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女「好きになった方が負けなのかもしれない」
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夜、男の家
女「お邪魔します」
母「いらっしゃい。またお仕事の帰りに寄ってくれたの?」
女「はいおばさん。あ、これお土産です」
母「いつもありがとうね。……きっと、男も喜んでいると思うわ」
女「……」
母「……ああ、またぼんやりしてたわ。ほら、上がって下さいな」
女「はい」スタ、スタ
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母「それじゃあ、私はリビングに居るから」スタ、スタ
女「はい」
女「……こんばんは、男」ニコ
女「あれから、もう三年かぁ」
女「……」
女「あ、そういえばパーマかけたんだよ、私」
女「職場でも評判良いんだから! ふふ、見たいでしょ!」
女「……」
女「ねえ、男」
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女「……ねえ、そろそろ部屋から出よう?」
扉「……」
女「もう三年だよ? いい加減外に出てさ、また遊んだりしようよ」
扉「……」
女「男は大学だって出てるんだからさ、就職先だって沢山あるって」
扉「……」
女「ほら、私のパーマだってみたいでしょ? 出ておいで?」ニコ
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扉「……パーマか」ボソ
女「ッ! うん! パーマだよ! ほら、鍵を開けてみてごらん」
扉「……パーマかぁ……ふッ」
女「……え」
扉「……」シーン
女「え、ちょ! なにそれ!? パーマだからなにさ!!」
扉「……」
女「パーマだからなに!? おい! 文句あるの!? なんだよ!! おいコラ!!」ドンドン!
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居間
弟「おいおい、また兄ちゃんの部屋の前で女さん暴れてるぞ」
母「元気があるのねぇ」
弟「元気って、なんか部屋の扉ぶち破りそうな勢いだけど」
母「男の心の扉も開けてくれると良いわねぇ」
弟「……いやいやいや。別に上手くないから、それ」
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翌日、夜、男の家2階
女「またきたよ、男」
扉「……」
女「昨日は怒鳴ってごめんね。ほら、仕事でストレス溜まっててさ」
扉「……」
女「お詫びにほら、男の好きだったあれ買ってきたよ。なんかトランプみたいなやつ」
扉「……遊戯王?」ボソ
女「そうそう! ほら、5枚入りのやつだよ。出ておいで、一緒に開けようじゃないか」
扉「……」ガタ
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女「ッ! ほら、鍵を開けなよ。美味しいお菓子もあるからさ、食べながら一緒に開けよう」ニコ
扉「……扉の下」ボソ
女「え?」
扉「扉の下の隙間から差込んでみて」ボソ
女「あ、うん。はい」スー
扉「……」シーン
女「え……えぇ!? ちょ、え!? 開けてよ!」
扉「……」
女「開けろ! おい!! 開けろこら!! 持ち逃げかよ!!」ドンドン!
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居間
弟「でっけー声だよな、女さん」
母「胸も大きければ、男は扉を開けるかもね」
弟「……うん、上手いとかじゃなくてそれただの悪口だぜ」
母「なに言ってるの? 胸って、バストのことよ?」
弟「ああ、そっちか……いやいやいや、だからそれただの悪口だぜ」
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おしっこ
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失礼、誤爆した
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どこに書き込もうとしたんだ…
支援
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