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ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/05(月) 00:33:49 ID:mOJDqg96
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373520530/
の続きです
よろしければそちらから読んでみて下さい
360
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 02:49:31 ID:WF.3DwU2
咲世子「そうですね」
咲世子「ヴィレッタさんも大丈夫かしら」
スザク「そうだね、久しぶりな上に2年間どこに居たのかも直接聞きたいし」
スザク「あの時の状況も詳しく聞かないと」
スザク「とにかく、まずは皆が快復するといいんだけど」
咲世子「……そうですね」
スザク「咲世子さんは、あの時の侵入者のことはよく分からないのかい?」
咲世子「見たことない人間なのは間違いありませんが」
咲世子「およそ人間の動きではありませんでしたし、警戒するに越したことはないかと」
スザク「咲世子さんより?」
咲世子「少なくとも、私より速く動く人間は久しぶりに見ましたわ」
スザク「な、なるほど」
361
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 02:56:09 ID:WF.3DwU2
スザク「咲世子さんが居れば大抵の事はどうとでもなりそうな感じだったけど」
スザク「敵が人間の範疇を超えてくると、そうも言ってられなくなるよね」
咲世子「ギアスという不確定要素もあります」
咲世子「これから明確に敵対することも考えて、なんらかの策は必要でしょうね」
スザク「いっそ僕らもギアスの契約をするっていうのはどうだろう?」
咲世子「それは認めてくれそうもありませんね」
スザク「ああ、あの2人なら怒るよね、きっと」
咲世子「それに、ギアスの力を得るには強い思いが必要とのことでしたけど」
咲世子「私にはそういった望みがありません」
362
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:00:25 ID:WF.3DwU2
スザク「僕は……」
スザク「あれ、あそこにいるのって」
咲世子「あら」
ミレイ「だーかーらー、取材させて貰いたいだけなのよ」
ミレイ「ルルーシュに連絡をとって貰えば、許可は出してくれるはずよ」
職員「で、ですから、まだ事件があってから日も浅く」
職員「総督閣下の安全のためにも、極力政庁内に部外者を立ち入らせないことになっていまして」
リヴァル「そこをなんとかお願いしますよ〜」
職員「し、しかし……」
スザク「会長!」
ミレイ「あら!スザク君じゃない」
職員「く、枢木卿」
リヴァル「スザク!」
363
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:04:20 ID:WF.3DwU2
スザク「ご苦労様、この人たちは僕の友人だ」
スザク「あとは僕が何とかするから、君は持ち場に戻ってくれるかい?」
職員「は、はい、宜しくお願いします」タッ
スザク「……」
スザク「お久しぶりです会長、リヴァル」
ミレイ「もう、会長はやめてよね」
ミレイ「でもほんと久しぶり、いつぶりかしら」
リヴァル「ルルーシュもスザクもブリタニアとこっちを行き来してるから、なかなか会えないもんなぁ」
リヴァル「やっぱりその服似合ってるじゃん」
スザク「ははは、ありがとう」
ミレイ「咲世子さんも元気そうね!」
咲世子「はい、これでも頑丈なのです、私」
364
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:09:10 ID:WF.3DwU2
スザク「とりあえず、こんな所で立ち話もなんだし」
スザク「今から医務室に行くところなんです、良かったらどうですか?」
ミレイ「医務室?またどうして?」
咲世子「襲撃事件の怪我人がまだ目を覚まして居ないのです」
スザク「事情は分からないけど、その中にヴィレッタさんもいるんです」
スザク「記事に出来るかどうかは分からないですけど、何か分かるかもしれないですし」
スザク「犯人探し、協力していただけると助かります」
リヴァル「お、そういうことなら」
リヴァル「……いや、でもカメラは流石にやめておいた方がいいよな」ピッ
ミレイ「そうね……いい気分の話ではないだろうし」
ミレイ「まぁいいわ、どうせ取材は口実で、ルルーシュに会いに来ただけだもの」
ミレイ「連絡しても全然返事がないから、心配になっちゃって」
スザク「その当たりも道すがら説明しますよ」
365
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:12:14 ID:WF.3DwU2
ちょっと短いけど、明日はお休みだしもう少し長く行けるだろうということでこの辺で。
ナルトの方もおいおい進めて行くつもりです。なんとか今年中にはどちらも終わらせて、新しいものを書きたいと思ってます。さすがに時間が経ちすぎてこっちもテンションが持たないところもありますし。
まぁここまで付いてきて下さったのなら最後までお付き合い下さいな。
それでは、おやすみなさい、良い夢を〜
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 03:18:12 ID:oSGnSIL6
おつう
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 03:31:05 ID:w6RQCIPs
乙乙
自分より速く動く人を久しぶりに見たというのが恐ろしい相手であるという評価に即繋がるというのもとんでもない人だ
彼女が敵ではなかったことを神に感謝しないと……
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 09:05:53 ID:fMwvQFCY
乙でした
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 11:18:46 ID:sC1izgHs
咲世子さんがおいつけないとなると忠義ジェレミアもキツいか、相手できそうなのがスザクってのもヤバい身体能力だな
370
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 23:59:42 ID:WF.3DwU2
勝手ながら今日は仕事の準備をしなければならなくなったのでお休みします。
明日は最近の通り少しでも進めますので、ご了承ください。
おやすみなさい、良い夢を〜
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/29(月) 23:19:43 ID:CRgfYskY
追い付いたー!
372
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:05:43 ID:g1f/TVi.
〜医務室〜
ミレイ「なるほどねぇ」
リヴァル「皆目覚めないのか?」
ヴィレッタ「……」
コーネリア「……」
スザク「そうみたいだね」
咲世子「ギルフォードさんたちは軽傷だったようですが」
咲世子「お2人は侵入者の攻撃をまともに受けていましたから」
ミレイ「咲世子さんは大丈夫だったの?」
咲世子「こう見えても色々装備しておりますので」
ミレイ(色々ってなんだろう)
咲世子「咲世子は着痩せするタイプなのです」
リヴァル「へぇ……」
ミレイ「くぉら、ヤラシイ目で見るな」ベシ
373
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:11:14 ID:g1f/TVi.
マオ「おや、みんな揃ってお見舞い?」ガラッ
スザク「あはは、やっぱり気になってね」
咲世子「マオ様、お手伝い頂き感謝します」
マオ「構わないよ、基本的に僕は暇だからね」
マオ「初めまして、ではないよね」
ミレイ「マオさんってことは、二年くらい前の……」
マオ「ミレイさんでしょ、前の写真に比べると、さらに綺麗になったみたいだね」
ミレイ「そ、そんなこと無いですけど」
マオ「そして、隣の君は……」
リヴァル「俺はリヴァル、リヴァル・カルデモンドです」スッ
マオ「よろしくリヴァル」ギュッ
マオ「さて、握手も済んだことだし、せっかくだからそこに座ってよ」
マオ「中華連邦から持ってきたお茶があるんだ、美味しいんだよ〜」
374
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:17:48 ID:g1f/TVi.
マオ「2人の身体はかなり回復してるんだけど」ズズッ
マオ「たぶん事件のショックが大きいんだろうね、なかなか目覚めないのは」
スザク「そういうものなのかい?」
マオ「ルルーシュもそんな感じだったから、分からなくはないんだ」
マオ「身体が元気になっても、心はそう簡単には治らないからね」
マオ「それに、2人とも軍やそれに類する訓練はしてるんだろうけど」
マオ「咲世子さんの話じゃほぼ不意打ちに近い攻撃を受けているし」
マオ「何より女性だからね、大の男が本気で殴ってくればそれだけでも衝撃は大きいさ」
ミレイ「なんだかゾッとしない話よね」
リヴァル「許せないですよね」
375
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:29:40 ID:g1f/TVi.
マオ「僕もチラッと姉さんを撃ったやつは見たけど」
マオ「とても怖い感じだったよ、なんというか」
マオ「すごく人間味が薄いというか」
スザク「んー」
スザク「咲世子さん、そいつは国外には出てないんだよね?」
咲世子「ええ、船舶、航空機を使っての脱出はないと思われます」
咲世子「それらしき人物がエリア入りする姿は監視カメラに映っていましたが、事件当日からの映像には全く」
咲世子「小型の船での航行はその限りではありませんが」
スザク「ここから小型の船でって言うと」
マオ「ありえるのは中華連邦かな」
マオ「まぁでも、今の中華連邦がブリタニア相手にコトを構えるとは思えないけどね」
咲世子「それに、彼との会話からもブリタニア人ではないかと思います」
376
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:39:44 ID:g1f/TVi.
マオ「言語のことならその通りかも知れない」
マオ「中華連邦のためにそこまでの危険をおかすほど愛国心が強いなら、伝わらなくても普段通り話すんじゃないかな」
マオ「あの国ではかなりの選民思想を教育するはずだからね、エリートであればあるほど」
マオ「それに、僕が最後に聞いた言葉も、ブリタニアに栄光あれ、だったし」
スザク「全てがフェイクって可能性は?」
マオ「無いとは言い切れないけど」
マオ「それだとわざわざ僕に聞かせたことになるし、微妙じゃない?」
スザク「確かに、どうせアピールするならもっと目立つことをしていたか」
咲世子「でもそうなると不可解な要素もまた増えます」
咲世子「ルルーシュ様の暗殺が目的だったのであれば、失敗した時点で大人しく去るべきなのに」
咲世子「ナナリー様を連れ去るためにわざわざ現場に残っている」
咲世子「あの状況でナナリー様を連れて逃走するリスクを負うなら、もっと別のタイミングを狙うのではないでしょうか」
咲世子「こう言ってはなんですが、ナナリー様はご自身では逃げられないのですから」
377
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:48:50 ID:g1f/TVi.
ミレイ「え!?」
リヴァル「どういうことだよスザク!」
スザク「あ、そうか、2人には説明し忘れていたね」
スザク「ナナリーは攫われてしまったんだよ」
リヴァル「おい!そんなにアッサリ言えることじゃ……」グイッ
ミレイ「……待って、リヴァル」
リヴァル「会長……」
ミレイ「ごめんなさいね、あなたたちの方が悔しいわよね」
ミレイ「ナナちゃん、無事なの?」
スザク「……分かりません」
スザク「でも大丈夫です、ルルーシュがそう言ってました」
ミレイ「ルルーシュが?」
スザク「まだ説明出来ないと言ってましたけど」
スザク「たぶん、何か情報を持ってるんだと思います」
378
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:53:59 ID:g1f/TVi.
リヴァル「じゃあルルーシュに聞けばいいじゃないか」
リヴァル「こんな所でウダウダしてないでさ!」
ミレイ「リヴァル!」
ミレイ「あんたはちょっと黙ってなさい」
スザク「まぁ、僕もそうしたいとは思うんだけどね、リヴァル」
スザク「でもルルーシュが今話さないってことは」
スザク「何か理由があるんだと思う」
スザク「だって、他ならぬナナリーのことなんだから」
マオ「そうだよね」
マオ「だから、僕らもルルーシュの手伝いをするために考えているんだよ」
マオ「妹と奥さん、1度に傷付けられて今一番辛いのはルルーシュのはずだからね」
リヴァル「……ごめん、俺」
ミレイ「反省したなら座りなさい、どうせあたしたちじゃ何も出来ないわ」
ミレイ「部外者が外からギャーギャー言っても、何も意味無いわ」
379
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:59:27 ID:g1f/TVi.
ミレイ「正直悔しいわ」
ミレイ「後輩が困ってるのに、何もしてあげられないなんて」
ミレイ「……」
ミレイ「リヴァル、帰りましょ」
リヴァル「会長……」
ミレイ「もう会長じゃないわ」
ミレイ「ごめんなさい、ちょっと整理したいの」
ミレイ「私達に協力出来ることがあったらいつでも言ってちょうだい、これでも報道人なんだから」
リヴァル「……」
ミレイ「ほら、いくわよ」グイッ
リヴァル「お、俺に出来ることなら何でもするからな!」
ミレイ「病室で騒がないの」ガラッ
バタン
380
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:03:24 ID:g1f/TVi.
スザク「……あー、やっちゃったよ」
マオ「たぶん、怪我人がいるとはいえ」
マオ「みんな無事だったと思ってたんだろうね」
マオ「ちょっと軽率だったかな、僕も」
咲世子「……私も気が抜けていたのかも知れません」
スザク「2人のせいじゃないよ、やっぱりモヤモヤしたままで」
スザク「……そのことから目をそらしてた僕のせいさ」
スザク「リヴァルの言う通りだよ、ルルーシュに聞けばいいんだ」
スザク「君は何を知っているんだい?って」
スザク「……なんだろうね、親友なのに」
スザク「最近はルルーシュがすごく遠くに居るようで、色々任せ切りになってる」
マオ「スザク……」
381
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:12:47 ID:g1f/TVi.
スザク「僕もルルーシュと同じものを見られるようになりたいよ」
スザク「出来るかは分からないけど」
マオ「ルルーシュは色々抱えてるからね」
マオ「僕はあんまり気にしてないけど」スクッ
スザク「そうなのかい?」
マオ「僕はもともと記憶ないからね」チャプン
マオ「それに、何もかも分かっていなきゃ相手を理解出来ないってこともないんじゃない?」フリフリ
マオ「咲世子さん、良かったらお湯入れて来てくれる?」
マオ「これ空になっちゃった」
咲世子「かしこまりました」
マオ「……行ったかな?」
382
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:15:25 ID:g1f/TVi.
マオ「スザク、僕はさ」
マオ「君の感じること、ちょっと分かるんだ」
スザク「?」
マオ「ルルーシュは、僕について何か大事なことを未だに隠してる」
マオ「なんとなく分かるんだ、聞こえてくるというか」
マオ「でも、一緒にいた2年くらいの間、僕は1度もそれを聞かなかった」
マオ「なんでか分かるかい?」
スザク「……いや」
マオ「だって、それがルルーシュの優しさだったからさ」
スザク「優しさ?」
マオ「そう、優しさ」
383
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:18:43 ID:g1f/TVi.
マオ「ルルーシュは、皆の分の苦労とか、そういうのを背負い込む癖があるんだよね」
マオ「もともとそうだったのか、それとも色々あってそうなったのかは分からないけど」
マオ「でも、そんなルルーシュだから、きっとみんなこう思うんだよ」
マオ「ルルーシュの力になりたいって」
マオ「スザクもそうだろ?」
スザク「……」
マオ「ルルーシュは決して、僕らを信じてない訳じゃない」
マオ「むしろ信じているから、そんな僕らを守るために黙っていることもあるんだ」
マオ「スザク、人を理解するのに必要なのは、相手の考えを100%知ることだと思うかい?」
384
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:23:22 ID:g1f/TVi.
スザク「……分からないよ」
スザク「僕は分からないんだ、ルルーシュが何を抱えていて、何に苦しんでいるのか」
スザク「少しでもその苦労を……」
マオ「分かって、それでどうするんだい?」
スザク「え?」
マオ「分かっても、スザクがルルーシュになる訳じゃない」
マオ「境遇も違う、考え方だって根本はきっと違ってる」
マオ「でも、僕達人間は同じ目的のために一緒に頑張れるだろう?」
マオ「人を理解するってそういうものだと思うんだよ」
385
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:26:12 ID:g1f/TVi.
マオ「きっと、こうすればあの人のためになるはず」
マオ「こうやれば、役に立てるはず」
マオ「そりゃあ失敗することだってあるけど」
マオ「でも上手くいった時、1人では出来なかったことができるようになる」
マオ「だから面白いんじゃないか」
スザク「マオ……」
マオ「総督代理のことも悩んでるんだったら」
マオ「ルルーシュならこうする、じゃなくて」
マオ「スザクならどうするのか、考えてみたらどう?」
スザク「僕ならどうするか……?」
386
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:29:45 ID:g1f/TVi.
マオ「そうさ」
マオ「ルルーシュはスザクなら出来ると思ってお願いしたんだ、僕もスザクなら出来ると思うよ」
マオ「君も、ルルーシュと同じで優しいみたいだからね」
スザク「……うん、ちょっと考えてみるよ」
マオ「あはは、偉そうに言っちゃったけど、僕もまだまだ分からないんだけどね」
マオ「いやぁ恥ずかしいこと言っちゃった」
咲世子「ただいま戻りました」
マオ「さすが咲世子さん、ナイスタイミング」
マオ「ま、もう1杯飲んでいきなよ、スザク」
マオ「なかなかイケてるだろう?このお茶」
スザク「……あはは、そうだね!」
咲世子「うふふ」
387
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:31:30 ID:g1f/TVi.
次はどうなるかな、実はまだあんまり決まってないんだよね。
マオの原型無さすぎてやばいけど、よく考えたら誰にも原型なんて残ってないから大丈夫だよね。
また明日来ます、ぜひ楽しんで下さいな。
それではおやすみなさい、良い夢を〜
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 07:06:05 ID:sf79l4FY
乙でした
最近知ってようやく最初から今日の分まで読ませていただきました
応援しておりやす
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 08:46:43 ID:GKVA2p2s
乙です。
俺も久しぶりに読み返してこようかな…
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 19:43:03 ID:PDLHbml6
そりゃssなんてキャラ改変が普通だから原型無くて当たり前だと思いますがね...乙です
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 20:58:18 ID:OGSct/lY
そもそもマオは記憶飛んでるんだから別人でもだな
392
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:27:12 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「む」
CC「どうされました?」
ルルーシュ「いや」
ルルーシュ「少し痛かった」
CC「まぁ!申し訳ございません!」
CC「もっと優しくします」
ルルーシュ「ああ、頼む」
ルルーシュ「さすがの俺も、そこは鍛えようがなくてな」
CC「そうですよね……」
CC「でも少しずつ慣れてきてますよ、私も」
CC「やり甲斐があります」
ルルーシュ「そうか……」
ルルーシュ「まぁ慣れるのはいいことだ、引き続き頑張ってくれ」
CC「はい!」
393
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:30:32 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(CCも随分打ち解けてくれるようになったな)
ルルーシュ(そもそもかつての主人の仕打ちがトラウマのようになっていたのだろうが)
ルルーシュ(まあいい傾向だろう)
ルルーシュ(何かあれば連絡は来るはずだし)
ルルーシュ(この状態のCCを放っておくわけにも行かないからな)
ルルーシュ(……ナナリーを攫った連中が、次にCCを狙ってくる可能性も十分にある)
ルルーシュ「CC、反対側も頼む」
CC「はいはーい、じゃあふわふわしますね」クリクリ
CC「……」フー
CC「よし、耳掃除片方、綺麗になりました」
ルルーシュ(……まぁこれはこれでいいものだ、うん)
394
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:42:48 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(特区の方は相変わらず変化なしか)
ルルーシュ(中華連邦の方も順調だという話だし)
ルルーシュ(まあ時間がかかるのも仕方ない、今は待ちの1手)
ルルーシュ(つまりはそういうことだ)
CC「大きいのみつけました」
ルルーシュ「取れそうか?」
CC「痛くしないように頑張ります」
ルルーシュ「任せたぞ、CC」
ルルーシュ(俺は決してサボっている訳では無い、じっと機会を伺っているんだ)
ルルーシュ(誰に咎められることでもない)
395
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:52:40 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(アーニャに聞きたいことが山ほどあるが)
ルルーシュ(あれ以降なぜか避けられているようだし)
ルルーシュ(ナナリー……)
ルルーシュ(だが、今は無事を祈るしかない)
ルルーシュ(ここで慌てても無意味だ、無理にでも落ち着かないとな)
CC「……もう少しです」
ルルーシュ「最後まで気を抜かないようにな」
CC「もちろんです」
ルルーシュ(そう考えると、今のCCは最適だな)
ルルーシュ(もともとこういうマイペースというか、のんきな性格だったのかもしれないな)
CC「取れました!大物です」
ルルーシュ「よくやった、褒めてやろう」ナデナデ
CC「う、うふふふ」ニマ
396
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:03:43 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「食事にするか」
ルルーシュ「今日は完全にフリーだし、食材もメイドが届けてくれたしな」
CC「それなら私が作りましょうか?」
ルルーシュ「いいさ、どうせすることもないんだ」
ルルーシュ「さっきのお礼もしたいしな」
CC「お、お礼なんて必要ないです!」
CC「私は当然のことを……」
ルルーシュ「CC、前も言ったが」
ルルーシュ「今のお前は奴隷ではない、俺も助けてもらったら礼はするし」
ルルーシュ「もちろんお前の働きには感謝している」ナデナデ
CC「で、でも」
ルルーシュ「すぐに慣れろとはいわないが、そういうものだと納得してくれ」
ルルーシュ「な?」
CC「……は、はい」
397
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:08:10 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(現状はCCのことも心配だ)
ルルーシュ(ナナリーの捜索も指示している、今は記憶の隅にしまっておこう)
ルルーシュ「CC、何が食べたい?」
CC「そ、それではさっぱりしたものがいいです」
CC「あぶらもの、苦手なので」
ルルーシュ「そうか、それなら……」
CC「な、なにか手伝うことはないですか?」
ルルーシュ「……んー」
ルルーシュ「じゃあ、少しだけ手助けしてもらえるか?」
CC「はい!喜んで!」
398
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:11:33 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「どうだ?美味いか?」
CC「とっても美味しいです」
CC「食べすぎちゃいそう」
ルルーシュ「そうかそうか、それは良かった」
ルルーシュ「好きなだけ食べてくれ、おかわりもあるぞ」
CC「あ、ありがとうございます」
ルルーシュ「食べ終わって少し休んだら、今日も文字の練習をしよう」
CC「はい!頑張ります」モグモグ
ルルーシュ「ほら、張り切りすぎて零すなよ」
CC「気をつけまふ!」モグモグ
ルルーシュ「はは、全く……」
399
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:16:24 ID:x5DJjsGY
〜夜〜
ルルーシュ「そろそろ寝るか、CC」
CC「そうですね」
CC「今日はいろいろな言葉を覚えました」
ルルーシュ「ああ、偉いぞ」
ルルーシュ「そのうち手紙も書けるようになるかな」
CC「てがみ!」
ルルーシュ「楽しみだな」
CC「はい、とっても楽しみです」
CC「それでは、私はあっちで」
ルルーシュ「CC、お前はベッドで寝てもいいんだ」
ルルーシュ「昨日も言っただろう?」
CC「……そうでした」
400
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:18:01 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「電気、消すぞ」
CC「はい」
ルルーシュ「悪いな、ベッド一つしかなくて」
CC「いえ」
CC「なんだか、不思議と懐かしい感じがします」
ルルーシュ「……早く思い出せるといいな、記憶」
CC「はい」
CC「ルルーシュ様のためにも頑張ります」
ルルーシュ「……そうだな」
CC「ここに来てから」
CC「不思議がいっぱいです」
ルルーシュ「そうか?」
CC「はい」
401
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:20:59 ID:x5DJjsGY
CC「知らないものだらけで」
CC「不安もありますけど、とても楽しいです」
ルルーシュ「……良かったじゃないか」
CC「ルルーシュ様も、今までのご主人さまとは全然違います」
CC「ご飯もお腹いっぱい食べられて、叩かれなくて」
ルルーシュ「……」
CC「今でも、こんな生活が夢なんじゃないかと」
CC「考えてしまいます」
ルルーシュ「……もしかしたら、夢なのかもしれないな」
CC「……」
ルルーシュ「なぁ、CC」
ルルーシュ「お前はどう思う?」
ルルーシュ「本当に、記憶を取り戻したいと思うか?」
402
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:37:43 ID:x5DJjsGY
CC「私は……」
CC「思い出したいです」
ルルーシュ「……そうか」
CC「ルルーシュ様はいつも優しい目で私を見て下さいますけど」
CC「でも時々、すごく寂しそうに見えます」
ルルーシュ「……俺は、今のお前もいいと思う」
CC「でも、ルルーシュ様の知っている私は、今の私ではありません」
CC「やっぱり、それは良くないことです」
ルルーシュ「良くない?」
CC「本当の私がいるのなら、私は」
CC「元の私がここに居るべきだと思います」
403
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:42:55 ID:x5DJjsGY
CC「私はもう、十分楽しみました」
CC「記憶が戻るまでは、出来る限りルルーシュ様のお手伝いをしたいと思います」
ルルーシュ「CC……」
ルルーシュ「まあそう難しく考えるな」
ルルーシュ「いつ記憶が戻るかなんて誰にも分からない」
ルルーシュ「記憶が有ろうと無かろうと、お前はお前だ」
ルルーシュ「俺の大切な相棒だよ」
CC「……はい」
404
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:44:31 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「もう寝よう、話はまた明日だ」
ルルーシュ「おやすみCC」ナデナデ
CC「……おやすみなさい」
CC「ルルーシュ様の手も、とっても不思議です」
ルルーシュ「そうか?」
CC「はい」
CC「とても」
CC「……安心します」
CC「あったかいです」
ルルーシュ「……そうか」
405
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:46:09 ID:x5DJjsGY
ぶっちゃけ衝動を抑えられなかった。
うちのSS内でのキャラが崩れなきゃそれでいいよね、うん。
また明日……は分からないけど、この調子で毎日更新を目指して頑張ります。
来週末は大阪まで行くことになってるので、その間だけ更新出来ないと思います。それだけご了承ください。
それでは、おやすみなさい〜良い夢を〜
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 06:37:35 ID:bmYKHgvY
乙です
ここぞとばかりに普段頼みにくい事をお願いしてるのかルルーシュw
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 08:40:19 ID:s0msBSq.
もっともっといちゃらぶしようぜ!!乙
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 10:39:20 ID:1MD7etvs
乙
ニヤニヤした!
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 20:10:06 ID:y6o1s6IA
こんな状況でイチャコラしやがって
いいぞもっとやれ
410
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 02:47:47 ID:usBDf1yg
〜中華連邦〜
星刻「……つまり、中華連邦という国の基礎には」
星刻「他民族による連邦制をとりつつも、その実は皇帝を中心とした独裁政治に近い統治システムが根付いている」
星刻「当然反発はあったが、強国ブリタニアによる侵略を意識せざるを得ない過去の情勢から」
星刻「最も数の多い漢民族を束ねる皇帝に従わざるを得なかったという事情もあり」
星刻「今は各民族の武力は大幅に削がれてしまい、現在まで継続されている」
カレン「なるほどねぇ」
カレン「つまり、思っていた以上にこの国自体は若いってことなのね」
星刻「その通りだ」
星刻「王朝自体は存在していたものの、時代ごとに統治者だけでなく、その民族すらも変わっている」
星刻「国土の広さもあって、いつの時代も争いは絶えなかった」
星刻「それを考えれば、皮肉なことだが現状が1番安定しているとも言える」
天子「……」スゥスゥ
411
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 02:52:44 ID:usBDf1yg
カレン「あらら」
カレン「お姫様はおねむみたいね」
星刻「……本当は天子様にこそ学んで欲しいのだが」
星刻「仕方あるまい、政治ごとに興味が湧く年頃でもない」
星刻「時代が時代なら、何不自由ない生活を送れたのだろうに」
カレン「ほんと、まだ子供なのにねぇ」
カレン「あたし、この子をベッドに連れていくわ」ヨイショ
カレン「戻ったら、もう少しこの国のこと教えてくれる?」
星刻「もちろんだ、君に協力できるとしたらこのくらいしかないからな」
カレン「ありがとね」
412
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:02:39 ID:usBDf1yg
カレン「……ふぅ」
カレン「天子ちゃんしっかり食べてる?」
カレン「ちょっと軽すぎじゃない?」ツンツン
天子「……にゅふ」スゥスゥ
カレン「ほんと、普通の女の子なのにね」
カレン「まぁお姉さんに任せときなさい、あなたが幸せになる手助けしたげるから」
カレン「……ま、統治者が幸せかは疑問だけど」
カレン「でも、そればっかりはどうしようもないかしらね」
カレン「お互い、生まれた環境に振り回されて辛いよねぇ」ツンツン
天子「ふふ……」スゥスゥ
カレン「でも大丈夫よ、あなたはあたしに似てるもの」
カレン「一緒に頑張りましょ、きっとルルーシュがなんとかしてくれるわよ」
カレン「すごいやつなんだから、強引だけど」
413
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:12:02 ID:usBDf1yg
カレン「お待たせしました」パタン
星刻「気にする事はない」
星刻「さて、続きをはじめよう」
カレン「はい、先生!」
星刻「さて、さっきは中華連邦の統治体制に触れたが」
星刻「今はその皇帝もいない」
星刻「ではどうやって国を纏めているのかというと……」
カレン「大宦官ね」
星刻「その通りだ」
星刻「そもそも、大宦官とは何かは知っているか?」
カレン「ええと……」ペラッ
カレン「あった、大元は皇后に仕える役人なのよね」
星刻「まあ大雑把に言えばそんなものだ」
星刻「本来ならばそこまで大きな権力を握ることはないのだが」
星刻「今は状況が特殊なのもあって、かなり歪なことになっている」
414
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:26:24 ID:usBDf1yg
カレン「特殊?」
星刻「現在、実際の権力を握っているのは、実は天子様だ」
カレン「え?」
星刻「これは今は亡き皇帝の遺言なんだ」
星刻「だが、天子様は知っての通りまだ幼い」
星刻「当時もそれが問題となり、成人されるまでは皇后が補佐をするということになったんだ」
カレン「へぇ」
カレン「その皇后さんは、自分が権力を握ろうとはしなかったの?」
星刻「どうだろうな、そういう狙いが無かったとは言えない」
星刻「だが、皇后は後宮に召し抱えられる前から身体が弱かった」
星刻「皇帝もそれを考慮して皇后には権力を握らせなかったのだろう」
星刻「言い方は悪いが、二度手間になる可能性もあるしな」
カレン「……さっきから気になってたんだけど、質問いい?」
415
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:40:44 ID:usBDf1yg
星刻「?どうした」
カレン「星刻は皇帝さんとか皇后さんとか、嫌いなの?」
カレン「天子ちゃんには様付けなのに」
カレン「2人は呼び捨て?じゃない」
星刻「……そうだな」
星刻「少なくとも良い思い出はない、当然思い入れもない」
カレン「まあ別にいいんだけどさ」
カレン「でもどんな人だって天子ちゃんのご両親でしょ?」
カレン「そんな言い方したらあの子きっと気にしちゃうわ」
星刻「む……」
星刻「だが、天子様にとっても」
カレン「そういうので割り切れると思う?」
416
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:44:20 ID:usBDf1yg
カレン「あたしも両親はあんまり好きじゃないけど、悪く言われたら少しは気になるわ」
星刻「……そういうものか」
星刻「ありがとう、気をつけることにする」
カレン「あ、ほんと別にいいんだけどね?ちょっと気になっただけだし」
カレン「で、遮ってごめんなさい、続きお願いできる?」
星刻「あ、ああ」
星刻「ともかく、大宦官はその皇后……陛下の病状悪化を理由に政治に介入してきたんだ」
星刻「最初は他の文官も抵抗はしていたんだが、粛清されたり懐柔され、今や逆らうものはいない」
カレン「んー……」
カレン「なーんかひっかかるのよねぇ」
星刻「ひっかかる?」
417
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 03:50:27 ID:usBDf1yg
カレン「なんというか」
カレン「表面化してないだけで、今も火種というか」
カレン「今の状態をひっくり返す要素はありそうに感じるのよ」
星刻「?どういうことだ」
カレン「要は、逆らいたくても逆らえない人達がいて」
カレン「今この国を動かしてる連中も、言ってしまえば権威をカサにきてるだけでしょう?」
星刻「それはそうだが」
星刻「だが、国全体が疲弊しているからこそ、そういう権威が国民を動かす上では大きな意味を持っているんだ」
カレン「……」トントン
カレン「やっぱり、使える気がするのよねぇ」
カレン「ちょっとあたしに考えがあるんだけど、聞いてくれる?」
星刻「???構わないが……」
418
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 04:02:12 ID:usBDf1yg
カレン「……どうかな?」
星刻「考えたことも無かったな」
星刻「そもそも、皇后…陛下がどういう考えか分からないこと、それに上手くいったとしても国を纏めることが出来るのかということも問題だ」
星刻「カレンが思っている以上に、この国の民族間の争いは根深い」
カレン「その辺は確かに、武力による威圧も必要じゃないかなとは思ってる」
カレン「でも、民族ごとの割合に差がある中で、彼らに発言権が生まれること自体には文句ないんじゃないかしら」
星刻「それは……」
カレン「あたしはブリタニア人と日本人のハーフだから、特区が出来るまでは表向き日本人の血について隠していたけど」
カレン「だからこそ特区が受け入れられた理由も何となくわかる」
カレン「だって、あそこでは望む人はみんな"日本人"になれるんだもの」
星刻「……」
星刻「想像でしかないが」
星刻「恐らくは、双方から批判があるだろう」
星刻「それこそ、これまでの中華連邦、いや中華という地域全体の根本を否定することになる」
419
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 04:09:07 ID:usBDf1yg
カレン「でも、あなた達はもともとそうするつもりなんでしょう?」
カレン「大宦官を退けて」
星刻「君が言っているのは、そういうレベルを遥かに超越している」
星刻「ただでさえこの国は選民思想、中華思想が凝り固まった連中が多いんだ」
星刻「だから、その考えは机上の空論に過ぎない」
カレン「……」
カレン「やっぱりダメかぁ」
星刻「ある意味私たちでは考えもしない」
星刻「研究としては面白いとは思うが」
星刻「今日はここまでにしよう、またいずれ話せればと思う」
カレン「ええ、お願いね」
420
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 04:15:34 ID:usBDf1yg
カレン(ダメなのかなぁ)
カレン(ルルーシュならこういう時どんなことするんだろ)
カレン(あー、やっぱりこういうこと考えるの苦手かも、あたし)ガシガシ
カレン(ナイトメアの設計が終わって、組み立てられるまでなら)
カレン(まだあたしも動ける)
カレン(あたしの考えがもっとまとまれば、ルルーシュがやろうとしてる方向とはズレちゃうけど)
カレン(きっとそれより良い結果になると思う)
カレン(……あくまで天子ちゃんにとって、だけど)
カレン(まぁ一番の肝がただの予想ってのがネックよね)
カレン(……)モヤモヤ
カレン(もう、考えるのやめた!)
カレン(思い立ったらすぐ行動、それがあたしらしいわよね、お兄ちゃん)
421
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 04:24:12 ID:usBDf1yg
星刻(カレンの言っていたこと)
星刻(否定はしたが、たしかに出来るのであれば)
星刻(現状の難関である大宦官が居なければ政治が動かせないという状態からはある程度脱却できる可能性がある)
星刻(だが、どうやって彼らに納得させればいい?)
星刻(それに、天子様のこともある)
カレン『皇后さまってさ』
カレン『もしかして、さっき言ってた漢民族?じゃないとかない?』
星刻「……そんなことが有りうるのか?」
星刻「……がっ」ゴホゴホ
星刻「……ちぃ、病ごときで倒れていられないというのに……」
星刻(文官になるほどの政治の才覚もなく、武官としてはこの身体)
星刻「ままならないな、この世界は……」
422
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 04:25:22 ID:usBDf1yg
ここまで、次回になるかもう少し先かは分からないけど、まーたカレンがしでかします。
とりあえず眠いんで続きは更新をお待ちくださいなー
おやすもー良い夢をー
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/02(金) 04:59:14 ID:pazVDy0c
はいおつ
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/02(金) 08:04:08 ID:l3OLcKZ6
乙です
着々と下地が整っていく感じがいいなあ
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/02(金) 16:34:52 ID:rOMjbNcs
乙
C.C.とルルーシュがイチャコラしてる間にもカレンさんは頑張っているようだ
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/02(金) 22:40:49 ID:ATy9nIn2
http://bit.ly/2q4mPE6
427
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 23:17:47 ID:kcknXBBs
ルルーシュ「CC、俺は買い物に行ってくる」
ルルーシュ「すぐ戻ってくるが、何かあったら連絡してくれ」
ルルーシュ「電話の使い方はわかるよな?」
CC「はい、バッチリ覚えてます」
ルルーシュ「よし、上出来だ」
CC「でもいいのですか?お買い物なら私が……」
ルルーシュ「いや、ついでにラクシャータたちの所も少し見てくるから」
ルルーシュ「お前はしっかり家を守っていてくれ」
CC「……分かりました、お気を付けて」
ルルーシュ「まぁまぁ、そう拗ねるな」
ルルーシュ「じゃあ行ってくる」
CC「いってらっしゃいませ、ルルーシュ様」
428
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 23:28:59 ID:kcknXBBs
ルルーシュ「さて、出来るだけ早めに帰らないとな」
ルルーシュ(スザクとカレンのことも気になる、それに騎士団にも目を向けなければ)
ルルーシュ(ロイドさんのこともある)
ルルーシュ(やることは山積みだ、一つ一つでもなんとかしないとな)
ルルーシュ(……ん?)
アーニャ「ルルーシュ」
ルルーシュ「あ、ああ」
ルルーシュ「どうしたんだ?こんな所で」
アーニャ「少し話がしたいの」
アーニャ「いい?」
ルルーシュ(そうだ、アーニャにもナナリーのことを聞かなければ)
ルルーシュ(この子も謎が多い、警戒はしていかないとな)
ルルーシュ「……構わないさ、で?何だ?」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/03(土) 12:26:22 ID:aI9xGTCE
ここまで宣言なかったけど今回はこれで区切りかな?
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/03(土) 19:14:10 ID:Xmu.e3Ko
おつ
431
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/03(土) 21:16:50 ID:uUrETT3Y
アーニャ「信じて貰えるか分からないけど」
アーニャ「私は、普段私以外の人と一緒に生きているの」
ルルーシュ「???話が見えないんだが」
アーニャ「ちょっと違うけど、二重人格みたいな状態なの」
ルルーシュ「……それはまた、大変だな」
アーニャ「本当なの」
アーニャ「で、その人が言っていたことを、ルルーシュにも伝えたいの」
ルルーシュ「……まあせっかくだ、教えてもらおうか」
アーニャ「私も全部知ってるわけじゃないんだけど」
アーニャ「ルルーシュ、あなたはギアスって力を持っているでしょう?」
ルルーシュ「!」
アーニャ「待って、貴方の敵になるつもりはないの」
432
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/03(土) 21:17:47 ID:uUrETT3Y
昨日は寝落ちました、うちかけを載せましたが少し身体がだるいので明日改めて更新します。
すみません、よろしくです。
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/03(土) 21:55:50 ID:aI9xGTCE
おっつおっつ
無理せず体調に気をつけてね
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/04(日) 17:19:59 ID:j4.IOpVA
乙
油断すると風邪ひきそうな陽気だし気をつけて
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/06(火) 00:46:03 ID:b6dVtiMs
久々に覗いてみたらめっちゃ更新されてて驚いた
乙バレ
436
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/06(火) 21:53:34 ID:BP.YB8Mk
体調がまだ思わしくないのと、週末大阪に行く予定があるので、申し訳ないですが今週は更新出来ないかもしれません。
来週改めて頑張りますので、よろしければ見直すなり他のSS見るなりで少々お待ちください。
(そもそも何年待たせてるんだって話だけどね)
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/06(火) 22:15:02 ID:Q3kpk.PA
>>436
大阪土産楽しみにしてるZE☆
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/07(水) 21:39:23 ID:93FtLWMg
>>436
体に気をつけてね
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/07(水) 23:45:48 ID:fBvz7kZI
キチガイも湧いてたしああいうのに付け入る隙を与えない程度に無理せず頑張って
440
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:11:36 ID:MQKQXO0A
アーニャ「少しでいいの、話を聞いて欲しい」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「いいだろう、俺も聞きたいことがある」
ルルーシュ「あっちのベンチでいいだろう、この辺りはどこでも人通りは少ないが」
アーニャ「うん……」
ルルーシュ「で?俺に話すこととはなんだ」
アーニャ「貴方と、そしてナナリーのこと」
アーニャ「そして、これから起きるかもしれないこと」
ルルーシュ「……聞こう」
アーニャ「まずは……」
441
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:18:28 ID:MQKQXO0A
ルルーシュ「……信じ難いな」
ルルーシュ「つまり、このギアスイーターを使ってVVを倒すと」
ルルーシュ「ナナリーは俺にCCのコードを奪わせるための鍵だということだな?」
アーニャ「ええ」
アーニャ「だから、貴方には早く中華連邦のことを解決してもらって」
アーニャ「すぐに本国へ向かってもらう必要があるの」
アーニャ「ブリタニアとしても、中華連邦が新しい体制になったとなれば」
アーニャ「対処する必要が出てくる」
アーニャ「そうすれば、貴方は疑われずにペンドラゴンへ向かうことができる」
ルルーシュ「だが、そこからどうやってVVに会う?」
ルルーシュ「やては殆ど表舞台には出てこない、会うことができなければ俺の腕も使えないぞ」
442
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:22:13 ID:MQKQXO0A
アーニャ「……」
ルルーシュ「なんとか言ったらどうだ?」
アーニャ「VVに会うことなら、簡単」
アーニャ「アーカーシャの剣に向かえばいい」
アーニャ「ナナリーも、そこにいるはず」
ルルーシュ「アーカーシャの剣?」
アーニャ「さっき言った、ナナリーに人格を上書きする装置よ」
アーニャ「そこにVVもいる」
ルルーシュ「待て、それはどこを探せばいい?」
アーニャ「あの人は」
アーニャ「ルルーシュなら分かるって」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「曖昧すぎる、信用するには情報が足りんな」
ルルーシュ「不確定要素が多い」
443
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:32:19 ID:MQKQXO0A
アーニャ「でも、信じてもらうしかない」
アーニャ「もしタイミングを逃せば、ナナリーはナナリーで無くなってしまうのよ」
ルルーシュ「それも気になっていた」
ルルーシュ「それまでナナリーが無事だという保証がない」
ルルーシュ「考えたくはないが、すでにナナリーに上書きしている可能性もあるだろう」
アーニャ「それはないわ」
ルルーシュ「何故だ」
アーニャ「今はCCの力を、VVが感じられない状態にあるから」
アーニャ「アーカーシャの剣は万能じゃないの」
アーニャ「時間制限がある、ナナリーの脳に上書きしたとして、完全にVVの思考を保てるのはそう長くないわ」
アーニャ「だから、ナナリーを人質に取れる状態で、ルルーシュにCCのコードを奪わせないといけない」
ルルーシュ「随分杜撰な計画だな」
ルルーシュ「それにコードを奪わせたところで、そのうちVVは消えていくのなら」
ルルーシュ「おれは待つしかだけで有利になるんだろう?」
444
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:42:09 ID:MQKQXO0A
アーニャ「どう説明すれば伝わるのか分からないけど」
アーニャ「ルルーシュ、貴方はCCとナナリー、どっちが大切?」
ルルーシュ「それは……」
ルルーシュ「決められないな、どちらも同じくらい大切だ」
アーニャ「それでも決めなきゃいけなくなるのよ」
アーニャ「そうなる前になんとかしたくはない?」
ルルーシュ「それはその通りだが」
ルルーシュ「話を逸らすな」
ルルーシュ「お前はまだ俺の知らない何かを知っているな?」
ルルーシュ「それを隠そうとするあまり、説明にボロが出ていると」クイッ
ルルーシュ「ギアスついでに、俺のギアスも知っているよな?」
ルルーシュ「無理やり聞いてもいい、知っていることを洗いざらい吐け」
ルルーシュ「殺しはしないが、痛い目にはあわせられるぞ?」
アーニャ「……くっ」
445
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:47:51 ID:MQKQXO0A
アーニャ「……だめ、やっぱり私じゃ」
アーニャ「分かった、ちょっと待ってね」
ルルーシュ「分かっているとは思うが、余計なことをすれば容赦なく組伏せる」
アーニャ「大丈夫」
アーニャ「もう1人の私に出てもらうだけだから」
アーニャ「お願い、マリアンヌさま」キィィィィン
ルルーシュ「!?」
ルルーシュ(この光……!これはギアス!)
アーニャ?「……ふぅ」
アーニャ?「ダメでしょう?ルルーシュ」
アーニャ?「女の子が頑張っているのに、無理やり暴こうなんて」
アーニャ?「そんな子に育てた覚え、母さんにはないけど?」
ルルーシュ「……貴様は誰だ!」
ルルーシュ「俺の母マリアンヌは死んだはずだぞ」
446
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:53:49 ID:MQKQXO0A
マリアンヌ「そうね、肉体的には死んじゃった」
マリアンヌ「でもね、私はこうして生きているの、この子の中で」
マリアンヌ「といっても、ちょっと無茶してるからタイミングを誤れば消えるハメになるけどね」
ルルーシュ「何故だ!なぜ今更あなたが出てくる」
マリアンヌ「ちょっと違うわね」
マリアンヌ「今更だから出てきたのよ、私は本当なら見ているだけの予定だった」
マリアンヌ「そう、貴方が神根島で無茶をしなければ、今この時点で私の目的は達成されていたはずだもの」
マリアンヌ「VVを破滅させることが、ね」
ルルーシュ「今度は俺に隠さず全てを話してくれるんだろうな?」
ルルーシュ「貴方が、死んだ理由も」
マリアンヌ「やだ、そんなに敵意むき出しにされると怖いわ」
マリアンヌ「ちゃんと話すわよ、私の知っていること全部」
447
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 22:57:32 ID:MQKQXO0A
マリアンヌ「まずはナナリーについてだけど」
マリアンヌ「VVが作戦成功を疑わなければ生きていられるはず」
マリアンヌ「逆に言えば、失敗したと思えば、躊躇いなく殺すと思う」
マリアンヌ「本当は、中華連邦攻略なんてやめて、すぐにでもブリタニアにいってほしいとも思っていたけど」
マリアンヌ「貴方たちのやりたいことも尊重してあげたいと思ってね」
マリアンヌ「幸い、私の能力は無防備であれば短い期間コード保持者にも通用するし」
ルルーシュ「……」
マリアンヌ「まだ信じてくれないのね、随分殺伐としちゃって」
マリアンヌ「本当のことよ、私は貴方の母親で、CCは私の親友なんだもの」
448
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:02:54 ID:MQKQXO0A
ルルーシュ「……それで?」
ルルーシュ「続きを聞かせて欲しい」
マリアンヌ「さっきこの子も話していたけど」
マリアンヌ「VVはCCのコードを求めている、だから貴方と対面する時にCCも一緒の方がいいとも思ったの」
マリアンヌ「これも中華連邦攻略を進めて欲しい理由の一つね、気兼ねがない方が貴方たちも協力してくれるかなって」
マリアンヌ「ナナリーを連れ去られるのは想定内だったし」
ルルーシュ「分からない」
ルルーシュ「ナナリーを誘拐したのは、奴が目的のための算段をつけた、ということではないのか?」
マリアンヌ「ええ、そうだと思う」
ルルーシュ「だとすれば、当然俺やCCへのアプローチも考えているだろう」
ルルーシュ「仮にCCのコードが感じられないとしても、同じようにCCを誘拐すれば、話はもっと簡単に進むはずだ」
449
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:10:56 ID:MQKQXO0A
マリアンヌ「あら、誰に似たのか本当頭が回るというか、冷静だこと」
マリアンヌ「もちろんその方法も取れると思うわ」
マリアンヌ「それに関しては、ルルーシュという存在そのものが邪魔をしているから無いとは思うけどね」
ルルーシュ「俺が?」
マリアンヌ「貴方はナイトオブゼロ、そしてあなたを呼ぶとなれば、当然シャルルの命令にしないと、VVは動けない」
マリアンヌ「あの人とVVは今あまり上手くいってないの、そのせいで」
マリアンヌ「VVはルルーシュをブリタニアに呼べない」
マリアンヌ「仮にルルーシュが自分から来るように仕向けたとしても」
マリアンヌ「シャルルに疑われること自体を避けたいと思うはずよ」
ルルーシュ「なぜそこまでシャルルを恐れる」
ルルーシュ「……まさか」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「アーカーシャの剣を使う間、VVはとても無防備になる」
マリアンヌ「VVの秘密を知っているシャルルなら、その間にコードを奪えてしまうほどにね」
450
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:20:47 ID:MQKQXO0A
ルルーシュ「秘密?」
マリアンヌ「これはCCにも教える予定は無かったんだけど」
マリアンヌ「さすがは私の息子ね、ちゃんと説明しないと私ですら信じて貰えなさそうだから」
マリアンヌ「でもいい?これを知ったら」
マリアンヌ「貴方はもう、VVを倒すしかなくなってしまうわ」
マリアンヌ「それでも聞く?」
ルルーシュ「無論だ」
ルルーシュ「それも含めて、決めるのは俺だ」
ルルーシュ「それに、どんな絡繰があるにせよ、俺も欲しい」
ルルーシュ「貴方が母さんだという確信もな」
マリアンヌ「……ほんと、そういう所は私に似てるわ」
451
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:30:08 ID:MQKQXO0A
〜中華連邦 後宮〜
カレン「天子ちゃん、準備はいい?」
天子「は、はい」
天子「でも大丈夫かしら、こんなことして」
カレン「立ち入り自体は禁じられてないんでしょ?」
カレン「それに、大宦官たちは天子ちゃんとお義母さんの仲が良くないと思ってるんでしょう?」
カレン「だったら、別に面会するのは不思議なことだとしても、それを止めはしないはず」
天子「そ、そうですよね」
天子「でも、そうまでして聞きたいこととはなんなのですか?」
452
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:30:46 ID:MQKQXO0A
カレン「そりゃもちろん」
カレン「真実よ、もしかしたら」
カレン「ゼロが思うよりずっといい結果になるかもしれない」
カレン「せっかくあたしがここにいるんだもの、出来ることならなんだってやるわ」
カレン「だからごめんね、天子ちゃんに付き合ってもらっちゃって」
天子「わたくしは構いませんけど」
天子「星刻には怒られそうです」
カレン「その時は一緒に怒られましょ」
天子「お願いします、星刻は怒るととっても怖いから……」
453
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:41:41 ID:MQKQXO0A
カレン「天子ちゃん、あたし普通に見える?」
天子「ええ、どこからどう見てもわたくしの従者です」
天子「ちょっと、なんというか」
天子「ナイスバディすぎますけど」
カレン「あ、あはは、なんか育っちゃったのよねぇ……」
天子「わたくしもそのくらいになるのかしら」
天子「人種の壁を感じます」
カレン「大丈夫よ、天子ちゃん今でもとっても可愛いし」
天子「ま、まぁわたくしは別にそこまで気にしてませんけど!」
天子「ただ、星刻と並んだ時、やっぱり子供のようだなと」
カレン「とりあえずまずは背を伸ばさないとね」
天子「が、頑張ります!」
カレン「それじゃあ早く用事を済ませて、早く寝ないと」
カレン「にしても随分広いところね」
カレン「それに対して全然人がいないわ」
454
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:49:57 ID:MQKQXO0A
天子「ここは、大宦官たちの心臓です」
天子「仮にあの方が倒れた場合、彼らの権威は失墜し、今は抑えられている貴族達を束ねるのは難しくなるでしょう」
天子「だからこそ、ここには人がいないのです」
天子「誰1人、あの人の姿を知らないように」
カレン「病弱な人なんだったっけ」
カレン「なるほどね、これなら」
カレン「生きてるのか亡くなってるのか、誰にも分からないものね」
カレン「……ん?でもそれなら天子ちゃんが会いに来ることも止めたいんじゃ……」
455
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:52:20 ID:MQKQXO0A
天子「だから、わたくしもそこが心配だったのです」
カレン「……あちゃー、それは確かに心配だわ」
カレン「天子ちゃん帰る?あたしだけでも後はなんとかなるし」
天子「……いえ」
天子「少し怖いですが、カレンさんがいますもの」
天子「それに、わたくしもお会いしたいのです」
天子「それに形式だけとはいえ、わたくしは大宦官よりここでの立場は上です」
天子「なんとかなります!」
カレン「おお!頼もしい!」パチパチ
456
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/12(月) 23:54:16 ID:MQKQXO0A
さて、今日はここまで。
マリアンヌの言うVVの秘密とはなんなのか、カレンのしようとしていることはなんなのか。
そして、スザクはこのまま置いてきぼりのままなのか?乞うご期待。
明日、明後日はおやすみです、朝早いのに夜が遅いので。
水曜日はもしかしたら昼頃に書けるかもしれないので、暇なときにチェックしてみてください。
それではおやすみなさいー、良い夢を〜
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/13(火) 02:19:43 ID:0kPYBwKQ
ぱいおつ
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/13(火) 04:34:16 ID:N49c4Mic
待ってた
凄く嬉しい明明後日が楽しみやわ
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/13(火) 09:39:51 ID:Lefm83wQ
乙
天子ちゃんは天使だから育たなくてええんやで
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