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勇者「あんかでまおうをたおすぞー!」

1 ◆a/tW8MMSD.:2017/02/19(日) 20:20:55 ID:Gv5TCJ5Y
勇者「まおうたいじに出発だー!」


お前ら「ちょっ! 待て待て待て! その前にやることがあるだろ!?」


勇者「あ、お前らさん……んー? そんなのあったっけ?」


お前ら「いや、あるだろ……! 大事なことが! 冒険に出発する前にやるべきことがさ!」


勇者「えー……? ぜんぜんわかんないよー、お前らさんおしえてー」


お前ら「いや……まずは>>2しないと駄目だろうが……」

250 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/13(月) 03:54:29 ID:qy09BuXk
お前ら(聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった)プルプル


女僧侶「ううっ……つい口が滑って……」


女魔法使い「たまにお馬鹿だよね、僧侶は」


女僧侶「ああっ……魔法使いさんに言われたらおしまいです……」


女魔法使い「どういう意味よ、それー!」


お前ら「ハッハッハッ、まあまあ落ち着いて! ところで年齢と出身地が同じだけど……二人は幼なじみか何かなのかな?」


女僧侶「あっ……そ、そうなんです! 実は私達幼馴染で……」


女魔法使い「そうそう、小さい頃から僧侶とは一緒なんだよ! ねー、僧侶!」


女僧侶「はいっ、一緒に呪文の特訓とかしました!」

251 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/13(月) 04:00:56 ID:qy09BuXk
お前ら(なるほど……二人は古くからの幼馴染で……おまけにここ、三の村出身だったのか……)


お前ら(小さい頃から仲が良いようで、うーむ……尊い…………」


女僧侶「えっ?」


お前ら「あっ! ああ! 何でもないよ! うん! 何でも!」


お前ら(ヤバイヤバイ、口から漏れてた……興奮を抑えろ……俺……フーフーフー……)


お前ら(…………………………よしっ)


お前ら「そうだ、女魔法使いさんは攻撃呪文を使えるようでしたけど……」


お前ら「女僧侶さんも……やっぱり呪文を使えるんですか? 僧侶だし……回復呪文とか」


女僧侶「はいっ! 回復呪文は一通り使えますよ! 攻撃力を上げたり……防御力を上げたりもできます!」


お前ら「へぇ……凄いですね」

252 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/13(月) 04:07:13 ID:qy09BuXk
女魔法使い「僧侶は人一倍努力してたからね」


女魔法使い「あたしも人一倍努力はして来たけど……この始末だよ……あははは」


女僧侶「魔法使いさんは後は力を抑え込むだけなんですから! 大丈夫ですよ!」


女魔法使い「そうだね……頑張らないと」


お前ら(なるほどなるほど、まさに攻めの女魔法使いさん、守りの女僧侶さんって感じなんだなぁ)


お前ら(うん、こりゃ戦闘がグッと楽になりそうだ……)

253 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/13(月) 16:10:00 ID:qy09BuXk
勇者「モグモグモグモグ……」


お前ら(それにしても……一心不乱に食べてるな……勇者の奴……)


お前ら(こんな可愛い子がスリーサイズ暴露したんだから少しは反応しろっての……)


お前ら(さーて……彼女達の事を多少は知ることができたが……この後はどうしようか……)


お前ら(γ洞窟目指して……一気にβ森へ突入するか……? 洞窟の場所が全く分かってないけど)


お前ら(そもそも、魔王を今の俺達で倒せるのか……それすらも分からないし……何か色々と情報が足りない気もするけど)


お前ら(うーん……>>255するか……)

254以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/13(月) 16:17:28 ID:lsJ5cgBc
加速

255以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/13(月) 17:35:17 ID:Tg2s5nV2
魔王について情報収集

256 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/14(火) 22:42:34 ID:jWuPE9G6
お前ら(魔王について……俺達は知らなさすぎる……旅立つ前にそこらへんの情報収集をするべきだな)


お前ら(俺は……戦闘では役に立てない……だからこれくらいはしなくっちゃな!)


お前ら「女魔法使いさん! 女僧侶さん! 勇者の事、任せて良いですか?」


女僧侶「えっ? い、いいですけど……」


女魔法使い「お前らさんはどうするの?」


お前ら「ちょっと情報収集を! 少ししたら戻ってくるので待っててください!」ドスドスドス


ガチャッ バタンッ


女魔法使い「……行っちゃった」


勇者「いっふぇらっふぁーい!」モグモグ

257 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/15(水) 14:46:28 ID:0pJtv0MQ
お前ら「…………ハァ」


お前ら(と……勢いよく飛び出して来たものの……どうしようか)


お前ら(やっぱり情報収集って言ったら……道行く人に聞き込みだよなあ)


お前ら(ホントは見知らぬ人に話しかけたくはないが……そうも言ってられん……)


お前ら「……よしっ! コミュ症克服もかねて……頑張りますか」


お前ら(……できるだけ優しそうな人に聞こ)

258 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/15(水) 22:43:20 ID:0pJtv0MQ
───
──


主婦「魔王?」


お前ら「はいっ、魔王の弱点とか知りませんか? 苦手な属性とか! 使ってくる呪文とか特技とか! 後、γ洞窟って具体的にβ森のどこら辺にあるんですか!? γ洞窟の魔物はβ森の魔物より強いんですよね? そいつら相手ならどんな装備で行った方がいいですか? というか物理攻撃とか魔法とか通用しますよね? 反射能力がある敵とかいませんよね? 回復アイテムはどれくらい持っていけば事足りますか? 通用する武器とか防具とかも知りたいです! 僕弱いので! そもそも魔王の容姿っていったいどんな姿なんですか? 引き連れてる側近はいったいどれくらいの強さなんです?」


主婦「いや、知らないねえ」キッパリ


お前ら「そ、そうですか……」


主婦「それじゃ、洗濯があるから失礼するよ」スタスタ


お前ら「……………………………………」


お前ら(駄目だっ!! 何の情報も入って来ねえ!!)

259 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/16(木) 21:52:34 ID:XrV2iHJw
お前ら(第一そこら辺の主婦とかに聞いたって分かるわけがないよな……)


お前ら(ハァ……少し休憩するか……)ドサッ


お前ら(…………魔王)


お前ら(およそ100年くらい前……魔物達は突然、俺達の世界に現れたらしい)


お前ら(何で魔物が現れたのか……何処から魔物はやって来たのか……それは未だに分かっていない)


お前ら(ただ、その頃から……魔物を統べる王、魔王という存在が……人間達の間で広まったそうだ)


お前ら(二の村へ責めようとした魔物の軍勢も……恐らく魔王が仕向けた物なんだろうな)

260 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/16(木) 22:54:19 ID:XrV2iHJw
お前ら(ただ……一つだけ謎がある)


お前ら(その肝心の魔王の姿を……誰も見たことがないんだよな、確か)


お前ら(これだけ名を轟かせて……人類が勇者という最終兵器を作り出すまでに至った存在だっていうのに……)


お前ら(魔王は……100年くらい前から未だに俺達、人類の前に姿を現したことはないらしい……)


お前ら(やっぱり……改めて振り替えると……色々と謎の多い存在だよな、魔王って……)


お前ら(魔王城はγ洞窟の奥にあるらしいけど……そもそも魔王って……ホントに存在するのかな?)


お前ら(……もしかしてUFOとかそういう系の奴だったり?)


お前ら(いや……ないないっ、もう宿屋へ戻ろう……これ以上続けても無理そうだ)

261 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/17(金) 22:41:50 ID:vCbgxIHc
───
──



お前ら「戻りました〜」


女魔法使い「おかえりー、お前らさん」


女魔法使い「それでどうだった? 情報収集とやらは」


お前ら「ハハハ……全然駄目だったよ……」


女魔法使い「そっかー」


勇者「ごちそうさまー!」


女僧侶「ちゃんとごちそうさまが言えて偉いです! 勇者くん!」


勇者「えへへー」

262 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/17(金) 22:46:36 ID:vCbgxIHc
お前ら(勇者も朝食を食べ終わったみたいだ)


女魔法使い「それでさ、お前らさん……あたし達、今日どうするの?」


女魔法使い「やっぱり魔王のところに向かうの?」


お前ら「そ、そうだな……」


お前ら(魔王の情報は何も得ることができなかったし……このまま行くのは不安ではある……)


お前ら(でも、魔王を倒さないことには始まらない……ホントに魔王城があるのかすら分からないが……あると噂のγ洞窟を目指すか?)


お前ら(まあ……γ洞窟の場所すら分からないんだが……さて、どうするかな)


お前ら「……よし、>>264だ」

263以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/18(土) 01:23:19 ID:wCca/S9U
勇者の勘にまかせて進んでみる

264以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/18(土) 01:33:15 ID:GLmoKqwM
お粥占いだ

265 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 10:03:07 ID:nDMLvGOs
お前ら「……よし、お粥占いだ」


女魔法使い「お粥……」


女僧侶「占い……?」


勇者「なにそれー?」


お前ら「ズバリ、お粥占いとは! お粥にカビを生えさせて……そのカビの場所や色!生え具合によって占う……古来から伝わる由緒正しき占いである!」


女魔法使い「へえ〜、そんな占いがあるんだ、全然知らなかった……」


勇者「ぼくもー」


お前ら「そうだろうそうだろう?」

266 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 10:09:47 ID:nDMLvGOs
女僧侶「でもお前らさん……カビの生えたお粥なんて……今持ってるんですか?」


お前ら「いや、これから作ろうかと思ってて……」


女僧侶「こ、これから……ですか? それって……お粥にカビが生えるのにどれくらい掛かるんです?」


お前ら「えーっと……確か二ヶ月くらいだったかな?」


女魔法使い「二ヶ月って結構時間空くね、そんなにのんびりしてて大丈夫なの?」


お前ら「でも……俺が知ってる占いなんてこれくらいしかないしなあ……」


女魔法使い(逆に……何でそんなコアな占いしか知らないのかは……何となく聞いてはいけない気がする)

267 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 10:31:34 ID:nDMLvGOs
女僧侶「あのー……そもそも何で占いなんです?」


女僧侶「何か……分からないことでもあるんですか? もし良ければ、神に懺悔します?」


お前ら「ざ、懺悔はいいや……実はこれからの行く先が決められなくてさ……」


お前ら「自分じゃどうも決められる気がしなくて……そこで占いに頼ろうかと」


女魔法使い「いやいや……そこで占いに頼っちゃ駄目でしょ? お前らさん」


お前ら「え?」


女僧侶「そうですよっ、分からないことがあるのなら一人で抱え込まずに……遠慮無く私達に相談してくださいっ」


女僧侶「その為の仲間なんですから」


お前ら「お、女僧侶さん……」

268 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 12:40:33 ID:SHfGuVBM
お前ら(そうだ……今の俺には……仲間がいる!)


お前ら(今までは相談なんぞ無理な話だったが……今は相談相手になってくれる仲間が2人もいる! それも女性だ!)


お前ら(カウンセラーは女性が多いイメージ! 相談するにはもってこいだ!)


お前ら(なるほど! 頼もしい事この上ない!)


お前ら「じゃあ……二人にちょっと少し相談があるんですけど……」


女僧侶「はいっ、何でしょうか?」


お前ら「実は……」


───
──


269 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 23:17:31 ID:nDMLvGOs
女魔法使い「γ洞窟に魔王城……かー」


お前ら「二人はγ洞窟を知ってるの?」


女僧侶「いえっ……私達はここ、三の村出身なのでβ森へはモンスターの素材目当てでよく足を運ぶんですけど……」


女僧侶「そんな洞窟は見たこともないです……」


お前ら「そっか……」


女魔法使い「ねえ、僧侶……もしかしてあそこにあるんじゃない? γ洞窟」


女僧侶「あそこと言うのは……?」


女魔法使い「ほらっ……あそこだよ、β森の中でも誰も入りたがらない場所」


女僧侶「……奥地、ですか」


お前ら「その……奥地と言うのは?」

270 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 23:30:15 ID:nDMLvGOs
女僧侶「β森には誰も入らない場所があります……それが奥地と呼ばれる場所です」


女僧侶「β森の魔物は奥へ進むば進むほど強くなっていくんですが……ある地点から……その強さが何倍にも膨れ上がるんです」


女僧侶「その強さは……冒険者が20人束になっても敵わないとされています……」


女魔法使い「そのあまりの強さに冒険者達の間じゃ、奥地へ入るのは自殺行為だっ! て言われてるほどさ」


お前ら「そんなに強いんですか……」


女魔法使い「うんっ……でもさ、そこにならあるかもしれないよ? γ洞窟って奴」


女魔法使い「なんせ奥地は全く開拓されてない……言ってみれば未開の地だからね」


お前ら「奥地か……」

271 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 23:38:05 ID:nDMLvGOs
女魔法使い「でも……ぶっちゃけこの四人で行くのは自殺行為だと思うよ」


女僧侶「そうですね……β森の魔物は奥地じゃなくても充分、驚異になる強さです」


女僧侶「入ったばかりの地点にいる魔物なら……私達二人でもこれまで狩れてきましたが……」


女僧侶「奥地となると話は別です……私達の力が通用するかどうかも……分かりません……」


女魔法使い「行くって言うなら……あたし達もそれなりの覚悟を決めるけど……どうする?お前らさん」


お前ら「………………………………」


お前ら(β森の奥地にもしかしたらγ洞窟があるかもしれないが……奥地の魔物はめちゃくちゃ強いらしい……)


お前ら(絶対魔物殺すマンの勇者がいるにしても……なかなかに厳しい戦いになりそうだ……)


お前ら(さて、どうするか…………)

272 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/18(土) 23:42:37 ID:nDMLvGOs
お前ら(よくよく考えてみると……奥に進むほど魔物の強さが上がっていくことに違和感を覚える……)


お前ら(何故強さが上がっていくのか……?)


お前ら(それは……ひょっとしたら……奥地のさらに奥に……何か……魔物達にとって守らなければならないものがあるからじゃ……?)


お前ら(…………考えすぎかな)


お前ら(何にしても……これからのことを決めないと……奥地に行ってみるか否か……)


お前ら(……………………………………よしっ)


お前ら「決めた、>>274しよう」

273以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/18(土) 23:59:23 ID:IN5VHkQY
強さじゃなくて魔物の数が多くなる場所とかもないか確認
流石にそんな急激に進むのが難しくなるなら別ルートもあると思う

274以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/19(日) 12:14:48 ID:Z2YaHNME
女性陣には勇者の護衛とサポートをしてもらい、奥地の手前まで行くと

275 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/19(日) 23:38:32 ID:D0T3SUr6
お前ら「決めた、とりあえず……奥地の手前まで行くとしましょう……現状、俺達がどこまで通用するのかを確かめます」


お前ら「そして……女魔法使いさん達には……勇者の護衛とサポートをして貰いたいです」


女魔法使い「あたし達が勇者くんのサポート?」


女僧侶「ゆ、勇者くんってそんなに強いんですか?」


お前ら「はいっ、対魔物においては……多分無敵だと思います」


勇者「なんたって、ぼくはゆうしゃだからね!」


女魔法使い「へえ……そこまで太鼓判を押されると……見てみたくなるなあ……」


お前ら「何にせよ出発することに変わりはないので……準備の方をよろしくです」


女魔法使い「りょーかいっ!」


女僧侶「わ、分かりました!」

276 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/20(月) 23:23:38 ID:VmCd63hE
───
──


お前ら「それじゃあ……β森へ出発しましょうか!」


女魔法使い「おー!」


女僧侶「頑張りましょうね! 勇者くん!」


勇者「うん! まかせて!」


お前ら「……………………………………」


女僧侶「……? お前らさん?」


お前ら「ごめん、β森への案内……お願いします……道が分からないです」


女僧侶「わ、分かりました!」


女魔法使い「……しまらないなあ」

277 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 01:06:53 ID:iEKZ.6Ak
女魔法使い「着いたよー! ここがβ森だ!」


勇者「わー、森だー森だー」


女魔法使い「あはは、そりゃ森だしね」


モブ戦士「……………!」


モブ魔法使い「………!……………!」



お前ら「強そうな冒険者がそこら辺にチラホラいるな……」キョロキョロ


女僧侶「皆さんβ森に入る準備をしているようですね」


女僧侶「恐らく……ほぼ全員がここの魔物から取れる素材が目当てでしょう、今現在……中で魔物と戦っている冒険者もいるはずです」


お前ら「へえ……」


お前ら(素材が高く売れると言っても危険な場所だから人っ毛は少ないと思ってたけど……案外冒険者の間じゃ結構メジャーな場所なのかな)

278 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 13:23:23 ID:/G6qWc4.
勇者「お前らさん! はやくはいろうよ!」


女魔法使い「よし……行こっか!」


女僧侶「回復は任せてください!」


お前ら「お、おうっ……」


お前ら(……何か凄く緊張してきた、大丈夫かな? 俺)


お前ら(……遺書、書いとけば良かったかも)

279 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 22:34:16 ID:iEKZ.6Ak
─β森─


勇者「ふんふんふんふふーん♪」


お前ら「森だから随分と薄暗いな……それにジメジメしてる……人間からしたら最悪の環境だ……」キョロキョロ


女魔法使い「絶対に油断しちゃダメだよ、森に一歩でも入ったからには……あたし達は魔物の餌なんだ」


女魔法使い「魔物がいつ、何処から襲ってくるか分からないからね」


お前ら「あ、ああ……!」


お前ら(こええ……できれば1体も出会さないで欲しい……)


ガサッ! ガサガサ!


お前ら「っ!? な、何だ!?」


女僧侶「何かそこの茂みにいます! 皆さん!油断しないで!」

280 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 22:43:15 ID:iEKZ.6Ak
女魔法使い「……」スッ


勇者「……」チャキッ


お前ら(な、何だ……何が出るって言うんだ……)


(≡・x・≡)「……」ガサガサッ


お前ら「な、何だ……子猫か……」


お前ら「よしよし、どうしたんだ? 迷子か?」スタスタ


勇者「お前らさん! ちかづいちゃだめ!」


お前ら「え? 何言ってんだよ勇者……」


(〓◎ж◎〓)「キシャァァァァァァッ!!!!!」バッ


お前ら「えっ」

281 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 22:52:33 ID:iEKZ.6Ak
女魔法使い「このっ……! ファイアアアアッ!!!!!」ボオオオオオオオッ!!!!


お前ら「あっつッ!!」ビクッ


(〓●ж●〓)「キシャァァァァァァッ!!!!!」ボオオッ


(〓〇ж〇〓)「ァァ……ァァッ……!」メラメラメラメラ


シュウウウウウン……


お前ら「ハア……ハア……な、何が起こったんだ……?」ズキンズキン

282 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 22:58:06 ID:iEKZ.6Ak
女魔法使い「お前らさんのバカ! 安易に近づいたら駄目でしょっ!」


お前ら「……えっ?」ズキンズキン


女魔法使い「あいつはああやってか弱い動物とかに擬態して……敵を欺いて補食する魔物なの!」


女魔法使い「お前らさん、危うく食われかけたんだよ!」


お前ら「そ、そうだったのか……ごめん……」ズキンズキン


女魔法使い「まあ……あたしも偉そうに言える立場じゃないけどさ……火傷負わせちゃったし……」


お前ら「火傷……?」チラッ


そう言って自分の体を見てみると……
所々皮膚が焼き溶けていた、俺は一種のグロ画像と化していたのだ

283 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 23:04:55 ID:iEKZ.6Ak
お前ら「っ!!!!!!!」


痛みは自覚した途端にやって来る


お前ら「ああああああっ!! あぐっ!! ぐぎゃぁぁあぁぁぁあああっ!!!!」バタバタ


勇者「わっ」


女魔法使い「お、お前らさん! 落ち着いて!!」


お前ら「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!! あがああああああああああああああああっ!!!!!!」ジタバタジタバタ


女魔法使いさんが何か言っているが………まるで耳に入らない、痛い、全身が焼けるように痛い、声を上げないと我慢できない、このままじゃ死……


女僧侶「瞬間治癒っ!」パアアアアア


お前ら「あああああああああ…………あぁ?」


お前ら「痛みが……引いた……?」

284 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/21(火) 23:15:06 ID:iEKZ.6Ak
お前ら「お、俺の皮膚は!? あ、あれ……何ともない……」


女僧侶「安心してください、治癒魔法を掛けました……もう大丈夫です」


お前ら「治癒……魔法……」


お前ら「あ……ああ……助かった……」ヘナヘナ


女魔法使い「ご、ごめんなさいお前らさん! 咄嗟の事であたし……また気合いが入りすぎちゃったみたいで……」


お前ら「気合いが入りすぎたって……その気合いでこっちは危うく死にかけたよ……」


女魔法使い「本当にごめんなさいっ……」


お前ら(あれが問題の威力調整ができない魔法か……本来なら怒るところなんだろうけど……一応助けられた側だし……何て返そうかな……)


お前ら「>>286

285以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/21(火) 23:16:51 ID:In1tgcdw
少しずつ調整できるようになればいいよ

286以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/21(火) 23:47:20 ID:1CIgucTI


287以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/22(水) 00:52:41 ID:h8O9r6Y.
やさしいな

288 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/23(木) 01:35:24 ID:gVwItPSs
お前ら「少しずつ調整できるようになればいいよ」


お前ら「女魔法使いさんは俺を助けようとしてくれたんだ、そんな頭下げて謝らないでください……」


女魔法使い「お前らさん……ありがとう……」


お前ら「それより女僧侶さん……さっきの魔法は……」


女僧侶「あっ、はいっ! 瞬間治癒って魔法です、どんな怪我だって一瞬で治っちゃいます」


お前ら「す、凄い……! そんな魔法を覚えてたんですね!」


女僧侶「魔法使いさんの為に一生懸命覚えたんです、魔法使いさんは魔法が制御できなくて故障がちでしたから……」


女僧侶「少しでも力になりたいと思って……それで……」

289 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/23(木) 01:46:05 ID:gVwItPSs
女魔法使い「僧侶にはホント感謝してるよ! それでさ……もっかい治癒魔法、お願いして良い?」スッ


お前ら「っ!? 女魔法使いさん……! その腕は……!」


女魔法使い「あはは、魔法が強すぎて杖を持つ腕がよくこうなっちゃうんだ……」


女魔法使い「もう慣れっこだけどね……」


お前ら(俺よりは酷くないが……それでもかなり深刻な火傷だ……普通にグロ画像だよコレ……)


お前ら(とてつもなく痛いだろうに……声も上げないなんて……何て強い人なんだろう……)


女僧侶「行きます!瞬間治癒っ!」パアアアアア


女魔法使い「……ふぅ、ありがとう僧侶!」


女僧侶「どういたしまして!」

290以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/23(木) 01:55:03 ID:K85fUI0k
安価を基に内容書くの大変だと思うけど、頑張って下さい いつも楽しみにしてます

291 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/23(木) 16:46:46 ID:gVwItPSs
お前ら「その……女魔法使いさん……すいません……俺の為にそんな怪我をさせてしまって……」


女魔法使い「あー! いいのいいの! 謝らなきゃいけないのはこっちの方だよ……本当にごめんっ……」


お前ら「いや……俺が不用意に魔物へ近づかなければ……あんなことには……」


女魔法使い「いや……あたしがちゃんと魔法の強さを制御できてればあんなことには……」


勇者「ねえねえ! なんかよくわかんないけど、ふたりでいっしょにごめんなさいしたらいいんじゃない?」


勇者「こうごにごめんなさいしても……ぜんぜんいみないよ!」


女魔法使い「勇者くん……」


お前ら「そうだな……じゃあ、女魔法使いさん……」


女魔法使い「うん、お前らさん……」

292 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/23(木) 16:56:50 ID:gVwItPSs
お前ら 女魔法使い「ごめんなさいっ!」


お前ら「……これで、チャラ?」


女魔法使い「うん、このお話はおしまい……だねっ」


お前ら「えーっと……その……これからもよろしくお願いします」


女魔法使い「あっ、こちらこそ……」


お前ら「…………………………………………」


女魔法使い「…………………………………………」

293 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/23(木) 16:58:54 ID:gVwItPSs
お前ら「………………………………ぷっ」


女魔法使い「クスクス……何か、おかしいねっ」


お前ら「……ですね」


女僧侶「フフッ……それじゃあ……早く先に進むよ、お前らさん!」


女僧侶「いつまでもこんなところで立ち止まってたら危ないからね!」スタスタ


お前ら「ですね! 目指せ奥地!」スタスタ


勇者「おー!」


女僧侶(仲違いが起こるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたけど……何とかなって良かった…)


女僧侶(仮にもあんなことになったのに……お前らさんって器が大きい人なんだなぁ……)

294以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/24(金) 04:13:33 ID:.k9fgn/o
https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/

295 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/24(金) 22:21:20 ID:8DgY5xz.
───
──



勇者「もりもりもり〜♪」


お前ら「お、奥地とやらは……まだですか? つ、疲れた……」ゼエゼエ


女僧侶「後ちょっとのはずです! 頑張ってください! お前らさん!」


お前ら「はぁ……休憩したいけど……その最中にさっきのような魔物に襲われると思うと……おちおち休憩もできませんね……」


女魔法使い「うん、さっきの魔物はかなりでかかったね! 久しぶりの大物だったよ!」


お前ら(そのでかくて恐ろしい魔物を馬鹿でかい火球一発で倒してしまう女魔法使いさんも……怖いっちゃあ怖い……)


お前ら(俺……案の定だけど戦闘で役に立ててないなあ)

296 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/26(日) 00:10:05 ID:vX629s0A
巨大狼「グオオオオオオオオオ!!」バッ


お前ら「うおっ!?」ビクッ


女魔法使い「おおっ……こりゃ大物だね……」


お前ら「いやいや……でかすぎるだろ……! あんな体のサイズ、反則だ!」


女魔法使い「大丈夫大丈夫! あたしに任せて! あいつも一発でやっつけちゃうんだから……!」パァァァ


女魔法使い「気合い一発! ファイアァァァァァァァッ!!」ボオオオオオッ


ドガァァァァァァァンッ!


女魔法使い「ハァ……ハァ……どうよっ!」


お前ら「やったっ……! 女魔法使いさんの魔法はやっぱり凄い!」


勇者「…………いや」

297 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/26(日) 00:22:53 ID:vX629s0A
巨大狼「グルルルルルルル……」


女魔法使い「なっ!?」


お前ら「今まで魔物を一撃で倒してきた女魔法使いさんの魔法が……効いてないのか!?」


女僧侶「違います……確かに効いてはいるはずです……ですが……」


巨大狼「グルウウウッ……!」キラキラッ


女僧侶「マジックバリア……! 魔法攻撃の威力を弱める魔法が……あの魔物に掛かっています!」


お前ら「マジック……バリア!?」


女僧侶「あれがある限り……魔法使いさんの魔法攻撃はある程度弱められてしまいます……」


女魔法使い「なるほど、いよいよ厳しくなってきたって訳だね……僧侶……腕の治療お願い……」


女僧侶「はいっ!」パァァァ

298 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 08:30:19 ID:QBYv75Zc
お前ら(女魔法使いさんの腕が治るまで何とか持たせないと……!)チャキッ


巨大狼「グルウウウァァァァッ!」


お前ら(……………………やべっ、チビりそう)


勇者「だいじょうぶだよ、お前らさん! ぼくにまかせて!」スッ


お前ら「ゆ、勇者……大丈夫なのか? あいつめっちゃデカイぞ! 爪とかめっちゃめちゃデカイぞ! ヤバイぞ!」


勇者「へーき! だって、ぼくはゆうしゃだもん!」チャキッ


女魔法使い「い、いよいよ勇者くんが戦うの……!? ねえ僧侶……勇者くん大丈夫かな……? もしも何かあったら……」


女僧侶「魔法使いさん、じっとしてください……!」パァァァ


女魔法使い「ご、ごめんっ……」シュン


女僧侶(と、言いましたけど……何かあったらすぐに回復ができるように……私も備えておかなくては……)

299 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 22:59:13 ID:2iYC/WsM
勇者「いっくぞー!」ダッ


お前ら(下手に俺が前に出ると勇者の足を引っ張るだろうし……ここは勇者に任せよう……)


お前ら(頼むぞ、勇者……)


巨大狼「ガォォァァァァァッ!!」グワッ


女魔法使い「あ、危ないッ!!」


勇者「よっ……であっ!」ズバッ


巨大狼「グオオオアアアアアア!?」ヨロッ


女魔法使い「あ、あの攻撃をいとも簡単に避けた!?」


女魔法使い「おまけに……回避してからすぐに攻撃へ転じている……! す、凄い!」


女僧侶(あ、あれが勇者くんの力……! 凄いです……本物です……!)

300 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 23:06:37 ID:2iYC/WsM
勇者「すきあり! うおりゃぁぁ!」ズバババッ


巨大狼「グオオ……アァ……!」


巨大狼「」ズゥゥゥン


お前ら「おおっ! よっしゃー! 倒したぞ!」


勇者「ぶいっ!」


女魔法使い「た、倒しちゃった……あんな大きいのを……いとも簡単に……」


女魔法使い「勇者くん……ありゃ本物だ……」

301 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 23:10:46 ID:2iYC/WsM
女僧侶(何て力……あれが……魔物を打ち倒し、人類の夢を与える勇者……!)


女僧侶(勇者くんは……本物の勇者様だったんですね!)


女魔法使い「えっと……僧侶……治してもらっておいて悪いんだけど……治癒魔法が止まってるよ」


女僧侶「あっ……ああ! ごめんなさい! つい見とれちゃって……」パァァァ


女魔法使い「まあ……あたしも思いっきり見とれてたから……気持ちは分かるよ」


女僧侶(うぅ……こんなことなら魔力なんて節約せずに……瞬間治癒で治してれば良かったです……)パァ


女僧侶(そうしたらもっとじっくり勇者くんの戦いが……ああ……何か勿体事を……)


女魔法使い「僧侶ー、まーた止まったよ……」


女僧侶「ハッ……ご、ごめんなさい!」パァァァ

302 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 23:19:36 ID:2iYC/WsM
女僧侶「……………………よし、終わりましたよ! 魔法使いさん!」


女魔法使い「よしっ! 治ったー! ありがとう僧侶!」


女僧侶「えへへ……どういたしましてです!」


お前ら「それじゃあ……先に進みましょうか!」


女魔法使い「あっ! ちょっと待ってて! 魔物の素材拾ってくるから!」タッタッタッ


女僧侶「もうっ……魔法使いさんは……私達が何をしようとしてるのか分かってるんでしょうか……魔王退治ですよ魔王退治!」


女魔法使い「分かってる分かってるー! うーん! この爪とか高く売れそう!」


勇者「わーい! ぼくもやるー!」タッタッタッ

303 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/27(月) 23:24:14 ID:2iYC/WsM
お前ら(ったく……勇者の奴……のんきな奴だな……)


お前ら(……それよりも)


勇者『よっ……であっ!』ズバッ


お前ら(勇者の奴、何か戦い方が上手くなったような……最初のスライムなんてひたすら切るだけだったのに……)


お前ら(もしかして……魔物を倒すごとに成長してるのか……?)


お前ら(おいおい、魔王を倒したら一緒に住む約束しちゃったぞ……ショタじゃなくなっておっさんとかになったら…………)


女魔法使い「取った取った! よーし! 先へ進もう!」


お前ら「あっ、はいっ!」


お前ら(……考えないようにしよ)

304 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/29(水) 18:18:17 ID:LSbHLgYc
その後も大きな魔物だったり強そうな魔物だったり……様々な魔物達が俺たちの目の前に現れた


女魔法使い「ファイアァァァァッ!!」ゴオオオオオッ


巨大ゴブリン「グオオオオオッ!?」メラメラ


でも……勇者や女魔法使いさん、女僧侶さんの力のおかげで……


勇者「とぉっー!」ズバッ


鬼「ギィエエエエエエッ!!」


俺達はそれに屈することなく、β森の奥地目掛けて進むことができたんだ!


お前ら「驚いて擦りむいちまった……痛い……」ズキンズキン


女僧侶「バイ菌が入ったら大変です……すぐ治しますね!」パァァァ


…………俺が必要なのかは謎だ

305 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/30(木) 16:08:06 ID:NDtOz016
そんなこんなで……先へ先へと進んでいると……


お前ら「ん? あそこ……何か立ってる……? 看板か?」


女魔法使い「看板……? もしかして!」タッタッタッ


お前ら「え? 女魔法使いさん!?」


女魔法使い「えーっと何々? これより先は危険です……命を捨てる覚悟がある者のみ進む事を許可します……」


女魔法使い「やっぱり! この看板……ここから先が奥地ってことを皆に知らせる為の物だ!」


女僧侶「奥地の事は知ってましたが……まさかそれを示す看板があるとは……知りませんでした……」



女魔法使い「だねえ……よく見ると……あそこにもあるし……あっ、あっちにもある!」


お前ら(何処から来てもいいように至る所に看板が立ててあるのか)


お前ら(いったい誰がこんな手間隙掛けて……ここから先が奥地だと知らせる看板を作ったんだろう……?)

306 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/30(木) 16:20:04 ID:NDtOz016
女魔法使い「それよりお前らさん、あたし達……いよいよ奥地手前まで来た訳だけど……これからどうする?」


女僧侶「とりあえず、奥地の手前までは行ってみようと、お前らさんが提案されたんですよね」


お前ら「そうですね、俺たちの実力で何処まで行けるのか……それを確かめることも兼ねて」


女魔法使い「ここまでは割りと問題なく来れたよね……でもここからは? このまま奥地へ行っちゃう?」


女僧侶「一旦引き返すのもありですね、この転移の石があれば一瞬で三の村へ帰れますし」


お前ら「転移の石って……巷じゃレア仲のレアアイテムじゃないですか! そんな貴重なアイテム……持ってたんですか……!」


女僧侶「以前、ここの魔物を魔法使いさんと倒した時、偶然これを落としたんです……だから一つしか持ってませんが……」


女僧侶「引き返すことなら……簡単にできますよ!」

307 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/30(木) 16:25:56 ID:NDtOz016
お前ら「なるほど……皆さん、調子は大丈夫ですか? 俺はそもそも戦闘に参加してないんであまり疲れてませんけど」


女魔法使い「魔力はまだまだ残ってるし、あたしは全然行けるよ!」


女魔法使い「力加減ができないだけで魔力の貯蔵量には自信があるんだ!」


女僧侶「私も……魔法使いさんのようにバリバリ大丈夫! な、訳ではありませんが……まだ大丈夫です!」


女僧侶「えっと……ほらっ、魔力を回復するアイテムもまだまだ予備があります!」カランカラン


勇者「ぼくはやどやでたくさんたべたから、ぜんぜんつかれてないよ!」

308 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/30(木) 16:28:57 ID:NDtOz016
お前ら(皆疲れてると思ったけど……結構余裕みたいだな)


お前ら(このままの勢いで奥地へ進むか……)


お前ら(女僧侶さんの言う通り……転移石を使わせてもらって……一旦引き返すか……)


お前ら(……………………………………)


お前ら「…………>>310

309以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/30(木) 18:32:28 ID:uu6q9qgo
一旦帰投。
収穫した素材売って、体力や魔力の回復アイテム補充してついでに寝てくればいいんでない?
往復でまた魔物との戦闘あるかもだけど勇者くんが経験値積んでスキル上がるならありかと。

310以下、名無しが深夜にお送りします:2017/03/30(木) 18:40:04 ID:59TmY4Ws


311 ◆a/tW8MMSD.:2017/03/31(金) 18:50:22 ID:AuMs86YU
お前ら「……一度、三の村へ帰りましょう」


お前ら「ここまでなら割りと問題なく来れることが分かったし……」


お前ら「手に入った魔物の素材とかを売って……装備とかアイテムとか……体制をしっかり整えてから……また来ましょう」


お前ら「奥地はどんなところか分からないし……慎重になりすぎても損はないはずです」


女僧侶「そうですね、私もそれがいいと思います」


女魔法使い「まあ、それもいいか」


勇者「ぼくはお前らさんといく!」


お前ら「じゃあ……一旦戻るということで!」


女僧侶「ではっ、転移の石を使いますね……!」ピカー

312 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/01(土) 00:17:49 ID:Ll0ZhvKc
───


お前ら「んっ…………? おおっ!? 三の村だ! ホントに一瞬で転移した! すっげえ!」


女僧侶「あっ、間違えて二の村に飛んじゃいました……! ごめんなさい!」


お前ら「えっ、二の村? でもここ……三の村に見えますよ……? お、おかしいな……幻覚か……?」


女僧侶「……え? どう見ても二の村ですけど」


お前ら「そんな馬鹿な……いつからだ……!? いったいいつから俺は幻覚を見せられ……」


女僧侶「プッ……フフフ……嘘ですよ嘘! 軽いジョークですよ! ここはちゃんと三の村です!」


お前ら「……え?」


女魔法使い「あはは! お前らさん……やっぱり面白いね! どう見ても三の村なのに……! あははははは!」


お前ら(どうやら俺は……嘘耐性を上げる必要があるようだな……)

313 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/02(日) 17:25:16 ID:aQ66gaUg
女魔法使い「ふーふー…………で! どうする?」


お前ら「……とりあえず、さっき倒した魔物の素材を売ってお金にしましょう」


お前ら「アイテムを買うにも資金が必要ですから」


女魔法使い「そうだね! じゃあ……早速売ってくる! 三人は少し待ってて!」ダッダッダッ


お前ら「あっ、女魔法使いさん!?」


女僧侶「大丈夫です、今まで何度も魔法使いさんは魔物の素材を売ってきましたから! きっとたくさんの資金に変えてくれますよ!」


お前ら「そう……ですね」


お前ら(ここは女魔法使いさんに任せて……俺達は大人しく待ってよう)


勇者「ふぁぁぁ……」

314 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/02(日) 17:45:21 ID:aQ66gaUg
──



女魔法使い「おまたせー!」ダッダッダッ


お前ら「うわっ、早いですね……」


女魔法使い「はいっ、素材を資金にしてきたよ!」ジャラッ


お前ら「おおっ……袋にお金がたくさん……」


女魔法使い「これで足りるかな?」


お前ら「足ります足ります! 充分ですよ!」


女魔法使い「ホント? 良かったぁ……」


女僧侶「流石魔法使いさんです!」


女魔法使い「伊達に何年も素材売ってないからね〜」

315 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/02(日) 18:00:09 ID:aQ66gaUg
お前ら(これだけあれば素材を新調できるかもな……)


女僧侶「これで資金は集まりましたけど……これからどうしましょうか?」


お前ら「うーん……」


お前ら「俺、武器屋とか行ってみたいなあ……って思ってるんです」


女魔法使い「武器屋……?」


お前ら「俺……全然戦闘で役立てなかったじゃないですか……だから少しでも……戦闘で役に立ちたくて……」


お前ら「強い武器とかがあれば……少しは俺でも皆の役に立てるかと……」


女僧侶「役立てなかっただなんてそんなこと……」


お前ら「いえ……自分が一番分かってます……俺はただ……勇者と女魔法使いさんが戦ってるのを見てただけですから……」

316 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/02(日) 18:11:21 ID:aQ66gaUg
女魔法使い「……じゃあ、二手に別れようか! あたしと僧侶はアイテムを調達するから……」


女魔法使い「お前らさんと勇者くんは武器屋に行ってみるといいよ! えーっと……」ジャララララ


女魔法使い「これだけあれば大丈夫だと思う! はいっ!」


お前ら「ありがたいです……」


女魔法使い「それじゃあ……今日出た宿屋で集合……とかでいいのかな?」


お前ら「はいっ、今日はもう三の村から出る予定はないのでそれで」


女魔法使い「オーケー、それじゃっ……また宿屋で! 行くよー! 僧侶!」ダッダッダッ


女僧侶「あっ、はいっ! お前らさん……ご武運をお祈りしてます!」タッタッタッ


お前ら「……それじゃっ……武器屋へ行くか、勇者」


勇者「うんっ!」

317 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/02(日) 19:56:54 ID:aQ66gaUg
お前ら「……と言っても……何処の武器屋へ行けばいいんだろ?」スタスタ


お前ら「なあ、勇者……あれがいい店だ! とか勇者的直感で感じないか?」


勇者「ぜんぜんわかんない!」


お前ら「ハハハ……そりゃそうか……」


お前ら「……うしっ、ずーっと探してても仕方ないし、適当に入ってみるか」


お前ら「…………うーん、あの店とか何となく良さそうだぞ」


>>318 >>319 秒安価

指定した安価の秒数を足して、出た数字の一の位で結果を決める。
(例:50と15なら足して65、結果は5)


1〜3:インチキ武器屋

4〜8:普通の武器屋

9〜0:凄いの武器屋

318以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/02(日) 20:03:56 ID:xT0koHWE
凄いと高そうだから普通がいいかなぁ

319以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/02(日) 20:06:45 ID:qMBZTsT.
n

320以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/02(日) 20:07:15 ID:DjfdVaP2
(アカン)

321以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/02(日) 22:15:36 ID:NjhC1Vsg
流石お前ら……

322以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/03(月) 06:41:16 ID:pfn2lMj.
https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/?of=y

323 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/03(月) 23:03:48 ID:DeIbcreU
─めちゃんこ凄い武器屋─



お前ら「へえ、めちゃんこ凄い武器屋……さぞかし凄い武器があるに違いない!」


お前ら「この店が良さそうだな! 入ってみよう! 行くぞ、勇者」スタスタ


勇者「うん!」スタスタ


店主「いらっしゃいませぇ」


お前ら「あの、武器を探してて……」


店主「失礼ですが……ご資金はどれほど……?」


お前ら「えっと……この袋に……」ジャラッ


店主「……なるほど」ニヤッ

324 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/04(火) 01:06:59 ID:Mvzhz6zM
武器達「」ズラーーーー


お前ら「おおー……すっげえ……」


勇者「ぶきがたくさんかざってある!」


店主「オススメはこの両手剣でございますっ、アイアンクラブの甲羅で作られておりまして……とっても頑丈ですぅ」


お前ら「へえ、これが両手剣……でっかいな……長さも俺の身長くらいあるぞ……」


店主「魔法が使用できるのなら……この杖もオススメとなっておりまして、使用者の呪文の威力を高めてくれる不思議な鉱石が使われてるんですよぉ」


お前ら「へぇぇ……」


お前ら(女魔法使いさんと女僧侶さんも杖を持ってたけど……さぞかし優秀な物なんだろうなぁ……)

325以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 13:33:16 ID:cEYPaUhA
何となくどうなるか見えるのだが...大丈夫か?

326以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 15:29:13 ID:LW83xE3Y
めちゃんこ凄い武器屋って書いてあるからへーきへーき(お前ら並感)

327 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/04(火) 21:58:50 ID:Mvzhz6zM
お前ら「……ん? 武器屋なのに盾がある」


勇者「おっきい盾だね!」


お前ら「ああ、俺の体なんてその気になればスッポリ隠しちまえそうだ」


店主「これはこれはお目が高い! その巨大盾は伝説のドラゴン、グラディスの素材で作られてると言われている……当店自慢の一品なんですよぉ!」


お前ら「へー……伝説のドラゴン……」


店主「どうですぅ? お客様! この盾! オススメですよぉ! 凄いですよぉ! 素晴らしいですよぉ!」


お前ら「うーん……」


お前ら(気になったのはあの両手剣と……それと……そこの強そうな槍……後は……この巨大盾くらいだな……)


お前ら(……値段はどれも結構高いし……買えるのは一つだけか……)


お前ら(どれにしようかな……)

328 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/04(火) 22:03:44 ID:Mvzhz6zM
お前ら「なあ、勇者……どれがいいと思う?」ヒソヒソ


お前ら「あの大きい剣か……あそこの槍か……この大きい盾か……」ヒソヒソ


勇者「うーん……わかんない!」


お前ら「全然か?」


勇者「うん! ぜんぜん!」


お前ら(やっぱり勇者に武器の選定は無理か……)


お前ら(仮にも勇者なんだし……何か感じる物があるかも……? って思ったんだけどな……)


お前ら(結局、自分で決めるしかない訳か……)

329 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/04(火) 22:06:38 ID:Mvzhz6zM
店主「いかがいたしますぅ? お客様」


お前ら(スパッと決めるか……)


お前ら(いや……女魔法使いさんがくれた大切な資金……無駄な買い物はしたくない……)


お前ら(素直になって店主に色々聞いてみるか……?)



お前ら(でもなあ……何か聞いても無駄なような……)


お前ら(……………………………………)


お前ら「……>>331

330以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 22:17:29 ID:fb5T9Gg6


331以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 22:20:47 ID:ht7tRGEM
やっぱり出直します・・・

332以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 22:20:50 ID:oMaIS/pA
巨大盾を両手剣と強そうな槍、それぞれで攻撃した場合どうなるや?

333以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/04(火) 22:35:38 ID:mTjsywXU
>>332
盾が傷付く

334 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/05(水) 00:49:58 ID:EOiM3F9U
お前ら(駄目だ……考えがまとまらない……一旦出るか)


お前ら「…………やっぱり出直します」


店主「は?」


お前ら「店内でずっと悩んでるわけにも行かないので……一旦出直すことにします」


店主「いえいえ! どうぞ! どーぞどーぞ! 店内でじーーーっくりとお考えください!」


お前ら「いえっ……そんなの悪いので一旦出直しを……」


店主「お客さーん……まさか、出直しとか言って……もしかして私を冷やかしに来たんですかぁ〜?」


お前ら「えっ……?」

335 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/05(水) 00:53:40 ID:EOiM3F9U
店主「お客さーん……一度入ったら何か買っていくのがルールでしょぉ……? そんなことも知らないんですかぁ? あんま商売舐めないでくださいよ〜」


お前ら「そ、そんなルールあるわけ……!」


店主「ありますよ〜? もしもルールに従わないなら……他のお店と連携して……」


店主「お客さんを悪質な客としてブラックリストに追加してもいいんですよぉ〜?」


お前ら「や、やってみろ! そんなことしたって無意味だ!」


店主「いいんですかぁ? そんなことを許したら……二度と武器屋で買い物なんてできませんが……?」


お前ら「なっ……!」


店主「ほらほらっ〜早く買ってくださいよ〜早く〜」

336 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/05(水) 00:59:08 ID:EOiM3F9U
お前ら「ふ、ふざけるな! さっきからめちゃくちゃ言いやがって! このやろ……」


店主「……」パチン


黒服サングラスマッチョメン1「……」スッ


黒服サングラスマッチョメン2「……」スッ


黒服サングラスマッチョメン3「……」スッ


お前ら「え"っ」


店主「オイ……テメエまさか……店内で暴力を働こうなんて……馬鹿げた事考えてねえだろうなぁ?」


お前ら「いえいえいえいえいえっ、まっさかー! そんな馬鹿な事考えませんよ! アハハハ! さーーってとっ! 買い物買い物〜!」


店主「はーいっ、どうぞご自由に見てくださ〜い? 悩んでくださ〜い? そして買ってくださ〜い?」


お前ら(ちくしょおおおおお……! あんなマッチョメン達に勝てるかぁぁぁ……!)

337 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/05(水) 01:01:57 ID:EOiM3F9U
お前ら(どうやら……俺はヤバイ店に入ってしまったらしい……)


お前ら(………………)チラッ


黒服サングラスマッチョメン1「……」


黒服サングラスマッチョメン2「……」


お前ら(入り口はマッチョメンに固められちゃってるし……とてもじゃないが逃げられないな……)


お前ら(仕方ない……気は進まないが……ここで買うしかないか……)


お前ら(ああ……何でこう……俺はついてないんだ……)

338以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/05(水) 01:08:55 ID:erYf1086
こんな底辺の店ほど奇妙な掘り出し物があったりする、かも

339以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/05(水) 01:35:16 ID:ny57ukwI
https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/

340 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/05(水) 11:04:11 ID:RPnd0u6M
お前ら(問題はどれを買うかだが……)


お前ら(悩ましいな………)


お前ら(でもやっぱり買うとしたら……あそこの両手剣……そこの強そうな槍……このデカイ盾だな)


お前ら(店主の態度からしてぶっちゃけどれも怪しいもんだが……どうせ買うなら少しでもマシな物が買いたいし……)


お前ら(……やけくそで店主にオススメでも聞いてみるか? 正直武器はサッパリ分からないし)


お前ら(うーーーーん……でもなあ……)


お前ら「ヨシ……>>342

341以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/05(水) 11:15:36 ID:3/40fcJ2
素人でもそれなりに戦える槍になるだろうな

342以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/05(水) 11:20:43 ID:fyqoA8QQ
勇者に決めてもらおう!

343 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 01:33:26 ID:oCk8cqJg
お前ら「ヨシ……勇者に決めてもらおう」


お前ら「てなわけで勇者……頼む」


勇者「えー、いいのー?」


お前ら「自分じゃ決められる気がしないんだ、だから頼むよ」


勇者「うーーーん」


勇者「とりあえずもたせてもらったらどお?」


お前ら「持たせてもらう……?」


勇者「うん、かってもつかえなかったらかなしいからね!」


お前ら「な、なるほど……めっちゃ筋が通ってる……」

344 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:11:07 ID:oCk8cqJg
お前ら「……てなわけで」


店主「ああ……持つくらい好きにして構いませんよ、ただし……もし傷をつけたら……」


お前ら「わ、分かってます分かってます! 持つだけですから!」


お前ら「じゃあ、この両手剣から……」チャキッ


ズシッ……


お前ら「うおっ……!?」プルプルッ


お前ら(おっ……おっもっ……! 両手剣ってこんな重いの……!? 二兵士から貰った剣もそれなりに重いのに……!)プルプルッ


お前ら「む、無理っ……!」カラン


店主「プッ……! ど、どうやらお客様では両手剣を扱うのは難しそうですね……プププ……」


お前ら(うぅ……もっと筋トレしとけば良かった……)

345 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:22:28 ID:oCk8cqJg
お前ら「ハァ……じゃあ今度はこの槍を……」チャキッ


お前ら「……うんっ、両手でなら何とか扱えそうだな」グッ


お前ら「でも槍か……剣とは全然違うんだろうなあ……こんなに長いし」


店主「そりゃそうですよ」


お前ら「で、ですよね……」


店主「剣から槍に変えると……リーチの差とかでかなーり苦労すると思いますよー? うん」


お前ら「苦労……ですか」


お前ら(そりゃ両手剣よりはいいけど……剣から槍に変えたところで……今の俺が段違いに変わるのだろうか……)

346 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:28:56 ID:oCk8cqJg
お前ら「んじゃ……次はこの盾を……って、これどう持つんです?」


店主「裏面に取っ手がありますよ」


お前ら「えっと……あっ、ホントだ……両手で持てるように大きい取っ手が二つ付いてら」


お前ら「両手で取っ手を掴んで……よっ!」


ズシッ……


お前ら「うっ……やっぱ重いな……」プルプルッ


お前ら(この大きさだし、両手剣くらい重いのは当然か……さっさと戻そ……)


店主「いかがです? 実際にお持ちになってみて!」


お前ら「うーん……」

347 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:34:51 ID:oCk8cqJg
お前ら(両手剣は重くてとてもじゃないがあんなの振り回せないし……要するに使えない………………)


お前ら(槍は何とか持てたけど……扱えるか? って言ったら……微妙なところ)


お前ら(盾は見た目通り普通に重かった……でも……両手剣や槍のような攻撃する武器とは根本的に役割が違う……)


お前ら(それは守ること……攻撃をほぼ捨てるってことだ)


お前ら(そっか、攻められないのなら……いっそ……)


お前ら(…………………………………………)


お前ら「店主さん、お会計をお願いします」

348 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:39:55 ID:oCk8cqJg
───
──


女魔法使い「……あっ!来た来た! 勇者くーん! お前らさ……いぃぃっ!? 何か背負ってるぅ!?」


女僧侶「お前らさん……何ですか!? その背中に背負ってる四角くて大きな物体は……!」


お前ら「ハハハ……盾です」


女魔法使い「た、盾ぇ!?」


女僧侶「えっ……ぶ、武器屋に行ったんじゃ?」


お前ら「今日からこれが……俺の武器です」


女僧侶「そ、そうなんです……か?」

349 ◆a/tW8MMSD.:2017/04/07(金) 21:43:48 ID:oCk8cqJg
お前ら「いっそ思ったんです……戦闘で役に立てないなら……皆への攻撃を俺が全部受けたらいいんじゃないかって」


お前ら「そうしたら……少しでも皆の役に立てるかなー? と思って……ハハハ」


女僧侶「でも……それじゃあお前らさんが危険な目に……!」


お前ら「そんなことは百も承知です……でも、俺はそんな危険を冒してでも……皆の役に立ちたいんです!」


女僧侶「お前らさん……」


女魔法使い「……うん! お前らさんの気持ち、ビリビリ伝わった! じゃあ今日からお前らさんは……あたし達のメイン盾だ!」


お前ら「メイン……盾……」


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