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女「好きになった方が負けなのかもしれない」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:15:35 q1JeX6Cw
夜、男の家

女「お邪魔します」

母「いらっしゃい。またお仕事の帰りに寄ってくれたの?」

女「はいおばさん。あ、これお土産です」

母「いつもありがとうね。……きっと、男も喜んでいると思うわ」

女「……」

母「……ああ、またぼんやりしてたわ。ほら、上がって下さいな」

女「はい」スタ、スタ


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:17:51 q1JeX6Cw
母「それじゃあ、私はリビングに居るから」スタ、スタ

女「はい」

女「……こんばんは、男」ニコ

女「あれから、もう三年かぁ」

女「……」

女「あ、そういえばパーマかけたんだよ、私」

女「職場でも評判良いんだから! ふふ、見たいでしょ!」

女「……」

女「ねえ、男」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:26:54 q1JeX6Cw
女「……ねえ、そろそろ部屋から出よう?」

扉「……」

女「もう三年だよ? いい加減外に出てさ、また遊んだりしようよ」

扉「……」

女「男は大学だって出てるんだからさ、就職先だって沢山あるって」

扉「……」

女「ほら、私のパーマだってみたいでしょ? 出ておいで?」ニコ


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:31:24 q1JeX6Cw
扉「……パーマか」ボソ

女「ッ! うん! パーマだよ! ほら、鍵を開けてみてごらん」

扉「……パーマかぁ……ふッ」

女「……え」

扉「……」シーン

女「え、ちょ! なにそれ!? パーマだからなにさ!!」

扉「……」

女「パーマだからなに!? おい! 文句あるの!? なんだよ!! おいコラ!!」ドンドン!


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:32:46 q1JeX6Cw
居間

弟「おいおい、また兄ちゃんの部屋の前で女さん暴れてるぞ」

母「元気があるのねぇ」

弟「元気って、なんか部屋の扉ぶち破りそうな勢いだけど」

母「男の心の扉も開けてくれると良いわねぇ」

弟「……いやいやいや。別に上手くないから、それ」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:41:43 q1JeX6Cw
翌日、夜、男の家2階

女「またきたよ、男」

扉「……」

女「昨日は怒鳴ってごめんね。ほら、仕事でストレス溜まっててさ」

扉「……」

女「お詫びにほら、男の好きだったあれ買ってきたよ。なんかトランプみたいなやつ」

扉「……遊戯王?」ボソ

女「そうそう! ほら、5枚入りのやつだよ。出ておいで、一緒に開けようじゃないか」

扉「……」ガタ


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:42:32 q1JeX6Cw
女「ッ! ほら、鍵を開けなよ。美味しいお菓子もあるからさ、食べながら一緒に開けよう」ニコ

扉「……扉の下」ボソ

女「え?」

扉「扉の下の隙間から差込んでみて」ボソ

女「あ、うん。はい」スー

扉「……」シーン

女「え……えぇ!? ちょ、え!? 開けてよ!」

扉「……」

女「開けろ! おい!! 開けろこら!! 持ち逃げかよ!!」ドンドン!


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/12(金) 22:47:13 q1JeX6Cw
居間

弟「でっけー声だよな、女さん」

母「胸も大きければ、男は扉を開けるかもね」

弟「……うん、上手いとかじゃなくてそれただの悪口だぜ」

母「なに言ってるの? 胸って、バストのことよ?」

弟「ああ、そっちか……いやいやいや、だからそれただの悪口だぜ」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/15(月) 15:40:01 /itSRQXw
おしっこ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/15(月) 15:40:51 /itSRQXw
失礼、誤爆した


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/20(土) 16:56:00 xFLVCk2E
どこに書き込もうとしたんだ…
支援


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