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ハンジ「戯れも」リヴァイ「幾星霜」
1
:
◆uSEt4QqJNo
:2017/12/25(月) 21:52:44 ID:vrZuEj5M
1スレ目、リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1387721339/
2スレ目、ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1393766145/
3スレ目、リヴァイ「気ままに」ハンジ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1399643095/
4スレ目、ハンジ「戯れに」リヴァイ「戯れた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1406120445/
5スレ目、リヴァイ「延々と」ハンジ「戯れたい」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1415881553/
6スレ目、ハンジ「戯れて」リヴァイ「過ぎる日々」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1427978790/
7スレ目、リヴァイ「いつまでも」ハンジ「戯れよう」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1441112985/
8スレ目、ハンジ「戯れは」リヴァイ「終わらない」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1463146389/
9スレ目、リヴァイ「緩やかに」ハンジ「戯れようか」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1485956035/
の続き。10スレ目とか。短編の様なモノでリヴァイとハンジ(女)がただいちゃいちゃしてるだけという説明は果たして必要なのか
とにかく時系列やなんやらかんやら無視しながら思いつきで書いていく。その為サ○エさん時空化
まれにR18エロ有り。ないかもなので期待はしないでくれ。〆の後に∫や∬がついたら次の話がR18というお知らせ
月刊とかのネタバレとかあったりする。なるべく分からないように紛れ込ませるつもりだがどうなるか分からない
おまけの記憶喪失ネタが入る予定。予定は未定
スレのURLの所為で1レスが余計に長い。日付ネタでやってる。日にちは11月だった気もするが大体12月から。では
706
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:40:11 ID:mTrJuVFo
【詫び請求】
ミケ「で、俺は誕生日にも拘わらず飾り付けられた上に床に転がされていたわけか」
リヴァイ「……」
ミケ「飾り付けはハンジがやったんだろう?」
ハンジ「覚えてないです」
ナナバ「ハンジだよ」
ハンジ「ナナバ!」
ナナバ「事実だからねぇ。ま、リヴァイが発端だけどね」
リヴァイ「……軽口を叩いただけだ」
ミケ「まぁいい。大通りの角にある酒店の一品で手を打ってやる」
リヴァイ「!」
ハンジ「げっ、あれ高いじゃん」
707
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:40:57 ID:mTrJuVFo
リヴァイ「チッ、足下見やがって。止めなかった奴も同罪だろ」
ミケ「そうだなぁ……」
ナナバ「ミケ、私ミケの溜まった書類片付けてくるよ。じゃ!」ガタガタッ
ハンジ「あ、逃げた! ズルい!!」
リヴァイ「エルヴィンさえ捕まえられればそれでいい。ナナバはミケがどうにかするだろ」
ハンジ「エルヴィン捕まるかなぁ?」
ミケ「あいつなぁ。無理じゃないか?」
リヴァイ「金出さねぇならハンジが執務室を飾り付けると脅す」
ハンジ「え!? 私!?」
ミケ「脅すのか」
〆
708
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:41:31 ID:mTrJuVFo
【一癖も二癖も】
ミケ「…………」
エルヴィン「……」カリカリ
ミケ「…………脅しに屈しなかったのか」
*飾り付けられた執務室*
エルヴィン「さっきまで頭にリボンが着いてたぞ」カリカリ
ミケ「…………そこまでされて黙っていたのか」
709
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:43:13 ID:mTrJuVFo
エルヴィン「面白いかと思ってな」
ミケ「エルヴィン……お前」ハァー
エルヴィン「実際面白かったぞ? ビビりながら様子を窺いつつリボンを着けるハンジは」
ミケ「…………ここ、どうするんだ?」
エルヴィン「リヴァイが片付けに来るだろ」カリカリ
ミケ「……」
ミケ(結局遊ばれたのか、あいつら)スンッ
〆
710
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:44:11 ID:mTrJuVFo
【回収】
ハンジ「酷い目にあった」グッタリ
リヴァイ「とんだとばっちりだ」
ハンジ「いやいや、リヴァイは当事者でしょ」
リヴァイ「飾り付けしろとは言ってねぇ」
ハンジ「言っただろ、エルヴィン飾り付けろって」
リヴァイ「……そっちか」
ハンジ「ミケの事言ってたの? 酒はまぁ祝いのひとつって事でさ」
リヴァイ「贅沢な奴だ」
ハンジ「あはは! 二回も祝いの贈り物貰ってるからね」
リヴァイ「……お前の酷い目ってのはエルヴィンの方か」
711
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:45:09 ID:mTrJuVFo
ハンジ「エルヴィンにリボン着けるだなんて狂気の沙汰だよ」ハァー
リヴァイ「あぁ……あれは無い」
ハンジ「リヴァイがやれっつったんだろうが!」
リヴァイ「にしてもあれは無い」
ハンジ「……うん、確かにあれは無い」
リヴァイ「……」ガタッ
ハンジ「? どっか行くの?」
リヴァイ「エルヴィンの執務室を片付ける」
ハンジ「え」
リヴァイ「あのままにしておけるか。汚れる」スタスタ
ハンジ「……そだね」
ハンジ(自ら仕掛けて自ら片付けるのか……いやまぁ、偉いよね)
〆
712
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/04(日) 22:47:09 ID:mTrJuVFo
レスありがとうございます
しかもミケさんの誕生日に!
次も日曜に。ではまたーノシ
713
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:13:05 ID:TVSI8syw
1【前方不注意】
ハンジ「でさ! 巨人を固定したあと、」クルッ
リヴァイ「ちゃんと前を見て歩け」
ハンジ「リヴァイが先に行けば問題無しだよ」スタスタ ←後ろ向き
リヴァイ「お前がさっさと行くからだろうが」
ハンジ「……リーチの差か」フム
リヴァイ「てめぇ、足削ぐぞ」
ハンジ「うっは! 怖――――」ガクンッ
リヴァイ「ハンジ!!」ガシッ…
714
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:13:41 ID:TVSI8syw
ハンジ「! 階段……っ」グラッ
リヴァイ「――っ!」グラッ
リヴァイ(しまった! 体勢を崩した。このままでは……)
リヴァイ「チッ!」グイッ、ギュッ
ハンジ「リヴァイ!?」
ドタタタタタタ!!
「リヴァイ兵長!?」
「ハンジ分隊長!?」
ハンジ「」
リヴァイ「」
〆
715
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:15:01 ID:TVSI8syw
【ここは?】
リヴァイ「…………っ」
エルヴィン「リヴァイ、目が覚めたか」ホッ
リヴァイ「……エルヴィン? ここは……?」
エルヴィン「病院だ。階段から落ちたんだ」
リヴァイ「階段……? ――っ!」ズキッ
エルヴィン「さすがと言うべきか打撲だけで骨に異常はない。……ハンジもな」
リヴァイ「ハンジ? 誰だ、そいつは」
エルヴィン「!! まさか……お前もなのか?」
リヴァイ「俺“も”?」
716
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:15:32 ID:TVSI8syw
…ダダダダダ! バターンッ!!
ハンジ「リヴァイ!!」
リヴァイ「!」
エルヴィン「ハンジ?」
ナナバ「ごめん! 止められなかった!」
ハンジ「君も階段から落ちたそうだね! 大丈夫だったかい!?」ズカズカ
リヴァイ「…………あぁ……思い出した」
エルヴィン「!」
リヴァイ「このところ犬っころみてぇに俺を追いかけ回してる変態メガネか」
エルヴィン「…………そこからか」ガックリ
〆
717
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:16:28 ID:TVSI8syw
3【約3、4年】
エルヴィン「どうやらお前達は記憶を失っているようだ」フゥー
ハンジ「マジか」
リヴァイ「……」
エルヴィン「ああ。困ったな」
ハンジ「記憶喪失だなんて一生に一度も無いかもしれないことだよ!! 貴重な体験だ!!」
リヴァイ「うるせぇ。喜ぶことじゃねぇだろ」
エルヴィン「二人とも身体は大したことは無いようだが、どこまで覚えている?」
ハンジ「ねぇ、リヴァイ。私が隅々まで診てあげるよ!」
リヴァイ「医者が診た。てめぇは必要ねぇ。近づくな、変態メガネ」
ハンジ「いいじゃないか。ちょっとだけだから! ねぇ、いいよね!?」ハァハァ
リヴァイ「いいわけあるか。気持ち悪ぃ、近づくんじゃねぇ」
エルヴィン「……なるほど、その辺りか」
〆
718
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:17:09 ID:TVSI8syw
4【ふりだし?】
ナナバ「エルヴィン、すまないね。リヴァイもいると言ったらすっ飛んで行っちゃって」
エルヴィン「いや、いずれは会わせなければならないしな。それに止められんだろう。気にするな」
ミケ「エルヴィン、様子はどうだ?」ヒョコッ
リヴァイ「!!」
エルヴィン「ああ、ミケ。それがだな…………」カクカクシカジカ
ミケ「……そうか、それで俺は睨まれているのか」
リヴァイ「……」ジロリッ
ハンジ「リヴァイ、ダメだよ。仲間なんだから。泥水にぶち込まれたからっていつまでも根に持つのは良くないよ?」
719
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:17:39 ID:TVSI8syw
リヴァイ「うるせぇな、クソメガネ」
ハンジ「子供じゃないんだから」ジリッ
リヴァイ「微妙に近づいてくるんじゃねぇ! おい、そこのデカヒゲ男」
ミケ「……俺のことか」
リヴァイ「この変態女捕まえておけ。そうしたら許す」
ミケ「許すも何もなぁ」ガシッ
ハンジ「そう言いながら首根っこ掴まないでよ!!」ジタバタ
エルヴィン「ハンジ、リヴァイは君を庇って下敷きになった。
彼は丈夫だが君よりは怪我をしている。大人しくしてくれ」
ハンジ「ぐっ……分かったよ」
〆
720
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:18:59 ID:TVSI8syw
5【今ある目の前の問題】
ミケ「おっと、そうだ。これを持ってきたんだ。ほら」スッ
リヴァイ「?」ガサガサ
ミケ「見舞品だ」
リヴァイ「……紅茶か」ホウ
ミケ「お前が気に入っていると言っていたやつだ」
リヴァイ「……」
ミケ「それで手打ちにして睨むのはやめてくれ」
リヴァイ「もう睨んでねぇ。それにお前に対してどうこうもない」
ミケ「睨んでおいてか」
リヴァイ「……記憶が混乱していた。今はそうじゃないことは思い出した」
ミケ「そうか」フッ
721
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:20:10 ID:TVSI8syw
リヴァイ「……これは、ありがたくいただいておく」
ミケ「どういたしまして」
リヴァイ「しかし、記憶もそうだが目下の問題は……あいつだ」チラッ
ハンジ「ああー、リヴァイを調べたいよー! 弱っている今なら」
エルヴィン「弱っているところを漬け込むんじゃない」
ハンジ「あ、そうだ! 私もこの部屋に一緒に――」
エルヴィン「駄目だ」
ハンジ「えぇー?」
ナナバ「いや、えぇー?じゃないから」
ミケ「…………確かにな」スンッ
リヴァイ「クソメガネが」チッ
〆
722
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/11(日) 22:25:44 ID:TVSI8syw
記憶喪失はじめました(超絶遅い)二話目に2て入れ忘れた
あれやな、もう見たいって言ってた人はほとんどいなくなってるよな。すまないことをした……
あれから何年経ってんだ……年単位かよ。ふざけすぎてんだろ…………すんませんでしたーー!!!
これから多分不定期で更新する予定。二、三日に一回くらい?
週一だと誕生日に間に合わない。誕生日までに終わ……れるかな? 終わらす、うん
まぁ、日曜に来てくれれば更新されているかと。それではまたーノシ
723
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/12(月) 00:45:45 ID:BXp1y8/w
乙
二人同時になったら面白そうだとリクエストした者だが、書いてくれて嬉しい。ありがとう
724
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:47:40 ID:w5Tr/eq6
6【戯れとは】
ハンジ「君の方が怪我は重かったはずなのに退院は一緒なんだね」
リヴァイ「鍛え方が違う」
ハンジ「鍛え方でなんとかなるものなの? やっぱり調べ……」ハァハァ
リヴァイ「気持ち悪ぃ……」ゲンナリ
ミケ「リヴァイの方が重いとはいえ元々打ち身の度合いだけだったからな」
ナナバ「入院も検査の為だしね」
ハンジ「ダメかい? ねぇ、ねぇねぇねぇ」ハァハァ
リヴァイ「うざってぇ」ゲンナリ
725
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:48:28 ID:w5Tr/eq6
エルヴィン「お前達、戯れ合うのはそこまでにしろ。本部に戻るぞ」
リヴァイ「お前の目は節穴か。どこが戯れて見える」
ハンジ「よし、戯れてみようか」ガシッ
リヴァイ「触るな、クソメガネ」ベシッ
ハンジ「いってぇ、女性は優しく扱うものだよ?」
リヴァイ「お前のどこが女だ」
ハンジ「エルヴィン、リヴァイが物凄く失礼だ」
エルヴィン「兵士として優れていて凄いと言っているんだろう」
ハンジ「なるほど」ポムッ
リヴァイ「言ってねぇ。耳にクソが詰まってんじゃねぇのか」
〆
726
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:49:27 ID:w5Tr/eq6
【話どころじゃない】
ハンジ「へぇ! エルヴィンが団長、リヴァイが兵士長で私が分隊長か」
リヴァイ「……」
エルヴィン「ああ。だから思い出せないのであれば覚え直してもらわねばならないことが――――」
ハンジ「リヴァイすんごいね!! やっぱり強いもんね! ねぇねぇ、その筋肉さ!」
リヴァイ「うるせぇ、クソメガネ! よだれ垂らして近づくんじゃねぇ!!!」
エルヴィン「…………」
ハンジ「いいじゃないかぁー減るもんじゃなし」
リヴァイ「減る。何かが減る」
エルヴィン「ふぅー…………」
727
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:50:10 ID:w5Tr/eq6
リヴァイ「エルヴィン、こいつを止めろ」
ハンジ「エルヴィン、リヴァイの研究に許可を!」
リヴァイ「ふざけんな! 変態メガネ!!」
ハンジ「ねぇ、エルヴィン!!」
リヴァイ「エルヴィン!」
エルヴィン「……今、君達は恋人同士なのだからあとで思う存分互いに研究し合うといい」ニッコリ
ハンジ「――――」
リヴァイ「――――」
エルヴィン「さて、今後の話なんだが……」
ハンジリヴァイ「「はぁ!!?」」
〆
728
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:50:42 ID:w5Tr/eq6
8【小さな暗雲】
――リヴァイ自室――
リヴァイ「ここが俺の部屋か」キョロッ
リヴァイ「ようやく一人になれた」フゥー
リヴァイ「……」
リヴァイ(幾人か紹介されたが見覚えのねぇ奴等がごろごろいた)
リヴァイ(なのに親しげな目を向けてきやがる)
リヴァイ(落ち着かねぇ)
729
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:51:20 ID:w5Tr/eq6
リヴァイ「……」
リヴァイ(兵士長……そんなよく分からねぇもんになってんのか)
リヴァイ「…………」
リヴァイ(とりあえず俺は巨人を削げばいい。それが仕事だ)
リヴァイ(覚えなければ……覚え直さなければいけねぇもんが多いのは難点だが……それより)
リヴァイ「………………」シワー
リヴァイ(あのクソメガネが俺の女だと?)
リヴァイ(たった数年で頭がイカれたのか? 俺は)
リヴァイ(あの金髪野郎の出任せかとも思ったがミケも、あのナナバとかいう女もそうだと言いやがった)
730
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:51:51 ID:w5Tr/eq6
リヴァイ「……」ハァ
リヴァイ(今日は驚いたからか奴は何もしてこなかったが落ち着いたら何をしでかすか分かったもんじゃねぇ)
リヴァイ(ただでさえ面倒臭ぇ状況だってのに)チッ
リヴァイ(とにかく、金髪野郎を盾にするか)
リヴァイ(奴の言うことなら聞くようだからな)モヤッ
リヴァイ「……?」
リヴァイ(なんだ? 今の感覚は……?)
リヴァイ「……」
リヴァイ(まぁ、どうでもいいか)
〆
731
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:53:32 ID:w5Tr/eq6
9【混乱】
――ハンジ自室――
ハンジ「ふぅ……」
ハンジ(ここが今の私の部屋か)
ハンジ「わりかし片付いてるじゃん」(※リヴァイのお蔭)
ハンジ「……」
ハンジ(紹介された部下に知らない子もいた)
ハンジ(なのに……親しげに話をされる。妙な感覚だ)
ハンジ(…………それに)
732
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:54:28 ID:w5Tr/eq6
ハンジ「…………」
ハンジ「……」ブンブンッ
ハンジ「……今日はもう寝よう」スタスタ
ハンジ(そういや、エルヴィンの爆弾発言は驚いたな)
ハンジ(まぁ、恐らく私を大人しくさせる為の嘘だと思うけど)
ハンジ(…………いや、ミケやナナバ達も肯定してたけど……)
ハンジ(でも有り得ないだろ。だって私とリヴァイだぞ?)
ハンジ(あんなに調べられるのを嫌がってけんもほろろな彼と――――)ハッ
ハンジ「え……………………」
733
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:55:23 ID:w5Tr/eq6
ハンジ「ナンダコレ」
*ベッドにリヴァイくま*どーんっ
ハンジ「う」
エルヴィン『……今、君達は恋人同士なのだから――――』
ハンジ「うああああぁぁぁ!!!///」ガシガシ!!
ハンジ「なにこれぇぇぇ!!!」
ハンジ「え? 何? あれマジだったの!? そんで私どんだけリヴァイ好きなの!?」
ハンジ「なんなの!? なんでくまのぬいぐるみ!?」
ハンジ「意っ味分かんねぇ!!」
〆
734
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:56:34 ID:w5Tr/eq6
10【さらっと進入】
――――バンッ!!
ハンジ「とりあえず水でも飲んで落ち着こう」ハァハァ
リヴァイ「うるせぇぞ、クソメガネ」
ハンジ「うっひょおぉぉう!?」ビクッ!
リヴァイ「だからうるせぇ」シワー
ハンジ「リリリリリリリヴァイ」
リヴァイ「……鳴くな。お前は虫か何かか」
ハンジ「あ、生憎と人間だけども。どうしたの?」
リヴァイ「ドタバタ騒がしい上に奇声がうるせぇ」
735
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:57:09 ID:w5Tr/eq6
ハンジ「え? そんな音や声してた? 何も聞こえなかったけど」
リヴァイ「発生源はてめぇだ。しらばっくれてんじゃねぇ」
ハンジ「あ、私か」
リヴァイ「……何を騒いでやがったんだ」
ハンジ「いや、それが……………………なんでもない」
リヴァイ「今の間はどう考えてもなんでもなくねぇだろ」
ハンジ「いやいや、何かあったとしても君には関係のないことだよ。気にしないでくれ」
リヴァイ「あ?」イラッ
ハンジ「今から水でも飲みに行こうかと思ってね」
リヴァイ「……部屋で何かあったのか?」チラッ
ハンジ「! なん、でもないさ。さ、部屋に戻りなよ。今日は疲れただろう? 早く休みなよ」ササッ ←扉の前に
736
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:58:20 ID:w5Tr/eq6
リヴァイ「休もうとした矢先にてめぇの所為で起こされた。俺には騒がしい原因を知る権利があるだろ」
ハンジ「騒がしい原因は私。そしてその私は水を飲んだら寝るつもりだ。ほら、問題解決だよ」
リヴァイ「………………」ジトッ
ハンジ「な、何かな?」
リヴァイ「部屋に何がある?」
ハンジ「だ、だからなんでもないって言ってるだろ! 何かあっても君には関係ないよ!!」
リヴァイ「……それは見てみねぇと分からねぇな」スッ、クイッ
ハンジ「えっ?」ヨロッ…クルンッ
リヴァイ「……」ガチャッ
ハンジ「ええっ!? ちょっ、嘘、なんで!? 今目の前にいたのに!?
なんで入れ替わってんの!? あ、ちょっと待てリヴァイ!!!!」
〆
737
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/15(木) 22:59:41 ID:w5Tr/eq6
二、三日に一回といいながら四日が経ちました。なんということでしょう
しかもまた一個番号書き漏らした
レスありがとうございます
ああぁいてくれたのか。年単位で待たせてすまん……ありがとう
次は多分日曜かなー? そのあたりで。ではまたーノシ
738
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/17(土) 01:38:15 ID:dsKMiQcw
乙
739
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:27:51 ID:IgC9U9aw
【心の内は?】
リヴァイ「ほう、意外と片付いているな」キョロキョロ
ハンジ「リヴァイ! 勝手に入るなよ!」
リヴァイ「で? 原因はなんだ?」
ハンジ「何がだよ」
リヴァイ「てめぇが騒いでいた原因だ。それを排除するなりなんなりすりゃ大人しくなるんだろ?」
ハンジ「…………あれ?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「もしかして、心配してくれたの?」
リヴァイ「ああ?」
740
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:28:36 ID:IgC9U9aw
ハンジ「物音と私の奇声……もとい、のっぴきならない声?を聞いて気にしてくれたんだろ?」
リヴァイ「………………」
ハンジ「沈黙もまた答えと言うけれどその沈黙は肯定かな?」
リヴァイ「うるせぇ。原因はなんだ」シワー
ハンジ「ふふ、あはははは! 否定しないから答えになっちゃってるよ!
君良い奴だなぁ! 知ってたけどさ!」
リヴァイ「…………」ガシッ
ハンジ「……は?」
リヴァイ「げ・ん・い・ん・は・な・ん・だ」ギリギリ
ハンジ「あいだだだだだ!!! この馬鹿力!! 頭を離せ! いたたたた!!」
〆
741
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:29:10 ID:IgC9U9aw
【躊躇なし】
リヴァイ「で?」
ハンジ「いったいなぁ、もう」ワシャワシャ
リヴァイ「いったい何を騒いでいやがったんだ」
ハンジ「……ある物を見て驚いただけだ。君が見る必要はないよ」
リヴァイ「いいから見せろ」
ハンジ「やだよ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「プライベートまで晒さなければならない謂れはないよ」フイッ
742
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:29:43 ID:IgC9U9aw
リヴァイ「…………ほぅ?」
ハンジ「な、なんだよ」
リヴァイ「さんざん人のプライベートまで追いかけ回した挙げ句、便所にまでついていこうとしたてめぇが言うのか」
ハンジ「う」
リヴァイ「何を見た」
ハンジ「………………言いたくない」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「いくら私でもあなたの寝室まで進入してないだろ」
リヴァイ「寝室か」ガチャッ
ハンジ「うっぎゃあああぁぁぁ!!!」
〆
743
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:32:01 ID:IgC9U9aw
【焦りと自虐と演技】
リヴァイ「なんだ? これは」
ハンジ「ちょっと! 君、信じられないな!!!」
リヴァイ「ベッドに何を置いてやがる。いやにシーツが盛り上がっているが」
ハンジ「!!」タッ!
リヴァイ「?」
ハンジ「こ、これは、その……」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「…………ぬいぐるみ、なんだ」ポソッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「い、今の私はぬいぐるみなんて置く趣味なんてないんだけど、未来の私は持っているらしくて……」モジモジ
リヴァイ「……」
744
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:32:32 ID:IgC9U9aw
ハンジ「その、私がぬいぐるみなんて、似合わない、だろ?」チラッ
リヴァイ「…………」
ハンジ「だから、恥ずかしくて、ね。とりあえずシーツで覆ったんだ」ハハッ
リヴァイ「……そうか」
ハンジ「こんなことで騒いでしまってすまない。もう騒がないから」
リヴァイ「なんのぬいぐるみだ?」
ハンジ「!? そ、そこまで暴かなくてもいいだろ?
今でもすっごく恥ずかしいんだ! 原因も見せたんだからもう出ていってくれよ」グイッ
リヴァイ「! おい」
ハンジ「いつまで女性の寝室に居座る気だい? さぁ、出ていった出ていった!」グイグイ
リヴァイ「……チッ、出ていくから押すな」
ハンジ(よし! 誤魔化せた!!)
〆
745
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:33:24 ID:IgC9U9aw
【本人からの?】
バタンッ
ハンジ「……はぁぁぁー」
ハンジ(まさか寝室にまで入ってくるとは)
ハンジ(いやまぁ、私もトイレにまでついていこうとしたこともあったけどさ)ポリポリ
ハンジ(でもさすがにこれは見せられないよなぁ)パサッ
*リヴァイくま*
ハンジ「…………」
746
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:34:17 ID:IgC9U9aw
ハンジ「ふふっ、変なの」クスクス
ハンジ「こんなおっきなぬいぐるみどうしたんだろう?」ツンッ
ハンジ「自分で買うとは思えないけど……誰かからの贈り物?」
ハンジ「だとしてもなんでリヴァイに似せてるんだろう?」
ハンジ「いくらリヴァイが……こ、恋人だと」
ハンジ「ごほんっ! いくらそうだとしても貰ったものをこんな風にするなんて…………」
ハンジ「…………」
ハンジ「もしかして……? いや、いやいやいや、まさか。…………まさか、ね?」
〆
747
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:35:05 ID:IgC9U9aw
【優しい人だから】
――朝――
ハンジ「あー疲れてたのかちゃんと寝ちゃった」ノビー
リヴァイ「ちゃんと寝るのが悪いみてぇな言い種だな」
ハンジ「うおっ! リヴァイ!」ビクッ!
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「気配消して近づくのやめてくれよ。心臓に悪い」ハァー
リヴァイ「そりゃ悪かったな」
ハンジ「それ癖なの? どうやってるの? 常にそうできるって凄くない?
どれだけやったら通常でもそうできるの?」
748
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:35:44 ID:IgC9U9aw
リヴァイ「…………うるせぇクソメガネだな」
ハンジ「あ、つい。ごめんごめん」アハハー
リヴァイ「…………昨日は」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……………………すまなかった」
ハンジ「――――」ビックリ
リヴァイ「……なんだ」シワー
ハンジ「いや、素直に謝罪してくるとは思わなかったから」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「あはは! 気にしなくていいよ。何事もなかったし。本当、君良い奴だよね」ニッコリ
リヴァイ「チッ」
749
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:36:41 ID:IgC9U9aw
ハンジ「まぁ、私の方が色々やってたからねぇ。人の事を強くは言えないし」
リヴァイ「それは確かにそうだ。少しは自重しろ」
ハンジ「はいはーい」
リヴァイ「ちっとも聞いてねぇな」シワシワー
ハンジ「聞いてる聞いてる」
リヴァイ「……チッ」シワー
ハンジ「…………」
ハンジ(あのぬいぐるみ、やっぱりリヴァイがくれたのかな?)
ハンジ「……」ウーン
ハンジ(……うん、きっとそうだ)クスッ
リヴァイ「?」
〆
750
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/18(日) 22:37:27 ID:IgC9U9aw
乙ありがとうございます
不定期ッス。ではまたーノシ
751
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/19(月) 23:45:00 ID:UCMkyutM
乙!
ウンウン
次が楽しみだ〜
752
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:05:46 ID:o8yTm0kc
16【リヴァイ:部下達】
――数日後:リヴァイ執務室――
エルド「こちらが資料です」
リヴァイ「……ああ」
グンタ「お茶でも淹れましょうか? ペトラが淹れますが」
ペトラ「グンタ、あのね」
オルオ「ふっ、ペトラよりも俺の方が美味い茶を淹れられる」
ペトラ「舌を噛み切れ」
エルド「お前ら、騒がしいぞ」
リヴァイ「…………今はいらん」
グンタ「そうですか。いつでも言ってください」
リヴァイ「ああ」
リヴァイ「…………」
〆
753
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:06:19 ID:o8yTm0kc
17【ハンジ:部下達】
――ハンジ執務室――
モブリット「ハンジ分隊長、こちら出来ました。確認をお願いします」
ハンジ「うん」
ニファ「ハンジ分隊長、そろそろお茶にしましょう!」
ハンジ「うん? ああ、そうだね。少し休憩しようか」
ニファ「はい!」ニッコリ
ハンジ「……」
ケイジ「どうかしましたか?」
ハンジ「ん? いや、覚え直すことが多くて書類が進まなそうだなと思ってね」
754
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:06:58 ID:o8yTm0kc
アーベル「そのための俺らですよ。好きに使ってください」
ハンジ「頼もしいね。ありがとう」
ニファ「お茶入りましたよー! ついでに貰い物ですがちょっとしたお茶菓子付き!」
ケイジ「お、気が利くな」
ニファ「まーね!」
モブリット「ああ、これ美味しいよな」
アーベル「ハンジさんの好きなやつだな」
ハンジ「……うん、そうだね。ありがとう、ニファ」ニッコリ
ニファ「いえいえー」ニコー
ハンジ「…………」
〆
755
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:07:32 ID:o8yTm0kc
18【憧憬の目】
――リヴァイ自室――
リヴァイ「…………」
リヴァイ(よく分からんが疲れたな)
リヴァイ(今のところ何も思い出せん)
リヴァイ「…………」
―――
――
―
756
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:08:19 ID:o8yTm0kc
エルド『本日より補佐に任命されました、エルド・ジンと申します。事情はお聞きしております』
グンタ『同じく、グンタ・シュルツです』
ペトラ『ペトラ・ラルです』
オルオ『お、お、オルオ・ボザドでふゅ!』
ペトラ『オルオ……』
リヴァイ『……悪いな』
エルド『いえ、出来るだけサポートさせていただきます』
グンタ『何でも仰ってください』
リヴァイ『ああ……助かる』
757
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:08:57 ID:o8yTm0kc
―――
――
―
リヴァイ「…………どいつもこいつもよく分からねぇ目で見やがる」
リヴァイ「…………」
リヴァイ(あいつは……何か思い出せたんだろうか)
〆
758
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:09:35 ID:o8yTm0kc
【訪問】
――コンコンコンッ
ハンジ「はーい」
リヴァイ『俺だ』
ハンジ「リヴァイ?」ガチャッ
リヴァイ「寝てたか?」
ハンジ「いや、まだ早いしね。どうかした?」
759
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:10:15 ID:o8yTm0kc
リヴァイ「いや、どんなもんかと思ってな」
ハンジ「? んーー、記憶のこと?」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「まぁ、入りなよ」スッ
リヴァイ「ああ………………」コツッ、ピタッ
ハンジ「?」
リヴァイ「おい……これは」
〆
760
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:11:02 ID:o8yTm0kc
20【どういうことだ】
リヴァイ「確か退院してすぐ来た時はこんなに荒れていなかったと思うんだが……」
*散らかったハンジ自室*
リヴァイ「なんだこのゴミ溜めは」
ハンジ「ゴミじゃないよ、宝だよ」
リヴァイ「どう見てもゴミ山じゃねぇか。片付けろ」
ハンジ「片付けなくてもどこに何があるか私には分かる! むしろ片付けたら分からなくなるよ!」
リヴァイ「ほぅ? だったらこの資料の下にある資料は何の資料か分かるんだな?」
ハンジ「それ早口言葉みたいだね」
761
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:11:42 ID:o8yTm0kc
リヴァイ「分からねぇのか?」
ハンジ「わ、分かるよ! えっと、あの、あれだよ!」
リヴァイ「分かってねぇじゃねぇか」
ハンジ「記憶無くしてるんだから知らない資料があっても仕方ないだろ!?」
リヴァイ「だったら尚の事片付ける必要があるだろうが」
ハンジ「うぐっ……くそっ! リヴァイに言い負かされるとは……!!」
リヴァイ「それだけお前に非があるということだ。片付けろ」
ハンジ「うへぇ」
〆
762
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/11/25(日) 22:12:59 ID:o8yTm0kc
レスありがとうございます
不定期ってなんだろう。そして毎回のごとくひとつは数字を付け忘れる
やばいっすね。頑張ろう
ではまたーノシ
763
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/26(月) 01:29:17 ID:D/ZCv9sI
乙
二人同時だと仲間意識みたいなもんが生まれるわけか
764
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:46:45 ID:8UITwuFE
【愚痴】
ハンジ「明日は休みだってのになんだってこんな時間に片付けを……」グッタリ
リヴァイ「ざっくりで終わらせてやっただろうが。本格的には明日やる」
ハンジ「明日もやんのかよ」
リヴァイ「やる」
ハンジ「あーそう。ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「ねぇねぇねぇリヴァイリヴァイリヴァイリヴァイー」
リヴァイ「なんだと言っただろうが。うるせぇ」
ハンジ「つーかーれーたー」
リヴァイ「ふざけるな。片付けたのはほとんど俺だろうが」
765
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:47:30 ID:8UITwuFE
ハンジ「そっちじゃなくて、いや、それも慣れない事して疲れたけど」
リヴァイ「お前な」
ハンジ「そうじゃなくて……思い出す作業に疲れた」
リヴァイ「……ああ?」
ハンジ「つーかーれーたーよー」
リヴァイ「…………お前の前には何が見える?」
ハンジ「大量の資料だね」
リヴァイ「全て頭に叩き込むのにどれだけかかる?」
ハンジ「うーん……1ヶ月……いや、2ヶ月かかるかもしれない」
リヴァイ「これだけの膨大な情報が頭に戻って来た方が楽だろう?」
ハンジ「一気にってこと? 何それ、味わいたい」
リヴァイ「ならせいぜい思い出す作業に精を出すんだな」
〆
766
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:48:09 ID:8UITwuFE
【現状確認】
リヴァイ「それで、何か思い出せたか?」コトッ
ハンジ「わぁ! 紅茶だ。ありがとう」
リヴァイ「ついでだ」
ハンジ「――ん〜美味しい! こんな特技があったんだね」
リヴァイ「……普通だ」
ハンジ「いやいや、普通じゃないよ。美味しいよ。香りもいいし」
リヴァイ「…………そうか」ズズッ
ハンジ「うん!」
767
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:49:05 ID:8UITwuFE
リヴァイ「……………………で?」カチャッ
ハンジ「ん? 紅茶美味しいよ?」
リヴァイ「違ぇ。何か思い出せたのかって言ってんだ」
ハンジ「あぁ、いやぁ、さっぱりだね」
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「リヴァイは?」
リヴァイ「同じくだ」
ハンジ「そっか。まぁ、そんな簡単にはいかないよね」
リヴァイ「そうだな……」
〆
768
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:49:43 ID:8UITwuFE
23【これはいつものこと】
――次の日――
ハンジ「マジでガチ掃除に来るとは」
お掃除リヴァイ「やると言っただろうが」
ハンジ「完璧掃除スタイルだし」
お掃除リヴァイ「当たり前だ」
ハンジ「休みに人の部屋の掃除とか酔狂だね」
お掃除リヴァイ「お前の部屋が汚すぎるのが悪い」
ハンジ「ええ? 私の所為なの?」
モブリット「あれ? リヴァイ兵長」
ハンジ「モブリット」
ニファ「ハンジさんのお部屋の掃除ですか。いつもお疲れ様です!」
リヴァイハンジ「「……」」
〆
769
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:50:24 ID:8UITwuFE
24【これもいつものこと】
ハンジ「……モブリットどうかしたのかい?」
モブリット「昨日お渡しした資料に抜けがありましたのでお持ちしました」
ハンジ「あぁ、ありがとう」
お掃除リヴァイ「お前、休みに資料を読むつもりだったのか」
ハンジ「うん、少しでも知識を付け直しておかないとと思ってね」
お掃除リヴァイ「…………」シワー
ハンジ「……何か言いたげだけど」
お掃除リヴァイ「休みは休めと言ったのはお前だ」
ハンジ「んん?」
お掃除リヴァイ「覚えてねぇのか、そこまでの記憶がねぇのかどっちだ」
ハンジ「そう言われても」
お掃除リヴァイ「休みは好きなことでもなんでもしてちゃんと休めとお前は言った」
770
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:50:59 ID:8UITwuFE
ハンジ「んー……あ、言った気がする」
お掃除リヴァイ「てめぇがちゃんと休んでねぇじゃねぇか」
ハンジ「“これ”も好きなことだし」
お掃除リヴァイ「仕事のひとつじゃねぇか」
ニファ「ふふっ」
リヴァイハンジ「「?」」
ニファ「あ、すみません。いつものお二人だなぁってちょっと嬉しくなってしまって」
モブリット「お二人で行動された方が思い出しやすいかもしれませんね」
ハンジ「!」
モブリット「それでは私達はこの辺で。行こうか、ニファ」
ニファ「はい。では失礼します」
ハンジ「うん……」
リヴァイ「…………」
〆
771
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:51:54 ID:8UITwuFE
25【いつもじゃないいつものこと】
リヴァイ「…………ふぅ」
ハンジ「うっわぁ……すんげぇキレイ」
*ピカピカのハンジ自室*
リヴァイ「まずまずだな」
ハンジ「これで!?」
リヴァイ「休むか。紅茶を淹れてやる」
ハンジ「やった! 待ってる!」
―――
――
―
772
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:52:35 ID:8UITwuFE
ハンジ「あー美味しい」ハァー
リヴァイ「……あいつら」カチャッ
ハンジ「ん? モブリットとニファかな?」
リヴァイ「ああ。あいつらも以前の俺達の関係を知っているんだな」ズズッ
ハンジ「……そうだね」
リヴァイ「…………だが」
ハンジ「今の私達はそうじゃない」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「なんというか……そういう扱いをされるとその、」
リヴァイ「戸惑うな」
ハンジ「……うん」
〆
773
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/02(日) 22:53:45 ID:8UITwuFE
レスありがとうございます
また番号が……ボロボロやんけ
二、三日に一回って嘘やな。そのうち更新早まるよ、うん多分
ではまたーノシ
774
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/05(水) 20:41:39 ID:dwu75jsA
1のリヴァハンを
2014年から読んでおりますことを
今ここで白状しておきます(苦笑)
乙です
775
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:32:51 ID:AgEodeK.
26【何を考えた?】
ハンジ「……」フム
ハンジ(私がリヴァイと、か)
ハンジ(ん〜……言葉は悪いけど基本的に心配してくれたりしてるだけっぽい)
ハンジ(潔癖みたいだけどやれと言うわりになんだかんだ掃除してくれるしな)
ハンジ(聞いた話だと研究をやり過ぎて倒れかける寸前で寝かしつけに来るとか)
リヴァイ「……」カチャッ
ハンジ(何て言うか、世話焼きだなぁ)クスッ
リヴァイ「?」
776
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:34:00 ID:AgEodeK.
ハンジ(見目も悪くはないよね。目付きと眉間のシワはよろしくないけど)ジッ
リヴァイ「??」ズズズズ
ハンジ(よく見ると整った顔してるし)
ハンジ(ちょっと分かりづらいけど気遣ってくれているみたいだし、文句言いながらも心配してくれる)
ハンジ(優しいよな。良い奴だ。立体機動も凄くて強くて。綺麗に翔ぶんだよなぁ)
ハンジ(うーん……そう考えると惚れるってのも有り得なくないのか?)
ハンジ「…………っ」
ハンジ(いや、いやいやいやいや)ブンブン
リヴァイ「???」カチャッ
ハンジ(有り得ないって)
〆
777
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:34:48 ID:AgEodeK.
27【何を考えてんだ】
リヴァイ「……」
リヴァイ(こいつが俺の……か)
リヴァイ(風呂によく入らねぇと聞いた。部屋も汚ぇ。その上奇行種ときたんもんだ)
リヴァイ(どこに惚れる要素があるってんだ)カチャッ
ハンジ「……」クスッ
リヴァイ(? 何笑ってやがんだ)
リヴァイ(…………まぁ、笑った顔は悪くねぇな)
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ(?? よく分からんが観察されてるな。奇行の目立つやつだ)ズズズズ
778
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:35:28 ID:AgEodeK.
ハンジ「!」ブンブン
リヴァイ(??? ……何か考えてやがるのか?)カチャッ
リヴァイ(目の離せねぇ奴だな。世話も焼ける)フゥ
リヴァイ(…………だが)
リヴァイ(一緒にいて気が楽ではある。こういう状況でというわけでもなく。前からだ)
リヴァイ(それに……他の奴等と違って初めから妙な目で見ずに“俺達”に話し掛けて来やがったな)
リヴァイ「…………」
リヴァイ(その後も、こいつがチョロチョロうろつくようになっていろんな奴等に話し掛けられることも多くなった)
リヴァイ(そいつらと話す度にあいつは喜んでやがったな)
リヴァイ(おかしな奴だ。それらを恩着せがましくもなくやってのけやがる)
779
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:36:11 ID:AgEodeK.
リヴァイ(なんでも自分の知らないことや気になったことに迷いもなく突っ込んで行きやがる)
リヴァイ(相手がどんな奴でもだ)
リヴァイ(…………そういうところは悪くねぇ。行き過ぎるのは問題だが)
リヴァイ「…………」チラッ
ハンジ「……」ズズッ
リヴァイ(……大人しくしてりゃ見目もそう悪くねぇ。性格も悪くねぇ)
リヴァイ(そう考えると有り得なくはない、のか?)
リヴァイ「…………っ」
リヴァイ(いや、だからと言ってだ)
リヴァイ(有り得ねぇだろ)
〆
780
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:36:51 ID:AgEodeK.
28【数年前の話】
ナナバ「まだ思い出せないんだね」
ハンジ「うん」
ナナバ「難儀だね。大変じゃない?」
ハンジ「んー……多少は。覚え直すのが一番大変だね」
ナナバ「だろうね」
ハンジ「中身はまぁ興味深いものだから楽しく読めてはいるけどね。本も色々新しいのが出てて楽しいし」
ナナバ「ならまだマシかね」
ハンジ「あ、本といえばナタリーに本返さなきゃいけなかったな」
ナナバ「!」
ハンジ「長いこと借りっぱなしで……」
ナナバ「…………」
ハンジ「…………これ、数年前の記憶だね」
ナナバ「……うん」
781
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:38:15 ID:AgEodeK.
ハンジ「あはは! 時々現在(いま)と記憶が擦り合わなくてさ」ヘヘッ
ナナバ「あんたにしてみれば数年前が昨日今日だもんね」
ハンジ「全く、こんがらがっちゃうよ。そろそろ立体機動の演習だね。行かないと」
ナナバ「…………」
ナナバ「……」スッ
ハンジ「ん?」
ナナバ「……」ギュッ
ハンジ「…………」
ナナバ「……」ポンポンッ
ハンジ「…………大丈夫だよ。ナナバ、私は大丈夫」
ナナバ「うん……」ポンポンッ
ハンジ「……」スリッ
〆
782
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:38:54 ID:AgEodeK.
29【壁外のあいつ】
リヴァイ「……」スタスタ
窓||リヴァイ「!」
リヴァイ(立体機動の演習か)
ハンジ「よっしゃ! やるぞー!!」
リヴァイ(やたら張り切ってやがるな)
リヴァイ(そういや、あいつ壁外だとぶっ壊れてやがったよな。確か)
―――
――
―
783
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:42:22 ID:AgEodeK.
ハンジ『うああぁぁぁ!!』ザシュッ!
ハンジ『はぁ、はぁ、はぁ…………ねぇ』
ハンジ『人間って美味しいの?』ザシュッ
ハンジ『ねぇ、なんで食べるの?』ザシュッ
ハンジ『ねぇ、答えなよ』ザシュッ
ハンジ『ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ
ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ、ねぇ!!』ザシュザシュザシュッ
ハンジ『答えろよっ!!!』ザシュッ!!
巨人『』シュウゥゥゥ
ハンジ『はぁ、はぁ…………くそっ!』
ハンジ『蒸発してんじゃねぇよ』
ハンジ『くそったれめ!』
784
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:43:26 ID:AgEodeK.
―――
――
―
リヴァイ「…………」
リヴァイ(今のあいつはアレが治まってるのか?)
リヴァイ(しかも壁外調査のあとは死んだような目をしてやがったな)
リヴァイ「…………」
リヴァイ(いや……俺には関係のないことだ)
〆
785
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:44:06 ID:AgEodeK.
30【深夜の徘徊】
――深夜――
リヴァイ「…………」
リヴァイ「………………」
リヴァイ(……眠れねぇ)
リヴァイ「……チッ」
リヴァイ(茶でも飲むか)ガタッ
リヴァイ(……水を汲まねぇといけねぇな)
リヴァイ「…………」フゥ
リヴァイ(散歩がてら行くか)ガチャッ
786
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:44:41 ID:AgEodeK.
―――
――
―
スタスタスタスタ……
シーンッ……
リヴァイ(……静かだな。当たり前か)スタスタ
リヴァイ「!」
リヴァイ(食堂に明かり? 誰かいるのか)ソッ
ハンジ「…」
リヴァイ(ハンジ?)
リヴァイ(何してんだ。こんな時間に)
〆
787
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/09(日) 22:46:38 ID:AgEodeK.
レスありがとうございます
2014年!はじめの方からやな。4年も見てくれてるのか。ありがたやー
しかしなげぇな……思えば遠くに来たもんだ……
名だけ名有りモブがいますが捏造です。名無しではいまいちだったので敢えて付けた
ではまたーノシ
788
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/10(月) 01:03:58 ID:87iE69Tc
乙
二人して似たようなこと考えてるのかわいいな
789
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/10(月) 11:09:33 ID:zxEILIHc
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790
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:30:38 ID:jzxblFcI
31【行き掛かり】
ハンジ「…」
リヴァイ(……またあの目でボーッとしてやがる)
リヴァイ(まぁ、俺には関係ないが……)スッ
リヴァイ(関わると面倒だ。戻るか)スタスタ
リヴァイ「…………」スタスタ…
リヴァイ「………………」ピタッ
リヴァイ「……チッ」クルッ
791
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:31:24 ID:jzxblFcI
ハンジ「…………」ボー
ガタンッ
ハンジ「……」
リヴァイ「クソメガネ」
ハンジ「……やぁ、リヴァイ」ヘラッ
リヴァイ「……気色の悪ぃツラしやがって」
ハンジ「元からだよ」
リヴァイ「そんなツラが元からでたまるか。……壁外調査の後でもねぇのになんだ」
ハンジ「壁外の私の方がいいかい?」
リヴァイ「壁内じゃそっちの方が迷惑だが、今の辛気臭ぇお前も迷惑だ」
ハンジ「ふふっ、辛辣だねぇ」
〆
792
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:32:04 ID:jzxblFcI
32【大切な事】
リヴァイ「…………」
ハンジ「…………」
リヴァイ「……どうかしたか」
ハンジ「うん……私達、本当に記憶を失っているんだなって」
リヴァイ「そう言われてただろうが」
ハンジ「そうだね。でも実はみんなでからかってるんじゃないかって少し思ったりもしてたんだ」
リヴァイ「どれだけ暇だ」
ハンジ「……時々感じてはいたけれどちょっと実感したことがあって」
リヴァイ「?」
ハンジ「目を逸らしてたんだけど逸らしちゃいけないことだって気付いて……」
リヴァイ「……何を言いたい」
793
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:32:54 ID:jzxblFcI
ハンジ「いるはずの人がいない。ううん、いたはずの人がいない……きっと、もう、いない」
リヴァイ「…………」
ハンジ「……忘れるって罪だと思わないか?」
リヴァイ「…………思わねぇよ」
ハンジ「そう?」
リヴァイ「忘れたくて忘れたわけじゃねぇ。取り戻そうともしている。罪であってたまるか」
ハンジ「――――ふっ」
リヴァイ「?」
ハンジ「あはは、やっぱりあなたは良い奴だ。それに優しい」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「うん、そうだね。思い出す。……絶対だ」
リヴァイ「……」
〆
794
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:33:35 ID:jzxblFcI
33【借りたいもの】
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「ありがとう」
リヴァイ「…………別に、何もしてねぇ」
ハンジ「うん、ありがとう」
リヴァイ「…………チッ、礼を言うなら泣くんじゃねぇよ」
ハンジ「えっ? あ……」ツー…
リヴァイ「……」ガシッ
ハンジ「?」
795
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:34:08 ID:jzxblFcI
リヴァイ「……」ワシャワシャ
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ワシャワシャ
ハンジ「……ね、リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「胸、貸してよ」
リヴァイ「…………」シワー
ハンジ「触りまくったりしないから」
リヴァイ「…………」
796
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:34:47 ID:jzxblFcI
――グイッ
ハンジ「わっ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「…………ふっ、うっ」
リヴァイ「…………」ナデ…
ハンジ「うぅっ…………」ギュゥッ
〆
797
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:35:34 ID:jzxblFcI
34【同じ気持ち】
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「…………」グスッ…
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「…………」サワッ…
リヴァイ「…………」
ハンジ「……」サワサワッ
リヴァイ「……クソメガネ、引っ張っぱたくぞ」ベシッ
ハンジ「いてっ! もう引っ張たいたじゃないか!」
リヴァイ「うるせぇ」グイッ
ハンジ「せっかくなので筋肉調べようかと思ったのに」
リヴァイ「クソが」
798
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:36:58 ID:jzxblFcI
ハンジ「……はぁ、すっきりした」
リヴァイ「チッ、汚れた」
ハンジ「それっくらい大丈夫だろ? ちっさいなー」
リヴァイ「てめぇ、人にメソメソ縋っておきながらなんだ、その言い草は」
ハンジ「うっ、ごめん。いやぁ、それよりさ、君も感じてるだろ? 周りの雰囲気」
リヴァイ「……」
ハンジ「彼らは今の私達じゃなくて先の私達を見てる。悪気がないことは分かってるよ? でも、ちょっとね」
リヴァイ「……仕方のねぇ事だ」
ハンジ「分かってる……分かってるさ。でもたまに耐えられない気分になることもある」
リヴァイ「……まぁ、分からなくもねぇ」
ハンジ「! そう? そっか……」フフッ
〆
799
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:37:45 ID:jzxblFcI
35【覚えのある事】
ハンジ「あ、そうだ。私今ちょっとだけ思い出したことがあるよ」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「さっき借りた胸に覚えがある」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「感触とか体温とか匂いとか……鼓動とか。凄く安心できた」
リヴァイ「……」シワー
ハンジ「そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃないか」
リヴァイ「いや……そういうわけじゃねぇ」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「俺も、抱き心地に覚えがあった」
ハンジ「――っ!?」
800
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:38:36 ID:jzxblFcI
リヴァイ「髪の感触も……おい、どうした」
ハンジ「い、言い方が///」
リヴァイ「言い方?」
ハンジ「抱き心地って……///」
リヴァイ「……っ、他にどう言えってんだ」
ハンジ「そ、そうだね。もう、戻るよ。おやすみ」
リヴァイ「あ、ああ」
スタスタスタスタスタ…
リヴァイ「……」
リヴァイ「なんだってんだ、アイツ……赤くなりやがって……」
――ハンジ『抱き心地って……///』
リヴァイ「――っ」
リヴァイ「クソッ、何なんだ」
〆
801
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/16(日) 22:41:28 ID:jzxblFcI
レスありがとうございますですよ
そろそろヤバス。急ぎたい気持ち。気持ちだけ
ではまたーノシ
802
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 10:19:29 ID:GJemu1uI
乙
803
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/23(日) 22:13:14 ID:YDb0.7xM
36【意識】
――次の日の朝――
リヴァイ「……! おい、ハンジ」
ハンジ「!?」ビクッ!
リヴァイ「? ハンジ?」
ハンジ「おおおおおおおはよう、リヴァイ」
リヴァイ「お前、どうした」
ハンジ「な、なんでもないよ! いい朝だね!」
リヴァイ「……雨だが」
ハンジ「恵みの雨って言うだろ! じゃあ、また!」スタスタスタスタ…
リヴァイ「…………なんだ、あいつ」
〆
804
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/23(日) 22:13:48 ID:YDb0.7xM
37【奇行】
ハンジ「……」スタスタスタスタ
ハンジ「…………」スタスタ…ピタッ
ハンジ「ぬぐおぉぉぉぉ!!」ガシガシガシガシ!
ハンジ(私は、私は一体何をしているんだ!)
ハンジ(物凄い不自然だったじゃないか!)
ハンジ(うわぁぁぁ! でも! リヴァイの前で平静でいられない!!)
805
:
◆uSEt4QqJNo
:2018/12/23(日) 22:14:32 ID:YDb0.7xM
ハンジ(だって昨夜の食堂! 冷静になってみるとめっちゃくちゃ恥ずかしいじゃないか!)
ハンジ(本当に一体何をしているんだぁぁぁぁぁ!)ガシガシガシガシ
モブリット「…………ハンジ分隊長、そこで何してるんですか」
ハンジ「モ、モブリット」
モブリット「奇行は程々にして、研究室に行きますよ」
ハンジ「あ、うん。今行くよ」
ハンジ(とりあえず、資料読んで落ち着こう)
〆
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