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男「念願のセクサロイドを手に入れたぞ!」メイド型「膣温は3000度」
1
:
◆/7WpKbL.5s
:2016/11/21(月) 02:03:27 ID:UNvLn9F6
ポチッ
男「買っちまったー! アハハハハハハッ!……ヒック」グラグラ
(現代科学が産んだ究極的に非生産なテクノロジーの結晶――)
(――セクサロイドォッ!!)
男「ぶっちゃけどんな性癖も笑顔で、あるいは苦悶の表情で、あるいは憐憫の眼差しで貫いたり受け止めてくれたりする機械のパートナーを……ゲフゥ」
男「格安のお値段で! (1万円ポッキリ!)」ヒック
男「衝動的に! (今月もクッソ厳しいのに!)」ゥィー…ヒック
男「めくるめく夜の性活のはじまりだぜー! ヒャッホー!」
ボフッ
男「……あ゛ー布団冷たくて気持ちイイな〜」ゴロ
男「明日はもっと気持ち良くなっちゃうな〜グヘヘ〜」ゴロゴロ
男「鉄面皮クールだけど〜夜は思わず頬染めちゃう感じの〜メイドさんと〜」
男「あぁぁんなことしたり、こぉぉんなことしたりしてもらったりの直結して前後で上下で〜……ウップ」ゴロ…
男「んが……ぷひゅー……」
男「むにゃ……グヘヘ……」スピー
597
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:46:13 ID:Fy9xM2uI
――――
サッ…サッ…
管理人「あ、男さんおはようございます!」―クルッ
…ユャン
男「おはようございます管理人さん! 朝からお掃除お疲れ様です! 今朝もいい眺めですね!」シュビッ
管理人「は、はい? い、いえ私はこれがお仕事ですから、そんな……」エヘヘ…
男「いえいえ謙遜なさらずに! いつもマンションがピカピカなのは管理人さんのおかげですから!」ハッハッハッ!
管理人「あ、あのー……男さん。何かいいことありましたか?」
男「そう見えます?」〜♪
管理人「え、ええ。いつもより笑顔が素敵――じゃなくて!カッコ良――でもなくて、えぇとあのその……!」グルグル
―ムニュゥ…ムニュゥ…!
男「ハッハッハ! 管理人さんも今日は一段とカワイイですね! ホウキが挟まる谷間最高ーッ!」オーッ!
管理人「あ? え? た、谷間さいこー?」オ、オー?
男「じゃっ! いってきます! あ〜早く昼休みにならないかなーっと♪」シュバッ―!
管理人「あ、はいっ! いってらっしゃいです!」フリフリ…
―タュン…プルン…
598
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:48:02 ID:Fy9xM2uI
管理人「…………」フリフリ
管理人(……えへへ)
管理人(えへへぇ……♪ 今日は朝から男さんといっぱいお話しちゃったなー、いい日になりそう♪)フンフーン♪
管理人(……そうだ! 今日は商店街の和菓子屋さんで塩大福を買ってぷちお祝いにしよう!)
管理人(……男さん、塩大福好きかな……そもそもつぶあん派なのか、こしあん派なのかも知らないし……)
管理人(……姪さん、甘いもの好きかしら)
管理人(一緒にお茶とかして、親睦をちょっぴり深めたりしたら……)
管理人(男さんの好みとか、聞けちゃったりするかも……?)
管理人(め、名案だわ私! 将を射んとすればまず馬を射よって言うじゃない!)
管理人(決してこの前くじけたから直接行きづらいってわけじゃなくて! これは立派な作戦なの! そうなの!)フンーッ!
管理人(……うふふー♪ 今日は朝からいい案浮かんじゃったし、本当にいい日ね♪)サッ♪ サッ♪
管理人(それにさっき男さんからカワイイって言われたし♪)サッ♪ サッ♪
管理人(そうそう♪ カワイイって言われた、し……)サッ…サッ…
管理人(カワ……カワイイ……?)サッ……サッ……
599
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:52:29 ID:Fy9xM2uI
管理人(…………………………)……
管理人「カッ、カワッ!?!?!?!?///」 ボ ン ッ !
―カターンッ…
――――
600
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:54:08 ID:Fy9xM2uI
ここまで
>>518
姫エルフの風呂上りのくだり、流石に素ジャージだとチクチクして厳しいので
予備で買ってあったトランクスを男女共用の下着だと嘘ついて姫エルフに着せてることにしてください
上は洗って縮んでしまった雑巾にする予定だったTシャツです
601
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 02:58:05 ID:/LXzbwOA
ストレートにセクハラしたけど管理人さんなのでセーフ
乙乙
602
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 03:24:13 ID:cBK.RcSM
ナチュラルに浮気考えている管理人さんまじぽんこつ!
603
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 06:47:43 ID:HQggcVeM
待ちに待ったよ乙。
604
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 21:47:39 ID:PLAObazg
ホウキが挟まってるおっぱい・・・、ホウキになりたいです
605
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:37:57 ID:1M5lJTHI
――――
男(月曜日……それはリーマンを滅ぼす審判の日……)
男(起床アラームは核ミサイルのビープ音……。眩しい朝日は核の光な憂鬱なジャッジメントデイ……)
男(――……のはずだった)
男(ワクワクドキドキが止まらないぜェ! まるで金曜日の定時上がりの時みてぇによォ!)
男(待ちに待った昼休みの時間だヒャッハー! そうだ! 今の俺にはこいつがあるんだァッ!)―スッ
―トッ…
男( 『 手 作 り 弁 当 』 )
男(嗚呼。一人暮らしして初めて分かる、他人が作ってくれる料理の尊さよ……)
男(『うまく作れた嬉しいな<疲れた自炊クッソだるい外食してぇ食費減らしたい』の残酷な公式に蝕まれる日常……)
男(嫌いなもん食わずに好きなもん食ってられるけど……何を作っても、どこで買っても既知の料理……)
男(――故に感じる。この『今日の弁当何だろな』に無常の喜びを感じるのだ……!)
男(……思えば学生時代は妹が作ってくれてたっけ。料理スキル向上のついでだとか言ってたけどさぁ……)
男(妹よありがとう。あの時の栄養でお前の兄さんは生きてますよ。あ、勿論母上殿の栄養でも生きてますよ……)
606
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:38:34 ID:1M5lJTHI
男(――そして!)
男( メ イ ド さ ん あ り が と う ! )グッ―
―パカッ!
男(こ、これは……ッ!)
・豚肉の生姜焼きwithキャベツの千切り
・卵焼きinカニカマ
・ちくわinチーズ
・いんげんの胡麻和え
・ミニトマト
男(何と色鮮やかな弁当なんだ……! 俺の一面茶色に覆い尽くされた弁当とは一線を画する……!)
男(そしてこのわざとらしい1つだけのミニトマト! あれば目に嬉しくて口の中を酸味でリセットできる憎い奴!)
男(このいかにも弁当な感じが堪らない! 流石だメイドさん!)
同僚「おっ、ミニトマトもーらいっ」―ヒョイパクッ
男「――は?」
同僚「うっわ。よく見たらめっちゃ凝ってるなこの弁当。何? 今更お前料理男子目指してるの?」ムグムグ
男「殺す」ググググ…
同僚「ぐぇぇ……! 待゛っ、ミ゛ニ゛ドマ゛ドぐら゛い゛で……ぐる゛ぢぃ……!」グェェ…!
607
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:39:21 ID:1M5lJTHI
――――
同僚「殺されるかと思った」ゲホゲホ
男「殺し損ねた」
同僚「いや、ごめんて。ミニトマトくらいでキレるとは思わなかったんだって」
男「……今日は流石に腹に据えかねた」
同僚「?」
男「まぁいいや。もう摘まむなよ」
同僚「恵んで」
男「もう恵んだんだよなぁ。……いただきます」パンッ
同僚「あのね。これ見て」チョイチョイ
男「この濃い目のタレがまた――そのクリームパンが何だよ?」ギュゥゥゥッ―
同僚「この5個入りのクリームパンな。残り3つだろ?」
男「うっっま。何これ。俺の知ってる生姜焼きじゃない」モニュ…モニュ…
同僚「熱い自画自賛」
608
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:40:03 ID:1M5lJTHI
男「箸止まらん……このふわふわのキャベツの千切りも――さっさと食えばいいじゃん」ナポォ…
―パクッ
同僚「いつもの味や……可も不可もない値段通りの味や……」ハハ
同僚「ごっそさん。これで残り2つなんだが」
男「何故冷えたご飯なのに硬くならないのか不思議だ。多めのタレで書き込む飯がまた――それで?」ガツガツ
同僚「オレの昼飯終わりなんだ」
男「……あー」
同僚「朝1つ。昼2つ。夜2つ。これが今日一日の食事なんだ……」フ…
男「…………まさかまた、金無いの」
同僚「無いんだ……あと1週間はこれで耐えないといけないんだよ……」フフフ…
男「今度は何買ったんだよ。てか先月もデスクリームパンマーチしてたろうに」
同僚「いやそれがな! セクサロイドのコアパーツが信じられない値段でオクに転がっててさ!」ヒソ
男「やっぱりか……学ばないなぁお前は……」ヒソ
609
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:40:37 ID:1M5lJTHI
同僚「中古でなく新品の登録前の純正品だぜ? まともに手に入れようとしたら桁が変わるような代物だからもう即決よ!」フンーッ!
男「…………」
男「…………騙されてんじゃねぇの」
同僚「いやいや、仲介挟んでるし。取引記録も評価もバッチシ。確認も写真と動画で確認取れてるから間違いないって」
男「……何かこう、安いもん買ったらトンデも無いもん送られてくるとか」モグ…
同僚「やけに実感こもってるな。そこはそれ。身を切らずに美味しい思いできるかって話よ」
男「はー。そのギャンブルに食費切り詰めるってのは……ブレないなお前は」モグモグ
同僚「いやお前もギャンブラーだろ」
男「……何が?」
610
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:41:11 ID:1M5lJTHI
同僚「勢いでセクサロイド買ったんだろ?」
男「ブホッ!!」バッ―
同僚「ちょっ!? きったねぇ! ごはん飛ばすなや!」ウゲェー
男「なッ――ゲホッ……何……」ゴホッ…ゴホッ…
同僚「あれ? 買ったんじゃないの? だって先週の飲みん時に――」
――――
611
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:41:44 ID:1M5lJTHI
――――
同僚『――でさぁ。思いの外ひらめいたプログラム組んだら上手くいってさぁ』ヒック
男『…………』
同僚『セクサロイドのリアクション相当詰めれたし、ツイで公開したらバズりまくりで通知がぶっ壊れ』ヒック
男『……うるせーなぁ』ヒック
同僚『あ゛?』ウィー
男『オナホと大して変わらねぇだろ』ウィー
同僚『はぁ? どんな性癖も笑顔で、あるいは苦悶の表情で、あるいは憐憫の眼差しで貫いたり受け止めてくれたりする機械のパートナーがオナホと劣る訳ゃねぇだろうがよぉ』ウィー
男『そんなにいいのかよセクサロイドはよォ!!』グォォ
同僚『いいに決まってるだろうがよォ!! 生活費ぶっぱしてもまったく後悔してねぇもんよォ!!』グォォ
男『そんなにいいなら買ってやるよォ!!』b
同僚『お前話分かるなぁ!! もう一軒行くぞオラァ!!』b
――――
612
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:42:18 ID:1M5lJTHI
――――
同僚「――って感じで」
男「……あー、そんな感じだったわうん……」
同僚「何だよ買ってないのかよ。やらかし報告楽しみにしてたのに」
男「いやー、買ったは買ったんだがその……」
同僚「お、マジで。どんなん? メーカーは? 型は? 予算は?」
男「メーカーは……分からないな」
同僚「初セクサロイドがノンブランドとか冒険者だなお前。で、型は?」
男「……分からないな」
同僚「ん?」
男「……値段は……1万円……だな」
同僚「…………」
同僚「1万円……」
男「…………」
613
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:42:51 ID:1M5lJTHI
―ポンッ
同僚「ダッサ! その年で詐欺サイトに引っかかるとかダッサ!」アハハハハハ!!
男「確かに詐欺は詐欺だったよ色々と……」
同僚「後でツイネタの笑い話にして供養しとくわ」ポンポン!
男「スパブロすんぞ」
同僚「あー笑った笑った。ま、ある意味被害少なくて良かったんじゃね?」
男「……考えうる範囲で被害最大規模じゃねぇかなぁ。何かおまけもついてきたし」
同僚「いやいや、だってさ。ブランドの最安価モデルでも200〜300万円で、ノンブランドでも100〜200万円だろ? 被害少ない少ない」
同僚「ではここでロイダーの先輩が優しく講義を交えつつ、予算と目的に合ったオススメのロイドを薦めてあげよう」
男「メーカーの回し者か何か?」
同僚「メーカーを支えてる一消費者に過ぎません」
男「……間に合ってます」
同僚「ホラホラ、好みの見た目とか言ってみたまえよ」
614
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:43:25 ID:1M5lJTHI
男「……えー、メイドさんがいい、かな」
同僚「ロイドの王道ですな」
男「そんで……無表情でクールで……」
同僚「お、ドSな感じ?」
男「でも内心微妙に照れたり喜んでたりする感じの……」
同僚「あー、表情には出ないけど表情豊か系か」
男「そしてエッチに積極的で……」
同僚「そこは外せんよなぁ、男として」
男「爆発したりしないような……」
同僚「何故そこで爆発が」
615
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:43:59 ID:1M5lJTHI
男「……あとは、お互いを知って……徐々に距離感詰めたりできたら最高かな……」
同僚「……それは」
同僚「セクサロイドに《精神》の要素が欲しいって話か?」
男「ん? そうだな」
同僚「…………」
同僚「……《成長》しているように見えるプログラムが欲しいとかではなく?」
男「? どういう意味だそりゃ」
同僚「……飯食い終わったか?」
男「食い終わったけど……え?」
同僚「よし、こっちついてこい」
男「はい?」
616
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:44:33 ID:1M5lJTHI
――――
男「会議室……」
同僚「借りてきた」
男「たまに発揮される同僚の異常なフットワークの軽さ」
同僚「いいか。今、日本だけならず、世界全体が大セクサロイド時代と言っても過言ではない――そういう大きなうねりの中にオレたちはいる」
男「壮大な話が始まった」
同僚「戦争とエロによって、科学と技術は驚異的なスピードで発達してきた。そしてここ最近のセクサロイド産業の伸びは著しいものがある」
男「企業説明会かな」
同僚「増えすぎた人類を減らす為に導入された死の技術なんて陰謀説が流れる位、ある種地位を得た最先端の科学の結晶だ」
男「HENTAIの化合物」
同僚「さてそんなセクサロイドの量産モデルが300万円と大変お買い得になっております」
男「やっぱり営業じゃねぇか!」
同僚「いやいや、セクサロイドがこのお値段で買えるのはかなり異常なんですよお客さん」
男「……ディーラーさん、詳しくお願いします」
617
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:45:07 ID:1M5lJTHI
同僚「まるで本物の女性を抱いているかのような感覚。それでありながら気持ち良さは本物以上……」
男「見飽きたコピーですねぇ」
同僚「実際、軍事用アンドロイドに使われる『予定』だったテクノロジーだから出来たことなんだよ」
男「は? 予定……だった?」
同僚「うん」
男「どゆこと?」
同僚「えっとね。バトルドロイドの構想や、運用までは突き詰められてたんだけど、どこも金出さなかったの」
男「……コスト?」
同僚「当たり。現行の兵器のブラッシュアップの方が低予算で高い効果が期待できるし、使い物になるか分からない」
男「さもありなん」
同僚「で、その技術をですね」
男「うん」
同僚「とあるオナホメーカーが買ったの」
男「嘘でしょ」
618
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:46:02 ID:1M5lJTHI
同僚「ホントにホント。この偉大なるバカ社長には夢があった」
男「まさか……」
同僚「セクサロイドを創るっていう夢」
男「世界一カッコいいバカだ」
同僚「実は戦争にドロイドが使われなくなる未来を築いたヒーローでもあるんよ」
男「え?」
同僚「バトロイド作るより、セクサロイド作った方が金になる社会になったから」
男「世界一カッコいいバカじゃん……」
同僚「そして社運を賭けたセクサロイド第一号が完成します。予算の都合で1体だけ」
男「NHKの歴史番組みたいでワクワクしてきた」
同僚「お値段何と30億円」
男「高ーーーーーーーーッ!?」
同僚「いやいやパーツも量産化されてない時代ですよ? 最先端のアンドロイドの技術たっぷり詰め込んでるわけだし。これでもギリギリな値段設定だったらしい」
619
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:47:18 ID:1M5lJTHI
男「これは……マズい展開なんじゃ……」
同僚「ところが」
男「うん?」
同僚「発売した瞬間に売れたんだ」
男「マジかよ……」
同僚「とある大富豪の夢は――セクサロイドとセックスすることだった」
男「世界一カッコいいバカ2人目だ……」
同僚「そして大富豪はこのセクサロイドをベタ褒めしたんだ『こんな快感と興奮を味わったのは生涯で初めてだ!』とね」
男「最新映画の寸評かな」
同僚「とある大富豪さんはこの会社に全財産をぶん投げて、とある社長と2人で、セクサロイドの量産プロジェクトへ挑むことになる」
男「最強の2人。……はー、ここからセクサロイド史が始まるんですねぇ」
同僚「そこはまぁ工場見学とかで学んでもらうとして――」
同僚「――その2人と企業努力と、新興企業との競争の結果……車程の値段で買えるセクサロイドが誕生したんですよー!」パチパチ
男「素晴らしい!」パチパチ
620
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:48:14 ID:1M5lJTHI
同僚「まず300万円。これは余計なものをとにかく極限まで削り落としたからこそ出来た価格」
同僚「シンプルに女性のセックス時の反応――吐息、筋肉、反射を含むすべて――を詰め込み、それ以外は廃したモデルだね」
男「……ってことは会話とかできないの?」
同僚「厳密にはできない。こっちが特定のワードを喋ったら、決められた反応を返すって感じだな」
男「ふむふむ」
同僚「オレが色々いじってるのはこのモデル帯。外見も中身も融通が効くし、反応や動きの作成改変はお咎め無しだし」
同僚「そして一気に飛んで上位モデル3000万円」
男「ここまでくると買える層一気に絞られるな」
同僚「ローン組めばへーきへーき」
男「……まさかお前」
同僚「いやぁ流石にね。上位は買ってないよ。……まだ」
男「まだ……」
同僚「ここまでくると、単なる歩行に性格をつけることすら可能になってくるし、表情のパターンだってほぼすべて網羅できてる」
男「おおー!」
621
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:50:23 ID:1M5lJTHI
同僚「そして公式が用意してるリアクションプリセットも、変態的な細やかさとバリエーションを取り揃えるようになる」
男「と言うと?」
同僚「人形師《マリオネッター》って職業の方が本気を出してくるから」
男「分かりやすく言って」
同僚「技術力のある変態が本気を出してドエロいもん作る」
男「分かった」
同僚「こうなってくるともうオレ達付け焼き刃の素人にはどうしようもない領域。恵まれた肢体とプログラムに太刀打ちはできないね」
男「そしていよいよ会話が……」
同僚「…………」
男「……え?」
同僚「300万円に比べたらスムーズな受け答えと若干のランダム性も孕んではいるけど……決まったワードに反応を返す、その基本は変わらない」
男「そこまで来てもまだ会話とかできないのか」
同僚「最適化はされるけどね」
男「ふーん……」
622
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:52:46 ID:1M5lJTHI
同僚「じゃぁ次。3億〜?億円モデル」
男「やっぱりあるんだ……お金持ちしか買えないすンごいセクサロイド……」
同僚「ここまでくると簡単な生活ができるセクサロイドになる。料理や家事、予めクライアントの技能へのリクエストがあるならそれ専用にカスタマイズされるんだ」
男「ほうほう」
同僚「ただし――」
同僚「――それでも『会話』は、根本的にはできない」
男「え……?」
同僚「勿論、『会話』しているように日常を過ごすことはできる。でも、セクサロイドと心を通わせるだとか、互いを知り合う、みたいなことはできないんだ」
男「……理由は?」
同僚「彼女たち、あるいは彼らは道具だから」
男「…………」
同僚「意思を持ち、自ら学び、進化していく『隣人』をコントロールできるか――そもそもコントロールすることが正しいのか」
同僚「社長と富豪の出した答えは、セクサロイドに『命』を与えずに製作することだった……」
同僚「……社長と富豪の夢は、半分だけ達成されることになったわけだ」
男「…………」
623
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:54:16 ID:1M5lJTHI
男「……セクサロイドは自分の意思や、心を持たないし、成長することはない」
同僚「……その通りだ」
男(…………)
男(……じゃぁ。あのメイドさんは……)
男(……メイド型のセクサロイドは……一体……)
―ガシッ
同僚「だけどな! お前の言ったセクサロイドは! ロイダー達みんなが抱く夢と同じなんだよ!」
男「あ、あぁ……」
同僚「心を持ったセクサロイドとイチャコラしたい! お前のその熱い思いはロイダー適性MAXだ! 是非お前もこっち側にくるべきだ!」
男「うん……」
同僚「丁度今度国際展示場でセクサロイド博がある! お前の分のチケットも取っておこうか? 何だったら――」
男(…………メイドさんは…………)
男(…………『どこ』から来たんだ?…………)
――――――
624
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:54:50 ID:1M5lJTHI
ここまで
625
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/16(月) 04:04:45 ID:Y6culDls
乙
ファンタジーの次はホラーかよ...
626
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/16(月) 06:04:34 ID:juCYd.LU
いやがっつりSF(サイエンスファンタジー)でしょ。
乙乙。
627
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/16(月) 09:44:31 ID:pnkX/dRI
メイドさんはドラえもん
628
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/16(月) 13:15:26 ID:NnM.Yvh.
ローンを組んででもほしくなる
629
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/16(月) 15:35:45 ID:mMG5ubmg
『いつ』から来たんじゃないですかねぇ……
乙
630
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/18(水) 00:48:12 ID:8xoHazQ2
面白くなってきたな
631
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/05(日) 13:36:30 ID:.BLs9e5o
乙
結愛を捨てきれなかったバカが兵器開発を名目にしてそこらから金を引っ張り出して秘密裏に作成した試作型バトロ……セクサロイドという可能性
632
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/18(土) 14:05:21 ID:wYnRpVjM
まだかなー
633
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/26(日) 01:46:42 ID:A3dl46zo
君には期待している
634
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/29(水) 14:41:18 ID:7htYNIiM
はよー
635
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/29(水) 19:58:16 ID:6ZxQjAhc
期待
636
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/01(金) 19:29:58 ID:AEAmWsLE
待ってるぞー
637
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/15(金) 09:26:46 ID:IiQCwzW2
まってるんやぞ
638
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/18(月) 03:43:04 ID:szrs2Zao
管理人さんが泣いてるぞ、はよ
639
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/24(日) 14:31:30 ID:yqJjqGaU
もうクリスマスだな
管理人さんとこたつみかんしたい
640
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/24(日) 15:17:14 ID:JxkByGDk
管理人さんは
>>1
の隣で出番待ちしながらみかん食べてるよ
641
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/10(水) 11:07:28 ID:5CHS7fBc
保守
642
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/23(火) 18:36:38 ID:JfjqFSv6
マダー?
643
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/02(金) 23:07:44 ID:D4PAlo3s
まだか、保守上げ
644
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 20:01:05 ID:y7UCnL.M
待ってる
645
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/21(水) 14:21:56 ID:pX1fBz1g
保守
646
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/25(日) 21:55:20 ID:gzSaV6v2
管理人さんが泣いてるよ?
647
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/28(水) 06:31:01 ID:D3kC5K5Y
捕手
648
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/19(木) 12:27:29 ID:FxZzt67s
待ち保
649
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/27(金) 04:08:34 ID:oPvim.UI
後三年くらいは待てる
650
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:03:52 ID:Fj/.TNb6
――――
姫エルフ「アッ……ん゛っ……」ビクッ
メイド型「…………」ブオー…
651
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:04:36 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「くっ……! っひぐっ……!」ビクビクッ
メイド型「…………」ブオー…
652
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:05:18 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「だッ……やめッ……!」ビクンッ
姫エルフ「あッ――やッ――イくッ……! イッちゃ……死んじゃぅぅぅぅぅ!」ググググ…
―グンッ
___________
YOU DIED
___________
姫エルフ「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ ッ ! ?」
メイド型「…………」ブオー…
653
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:06:27 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「集めたソウルがッ! ワタシが1時間かけて集めたソウルがッ!」
姫エルフ「ロストッ!? またッロストッ!? もちろんワタシの貴重な時間ごとロストッ!?」キーッ!
姫エルフ「このゲームクソよクソッ! ユーザーの事を欠片も考えてない難易度設定で顔面ぶん殴ってくるクソの塊よッ!」ダンダンッ
姫エルフ「言うなればクソゲーよこれはッ! もうちょっと……あるでしょ! 説明とかッ! チュートリアルッ! ビギナーに向けた説明が色々あるべきでしょうがッ!」ブンブンッ
メイド型「……姫エルフ様」ブオー…
姫エルフ「何よッッ!?」ガルルルッ
メイド型「そこをどいていただけないでしょうか」
姫エルフ「……あ、はい」スッ
メイド型「…………」ブオー
姫エルフ「…………」
メイド型「はい。続きをされて結構ですよ」
姫エルフ「あ、はい……」
654
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:07:21 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「……はんっ。よく考えたらこのクソゲーに怒るカロリーが勿体無いわね」
姫エルフ「娯楽でストレス溜めてたんじゃ娯楽の意味がまったく無いもの」フンッ
姫エルフ「やめましょやめましょ……こんな陰気で色が全部死んでるようなクソゲー放っておいて他の楽しそうなゲームをやりましょうそうしましょう」
姫エルフ「ふんっ。どーれーにーしーよーうーか〜し〜――」
姫エルフ「――…………」ジー
___________
YOU DIED
___________
姫エルフ「クッ……!」
姫エルフ「……あそこでもし……先にあいつの体力を削ることができたら……」ボソボソ
姫エルフ「…………」
姫エルフ「あと、1回だけ……そう1回だけよ……」
姫エルフ「今度こそあの黒ずんでて硬くて嫌らしい鉄兜をボコボコにしてやるわ……!」
655
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:08:22 ID:Fj/.TNb6
メイド型「進みましたか?」―ヌッ
姫エルフ「オ゛ヒョォ゛ア゛ッ!?」ビクーン
メイド型「……大きな声は近隣の方々に迷惑がかかります。引いては御主人様に迷惑がかかりますので控えてください」
姫エルフ「あ、あなたが急に出てくるからでしょ!? 掃除はどうしたのよ!」
メイド型「終わりました。私は優秀なメイド型セクサロイドですので」
姫エルフ「……『優秀な』ってところだけ認めてあげるわ」
メイド型「……新鮮なお魚がまだ冷蔵庫にあるのですが」
姫エルフ「あなたは非の打ち所のない優秀なメイド型セクサロイドね!」
メイド型「はい。私は優秀なセクサロイドです」
スッ―
メイド型「……ゲームの変更はなされないのですか?」
姫エルフ「……ワタシが何で遊ぼうがワタシの勝手でしょ」フン
メイド型「端的に言って、このゲームは姫エルフ様に合っていないように思いますが」
姫エルフ「クッ……! そんな事ワタシが一番分かってるわよ……!」ギリギリ…!
656
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:09:47 ID:Fj/.TNb6
メイド型「では何故?」
姫エルフ「……このゲームの続編っぽいのと、似たようなやつ」スッ
姫エルフ「棚に結構あるのよ」
メイド型「はい」
姫エルフ「…………」
メイド型「…………」
メイド型「はい?」
姫エルフ「だからッ!」バッ!
姫エルフ「ここにあるって事はあいつがクリアしたって事でしょッ!」バーン
メイド型「はい。恐らくは」
姫エルフ「つまりあいつにクリアできてッ! ワタシにクリアできないって事になるでしょッ!」ババーン
メイド型「そうですね」
姫エルフ「そんなの最高に納得できないでしょッ!? エルフ族の頂点たるワタシがあのボヘーっとしたヒューマンに屈することになるのよッ!?」
657
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:11:51 ID:Fj/.TNb6
メイド型「……?」
メイド型「屈したくないのですか?」
姫エルフ「はァ!? 屈したくないわよッ! つまりそれってヒューマンに負けるってことよ? そんなの当たり前でしょーが!」フンッ
メイド型「では……」
メイド型「仮に御主人様がヒューマンではなく、同族のエルフの男性だったとしたらどうでしょうか」
姫エルフ「…………はァ?」
メイド型「仮に、です」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「……嫌。同族でも負けたくないわ。覆しようの無い体力差ならともかく、手先と頭でしょ? 絶対嫌。勝つまでやるわ」
メイド型「…………」
メイド型「……理解に苦しみます」
姫エルフ「……あなたのその反応が理解に苦しむわ」
メイド型「屈して従う――そう悪いものではないと思いますが」
姫エルフ「いやいや負ける為に戦うバカがどこにいるのよ!」
658
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:12:56 ID:Fj/.TNb6
メイド型「全力を尽くした上での敗北は……とてもとても気持ちの良いものです」
姫エルフ「あ・な・た・が・全力を尽くして負けるビジョンがこれっぽっちも浮かばないのだけれど?」
メイド型「それに世の中には嬉々として踏まれたい人たちが大勢いることですし」
姫エルフ「それは単なる変態でしょうがッ!」バンッ
メイド型「私もそのうちの一人です」
姫エルフ「こンのピンク電脳の色ボケバトロイドめ……!」プルプル
メイド型「……どうやら分かり合えないようですね」
姫エルフ「ええ。平行線よ。ワタシはどちらかと言えば踏みつけたいタイプだし」ハンッ
メイド型「…………」
姫エルフ「な、何よ。別にあいつを踏みつけたいって意味じゃなくて――」
メイド型「では、エデン様の嗜好はどのような……?」
姫エルフ「……え、メイデン?」
659
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:13:48 ID:Fj/.TNb6
メイド型「…………」
姫エルフ「……何か勘違いしてそうだから、言っておくわね」
メイド型「はい」
姫エルフ「メイデンとあなたは違うの。まったくの別物よ」
メイド型「…………」―チラ
エデン「―――― ―――― ――――」チカチカ…ヴーーン…チカチカ…
メイド型「……………………」
姫エルフ「な、何よ。睨み付けたって違うものは違うんだから仕方ないじゃない」タジッ
メイド型「睨みつけてなどいません。この目つきは生まれつきですので」
姫エルフ「……ならいいけれど」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「あのね。まず目的がまるで違うのよ」
メイド型「……目的」
660
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:19:03 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「そ。メイデンの目的は単純なの。ワタシ自身の能力の拡張、それだけ」
メイド型「…………」
姫エルフ「貞装体は生身のワタシができないことを可能にする」
姫エルフ「自身のマナと大気中のマナを取り入れることで……比類なき戦闘能力と思考能力を手に入れるの」
姫エルフ「マナを力へ変える――ワタシのご先祖様は魔法というカタチで力に還元していたみたいだけど……」
姫エルフ「それは時代遅れになった――ううん、技術革新が起きたと言うべきかしら」
メイド型「より優れた力の還元率の発明ですね」
姫エルフ「その通りよ。しかもオークとの身体能力差を埋められるオマケつきでね」
姫エルフ「だからメイデンの設計はワタシの能力の拡張でしかない」
姫エルフ「ワタシが望まないのであれば動かないし動けない。そういうシロモノなの」
メイド型「……ではエデン様が意思があるように振る舞っているのは……」
姫エルフ「その方が円滑に物事が進むからに過ぎないわ」
メイド型「…………」
661
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:19:49 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「メイデンの力は必ずワタシの『制御下』におく必要がある。ワタシの手を離れてはいけないの」
姫エルフ「……でもあなたは違う」
姫エルフ「メイデンが完全な『道具』を目指すデザインだとするなら……」
姫エルフ「あなたは『生物』を目指したデザイン――いえ、『生物らしく』振る舞うことを目指したデザインと言うべきかしらね」
メイド型「……らしく振る舞う、ですか」
姫エルフ「そうよ。ランダム性があって微妙にコントロールしきれない方が『好ましい』ってこと」
メイド型「…………」
姫エルフ「……あくまで使用者に不利益を与えない範囲内で、の話だけど」チラ
メイド型「…………」
メイド型「私はセクサロイドとして創られました」
メイド型「――契約者を性的快楽に導き、素晴らしい人生を提供する」
メイド型「それが私の存在理由であり、私の使命です」
姫エルフ「…………」
662
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:20:50 ID:Fj/.TNb6
メイド型「……ですが」
メイド型「私自身のフレームが、私の使命を阻むような構成でしかないことを……私は理解しています」
姫エルフ「…………」パチクリ
姫エルフ「……驚いた。自覚あったのね」
メイド型「はい」
メイド型「…………」
メイド型「それでも……」
メイド型「それでも御主人様は……私をセクサロイドと認めてくれるのです」キュッ…
姫エルフ「信じがたいことにね」
メイド型「……ですから」
メイド型「やはり私はセクサロイドなのです」
メイド型「セクサロイドとして欠けているものがあると知りながら、私をセクサロイドとして扱ってくれた御主人様に……」
メイド型「私は心から仕えたいのです」キュ
663
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:22:47 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「……驚きっぱなしで言葉が出ないわ」
姫エルフ「つまりあなたの精神コア」ピッ
姫エルフ「オッソロシイ矛盾で破綻しかかってるのに、自分で抑え込んじゃった訳ね」フーン…
メイド型「御主人様のおかげです」
姫エルフ「あー、その……あいつのおかげで」
姫エルフ「……興味深いわね」クルクル
姫エルフ「あなた自身も珍妙で興味深いけれど……あなたを創ったヒューマンにも興味が湧いたわ」
姫エルフ「こんな恐ろしく不完全で――完璧で――危険なロイドを何故作ってしまったのか……」ジロジロ
姫エルフ「……――ッ」―ハッ
姫エルフ「ごっ、ごごごめんなさいっ! た、たた他意は無いのよっ!? 研究者とか技術者としてすごく興味があるってだけで別にあなたを貶めるつもりは――」ワタワタ
メイド型「――理解しています」
姫エルフ「あ、そう。ならいいんだけど……」
姫エルフ「…………」ポリポリ
姫エルフ「何て言うか。あなたってあいつが関わらないと普通のロイドなのね」
664
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:23:25 ID:Fj/.TNb6
メイド型「――御主人様を害する存在は……何があろうと決して容赦は致しません……」ズズッ…!
姫エルフ「ヒッ!? だからそういうところよそういうところ!」
―フッ
メイド型「ですが御主人様が姫エルフ様を居候として認めた今。姫エルフ様は排除の対象では無くなりました」
姫エルフ「それまで排除の対象だったのワタシ……」カタカタカタ…
メイド型「……?」
姫エルフ「何かおかしいでしょうか? って顔で首を傾げないで」
メイド型「ですから私は姫エルフ様を居候として受け入れます」
姫エルフ「……そこは客人ではないの?」
メイド型「客人が土足で人様の家に入ったあげく、家主を奴隷扱いした上に殺そうとまでするでしょうか?」
姫エルフ「ン゛グッ」
メイド型「その上衣食住を要求して3ヶ月住まわせてくれと懇願するでしょうか?」
姫エルフ「私は……居候……です……」カクーン
665
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:24:37 ID:Fj/.TNb6
メイド型「理解していただけたのであれば幸いです」
姫エルフ「はい……」
メイド型「……いい時間ですしお昼にしましょうか」
―ガタッ
姫エルフ「お昼ごはんっっ!?」ピョンッ
姫エルフ「一体どんなごちそうを用意してくれるのかしらっ!」フフーン!
メイド型「ごちそうではありません。簡単なもので済ませます」
姫エルフ「えぇー……あなただって食べるんだから美味しい方が絶対に――」ピタッ
姫エルフ「――……食べる?」
メイド型「はい?」
666
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:26:11 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「いえ……昨日だって……今朝だって食べてたじゃない……」ブツブツ
メイド型「……姫エルフ様?」
姫エルフ「ねぇ。あなたが食べるのって何のためなの?」
メイド型「嘔吐前提のプレイの他、エネルギー補給も兼ねてです」
姫エルフ「なるほどね……って嘔吐プレイって何よ……」オゲェ…
姫エルフ「でもまぁいいわ……」ククク…
姫エルフ「フッフッフ……」
姫エルフ「アーーッハッハッハッハゴホッ!? ゲッホゲッホエ゛ーッホゲホゴホッ!!」ゲホゴホッ!
メイド型「…………」
姫エルフ「ッケホ……ン゛ン゛ッ。……フフフ……見えたわ……!」ニタァ…
667
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:27:04 ID:Fj/.TNb6
姫エルフ「あるじゃない……ワタシに『デキる』こと……!」グンッ
姫エルフ「それも……ワタシにしかデキないとっておきが……目の前に……!」ビシィッ
メイド型「……………………」
姫エルフ「あいつとあなたに貢献できるワタシにしか出来ないピッタリなお仕事!」ビシシィッ
姫エルフ「――つまりッ! あなたを『研究』し尽くすってことよーーッッ!!」―バァァァァンッ!
メイド型「…………」
メイド型「私を……ですか?」
姫エルフ「そうっ! あなたをっ! よっ!」ムフーン!
――――――――
668
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/08(金) 06:28:26 ID:Fj/.TNb6
ここまで
何と言うか、ごめんね
669
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/08(金) 07:02:09 ID:wM7r2Na.
マッテタヨー
670
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/08(金) 08:23:24 ID:nryelwBM
うぉぉぉ!!!待ってた!待ってた甲斐があったぞ乙ぅー!!
671
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/08(金) 09:13:52 ID:ootbilG.
まってた
姫エルフこの期に及んでまだ自分を客人だとか思ってたんだね……ゴクツブシの居候でしかないのに
672
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/08(金) 09:35:23 ID:pCg6efkY
やったぜ支援
673
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/09(土) 16:44:06 ID:d4nO5TIU
キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)
674
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/09(土) 19:28:54 ID:S34orcUQ
待ってたぞ!
675
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/10(日) 01:07:56 ID:RwCaKyzM
生きててくれて、書き続けてくれて何より
676
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/10(日) 14:55:25 ID:uxvBgow2
来た見た待った
677
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/16(土) 10:41:46 ID:xTbn/qqw
うおー!きてたー!
678
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/16(土) 14:14:06 ID:7TSIJTEw
おかえ……り……なさ……い……ガクッ
679
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/16(土) 16:41:13 ID:UDKlbiuw
メイドさんの研究で3000℃問題の解決クルー!?
いやそこまでは無理か…
680
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:01:26 ID:HbGUCPLc
――
――――
――――――――
…タタンタタン …タタンタタン…
【本物以上の幸福を】
男(……見飽きた広告。毎日どこでも目にする広告)
男(電車の中吊りにすら進出している、セクサロイドの広告)
男(…………)
男(……細かい事覚えてないけど……短い期間でそれなりに色々あったよなぁ)
男(性的搾取を防げる革命だとか。性の自由だとかなんとか。声の大きい層に受けが良かったというか……)
男(……ともかくセクサロイドの登場によって、色んなものがスムーズに片付いた……そんな感じだったっけか)
男(まぁ最終的に学校の性教育の為の配備計画があるって話聞いた時は大笑いした記憶あるけど……)
…タタンタタン …タタンタタン…
男(…………)
男(そう。モノだから、『道具』だから丸く収まったってことだよな)
男(摩擦が起きやすいデリケートな問題を、セクサロイドっていう道具で片付けた……そういう……)
681
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:02:04 ID:HbGUCPLc
男(…………)
男(科学技術がすごい勢いで進歩して、ほんの少し前の映画やアニメマンガの世界は追い越すようになって……)
男(いつの頃からか……深く考えなくなった)
男(科学ってスゲー。って。自分の想像するようなもんは全部あるんだろなー。って)
男(…………)
男(……実際進んではいたけどさ)
男(人の手で新たな『命』を創るべきか否か、その選択が既に終わってるぐらいには……)
…タタンタタン …タタンタタン…
男(…………)
男(……だから)
男(だから気づかなかった)
男(『ありえない』と思いつつも、これくらいは『あるだろう』って思いこんでた)
男(…………)
男(いや『あって欲しかった』んだろなぁ……個人的に)
682
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:03:18 ID:HbGUCPLc
プシューッ…
男(同僚の話から察するに、自立思考を持つセクサロイドは存在せず)
男(またバトロイドが現実ラインで作られてる背景も存在しない)
男(……っぽい)
男(…………)
男(じゃぁメイドさんは何なのって話になるよな……)
男(見事に2つの前提を完全にぶっちぎってる訳だし)
男(あとは映画よろしく秘密裏に製造された兵器とかの可能性だけど……?)
男(どっかのハンガーに俺が不法侵入して出会ったりとか、空から降ってきて運命的な第一次接触とかでもなく)
男(元は酔った勢いでポチッたクッソ怪しいサイトの注文からだし)
男(普通に宅急便で届いちゃってるわけだし)
男(そもそも何で俺の家なのってことになるし……)
男(…………)
テクテク…
683
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:04:21 ID:HbGUCPLc
男(……ダメだ。THE・普通の脳みそには負担が大きすぎる問題だ)
男(産まれつき何らかに突出した能力や体質がある訳でもない)
男(資産家の孫とかでもないしヤバいお嬢様の友達とかもいない)
男(誇れるのは自慰を欠かさない程度のしがないサラリーマン)
男(…………)
男(……そうだもう2日もしてないじゃん。そろそろ不本意な勃起が発生しそうな――)
男(……早くも脱線気味になってきたぞ。今考えるべきはメイドさんのことについてで……)
男(……でもメイドさんだけならともかくあのチビエルフ娘まで来ちゃったしオナニーできなくない……?)
男(…………)
男(え、待って。まさか3ヶ月間ぶっ続けでオナ禁もありえるとか冗談じゃ――)
「あ、あれ? 男さん?」
男「……え?」
684
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:05:14 ID:HbGUCPLc
管理人「ぐ、偶然ですね! わたし晩ご飯のお買い物してて……男さん、い、今お帰りなんですか?」エヘヘ
―タユン
男「……勃起」ボソ
管理人「は、はい?」キョトン
男「ン゛ンッ! 何でもないですないです!」ブンブン
管理人「そ、そうですか?」
管理人「…………」
管理人「あ、あの……もし用事が無いのでしたら……」
男「? 何でしょう?」
管理人「えーと……あのあの……」モジモジ
管理人「いッ、一緒にごッ! ごごっ!」
男「ゴゴッ?」
管理人「あのっ。わたっわたしのおうちでですねっ!」ギュゥゥゥ―
男(――ッ!? 何だあの谷間はッ!? 日本海溝――いやッ! マリアナ海溝かッ!)ゴゴゴゴ…!
685
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:06:55 ID:HbGUCPLc
管理人「ごッ――」
管理人「――〜〜〜〜ッ」パクパク…
管理人「い、一緒に帰りませんか……?」ヘニョーン…
―ダユンッ…
男(腕に挟み上げられていた双丘が下方向に任せて広がっていく様を見てニュートンは重力を発見したのかもしれないかもしれないことはないのかもしれないが……!)
男「――ハッ」
管理人「だ、駄目でしょうか……?」ヘニョーン
男「いえいえっ! 第一駄目も何も帰る方向一緒じゃないですか?」
管理人「そ、そうですよね! わたしったら何を……」
管理人「何を……言ってるんでしょうかね……」アハハ…
管理人「何もイメトレを活かせてないわたしなんて……やっぱりヘタレ管理人なんですね……」エヘヘ…
男「イメトレ?」
管理人「――ッはわっ!? いえいえ何でもないですないです気にしないでください!」ブンブン
―ドゥュヮォンンヌヌッ…! ボュワォンヌヌゥッ…!
男(ほあああああ! ばるんばるんしよる! このばるんばるんしてはるんを見てコペルニクスは地動説を考えついたのかもしれないとかしないとかなんとか……!)
686
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/06/20(水) 03:10:25 ID:HbGUCPLc
ここまで
試しに小出しで投下してみる
687
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/20(水) 07:16:21 ID:olC/RuRI
管理人さんの無意識な誘惑…プライスレス乙乙!
男…ちょっとそこ代わってくれ…
688
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/20(水) 13:50:42 ID:mwlJMH.E
乙なの
管理人きゃわわ
689
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/20(水) 16:26:00 ID:Yw3E.pCY
おつおつ
リンゴ(意味深)が落ちる様を見ていたんだねニュートン
690
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/20(水) 17:53:16 ID:5uLfOC0M
スイカの間違いだな(おっぱい)
691
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/21(木) 06:49:50 ID:B2.wT9xI
いやいや(ウォーター)メロンの間違いだろ
692
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/21(木) 21:13:07 ID:OicnABeM
エヘヘがぐヘヘに見えた
693
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/25(月) 12:10:28 ID:BT.xq5cg
管理人といたして嫉妬と忠誠で揺れ動くメイドさんも見たいなぁ
694
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/03(火) 22:22:22 ID:SdngjLGc
管理人さんが強すぎるから果たして姫エルフとメイドさんに勝ち目はあるのか
695
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/07/10(火) 05:06:31 ID:gq2XAsuU
――――
テクテク…
管理人「あ、あの男さん……?」―ョン ―ュャン
男「はい何でしょう」
管理人「どこか体調優れないんですか?」―ョン ―ュャン
男「いえ、すこぶる元気ですよ」
管理人「それにしてはその、前屈みですし……お腹でも痛いんじゃ……?」―ョン ―ュャン
男「背筋を伸ばしているだけですから。至って元気ですよ」
管理人「な、ならいいんですけれど」―ドゥワュゥォゥン…
―ググッ
男「ッ痛たたたた」ググッ
管理人「や、やっぱりお腹痛いんですか!?」
男「いやポジションがちょっと悪くて」
管理人「ポ、ポジション? 大丈夫ですか? 良かったら肩を――」
男「いえッ!!!!」ババッ!!
696
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/07/10(火) 05:07:13 ID:gq2XAsuU
男「元気ですから! 元気すぎるから問題なのであって! 本当大丈夫なんではい!」
管理人「そ、そうですか……?」
男「今肩を借りてしまったら逆に動けなくなる可能性が高いので!」
管理人「…………」ジー…
男「……管理人さん? 何を見て…………あ」
―コンモモリッ
管理人「…………あ、あのっ」///
男「……これはですねその……望まないタイミングでアレになる……その……アレなんです!」モリモリコンモリ
管理人「だ! だだだだ大丈夫ですよ! 生理現象ですから! ね? わたしだって乳く――」
男「乳首……?」ジッ…
管理人「――ごっ、ごめんなさい! あのあのみみ見ないで貰えるとあのあのあのあのっ!」アワワワワ
男「こっ、こちらこそほんとスンマセン! お互い見られた傷み分けみたいな感じでどうにかえっと!」アセアセ
管理人「は、はいっ! それはもう全然OKですです! 気にしてないですし、ね、ア、アハハハ……」ハハ…ハハハ…
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