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勇者「魔王を倒してから、あれから二十年!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 04:28:39 ID:yE6jxwRI
勇者「僕は元気にやってます!」
勇者「牢獄の中でなーっ!」
勇者「おはようございます!」
勇者「はい、おはようございます勇者様(裏声)」
勇者「微かに聞こえる雨音からして本日のお天気はやや小振りの雨日和ですね!」
勇者「お腹の減り具合からして大体今は午前十一時頃といったところですかね!」
勇者「不摂生はいけませんよ勇者様(裏声)」
勇者「そうですね気を付けます! 旅をしていた頃は日が出るより早く起きて日が沈む前に寝ていたのにすっかり今や」
勇者「嘘はいけませんよ勇者様」
勇者「はいスミマセンでした! 日が沈む頃に魔法使いとギシアンしはじめて日が出る所に精魂尽き果てる生活してました!」
勇者「おかげで旅のペースが遅れるの何のって! ハハハ!」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:22:17 ID:J3FZMcS2
勇者「ハッハッハ〜そうですか〜お互い幼馴染で? お互い好き合っていたけど? お互い中々言い出せなくて?」
村娘「えっ。ちょ。ちょっとっ」
勇者「言い出せなさすぎて、仕舞いにゃ村の人たちが〜? 村娘さんがお嫁に行くって話でっち上げて〜?」
村娘「あっ。やっ。やめてっ」
勇者「村人さん奮起させて〜。村娘さんにプロボーズさせて〜」
勇者「青春ですねぇ」ホッコリ
村娘「も、もうっ。勇者様っ。察しが良すぎて恐いですっ。というか、察しが良いってレベルですかこれっ」
村娘「もしかして、心が読めるって本当なんですかっ!?」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:24:01 ID:J3FZMcS2
勇者「嘘ですよ!」
村娘「嘘なんですか!?」
勇者「はい!」
村娘「じ、じゃあ、どうして」
勇者「ひ、み、つっ」
村娘「勇者様!」
勇者「ゲヒャヒャヒャヒャ!」
村娘「笑い方が汚いですっ!」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:26:10 ID:J3FZMcS2
勇者「ご主人様の元気がよくなってきたので僕大変嬉しいです! そしてここが!?」
村娘「村長様の家です!」
村娘「……あっ」
村娘「……そ、村長様。お話いただいた勇者様をお連れしました」ドアコンコン
勇者「この娘元気にさせようとするのマジ大変」ヤレヤレダゼ、ネェ、ウラゴエ=サン
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:40:02 ID:J3FZMcS2
――ドッカ村、村長の家――
勇者「やってまいりました、ドッカ村、村長のお宅ゥ!」
勇者「村長のお宅だけあって大変ご立派ですね!」
勇者「朝目が覚めれば朝日にお出迎えしたいただけるよう配置を考えられた窓に! 臭い対策もバッチリなおトイレ!」
勇者「お手紙かくための机どころかお手紙書くためのお部屋までありましたよ!? 書斎!? 書斎ですかねアレは!」
勇者「ていうかお部屋有り過ぎてビックリしたんですけど! 広いんですけど! 二世帯住宅なんですけれどぉう!?」
勇者「住んでる方々はこちら、村長夫妻、村長の娘夫婦、娘夫婦のお子さん二人にお手伝いさん! あとゴブリン騒動のために間借りしてる傭兵衆!」
勇者「こんにちわ!」
勇者「こんばんわ!」
勇者「そういえば外暗かったですね!」
村長「……」
村娘「……」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:41:07 ID:J3FZMcS2
勇者「ハッハッハッ! ノリわるし!」
村長「村娘。彼はずっとこの調子で?」
村娘「は、はい、ずっとこの調子、い、いえ、静かな時もたまに」
勇者「なんでございましょう?! ひそひそ話!? 混ぜてー!」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:42:25 ID:J3FZMcS2
村長「勇者殿」
勇者「ゴブリン退治の話ですか!?」
村長「は? いえ、まだ、何も申しておりませぬが……」
勇者「ゴブリン退治の話ですね!?」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:43:22 ID:J3FZMcS2
村娘「そ、その、村長様。勇者様はゴブリン退治引き受けてくださると申しているようで……」
勇者「そのとーり!」
村娘「こ、事の成り行きは、ど、道中にお話、というか、その、なんともうしますか。ご理解なされたようで……」
勇者「そのとーりでございます!」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:45:16 ID:J3FZMcS2
村長「では」
勇者「明日の朝行きますので!」
村長「……はい」
勇者「酒場あります!?」
村長「……はい。報酬などの話は後々にしたほうがよさそうですのう」
勇者「酒場行ってまいります!」
村長「……」
勇者「実は僕今までお酒って飲んだことなかったんですよね!」
勇者「昔の仲間はよく飲んでたんですけど!」
勇者「なので!」
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:47:23 ID:J3FZMcS2
勇者「酒場で夜明かしてから行きますよ!」
勇者「村娘さんと一緒に!」
村娘「へっ?」
勇者「あとそこの傭兵衆も付いて来なさいネ!」
傭兵衆「……うす」
勇者「では解散!」
村娘「ま、まって、まって下さ――」
勇者「ではおやすみなさいませ!」バビュンッ
村娘「勇者様ー!?」キエタッ!?
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 20:59:43 ID:J3FZMcS2
――ドッカ村の外れ、ゴブリンの巣に向かう道中――
勇者「お酒ってホントこわい!」
勇者「お酒って初めて飲んだんですよね!」
勇者「お酒って意外に美味しいなーって!」
勇者「三杯目までの記憶はあるんですよ!」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:00:51 ID:J3FZMcS2
勇者「気が付いたら朝でした!」
勇者「独特のやや冷えた空気!」
勇者「鶏や雀の鳴き声!」
勇者「差し込む陽光まあまあまったく二十年ぶりでね!」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:01:25 ID:J3FZMcS2
勇者「血だるまになった傭兵たちまで一緒に付いてきたのがちょっと頂けませんけど」
勇者「朝から肺に目一杯の鉄錆臭とかいらなかったです」
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:02:37 ID:J3FZMcS2
勇者「後から聞いてみればまぁなんてこともなく!」
勇者「やっかみですってねー! 後からポッと出てきた得体の知れないヤツが自分の仕事掻っ攫うってんで! イラっときて! 喧嘩売っちゃったんですねー!」
勇者「後からポッと出てきた僕にテメェの仕事が掻っ攫われるのはテメェ等の本部が仕事遅いからだっつーんですよ! 喧嘩売られる覚えなんてありませんよ!」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:05:01 ID:J3FZMcS2
勇者「大体実力差を考えて欲しいですよね! いくら衰えてるにしたってこちとら魔王とガチンコバトルした身ですよ! そういう意味では傭兵衆、君達は大変有能ですね!」
傭兵衆「……」
勇者「わざわざ村長のお宅に部屋用意されているだけあって他の連中よりほんのちょっとお利口さんです! 喧嘩しても勝てないのよく解ってますね!」
傭兵衆「……うす」
勇者「ご主人様」
村娘「……はい」
勇者「朝から大変よろしくないことをお目に入れて申し訳ない、まさか迎えに来て頂けるとは思ってもみず」
村娘「……いえ」
勇者「……」
村娘「……」チラチラ
傭兵衆「……」ムスッ
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:06:07 ID:J3FZMcS2
勇者「どうも、勇者です。僕なんにも悪くないのに僕のせいっぽい空気ただよってて気分ブルー色です」
勇者「テンションすごいさがる」
勇者「まるであの時のようです」
村娘「……」
村娘「……? あの時、ですか?」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:07:31 ID:J3FZMcS2
勇者「はい。ご主人様も傭兵衆も、多分、村人さんも村民も、村長からしか、僕のことを聞かされていませんよね?」
勇者「僕は本当に勇者なんですよ」
勇者「二十年前に魔王軍を解体した面子の一人だったんですよ」
村娘「は、はぁ……」
傭兵衆「……」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:08:26 ID:J3FZMcS2
勇者「村長からは、勇者っていう、強い人があのへんてこな塔に住んでるっていう話しか聞いていませんよね」
勇者「住んでたんじゃありません、幽閉されてたんです」
勇者「謀反人だ、反逆者だ、って、言われてね」
勇者「幽閉した塔を造ったのはドッカ村の人達なんですよねぇこれが」
村娘「……え?」
傭兵衆「?」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:10:10 ID:J3FZMcS2
勇者「勿論あの塔にかけられていた魔法は別口ですよ、でもあの塔を建設したのはご主人様の村の人達です」
勇者「謀反人だ、反逆者だ、って、口々に言われてね。手の空いた人達なんか殴ったり蹴ったりしてきてね」
村娘「……え、えっ?」
勇者「実はこのゴブリン騒ぎ二十年ぶりなんですよね。二十年前にも一度こういうことがありました」
勇者「助けたのは僕たちだったんですよね」
村娘「あ、の」
村娘「(な、に……これ……勇者様がこの話をしはじめてから……息苦しい……っ?)」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:14:02 ID:J3FZMcS2
勇者「村長が嘘を言っていたワケでも何かを隠していたワケでもないですよ、村民たちもそうですよ」
勇者「勇者っていう強い人がへんてこな塔に住んでる」
勇者「村長も村民も本気でそう思っていたんですよね」
勇者「僕達がドッカ村を救ったことも、僕が謀反人だって呼ばれた時に僕が動けなくなってるのをいいことにタコ殴りにしたことも」
勇者「全部忘れて都合よくそう思っていたんですよね」
村娘「ゆ、勇者、様。あ、の、冗談、ですよね? 勇者様、あ、あの、空気が悪いのは、べつに勇者様のせいで、なくて」
村娘「す、すねて、そういう事、言ってる、だけ……」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:15:15 ID:J3FZMcS2
勇者「時の流れってホントこわい」
勇者「空気ってホントこわい」
勇者「二十年も経ってしまえばやった方はな〜んにも覚えてないんですよね、された僕でさえドッカ村の名前聞くまでドッカ村のこと忘れてましたもの」
勇者「僕は悪くないと僕一人が言っても僕が間違ってるって他の十人が言えば、十人がそういう空気を作る」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:17:51 ID:J3FZMcS2
勇者「ホントはね。直ぐにドッカ村を滅ぼそうと思ったんです」
勇者「でも出してくれた人、ご主人様ですね、僕を助けた人が僕に助けてくれっていうんですよ」
勇者「なので一度だけは助けることにしました」
勇者「そのあとに殺すつもりでした」
勇者「でもちょっと考えてみて思ったんですよね」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:19:09 ID:J3FZMcS2
勇者「僕、人間が憎いですが。モンスターも憎いな、って」
勇者「ていうか、僕以外の生き物は全部憎いな、って」
勇者「世界を救ったのに世界は救ってくれませんでしたからねぇ、誰一つ、何一つとしてねぇ、ハッハッハッ。マジ笑える!」
勇者「だからですね」
勇者「憎いから殺すワケですよ、僕一個人の事情で、それ、依頼達成って言えるんですかね」
勇者「ゴブリン退治、言われようと言われまいとやってたんですよ。それ、ご助力下さいってのと併用しちゃいかんと思うんです」
勇者「だから、考えました」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:21:28 ID:J3FZMcS2
勇者「恩返しは別の方法にしよう、と」
勇者「ご主人様」
村娘「……は……は……」
勇者「僕が何故貴女をこんなところに連れてきているかはもうお分かりですよね」
勇者「貴女だけは殺さないようにって村から引き離したんですよ。あぁ、傭兵衆」
傭兵衆「!」
勇者「身構えなくて結構ですよ、身構えたって無駄ですしね、いやいやしかしご主人様のような村娘が一人でこんなところに残されたら何かとコマリモノ」
勇者「そのための君達です、村は守れんでも小娘一人ぐらいはなんとかなるでしょ、そういうワケで、頑張んなさいね」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:23:10 ID:J3FZMcS2
勇者「……」
勇者「そんなワケでぇ!」
勇者「ゴブリンは皆殺し!」
勇者「ドッカ村の人間も皆殺し!」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:25:37 ID:J3FZMcS2
勇者「全速力で行きますよ! さあ! 何秒掛かるかな!?」
勇者「僕がどれだけ衰えてるかの確認も兼ねておりまーす!」
勇者「あぁ! 心配しなくてもドッカ村を滅ぼしたら次の街さらに次の国とこの世全部あの世に送って差し上げますのでドッカ村の人達寂しくないね!」
勇者「僕に下手に関わってる連中はちょっと惨たらしい死に様になりますけどね! 些細なもんです! 皆ゴールは同じ! いいコト言いましたね僕!?」
村娘「や……やめ……」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:27:21 ID:J3FZMcS2
勇者「やめまっせん!」
勇者「それではまいりましょう! いきますよ! せーの!」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
勇者「Wonderful!!!!(軍団)」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:31:24 ID:J3FZMcS2
帰ってきた裏声さん、出しゃばってきた軍団さんを締めに今回はここまで。
続きはまたそのうち。
心配されている方々へ。大丈夫、裏声さんは最後の最後まで勇者と一緒です。終身雇用だからリストラなんてないよ!
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:33:34 ID:eiJvVk1Y
乙
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:52:52 ID:5ptEDZTE
乙乙
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 21:59:12 ID:4hq8xZIQ
おう更に狂気じみてきたな
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 22:00:54 ID:HSKholrM
魔王起こしちまったな
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 22:51:50 ID:aZLODOm.
まあやられた事考えると村娘攻撃しないだけでもマシな方なんだろうな
傭兵に村娘一人って組み合わせろくな事にならないだろうけど
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 23:11:18 ID:gULWtxP2
まあ、こうなるよな、苦労して救ったのに苦痛以外何も与えず更に音も光も話し相手も奪えば絶望通り越して怒りにもなるし破滅思考にもなる。
勇者以外の全人類の自業自得、魔物は果てしなくとばっちりだけど
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/17(日) 23:37:43 ID:eWx2BR7Y
村娘の彼氏は残してもいいだろ・・・・
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/18(月) 00:20:43 ID:CPoUA2Qk
村ごと凪ぎ払うつもりだけど事情知らない助けてくれた本人だけは妥協して見逃すって程度だろうし仕方無かろう
村が何もしてなけりゃそこまではしなかったかもしれんが
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/18(月) 00:59:27 ID:7uOWYT7.
しかもやった方が覚えてないとか胸糞すぎんよ
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/18(月) 01:02:52 ID:VZVGvrdM
>>124
勇者幽閉の際に村娘以外の村人は既に居て忘れてるだけの可能性あるし………つまり幼い頃の彼氏君も勇者虐めに加担してたとか
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/18(月) 08:34:26 ID:5ihfuyW6
帰ってきた! 裏声さんだけじゃなくて軍団さんまで帰ってきた!!
もうずっといっしょだヒャッホウ!!
ひゃっほう!!(乙軍団)
村長さん村長さん報酬が明朗会計でよかったですね! 現ナマ一括払いできますよ!
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/21(木) 02:43:06 ID:PKu9H7PU
思ったが、村娘さんも自棄になった傭兵にゴニョゴニョされて最終的に『勇者と同じ』になるかも………絶望しか見えない話だなぁ
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:28:17 ID:eygWWnLw
ご声援が一杯! ご感想が一杯! ありがとう!
反応して頂けるたびに顔がニマァっと歪む私が今日も書き足しにきましたよ!
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:29:03 ID:FdgIJGeI
ヒャッホウ
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:30:43 ID:eygWWnLw
――勇者と村娘が出会ってから、五日後――
――王都、王宮――
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:33:45 ID:eygWWnLw
王様「やはり赤ぶどうはアッチ村、白ぶどうはソッチ村が一番かのう」
王様「うむ」モシャ
王様「うむ」モシャモシャ
王様「美味い」
王様「ぶどう酒にするならばまた別に良いものがあるが生食となればやはりこの二つの村が良い」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:36:44 ID:eygWWnLw
王様「これからも良いものを造り良きものを頂きたいものよ」
王様「私は果物に目がなくてなぁ」
王様「おかげで果物作りにかけては国から予算を出しもするし」
王様「私自身が作業に加わることもある」
王様「良きもののためには苦労は惜しまぬし、それが高じてか果物の産地はあら方頭に入った」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:39:14 ID:eygWWnLw
王様「……して、大臣よ」
大臣「……はっ」
王様「……ドッカ村がなんと申した。あすこはマンゴーが良いな、うむ、またあれから絞った果汁で以て果実酒など一杯、と、思っとった矢先なのだぞ」
王様「そのドッカ村が集団失踪、とな?」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:42:08 ID:eygWWnLw
――勇者と村娘が出会ってから、五日後――
――どこかの村へ向かう街道の道中――
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:44:32 ID:eygWWnLw
勇者「……」チラッ
勇者「ッィヒ、ッヒ、フッ、ブッフッハハハハハハハハハ!」
勇者「アァァァッハハハハハハハハハッ!」
勇者「ハハハハハッ、ハハッ、ハヒッ、ヒヒッヒハハハハ!」
勇者「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」
勇者「ハハハハハァァァ……ハァ……ァー……ッヒ、ヒヒィ」
勇者「ヒァー……ァァー……」
勇者「アー。腹いってぇー」
勇者「うん!」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:46:14 ID:eygWWnLw
勇者「やりましたね!」
勇者「やりましたね勇者様(裏声)」
勇者「疲れましたね!」
勇者「身体が鈍っている証拠ですよ、勇者様(裏声)」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:48:17 ID:eygWWnLw
勇者「ゴブリンえーと何匹でしたっけ!?」
勇者「184匹です(裏声)」
勇者「184匹!」
勇者「24秒ほど掛かりましたね(裏声)」
勇者「24秒!?」
勇者「掛かり過ぎ! 鈍り過ぎ!」
勇者「鍛え直さないといけませんねコレは! 万が一魔法使いたちがあれからさらに強くなってたら今の僕だと次こそ死んじゃうかもしれませんからね!」
勇者「頑張りましょう(裏声)」
勇者「頑張ります!」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:50:06 ID:eygWWnLw
勇者「しかしやってやりましたよ!」
勇者「しかしやってやりましたね勇者様(裏声)」
勇者「ドッカ村!」
勇者「皆殺し(裏声)」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:52:16 ID:eygWWnLw
勇者「何故だー何故私達がこんな目にーって!」
勇者「ずっとおっしゃられておりましたね、皆さん最後の最後まで(裏声)」
勇者「二十年前の僕の顔知ってる人が何人か居ましたからもしかしたら思い当たるかなーなんて思ってたんですけど!」
勇者「最後の最後まで誰も思い付かなかったようで(裏声)」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:54:04 ID:eygWWnLw
勇者「村長には特別コースなんてものまで用意してさしあげたというのに! ぷんすかですよ!」
勇者「ぷんすかですね勇者様。ゆっくり、ゆっくりと思い出す時間を作ってあげたというのに村長と来たら(裏声)」
勇者「村民を適当にバラしたあとに先ず娘夫妻を解体しましたよね!」
勇者「直ぐに死んでもらっては困りますから解体中も回復魔法を逐一かけてね(裏声)」
勇者「最後のほうはどっちが娘さんでどっちがお婿さんだか解んなくなっちゃって少し困りました! やりすぎた!」
勇者「お孫さんはまだ幼いですからお尻から頭まで突き刺して飾るだけに留めて(裏声)」
勇者「ちゃんと即死させてあげましたよ!」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 12:59:37 ID:eygWWnLw
勇者「村長思い出すどころかマジギレ!(笑)」
勇者「よくもやってくれたなーこの恨み忘れんぞー七代先まで祟ってやるぞーって!」
勇者「恨み節吐くにしても古臭いんですよね! 七代先まで祟るとか僕はじめて聞きましたよ! あんな古臭い言い回し!」
勇者「大体まぁ?!」チラッ
勇者「まぁ(裏声)」チラッ
勇者「ブハハハハ!」
勇者「やれるものならやってみるといいですよね!」
勇者「出来たら感心してしまいます(裏声)」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:00:08 ID:eygWWnLw
勇者「でもやっぱり慣れないことは大変でしたよ!」
勇者「魔王との大戦時代に散々見てきましたけどね! 見ているのと実際『造る』のは勝手が違うってもんで!」
勇者「一日がかりの大作業になりましたが滞り無く終われました、さすがは勇者様多芸多才であられる(裏声)」
勇者「あんもうハズカシイ!」
勇者「事実ですけれど面と向かって言われると照れちゃいますよ!」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:01:17 ID:eygWWnLw
勇者「しかし何にしても結構!」
勇者「大変結構でございます!」
勇者「覚えていようが忘れていようが構いやしません!」
勇者「どうせやることは変わりやしませんから(裏声)」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:02:04 ID:eygWWnLw
勇者「僕を二十年前あんな箱に叩き込んだ連中はとびきり惨たらしく!」
勇者「勇者様がそんな目に遭っているのに無関心だった世界は(裏声)」
勇者「むごたらしくは可哀想なので出来るかぎりサクッと始末します!」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:03:06 ID:eygWWnLw
勇者「さすがは勇者様(裏声)」
勇者「あれだけのことがあっても尚未だ慈悲の心があられるとは世界平和賞を受賞しても可笑しくありません(裏声)」
勇者「褒めても何も出ませんよ!」
勇者「ていうか受賞しましたし!」
勇者「二十年前に! 受け取れなかったけど! 世界を救ったんだから受賞確実でしたし! 受け取れなかったけど!」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:06:05 ID:eygWWnLw
勇者「おぉっと!?」
勇者「さぁ皆さん!」チラッ
勇者「次の村が見えてきましたよ! ん〜!? 良い香りがしますね!」
勇者「ブドウですかね! ここら一帯はフルーツ産業盛んですからね!」
勇者「皆さんもかつてはフルーツ産業に従事した方も多いでしょうから良心が咎めるかもしれませんが!」
勇者「勇者様のために、行きましょう(裏声)」
勇者「僕のために行ってらっしゃーい!」
勇者「僕が僕のために造った」
勇者「――元ドッカ村の村人衆!」
ゾンビ兵「あ゛―……」
勇者「ハハハハハハハハハハハッッッ!」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:09:01 ID:vO7ufoQE
ひゃっほう(軍団)
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:25:45 ID:eygWWnLw
本日はここまで。続きはまたそのうち。
補足。
ゾンビ兵とはゾンビを鎧やら剣やら武装させたもの、素材提供はドッカ村。
ドッカ村でほぼ唯一助かっている村娘が助かった理由はホントにただ単純に、勇者を塔から出してくれたから、その一点のみ。
もしそれがなかったら今頃村娘もゾンビ兵の仲間入り。傭兵衆はそのおこぼれに預かれて本当に運が良かったというわけですね。
村には二十年前に住んでなかった人や関わっていなかった人も少なからず居ます。村娘と同年齢の子や村娘彼氏など、そもそも生まれてなかった人も。
ただ関わっていた人が大勢居たため纏めてこのような悲惨なことに。
纏めなくても、とか、関係ない人を巻き込まなくとも、と、普通なら考えますが。そういう普通で理性的な判断・思考能力はもう勇者の中にないからね。
仕方無いね。
以上補足終わり!
合いのヒャッホウ入れてくれた人ありがとね!
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:45:40 ID:e3xHNmdc
村娘はどこに行ったんだ?
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:50:06 ID:doHWgVgk
正しいとは言えんがやられた事からして仕方ないね
元仲間共と王族の処分が楽しみだね
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 13:52:10 ID:ffZG1jVE
ゾンビまで造れるなんて勇者様ってやっぱり天才!
この才能を20年も埋もれさせるとか世界マジ大罪
スーパー断罪タイムひゃっほう!(乙裏声)
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 16:07:44 ID:jKwKLFw.
子供は即死させてあげるなんて勇者様優し過ぎィ!
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 21:24:56 ID:vO7ufoQE
おつん
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/25(月) 13:34:05 ID:bL2OI1oo
勇者マークだっけ思い出した
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/28(木) 13:20:55 ID:YwyAVb9Q
やったね勇者ちゃん!軍団が増えるよ!(ひゃっほう)
旅の同志だった人たちは一人づつ闇討ちすれば恐るるに足らずだね!
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/29(金) 00:44:13 ID:WFouwJxA
まだ魔王ほったらかしにしておいた方が幾分かマシだったろうなぁ
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 03:54:08 ID:cttYuro6
私なんかがこんなにご声援や応援を頂いてしまって良いのか!? 嬉しいから良いや!
書き足しにひゃっほうしにきた!
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 03:55:15 ID:cttYuro6
――勇者と村娘が出会ってから、一月後――
勇者「睡眠や食糧の補給が要らず、死ぬことを恐れず、頭や心臓など急所を貫かれても術者の魔力があれば動き、当然命令には絶対服従(裏声)」
勇者「とっても便利! ゾンビへーい!」
勇者「しかし一番便利なのはこの一点!」
勇者「低コスト(裏声)」
勇者「そう! 死体とちょっとした技能とちょっとした魔力さえあればいいですから!」
勇者「魔王軍との大戦において彼等より面倒くさいものは四天王と魔王ぐらいでした!」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 03:57:51 ID:cttYuro6
勇者「魔王軍のゾンビ兵はそれに付け加えて、術者の魔力がなくとも瘴気さえあれば自動修復する機能を備えていましたが(裏声)」
勇者「僕のゾンビ兵には自動修復機能がないんですよねぇ残念ながら!」
勇者「瘴気とか操れませんし! 操っちゃ駄目でしょ勇者なんだから!」
勇者「そ・の・か・わ・りぃ!」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:00:10 ID:cttYuro6
勇者「魔王軍のゾンビ兵のような自動修復機能がないかわりに! 女神の加護が一つ『蘇生』機能を付けてみましたー!」
勇者「四肢をもぎ取られるなりしてにっちもさっちも行かなくなった場合に限り一度だけ! 五体満足で復活しますよ!」
勇者「僕や昔の仲間達は何度でも復活できましたが!」
勇者「これだけ大人数になると流石に効能薄いです!」
勇者「ゾンビ兵勇者エディションはこれだけではありませんよ! 自爆機能も搭載しております! 結構強力なやつを!」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:01:17 ID:cttYuro6
勇者「……だからこうやって、何人か集めて、一箇所に集めて、ボンっとすれば、分厚〜い外壁もあら簡単茹でたトマトみたくペロッといけます」
勇者「ごきげんよう? ソギャン街の皆々様」
勇者「お勤めご苦労、ソギャン街警備隊諸君」
勇者「アッチにコッチ、ドッチにドッカと色〜んな村々+αを全〜部ゾンビ兵にしちゃって驀進中の勇者で〜っす」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:02:41 ID:cttYuro6
勇者「流石に村四つも集団失踪なんて事件起こしてればどれだけ愚鈍な国の連中でも腰を上げますよねぇ」
勇者「腰を上げ調べてみたら集団失踪じゃなくてゾンビにされて兵隊代わりに使われてるんですからねぇ」
勇者「しかもソレやらかしてるのはな〜んとこの僕」
勇者「かつて世界を救ったが魔王との戦い以後悪に心を蝕まれて正気を失いつつあった為、ため、えーと」
勇者「ああそうだ、自ら封印されることを望んだってことになっている勇者ときたもんだから驚きですよ」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:05:24 ID:cttYuro6
勇者「ああ、途中で立ち寄った村で教えてもらったんですよ、これには僕は僕で驚かされましたけどね。まさかそんな風説を流されていたとは」
勇者「どうでもいいですけどね」
勇者「貴方達からしてみれば今の僕は完璧に悪に呑まれて正気を失ってるってことになるんでしょうねぇ」
勇者「どうでもいいですけどね、ホント」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:06:27 ID:cttYuro6
勇者「兎にも角にも今貴方達が防衛線を敷いている相手はこの僕であるということが大事なところです」
勇者「ああ、そうだ、褒めなければいけませんよね?」
勇者「情報がいつこの街に届いたのかは知りませんが」
勇者「わざと中に入れて狭い場所に誘い込んで数で押し潰そう作戦、悪く無いですよ、というか、とてもいいですよ、短い時間でよく考えました」
勇者「精密な動作ができないから狭い場所での戦闘は避けたかったし、自爆もこれじゃ同士討ちすることのほうが多くなりそうだから使えません」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:07:52 ID:cttYuro6
勇者「こっちはたかだか村4つ分と一人、そっちはこっちの五倍強、油断しそうなもんですけどね、油断せずに数の理をちゃんと活かそうとする」
勇者「ソレに付け加えて、まぁ、うん、虚を突いたと思ってたんですけどね。四方の門からじゃそうされると思って外壁ぶち抜いたっていうのに」
勇者「あっという間に取り囲まれちゃってこっちが虚を突かれてしまいました、ぶち抜かれそうな壁の薄い所最初から張ってたとはねぇ〜……?」
勇者「貴方の入れ知恵かなぁ〜?」
勇者「せ・ん・し、さ〜ん」
勇者「……ヒャッホウ」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:09:53 ID:cttYuro6
ゾンビ兵団が村一個分から村四個分に増えた! そしてお待たせ戦士登場! 今日はここまで。続きはそのうち。
最近またペース遅いから速められるよう頑張ります。
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:12:28 ID:tOaux3JY
ボス戦だ〜ヒャッホウ
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 04:36:57 ID:vIPZOWug
(正気失ってるのは事実だと思うの)
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 10:25:40 ID:C4XBq3OI
乙
まぁ、封印したから失ったわけだが
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 10:38:06 ID:aRmzbIOw
やったー勇者印のゾンビ兵、出血無料大サービスぅ!
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 10:40:33 ID:aRmzbIOw
あ、ひゃっほうし損ねた……
汚い戦士さすがきたない……ひゃっほう
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 13:09:17 ID:E04colVs
でも、たぶん余裕だよね、この勇者様、とりあえずゾンビ兵の特性生かせば簡単に数も逆転可能だし
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:09:19 ID:cttYuro6
ヒャッホウ!
あの、別に無くてもいいけど有っても困るもんじゃないど〜でもいい登場人物一覧が! 何故かパワーアップ(リメイク)されて帰ってきた!
そんなことより本編書けって? すいません書いてます頑張ります!
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:10:22 ID:cttYuro6
登場人物そのいち。
『勇者』
二十年前、世界を手中に収めんと侵攻してきた魔王軍を討ち果たした英雄たちの一人でありそのリーダー。
しかしその大戦中多くの瘴気に触れ、魔王の悪のカリスマに触れ、正気を失いつつあった為大戦以後は自ら望んで封印された……
ということになっているが実際は世界を救ったという影響力や凄まじい武力を疎ましく思った勇者出生の地アノオー国の国王、
およびその王に金銀財宝や酒池肉林の日々を約束されて目が眩んだ仲間達やその他多くに裏切られて投獄されていた。
二十年後、裏切った面子の一部がうっかりとそのことを忘れて出してしまい、セカンドライフがはじまる。
二十年の獄中生活の間で色々意識の変化が起こったらしく、変化は外見にまで及び白髪レイプ目に、ついでにハスキーボイスになった。おソバ大好き。
現在ソギャン街まで侵攻中。
『裏声さん』
合いの手担当。綺麗なハイトーンボイス。
意外とハスキーボイスな勇者は裏声さんを安定させるのに大分苦労した歴史があるらしい。勇者が他の人間と接触しているときは基本出番がない。
『軍団さん』
そりゃもう軍団相当の多大な合いの手担当。
台詞は少ないが彼等が合いの手を打つ時大地が震える、声がデカすぎて。あと英語で喋る。勇者が他の人間と接触しているときは基本出番がない。
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:11:32 ID:cttYuro6
登場人物そのに
『村娘』
ドッカ村出身の十四歳と七ヶ月と三日目の処女。
勇者を助けたため勇者に助けられた、ドッカ村最後の生き残り。現在は傭兵衆に護衛されて傭兵ギルドに一時身を寄せたようだ。
『傭兵衆』
ドッカ村がゴブリン討伐のために呼び寄せた傭兵集団の取り纏め役の五人組。
村娘に護衛が必要とのことで生かされている。村娘に暴行を加えるのではと一部で心配の声があがっていたが、何もしていない。
アッチ、ソッチ、ドッチ、ドッカ村の村人衆
ゾンビ兵勇者エディションにされて勇者の手駒として働かされている。
一度だけの蘇生機能付き、数人集まれば分厚い防壁をペロンと剥けるほど強力な自爆機能も搭載。
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:12:52 ID:cttYuro6
登場人物そのさん
戦士
勇者がレイプ目になった原因その一。勇者の手により右腕と左足をたたっ斬られているため、義腕義足。周りには魔王大戦で失ったと言ってある。
二十年前の推定戦力は(かなり控えめに言って)魔物一軍団相当だったが今は多少衰えている。
二十年後、魔王大戦の功績を買われ、また、自身たっての希望もあり国内の兵士たちに剣術や兵法の指導に力を入れている、アノオー国の〝剣聖〟
五体不満足でありながら常軌を逸したと謳われる剣の腕と、どんなに要領の悪い兵士にも諦めず罵らず付きっきりで指導してくれる性根の正しい性格で人気者。
鍛錬は欠かしていないようで多少の衰えはありハンデがあっても未だムキムキマッチョメンのおじさん。甘いもの大好き。
現在、勇者復活の一報を受け、かつ、たまたま近くにいたためソギャン街へと駆け付けて防衛戦の指揮を採ることに。
僧侶
原因その二。練り物大好き。
魔法使い
原因その三。粉物大好き。
王様
原因その四。フルーツ大好き。
四天王と魔王
かつて世界を脅かした者達。その役は現在勇者に取られた。死体は魔王城に封印されている。魔王はおソバ大好き。四天王はおうどん大好き。
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:14:15 ID:cttYuro6
しもうた……そのさんだけ人物に『』つけ忘れた……。
ともかく今日はこれだけ。本編はまたそのうち。
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 21:40:16 ID:981GxK8I
乙
つまりかつて勇者&魔王VS四天王によるおソバVSおうどんの仁義なき戦いが繰り広げられた…?
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 22:54:35 ID:MUmA6hik
片腕片足切られて生きてるのか
色々痛めつけがいが有って良いね
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/30(土) 22:54:48 ID:C4XBq3OI
ほう、死体は封印されてるのか
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/31(日) 13:41:18 ID:rKDcxuUM
悪のカリスマ(おソバ大好き)ヒャッホウ!
裏声さんの一歩下がって勇者を支える慎ましやかさが好きです
村娘と傭兵衆はラッキー命拾いしたなぁ
戦士の反応がすごく楽しみ
てか裏切者たちはフルーツ白玉ぜんざいでも食べればいいよ
ひゃっほう!(乙)
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/31(日) 15:15:38 ID:qackMTWg
乙乙
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/01(月) 01:38:00 ID:XBQn0CTM
とりあえず傭兵ギルド達が良心的(?)で良かったね、村娘ちゃん!ひゃっほう!(乙)
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/01(月) 14:19:21 ID:fcFCPC3U
あれも死体 これも死体
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/01(月) 18:29:52 ID:NUVAiX4.
もっと死体
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/01(月) 19:25:23 ID:Mz4fZpJc
もっともっと死体〜(裏声)
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/03(水) 00:53:23 ID:1h4dh4DI
フルーツ白玉ぜんざい……す、全ての要望を満たしているっ? 天才か……。
あ、書き足しのお時間です。ヒャッホウ。
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/03(水) 00:55:45 ID:1h4dh4DI
戦士「……勇者……」
警備隊長「……お久しぶりです勇者様」
勇者「はいはいお久しぶりです警備隊長、二十年ぶりですね、老けましたねぇ、戦士も」
勇者「というか僕のこと覚えてんですね警備隊長。戦士達は兎も角あの頃の人間がよく覚えて、まぁ、ソギャン街は結構長く滞在してましたけど」
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