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【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】

1お久しぶりですと言っておきます:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間

王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」

いっぴきおおかみ勇者「…どうも」

王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」

勇者「…が?」

大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」

勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」

王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」

勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」

大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ

たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!

勇者「…これが、大事なアイテム?」

王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ

勇者「………はあ?」

639以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 19:53:40 ID:5luaFst6
勇者「…やれやれ、うるせえ奴等だ…ああ」

使者「おめでとう勇者殿。ついにやったわね」

勇者「ああ。時間掛かっちまったが…」

使者「そんなことないわ。たったの四ヶ月足らずですもの。あっという間だったわ」

倉庫番「ああ、見事だったよ。父上を、オルテガ殿を超えたな、勇者殿」

勇者「そう…かな。分からねえけど…」

倉庫番「いろいろと話を聞きたい所だが…王様が待ってるからな。急いだ方が良さそうだ」

使者「良いのよ、あんな王様待たせとけば」

勇者「そういう訳にもいかないだろうな…お前ら、城に行くぞ!」

戦士「おー!王様に会いに行こうぜー!」

盗賊「城じゃ宴だろうな。美人に囲まれてごちそう食べて…」

商人「ああ、そういうのあるんですかね?全然考えてなかったですけど…」

使者「ふふ。こうやって見てるとバラバラなのにね」

勇者「苦労したよ、道中…でもまあ、あとちょっとで終わりか…終わるんだな…」

640以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 20:06:45 ID:5luaFst6
盗賊「おお、兵士達が整列して俺らに最敬礼だぜ。へへ、気分良いな」

大臣「よくやった勇者達よ!これでまたアリアハンの名も世界中にとどろくであろう!さあ、王様」

王様「うむ…勇者よ、よくぞバラモスを倒した!国中の者達がそなたらを讃えるであろう!これで世界は平和を取り戻したのだ!さあ皆の者、祝いの宴じゃ!」

近衛兵「はっ!…いち、にっ、さん、はいっ!」

パーパパーパパパパパパパパパ…

戦士「すげえな、兵士達って音楽も出来たのか!…ん?なんだ…?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

商人「こ、これも宴の演出…じゃないですよね!?」

勇者「何か…とてつもないモノが…!」

ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!

盗賊「なっ!?兵士達が消し炭に…おい、この笑い声はなんだよ!?」

ーーわははははは!喜びの時間に少し驚かせてしまったようだな!

商人「だ、誰だ!?誰がこんな…!?」

ーーわしは闇の世界を支配する者。わしがいる限り、この世界もやがて闇に包まれるであろう!

勇者「闇の…世界?どういう事だ…どういう事だ!?」

641以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 20:17:33 ID:5luaFst6
ーーわしは大魔王。全てを滅ぼす者。苦しみ、絶望するがよい。そなたらの苦しみはわしの喜び…

王様「だ、大魔王!?まさか、そのような者が…」

ーーそなたらがわしの生け贄になる日を楽しみにしておるぞ。わははははは…!

戦士「ああー!?ふざけんなー!負けねえぞ俺らはー!おいー!返事しやがれー!」ウガー

盗賊「…もういなくなったみたいだな。にしてもなんだよ、せっかく…」

王様「おお、なんという事だ…せっかく世界に平和を取り戻せたかと思ったのに…」

大臣「王様…」

王様「世界が闇に包まれるなどと、皆にどう言えば…言える訳が………」

商人「……」

王様「わしは疲れた……下がって良いぞ………」

大臣「王様…済まない、我が王はすっかり気を落とされてしまったようだ。今日の所は…」

勇者「…分かりました。では…」

大臣「済まない…」

盗賊「…ふう、大変な事になっちまったなあ。本当に…」

商人「ええ、まさか、まさかこんな…これからどうなってしまうんだろう…?」

642以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/08(日) 22:15:14 ID:at4aMvLI

装備品不足のまま続けるの怖いよー

643以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/09(月) 02:45:30 ID:gtx3f8aU
バラモス倒すまでの縛りだったんだから、新しい縛りでアレフガルド行けば良いじゃん
日々の楽しみのスレを打ち切り終了は堪忍やで…

644以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/13(金) 18:05:54 ID:HtXc4NmY
まあ後半は買わなくても強力な装備手に入るし、モンスターが落としたり盗賊が盗んだりするでしょ。はぐれたりするやつとか石像とかから。

645以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/16(月) 19:50:33 ID:dR91c.jE
使者「…一大事ね」

倉庫番「一大事というか、よくこの城滅ぼされなかったな…ああ、勇者殿。この度は…なんと言うべきか…」

勇者「…問題ない」

倉庫番「え?」

勇者「そりゃあ面食らったが…少し旅が伸びただけだ。今までとやる事は変わりない」

商人「そ、そうですよね。やるしかないですし…が、頑張りますよ!」

盗賊「まあ、これまで以上のスリルが待ってるなら悪くはねえな。な、戦士。…戦士?」

戦士「俺よお、実はな、これで旅終わっちまうのちょっと残念だったんだよ。だからさあ…今めっちゃ嬉しいんだよー!まだお前らと冒険出来るんだろ!?最高じゃねーかよー!」

商人「はは…戦士さん…」

勇者「ったく、呑気な野郎だ。だがまあ、ビビって逃げ出す奴はいないみたいだな」

盗賊「当たり前だろ。やってやるぜ!」

使者「貴方達は凄いわね。ほんの4ヶ月前は駆け出しだったのに…そうだわ、貴方達に招待状が来てたのよ。ポルトガ王からね」

商人「ポルトガ王から…?」

使者「貴方達に話があるそうよ。行ってみたら?何か…良い事がある気がするわ」

勇者「ポルトガか…行ってみるか。船のおかげでここまで旅をきてこれたし、礼もしないとな」

646ーーポルトガ城:2020/11/16(月) 20:03:52 ID:dR91c.jE
盗賊「久しぶりだな、この城も。にしても、町のカップル、呪い解けてて良かったよなあ」

商人「本当ですね!お礼に武器までもらってしまって…僕らには使えませんが、貴重な装備品ですよ」

戦士「さっき魔王戦でしあわせのくつともろはのつるぎ捨ててもう予備ゼロだもんな!」

勇者「予備がないじゃねー、もう装備してる物捨て始めたんだよ、もろはのつるぎは装備してないが…っと、私語はここまでだ」

ポルトガ王「よくぞ我が招待に応えてくれた。魔王を倒したそうだな、素晴らしい働きだったな!」

商人「なんでもう知って…あ、町の人の呪いが解けたから…」

ポルトガ王「そなたらの東方見聞の情報のおかげもあり、今や我が国はくろこしょうの入手も容易になった。全てそなたらのおかげだ、礼を言わせて貰うぞ」

勇者「いえ、こちらこそ王様からいただいた船のおかげで目的を達する事が出来ました。ありがとうございました」

ポルトガ王「そうは言うが、そなたらの旅はまだ終わっていないのだろう?そこでだ、この国の宝物庫にある物を持って行くと良い。そなたらの旅に装備品が必要なのだろう?」

盗賊「おいおい、気配りの達人かよポルトガ王は…」

ポルトガ王「それと…ノルドを覚えておるか?奴もそなたらの旅を心配しておったぞ。ああ見えて悪いやつではないのだ」

戦士「おお!じゃあそっちにも行ってみようぜ!」

商人「ええ、行ってみましょう!これで少しだけ旅が楽に…ありがたいですね」

勇者「ああ、期待には結果で応えないとな…」

647ーーノルドの洞窟:2020/11/16(月) 20:20:13 ID:dR91c.jE
戦士「外にいたバンパイアがラックのたね持ってたぜー!」

勇者「今日は結構アイテムが手に入ったな。ポルトガ城でも手に入ったしな」

商人「まふうじのつえ、スタミナのたね、あといかりのタトゥーですね。装備品に少し余裕が出来ましたよ」

盗賊「ゆうわくのけんもあるしな。ーーしかし、洞窟なんてじめじめしてて暗くて、よくこんな所に…おっと」

ノルド「おお、久しぶりだなお前さんがた。無事でやっとったのか?」

戦士「久しぶりだな!魔王を倒してきたぜー!」

ノルド「魔王を!?あの恐ろしく強いという魔王をか?大したものだな!」

勇者「それが目的だったからな。目的を果たしただけだ」

ノルド「ふむ!ポルトガ王が手紙に書いていた大変な旅とはそういう事だったのか。ポルトガ王も心配していたのだよ」

商人「さっき会ってきました。そうしたらポルトガ王がノルドさんも心配してくれているって…」

ノルド「ふむ!しかしお前さんがたは目的を果たしたと。めでたい!ならばもう必要ないかもしれないが、ここにあるものを持っていきなされ。大したものはないがね」

盗賊「ここに…おお、こんぼうとけいこぎか!良いねえ!」

ノルド「冒険は終わってもお前さんがたの人生は続く。その新しい門出の祝いだとでも思って下され」

勇者「…ありがたい。いただくよ」

ノルド「…まあ、魔王編終了からの大魔王編開始だ、スタートに少しくらい余裕があっても良いだろう。旅の最初にだってアリアハン王がいろいろくれたのだし、今回だって…ああいや、何でもないよ。達者でな」

648以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/17(火) 00:51:45 ID:4Z/ay37.
なるほどそうきたか
頑張ってくれ

649ーーギアガの大穴:2020/11/23(月) 17:14:24 ID:KdYfw5E6
商人「装備品、助かりましたね!」

戦士「だな!…で、この穴に何しに来たんだ?」

勇者「大魔王は闇の世界にいるって言ってただろ。それを聞いてピンと来たのがここだったんだが…」

盗賊「ああ、どうやら当たりのようだな。穴が広がって、こいつは…」

商人「す、凄い有り様ですね…あ、あそこに見張りの人がいますよ!すみません、これは…」

見張り「お、大きな音がして、亀裂が…何者かがこの穴を通ったみたいだ。物凄く大きな何者かが…」ガタガタ…

戦士「この穴を更に広げるような奴がいるのか!?やべーだろ!」

見張り「そ、そして俺の相棒がこの穴から落ちて…!ああ…!」

盗賊「…勇者、これは…」

勇者「ああ、俺らも行くしかねえ。良いな?」

商人「だ、大魔王と戦うと決めた以上、こんな事でしり込みしたりしませんよ!行きましょう!落ちましょう!」

戦士「おおー!どんなすげーつえー奴だろうと負けねえぜー!」

650ーーラダトーム西の港:2020/11/23(月) 17:27:54 ID:KdYfw5E6
勇者「…っ、ここは…」キョロキョロ

盗賊「穴から落ちたら、変な所に出たな…ここが闇の世界って奴なのか?」

商人「あ、誰か居ますよ!すみません…」

大男「ん?あんたたちどこから来たんだ?ああ分かったぞ、あんたたちも上の世界から来たんだろう?」

勇者「上の世界…て事は、ここはやはり別の世界なのか…」

大男「ここは闇の世界アレフガルドって言うんだ。覚えておくんだな」

戦士「闇の世界!?ここが大魔王って奴のいる所なんだな!?」

盗賊「らしいな。しかしここは薄暗いな。今夜…って訳ではないんだろうな」

使者「闇の世界というくらいですものね。ずっとこんな暗さなんでしょうね」

商人「わっ!??び、びっくりした、来てたんですか?いつの間に…」

使者「一応ここがどんな世界なのか確認にね。やっぱり暗闇の世界みたいね、ここは」

勇者「だとしたら、何かあるのか?」

使者「貴方達には2日に1ヶ所、新しい場所に行く縛りがあったでしょう?でもずっと暗いといつ夜が明けたのか、次の日になったのか分からない。だから、こちらでは宿に泊まるかルーラするか以外では日にちが経過しない、という事にするらしいわ。勿論、あちらに戻ったなら今まで通りのルールだけれども」

商人「地上を長々と歩いていても日にちがそのままって事ですか。これは少し楽になったかもしれませんね!」

勇者「ああ、その分引くタイミングを間違える可能性もありそうだが、基本的には楽になっただろうな。さて、なら早速外に出てみるか。はたして何が待っているのか…」

651ーーラダトーム郊外:2020/11/23(月) 19:07:40 ID:KdYfw5E6
盗賊「しっかし、ずっと薄暗いな。黄昏時がずっと続いてるみたいだ」

商人「少し肌寒いですしね。これが闇の世界…」

勇者「おそらく今までより遥かに強い魔物が出るはずだ。油断するな…出たぞ!」

ーースライムベスがあらわれた!

戦士「おお!?あんまり強く無さそうだぞ!?」

盗賊「油断するなって言ってただろ…そらよっ!」ピシャ

ーースライムベスをやっつけた!

商人「…あっさり倒せましたね」

勇者「いや、まだ油断は出来ない。あいつがたまたま弱かっただけでーー」

ーースライムベスがあらわれた!

戦士「おいぃ!また88804444444411奴だぞ!?」

盗賊「せいっ」ピシャ

ーースライムベスをやっつけた!

勇者「どういう事だ…?こんなものなのか闇の世界は…?それとも魔物さえ大魔王を恐れて…?分からねえ、なにもかも分からねえ…」

652以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/23(月) 19:22:57 ID:KdYfw5E6
ーーサラマンダーははげしいほのおをはいた!

商人「あっつ…!す、凄い炎です…」フラッ…

勇者「防御してろ!ベホマ!」パアアア…!

マドハンドはなかまをよんだ!だいまじんがあらわれた!

盗賊「くそっ、あいつの攻撃力は半端じゃないぞ!」ピシャ

マドハンドをたおした!サラマンダーのこうげき!

戦士「いてー!このやろー!」ザクッ

サラマンダーをたおした!

勇者「くらえっ!うらあっ!ピシャッ!

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「ふうっ…凄く強いですね、あのドラゴン…」

盗賊「あの手から呼ばれるでかい奴もな。しかし、最初はあんなモンスターで油断させるとは、大魔王ってのも小さい奴だな」

戦士「魔法使いみたいなヤツも強かったな!」

勇者「あいつは何故か単独でしか行動してないみたいだが、群れてたら恐ろしいだろうな、あの呪文は…さて、回復したらもう魔力が無いな」

盗賊「あっちに戻るだろ?新しい場所に行くのはあの港で達成出来たしな。目の前に次の町があるのに引き返さなきゃならないのはちょっと後ろ髪引かれるけどな…」

653以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/24(火) 01:52:59 ID:EkJyW4ko
アレフガルドからガラッと雰囲気変わるのが好きだ
夜が明けるまで頑張れ

654ーー117日目、ラダトーム城下町:2020/11/29(日) 20:06:42 ID:RS14fOGs
盗賊「ルーラで上に戻って1日。宿に泊まれば2日なんてあっという間だな」

商人「お金を銀行に預けてこられたのは良かったです。あんまり現金を持ち歩いてると不安ですから…」

勇者「…で、この町、ラダトームだが…暗いな」

戦士「闇の世界だもんな!」

盗賊「いや、それもそうだが雰囲気もなあ」

商人「仕方ないですよ、光を大魔王に奪われたとあっては…あれ?あそこは賑やかですね…宿屋」

勇者「行ってみるか…ああ!?大食い大会!?」

男性「ま…参った!食べ過ぎてお腹が苦しい…」グフッ

女の子「おー!またかったぞー!つぎはだれだー?」

戦士「なあなあ、あの子ども、どっかで見たことねーかあ?」

盗賊「確かに何処かで…ああー!カンダタとかいう盗賊の子分だったガキだ!」

子分?「んー?なんだおまえたち、おやぶんのことしってるのか?おやぶんはいまろーやだぞ!」

商人「ろ、牢屋!?また何か悪事を働いて…?」

勇者「そういえば、東の港にいた男が俺たちを見て『またお客さんか』なんて言ってたな。また…俺らの前にも上から落ちてきた奴がいた。あいつの事か?」

盗賊「会いに行ってみるか。知らない仲でもないしな。しかし、これも腐れ縁ってヤツなのかねえ…」

655以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/29(日) 20:16:08 ID:RS14fOGs
カンダタ「ああっ!皆さん、お久しぶりです!私です、カンダタですよ!」

商人「ええ、この子に聞きましたよ。なんでまたこんな所に…」

カンダタ「いやー、悪いことは出来ませんね。こんな世界に落とされて、今では真面目にやってますよ」

盗賊「どこから突っ込んだら良いんだ…?どうやって落とされたかか、真面目にやっててなんで牢屋の中なのかか…」

カンダタ「貴方達は悪い事をして落とされた…訳ではないですよね。どうしてこんな所に?」

戦士「大魔王を倒しに来たんだよ!」

カンダタ「ええー!?それは…いえ、貴方達なら出来るかもしれませんね。そうだ、お城には行きましたか?まだならうちのヤツに案内させますが。良いか?」

子分?「おー!じゃあいくぞ!」タタタ…

商人「あ、待って!…早いなあ、ところで、町ではあの子以外子供の姿を見ませんでしたが…」

カンダタ「ああ、他の子供達はみんなお城の中に避難してるんですよ。そうだ、あの子をそのままお城に置いてきてくれませんか?なにせ私はもう少しここにいなければいけないので…へへへ」

勇者「ああ、構わないぜ。全く、何やらかしてこんな所にぶちこまれたんだかな…」フウ…

656ーーラダトーム城内:2020/11/29(日) 20:29:59 ID:RS14fOGs
子分?「ついたぞ!おしろだぞ!」

戦士「おおー!でっけー城だな!」

盗賊「だな。こんなにでかい城がある国でも、大魔王には敵わないか…」

勇者「おい、お前もここに避難してろってさ。親分はまだあそこにいなきゃいけねえらしいからな」

子分?「えー?おしろのなかつまんないぞ…」

商人「ほら、あそこに子供達もいるから…」

子分?「おー!おまえら、食べものよこせー!」ガオー

盗賊「…あれで良いのか?まあ良い、じゃあ王様に挨拶に行こうぜ。正面の階段上れば謁見の間か、アリアハンと一緒だな」

戦士「お、あれが王様か?立派そうだな!」

王様「ん?そなたら見ない顔だな。そうか、上の世界から…町の様子を見てだいたい分かっただろうが、この国には絶望しか残されておらぬ…」

勇者「その絶望を打ち払いに…大魔王を打倒するために俺達は来ました。俺達の国、アリアハンの為にも」

王様「そうか…もう希望はないかと思っていたが、そなたらがもたらしてくれると言うのならそれを待とう…この城にはたいようのいしという物がある。大魔王の元へ行くのなら持っていくと良い」

商人「ありがとうございます!必ず大魔王を倒してみせます!」

王様「しかし、アリアハンとな…かのオルテガもそこから来ていたと言っていたが、お主らオルテガを…」

勇者「オルテガ!?親父が…親父がここに来ていた!?生きていたのか、親父…?」

657以下、名無しが深夜にお送りします:2020/11/30(月) 08:59:33 ID:VbLlYZjA
子分?ちゃん!元気そうで良かった
子供食わせろとか言うのかと思ってしまった…

658以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/07(月) 16:43:20 ID:UYHtwP8o
乙!

659以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/07(月) 19:32:30 ID:3vw4Q0B.
盗賊「どうやら勇者の親父さんがここに居たってのは間違いなさそうだな」

商人「ひどい怪我をして、自分の名前以外の記憶を失っていたそうですね。それなのに、大魔王を倒すためにまた旅立って…」

戦士「勇者の事もおぼえてのねーのかなあ。辛いなあ、勇者」

勇者「んな事はどうでも良い。生きてたってだけで儲けもんだ。まだ生きてるかは分からねえけどな」

盗賊「そうか、そうだな、今までの親父さんの情報は古すぎて、やっぱり生きてるって証拠になるような物じゃなかったが…」

商人「今回はつい最近までここに居た、っていう話ですもんね!」

勇者「ああ。それに目的は一緒だ。生きてりゃそのうち会えるだろ、お互いにな」

戦士「大魔王を目指すだけだよな!」

盗賊「で、親父さんの話を聞くついでに色々聞いて回ったが、とりあえず東にマイラって村があるらしい。まずはそこを目指すか」

商人「外にいた神父さんから地図を貰いましたよ。ようせいのちずっていうらしいですけど、これがあれば迷わずに行けますよ!」

戦士「たいようのいしってのも簡単に見つかったよな!」

勇者「とりあえずこの城で出来る事は終わったか。じゃあ出発するぞ。次へは明後日到着だが、まずは周辺の様子を見たい」

盗賊「マイラへは船で南を回って行け、なんて言われたが、歩いて行けるかもしれないしな。その辺の確認もしに行こうぜ」

660ーーラダトーム東部:2020/12/07(月) 19:43:01 ID:3vw4Q0B.
ザザーン…ザザーン…

商人「…海、ですね。やっぱり歩いてはマイラの村へは行けないようですね」

勇者「まあ想定内だな。そしてここに来るまでに特に変わった魔物もいなかったな。1体だけ悪魔みたいなヤツはいたが」

戦士「うおー、1回死んじまったあ…」ガックリ

勇者「仕方ねえ、俺の回復も遅かった。もっと慎重になるべきだったな」

盗賊「攻撃力高いからなこっちの世界の奴らは。さて、東は調べ終わったし、次は北と西に行ってみるか」

商人「来た道を戻って、北に…あ、あれ、洞窟じゃないですか?」

勇者「ここは…ラダトームの北、北北西辺りか?マイラに行く前に探索するのも良いかもな」

戦士「どんどん進もうぜ!…お、ほこらが見えてきたぜー!」

盗賊「誰か住んでるかな?とりあえず明後日はここに来てみるのも良いかもな」

勇者「情報は必要だからな、いろんな場所で話は聞きたい所だな。よし、じゃあこのまま南下してラダトームの西方面、余力があったら更に南方面まで行ってみるか。魔力もまだ余裕があるしな…」

661ーーラダトーム南部:2020/12/07(月) 19:54:20 ID:3vw4Q0B.
戦士「お、また洞窟があるぜー!」

盗賊「ここがラダトームから一番近いかもな。さて…そろそろ引き返すか?」

勇者「そうだな…魔力に少し余裕があるうちに戻った方が良いかもな」

商人「ああ、今度は僕が死んでしまいました…」フウ…

戦士「あの手が呼び出すでかいヤツ、つえーよな」

盗賊レベル40「めちゃくちゃ痛そうだったよなあのつうこんのいちげきは。でもみんなレベルは上がったよな」

勇者レベル41「一昨日城の周りで上がったのと合わせて2は上がったな。商人は3上がったか?」

商人レベル39「勇者さんはついにギガデインを覚えましたよね!」

戦士レベル40「最強の呪文なんだろ?俺でも知ってるぜー!見てみてえな!」

勇者「俺も試し撃ちはしてみたいが、消費がでかすぎるからな…」

盗賊「あと、今日は収穫無しだったが、一昨日はてつのつめを一個盗んでるぜ!俺が!」

商人「でも今日戦士さんと僕が死んだから、ノルドさんから貰った装備品はさっそく無くなっちゃいました。このペースだとあっという間にまた在庫が尽きてしまいそうです。気を付けないとなあ…」

662以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/08(火) 22:26:27 ID:kVfiHSow

終わらないで‥

663ーー118日目、ラダトーム郊外:2020/12/13(日) 19:45:15 ID:VRiYRnNA
勇者「周辺であと調べてないのは南だ。今日は南に行くが、ずっと外を歩きっぱなしってのはアイテムが集まりづらいな…」

商人「あなほりが5回しか出来ませんからね。ダンジョンなら穴を掘って階段上って穴を掘って…と出来るのですが…」

盗賊「おいおい、アイテム入手にはもう1つ方法があるだろ?忘れたのかよ」

戦士「モンスターが宝箱を落とすかもしれないよな!」

盗賊「そうじゃねえだろ!盗みだよ盗み!俺がぱぱっと…」

戦士「でもよお、レベルが上がればたくさん盗むようになるって言ってたのにさっぱりじゃねーかよ!」

勇者「もうレベル40なんだけどな」

盗賊「ぐっ…だ、だからこれからなんじゃねえか!見てろよ、今日こそは…」

商人「まあまあ、アイテム獲得も大事ですけど、何より死んで捨てる事の無いように注意しないと…」

勇者「まあな。だが、捨てる用以上に装備できる武器や防具が欲しい。いくら俺らのレベルが上がっても、今の装備ではな」

戦士「俺は良いけど、みんなの武器は欲しいよなー」

盗賊「正直、俺と商人はこれ以上があるか怪しいもんだが…戦力はアップさせたいよな。ま、任せとけよ。モンスターが持ってさえいれば、俺が…」

664以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/13(日) 19:55:18 ID:VRiYRnNA
ーーまおうのかげはザキをとなえた!

勇者「うおっ!?…いのちのいしが砕けやがった!おらあっ!」ピシャシャッ

ーーまおうのかげたちをやっつけた!

商人「ふう。ザキは怖いですけど、力は大したことないですね、今のモンスターは」

戦士「砂漠に来たら、あの影ばっかり襲ってくるな!」

盗賊「あとはあれだな、羽の生えた…あれがキメラなんだろ?」

商人「多分ですけど、そうだと思います。キメラのつばさのあの…初めて生きてる姿を見ましたよ、僕」

戦士「なあ、じゃあ上の世界で売ってたキメラのつばさってどこのキメラの羽だったんだ?」

商人「さあ…商人達の間でも長年の謎なんですよね、キメラのつばさの材料がどこから来てるのか…」

盗賊「世の中分からない事ばっかりだなあ…」

勇者「んな事より見てみろよ。町だ」

戦士「おお、砂漠の中にある町とかイシスみたいだな!」

盗賊「あんな立派な城はないけどな。しかし方角的にここがマイラではないだろうし、別の町なんだろうな」

商人「勇者さん、明日はここに来るのはどうですか?昨日見つけたほこらより人がいるでしょうし、情報も…」

勇者「ありだな。だが…いや、とりあえず今は探索だ。今日の結果次第で、この町か別の場所にするか決める。とりあえず進むぞ。この先にもまだ何かありそうだからな…」

665ーーリムルダール南部:2020/12/13(日) 20:06:27 ID:VRiYRnNA
商人「あっ!また町が見えてきましたよ!」

盗賊「お、湖に囲まれた町か。ああやって大魔王や魔物から少しでも身を守ろうとしてるのかもな」

戦士「さっき見つけた町は凄い丈夫そうな城壁があったよな!」

勇者「あれも魔物から守るためのモノだろうな。砂漠の中、城塞、そして湖…この闇の世界の人間達も必死だ」

商人「ええ。なんとかしてあげたいですね…」

盗賊「するさ、俺達がな!さて…それにしても遠出しすぎたんじゃないのか?」

戦士「今日はまたラダトームに帰らなきゃならないんだよな?」

勇者「ああ、正直足を伸ばし過ぎたな。思った程道中の魔物が強くなかったからついつい歩きすぎた」

戦士「俺らが強くなったのかもしれねーな!」

商人「とはいえ、魔力が切れたら生き残れませんし…急いで帰らないといけないですね」

盗賊「この世界に来たばかりの時に抱いた懸念が的中したな。朝が来るまでにって考えてた上と違って、引き際を間違えそうになっちまわないかってな」

勇者「間違えたかどうかはこれから決まるんだろ。さあ、さっさと戻るぞ。影やキメラはともかく、あのドラゴンの骨みたいな奴なんかはなかなか手強いからな」

戦士「あの白い死体と出てきた時やばかったな!マヌーサで攻撃全然当たらなくなった所にブレスガンガン使われたもんな!」

盗賊「でも誰も死ななかったぜ。生きてりゃ勝ちだ、もちろんこの後無事で帰れればだけどな。よし、帰ろう!」

666ーーラダトーム城下町:2020/12/13(日) 20:16:41 ID:VRiYRnNA
商人「ふう、どうなるかと思いましたけど、無事に帰って来られましたね!」

戦士レベル41「みんなレベル上がったよな!」

盗賊レベル41「俺はアイテムも手に入れたぜ。どくがのこな1つにキメラのつばさ3つ、そして装備品のてつのつめだ」フッ

商人レベル40「今日は誰も死ななかったですから、黒字ですね!」

勇者レベル42「新しく装備出来る程のは無かったがな。マイナスなくいろんな場所を見つけられたのは大きな成果だな」

戦士「町3つにほこら1つ見つけたよな!」

商人「勇者さんは最後にギガデインの試し撃ちもしてましたよね。凄かったですよ、あの呪文!」

盗賊「食らいたくない威力だったなあ。大魔王が使ってくるなんてこと無きゃ良いんだが」

戦士「それで明日はどうするんだ?ほこらか?町か?」

勇者「そうだな…今日もアイテムのマイナスが嵩むようなら町よりダンジョンでアイテム探索が良いかと思ったんだが、プラス1だからな。少し考えさせてくれ。このまま南を中心に冒険するならそこまで魔物は怖くないが、しかし…」

667以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/15(火) 23:56:52 ID:IRyGZtg6
どこに行こうか

668ーー岩山の洞窟、B1F:2020/12/21(月) 16:56:58 ID:M66iWojI
盗賊「ったく、洞窟は嫌いなんだよ…」ブツブツ…

商人「塔派でしたよね盗賊さん」

戦士「塔も洞窟も一緒じゃねーか!」

勇者「全くだ、同じダンジョンだろうに」

盗賊「全然違うだろ!塔は洒落てて風通しも良くて明るくて、逆に洞窟は暗くてジメジメしてて…」

勇者「うるせーな、我慢しろよ。今までだって…」

盗賊「ああ今までだって洞窟に潜ってきたし今日も我慢するよ!にしたって今日は町に行っても良かったじゃないか」

商人「そうですね、今日町じゃなくてここに来たのは…」

勇者「やっぱり装備に余裕が欲しいからな。今日洞窟に来たら、明日も来られる。逆に今日町に行ったら明日も洞窟には来られねえ」

盗賊「まあなあ。その間にバタバタ死んで装備が枯渇するのは避けたいな」

戦士「捨てる用じゃなく、装備する用の武器も欲しいぜー!」

勇者「それも期待したい所だな。外にはいない魔物から珍しい武器防具が手に入るかもしれねえ」

商人「新しい品物が見られるのは商人としても魅力的ですね!よし、進みましょう!」

669ーー岩山の洞窟、B2F:2020/12/21(月) 17:06:17 ID:M66iWojI
勇者「…と意気込んで来てみたが、外で遇ったモンスターと顔ぶれが変わらねえ…」

商人「それどころか、上の世界の魔物もいましたね…」

戦士「亀とか宝石のモンスターとかいたな!」

盗賊「残念ながら、外にはない凄い装備とかは手に入りそうもないな。手に入ったのはあなほりで見つけたいのちのいしとはでなふく…」

商人「魔物が落とした宝箱からすばやさのたね2つと、盗賊さんが盗んだすばやさのたね1つですね」

盗賊「一応装備は手に入ったが、効率が良くもないし、経験値も今一つだなあ…すばやさのたねを拾う効率だけは悪くなさそうだけどな」

勇者「あんまり旨味の無い洞窟だな。もう出るか…」

商人「外で戦った方が実入りが良さそうですよね」

盗賊「その代わり強い魔物が多いけどな。ま、この前酷い目に遭ったし、今日は慎重に戦えば大丈夫だろ」

戦士「よっしゃー!今日は死なねーし負けねーぞ!」

670ーーラダトーム郊外:2020/12/21(月) 17:17:51 ID:M66iWojI
盗賊「書き忘れてたけど今日は119日目な!」

商人「いきなりどうしたんですか…?でも結局、外でも手に入ったのはてつのつめ1つだけでしたね」

戦士「盗賊が盗んだな!珍しく!」

盗賊レベル43「珍しくはねえよ!ったく、まあ装備はともかくレベルは上がったな」

勇者レベル43「あのドラゴン、ブレスは危険だが経験値は旨いな」

戦士レベル42「強い分経験になるんだな!」

商人レベル42「僕はやっと遅れを取り戻しましたよ」

盗賊「転職と離脱があってもう追い付いてるってのがな、流石商人はレベルアップが早いな」

商人「体力も魔力ももう少し欲しいのですけど…」

勇者「まあこれからレベルアップする時間はかなりありそうだし大丈夫だろ。このペースで強くなれば大魔王にも手が届くはずだ」

戦士「負けられねーもんな!」

勇者「当たり前だ。大魔王は必ず倒す。そしてその過程で…」

盗賊「親父さんが見つかるかも、だな。俺は結構可能性あると思ってるぜ」

商人「目撃証言も最近だし、目指してる物も一緒ですからね。きっと会えますよ」

勇者「まあ、期待し過ぎねえようにするがな。大魔王までの距離、俺達は、そして親父はどの辺にいるのか…進むしかねえな…」

671以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/22(火) 15:55:39 ID:rfyF//qc
乙!

672お詫び:2020/12/29(火) 22:55:24 ID:Kdqd7lFE
???「ねんまつしんこーなんだぞ!もうちょっとだけまつんだぞ!」

673以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/29(火) 23:42:28 ID:3wjYIBFg
お疲れ様ー
風邪引かないよう無理せずにね

674以下、名無しが深夜にお送りします:2020/12/31(木) 16:58:11 ID:K5gHuc0Y
きっと大魔王様だって年末年始は休みたいよ

675ーー120日目、ラダトーム郊外:2021/01/01(金) 01:10:08 ID:CXGK5GXQ
戦士「おいおい、良いお年をって言うつもりが今年もよろしくになっちまったじゃねーか!」

盗賊「いろいろあんだよ。こう、いろいろ…年末年始なんだからよ!」

商人「それにしてももう少し早く更新出来た気もしますけど…今回もちょっとしか更新出来ないみたいですし…」

勇者「もう深夜だからな…まあ、あけましておめでとう。つっても、下の世界に来てから一回も明けてないけどな」

商人「闇の世界ですからね…それで今日はどこに?」

勇者「俺らは来たときしか船に乗ってないからな。海に出てみようと思う」

戦士「おー!良いな!」

勇者「今までの探索で3つの町を見つけたが、多分城で聞いたマイラの村ってのはまた別みたいだからな。ちょっと地図見てみろ」

盗賊「あー、マイラは西にあるって聞いたが、地図で見ると西にある大きな島っていうか小さな大陸っていうか、ここは俺らまだ未踏なんだな」

商人「ここにマイラの村がある…?」

勇者「多分な。一応城で聞いたのはマイラだけだし、最初に行くならこの村かと思ってな。とりあえず場所は確認しときたい」

戦士「よっしゃー!船でマイラ目指すぜー!」

676以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/01(金) 02:34:59 ID:GNVm232w
あけましておめでとう
昨年はハラハラドキドキさせて頂きました
今年も楽しみにしてます
>>1と勇者一行に幸多からんことを!

677ーー海上:2021/01/01(金) 22:47:24 ID:CXGK5GXQ
ーークラーゴンのこうげき!クラーゴンのこうげき!

盗賊「うおっ!?手数、いや足数か?多いな!」

ーークラーゴンのこうげき!クラーゴンのこうげき!

戦士「うおー!?めちゃくちゃ…って程でもねーけど痛え!それが何発も来やがるぜ!」

クラーゴンのこうげき!クラーゴンのこうげき!クラーゴンのこうげき!

勇者「たまんねえなこれは…!商人!」

商人「は、はい!ラリホー!」パラララ!

盗賊「お、良く眠ったじゃないか…おらっ!ピシャシャシャ

クラーゴンはめをさました!クラーゴンのこうげき!クラーゴンのこうげき!

戦士「うおお!?ムチで叩いたらみんな起きちまうぜー!」

商人「ならーー海霧よ、現世の我等の鏡となれ!マヌーサ!」ポワワ…

クラーゴンのこうげき!ミス!クラーゴンのこうげき!ミス!

勇者「効いたようだな、らあっ!」ピシャシャシャッ

ーークラーゴンたちをやっつけた!

盗賊「ふうっ。イカ型のモンスターはどこに行っても手強いな…っと、みんな見てみろよ、あれはーー」

678???「そろそろ出番ですね!」イソイソ:2021/01/01(金) 22:59:49 ID:CXGK5GXQ
商人「あれはーー塔、ですか?」

勇者「そのようだな。ずいぶん古めかしい塔のようだが…」

盗賊「洞窟はいくつか見つけたが塔は初めてだな、こっちじゃ。重要な所、なのかもな」

勇者「最初に行けと言われた村の近くにある塔か。近々来なくちゃいけないだろうな」

戦士「その村はどこにあるんだ?」

商人「もう少し進んでみましょう。この辺りは島が多いですね…」

盗賊「船からは見えないか。下りてみるか?地図を見る限りこの小大陸が怪しいだろ」

勇者「だな。よし、下りて進んでみるぞ…っと、すぐに見つかったな」

戦士「森に囲まれた村だな!」

盗賊「大魔王の眼から逃れるためにこんな所に村があるのかもな。ラダトーム以外の町はみんなそんな感じだったな」

戦士「湖とか砂漠とか、城壁でぐるっと囲んだ町もあったな!」

勇者「それらと比べるとこの森は少し頼りないようだが、ここは大魔王の城からは比較的遠いみたいだからな。他と比べて少しは安全なのかもな。今のうちは…さあ、もっと進むぞ」

商人「早くこの世界にも光と平和を取り返さないといけないですもんね…急ぎましょう!」

679ーーアレフガルド南東部、最果ての海:2021/01/01(金) 23:14:19 ID:CXGK5GXQ
戦士「なあ、ここどの辺だ?」

盗賊「あのおそらくマイラだろう森の村の南、湖の町よりも更に遥かに南だがーーどうやらまた何かあるみたいだな」

商人「ほこらですね。こんな人里離れた所にあるほこらなんて…」

勇者「何かあるだろうな。大魔王の目の届かない、届きにくい所に潜んでる隠者か、隠された重要な物か…」

盗賊「ここのもう少し西にもほこらがあったな。大魔王の城から一番遠いであろう所にある2つのほこらか。早めに来た方が良いかもな」

戦士「これでもうほとんどこっちの世界で行ってない所は無くなったな!」

勇者「地図の中央近く、大魔王の居城近辺以外は、だけどな。さて、その辺はまだ行けないみたいだからな、戻るぞ」

商人「どっちから戻ります。来た方とは逆回り、西からぐるっと戻っても良さそうですけど…」

勇者「いや、もと来た方に戻ろう。マイラらしき村の周辺の魔物がどんなもんか確認もしたいしな」

盗賊「しかし、城の連中は南からマイラを目指せ、なんて言ってたが、地図を見ても実際に探索してみても、どう考えても北回りの方が早いよなあ」

戦士「南からだとほぼ世界一周だよな!」

商人「ただ、南からの方がいろんな町やほこらが途中にあったから、そういう町に立ち寄って欲しかったのかもしれませんが…」

勇者「そうならそう言ってくれれば良かったんだけどな。まあ良い、戻るぞ。魔力だってあまり無駄には出来ねえ、フラフラしてられねえからな」

680ーーラダトーム郊外:2021/01/01(金) 23:36:11 ID:CXGK5GXQ
盗賊「で、結局こっちで経験値稼ぎなんだな」

商人「マイラ周辺の魔物はやっかいでしたから。死体がマヌーサ唱えて、手間取ってる間に悪魔がメラゾーマを撃ってきて…」

勇者「あげく死体があの忌まわしいマホトラ野郎を呼びやがるからな。あそこは効率の面で良くはねえな」

戦士レベル43「今日はみんな1ずつレベル上がったな!勇者は俺の体力越えたよな!すげー!」

勇者レベル44「まあな。魔力もこの調子で伸びて欲しいものなんだがな…」

盗賊レベル44「逆に俺ら3人とも伸び悩んでるよな」

商人レベル43「ここまでレベルが上がると伸びにくくなるのかもしれませんね。限界が近いのか…」

戦士「今だ限界突破!叫べへのへのかっぱ!」クワワッ

勇者「うおっ!?いきなりでけえ声出すんじゃねーよ!…ったく、あと今日は装備品はプラマイゼロだな。誰も死なねえし何も拾わねえ。アイテムは運が絡むが、今日みたいに死なないように…」

戦士「生きているんだ!それで良いんだ!」クワワワッ

盗賊「だからうるせえよ!昨日なに見たか丸わかりじゃねえか、ったく…」

681以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/03(日) 01:49:13 ID:bQCfz2L2
観てそうな年末特番のイメージ
商人→紅白
戦士→ガキ使
盗賊→RIZIN
勇者→孤独のグルメ

682ーー121日目、マイラの村:2021/01/11(月) 18:54:19 ID:CBszKBoc
戦士「よっしゃー!着いたぜマイラにー!」

商人「本当に森の中ですね…それもかなり深い…」

盗賊「このくらいの小さな村なら隠せる位には深い森だな。ただ…」

勇者「温泉の湯気が目立っちまうな。これを目標にモンスターが攻めてこなけりゃ良いが…」

商人「魔物の標的になってしまったらひとたまりもないですよね、こんな小さな村では…」

戦士「なあ、温泉入ってみようぜ温泉!」

盗賊「お前なあ、遊びに来たんじゃ…まあせっかくだしな…ってこれ、ちょっとぬるいな」

老人「おお、お前さん達もぬるいと思うか?そうなんじゃ、これも世界が闇に包まれてしまってからなんじゃよ」

商人「こんな所にも影響が…」

勇者「おい、あんまりのんびりするなよ。この村でも情報を集めなきゃならねえんだからな」

盗賊「そうだな、ようせいのふえに西の塔、それにもちろん大魔王や勇者の親父さんの行方…」

商人「小さい村ですけど、人は結構いますからね。いろいろ聞いてみましょうよ」

戦士「っしゃー!上がって情報収集だぜー!」

683以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/11(月) 19:05:13 ID:CBszKBoc
勇者「…情報を集めてまたものの、だ」

商人「この村にあるというようせいのふえは結局見つかりませんでしたね…」

盗賊「ようせいのふえが精霊ルビス様とかいうのを助ける為に使うんじゃないかって話が聞けただけだったな」

勇者「そしてそのルビスは西の塔に閉じ込められている、と。どうやら重要な人物らしいし助けてやりたいが…」

商人「肝心のようせいのふえの在り処が分かりませんからね…何処か別の場所でまた情報を集めないといけないかもしれませんね」

盗賊「結局、親父さんの情報も無かったなあ」

戦士「でも大魔王の話は聞けたよな!」

勇者「ああ、あの竜の女王から貰ったひかりのたまは大魔王に使うべきモノらしいな。そいつが分かったのはでかいぜ」

商人「古より続く光の神と闇の大魔王の戦い…竜の女王様は神の使いという話でしたから、大魔王に抵抗する術を持っていたのかもしれませんね」

戦士「なんかもう大魔王を倒せそうになってきたよな!」

盗賊「そんなに甘くはないだろ。だが少しずつ喉元に届きそうにはなってきたよな」

勇者「必ず届かせる。必ず倒す。必ずだ」

戦士「じゃあまた魔物退治して強くならないとな!」

商人「そうですね。またラダトームに戻って経験値を稼ぎましょう…!」

684ーーラダトーム城下町:2021/01/11(月) 19:17:32 ID:CBszKBoc
商人「…はあ、死んでしまいました…」ガックリ

盗賊「やっぱりあのドラゴンは強いな。油断した訳じゃないがあっという間に体力を削られたな」

戦士「今日も装備見つからなかったよなー」

勇者「今日はマイナス1だ。まだ余裕がない訳じゃないが…」

盗賊「この綱渡りな状況は早く脱したいよなあ。とはいえなかなか盗む隙もないんだよな」

商人レベル44「あなほりも不発です…レベルは上がりましたけど」

戦士レベル44「俺も上がったけど、体力が全然増えなくなったんだよなー」

盗賊「俺はレベルさえ上がらなかったぜ。それにひきかえ勇者はめちゃくちゃ体力上がったよな」

勇者レベル45「ああ。余程の事が無ければ死ぬ気はしねえ。そろそろ隊列を考え直す頃合いかもな」

商人「今は盗戦勇商ですよね。確かに体力的にも防御力的にも勇者さんが2番目の方が良さそうですけど…」

盗賊「ベホマ使える勇者を前に出すのもなあ。ま、これからゆっくり考えようぜ。とりあえず宿で飯だ」

戦士「腹へったぜー!今日も腹一杯食って明日も頑張るぜー!」

685以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/13(水) 12:18:39 ID:qfThU042
このスレ見てたらやりたくなってダウンロードしちゃった
でもスマホ版だとすごろくないんだね…(´・ω・`)

686ーー122日目、ラダトーム城内:2021/01/18(月) 17:13:32 ID:5uEz8uBQ
商人「はあー、今日も疲れましたね…あ、あれは…」

子分?「おーおまえら!にくもってきたか?」グイグイ

戦士「おう、ドラゴン肉だぜー!」ドサドサッ

子分?「おおー!さっそくさばくぞ!」キヤッキャッ

盗賊「いつみても大した手際だよな」

子分?「とくいぶんやだぞ!…お?ゆーしゃ、ふくかわったか?せんしとおそろいだな!」

勇者「ああ、だいちのよろいな。魔物がおとしたんだよ」

商人「やっと優秀な装備品を手に入れましたよね」

盗賊「そしてこれ!さざなみのつえだ!書いてる奴がガキの頃、ファミコン版で唯一手に入れる事の出来なかった逸品だぜ!」

勇者「つーか存在自体知らなかったみたいだな」

子分?「どーでもいいな!」

商人「ま、まあそうですけど…でもやっと凄いアイテムが手に入り始めましたよね。この調子で武器の方も新調出来れば良いんですけど…」

687ーー123日目、ドムドーラ砂漠:2021/01/18(月) 17:20:33 ID:5uEz8uBQ
戦士「おっ?今日は2日分進むのかあ?」

商人「ええ。このSSを見て始めたくなった、という話はとても嬉しいのですが…このペースだと明らかに先にクリアされてしまいそうだと…」

勇者「焦るのが遅いんだよ。そもそも今からいそいだって追い越されるだろ」

盗賊(まだだ…まだ笑うな…しかし…)

戦士「お?なんだ盗賊、月君ごっこか?」

商人「なんですか月君ごっこって…」

盗賊「ふっ…お前ら、見ろこれを!」ドーン!

戦士「うおおお!?ひのきのぼうか!?」

盗賊「さっきのスライムつむりから盗んだのさ!なんでこんなとこにあんなのがいるのか知らないけどな!」

商人「凄い!装備品ですよ!やった、やりましたね!」

戦士「うおおー!すげーぜー!」

盗賊「はっはー!もっと誉め称えて良いんだぜー!」ドヤドヤッ

勇者「……いや、お前らひのきのぼうではしゃぎすぎだろ…そりゃ助かるがよ…ったく、おめでたい奴らだ…」

688ーードムドーラの町:2021/01/18(月) 17:32:19 ID:5uEz8uBQ
商人「砂漠の町…イシスを思い出しますね」

戦士「なんで砂漠なんてとこに人が沢山住んでるんだろうな?」

盗賊「逆だろ。砂漠なんて過酷な所だからこそ、身を寄せあって暮らしていかなきゃならないんだろうよ」

勇者「しかし冷えるな、砂漠なのに…いや、イシスも夜には冷えたからな。朝のないこの世界の砂漠は寒い場所なんだろうな」

商人「さて、この町でも情報を集めないといけないですよね。誰か大魔王とかに詳しい人は…」

盗賊「お、あんな所に美人がいるぜ。いや、あれは…エルフか?人間の町にエルフがいるなんてな…ちょっと行ってみようぜ」

エルフ「…あら?そこのお兄さん、誰かに似てるわね。ねえ、誰かに似てるって言われた事ない?」

勇者「誰か…親父か!?」

エルフ「ああ、親子なのね。あの人間も大魔王の事を聞きに来たわ。でも私はようせいのふえの事しか知らないと答えたの」

商人「ようせいのふえ…!ど、どこにあるか知ってるんですか?」

エルフ「ええ、私知ってるわよ。マイラの村の温泉から南に10歩、笛が埋まっているのよ」

戦士「おおー!情報だぜー!」

勇者「話してくれてありがとう。…よし、さっそくマイラに向かうぞ。これでルビス様とかいうのを助けられる。どんな人物なのか…」

689ーーラダトーム郊外:2021/01/18(月) 19:18:55 ID:5uEz8uBQ
盗賊「マイラでようせいのふえを手に入れた俺達は、その足でまたラダトームに戻り経験値を稼ぐのであった!」キリッ

商人「誰に向けて言ってるんですか…?」

勇者レベル47「相手は大魔王だ、少しでも強くなっておきたいところだからな」

戦士レベル46「おー!…でも最近レベルアップしても全然強くなれねーんだよなー」

盗賊レベル47「他はともかく、体力が上がらないのはなあ。少しだが焦るぜ」

商人レベル46「種集めとかしなきゃいけないんでしょうか…そうだ!ドムドーラの町に、アッサラームから来た元踊り子の女性がいましたよね?」

勇者「ああ、嫌な客から逃げて、と言ってたな。ったく、こんな世界まで逃げなきゃならねえなんてどんなたちの悪い客だったんだかな…」

戦士「きっと盗賊みたいな奴だな!」

盗賊「ふざけんな、俺みたいな紳士がいるもんかよ!…で、それがどうかしたのか?」

商人「あの女性、座長にあったらよろしく言っておいて欲しいって言ってたじゃないですか。なので、伝言を伝えに行くついでにどこかで種集めをするのなんてどうかなって」

勇者「…なるほどな、悪くねえ。問題はどこで集めるかだが…」

盗賊「ま、それはゆっくり考えようぜ。それより今日はさっさと休もう、ラダトームからドムドーラ、そこからマイラに行ってラダトームに戻って…だからな。疲れたぜ、今日は」

戦士「俺も腹が減ったぜー!飯だ飯だ!」

690以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/19(火) 20:40:46 ID:rqOm7Y7E
ひのきのぼうヤッター!!

691ーー124日目、アッサラーム:2021/01/26(火) 18:04:51 ID:LEZ/ssUs
盗賊「少し更新が遅れたな。ま、いろいろ忙しいんだよ」

戦士「んー?書いてる奴が一番好きな漫画家先生が連載始めたから興奮してたら更新忘れてたって素直に…」

商人「わー!わー!えっと、とりあえず今日はアッサラームであのドムドーラにいた人こ事を報告ですよね!」

勇者「ああ。その後サマンオサの洞窟にでも行こうかと思ってる。スタミナはたねと、あとてつかぶとが手に入る可能性があるみたいだからな」

盗賊「ラーのかがみがあった洞窟だよな。あそこでスタミナのたねは効率悪そうだが、防具も欲しいからなあ」

戦士「あそこマホトラ野郎がいっぱいいたけど大丈夫なのかー?」

商人「…正直、あんまり気は進まないですけど…あ、座長さんですよ。すみません、僕たち…」

座長「あ〜、今踊り子達のレッスン中だから後にしてくれる?夜なら空いてるから。それ、いち、に、いち、に…」

勇者「夜、か。サマンオサからラーミアで夜が明ける前にここに戻って来られるか?」

商人「難しいように思います…いや、無理じゃないですか…?」

戦士「どうするんだ?他の所に行くのか?盗賊は…おい、盗賊!」

盗賊「うへへ、いち、に、いち、に……んっ!?何か言ったか?」

商人「盗賊さん…踊り子ばっかり見てないで会話に参加して下さいよ…」

692ーー124日目、アッサラーム:2021/01/26(火) 18:07:16 ID:LEZ/ssUs
盗賊「少し更新が遅れたな。ま、いろいろ忙しいんだよ」

戦士「んー?書いてる奴が一番好きな漫画家先生が連載始めたから興奮してたら更新忘れてたって素直に…」

商人「わー!わー!えっと、とりあえず今日はアッサラームであのドムドーラにいた人こ事を報告ですよね!」

勇者「ああ。その後サマンオサの洞窟にでも行こうかと思ってる。スタミナはたねと、あとてつかぶとが手に入る可能性があるみたいだからな」

盗賊「ラーのかがみがあった洞窟だよな。あそこでスタミナのたねは効率悪そうだが、防具も欲しいからなあ」

戦士「あそこマホトラ野郎がいっぱいいたけど大丈夫なのかー?」

商人「…正直、あんまり気は進まないですけど…あ、座長さんですよ。すみません、僕たち…」

座長「あ〜、今踊り子達のレッスン中だから後にしてくれる?夜なら空いてるから。それ、いち、に、いち、に…」

勇者「夜、か。サマンオサからラーミアで夜が明ける前にここに戻って来られるか?」

商人「難しいように思います…いや、無理じゃないですか…?」

戦士「どうするんだ?他の所に行くのか?盗賊は…おい、盗賊!」

盗賊「うへへ、いち、に、いち、に……んっ!?何か言ったか?」

商人「盗賊さん…踊り子ばっかり見てないで会話に参加して下さいよ…」

693ーーピラミッド:2021/01/26(火) 18:16:20 ID:LEZ/ssUs
商人「混雑してたからか2回投稿してしまいました…それで、結局ピラミッドに来たんですね」

勇者「夜には戻らないとならねえし、種集めならむしろこっちの方が良いからな」

盗賊「スタミナのたねとかしこさのたね、二種類見つけられる可能性があるからな。へへ、俺の盗賊としての腕が唸るぜ」

戦士「あなほり期待してるぜー商人!」

盗賊「おい!…ふっ、まあお前らのそんな反応も今日までだ。今日の俺はやるぜ!」

商人「とりあえず頂上まで上って、下りてきて、ですよね」

勇者「一往復分はあなほりをする。後は下の階層で盗みに期待するってところだな。上だと種落とす魔物が出ないみたいだからな」

戦士「種の他はとげのむちとかも集めるんだよな!やくそうもあると良いな!」

盗賊「ま、今更薬草も…とは思うが、あって損はないからな。いつ必要になるかも分からないしな」

勇者「まんげつそうなんかもずっと使わなかったのに、ネクロゴンドではかなり使ったからな。備えておいて損はねえ」

商人「ですね。よし、じゃあ行きましょう!」

694ーー夜、アッサラーム:2021/01/26(火) 20:01:11 ID:LEZ/ssUs
盗賊「はっはっは!やくそう5つにスタミナのたね2つ、これが俺の盗賊としての実力だぜー!」ドヤドヤッ

戦士「おおー!たまにはやるじゃねーか盗賊ー!」

商人「僕はとげのむちとやくそう1つずつでした。あとは宝箱からやくそうとスタミナのたね1つずつですね」

勇者「かしこさのたねこそなかったが、欲しい物は大体手に入ったな。上々だ。さて、劇場に行くぞ」

盗賊「お!この時間は本番だな!良いぞー、脱げー!」ヒヤッホー

商人「盗賊さん…恥ずかしいから止めてくださいよ…あ、座長さんですよ」

座長「おや、貴方方は昼間の…どのようなご用ですかな?」

盗賊「あーっと、かくかくしかじかで…」

座長「なんと!?あの子が無事だったと言うのですか!?そうですか、良かった…」

勇者「座長に伝えてくれ、と言っていたよ」

座長「そうですか、あの子は今何処に…いえ、彼女は自由になったんだ、聞かない方が良いでしょうね」

盗賊「まあ…聞いたところで気軽に行ける場所でもないけどな」

座長「そうだ、お礼にこれを差し上げましょう!本当にありがとうございました」

戦士「お?なんだこれ水着か?装備だぜー!」

商人「け、結構大胆な水着ですね…でも装備には違いありませんよ!座長に伝えに来て良かったですね!」

695以下、名無しが深夜にお送りします:2021/01/27(水) 10:17:24 ID:/32PmLNk
どの漫画家さんだろ?
自分なら週刊少年漫画のあの人かな

696ーー125日目、アリアハン城内:2021/02/01(月) 19:08:49 ID:g/51UCb.
使者「そう、闇の世界アレフガルド…そこで大魔王に挑む事になった訳ね」

倉庫番「今までより更に厳しい戦いになるな…勇者殿に頼ってばかりで申し訳ない」

勇者「いや、俺自身が大魔王を許せないだけ…親父の事もあるしな」

倉庫番「そうだ、オルテガ殿が生きていたというのは朗報だな!あの人がそえ簡単に死ぬはずはないと思っていたんだよ」

勇者「今も生きてるかは分からないがな…」

使者「それでも希望があるだけ良いわ。火山の火口に落ちて亡くなったとしか伝わっていなかった頃よりずっと」

勇者「まあな…王様は?」

使者「相変わらずよ。いつまでもウジウジしないで欲しいものだけれど」

勇者「仕方ねえよ、相手が大魔王じゃな…さて、そろそろ行く。ここには金を預けたついでに来ただけだからな」

倉庫番「ああ、気を付けてな。勇者殿だけが頼りだからな…行ってしまったか」

大臣「おお、勇者殿はもう行ってしまったのか。大事な知らせがあったのだがのう」

使者「何かあったのですか?まさか王様に何か…」

大臣「いや、もっと大事な事だ。好きな漫画家先生の復帰に続き、贔屓にメジャーリーガーが凱旋…更に宝くじで一万円が当たるなど書いてる者は最近つきすぎていてな、そろそろ反動が来る頃だと思うのだ。なのでこのSSが更新されなくなったら…察して欲しい」

倉庫番「誰に対する知らせですかそれは…?」

使者「確かにつきすぎてるとは思うけど、一万円当たったくらいで死んでたら世の中死体だらけよ…」

697???「いよいよ私の出番…!」:2021/02/01(月) 19:20:30 ID:g/51UCb.
ーールビスの塔、1F

戦士「っしゃー!新しいダンジョンだぜー!負けねえぞ俺はー!」

盗賊「うるせえなあ。しかしやっぱり塔は良いな。洞窟なんかと違って洒落た…」

戦士「高いもんな!好きそうだよな!」

盗賊「人をバカみたいに言うんじゃねえよ!そしてお前には言われたくねえんだよ!」

商人「二人とも、ダンジョンでは静かに…魔物が寄って来ちゃいますよ」

勇者「全くだ。しかしこの闇の世界にあって、微かに神聖なモノを感じる場所だな」

戦士「そうかあ?魔物だらけじゃねーか?」

盗賊「むしろ魔物によって聖なる力が乱されているような、そんな雰囲気だな」

商人「人も居ましたし、元々魔物なんかとは縁のない場所だったんでしょうね」

勇者「その人達の話では、ようせいのふえがあるなら5階に行け、滑る床には注意しろ、だったな」

盗賊「ようせいのふえはルビス様ってのの封印を解けるって話だ、おそらく封印されてるルビス様がいるのが5階なんだろうよ」

商人「詳しくは分からないですが、重要人物のようですから魔物もきっと強力なものがいそうですよね」

戦士「俺が全部ぶっ飛ばすから大丈夫だぜー!」

勇者「ああ、慎重にビビらず行くぞ。これが大魔王打倒に繋がると良いんだが…」

698以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/01(月) 19:30:28 ID:g/51UCb.
盗賊「くそっ、銀色野郎め…!そらっ!」ガギン!

はぐれメタルはにげだした!サタンパピーはメラゾーマをとなえた!ラゴンヌはマヒャドをとなえた!

商人「うわーっ!?す、凄い呪文です…それっ!」ザクッ

ーーまもののむれをやっつけた!

戦士「くそー!銀色全然倒せねー!」

盗賊「上の魔王との戦いでどくばりを捨ててしまったのが痛いな。他に捨てられるものも無かったから仕方ないんだけどな」

勇者「それよりお前ら銀色の奴に拘りすぎだ。挙げ句逃げられて他の魔物から攻撃されまくってるじゃねえか」

商人「そうなんですけど、でも銀色を見るとどうしてもテンションが…あっ!」

はぐれメタルがあらわれた!ダースリカントがあらわれた!

盗賊「おっ!出たぜ銀色が!」

戦士「うおおー!今度こそ倒してやるぜー!」

はぐれメタルはにげだした!ダースリカントのこうげき!

戦士「ぐわー!いてえぜー!」

勇者「俺の話聞いてたか!?早速銀色に目が眩んでるじゃねえか!」

盗賊「仕方ないんだ、銀色の前には理性を失う、冒険者のサガなんだよ…」

699以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/02(火) 09:52:35 ID:QuwymUJo
推しの倉庫番さんが登場したのでワイもツイてる!
ルビス様…?まあ、はい…

700以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/03(水) 01:17:47 ID:KH.hYp/I
メタルの前では皆IQ3よ…

701以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/07(日) 17:32:12 ID:x255xkis
盗賊「見ろ、階段だ。ここを上れば4階だったか?」

商人「そうですね。ここまではそんなに強い魔物はいませんでしたね」

戦士「ライオンみたいなヤツのマヒャドは痛いけどな!」

勇者「あの影のザキも怖いが、いのちのいしは沢山あるからな。まあ大丈夫だろ」

盗賊「ここまで来たら目的の5階はもうすぐだな。塔は上に行くほど狭くなるからな」

商人「ええ、でも…どこでしょう?階段は…」

戦士「あれ?見当たらねーぞ!どういう事だよ!?」

勇者「階段が無い、先に進めない、今まではこういう時はーー」

盗賊「飛び下りる、だよなあ。さて、どこから落ちたものかな?」

戦士「まん中穴になってるじゃねーか!ここから飛び下りればいいんじゃねーのか?」

商人「でも、ここだと多分未知の場所には行けないですよね、さっき歩いてた場所に落ちるだけでは…」

勇者「だがここ以外に落ちる場所はねえ。つまりここより下の階の何処かから落ちなきゃならねえって事だ。なら結局落ちた方が早いだろうな」

盗賊「はあ、飛び下りかよ…先頭はイヤなもんだがまあ、仕方ないな…うおりゃっ!」ピューン…

戦士「よーし続くぜー!待ってろよルビス様とかいうヤツー!」ピューン…

702以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/07(日) 17:41:48 ID:x255xkis
勇者「さて、3階に落ちてみたが…ここからどうするかだな」

盗賊「どうやら、下の階から考えるに上に行くにつれ塔の北側には行けなくなってるみたいだ」

商人「つまり…まだ見ぬ階段は北側にある。飛び下りるなら北側って事ですね?」

戦士「おっしゃー!じゃあ北に進んでみるぜー!」

勇者「…ここがこの階の一番北側だな。盗賊の言う通りなら、あそこの壁がない部分から飛び下りれば…だな」

商人「その前に話に聞いた滑る床がありますね。まあ、落ちる為に来たのだから別に障害にはならないですけど…」

勇者「しかし確かにこの通路の東側、壁になってるがこの壁の向こう側にも何かありそうだな」

盗賊「ああ、おそらく下から上って行くんだろうよ。じゃあ飛び下りるぜっ!らああああっ!」ピューン…

ーー1F

商人「ーーっとお!ここは…1階まで落ちてきましたか?」

盗賊「だな。そしてほら、見てみろよ」ニヤリ

戦士「おおお、階段だー!」

勇者「どうやら当たりのようだな。さて、このまま素直に5階まで行けると良いが、どうなるか…」

703以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/08(月) 20:03:05 ID:i8ejSlbI
乙!

704ーールビスの塔、5F:2021/02/15(月) 19:34:04 ID:HASBi/bg
戦士「おおー!着いたな5階に!」

商人「この階だけ魔物が下とは違いますね。強いし、いろんな種類の魔物もいますし…」

勇者「見たことないやつもいたな。あの這いつくばってるドラゴン、そこまで強くはないが群れると厄介そうだな」

盗賊「ま、魔物が強くなったって事は目的地も近いって事だろうよ。ほら、見てみろよ」

戦士「お?石像か?女だな!」

商人「なんかこう…神秘的なヒトですね」

勇者「この石像がルビス様、なんだろうな。盗賊、ようせいのふえを」

盗賊「ああ、任せてくれ!…と、どこにしまったか…あった、じゃあ吹くぜ!」ピュロロー…

戦士「ふああ…なんか眠くなる音だなあ…」

商人「安らぎますね…あ、あ、せ、石像が…!」

勇者「石化が解けて…ヒトに…これは…」

ルビス「………」

705以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/15(月) 19:44:09 ID:HASBi/bg
勇者「あなたが…ルビス…様?」

ルビス「…えっ?あっ、あーっと、もしかして封印解けてます?」

商人「え、ええ、多分…」

ルビス「わー!や、やり直しやり直し!はい、今封印が解けました!良いですね!?」

盗賊「は、はあ」

ルビス「まあ、まさか封印が解かれる日が来るなんて!まるで夢のようですわ!」

戦士「え?封印はもうとっくに…」

ルビス「私は精霊ルビス!このアレフガルドを創った者です!」

勇者「戦士の言葉を遮るように大声で…このヒトが創造主…?」

ルビス「貴方にはこのせいなるまもりをあげましょう!これ付けるとザキ効かなくなりますよ!私の加護がモリモリの凄い御守りなんですよ!はい、勇者さん!」

盗賊「いや、俺は盗賊だが…」

ルビス「貴方達が大魔王を倒したらきっと力になりますからね!じゃ、大魔王退治ガンバ!」シュイーン…

商人「…居なくなりましたね」

勇者「……思ってたのと違ったが、封印は確かに解いた。これで良かった、はずだが…」

戦士「つーか大魔王を倒したらってよお!倒すのを手伝ってくれねーのかよ!」

706ーーマイラの村:2021/02/15(月) 19:55:25 ID:HASBi/bg
盗賊「なんか、どっと疲れたなあ。これ、本当に事態が進展したんだよな?」

商人「多分…でも、確かにあの御守りは凄いモノでしたよ!」

戦士「その御守りで大魔王に勝てるのか?」

勇者「とてもそうは思えないが…創造主がくれたモノだ、重要なモノなんだろう」

盗賊「そう思うしか無いよなあ。でもまあ、あの塔では装備品が沢山手に入ったな!俺はしあわせのくつを盗んだし…」

商人「僕はなげきのたて、ゆうわくのけん、そしてこのふしぎなぼうしを掘り当てましたよ!」

戦士「すげーぜ商人ー!」

盗賊「俺も凄いだろ!しかし商人は久々の装備更新だな」

商人「あれ?僕が装備して良いんですか?盗賊さんも装備出来ますけど…」

勇者「盗賊は守備力がまだまだ高いからな。今回は商人が装備した方が良いだろう。それにあそこは装備も経験値もかなり美味しい所のようだからな」

戦士「また行ってあなほりすれば良いよな!」

盗賊「ま、次は盗むけどな。でもこれくらいの性能の頭防具が手に入るなら、ラーのかがみの洞窟でわざわざてつかぶと探ししなくてもよさそうだな」

商人「マホトラもされないでしょうしね…」

勇者「ともかく、これで装備品にも少し余裕が出来てきた。ルビス様の件はともかく、良い探索が出来たな」

盗賊「これで大魔王にも近づいてると良いんだがなあ。あのヒト、なんだったんだろうな…」

707以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/16(火) 00:37:34 ID:x8GLQyzY
さすがルビス様、期待を裏切らないポンコツぶり

708ーー126日目、ルビスの塔:2021/02/21(日) 20:27:53 ID:po1WSDyk
戦士「うおおー、今日も魔物倒しまくったぜー!」

盗賊「今日は盗みも絶好調だ。ふしぎなぼうし2つにすばやさのたね1つ。ま、これが俺本来の実力ってヤツだな」フフン

商人「凄いですね!僕はふしぎなぼうし1つ掘り当てましたけど、一度死んだのでプラマイゼロです…」

戦士「ごめんなー商人、混乱して殴っちまってよー…」

商人「仕方ないですよ、混乱は…」

勇者「回復役の俺らの判断が遅かったのもあったしな。それと、あとアイテムは宝箱からすばやさのたねを見つけて…」

盗賊レベル50「俺と勇者はレベルが大台到達だな。これなら大魔王にも対抗出来るんじゃないか?」

勇者レベル50「まあ、そうだと良いがな…いや、そうでなきゃいけねえな」

商人レベル49「そうですよね、この塔での成果はなんともいえませんでしたけど、それでもこの世界の為に大魔王は倒さないと…」

戦士レベル49「倒すためにはあとどうしたら良いんだ?どこに行ったら良いんだ?」

勇者「さあな。まあ、今までに見つけた町やほこらに片っ端から行ってみるしかないだろうな。この塔でもっといろいろな事が分かると思ったんだが、言っても仕方ねえな…」

709ーー某所:2021/02/21(日) 20:37:03 ID:po1WSDyk
ルビス「かんぱーい!」

精霊「かんぱーい!」チンッ

エルフ「…何やってるの?」

ルビス「何って、宴ですよ宴。決まってるじゃないですか!」

精霊「ルビス様復活記念パーティーですよ〜」

ルビス「はい、貴方も歌って!知らぬエルフが〜、小皿叩いて〜♪」

エルフ「歌わないわよ!そんな事より勇者達はまだここに来ないの!?このあまぐものつえがないと大魔王の島には渡れないのにこれじゃいつまで経っても…」

ルビス「それは大丈夫ですよ、ね?」

精霊「ええ、私が今夜勇者の夢枕に立ってここに来るよう言いますから」

エルフ「そんな事出来るの…?」

精霊「ええ、勇者が旅立つ朝にもそうやって性格診断とかしたんですよ〜」

ルビス「なので、明日にもここに来てくれはずですよ!うふふ、凄いでしょう?」

エルフ「凄いけど、ならもっと早く教えてあげれば良かったのに、頼りになるんだかならないんだか…」フウ…

710以下、名無しが深夜にお送りします:2021/02/21(日) 20:50:00 ID:AAtdsmg2

戦士また混乱したんか…

711ーー127日目、精霊のほこら:2021/03/02(火) 17:33:00 ID:Az5He2cA
商人「…ここが、勇者さんが呼ばれたっていうほこらですか?」

勇者「ああ…眠ってる間中ずっとここに来いここに来いってしつこくて寝た気がしなかったぜ…」ゲンナリ

戦士「どんなヤツが呼んでたんだろうな?大魔王か?」

盗賊「こんなほこらでいきなり大魔王と対決ってのもスリルはあるが…おっ、見てみろよ」ヒュウッ

エルフ「…」

商人「あれは…エルフですよね?」

盗賊「だな。しかし流石エルフだな、かなりの美人だぜ。しかも勇者、お前のことじっと見てるぜ」グリグリ

勇者「いてえなおい!…何か用か?」

エルフ「…」ジーッ

戦士「喋れねーのか?」

エルフ「…本当に似てるのね。そっくり」ボソッ

勇者「えっ?」

エルフ「何でもない。階段、上って。待ってるヒトいるから」

商人「は、はい。エルフって何考えてるか分からないですね…」

712ーー精霊のほこら、2F:2021/03/02(火) 17:43:22 ID:Az5He2cA
盗賊「おお。沼地の中のしけたほこらだと思ってたが、なかなか…」

戦士「花畑だな!すげー!」

商人「こっちの世界は日差しがないから、花もあまり咲いてないですもんね」

勇者「そういう小さな事も大魔王の策略なのかもな」

盗賊「花を見て心を和ませる時間さえ奪うってか。なるほどなあ」

戦士「お?誰かいるぜー!」

精霊「ようこそ。私はかつてルビス様に仕えていた者なんですよ〜」

商人「ルビス様ってあの…確かに雰囲気似てますね…」

精霊「貴方の性格診断したのも私なんですよ〜。あの時失礼な事言ったかもしれませんが、許して下さいね〜」

勇者「それは良いが…ルビス様に仕えていた?確か性格をどうこう言われた時は、私は全てを司るものと…」

精霊「さて!貴方達にはこのあまぐものつえあげちゃいますよ〜。はいっ、勇者さん!」

商人「いえ、僕は商人…」

精霊「次はここの東のほこらですからね〜。じゃあ大魔王退治頑張って下さいね〜」

盗賊「はあ、どうも。まあ、なんていうか、あの上司にしてこの部下ありって感じだな…」

713ーーラダトーム城下町:2021/03/02(火) 17:56:05 ID:Az5He2cA
戦士「何日かぶりに帰って来たなーラダトーム!」

勇者「一応、たまにはここの王様に冒険の報告をしないとな」

商人「しかし今日は盗賊さん大活躍でしたよね!アイテム沢山盗んで…」

盗賊「ふっ、もろはのつるぎから始まって、てつのつめ2つにだいちのよろいも盗んだぜ」ドヤドヤッ

戦士「たまにすげーな盗賊!」

盗賊レベル51「ふっ、そんな口ももうきけなくなるぜ。言ったろ?レベルが上がる毎に盗みやすくなるってな」

勇者レベル51「言ってた通りではあるか。今日は更に宝箱からもう1つだいちのよろいが出てきたな」

戦士レベル51「みんなレベルアップしたしな!」

商人レベル50「もちろん、このあまぐものつえも今日の大きな成果ですよね」

盗賊「そりゃそうなんだが、ルビス様に続いてこう、なんていうか、なあ?」

勇者「…今後必要なモノを貰ったんだ。大事な事だったんだよ」

戦士「この世界の偉い奴らは変なのばっかりだよな!」

商人「せ、戦士さん、お城に入ったらそんな事大声で言わないで下さいよ…」

714以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/05(金) 20:48:22 ID:exRQeHDw

性格のんきもの、って感じ

715ーー128日目、ドムドーラ:2021/03/09(火) 17:41:37 ID:vJqIoZK.
盗賊「ふっ、今日も稼ぎまくってしまったぜ」ドヤッ

商人「だいちのよろい、ちからのたね、てつのつめを一個ずつ盗みましたもんね!」

戦士「ホントにレベル上がると盗みやすくなるんだな!すげー!」

盗賊「信じてなかったのかよ!ったく、しかしこれだけ盗んだんだ、もう何回か全滅してもゲームオーバーにはならないだろ。このまま最短で大魔王まで突き進んでも良いんじゃないか?」

勇者「そうしたい所だがな。まだ大魔王の本拠地に行く方法がが見つかってねえからな…つっても、大体の目星は付くけどな」

戦士「ん?そうなのか?」

商人「おそらく昨日の精霊が言っていた東のほこらでしょう。そこに行けば何か分かるはず…」

盗賊「ルビス様配下が行けって言ってるんだからな。まず間違いないだろう。多分、きっとな」

勇者「まあ、流石にそこは信用して良いだろう…おそらく」

商人「あのヒトとあのヒトですからね、若干の不安はありますけど、僕らには信じるしかないですからね…」

戦士「で、魔王の本拠地ってどこなんだ?」

勇者「ラダトームの向かい側に城が見えてるだろ!まあ、ラダトームからも行けるのか、何処か別の場所から乗り込むのか、その辺もまだこれからだけどな」

盗賊「最短で乗り込むって言ってもまだまだだよなあ。くそ、もどかしいぜ…」

716ーー129日目、せいなるほこら:2021/03/09(火) 17:52:16 ID:vJqIoZK.
聖者「よくぞ来た、勇者よ!今こそ雨と太陽が交わる時!そなたににじのしずくを授けようぞ!」

にじのしずくをてにいれた!

戦士「おおー!で、これどこでどうやって使うんだ?」

聖者「それはお主らで探すがよい…が、1つヒントをやろう。お主らがまだ行っていない町や村があるなら、そこで人々の話に耳を傾けるのが良かろう」

盗賊「結局最後は地道な情報収集か。最初から変わらないな」

勇者「行ったことがない町…あとは城砦都市か湖の町かだな」

商人「湖の町の方が活きやすかったですよね。次はそこに行ってみますか?」

盗賊レベル52「確かあの辺は銀色が沢山出たよなあ。1回しか行ってないから確かな事は言えないが」

戦士レベル51「でももうレベルはすげー上がったぜ!まだレベルアップするのか?」

勇者レベル52「上げすぎって事は無いだろうが…まあ、そこまで時間を割かなくても良いかもな」

商人レベル52「大魔王がどれ程強いか分かりませんからね」

盗賊「しかし商人はついに俺らに追いついたな。2回の転職と離脱もあったのになあ」

商人「商人はレベルが上がりやすいですから…」

勇者「そろそろ種なんかを積極的に使っていく頃かもな。しかしにじのしずくか、これがどんな役に立つのか…」

717以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/10(水) 22:19:45 ID:MJlUePmU
装備が弱くてもいけるもんなんだなぁ
装備縛りよりレベルを縛る方が難易度的にはキツいのか

718ーー130日目、ルビスの塔:2021/03/15(月) 20:49:33 ID:819aWoRQ
商人「この塔には経験値を稼ぎに来たのに、銀色の魔物は1体も倒せず…」

盗賊「最近特に逃げ足が早い気がするよなあ。全然倒せないぜ。他の魔物も結構経験値あるからなんとかなってるが…」

戦士「でもアイテムはめっちゃ集めたよな!」

勇者「商人のあなほりがゆうわくのけん、どくけしそう、ふしぎなぼうし、すばやさのたねか。ふしぎなぼうしは2つ見つけたな」

盗賊「で、俺がいのちのいし、しあわせのくつ、ふしぎなぼうし、ちからのたねだ。更に魔物の宝箱からすばやさのたね。大豊作じゃないか」ホクホク

商人「今日で装備品は凄く余裕が出来ましたね!でもどくけしそうはなんでここにあったのか…落とす魔物も見当たらないようですし…」

ノレ「前回もそういう事ありましまよねー」

盗賊レベル53「ん?何か言ったか?」

勇者レベル53「いや?何も」

戦士レベル52「レベルも上がったし言うことなしだな!」

商人レベル53「そして明日はまた新しい町ですね!」

勇者「ああ、あの湖の町で情報を集める。ほこらの爺さんによればあそこで大魔王の本拠地まで行く方法が分かるらしいからな。そして…いや、とにかく明日だ。さあ、帰るぞ!」

719ーー131日目、リムルダールの町:2021/03/15(月) 20:50:12 ID:819aWoRQ
町人

720間違えた…:2021/03/15(月) 21:00:49 ID:819aWoRQ
町人「リムルダールの町へようこそ」

商人「こんにちは!…なるほど、リムルダールという町なんですね」

盗賊「ラダトームとは比べるまでもないが、ドムドーラよりかはなんぼか田舎っぽいか?」

勇者「大差なく見えるがな。それより、遠くから見ると湖の町かと思ってたが、どうやらこれは水濠だな」

戦士「水濠ってーと、攻めてくる奴から守るって感じのやつかー?」

盗賊「へえ、意外とモノを知ってるじゃないか。だな、おそらくは魔物、それも大魔王の魔物から守るためって考えるのが普通だろうな」

商人「でも…どうなんでしょう?大魔王が現れてからこんな大掛かりな水濠を作るなんて間に合うものなんでしょうか?」

勇者「作ってる間に魔物をけしかけられそうなもんだよな。ここは大魔王の城からもかなり近いようだしな」

戦士「てえと、他のものから守るためってのか?」

盗賊「人と人との戦争でもあったのかもしれないし…」

商人「大魔王以前にも脅威があったのかもしれませんね」

勇者「俺らには分からないし関係もない事だがな。それより情報を集めよう。幸い人口は多いようだ、情報も多数手に入るだろう」

盗賊「多いと話を聞いて回るのも大変だから幸いとも言い切れないけどな。ま、急がば回れだ、地道に話を聞きに行きますかねえ…」

721以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/15(月) 21:14:33 ID:819aWoRQ
商人「…ふう。これで一通り話は聞いて回れましたね」

盗賊「想像以上の情報量だったな。まず大魔王の本拠地への行き方だ。ここの西の岬でにじのしずくを使えば良いみたいだな。」

勇者「大魔王の城の玉座の裏に階段があるなんて話もあったな。まああの囚人は嘘吐きらしいから眉唾ではあるが…あとやはりひかりのたまがないと大魔王を倒すのは難しいらしい」

商人「まほうのかぎを作りたがってるご老人に鍵を見せてあげたりもしましたね。本当にまほうのかぎが作れるものなんでしょうか?あとけんじゃのいしという凄いアイテムの話もありましたけど…」

盗賊「俺らには縁がないモノかもなあ。で、一番の情報は…」

戦士「勇者の親父さんがこの町にも来てたって事だよな!やっぱり親父さん俺らより先に進んでるみてーだな!」

勇者「だが、海の藻屑になったなんて言ってる老人もいたからな…」

商人「だ、大丈夫ですよ!オルテガさんが荒れた海になんて負けるわけないでしょうから!」

盗賊「だな。町のガキも言ってたが、もしかしたら今頃大魔王を倒しちまってるかもしれないぜ」

戦士「俺らも負けてられねーぜ!なあ勇者!」

勇者「…まあな。何より、辿り着いたは良いが大魔王には及ばない、なんて事になってる可能性もある。なら早めに追い付いて加勢したい所だな」

商人「そうですよ!僕ら四人にオルテガさんも加わって五人になれば大魔王にも勝てますよ!」

盗賊「ここまで一人で来た英雄に俺らが加わったら鬼に金棒だな。じゃあ勇者、明後日は大魔王の城に殴り込みだな?」

勇者「ああ、親父に追い付き、大魔王を倒す。やっと、やっとここまで来たぜ…!」

722以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/19(金) 10:21:59 ID:dw7PRVzc
乙!

723ーー132日目、リムルダール西の岬:2021/03/23(火) 19:37:09 ID:vFPdEZBw
戦士「お、この辺か?」

盗賊「だな。まだ城には入れないまでも、近くまで偵察には行きたいからな」

商人「にじのしずくを使えばここを通れるようになる、そういう話でしたよね」

勇者「ああ…使ってみるぞ。こうか…? 」パァァァ…

戦士「お、おおおー!?なんか光ってるぞ!?」

商人「7色に…これは…虹?これがにじのしずくの…」

勇者「虹が…橋に、なった。これは…」

盗賊「…へっ、虹が橋になるとはな。なかなかメルヘンじゃないか」

戦士「これ、本当に渡れるのか?…おー!歩けるぞ!」

商人「す、凄いですねこれは…でもこれで…」

勇者「ああ、ついに殴り込みできるわけだ、大魔王の根城にな!」

盗賊「良いねえ、待ちに待った、ってヤツだ。明日が待ちきれないぜ、なあ?」

戦士「おおー!大魔王も城の魔物も全部ぶっ飛ばしてやるぜー!」

724以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/23(火) 19:47:10 ID:vFPdEZBw
商人「…城の周辺、やっぱり強い魔物が多いですけど…」

勇者「ああ、思った程ではないな。今の俺らならそこまで問題ではなさそうだ」

戦士「沼地ばっかで歩きづれーなあ…お!いよいよ城の目の前だぜー!」

商人「これは…なかなか異様な雰囲気ですね」

盗賊「なんだよ、びびってんのか?良いじゃないか、過去最高のスリルがありそうだぜ」

商人「いえ、びびってる訳では…」

勇者「確かに、ただならない雰囲気だ。警戒は必要だろう。だがそれだけだ。明日ここに入る事には違いねえ」

商人「ええ、もちろんです」

戦士「なあ勇者、言ってやれよ!ついに来たぞー!ってよお!」

盗賊「はっ、面白いな。いっちょ宣戦布告と行くのも悪くないな」

勇者「ふっ、やってみるか…おい!大聞こえるか大魔王!ついにここまで来たぞ!もうすぐてめえの破滅の時だ!震えて待ってやがれ!」

商人「そうだ、勝つのは僕たちだ、勝つのは…」

ーー城内

???「…?何か聞こえたような…若者の声?誰かここまで辿り着いたのか?そうか…ならもし、もし私が倒れても、彼等が…いや、彼等の為にも、私が成し遂げなければな。行こうーー」

725以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/23(火) 22:32:47 ID:H9xh7G6Q

勇者の志が届いて良かった

726ーー133日目、ゾーマの城:2021/03/29(月) 17:39:00 ID:JgniKssM
戦士「おらー!ついに来たぜー!」

勇者「門番でもいるかと思ったが、あっさり入れたな」

盗賊「そもそもここまで辿り着けるヤツがいるなんて想定してないんだろ」

商人「確かに、ここに来るまでは大変でしたね…」

戦士「変な奴らに振り回されたりな!」

勇者「ルビス様とかな…まあ、おかげでここまで来られたがな」

盗賊「よっしゃ!早速スリル満点の大魔王城探索と行こうぜ!」

商人「そうですね…城内はより重苦しい雰囲気ですね」

勇者「何かが潜んでるような、狙われてるような…おい盗賊!ズカズカ進むな!」

盗賊「大丈夫だよ。うっすらとな、足跡が見えるんだ。先にここを進んだ勇敢な人のな」

戦士「んー?誰だあ?…あ!」

勇者「親父…か!?」

盗賊「おそらくな。さ、続こうぜ。大魔王退治の手柄、独り占めにされちゃ敵わないからな!」

727以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/29(月) 17:45:40 ID:JgniKssM
商人「ここを真っ直ぐ、ですか?」

盗賊「ああ。迷いながらも進んでる。一人でな」

戦士「ここの魔物強いのにすげーな!」

勇者「だが、だからこそいつまで進めるのか…ここは?」

盗賊「どうやらこの大きな部屋に進んだようだな。よし、入るぞ」

商人「うわあ、大きな石像ですね…あ、あれ!?」ゴウン!

戦士「うおっ!?後ろで扉が閉まったぞ!うぐおお…!開かねー!」グググ…

盗賊「おい見ろ!石像が…」

勇者「動き出した…こいつらが門番か!」

石像「我等は魔王の部屋を守るもの!我等を倒さぬ限り先には進めぬぞ!」

盗賊「面白れえ。やってやろうじゃないか!」

ーーだいまじんがあらわれた!

728以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/29(月) 17:55:34 ID:JgniKssM
戦士「うおおお、りゃああああ!」ズガン!

ーーだいまじんをやっつけた!

商人「ふう。全部で6体も襲ってくるなんて…」

勇者「だが、初めての相手じゃないからな」

盗賊「よく手の魔物に呼ばれて出てきたよなあ。ったく、あいつにどれだけ痛い目にあわされただろうな」

戦士「お、前も後ろも扉が開いたぜ!」

商人「この先は…床にバリアがありますね。我等が足に魔力の加護を、悪しき大地にまどろみを!トラマナ!」パラララ!

勇者「よし、進もう…これは…玉座」

盗賊「玉座…確かリムルダールで聞いたよな。玉座の後ろに階段があるってよ」

戦士「牢屋に入ってる嘘つき野郎が言ってたよな!」

勇者「信用ならない情報だが、試してみて損はねえ…これは」

商人「ありましたね、階段!」

盗賊「なんでもやってみるもんだな。なんであんな奴がこんな事知ってたのかは分からないが…よし、進むぞ」

729以下、名無しが深夜にお送りします:2021/03/30(火) 14:22:43 ID:eTYNsmTA
乙!

730以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/01(木) 21:49:32 ID:8eSkR6IE
3DS
『DQM/テリワン3D
人生プレイ/5日目』
(19:05〜放送開始)

https://youtu.be/TrmjSvIWg_A

731ーーB2F:2021/04/05(月) 18:02:26 ID:WRvqaq7U
商人「うう…地下に下りたら寒くなってきましたね…」ブルブル

盗賊「なんかいやーな冷気だよな。ただ寒い訳じゃないっていうかな」

戦士「おー?この床前に見たことあるな!」

勇者「滑る床か…ただでさえ床が穴だらけの上にこれとは、大魔王の性格の悪さが滲み出てるようだな」

盗賊「大魔王なんて名乗るくらいだ、酷い性格してるんだろうさ。さて、どう渡るかだが…」

戦士「めんどくせー!真っ直ぐ突き進むぜー!」ドカドカ

商人「ちょっ、戦士さん!?」

勇者「おい待て!…あいつ、滑りながらも先に進めてやがる…」

戦士「おお!?めっちゃ滑るけど進めるぜー!」ツルツル

盗賊「………辿り着きやがった」

商人「はは、凄いですね…じゃあ僕らも行きますか…」

勇者「大魔王の罠もバカ用には出来てなかったようだな。よし、進むぞ」

732ーーB4F:2021/04/05(月) 18:13:44 ID:WRvqaq7U
商人「…地下3階、4階とちょっとした迷宮みたいにはなってますけど…」

盗賊「足跡をつけていけばどこに進んだか分かるからな。まあ、足跡も迷ったりはしてるが最終的に進む道は大体わかるからな」

勇者「魔物の攻勢も苛烈になってきたな。死ぬほどではないが魔力は温存しないといけねえ」

商人「ええ、緊急時以外はなるべく僕のベホイミで…」

盗賊「まあ、日程に余裕はある。まだ行ってない場所もいくつかあるし、今日無理でも…っと、これは…」

戦士「血の跡があるぜー!おい、これって勇者の…」

商人「しっ!戦士さん!」

勇者「…敵の本拠地を進んでるんだ、手傷の1つや2つ負うだろう。だがまあ…急ぐべきか」

盗賊「だな…大丈夫だ、この先は血痕が無くなってる。おそらく回復したんだろう」

戦士「やっぱり勇者の父ちゃんも勇者なんだな!回復魔法使えるんだな!」

勇者「しかしそれもいつまで持つか…俺らだって魔力は無駄遣い出来ねえくらいだからな」

商人「一人で進んでるオルテガさんはもっと…急ぎましょう!」

盗賊「だな、さてこの先は…なんだ?焦げ臭いな…そして…音?戦ってるような…近いな。何かが起こってる、急ぐぞ!」

733ーー精霊のほこら:2021/04/05(月) 20:30:57 ID:WRvqaq7U
エルフ「オルテガは大魔王の城へ行った。後を追うように勇者も。オルテガ…」

精霊「どうしたんですか〜?元気ないですね〜。貴方は口うるさいくらいでないと〜」

エルフ「好きで口うるさくしてる訳じゃないわよ!二人がもっとしっかりしてれば…」

精霊「そうそう、そのくらい元気な方がオルテガも好きだと思いますよ〜」フフフ

エルフ「好きとかそういう…ルビス様、なんとか言ってよ!」

ルビス「オルテガ…」

エルフ「…?ルビス様?」

ルビス「え?あ、いえ、すみません。そうですね、たまにはマイラ産のジパングティーが飲みたいですよね」

エルフ「…話聞いてた?」

ルビス「良いから良いから、お茶にしましょうよ」

精霊「はーい、今淹れますからね〜」

エルフ「…?ルビス様らしくないわね。何かあったのかしら…」

ルビス「………オルテガ、貴方は…」

734以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/06(火) 02:56:26 ID:4Wt061sQ
真面目なルビス様なんて天変地異の前触れか?

735以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/11(日) 19:49:55 ID:mCn19gcY
ゴオオオ…ピカッ!…ドーン…!

商人「今のは…!」

盗賊「落雷みたいな音だな。これは…」

勇者「くっ!」タタタ…

戦士「おお!?どうした勇者ぁー!」

盗賊「どうしたじゃねえよ、こんなダンジョンの中で落雷なんて…!」

商人「呪文でしかあり得ません、そして電撃呪文がつかえるのは…」

戦士「勇者だけなんだろ?え?つまり…勇者の父ちゃんか!?」

盗賊「しかいねえだろうよ!だが待て勇者、一人で行くんじゃねえ!」

商人「僕らも!急ぎましょう!」タタタ…

勇者「…!くそっ…!」

戦士「何か倒れてるぞ!なんだあれ!」

盗賊「盗賊「人…なのか?黒焦げで…」

商人「もし人だとしたら…こんな所にいる人は…」

勇者「親父ぃ!!」

736以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/11(日) 19:57:44 ID:mCn19gcY
オルテガ「そこに…誰かいるのか…私にはもう…何も…」

戦士「お、おい勇者!回復呪文、いやザオラルを…」

商人「いえ…これは、もう…」

勇者「おい親父!俺だ、分かるか!?ここまで来たぞ、あんたを追ってここまで!」

オルテガ「ア…リアハンに…行ったら……平和な世にして…やれなくて…父を…許し…て…くれ、と…」

勇者「親父!親父ぃ!!」

盗賊「………っ」

オルテガ「た、頼みま…ぐふっ!」ガクッ

勇者「おや…っ!」

商人「オル…テガ…さん…」

勇者「親父…親父…くっ……」

737以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/11(日) 20:04:48 ID:mCn19gcY
戦士「ゆ、勇者…」

盗賊「…少し、そっとしといてやれ」

勇者「……いや、大丈夫だ。進もう」

商人「いえ、勇者さん…」

勇者「ここは敵地だ。モタモタしてられねえ。行くぞ」

盗賊「いや、しかしな勇者…」

勇者「悲しんでるように見えるか?」

戦士「ええ!?だって勇者、親父さんが…」

勇者「俺は今…誇らしいだけだ。たった一人で、ここまで戦い抜いた勇者が自分の父親だってな。だから…だから…」

商人「勇者さん…」

勇者「………行くぞ。この偉大な勇者がただ1つやり残した事の決着を着けなきゃならねえ」

盗賊「そうだな、行こう…だが、無理はしないぞ。気持ちは分かるが、負けたら元も子もないからな」

勇者「分かってる…行こう」

738以下、名無しが深夜にお送りします:2021/04/13(火) 00:34:47 ID:.olUdJxw
このシーンほんとつらい
せめて息子だって気付いてくれたらなぁ


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