ID:SZMWaocY
奏「いやでも、名字と名前の間に……!」

武内P「あっ……アクセント! ちょっとした、アクセントです!」

奏「アクセント!?」

武内P「アイドルと、普通の女子高生を切り替えるスイッチの――」

武内P「――今のは忘れてください!」


奏「……アクセン――」

サササッ

『速水♡奏』


奏「――……ト」ジイッ!


武内P「……!」

739以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:30:29 ID:SZMWaocY
  ・  ・  ・

奏「……出来た」


『もみやで』

『速水奏』


奏「どっちも……自由に、書き分けられるようになったわ!」


武内P「本当に……本当に、おめでとうございます……!」

武内P「余分なマークも、一切なく……完璧です」


奏「……ふふっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

740以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:34:42 ID:SZMWaocY
奏「これだけ頑張ったんだもの、ご褒美のキスは貰えるわよね?」ニコッ!

武内P「いえ、あの……それは……出来ません」

奏「もう、貴方って本当につれない人ね」

武内P「……」

奏「でもまあ、良いわ」

奏「チャーミングな笑顔も見られたし、ね」ニコリ

武内P「……」

741以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:42:04 ID:SZMWaocY
奏「それで……最初の話に戻るけど」

武内P「えっ?」

奏「? どうしたの?」


奏「コレに代わる――」

サササッ…

『もみやで』

奏「――新しいサインを考える、って話でしょう?」


武内P「……」

742以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:48:33 ID:SZMWaocY
武内P「……速水さん」

奏「? 何?」


武内P「貴女のサインは、とても、よく考えられているものです」

武内P「一見、『もみやで』に見えてしまいますが……」

武内P「よく見ればわかる……正に、貴女らしいサインです」

武内P「なので、サインを変える必要は無い、と」

武内P「……そう、思います」


奏「……」

743以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/27(木) 23:56:20 ID:SZMWaocY
武内P「確かに、歩み寄る事も大切です」

武内P「しかし、それによって貴女の魅力の一部が損なわれてしまう」

武内P「……それは、あってはならない事です」


奏「……そうね」

奏「確かに、貴方の言う通りだわ」

奏「一見しただけでわかられるような、安い女じゃない」

奏「だから、サインはこのままで……って事よね?」


武内P「はい」

744以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 00:06:27 ID:j1Upkg22
  ・  ・  ・

武内P「……やっと、帰って頂けたか」

武内P「……」

武内P「しかし……表面化していない問題も、解決できた」

武内P「テストの点数に関しては……」

武内P「……」

武内P「……笑顔です」


武内P「しかし……それにしても――」


https://i.imgur.com/ZJSJcd5.png


武内P「もみやで、ですね」



おわり

745以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 00:30:46 ID:j1Upkg22
ダラッと再開してしまったので、一旦挨拶を
速報のスレでは宣言していたのですが、

武内P「さいきっく・おいろけビーム」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509196255/

このスレを立てて丁度一年になる、

10/28(日)

この日がラストだったか、この時点でやってるスレだかで終わります
どちらにするかは、進行度でテキトーに決めます


ここまで続けられる程、スレ住民に恵まれる豪運!
もう書いた内容をかなり忘れてるので、ネタかぶりは申し訳ない
残り一ヶ月、宜しくお願いします

746以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 01:18:07 ID:bwwZACZw
にしこり

747以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 02:18:50 ID:drRSA2Ws

武内奏なら絶対間違えずに書けるよね?

しかしあと一月とは寂しくなるな
すっぱり書くのやめちゃうの?勿体ない…

748以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 14:46:18 ID:JWahbbVk
クラウザーさんに影響受けちゃった、だりーをください!

749以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 15:13:19 ID:DbGO68Ew
カイザーウェイブぶっ放すだりー?

750以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 18:12:31 ID:Ug9duMbY
桃鉄やっててだんだん険悪になっていくアイドル達お願いします

751以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 19:18:29 ID:rPU7AEHI
ドカポンのほうがいいと思います!

752以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 21:11:03 ID:ahB9boYk
おいおいマリオパーティがあるでしょうが

753以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:19:42 ID:BeY9Pq7A
書きます


武内P「ゲーム機を置きたい……ですか」

754以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:22:41 ID:BeY9Pq7A
杏「それくらい良いと思わない〜?」

武内P「いえ、しかし……」

杏「杏達もさ、まだまだ子供なんだよ」

杏「だから、ゲームでもしてリフレッシュ〜、ってね!」

武内P「お話は……わかりました」

杏「おおっ! それじゃあ!」


武内P「許可、出来ません」


杏「……」

杏「いやいやいやいや」

755以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:27:01 ID:BeY9Pq7A
杏「お話はわかったんなら、置く流れじゃないの?」

武内P「ですが……此処は、職場なので」

杏「職場だからこそ、必要なんだよ」

杏「ゲームを通じて、親睦を深めるのさ」

武内P「……成る程」

杏「おおっ! それじゃあ!」


武内P「許可、出来ません」


杏「……」

杏「いやいやいやいや」

756以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:29:36 ID:BeY9Pq7A
杏「もー! 成る程、って言ったじゃんか!」

武内P「ゲームでなくとも、親睦は深められます」

杏「ゲームじゃないと、深まらないものもあるよ」

武内P「……」


杏「試しに一週間だけ!」

杏「その間、真面目に働くからさ〜!」


武内P「……!」

武内P「そこまで、ゲームを置きたい……と」

757以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:33:38 ID:BeY9Pq7A
  ・  ・  ・

武内P「……説得され、置いてみましたが」

杏「……」


凛「シンデレラプロジェクト最強は!」ワンワンワンワン!

凛「この私の! ドンキーだから!」ワンワンワンワン!


アーニャ「ニェニェニェニェ――ット!」ガフガフガフガフ!

アーニャ「私の! クッパ! です!」ガフガフガフガフ!


武内P「溝が、深まっているように見えるのですが」

杏「……」

758以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:42:55 ID:BeY9Pq7A
杏「いや、ほら……違うって」

武内P「そう、でしょうか?」

杏「そうだよ! 白熱するほど、仲良くなってるんだって!」


凛「……ちっ! しぶとい……!」ガルルル…!

アーニャ「メテオミス、残念ですね?」グルルル…!

凛「ふーん……そっちも、J上A外したけどね」ガルルル…!

アーニャ「逃げるのも、得意みたいですね?」グルルル…!


武内P「……双葉さん?」

杏「……」

759以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:52:28 ID:BeY9Pq7A
  ・  ・  ・

武内P「……ソフトを変えてみましたが」

杏「……」


凛「また、残りは私達だけみたいだね!」ワンワンワンワン!

凛「行くよ! 蒼い爆風が、駆け抜けるように!」ワンワンワンワン!


アーニャ「フショー、フパリ……アー、全て順調、です」ガフガフガフガフ!

アーニャ「ここに爆弾を……ヌ、パカー(じゃあ、またね)」ガフガフガフガフ!


武内P「余計に、溝が深まっていませんか?」

杏「……」

760以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:57:56 ID:BeY9Pq7A
杏「いや、ほら……違うって」

武内P「そう、でしょうか?」

杏「そうだよ! さっき、二人ちょっと協力してたし!」


凛「余計な雑魚は、先にレッスンに行ったからね……!」ガルルル…!

アーニャ「美波は、可愛い――弱さでしたね?」グルルル…!

凛「未央も、兄弟とやってるって言ってたけど……くっ」ガルルル…!

アーニャ「コームナトカ(小さな部屋)……また、ですね」グルルル…!


武内P「……双葉さん?」

杏「……」

761以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 22:59:54 ID:/SHzHDrE
ボンバーマンかな?

762以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:07:27 ID:BeY9Pq7A
  ・  ・  ・

武内P「……もう、諦めませんか?」

杏「……」


凛「ふふっ!……っふ、ふっ、くくくっ!」ルンルンッ!

凛「ねえ、借金生活は楽しい? っくくっ!」ルンルンッ!


アーニャ「ニェート……ニェニェニェ〜〜ット……!」イライライラ!

アーニャ「ニェ――ット! ハワイに!? ボンビー!?」ガーン!


杏「いや! あれはあれで、正しい姿だって!」

武内P「……」

763以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:16:10 ID:BeY9Pq7A
武内P「ですが……CPU2の、実質タイマン状態です」

杏「……」

武内P「……双葉さん」


凛「あははっ、楽し……えっ? ちょっ、待っ……!」アセアセ!

アーニャ「ダー……ダーダーダー! そう、です! そう! 青いの!」グッ…!

凛「……ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!

アーニャ「ダダッ……ダ――ッ!!」グッ!


杏「待って! まだ、諦めないでよ!」

武内P「……」

764以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:26:20 ID:BeY9Pq7A
  ・  ・  ・

武内P「……いっそ、開き直って対戦ゲーム、との事でしたが」

杏「……」


凛「蒼い風が……アンタを呼んでるよ」

ヒュウゥッ…!


アーニャ「なら吹き飛ぶのが……潔い、ですね?」

ヒュウゥッ…!


武内P「……双葉さん?」

杏「……」

765以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:27:22 ID:BeY9Pq7A
誤)>武内P「……いっそ、開き直って対戦ゲーム、との事でしたが」

正)>武内P「……いっそ、開き直って格闘ゲーム、との事でしたが」

766以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:35:59 ID:BeY9Pq7A
武内P「何故、あれを選んだのですか?」

杏「……CAPCOMじゃ、安易かなって思ってさ」


未央「しぶりん!? それ、私もやるの!?」

卯月「3vs3って……あの!? 凛ちゃん!?」

美波「好きなんでしょ、こういうの……って! い、イキますっ♡」ビクンッ!

蘭子「こ、この笑い方っ……! クックックッ……ハッハッハッ……」

蘭子「ハァーッハッハッハッ!……良い!」


武内P「……他の方を巻き込んだだけですが」

杏「……」

767以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:46:29 ID:BeY9Pq7A
  ・  ・  ・

杏「もう! どうすりゃ良いのさ!」

武内P「ゲームを置くのは、諦めましょう」


凛「ちょっと! 私、狙われてるんだけど!?」ワンワンワンワン!

アーニャ「リンは、高コストです! 当たり前、です!」ガフガフガフガフ!

莉嘉「みりあちゃん、着地取りヨロシクっ☆」

みりあ「うんうん! 莉嘉ちゃんナイス釣り〜!」


杏「おっ、ナイスクロスじゃんか〜」

武内P「双葉さん、話を聞いてください」

768以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/28(金) 23:54:10 ID:BeY9Pq7A
武内P「ゲームを置くべきでは、ありません」

杏「……まだ、判断するには早いんじゃないの」


凛「はあああ!? 先落ちとか、有り得ないでしょ!」ワンワンワンワン!

アーニャ「フォロー、無し! 考え、無し! 無理、です!」ガフガフガフガフ!

莉嘉「無理に前出てきてるから、そっち先にしよっか☆」

みりあ「うんうん! 飛んで火にいる夏の虫だね!」


杏「思い切り良いなぁ」

武内P「双葉さん、もう判断をしても良いと思います」

769以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/29(土) 00:07:30 ID:IY2zZypo
  ・  ・  ・

杏「ほら! あれを見てよ!」

武内P「……」


凛「何発打っても、勝つのは私だから!」ワンワンワンワン!

アーニャ「ニェート! 私が、勝ちます!」ガフガフガフガフ!

みく「ふんぬぐぎぎ! みくが一番にゃああ!」ニャンニャンニャンニャン!

菜々「ボールを相手のゴールへ……シュウウ――ッ!」ミンミンミン!ミンミンミン!


杏「すごくない!? ドラえもんのバトルドームだよ!?」

武内P「いえ、あの……それが……!?」


菜々「超! エキサイティン!」

770以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/29(土) 00:17:57 ID:IY2zZypo
  ・  ・  ・

武内P「双葉さん」

杏「……」

武内P「あっという間に、最終日になってしまいましたが……」

杏「……まあ、そうだね」


武内P「まだ、諦めきれませんか?」

武内P「これだけの人数が居て、ゲームを置いても……ですね」

武内P「何にせよ、待ちが発生し……プレイ出来ない人が出てきます」


杏「……」

771以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/29(土) 00:26:03 ID:IY2zZypo
武内P「他にも理由は……はい、ありますが……」

武内P「プロジェクトルームに、ゲームは置くべきでない、と」

武内P「……そう、思います」


杏「……要は、さ」

杏「――ゲームして、リフレッシュ出来て」

杏「――ゲームを通じて、親睦を深めて」

杏「――皆が、ケンカしなければ……良いんだよね?」


武内P「ええ、そうですが」

武内P「この六日間で、それは難しい、と」

武内P「……そう、考えました」


杏「……」

杏「っへへへ……!」ニヤリ

772以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/29(土) 00:33:32 ID:IY2zZypo
  ・  ・  ・

ちひろ「えっ!? ゲームを置くの、許可したんですか!?」

武内P「……はい」

ちひろ「えっと、聞いた様子じゃ到底無理そうだったんですけど……」

武内P「私も……そう、思っていました」

ちひろ「今日のゲームは、ケンカは無かったんですか?」

武内P「……皆さん、いい笑顔でした」


武内P「……私の、プレイする姿を見て……!」


ちひろ「……」

ちひろ「……ああ、なるほど」




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