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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 4社目
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/31(水) 08:00:22 ID:5tXKqXog
犬ころは旦那になっても扱いは…
プッ
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/31(水) 12:33:06 ID:0Il6x6nk
ドゴーン!!\,,(’ ⌒`;;)
,’ (;; (´・:;⌒)/
>>108
(;. (´⌒` ,;) )
((´:,(’ ,; ;’),`
∩∩
/⌒ヽ)
i っT カチリッ
U U□
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/06(火) 07:48:14 ID:Fz4yWHlk
っ牡蠣
111
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:39:56 ID:sV073TC6
─── 深夜・社務所
神様「こんな遅くまでお仕事?」
女神使「!?」クルッ
神様「あまり役に立てなかった?」
女神使「そんな事ありません。 まだ未解析のデータもありますので」
神様「村長とか他の人は?」キョロキョロ
女神使「収集したデータを持って研究所の方に。 たぶん明日の夜には戻ると思いますが」
神様「そう。か弱い女の子を一人置いていくなんてダメだなぁ〜」
女神使「そんな事ないです」
神様「?」
女神使「研究者に男も女も関係ありませんし。 分け隔てなく扱ってくれることには感謝しているんです」
神様「いや〜 でもさぁ」
112
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:41:00 ID:sV073TC6
女神使「研究所の皆、私が神使だって知っても普通に接してくれて」
神様「・・・・・・」
女神使「私、ビックリすると・・・ その・・・ 耳とか尻尾とか出ちゃうんですけど・・・///」
神様「ウサちゃんだよね」
女神使「はい/// そんな事になっても研究所の皆は驚きもせず・・・」
神様「ふ〜ん」
女神使「神使という事を隠さず、気兼ねなく過ごすことが出来るのがすごく嬉しくて」
神様「そっか。 でも、女神使ちゃんはどうして神力の解明をしたいと思ってるの?」
女神使「自分の・・・ 自分の存在意義を調べるためです」
神様「自分?」
女神使「どうして神使というものが存在しているのか・・・ 神力を解明すればきっとそれが分かると思って」
神様「・・・・・・」
女神使「でも、先は長そうです」ニコッ
113
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:42:16 ID:sV073TC6
神様「神力はすべてが説明できる事象だ。 当然、神使の存在にも理由がある」
女神使「え?」
神様「人がこの力を理解できるのはたぶんもう少し先。 ただ、これだけは約束する」
女神使「?」
神様「神力は将来誰もが使えるようになる。 その時、神も神使も人もその区別はなくなる」
女神使「区別・・・」
神様「神の存在も、神使の存在も当然説明できる日が来る」
女神使「!?」
神様「本気で神力を解き明かしたいなら、もっと勉強すること。 その先に目指す目的地が必ずある」
女神使「はい」
114
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:43:01 ID:sV073TC6
神様「まぁ堅いことは抜きにして。 頑張り屋の女神使ちゃんに私からプレゼントをあげよう」
女神使「?」
神様「はい」スッ
女神使「これは・・・」
神様「さっき私が使ったものと同じお守り」
女神使「確かこの中には神力が・・・」
神様「2つ上げるから。 一つは好きなときにでも使って」
女神使「もう一つは?」
神様「自分で神力の謎を解き明かしたときに開封すること」
女神使「・・・・・・」
115
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:43:38 ID:sV073TC6
神様「きっと役に立つ」
女神使「でも、私が神力を解明なんか・・・」
神様「女神使ちゃんはきっと神力を解明出来る」
女神使「・・・・・・」
神様「まぁ、ちょと先の話だと思うけどね」
女神使「ありがとうございます」フフッ
神様「キッとした女神使ちゃんも凜々しくて好きだけど、やっぱり笑っていた方がかわゆい」
女神使「うっ・・・///」
116
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:45:24 ID:sV073TC6
ガラガラッ
神使「あっ、神様ここにいたんですか」
女神使「!?」ビクッ
神様「!!」
神使「女神使さんもこちらに・・・ すいません、驚かせてしまいました」
神様「ぁ・・・ ぁ・・・」
神使「神様、どうされました?」
神様「み・・・ み・・・」
女神使「あっ! 耳が・・・」ピョコピョコ
神様「か、かわゆい・・・」ワナワナ
女神使「うぅ・・・///」モジモジ
117
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:46:29 ID:sV073TC6
神様「うひょー かわええ〜」ピョーン
神使「って、何やっているんですか!」グイッ
神様「ぐへっ!」
神使「もぉ、すぐ飛びつくんですから・・・」
神様「離せー」ジタバタ
神使「女神使すいません・・・ 大丈夫でしたか? お怪我はありませんか?」
女神使「だ、大丈夫です」
神使「神様、まさかずっと女神使さんに悪戯してたんですか?」
神様「まだしてねーし! 今まですげー神さましてた所だし!」
神使「本当ですか? 飛びついてペタペタ引っ付こうとしていたじゃないですか」
118
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:47:29 ID:sV073TC6
神様「神使君さぁ、私の事どう思っているわけ?」
女神使「ふふっ、ご安心を。 神様からはご助言を賜っていただけですので」
神使「だったら良いんですが」
神様「おいコラ、クソ犬。 私の尊厳を傷つけたお詫びとして金よこせよ」
神使「なんですか、そのダイレクトな脅迫は・・・ 現にセクハラしようとしてたじゃないですか」
神様「まだしてない!」
神使「それは、しようとしていたという事ですよね?
神様「うるせー クソ犬!」ゲシゲシ
神使「あっ、ちょっと神様! 痛い! 止めて下さい!」
ジタバタ
119
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/07(水) 22:48:45 ID:sV073TC6
女神使「フフッ、仲がよろしいんですね」
神使「とても嬉しいお言葉なのですが、この状況でそう見えるのもどうかと・・・」
女神使「・・・・・・」
神使「女神使さん?」
女神使「神使さん、神様、この度の無礼お許し下さい」フカブカ
神使「いえいえ、お気になさらず」
神様「そうそう、楽しかったし謝る必要ないよ」
神使「神様は謝って下さい。 セクハラ未遂をきちんと謝罪できたらコーラ買ってあげます」
神様「調子に乗って本当にすいませんでした!」ドゲザ
女神使「そ、そんな頭を上げて下さい」オロオロ
神使「なにも土下座までしなくても・・・」
神様「土下座位でコーラ買ってもらえるんだったらいくらでもしてやる!」
神使「神様の土下座は130円の価値なんですか・・・」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/08(木) 20:58:34 ID:kZNiO8Qs
あははは
神ちゃんだなぁ
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/11(日) 11:30:40 ID:jwivkGeM
なごむ
122
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:33:01 ID:C.TCtDdA
─── 翌日・社務所
ザー
神使「神様が預言した天気予報大外れですね」
神様「・・・・・・」
神使「大雨ですよ?」
神様「私は、夕方の天気を預言したのだよ」
神使「今日は全国的に一日中雨だそうです」
神様「」ブッ
神使「ちょ、神様! 何してるんですか、はしたない・・・」
123
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:33:49 ID:C.TCtDdA
ガラガラ
女神使「朝食の準備が出来ました」スタスタ
神使「あっ、わざわざすいません」
女神使「私、あまり料理が上手でなくてお口に合うかどうか・・・」
神使「お気になさらず。 神様は落ちている物でも気にせずいける口ですから」
神様「神使くんさぁ、レディーに向かって失礼だよ?」
神使「レディーは人前ではしたない行動は取りません」
神様「お前だってオナラくらいするだろうがよ!」
神使「神使はそんな物しませんよ?」
神様「え? うそ! オナラするよね?」クルッ
女神使「・・・・・・。 しません」
神様「マジで!? どういう構造してんの?」
124
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:34:44 ID:C.TCtDdA
神使「それでは頂きましょう」
神様「ちょ、教えてよ。 本当にしないの?」
神使「このお味噌汁のお椀、蓋付きなんて手が込んでいますね」パカッ
女神使「あっ、それご飯です」
神使「・・・・・・。 みたいですね」ハハハ
神様「さすが極悪邪道腐れ犬ころ、陰湿レベルの失礼さに磨きがかかってますな〜」
神使「すいません・・・」
125
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:35:46 ID:C.TCtDdA
神様「この美味そうな茄子は醤油付けた方が良い? 辛子欲しいな」
女神使「それは・・・ 茄子でなくお芋です・・・」
神様「へ、へ〜・・・ あっ、黒っぽいサツマイモかな?」
女神使「じゃがいもです」
神様「・・・そうですか」
女神使「すいません! 私、料理が苦手で・・・ 研究所の寮でもあまり作らせてもらえないんです・・・」
神使「き、気にしないで下さい」パクッ
神様「そうそう、私そこら辺に生えてる草でも美味しく頂いちゃう位だから」パクッ
126
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:36:38 ID:C.TCtDdA
神使・神様「!?」ゴリッ
女神使「あ! ご飯に芯がありましたか? 芋が煮えてませんでしたか!? 本当にごめんなさい!」
神使「だ、大丈夫です。 私は固めのご飯が好きなので」ゴリゴリ
神様「うんうん。 芋も堅い位が丁度良いって」ゴリゴリ
女神使「料理も・・・ もっと勉強します・・・」
神様「料理は簡単だから。 すぐ上達できるよ」ハハハ
女神使「はい! お昼と夕食は気合いを入れます!」
神様・神使「!?」
127
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:38:13 ID:C.TCtDdA
女神使「神様は草も大丈夫なんでしたら、裏にすごく美味しそうな草が生えてたのでお昼は一緒に食べましょう!」
神様「え!? 草?」
女神使「裏に生えている草は絶対美味しいと思います!」
神様「・・・そう」
女神使「はい! わたし元はウサギなので、今でもたまに草をハムるんですが・・・ お腹の調子を整えるには最適で溜っていた物もすぐ出るんですよ?」ジー
神様「!? わ、私のお腹は何も溜ってないよ?」
女神使「私、草には結構拘りがあるので任せて下さい。 久々に一緒に食べてくれる人がいてうれしいです///」
神様「うっ・・・ し、神使君?」チラッ
神使「そ、そう言えば私達は・・・ 次の立ち寄り依頼の方に向かわないと行けませんでしたね?」
神様「そ、そうだったね。 昼前には出ないと間に合わないよね」
128
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:39:41 ID:C.TCtDdA
女神使「そんなに早くですか!? 夕飯は、裏の池に沢山エビがいるのでエビパーティーでもしようかと思ったのですが・・・」
神使「池に、エビですか・・・?」
神様「それ、ザリガ───」
女神使「あのエビ、大きくて絶対に美味しいと思うんです! 他の研究者の方達も昨日誘ったのですが・・・」
神様「チッ、所長達は逃げたな?」ボソッ
神使「私、草はさすがに・・・ ザリガニも色々とマズいと思うんですが・・・」ボソッ
神様「・・・・・・。 さて、朝食も食べたし帰りましょうか神使くん」
神使「畏まりました神様」
女神使「次のバスは夕方ですよ?」
神様・神使「・・・・・・」
129
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:41:01 ID:C.TCtDdA
女神使「では、草を選びに行きましょうか」バッ
神様「えっ!? ちょっと早くない? 食べたばっかりだし」
女神使「今日は雨ですから、良い草を摘んで乾かさないといけません。 さ、行きましょう!」ガシッ
神様「ちょ、ちょっと待って・・・ 神使くん助けて!」ズルズル
神使「神様、ご武運を」
女神使「ついでにエビも捕まえてきましょう!」
神様「嫌だ〜 草もザリガニも食べたくない〜!!」ズルズル
助けて〜!!
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
#18「我☆偽神」 ―END
130
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/02/15(木) 00:45:11 ID:C.TCtDdA
<(_ _)> ありじゃした
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 01:50:15 ID:WGkO9A3Y
乙
ザリガニは泥抜きちゃんとしたら結構美味いぞ
IKEAで食べた
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 06:00:05 ID:uGn2llUE
天才クールビューティーと見かけポンコツ天然wwww
ノリと勢いと口八丁が武器の神ちゃんにとって天敵wwww
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 11:24:30 ID:OMYtMDsI
おかわりっ
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 18:37:09 ID:fVwHq75I
おつ
ゆっくりで構わないからまた頼むよ
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 20:54:36 ID:eDROJ3YM
おつです!本当に好きなSSなんで続いて欲しい��
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/20(火) 23:18:51 ID:X1/XIw0c
つぎもおかわりっ
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/24(土) 22:59:55 ID:Rvz0Ta6A
本当に面白い
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/07(水) 16:09:14 ID:ahevhMLk
神ちゃん
元気?
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/07(水) 17:14:50 ID:BK6Hmmvc
待.∧∧
( ・ω・)
.c(,_uu
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/07(水) 20:26:50 ID:V4glcZRQ
おつ
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/19(月) 21:40:27 ID:GybuDdV6
まだかな
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/19(月) 23:25:09 ID:6ff5AsBU
まつ
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/20(火) 11:03:37 ID:WTuvvUjs
けん
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/20(火) 12:19:06 ID:iiOjoTkg
さん
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/20(火) 20:04:17 ID:sRxfVcrw
ば
146
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 01:58:21 ID:IgxZQ4oY
神様「オレ!」
神使「・・・・・・」
神様「いや、波に乗った方が良いかなって・・・」
147
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:00:19 ID:IgxZQ4oY
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ボー
ザバーン ザバーン
神使「いや〜 風が気持ち良いですね」
神様「・・・・・・」バリボリ
神使「神様? そのえびせんはウミネコの餌用に買った物なんですが・・・」
神様「神使さんよ〜 一体何なんだよ。 いい加減にしてくれませんか?」
神使「あと15分くらいで島の港に着くと思います」
神様「知ってるよ! これ、ねこねこアイランド行きのフェリーだろ」
神使「次の立ち寄り先はにゃんにゃん島です」
神様「だ・か・ら! 何でまた行くんだよ!」 バリボリ
148
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:00:59 ID:IgxZQ4oY
〜あらすじ〜
神様「かわゆい神ちゃん」
神使「狛犬の神使です」
149
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:02:14 ID:IgxZQ4oY
【#19】
─── にゃんにゃん島
神使「神様、タラップと桟橋の間に───」
神様「段差があるんだろ? 言われなくても分かっ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「前回より段差が3センチくらいズレてるな。 うん、これは分からないわ」
ニャー
神様「?」
ニャー ニャー
神使「猫さんですね」
ニャー ニャー
ニャー ニャー
神様「相変わらず猫だらけだな。 どんな生態系してるんだよこの島は」
150
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:03:04 ID:IgxZQ4oY
─── 山道
テクテク
神様「で? 何でまた、ねこねこアイランドなんだよ」
神使「猫神さまがしばらく留守にするそうなんです」
神様「で?」
神使「その間、神社の方を預かってくれないかと相談がございまして」
神様「初耳でございます事よ?」
神使「先日、電話がありました」
神様「何で私にかけてこないの?」
神使「・・・・・・」
151
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:04:00 ID:IgxZQ4oY
神様「どいつもこいつも私を無視して勝手に話進めやがって」
神使「神様にお話しをすると絶対に仕事を引き受けないじゃないですか」
神様「当たり前だろ。 そこに娯楽が無い限り、私が仕事を受ける事はあり得ない」
神使「そうですか」
神様「それに、一度立ち寄ったところは特別な理由が無い限り行かない事にしてるんだよ。 お前だって知ってるだろ」
神使「そうですね」
神様「・・・・・・」ジー
神使「・・・・・・」プイッ
152
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:06:12 ID:IgxZQ4oY
神様「おい、クソ犬。 お前何か隠してるだろ」
神使「・・・・・・。 あっ、そろそろ“もふもふ神社”ですね」
神様「おい」
神使「・・・・・・」
神様「正直に言ってみそ?」
神使「日給3万です」
神様「それは特別な理由に値するな。 よし、早く行くぞ〜」♪
153
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:07:42 ID:IgxZQ4oY
─── 神社境内
神様「あの・・・ 神使くん?」
神使「はい・・・」
神様「猫神んとこの社務所兼喫茶店って、私の記憶だと結構小さかったと思うんだけど」
神使「そうですね」
神様「私の目の前あるのは3階建ての格好いいビルなんですが」
神使「デザイナーズビルでしょうか・・・ オシャレですね」
神様「道間違えた?」
神使「隣に神社もありますし、入り口には“Cafe NekoMata”という看板も・・・」
154
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:08:39 ID:IgxZQ4oY
ウイーン
カランコロン
猫娘「ニャニャ! 神ちゃんさまと神使先生だニャ! ニャ」
神使「猫娘さん、お久しぶりです」
神様「おい猫、コレ何?」
猫娘「ニャ? ニャ」
神様「なんで“喫茶ねこまた”がこんな事になってんだよ!」
猫娘「Cafe NekoMataですニャ。ニャ」
神様「同じだろ!」
猫娘「立ち話も何ですニャ。 どうぞお入り下さいニャ。 ニャ」
神様「ニャーニャーうっせーよ! 猫かよ」
神使「猫さんです」
155
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:09:20 ID:IgxZQ4oY
─── 店内
猫娘「何か飲みますかニャ? ニャ」
神使「私はホットコーヒーを」
神様「コーラ、2リットル」
猫娘「はいニャ。 ニャ」スタスタ
神使「どんな頼み方ですか・・・ ガソリンじゃないんですから」
神様「同じ様なもんだよ」
156
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:10:08 ID:IgxZQ4oY
神使「所で・・・」
猫娘「何ですかニャ? ニャ」
神使「床に誰か倒れているようですが・・・」
神様「あれ、B夫だよな」
神使「そう言えば、B夫さんは神宮からドナドナされてこちらに来たんですよね」
猫娘「アレは気にしなくても良いニャ。 ニャ」
神様「って言うか、生きてんの?」
B夫「・・・・・・」ムクッ
神使「あ、起きましたね」
157
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:11:43 ID:IgxZQ4oY
神様「お前、床に転がって何してんだよ」
B夫「あっ、神ちゃん。 久しぶり」
猫娘「もう起きたんですかニャ? 手加減なしでひっぱたいたのにニャ。 ニャ」
神様「お前、猫娘に叩かれて気を失ってたのか・・・」
B夫「ケーキ食べただけなんだけど。 ちなみに平手じゃなくグーで左右2往復殴られた」
猫娘「売り物ですニャ! お金払って下さいニャ! ニャ」
神使「B夫さん、売り物を食べるのはダメだと思うのですが・・・」
猫娘「そうニャ! そうニャ! ニャ」
158
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:12:28 ID:IgxZQ4oY
神様「それより猫娘さぁ。 ニャの後に何でさらにニャを付けてんの? ニャーニャー鬱陶しいんだけど」
B夫「いやいや神ちゃん。 語尾にニャを付けるのが癖になっても昔の名残を残し、アイデンティティーと化したこのニャニャはグッとくるから良し!」
神様「相変わらず、気持ち悪いなB夫は」
猫娘「本当、気持ち悪いですニャ。 ニャ」
B夫「そんな事言っても猫さんは俺に首ったけ」
猫娘「全然そんな事ありませんから。 不快なのでそういう冗談は止めてもらっても良いですか?」
一同「・・・・・・」
159
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/23(金) 02:13:33 ID:IgxZQ4oY
ニャ
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/23(金) 07:41:06 ID:0tSyRZeA
神ちゃんきたー
まってたよぉ
つコーラ
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/23(金) 20:49:03 ID:IuPiTUgY
まつけんさんば
した甲斐があり
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/24(土) 08:06:21 ID:YyIX1i8U
神ちゃんがスレ読んでるなんて感激!
163
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:15:33 ID:zVkDyOjk
神使「そ、それより・・・ この喫茶店の変わり様は一体・・・」キョロキョロ
猫娘「寄付が沢山あったので建て替えたんですニャ。 ニャ」
神様「寄付?」
B夫「俺が寄付した、というか奪われたんだけど」
神様「B夫ってそんなに金持ちだったの?」
B夫「ピットコインで5億もうけた」
神様・神使「5億!?」
猫娘「使い道のない穀潰しニートもたまには役に立つニャ。 ニャ」
B夫「ニートではない。 ちゃんとNekoMata通販のシステム管理してるし。 CIAも真っ青の鉄壁なセキュリティー」
猫娘「1日3件の注文もない通販にそこまでのセキュリティーは必要ないニャ! ニャ」
164
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:17:18 ID:zVkDyOjk
神様「ねぇ、B夫先生?」スリスリ
B夫「なに?」
神様「その〜 ピットコインとやらについて詳しく教えてほちぃなぁ〜」クネクネ
B夫「神ちゃんじゃ無理」
神使「神様には向いていないと思いますよ?」
猫娘「あんなもの暇を持て余すニート以外無理ですニャ。 ニャ」
神様「何だよ皆して! 私にだってニートの素質位あるわ!」
神使「そういう事を言っているのではありません」
B夫「そうそう。 俺位のトップアスニートになると毎日が戦争。 止めた方が良い」
猫娘「やっぱりニートにゃ。 ニャ」
B夫「ニートではない」
猫娘「ちょと何を言っているのか分からないんですけど。 日本語理解できてます?」
一同「・・・・・・」
165
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:18:31 ID:zVkDyOjk
神使「ま、まぁ、B夫さんが昔と変わらないようで安心しました」
猫娘「安心されても困るニャ。 ニャ」
B夫「そんな事より神ちゃんにはもっと良い話が」コソッ
神様「ほぅ」
B夫「後で」ボソッ
神使「・・・・・・」
166
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:19:40 ID:zVkDyOjk
猫娘「お待たせしましたニャ。 ニャ」コトッ
神使「ありがとうございます。 これは良い香りのコーヒーですね」
猫娘「とっても希少なコーヒー豆なんですニャ。 ニャ」
神様「私もそれ飲みたい」
B夫「止めた方が良い。 それ猫のうん───」
猫娘「」ダッ
ガシッ
B夫「・・・・・・。あの・・・ 猫さんの鋭利な爪が喉に刺さりそうなんですが・・・」ブルブル
猫娘「ニートはニートらしく遠慮して生きるべきDEATHニャ。 ニャ」
一同「・・・・・・」
167
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:21:12 ID:zVkDyOjk
猫娘「はい、神様にはコーラですニャ。 ニャ」ドンッ
神様「あ、ありがとう。 猫娘ちゃん性格変わった? なんか、猫神に似てきたんだけど・・・」
猫娘「そんニャ〜 猫神様に似てるだなんて照れちゃうニャ〜。 ニャ」ポッ
神様「褒めてないよ? あと、コーラがバケツに入ってるんだけど・・・」
神使「そ、そう言えば猫神様はどちらにお出かけなのですか?」
猫娘「神宮の方に用事があると言っていましたニャ。 ニャ」
神様「神宮?」
猫娘「詳しい事は聞いていないですニャ。 ニャ」
神様「ま、しばらくはのんびり過ごしますか。 こんなクソ田舎でやる事なんか無いし」
猫娘「それが・・・ 明日、団体客の宿泊が入っているんですニャ。 ニャ」
神使「宿泊?」
168
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/24(土) 23:22:50 ID:zVkDyOjk
神様「旅館業にまで手を広げたのかよ」
猫娘「ペンションですニャ。 ニャ」
神様「同じだよ! っていうか、猫神がいないのに宿泊の予約なんか取るなよ」
猫娘「猫神様がいない期間は予約受付ストップしたはずなんですけどニャ〜。 ニャ」ギロッ
B夫「俺の完璧なシステムに問題は無い」
猫娘「さっきパソコン見たら予約が入っていたニャ。 ニャ」
神使「何人来るんですか?」
猫娘「5人ですニャ。 ニャ」
B夫「ふ〜ん」カタカタ カタカタ
神様「何々? ハッキングでもされた?」
猫娘「あんなにサーバー使ってるのに使えないシステムだニャ。 ニャ」ハァ
B夫「・・・・・・」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/25(日) 10:44:09 ID:pxFbjvIY
おつ
170
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/27(火) 02:14:54 ID:Ae9cy6RI
─── 夜・喫茶
神様「ふぃ〜 良いお湯だった」ホクホク
B夫「神ちゃん、お風呂長過ぎ」
神様「いや〜 風呂の中で爆睡しちゃってさぁ。 指フニャフニャになっちゃったよ」ホラ
B夫「ふやけたんじゃなくて老化じゃない?」
神様「・・・・・・。 表出る?」
B夫「うそうそ」
神様「ったく。 あれ、B夫だけ?」キョロキョロ
B夫「神使さんは泊まる部屋の掃除、猫さんは帰った」
神様「猫娘は相変わらずここに住んでないの?」
B夫「夜は仲間と一緒にいたいんだって」
神様「猫娘も神使扱いとはいえ、一応は神なんだから人の姿で過ごすべきなのになぁ〜」
B夫「猫神様がいるうちは良いんじゃない? 今しか出来ないんだから好きなようにさせてあげるべき」
171
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/27(火) 02:16:29 ID:Ae9cy6RI
神様「ほぉ〜 随分と大人な意見じゃん。 ちょっと見直したわ」
B夫「前に猫神様が言ってただけ」
神様「さいですか」
B夫「神ちゃんも飲む?」カランッ
神様「ウイスキーなんて大人だね〜」
B夫「アイスティーだけど」
神様「その分量、どう見てもウイスキーのロックだよね?」
B夫「雰囲気」
神様「へいへい。私はコーラで」
B夫「オッケ」
172
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/27(火) 02:17:20 ID:Ae9cy6RI
神様「で? 風呂上がりの乙女を待ち伏せして何の用? あっ、ちなみに私には心に決めた人がいるから」
B夫「大丈夫。 神ちゃんには1ミリも興味ない」
神様「そんな事言って〜 湯上がりの乙女の香りにクラックラでしょ」
B夫「年齢不詳の女の臭いに興味無し」
神様「よし、表行こう。 この一体をピンポイントで海に沈める」
B夫「冗談だって。 はい、コーラ」コトッ
神様「だからもっと入れろよ! こんなん一口じゃん!」
B夫「雰囲気を楽しむべき」
神様「ったく、で何の用だよ」
B夫「明日の客の件」
神様「あ〜 B夫のミスで予約受け付けたやつ?」
B夫「俺がミスするわけ無いじゃん」
神様「あ?」
173
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/27(火) 02:18:11 ID:Ae9cy6RI
B夫「システム上はネット予約受付が出来ないようになってる。 ただし、ある特定の場所からだけは予約可能」
神様「どういう意味?」
B夫「猫神さまが留守にするこのタイミングで、ここに来たいと思うのって誰だと思う?」
神様「?」
B夫「“神への冒涜計画”」
神様「・・・おい」
B夫「フェーズ2に移った」
神様「!?」
174
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/03/27(火) 02:19:15 ID:Ae9cy6RI
B夫「これ、明日来る予定の人達のリスト。 予約してきた端末から割り出した」ペラッ
神様「これは・・・ 中枢メンバー・・・ 本当なのか?」
B夫「何のためにオレがここまでのシステムを入れて調べてきたと思う?」
神様「・・・・・・」
B夫「どうする? 神ちゃん」
神様「決ってる」グビッ
B夫「そう言うと思った」フッ
神様「・・・・・・。 これ、コーラじゃなくてウイスキー・・・」ヒック
カランッ
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/01(日) 13:07:56 ID:lQhUIKsQ
乙乙
神ちゃんかわいい
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/01(日) 14:23:19 ID:maKtJ2Q2
ふう、追いついたぜ
前スレ全部読んできたよ
177
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:32:07 ID:Vup/HULg
=====
神使「神様、私達の旅を全部読んで下さったそうですよ?」
神様「へ〜 お礼に神使くんがさっき買ってきた偽コーラ上げる」
神使「流石にいらないと思いますよ? それ変な味しますし」
神様「知ってんならちゃんとしたコーラ買えよ!」ゲシゲシ
=====
178
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:33:23 ID:Vup/HULg
─── 翌日
神様「おはよ〜」トテトテ
猫娘「おはようございますニャ。 ニャ」
神使「もうお昼ですよ?」
神様「いや〜 昨日久しぶりに・・・ って、B夫はなんでまた床に倒れてるの?」
神使「それが・・・」
猫娘「昨日の夜、勝手にお店のお酒を開けて飲んだんですニャ。 ニャ」
神様「・・・・・・。 へ、へ〜 それは大変だね」
B夫「」ムクッ
179
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:34:59 ID:Vup/HULg
猫娘「もう起きたニャ。 ニャ」
神使「大丈夫ですか? B夫さん」
B夫「俺なんで殴られたの? 起きてここに来たらいきなりパンチされたんだけど」
神様「深い事は気にするな。 人間、過去を振り返ってはいけない」ポンッ
猫娘「B夫は邪魔だから早く自分の部屋に戻って欲しいですニャ。 ニャ」
B夫「朝ごはん食べてないんだけど」
神様「気にするな。 私も食べてないし、時間はすでに昼を回っている」
神使「猫娘さん、お泊まりのお客さんはいつ頃来られるのですか?」
猫娘「2便のフェリーなのでそろそろ来ると思いますニャ。 ニャ」
180
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:36:01 ID:Vup/HULg
神使「神様、失礼の無いように接客して下さいね」
神様「分かった。 ドアが開いたらチップ先払いで荷物持ってあげる」
神使「そういうのを止めて下さいと言っているんです」
B夫「来客センサーに反応。 後5メートル」
神様「よっしゃ! 5人だから1人1000円で5000円ゲット!!」タッタッタッ
神使「ちょ、神様!」
ウィーン
カランコロン
神様「いらっしゃ・・・ い・・・ ま・・・」
181
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:37:39 ID:Vup/HULg
黒ずくめ達「・・・・・・」ゾロゾロ
神様・B夫「黒いっ!」
猫娘「あニョ・・・」
神様「強盗?」
男「失礼だな。 予約している者だ」
猫娘「CCCさま・・・ ご一行ですかニャ? ニャ」
神使「CCC?」
B夫「カルチャーコンピニエンスクラブ?」
神様「ツダヤか! Tポイントくれ!」ゴソゴソ
神使「絶対違うと思います・・・」
B夫「CCCというか黒いKKK」
182
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:38:59 ID:Vup/HULg
男「部屋へ案内を」
猫娘「あっ、はいニャ。 その前にチェックインのサインをお願いしますニャ。 ニャ」
黒ずくめ女「私が書きます」サラサラ
猫娘「字がとっても上手ですニャ。 ニャ」
女「当然なのです」
神使「・・・・・・」
猫娘「ニャニャ? AAAさま・・・ ですかニャ? ニャ」
神様「CCCちゃうんかい」
黒女「わ、私達は謎の黒い集団。 名前も偽装なのです」
猫娘「それは、困るんですニャ・・・。 ニャ」
183
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:40:07 ID:Vup/HULg
神使「・・・・・・」ジー
女「わ、私の顔に何か付いていますか? それともあまりの可愛さに心を奪われましたか?」
神使「いえ、覆面なので顔は分かりませんが・・・」
神様「ねぇ、その衣装は既製品? それとも作ったの? その顔を覆ってる三角頭巾すごい格好いいんだけど」
女「これはもちろん私が手───」
男「ゴホン!」
女「・・・・・・」
男「取りあえず部屋に案内を」
B夫「俺が案内する。 こっち」テクテク
男「助かる」
ゾロゾロ
184
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/02(月) 03:43:00 ID:Vup/HULg
神使「神様、あの───」
神様「さぁ〜て、良い天気だし、私は少し寝ようかな」
猫娘「ニャニャ。さっき起きたばっかりだニャ。 ニャ」
神使「あの怪しさを絵に書いたような方達は放っておくんですか?」
神様「お客さんにちょっかい出すなんて事、私はしない。 しない、絶対」
神使「あんな奇抜な格好で面白そうな雰囲気の方達を、神様が無視するなんて珍しいですね」
神様「私だって成長するのだよ。 いつまでも子供じゃないんだ」フッ
神使「そうなんですか?」
神様「それでは、私は機を織って参ります」ペコリ
神使「はい?」
神様「機を織っている間は、決して部屋を覗かないで下さい」
猫娘「猫の恩返し・・・ニャ。 ニャ」
神様「鶴だよ! 爆睡するから部屋に入るなよ! ニャニャ!」トテトテ
神使「神様・・・」ハァ
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/05(木) 10:21:26 ID:zi1HvPtc
おつ
186
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:12:19 ID:wDz9h3v.
─── 数分後
猫娘「ニャニャ!? ニャ」
神使「どうされたんですか、猫娘さん」
猫娘「お客様にお出しするお茶が切れてますニャ。 ニャ」
神使「予備はないんですか?」
猫娘「うにゃ〜ん・・・ おかしいですニャ。 予備も空っぽですニャ。 ニャ」
B夫「そう言えば歯ブラシセットとかもなかった気がする」
猫娘「ニャ!? 先週B夫に買って来るように言ったニャ! ニャ」
B夫「そうだっけ?」
187
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:13:07 ID:wDz9h3v.
神使「私が買ってきましょうか?」
猫娘「本土まで行かないと買えないんですニャ。 ニャ」
神使「この島には売ってないんですか?」
B夫「この島をナメてもらっちゃ困る。 島内で買えるんだったらオレが買ってる」
猫娘「覚えてるじゃないかニャ! 今すぐフェリーに乗って買ってくるニャ。 ニャ」
B夫「オレ欲しいものがいっぱいあるから今日は戻らないよ? 秋葉も行きたいし」
猫娘「は? B夫何言ってんの?」
B夫「・・・・・・」
188
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:13:58 ID:wDz9h3v.
神使「わ、私が行ってきますよ。 こんな事くらいしかお手伝いできませんし」
B夫「俺より安心。 猫さんも一緒に行ったら? その方が早い」
神使「そうですね。 お茶の銘柄もあるでしょうし、猫娘さんも一緒に付いてきて頂けますか?」
猫娘「分かりましたニャ。 本当にB夫は使えないニャ! ニャ」
B夫「あっ、紅茶も昨日飲んだので最後だったから一緒に買ってきて」
猫娘「!? あの紅茶は、喫茶の商品用だニャーー!!」ダダッ
B夫「うわ! 猫さんタンマタンマ!!」
猫娘「一生寝てろニャ!!!!」ボコッ
B夫「うっ!」
バタリ
猫娘「ニャ」
神使「・・・・・・」
189
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:14:39 ID:wDz9h3v.
猫娘「それじゃ神使先生、行きましょうかニャ。 ニャ」ニコッ
神使「は、はい」
B夫「」
神使「B夫さんが動かないですが・・・ 大丈夫でしょうか?」
猫娘「急がないと、そろそろフェリーが来る時間ですニャ。 ニャ」
神使「で、では行きましょうか。 お留守番よろしく願いしますB夫さん」
B夫「」
190
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:15:27 ID:wDz9h3v.
─── フェリー乗り場
神使「あの猫娘さん、実はお話ししたい事がありまして・・・」
猫娘「神ちゃんさまと産廃ニートが何か企んでいる事ですかニャ? ニャ」
神使「気付いていたのですか!?」
猫娘「当然ですニャ。 ニャ」
神使「何を画策しているかお分かりになります?」
猫娘「そこまでは分からないですニャ、でも、あの黒ずくめの客に関係あると思いますニャ。 ニャ」
神使「KKK・・・ いや、AAAさん達でしたっけ?」
猫娘「CCCですニャ。 ニャ」
神使「まぁ、偽名でしょうが」
191
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:16:08 ID:wDz9h3v.
猫娘「ゴミニートの作ったシステムが間違えて予約を受け付ける事なんてあり得ないですニャ。 ニャ」
神使「そうなんですか?」
猫娘「クズニートは、性格は破綻してますけどパソコンの事に関しては絶対に手を抜かないですニャ。 ニャ」
神使「さっきから散々な言われようですが、信頼はしているんですね」
猫娘「人としては信頼してないですニャ。 ニャ」
神使「・・・・・・」
猫娘「神使先生も気付いていたのなら話は早いですニャ。 ニャ」
神使「と言いますと?」
192
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/07(土) 02:17:07 ID:wDz9h3v.
猫娘「ニャ〜ン ニャ〜ン」
神使「?」
猫達「ニャー ニャー」タッタッ
神使「猫さん?」
猫娘「猫美に猫太ですニャ。 ちゃんと神使先生にご挨拶をするですニャ。 ニャ」
猫達「ニャー」
神使「可愛いですね。 この猫さん達が何か?」
猫娘「猫美と猫太、お仕事ですニャ。 ニャ」
猫達「ニャ?」
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/08(日) 23:09:41 ID:gl9fWclk
おつ
194
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:18:57 ID:NY71VWjw
─── 数分後・神様寝室
B夫「・・・・・・」トントン
神様「機を織っておりますので決して覗かないで下さい」
B夫「百枚織るまで覗かない」
ガチャッ
神様「早いな。 ・・・っていうか、お前その顔どうしたの? めっちゃ腫れてるけど」
B夫「猫さんと戯れてた」
神様「そう・・・ 程々にしておけよ? で、犬ころと猫娘は?」キョロキョロ
B夫「島を出た」
神様「よし。 それじゃ、早速準備に取りかかるか」
B夫「オッケ」
195
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:20:18 ID:NY71VWjw
─── 1F・喫茶ねこまた
神様「でも、何で2人が島を出たって分かるの? カメラでも付けたの?」
B夫「二人にGPS発信器を仕掛けた。 どこにいるかはこの画面上のMAPに表示される」
神様「おいおい、海の上じゃん。 あいつら金無くて泳いでいったのか? まさか、海の上を歩いて!?」
B夫「普通に考えてフェリーでしょ。 結構なスピードで動いてるし」
神様「んだよ、もう少し乗っかって来いよ」
B夫「これで夕方までは神使さんと猫さんは帰ってこない」
神様「まぁ、さすがにあの二人には知られたくないしな」
B夫「神宮の闇を見せるわけにもいかないしね」
神様「神宮の闇・・・ か」
196
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:21:29 ID:NY71VWjw
─── 3F・黒ずくめ達の部屋(レセプションルーム)
神様「」トントン
女「は、機を織っておりますので決して覗かないで下さい」
神様「百枚織るまで覗かない」
ガチャッ
女「・・・・・・」
神様「こんにちは」トテトテ
B夫「失礼します」テクテク
黒ずくめ達「・・・・・・」
197
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:23:10 ID:NY71VWjw
神様「今宵は遠路遙々ご苦労」
男「まだ昼だが?」
神様「雰囲気。 そんな格好してるんだからせめて雰囲気だけでも夜を演出しようと・・・」
男「何か用事ですかな?」
神様「そっちが私達に用事があるんじゃないの?」
男「・・・・・・」
神様「そんなに警戒しなくて良いって。 私とB夫しかいないから」
男「私達の目的は承知していると?」
神様「無論。 “神宮の闇”の皆さん」ニヤッ
198
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:24:49 ID:NY71VWjw
─── 山道
猫娘「あのクソニート、私達に発信器を付けるなんて良い根性してるニャ。 ニャ」
神使「あんな小さな発信器が付けられているなんてよく分かりましたね」
猫娘「生ゴミニートのやる事なんて全部お見通しですニャ。 ニャ」
神使「しかし、あの猫さん達は大丈夫でしょうか?」
猫娘「大丈夫ですニャ。 ちゃんと本土でウロウロした後に最終のフェリーに乗って帰ってきますニャ。 ニャ」
神使「フェリーを使う猫さん達って凄いですね・・・」
猫娘「きっとB夫は、私達がフェリーに乗ったと思い込んでるはずニャ。 ニャ」
199
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:25:48 ID:NY71VWjw
─── 喫茶ねこまた・入り口
神使「神様もB夫さんも1階にはいないようですね」キョロキョロ
猫娘「ニャニャ! 神使先生、3階みて下さいニャ。 ニャ」
神使「カーテン越しに人影が・・・」
猫娘「レセプションルームですニャ。 ニャ」
神使「きっと神様達もあそこでしょうね。 取りあえず建物の中に入りましょうか」
猫娘「ダメですニャ。 ニャ」
神使「何故です?」
猫娘「B夫の侵入対策システムが動いているはずですニャ。 入ったら速攻バレますニャ。 ニャ」
神使「それは厄介ですね」
200
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/11(水) 06:27:02 ID:NY71VWjw
猫娘「神社の本殿に行きますニャ。 ニャ」
神使「本殿?」
猫娘「これでも神の端くれ、本殿の神体経由で中の様子を伺う事が出来ますニャ。 ニャ」
神使「しかし、こんな事で神力を使うまでもないような気が・・・」
猫娘「万が一、神ちゃんさまに何かあったらと思うと心配ですニャ・・・ ニャ」
神使「猫娘さん・・・」
猫娘「それに、猫神様からカスニートが不審な動きを見せたら神力行使の許可ももらっていますニャ。 ニャ」
神使「なるほど・・・ では、本殿に行きましょうか」
猫娘「ニャ。 ニャ」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/11(水) 09:40:02 ID:QGvYuV1E
期待
ニャ
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/11(水) 22:48:14 ID:Sx9rvh56
おつ
203
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/17(火) 04:10:55 ID:MXJ4fQdQ
─── 本殿
ギィー
ニャ〜ン
神使「おや、猫さんがいますね」
猫娘「猫助ニャ! 本殿に勝手に入ったらダメって言ったはずニャ! ニャ」
ニャ〜ン
猫娘「全く、猫助は言う事聞かない子ニャ。 ニャ」
神使「まぁまぁ、きっと本殿は居心地が良いのではないんですか?」
猫娘「猫を甘やかすと付け上がるだけですニャ。 ニャ」
神使「それを猫娘さんが言うのもどうかと思うのですが・・・」
猫娘「ほら、邪魔だから隅の方で大人しく丸くなってるニャ。 ニャ」
ニャ〜ン テクテク
204
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/17(火) 04:12:01 ID:MXJ4fQdQ
猫娘「さてと、ご神体の神力もたっぷりありますニャ。 ニャ」
神使「ご立派なご神体ですね」
猫娘「神使先生、私の肩に手を置いて下さいニャ。 ニャ」
神使「これでよろしいですか?」ソッ
猫娘「私、神としての力は弱いので声しか聞くことが出来ないのですが許して下さいニャ。 ニャ」
神使「十分です」
猫娘「ニャ。 それでは中の様子を覗きますニャ。 ニャ」
〜〜〜〜
〜〜〜
〜〜
205
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/17(火) 04:12:57 ID:MXJ4fQdQ
─── レセプションルーム内
男「これを見てもらいたい」カサッ
神様「白い粉? 片栗粉?」
B夫「いや、粒子が大きくてサラサラしてる。 塩?」
男「これはとある工場で試作させた物」
神様「なめても大丈夫?」
男「少量でも効果があるのでほんの少しで」
神様「どれどれ」ペロッ
B夫「オレも」ペロッ
神様「あっ! これって」
206
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/17(火) 04:14:50 ID:MXJ4fQdQ
男「作るのに苦労したよ。 純度を高くする精製が面倒でね。 そして、これを見てもらいたい」ペラッ
神様「白い紙切れじゃん」
B夫「和紙っぽいけど・・・ まさか!」クンクン
男「気付いたかな?」
B夫「これ、もしかしてさっきの粉を紙に練り込んだ?」
男「そう、しかも水溶性だ」
神様「粉を紙に練り込んでどうすんの?」
男「完成品を見た方が早いだろう」スッ
207
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/04/17(火) 04:16:57 ID:MXJ4fQdQ
神様「これ、神社で配ってる紙製のお札(ふだ)・・・ って、まさか!」
男「一見すると普通の札だけど、水に溶かすとさっきの粉が溶け出して・・・」チャポン
シュワシュワ
神様「溶けた!」
B夫「これは面白い」
男「どうかな? 新しい“大麻”の出来は」
〜〜
〜〜〜
〜〜〜〜
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