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魔人「わ、私は屈しないからね!!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:08:37 ID:HVCinCvg
剣士「行くぞぉ!! おらぁ!」ブンッ
魔人「おっと」サッ
剣士「おおおおおおお!!」ズバババババ!!
魔人「おいおい、それで本気かい? 止まって見えるよ人間」
剣士「なにぃ!?」
魔人「攻撃ってのは......こうするんだよ!!」グワッ
剣士「!? ぐあぁ!?」ドガァ!
魔人「ハ! 呆気ないねぇ?」
剣士「グ......まだ......だぁ」
魔人「へぇ、普通の人間ならこれで終わるんだが......あんたは頑丈だねぇ?」
剣士「うるさい!! おおおおお!!」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:09:18 ID:HVCinCvg
魔人「でもまぁ、終わりさ」ドゴォ!!
剣士「ッ!? ゲホォ!!」バタッ
魔人「私なんかに勝負を挑むからさ......ふーん、良い剣だねぇ? フン!!」ザンッ
剣士「.........っ!」
魔人「生殺与奪......生きるも死ぬも、勝手にしな」スタスタ
剣士「ま、まてぇ!!」
魔人「これに懲りたら魔族に手を出さないこったね? 武者修行も良いけど程々にねー」スタスタ
剣士「............く、くそぉ」
剣士「くっそおおおおおおおお!!!」
剣士「(初めて......負けた......魔族の女に......)」
剣士「だが.........次は......次は負けねぇ!! 負けねぇからなぁーーー!!!」
剣士「...............」
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:10:23 ID:HVCinCvg
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー五年後ー
剣士「............やっと見つけたぜ魔人さんよ」
魔人「んー? お前は......へぇまたやられに来たのかい?」
剣士「覚えててくれたんだな......」
魔人「まぁねぇ、アンタみたいに正々堂々闘う人間なんて初めてだったからさ、人間は卑怯な手ばかり使うからね?」
剣士「それは悪かったな、だが安心してくれ」
剣士「俺は小細工なんてしねぇ!! 五年前の借り.........返させてもらうぜ!!」
魔人「............」
剣士「何をしている構えろ」
魔人「.........ふふ、ふふふ」
剣士「なぜ笑う!」
魔人「五年も私のこと探してたのかい?」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:10:57 ID:HVCinCvg
剣士「負けたままじゃ俺が納得できないからな......」
魔人「へぇ......じゃあもう五年......頑張りなぁ!!」
剣士「.........」ガキン!!
魔人「な!?」
剣士「今の俺は......五年前とは違うぞ?」
魔人「へぇ、やるじゃないか?」
剣士「.........」フッ
魔人「!? きえーー」
剣士「油断しすぎだ......」ドンッ!!
魔人「ガ!?」ドサッ
剣士「これで借りは返したぞ?」
魔人「驚いたよ......こんなに強くなってたなんてさ」
剣士「.........アンタのおかげだ」
魔人「そう、かい......ぅ」パタ
剣士「.........」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:11:45 ID:HVCinCvg
ーーーーーー
ーーーー
ーー
魔人「.........ぅ、私は......」
剣士「気づいたか」
魔人「!? なぜここに!!」
剣士「俺がどうしようと勝手だろう?」
魔人「お前は私を倒した......五年前の雪辱を晴らしたんだ、ここにいる理由はないだろう?」
剣士「いや、アンタを倒せたら伝えようと思ったことがあった」
魔人「............なんだ」
剣士「五年前......人生で初めて勝負に負けた......」
魔人「.........」
剣士「正直挫折したよ、魔族といえど女に負けたんだ。でもな」
剣士「アンタに負けた悔しさを糧に、この五年間、己を鍛えられたのも事実だ......国では剣聖とまで言われるくらいにな」
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:12:16 ID:HVCinCvg
魔人「だからなんだ? お礼でも言うのか人間」
剣士「俺の名前は剣士だ、アンタは?」
魔人「.........魔人だ」
剣士「じゃあまーさんだな」
魔人「おま.........変な名で呼ぶな!」
剣士「待て、まずは聞いてくれ」
剣士「俺は五年間ずっとまーさんを忘れた事はなかった。まーさんに勝ちたいと......苦しい時も辛い時も乗り越えて来た」
剣士「そして気づいた、俺は」
剣士「アンタが好きだ」
魔人「」
魔人「は?」
剣士「嫁になってくれ」
魔人「な、何を馬鹿なことを......大体お前は人間、私は......」
剣士「関係ねぇ」ギュ
魔人「なな!?/// おまえなにして!? 手を離せ!!///」
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/12(月) 02:13:03 ID:HVCinCvg
剣士「まーさんにとっては俺はそこらへんにいる人間かもしれない......」
剣士「でも、俺はアンタに惚れたんだ......絶対幸せにする!!」ギュ!
魔人「.........本音は断りたいぞ」
剣士「.........っ!!」
魔人「だが、魔族の決まりでな勝者は絶対だ、好きにしろ.........///」
剣士「!! よっしゃぁーー!!」
魔人「こ、こらひっつくなぁ!?///」
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