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【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】

1お久しぶりですと言っておきます:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間

王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」

いっぴきおおかみ勇者「…どうも」

王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」

勇者「…が?」

大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」

勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」

王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」

勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」

大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ

たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!

勇者「…これが、大事なアイテム?」

王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ

勇者「………はあ?」

185以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/20(火) 00:46:53 ID:aCIdLpzw
盗賊よりもお宝を発見している商人

186ーー42日目、オリビアの岬:2018/11/20(火) 19:35:39 ID:Yl8rGCVU
商人「あっ、何か建物が見えてきましたよ!」

勇者「ほこらではないようだな…なんだあれ?」

盗賊「中が見えないから何とも言えないな…こんな辺鄙な所にしては結構な造りの建物だな」

戦士「これ湖か?お!見てみろよ、湖の島にも何か建ってるぜ!」

商人「本当ですね。でも良く見えないけど何か…嫌な雰囲気の建物ですね」

勇者「にしてもこの辺の魔物は訳わかんねーな。アッサラーム方面の奴らが出てきたと思ったらバハラタ北部の魔物達も出てくるし…」

盗賊「あげくに緑のカニまで出てきやがる。他はまあ分かるが、なんだあのカニ?なんでこんなとこにいるんだ?」

商人「嫌な敵ですよね、スクルトされたら逃げるしかないし…」

勇者「そもそもスクルトされなくても戦士以外ほとんどダメージ与えられねーんだけどな」

戦士「おい!早くあの中に入ってみようぜ!」

盗賊「だな、さて何があるのか…」

商人「楽しみなような不安なような…ちょっと想像がつかないですからね、こんなところに何があるのか…」

187↑はオリビアの岬周辺、ここがオリビアの岬:2018/11/20(火) 19:47:29 ID:Yl8rGCVU
勇者「ここは…宿屋か?こんな所に宿屋が…」

商人「凄い、並の宿屋よりよっぽど立派な宿屋ですよ!でも何故こんな所に…儲かってるのかなあ?」

盗賊「俺らみたいな迷える旅人の為なのかねえ?それで採算が取れるのかは疑問だが…」

戦士「お、誰かいるぜ!なあ、あんたも旅人か?」

兵士「俺か?いや、俺はここの…まあ、住人かな。ここの警護と、あの湖の中に見えるほこらの牢獄を見張ってるんだ」

盗賊「ほこらの牢獄?」

兵士「ああ、あそこは曰く付きでな…今でも無念の死を遂げた者達の魂が彷徨ってると聞く」

商人「そんな所が…あの嫌な雰囲気の正体は…」

勇者「そんな物騒な場所に、どんな事した奴らがぶちこまれるんだ?」

兵士「そうだな、最近だとサマンオサの…いや、よそう。お前達が入ることは無いだろうしな…」

戦士「当たり前だろ!よっしゃ、せっかく宿屋があるんだし休もうぜ!」

勇者「ああ、そうだな…少し気になるな、サマンオサ、か」

盗賊「あの牢獄に行くことになる時も来るのかねえ?少し面白そうではあるがな」

商人「ぼ、僕はちょっと遠慮したいです…」

188ーー43日目、オリビアの岬:2018/11/21(水) 19:41:41 ID:YOz0KnfM
旅人A「おい、嬉しいけど…本当にうちで良いのか…?」ヒソヒソ

旅人B「信じられないよな…」ヒソヒソ

戦士「んー?なんか騒がしいなー」

使者「素敵な所ね、湖畔の宿なんて」

勇者「うおっ!?なんでここに!?」

盗賊「お、勇者君に会いに来たんですかー?」ニヤニヤ

使者「今日は商人君に話があるのよ。貴方、転職を考えているそうね?」

勇者「どっから聞いたんだこの人は…」

商人「ええ、まだすると決めた訳では無いですが…」

使者「王様からの言葉を伝えるわよ。転職は構わない、何度でも。ただしーーレベルは20まで。あと、最終的には元の職業に戻ることーーこれは商人君に限らないとの事よ」

戦士「レベル20まで!?ハンパじゃねーのか?」

使者「そうね。器用貧乏という言葉が好きらしいのよ。誰がとは言わないけど…」

勇者「王様じゃないのか?まあ良い、そういう事ならそうするしかねーな」

使者「それじゃ、確かに伝えたわよ。ルーラ!」ギュイーンギュイーン…

盗賊「相変わらず神出鬼没だなあの人は…」

189以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/21(水) 21:02:04 ID:Sa5BxOVs
まぁ転職すると楽になり過ぎちゃうもんな…
てか戦士は固定?だから転職出来ないのかと思ってたけどそうでもない?

190以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/23(金) 01:29:04 ID:rmNVycW6
レベルの上限が20ってこと? 20になったら強制転職みたいな
それとも魔法職で覚えていい呪文がレベル20までのってこと?

191ーーピラミッド:2018/11/23(金) 14:54:38 ID:1Rrg0YHE
盗賊「もちろん戦士は転職しちゃダメだ。いや、忘れてた訳じゃないぜ?忘れる訳ないだろ?忘れる訳ないんだよ」

商人「なんで何回も言うんですか…?」

勇者「転職のレベルに関しては、レベル20までの呪文しか覚えられない、という認識で良いと思うぜ」

盗賊「ただ時間が限られてる縛りだからな、20になったからといってすぐ町に戻らなきゃいけないって訳でもねえ。20になった日に更にレベルアップしたならそれは構わないという話だ」

戦士「そんなに経験値入るかあ?」

勇者「とてつもなく経験値が入る魔物もいるらしいが、今の時点では現実的ではねーな…」

商人「どくばりでもあればなあ…あれも手に入りませんでしたね、結構地底は湖にもいったのに…」

盗賊「地下3階まで下りないとひとくいがが出てこないからなあ。イシス砂漠にもいるが、難しいな…」

戦士「今日もとげのむちは見つからなかったな!」

盗賊レベル19「俺のレベルが上がっただけだな。戦士もあとちょっとらしいがな」

商人「なかなかパワーアップとはいきませんね…」

戦士「明日は見つかるかもしれねーだろ!」

勇者「だと良いがな…まあ明日はまた新しい場所に行くようだし、新しい魔物が新しい装備を持ってるかもしれねえ」

盗賊「今度こそ俺が盗んでやるさ。今まで良いとこなしだが、明日は、明日こそは…」

192ーー44日目、ガルナの塔:2018/11/23(金) 16:58:18 ID:1Rrg0YHE
勇者「山奥の神殿の更に奥にある塔か…とんでもない秘境だな」

盗賊「こういう所にこそお宝がありそうなもんだがなあ」

戦士「どうせお宝があっても持ってけねーから意味ねーな!お、誰かいるぜ!」

女性「ガルナの塔へようこそ。さとりのしょがあれば、賢者にもなれましょう」

商人「さとりのしょ!最高級のお宝ですね!」

盗賊「俺の勘は正しかったな。ま、俺らには関係ないんだがな…」

勇者「てことは、この塔には基本用無しか。他に特別な理由が出来なければだが…」

戦士「ここにくろこしょうあったりしねーのか?」

商人「ここには無いでしょうね、さすがに…」

盗賊「まあ、せっかくだしちょっと探索してみるか?何か飛びっきりの秘密があるかも知れねえ」

勇者「ただで引き返しても仕方ねーしな。とはいえ、外の敵があれだけ強いんだから、ここの魔物はとんでもなく強そうだけどな…」

商人「そ、そうですね。慎重に…」

戦士「っしゃー!行くぞてめーら!」

盗賊「慎重にっつってんだろ!」

193以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/24(土) 02:30:08 ID:0Uu7Is9A
そうか悟りの書ないから賢者になるのは面倒だな

194ーーダーマ近郊:2018/11/25(日) 19:29:18 ID:3JytDeC6
ーーマッドオックスがあらわれた!げんじゅつしがあらわれた!メタルスライムがあらわれた!

勇者「あの銀色野郎…!おい、倒す…」

メタルスライムはにげだした!

盗賊「ああー!くっそ、なかなか倒せねえ…」

げんじゅつしはメダパニをとなえた!戦士はこんらんした。

商人「せ、戦士さん、しっかり…!」

戦士「あー?お、魔物だぜー!」ドゴッ

戦士のこうげき!

勇者「ぐおおーっ!くっそ、戦士が混乱したら勝負にならねー、逃げるぞ!」ダカダカダカ…

商人「…ふう、どうやら逃げ切れたようですね…」

戦士「んー?あれ?魔物が勇者になってるぜ???」

勇者「魔物が俺になったんじゃねー、おめーが混乱したんだよ!」

げんじゅつしがあらわれた!げんじゅつしはメダパニをとなえた!せんしはこんらんした。

戦士「おー?お、魔物がいるじゃねーか!」ギラリ

勇者「お前マジふざけんなよ!おい、逃げるぞ!」ダカダカダカ…

195以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/25(日) 19:36:19 ID:3JytDeC6
戦士「んでよー、勇者が魔物になってよー。あれ?魔物が勇者だっけかな?」ウーン…

勇者「お前…!いや、もういい…それよりもう魔力がねー、ダーマに戻るぞ」

盗賊「体力もギリギリだな…ここで魔物に逢ったら…」

マッドオックスがあらわれた!

商人「ギ、ギラを使う魔物が4匹も!?ど、どうしたら…」

勇者「くっ……!戦うぞおめーら!」

戦士「おおー!そうでなくちゃな、おらあっ!」ズッ

マッドオックスはギラをとなえた!マッドオックスのこうげき!マッドオックスはギラをとなえた!

商人「く、ま、まずい…」

勇者「ちっ、逃げだ!逃げるぞ!」ダカダカダカ

しかしまわりこまれてしまった!マッドオックスはギラをとなえた!マッドオックスのこうげき!

商人はしんでしまった!

勇者「くそっ!逃げるぞー!」ダカダカダカ…

盗賊「…ふう、なんとか降りきったか。だが…」

勇者「今回は完全に俺のミスだ。くそっ、体力と敵の攻撃の激しさを考えたら、逃げ以外に選択肢はなかったのに…」クッ…

196ーー45日目、ピラミッド:2018/11/26(月) 19:51:04 ID:I2LI6Gu6
戦士「おう、最初に言っとくけどどげのむちは出なかったぞ!」

盗賊「身も蓋もないな…ただ、やくそうは4つ手に入ったぞ、俺が3つ、商人が1つだ。そして…」

商人「あなほりでかしこさのたねが見つかりましたよ。勇者さんは種とレベルアップで魔力がグッと上がりましたよね!」

勇者レベル18「1.2倍位になったな。マホトーンも覚えたぜ」

盗賊「呪文を封じる呪文だっけか?」

勇者「ああ、少し使いどころが難しいかもな。さて、商人のレベルも上がったし、明日は人さらいどものアジトに行ってみるか」

商人レベル20「…いよいよですね」

盗賊「これ以外放っとけねえよなあ。ま、明日アジトに行って明後日攻略ってとこか?」

勇者「まあ、そんな感じだな。お前ら…足引っ張るなよ」

戦士「おおー!やってやるぜ俺はよー!」

197以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/27(火) 18:13:01 ID:7z3Pmna6
戦士さんメダパニ気をつけてマジで…

198ーー46日目、人さらいのアジト前:2018/11/28(水) 20:15:18 ID:GxFttMgM
勇者「…さて、着いたぜ。おそらくここが人さらいのアジトだろうな」

商人「森の中の洞窟…いかにもって感じですね」

盗賊「辛気臭そうな洞窟だなあ。ま、人さらいにはお似合いか」

戦士「人さらいは良くても捕まってる奴らは大変だろ?さっさと助けよーぜ!」

勇者「だから言ったろ、今日はあくまでも偵察だ。いきなり殴り込み出来るほど俺らは強くねえ」

商人「…外の魔物達にも苦戦してるのに、ダンジョンの魔物はもっと…」ゴクリ…

盗賊「おいおい、弱気になるなよ。俺らだってそこそこ強くなってるはずだろ」

商人「だと良いんですけど…」

戦士「そうだろうとなかろうと行くしかねーだろ!行くぜお前ら!」ウオー

勇者「てめーが仕切んな!だがまあ、行くしかねーのは確かだ。覚悟決めろよ」

商人「…はい!行きましょう!」ザッザッザッザッ…

199ーー人さらいのアジト、B1F:2018/11/28(水) 20:26:11 ID:GxFttMgM
戦士「おらー!モンスターども、死ねやー!」ズッ

キャットバットをたおした!

勇者「正体が分からねーが…斬るぜ、らあっ!」ザンッ

あやしいかげをたおした!まもののむれをやっつけた!

商人「よしっ!ここの魔物達、思ったほどではありませんね。もちろん強いですが…」

盗賊「だな。魔物じゃないようなのもいたが…」

戦士「あいつら、人さらい達の手下なのかあ?」

勇者「マスクと斧の大男達か?さあな、そうかも知れねーが…なんか思い出すよなあのカッコ…」

商人「ああ、シャンパーニの塔の…あれ?あの影の魔物が宝箱落としてますよ!」

盗賊「お、ラッキーだぜ。開けてみるか…おおお!?これ、とげのむちじゃねえか!なんでこんな所に!?」

戦士「おおお!?これが探してた奴か!スゲー!」

勇者「あんなにピラミッドで躍起になっても見つからなかったのに、こんな所で見つかるのかよ…よし、じゃあ戦士に…」

戦士「んー?俺それ装備出来ねーぞ?」

勇者「マジかよ、それに商人も無理か。じゃあ…盗賊、お前だ。お前の素早さと鞭の複数攻撃はきっと強力なはずだからな」

盗賊「お、良いのか?じゃあお言葉に甘えるぜ…へへっ、初めて武器を更新したぜ、やっとひのきのぼうからおさらばだ。長かったぜ…」

200以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/28(水) 20:43:33 ID:GxFttMgM
盗賊「ハッハッハッ!喰らえモンスターどもが!」バシィ!

キャットバットをたおした!

商人「他の魔物も弱ってる…それえっ!」ザンッ

キャットバットたちをやっつけた!

戦士「おおー!スゲーなその鞭!」

盗賊「ああ、バシバシ攻撃出来て気持ちいいぜ」

勇者「さっさと魔物を倒せれば魔力の節約にもなるしな…にしてもこの洞窟はどこまでいっても同じような景色で、気を付けねーと迷っちまうな」

商人「本当に…あれ!?誰かいますよ!まさか人さらい…」

戦士「おい!お前人さらいか?」

兵士「うおっ!?な、なんだ魔物じゃないのか…俺はただの迷子だ。この洞窟で迷ってもう何年になったか…」フウ…

商人「た、食べ物とかどうしてるんだろう…」

兵士「以前男があっちの暗がりの方に歩いていってな、追いかけたんだが、どこかでカギを開けるような音がしたのを聞いただけで…」

勇者「見失っちまったのか。にしても、やっぱりここには誰かいるようだな。その男が人さらいなのか人さらい達を追っていったグプタとかいうやつなのかは分からねーが…」

盗賊「まだアジトを変えてないようなら朗報だな。移動してたらもう俺らには見つけられないだろうからな」

商人「となると、明日はいよいよ決戦ですね…でも新しい武器も手に入れたし、きっと…」

201以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/28(水) 23:24:31 ID:zR.O/EOU
ついにとげのむちか

202以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/29(木) 06:13:51 ID:nonpuwFE
これぞ物欲センサー

203ーー47日目、人さらいのアジトB2F:2018/12/01(土) 20:48:44 ID:vJSHJPP2
戦士「この先に人さらいどもが居るんだよな?っしゃ、行くぜー!」

勇者「待て、確認だ。商人、やくそうはいくつになった?」

商人「全部で25個ありますね。結構ピラミッドで見つかりましたよね」

盗賊「やくそうに関しては俺が上手く調達出来たぜ、へへ」

戦士「武器とか防具はからっきしなのになー」

盗賊「それを言うな!で、装備はとげのむち、みかわしのふく、かわのぼうしだな」

戦士「俺はてつのやり、ぬいぐるみ、きんのかんむりにごうけつのうでわだぜ!」

商人「僕はどうのつるぎ、たびびとのふく、かわのぼうしです。あと持ちきれる限りのやくそうを持ってます」

勇者「俺も装備は商人と一緒だな。ちなみに今装備を紹介した順がならび順だ。まあ、しばらく変わってねーけどな」

盗賊「こうして見ると前二人と後ろ二人の装備の差が酷いな。仕方ないといえばそうなんだが」

戦士「んー?だからおめーが装備見つけねーからじゃねーの?」

盗賊「くっ、しつこいなてめえも…ま、成果が出てないのも事実だがよ…」

勇者「今更んなこと言ってても仕方ねー。敵は目の前だ、覚悟は出来てんだろうな?」

商人「…はい!」

戦士「っしゃー!行くぜ!人さらいなんぞぼこぼこにしてやんぜー!」

204今週は忙しそうなのです:2018/12/01(土) 21:00:59 ID:vJSHJPP2
ならず者A「なんだあ?誰かの話し声がするな」

ならず者B「話し声?お頭じゃあ…ん?誰だあいつら…」

盗賊「お、いたいた。この様子だとまださらわれた二人もここに居そうだな」

商人「後は助け出すだけですね…」

ならず者A「おい、なんだてめえら?俺達の仲間になりに来たのか?」

戦士「ああ?んなわけねーだろ!さらわれた二人を助けに来たんだよ!」

ならず者B「なんだと?」

勇者「てめえらの悪事もここまでだって事だ。二人を返すってんなら見逃してやっても良いが…」

ならず者A「ふざけるな!てめえらなんかにビビる俺達じゃねえんだよ!」

ならず者B「おい、お前達も来い!こいつらやっちまうぞ!」

ならず者C「おう!覚悟しろよてめえら!」

ならず者D「こんな湿気た所で退屈してたんだ、丁度良いじゃねえか」ボキボキ

盗賊「はっ、揃いも揃って台詞が三下みてえだな!望むところだ、行くぜ!」

ーーカンダタこぶんがあらわれた!

205以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/02(日) 00:46:40 ID:CT1Kg2sc

前二人は結構装備が充実してきたな
後ろ二人はからっきしだが…

206以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/02(日) 08:32:20 ID:JltCgexI
未だ銅の剣という悪夢

207以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/02(日) 19:58:51 ID:uBMpfzIs
盗賊「一纏まりになってるとは好都合だぜ、そらそらそらあっ!」バシィ!

勇者「一気に畳み掛けるぜ、ギラ!」ゴオオオ…

戦士「おらっ、喰らえっ!」ザクッ

商人「よし、一人はそろそろ倒せそう…」

カンダタこぶんはベホイミをとなえた!

戦士「ああ!?もうちょいだったのによお!」

カンダタこぶんはルカナンをとなえた!カンダタこぶんのこうげき!

勇者「ちっ、防御力下げる呪文まで使うのかよ!前に戦った時より強くなってやがるぜ!」

盗賊「それはこっちも一緒だろ、おらっ!」ピシャッ

戦士「うおおー!」ザクッ

カンダタこぶんをたおした!

商人「まず一人、ここから…」

カンダタこぶんのこうげき!カンダタこぶんのこうげき!

勇者「商人!大丈夫か?」

商人「ま、まだ平気です…くっ、やっぱり手強い…」

208以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/02(日) 20:03:37 ID:uBMpfzIs
盗賊「防御しとけよ商人!後ろ二人は1発でホイミ分持ってかれるな…」

戦士「やられる前に倒せば良いだけだぜ!うおおおおー!」ザクッ

勇者「先ずは商人にホイミだな、そして…もう1発ギラだ!」ゴオオオ…

カンダタこぶんをたおした!

商人「もう大丈夫、僕も攻撃します!それっ」ガンッ

盗賊「そらよっと!」バシィ!

カンダタこぶんのこうげき!カンダタこぶんのこうげき!

戦士「そんなもんでやられるかよ!うおらあっ!」ザクッ

カンダタこぶんをたおした!

勇者「とどめだ、うらあっ!」ザクッ

ーーカンダタこぶんたちをやっつけた!

戦士「うおおー!勝ったぜー!」

商人「や、やりましたね…いや、まだだ、さらわれた二人の無事を確認しないと…」

209以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/03(月) 19:59:00 ID:xhzqACm.
ならず者A「ムググ…」

盗賊「よし、全員縛ったぜ。さて…おーい、いたか?」

勇者「ああ、今見つけたーーおい、大丈夫か?」

タニア「ああ、助けて下さい!私はバハラタのタニアです!」

商人「良かった、無事です…!グプタさんも…」

グプタ「突き当たりにあるレバーを引けば、牢の入口が開くはずだ!頼む!」

戦士「お、これだな。そりゃ!」ガゴン ゴオン!

勇者「よし、開いたぜ!」

タニア「ああ、グプタ!私達帰れるのね!」

グプタ「ああ!ありがとうございました皆さん!…さあ、帰ろう!」

タニア「ええ!」

盗賊「ふう、一件落着、かな?」

商人「そうですね…ん?待って下さい!部屋の外から何か…歌声?」

???「まーとーめてー♪まんけーつーポートーフー♪よどおーしーなべのなかー♪おーい!おにくとホルモン、げんきかー?きょうこそ食べるぞー!」キャッキャッ

男の声「だから食べないで売るんだよ。そうすればもっと大きな肉に…なんだ?誰も出迎えに来ないな…」

210以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/03(月) 20:07:18 ID:xhzqACm.
グプタ「あ、ああ!人さらい達の頭が帰ってきてしまいました!」ガタガタ…

勇者「頭…?黒幕登場って訳か。にしても、この声、どっかで聞いたような…」

頭「おう、帰ったぞ…ああ!?こんな奴らさらったか…?」

子分?「おおお!?ホルモンがふえたぞ!おやぶん、ふえたなら食べていいか?」

戦士「ふざけんな、俺等が食われるかよ!」

盗賊「それよりこいつら、シャンパーニの塔の…!」

頭「ぬう、だれかと、思ったらまたうぬらか!しつこいやつらめ!」

商人「し、しつこいのはそっちでしょうが!まだ悪事を…!」

子分?「あくじ?これはしごとだぞ!はたらかざるもの食べるべからずなんだぞ!」ガオー

勇者「こんな仕事があるかよ…おい、あんた達下がってな!」

タニア「は、はい!」

グプタ「勇者様、ご武運を…!」

頭「今度こそは負けねえぞ!やっつけてやる!」

子分?「食べるぞー!」ガオー

ーーカンダタたちがあらわれた!

211以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/04(火) 01:01:12 ID:3xRSZrAM
イメージソングと共に登場

212以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/05(水) 13:08:05 ID:7ycjSVj6
ガオー!

213以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/08(土) 23:53:28 ID:CCeISD9A
盗賊「今回もまずは子分からだろ?そらっ!」ピシャッ

勇者「ああ、出し惜しみは無しだ。ギラ!」ゴオオオ…

戦士「おらあっ、これで決まりだあっ!」ザクッ

カンダタこぶんはベホイミをとなえた!

商人「ああっ、また回復を…!」

カンダタのこうげき!カンダタこぶんのこうげき!

盗賊「くっ…、思った程ではねえな!」

商人「ええ、僕でも耐えられ…」

カンダタこぶんはルカナンをとなえた!カンダタのこうげき!

戦士「うおお!?防御力下げる呪文は卑怯だろ!」

勇者「敵にんなこと言ってもしょうがねーだろ!…おい、盗賊!」

カンダタのこうげき!盗賊はすばやくみをかわした!

商人「おお!さすがみかわしのふく!」

盗賊「こいつは本当に良い防具だぜ。よっしゃ、ここから反撃だぜ!」

214以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/09(日) 00:02:46 ID:TFfvhPeI
戦士「今度こそ、おらっ!」ザクッ

商人「僕も…それっ!」ガッ

カンダタこぶんをたおした!カンダタこぶんをたおした!

盗賊「よし、残りは親玉だけ…」

カンダタのこうげき!

商人「うっ…き、効いたあ…」

勇者「商人、回復してやる!自分でもやくそうを使えよ!ホイミ!」パアア…

商人「や、やくそうを…ふう、なんとか息を吹き返しました」

戦士「よっしゃ!後は集中攻撃するだけだ、オラオラッ!」ズッ

盗賊「誰がナンバーワンの盗賊か教えてやるぜ、そらそらあっ!」バシィ!

カンダタのこうげき!

勇者「ぐおっ…!まだまだ余裕があるぜ、うらっ!」ガッ

商人「そ、そうは言っても勇者さんにやくそうを…」

戦士「うおおー!突撃ぃ!」ドドド…

ーーカンダタをたおした!

215以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/09(日) 07:09:48 ID:RLv/VDEk
乙!

216以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/10(月) 11:10:41 ID:zxEILIHc
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217なかなか時間が取れず申し訳ないのです…:2018/12/11(火) 13:54:07 ID:cHENzWs2
頭「参った!あんたらには敵わねえや…」

戦士「はっはー!完勝ってヤツだな!」ウオー

盗賊「まあ、思ったよりはな」

勇者「さて、この人さらい達は…」

頭「俺達はもう本当にこれっきり足を洗う。だから見逃してくれよ。な?」

商人「どうします?前も盗みを働いてましたし…」

勇者「……まあ、良いだろ。俺らはさらわれた人たちを助けに来ただけだしな」

盗賊「くろこしょうを買うためにな」

戦士「もしまたわるさ働いても、また俺等がやっつけてやるぜ!」

勇者「…という訳だ。もう悪さすんなよ」

頭「ありがてえ!あんた達の事は忘れねえよ!ありがてえ…」ナムナム

グプタ「勇者様!本当に、本当にありがとうございました!さあタニア、今度こそ帰ろう!」

タニア「ええ!ありがとうございました!勇者様!では!」タタタ…

商人「あっ、洞窟には魔物がいるから危ないですよ!」

盗賊「行っちまったな…さ、俺らも帰ろうぜ。くたくただよ俺は…」

218以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/11(火) 14:02:30 ID:cHENzWs2
頭「…行っちまったか」

子分A「お頭…」

頭「なにやってんだ、あいつらの縄をほどいてやるぞ…よし、全員生きてるな」

ならず者A「お頭、俺達が不甲斐なくて申し訳ねえ…」

頭「いや、相手が悪かった。そろそろ悪事も潮時かな」

子分?「ん〜…」

頭「おお!大丈夫か!?しっかりしろ!」

子分?「…おなかへったぞ〜…」グウー…

頭「はっはっは!そうだな、俺も腹が減ったよ!じゃあまずは飯にするか!それから…どうするかな…」

ーー

猫「うにゃあ、人さらい達から逃げてたら道に迷ったのですにゃあ…どこへ行けば…にゃっ!?あの声は…!」

旅人女「バカ猫、こんな所にいたのかい!さ、早く戻って食扶持稼ぐんだよ、ほら!」ゲシゲシ

猫「ふにゃー!?さらわれてた時と変わらない扱いなのですにゃー!」オアー…

219以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/11(火) 18:47:54 ID:kR6dc97s
猫さらいもしてたのかお頭!

220しゃべる猫は珍しいから…:2018/12/15(土) 13:20:05 ID:U3EnNfvY
ーー夜、バハラタの宿屋

戦士「いやー、食ったし飲んだし人さらいはやっつけたし、最高だな今日は!」

勇者「うるせえな…俺は疲れた」

盗賊「俺も疲れたなあ。ま、無事に二人を助け出せたし…なんだ商人?」

商人「いえ…あの、転職の事なんですが…」

勇者「…ああ」

商人「やっぱりしばらくは商人のままでいようかと思うんです」

戦士「おー!良いじゃねーか!」

盗賊「…水を差すようだがよ、お前はもう心が決まってたと思ってたよ、転職する方にな。どういう心境の変化だ?」

勇者「思ったより楽に勝てたからだろ、人さらいに」

商人「ええ…でも転職しないという訳ではなくて、行き詰まったら…例えば全滅したらするとか、そういう風に考えているんです」

戦士「全滅なんかしねーけどな!」

盗賊「どうかな、ここから先は分からないぜ。てか、書いてる奴の気が変わったって訳だな」

勇者「なんの話だよ…」

221ーー48日目、バハラタの町:2018/12/15(土) 13:30:11 ID:U3EnNfvY
グプタ「ああ、皆さん!昨日はありがとうございました!本当にありがとうございました!」

勇者「…ああ」

盗賊「嬉しい時は嬉しそうな顔しろよ勇者。それよりグプタさんよ、俺らはくろこしょうを買いに来たんだが…」

グプタ「くろこしょうですね!はい、こちらになります!もちろんお代は要りません!」

戦士「おお、太っ腹だなおい!」

商人「いやあ、流石に悪いですよ…」

グプタ「いえいえ、命の恩人ですから、これくらい当たり前ですよ!」

勇者「そうか…じゃあ有りがたくいただくぜ。どうもな」

旅人女「へえ、あんた達が人さらいからたすけたのかい?おかげでアタシもくろこしょうが買えるってもんだ、ありがとうな」

盗賊「あんたは初めてバハラタに来たときにいた…あんたもくろこしょうが目当てだったな」

戦士「っておい、そんなに買うのかよ?!俺だって持ちきれるか分かんねーぞそんな量!」

旅人女「心配いらないよ、アタシには良い荷物持ちがいるんだ、そいつが全部運んでくれるさ。これだけ西に持って帰れば大儲けだろうねえ」クックッ…

商人「凄い、よっぽどの力持ちなんでしょうね、その荷物持ちの人…」

222以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/15(土) 16:35:05 ID:lD8kNCy.
荷物持ちの猫

転職は延期かー
まぁ苦戦しないと縛りの意味もないからなぁ

223ーーポルトガ城、謁見の間:2018/12/17(月) 19:51:38 ID:opZrVJWI
王「おお、そなたはくろこしょうを求めて東方へ赴いた盗賊だったな」

戦士「おいおい、俺だって言ったぜ!」

盗賊「黙ってろよ。俺が先頭にいるから俺の名を呼んだだけだろ」

王「して、どうだった?やはりダメだったろう…」

勇者「王様、これを」サッ

王「こ、これはくろこしょう!?まさか手に入れたというのか!おおお、さぞかし過酷な旅であっただろう…」

商人「そうですね、主に足袋より人さらいがですが…」

王「よし、では約束通り船をやろう!城の外に出てみるといい」

戦士「まじか!うおおー、やったぜ!」

勇者「静かにしろ、城内だぞ!…有り難き幸せにございます。では…」

商人「す、凄いです、本当に僕達船を…」ウルウル

盗賊「おいおい商人、なに泣きそうになってんだよ!さ、早く船を見に行こうぜ、俺達の船を!ほら早く!」ソワソワ

勇者「おめーだってそわそわしてるじゃねーか…しかし自分の船か、これならきっと、いや必ず…」

224ーーポルトガ城下町:2018/12/17(月) 20:02:07 ID:opZrVJWI
戦士「おおおー、これか!?これが俺達の船か!?」

商人「戦士さん、あんまりはしゃがないで!海に落ちちゃいますよ!」

盗賊「これか…おもったよりずっとでかいな。これならどこへでも行けるだろうさ」

勇者「行ってもらわなくちゃ困るぜ。親父の足跡、魔王の居場所…」

戦士「どこへでも行けるのか!じゃあどこ行く?最初にどこ行く?」

盗賊「少し落ち着けよ…でもそうだな、今日はどこか新しい土地へ行かなきゃならないし…」

商人「なら、対岸にある灯台はどうですか?町の人も、まずは灯台に行くようにって言ってましたよ」

勇者「灯台か、外に出ればみえたよな?最初の目的地にしては近すぎる気もするが、まあ良いんじゃないか?」

盗賊「最初に行けって言うんなら誰か居るんだろうな。よし、ならそこで情報収集だな。海の人間にしか分からない事も知ってるかも知れないしな」

戦士「よっしゃー!じゃあ乗り込めお前ら!」

勇者「てめーの船みてえに言ってんじゃねーぞ!パーティーの船だからな!」

商人「ははは…でも本当に凄いなあ、僕達これからは更に広い世界に出ていくんだなあ…」

225ーー船上:2018/12/19(水) 20:21:48 ID:vVVLI6ts
戦士「おいほら見ろよ、ピラミッドだぜ!」

商人「海から見ても砂漠は広いですね…」

盗賊「この辺りの海、小さな島が沢山あるんだな。知らなかったぜ」

戦士「あ、おい!ロマリアが見えてきたぜ!」

商人「徒歩だとぐるっと回らなきゃ行けないけど、船だと近く感じますね」

勇者「…ったく、船で優雅に遊覧かよ…おもちゃじゃねーんだぞ船は」

盗賊「お前は若いのに固いなあ。もっとはしゃげよ」

勇者「うるせーな、お前らみてーにはしゃげるかよ…おい、もう夜になったぞ!いつまで遊んでんだ!」

戦士「おお、そういや暗くなったな!よし、じゃあどこに泊まる?」

盗賊「夜になったならアッサラームだろ。ほら、早くしないと夜が明けちまうぜ」

戦士「おお、ぱふぱふだな!行こーぜ!」

盗賊「いや、俺は行かねえからな…」

226ーー49日目夜、ダーマ神殿宿屋:2018/12/19(水) 20:31:43 ID:vVVLI6ts
戦士「うおー!今日も1日魔物退治で疲れたぜ!」

商人レベル21「僕と勇者さんはレベルが上がりましたね!」

勇者「俺は新しい呪文を覚えたぜ。が、あまり使わねーだろうなトヘロスは…」

盗賊「せいすいと同じ効果だったか?俺らは時間が限られてる以上、出来れば魔物とは戦いたいからな」

戦士「全部ぶっ飛ばしてやるぜ!」ウオー

商人「はは…それより、明日はどうします?せっかくダーマに来たし、ここから船で旅するのもアリじゃないかと…」

勇者「それも良いが…やっぱりあの灯台にいた男の言う通りポルトガから南に向かう方が良いんじゃねーかと思ってる」

盗賊「ま、それで良いんじゃないか?テドン岬を周ってランシール、だったかな?」

商人「分かりました。聞いたことのない地名ばかりですね…」

勇者「これからはそういう土地にばかり行くことになるだろうな。昨日戦った限りでは海の魔物もそこまで強くはなかったが、だんだん危険にはなるかもな」

盗賊「危険、上等じゃないか。やっぱり冒険にはスリルがないとな。なあ?」

戦士「おー!どんな魔物だろうが俺が蹴散らしてやるぜー!」

227以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/20(木) 08:04:45 ID:wCVTh66E


228年末進行め〜:2018/12/24(月) 20:09:36 ID:WuACU6C2
ーー50日目、ポルトガ沖

戦士「おおおーすげーぜ!船って結構早いんだな!」キャッキャッ

勇者「だから落ち着けよ!海に落ちても知らねーぞ!」

商人「誰のためにか…何のためにか…分からぬままに漕ぎ出す船…かあ」フウ…

盗賊「なんだ、おセンチだな商人。船旅は不安か?」

商人「いえ、そんな訳じゃ…ええ、本音を言えば少し…」

盗賊「まあ分かるけどな。どこで海の藻屑になるかも分からないしなあ」

勇者「んな事言ってたら船旅なんか出来ねーだろ。それに何のためにかは分かってる。魔王を倒すためだ、違うか?」

商人「ええ、もちろん分かってますよ。ただ、50日旅して来て、未だに魔王の居場所も分からないなんて…」

勇者「それを見つけるんだよ、この船でな。例えどこにいたって、必ず見つけて倒して見せる」

戦士「おおー!俺達なら出来るぜ、魔王打倒!」ウオー

盗賊「ちっ、能天気だねえ。ま、そうでなきゃこんな旅は出来ねえよな…おっと、何か見えるぜ。ほこらか?」

商人「そうみたいですね。どうしましょう勇者さん?」

勇者「そうだな…いや、もう少し先まで行ってみよう。まだ日も高いし、もしかしたら町か村が見えてくるかもしれねーからな」

盗賊「了解。しかし果てしないな海は。この船で世界の果てまで行けるのか…楽しみだな、ふふっ」

229以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/25(火) 03:56:58 ID:iSk.d6PI
今さらだけど戦士って女子パーティーの盗賊ポジなのな…

230キャッキャッ(可愛さ-500%:2018/12/26(水) 20:32:30 ID:j/6AGkWM
戦士「おいおい、夜になっちまったぜ、どーすんだよ!今日どっか行かなきゃいけねーんだろ?」

勇者「お前に言われなくても分かってるよ!とはいえ、この先に町や村があるもんなのか…?」

商人「テドンの岬ってまだなんでしょうか…あ、勇者さん、この川を登ってみませんか?」

勇者「…いや、もう少し進んでみよう。そろそろ岬のはず…」

戦士「本当かあ?…お、あそこ見ろよ、岬じゃねーか?」

商人「本当ですね!でも…ここから何処へ…」

盗賊「村ならあるぜ、ここから上陸しよう」

勇者「…本当か?」

盗賊「ああ、盗賊の目は良いんだよ。あれは多分村、それもかなり寂れた感じに見えたが…まあ行ってみないと分からないな。それに…」

商人「もう夜も更けてきましたし、僕達に選択肢は無いですね…」

勇者「じゃあ行ってみるか。こんな所にある村か、栄えてはいねーだろうが、あるだけでありがてえと思わなきゃな…」

231以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/26(水) 21:26:29 ID:vPh2Becc
あっその村って…

戦士は今ぬいぐるみ装備だから可愛さ+50%くらいは…

232あけおめ:2019/01/01(火) 09:35:02 ID:FkQATskM
勇者「ちっ、山が険しいな…」

戦士「本当にこの山越えたら村あるんだろうな?!」

盗賊「まあ俺を信じろって…お?」

シャーマンがあらわれた!

商人「村の住人…ではなさそうですよね」

勇者「明らかにやる気じゃねーか!やるぞ!らあっ!」ガッ

戦士「おらっ、人かもしれねーが手加減しねーぜ!」ザクッ

シャーマンはベホイミをとなえた!

商人「ああ、もうちょっとで倒せたのに…!」

シャーマンはなかまをよんだ!くさったしたいがあらわれた!

勇者「はあ!?死体を呼ぶのかよ!ネクロマンサーって奴か!?」

盗賊「やるしかねーぜおらおらっ!」ピシャシャァッ!

勇者「こいつらにどれだけ効くか知らねーが…ギラ!」ゴオオ…

戦士「うおおお、突撃ぃー!」ドガッ!

ーーまもののむれをやっつけた!

233仕事納めたら風邪引いたの…:2019/01/01(火) 09:44:01 ID:FkQATskM
シャーマンのこうげき!じごくのよろいのこうげき!

商人「うっ…この鎧、攻撃力が凄すぎます…」

盗賊「とはいえ、倒すのは回復する方からだな、そらそらっ!」ピシャシャッ

戦士「そりゃあっ!」ザンッ

シャーマンをたおした!

勇者「数の多い鎧の奴を狙うぜ、ギラ!」ゴオオ…

じごくのよろいにはきかなかった!じごくのよろいにはきかなかった!じごくのよろいにはきかなかった!

商人「ぜ、全然効かないなんて!?僕の力じゃあんまりダメージも与えられないし…」

戦士「俺に任せろー!おらあっ!」ガゴン

シャーマンはベホイミをとなえた!

盗賊「ちっ、一人仕留め損ねたせいで…!」

じごくのよろいのこうげき!じごくのよろいのこうげき!

勇者「ぐおおっ!?くそっ、俺もいてえが商人が…防御してろよ!ホイミ!」

盗賊「へっ、スリルが出てきたじゃないか!だが俺は死ぬのが好きな訳じゃないぜ!ギリギリで踏ん張れるからこそのスリルだ!お前らも踏ん張れよ!」

234寒いのでみなさんもご自愛よろ:2019/01/01(火) 10:01:26 ID:FkQATskM
戦士「うおおお、らあああっ!」ズガン!

じごくのよろいをたおした!まもののむれをやっつけた!

勇者「くっそ、バハラタやダーマ辺りと比べて魔物強すぎだろ…」ハアーッ…

商人「魔物じゃならそうなヒト達もいましたね…それにしても、少し守備力が高いと僕の攻撃力だとなかなか…」

盗賊「防御とか力うんぬんじゃなくてよ、そもそも装備がなあ。お前らまだどうのつるぎだろ?」

商人「そうなんですよね…あの時せいなるナイフが見つけられれば…」

勇者「言ってもしょうがねーだろ。俺こそギラじゃ流石に火力不足も甚だしいぜ」

戦士「ん?盗賊のとげのむちよりダメージ出せるだろ?」

勇者「大して変わらねーし、魔力使って大差なしじゃな…魔力はホイミにも使う訳だしな」

盗賊「まあ、そっちはレベル上がればじき解決するだろ」

勇者「そのじきって奴がすぐなら良いんだがよ…っと、あれは…」

商人「む、村ですよ村!…って何でしょう、少し雰囲気が…?」

235以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/01(火) 15:23:45 ID:fcOGzgbI
あけおめ
今年も楽しみにしてるよ
お大事に

236ーー夜、テドンの村:2019/01/03(木) 11:59:39 ID:oSCcmAdM
戦士「っかー!ボロ汚ねー村だなオイ!」

勇者「声がでけー!…いやしかし、これは…」

商人「なんていうか、村の中はずいぶん荒れてるのに、村の人達は元気ですよね」

盗賊「夜なのに、な…」

商人「何か気になるんですか?」

盗賊「いや…それよりこの村ではかなり貴重な話が聞けたんじゃないか?」

勇者「ああ、この北の山奥に魔王が居る。はっ、行くべき場所が分かったぜ」

戦士「でもこの山は越えられねーよなあ。どうすんだ?」

商人「うーん…船でも行けないとなると、やっぱりオーブを集める必要があるんでしょうか?船が要らなくなるっていう…」

盗賊「船が要らなくなるってのがどういう意味なのか、空を飛ぶのか地面に潜るのか…」

戦士「で、この後どーすんだよ!」

勇者「確かこの村のじいさんがランシールに行けと言ってたな。牢屋の扉を開けられるカギを手に入れろってな」

商人「なんだか物騒なカギですよね…でも、それがあればもっといろんな所へ行けるのでしょうし、そうなればオーブも…!」

勇者「そうなれば魔王の所へも行けるだろうな。よし、目標が明確になってきたぜ。この村に感謝しなきゃな…」

237ーー51日目朝、テドンの村:2019/01/04(金) 19:06:10 ID:6hx6c3Qw
勇者「おいっ!いつまで寝てんだ、起きろ!おい!」

戦士「ああ〜?もう朝飯か…へっぶし!さっむ!ってあれ?毛布は?布団は???」

盗賊「ねえよ…もともとそんなもの無かったんだよ、見てみろよ」

戦士「ん〜?…お、おい!?こ、これどうなってんだ!?どうなってんだよ!?」

商人「わ、分かりません…起きたら誰も居なくて…」

戦士「そうじゃねえ!この村…この村…!」

勇者「…滅んでる、な。しかも昨日今日の話じゃねえな。くそっ…」

戦士「じゃ、じゃあ…じゃあ昨日の村人達は…!」

盗賊「なんだったんだろうな。おかしいとは思ったんだ、連中夜なのにまるで昼みたいなせいかつしてたからな」

勇者「足元もよく見えないような所に何人も人が居たりしたな。今思えばだが…」

商人「酷い…これを、魔王が…?」

盗賊「しかいないだろこんな事する奴は。むしろ他に居る方が怖いぜ」

勇者「やがて世界中がこうなるってか?させねえぞ、今に見てろよ、てめえの首ぶった斬りに行くからな魔王…!」

238以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/04(金) 19:20:40 ID:6hx6c3Qw
盗賊「…ダメだな、やっぱり誰も居ねえ」

商人「こっちもです…」

戦士「これ、どのくらい経ったんだろうな?」

勇者「見当もつかねえな…ここ数ヶ月って感じじゃねえのは確かだが…」

商人「1年なのか5年なのかそれとも…時間が経ってるわりには他の場所で噂になってませんね」

盗賊「こんな辺鄙な所じゃなあ…この後どうする?ここに居ても仕方ないだろ」

勇者「そうだな…ここを見つけた時は良い中継地点が見つかったと思ったんだが、そういう意味では宛が外れたな…」

商人「そうですね、これじゃあ…」

勇者「いや、そもそもここはルーラで来られないらしい。ここから先の冒険をどうしたものかと思ってな…」

盗賊「とりあえず今日はまたどっかで経験値稼ぐようだろ?外の魔物の強さを考えれば、このままじゃ危険だ」

戦士「なあ、ここに来るまでに確かほこらか何かあったよなあ?あそこに誰かいたら何か知ってるんじゃねーか?この村の事」

商人「ああ、そうかもしれないですね!」

勇者「今更何か知ってどうにかなるものでもなさそうだがな…まあ、当面はそれで行くか。今日は経験値稼ぎ、明日はそのほこらに行く」

盗賊「決まりだな。しかし…この旅でここまで気持ちが落ちたのは初めてかもしれないな…」

商人「そうですね、今までも色々ありましたけど、こんなには…魔王の脅威というものを初めて目の当たりにした気がします。でももう疑う余地は無くなりましたね、恐ろしい事に…」

239以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/04(金) 21:06:40 ID:gy.I0VF6
ぶっきらぼうだけど正義感と使命感に溢れてるあたり勇者だなぁって感じするよな

240ーー51日目、ダーマ近郊:2019/01/10(木) 20:04:34 ID:UEBGRRKI
げんじゅつしはマヌーサをとなえた!

戦士「うおおっ!?みんな幻に包まれちまったぞ!当たらねー!」ブンブン

げんじゅつしのこうげき!キラーエイプのこうげき!

商人「うわ、痛い痛い!」

盗賊「くそっ、当たれー!」ピシャシャッ

ーーまもののむれをやっつけた!

勇者「くそっ、町から出てすぐにぼろぼろだ…」

盗賊「俺らはマヌーサに弱いな。魔法使いがいないから仕方ないのかもしれないが…」

戦士「くそー、当たんねーとストレス溜まるぜ!」ウガー

商人「呪文の効果がある武器とかあれば良いんですけどね…あ、また魔物ですよ!」

アントベアがあらわれた!デスジャッカルがあらわれた!

勇者「たった2匹か、さっさと片付けて…」

デスジャッカルはマヌーサをとなえた!

戦士「あー!また当たらねー!ちくしょー!」ブンブン

商人「本当にマヌーサに弱いですね僕ら…」

241ーー人さらいのアジト、B1F:2019/01/10(木) 20:13:30 ID:UEBGRRKI
戦士「なあ、思ったんだけどよ、最近お前全然盗んでねーよな?」

盗賊「はあ?お前、本文中に無いだけで盗んでるんだよ!48日目にシャーマンからちからのたね盗んだりとかな!」

戦士「その前は?」

盗賊「ピ、ピラミッドでやくそうとか…」

戦士「武器とか防具とか全然盗まねーよなあ、てつのやりとぬいぐるみはあなほりで、とげのむちとみかわしのふくは宝箱だろ?」

商人「まあ、滅多に武器とかは見つかるものでもないですし…」

盗賊「お前らなあ…良いか?盗賊ってのはレベルが上がる毎に盗みやすくなるんだよ。これがどういう意味か分かるだろ?」

戦士「あー、そういや前はかわのぼうしとかたびびとのふくとか盗んでたかもしれねーな。そうか、お前レベル下がったんだな?」

盗賊「ちげえよ!俺はこれからだって事だよ!」

勇者「それ何回も聞いた気がするがな…」

商人「でも、そろそろ僕と勇者さんの装備をなんとかしないといけないですよね。頑張りましょうね盗賊さん!」

盗賊「当たり前だ!見てろよお前ら!凄いの見つけてやるからな!」

勇者「だと良いがな…まあ、このままって訳にもいかないだろうし、期待してるぜ」

242以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 23:57:22 ID:0gfCXBgM

混乱&マヌーサかかる戦士、盗めない盗賊…
活躍してるのはやっぱあなほりの商人か

243ーー52日目、イシス西部沖:2019/01/15(火) 16:12:50 ID:jX1Fv9PQ
戦士「お、見えたぜ、あのほこらだ!」

勇者「じゃあここから上陸だな。…ちっ、もう暗くなってきやがったぜ」

商人「この辺りはどんなモンスターが出るんでしょうね?東の岩山を越えればイシスでしょうから、その辺りのモンスターなのか…」

ーーホイミスライムがあらわれた!メタルスライムがあらわれた!

盗賊「うおおっ!?メタルだぞ!逃がすな!ホイミスライムは俺に任せろ!」ピシャシャッ

戦士「っしゃー!オラオラ!」ガッ

勇者「うらあっ!よし、あと一息…」

メタルスライムはにげだした!メタルスライムはにげだした!ホイミスライムはホイミをとなえた!

商人「ああっ!逃げていきます!」

盗賊「残ったヤツも回復されたな…だがまだチャンスはあるぜ!そらそら!」ピシャシャッ

勇者「このやろっ!そらあっ!」ガツン!

戦士「うおおー!喰らえー!」ガギン!

ーーメタルスライムをたおした!まもののむれをやっつけた!

商人「やった!やりましたよ!」

盗賊「ああ、上手くいったな。しかしあいつを倒すと凄い達成感だな。なんとなくレベルが上がりそうな気がするぜ」

244ーー旅人のほこら:2019/01/15(火) 16:25:39 ID:jX1Fv9PQ
商人「着きましたね。ここは…教会なんですね」

戦士「こんなとこに教会なんてあるんだなー。メシとかどうしてるんだ?」

勇者「んな事よりさっさと話聞くぞ…どうも」

シスター「こんばんは。ここは迷える船乗り達が辿り着く教会です」

盗賊「迷える船乗り、か…近くの町や村から訪ねて来る人なんかは…?」

シスター「かつてはテドンの人達も訪れていました。けど、今は…」

勇者「ああ、俺達も行ったよ、テドンに…」

戦士「夜は人がうろうろしてたのによ、朝になったら誰もいねーんだよ!」

シスター「そんな事が…?では、テドンの人々は未だに苦しみ続けて…」

神父「死して尚、ですか…いずれ我々が救いに行かねばなりますまい…」

盗賊「よろしく頼む、と言いたい所だが…この辺りの魔物も強いからな、なかなか難しいと思うぜ」

勇者「…もう少し、待っててくれないか?そのうち、魔物が居ない平和な時が来る。その時まで…」

神父「そのような時が…?」

勇者「きっと…いや、必ず」

神父「…分かりました。では、その時を待ちましょう。それまで我々は、テドンの皆さんの為に祈りましょう…」

245ーー旅人のほこら周辺、夜明け前:2019/01/15(火) 16:35:55 ID:jX1Fv9PQ
商人「…やるしかありませんね」

勇者「もともとそのつもりだ。魔王も魔物も根絶やしにしてやるよ、見てろよ…っと、夜が明けちまったな」

ーー53日目

商人「夜明けまでに町に戻れませんでしたね」

戦士「どーすんだよ!?1日損しちまうんじゃねーのか?」

勇者レベル20「そうでもねーだろ。あのメタル野郎のおかげで全員レベル上がったしな」

盗賊レベル21「あれからもう1体倒せたしな」

商人レベル22「その辺のダンジョンに籠るより効率が良かったかもしれませんね」

戦士レベル21「そういやそーだな!で、これからどうすんだ?」

勇者「このまま南下するか。テドン岬を越えれば、おそらくアッサラームかバハラタ辺りに着くはずだ。今日はそこで泊まって、明日ランシールを探そう」

盗賊「なるほどな。おっと、因みに俺らは世界地図も持ってないぜ。宝箱に入ってたから取れなかったんだ」

商人「誰に言ってるんですか…?でもそういう事なら急がないといけませんね」

勇者「また夜が明けたらまずいからな。流石に2日宿に泊まらないと厳しいだろうからな」

戦士「っしゃー!じゃあ進路は南!行くぞお前ら!」ウオー

盗賊「仕切ってんじゃねーよ。さて、また船旅だな。予定通り町に辿り着けると良いが…」

246以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/15(火) 23:32:19 ID:MzKiMK8M
地図ないのは地味に不便だなぁ

247ーーテドン沖:2019/01/17(木) 20:28:19 ID:OpZP3o/o
盗賊「左手に見えるのがテドン岬だよな?さて、ここから先は…」

商人「この辺りは…多分北に行けばアッサラーム、このまま東に進めばバハラタじゃないかと思いますけど…どうします?」

勇者「真っ直ぐ行くか。バハラタを目指す」

戦士「っしゃー!舵はそのままだぜ!」

盗賊「ちっ、また暗くなってきたな。夜明けまでに間に合うか?」

商人「どうでしょう…あ、見えてきましたよ、バハラタです!」

勇者「ギリギリ夜明け前に着きそうだな。よし、下船の準備だ!」

戦士「おー!宿に行ってメシだぜー!」

盗賊「俺はもう寝たいなあ。腹が減ってない訳じゃないが、昨日もろくに寝てないしな…」

商人「ですね。ベッドに飛び込みたいです…」

248ーー夜明け前、バハラタの町:2019/01/17(木) 20:38:11 ID:OpZP3o/o
盗賊「ふう、着いた着いた。さあ寝るか…ってこんな時間に起きてる住人もいるんだな」

商人「何話してるんですかね。すみません…」

男性「こんばんは。あんた達、自分の船を持ってるんだって?凄いなあ」

戦士「はっはー!すげーだろ!」

勇者「威張るなよ…つーかそんなことまで噂になってんだな」

男性「良いなあ。海の向こうのお宝なんかも手に入れられるんだろうな。俺も魔物さえいなけりゃな…」

商人「海の魔物は手強いですからね」

大男「海の魔物も怖いだろうが、陸の魔物だって恐ろしいぜ。以前テドン岬で朽ち果てた町を見たって船乗りがいたぜ」

盗賊「テドン…!そっちも噂になってたのか」

男性「あんた達も見たのかい?」

勇者「ああ、まあな…」

大男「噂は本当だったんだな。やっぱり魔王がやったんだろうか?」

商人「そうじゃないか…と思ってます」

男性「おお、恐ろしい。やっぱり俺に船旅は難しいなあ」

勇者「…少しずつ魔王の脅威が世界に広がってるんだな。くそっ…」

249以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/20(日) 16:29:51 ID:TY4bBshg
乙!

250ーー54日目、バハラタの町郊外:2019/01/25(金) 14:37:58 ID:wVzvksKc
勇者「じゃあ今日は予定通りランシールを目指すぞ」

戦士「おおー!…で、どっちに行くんだ?」

盗賊「南か東かの二択だよな。どうする?」

商人「東に行けばダーマがありますよね。南は…海の向こうには何も見えませんが…」

勇者「ダーマに行った時はランシールの話なんて聞かなかったからな。陸続きになってるであろう東の線は薄いか?」

盗賊「ダーマの近くにあるなら噂で聞いてもおかしくないからなあ。となると、南か?」

戦士「はっはー!果てし無い海の向こうへ!冒険って感じだぜー!」ウオー

勇者「うるせー!だがまあ、確かに今までの冒険とは違うかもな。陸なら歩き続ければどこかには着くだろうが、海は…」

盗賊「海だってどこかに着くさ。よし、じゃあ南に行ってみようぜ!」

商人「あ、待って下さい!あなほりしないと…」ザッザッ…

盗賊「話のコシを折るなよ…」

251以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/25(金) 14:54:11 ID:wVzvksKc
戦士「うーみーはーひろいーなーおおきーいーなーっと!はっはー!ほんとに果てし無いぜー!」

勇者「まだ月が昇ってもらっちゃ困るがな…ちっ、夕方になっちまったな」

商人「そうですね…やっぱりそう簡単には見つからないですね」

盗賊「そもそもランシールってのは島なのか?大陸なのか?どのくらいの大きさなのか?全然分からないからな」

勇者「通り過ぎてる可能性もあるんだよな。今日見つけられねーとなると、ペナルティで装備を1つ捨てないと…」

戦士「おっ!ほら見てみろよ、何か見えるぜーー島だ!」

盗賊「マジか!?…おお、見えるぜ!島、いや小大陸か?とにかく陸地だ!」

商人「やりましたね!あれがランシールなんでしょうか?」

勇者「さあな。来たことある場所だったら勘弁だが…」

盗賊「いや、見てみろよ。見たことない景色だ、ここは初めて来る場所だ、やったぜ!」

戦士「よっしゃ上陸だぜー!」

商人「ま、待って下さい、準備を…新しい土地かあ、どんな人が住んでて、どんな物を売ってて、どんなモンスターがいるのか…ああ、期待と不安でどうにかなりそうですよ…」

252以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/25(金) 16:50:11 ID:rYS8MobQ

地図がないと海旅は大変だな
まぁFC版だと当たり前なんだけど

253以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/29(火) 19:47:19 ID:yHOXvxMU
盗賊「野を越え山越え…山を越えたら森か、険しい道のりだな」

戦士「お?この程度で弱音かよ!俺はまだまだ元気だぜー!」ヒャッホー

勇者「はしゃぐな!無駄に体力使うんじゃねー!っと…」

しびれあげはがあらわれた!シャーマンがあらわれた!

商人「うわ、あの仮面のヒトたち、四人もいますよ!」

戦士「まず俺はちょうちょ倒すぜ!おらー!」ザクッ

しびれあげはをたおした!

勇者「よし、あとはこっちもだ、らあっ!」ザンッ

シャーマンはベホイミをとなえた!

商人「ああっ!回復されちゃいましたよ!このっ、このっ!」ガンガンッ

シャーマンはベホイミをとなえた!シャーマンのこうげき!シャーマンのこうげき!

勇者「ちっ、そこまで痛くはねーが、回復されるとキリがねーな!」

戦士「任せろ!俺なら一撃だぜ、おらー!…あれ?倒せねー」

シャーマンはベホイミをとなえた!シャーマンのこうげき!シャーマンのこうげき!

盗賊「いてててて、くそっ、このままじゃまずいぜ、少しでも数を減らさないと…」

254以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/29(火) 19:58:44 ID:yHOXvxMU
勇者「ちっ、やつらが呼んだくさったしたいが面倒だぜ…そらっ!」ザンッ

商人「うう、疲れてきた…そらっ!」ガッ

戦士「うりゃあー!」ドッ

シャーマンをたおした!くさったしたいをたおした!

シャーマンのこうげき!シャーマンのこうげき!くさったしたいのこうげき!

勇者「くっ…うらあっ!」ガッ!

ーーまもののむれををやっつけた!

盗賊「あー、やっと終わった!あいつらただでさえ体力高いのにベホイミまで使うからしぶといぜ!」

戦士「つーかよお、あんなひと山いくらの連中がベホイミ使えるのになんでこっちはホイミなんだ?」

勇者「悪かったなホイミしか使えなくて」フンッ

商人「ま、まあまあ…勇者さんは僧侶みたいな専門家じゃないですから…」

盗賊「敵の攻撃はどんどん苛烈になっていくしな。でもまあ、今のところなんとかやっていけてるじゃないか」

勇者「ギリギリだけどな…どこまでこの調子で行けるのか…」

戦士「お?みてみろよ、明かりが見えてきたぜ!町か?村か?」

商人「あ、本当ですね!ふう、やっと休めますね。船旅に山道に魔物でくたくたです…」

255以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/30(水) 01:31:10 ID:XqgrW48E
ベホイミまでの道は遠いな

256ーー55日目、ランシールの村:2019/02/02(土) 20:58:53 ID:HvWsGMAs
勇者「どうやらここがランシールで間違いないようだな」

盗賊「ああ。で、昨夜宿屋で聞いた話では、ここには神殿があるらしいな」

商人「ええ、さっきあった人もそう言ってました。宿にいた男性には見つけられなかったようですけど…」

戦士「んな見つけづらいとこにあんのか?」

商人「どうなんでしょう…?村の人達もあるとは教えてくれましたけど、どこにあるかまでは…」

勇者「神殿っていうからには神聖な場所なんだろう。あんまり部外者には教えたくないのかもな」

盗賊「もしくは危険な場所か…へっ、面白そうじゃないか」

商人「いやあ、危険なのはちょっと…あ、村の北の方を探してみませんか?」

勇者「森か…神聖な場所だ、こういう森の中に隠されている可能性もあるな…」

盗賊「行ってみようぜ…お、何か見えてきたぜ」

戦士「おお!?これが神殿か?でけーな!」

勇者「ああ、確かに神殿は大きいとは聞いていたが、これほどとはな…これは何かありそうだな、期待して良いかもしれねえ。よし、行ってみるぜ」

257以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/02(土) 21:08:04 ID:HvWsGMAs
商人「ふう、近くで見ると本当に大きいですね…」

盗賊「ああでかいな。でかくて立派な神殿だ。だが…」

戦士「入れねー!牢屋のカギみてーなので入れねーよ!」

勇者「おいおい、牢屋さえ開けられるカギの情報を求めてここに来たのに、牢屋のカギが開けられなくて阻まれるとかあり得ねーだろ」

商人「これは困りましたね…あれ?あそこの隅っこに何か…」

盗賊「おいおい、あれはスライムだぜ!モンスターが村の中に入ってきてるのかよ!」

勇者「しかも神聖な神殿の目と鼻の先だ。いや…こんな所にいるんだ、邪悪な魔物じゃないのか…?」

戦士「悪くねー魔物なんているのかよ?おい!そこのスライム!」

スライム「きえさりそうは持ってるかい?」

戦士「あ?なんだそりゃ?」

盗賊「いや、つーか喋ったぞコイツ…」

スライム「なーんだ、持ってないのか」

商人「その、きえさりそうを持っていたら…?」

スライム「だったらエジンベアのお城に行きなよ」

勇者「エジンベア?聞いたことねーな。だがまあ、この村だって知らなかったんだ、知らない町位あるだろうが、モンスターの言う事が信用出来るのか…」

258ーーランシール西海上:2019/02/10(日) 17:47:49 ID:kq7/KES2
戦士「で、海に出たは良いがよ、エジンベアの場所分かるのかよ?」

盗賊「そりゃお前、盗賊のカンってやつだろ」

戦士「盗賊の?全然盗めてねー盗賊のか?」

盗賊「お前それは関係…関係ないだろ…」

勇者「途中トーンが下がったけど大丈夫なのかよ…」

商人「で、でもほら盗賊さんにはタカのめがありますから!あれを使えば未発見の町なんかが見つかるかも…」

盗賊「ああ、当然だぜ。あと昨日シャーマンが呼び出したくさったしたいからぬののふく盗んでるからな!盗めてない訳じゃないからな!」

戦士「ぬののふくってお前…」

盗賊「うるせえ!ほら、俺のタカのめによると、南東方向に何かあるぜ!」

勇者「そりゃランシールだろ…」

盗賊「そ、そうだな…じゃあもう少し進んで…ほら、あっちの方向に…」

商人「あ、本当だ!あっちに…」

だいおうイカがあらわれた!

戦士「おお、モンスターを発見したのか!やるな盗賊!」

盗賊「お、おお、そうだろ…?」

259以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/10(日) 17:56:14 ID:kq7/KES2
勇者「でかいしタフだし驚いたが、思ったほど苦戦しなかったな」

商人「勇者さんのラリホーがよく効きましたね!」

戦士「寝ちまえば楽勝だな!すげーな眠らせる魔法よお!」

勇者「ここまで役に立ったのは初めてだがな…それより、そろそろどこかに着いても良さそうだが…」

盗賊「ああ、南東だ。南東方面に何かあるぜ」

戦士「あ〜?またランシールじゃねーのか?」

商人「あれから僕らもかなり南西に進みましたし…そろそろ別の物が見えてきても…はっくしょん!」

勇者「寒くなってきたな。そうか、この辺りは南の方が寒いのか…」

戦士「へえ、南に行けば行くほど暖かいんじゃねーんだな…お?なんか見えてきたぜ!」

盗賊「氷のでかい塊…いや、凍りついた大陸、なのか!?なんだこりゃ…」

戦士「あ、あれの上乗っかれるのか?割れたりしねーのか?」

勇者「分からねー…が、見てみろよ。あそこに…」

商人「あれって…ほこら、ですか?何か建物があります…!」

盗賊「建物が乗ってられるなら、人が乗っても大丈夫だろ。とりあえず上陸してみようぜ」

勇者「ああ。しかし氷の大陸か…世の中には想像を越えた場所があるんだな…」

260以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/10(日) 19:42:44 ID:p73c1TBM

地図ないと鷹の目超使えるな

261sage:2019/02/10(日) 22:26:54 ID:8HNw8P.A
運よく手に入ればいいけど
道具買えないのにきえさりそうGETするのきつくないか

262以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/11(月) 02:51:11 ID:JB0qHlmI
これはいよいよ盗賊の手腕が問われる正念場
…とか言いつつ商人があっさり掘り出したりしてなw

263以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/17(日) 17:20:05 ID:Lp0M2siw
戦士「おお、乗れる!この氷乗れるぞ!」

商人「戦士さん、あんまりはしゃぐと滑って転びますよ!」

勇者「どこでもはしゃぐなあいつは…しかし寒いなここは」

盗賊「氷の上だからな、どうしたって冷えるだろ」

戦士「おーし、じゃああのほこら行ってみようぜ!」

勇者「バカ、新しい場所行くなら明日だろ。とはいえ‼️今日の宿はどうするか…」

盗賊「とりあえず北に行けばでかい大陸があるんだし、真北に進めば何処かに着くだろ」

戦士「おっしゃ、そうと決まれば船に戻ろうぜーーよーし、出航!」

商人「うーん、でも何か嫌な予感が…バハラタから南に行ってランシール、そこから西に向かってこの氷の大陸っていう事は、北に向かうと…」

戦士「お、何か見えてきたぜ!前に見たことある…テドンか?」

盗賊「テ、テドンか…まあスリルがあって良いじゃないか…」

勇者「………もう夜も遅いし、仕方ねーな。またあの村に行くことになるとはな…」

264以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 08:40:34 ID:Rddj4Ixc
はよ

265ーー夜、テドンの村:2019/02/26(火) 17:50:16 ID:5FHJjHw2
勇者「…やっぱり夜は賑やか、なんだな…」

戦士「そうは言ってもよー、滅んでボロボロじゃねーか村が!こいつらは幽霊だしよー!」

盗賊「おい、声がでけえよ!村の連中に聞こえるだろうが!」シッ

老人「おい、そこのでかいの。今何と言った?この村が滅んでいるじゃと?じゃあこのわしらはなんなんじゃ!」

盗賊「ちっ、言わんこっちゃねえ…」

商人「い、いえ違うんです!ちょっと勘違いしただけで、滅んだという訳じゃ…」

老人「そうじゃろう。わしらが魔王なぞに滅ぼされるものか!」

盗賊「あ、ああ、そうだよ、な…」

勇者「…ちっ。さっさと宿に行くぞ」

戦士「宿ったってよお、ボロ…」

商人「や、安くて良いですよねここの宿!」

盗賊「ああ、そうだな!…おい、少し黙ってろ!」ドスッ

戦士「ってえ!なんだよくそ〜」

勇者「なんだよじゃねーだろ…ま、気が滅入るのは確かだが、休めないよりはマシだろ…」

商人「ええ、そうですね。気が休まるかはまた別ですが…」

266ー56日目、テドンの村:2019/02/26(火) 18:00:58 ID:5FHJjHw2
戦士「つーかここ朝飯出ねーじゃねーかよ!腹減ったぜー!」ギャーギャー

商人「むしろこの村の状況で良くそんな感想が出ますね…何回見てもこの状況は…」

使者「話には聞いていたけど、確かに気が滅入るわね」

盗賊「うおーびっくりした!幽霊じゃないっすよね?」

使者「何言ってるの、ちゃんと足があるでしょう?」

勇者「ここルーラで来れないのにどうやって来たんだこの人は…」

商人「えっと、使者さんは今回はどんなご用件で…」

使者「貴方達ランシールで聞いたわよね?エジンベアのお城ではきえさりそうが必要だって。あれ、買うか魔物が落とすかしないといけないのだけれどーー」

盗賊「て事は、俺らの、いや俺の出番って訳だ」

商人「ぼ、僕も頑張りますよ!」

使者「最初は買っても良いんじゃないかと思ってたのだけれど…どうやら期待されてるみたいなのよ。だからーー二人とも、頑張るのよ。幸い、この辺りにきえさりそうを落とす魔物がいるらしいから…」

盗賊「まっかせて下さい!やってやりますよ俺は!」

勇者「よし、商人頼んだぞ」

戦士「お前なら出来るぜ商人ー!」

盗賊「おいぃ!俺だろうがよ!俺に期待しろよ!」

267以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/27(水) 01:47:08 ID:vVA0mTZ2
久しぶりの使者
買っちゃったら縛りの意味ないじゃん(非情)

268ーーテドン郊外:2019/02/27(水) 20:11:51 ID:zbf3Noy2
勇者「確か『私と良く似たモンスターがきえさりそうを持ってる』ってあの人は言ってたが…」

ーーまじょがあらわれた!ゴートドンがあらわれた!

戦士「お、いたじゃねーか似たようなモンスター!」

盗賊「はあ!?全然似てねえだろこんな婆さん!」

商人「ぼ、帽子とか…格好は似てるんじゃないかと…」

まじょのこうげき!ゴートドンのこうげき!まじょのこうげき!

盗賊「っとと!なんだ知らないが呪文を使ってこないな、そらっ!」ピシャシャッ

戦士「こっちの動物の攻撃はいてえ!うらぁー!」ザクッ

勇者「とどめだ、らあっ!」ゴッ

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「よし、倒せました。きえさりそうはーー」

盗賊「おおーっ!見つけたぜ!」ヒャッホー

勇者「なっ!?きえさりそうか!?」

盗賊「ほら見ろよ、ちからのたねだ!こいつはレアだぜ!」

商人「盗賊さん…」

269以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/27(水) 20:24:15 ID:zbf3Noy2
戦士「おい、見つからないうちに夕方になっちまったぞ!」

勇者「ちっ、今日は次の場所に行かなきゃならねーからここまでだな。つーかこれからまだ冒険が続くのに消耗しすぎたぜ…」

商人「きえさりそうが見つけられなかったから後ろ髪を引かれますね。そう簡単ではないと思ってましたけど…」

盗賊「まあでも、きえさりそうは後回しでも構わないんだよな?そもそもエジンベアがまだ見つかってないしな」

勇者「ここじゃ確率も高くないってあの人が言ってたしな…」

商人「でも、あの鎧のモンスターも結構良い鎧を落とすらしいですから、ここで探すのもアリだとは思いますけど…」

勇者「確かにな。俺らは必ず魔王を倒す。だが、どうのつるぎとたびびとのふくで倒せるとは思えねえからな」

盗賊「けど装備だってここより良いものが他所にあるかもしれないし、ここにこだわる必要はないだろ。じゃあどこが良いかと言われても分からないがさ」

戦士「ごちゃごちゃ言ってねーで早くあの氷の大陸に行こうぜ!明日になっちうぞ!」

勇者「ああ、とりあえず行くぞ。まずは目下の目標に向かわないとな」

商人「はい!…ああ、あの大陸でもあなほりしたいけど、ここに戻ってからじゃないとダメかなだよなあ…」

盗賊「お前、真面目ってよりあなほり中毒だよな…」

270以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/28(木) 00:40:48 ID:kLgRTrMM

盗賊と違って商人はソコソコ引きが良いからね
あなほり中毒でも許されるよね

271ーーレイアムランド:2019/03/09(土) 19:40:40 ID:NJfubVUs
盗賊「おい、誰の引きが悪いって?」

戦士「そうだぞ!引きが悪いんじゃねー、実力がねーんだ!」

盗賊「ちげえよ!だから俺は…」

勇者「俺はこれからだ!…か?」

盗賊「ぐっ…と、とにかくきえさりそうこそは俺が手に入れてみせるからな!」

商人「えっ…と、ぼ、僕も頑張ります…」

勇者「んな事より、いよいよこの氷の大陸に来たぜ。さて、あのほこらには何があるのか…」

戦士「こんなさみー所に誰か住んでんのか?」

盗賊「どうだろうな…仮に住んでるとして、普通のやつじゃなさそうだがな」

商人「ふ、普通じゃないって…」

勇者「正に鬼が出るか蛇が出るか、って訳だ。お前ら、準備出来てるな?」

盗賊「ああ、どんなスリルが待ってるか、楽しみだぜ」

戦士「魔物は俺に任せろー!行くぜー!」ウオー

272ーーレイアムランドのほこら:2019/03/09(土) 19:52:00 ID:NJfubVUs
勇者「外よりはマシだが、中も冷えるな…」

商人「そうですね、こんな所に何が…え?誰かいる…エルフ?」

巫女A「私たちは」

巫女B「私たちは」

戦士「うおっ!?双子か?そっくりだなおめーら!」

盗賊「しっ!静かにしろよ!」

巫女A「卵を守っています」

巫女B「卵を守っています」

勇者「卵…?後ろのでかいやつか」

巫女A「世界中に散らばる6つのオーブを金の台座に捧げた時…」

巫女B「伝説の不死鳥、ラーミアは甦りましょう」

商人「ラーミア…伝説の…!こ、これって…!」

盗賊「今の話とポルトガの灯台で聞いた話を合わせると…伝説の不死鳥で世界中を旅出来るって事か!すげえな、それなら魔王の城にだって行けるだろ!」

戦士「おおーっ!すげー!じゃあオーブ集めるっきゃねーな!」

勇者「ああ、だが肝心のオーブに関する情報がまるでねえからな…もっと世界中を回って歩けって事だな。やってやろうじゃねーか!」

273以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/10(日) 10:28:44 ID:h5EG6FUs
乙!

274以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/15(金) 22:27:31 ID:1Worm64U
最近更新少なくてさみC

275ーーレイアムランド沖北部:2019/03/15(金) 23:34:21 ID:8L9ZQHfM
勇者「ーー黄昏を歩みし者共よ、睡魔の囁きに時を捧げよ!ラリホー!」パラララ

だいおうイカをねむらせた!だいおうイカをねむらせた!

戦士「流石だな勇者ー!俺はカニを倒すぜー!」ガッ

ガニラスをたおした!

商人「よし、残りのイカを…それ!」ゴッ

盗賊「うらぁー!」ピシャシャッ

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「ふう、ラリホーが効くと楽ですね!」

勇者「ああ、ただもう魔力が…」

ーーテンタクルスがあらわれた!

盗賊「…っ!こいつは…!」

戦士「おお!?緑のイカか、よっしゃやってやる…」

勇者「逃げだ!逃げるぞ!」ダカダカダカ…

商人「…追って来ませんでしたね、良かった…」ホッ

276以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/15(金) 23:42:55 ID:8L9ZQHfM
戦士「なんだよー、戦わねーのかよー」ブーブー

盗賊「ありゃあどう見てもヤバイだろ…逃げるだけで結構なスリルだったぜ」

勇者「さっきも言ったが、魔力もほぼカラだしな。しかも夜になっちまってる…お前ら、ここからは覚悟しろよ」

商人「は、はい…ああ、テドン岬が見えてきましたね」

盗賊「今晩もまたあの陰気な村に泊まるのか…」

勇者「贅沢言ってられねーだろ…っと」

じごくのよろいがあらわれた!シャーマンがあらわれた!

商人「で、出ました!でも1体ずつなら…」

戦士「おお、ぶったおしてやるぜー!」ザンッ

勇者「おらあっ!」ガッ

シャーマンのこうげき!じごくのよろいのこうげき!

盗賊「くっそ、キツいな…だがまだだ、おらあっ!」ピシャシャッ

ーーまもののむれをやっつけた!

277以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/15(金) 23:47:31 ID:8L9ZQHfM
商人「なんとか勝てた…皆さん、やくそうを使って…」

勇者「節約してーが仕方ねーな。よし、あと一息…」

ーーじごくのよろいがあらわれた!シャーマンがあらわれた!

盗賊「へっ!今度は2体ずつかよ!スリルあるじゃねえか。行くぜー!」

戦士「おおー!おらおらあっ!」ガンッ

商人「よーし、戦士さんに続いて…」

シャーマンのこうげき!じごくのよろいのこうげき!

盗賊「ぐあっ!?くそ、ヤバくなってきたぜ…」

勇者「踏ん張れよ盗賊!もう少しで…」

じごくのよろいのこうげき!盗賊はしんでしまった!

戦士「おい!盗賊っ!?」

勇者「ちっ、ダメだ…逃げるぞ!」ダカダカダカ…

278以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/16(土) 01:34:33 ID:b/4vuDWQ
退くか進むか見極めが難しいな

279以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/17(日) 23:48:36 ID:MMcXdO5Y
おつおつ

280以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/23(土) 19:17:25 ID:yXHG7oKg
戦士「やべえ、俺ももう…」フラフラ

商人「も、もう少しですよ戦士さん、しっかり!もう少しでテドンに…」

ーーゴートドンがあらわれた!

勇者「くっ、4匹…!もう戦えねー、逃げだ!」ダカダカダカ…

しかし まわりこまれてしまった!

ゴートドンのこうげき!ゴートドンのこうげき!

勇者「がはっ…!」クラッ

商人「ううっ、戦士さんに攻撃が来なかったのは良いけど、僕も勇者さんももう…このままじゃ全滅…」

勇者「諦めんな!逃げるぞー!」

戦士「うおおー!死んでたまるかよー!」ダカダカダカ…

281ーー夜、テドンの村:2019/03/23(土) 19:27:21 ID:yXHG7oKg
戦士「…ここどこだ?地獄か…?」

勇者「まあ…あながち間違いでもねーかな」

商人「な、なんとか生き延びれましたね…盗賊さんを教会に連れていかないと…」

戦士「地獄の教会でもちゃんと生き返るのかー?」

神父「おお神よ!忠実なる神の僕、盗賊の御霊を呼び戻したまえ!」テーテーテーテーテーーテーーテーー

盗賊「ん…ここどこだ?ああ、地獄か…」

商人「ふふっ、盗賊さん、戦士さんと同じこと言ってますよ」

盗賊「なにいっ!?おい神父さんよ、頭打ったの治ってないんじゃねえか?」

戦士「おいぃ!どういう意味だよ!?」

勇者「うるせーなお前ら…」

商人「はは…じゃあ宿に行きましょう」

戦士「宿かー、朝飯出ねーんだよなあここ」

盗賊「確かに、アッサラーム辺りが良いよなあ」

勇者「アッサラームはともかく、今後の計画を見直さねーとな。いつまでもここで足踏みしてらんねえ。が…それは明日だ。今日はもう寝るぞ」

商人「ええ、疲れました…おやすみなさい…」

282ーー57日目、テドンの村:2019/03/23(土) 19:40:26 ID:yXHG7oKg
盗賊「ふう…またこの陰気な朝だ…」

戦士「よっしゃー!じゃあぬののふくを投げ捨てるぜー!」ポーイ

商人「元気ですね戦士さん…僕は昨日あなほりし忘れましたよ…」

勇者「帰りはドタバタしちまったからな…で、今日だが…正直今の俺らじゃ実力不足も甚だしい」

盗賊「てえと、また修行パートか?今度はどこでだ?今更人さらいのアジトでもないだろ」

勇者「それなんだが…ダーマの北に塔があったよな?あそこはどうだ?最初に行った時は魔物が強すぎたが、今ならいくらか戦えると思う」

戦士「あー、あったなそんなとこ!」

勇者「で、あそこで修行しつつダーマ周辺の未到達地を探す。ただまあ、あまり長い間修行もしたくねーが…」

盗賊「せっかく船があるし、オーブっていう目標も出来たからな。あちこち動き回りたい所だよな」

勇者「あんまりのんびりしてたらまた…テドンみたいな場所が出てくるかもしれねー。修行は最低限にして、早めにオーブ探しに取りかかりたい」

商人「そうですね、こんな村がこれ以上増えるのは…」

戦士「よっしゃー!じゃあ魔物退治だな?俺は大歓迎だぜー!」

盗賊「ま、こんな村に長々いるよりは良いな。きえさりそうを見つけられなかったのは心残りだが…」

勇者「それも、この先見つけられるかもしれねーからな。よし、じゃあまずはダーマ北の塔に行くぜ」

商人「はい!頑張りましょう!」

283以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/24(日) 00:07:08 ID:GOa7FQsg
戦士「捨てたのはぬののふくじゃなくてひのきのぼうだったぜ!詫びて訂正するぜー!」

盗賊「言わなきゃ誰にもバレないだろ…んな事より、テドンで見逃してた情報があったよな」

商人「ええ、どうやらオーブがテドンにあったみたいなんです」

勇者「牢獄にいた囚人が持ってたみたいだな。オーブなんてモノを牢屋に持ち込めるのか…?」

商人「さあ…それに、そもそも今はあそこにないんですよね…」

戦士「夜に行けば良いんじゃねーのか?」

盗賊「またあの村に行くのか…てか、牢屋番がいる前で堂々と物品の受け渡しなんて出来ないんじゃないか?」

勇者「となると…牢屋の鍵を開けてこっそりと、って所か」

商人「鍵を開けた時点でこっそりじゃない気もしますが…あっ!お金を掘り当てました!10818
ゴールド!」

戦士「おお、すげーな!」

盗賊「ああ凄いな。凄いけど…なあ?」

勇者「ちょっと虚しくはあるな…」

商人「ええ、僕も…」

284以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/24(日) 01:45:12 ID:Kd7KoKr.

せっかく掘り当てても使えないんじゃな


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