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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 4社目

1 ◆8YCWQhLlF2:2017/12/18(月) 00:50:43 ID:8s/TCYA6

神様「前スレだ!」

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1455635965/
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1471198434/
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1486059614/

神使「読まなくても良いと思います」

神様「長い!」

80 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/14(日) 03:51:12 ID:AdRUenuE

神様「見たんだろ? いや、調べたいんだろ? 神の力を」

女神使「!」

神使「え? 調べる?」


神様「最初からそう言ってくれれば良いのに」

女神使「・・・・・・」

神様「私が神力を使う時に、思う存分測定でも何でもすれば良い」

神使「ちょ、神様」

神様「私は他の神と違って神力を使う場合に少し特別な条件が必要なんだ。 その代わりその力は桁外れだ」


女神使「・・・・・・もう、騙されません」

81 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/14(日) 03:53:43 ID:AdRUenuE

神様「神勅! 私、神様は女神使に神の力を見せ様々な測定や実験を行うことに同意する!」

神使「!?」フカブカ

女神使「神勅・・・」


神様「神使、私の鞄からお守りを3つ取ってくれ」

神使「承知いたしました」ゴソゴソ

神様「見せてあげる。 本物の神の力を思う存分」

女神使「・・・・・・」


神様「以上、神様から神勅を申し伝えた!」

82以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/14(日) 14:11:32 ID:GfN2XdaU
女神使後悔しそうだ
神ちゃんを怒らせたら駄目

83 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:22:52 ID:ncqnY2sk


─── 本殿前


神様「さてと、隠しっこなしでいこう」

村長「と言いますと?」

神様「あんた、この村の村長じゃないな?」

神使「え!?」

村長「ほぉ」

神様「この村の者ですらない」


村長「そう思われた根拠をお聞かせ頂けますか?」

神様「その格好」

村長「格好?」

84 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:24:07 ID:ncqnY2sk

神様「こんな山奥の崩壊が進んでいる村でスーツ姿なんておかしい!」

村長「・・・・・・」

神様「この村に合うのはパーパリーのスーツじゃなく、ワークメンの作業着だ!」フンスッ

神使「そんな失礼な・・・」

村長「それだけでは証明にかけますね」


神様「この村、廃村になっているんじゃないの?」

神使「村の方達がいるのにですか? ・・・まさか、村の方も全員!?」

神様「お仲間。 おそらく〜 研究者とか?」

神使「研究者!?」

85 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:25:10 ID:ncqnY2sk

神様「あんた達、全員訛りがない。 ここ来るときに乗ったバスの運転手、すげー訛りがあったのに」

村長「・・・・・・」

神様「それに、この村の家ちょっと崩壊しすぎ」

村長「・・・・・・」


神様「あとは〜 神体」

村長「神体?」

神様「女神使ちゃんは神体のこと位は知っているでしょ?」

女神使「あの神体はこの村に代々伝わる本物です」

神様「本物偽物は関係ない。 あの神体にはお願い事が入っていないんだよ」

女神使「お願い事?」

86 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:25:59 ID:ncqnY2sk

神様「そう。 見た感じ20年前にここに立ち寄った神が成就のために神力を吸い上げてから、誰もお願い事をしていない」

女神使「・・・・・・」

神様「人がいて、神社があって20年間お願い事がないなんておかしい訳。 願いがないから神力もない」

神使「それでご神体の神力がカラだったんですね」


村長「抜かりましたな。 そこまで頭が回りませんでした」

神様「納得?」

村長「はい、見事な証明です」

87 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:26:55 ID:ncqnY2sk

神様「いつからこの村に?」

村長「20年に一度、この村に神が立ち寄るという情報を私達は2年前に聞きました」

神使「まさかそんなに前からこのい村に!?」

村長「確実に神が神力を使う場所で、様々な測定器を配置するには好都合でした」

女神使「2年前、無人だったこの村の土地を全て買い取って入念に準備をしてきたんです」

神使「そこまでして・・・ 貴方たちは一体何者なんですか?」

88 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:28:10 ID:ncqnY2sk

神様「さて、それじゃぁお互い自己紹介といきましょうか」

村長「・・・・・・」

女神使「所長、全て話しましょう」

村長「そうだな」


女神使「私達は、有職故実研究財団の研究グループです」

神使「有職・・・ それって確か神宮管轄の外郭団体ですよね?」

神様「あ? 何それ」

神使「過去にGHQの意向で設立された帝都有職研究公団が母体で、現在は神宮が引き継いでいる機関です」

女神使「お詳しいんですね」

神使「私も神宮の者ですからその位は」

神様「・・・お、おうよ。 公団ね、知ってる。 日本道路公団」

89 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:32:52 ID:ncqnY2sk

神使「しかし、私の知る限り今は運営が停止されていると思うのですが」

神様「そうそう、今はJHだよね。 はっ! JHのJは神宮のJ・・・」

神使「・・・・・・」


村長「表向きはね」

神使「表向き?」

村長「財団の管轄は神宮だけじゃないんだよ」

神使「?」

村長「さっき自分で言ったじゃないか、外郭団体って」

神使「・・・ まさか!」

神様「JH!」

神使「神様、ちょっと黙っていて下さい。 それと今はJHでなくNEXCOです」

神様「はい」

90 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:34:56 ID:ncqnY2sk

村長「資金は、国からも回っているんだよ」

神使「国が・・・」

村長「まぁ、神宮も停止中と言いながら後ろ盾しているがね」

神使「それって・・・」

村長「神宮の闇。 いや、日本の闇と言った方が良いのかな?」


神使「貴方たちの目的は?」

村長「私達のグループは、神力を解明することが研究テーマだ」

神使「それを解明して何をするんですか?」

村長「私達は研究者だ。 テーマを研究し結果を出して上に提出するのが職務だ」

神使「どのように扱われるかも分からないのに研究するんですか?」

村長「電子を研究した学者はどのように扱われるか分かってやっていたと思うのかね?」

神使「・・・・・・」

91 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:35:52 ID:ncqnY2sk

村長「ただ、これだけは分かって欲しい。 もし、研究成果が悪に使われるのであれば私達はそれを阻止する義務もある」

神使「・・・・・・」

村長「その為にも研究は必要だ。 今は神という存在がその力を抑止しているから良いが、この先どうなるか誰も分からない」

神使「そんな極端な・・・」

村長「神力だっていつかは科学で証明される。 神の奇跡と思われていた雷や地震だって今や科学的に説明が付く」

神様「うんうん」

神使「ちょっと、神様・・・」

92 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/19(金) 02:37:47 ID:ncqnY2sk

神様「詳しいことはよく分からんけど、信念は理解した」

神使「本当に理解したんですか?」

神様「あれだろ? 日本道路公団がNEXCOになっても高速道路を作り続けなくちゃいけないって事だろ?」

神使「誰もそんな事は言っていないのですが・・・」

神様「大丈夫だよ」

神使「しかし、神力を科学的に測定させるだなんて危険では・・・」

神様「いいや。 村長の言っていることに私は賛同できる」

神使「・・・・・・」

神様「時代は進む。 止まっちゃダメなんだよ」

神使「・・・わかりました。 神様がそう言うのであれば」

93以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/19(金) 18:22:16 ID:LlbJHeXI
投下乙なの

カキフライどぞー

94以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/21(日) 07:55:49 ID:K6wpBbN.
おつ

95 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:44:40 ID:WcwYnvvY

神様「でもさぁ、何でこんな回りくどい事をしてまで神力を調査しようとしたの?」

女神使「私達も好きでこんな大掛かりな仕掛けをしたわけではありません」

村長「正攻法では他の神の協力を得ることが出来ませんでしたので」

神様「神宮に申請すれば多少は協力してくれるんじゃない? 関連団体なんだし」

村長「表向きは停止中の機関。 毎年名を変え研究協力申請は出しましたが未だ許諾は出ておりません」

神様「神宮も相変わらずそういう所がダメだな。 やっぱここら辺で私が頂点に立って───」

神使「ちなみに神宮のどちらへ申請を?」

女神使「広域特務課です」


神様「・・・・・・」

神使「へぇ〜 広域特務課ですか」ジー

96 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:46:25 ID:WcwYnvvY

神様「さて、次は私達の自己紹介を」アセアセ

神使「・・・・・・」ジー

神様「だから、そんなに見つめられると照れちゃうって言ってんだろーが!」ゲシッ

神使「痛い!」ガクッ


神様「こいつは私のお付きで、極悪邪道腐れ犬ころ変態すけこま意識高い系ポークビッツアホ神使」

神使「狛犬の神使と申します」ペコリ

女神使「神使学校で何度かお見かけしました」

神使「覚えていてくれていたんですか!?」

女神使「私の論文発表であなただけが真剣に話を聞いていてくれましたから」

神使「お恥ずかしい・・・ ほとんど理解できなかったんですが・・・」

97 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:47:36 ID:WcwYnvvY

神様「そして、私の名前はかわゆい神───」

村長「私は、あの論文を見せられて衝撃が走ったのを今でも覚えているよ」


神様「私の名前は、かわゆ───」

神使「ちなみにあの後、女神使さんは学校を辞められてしまったのですがどういう経緯があ───」

神様「聞けよ!!」ゲシッ

神使「痛い! 何で私だけ!」ガクッ


神様「私はかわゆい神ちゃん! 神宮の最高神だ!!」フンスッ

村長・女神使「え!? 最高神?」

神使「そこまでバラさなくても・・・」

神様「うるせー こうでもしないと私に注目が集まらないんだよ!」

神使「またチヤホヤされたい病ですか・・・」

98 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:48:35 ID:WcwYnvvY

女神使「最高神って・・・ 本当に存在していたんですか・・・」

神様「今までどこからも協力してもらえず大変だったであろう。 今日は気の済むまで最高神の神力を味わうが良い」キリッ

神使「申請をほったらかしにした罪滅ぼしですね」

神様「シーット!」ゲシッ

神使「痛い!」ガクッ


神様「ところで、そちらの偽神さんは? お宅も研究者?」

偽神「あっ、私はマジシャンです」

神使「財団の方ではないのですか?」

偽神「はい、女神使さんからマジックアドバイスの依頼を受けまして」

神使「そうだったんですか・・・」

偽神「役者の仕事もやっているんで、何かお仕事があればお声がけ下さい」

神使「はぁ」

99 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:50:27 ID:WcwYnvvY

女神使「それでは偽神さん、ありがとうございました。 演料は明日にでもお振り込みいたしますので」

偽神「分かりました、では失礼いたします。 あっ、マジック道具はあとで送っておいて頂けますか?」

女神使「はい。 後ほど事務所にお送りいたします」

偽神「では、偽神☆私はこの地を去る!」テクテク


神使「部外者にマズいことを聞かれてしまったような気がしますが・・・」

女神使「あの方もプロです。 ここでの事は他言無用で契約いたしましたから」

神使「大丈夫でしょうか・・・」

女神使「神宮管轄の芸能プロダクションですからご心配なく」

神様「え!? 神宮って芸能プロダクションもあるの?」

神使「雅楽等の派遣依頼もあるので、そういう団体を持っているというのは聞いたことあります」

神様「後で教えて。 私も登録する」

100 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:51:28 ID:WcwYnvvY

神使「・・・・・・。 それで、神力の調査というのはどのように?」

女神使「この神社の周囲に様々な測定器が設置されているので、神力を発動して頂けるだけで大丈夫です」

神使「神力を測る機械なんてあるんですね」

村長「いいえ、実際動作するのかも分かりません」

神様「そうなの?」

女神使「なにしろ初めてですから。 神力が何に反応するのかも分からないので」

神様「ふ〜ん」ゴソゴソ

女神使「? あの、何を?」

神様「ん? 私、自分の神力封印していてさぁ、お守りに昔の神力を入れてあって必要なときに使うんだよ」

女神使「神力は保存が利くのですか?」

神様「うん。 適当な依代があればそこに移せる」

村長「これは驚いた」

101 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:52:38 ID:WcwYnvvY


神様「我、封印されし神力を解放す」


ポワポワ


神様「さぁ〜て、何を見せようかなぁ〜」

女神使「出来れば最初は軽めの物からお願い出来ればと」

神様「んじゃ、風吹かせますか」

村長「測定器の準備は良いか?」

村人「はい」


神様「風よ吹け吹け、風よ吹け〜」クルクル

102 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:53:44 ID:WcwYnvvY


ビュー


神使「風ですね」

村長「これは凄い。 無風状態から風が・・・」

女神使「測定器に反応は?」

村人「地表の温度が一時的に高温になったようです」

村長「周囲の大気温度も上昇したようだな」

女神使「ベナール対流でしょうか?」

村長「あぁ、近いかもな」

103 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:54:53 ID:WcwYnvvY

神様「何か分かった?」

女神使「つむじ風の発生する原理に近い現象のようですが・・・ まだ何とも」

神使「科学的に説明できるんですか?」

村長「風が起こる仕組みは説明できるんですが、その条件を満たすまでの課程が分かりません」


神様「じゃぁ、次は少し難易度を上げちゃいましょうかね」

神使「難易度?」

神様「あの枯れ木に花を咲かせましょう〜」クルクル


ポンポンポンッ


一同「!?」

神様「綺麗」

104 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:55:49 ID:WcwYnvvY

女神使「すごい・・・」

村長「こんな事が・・・」


神様「調子出てきた! 次は思い切ってあの山を真っ二つに!」

神使「ダメです」

神様「え〜」


神使「測定の方はどうですか?」

村長「特に反応は・・・」

村人「こっちの計器にも変化はありません・・・」

神様「ん〜 残念。 まぁ今のはかなり難しい神力の使い方だからね」

神使「さすがに現代の器械では測定することは出来ないようですね・・・」

女神使・村長「・・・・・・」

105 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:56:34 ID:WcwYnvvY

神様「じゃ、残った神力を使ってその体で神力を感じてみる?」

女神使「体で?」

神様「皆の健康を願い我が神力を持って成就せよ」


ポワポワ


村長「!?」

女神使「体が・・・ 温かい・・・」

106 ◆8YCWQhLlF2:2018/01/29(月) 01:57:16 ID:WcwYnvvY

神様「どう? 神力は感じた?」

女神使「は、はい」

神様「よかった」ニコッ


神使「・・・あの」

神様「あ?」

神使「私には掛けてくれないのでしょうか?」

神様「忘れてた」

神使「そうですか・・・」

107以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/30(火) 08:31:34 ID:QqMDBjXk
乙乙〜

108以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/31(水) 08:00:22 ID:5tXKqXog
犬ころは旦那になっても扱いは…
プッ

109以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/31(水) 12:33:06 ID:0Il6x6nk
ドゴーン!!\,,(’ ⌒`;;)
   ,’ (;; (´・:;⌒)/ >>108
  (;. (´⌒` ,;) )
    ((´:,(’ ,; ;’),`
  ∩∩
 /⌒ヽ)
 i  っT カチリッ
 U U□

110以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/06(火) 07:48:14 ID:Fz4yWHlk
っ牡蠣

111 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:39:56 ID:sV073TC6


─── 深夜・社務所


神様「こんな遅くまでお仕事?」

女神使「!?」クルッ


神様「あまり役に立てなかった?」

女神使「そんな事ありません。 まだ未解析のデータもありますので」

神様「村長とか他の人は?」キョロキョロ

女神使「収集したデータを持って研究所の方に。 たぶん明日の夜には戻ると思いますが」

神様「そう。か弱い女の子を一人置いていくなんてダメだなぁ〜」

女神使「そんな事ないです」

神様「?」

女神使「研究者に男も女も関係ありませんし。 分け隔てなく扱ってくれることには感謝しているんです」

神様「いや〜 でもさぁ」

112 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:41:00 ID:sV073TC6

女神使「研究所の皆、私が神使だって知っても普通に接してくれて」

神様「・・・・・・」

女神使「私、ビックリすると・・・ その・・・ 耳とか尻尾とか出ちゃうんですけど・・・///」

神様「ウサちゃんだよね」

女神使「はい/// そんな事になっても研究所の皆は驚きもせず・・・」

神様「ふ〜ん」

女神使「神使という事を隠さず、気兼ねなく過ごすことが出来るのがすごく嬉しくて」

神様「そっか。 でも、女神使ちゃんはどうして神力の解明をしたいと思ってるの?」

女神使「自分の・・・ 自分の存在意義を調べるためです」

神様「自分?」

女神使「どうして神使というものが存在しているのか・・・ 神力を解明すればきっとそれが分かると思って」

神様「・・・・・・」

女神使「でも、先は長そうです」ニコッ

113 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:42:16 ID:sV073TC6

神様「神力はすべてが説明できる事象だ。 当然、神使の存在にも理由がある」

女神使「え?」

神様「人がこの力を理解できるのはたぶんもう少し先。 ただ、これだけは約束する」

女神使「?」

神様「神力は将来誰もが使えるようになる。 その時、神も神使も人もその区別はなくなる」

女神使「区別・・・」

神様「神の存在も、神使の存在も当然説明できる日が来る」

女神使「!?」

神様「本気で神力を解き明かしたいなら、もっと勉強すること。 その先に目指す目的地が必ずある」

女神使「はい」

114 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:43:01 ID:sV073TC6

神様「まぁ堅いことは抜きにして。 頑張り屋の女神使ちゃんに私からプレゼントをあげよう」

女神使「?」

神様「はい」スッ

女神使「これは・・・」

神様「さっき私が使ったものと同じお守り」

女神使「確かこの中には神力が・・・」

神様「2つ上げるから。 一つは好きなときにでも使って」

女神使「もう一つは?」

神様「自分で神力の謎を解き明かしたときに開封すること」

女神使「・・・・・・」

115 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:43:38 ID:sV073TC6

神様「きっと役に立つ」

女神使「でも、私が神力を解明なんか・・・」

神様「女神使ちゃんはきっと神力を解明出来る」

女神使「・・・・・・」

神様「まぁ、ちょと先の話だと思うけどね」

女神使「ありがとうございます」フフッ

神様「キッとした女神使ちゃんも凜々しくて好きだけど、やっぱり笑っていた方がかわゆい」

女神使「うっ・・・///」

116 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:45:24 ID:sV073TC6


ガラガラッ


 神使「あっ、神様ここにいたんですか」


女神使「!?」ビクッ

神様「!!」


神使「女神使さんもこちらに・・・ すいません、驚かせてしまいました」

神様「ぁ・・・ ぁ・・・」

神使「神様、どうされました?」

神様「み・・・ み・・・」

女神使「あっ! 耳が・・・」ピョコピョコ

神様「か、かわゆい・・・」ワナワナ

女神使「うぅ・・・///」モジモジ

117 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:46:29 ID:sV073TC6

神様「うひょー かわええ〜」ピョーン


神使「って、何やっているんですか!」グイッ

神様「ぐへっ!」


神使「もぉ、すぐ飛びつくんですから・・・」

神様「離せー」ジタバタ

神使「女神使すいません・・・ 大丈夫でしたか? お怪我はありませんか?」

女神使「だ、大丈夫です」

神使「神様、まさかずっと女神使さんに悪戯してたんですか?」

神様「まだしてねーし! 今まですげー神さましてた所だし!」

神使「本当ですか? 飛びついてペタペタ引っ付こうとしていたじゃないですか」

118 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:47:29 ID:sV073TC6

神様「神使君さぁ、私の事どう思っているわけ?」

女神使「ふふっ、ご安心を。 神様からはご助言を賜っていただけですので」

神使「だったら良いんですが」

神様「おいコラ、クソ犬。 私の尊厳を傷つけたお詫びとして金よこせよ」

神使「なんですか、そのダイレクトな脅迫は・・・ 現にセクハラしようとしてたじゃないですか」

神様「まだしてない!」

神使「それは、しようとしていたという事ですよね?

神様「うるせー クソ犬!」ゲシゲシ

神使「あっ、ちょっと神様! 痛い! 止めて下さい!」


ジタバタ

119 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/07(水) 22:48:45 ID:sV073TC6

女神使「フフッ、仲がよろしいんですね」

神使「とても嬉しいお言葉なのですが、この状況でそう見えるのもどうかと・・・」

女神使「・・・・・・」

神使「女神使さん?」

女神使「神使さん、神様、この度の無礼お許し下さい」フカブカ

神使「いえいえ、お気になさらず」

神様「そうそう、楽しかったし謝る必要ないよ」

神使「神様は謝って下さい。 セクハラ未遂をきちんと謝罪できたらコーラ買ってあげます」

神様「調子に乗って本当にすいませんでした!」ドゲザ

女神使「そ、そんな頭を上げて下さい」オロオロ

神使「なにも土下座までしなくても・・・」

神様「土下座位でコーラ買ってもらえるんだったらいくらでもしてやる!」

神使「神様の土下座は130円の価値なんですか・・・」

120以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/08(木) 20:58:34 ID:kZNiO8Qs
あははは
神ちゃんだなぁ

121以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/11(日) 11:30:40 ID:jwivkGeM
なごむ

122 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:33:01 ID:C.TCtDdA


─── 翌日・社務所


ザー


神使「神様が預言した天気予報大外れですね」

神様「・・・・・・」

神使「大雨ですよ?」

神様「私は、夕方の天気を預言したのだよ」

神使「今日は全国的に一日中雨だそうです」


神様「」ブッ


神使「ちょ、神様! 何してるんですか、はしたない・・・」

123 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:33:49 ID:C.TCtDdA


ガラガラ


女神使「朝食の準備が出来ました」スタスタ

神使「あっ、わざわざすいません」

女神使「私、あまり料理が上手でなくてお口に合うかどうか・・・」

神使「お気になさらず。 神様は落ちている物でも気にせずいける口ですから」

神様「神使くんさぁ、レディーに向かって失礼だよ?」

神使「レディーは人前ではしたない行動は取りません」

神様「お前だってオナラくらいするだろうがよ!」

神使「神使はそんな物しませんよ?」

神様「え? うそ! オナラするよね?」クルッ

女神使「・・・・・・。 しません」

神様「マジで!? どういう構造してんの?」

124 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:34:44 ID:C.TCtDdA

神使「それでは頂きましょう」

神様「ちょ、教えてよ。 本当にしないの?」


神使「このお味噌汁のお椀、蓋付きなんて手が込んでいますね」パカッ

女神使「あっ、それご飯です」

神使「・・・・・・。 みたいですね」ハハハ

神様「さすが極悪邪道腐れ犬ころ、陰湿レベルの失礼さに磨きがかかってますな〜」

神使「すいません・・・」

125 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:35:46 ID:C.TCtDdA

神様「この美味そうな茄子は醤油付けた方が良い? 辛子欲しいな」

女神使「それは・・・ 茄子でなくお芋です・・・」

神様「へ、へ〜・・・ あっ、黒っぽいサツマイモかな?」

女神使「じゃがいもです」

神様「・・・そうですか」


女神使「すいません! 私、料理が苦手で・・・ 研究所の寮でもあまり作らせてもらえないんです・・・」

神使「き、気にしないで下さい」パクッ

神様「そうそう、私そこら辺に生えてる草でも美味しく頂いちゃう位だから」パクッ

126 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:36:38 ID:C.TCtDdA


神使・神様「!?」ゴリッ


女神使「あ! ご飯に芯がありましたか? 芋が煮えてませんでしたか!? 本当にごめんなさい!」

神使「だ、大丈夫です。 私は固めのご飯が好きなので」ゴリゴリ

神様「うんうん。 芋も堅い位が丁度良いって」ゴリゴリ

女神使「料理も・・・ もっと勉強します・・・」

神様「料理は簡単だから。 すぐ上達できるよ」ハハハ

女神使「はい! お昼と夕食は気合いを入れます!」

神様・神使「!?」

127 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:38:13 ID:C.TCtDdA

女神使「神様は草も大丈夫なんでしたら、裏にすごく美味しそうな草が生えてたのでお昼は一緒に食べましょう!」

神様「え!? 草?」

女神使「裏に生えている草は絶対美味しいと思います!」

神様「・・・そう」

女神使「はい! わたし元はウサギなので、今でもたまに草をハムるんですが・・・ お腹の調子を整えるには最適で溜っていた物もすぐ出るんですよ?」ジー

神様「!? わ、私のお腹は何も溜ってないよ?」

女神使「私、草には結構拘りがあるので任せて下さい。 久々に一緒に食べてくれる人がいてうれしいです///」

神様「うっ・・・ し、神使君?」チラッ

神使「そ、そう言えば私達は・・・ 次の立ち寄り依頼の方に向かわないと行けませんでしたね?」

神様「そ、そうだったね。 昼前には出ないと間に合わないよね」

128 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:39:41 ID:C.TCtDdA

女神使「そんなに早くですか!? 夕飯は、裏の池に沢山エビがいるのでエビパーティーでもしようかと思ったのですが・・・」

神使「池に、エビですか・・・?」

神様「それ、ザリガ───」

女神使「あのエビ、大きくて絶対に美味しいと思うんです! 他の研究者の方達も昨日誘ったのですが・・・」


神様「チッ、所長達は逃げたな?」ボソッ

神使「私、草はさすがに・・・ ザリガニも色々とマズいと思うんですが・・・」ボソッ


神様「・・・・・・。 さて、朝食も食べたし帰りましょうか神使くん」

神使「畏まりました神様」


女神使「次のバスは夕方ですよ?」

神様・神使「・・・・・・」

129 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:41:01 ID:C.TCtDdA

女神使「では、草を選びに行きましょうか」バッ

神様「えっ!? ちょっと早くない? 食べたばっかりだし」

女神使「今日は雨ですから、良い草を摘んで乾かさないといけません。 さ、行きましょう!」ガシッ

神様「ちょ、ちょっと待って・・・ 神使くん助けて!」ズルズル


神使「神様、ご武運を」


女神使「ついでにエビも捕まえてきましょう!」

神様「嫌だ〜 草もザリガニも食べたくない〜!!」ズルズル



助けて〜!!





神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
#18「我☆偽神」 ―END

130 ◆8YCWQhLlF2:2018/02/15(木) 00:45:11 ID:C.TCtDdA

<(_ _)> ありじゃした

131以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/15(木) 01:50:15 ID:WGkO9A3Y

ザリガニは泥抜きちゃんとしたら結構美味いぞ
IKEAで食べた

132以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/15(木) 06:00:05 ID:uGn2llUE
天才クールビューティーと見かけポンコツ天然wwww
ノリと勢いと口八丁が武器の神ちゃんにとって天敵wwww

133以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/15(木) 11:24:30 ID:OMYtMDsI
おかわりっ

134以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/15(木) 18:37:09 ID:fVwHq75I
おつ
ゆっくりで構わないからまた頼むよ

135以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/15(木) 20:54:36 ID:eDROJ3YM
おつです!本当に好きなSSなんで続いて欲しい��

136以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/20(火) 23:18:51 ID:X1/XIw0c
つぎもおかわりっ

137以下、名無しが深夜にお送りします:2018/02/24(土) 22:59:55 ID:Rvz0Ta6A
本当に面白い

138以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/07(水) 16:09:14 ID:ahevhMLk
神ちゃん
元気?

139以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/07(水) 17:14:50 ID:BK6Hmmvc
待.∧∧
 ( ・ω・)
.c(,_uu

140以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/07(水) 20:26:50 ID:V4glcZRQ
おつ

141以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/19(月) 21:40:27 ID:GybuDdV6
まだかな

142以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/19(月) 23:25:09 ID:6ff5AsBU
まつ

143以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/20(火) 11:03:37 ID:WTuvvUjs
けん

144以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/20(火) 12:19:06 ID:iiOjoTkg
さん

145以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/20(火) 20:04:17 ID:sRxfVcrw


146 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 01:58:21 ID:IgxZQ4oY

神様「オレ!」

神使「・・・・・・」


神様「いや、波に乗った方が良いかなって・・・」

147 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:00:19 ID:IgxZQ4oY

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ボー
ザバーン ザバーン


神使「いや〜 風が気持ち良いですね」

神様「・・・・・・」バリボリ


神使「神様? そのえびせんはウミネコの餌用に買った物なんですが・・・」

神様「神使さんよ〜 一体何なんだよ。 いい加減にしてくれませんか?」

神使「あと15分くらいで島の港に着くと思います」

神様「知ってるよ! これ、ねこねこアイランド行きのフェリーだろ」

神使「次の立ち寄り先はにゃんにゃん島です」

神様「だ・か・ら! 何でまた行くんだよ!」 バリボリ

148 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:00:59 ID:IgxZQ4oY

〜あらすじ〜

神様「かわゆい神ちゃん」

神使「狛犬の神使です」

149 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:02:14 ID:IgxZQ4oY

【#19】


─── にゃんにゃん島


神使「神様、タラップと桟橋の間に───」

神様「段差があるんだろ? 言われなくても分かっ」ガクッ

神使「・・・・・・」

神様「前回より段差が3センチくらいズレてるな。 うん、これは分からないわ」

 ニャー

神様「?」

 ニャー ニャー

神使「猫さんですね」

 ニャー ニャー
 ニャー ニャー

神様「相変わらず猫だらけだな。 どんな生態系してるんだよこの島は」

150 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:03:04 ID:IgxZQ4oY


─── 山道


テクテク


神様「で? 何でまた、ねこねこアイランドなんだよ」

神使「猫神さまがしばらく留守にするそうなんです」

神様「で?」

神使「その間、神社の方を預かってくれないかと相談がございまして」

神様「初耳でございます事よ?」

神使「先日、電話がありました」

神様「何で私にかけてこないの?」

神使「・・・・・・」

151 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:04:00 ID:IgxZQ4oY

神様「どいつもこいつも私を無視して勝手に話進めやがって」

神使「神様にお話しをすると絶対に仕事を引き受けないじゃないですか」

神様「当たり前だろ。 そこに娯楽が無い限り、私が仕事を受ける事はあり得ない」

神使「そうですか」

神様「それに、一度立ち寄ったところは特別な理由が無い限り行かない事にしてるんだよ。 お前だって知ってるだろ」

神使「そうですね」


神様「・・・・・・」ジー

神使「・・・・・・」プイッ

152 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:06:12 ID:IgxZQ4oY

神様「おい、クソ犬。 お前何か隠してるだろ」

神使「・・・・・・。 あっ、そろそろ“もふもふ神社”ですね」


神様「おい」

神使「・・・・・・」


神様「正直に言ってみそ?」

神使「日給3万です」

神様「それは特別な理由に値するな。 よし、早く行くぞ〜」♪

153 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:07:42 ID:IgxZQ4oY


─── 神社境内


神様「あの・・・ 神使くん?」

神使「はい・・・」

神様「猫神んとこの社務所兼喫茶店って、私の記憶だと結構小さかったと思うんだけど」

神使「そうですね」

神様「私の目の前あるのは3階建ての格好いいビルなんですが」

神使「デザイナーズビルでしょうか・・・ オシャレですね」

神様「道間違えた?」

神使「隣に神社もありますし、入り口には“Cafe NekoMata”という看板も・・・」

154 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:08:39 ID:IgxZQ4oY


ウイーン
カランコロン


猫娘「ニャニャ! 神ちゃんさまと神使先生だニャ! ニャ」

神使「猫娘さん、お久しぶりです」

神様「おい猫、コレ何?」

猫娘「ニャ? ニャ」

神様「なんで“喫茶ねこまた”がこんな事になってんだよ!」

猫娘「Cafe NekoMataですニャ。ニャ」

神様「同じだろ!」

猫娘「立ち話も何ですニャ。 どうぞお入り下さいニャ。 ニャ」


神様「ニャーニャーうっせーよ! 猫かよ」

神使「猫さんです」

155 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:09:20 ID:IgxZQ4oY


─── 店内


猫娘「何か飲みますかニャ? ニャ」

神使「私はホットコーヒーを」

神様「コーラ、2リットル」

猫娘「はいニャ。 ニャ」スタスタ


神使「どんな頼み方ですか・・・ ガソリンじゃないんですから」

神様「同じ様なもんだよ」

156 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:10:08 ID:IgxZQ4oY

神使「所で・・・」

猫娘「何ですかニャ? ニャ」

神使「床に誰か倒れているようですが・・・」

神様「あれ、B夫だよな」

神使「そう言えば、B夫さんは神宮からドナドナされてこちらに来たんですよね」


猫娘「アレは気にしなくても良いニャ。 ニャ」

神様「って言うか、生きてんの?」


B夫「・・・・・・」ムクッ


神使「あ、起きましたね」

157 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:11:43 ID:IgxZQ4oY

神様「お前、床に転がって何してんだよ」

B夫「あっ、神ちゃん。 久しぶり」

猫娘「もう起きたんですかニャ? 手加減なしでひっぱたいたのにニャ。 ニャ」

神様「お前、猫娘に叩かれて気を失ってたのか・・・」

B夫「ケーキ食べただけなんだけど。 ちなみに平手じゃなくグーで左右2往復殴られた」

猫娘「売り物ですニャ! お金払って下さいニャ! ニャ」

神使「B夫さん、売り物を食べるのはダメだと思うのですが・・・」

猫娘「そうニャ! そうニャ! ニャ」

158 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:12:28 ID:IgxZQ4oY

神様「それより猫娘さぁ。 ニャの後に何でさらにニャを付けてんの? ニャーニャー鬱陶しいんだけど」

B夫「いやいや神ちゃん。 語尾にニャを付けるのが癖になっても昔の名残を残し、アイデンティティーと化したこのニャニャはグッとくるから良し!」

神様「相変わらず、気持ち悪いなB夫は」

猫娘「本当、気持ち悪いですニャ。 ニャ」

B夫「そんな事言っても猫さんは俺に首ったけ」

猫娘「全然そんな事ありませんから。 不快なのでそういう冗談は止めてもらっても良いですか?」

一同「・・・・・・」

159 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/23(金) 02:13:33 ID:IgxZQ4oY

ニャ

160以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/23(金) 07:41:06 ID:0tSyRZeA
神ちゃんきたー
まってたよぉ
つコーラ

161以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/23(金) 20:49:03 ID:IuPiTUgY
まつけんさんば
した甲斐があり

162以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/24(土) 08:06:21 ID:YyIX1i8U
神ちゃんがスレ読んでるなんて感激!

163 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:15:33 ID:zVkDyOjk

神使「そ、それより・・・ この喫茶店の変わり様は一体・・・」キョロキョロ

猫娘「寄付が沢山あったので建て替えたんですニャ。 ニャ」

神様「寄付?」

B夫「俺が寄付した、というか奪われたんだけど」

神様「B夫ってそんなに金持ちだったの?」

B夫「ピットコインで5億もうけた」

神様・神使「5億!?」

猫娘「使い道のない穀潰しニートもたまには役に立つニャ。 ニャ」

B夫「ニートではない。 ちゃんとNekoMata通販のシステム管理してるし。 CIAも真っ青の鉄壁なセキュリティー」

猫娘「1日3件の注文もない通販にそこまでのセキュリティーは必要ないニャ! ニャ」

164 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:17:18 ID:zVkDyOjk

神様「ねぇ、B夫先生?」スリスリ

B夫「なに?」

神様「その〜 ピットコインとやらについて詳しく教えてほちぃなぁ〜」クネクネ


B夫「神ちゃんじゃ無理」

神使「神様には向いていないと思いますよ?」

猫娘「あんなもの暇を持て余すニート以外無理ですニャ。 ニャ」


神様「何だよ皆して! 私にだってニートの素質位あるわ!」

神使「そういう事を言っているのではありません」

B夫「そうそう。 俺位のトップアスニートになると毎日が戦争。 止めた方が良い」

猫娘「やっぱりニートにゃ。 ニャ」

B夫「ニートではない」

猫娘「ちょと何を言っているのか分からないんですけど。 日本語理解できてます?」

一同「・・・・・・」

165 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:18:31 ID:zVkDyOjk

神使「ま、まぁ、B夫さんが昔と変わらないようで安心しました」

猫娘「安心されても困るニャ。 ニャ」


B夫「そんな事より神ちゃんにはもっと良い話が」コソッ

神様「ほぅ」

B夫「後で」ボソッ


神使「・・・・・・」

166 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:19:40 ID:zVkDyOjk


猫娘「お待たせしましたニャ。 ニャ」コトッ

神使「ありがとうございます。 これは良い香りのコーヒーですね」

猫娘「とっても希少なコーヒー豆なんですニャ。 ニャ」

神様「私もそれ飲みたい」

B夫「止めた方が良い。 それ猫のうん───」

猫娘「」ダッ


ガシッ


B夫「・・・・・・。あの・・・ 猫さんの鋭利な爪が喉に刺さりそうなんですが・・・」ブルブル

猫娘「ニートはニートらしく遠慮して生きるべきDEATHニャ。 ニャ」

一同「・・・・・・」

167 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:21:12 ID:zVkDyOjk

猫娘「はい、神様にはコーラですニャ。 ニャ」ドンッ

神様「あ、ありがとう。 猫娘ちゃん性格変わった? なんか、猫神に似てきたんだけど・・・」

猫娘「そんニャ〜 猫神様に似てるだなんて照れちゃうニャ〜。 ニャ」ポッ

神様「褒めてないよ? あと、コーラがバケツに入ってるんだけど・・・」


神使「そ、そう言えば猫神様はどちらにお出かけなのですか?」

猫娘「神宮の方に用事があると言っていましたニャ。 ニャ」

神様「神宮?」

猫娘「詳しい事は聞いていないですニャ。 ニャ」

神様「ま、しばらくはのんびり過ごしますか。 こんなクソ田舎でやる事なんか無いし」

猫娘「それが・・・ 明日、団体客の宿泊が入っているんですニャ。 ニャ」

神使「宿泊?」

168 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/24(土) 23:22:50 ID:zVkDyOjk

神様「旅館業にまで手を広げたのかよ」

猫娘「ペンションですニャ。 ニャ」

神様「同じだよ! っていうか、猫神がいないのに宿泊の予約なんか取るなよ」

猫娘「猫神様がいない期間は予約受付ストップしたはずなんですけどニャ〜。 ニャ」ギロッ

B夫「俺の完璧なシステムに問題は無い」

猫娘「さっきパソコン見たら予約が入っていたニャ。 ニャ」

神使「何人来るんですか?」

猫娘「5人ですニャ。 ニャ」

B夫「ふ〜ん」カタカタ カタカタ

神様「何々? ハッキングでもされた?」

猫娘「あんなにサーバー使ってるのに使えないシステムだニャ。 ニャ」ハァ


B夫「・・・・・・」

169以下、名無しが深夜にお送りします:2018/03/25(日) 10:44:09 ID:pxFbjvIY
おつ

170 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/27(火) 02:14:54 ID:Ae9cy6RI


─── 夜・喫茶


神様「ふぃ〜 良いお湯だった」ホクホク

B夫「神ちゃん、お風呂長過ぎ」

神様「いや〜 風呂の中で爆睡しちゃってさぁ。 指フニャフニャになっちゃったよ」ホラ

B夫「ふやけたんじゃなくて老化じゃない?」

神様「・・・・・・。 表出る?」

B夫「うそうそ」

神様「ったく。 あれ、B夫だけ?」キョロキョロ

B夫「神使さんは泊まる部屋の掃除、猫さんは帰った」

神様「猫娘は相変わらずここに住んでないの?」

B夫「夜は仲間と一緒にいたいんだって」

神様「猫娘も神使扱いとはいえ、一応は神なんだから人の姿で過ごすべきなのになぁ〜」

B夫「猫神様がいるうちは良いんじゃない? 今しか出来ないんだから好きなようにさせてあげるべき」

171 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/27(火) 02:16:29 ID:Ae9cy6RI

神様「ほぉ〜 随分と大人な意見じゃん。 ちょっと見直したわ」

B夫「前に猫神様が言ってただけ」

神様「さいですか」

B夫「神ちゃんも飲む?」カランッ

神様「ウイスキーなんて大人だね〜」

B夫「アイスティーだけど」

神様「その分量、どう見てもウイスキーのロックだよね?」

B夫「雰囲気」

神様「へいへい。私はコーラで」

B夫「オッケ」

172 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/27(火) 02:17:20 ID:Ae9cy6RI

神様「で? 風呂上がりの乙女を待ち伏せして何の用? あっ、ちなみに私には心に決めた人がいるから」

B夫「大丈夫。 神ちゃんには1ミリも興味ない」

神様「そんな事言って〜 湯上がりの乙女の香りにクラックラでしょ」

B夫「年齢不詳の女の臭いに興味無し」

神様「よし、表行こう。 この一体をピンポイントで海に沈める」

B夫「冗談だって。 はい、コーラ」コトッ

神様「だからもっと入れろよ! こんなん一口じゃん!」

B夫「雰囲気を楽しむべき」

神様「ったく、で何の用だよ」

B夫「明日の客の件」

神様「あ〜 B夫のミスで予約受け付けたやつ?」

B夫「俺がミスするわけ無いじゃん」

神様「あ?」

173 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/27(火) 02:18:11 ID:Ae9cy6RI

B夫「システム上はネット予約受付が出来ないようになってる。 ただし、ある特定の場所からだけは予約可能」

神様「どういう意味?」

B夫「猫神さまが留守にするこのタイミングで、ここに来たいと思うのって誰だと思う?」

神様「?」


B夫「“神への冒涜計画”」


神様「・・・おい」

B夫「フェーズ2に移った」

神様「!?」

174 ◆8YCWQhLlF2:2018/03/27(火) 02:19:15 ID:Ae9cy6RI

B夫「これ、明日来る予定の人達のリスト。 予約してきた端末から割り出した」ペラッ

神様「これは・・・ 中枢メンバー・・・ 本当なのか?」

B夫「何のためにオレがここまでのシステムを入れて調べてきたと思う?」

神様「・・・・・・」


B夫「どうする? 神ちゃん」

神様「決ってる」グビッ

B夫「そう言うと思った」フッ


神様「・・・・・・。 これ、コーラじゃなくてウイスキー・・・」ヒック


カランッ

175以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/01(日) 13:07:56 ID:lQhUIKsQ
乙乙

神ちゃんかわいい

176以下、名無しが深夜にお送りします:2018/04/01(日) 14:23:19 ID:maKtJ2Q2
ふう、追いついたぜ
前スレ全部読んできたよ

177 ◆8YCWQhLlF2:2018/04/02(月) 03:32:07 ID:Vup/HULg

=====

神使「神様、私達の旅を全部読んで下さったそうですよ?」

神様「へ〜 お礼に神使くんがさっき買ってきた偽コーラ上げる」

神使「流石にいらないと思いますよ? それ変な味しますし」

神様「知ってんならちゃんとしたコーラ買えよ!」ゲシゲシ

=====

178 ◆8YCWQhLlF2:2018/04/02(月) 03:33:23 ID:Vup/HULg


─── 翌日


神様「おはよ〜」トテトテ

猫娘「おはようございますニャ。 ニャ」

神使「もうお昼ですよ?」

神様「いや〜 昨日久しぶりに・・・ って、B夫はなんでまた床に倒れてるの?」

神使「それが・・・」

猫娘「昨日の夜、勝手にお店のお酒を開けて飲んだんですニャ。 ニャ」

神様「・・・・・・。 へ、へ〜 それは大変だね」


B夫「」ムクッ

179 ◆8YCWQhLlF2:2018/04/02(月) 03:34:59 ID:Vup/HULg

猫娘「もう起きたニャ。 ニャ」

神使「大丈夫ですか? B夫さん」

B夫「俺なんで殴られたの? 起きてここに来たらいきなりパンチされたんだけど」

神様「深い事は気にするな。 人間、過去を振り返ってはいけない」ポンッ


猫娘「B夫は邪魔だから早く自分の部屋に戻って欲しいですニャ。 ニャ」

B夫「朝ごはん食べてないんだけど」

神様「気にするな。 私も食べてないし、時間はすでに昼を回っている」


神使「猫娘さん、お泊まりのお客さんはいつ頃来られるのですか?」

猫娘「2便のフェリーなのでそろそろ来ると思いますニャ。 ニャ」


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