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ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/05(月) 00:33:49 ID:mOJDqg96
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373520530/
の続きです
よろしければそちらから読んでみて下さい
109
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 01:42:40 ID:Imzp10yk
???「だからさ、そこ」
???「どいてよ」
ロロ「……!」ゾッ
ロロ「……」スッ
???「ありがとう」
???「さて」グイッ
ナナリー「……ううっ」グッタリ
???「君は引き続き、ここでスパイを頼むよ」
???「もうすぐ、全部終わるみたいだからね」カツカツ
ロロ「……」
ロロ(なんだ、今の感覚)
ロロ(何故かは分からないけど)
ロロ(……怖い?)
ロロ(……馬鹿な)
110
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 01:49:45 ID:Imzp10yk
〜医務室〜
ラクシャータ「幸い致命的な傷は負ってないわねぇ」
ラクシャータ「もうすぐ救急車が来るから、あとはあたしがやっておくわよ」
ルルーシュ「致命的な傷?」
ルルーシュ「CCは不死身の身体なのにか?」
ラクシャータ「ええ、不思議なんだけど」
ラクシャータ「傷の治りとか、具合とか」
ラクシャータ「普通の人間よりは、良いんだけど」
ラクシャータ「なんでかは分からない、ただ」
ラクシャータ「今のCCは、何故かものすごく弱ってるってことね」
ルルーシュ「CC……」
111
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 01:54:23 ID:Imzp10yk
ラクシャータ「とにかく、あんたはあんたのやるべき事をしなさい」
ラクシャータ「この混乱収めないと、どうにも動けないでしょ」
ルルーシュ「……ああ、そうだな」
ルルーシュ「あとを頼む」
ラクシャータ「はぁい、任せなさいな」
ルルーシュ(今回の狙いは俺だった)
ルルーシュ(俺を殺そうとする人間は少なくないだろうが)
ルルーシュ(今回の持ち物検査を抜けてくる能力、場合によっては)
ルルーシュ(ギアス、裏にVVかシュナイゼルがいるかもしれんな)
ルルーシュ(まずはどうやって侵入してきたのか解明する必要があるか)
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/04(金) 02:48:35 ID:uolGVxA6
おのれシュナイゼル!
113
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 03:41:21 ID:Imzp10yk
〜???〜
CC「ここは……?」
???「あら、お目覚めかしら?」
CC「お前は……マリアンヌ?」
マリアンヌ「ハァイ」
マリアンヌ「とりあえずそこ座ったら?ここは欲しいものならなんでも揃うのだから」
マリアンヌ「んー、紅茶が美味しいわ」
CC「お前はここが何処なのか分かるのか?」
マリアンヌ「もちろんよ」
マリアンヌ「ここは貴女の中」
マリアンヌ「頭の中の世界よ」
CC「何だと?」
マリアンヌ「だって私は死んじゃってるのよ?」
マリアンヌ「ここじゃなければ貴女と話すことすらできないわ」
114
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 03:55:16 ID:Imzp10yk
CC「私はどうなった?」
マリアンヌ「今は寝ているわね」
マリアンヌ「仕方ないわ、ルルーシュを庇って撃たれたのだもの」
マリアンヌ「まぁ、たまには休まないとってことよ」
CC「納得できるか」
CC「私に何をしたマリアンヌ」
CC「狙いはなんだ?」
マリアンヌ「まあまあ、そう焦らないで」
マリアンヌ「順を追って話すわ」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/04(金) 06:07:09 ID:3iMHD.3Y
おつい
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/04(金) 10:34:37 ID:dPcQtbRo
おつおつ!
117
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 19:48:14 ID:LYk1F1UQ
マリアンヌ「まず、私がここにいる目的だけど」
マリアンヌ「貴女に色々説明するため、そしてその力を抑えるため」
CC「抑える?力?私のか?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「私は死の間際にギアスの力で精神をこの世界の残した」
マリアンヌ「その時知ったの、ギアスとは一体何なのか、その正体を」
CC「ギアスの正体?」
マリアンヌ「ギアスは、もともと1人の王女が持っていた力なの」
マリアンヌ「少し、昔話をしましょうか」ガサガサ
CC「?どうした本棚なんか漁って」
マリアンヌ「ここにあるの、貴女の記憶の中に」
マリアンヌ「いいえ、正確には貴女のもつコード、Cの中に」
CC「私の?」
118
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 19:56:41 ID:LYk1F1UQ
マリアンヌ「あったあった、これね」パラパラッ
マリアンヌ「そう、ここ」
マリアンヌ「むかしむかし、生まれながらに不思議な力を持った姫がおりました。
姫の力は人を勇気づけ、時に励まし、悲しみを癒し、そしてなにより、人を喜ばせるものでした。
姫の存在を讃えた人々は、国の名前を輝ける王国、ブリタニアと名付けました。
しかし、姫にも抗えない一つの大きな力がありました。
それは時間です。
姫の力をもってしても、時間だけにはどうしても抗うことが出来ませんでした。
姫は考えました。この力をより多くの人へ、より多くの時代へ遺したい。
より多くの幸せのために使いたいと。
姫は自分の力の研究を始めました。自らの力に名前をつけ、それを一つ一つ纏めて、他者に分け与える研究です。
姫の研究は成功しました。そしてブリタニアの中で信頼のおける人へ、一つずつその力を授けて回ったのです。
彼らは饗団という組織を作り、それぞれが持つ力を使って人の手助けをするようになりました。
国中が饗団を讃え、全ての力をコード化した頃、姫はもう年老いていました。
しかし、姫は一つだけ心配なことがありました。
119
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 19:57:40 ID:LYk1F1UQ
それはまたしても時間です。
姫の時間は、他の人とは大きく違っていました。
人の時間は余りに短く、また姫の時間を受け入れるほど、人の心は強くありません。
だから姫は、最期に一番大きな能力を、封印することにしたのです。
人の願いを叶える力、人に愛された姫の本当の力を、そして核となるCodeCoreに世界を見守る役目を与えて。
しかし、姫が亡くなって時が経ち、やはり人は大きく道を踏み外していきました。
力を得た人間は姫のことも忘れ、私利私欲のために力をつかい、また奪うようになりました。
CodeCoreは思いました、それならまた力を一つにして、姫を取り戻さなくてはならない、と。」
CC「なんだ?これは」
マリアンヌ「聞いての通りよ、貴女が今まで生きていられた理由でもある」
マリアンヌ「そして、やっぱりこうなっていたのね、と」
マリアンヌ「私はそう思うのよ」パタンッ
CC「???」
マリアンヌ「あくまで落ち着いて聞いてほしい」
マリアンヌ「貴女の今置かれている状況を、ね」
120
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 20:20:59 ID:LYk1F1UQ
マリアンヌ「CC、貴女のコード、Cは1番最後に生まれたコード」
マリアンヌ「神聖ブリタニア帝国、その起こりは皇暦19世紀の初頭とされているけれど」
マリアンヌ「実は、その遥か昔から、ブリタニアという国はずっと続いているの」
CC「どういうことだ?」
マリアンヌ「貴女の知っていることは、云わば世間に知らされている嘘の一部なのよ」
マリアンヌ「貴女が私達の元を去った理由も、本当は的外れ」
CC「何だと?」
マリアンヌ「あの日、私はVVに」
マリアンヌ「私を殺すようにお願いしたの」
121
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 20:27:02 ID:Imzp10yk
CC「意味が分からない」
CC「マリアンヌ、お前は何を知った、あの当時一体何があったんだ」
マリアンヌ「まず、私がCCとギアスの契約を交わした時」
マリアンヌ「いえ、正確には私は貴女と契約出来なかったの」
マリアンヌ「私の中にあったもう一つのギアスのせいでね」
CC「もう一つのギアス?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「私と、シャルルもだけど」
マリアンヌ「私たちはCodeCoreを受け入れる器としての能力がある」
マリアンヌ「シャルルより私の方が向いていたから、結局は私が器となる予定だった」
マリアンヌ「それが分かったのが、貴女と契約しようとした時」
CC「???」
マリアンヌ「いいから最後まで聞いてちょうだい」
マリアンヌ「貴女のコードがVVに奪われなかった理由」
マリアンヌ「それはとっても単純、奪えなかったの」
122
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 20:32:36 ID:Imzp10yk
CC「奪えない?」
マリアンヌ「ええ、貴女のコードは特別なの」
マリアンヌ「コードギアスを完成させるための最後のピース」
マリアンヌ「封印された王女、いえ記述は姫だったわね」
マリアンヌ「その姫の一番の能力、人を惹き付ける力」
マリアンヌ「貴女のコードは、ほかの全てのコードを管理する為のものなの」
マリアンヌ「当然、さっき読んだ通り、その力は最後に、姫によって封印されている」
マリアンヌ「だから、器の力を持つ私と、貴女は契約することが出来なかった」
CC「それなら、お前のギアスは」
マリアンヌ「ええ、この力はVVとの契約によるものよ」
マリアンヌ「私とVVは、貴女のコードと、私の力を研究することで、コードギアスの完成を目指していた」
CC「シャルルは?」
マリアンヌ「あの人は協力はしてくれたけど」
マリアンヌ「何を考えているのかは分からなかったわ、結果として私達が優しい世界を作りたいという理想で一致していたし」
123
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/04(金) 20:37:01 ID:Imzp10yk
マリアンヌ「私達は、この世界を利益に囚われることの無い存在」
マリアンヌ「所謂神に統治してもらうことが」
マリアンヌ「優しい世界を作る一番の方法だと考えたわけ」
マリアンヌ「結果、VVの持っていた、いえVのコードが持っていた過去の記憶の一部を読み取り、私の能力である人の心を渡るギアスも分かった」
マリアンヌ「だけど、そこで問題が起きたの」
CC「問題?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「私の能力……器の方ね」
マリアンヌ「その力がナナリーに移ってしまったの」
マリアンヌ「ルルーシュの時は何も無かったから分からなかったけど、どうやらこの能力は私のギアスと同じように」
マリアンヌ「人から人へ渡っていくみたいなの」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/05(土) 06:59:35 ID:qQnJ9vts
マリアンヌのギアスってナナナのゼロ?
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/06(日) 01:12:27 ID:m2siJUqA
ナナリーがさらわれた理由が結構危険な理由だった
126
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/06(日) 23:38:55 ID:pytX0GKU
CC「ということは、今はナナリーが器の力を?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「私はそのために、死んだのよ」
CC「どういうことだ?」
マリアンヌ「ナナリーに背負わせたく無かったから」
マリアンヌ「器になるということは、自分で居られなくなるということだもの」
マリアンヌ「ルルーシュも、ナナリーも、あの子達にはあの子達の人生を生きて欲しいから」
マリアンヌ「まあ、結果は失敗してしまったけど」
マリアンヌ「ナナリーの記憶は、シャルルが上書きしたわ、あの子の目と脚はそのせい」
マリアンヌ「つまり、VVの目的は奪うことの出来ない貴女のコードと、器であるナナリー」
マリアンヌ「私はそれを止めるためにここにいるの」
CC「どうするつもりだ?」
CC「私がここにいる理由も分からない」
127
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/06(日) 23:39:31 ID:pytX0GKU
さっきのは前回のあまり分ね、ちょいまちどこまで書いていいのかメモ見ないと忘れる
128
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/07(月) 02:40:21 ID:Eg2lgNFM
読み直してまとめてみたけど、明日朝早いので昼頃にまとめて書き込めればと思います。
とりあえずの目標はマリアンヌの設定語りを出来る限り説明になり過ぎない会話形式で終わらせること(もう既に思ってたのと違う感じになっててヤバいけど)
あと、ちょっとした挑戦として少しの間ルルCCの視点ではなく、カレンの中華連邦視点に移そうと考えてます。カレンとスザクが読者視点担当なので、今の世界がどうなっているのかをわかり易くしたいと思ってます。
すみません、もう少々お待ちくださいな。
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/07(月) 09:57:07 ID:28P6o5F6
乙うううう!
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/07(月) 18:58:10 ID:OSBg7S/A
おっちゃん
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/08(火) 09:12:08 ID:rxTguHx2
O2
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/09(水) 21:59:55 ID:9BULhDU.
乙です
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/12(土) 19:09:07 ID:o4IWvNz6
これって実際の設定?
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/12(土) 19:58:32 ID:QVmph0k6
>>133
んなわけない
VVは原作では描写少ないうえとっとと死んだから実の弟なんだろうな程度の存在だけども
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/20(日) 20:51:23 ID:iE0jwhVQ
またバックレやがったぞこいつw
書く気ないなら辞めれば良いのに
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/20(日) 22:05:43 ID:k8V/oUIQ
なんか荒らしが定期的に湧くようになったな
このくらいいつものことだろ、待てないなら黙ってるか見るの止めろや
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/21(月) 22:29:46 ID:MQurqpa6
>>122
マリアンヌのギアスが心を渡るギアス?
CCとは契約できずにVVとの契約って矛盾してるよな。
自分でCCとの契約は心の内側、精神に関係するもの、VVとの契約は心の外側、物理に関係するものって書いてたやんけ。
書く気すらない上内容忘れるとか流石だわw
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/21(月) 22:31:24 ID:MQurqpa6
>>134
VVは兄だぞ
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/22(火) 10:16:16 ID:RFJHkQ0k
>>137
大丈夫よ!ちゃんとそこは忘れてないからへーきです!
24には携帯変えにいくのでもう少々お待ちをー
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/22(火) 11:44:40 ID:S3tIZzVs
おつ
141
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/25(金) 15:26:58 ID:isrjGXsI
携帯変わりました。メモも復活です。
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/25(金) 19:24:08 ID:L.DS5HN.
期待
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/25(金) 23:06:32 ID:vNI/rbxc
>>139
覚えてるって…既に矛盾が生じてるんですが…w
本当に覚えてたの?
機種変更乙!
更新頑張って、楽しみにしてるよ!
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/25(金) 23:59:50 ID:Prqimsu6
>>143
なんでこの薄らバカはブラフの可能性を考慮しねぇんだ
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/26(土) 01:09:07 ID:6Sq6xX2M
触らないの
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/26(土) 14:43:35 ID:MQkXROiA
>>144
VVと契約したってのがブラフなら分かるがこんだけ長々と設定や経緯を語っておいてコード云々で契約出来なかったということをブラフにする理由はあるか?
現状マリアンヌが死んでいるんだからギアスは精神的な物になる。
VVとの契約によるものなら既に矛盾してるよな…
マリアンヌが本当は生きていたりすれば話は変わってくるけどね。
とりあえず先が気になる…
主、楽しみにしてるよ!
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/26(土) 16:31:16 ID:epdUgBD2
>>146
マリアンヌは精神体で生きとるやんけ
体を捨てても死なないって効果なら体に作用しとるやろ
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 08:35:51 ID:Luj6tl/.
>>147
別にどっちだろうといいが原作と同じなら精神憑依、例えそれでなくても精神体で生き残ることを「体に作用している」というのは流石にこじつけすぎやと思う。
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 12:00:41 ID:2iSkh6fc
>>148
どちらにせよその真意は作者にしか分からないんだから完結してから文句言えよ
伏線の段階で文句つけたら真相で恥かくのはお前だぞ
150
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:01:44 ID:.QcMbw82
やたら考察されててやばし!まあその辺は本当は突っ込まれたくないんだけどね、そんなに強調してなかったのによく気付いてしまったというか、うん。
これから書きます!ヒント出しておくとそもそもギアスが効かないはずのCCに対して任意で侵入してるあたりから考えて貰えばいいかも!あとは今日の分があれば想像できる範囲ではあるはず。
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 14:04:59 ID:LkF03tBY
触らんでええよ
152
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:07:34 ID:.QcMbw82
マリアンヌ「今、現状貴女の身体は所謂休眠状態になっているの」
マリアンヌ「一時的ではあるけど、貴女の中にあるギアスの因子は封印されているようなもの」
マリアンヌ「例えVVがあなたのギアスを欲しがっても、私がここにいる間は奪うことが出来ない」
CC「どうして?」
CC「そもそもVVは私のギアスを奪うことができないんだろう?」
マリアンヌ「ええ、彼自身の力ではね」
マリアンヌ「でも、それ以外ならば可能よ」
CC「それ以外?」
マリアンヌ「ルルーシュの腕の話は聞いたかしら?」
CC「いや、詳しくは」
マリアンヌ「あれがVVの切り札の一端よ」
マリアンヌ「それがルルーシュの手にあるというのも、また皮肉な話だけれど」
153
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:13:38 ID:u9adknBI
>>151
うぃ!でも皆楽しんでくれてるのは変わらないと思ってるからさ!
マリアンヌ「私はVVに見つからないように、何年もあちら側の情報を探ってきた」
マリアンヌ「そして、ギアスイーターと呼ばれる兵器の存在を知ったの」
CC「ギアスイーター」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「あれはね、ギアスという高純度のエネルギーの塊、それ自体を吸収してしまう能力があるの」
マリアンヌ「今まで何人ものクローン体、実験体が運用を試みて失敗していた、理論だけのもののはずが」
マリアンヌ「バトレーという男の研究所で成功したという報告を見たのよ」
CC「バトレー!?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「幸い、その情報は本国に伝わる前に私が消去したわ」
マリアンヌ「不思議なことだけど、バトレー自身もそれを隠したがっているみたいだったし」
マリアンヌ「まぁ、それで」
マリアンヌ「完成したとされるルルーシュのギアスイーターと同じような装置を」
マリアンヌ「VVは未だに研究し続けていた」
154
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:18:05 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「まだ暫く大丈夫と踏んでいたのだけど」
マリアンヌ「ここ数ヶ月で、また事情が変わったの」
CC「何があった?」
マリアンヌ「今、貴女とルルーシュは中華連邦に何か仕掛けようとしているわよね?」
CC「あ、ああ……」
マリアンヌ「それをVVは知っているはず」
マリアンヌ「なのに、何もアクションを起こさないことが気になって」
マリアンヌ「私は直接こちらに来て調査することにしたの」
マリアンヌ「VVにとって、研究施設の多くある中華連邦は、今の関係性を保っていた方が動きやすいはずだもの」
マリアンヌ「何かある、とね」
CC「それで?」
CC「何かあったのか?」
155
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:38:18 ID:yeI2XzgU
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「VVはルルーシュのギアスイーターを知らないこと」
マリアンヌ「それは間違いないと思うわ」
マリアンヌ「そして、それなのに中華連邦を放っておいてまでやりたいこと」
マリアンヌ「結論から言えば」
マリアンヌ「VVはナナリーの中に入るつもりよ」
CC「???意味が分からない」
マリアンヌ「ええ、私も混乱したわ」
156
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:39:14 ID:yeI2XzgU
マリアンヌ「でも間違いない、アーカーシャの剣を使うつもりだということは」
マリアンヌ「それ以外考えられないわ」
CC「アーカーシャの剣、Cの世界を壊すための武器だったはずだが?」
マリアンヌ「……CC、それはあくまで使い方の一つに過ぎないわ」
マリアンヌ「あの装置は本来、人々の集合無意識であるCの世界と、この世界との境界に干渉する」
マリアンヌ「つまり、人の意識の本質的な繋がりを断ち切る装置なのよ」
CC「本質的な繋がり?」
マリアンヌ「要は装置を起動した人間の意識を強制的に人の脳に焼き付け」
マリアンヌ「Cの世界から隔離し、新しいCの世界をこちら側に作るの」
マリアンヌ「一つの共通意識が、全ての人に作用するようになる」
マリアンヌ「云わば、意識をアップデートする装置」
マリアンヌ「VVはその機能を、ナナリーという個人に使おうとしている」
マリアンヌ「つまり、ナナリーに自分の人格を上書きしようとしている」
157
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:16:41 ID:H.YuFgX6
CC「ナナリーがVVになる?」
マリアンヌ「ええ」
CC「いや、だが待てマリアンヌ」
CC「VVがCの世界との繋がりの破壊ではなく」
CC「ナナリーに使おうとしている根拠はなんだ?」
マリアンヌ「……やっぱり、そうなるわよね」
CC「当たり前だ」
CC「それに、それができる装置なのだとしたら」
CC「今までいつでもナナリーに使うチャンスがあったはずだ」
CC「あの子は本国の学校に通っていたのだから」
マリアンヌ「いいえ、今までと」
マリアンヌ「今では違うことがあるわ」
CC「なんだ?」
158
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:17:17 ID:Dv.SpktM
マリアンヌ「ルルーシュが、本当のルルーシュであることよ」
マリアンヌ「そして、貴女のコードを奪うほどに、ルルーシュのギアス能力が順化していること」
CC「……つまり」
CC「ルルーシュが戻ってきたから、奴は計画を実行することにした?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「唯一、貴女からコードを受ける資格をもち」
マリアンヌ「ナナリーを守ろうとするルルーシュがいるから」
マリアンヌ「VVはナナリーになり、ルルーシュに貴女のコードを奪わせたあと」
マリアンヌ「ルルーシュにコードを渡させるつもりよ」
マリアンヌ「貴女と違って、ルルーシュは抵抗できない」
マリアンヌ「ナナリーのために、ルルーシュはコードを諦める」
マリアンヌ「……そして、ナナリーを器に、ギアスは完成する」
マリアンヌ「VVの思うままに、世界は変えられてしまうわ」
159
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:17:48 ID:Dv.SpktM
CC「……いろいろ納得できないんだが」
CC「コードが欲しいなら、例えば私に対してルルーシュを人質にとったらどうだ?」
CC「私がルルーシュのためにコードをVVに渡すように」
CC「要は、コードを諦めさせればいいんだろう?」
マリアンヌ「そうね、それが出来ればやるでしょうけど」
マリアンヌ「やらないのは、そちらの方が手間がかかる上に、不確定な要素があるからでしょうね」
CC「不確定?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「貴女にとって、ルルーシュがただの人間以上であることは、VVも知っている」
160
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:20:32 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「だけど、二年前に」
マリアンヌ「貴女はルルーシュではなく、ルルーシュの思いを優先した」
マリアンヌ「もし仮にルルーシュが」
マリアンヌ「俺のことはいい、絶対にコードを渡すな、と言ったら?」
マリアンヌ「また貴女がその言葉を優先してしまったら?」
マリアンヌ「そうされないためにはルルーシュ自身にも、洗脳や意識のアップデートをする必要が出てくる」
マリアンヌ「そして、それは出来ない」
マリアンヌ「なぜなら、貴女はルルーシュと契約していて、ルルーシュのことをよく知っているから」
161
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:21:29 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「VVにとって、ルルーシュはただの可能性の一つだった、ルルーシュに成り代わって完璧に演じることは」
マリアンヌ「出来ない」
マリアンヌ「そして、もし貴女に気付かれれば」
マリアンヌ「また計画は振り出しに戻ってしまう」
マリアンヌ「皮肉なものよね、貴女のコードを奪うためにルルーシュを利用しようとしていたのに」
マリアンヌ「そのルルーシュがまた計画の中心で邪魔になっている」
マリアンヌ「さあ、ここまで話せば、私が今何故ここにいるのか分かるかしら?」
CC「私にそのVVの計画を説明する以上の意味があるんだな?」
マリアンヌ「ええ」
162
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:22:59 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「しばらく貴女の力を抑えつけているのは、計画の実行を出来る限り遅らせるため」
マリアンヌ「そして、その間にルルーシュには」
マリアンヌ「中華連邦を押さえ、そのままブリタニアに切り込んでもらう」
CC「切り込む?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「ルルーシュにVVを殺してもらうの」
マリアンヌ「そのための協力者が、外にいるわ」
CC「ルルーシュは人を殺したりしない」
マリアンヌ「ええ、そうでしょうね」
マリアンヌ「でも、VVは人ではないし、殺すというのもコードを強制的に引き剥がすだけよ」
163
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:27:02 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「ルルーシュのギアスイーターがあれば、ギアスによる意識のアップデートも効果はない」
マリアンヌ「今ナナリーを人質にとっても、ルルーシュが貴女からコードを奪うことは出来ないもの」
CC「まて、まだ分からないことがある」
CC「それならナナリーを守るのが先じゃないのか?私に何かする前に」
マリアンヌ「いいえ、それは出来ないわ」
マリアンヌ「VVが痺れをきらせて、ルルーシュを殺してしまおうとすれば」
マリアンヌ「だれもVVを止められなくなる」
マリアンヌ「ナナリーを過度に守りすぎる訳にはいかないの」
マリアンヌ「VVがルルーシュの武器に気付く前の、今が最後のチャンス」
マリアンヌ「どのみちナナリーの身体はVVにとっても必要なもの、殺されることは無いわ」
マリアンヌ「だから、私はここに来た」
164
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:27:38 ID:H.YuFgX6
CC「……ふぅ」ドサッ
マリアンヌ「あら、疲れちゃった?」
CC「……分かるような分からないような、とにかく混乱している」
CC「質問したいことも、まだあるしな」
マリアンヌ「いいわ、どうせ暫くここにいるしかないのだから」
マリアンヌ「少しずつ聞きなさいな」
マリアンヌ「答えられる範囲なら、教えてあげる」
165
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:28:33 ID:H.YuFgX6
CC「……なぁ、マリアンヌ」
CC「どうしてお前は、ここまで詳しく知っているんだ?」
マリアンヌ「知っているって、VVの計画のこと?」
CC「……あぁ、それでいい」
マリアンヌ「簡単よ」
マリアンヌ「だって、そのナナリーの役が」
マリアンヌ「本来私のやるはずだったところだもの」
CC「……え?」
マリアンヌ「ふふ」カチャカチャ
マリアンヌ「さて、向こうは上手くやってくれているといいけれど」ズズッ
166
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:41:53 ID:H.YuFgX6
〜執務室〜
ルルーシュ「全く、どうなっている」カタカタ
ルルーシュ「咲世子とは連絡がとれないし、監視カメラ含め犯人がどうやって侵入したのかも分からない」
ルルーシュ「どういうことだ……」
コンコン
ルルーシュ「誰だ?今忙し……」
ルルーシュ「ロロ?」
ロロ「……」
ルルーシュ「どうした?ロロ」
ロロ「咲世子と他数名がやられた」
ロロ「さっき医務室へ運ぶように手配してきたよ」
ルルーシュ「なに?」
ルルーシュ「ナナリーは?」
167
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:42:49 ID:H.YuFgX6
ロロ「……」
ルルーシュ「ロロ!」
ロロ「……っ!」ハッ
ロロ「ナナリーは、攫われた」
ルルーシュ「……くっ」ドンッ
ルルーシュ「咲世子たちは無事なのか?」
ロロ「命に別状はないよ」
ロロ「これからどうするの?」
ルルーシュ「……とにかく、まずはこの混乱を収めるのが先決だ」
ルルーシュ「ロロ、お前は広報課の方に向かってくれ」
ルルーシュ「犯人の映像さ極端に少ないが、この国の外に出られる前に」
ルルーシュ「探させる必要がある」
ロロ「……うん、分かったよ」
168
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:43:19 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(くっ、ナナリー)
ルルーシュ(また医務室か、しかし咲世子が目覚めれば犯人について何か分かるかもしれない)
ルルーシュ(ここにいてもやれる事はほとんど無いし、まずはCCと咲世子の目覚めを待つか)
コンコン
ルルーシュ「今度はなんだ!?」
アーニャ「ご、ごめんなさい」
ルルーシュ「!君は確か……」
ルルーシュ「どうしたんだ?」
アーニャ「貴方に、話すことがあって」
169
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:44:02 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ「……聞こう」
アーニャ「え?」
ルルーシュ「大事なことなんだろう?」
ルルーシュ「聞かせてくれ、俺に話すこととは何だ?」
アーニャ「……何を話しても、信じてくれる?」
ルルーシュ「嘘をつくつもりはあるか?」
アーニャ「……」ブンブン
ルルーシュ「ならば信じよう、話してくれ」
アーニャ「……うん、分かった」
170
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:49:42 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(……)カツカツ
ルルーシュ(アーニャの言っていたこと、俄には信じ難いが)
アーニャ『私も、全部、知ってるわけじゃない』
アーニャ『だけど』
アーニャ『VVを止めないと、大変なことになる』
アーニャ『それだけは、分かるの』
ルルーシュ(VVのことを知っていた)カツカツ
ルルーシュ(VVの罠という可能性は?)
ルルーシュ(いや、それにしても中華連邦を取らせる意味は無い、むしろアーニャの言っていた)
ルルーシュ(中華連邦を取って向こうに宣戦布告するという流れは)
ルルーシュ(ある意味VVやシュナイゼルの思考とも噛み合っている)
171
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:50:25 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(奴らにしてみれば、ギアスの研究施設を押さえたこちらは邪魔でしかないだろうからな)
ルルーシュ(だが、ナナリーはなぜ安全だと言いきれる?)
アーニャ『ナナリーは大丈夫、あの子はVVにとっての、鍵、だから』
ルルーシュ(ナナリーが鍵、一体どういうことだ)
ルルーシュ(……ともかく医務室に向かおう)
ルルーシュ(CCとも話し合わなければ)
172
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:52:18 ID:H.YuFgX6
僕の中の設定と、どこまで情報を伝えられているかが不安なので、前みたいな考察は大歓迎です。
とりあえずの説明話はここで終わりなので、この時点で感じた矛盾、不明点なんかはどんどん書いちゃってください。
出来る限りはまとめたつもりです。
今日はまだ書きます。
173
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:00:34 ID:H.YuFgX6
〜再び医務室〜
ルルーシュ「ラクシャータ、いるか?」
ラクシャータ「あ、ああルルーシュ」
ラクシャータ「ちょおっと、マズイ感じかもね」
ルルーシュ「咲世子達のことだろう?話は聞いた」
ラクシャータ「うーん、そっちもあるけど」
ラクシャータ「CC?ルルーシュが来たわよぉ」
ルルーシュ「CCが目覚めたのか?」
ラクシャータ「うん、目覚めたはいいんだけどねぇ」
ルルーシュ「?」
CC「……」ボヤ
174
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:01:11 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ「CC?」
CC「……あの」
ルルーシュ「うん?どうした」
CC「貴方は、どなたでしょうか?」
ルルーシュ「……ラクシャータ、これは一体」
ラクシャータ「聞いての通りよん」
ラクシャータ「この子、記憶喪失みたい」
ルルーシュ「……なんてことだ」
CC「……?」
175
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:09:07 ID:H.YuFgX6
〜中華連邦〜
技師「カレンさん、これどこに運べばいいんです?」
カレン「それどこの部品?……ああ、腕はまだ手をつけてないから、向こうのとこにひとまとめにしておいて」
カレン「それと、趙さん呼んできて、ここのコードの書き方訳分からないから」
技師「分かりましたー、すぐ呼んできますー」
カレン「ふぅ、あたしだけってのは不安ねぇ」
カレン「何より言葉が難しいわ、全く、もう少し向こうから連れてくればよかった」
星刻「精が出るな」
176
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:10:55 ID:H.YuFgX6
カレン「あら星刻、見学?」
星刻「まあそんなところだ」
星刻「完成度はどんな感じだ?」
カレン「どんなもなにも、見ての通り足の一部とむき出しのコックピットブロックだけよ」
カレン「設計自体はラクシャータさんとロイドさんがやってくれてるけど、如何せんこっちの技師さんたちに伝えるのが難しくて」
星刻「迷惑をかけるな、なにせこちらではガン・ルゥ程度のナイトメアしか無かったので」
カレン「ま、そこに関してはグダグダ言っても仕方ないことだから」
カレン「なんとかするわ、それがゼロの命令だからね」
星刻「ゼロ、か」
星刻「なぁ、君はラウンズの部下なんだろう?」
星刻「こんなところに居ても大丈夫なのか?」
カレン「大丈夫よ、私は普通に公務をしていることになってるから」
カレン「それに、あたしはもともと騎士団のメンバーだもの」
177
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:16:35 ID:H.YuFgX6
星刻「騎士団であり、ラウンズでもある」
星刻「それでは、君の真意はどちらにあるんだ?」
カレン「え?ちょっと今の単語分からないんだけど」
星刻「あ、ああ済まない」
星刻「そちらの言葉で話そう」
カレン「凄いわよね、色々話せて」
星刻「そちらも、日本とブリタニア、二つ分だろう?」
カレン「あー、それはそうなんだけど」
カレン「中華連邦の言葉は日本ともまた違うから本当こんがらがるわ」
カレン「発音も難しいし」
星刻「上達しているさ」
178
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:17:14 ID:H.YuFgX6
星刻「それで、君の真意はどこにある?」
カレン「真意?」
星刻「ブリタニアと日本、どちらなのか」
カレン「んー」
カレン「もちろん日本、と言いたいところだけど」
カレン「最近は分からないかな」
星刻「わからない?」
カレン「なんというか」
カレン「日本はもちろん取り戻したいけど、だからといってブリタニアを無くしたいって気持ちは薄れてきたかなって」
カレン「なんというか」
カレン「それをしちゃったら、ブリタニアに私達がされた事を、やり返すだけになって」
カレン「いつまで経っても解決しないかなって思ってる」
179
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:29:50 ID:H.YuFgX6
星刻「いつまでも変わらないか」
カレン「なーんて、口では簡単に言えるんだけどね」
カレン「実際はどうだろ、やっぱりブリタニアを憎んでいる気持ちは」
カレン「完全には無くなってないかな」
星刻「まあ人間そう簡単に割り切れるものでもないさ」
星刻「それより、少し休んできたらどうだ?」
星刻「そろそろ昼時だ、何かあれば私があとでまとめて伝えよう」
カレン「いいの?」
星刻「ああ」
星刻「こういったことには詳しくないので、手伝えないことが歯痒いんだ」
星刻「我が国のためのことなのに、何も出来ないのはな」
星刻「だから、少しくらい役に立ちたい」
カレン「そう……」
180
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:32:13 ID:H.YuFgX6
カレン「それなら、少し甘えさせてもらおうかな」
カレン「一時間くらいで戻るわ」
星刻「ああ、ゆっくりしてきてくれて構わない」
カレン「ありがと」
カレン(……)
カレン(せっかくのことだから従ってはみたけど)
カレン(あたし、まだこのあたりのことよく知らないのよね)
カレン(山の中だから街があるわけじゃないし)
カレン(ま、外の空気でも吸ってこようかな)
カレン「よし!」
181
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:38:32 ID:H.YuFgX6
〜中華連邦拠点 外〜
カレン「んー、こっちの方が日本より暖かいかなー」ノビー
カレン「お腹はあんまり空いてないし、そこらで寝転がりますか」
カレン「お、いい所発見!」
カレン「あぁ〜」ゴロン
カレン(……やっぱり、1人で異国ってのは寂しいわね)
カレン(今頃ルルーシュとCCは結婚式かな?あたしも行きたかったけど)
カレン(ま、あの2人を休ませるには働かないとね)
カレン(それにしても)
チュンチュン……チチチ……
カレン(平和よね、驚くほど)
182
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:40:01 ID:H.YuFgX6
カレン(今、世界の何処かでは相変わらず戦争が起きてる)
カレン(それもこれも、全部ブリタニアが侵略を進めるから)
カレン(だから、あたしもゼロも……ルルーシュも止めたいと思ってる)
カレン(けど、どうやったら止まるんだろう)
カレン(ブリタニアが亡くなったら?日本が完璧に独立したら?中華連邦が生まれ変わったら?)
カレン(そうしたら、人は争わなくなるのかしら)
カレン(……ほんとに、それで全部終わるのかしら)
カレン(ギアスが無くなって、それでも)
カレン(争いが終わらなかったら、あたしは次に)
カレン(何と戦うんだろう)
183
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:43:11 ID:H.YuFgX6
カレン(ルルーシュとCCは、ギアスが無くなったらどうなるんだろう)
カレン(ふたりともギアスの力で、今生きている)
カレン(てことは、ギアスが無くなったら、二人ともいなくなるってこと?)
カレン(……)
カレン(あーもう、全然分からない)
カレン(何かないのかしら、皆でただ平和に過ごせるだけの世界を作る方法)
カレン(……なんてね)
カレン(あたしももう子供じゃないんだし、そんな夢物語がないことくらい)
カレン(……)
カレン「分かってる、分かってるんだけどなぁ」
カレン「どうにか、ならないのかなぁ」
天子「何がですか?」
カレン「え?」
184
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:01:42 ID:H.YuFgX6
天子「こんにちは」
天子「すみません、お休みしてたみたいなのに」
カレン「いいえ、それはいいんですけど」
カレン「日本語、分かるんですか?」
天子「ふふふ、少しなら分かります」
天子「それで、カレンさんは何をどうにかしたいのですか?」
カレン「あ、あはは」
カレン「あの、ものすごく子供っぽい考えなんですけど」
天子「見ての通り、わたくしはまだ子供ですから」
天子「ちょうどいいと思いますよ」
カレン「そ、そうですかね」
天子「ええ」
カレン「それなら、ちょっと聞いて貰えますか?」
天子「はい、ぜひ聞かせてください」
185
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:05:52 ID:H.YuFgX6
天子「なるほど」
カレン「ね?子供っぽいでしょう?」
天子「そんなことないと思いますよ」
天子「もしそういう考えを持たなくなることが大人になるということなら」
天子「わたくしは子供のままでいたいです」
カレン「そ、そうですかね」
天子「……わたくしの話になってしまいますが」
カレン「?」
天子「わたくしが生まれた頃から、この国は弱りきっていて」
天子「争う元気もない国民と、その上に君臨する者達という」
天子「そんな環境以外を体験したことがありません」
天子「たしかに、見かけ上は争いがありません」
天子「でも、けして平和、というわけでもないです」
186
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:08:55 ID:H.YuFgX6
天子「カレンさん、わたくしは」
天子「争っていることも含めて、生きるという事なのではないかと」
天子「そう思っているんです」
カレン「争うことが、生きること?」
天子「はい」
天子「抵抗する、というのが正しいかもしれません」
天子「現状をただ受け入れるのではなく」
天子「より良いものになるように抵抗する」
天子「限界と思うことも、その壁を乗り越えるために抵抗する」
天子「わたくしたちは今まさに、抵抗するための準備をしているのです」
天子「みなが一様で、争いのない世界は」
天子「平和かもしれませんが、健全ではないと思います」
187
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:11:43 ID:H.YuFgX6
カレン「……言いたいことは分かりますけど」
カレン「でも、現にその抵抗で」
カレン「死んでる人が、たくさんいるんですよ」
カレン「ここでも、もしかしたら」
カレン「……そう思うと、どうしていいか分からなくなって」
天子「……」
天子「わたくしは、戦う力を持っていません」
天子「いつも、外から皆さんを見ているだけです」
天子「だから、いざとなればこの身を捧げることを厭わないように」
天子「心に誓っています」
188
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:17:32 ID:H.YuFgX6
カレン「……立派ですよ、天子様は」
天子「うふふ、言葉だけなら言えるんですけどね」
カレン「!」
天子「なかなか難しいです」
天子「でも」
天子「カレンさんが考えていることも、わたくしのこの覚悟も」
天子「まずは持っていることが大事なんじゃないでしょうか」
カレン「持っていることが、大事?」
天子「そうです」
天子「持っていれば、もしかしたら使えるかも知れません」
天子「でも、持ってもいない人は、そもそも使う選択肢もありません」スック
天子「いいじゃありませんか、争いましょうカレンさん」
天子「わたくしも、出来る限りのことをします」
189
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:23:58 ID:H.YuFgX6
天子「それでもダメなら」
カレン「……ダメなら?」
天子「その時は、また2人で考えましょう」
天子「三个臭皮匠,勝過一个諸葛亮です」
カレン「えっと、三人寄れば文殊の知恵?かな」
天子「それです」
カレン「私達2人だけどね」
天子「じゃあ、まずは3人目を探すところからですね」
天子「……わたくしは、カレンさんたちのお陰で今やっと希望を持てています」
天子「中華連邦を代表して、カレンさんの理想とする世界を作る手助けをすることを、お約束しますよ」
カレン「ふふ、やっぱりお国の代表となると、器が大きいですね」
天子「えへん」
天子「でも」
190
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:26:00 ID:H.YuFgX6
カレン「でも?」
天子「そんな器の大きな人は」
天子「今1番欲しいものが手に入りません」
カレン「1番欲しいもの?」
天子「はい」
カレン「何が欲しいんですか?」
天子「……あの、とても子供っぽいんですが」
天子「聞いて下さいますか?」
カレン「……ふふ」
カレン「はい、もちろん」
天子「お友達が」ボソボソ
カレン「え?」
天子「お友達が、欲しいんです」
191
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:28:18 ID:H.YuFgX6
カレン「……」
天子「……」
カレン「ふふっ」
天子「あっ」
天子「カレンさん!何も笑うことはないと思います」
カレン「ふふふ、いや、だって」
カレン「さっきまであんなにしっかり話してたのに」
カレン「と、友達が欲しいものなんて」ククク
天子「し、仕方ないのです」
天子「中華連邦の方々は、みなわたくしを天子としてしか扱ってくれませんし」
天子「むぅ」
カレン「あははは」
192
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:38:49 ID:H.YuFgX6
カレン「じゃあ、天子様」
天子「なんですか?」
カレン「まずはあたしとお友達になりましょう」
カレン「ちょうどあたしも、お話し相手が居なくて困ってたから」
天子「……」
カレン「天子様?」
天子「あ、いえ」
天子「わたくしお友達というのは」
天子「どういう風にすればいいのかわからなくて」
193
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:39:26 ID:H.YuFgX6
カレン「……あはははは」
天子「な、なんですか?」
カレン「じゃあ、はい」スッ
天子「あくしゅ?」ギュッ
カレン「そう」
カレン「これで、あたしたちは友達」
カレン「よろしくね、天子ちゃん」
天子「天子、ちゃん」
カレン「だめ?」
天子「い、いえ」
天子「かわいいと思います」
カレン「ふふ、そうでしょう」
194
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:42:13 ID:H.YuFgX6
カレン「さ、せっかくだから見学していかない?星刻さんもいるし」
天子「いいんですか?」
カレン「もちろん!」
カレン「さ、行きましょ?」
天子「……はいっ!」タッタッタッ
195
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:43:14 ID:H.YuFgX6
さて、とりあえずここでおしまい。
また次回さよならー
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 18:01:39 ID:JotxhrgA
乙です
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 19:35:54 ID:YJmpyWl.
アニメやるのか?
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 20:16:45 ID:LkF03tBY
おつい
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 22:30:19 ID:a381tM5c
乙
天子ちゃんあざとかわいい
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 22:54:59 ID:koLwXVps
コードギアス 復活のルルーシュ
キタコレ
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 23:06:16 ID:Enqaiedg
>>200
やったぜ
202
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 23:52:49 ID:0OR.EY.w
はやく完結させないと、追いつかれたら確実に先が書けなくなる(NARUTOの二の舞
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 14:12:54 ID:UbOUpo6k
>>149
こんなんで恥だと思えるのが凄いと思うわw
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 14:23:30 ID:UbOUpo6k
>>202
期待してるよ頑張って!
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 15:14:03 ID:6v3.C58g
>>203
後で煽られる羽目になるから止めてっての
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 14:24:13 ID:8sVg5i2s
>>205
どんだけネット命で生きてるんだよw
こっちからしたら考察に対して薄ら馬鹿だの恥かくぞだの煽ることに必死な方恥なんだが。
まあこれ以上は荒れるだけだし辞めとくわ。
スレ汚し申し訳ない。
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 16:56:28 ID:UJvPXJZE
>>206
ネットで煽られても平気だしとかって余裕ぶっこいてるヤツにかぎって現実世界で知ったかしたり知ったような顔で考察して後で的外れだったのを馬鹿にされるんだよ
それをする相手も居ないなら無敵なんだろうが
ネットだって操作してるのは現実の人間である以上そこでの振る舞いは現実の振る舞い(逆も然り)になりかねない
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 18:01:26 ID:hzewVgWk
>>207
うん、そうだね。
こちらが悪かったわ申し訳ない。
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