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ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですか?」

955Mii:2019/02/17(日) 17:28:12 ID:9sFtPITM
ウオオオオオオォォォォォォォォォ!

魔物「「「「「ブチカマセー!!」」」」」ワラワラ

ガノンドロフ「…フ、フハハ!ゼルダを討たない限り延々と波状攻撃が続くぞ!
       ゼルダを討てば、トライフォースの加護は失われハイラルは終わる!
       さてさて、お前らがどうするか見ものだな!
       当然、このガノンドロフ様も襲い掛かってくれるわぁ!」ドッ



リンク「はいはいネオ・マスターソード」サクッ

ガノンドロフ「」チーン



リンク「ガノンドロフ、ちっとはクッパを見習えよ…。
    お前はアイツのこと、悪役面してバラエティに参加するフ抜けた奴、って言うけどさ。
    結果としてはクッパはコツコツと経験値貯めまくって、今じゃもう…
    お前とは天と地ほどの戦闘力差を付けちゃってるぜ?

    キノコ王国にも割と受け入れられてて、交流の享受を存分に受けて喜んでるよ。
    『我が軍勢が幸せになり、ワガハイも強くなれる。なにが不満というのだガッハッハ』って。
    カッコいいと思わないか?

    まあ、既にキノコ王国を本気で侵略する気なんか失せてるクッパと違って、
    お前の場合は今でもハイラルを本気で脅かそうとしてるから、
    俺としては弱いままの方が都合がいいけど。ここまで弱いと、なんだかなあ…」ポリポリ

956Mii:2019/02/17(日) 17:34:20 ID:9sFtPITM
ゼルダ「……!? シア、ガノンドロフヲ速ヤカニ蘇生サセナサイ!」

シア「は、はいぃっ!」シュバババ

リンク「…ゼルダ姫」

ゼルダ「…ハッ!私は一体、なんということを…!!
    リンク!私のことはどうなってもかまいませんっ!
    はやく、はやく私を倒して終止符を打ってください、それだけが私の――」


リンク「あのー、フォックスに悪いんで。遊びは終わりにしてもらえませんか?
    操られている『ふり』をしているゼルダ姫?…というより何がやりたくてこんな騒動を?」

ゼルダ「……ソ、ソンナコトシテイマセンヨ!?」


パルテナ(操られるがままリンクを攻撃して鬱憤晴らし +
     悲運の王女を演じて大切さを認識してもらい好感度アップ!
     …みたいなこと考えていたんですかね…。残念、それ逆効果っぽいですよ?)

リンク「ああ、もしかして。前回ちょこっと参戦した時に…キノコ王国でさんざん
    『ゼルダって勇者様のことだよね?じゃああれは女装形態かな?』とか
    『違う違う、あれは…シーク姫っていうんだよ!』とか言われて
    トラウマになっているんですか?それで参戦したくないと?」

ゼルダ「」グサグサッ

パルテナ(そして容赦のない追撃がゼルダ姫を襲うっ!)

957Mii:2019/02/17(日) 17:40:07 ID:9sFtPITM
ゼルダ(私、負けませんっ!結局最後は、
     『お願いだからスマブラに出てほしい!』
     って頭を下げて嘆願することになるのですからっ!
     私の重要性、大切さに改めて気付かされるのです!)

リンク「…まあ本人が出たくないのなら、もう無理には勧めませんけど」

ピット「なぁんだ、ゼルダ姫の参戦って必須じゃなかったのか」

ゼルダ「!?」

リンク「でも、そうすると…ハイラル枠そんなに要らないんじゃないか?って
    今後、枠数減らす方向に動かれる可能性があるんだよな。
    代わりに誰かに参戦してもらわないと…そうだ!」

リンク「…もしもし、ミドナか?突然の電話申し訳ない。
    スマブラ参戦に興味ない?ゼルダ姫が参戦したくないんだって」トゥルル

ミドナ『いいのか!?わ、私でよければ喜んで参戦するぞ!』

リンク「獣の姿でも真の姿でも、どっちでもいいと思うぞ。ミドナがいれば、
    俺としてもウルフ変化が堂々と使えるから嬉しいと言えば嬉しい」

ミドナ『そうかそうか!嬉しいことを言ってくれるじゃないか!』テレテレ

ゼルダ「…!?どうして電話が繋がってるの!?」

リンク「(素に戻ってる…)今回の騒動に絡んで、飛ばされてきた被害者なんですけど。
    事情を説明して、ハイラルで魔物掃討に協力してもらってますよ。
    ミドナなら戦闘能力的にも全く申し分ないですし」

958Mii:2019/02/17(日) 17:43:29 ID:9sFtPITM
ミドナ「そういや、ファイはどうなんだ?
    むしろリンクなら真っ先に候補に挙げると思ったんだが…?」

リンク「…なんか、最初の殲滅戦のあと、『どうしても外せない用がある』とかで
    何処かに行っちゃったんだよな…。これまでこんなことなかったのに。
    任天堂がどうのこうの言ってたし、ちょっと心配だ。
    …よし、やっぱりファイを呼び出して、ミドナと話し合ってどっちが出るか――」

ゼルダ「はいはいっ!やっぱり私、出ることに致します!」ガバァ

リンク「……えええええー」

ミドナ『……えー、ずるーい』

パルテナ「……えええええ」

ゼルダ「なんですかそのため息は!もともと私が呼ばれていたのでしょう、何か文句があるので――」



ドゴオオオオォォン!



ゼルダ「」バタリ

ファントム「時間が押しているので。さっさとこの人を連れて行きましょう。
       リンク、私の体をお願いしますね」ズルズル

トゥーンリンク「わ、わかった。で、でも流石に引き摺って行くのは可哀想じゃないかな?」ヨイショ

959Mii:2019/02/17(日) 17:47:29 ID:9sFtPITM
ピット「魔女…に復活させられようとしている、ガノンドロフはどうするの?」

リンク「こうなったらバクダンで気絶させとくか」

ファルコ「なんだったら、俺のを使うか?」

リンク「あ、持ってるならありがたい。頼むよ――」

ファルコ「じゃあ全員、速攻で窓に向かって退避しろよ?いくぞ!」スッ

リンク「…え?」






ファルコ「スマートボム(スターフォックス64)」ポイッ





リンク「うわああああっ!ゼルダ姫とトゥーン達抱えて退避ぃーーー!」ダダダダダダッ

ピット「逃げろーー!!」ダダダダダッ

パルテナ「は、はいっ!!…あ、一応拾っておきますね!」ダダダダダッ

シア「うわっ…!?」ズルズルズルズル

960Mii:2019/02/17(日) 17:49:45 ID:9sFtPITM
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
バラバラバラバラ…!



ファルコ「アーウィンの中で暴れられるとか、絶対に嫌だったから丁度いい。
     さあ、さっさとキノコ王国に向かうぜ!」

リンク「やり過ぎだぞファルコ!ガノン城が半壊したじゃないか!
    俺とフォックスとファルコ以外は割とやばかったんだけど!」

ファルコ「へっ、やっぱりスマブラのスマートボムの威力ってしょっぱいから
     こうもドカンと行くと気持ちがいいな!」

リンク「聞いてないし…」

トゥーンリンク「助かったぁ……」





パルテナ(ゴホゴホッ――!…ささ、今のうちに逃げた方がいいですよ、お大事に)コソコソ

シア(ど、どうもありがとうございます…)タタタッ・・・

ピット(見て見ぬふり、見て見ぬふり……)

961以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/18(月) 15:29:13 ID:tWxB8j.s
リンクは女装形態でも参戦していると思われてるはいいのか…

962Mii:2019/02/23(土) 17:51:57 ID:ImsXOrl2
〜9月12日、キノコ王国〜

ゼルダ(色々と、やってられません!)グズッ



意識すらないまま、いつの間にかアーウィンにてやってきたキノコ王国。
さすがアーウィン、なんだかんだ言って前日の昼に着くことができました。
意 識 す ら ありませんでしたがね、ふんっ!
忌まわしさを感じずには、いられません。

私のムカムカっぷりときたら、呆れ顔のピーチ姫から巻き添え貧乏くじを引いたヒルダ姫のことを聞いても
「へえ、それで?運が悪かったですね」と返したくなるくらい気が荒んでいました。
…後々振り返って、王女として失格もいいところだと猛省することになるのですが。

今回の大会で、負け続けて更に気が滅入る、なんてことになったら最悪です。
こうなったら、せめてヒルダ姫よりは…!

そういえば、ヒルダ姫はどこにいるのでしょうか。

皆と共に控室に向かって、自動登録完了。それでは…捜してみましょう、か。
ピーチ姫曰く、場所は知らないもののどこかのフィールドで特訓しているとかで…。
まあ、ほどなくして見つけることができました。



ゼルダ「ここかしら…入りますよ?」

一応ノックをしておいて…扉を抜けると、そこには――

963Mii:2019/02/23(土) 17:55:33 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ(分身)「そこはこう、トントントンっとリズムよく拳を繰り出すといいのではないでしょうか」

ヒルダ「フッ!…こうですか?」トン トン トン

ヒルダ(分身)「ハッ!…こうですよ」トンドントン

ロゼッタ(分身)「うーん、どちらも微妙にずれているような…いや、私自身も大した熟練度はないんですよね。
         ちょっと組み手っぽいことをやってみましょう、1人ずつ掛かってきてください」

ヒルダ「「お願いします!」」

ゼルダ(…ヒルダ姫が2人いる!?)



ロゼッタ「……………………」ブンッ ブンッ

ゼルダ(こっちの女の人も、どういうわけか2人いますし…。
    それにしても、目を瞑ったまま杖を振る動作を繰り返して、
    一体何をやっているのでしょうか。行ってみましょう)





ロゼッタ「ワープッ!」シュンッ!

964Mii:2019/02/23(土) 17:57:55 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「え……痛っ!」ゴツンッ

ロゼッタ「きゃあっ!?」ゴツンッ

ヒルダ「――ああっ、ゼルダ姫ではありませんか!
    よ う や く 問題を解決して、キノコ王国にいらしたのですね!」

ゼルダ「…ええ、おかげさまで。
    で、この…足元でうずくまってジタバタもがいている方はどなたですか?」

ヒルダ「キノコ王国の…正確にはそのはるか上空のほうき星に住まう魔女、ロゼッタです。
    縁あって友達になりました。とてもいい…………人でしたよ」フイッ

ゼルダ(…どうして過去形?)

ロゼッタ「あいたたたた…!魔法の発動速度ばかりに気を取られるあまり、
      ワープ先に侵入する物体があるときの緊急回避がすっかりおざなりになってしまいました…!
      私としたことが何をやっているのやら…!」ズキズキ

ゼルダ「…あら、ロゼッタはあまり魔法は得意でないのですか?
     魔法行使破棄という基礎も出来ていないだなんて」

ロゼッタ「たはははは、かたじけない…」

ヒルダ「え、あ、いえ、そんなことはこれっぽっちもなく…」

ゼルダ「実際に制御できていないでしょう?」

ヒルダ「……そうですね」

965Mii:2019/02/23(土) 18:03:23 ID:ImsXOrl2
ヒルダ「…ちょっとロゼッタ、もう一度端末に触れて頂けますか?」

端末「通常必殺:チートワープ   【120 F ダメージ判定無し】
          自分やチコ、他の選手、アイテム、障害物など、あらゆるものから1つ選んで
          離れた場所へ一瞬でワープさせる。任意の足場を行き先に指定できるが発動が遅い。

    上必殺:ギャラクシージャンプ   【9 F ダメージ判定無し】
         筋力で上方向に大ジャンプ。通常必殺よりは出が遥かに速いのが強み。
         ただし、考え無しに跳躍するので、上に障害物があると頭を強打する。
         そのときの自傷ダメージは45〜55%程度のただの致命傷。ついでにピヨる。

    下必殺:アイテムキャプチャー   【600 F ダメージ判定無し】
         近くにあるアイテムを、異空間に仕舞い込む。
         個数制限はなく、仕舞い込んだものはいつでも取り出せる。
         杖を振る→異次元への扉を開けながら物を放り込む→杖を振り扉を閉める
          という流れになるため、かなりの時間がかかる。

     横必殺:剛速スターピース  【118 F レベルフラット時ダメ―ジ30〜28(減衰)%】
          振りかぶって、衝突するまで真横に飛んでいく星くずを剛速球で投げ飛ばす。
          なお、発動完了後に更に118 Fの硬直が生じるので注意。
  
      最後の切り札:亜空切断  【レベルフラット時ダメ―ジ∞%】
               フィールドの小空間1か所を指定して、一定時間後に5秒間発動。
               発動中に空間内に立ち入った選手の残機(ストック)を1減らす。
               発動完了後、レバガチャ無効のピヨリ状態が試合終了まで続く」

ヒルダ(細かい制御こそ後回しにしているものの…ロゼッタったら、この6日間だけで……
    魔法系必殺技の発動までの時間、半分にしちゃったんですが…。
    天才、鬼才の域に達していますよ、恐ろしいことです…)ブルッ

966Mii:2019/02/23(土) 18:07:42 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ「貴方がゼルダ姫ですか。初めまして、ロゼッタと申します。
     突然ですが、貴方の分身体を作っても構いませんかっ!
     必要な物は少々の戦闘観察と身体検査です!」

ゼルダ「ほ、本当に突然ですね。一体どうして?」ヒキッ

ロゼッタ「互いが相手の行動を読めるようになってきて、動きがマンネリ化してきたのですよ…。
     ただでさえ力任せに腕を振るう素人の動きなのに、これでは特訓効率が落ちてしまいます。
     サンプルは多いに越したことはないので…クシュンッ!」

ゼルダ「身も蓋も無い話ですね。おおよそ、分身体とやらの性能の目星がつきました」

ヒルダ「私からもお願いします、ゼルダ姫。貴方なら、私たちよりはるかに強い。
    『魔法行使者であるロゼッタ自身の戦闘力が分身体の頭打ち戦闘力になる』とは
    ロゼッタから聞いていますが、その高い戦闘センスは非常に役立つと思われるのです」

ゼルダ「ちょっと待ってください。貴方がたを強くしたところで、私にメリットがあるのですか?」シレッ

ヒルダ「えっと、ですね。今の所、私が鍛えやすいように…
    ロゼッタは私の分身体の強さを微調整しつつ用意してくれているのですよ」

ゼルダ「はあ…それがなんなのです?」

ヒルダ「むぅ…本調子ではないのか、勘が鈍っていませんか、ゼルダ姫。
    …私は、結果として貴方の尻拭いで1か月以上も…降って湧いたハイラルの政務をこなしてきました。
    その対価として、ロゼッタの指導役をゼルダ姫にお願いして、ロゼッタに報いたいのですが。
    
    ふふ、断ることは許しませんよ。自分の狭量を懺悔したいのなら別に構いませんが」

ロゼッタ「わぁ!ありがとうございます、ヒルダ姫!」パアァ

967Mii:2019/02/23(土) 18:11:25 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「ぐっ、それを出されると断りにくい…仕方がありませんね。
     指導役でも分身モデルでもやってやろうではありませんか。
     言っておきますが、大会中いつでも、というわけではありませんよ」

ロゼッタ「本当ですか!よかった!」

ヒルダ「よかったですね、ロゼッタ」

ロゼッタ「はい!」





ヒルダ「そしてロゼッタに思い切り撫で回されてください。
    被害者ノ会ヲ増ヤスノデスフフフフフ」ユラァ

ゼルダ「……なんだか寒気がするので分身の許可は保留で」

ヒルダ「そんな、酷い!恥を知りなさい!」クワッ

ロゼッタ「ヒルダ姫も十分に酷いですからね!?」

968Mii:2019/02/23(土) 18:17:01 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「マジカルカッター!」ブゥン

ヒルダ「魔法を纏った…手刀ですか」

ロゼッタ「くぅっ…!なるほど、物理防御一辺倒の者には魔法攻撃として刺さり、
     魔法防御に秀でた者には物理ダメージが物を言う、と。
     単純ながら、知恵を存分に働かせた技なのですね」ズズズ・・・

ゼルダ(あ、ええと。手刀単体だと威力が低すぎるから、ほぼ魔法なんですけど)



ゼルダ「ローキック!」ダンッ

ヒルダ「ドレスなのに、流れるような足さばきですね…。勉強になります。
    マネできる気はしませんが」

ロゼッタ「あわわっ!?おまけに発動まで早くて、私の目と体では反応が間に合いません、あはは…」



ゼルダ「ゼルダスピン!」クルクル

ヒルダ(何故に自分の名前を入れたのですか!?)

ロゼッタ(どうして自分の名前を入れたのでしょうか…あ、実は
     あの動きのどこかに伝説級の要素が隠されているとか…!)

ゼルダ「なんですかその目はっ!言いたいことは分かりますけど!
私のせいではありませんよ!?」

969Mii:2019/02/23(土) 18:20:06 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「ネールの愛!」カキーンッ!

ロゼッタ「あがが…スターピースがぁ…!ピッチャー返しの対策は出来てませんっ!」ゴツン

ゼルダ「モーション見てから展開余裕でした」

ヒルダ「確かに」



ゼルダ「ディンの炎っ!」

ヒルダ「熱っ!熱いっ!!くっ、今の私では掠めただけでこんなにもダメージを…!」ヒリヒリ

ロゼッタ「アイタッ!…い、今のは顔面セーフですっ!それにしても避けることもままならないなんて…
     ファイアフラワーもなしに、凄いですね…!」ヒリヒリ

ゼルダ「…なかなかやるじゃないですか、ロゼッタ」



ゼルダ「ファントムアタック!」

【ファントム攻撃に関わる魂が奪われているので使えません】

ゼルダ「……あれ?私は一体何を?」

ヒルダ「何を使おうとしたのですか?」

ロゼッタ「……はて?」

970Mii:2019/02/23(土) 18:24:26 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ「ゼルダ姫、流石の強さですね。噂通り…いえ、噂以上でした!
     手を抜かれていたのに、残機が通算で50機も減ってしまいましたね」サスリ

ゼルダ「ロゼッタ…貴方、中々面白い神経をしていますね…」ピクピク

ロゼッタ「もしかしなくても呆れていますよね、それ…クシュンッ!」

ヒルダ「どうしてなんともないのでしょう…いえ、先ほどからクシャミはしていますか。
    無茶をしすぎですよ、体を休めた方がよろしいのでは?」

ゼルダ「分身体を作るのにも、かなりの気力をつぎ込んでいるのでしょう?
    自慢ではありませんが、貴方よりよほど強い私の分身体なぞ作ろうものなら
    更に気力を削られることになりかねませんよ?
    …自分の限界としっかり相談できていますか?戦闘慣れしていないのでは」

ロゼッタ「確かに…そうですが。ですが、分身体を作ってみたいです…。
     戦闘チェックはできたので、あとは身体検査を…」

ゼルダ「絶対に嫌ですよ?諦めなさい」ニコッ



ヒルダ「あ、そういえばハイラル城でゼルダ姫の代わりを務めているときに
    健康診断結果を盗み見たのですが…。

    ゼルダ姫って、身長体重体脂肪率、スリーサイズまで私と同じみたいですね…
    能力は大きく違うのに。さすが表裏の世界です」

ゼルダ「ちょっと!?」

971Mii:2019/02/23(土) 18:27:41 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ「………………………………………………………
     髪の色、服装等の微調整を行って…えいっ」



ボカンッ!

ゼルダ(分身)「…………」ジロッ

ゼルダ「」

ロゼッタ「わぁ、世界に拒絶されず存在し続けるということは
     本当に再現できたのですね、成功で――」





ゼルダ(分身)「天誅を下します」ドンッ

ゼルダ「加勢します」ドゴンッ

ロゼッタ「ぐはっ」チーン

ロゼッタ(分身)「……巻き、添えっ!?」チーン

ヒルダ「…………」ガクブル

ヒルダ(分身)「いいですか、触らぬ神になんとやらです」コソコソ

972Mii:2019/02/23(土) 18:32:43 ID:ImsXOrl2
〜9月13日〜

ピーチ「――全世界の強者が集う武の祭典。スマブラfor――これより開幕です!
    皆さん、大いに盛り上がって行きましょう!」バーン

ワアアアアアアアアアアアア――!

マスターハンド「それでは、これより私マスターハンドが司会進行をさせていただきます。
         3か月の間、よろしくお願い致します!
         とは言いましても、なにぶん私はバトル実況は不得手でして」

ピーチ「手なのに?」

マスターハンド「そうなんですよ、手なのに不得手…ってうっさいわ!
         …コホン。ご存知の方も多いように…前回までと同様、
         実況解説は『例のあの方』に委ねさせていただきます!」

実況「…コロシアムは熱気に包まれています!栄冠を手にするのは、果たしてどちらでしょうか!」

マッテマシター!
マスターハンドサンモ イツモドオリ マヌケカッコイイゾー!

マスターハンド「今大会も、迫力ある実況を楽しみにしておいてください!
         さあ、ファイターたちが手を振りながら一度下がっていきます!
         すぐに、第一試合が始まるので…その瞬間を見逃すな!」

ヒルダ(…………なんですかあの異形)

ロゼッタ(色々とツッコミ所があるような気がするのですが…手だけに。
     どうやって声を出しているのでしょう)

973Mii:2019/02/23(土) 18:35:23 ID:ImsXOrl2
ピーチ「ところでロゼッタ…一体どうしたの?微妙にフラフラしてない?
    …やだ、少し鼻水まで出てるじゃないのー。はしたない」

ロゼッタ「クシュンッ…それがですね、ちょっと体調を崩したみたいで…。
     昨晩から微熱と鼻水とクシャミが…クシュンッ!」

ゼルダ(ほら見なさい、案の定といったところですね)

ヒルダ(もうちょっと前から兆候があったような)

ピーチ「…?何かあったの?」

ロゼッタ「ななななんでもありません!」

ロゼッタ(2人とも、すいません!
     今ここでばらしてしまうと特訓禁止令とかを出されてしまうので!
     秘密の特訓の内容もばれてしまい、面白くないので!
     特訓に熱を上げ過ぎたことは黙っておいていただけませんか!?)

ゼルダ(…はいはい)

ヒルダ(わかりました、友達ですもの)ニコッ

ロゼッタ「ちょっと気疲れしただけなので、1日ぐっすり眠ればすぐに治りますよ…クシュンッ!」

ピーチ「ははーん…まあ、そういうことにしておいてあげる、フフッ。
    でも、体調の見極めはしっかりね?」

ロゼッタ「は、はい。肝に銘じておきます」

974Mii:2019/02/23(土) 18:39:48 ID:ImsXOrl2
マリオ「前回は辛勝って感じだったからな。今度はしっかり優勝してやるぞ!
    というわけで存分に負けてくれよ、クッパにリンク!」ブイッ

クッパ「ハッ!前回のワガハイは少し運に見放されただけなのだ。
    キノコ王国にクッパ様ありと知らしめてやる」

リンク「その言い方だとクッパがキノコ王国を代表する戦士みたいなニュアンスになるんだけど…」

クッパ「なぬっ!リンク、図ったな!揚げ足を取ってワガハイを侮辱するか!」

リンク「図ってねえよ!酷い言い掛かりだなっ!?」


パルテナ「さあさあピット、貴方もあの輪の中に入って宣戦布告してくるのです」

ピット「いいい嫌ですよそんなの!?
    対戦中に狙ってくれって言ってるようなものじゃないですか! 」

パルテナ「でもほら、ブラピはちょっとそその…激励したら向かって行きましたよ?」

ブラックピット「」

ピット(あ、一睨みされて固まってる。南無)

975Mii:2019/02/23(土) 18:45:21 ID:ImsXOrl2
スタッフ「おい、しっかりしてくれ!早く部下たちに周知させろ!」バタバタ

スタッフ「えっと、情報提供はどういう段取りで行えばいいのかしら!?」キョロキョロ



マリオ「…ん、どうした?スタッフたちの統率が取れてないのか?通るぞー」テクテク

受付「あ、はい、どうぞっ!」アセッ

ルイージ「なんだか慌ただしいね。無責任かもしれないけど…頑張って!」スタスタ

受付「あ、ありがとうございます!ええと、ええと…!」

ピーチ「トラブルが起こった時こそ、深呼吸をして冷静にね」フワリフワリ

受付「はい、分かっては、分かってはいるんですけどね…アハハハハ」

ミスD「お勤めご苦労」ダダダダッ

受付「いえいえ、これも私の仕事なので…!」

段ボール「…………」スイー

受付「…ハッ!貴方は今回参戦していないですよねっ!
   逆流して他のファイターの中に紛れ込もうとしても、そうはいきませんよ!」

段ボール「…………帰還する」ショボーン

受付「へっへん。どんなに慌ただしいと言っても、私の目は節穴ではありませんよ!」

976Mii:2019/02/23(土) 21:42:33 ID:ImsXOrl2
他のファイターたちは、いそいそと戦う準備。
あるいは、モニターの前で敵情視察というところ。
いえ、さっそくリラックスしようとする人、観光に洒落こむお気楽さんも。
選択肢は人それぞれのようですね。

私…いえ、私たち3人は、相も変わらず特訓といきましょう。
あ、ゼルダ姫としてはまだまだ特訓の範疇にありませんでしたね、失礼しました。

ちょくちょく経験値を還元している分身体を、ふたたび作り出します。



ロゼッタ(……何か、耳鳴りがする。呼ばれている、気がする)

がくん。

ボカンッ! ボカンッ! ボカンッ!

私と、ヒルダ姫と、ゼルダ姫の分身体。
同時生成したところで、意識がぼうっとするとともに…
あ、れ…。力が、抜けていく…?調子に、乗り過ぎてしまいました、かね…?

ロゼッタ「…うっ」フラッ

慌てて駆け寄ってきてくれたヒルダ姫とゼルダ姫に支えられ、なんとか転倒を免れます。

ヒルダ「ね、ねえ、ロゼッタ。やっぱりやめておきましょうよ。
    …酷く弱っているではありませんか!」

977Mii:2019/02/23(土) 21:45:44 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ「ハァ…ハァ…でも…」

ゼルダ「…呆れましたね。せめて今日くらいは素直に眠っておかないと…
    後々酷いしっぺ返しを食らいかねませんよ?」

ロゼッタ(分身)「えっと、特訓…始めるのですか?だったら…さっさとしませんか?」

ロゼッタ「…………もち、ろんです!」ダッ



分身体が元気に待ってくれているのに、本体が音を上げるわけには参りません。
うっすら涙目のヒルダ姫と、怒り顔のゼルダ姫の制止もやんわりと振り切って、いざ!

ゼルダ「…本当にまずいと感じたら無理やりにでも止めますからね!」

ロゼッタ「ありがとうございます!…クシュンッ!」

ゼルダ姫という頼もしい監督のもと、私とヒルダ姫は、特訓を再開しました――。

978Mii:2019/02/23(土) 21:48:24 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ(…視界が、狭い)

ロゼッタ(足元が、ふらついて仕方がない)

ロゼッタ(あれ…何分くらい、経ちましたっけ…)

ロゼッタ(分身)「…………あの。真面目にやってもらえませんかね」イラッ

ロゼッタ「す、すいません…分身の私は、元気ですね…」フラフラ

ゼルダ「…いけない!はい、そこまで!
    ロゼッタ、止まりなさい!当然分身体もね――」



ロゼッタ(分身)「ふぅん…もう、いいです」

――分身体の、様子が、すこぶる、おかしい。
――ゼルダ姫の制止も無視して…むしろ加速し。
――懐に、杖を突き刺して…。



ロゼッタ「――っ!?」



障壁展開を伴う激しい殴打とともに、私の意識を刈り取っていきました。

979Mii:2019/02/23(土) 21:51:47 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「…!?」

ロゼッタ(分身)「…ああ、ついやりすぎちゃいました」クク



崩れ落ちる、ロゼッタの体。――分身体が、本体を、何故!?



ゼルダ「……貴方!なんてことをするのですか!
    …さては分身体として不完全だったのね、生かしておけない。
    私の全力、受けてみなさいっ!
    ヒルダ姫、緊急事態です!迂闊に動いてはなりませんよ!」

ヒルダ「は、はい!」

ゼルダ「残りの分身のお二人さんも、協力してください!」

ゼルダ(分身)「わかりました!」バッ!

ヒルダ(分身)「ロゼッタを助けるのです!」バッ!




ロゼッタ(分身)「ハ、ハ、ハハハハ――」ブゥゥン

ゼルダ「何をしようとしても、無駄ですっ!!」ダダッ

980Mii:2019/02/23(土) 21:54:48 ID:ImsXOrl2
ピーチ(ロゼッタったら、どこに行ってしまったのかしら、もう!)



妙な胸騒ぎがして、ロゼッタを捜す私。
まさか、あんな体調で更に特訓とやらを…?本当にどうしようもないんだから。

ようやく見つけた時、ロゼッタの様子は酷い物だった。
ゼルダとヒルダに肩を支えられ、ゼェハァゼェハァ苦しそうに息をしながら歩いている状態。
おおよそ生気が感じられないわ。



ピーチ「ロゼッタ、どうしたの!?」

ロゼッタ「う…すいません……」グッタリ

ゼルダ「特訓のしすぎとちょっとした不手際で、倒れ込んでしまって。
    監督役の私がもっとしっかりしていれば、こんなことには…ごめんなさい、ピーチ」

ヒルダ「ま、まあまあ。それよりも、一刻も早くベッドで寝かせるのが先決です!急ぎましょう!」

ピーチ「わ、わかったわ。部屋を手配する。
    ロゼッタ、あとでお説教が待ってるから、覚悟しておきなさいよ!」

981Mii:2019/02/23(土) 22:01:32 ID:ImsXOrl2
ロゼッタ「くー」スヤァ

Dr.マリオ「栄養剤、解熱剤、抗生剤。必要十分なだけしっかり投入したぞ。
      容体も安定した。もう大丈夫だろ。3日もすれば全快になるはずだ。
      重症化しないでよかったな」

ピーチ「よかった…」ホッ

ゼルダ「私はしばらく看病に付き添いますね」

ヒルダ「わ、私もです!」

Dr.マリオ「…そうか、そうしてくれるとロゼッタも喜ぶだろう。頼んだぞ」

ピーチ「ゼルダがそこまで心配してくれるなんてね」ニヤニヤ

ゼルダ「ほ、放っておいてください!」





ピーチ「でも…これで、ロゼッタの狙ってたレベル上げ作戦は難しくなったわね…。
    経過観察を欠かすわけにはいかないわ。ロゼッタ、残念がるでしょうね」トボトボ

キノじい「おお、姫様!こちらにいらっしゃいましたか!
     実はこのキノじい、会場のスタッフから耳寄りな情報を吐き出させることに
     成功いたしましてな…!ちょっと耳をお貸しくだされ!」ヒソヒソ

ピーチ「え、一体何事かしら……?」

982Mii:2019/02/23(土) 22:12:07 ID:ImsXOrl2
〜3日後〜

ロゼッタ「ロゼッタ、復活です!」シャキーン

ゼルダ「全く、世話が焼けましたね」

ヒルダ「おめでとうございます!これで一安心ですね!」



ロゼッタ「では早速特訓に…」

ピーチ「駄目に決まってるでしょうがアンポンタン。
     今、技術班が散布型のナノマシンワクチンを徹夜突貫で開発してくれてるから。
     あと1週間は様子をみなさい」

ロゼッタ「…はい、わかりました。…え?ナノマシン?なんのことですか?」

ピーチ「…実は、ロゼッタの体調悪化の原因がおおよそ分かったわ。
     変な残留思念が、会場全域に蔓延しているみたい」

ゼルダ「…残留思念?」

983Mii:2019/02/23(土) 22:13:10 ID:ImsXOrl2
ピーチ「3人は知らない…いや、ゼルダは本当なら知ってたはずなんだけどね。

    前の大会で、この世界を別空間に取り込もうとする『亜空の使者事件』っていう事件が起こったの。
    終わってみれば…なんとか『アトラクションの1つです』で観客は誤魔化せたけれどね。

    その主犯の悪役――『タブー』と我々は呼んでいるのだけれど――
    そいつの残留思念的な物が僅かに会場に残ってて…悪さをしているらしいわ。
    厳密にはウイルスじゃないけれど、分かりやすいから…『亜空ウイルス』と名付けたわ。

    …空間魔法に強く反応するらしくて、使えば使うほど症状が激しくなるみたいで。
    ロゼッタの症状が一番重くなるのも至極納得した」

ロゼッタ「……すごく、ピンポイントで被害を受けたということですね、うわあ」

984Mii:2019/02/23(土) 22:18:38 ID:ImsXOrl2
ゼルダ「…全く、キノコ王国の危機管理は適当なのですね」

ピーチ「アイツは亜空間でしか存在できないはずなのに…いえ、油断していた私のミスね。
     今回ばかりは謝罪の言葉しか見つからないわ…ごめんなさい」

ロゼッタ「まあまあ、ピーチ姫のせいではないですよ。
     その分、観戦・応援を頑張らさせて頂きますね!」

ピーチ「…そう言ってもらえると、少しは気持ちが楽になるわ、ありがとう」





ピーチ(そうして…ロゼッタを宥めつつ、戦いは続いていくのでありました。
    …この先、ひっきりなしにアクシデントが起こることになるとも知らず。
    波乱の武闘会は、始まったばかり――)

985以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 17:32:13 ID:F8mivRug
入れ替わりでも起きたのか…?

986Mii:2019/03/31(日) 12:48:47 ID:iLEqj1bw
このスレはレス数が1000に近づいたため、次レスを用意したうえで更新停止となりました。
次スレは


    ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですね、是非!」


となります。よろしくお願いします。


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