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勇者「魔王を倒してから、あれから二十年!」
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:33:42 ID:tR5.6Hwo
勇者「ふむ」
魔王「む?」
勇者「ああ、どうぞ」
魔王「む、良いか?」
魔王「では、色々言いたいことはあるとしても、だ、まずは、そうだな、何処から話すべきか」
勇者「最初から」
魔王「良かろう」
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:35:03 ID:tR5.6Hwo
魔王「まず、相違ない、我こそが魔王である。実行できうる限りの策と手段で以て、ふん、それが非道と呼ばれるならそれでも良いわ、それにて魔界に君臨した王である」
魔王「我は間違いなく強大であろう、その力を以てしても征服能うことなかった人間界を下す為、征服能うことのなかった要因にして最も大きな力を得て再び覇道を進む――」
魔王「……つもりだったのだが、今や我もまたこの勇者の覇道をなすための一因にしか過ぎぬがな。我が覇道は此奴の覇道がなしていく過程にあるのでお零れを貰う立場だよ」
魔王「何故か、と?」
魔王「逆に問いたい、何故そんな質問が出るというのだ」
魔王「我は魔物であり、魔物が跋扈する世界の王である。そして魔物とは強い者に従う。常識だ」
魔王「此奴のほうが我よりも強い。此奴が我に勝ち得たのは此奴の仲間のおかげかもしれぬが、一人とて、倒される時間が早いか遅いかだ」
勇者「でしょうねぇ。優秀でしたよ、優秀でしたし代わりは居ませんでしたが、居ないとどうにもならないレベルかといえば……ん〜……」
勇者「あ、でも、最初の方は助けられちゃいましたし道中も少し楽させてもらったんで、居てもよかったです」
僧侶「……」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:36:42 ID:tR5.6Hwo
魔王「よって、我が勇者を使い殺すなどということはしない、いいや、出来ん。これは魔物の性だ」
魔王「よしんばそれを克服したとしてもまともに挑んでは返り討ち必至、不意打ちしようにもなぁ」
魔王「これだ」
勇者「はい?」
魔王「恐ろしい話ではあるが、此奴は今では常に臨戦態勢のままである。僧侶よ、女神よ、貴様らが余計なことをしてくれたおかげで隙を見せんわ」
勇者「いや、申し訳ないとは思ってるんですよ。こんなによくしてくれてるんだし気を緩めたいとは思うんですけど流石にちょっとトラウマでして」
僧侶「……」
魔王「致し方ない、我とて同じ目に遭えばそうなる」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:38:12 ID:tR5.6Hwo
魔王「でだ、配下として使えぬ男を使い殺してしまえとはこれいかに、ああ、使い殺すという単語もあまり好きではないな、いいや、はっきり言って不愉快だ」
魔王「配下を道具のように扱うといっていたな、そのあたりも言っておこう、何が悪い。配下とは手足と同義である、手足を目的のために使うことの何が悪い」
魔王「人間は包丁を使うときにいちいち手に話しかけて了解を取るのか? 包丁で手を傷つけたときにいちいち手に謝るのか。阿呆らしい」
魔王「しかしそれと、治療をしない、ハンドクリームを塗らない、火を扱うときに火傷対策をしない、寒くとも温めない、それとこれとでは話が別だろうよ」
魔王「そういうことをするのが使い殺すという事だ。我はそんなことはせん、手足を壊死させて何の得があるというのか、阿呆らしい」
勇者「道具を大切にする派ですもんね。ねえねえ見えます女神様に僧侶? あのマントちょっと継ぎ接ぎが見えるんですよ」
勇者「僕に破られたの集めて再利用してんですよ、あの人」
魔王「余計なこと言うな、我が貧乏性みたいであろうが。このマントはそう軽々しく一から作れるようなものでは無いのだ」
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:40:07 ID:tR5.6Hwo
魔王「誘惑の件については、残念ながら、反論は出来ぬな。したのしてないのと言い続けても埒が明かん」
勇者「僕はしてないと思ってます」
魔王「勇者がこう言ってくれている。それで良い」
勇者「照れるんですけど。この人が女性だったら僕惚れちゃうんですけど」
魔王「なろうか?」
勇者「なれるの!?」
魔王「嘘だ」
勇者「期待させてくれてんじゃねぇですよこの魔王が!!」
魔王「フッフッフ」
魔王「第一なったとしても第二婦人になってしまうであろうが。土のことを考えろ、上司が上司のまま自分より後に据えられたらたまったものではないぞ」
勇者「あれ僕いつのまにか土さんと結婚することになってる。魔王軍総司令を譲ってもらったと思ったら縁談まで一緒についてきたでござる。ちょべりば」
魔王「ちょべ……? ……嫌か?」
勇者「ちょべりばなんてウソですよ! 嫌じゃないですよ! でももうちょっと、こう、いや、後で良いですそれは。続けて」
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:42:15 ID:tR5.6Hwo
魔王「何処まで話したか? ああ、そうだ、我が己の死を偽証してどうのこうのと言っていたな。空いた口が塞がらんわ」
勇者「何をどうしたらあそこまで記憶改竄しちゃえるのか流石の僕もビックリ仰天ですよね」
勇者「Consternation!!!!!(軍団)」
女神「!?」
僧侶「!?」
魔王「うおぉっ!? お、お、驚かすな、勇者。お、お前、たまに凄まじくデカい声が出るな……」
勇者「ごめんなさい」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:44:17 ID:tR5.6Hwo
勇者「でも、ないわ。ないわー女神様……魔王の死体見てるじゃないですか。偽装でも幻術でもないですよ、というか魔王、幻術使えないし」
勇者「僧侶の姿消しすら見破れないレベルですよ、この前も僕は食事のときに姿消してこっそり魔王のかき揚げ蕎麦の掻き揚げ食べましたし」
魔王「ちょっと待て貴様あれいつの間に食べたんだろう我もいよいよ歳かなーとか本気で悩んだぞあれ貴様かおいあれおい」
勇者「魔王のワインも秘密のワインセラーから一本拝借しましたし」
魔王「おい待て何か一本足りないけど気の所為かと思ってたんだぞ」
勇者「他にも色々やりました」
魔王「あとで屋上に来い貴様」
勇者「土さんと一緒に色々やりました」
魔王「貴様と土あとで魔王城の屋上に来い、絶対に来るように」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:45:41 ID:tR5.6Hwo
勇者「あと、別に、苦痛でもなんでもないというか。寧ろ物凄く晴れやかな気持ちというか、なんというか、まあ、色々言いましたけれど」
勇者「魔王が例え何であろうと例え何をしようと人間が僕を裏切ったのは変わりありません」
勇者「生死も運命も分かちあったはずの仲間は、地位と金に目が眩んで、僕を襲いましたし」
勇者「その他大勢は救ってやったのに救ってくれませんでした、世界平和の報酬は、憎まれたり蔑まれたりしながらの獄中生活でしたよ?」
勇者「僕じゃなきゃ死んでるような獄中生活でしたし、なんとまあ、二十年閉じ込められてる間にみぃ〜〜〜〜〜んなそのこと忘れてたし」
勇者「滅ぼそうと思ったっていいじゃないですか、それにぃ〜。未来がどうのこうのと仰られていますが、今この世界に生きている人間が、生きていられるのは、僕のおかげです」
勇者「魔王ったら当時から滅ぼし尽くすって言ってたじゃないですか、僕が居なかったら滅ぼし尽くされてましたよ?」
勇者「僕のおかげで人間は生きている。僕のおかげです、借りです。僕の気が変わったんで借りを若干の利子つけて返してもらうだけのこと。二十年も長生きできたんです、上等でしょ?」
勇者「そういうことです」
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:46:29 ID:tR5.6Hwo
勇者「さて、それじゃ、下らないお話タイムも終わりましたし。とりあえず僧侶、死んどこかぁ。また爆発されちゃかなわんので適当に嬲ってから殺したげます、やったね!」
女神「……僧侶」
僧侶「……」
女神「勇者は、やはり、闇に落ちていました。わかっていたことですが……悲しい」
勇者「闇堕ちさせたのあなた方ですけどね」
勇者「さ、無駄話はこれで終わり。やりましょう、やりますよ、それでは魔王……は、ついてこれないのわかってますが、僕一人でもいきます」
勇者「ごほん」
勇者「ひゃっほう!」
魔王「こなくそ! 我もやれば出来る男だというこそを見せてやるぞ!」
勇者「さすが! せーの!」
魔王「ヒャッホー!!!!!」
勇者「声でかい!?」
魔王「どうだ!」
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:49:48 ID:tR5.6Hwo
というところで今回はここまでで次回は明後日に投稿します。
ありがとうございました。
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 21:52:53 ID:xAOonm7Y
乙!!魔王様のキャラが好きだ
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 22:27:36 ID:aQcZu91E
乙ャッホー
次はスッキリ出来そうだね
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/09(水) 22:33:48 ID:PaRdDMRQ
僧侶は声帯を潰されて顔を焼かれたんだっけか
まだ登場してないのは懇親の呪いを受けた魔法使いか
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/10(木) 04:42:41 ID:BTZxOrUI
唐突な(軍団)ボイスでみんなビビってるじゃねーか
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/10(木) 12:56:47 ID:A9jvS6ZE
あの、魔王様の盾にでも壁にでもダサい素材にでもなりたいんですが魔界への転入手続きは如何にすれば宜しいですかひゃっほう!
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/10(木) 14:53:46 ID:ujlcSjaY
魔王様がこのスレ屈指の癒しキャラに……
ああ裏声さんいないとさびしい
乙ヒャッホー!
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/10(木) 21:48:03 ID:l4qcf556
ひゃっほうが勇者でヒャッホーが魔王、覚えた
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:13:12 ID:UsPserig
しまったのんびりしてたら土曜になっちゃった。
書き足すとこないか、不足なとこないか、もうちょいで見直し終わるんでお待ちを。
見直しても不足あったりしても勘弁して下さい!
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:39:12 ID:UsPserig
いつもご声援、ご支援、ありがとうございます。予定より遅くなっちゃてすみません。締め切り過ぎてもダメな人間だったようです。
投稿はじめさせていただきます。戦士のときより地の文多くなってしまっているので苦手な方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:42:02 ID:UsPserig
まともに戦ってはいけない相手、まともに戦ってしまえば出鱈目なまでの肉体スペックと技量で粉砕されてしまう相手。
最盛期の勇者とはそういう男であったということを僧侶と女神は思い出していた、戦士がああなったことで思い出させられていた。
最盛期の勇者とまともに肉弾戦をこなせるといえるのは炎の四天王ぐらいのもの、肉弾戦で互角近くで戦えるのは魔王ぐらいのもの。
彼等は元より戦士よりもさらに肉体性能が遥かに劣る僧侶と女神はそれだけに同じ轍は踏まない、踏めない。
――策は用意した。
魔王「さて、気合入れも終わったが、あちらも何か仕掛けてくるつもりだぞ勇者よ」
勇者「一緒に踏み潰しましょうか、魔王」
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:44:00 ID:UsPserig
僧侶にとって幸いと言っても良い点が一つはあった。
勇者は、昔と今では見た目も有り様も大きく変わってしまっているが、昔も今も戦闘の基本に忠実だということだ。
そのうちの一つとして、相手の身体の動きそのものも見ているが、相手の目の動きを見て動きの始まりや狙い所を見極めるクセがある。
――そこだ。
勇者「では……」
僧侶「――」
384
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:46:14 ID:UsPserig
戦士を斬ったときも戦士の目を勇者は見ていた。己の反応速度についていけない者の目も勇者はしっかりと見ている。
僧侶たる自分が戦士でも追い切れない動きを見ることはできないが、自分の目をあちらが見ていればそれでいい。
そういうつもりで、頭を上げた僧侶の目にはやはり、奇跡など起ころうはずもなく勇者の姿は見えていない。
魔王だけが、たった一歩の踏み込みで距離を潰し、引き抜いた剣を真横に振り被り、僧侶の両足を絶とうとしている勇者の動きが見えていた。
魔王「……ほう」
勇者「――」
385
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 00:48:47 ID:UsPserig
僧侶「……」
女神「成功、しましたか」
魔王が、意外なものを見た、といった顔で眺める。
僧侶は、焼かれた顔を隠すための仮面で表情は伺えない。
女神は、成功したとは言うものの苦虫を噛み潰したような顔をしている。
勇者は、無表情のまま、ギリギリ僧侶の足に触れるか触れないかというところで剣を止め、動きを停止させていた。
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:02:29 ID:UsPserig
魔王「お得意の幻の魔法。発動条件は、勇者が僧侶の目を見ること、か?」
魔王「貴様では勇者の動きを捉えて魔法を練り上げて放ち当てるのは至難であるからな、ならばあちらに条件を満たさせてやれば良いと」
魔王「しかしよくもまぁ、彼奴の魔法防御を突破したものだ。状態異常の類には極々類まれなる耐性があるのだが、ッフハ、そうか、前々から仕込んでいたのか」
魔王「それだけの魔力を溜め込んでおいて無事で済むまい、寿命を犠牲にしたのか、どれぐらいだ、いやしかし、勇者の動きが止まるとはなんの幻を見せている?」
女神「……二十年前の、彼の身に起きたことを、二十年間に、彼の身に起きたことを、何度も」
魔王「ッフ。フハハハハハ! 奴がトラウマとわざわざ言うぐらいのアレをか!」
魔王「勇者を止めるならばそれぐらいのドギツイのを叩き込まねばな!」
魔王「フハハハハハハハ! ハッハッハッハッ! ハッハッハ!」
魔王「よくもまあ、勇者にあの仕打ちをして清廉面をするのも笑えたが、こんなことを準備しておいてよく清廉潔白を謳ったものだ! 我らこそが善性と語ったものだ!」
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:04:22 ID:UsPserig
魔王「ようやく貴様に親近感を覚えたぞ女神よ!」
魔王「ハッハッハッハッ、うむ、大変良い!」
魔王「ッフフフフ、ハハハ。いやぁ……次はなんだ、それだけては終わらぬな、うむ、この気配……?」
手を顔に当て、破顔一笑といった顔を手で隠し、肩を大きく揺らし胸を前後させて、たからかに笑う魔王。
余程嬉しかったのか楽しかったのか、あるいは怒りでも覚えているのかも分からぬ程犬歯を見せ、目端に涙まで浮かべていた。
周囲に発生した気配は、転送魔法陣である。一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、増える増える、転送魔法陣。
そこに現れるのは人間だ、鉄の鎧を纏い、鉄の兜を身につけた格好こそは兵士であるが手には剣一つ持っていない。
彼等の武器たるはそれではなかった、背中、腰骨よりやや上に転送陣とはまた別の魔法陣が輝いていた。
戦士が爆発直前に浮かび上がらせたものと同等のものであった。
魔王「こう来るか!」
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:06:36 ID:UsPserig
魔王「――面白い」
女神「……許し給う、人の子よ」
魔王がまた顔を歪める。
女神が、身を斬られたかのような苦痛に顔を歪める。
――その場が爆炎に満たされた。
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:08:31 ID:UsPserig
――。
――。
――。
おそらくは、この大陸に住まう者であるならばそれはどこからでも見えた。
生物の生存をどれだけ憎めばそれが起こり得るのか、検討もつかぬほどの、生き物の生存を許さぬという一念だけは、想像しうる……
轟々と登り立つ巨大な火柱。
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:12:17 ID:UsPserig
魔王「しかし、なんだな、愉快ではあったが、喜劇であったが、余計なケチはつくものだ。……まったく。……褒めたと思えばこれだ」
爆炎の柱は、立ち上がるまで、ほんの僅か。立ち上がって、数秒。立ち上がったことそのものが無かったかのように、消え去った。
自慢のマントは膝から崩れ落ちた勇者に被せられていた。
自慢のマントの下には闇を凝り固めたように黒々とした鎧を纏っていた。
右手には、吹き上がった爆炎と同じ魔力を持った炎がその中で煌めき燃えていた。
左手には、爆発に巻き込まれないようにと転送陣にて逃げ出そうとしていたところをひっ捕まえて爆炎を喰らわせ黒焦げになった女神と僧侶を掴んだ――
魔王が満足感を漂わせながらも虚無感も匂わせた顔で立っていた。
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:14:52 ID:UsPserig
女神「……」
僧侶「……っか。な……」
魔王「なんだ、さすがに潰れてはいても驚けば喋るものだな? 生きているのは褒めぬぞ。ギリギリで治癒しておるからな、我が。それは兎も角馬鹿は貴様等だ」
魔王「面白いとはいったが、わざわざ、律儀に、人間爆弾共が爆発するまで待ってやる道理はない」
魔王「人間爆弾共の爆発の威力はなるほどたいしたものだ、戦士一人であれだ、あれだけ数が居ればひょっとすると無防備な勇者は危なかったかもしれんな」
魔王「我も流石に間に合うか解らなかったので、久々に冷や汗を流した、良い余興であったよ。でだ、マントは勇者に被せたが爆発せんにこしたことはないから焼き払った」
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:17:36 ID:UsPserig
魔王「貴様等との戦いに使わなかったから警戒していなかった、とでも、言いたいのかもしれないが、どれほど馬鹿だ貴様等」
魔王「あそこは我が居城ぞ。こんなもの放ったら我が居城が丸々消し飛ぶわ、見よ、これだけの破壊力だ。目に見える範囲全てを焼く我が火炎の魔法ぞ」
魔王「まったく、本当に、まったくだ。期待していたというのにまさか一発で片付いてしまうとは……てっきり他の手も用意してあるのかと……まったく……」
魔王「……そら、勇者、捕まえたぞ。さっさと僧侶の中に仕込まれた爆弾を、む。ないように見えるが我には解らんのでさっさと……ええい、まだ、戻ってきておらんのか」ガシッ
勇者「!」クェッ
魔王「水の四天王のところに連れて行ってさっさとコイツから治さねば……」ズルズル
勇者「」クェェェェ
魔王「勇者を元に戻したら、僧侶を早く直さんと我の治癒ではそのうち死んでしまう。今ので少し燃えてしまった配下を再生させぬとならし」
魔王「無論配下は出来る限り燃やさぬようにしたが……土もおるし……だがしかし如何せんこれはコントロールが難しくてな……やることは多いぞ!」ズルズル
勇者「」クェェェェェェェ
魔王「まったく! 世話のかかる奴だ!」
勇者「」オテスウオカケシマスゥゥゥゥゥ
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 01:26:23 ID:UsPserig
魔王、活躍。さすがにあの火炎魔法は何発も何発も連続して使えないとか説明不足があったかもしれませんが僧侶との戦闘編、とりあえず終了。
今回はここまで。続きは年末までにもう一回投稿できればと思います。
その投稿の前にちょっとしたおまけコーナーと、もしかしたらまた登場人物一覧の更新するかも。
ご視聴ありがとうございました。
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 02:22:46 ID:aro7Cp1A
おつー
クェェ勇者で不思議なダンジョンのチョコボ思い出したわ
おまけコーナーがあると面白いけどやりすぎるとドラゴンマダムみたいにダレるから注意
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 04:10:07 ID:eUiqF3s2
オツデスゥゥゥゥゥ
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 05:15:53 ID:tibe/ODk
わかってないなぁチョコボじゃなくて
どおくまんの「花の応援団」なんだよなぁクエエェェェ
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 08:47:23 ID:CHO0qMBs
これ女神さまも死んだ?
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 10:02:34 ID:yaCKsJag
トラウマ発動してても地味に謝ってる勇者可愛いな
乙ャッホー
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 11:05:52 ID:l9g3uaUM
魔王様かっけええなああ
女神は息してるのか?
おまけも楽しみ乙ヒャッホウ!
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 14:16:20 ID:Krn3wzqc
己の覇道の道具は勇者もお城も大事に扱う魔王様ステキ、ヒャッホー!
マント、防火仕様なんすねw
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 14:17:13 ID:LpxWyR6M
うん、この女神なら勇者ああなるの必然ですわ
乙
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/12(土) 14:39:45 ID:dESXQllE
女神が魔族よりゲスい
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/16(水) 21:25:28 ID:jIwgfa/g
ふとチョベリバっていつ流行ったんだっけと思ってウィキペ見たら
1995年頃から使われ出したって書いてあった
きっちり20年前の言葉じゃん
そこまで調べて書いてるのか、
>>1
すごいねヒャッホウ!
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/23(水) 20:26:15 ID:silTb/dQ
乙
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:15:28 ID:zkpmxVPQ
チョベリバって二十年も前の言葉だったんだと今知ったぜ、持ち上げてもらったところ申し訳ないが偶然だぜ、ひゃっほう!
いつもご支援・ご声援ありがとうございます。今日は登場人物一覧+ちょっと用語を更新しに来ました。
あってもなくても、見ても見なくても本編ご視聴には何ら問題ございません。見られる方も気楽に見てやって下さい。
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:17:20 ID:zkpmxVPQ
――用語集そのいち――
・魔王戦役
現代より二十年程前に勃発した、魔界より魔王率いる魔王軍が人間界へと侵攻をしかけてきたために起こった大戦争のこと。
開始五年目に勇者一行が四天王と魔王の首を取り人類側の勝利で終結した。開始四年目までは(勇者一行が表舞台に出てくるまでは)魔王軍勝利目前というギリギリの状況だった。
・勇者戦役
死んだはずの四天王および魔王が再び決起し、そのトップには封印されていた筈の勇者が立ち、人類に侵攻をかけてきたことにより起こる大戦のこと。開始二ヶ月目で現在進行中。
二十年前の悪夢がよりタチが悪くなって再臨した。
・旧・魔王軍
魔王が魔界全土から戦える魔物を弱いのから強いのから掻き集めて結成された軍。魔王、四天王の他四天王直属の部隊長などが方方に散らばって指揮を取っていた。
魔王戦役終結後は、ある者は討ち取られ、ある者は魔界に逃げ帰っていった。
・新生・魔王軍
魔界に逃げ帰った者は連れ帰り、戦死した者は元気玉の要領で世界中からかき集めた魔力に物を言わせて復活させ、キレイそっくり勇者の手により再生された魔王軍。
魔王に変わり勇者がトップに立つ。
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:19:18 ID:zkpmxVPQ
――用語集そのに――
・神族
女神やそれに親しい者達のこと。主に天界在住
・人類
人間のこと。古い呼び名は、亜神族。主に人間界在住。
・亜人類
人間以外の種族のこと。古い呼び名は、魔族。主に魔界在住。
・天界
女神などの神族が住む世界。極々一部、魔・人間界で偉業をなした者が住むこともあるらしい。
かつての勇者曰く、楽園。現在の勇者曰く、くそったれ。魔王曰く、楽観主義者の楽園。
・人間界
ヒューマンに代表される人類が最も多く、エルフやドワーフなどの亜人類などが少数住む世界。
魔王曰く、一年の間で暑かったり寒かったり肌寒かったり暖かったり冗談のようだな。
四天王曰く、マジありえねぇ……魔界から持ってきた服が一年の四分の三近く使えねぇとか……。
・魔界
エルフ、ドワーフ、獣人、魔人などの亜人類が最も数が多く、ヒューマンも極々少数住む世界。
勇者曰く、常夏のリゾートスポットですか!? 世界一個丸々!? 嘘でしょ!?
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:21:08 ID:zkpmxVPQ
――用語集そのさん――
・魔王城
今も昔も魔王軍の本拠地。
白い砂浜、ぽつぽつと立つヤシの木、青い海に見渡すかぎり海平線。常夏のリゾートビーチみたいな気候と広々とした島に、ずでんと立つ巨大なお城。
巨大なマグマの湖の中央にそびえ立つ陸の孤島であり、常に暗雲立ち込め、雷鳴鳴り響く……
ような城に魔王や一部の魔物はしたかったのだが四天王含む大勢の魔物に拒否されて仕方なく、魔王が四天王達の要望(住み慣れた気候と土地に住みたい)を聞き、わざわざ島から造った。
・アノオー国
ドッカ村、アッチ村、ソッチ村などの幾つもの村々、およびソギャン街やアギャン街などの大きな街が三つか四つ、首都アノーで構成される、大きな王国。
比較的温暖な気候に恵まれており、フルーツ産業が盛ん。女神信仰が主信教であり、女神信仰の聖地といえばここ。勇者パーティは全員がここ出身である。
ちなみに勇者は首都アノー生まれの都会っ子。魔法使いも同じく。僧侶と戦士はソギャン街出身。
・女神の加護
女神が選んだ人間に貸し出している力の特典パックのようなもの。
ランクがあり、仮にそれらをPlatinumパック、GOLDパック、Silverパック、Bronzeパック、Standardパックとあったとして在庫はそれぞれ一つずつ。
S・B・SパックはP・Gパックの劣化バージョン。P・Gパックは現勇者が独占してしまっているため、次世代の勇者が生まれたとしても、加護のレベルが劣ることになる。
・勇者の加護
自分が所有している加護のうち幾つかを劣化コピーとして他者に付与することができる。S・B・Sパックを勝手にバラまいているようなもの。
とはいえP・Gパックの全てをコピーすることは出来ないので次世代勇者が次から次へと生まれるようなことは今のところは無い。
・腕っ節ランキング
世界中の生き物を強さの順で表したランキング。
とはいえ戦闘とは作戦や武器の違い、相性の良し悪しにより結果が変わることもあるので目安程度としての指標。
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:23:07 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのいち――
『勇者』
新生・魔王軍総帥。かつての救世の英雄。
英雄過ぎて鬱陶しがった王と仲間から裏切られボコされ、悪者になりましたと風説流され風説信じた民からもボコられ、封印かまされていた。
封印していることをすっかり忘れた民がうっかり封印の扉を開いてしまったことにより二十年の歳月を経て世に出てきた。二十年の間に色々思うところあったようでかなり壊れてる。
救ったのに救ってくれなかった世界はもう要らない、と壊れたままに心機一転、自分以外の生物皆殺しにしちゃおう大作戦を実行し始める。
最初は一人で計画を進めていたが長年一人だったために寂しくなってきたので、賑やかしに魔王軍を再生させた。
賑やかしが済んだら始末するつもりだったが、その魔王軍の皆が優しくしてくれるもんだから情が移っちゃって始末するの中止。
総帥の座まで譲ってもらっちゃって生物撲滅計画あらため魔族のための世界征服に計画をシフトしていく。
たった一人でも時間さえかければ人間・魔・天界の生物を撲滅成し得るだけの力を持つ出鱈目生物。
パサパサ真っ白ウェーブヘアーとマリモ的レイプ目の、腕っ節ランキング堂々のナンバー1。
『裏声さん』
合いの手担当。綺麗なハイトーンボイス。
意外とハスキーボイスな勇者は裏声さんを安定させるのに大分苦労した歴史があるらしい。勇者が他の人間と接触しているときは基本出番がない。
『軍団さん』
そりゃもう軍団相当の多大な合いの手担当。作者のうっかりミスより爆誕。
台詞は少ないが彼等が合いの手を打つ時大地が震える、声がデカすぎて。あと英語で喋る。勇者が他の人間と接触しているときは基本出番がない。
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:24:06 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのに――
『村娘』
ドッカ村の村娘。十四歳八ヶ月七日目の処女。ドッカ村の虐殺事件の唯一の生き残り。現在は傭兵五人衆に保護されているが心神喪失状態。
彼女は絶対に殺さないように、と、新生・魔王軍には写真かってぐらいの精巧な似顔絵と共に通達がなされている。
『傭兵五人衆』
ドッカ村に滞在していた傭兵ギルドの五人組。村娘を安全な場所まで保護・それまでの護衛役とするため虐殺から免れた。
最初こそ脅されて嫌々であったが、次第に情が湧いてきたようで、護送のあとも村娘の世話を甲斐甲斐しく焼いている。
411
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:27:11 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのさん――
『戦士』
アノオー国剣聖。二十年前の大戦の英雄パーティの一人にして、二十年前の勇者を嵌めるのに一役買った、元仲間。
勇者を嵌めた時手痛いしっぺ返しを食らい、片腕と片足をぶった斬られた。この傷は大戦時の名誉の負傷ということになっている。
自分の力量に絶対の自信をもっており、事実世界でも十指に入る強さだが、その為慢心がちで相手の強さを見極める目はかなり曇り気味。
それが災いして勇者に挑んで返り討ち、想像を絶する痛みの肉体改造を受けて心が圧し折れ、精神は弄られてないのに新生・魔王軍に寝返る。
元々あんまり国王連中にも信用されてなかったのか、人間爆弾の魔法を身体に仕込まれていた。爆弾が発動して爆発四散して死亡。
人類では二番目に強かった男。腕っ節ランキング6位。
『僧侶』
アノオー国聖女。二十年前の大戦の英雄パーティの一人にして以下略。戦士の伴侶。
勇者を嵌めた時手痛いしっぺ返しを食らい、喉を潰され顔を焼かれた。この傷は大戦時の以下略。
勇者以外では唯一女神と対話したり直接加護をもらうことが出来た信仰者であった。
人類滅ぼせイケイケ魔王軍のトップ二人に挑み、勇者はなんとか無力化したものの、魔王を無力化する努力を怠ったため黒焦げにされる。
魔王城に連れて行かれて治療されたあとは改造された。どうなったかは本編で。
『魔法使い』
アノオー国賢者。二十年前の以下略。
勇者を嵌めた時手痛いしっぺ返しを食らい、懇親の呪いを受けた。この傷以下略。現在詳細不明。
『国王&大臣』
勇者出生の地アノオー国の国王と大臣たち。二十年前の勇者を嵌めた主因のローガイ。
勇者対策を色々持っているようだが……
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:28:06 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのよん――
『女神』
人間界の守護者。普段は天界に住んでいる。
世界平和のため、人間界の平和のため、という目的があるのならばいかな手段をも許容するし、必要ならば自分に献身を尽くした勇者でさえ見捨てることも厭わない。
そのくせ口から出るのは清廉潔白っぽい言葉、慈悲深い言葉だからタチが悪い。尚更タチが悪いのは、これは演技でなく、正真正銘本心から出ている言葉ということ。
勇者抹殺に失敗し、魔王に黒焦げにされた。魔王城に連れて行かれて治療された。まだ一応生きてる。
人間界に居る時は浮いてる。物理的にも、人間界の理からも浮いているため、この状態なら腕っ節ランキング4位。地上に降り立つと一人前の人間の兵士以下。
『魔神』
魔界の守護者。魔界の人気のないところに魔王に一軒家を立ててもらってそこに住んでいる。
朝はお家でお布団で朝寝して、昼は草原で日向ぼっこしながら昼寝して、夜はお家でコタツに潜って夜寝してる、魔界の神様。基本的に寝てるので出番はない。
睡眠に睡眠を重ね千年単位で鈍りに鈍ったその身体でも腕っ節ランキング10位。
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:32:06 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのご――
『魔王』
新生・魔王軍のナンバー2。旧・魔王軍総帥。腕っ節ランキング2位。
勇者と互角近くで殴り合える肉体スペックにくわえ、街の一つや二つぐらいなら魔法一発で片付けられる大魔力と大魔法を操れて……
さらにさらに物理100%魔法80%カットのマント作ったりオリハルコンで鎧作ったりする魔道具作成の天才。かなりのチートスペック。
異種族の命には灰ほどの重みも感じず、配下の命も目的を達するための道具という見方が強い、目的のためなら手段を選ばず、必要なら非道な手段もいくらでも使う。
と、一見冷酷な性格をしており事実そういう節はチラホラあるが、人間相手に一度は降伏勧告をしたり、自らに服従するか自分よりも強いなら人間でも大事に扱い、
必要な時を弁えているので非道な手段オンリーでなく、道具は壊れる瞬間迄大事にするタイプということで魔族には甘かったりするなど、なんのかんの隙のある性格。
相当な時間を生きているせいか最新の、とくにここ最近の若者のセンスに付いていく、若いノリ、というやつが自分には足りていないと思っていてそれが昨今の悩み。
若者のセンスといっても、接する若者が勇者と土の四天王だが。勇者は普通に絡み難いし、土の四天王はちょっとズレてるし、彼らに付いていけなくても誰も責めやしないのだが……。
『土の四天王』
新生・魔王軍のナンバー3。旧・魔王軍幹部。
ずば抜けた生物改造技術でもって数々の生物兵器を生み出し、大戦時も現在も数々のバリエーション豊かな創作物で人類を苦しめる。
技術の高さゆえの性格か、性格がそうだから技術が高いのか、ともかくちょっとマッドサイエンティスト。見込みがある生物をすぐ改造したがる困ったさん。
ムチムチボインの褐色銀髪目の下にクマある美人。魔人。勇者のことは大戦時から相当気に入っており、現在ではあんなことやこんなことまで含めて色々ご奉仕真っ最中である。
四天王の中では直接的な戦闘能力は一番下である。が、それでも流石に四天王、純粋な戦闘能力だけでも腕っ節ランキング9位にランクイン。
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:33:11 ID:zkpmxVPQ
――登場人物そのろく――
『火の四天王』
新生・魔王軍幹部。旧・魔王軍幹部。
勇者や魔王と真っ向きって殴り合える、おそらく世界唯一の男。件の二人が居なければ此奴が魔王やっててもおかしくないぐらいの腕っ節の強さを持つ。
炎の称号を冠しているため、それに合わせて炎で燃え盛る身体を持つ魔人の姿を取ってくれているが本体はフツーの魔人。イメージを大切にするタイプ。
腕っ節ランキング3位。出番があるかは未定。
『水の四天王』
新生・魔王軍幹部。旧・魔王軍幹部。
炎の四天王と違ってガチで水で出来た魔人である。治癒能力に長ける、その他には幻術の扱いも上手。一応女性。
腕っ節ランキング5位。出番があるかは未定。
『風の四天王』
新生・魔王軍幹部。旧・魔王軍幹部。
炎の四天王と違ってガチで風で出来た魔人である。速度に長ける。短距離だけなら勇者より早いと専らの噂。
腕っ節ランキング7位。出番があるかは未定。
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:34:18 ID:zkpmxVPQ
以上であります。おまけコーナーはまた明日か明後日の夜に。
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/25(金) 23:51:57 ID:CyO2gyNA
女神が無能すぎて笑える
そら世界滅びますわな
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/26(土) 01:43:12 ID:3b0C.Pjw
むしろこういうの読むの好き
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/26(土) 09:29:28 ID:m/FxPdK2
魔界まさかの南国リゾート地www
村娘ちゃん以外の人間はこの先生きのこれるのか…
乙乙
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/26(土) 09:32:38 ID:ROgZgF/2
女神は酷すぎるが魔神は仕事しろww
女神と僧侶をどうするのか期待
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/26(土) 14:00:46 ID:lXV4VVzA
魔神が本気出したら割とやばそうだな
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/26(土) 22:59:59 ID:.4Ch2SBE
魔神勝ち組すぎるだろ
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 10:53:08 ID:S9RVyV6Y
いっそ『懇親の魔法』が気になってきました!
魅了系?嫌なのでも感じちゃう悔しいビクンビクン系?
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 11:30:11 ID:KPatvG4Q
よくみたら最初から渾身じゃなくて懇親なんだな
これは期待ですねぇ
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 19:06:54 ID:8.hiJjuU
呪いってつくくらいだし、懇親できなくなる、親しくなれなくなるとか信じられない疑心暗鬼状態になるとか?
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 21:22:40 ID:rv4g1chw
軍団さんと同じ末路を辿るのか…それとも…
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 22:28:51 ID:TjfPMRxQ
予想はよそう
ランスのエターナルヒーローのレディみたいな感じかなぁ
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 23:53:41 ID:7WRjjISc
おまけコーナー
魔王「フッ、勇者よ、貴様に付き従う者としては些か申し訳無いのだが、貴様よりも我のほうがこのスレッドにおけるマスコットキャラクターの座に相応しいのではないか?」
勇者「なんですか、行き成り、藪から棒に。というかどこでマスコットキャラクターなんて言葉、覚えてきたんですか」
魔王「街興しで少しな。名産品を主軸にして外部にアピールしていくのは良い案だが、それだけではやはり昨今の若者の心は動かぬ、そこで提案されたのが古来よりあるおまけ商法――」
勇者「わかりました、わかりましたんでもう結構です。魔界でも街興しあるとか、貴方がそれに関わってるとか、良く分かりましたんで」
魔王
「うむ、それで、マスコットキャラクターの件だが。見よ! 登場してからというもの登りに登った読者からのこの人気よ!」
「貴様の軍に入りたいという者は居らなんだが、我が軍に入隊したいというどころか我の盾にまでなりたいという者まで居るほどだ、ククク、勝ったな」
勇者「あー。はいー。そうっすねー」
魔王「なんだその気の抜けた返事は」
勇者「いやー。そのー。なんていうかー。元々僕はマスコットじゃないですし。裏声さんがそっち系っていうか」マァボクトイエバボクナンデスケドモ
魔王「……裏声さん……?」シンキャラカ?
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/27(日) 23:58:52 ID:7WRjjISc
勇者「それにしても僧侶との戦闘もとりあえず一段落。残るは魔法使いと、あのローガイ共」
魔王「僧侶がどうなったか、女神がどうなるかは、そのうち本編でお見せするとしよう」
勇者「ローガイ共も結構頑張って新生・魔王軍対策を練っているみたいですが、どうなるんでしょうねー」
魔王「風の魔王が作成した腕っ節ランキングにおいてはその上位の殆どを独占している我々ではあるが、油断は禁物だ。あれはあくまで目安に過ぎん」
勇者「策一つで引っ繰り返ることもないわけではありません、事実僕は魔王があの場に居なかったらちょっと危なかったかもしれませんが、しかし目安でも圧倒的な戦力差」
魔王「うむ、上位独占状態の我々からすれば有効な番付ではある。お前一人を策で止めたとしても我がおる、四天王も居る、十位圏内には居ないが百位圏内の魔物も居らんでもない」
勇者「数こそパゥワァ。しかもその数、質も良し」
魔王「勝ったな。と、いっても、過言ではないが。魔王戦役とか呼ばれているあの戦で我はそう言って敗北したからな、敗北させた本人はここに居るが、しかしそれでも油断出来ぬ」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:02:34 ID:eGN5qdF2
魔王「人間界を制服したあとは、天界にも侵攻してやろうか、とも、思っておるしな。兵の無駄な損耗は出来る限り避けるにこしたことはない」
勇者「人間界を魔界としたあとは天界もそうするおつもりと。人間界と違って未知の領域ですしねぇ、そうそう、そういえばですよ、女神様ね」
魔王「大層評判が悪いな、非常に愉快である」
勇者「愉快である!」
勇者「あ、僕、ホントはこういうこと言っちゃいけないんですけどここ本編とは関係ないしぃ〜」
魔王「魔王軍総帥でもあることだしな。我は別に本編でもなんでも好きなように言わせて貰うが」
魔王「無能の謗りを受けても仕方なかろうよ。特に、我が人間を操って勇者をどうのこうのというくだりはな……」
勇者「視聴者=サンにも途中で突っ込み受けてましたけども。あのあたりもうちょっと長〜く突っ込むつもりだったんですけどね?」
魔王「他の突っ込みが思ったより長々となってしまってな、あんまりに長々〜っとなるのも流石にくどいかと思い、言わなんだが」
勇者「視聴者=サンが入れてくれた突っ込みの通りですよね、ホント。じゃあアンタがなんとかしてくれよ、って話ですよねぇ〜」
魔王「奴には流石に魅了の魔法は通じんからな。よしんば他の人間が我に操られたとして、我に操られることのない女神が勇者を見捨てたというのだから尚更悪い」
勇者「マジ無能」
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:08:13 ID:eGN5qdF2
魔王「仕事しろ、仕事。仕事している面して仕事をしないというのはな、まあ、最初から仕事する気がないうちの魔神みたいなのも居るが……」
勇者「年中無休でスリープモードと聞いたときは流石に笑いましたよ。しかも貴方に家建てさせたんですって?」
魔王「ああ。最初はな、あちらから接触して来たのだ、こう、なんだ、我にも加護の一つや予言の一つはくれるのかと思ったのだが……」
勇者「くれるどころか、くれと。しかも、快適に寝れるための場所を」
魔王「我が耳疑ったぞ。何度聞き直しても、答えは変わらなんだので、最終的には諦めたが……」
勇者「というか貴方、家作らされたり、城を島ごと作らされたり、物造りの才かなり使われてますよね。使ってもいますけども」
魔王「どうしてこうなった……」
勇者「……人がいいの見抜かれちゃってんじゃないですかね」
魔王「そんなつもりはないのだが……」
勇者「いやぁ……」
魔王「……なんだ、その、いやぁは。何か物凄く物言いたげだが」
勇者「べつにぃ?」
魔王「」タッ
勇者「」タッ
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:14:36 ID:eGN5qdF2
勇者「……」
勇者「……」キョロキョロ
勇者「ふぅ。あぁ、怖かった! 優しいとか言うと照れ隠しで怒るのは良いんですけどね、可愛いもんですよ!」
勇者「怒って魔法ぶっ放して来るから可愛くない! というか、恐いです! 何とか逃げ切りましたよ……ふぅ」
勇者「そういえば、ですね!」
勇者「どうしてこうなった! と、いえば! いや、どうしてそうなってるかは自業自得のせいで解ってますが!」
勇者「初期から今までずぅっと誤字っちゃってるせいで! 渾身の呪いのはずが! 懇親の呪いとして認識されちゃったんですよ!」
勇者「やらかしてしまいましたね勇者様(裏声)」
勇者「やらかしちまいましたよ! 初期から『懇親じゃなくて渾身な』って視聴者=サンに言われてたのにぃ〜!」
勇者「こうなってしまっては最早、魔法使いにかけたのは渾身の呪いではなく、懇親の呪いということにしなければいけません(裏声)」
勇者「なりませんね! 別にいいんですけどね、そっちのほうが面白そう! 良いネタをありがとうございます!」
勇者「ありがとうございます(裏声)」
勇者「折角なので予想していただいた内容から、懇親の呪いのネタを採用させていただこうかと思います(裏声)」
勇者「渾身の呪いのネタばらしは次のおまけコーナーがありましたらその時にでも!」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:20:32 ID:eGN5qdF2
勇者「さぁ! それでは短いながらこれにてオマケコーナーはお終い! 司会は私本『勇者「魔王を倒してから、あれから二十年!』のアイドル勇者と!」
勇者「撒いてしまったので此処には居ませんが、魔王と。ちょっぴり出演、久々に登場の裏声の私でお送りいたしました(裏声)」
勇者「これからも不定期かつスローペースの更新となりますが!」
勇者「どうか見捨てずに、生暖かく、それなりの期待と、それなりの期待の無さと共に見て頂ければ幸いです(裏声)」
勇者「ではこれにて! アデュー! ヒャッホウ!」
勇者「あでゅ。ひゃっほう(裏声)」
―― おまけコーナー おわり ――
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:21:20 ID:eGN5qdF2
以上、おまけコーナーでした。いつもご支援・ご声援頂きありがとうございます。
年末までに本編を、それまでに登場人物とおまけコーナーを、という話でしたが。
年末に登場人物&オマケコーナーとなってしまい、本編は末も末で、年明けにはならないと思いますが……
なりそうでしたらまた告知させて頂きます。相変わらずのズレまくりな投降予告で申し訳ございません。
それでは今回はこれにて。ご視聴ありがとうございました。
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:25:34 ID:wJgwbe42
>>73
ではちゃんと渾身なんだな
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 00:27:47 ID:TeWqVHS6
乙
そろそろ本編やってくれんと内容忘れてまうで(俺が
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 02:38:55 ID:tOQaY0pk
裏声さんゆるキャラグッズ出たら買うわ
話した言葉を高音で復唱してくれるの
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 13:27:43 ID:UMlaEmjc
やはり軍団さんと同じ末路か…(歓喜)
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 15:05:07 ID:/GWDF51.
久しぶりの裏声さんだひゃっほう!! これで勝つる1!!
働く無能女神より働かない魔神のがずっとマシですなあ
懇親の呪いは魔法使いの前に
>>1
に効いてしまったか……
次は人間界の制服かな(すっとぼけ)
おまけ乙!
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/28(月) 16:32:22 ID:V5Ukw5BQ
渾身の霊圧が消えてしまった
さらば渾身
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:27:00 ID:0x5JoZ..
大丈夫、まだ年明けてない、だいじょうぶ。
これから投降しまーす! いつもご支援・ご声援ありがとうございます!
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:28:06 ID:0x5JoZ..
―― 僧侶・女神捕縛からニ週間後 魔王城 ――
勇者「漸く意識がハッキリしてきました」
勇者「幻術そのものは割とすぐに水さんが解除してくれたらしいんですけど。幻術掛けられてから一時間も経ってないうちに」
勇者「さすがの手際ですよね、僧侶ですら敵にしておくのが勿体無いと嘆いてた世界一の幻術使いの腕はやはりたいしたものですよ」
水の四天王「うふふ、お褒めに預かり光栄ですわ」
水の四天王「けれど、世界最強のお二方を前にして世界一と言われてしまうと、照れくさくもありますが恐れ多いというところも……」
魔王「何を遠慮することがある。我も勇者も総合戦力でもって貴様とぶつかりあえば貴様は当然負ける、というのは、違いないがな」
勇者「僕も魔王も幻術という一分野だけに絞るならば水さんの足元にも及びません、というのも、違いないですね」
水の四天王「い、いえ、その、でも、えっと……」モジモジウゴウゴタプンタプン
魔王「ふはは、照れるな、照れるな」
勇者「蠢いとる、蠢いとる。可愛い」
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:29:33 ID:0x5JoZ..
勇者「ただ、現実では一時間でも、幻術の内容が内容でしょ」
勇者「魔王戦役の祝勝パーティから塔を出る直前までの二十年を五〜六回は見ちゃってたもんで体感時間がえらいことに」
勇者「しかも、ほら、いやね、出来れば仔細には思い出したくないような出来事であるわけでして。現実ではもう終わったことだと、幻だと、解っちゃいたんですけど」
勇者「幻だって解ってても、そのうちワケわかんなくなっちゃいましてね。解除されても、目の前にきちんと現実がやってきても、ワケがわかんないまま、と……」
水の四天王「トラウマ誘発系の幻術ではありがちな後遺症ですわね」
水の四天王「トラウマ誘発系は掛けた直後から解除したあとしばらくまで効果が見込めて戦には大変に便利」
443
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:30:17 ID:0x5JoZ..
魔王「心神喪失状態から意識が回復するまで勇者ですらこれ程時間が掛かったからな」
魔王「超高難易度の魔法なだけはある、厄介だな。しかし、回復して何よりだ」
水の四天王「ええ、本当に。けれどこう言っては失礼ですが……」
水の四天王「茫然自失な無防備そのものな勇者様のお世話が出来たことだけはワタクシ僧侶に感謝しなくては。良い経験でしたわ」
444
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:32:16 ID:0x5JoZ..
勇者「お、お手数お掛けしました……」
勇者「ではそろそろ働きましょうかね。土さんの治療はどうなってます?」
魔王「我がやっておいた。完治させておいたぞ、あの後直ぐにな。今は僧侶の改造をやっているはずだ」
魔王「改造はその後直ぐに始めていたのだが改造完了の報告は来ておらんな。彼奴にしては珍しく仕事が遅いが……」
勇者「え。ど、どうやって? 完全回復呪文なんて使えないでしょ、あなた」
魔王「初期回復呪文しか使えんでも、そこはほれ、魔力に物を言わせてな」
魔王「言わせすぎて祖父がどこぞの川岸で手を振っておるのが見えたが……」
勇者「無茶しないで下さいよ。貴方に何かあったとき回復させるのにどれぐらい手間掛かると……」
魔王「魔力不足で死ぬ者は居らん」
勇者「わかんないじゃないですかー」
445
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:33:04 ID:0x5JoZ..
水の四天王「フフフ。そちらもお世話させて頂きましたわ」
水の四天王「勇者様と魔王様のお二人を看病出来るなんてこれだけでワタクシ蘇った甲斐が御座いました」
魔王「うむ、世話になった。褒美は後々取らす」
勇者「僕からも何かあとでお礼の品を」
水の四天王「えっ。あ、いえ、わ、ワタクシはもうこの経験だけで。そんな、これだけでもご褒美でしたのにお礼とかされると立つ瀬と言いますか……っ」
魔王「また蠢き出したな。水で出来ておるせいか少し揺れるだけで身体全体が波打つので見ていて面白い」
勇者「この人、見た目も雰囲気も有閑マダムって感じなのに、中身は褒められ慣れてない女の子ですよね」
魔王「ぎゃっぷもえ、というやつか?」
勇者「ギャップ萌え、というやつです」
水の四天王「ぎ、ぎゃっぷもえ? いえ、ですからね、そんな、お礼なんて」
446
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:34:14 ID:0x5JoZ..
魔王「渡すとしてだ」
勇者「渡すとしてですね」
魔王「土のところに行ってくるといい、奴も貴様のことを大層心配しておったからな。ああ、改造の様子もついでに見てきてくれ」
勇者「了解しました。それではまた後で、魔王、水さん」
水の四天王「ぅぅぅ……ま、またあとで……」
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:35:06 ID:0x5JoZ..
勇者「というわけで」
勇者「土さんの研究室にやってきたわけですが。相変わらず色々なナマニクが転がってて血腥いです。あと薬品臭い」
勇者「そんなところで特に新鮮な血液が目一杯滴ってるベッドの側で、ドヤ顔してる土さんと、猿轡噛まされて涙目で縛られてる女神様と……」
勇者「……僧侶? ですかね? また随分、若返っちゃってますけども。顔も綺麗さっぱり修復されちゃってお肌もツルツルになっちゃってまぁ……」
土の四天王「あ、勇者=サマ。回復しタようで何よリでスよ」
土の四天王「お世話が出来ズに申し訳ありまセンでシタ。私も綺麗に回復しテもらエまして、そノ、勇者サマも心配しテたんでスけど、そノー……」
勇者「お構い無く。戦士につづいて、僧侶ですからね、土さんにとってはたまらないものもあるでしょうから。で、僧侶なんですが……」
448
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:36:42 ID:0x5JoZ..
土の四天王「はイ、はい! 見て下さイ! 力作ですよコレェ!」
勇者「僧侶ですよねコレ」
僧侶「……」
449
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:37:28 ID:0x5JoZ..
土の四天王「はイ! 勇者=サマが僧侶=サンのオ顔台無しにしたと聞いた時は酷く残念でシた。手に入ったラ是非修理してアゲようと思っテテ!」
勇者「修理したと。元々はすごく美人さんでしたからねぇ、台無しにしちゃったのは悪かったかなーなんて思ってました。嘘ですけど」
土の四天王「HAHAHA! ナイスジョーク! 勇者=サマに断りなくヤッちャッてスミマセンでしたが、どうかご勘弁ヲ」
勇者「ヤッちゃったもんは仕方ないですし此れは此れで良いですよ、僧侶の顔まで嫌いとは言いませんし」
勇者「しかし見事に修理しきりましたね。どうやったんです?」
土の四天王「大変でシタよー。若いころの写真なイし黒焦げだッたシ、想像で補わなキャいけなカッたシ」
450
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:38:03 ID:0x5JoZ..
土の四天王「鎧に入れる前の戦士=サンにしタことはあらカタしまシタ。皮膚とってー。肉はいでー。骨もいでー。骨も肉も皮膚も全部新しイのに取ッ替えテ」
土の四天王「戦士=サンは最初ッかラ長生きサセるつもリも飾るツモりもなかッたんで強化素材をしこたま入れちャいましたケド」
土の四天王「僧侶=サンは少しなり長生きしテもらって動いてるトコ長く見せテもらいたいし死んだあとも飾りタイシ」
土の四天王「僧侶=サンに合うようなパーツ見繕ったンでスけどね。これが大変で大変で……」
土の四天王「全部で四万人ぐらイの人間腑分けして使ッたかナ?」
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:39:07 ID:0x5JoZ..
勇者「四万人? それはまた随分豪勢に行きましたね。選別にも力入れて……」
勇者「……あの。いざってときに、いや、万が一の時のためにですけどね、魔神様にお力添え願うときのためにね」
勇者「生贄用の素材として、そこそこ顔立ちのいい人間、体力がありそうな人間なんかを保管した倉庫あったじゃないですか、倉庫の中身が確かそれぐらい……」
土の四天王「あっ」
勇者「あっ。じゃないですよ!?」
土の四天王「あ、えっと。えーッと。て、てへぺろ?」
勇者「可愛いけど許しませんよ!? 僕が結構苦労して! 結構苦労して選別して取っといたんですよ!?」
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:40:08 ID:0x5JoZ..
土の四天王「えット。そノ。あノ。えー……そ、そウだ、あのホラあれ! トップがないブラとクロッチのないパンティー!」
勇者「乳首丸出しのブラとアソコ丸出しのショーツがなんだっつーんですか!? ていうか行き成り何の話!?」
土の四天王「アレほら私流石に恥ずカシクて着れなカッたケド! 今度勇者=サマの寝室行くとき着てきますカラッ」
勇者「……えっ」
土の四天王「ほ、ホラ、アレで、一度シたいって。私恥ずかしイから無理だって言ッタ……けど、そ、その、着てきまスカラ」
土の四天王「……あ、待ッテ、ヤダ、想像したダケでもう、ち、ちょット、顔赤くないっスか私ー!? は、裸は兎も角アレは……ほ、他の案で……」
勇者「その案採用でチャラにします」
土の四天王「……他の案を……」
勇者「 採 用 で 」
土の四天王「……はィ……」ヤッチマッタ・・・
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:41:08 ID:0x5JoZ..
勇者「それはそれとして。まあ、生け贄素材はまた改めて調達するとして。僧侶の改造も分かりましたけど。僧侶なんでこんな大人しいんです?」
土の四天王「はぃ……あ、はい、麻酔無しの施術は戦士=サンの屈強な身体あッテのもノですから」
土の四天王「僧侶=サンにソレやッたら回復魔法かけテテも死んじャいまスでしょ」
土の四天王「麻酔は掛けたンでスけど。意識はそのママにしトいたンですヨ」
土の四天王「僧侶=サンたらそれスラ耐えレなかッたみたイデ」
勇者「あー。肉体的ショックじゃなくて精神的ショックで逝きましたか。精神が」
土の四天王「軟な構造しテまスよネ。っと、思いまシタけど、私もこンなこトされたら逝っチャウかモ」
勇者「女性にはキツいかな?」
454
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:42:51 ID:0x5JoZ..
勇者「女神様も綺麗さっぱり、黒焦げにされたそうですけれど、回復してますけど。何でこんなに震えて……」
勇者「あ。見学会させました? この調子だと結構見せられたみたいな感じですけど」
土の四天王「一から十までありったケ」
勇者「納得」
土の四天王「これカラ女神様にも同じ目に遭ッテ貰いまスって脅し文句付きデ」
勇者「あらヒドい」
土の四天王「あ、でも、女神様は魔王様に一応要望も聞いトカなイと。改造却下さレたら……テキトーにゴーモンでもしテ遊びまスか」
土の四天王「女神様の肉体なンて、勇者=サマとかお仲間の皆様方の身体弄ル並に手が届きマセンでしタから。楽しませて貰イたイでス」
勇者「いいですね。間違えた。そんなヒドイ」
455
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:43:36 ID:0x5JoZ..
勇者「しかしまあ、さぞ悲鳴と苦鳴に脅かされた二週間だったでしょう女神様。すみませんねー、うちの土さんがこんな事してー」
勇者「うちの土さんこれからもこんな事しますけど。僕は女神様にこんなこたぁしませんよ! 改造だなんてとんでもない!」
勇者「そんなヒドいことはねぇ、だって僕。女神様の第一使徒でありますからね!」
土の四天王「っぷ。ぷはっ。ッあハハハハは! この状況でそれ言います!? ッアハハははは!? 止めないのにッ。ハハッ、はヒッ、い、息、苦しッ、ひはハハは!」
勇者「僕はやりませんよ。僕はぁ。ッハハハ」
勇者「ひゃっほう!」
土の四天王「ひゃっほーゥ!」
456
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/31(木) 23:49:05 ID:0x5JoZ..
ちょっと急ぎ足の更新となりましたが本日はここ迄。次回更新は、1月9日予定。
今回は僧侶の改造シーンは戦士とかぶっちゃったので省略させてもらいました。
次回は女神様を弄るところからになるかな?
本年は沢山の暖かいお言葉を頂きながらの投稿を続けてさせて頂けまして、本当に、本当にありがとうございました。
宜しければ来年もまたのんびりまったりと見てやっていただければ幸いです。ご視聴、ありがとうございました。良いお年をー。
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 00:19:44 ID:iuM9hrEo
乙
明けましておめでとう。
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 00:37:05 ID:cj.JrmCk
あけましておめでとう
>>1
と勇者様の今年の活躍に期待です
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 00:44:09 ID:cJPWcAP2
乙
新年早々で悪いけどせっかく話が面白いのに土の四天王のカタカナら抜き言葉のせいで読みづらい
460
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 01:01:27 ID:gw9UPMHs
そこがいいんじゃないか
乙あけおめー
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 01:11:20 ID:YFMNSmf.
女神さまも009ばりの改造をすんだな
乙
462
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 01:26:04 ID:oKEYhSsg
ハッピーニューイヤー!
おまいらがいるから寂しくないお(^ω^)
463
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 09:07:46 ID:pJ24.9kQ
謹賀新年乙ひゃほー!
土ちゃんにも羞恥心があったのか
しかし魔神の生贄どうすんだw
464
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/01(金) 16:02:31 ID:92pXywQI
乙
土ちゃんの羞恥シーン激しく希望ですぞ!
465
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/02(土) 02:12:59 ID:qI/1HVYY
謹賀新年であります!!
水さんかわええ、お城島の砂浜で波打ち際をいっしょにキャッキャウフフしたい!
魔王様のおじいちゃんと川岸をキャッキャウフフでもいいwww
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/08(金) 23:30:46 ID:Sv4rvo4E
土に萌える日が来るとは保守ひゃっほーゥ
467
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/09(土) 20:58:24 ID:F94VQ/M2
明けました御目出度うございましヒャッホウ! いつもご支援・反応・乙・保守等々頂きまして真に有難う御座います!
新年一回目の投稿だったはずの本日ですが投稿を一日延期させて下さい。
明日! 必ず投稿しますので。申し訳ありません。
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 00:06:44 ID:xIg.zRTc
>>467
乙ヒャッホウ!
待ってますよー
469
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 02:53:15 ID:RuARIQUk
まだかなひゃっほう
470
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 04:30:19 ID:8XBF.o4k
ひゃっほう
471
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 10:36:43 ID:N4z466KA
ひゃっほう
472
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 12:46:32 ID:X0nU56bw
ひやつほう
473
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 15:28:52 ID:9eVfcPXo
>>440
全く投降していないじゃないか
474
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 16:59:07 ID:A6OzCLOE
警察所の可能性が
475
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 23:48:12 ID:yaFmp/GA
まだギリギリ今日の範囲内。これより投降……ならぬ投稿を! 警察とは今年も無縁でいきたいですひゃっほう!
毎度お世話になっております今年も宜しくお願い致します!
476
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 23:52:45 ID:yaFmp/GA
―― 僧侶、女神捕縛かに二週間と一日目。魔王城、土の四天王の研究所 ――
勇者「……」
土の四天王「……」
勇者「……」
土の四天王「……えット。勇者=サマ。い、今から、あノ、寝室行きます? 別に夜にシカ営んジャいけなイみたいナことありませんカラ」
勇者「土さんのボディラインまじたわわ。土さんの甲斐性マジたわわ。男心も僕心もガッチリ掴んで離さないって勢いに惚れますよホント」
土の四天王「ソ、それじャ行きまショ? こう、嫌なこトハぱーッとヤッて忘れちャイましョ! ネ!」
477
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 23:55:36 ID:yaFmp/GA
魔王「どうした、二人共。今日は随分と大人しいではないか? 基本が騒がしいか無茶やってるか何がしかの貴様等にしては珍しい」ギィ、ガチャ、スタスタ
魔王「勢いで殺そうとした我が言えたことではないが、対・天界戦ではこの女は役に立つであろうから殺させるワケにもいかぬ」
魔王「とはいえ、神族の構造とやらに興味がないワケでなし。命さえ失わない程度の配慮はしつつ」ジャマスルゾ
魔王「つまりいつも通りの無茶苦茶をしない程度に、遊ぶことを許したわけだが……」チャハナイノカ
魔王「……それでも少々心配になって見に来てみれば泡吹いて倒れている女神と落ち込んでいる勇者に土とはどういう状況なのか」チャヲダセ
勇者「ああ、いや、その、なんといいますかね。あ、お茶、僕の分も宜しくお願いします土さん」
土の四天王「はイただ今」
魔王「うむ」
魔王「……」
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 23:59:53 ID:yaFmp/GA
魔王「……なあ勇者。土の淹れる茶は美味いがな、お前からも何か言ってやってくれんか? いい加減ビーカーに淹れるのは止めろとな」ズズー
勇者「貴方が云十年言っても聞かないんですから僕が言ってもねぇ。たまにはいいじゃないですか、ビーカー茶、成は兎も角味は良いし」ズズー
土の四天王「湯呑み買うぐラいなラそのお金とスペースを他ノ器具に使いたいノです。あァ、そレででスね、いいタイミングというカなんトいうカ」
土の四天王「身体張ルのは吝かデはあリませンけレど、魔王様もちョッと聞いてッテ下さいヨ。愚痴仲間は多い方が宜しイ」
魔王「愚痴仲間にされるのか我は。まあよい、それで? 外傷らしい外傷もないように見受けられるが、この女神」
勇者「気絶してます」
魔王「見れば解る」
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:05:41 ID:WJ8MK7G2
魔王「どんな傷を与えたのだ? 修復したにしても中々見事な治り具合だな? 新しい回復呪文でも会得したのか」
勇者「回復も何もまだなにもしてませんよ」
土の四天王「しテまセン」
魔王「……精神的な傷を与えたのか?」
勇者「精神的な傷といえば傷ですけどねぇ、ッハッハッハ……」
土の四天王「疑う気持ちハよく解りマスけレど、残念ながラ、本当に、まだナニもしテないのですネ、コレ」
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:11:26 ID:WJ8MK7G2
勇者「魔王の許可も取り付けて、道具も一通り揃えて、さあはじめるぞって時ですよ。僧侶の改造シーン見せたのが余程ショックだったのか、どうなのか」
土の四天王「とりあエずメスで肌を切ってみテ神族っテ怪我したラどう治っテいくか見てミヨウ。ッテ、とこデ、泡吹いて卒倒しちャいまシタ」
魔王「え」
勇者「正直、僕、久々に悪い意味でガチでショックなんですけど」
土の四天王「私もショックか拍子抜けというカ。一応うちの神様ト同じ最高神の一人なンですケドこの人」
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:15:59 ID:WJ8MK7G2
魔王「……長らく人間界を護ってきた女なのだがなあ、これは」
魔王「それが、まあ、全身を焼かれて気絶したならまだよいとして。人間の解体現場を見せられて衝撃を受けるのはまだ良いとして」
魔王「いよいよそれを受けて気を失うならまだしも、だ。受ける恐怖に屈して気を失ったとな。あまりに、あんまりに腑抜けた結果だな」
勇者「……もう少しばかり気骨があるところ見せてくれるのかなぁって思ってました。最近では人間爆弾とか昔は僕ポイしたり色々してるワケですし」
勇者「僕のこと戦いに送り出した張本人なワケですよ? こちとら戦いの中で何度、黒焦げになったり酸引っ被って溶けたり生きたまま食われたりして死んでると思ってんですか」
482
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:21:37 ID:WJ8MK7G2
勇者「……」
勇者「僕は死んでも生き返れちゃいますから、女神様に同じ目に遭え、とは、いえませんけど」
勇者「なんというか、もうちょっと、覚悟決めてくれてるのかなってね。まだ買い被りが過ぎたかな?」
魔王「戦士でさえ戦いの中にあっては、まあアレはアレで甘い考えではあったがアレなりに死ぬ覚悟は決めていたというのにな」
魔王「よくもまあ、このザマで、殺される覚悟を決めていると言えたものだ。殺されない程度と目に見えている痛みでこれとは……」
土の四天王「まァ……こッチがちョッと、過度な期待しテたッテいう気もあるンですけレど。いやア、まサカ致す前に気絶すルとは……」
483
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:27:11 ID:WJ8MK7G2
魔王「愚痴仲間がどうというのはよくわかった」
魔王「これを酒の肴に飲んでも構わん、時間を取ろう。土と共に寝所に連れ立っても構わん、時間は取らせる。その前にもう少し居ろ」
魔王「様子見がてら一つ話を持ってきたのでな。急な話ではないが、今のうちに耳に入れておけ」
勇者「良い話ですかね、悪い話ですかね」
魔王「さて、どちらかな」
魔王「遊び相手が増えたという意味では良いが、急なものであるし未知であるが故軍団の我等としては悪くもある。天界軍がな、動き出すやもしれん」
勇者「確かに良いような悪いような。思ったよりも早いといえばいいのか、思ったよりも遅いといえばいいのかも、ついでにわからなくなる話ですねぇ」
484
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:30:35 ID:WJ8MK7G2
勇者「女神様がここに来てから、えーっと二週間? ぐらいですかね? あっちにとっちゃ世界一個守ってる力の持ち主、それなりの地位にいる人物が捕えられて二週間」
勇者「さあ取り返すぞと決めて動き出すには中々の腰の重さ。なんですけどねフツー。あそこは腰の重さにかけちゃ折り紙付きですよ」
勇者「魔王戦役のときもニ〜三年様子見してたぐらいですから、そこを考えると中々の腰の軽さ、のような」ミウチヒイキナダケカモー
魔王「その辺りはどうでも良いわ。兎角、軍としては、奴等を相手にする準備はまだ出来ておらん」
魔王「人間界を征服したあとでゆっくりと天界を攻め落とす準備を始めるつもりであったからな」
土の四天王「今、人間界征服に使ッテる兵ッテ、新生・魔王軍の約半分でスから残り半分もあレばどうとデモ対応出来ますけレど。警戒は大事ですネ」
485
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:37:04 ID:WJ8MK7G2
魔王「そういうことだ、万が一ということもある」
魔王「我等の知らぬ戦術で、我等の知らぬ魔法で、我等の常識を超える何かで半分消し飛ばされんとも限らん」
勇者「それは流石に警戒しすぎだと思うんですけど。僕が討ち取ってからというもの、妙に疑り深くなっちゃって……」
魔王「元々そういう気があるのだ、放っておけ」
魔王「それにこちらは王手取る寸前でまさかの逆転負けで殺されておる身だ、分かれ」
土の四天王「いやア、ニ十年も前の話になルんでスねぇ。死んでたカラつい昨日の出来事にしカ思えなイんですけレド」
486
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:40:31 ID:WJ8MK7G2
中途半端ですみませんが今日はここまで。続きは1月18日予定。
いつもご支援・ご声援頂きまして誠にありがとうございます。
本日はお待たせしてしまった上途中の区切りになってしまい申し訳ありませんでした。
次回投稿時にはキッチリキリのいいところまで進めようかと思いますのでどうかご容赦下さい。
それでは、ご視聴ありがとうございました。
487
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 00:47:21 ID:Dm/LCysE
乙
今年もよろしくお願いします
488
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 01:07:16 ID:Iz6.n/6E
乙
489
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 01:14:48 ID:WA8tiyCo
おつおつ
490
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 04:32:41 ID:LPewt6N.
乙
491
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 12:21:42 ID:JIQ4cAtI
己
女神が予想以上に貧弱でワロタ
492
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 13:13:06 ID:cDDgnIUg
女神様軟弱w
可哀想だから気絶してるうちに色々弄っちゃって、目が覚めたらもう全部終わったから
後はなにもしないよー、て状態にしておいてあげた方が良いような(ドコまで弄るかは此方の裁量としてwww)
493
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/11(月) 17:31:34 ID:3fV3u1RI
女神はほんといいとこなしだなー
魔王様そんなに茶を飲みたかったのかw
乙
494
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/14(木) 20:04:58 ID:JQa8.ik6
>>492
睡姦動画を見せ付けるプレイか
495
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/18(月) 20:01:06 ID:mDJAcBeQ
ひゃっほう。睡姦なるもの調べてみたところ、大変良いですね。ちょっと今後の参考にさせて貰います。活かせるとよいのですが。
こんばんは。予告しなかったら遅くなり、予告したらしたでやっぱり遅れる作者です。
毎度毎度申し訳ありません。18日予定でしたが20日夜予定に変更させて頂きます。
20日には必ず。すみませんでした。
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/18(月) 22:57:24 ID:LhsQxQ6c
ひゃっほう
心待にしてる
497
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/19(火) 14:24:39 ID:wvGr8Wrw
あいよ
498
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 16:37:55 ID:UC7pbtlY
>>156
それ何だっけと気になって調べて読んでみたら泣いてしまった…
499
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 16:42:42 ID:1Jvspcek
>>498
そして歴史は繰り返す
500
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:45:31 ID:MewtYts.
誰も彼も幸せになれない物悲しいお話でした、アレは。誰だったか仔細がどうだったかは忘れちゃってますが、日記がすごく辛かったなぁ……。
と、さて、お待たせしました。キリのいいとこまで、短いってのにお待たせしちゃって申し訳ありませんでした、投稿させていただきます
501
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:46:49 ID:MewtYts.
土の四天王「まァまァ、そレより何よリ。それなラそれデ、対人間界用でなクテ対天界用に兵を造って備蓄しトキましョウか?」
魔王「それが良い。魔神のための生け贄用にいくらか人間が備蓄してあったな?」
魔王「あの中から素体を選んでも構わん。生け贄用はまた勇者に頑張らせる、が、ほどほどにな。総て使うなよ?」
土の四天王「……はィ」
勇者「はい、それはもう」
魔王「土、何故赤くなる? 勇者は、なんというか、絶妙な顔だな、面倒臭そうな嬉しそうな……」
土の四天王「……いェ」
勇者「いえ、それはもう」
魔王「なんだというのだ。いや、待て、言わんで良い。聞いたところでろくでもないことに違いないから良いとして、仕事はしろ」
502
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:49:12 ID:MewtYts.
勇者「HAHAHA、イエスサ……」アレ
魔王「む?」ヒガシカ
土の四天王「ン」ホクトウデスヨ
勇者「……先走りですかね」マオウッテバー
魔王「で、あろうな」ウルセェ
土の四天王「天界軍がこンなに早ク行動デきるとハ思えマせんかラねェ」
503
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:50:42 ID:MewtYts.
勇者「数は、五、いや、えーっと、六人ですか」
魔王「中々強い気配だぞ。場合によっては魔王軍への編入を許可してもよい」
土の四天王「編入許可されタッて頷くトハ思えませンけれど。そろそろ到着なサれまスよ」
勇者「いや、僕は許可しませんよ。少数でもおらが大将助けてやんぜって突っ込んでくる心意気は買いますけど……」
504
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:52:08 ID:MewtYts.
天使「聞けい悪逆無道の――!!!」
炎の四天王「Atrocious Attack!!!」ドパンッ
勇者「来た、と、おもったら早速炎さんに一人ぶっ飛ばされた。というか消し飛ばされた」ナンデアノヒト、コンナタイオウハヤイノ
勇者「天使さんがた、結構な上空を結構な速度でかっ飛ばしてきたスペックは認めますよ」
勇者「取り囲まれて攻撃されるのを警戒して地上に降りないのも、上空に浮かんでいても魔法が飛んでこないか警戒しているのも、それなりに油断が無くて宜しい」
勇者「けど世の中、一蹴りで魔法より速く空まで飛び上がってきて、一殴りで爆発四散させるような腕っ節を持った男も居ますからね」マイノリティデスケド
勇者「殴られた天使さんもまあ綺麗に無くなっちゃって、亡くなっちゃって……別にあの人無名じゃないんだから。あんなん居るのによく突っ込んでこれますよね」
505
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:54:09 ID:MewtYts.
魔王「相変わらず炎を全身に纏って参上しているが。アレ、実は結構熱いらしいな」
土の四天王「風サンが風で出来テるみたいに、水サンが水で出来てルみたイに、炎で出来た魔人みたイに振る舞ッテらッしャるけど」
土の四天王「フツーに私と同じ人間型の魔人でスからネあの方。なンか、イメージが大事、ッテ仰ッテ」
勇者「聞いたときは驚きましたよ。僕はてっきり本当に風さんや水さんみたいにそういうので出来た魔人なのかと思ってたんですよ」
勇者「ノリがいいというか、なんというか。Atrocious Attackってあんた……あんな技、持ってないですよね。天使さんが悪逆無道がどうとか言うから……」
魔王「うむ、しかし、そんなことを言っている内にも炎の奴、多段空中飛びを駆使して残りの天使共を次から次へと吹き飛ばしているが」
魔王「しまったな、奴がやってしまっては奴等の正確な実力がよくわからんではないか」
506
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 21:57:24 ID:MewtYts.
土の四天王「あノ方と戦いニなる生物すラこの世界では希少なほうでスよね。しかモ生憎そういウ生物の多くは私達側に属しテいる」
土の四天王「勝てル生物だッテここに居らッしャいますし」
魔王「魔界に我さえ居らなければ、人間界に勇者さえいなければ、二界において最強の座はあやつのものだったろうな」
勇者「そういえば、天界はどうなんでしょうねぇ。女神様はあくまで人間界の守護者ですから、天界の守護者たる方を見たことはないんですけど」
勇者「ちょっとだけ、いやいや居たら居たで至極面倒臭いですが、僕よりも魔王よりも強いのが居たら酷く面倒臭いですが、ちょっとだけ楽しみなような」
魔王「まあ、わからんでもない。何のかんの我も戦役時は、勇者が目障りで仕方なかったが、勇者程の強者が居ると知っては多少心躍ったものだ」
土の四天王「男の子しテますねェ。女の子の私にハよくわからなイので、居ない事ヲ祈りまスよ」
507
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:00:01 ID:MewtYts.
炎の四天王「ッハッハー! 不意打ち御免! まあ何! 悪逆無道の徒であるゆえ卑怯な手の百や二百は覚悟せねばなるまいて!」
炎の四天王「それに少々、急ぎでな! これから水殿と――」
勇者「あ、終わったみたいですね。お疲れ様でーす!」
魔王「次は勝手に飛び出さぬよう釘を差しとかんと」
炎の四天王「おお、勇者殿! 魔王殿! 目障りな羽虫共を消しておいたぞー! ではこの炎の四天王これより水殿と『でぇと』故これにて失礼!!!」バヒュンッ
勇者「……ああ、何か妙に外に出てくるのが速いと思ったら、お出掛けするために外に出てきたところだったんですね」
魔王「よくよく見てみれば下の方に水が待っているな。ハハハ、炎の奴が大声で逢瀬がどうのと言うせいでまた悶ておるわ」
土の四天王「かわイイものデスよネ。私よりずッと大人ッポイのに中身がアレですもン」
508
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:00:32 ID:MewtYts.
魔王「しかし、先走りとはいえ、天使共を吹き飛ばしたのだ。天界軍の動きが多少なりと早まるやもしれん、我は風と対策でも練ってくるか」
勇者「僕は土さんは寝室に、と、思ったんですけど。やっぱりこういうの、夜のほうがいいですね、昼はもう少しお仕事しましょーか」
土の四天王「平気です、勇者=サマ? 平気でシたら、私も私デ、えー、そう、あのー。備蓄の兵力補充ヲ……あと下着の準備……」ボソッ
勇者「平気になりました、気晴らしに派手なもの見れましたし。……貯蔵庫の人間の補給しなきゃ……」ボソッ
勇者「僧侶を連れていきます。補充がてら、街落としがてら、彼女もこっちの手に堕ちたぞーって人間共にアピールしてきますよ」
509
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:02:06 ID:MewtYts.
勇者「ついでに、戦士が死んじゃったのもお伝えしてきちゃいましょーかね。剣聖も死んだ、聖女はこちらの手に堕ちた、いゃあ〜」
勇者「どんな反応してくれるか楽しみですね! 街々の皆様方ねー!」
勇者「ひゃっほう!」
土の四天王「お土産話、楽しみニしテますネ。僧侶=サンを見た反応のトコ詳しくお願いしマス、さ、それじャア私も一仕事!」
土の四天王「ひゃっほーゥ!」
魔王「元気になったようで何よりだが、やはり我は駄目だ、その勢いには付いて行けん……」
魔王「……若返りの秘薬でも探すべきか……?」
510
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:04:41 ID:MewtYts.
今日はここまで。次回は1月30日か31日のどちらか。次回こそは遅れないようにしないと……。
いつもご支援、ご声援、ありがとうございます。ご視聴もありがとうございました!
511
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:07:32 ID:yPfnouw6
乙
炎の四天王さんが予想通りの性格で和んだ
そしてやはり水の四天王さんが可愛い
てか
>>1
さんも勇者マークのSS知ってたんだ
512
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 22:13:54 ID:96ysXa8E
おつおつ
513
:
156
:2016/01/20(水) 22:28:27 ID:ZWhpzwUU
まさか半年以上たってからレスがついて話題になるとは
514
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/20(水) 23:28:01 ID:0OnYSlJw
乙
515
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/21(木) 01:04:29 ID:GRFVF3/A
駄目だ今回で勇者がオリエンタルラジオの藤森で再生される。
516
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/21(木) 03:06:32 ID:bz.3t9JY
ヤメロォ(再生厨があんなにも嫌われてた理由が今この瞬間やっとわかった気がする)
517
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/21(木) 03:32:17 ID:kjAMi4.U
乙
勇者マーク懐かしいな
518
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/21(木) 21:15:35 ID:LgMIHL2Q
乙
519
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/22(金) 14:27:46 ID:na7aCfCw
炎さんのこだわりに草不可避
魔王様はそのままでいいんじゃよ?
乙!
520
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:03:53 ID:8zevVFlw
SSのまとめサイトとかでオススメーみたいな特集組まれてるタイトルならちょくちょく見てる、にわかSS読者な
>>1
であります。
ああいうとこのコメント欄、偏見かもだけど厳しい方多いよね〜。ここは優しい方々多くて安心と言いますか。常々日頃より感謝であります。
いつもご支援・ご声援ありがとうございます。本日の投稿を始めさせて頂きます。
521
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:04:42 ID:8zevVFlw
―― 僧侶、女神捕縛かに二週間と一日目。魔王城、土の四天王の研究所 ――
いくつもの村が、いくつもの街が、いくつもの砦が落とされた今アノオー国の首都は厳戒態勢。
王宮の内部から周辺まで、街中にも街を守護する壁と外にもずらりと重武装の兵が並び、襲撃に備えていた。
しかし……
勇者「しかし、まあ。なんというか、まあ。事此処に至ってもまだ対岸の火事ってノリですねぇ、僧侶?」スタスタ
僧侶「はい」スタスタ
勇者「思い返してみれば二十二年前のあの日も、旅立ちの日もこんな感じでしたっけ、ねえ僧侶?」
僧侶「はい」
勇者「兵隊さんは揃っちゃいるけど、そのうち向こうに攻め入ってる兵隊さんがカタつけてくれるだろー的な」
勇者「民草も、そのうちなんとかなるだろー的な感じで気が抜けてるというか何というか。いやはや中々の賑わい、活気、物資」
勇者「一応戦時下なんで普段ほどメッチャクチャに物溢れてるってぇわけじゃあございませんが、平和なもんで――」ドン
勇者「っとと」
522
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:05:49 ID:8zevVFlw
―― 僧侶、女神捕縛から二週間と一日目。アノオー国、首都 ――
でした。早速ミスった。すみません。
523
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:06:19 ID:8zevVFlw
子供「いてっ」ドサッ
勇者「あら、あららー。これは失礼、荷物が……」
子供「ぼ、僕の方こそごめんなさい。余所見してた……」
勇者「ボサッと突っ立ってた僕が悪い。拾うの手伝いますよ、ほら僧侶もつったってないで手伝いなさいよ」
僧侶「お買い物ですか、少年。お使いでしょうか、えらいですね」
勇者「あ、手伝う気ないですか……そうですか……」
子供「うん、そうだよ。お母さんに頼まれたの」
勇者「そうですかー」ヒョイヒョイ、ヒョヒョイノヒョイ、ハイオワリ
524
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:08:03 ID:8zevVFlw
子供「今日はシチューなんだよ、ビーフシチュー! 大好きなんだー、って、はやいねお兄さん」
勇者「袋もこうして紐でギュッとして、はいこれで溢れない。え? ああ、道端に落ちてるもの拾うのは得意なんで。どうぞ」
子供「あ、ありがとう。かわった得意技なんだね」
勇者「落ちてるものを拾うときは落ちてるものの気持ちになるのです。転がったジャガイモやニンジンの気持ちになり、早く拾ってくれという声を聞けば、おのずと手は其処に!」
子供「そ、そうなんだ……ジャガイモやニンジンの声聞こえるんだ……」
勇者「嘘ですけど」
子供「嘘なの!?」
子供「もう! お兄さん!」
勇者「ハハハ、ごめんごめん。でも、余所見には気を付けなきゃ駄目ですよ? 当たったのが僕でよかったものの、兵隊さんにぶつかったらもっと痛いから」
子供「わかってるよ! 兵隊さんにめいわくかけないよ! まおーぐんってのと、ユーシャって悪いやつが居るから、兵隊さん忙しいもん」
525
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:09:20 ID:8zevVFlw
勇者「忙しい、ええ、うん、そうですね。坊やも協力してくれてますし、きっとすぐまおーぐんもユーシャもやっつけてくれますよ」
子供「うん、戦いにはいけないけど、いきたいけどお母さんが駄目っていうから、兵隊さんには迷惑かけないようにするんだ」
勇者「いい子だ。それじゃあ、もうお帰り。今度は気をつけるんですよ?」
子供「うん、ばいばい、お兄さん。あ、でも、ねぇお兄さん」
勇者「はい?」
子供「カツラずれてる」
勇者「え゛」
526
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:11:26 ID:8zevVFlw
子供「お兄さん、髪真っ白なんだね。お爺ちゃんみたい。だからカツラかぶってるの?」
勇者「……」イソイソ
勇者「……どうです?」
子供「なおった。白髪染めしたら?」
勇者「良い色が中々見つからないんですよ。黒だとなんかホントにお爺ちゃんになった気分だし、金色はなんかわざとらしいし……」
子供「? 髪、だいじにねー。白になったらハゲるっていうし」
勇者「い、いや、それは年齢的必然というか……老いたら皆そう、いやでもふさふさの人も……いやでも僕の母方のお爺ちゃんがハゲだしな……えー……き、気を付けます」
子供「気を付けてね! それじゃーねー!」タッタッタッ
527
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:12:56 ID:8zevVFlw
勇者「……」
僧侶「……」
勇者「何か?」
僧侶「いえ」
勇者「この僧侶、もう少し愛想良い人格にしてもらったほうが良いかなぁ……いやそも、とりあえず載っけてみた人格だからか? 後で土さんに相談するとして」
勇者「カツラ一つで驚くぐらい気付かれませんね。カツラなくても気付かれなかったりして」
勇者「僕の手配書ちゃーんとあっちこっちに貼ってあるんですけどね。魔王も、四天王の面々も。僧侶にしたって、んー」
勇者「いやあ、若返っちゃいますけど。僕に焼かれてからというもの顔はずっと隠しっぱなしでしょ、あなた。ならその顔、目立つは目立つと思うんですけど」
528
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:14:01 ID:8zevVFlw
僧侶「先程から男性の方中心に、あの人綺麗だな、とか、お前ナンパして来いよ、などの声はあります」
僧侶「振り向かれたりもしますが、まさかこんなところに聖女が居る、勇者が居るとは思わないでしょうから」
勇者「思い込みって怖いですねー」スタスタ
勇者「はい到着、街一番の活気がございます、ここは中央広場〜。いやあ、あんな露天こんな露天あったりして目移りしちゃいますが」
勇者「用があるのはさらにこの広場のど真ん中にございます、この無駄にご立派な、あのローガイの国王の銅像。いやあ、何時見ても憎たらしい」
529
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:15:00 ID:8zevVFlw
勇者「そしてここに取り出しまするは戦士の剣。人間界一の鍛冶師が精魂と心血を注ぎ込んだ、彼の最高傑作たる、その名もまんま『戦士の剣』〜」
勇者「コイツを」
勇者「この銅像に」
勇者「僧侶ごと――」
530
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:17:00 ID:8zevVFlw
老人「……そこなお人」
勇者「後で回収にきますからね〜、僧侶。安心してぶっ刺され……。……はい?」
老人「……お止めになってはいただけませぬか」
勇者「今からが楽しいところなんですよ。それに夜までには帰らにゃいけませんので少し急ぎで、水差すのは止めていただけますか、ご老体」
勇者「というか、子供にぶつかったり、老人に見咎められたり、少し不調ですねー今の僕ー。流石の僕も……まあ、裏声さんよりも付き合い長かったですしね……」
勇者「しかし子供は子供なりに敏い、何かに引っかかるものでもあったのかもしれませんし。老人は老人でもただの老いぼれではないみたいですので、仕方ないかな?」
勇者「なんともまあ、偶然もあるもので、いやはやお久し振りです。魔法使いの先生。賢者殿?」
勇者「大賢者、魔法使いは元気にしてます? 全ー然足取りも姿も掴めないんですよ、あの女」
老人「……」
531
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:18:20 ID:8zevVFlw
改め、賢者「……姿形も、心内も、変わり果てられましたな、勇者殿」
勇者「おかげさまで。あ、このカツラいりますか? 思ったより蒸すんですよね、これ。その禿頭におひとつプレゼント」
賢者「説得などというつもりはございません。戦士も、僧侶も、女神様でさえ、貴方のお心は救えなかった。私如きに何が出来ましょうか」
勇者「フフフ、話を聞いてくれませんね。ノリわるし」
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:21:39 ID:8zevVFlw
勇者「まあ、よろしい。訂正させて頂きますが、戦士は説得のせの字も出ませんでした、お前を倒すのはこの俺だーつって勘違い特攻してきました」
勇者「僧侶と女神様は、主に女神様は、説得というか公開オナニーショーをぶちかましたあとに、殺しにかかってきましたよ。結構ヤバかったです」
勇者「まあ、二人は見ての通り。戦士は色々あって死にました、僧侶もこれから色々使ったあとに殺します、女神様は……えー。保留」
勇者「とりあえずこの二人はこうなったよって宣伝しに、此処に」
賢者「その宣伝とやら、黙って見ているわけにもいきますまい」
勇者「黙って見ていれば多少なり長生きできますよ」
賢者「死に際に一つしこりが増えますゆえ……」
賢者「後悔というしこりは、死に際を穏やかにはしてはくれませぬ。ただでさえこの老いぼれ、長く生きている分だけそんなものが沢山ございましてな」
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:23:16 ID:8zevVFlw
勇者「ほほう」
賢者「どうせ悩まされるというならせめて少なく、穏やかにならないなら、ならないなりに少しでもしこりは減らして逝きたく存じ上げます」
勇者「ふむ。いや、話が早くて助かります」
勇者「戦士も僧侶も女神様も、貴方のその姿勢を見習わせたいですよ。ではお互い、説得は無理という線で、ささっとはじめましょうか」
賢者「ふふふ。出来れば……ふとした散歩でばったりと、ではなく。きちんと、それなりの布陣を以て、相対したかったところではございますが……」
勇者「世の中巧くいかないものですよ。僕でさえ巧くいかないことばかりです」
534
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:25:35 ID:8zevVFlw
勇者「まあ、でも、悪いことばかりでもありませんか。正直ガッカリするもの見せられたけれど、爽快なものも見れたし」
勇者「ちょっと残った憂さ晴らしがてらのお仕事では、たまにはきちんと覚悟を決めた御仁に出会えた。久々に人間と会った気分ですよ」
勇者「賢者殿に敬意を評して……特別ですよ〜? 僧侶と一緒に串刺しにしてあげましょう。死に様を飾って差し上げる」
カツラを取って捨て、白髪を陽の下に晒しながら、にっかりと笑顔を浮かべる勇者。
それに何を思うか、皺と髭とに覆われた老賢者の顔は変わらず、ただ細い目を大きく開き。
――。
535
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:27:08 ID:8zevVFlw
ほんの数分後、買い物に来ていた主婦が。母のお使いにきていた子供が。ぶらりと散歩していた青年が、街を護っていた兵隊が、其々の悲鳴を上げる。
中央広場のど真ん中に設えられた国王の銅像に、その胸に突き刺さっているのは戦士の剣。
縫い付けられているのは年若い女性であった。見る者さえ見ればすぐにわかる、歳こそ不自然ではあるが、それはかつての聖女だった。
縫い付けられているのは年老いた男性であった。見る者さえ見ればすぐにわかる、かつての大戦の英雄の一人、魔法使いの師、その人だった。
アノオー国剣聖が、アノオー国聖女が、殺された。
そしていずれはアノオー国大賢者も同じ目に遭わせると知らしめるように賢者も殺され。
それをあろうことか厳戒態勢を取っていた筈の首都の、それも首都のど真ん中で行われた宣伝行為に、国は震えることになる。
536
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:29:05 ID:8zevVFlw
勇者「爺さんも本望でしょう。男の子の夢的なものありますよね、英雄と共に死す、みたいな? たまにはいいことしますよね、僕も。ハッハッハ」スタスタ
勇者「それにしてもさて、さて、これでいい加減、現実を直視してくれるでしょうねぇ、アノオー国民諸君」
勇者「苦しめて殺すつもりはないんですけど。呆けたまま死なれるんじゃあこっちの気が晴れないんですよ」
勇者「しかし、ん〜〜〜〜……い〜い悲鳴だ、中央から伝播して、伝播して、伝播して。残る全ての人々に届くと、いいですねぇ」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
勇者「Wonderful!!!!!(軍団)」
537
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 21:35:39 ID:8zevVFlw
本日はここまで。次回は2月10日予定。
後二月とちょっとでこのスレはじめて一年が経ちます。それまでになんとか終わらせられれば良いな、とは、思っていますが。
去年の四月から今まで、相変わらず先のことは何にも考えず、ノリだけで書いておりますので終わるかもしれませんし終わらないかもしれませんし。
何にせよどうぞあんまり期待せず、ゆる〜くのんびりとご視聴頂ければ幸いです。それでは、ご視聴ありがとうございました。
538
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 22:24:42 ID:bQMaGKoc
おつおつ!
539
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/01(月) 00:32:11 ID:huRXNKt2
賢者はなにやらかしてこうなってるか分かってないの?
乙
540
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/01(月) 09:26:57 ID:HAGwrLsE
わかってても止めないといけないでしょ
541
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/01(月) 13:40:08 ID:5tu/HkVw
他のやつよりマシではあるけど、マシなだけだった、っていうね
久しぶりの裏声さんと軍団さん嬉しい
乙
542
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/01(月) 16:10:49 ID:sqzOJCu2
乙
賢者は警備隊長みたく何も知らなかったのかもね
勇者の白髪を見て何を思ったのかは少し気になる
543
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/01(月) 20:37:16 ID:pSEZSf9A
乙
544
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/04(木) 23:55:15 ID:nrHcacQc
乙
545
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:25:31 ID:xtwIHnuw
―― アノオー国、王宮 ――
国王「……」
大臣「……」
国王「……さすがに、応える」
大臣「……は。出国者、脱走兵こそおりませぬが、城内城下問わず不安に飲み込まれております」
546
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:28:58 ID:xtwIHnuw
国王「ふ。逃げてもどうにもならぬことぐらい誰でも分かる。首都にあっさりと入り込んで僧侶と賢者殿を串刺しにして見せられればのう」
国王「かつてはその数と暴威で逃げられぬと教えられたものだが。今度はよりあからさま手を打ってきた、やったのは勇者だったな」
大臣「目撃者の情報によると、おそらくは」
国王「で、あるか。まあ、それはよい」
547
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:29:46 ID:xtwIHnuw
国王「死者がたった二人であったことを幸いに思うべきであろう。たった二人、と、数えるには大きな戦力であったが……」
国王「民草に被害は出ておらぬ。勇者が此方にちょっかいを掛けてくるであろうことは予想しておったろう」
大臣「は。奴は最後の最後にここを陥れるつもりでありましょう」
大臣「最後の最後にせよ多少なりと此方にも手を出してくる可能性はありました」
国王「『遊び』でな。その時に『少々やり過ぎて』、結果民の半分ぐらいは持っていかれやしないかと気が気でなかった」
大臣「……遊び程度で進入され、少々やり過ぎた程度で半壊させられてはたまったものではありませぬ」
548
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:30:40 ID:xtwIHnuw
国王「致し方あるまい。四天王さえ、魔王さえ屠れる怪物であることは解っておったことだ。人と見て推し量ってはいかん」
国王「進入されるのも、最悪半壊はしても、いやそうならなんだは実に僥倖であったが、それはよい」
国王「余が応えると言うたのはそうで無くな」
国王「……僧侶の事よ……」
大臣「……は……」
549
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:31:43 ID:xtwIHnuw
国王「……おおそうだ、彼女を診た宮廷魔術師達の容態はどうなっておる? 腑分けして事実をその目で確認した彼らの衝撃たるや、報告を聞いただけの余らのそれの比ではあるまい」
国王「何人も倒れたと聞きはしたが、それからどうした」
大臣「ご安心を。休養をとらせております」
国王「目一杯休ませてやるとよい」
国王「勇者が、彼奴が率いる魔王軍が、いよいよをもってここに攻めてきたときには働いて貰わねばならん。今は目一杯休ませておいてやれ」
550
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:32:23 ID:xtwIHnuw
国王「……」
大臣「……」
大臣「……我々も決して清廉潔白などとは言えませぬ」
国王「うむ。分かっておる。分かっておるさ。人を改造するなど許されぬことだよ」
国王「人爆弾など正気の沙汰でない。勇者をああしたのも我々だ。勇者のことを言えたものではないが」
国王「……しかし……あれは……あんまりではないか。たかが……人形作りのために……何人の人間を使った……」
551
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:33:16 ID:xtwIHnuw
国王「……僧侶も……おそらくは、戦士のように。意識があるまま……そうされたと、思うと。……いや、しかし」
国王「これまでだ。これまでにしよう。やらなければならぬことがある」
大臣「はい、国王陛下。我等は負けるわけにはいきません」
国王「当然。それに、光明見えぬ道ではない」
552
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:34:23 ID:xtwIHnuw
大臣「天界の方々との合同戦線ですな、驚きました。まさかあの方々が人間に直々に手を貸すと仰っていただけるとは」
大臣「これより二時間後、代表の大天使様がお越しになられます。陛下とはそこで会談を執り行っていただきたく」
国王「破談になることはないだろうが、さすがに緊張はする。しかし胃痛は治まった」
国王「天軍が味方に付けば今より状況は好転してくれるだろう。女神様をお助けせねばならぬ、それも我等だけでやるのでなければ気も楽だ」
大臣「勇者も愚かなことをしました。まさか天軍がこうも早く……」
国王「待て待て、そういうのもあとにしよう。その勇者に関して確か続きの報告があったな?」
大臣「失礼しました。はい、賢者殿を……その……害する直前に、ですが。雷のような光を纏っているのを見た者がおります」
553
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:35:19 ID:xtwIHnuw
国王「大天使殿にも報告せねばならんことだ。勇者は魔法を使うときに雷光を纏う。あれはたしか、魔法の扱いが不得手故どうしても力を注ぎ込みすぎて魔力が溢れているからであったな」
大臣「はい。普通ならば溢れた魔力など目には見えぬか、見えても煙のようにぼんやりとした紫色が見えるものですが、勇者はそれが雷のような光として出てくる特異体質でありますれば」
国王「奇怪な体質よな。しかしそれ以上に奇怪なのは、そうあるということは勇者はその時、自分の魔力で魔法を使ったということになる」
国王「女神様のお言葉によれば、加護を引き止めることに己の全ての魔力を割いていて己では魔法は使えないというはずだったのに、だ」
大臣「わからぬのは、他の方法で魔法を使えるというのに自力で魔法を使ったということ。それをわざわざ衆目の場で使った事、ですが」
国王「意図は解らん。罠やもしれんが、それがどのような罠になるかも分からん。唯重要なのは……」
大臣「勇者は今魔力を取り戻している。ということは、女神様の加護を持っていない、かもしれない」
国王「そうだ。これは、新たな勇者が生まれる好機である、かもしれん」
554
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:36:18 ID:xtwIHnuw
大臣「わからぬことばかりです。加護もないのに奴はまだ若いまま、力も全盛のままのようでありますし」
国王「もともと馬鹿げた魔力の持ち主。大賢者もそれによって不老長寿であるではないか。このあたりも大天使様と協議せねば、だが」
国王「我等が知りえていることも。我等が持っている策も、戦力も。全てを話そうじゃないか」
国王「天軍も女神様を助けねばならん、必死であろう。そこに付け込むようで気が引けるが、あちらにも全て、話してもらおう」
大臣「人間界、天界を守るためでありますれば……」
国王「うむ……」
国王「それと、大臣」
大臣「……は」
国王「大賢者を。魔法使いを、ここに来させよ」
555
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:38:18 ID:xtwIHnuw
―― アノオー国、国境 ――
勇者「今日この日ここに僕が居るのは、ご加護の力の賜物。女神様のお力の賜物であるのは疑いようもなく……」スタスタ
勇者「どれだけ感謝してもしきれぬ大恩。それを捨てるというのは多少、気が引けんでもありませんね」イマカエリミチデス
勇者「こう、ちょっと、一抹の寂しさが過ぎらないわけでもありません」カゼサンガムカエニキテクレルソウデス
勇者「でも、もう、要らない、あの女には愛想尽き果てました」
勇者「……。訂正します」
勇者「あんな醜態晒した女の力とかいつまで経っても離さないでいたら格好付かないんですよね」
勇者「しかしこれで僕も晴れて一介の一生命。もう不老長寿の力も無い、死んだら誰かが蘇生させてくれないと死にっぱなし、お腹減るし排泄しちゃいます」
勇者「あのチャームボイスは少し勿体無かったかな、ああ、あと、聖剣も聖なる鎧とかも使えませんね」
勇者「今何処にあるのかも知りませんし使いたくても探しようがないとも言いますね、勇者様(裏声)」
勇者「そ、そうですけどぉ〜。べ、別に元々使いたくありませんしぃ〜」
勇者「デザインちょっと好きだっただけみたいな!」
勇者「デザインはよかったですね(裏声)」
勇者「性能は兎も角ね!」
556
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:39:19 ID:xtwIHnuw
勇者「しかしこれで僕も晴れて一介の一生命。もう不老長寿の力も無い、死んだら誰かが蘇生させてくれないと死にっぱなし、お腹減るし排泄しちゃいます」
勇者「あのチャームボイスは少し勿体無かったかな、ああ、あと、聖剣も聖なる鎧とかも使えませんね」
勇者「今何処にあるのかも知りませんし使いたくても探しようがないとも言いますね、勇者様(裏声)」
勇者「そ、そうですけどぉ〜。べ、別に元々使いたくありませんしぃ〜」
勇者「デザインちょっと好きだっただけみたいな!」
勇者「デザインはよかったですね(裏声)」
勇者「性能は兎も角ね!」
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:39:58 ID:xtwIHnuw
勇者「ぶっちゃけ古代の戦士の王が使ってたっていう剣の方が強かったです!」
勇者「天界人の鍛冶技術もたいしたことなかったですね、勇者様(裏声)」
勇者「ちょっと言い過ぎな気もしますが気のせいかと思われます!」
勇者「また古代の戦士の王の剣を取りに行きますか勇者様(裏声)」
勇者「取りに行きましょう!」
勇者「……どこにやりましたっけ、あの剣」
558
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:42:43 ID:xtwIHnuw
勇者「確か、当時、旅の途中で何処かの街に奉納してきたような、えーと。っあ、それと鎧も作らにゃいけません!」
勇者「魔王におねだりしてみてはいかがでしょうか、勇者様(裏声)」
勇者「おねだりしてみましょうか!」
勇者「何のかんのぶつくさ言いながら作ってくれそ……っと」
559
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:43:41 ID:xtwIHnuw
勇者「風さんがわざわざ迎えに来てくれたみたいです。向こ〜〜〜のほうの空に風さんのワイバーンが見える」
勇者「本人はまだ見えません。というかあの方近くに居ても見難いんですよね」
勇者「風で出来てますからね(裏声)」
勇者「ね。それでは、帰りましょうか、我が家に。風さんにも火さんにも水さんにも土さんにも、魔王にも、魔力戻ったっていってビックリさせちゃいましょう」
560
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:44:33 ID:xtwIHnuw
勇者「きっとビックリしてくれますよ勇者様(裏声)」
勇者「反応が楽しみです、おーい、風さーん」
風の四天王「勇者殿〜。迎えに上がりましたぞ〜」
勇者「わざわざありがとうございます。いやあ、一人でも走って帰れるんですけど、やっぱ空の旅って気持ちいいですよね」
風の四天王「フホホ。お気に召して頂けたようで何よりですぞ。さ、どうぞどうぞ、お乗り下され」
勇者「ありがとうございます。ああ、行ってきましたよ、アノオー国首都。お土産話も色々あります、まずはね――……」
561
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:51:49 ID:xtwIHnuw
いつもご支援・ご声援ありがとうございます。本日の投稿はここまでとなります。続きは多分2月20日。伸びる可能性もありますのでその時はまたお知らせさせて頂きます。
賢者の今わの際の台詞とか出そうと思ったんですけど、串刺しにされたあとベラベラ喋るのもなんだし、回避しようとしたら地の文多くなっちゃったんで断念を。
もしかしたらまた別の形で出てくるかもしれません。
本日もご視聴ありがとうございました!
562
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/10(水) 23:54:24 ID:bs6wmHTI
おつん
563
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/11(木) 00:20:09 ID:bN4jrJoM
乙!
564
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/11(木) 00:31:38 ID:rK6eP8fs
おつおつ
女神はしっかりコロコロしたんかね?
565
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/11(木) 00:37:03 ID:uKxnbjS6
さて天界相手にどんな立ち回りをするのやら
566
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/11(木) 01:09:11 ID:KTkTDY6o
乙
567
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/11(木) 19:40:02 ID:U3I0F3fU
加護を捨てたなら女神はもう用無しじゃないか
不快な存在だし全力でいたぶってくれていいぞ
568
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/12(金) 00:13:52 ID:246yBUwA
女神の処理はメインだから期待してる
569
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/12(金) 03:49:32 ID:O/1vzJgM
光と闇が交わり最強に見えそうな弾幕戦争が裏で起こりそうな予感がするようなする
570
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/13(土) 13:31:52 ID:3fW51gME
正式に天界が出張ってきて、さてどうなるか……満を持しての魔法使いも楽しみ
乙です(裏声)
571
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/16(火) 06:27:33 ID:PhXaAzks
女神をちゃんとコロコロしてなかったら加護憑き新勇者が出てきちゃうからなぁ
572
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/16(火) 14:01:51 ID:CTnFdu7A
勇者サマと魔王サマはお蕎麦党だけど
天界勢は何派だろうなあ、色味的には白いからうどんとかそうめん?←かなりどうでもいいw
いよいよ魔法使いさん登場ですね、楽しみ!
573
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/21(日) 21:42:20 ID:OF8JeywE
>>1
です。事前にお知らせすると言っといてすみません! 投稿予定日より一日遅れての報告となってしまいました……!
楽しみにして頂いている方々には大変申し訳無いながら遅れます。最低でも次の日曜日までには必ず投稿しますのでどうぞご勘弁ください。
574
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/21(日) 21:43:26 ID:CgXl61q6
うい
575
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/22(月) 15:57:59 ID:bMZ3Nbjo
あいよ
576
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/22(月) 18:52:35 ID:pGEJU04c
OK!!!!(軍団)
577
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/23(火) 02:08:29 ID:aR08g2NI
>>576
ズドン!
578
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/25(木) 19:31:42 ID:7pFfif.w
追い付いたぞ(乙)
579
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/01(火) 21:56:13 ID:3/2tLAYs
あれぇ
580
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/04(金) 09:30:19 ID:8yQtYK7k
勇者サマの境遇を思えば次投下20年くらい待つのなんて平気平気
ほ。
581
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/05(土) 05:15:22 ID:OL6mrbiM
其れ迄に果たしてこの脆弱な世界(深夜VIP)が保つかどうか……
582
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/12(土) 04:08:00 ID:gsAGtTOE
勇者は負けずに世界に腹パン決めて
今までの分返してやるんだ!!
誰一人後悔はしても勇者に対する懺悔はないからな
583
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/13(日) 23:05:04 ID:XxdCfAQA
気長に待ってるよ
584
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/21(月) 23:55:07 ID:oypYFMEk
Waiting !!!!(軍団)
585
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/28(月) 18:12:54 ID:DUYqoUaQ
待つよ
586
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/04(月) 12:17:11 ID:FZgYPOeY
頑張ってくださーい
587
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/04(月) 12:22:28 ID:qidkYkN6
ありがとうございます
http://ssks.jp/url/?id=489
588
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/09(土) 15:07:03 ID:Wivbzhgw
懇親の保守
589
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 20:14:00 ID:8SKXpmww
あくしろよ
590
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/18(月) 02:08:21 ID:Swnu28FA
まあ、気長に待とうぜ
591
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/27(水) 22:22:09 ID:HkPlRkis
せやな
592
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/07(土) 02:06:49 ID:YFwEUigg
のんびりと保守
593
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/13(金) 11:30:29 ID:pyceVIFo
もう主この存在忘れてるんじゃないのかねぇ
594
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/13(金) 11:32:59 ID:SIp2ZHG.
日曜日がこない
595
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/14(土) 21:06:39 ID:xbMoJQ8M
>>594
てことは
毎日がどようび!(゚∀゚)
596
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/15(日) 00:38:25 ID:kGL1tWZg
毎日がサタデーナイトフィーバー
597
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/16(月) 12:40:54 ID:R7ynq3yE
(裏声)って表示を見るたびに勇者様を思い出す
続きまだか…
598
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/16(月) 17:43:04 ID:RcZbRV.c
何この気狂い勇者(褒め言葉)もっと見たい
599
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/22(日) 00:03:43 ID:CfABR1uE
まだかー?
600
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/23(月) 20:16:50 ID:J4JGE/m2
勇者「1が消えてから3ヶ月!」
601
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/06/12(日) 02:58:24 ID:sC43fRC6
ほ
602
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/06/21(火) 00:45:10 ID:W106pAak
裏という字だけで反応してしまう。いやらしい。
603
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/08(金) 01:11:06 ID:YnK7li5E
もうさぁ落としてしまって終わりで良いんじゃない?
604
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/08(金) 01:44:50 ID:4hy7HKZQ
とか言いながらageるアホ
605
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/08(金) 06:41:19 ID:PDx4PNw2
放置プレイですねびくんびくん
606
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/14(木) 05:07:51 ID:wBxJof4w
もう存在忘れてんじゃないの
607
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/15(金) 16:35:40 ID:rcQm0BeU
また20年封印されたのか
608
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/08/01(月) 21:32:19 ID:rsu95D96
まだかー(裏声)
609
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/08/01(月) 22:11:57 ID:yEgguNhY
「Come back!!!!(軍団)」
610
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/08/17(水) 23:58:48 ID:xmSu1S/U
待ってるぜ
611
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/04(日) 13:24:33 ID:CbkoVmAk
保守
612
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/18(日) 12:45:33 ID:vYJrfla2
砲手
613
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/23(金) 02:43:13 ID:i5gCJdFA
内容物凄く好きなのになぁ...
続きを書いて欲しい。
614
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 08:44:39 ID:P6Dd4X7A
あげげ
615
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/10(月) 22:45:30 ID:voszyZLs
作者は浪人でもして忙しいのかね?
616
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/11(火) 02:50:28 ID:mMs8VMDI
いきなりデスマーチくらって1年悶えるとかもあるからなあ(遠い目
617
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/23(日) 03:36:30 ID:o7TVSVj2
いつか書いてくれれば良い。
それまで待ってるから。
618
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/27(木) 12:25:55 ID:r51YfQGg
もうエタったよ
619
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/15(火) 22:34:54 ID:EOpEJUg6
まだか…
620
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/18(金) 00:24:14 ID:whCluSGo
まだまだ
621
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/18(金) 19:53:03 ID:NPK9aKDA
ヒャッホウ・・・(消沈
622
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/15(日) 21:45:10 ID:vLD0C/TA
ひゃっほう保守
623
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/22(日) 11:24:46 ID:VZjqez8M
定期ひゃっほう
624
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/05(日) 13:54:04 ID:mNYV2AIM
もうすぐ一年… 諦めた。
625
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/05(日) 15:56:11 ID:HuwgTYDA
そして永遠へ……
626
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/05(日) 18:34:45 ID:qYHWlECI
ひゃっほう
627
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/05(日) 18:56:04 ID:49nCFyuk
二十年は待つべし
628
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/05(日) 22:08:22 ID:8MSycRZY
3年寝ひゃっほう
629
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/06(月) 15:49:57 ID:hiK6jGiM
20年待ったら俺たちも軍団を合いの手に使えるようになるな
630
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/06(月) 16:12:51 ID:Nmp.e8WY
日曜日まだかなぁ
631
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/06(月) 20:35:49 ID:UCH6j7Y.
いやまて日曜日といったのが
>>1
のなりすましで20日の投下かもしれんぞ
632
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/22(水) 02:50:07 ID:3lu7ctls
何だ伸びてる追加来てるか!と思ったら保守だったホゥ……(´・ω・`)
保守軍団の皆様、乙です
633
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 19:25:34 ID:/oDPXP1Y
ウホ
634
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/30(木) 05:52:40 ID:TuMllQa.
流石にもうエタってるだろうな。
設定もキャラも全部が良いのに残念だ。
635
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/04/23(日) 00:27:29 ID:kBGoFGy6
ふぅ
636
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/04/24(月) 00:54:45 ID:toWE7oyg
もう一年以上になるのか
637
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:14:55 ID:ajKTISQk
―― アノオー国首都の事件から一日後、魔王城 ――
勇者「……」ア〜
勇者「……」イ〜
勇者「……」ウ〜
勇者「えお! かさたなはまやらわ! わ・お・ん! ヮ(゚д゚)ォ!」
勇者「……」ヨイショ
勇者「……」ヨイショ
勇者「……」ヨイショ
勇者「懐かしいですね。この静けさ」
638
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:15:41 ID:ajKTISQk
勇者「なんかヘンテコな方便使うてた触手娘な料理番さん」
勇者「動きませんね!」ヨイショ
勇者「メッチャいかつい顔してるけど気は優しいガーゴイルの警備隊長さん」
勇者「動きませんね!」ヨイショ
勇者「なんでか本を濡らさずベタつかせず運ぶ天才スライムの図書司書さん」
勇者「動きませんね!」バシャーット
639
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:16:36 ID:ajKTISQk
勇者「動けるようにしてあげますからね。すぐにね」
勇者「すぐですから。だからちょっと待ってて下さい。つーかガーゴイルさんすっげぇ重いな……」
勇者「……触手娘さんびっくりするぐらい軽いですね。スライムさんはこれえーっとば、バケツで」
勇者「掴めないんですよ。水状になっちゃって。変なもの混ざらないといいんですけども。そう。水さんもね」
640
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:17:30 ID:ajKTISQk
勇者「水さんは……差別するわけじゃないですけど。こう。なんていうか。食器で運んであげようと思います」タプタプ
勇者「風さんは……どうしよう。えーっと。どこらへんで消えてるのか。とりあえず思いっきり空気吸い込みます」
勇者「ピンクの丸い生物も!」
勇者「かくやというぐらい!」
勇者「吸い込みます!」ギュオー
勇者「……」
勇者「吐き出します!」ボバー
勇者「そしてこちらが吐き出した空気を溜め込んでいく革袋になります。パンッパン。こん中に居てくれると良いんですが」
641
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:18:23 ID:ajKTISQk
勇者「……」
勇者「炎さん。お部屋に行きますよ。なんかこうおもったより普通の部屋ですね? とか言っちゃって以降入れてくれなくなりましたけど」
勇者「勘弁して下さいよ。水さんが入ってるスープ皿ここの机に置いときますからね。目が覚めた時には目覚めのファックでもかまして貰って……」
勇者「……あれ? あの二人、まだそういう関係じゃないんでしたっけ? 清い交際とかぼく憧れます。爛れた交際も大好きなんですけどね、えへへ」
勇者「……」
642
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:19:12 ID:ajKTISQk
勇者「……」
勇者「土さん。ぼくのお部屋のベッドにいきましょ。睡眠姦とかもいいと思いますけど睡眠姦つーか今これ死姦ですしちょっとね」
勇者「でもパンツは拝……ぶっは! マジすか! あそこ丸出しのショーツどころかもうノーパンですか貴女! マジすか……!」
勇者「落ち着け。落ち着けぼく。流石に死んでる間にアレコレあかんだろ静まれよ股間のぼくよ……!」
勇者「はー……ふー……ああ、取り乱した。ところでなんでぼくの部屋にいるんですかね魔王」
勇者「ん。なに。なんか手に握られてますね。メモ用紙? 書き置きがあります。事切れる前になんとか書き殴ったのかメチャ見辛い」
勇者「なになに」
643
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:20:33 ID:ajKTISQk
勇者「お前の装備を作り直すのは間に合わなかった? うんうん」
勇者「我が身体から鎧と剣を剥ぎ取れ? ……うん」
勇者「お前の身体にも合うはず? ……え」
勇者「健闘を祈る。 あ、はい」
644
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:21:19 ID:ajKTISQk
勇者「……」
勇者「いや、おっさん、アンタ自分の体のサイズとぼくの身体のサイズ分かってます?」バイクライチガウンデスケド
勇者「……」
勇者「まあ、物は試しに。それじゃちょっと失礼して。あれこれどう外すのかな……あーっとこうして……ああして……」
勇者「……」ガチャガチャ
645
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:22:34 ID:ajKTISQk
勇者「うん。なんていうかこう。すごいですね。一応ね。物の試しみたいな感じでね。着てみたら」
勇者「まさかジャストサイズフィットになるまで縮むとはね」
勇者「じゃーん」
勇者「勇者with魔王装備!」
646
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:23:22 ID:ajKTISQk
勇者「漆黒の鎧! を纏い、漆黒の剣! を持つ、ぼく!」
勇者「姿見見てみて自分で自分に惚れかけました。なにこれ超格好いい!!」
勇者「元々魔王の装備ってカッコイイと思ってたんですよね! トゲトゲいっぱいついてて! ゴツゴツしてて! 手の先とか尖ってて!」
勇者「ゴツいくせに何か細い所はキュッと細くて遠い未来だとコジマ粒子で動いてそうな外見なんでめっちゃカッコイイとか思ってたの!」
勇者「っうううううううううん!」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
勇者「Wonderful!!!!!!!(軍団)」
647
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:27:39 ID:ajKTISQk
勇者「テンションまじ爆上げ! 殺意は最初から噴火している火山が如し! 各位の死体それぞれのお部屋にセットよーし!」
勇者「各位の死体を黄泉帰らせる準備もそれとなくよーし! テンションオーケー! 殺意オーケー! 色々オーケー出撃準備オールグリーン!」
勇者「さぁ、行きますよ!」
勇者「さあ、逝かせますよ!」
勇者「さあってば! ほら!」
勇者「……」ペタン
勇者「……」アハ、スワッチャイマシタ
勇者「行きますし」
勇者「逝かせますし」
勇者「……さあってば……」
648
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:28:40 ID:ajKTISQk
勇者「……」
勇者「ナメたらあっかーんーとか思うててもまだナメてましたよナメてたところを大打撃二回目なんですけど喰らいましたよ」
勇者「……まさかね。……先走って突っ込んできて炎さんに爆発四散させられてそこらへんに散らばってた天使共の欠片をね」
勇者「片付けきれてない欠片を媒体にそこから天界の門を開くとは思いませんでした。雪崩込んできて。取り囲んで。一気に……」
勇者「……転阻法。まあ。ぶっちゃけると。生き返った奴皆殺し結界ですわな。あれ発動するとは思いませんでしたよね〜」
649
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:29:36 ID:ajKTISQk
勇者「しかも。アノオー国から帰って来た直後にするとは。おもいっきり油断してました。ぼく以外みんなまた死んじゃった」
勇者「ぼく一人。この魔王城でぼくはまた一人です。この魔王城を……いつでも攻撃に取り掛かれるように囲んでる天使の軍勢も」
勇者「最前線で陣頭指揮を張ってると思わしきローガイも。初めてお目にかかる大天使様も。茫然自失してる間に取り返された女神さまも」
勇者「なつかしき……あの日の姿がなぜかそのままの魔法使いも……取るに足らないことです。……また、一人……」
勇者「……」
650
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:30:13 ID:ajKTISQk
勇者「テンションあがったのに。殺意ばりばりなのに。身体。力、入んない」
勇者「……これ」
勇者「……やばいかも」
勇者「……ヒャッホウ」
651
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 02:36:16 ID:ajKTISQk
ひゃっほう! とかもうどの面下げて言えばいいのか解らない!
こんなにお待たせしてもうこの面出しにくかったけどエタらないって約束もしました、すみません守らせて下さい。
お待たせしすぎて頭上げられません。一年前みたく面白く書けるかもわからないです。すみません。お待ち下さった方、ありがとうございます。
今日はひとまずここまで。続きはそのうち。次は一年も待たせません。
652
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 03:02:32 ID:F8fRJ1qw
こんな夜中までご苦労さま
身体壊さないようしっかりやるんだよ
見てるからね
653
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 08:43:29 ID:3pM3QQ.U
なんてこった
また続きが見れるとは
654
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 08:48:03 ID:fzDcUbzE
おう続きまだか
655
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 08:58:48 ID:3tON/61Q
乙!
656
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 09:56:00 ID:1Awl5AEg
まさか生きてるとは思わなかったぞ
続き期待
657
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 14:46:17 ID:DLGnnAL2
まさかの復活
おかえりヒャッホウ
658
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/11(木) 19:32:20 ID:mZsbCENE
ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおう!!!!!!!!!!
659
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/12(金) 07:59:23 ID:Ijp5NNvY
おかえりひゃっほう!!!!!
なんてこった……裏声ちゃんが息してない
660
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/12(金) 19:09:50 ID:9ftBdGMo
乙
661
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/12(金) 22:36:09 ID:BnJZbGS.
おかえり乙
復活嬉しいひゃっほう!!!
662
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/13(土) 12:34:35 ID:F4d2R2xg
おかえりひゃっほう!
ゆっくりまってるぜひゃっほう!
663
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/13(土) 20:59:18 ID:84UdOZP2
Wonderful!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(軍団)
664
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/16(火) 03:22:54 ID:QrJELKu6
生きとったんかわれ!
665
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/16(火) 08:25:08 ID:a.zBfVDI
wonderful!!!!!(軍団)
続きホント待ってる!
666
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/20(土) 15:53:25 ID:eBiBsWRU
読み直してきます
続き期待
667
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/25(木) 23:22:37 ID:efOVwd3k
おかえり
>>1
!約束守ってくれてありがとう!
保守してくれた皆も、スレ護ってくれてありがとう!
さあ、お蕎麦好きな魔王様をどうにか起こして差し上げなければ。
かき揚げとワインセラーの件も解決せねばなりませんよ、魔王様!
668
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:45:52 ID:zAn2lRXI
―― アノオー国首都の事件から一日後、魔王城周辺 ――
大天使「正義は我らにあり、否、我らこそが正義そのもの、故に」
大天使「我らが屈することはなく、我らに寵愛された人間もまた屈するはずもなく、正義なき魔王軍ごときに正義たる天軍と人間軍が……」
大天使「と、実に怠慢と傲慢とが合わさって動かずじまい。見かねた女神さまが動かれたのを、見てやはり『ああ勝った』と動かず仕舞い」
大天使「魔王戦役における天界とはまさしくそのような有り様でありました」
大天使「勇者戦役でまたもそのような失態を演じるわけにはいかないのです」
669
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:47:10 ID:zAn2lRXI
大天使「此度もまたなのだろう、今回もまたなのだろう、どうせ愚鈍で恐れるにも足らない楽観主義者の集まりは何も出来ない」
大天使「勇者に、十分にそう思わせるために半月もの間これまでの惨状を見て見ぬふりをしてまいりました」
大天使「勇者が、人に何をしようとも……何人もの尊い命を奪おうとも……」
大天使「彼が塔から出てきた其の日に気付いていたのに……!」
大天使「……しかし、その、おかげで……見事に……不意を……」
国王「……」
国王「大天使殿」
670
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:48:27 ID:zAn2lRXI
国王「お気持ちは察する。余とて正味を言えばそれに何と思う気持ちはある、が、余にそれを言う資格が無いのも分かる」
国王「いや、そのような議論も何もかもを今は置き、初動の成功に浮かれず気を引き締めなおしましょうぞ」
国王「……相手はあの勇者でありますからな。どれだけ気を引き締めても足りぬ、それに……」
国王「早速予定外のことが起きておりますでな。奇襲、包囲、転阻法の起動からなる初動……」
国王「と、同時に、隠密作戦部隊投入による女神さまの奪還と。此の作戦に気づかれぬよう、怒りで飛び出してきた勇者を集中砲火しての足止め」
国王「奴が飛び出してこない挙句に隠密作戦部隊があっさりと女神さまを救出できたのはよいことですがな。女神さまの身柄的な意味でも弾の節約的な意味でも」
国王「のう、大賢者殿」
671
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:49:29 ID:zAn2lRXI
大賢者「ええ。女神様も何かされたような様子も無いとの事、ご無事であることお喜び申し上げます。それに勇者のあの様子」
大賢者「隠密作戦部隊からの報告を受け、あらため、透視魔法で確認してみたところ本当に呆けている様子ですわ」
大賢者「……」
大賢者「ワタクシが、こう、口にするのも少々憚られますが……」
大賢者「……二度目の、仲間たちの消失は相当堪えた様子で……」
大賢者「……」
大賢者「想定していた状況とは大きく異なりますが勝率は上がったかと。しかし大天使様、国王様」
672
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:51:39 ID:zAn2lRXI
大天使「承知致しております」
国王「うむ、軍を抱える身で一個人に負けるとは言いたくないが」
国王「空を埋め尽くすほどの天軍と。海を埋めるが如き船団、我らが人間軍の総員と。この完全なる奇襲、でもって」
国王「それに。女神さま。大賢者殿。大天使殿が揃って漸く……魔王一人に勝てるかどうか、と。なれば勇者相手にはまだ不足だと」
魔神「的確やね」
国王「無論そのことは弁えておるしその差を埋めるための策も幾つも有る。しかしこれならばと期待は出来る、呆けている今ならば」
大賢者「然り。想定外の事態でありますが運気はこちらに。出し惜しみはなしでいきましょう、ワタクシの活動時間もそう長く御座いません」
魔神「それもそうやね」
大賢者「今のうちに総攻撃を……」
大賢者「……」
673
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:52:53 ID:zAn2lRXI
大賢者「!?」
大天使「はっ!?」
国王「んぶぁっ!?」
魔神「どしたん? 総攻撃かけへんの? あ、そのまえにちょっと話聞いてくれへん?」
大天使「ま」
大賢者「ま……じ……っ」
国王「……っ」
魔神「魔神やでぇ。おっす、おっす!」ネブクロカタテニー
大天使「……魔神……さま……」
魔神「おっす!」ワテケンザン!
674
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:53:55 ID:zAn2lRXI
魔神「皆の衆元気してまっかー?」
魔神「天使長とかどやね。間違いを認められるようなったんは成長の証やね、せや! おっちゃん小遣いやろか!」
天使長「い、いえ、その、お、おおお、お構いなく……」
魔神「なんや! 若いもんが遠慮するこたないで! べつにおっちゃんの事昔あれやほらほれ女神派やから言うてほれー」
魔神「このくそアマを天界の長とするためにワテに色々難癖つけて魔界に放逐したときのこととかもう忘れてええねんて」
天使長「……」
女神「……」
675
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:54:54 ID:zAn2lRXI
魔神「アノオー国の王様いうんは君か! 立派な体格しとるな! 年柄年中ワインとか甘いモン採っとるからかえらい贅肉だるっだるんやな!」
国王「……初めてお目にかかりまする、余、いえ、私めは仰る通り――」
魔神「ええ、ええ! まどろっこしいのなしや! 贅肉ぽってりボデー仲間同士仲良くしよや! ワテもほれ食っちゃ寝しとるからこの通り!」
国王「ハ、ハハ……」
魔神「HAHAHA!」
魔神「あ、トモダチにはなるけど野球と政治の話は勘弁やで! 特に政治な! 君ほど頭も心も悪うとかようならんわ! 魔神の称号あげよか?」
国王「……」
676
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:56:11 ID:zAn2lRXI
魔神「魔法使いちゃんはどうやったっけ、会うたことあったっけか。あ、なかったわ、でもええねんて。こっそり見とったでー!」
魔神「ようもまあ同じ釜の飯食うどころか粘膜擦りおうとった恋人裏切ったなコイツー! みたいな。な!」
魔法使い「……」
魔神「でもええでー許したる、勇者くんに懇親の呪いかけられとんやったっけ、あれすっごいドギツイな!」
魔神「確か一日の始まりから一日の終わりまで二十才から九十歳ぐらいまでいーっきに加速するんやない?」
魔神「キッツいな! なんとか女神の加護と持ち前の魔力で全盛期の時間伸ばしとるみたいやけどー」
魔神「もう年老いると認知症とか骨粗鬆症とか発症して大変なんやろ。たまに耐えかねて発狂しとるもんな」
魔神「あれワテ思うんやけど『自分が送れない人生を送ってもらおう』的な意図になっとるんやないの。恨み篭ってえっらい方向に捩じ曲がっとるけどー」
魔神「キツイわー! ちょっと救けたろかしらと何度迷ったことか! でも自業自得やしこれからも元気に年老いとくとええわー」
魔法使い「……」
677
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 02:58:03 ID:zAn2lRXI
魔神「あ、女神ちゃん起きたんや? 何さっきからずーっと黙りこくっとんの」
魔神「あ、やから言うて喋らんで良え、貴様の声なんぞ耳に入れたら昼飯全部出るわ」
女神「……」
魔神「最初から、私は手段を選びません、私は人々のためになるなら如何なる手段も講じます、と、公言するならまだ潔いものを……」
魔神「仕方なかった、やるしかなかった、ああだここだ、ひとしきり言い訳並べて善人面のその醜い面見るだけでも吐き気がする!!」
女神「……」
魔神「あかん。つい素で喋ってもた、ともかく黙っとれ、黙っとるな、よし。んでな、皆の衆、こっからが本題やで?」
678
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 03:05:27 ID:zAn2lRXI
魔神「勇者くん。わての加護、与えることにしたから」
魔法使い「えっ」
大天使「!?」
国王「?」
女神「……!!?!!???」
魔神「勇者くん、わての加護でさらにパウワァアップ! ついでについでに! 今なら! 初回特典で!」
679
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 03:06:20 ID:zAn2lRXI
魔神「……」
魔神「いや、というか、これはスタンダードについていて当然だとは思うんだが。何故か女神が入れてないからやたら特別感出るだけでな……」
魔神「加護を与える以上もはや彼は我が息子にも等しいわけだな、で、息子に手を出されて憤怒せん親はそう居るまい? というわけで、だな」
魔神「あの子に手ぇ出したらワテ暴れ出すさかいに」
魔神「よろしゅうな」ニカッ
680
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 03:11:16 ID:WZznQeF2
関西は魔界やったんか…
681
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 03:11:50 ID:zAn2lRXI
皆様方の暖かすぎるお言葉の数々に色々な意味で悶絶しつつ。時たま覗き直してニヤニヤしつつ。
ご心配してくだすった方、ご期待して下すった方、お待ち頂いていた方、ありがとうございます。
本当にありがとうございます! 一年前でも今日でも投稿の前の挨拶は基本忘れる私でしたー!
今日はここまで続きはそのうち! 大丈夫、次も一年なんて待たせない。
682
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 03:15:28 ID:zAn2lRXI
因みに私は関西出身やありまへんので関西弁はなんちゃってのそれやさかいに、これおかしくね? 思うても勘弁してくだせぇな!
683
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 05:14:26 ID:gE5n1./w
お疲れ様です。
魔神の加護……
684
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 05:34:26 ID:06X71mqk
魔神がマシンガントークしてるところが目に浮かぶな...
685
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 08:02:06 ID:IqGDfuAU
wonderful!!!(狂喜)
素敵!楽しい!
勇者に(魔人様の)幸あれ!
686
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 08:24:19 ID:KQb1Mwas
魔界勢にひたすら人情がありすぎる
逆に人間…
687
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 10:09:34 ID:vFAeALSA
乙!
期待しとるで!
688
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 10:14:04 ID:H81zlrXk
加護が増えるよ、やったね勇者ちゃん!
ちゃんと呪い通じとったでー
689
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 12:47:29 ID:4OrulJGY
>>684
審議中
690
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 16:14:09 ID:3iCEbqwQ
魔神のおっちゃん、ええ人や!魔神様やけど!!
ただただ寝てるだけのおっちゃんやなかったんやね!
691
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/01(木) 12:49:27 ID:QhdWyDcQ
wonderful!!!(軍団
692
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/07(水) 22:22:09 ID:5cDyjHKA
20年封印された勇者に比べれば1年待たされても0と変わらんな!
693
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/18(日) 01:18:26 ID:x.eTWCvk
この女神堕としてオークとかゴブリンとかの便器にしてもまだ足らんなァコイツゥ!!
あと元勇者の仲間とか人間、天界の要人もクズゥ!!
男は死ぬ以上の苦しみ与えて
女は惨めで卑しい肉便器にすべし!!
694
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/24(土) 00:15:32 ID:y305lD3c
保守的な何か。
勇者サマ、二度目の仲間喪失は自分を大事にしてくれた人達つか魔物たちだからなあ、ストレス半端なかろうよ。
魔神様のご加護は有り難いけど、なんか最後まで寄り添ってあげられる仲間あげたいね。
695
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/19(水) 15:17:12 ID:obwPBAVg
舞ってる
696
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/20(木) 12:50:27 ID:Ym3RIamw
待ってる
超待ってる
697
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/23(日) 17:09:25 ID:9EQbc7EU
一年経過で駄目かと諦めてて
ふと思い出して読み返しに来たら復活してたとかマジかよ超嬉しい
698
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 23:00:32 ID:zG.T/GZM
レスありがとうございます! 保守ありがとうございます! 作者にございますー!
お待たせにつぐお待たせで申し訳ございませんがもうしばしのご辛抱をお願い致しますーすみませんー!
699
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/03(木) 05:51:44 ID:V0tjlePs
ええんよ
700
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/23(水) 14:01:56 ID:5DJ/IRjg
ほっしゅっしゅ
701
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/31(木) 03:50:03 ID:sD31PA6Y
砲手
702
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/23(土) 02:56:32 ID:vE8Mykvs
ほー
703
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/24(日) 10:00:02 ID:hVcslHYc
まだか
704
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/26(火) 22:07:06 ID:jcj1f6Bw
待たせてすんません! すんませんばかりでいい加減見苦しいかと思われますがもうこれなんて謝罪したらいいのかそろそろ分かんねぇ!
一部舞ってる方もいらっしゃるし四ヶ月ぐらい舞わせっぱなしとかどないなっとんのじゃワシー。
一年のときもそうでしたがどうも忙しくなると手が全然付けられんようになってまって……
お待たせした割には短い出来になって申し訳ない限りなのですが九月末日に投稿致します。
お待たせしました! 待っていただいた方、保守していただいた方、度々重ね重ねありがとうございます!
ではまた九月三十日に!
705
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/26(火) 22:13:50 ID:wUOawdS2
ひゃっほう!
706
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/26(火) 23:02:23 ID:uCLQE5DQ
wonderfull!!!(軍団
707
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/27(水) 11:15:15 ID:hm85N.X.
ひゃっほーう!!
708
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/28(木) 10:54:29 ID:IvzEiUb6
ヒーホー!(凍らせる)
ありがとうありがとう。
なんだか20年位待てそうな勢いですがそれより早いと全力の横文字で喜んじゃうわけで!
でもでも呉々もご無理なさらず。
リアルでの作戦は「いのちだいじに」ですよ!
709
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 07:55:06 ID:Tse94oIk
ガンガン逝こうぜ←こうならないように!
楽しみにしてる!おつ!
710
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 22:57:36 ID:tkEv7QYk
ヒャーホー!
一部の方っつうか多分全部俺だと思うんだ
とりあえずDAISUKEして来る
711
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:42:19 ID:IUH2Vi3E
ひゃっほう!! お待たせいたしました! 作者にございます。
お待ちいただいた方、踊っていらした方にお気遣い頂いた方に保守して下さった皆々様いつもいつもありがとうございます。
九月末日、三十日ぎりっぎりのギリになってしまいましたが。予告通り短い形になってしまいましたがこれより投稿させて頂きます。
712
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:44:19 ID:IUH2Vi3E
―― アノオー国首都の事件から一日後、魔王城正門前 ――
魔神「――とは、いうてみたもののなーそらなー来るわなー」
魔神「めがっさ進行準備進めとるやん」
魔神「めっちゃ隊列組んどるやんけー」
713
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:45:08 ID:dRLcykpg
ひゃっほう!!
待ってた!
714
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:45:08 ID:IUH2Vi3E
魔神「なんやえらいゆっくりしとるけどええんかアレ。素人目に見てもゆっくりやぞ、ゆっくりしていっとるね!?」
魔神「練度不足っちゅーことかな。天使どもも大天使も女神も賢者ちゃんもワンマンプレーできるもんやさかいなぁ」
魔神「程度の違いはあれど個々で強いと集の戦闘てあんまやらんもんな。そー思うと魔王くん優秀やったんやなぁ」
魔神「天使よりふつーに強い魔族ふつーに集軍して行軍させとったもんな、ああ人間界オワタわとか思うたもん」
魔神「しかし来てまうかーワシ懇親もとい渾身の脅し文句やったんやけどな」
715
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:46:52 ID:IUH2Vi3E
魔神「けどまーなこのチャンス逃してもうたらもう勇者くん討つチャンスあらへんかもしれへん」
魔神「勇者くんただでさえ笑ろてまうほど強いんに魔王くんと四天王おったら無理ゲーやもんな」
魔神「魔王くんと四天王おらへん今がチャンスや、そやそや! ワシみたいな黒豚おっても問題あらへん!」
魔神「って」
魔神「ナメとんのかーーーー!!! そやむっちゃくっちゃナメられとるんやんやなワシ! 黒豚て! ひどいわ! あんまりや!」
大天使「……」
716
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:48:02 ID:IUH2Vi3E
魔神「黒豚がどれほど愛されとる思うてんねん焼いてよし似てよし揚げてよし、メインからトッピングに酒のアテまで大人気やぞ!」
魔神「黒豚=ワシいうことはワシ=黒豚でありワシ=愛されやろ!? 愛して! 愛する黒豚が皆に警告しとんねんで!」
魔神「味に免じて、ここはひとつ黒豚の顔を立て……とかならんのか!? ほんっま天界集も人界集も愛が足りん!」
魔神「味に免じてたら世界崩壊の危機やもしれんから気持ちわかるけどな! ガッハッハッハ!」
魔神「やもしれんやなくて、危機やったわーワシうっかりーガッハッハッハー!」
魔神「……」
魔神「むなしい」
717
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:48:43 ID:FBeaNK4.
ひゃっほう!
718
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:48:55 ID:IUH2Vi3E
魔神「え、一人でノリツッコミしすぎるのこんなむなしいの。ワシもう限界よ? ワシたった数分でもう限界よ?」
魔神「二十年間も一人ノリツッコミしつづけまくる勇者くんてどないなっとんねん……」
魔神「二十年どころかそういや出てきてからもよう一人でぶつくさ言うとったな……」
魔神「……ようやく一人で喋らなくても済むようになった途端にコレやもんなほんっと天界集あたまおかしいんと違うか」
魔神「せめてあの時殺してやればよかったものを。殺せもせんのに中途半端に殺しに掛かるからこないことなってんねや」
719
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:50:06 ID:IUH2Vi3E
魔神「つーかな。ちょっとそこの。ワシが黒豚ノリしとるときから居んの知ってんねんで」
大天使「……いや、その」
魔神「気の毒そうな目で見るんやめぇや! おどれが居るからワシボケとんのにおどれ何気まずそうな顔して突っ立っとんやコラァ!」
大天使「その……」
魔神「そのやあらへんわ! 突っ込まんかい! 突っ込めや! 突っ込んで! 手に持っとるその槍飾りかおい!?」
大天使「この槍で突っ込むのですか魔神様!?」
魔神「それや!」
大天使「これで!?」
魔神「違う!」
大天使「何が!?」
720
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:51:41 ID:IUH2Vi3E
魔神「何がってお前こうあるやろ!」
魔神「ボケたら突っ込む、トークの基本やろ!」
魔神「誰もほんとにその槍でぶっ刺せ言わんわ痛いやろが!」
大天使「痛いで済む問題ではございませんけれども!」
魔神「それや! なんでそれせーへんのやさっき! ワシめっちゃ寂しかったやろが!」
魔神「ほんっともう君らとは解っとったけどノリ合わへん! コンビ解消させて貰います!」
大天使「コ、コンビも何も魔神様はとっくに天界から去られてえーと魔神様いうところのコンビは解散してますが……」
魔神「気持ちの問題や! もう君ら敵な敵! あんなこと言うたし天界から追放された恨みもあるけどほんまは元同族やし色々思うとこあってん!」
魔神「もうええ! 最後の一線きれてもうた! 宣戦布告とか律儀にしにきたんはえらいけど帰って全軍突撃してこんかい! 返り討ちじゃー!!」
721
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:53:08 ID:IUH2Vi3E
魔神「……」
魔神「……ってまだ隊列出来てへんのかい! 君らこの期に及んでまだ勇者くんのこと舐めとるのか!?」
勇者「なめてますね」
魔神「なめとんな!」
魔神「せやななめとんな!」
勇者「せやろなめとるやろ」
魔神「な!」
勇者「な!」
天使長「な――!?」
魔神「ぎゃーーー!」
勇者「ぎゃーー!?」
722
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:54:34 ID:IUH2Vi3E
魔神「え、ええ!? ちょっと勇者くん!? 何で居るの! さっきまで玉座の間でどえりゃあ凹んどったやろ!?」
勇者「いや、なんか正門の前むちゃくちゃ喧しいなって」
魔神「あ、ご、ごめんな」
勇者「ええんやで」
魔神「ありがとな」
魔神「やなくて! 立ち直り早やない!?」アトナンデチョットクチョウウツッテンネン
勇者「いや僕のメンタルどないなっとんねん言ったの貴方ですよ。僕のメンタルはもうオリハルコンもビックリですよ」
勇者「オリハルコンもビックリなぐらい固いのに折れても綿あめみたいにぴとっとくっつく脅威の新素材メンタルですよ僕のメンタル」
魔神「綿あめちぎってくっ付けても歪なんやけど! 元に戻ってそうで元に戻ってへん……」
魔神「……ああそっか、まだちょっと落ち込んでんのな」
勇者「はい」
魔神「わかったそこで大人しゅうしとき。ちょっとの間ワシやっとくから」
勇者「はい」ホンット、キョウイノニンジョウヤナ、マカイシュウ
723
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:55:50 ID:IUH2Vi3E
魔神「じゃ、帰ってええで、大天使。それとも先に一戦、やっとくか?」
大天使「……はい?」
魔神「いくら力が衰えとるたぁ言え神は神、魔神は魔神。軍隊ぶつけりゃ勝てるやろーけど損害出るなー厭やなー」
魔神「私が先に戦って消しておけば勇者戦も恙無く済むなー」
魔神「とか、考えとったやろ? 勇者くんが居るんで出鼻挫かれたみたいやけど。勇者くんはほれ今こう無気力状態やし」
勇者「そふぁあああああ」
魔神「見い。人をダメにするソファもってきて寛ぎはじめてもうた!」
勇者「そふぁぁぁぁぁぁ」
魔神「ふざけとるようにしか見えんけど声がマジ死んどるからな……」
魔神「手出しして来ぃへんやろし。ちうかできひんやろし。ええんやでぇ大天使? 黒豚消しにかかってもええねんでー?」
724
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 23:56:33 ID:IUH2Vi3E
大天使「……」
魔神「せやせや、そうこなな、こっすいこと考えとる癖して見た目凛々しく槍構えとるとこ見るとほんま己もあの女の眷属や思うわ」
魔神「ええでぇええでぇ。そんならやろか? やろうやろう。フフフ、ワシもなんやかんや優しいもんやで……」
魔神「……同族と、信奉した女が殺されてくとこ見んで済むようにしたるたぁなぁ。来いやあ!」
魔神「Hee!」
勇者「Haw!」
725
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 00:03:03 ID:xHKvVqHM
>>713
ひゃっほう!
>>717
ヒャッホウ!
自分ではそこそこ書いたつもりが投稿してみたら思った以上に短かった! これは次の投稿頑張らなかんで……。
オーケーこれからしばらくは忙しくないはずだから次は四ヶ月は待たせない。というかそんなんしたら年明けちゃう待たせない!
というわけで本日の投稿はこれにて、続きはそのうち。ひゃっほう!
726
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 02:04:50 ID:lZQ1thXM
キター(゚∀゚)
乙ヒャッホゥ!
727
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 04:00:55 ID:1.Lb8NyM
乙ひゃっほう!
次話も年内だって!?嬉しい!ヒャッホウ!!
728
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 09:07:34 ID:4YDhRkfQ
そふぁぁぁぁぁぁぁ
729
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 09:54:50 ID:SAK9pNWU
ひゃっほぅぅぅぅぅ!
乙ですありがてぇ!
魔神様、黒豚はミンチにして練って薄皮に包んで蒸したら焼売旨いし
足を塩漬けにしたのを乾燥熟成させればハモンセラーノとか高級生ハムですよすげー!←そこじゃない
730
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 14:01:54 ID:iryDioU2
遅ればせながらでもこのスレを見つけられたことを喜ぶべきか或いは……
無理はせんで欲しいけどなるべく早く続きを読みたいな〜なんて
731
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 18:13:32 ID:flGtb4LI
帰ってきてたのかおかえり
続きは気長に待ってるよ乙
732
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 18:38:52 ID:psan8DQQ
ひゃっほう!(狂喜)
待ってましたよ作者さんあなた素敵すぎ!
面白かったよー次回待って待つ!
733
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/01(日) 18:58:35 ID:CFH.Er8g
地元の老舗の黒豚トンカツのヒレ定食のうまさは異常
黒豚様ひゃっほう
734
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/02(月) 10:09:46 ID:d9S2rxfE
黒豚は餃子が好きですひゃっほう!
いつか裏声さんが復活してくれると(ソファの包容力を)信じて…!
735
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/27(金) 19:08:44 ID:JzSQQjjI
ひゃっほう?
736
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/13(月) 15:24:58 ID:BXKqo/Ko
音沙汰無し…
737
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/13(月) 15:57:22 ID:MDm5TG2Q
希望はある。雌伏して待つんだ。ひゃっほう!
738
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/01(金) 21:51:19 ID:9J4v8sKI
保守ひゃっほう!
739
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/10(日) 21:21:27 ID:R.NSOSg2
お保守の時間ですよ〜
740
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/18(月) 21:40:35 ID:pOJ4.yo.
保守っほう
741
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/25(月) 22:40:28 ID:3j4vxwAo
ひゃっほう! 毎度お世話になっております
>>1
でございます。保守、ご声援度々誠に感謝をば。
投稿は年内ギリギリのギリになってしまいますが年越しにはならない予定でございますので、
これまた毎度で申し訳ございませんがご辛抱の程を宜しくお願い致します。
クリスマスに投稿しようかと思ったけどまだ全然出来てないんだ……楽しい予定とかはないのにな……。
ではまた投稿時にお会いしたく思います。ヒャッホウ!
742
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/25(月) 23:42:38 ID:VnsatXfg
ヒャッホウ!!
743
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/26(火) 00:57:31 ID:WLGw9KdY
>>741
本物だったらトリップ付けて欲しい
744
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/26(火) 02:49:49 ID:6G6fBq2U
年末になりゃわかんだから待てばええねん
745
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/26(火) 09:35:41 ID:LXffpmmc
ひゃっほう!
746
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/26(火) 10:19:34 ID:NukelQIs
ひゃっほう!
747
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/26(火) 12:16:02 ID:Y3gEd1m.
待ってるひゃっほう!
748
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/27(水) 16:36:49 ID:rUx0cwR.
もー、いーくつねーるーとー
ひゃっほう!
749
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:18:52 ID:F33IRd1g
おーしょーうーがーつー。のーまえのー。
ひゃっほう! 投下いくぜー! トリップどうつけるか分かんないから此の儘だけど!
750
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:21:11 ID:F33IRd1g
―― アノオー国首都の事件から一日後、魔王城正門前 の ソファァァァァァァ――
勇者「……」ソファァァァァ
勇者「……」ソファァァ
勇者「……」ソファ!
勇者「……」
勇者「……」
751
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:22:17 ID:F33IRd1g
勇者「……」ウツラウツラ
勇者「……」コックリコックリ
勇者「……ん? ……眠い? ……あ、これ、魔法? やっば……ァー」スヤァ
勇者「……」
勇者「――」
752
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:24:40 ID:F33IRd1g
勇者「ぼく、ゆーしゃ!」
父「うむ、お前は勇者だ!」
勇者「ちちうえ、まおー!」
父「うむ、父さん魔王だ!」
753
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:27:10 ID:F33IRd1g
父「って、えー! 父さんまた魔王か! 父さんもたまには戦士とかやりたいよ!」
勇者「やーだー!」
父「んもう! しょうがないなー! しかしお前はほんとに勇者ごっこが好きだな」
勇者「だいすけ!」
父「うむうむ、いいことだ。勧善懲悪、世に悪は栄えた試しなしというし」
父「……ところでそれを言うならだいすけじゃなくて大好きだぞ、勇者よ」
勇者「ゆーすけ!」
父「さらに離れたな! フハハハそのざまではこの魔王を倒すことなど出来んぞ!」
勇者「でたなまおー! うおおお! これからのかつやくにごきたいくださいー!」
父「って、えー!!? 終わった! 終わった!? えっ? ちょっと待って今終わった!?」
754
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:28:16 ID:F33IRd1g
勇者「おひるごはんですって。ははうえがよんでいます」
勇者「ざんねんだけどまたこんど、つきあってください」
父「お昼ご飯か! 母さんが呼んでるならしかたないな」
父「なあ勇者、それなら今度こそ父さん戦士をだな……」
勇者「ゆくぞまおー!」
父「はい」
755
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:30:15 ID:F33IRd1g
父「……」
勇者「……」
父「なあ、父さん、戦士を」
勇者「なんですか、まおー」
父「なんでもないですはい」
勇者「ちちうえだいすき」
父「応よ魔王だろうがなんだろうがやったらぁ!」
756
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:32:18 ID:F33IRd1g
父「――でねー! 勇者ってば父さんに全然主役やらせてくれねぇの!」
母「うふふふふ。いつもいつもノセられちゃってるあなたが悪いのよー」
父「かなぁ!? でもあの笑顔を見てると……」
母「かわいいわよねぇ、ついつい言うこと聞いてあげちゃうのよねー」
父「さすが母さんの子だ!」
母「あらあら、あなたの息子でもありますわよ、さすが私達の子です」
父「そう俺達の息子マジ天使!」
勇者「そしてそんなことめのまえでいわれるぼくは、まじはずか死」
父「ひゃっほう! そんな勇者もマジかわゆす!」
757
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:33:38 ID:F33IRd1g
勇者「――」
勇者「……ぬありゃあ!!」カクセイ!!
勇者「……なんつー昔の夢を……郷愁の思い余りまくって死にたくなってきた……!」
勇者「くそったれめこの感触は女神様と魔法使いか! コロッといってるうちにサクッと作戦!?」
勇者「眠りの魔法とか子供だましみたいな魔法使ってくるとか思わなくてフッツーに油断してた!」
勇者「つーか僕は阿呆か! つーか僕は底抜けの阿呆だ! 油断してやらかしてんの何度目だってんですか学習しろー!」
758
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:34:09 ID:F33IRd1g
勇者「お父様に叱られてしまいますね、勇者様(裏声)」
勇者「父上に叱られるどころか拳骨で頭蓋陥没させられますよ! あの方怒ったらほんっと恐いんですから!」
勇者「しかし、失敗を苦にして踏み出せないとさらに叱られてしまいますよ勇者様(裏声)
勇者「父上にさらに叱られるどころか母上にまで説教コースかもしれませんね! 精神的頭蓋が爆裂不可避です!」
勇者「では、勇者様(裏声)」
勇者「はい、気を取り直します!」
759
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:36:10 ID:F33IRd1g
勇者「しっかし気分的に落ち込んでたらあんな魔法まで効くほど耐性落ちるとか僕の身体どうなって、って……」
勇者「やっばい魔神様! というかしまったまたやらかしたこんなことやってる場合じゃないんですって!」
勇者「こーゆーパターンのときは大概味方側がやられてるもんなんですよ!」
勇者「……あ、でも、魔神様のことだし天使長程度サクッと……」
魔神「おぶぶぶぉぉぉ……ゆ゛ゔじゃぐん、ぐっぼーじん……」
勇者「あ、メチャクチャボコられてますね」
760
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:40:32 ID:F33IRd1g
勇者「……」
勇者「魔神様ァァァァア!?」
勇者「ちょっと! 予想を遥かに超えるボコられっぷりなんですけど!」
勇者「魔神様なのか黒餅様なのかわかんない顔になっちゃってるんですけど!」
魔神「……がいめいずるが……」
勇者「改名しなくていいです!」
勇者「というか大天使様の得物って槍ですよね! 槍と戦って刺し傷一つもないくせに顔面殴られ痕だらけってどういうことなんですか!」
魔神「……」
勇者「……ん? あ、耳貸せって?」
761
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:41:35 ID:F33IRd1g
勇者「……はい、はい? なんとか不意打ちで槍を奪ったはいいけど? 手も足も出ない? 運動不足で?」
魔神「……」
勇者「……はい、はい? 思った以上に身体が鈍ってて? 色々大口叩いたのに手も足も出ないとか死にたい?」
魔神「ぐすっ」
勇者「あ、泣かないで、大丈夫、大丈夫ですから。ね! 僕、がんばりますから!」
762
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:43:55 ID:F33IRd1g
勇者「僕、勇者ですよ」
勇者「ね、勇者ですから」
勇者「弱き者のために立つとかむしろ本懐ですし? なんかホントに力湧いて来たし?」ワレナガラホントドウナッテルンダロ、ボク
魔神「あかん……もうホントあかん……こないなっとる勇者君引っ張り出すとか……ワシ、改名する……」クロモチサマニナル・・・
勇者「いやたしかに黒餅っぽい体系ですけどっていうか顔徐々に戻ってきてるのは凄いですね!」
763
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:44:28 ID:F33IRd1g
勇者「……致し方ありません。黒餅様を魔神様に改名し直させるという大事はあとで魔王たちに丸投げするとして」
勇者「僕はこっちの連合軍(しょうじ)を片付けますか。まったく、勇者も楽じゃありませんが、良いでしょう」
勇者「そこの大天使、むこうの女神様に魔法使いに王様たちに天使達全員に言ってますよ聞こえてますね?」
勇者「落ち込んでる暇なくなりました」
勇者「選手、交代です」
764
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:45:36 ID:F33IRd1g
勇者「……というか、根が甘ちゃんなのか、戦闘ってもんを知らないのか、ミックスされて手がつけられない説推しますが」
勇者「いや、待っていて下さるのはありがたいのですけれども、待っていなくてもよろしいですよ、大天使様」
大天使「いいえ。迂闊に手が出せなかっただけですよ、今更仁義に悖るだとかいったことは言いません」
大天使「貴方はどう出るかわからない、そも、私一人では貴方に勝てない」
大天使「幸い、こちらの浮足立っていた陣営も、貴方が騒ぎはじめてから漸く気を取り直して攻撃態勢を整えたところです」
勇者「ああ、なんだ、また僕の悪い癖が出てるだけですか。すみませんね、どうも、僕は油断しまくり相手舐めまくりの傾向強いみたいで」
勇者「魔王と戦っているときにはこんなことなかったんですけれど。ああでも、申し訳ない、それで一つ思い出したことがございましてね」
765
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:46:25 ID:F33IRd1g
勇者「数揃えても無駄ですよ」
大天使「……」
勇者「あ、いや、幾ら数があろうと質が駄目ってのもあるんですけど数を揃える事が先ず駄目なんです」
大天使「……はい?」
勇者「僧侶と女神様と僕と魔王のタッグ戦ってお聞きになりました?」
大天使「……はい」
766
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:47:20 ID:F33IRd1g
勇者「魔王が、僕ら、僕と魔法使いと戦士と僧侶のパーティがね、見たことない魔法ぶっぱなしてたじゃないですか」
勇者「周りの被害を一切顧みないことで漸く使える、周囲殲滅型の魔法ね。まあ皆々様も色々と用意してきたみたいですが……」
勇者「……いや、しんどいですよ? ……だって、魔王城も、魔王城の中にいる皆も吹っ飛ばす羽目になっちゃいますからねぇ」
勇者「でもこの状況、たった一発で、どーんってね?」
大天使「!」
勇者「黒餅様」
黒餅「あいよ」
勇者「後で必ず、蘇生しますから」
黒餅「うん、よろしくな。準備どれぐらい掛かる?」
767
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:48:11 ID:F33IRd1g
勇者「一分」
黒餅「うん。大天使に、女神に魔法使い相手に一分か。しんどいけどまぁなんとかなるやろ、命守る必要ないなら」
勇者「では」
黒餅「またな、勇者君」
768
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:49:16 ID:F33IRd1g
勇者「……使うのは、初めてですね。……あ、魔法使いはなんか感づいたっぽいかな? 血相変えてら、ハハハ」
勇者「ああ、無駄無駄。流石にいくら鈍ってても魔神が捨て身で掛かっていけばレジストしてる暇無いです」
勇者「魔法使いもこういうの持ってるんでしょ? 女神様があとなんとかギリギリかな」
勇者「使う暇もありませんけどね、というか黒餅様凄いな、いくら捨て身になったからって大天使引っ張って突撃してっちゃった……」
769
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:50:16 ID:F33IRd1g
勇者「……こうなると、先に戦士と僧侶と賢者殿やっといてよかったですね。あの三人が残っていたら成功しなかったかも」
勇者「なんかほんっと色々策練ってきてたみたいで。真正面から戦り合ったら勝てなかったかもしんないですから」
勇者「……やだなあ、皆、吹っ飛ばしちゃうの……」
勇者「……名前、どうしましょう。魔王のは、日輪よ喘げ、でしたっけ。魔王らしいニックネームというかなんというか」
770
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:50:51 ID:F33IRd1g
勇者「じゃあ僕は勇者らしく。――光あれ」
勇者「ヒャッホウ」
771
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 09:55:31 ID:F33IRd1g
なんとか、なんとか年内には投稿出来た! 今回はここまで。続きは期限を設けて達成できるかがわからないのでまたその内に。
大丈夫、失踪だけはしない。
今年も沢山のご支援・ご声援ありがとうございました。来年もまた盛り沢山のご迷惑をかけるかと思われますがどうか宜しくお願い致します。
皆様、良いお年を! ヒャッホウ!
772
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 10:25:21 ID:aq7puWo6
きたああああああああ
>>1
さんも、よいお年を! ヒャッホウ!
773
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 10:40:06 ID:zN/mlGW6
>>749
名前欄に#付けて続きに好きな文字でトリップ付く
774
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 11:07:16 ID:P1ObSisI
ひゃっほう
これでいい年末を過ごせます
ありがたやありがたや
775
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 12:58:07 ID:62EdAcwE
裏声ちゃんヒャッホウ! 黒餅様ひゃっほう!
レッツ殲滅ぅ!
よいお年をー
776
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 18:48:00 ID:079GgTxg
ヒャッホウ!
良いお年を!!また来年よろしく!!!
777
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/31(日) 22:42:49 ID:FfJWGCjA
ありがとひゃっほう!
幼い勇者君とご家族がぼのぼのだ父上の嫁になりたい!←無理すぎる
凧揚げて独楽を回してお正月をエンジョイして下さいませ、よいお年を!
778
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/02(火) 21:32:38 ID:LMU8eBak
ひゃっほう!(謹賀新年)
779
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/13(土) 11:08:41 ID:ZiZI8QKI
あけおめひゃっほう
780
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/21(日) 09:55:52 ID:13k/dxrw
ひゃっ保う!
781
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/31(水) 05:56:43 ID:KfKhtPzc
月末ひゃっほう!
782
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/11(日) 11:38:47 ID:02jxrqD2
保守ひゃっほう
783
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/11(日) 15:27:52 ID:rKYOMXag
___
/ \ _________
/ / \ \ /
| (゚) (゚) | < エタスレにうんこしていきますね
| )●( | \_________
\ ▽ ノ
\__∪ /
/  ̄ ̄ \
| | | |
| | | |
|⌒\| |/⌒|
| | | | |
| \ ( ) / |
| |\___人____/| |
| | ヾ;;;;| | |
,lノl|
人i ブバチュウ!!
ノ:;;,ヒ=-;、
(~´;;;;;;;゙'‐;;;)
,i`(;;;゙'―---‐'ヾ
ヽ;;';ー--―-、'';;;;;゙)
784
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 20:58:00 ID:PKSVG/SE
NGワード登録便利だぜひゃっほう
785
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/15(木) 22:51:55 ID:sB0xEzQU
>>784
エ
タ
ス
レ
に
う
ん
こ
し
て
い
き
ま
す
ね
786
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/28(水) 20:15:18 ID:RBj1eaaY
月末だぜひゃっほう
787
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/10(土) 19:49:17 ID:DpSNf05k
月かわりひゃっほう
788
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/25(日) 21:04:51 ID:d1pZ.jYs
月末ひゃっほう
789
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/31(土) 15:50:04 ID:8t6sCB.2
年度末ヒャッホゥ!
新年度もゆるゆるお待ちしてますよ
790
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/31(土) 16:15:06 ID:Acwy/Vr6
>>789
もうエタったぞ
791
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/31(土) 23:24:57 ID:HUSDML9k
忘れた頃に帰ってくるんだぜひゃっほう
792
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/03/31(土) 23:32:17 ID:0Iz8yBO2
>>791
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
793
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/02(月) 18:49:45 ID:XGdo..WE
月かわり&年度かわりひゃっほう
794
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/02(月) 18:54:26 ID:HF4G7tQU
>>793
もうエタったぞ
795
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/14(土) 19:30:42 ID:uzfrcrGg
そう、忘れた頃にやってくる、忘れられる前にやってこれればいいんだけれど、毎度ありがとうございます!
保守して頂いてる皆さまも感想言ってくださる方もトリップ教えてくれた方もありがとうございます
>>1
でございひゃっほう!
今月末までには投稿する予定ですと本日は告知をば。そろそろラストも考えないと。
いつもいつも不定期だし遅いしでご迷惑おかけしておりますが今月末にもまた宜しくお願いします。
それではまた一〜二週間後に!
796
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/14(土) 19:39:39 ID:D1eiwr8.
ひゃっほう!
797
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/14(土) 20:10:48 ID:VuELr3ZQ
たのしみひゃっほう!
798
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/14(土) 23:01:41 ID:SiAFys/U
よし、全裸待機だ
799
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/15(日) 01:26:33 ID:4c3Shasw
じゃあ俺はトップがないブラとクロッチのないパンティーで待機
800
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/16(月) 14:36:34 ID:E8Um6L92
ひゃっほーう!
801
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/16(月) 17:25:31 ID:ThEfdgoQ
おかえりひゃっほう!
802
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/27(金) 21:38:27 ID:mo21HV8o
そろそろかな?
全裸待機し過ぎて風邪引いた
803
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:35:36 ID:/09hYHR6
ーー1年後ーー
勇者「おっはよーございまーす!」
勇者「おっはよーございます勇者様(裏声)」
勇者「微かに聞こえる雨音からして本日のお天気はやや小振りの雨日和ですね!」
勇者「お腹の減り具合からして大体今は午前十一時頃といったところですかね!」
勇者「不摂生はいけませんよ勇者様(裏声)」
勇者「そうですね気を付けます! 魔王城にいた頃は誰か彼か起こしてくれて皆と一緒にごきげんな朝食を」
勇者「嘘はいけませんよ勇者様」
勇者「はいスミマセンでした! 基本的には寝坊してるし土の四天王さんが起こしてくれた日にゃ朝からギシアンですよ!」
勇者「おかげで魔王が怒るのなんのってアンタうちの母上かって! ハハハ!」
勇者「ヒャッホウ!」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
804
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:36:06 ID:/09hYHR6
勇者「魔王、四天王、魔神様に魔物の皆さま、あの世があったら元気でやってますかね!」
勇者「元気に決まっています。騒がしいぐらいかもしれません、待ちくたびれちゃって(裏声)」
勇者「それもそうですね! でもいいじゃないですか! ゆっくりしてられるんですから!」
勇者「私達も今はゆっくりしませんと」
勇者「そう! ゆっくりしつつ!」
勇者「今日も点検はじめ!」
805
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:37:02 ID:/09hYHR6
勇者「目!」
勇者「やけてます(裏声)」
勇者「耳!」
勇者「西方向にも東方向にも、勿論北にもありません(裏声)」
勇者「手足!」
勇者「なんとか少しずつ四方八方に再生中です(裏声)」
806
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:38:06 ID:/09hYHR6
勇者「お腹!」
勇者「お腹すくぐらいには再生してまいりました(裏声)」
勇者「皆と再び会うためにも御飯食べるためにも色々必須ぅ! 城!」
勇者「土地ごと消し飛んでおります(裏声)」
勇者「ヮ(゚д゚)ォ!」
勇者「ヮ(゚д゚)ォ!(裏声)」
勇者「ひゃっほう(裏声)」
勇者「ヒャッホウ!」
807
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:39:01 ID:/09hYHR6
勇者「いやー」
勇者「もーね」
勇者「びっくりしましたよね」
勇者「びっくりしましたねぇ勇者様(裏声)」
勇者「光あれ。アイツラと魔神様と魔王たちの死体とお城を吹き飛ばすのは想定内でしたが……」
勇者「まさか土地はもちろんのこと術者である僕のことまで吹き飛ばすとは思いもしませんよ!」
勇者「……まあ、何がびっくりって、諸々吹っ飛んで海に一年浸かってんのに死なない僕に僕が一番驚きですが」
勇者「魔神さまの加護も本人吹っ飛んでるから無効のはずなんですけど」
808
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:39:50 ID:/09hYHR6
勇者「そして海ぽちゃしてからはや一年でございます、勇者様(裏声)」
勇者「一年も経っちゃいましたか! そろそろゆっくりもしてられませんね!」
ーー二年後ーー
黒餅「って、なんでワテが復活いの一番やねーん! ここはふつー土ちゃんやろが勇者君!?」
809
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:40:32 ID:/09hYHR6
勇者「いやだって黒餅様が一番魔力あるんでね」
勇者「僕と黒餅様なら僕と土さんでやるより皆復活させやすいんですよ」
黒餅「シビア! 前々から思うとったけど君たまに効率重視しすぎなとこあんねんて!」
黒餅「ええて! 土ちゃんとイチャイチャしながらまったりしとってくれれば! 誰も急かさへんのに!」
勇者「あ、黒餅様、全盛期で復活させてみたんですけど。丸餅っていうか角餅みたいでカッコいいですね」
黒餅「あ、そ、そうか? へへへ、まあな、ワテもぶいぶいいわしとった頃はこんな感じでマッチョメン」
黒餅「て違う聞いて!? あのな!?」
勇者「じゃ、やりましょうか。ひとまず僕の身体、直してくれません?」
黒餅「聞いてぇぇぇぇ! つーかおんどれワテ復活させるまえに身体治せやぁぁぁ!!」
勇者「いや僕の身体治すの先にしちゃうと黒餅様の復活が遅れてね」
黒餅「聞いてくれたの嬉しいけど復活したらスプラッタな君見せられるこっちの身ィにもなってや!?」
勇者「ハハハ」
黒餅「なんでまた聞いてくれへんようになんの!?」
勇者「ヒャッホウ」
黒餅「聞いてー!」
810
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:41:18 ID:/09hYHR6
ーー五年後ーー
土の四天王「勇者=サン。そコに正座して下サい」
勇者「はい」
土の四天王「はい」
勇者「……」
土の四天王「で?」
勇者「すみませんでした」
土の四天王「何に?」
勇者「転生後回しにしちゃって誠にすみませんでしたァァァァ!!」ヒラニ! ヒラニィィィ!
811
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:42:04 ID:/09hYHR6
土の四天王「えエ、ええ、後でしタねぇ。魔王様、炎に風に水に、土地と城の後でしタねェ」
土の四天王「まぁ? わかリますけド? 魔王様はもちロん、炎に風に水のこトもねェ」
土の四天王「勇者さンと黒餅様と魔王様で転生陣の準備でしョオ?」
土の四天王「残りの四天王ハほっぽッとイた人間界・魔界・天界の偵察でショお?」
黒餅「あ、あの、あのな、そのな、き、ききき聞いたって? なんかなこの五年の間に向こうサンも色々失うてな」
黒餅「失うたなりに色々準備しとったもんやさかいこうな! 今攻められたら困るもんやで急遽即戦力と拠点が欲しくて」
土の四天王「えェ、えェ! 私は他の四天王と比べレばー! 直接戦闘能力は一番下ですカらー!」
土の四天王「改造能力はあッテも建築能力もありマせんし!」
魔王「う、む、ぐ。す、すごい魔力出てるな土よ。いや絶対量的には我等のが上だが今はなんだか勝てる気がせん」
土の四天王「勇者さマ!」
勇者「はい!」
土の四天王「実家に帰らセて貰いまス!!」
勇者・黒餅・魔王・三天王「待ってェェェェ!!!?」
812
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:43:04 ID:/09hYHR6
ーー六年後ーー
魔王「で?」
勇者「はい」
魔王「土の四天王はまだ実家から帰ってこんのか?」
勇者「はい」
魔王「聞いた話では実家の方で。ああ、魔界のな、家の農業に精を出しているとか」
勇者「はい」
魔王「聞いた話では魔王軍在籍時の生体改造ノウハウを使って随分質の良い野菜とか果物で大儲けしてるとか」
勇者「はい」
813
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:44:01 ID:/09hYHR6
魔王「魔神様。どうしたものかな、これは?」
黒餅「ほんまな。塔に閉じ込められとった時よりひどなってもうてるやん」ユウシャェー
魔王「情けない。と、言いたいところだが恋仲が離れるのは二度目だしな」
黒餅「けど今度はぱーぺき自分のせいやかんな。あ、自分のせいやからか」
魔王「うーむ。私が一つ説得に赴くべきだろうか?」
黒餅「うーん。痴話喧嘩や思て様子見ぃ……」
黒餅「しとったらまーさか一年も帰ってこぉへんとはなぁーうーんちぃと行くかぁ?」ワテモツイテッタルサカイ
魔王「うむ、行くか。戦闘力はともあれ、いや、四天王の中では最弱とはいえ他の魔物と比べれば十分あれも強い」
黒餅「自分ら強すぎんねん。世が世ならあの子も魔王名乗れるんやぞ」
814
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:45:20 ID:/09hYHR6
魔王「一から軍勢作れる能力があるからな、世が世でなくてもアレがその気になれば今からでも魔王名乗れるさ」
魔王「しかし、言って聞くかどうか。普通は私が言えば聞くのだが、勇者が言ってさえ聞かんからな、女心というのは難しい」
黒餅「ま、やれるだけやってみよーや。近況も聞きたいし。あ、勇者君にほとほと愛想つかして結婚とかしとったら笑えるな」
魔王「……この駄餅め」
黒餅「え? あっ!」
魔王「勇者の心臓が止まったぞ」トイウカユウシャ、ハナシキイテルノダナ
黒餅「あーっ! 嘘! 嘘ぉ!?」
黒餅「あない爆撃受けてもぴんぴんしとるクセになんでこない、あーあかんちょっと水さん呼んだってー!!」
815
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:47:07 ID:/09hYHR6
――七年後――
黒餅「いやー飲んだ! もうワテお顔まっ赤! って、浅黒てわからへんとか言いっこなしやでー!」バッシーン!!!
魔王「ぐえっふ!? こ、この駄餅、ようやく一息ついたのは分かるが飲み過ぎだ!」ソコラノマモノナラシヌゾ、コノイリョク
黒餅「ええやーん! もうホントいそがしかってーん!」
816
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:47:39 ID:/09hYHR6
炎の四天王「なんかホント怒涛の一年って感じだったもんな」
水の四天王「ええと、女神様がちゃっかり生き残ってて自分の命ブーストで新しい勇者誕生させようとしましたでしょ」
風の四天王「ブッフォwww あれはww もうww ホントww デュッフww クソワロスww」
炎の四天王「くっそみてぇな悲劇のヒロイン面して大演説かましてる最中にうちの勇者さんがぶっ殺しちゃったもんな」
風の四天王「言わせてwwwあげてwww」
炎の四天王「あれは俺も笑ったわ。魔王様と黒餅様なんて呼吸困難になるぐらい笑ってたぞ」アンナマオウサマ、ハジメテミタワ
水の四天王「変身と合体の最中は攻撃したらいかんでござろーホントーwww」
817
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:48:13 ID:/09hYHR6
水の四天王「失礼ながらわたくしも、ちょっと。ううん。こほん。その勢いで天界攻め込んで」
炎の四天王「この一、二年、土がこれ見よがしに恋人出来たーとか結婚するーとかほざいてたから勇者さんストレスたまってたのな」
風の四天王「あ! 拙者! 拙者が一番天使どもぶっちKILL!」
水の四天王「ふふふ、風さん張り切ってましたものねぇ」
黒餅「まーいきなり天界殴り込んだもんやから大変やったけどな! わて等しか付いてけへんかったがな!」
炎の四天王「別に楽勝だったけどな、俺らだけで」
818
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:49:04 ID:/09hYHR6
魔王「軍勢もせっかく再生させたというのに。まあ、後々の、土地の修復だの建設だの維持だのに使ったから無意味でもないが」
黒餅「まーまー。でもあれなー何が良かったってなんのかんの土ちゃんと勇者くん元鞘なってほんま良かったわな!」
魔王「こうして、結婚式? というのも挙げられたからな。しかし、伴侶を得るというだけにこれほど盛大な祭りをするとは……」
黒餅「魔界にはあんまない風習やもんな」
魔王「神の御前にて愛を誓う、か」
黒餅「眼の前で神父役やっとんのが神本人とか笑てまうがな」
魔王「よく我慢した」
819
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:50:01 ID:/09hYHR6
炎の四天王「で、肝心の勇者と土はどこいったんだ?」
水の四天王「あちらで、結婚式知ってる組の魔物たちにもみくちゃにされて祝われておりますわ」
風の四天王「拙者も知ってるでござるがあんな相撲の百本勝負みたいな祝われ方知らんでござる」
黒餅「相撲! 相撲と聞いたら黙っと」
魔王「黙れ」
黒餅「はい」
820
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:50:34 ID:/09hYHR6
魔王「しかし、慣れんが、良いものだな。こういうのも。どれ、一応、祝辞は言ったが祝の品一つ代わりに、この夜空に流星でも」
風の四天王「やめてくだされ、またどこぞの地形が変わるから。土さんと勇者さんの仲直り喧嘩でえらい苦労したんだから」
風の四天王「あ、そうそう、しかしこれでもう何の気兼ねも御座らんぞ。風殿、炎殿」
炎の四天王「は?」
水の四天王「え?」
魔王「うむ」
黒餅「セヤナー」
821
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:51:07 ID:/09hYHR6
風の四天王「魔王様はそーゆー相手も予定も今んとこ立っとらんし」
黒餅「うんうん」
風の四天王「黒餅さまは黒餅さまだし」
黒餅「黒餅は黒餅てなんやねん」
風の四天王「次はお二人の結婚でござるな、式やろ、式」
黒餅「なんで聞いてくれへんの風くん黒餅は黒餅て何や。いや、おらんけど、あ、逃げたで」
風の四天王「捕まえろ」
黒餅「おう!」
822
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:52:30 ID:/09hYHR6
勇者「え、なに、炎さんと風さんも結婚式やるんですかおめでとーございまーす!!」
土の四天王「逃ゲちゃってまスけど捕まッテますね、者共あの人たちもモミクチャゴー!」
炎の四天王「ちょっ、待っ」
水の四天王「あーれー」
勇者「あ、次逃げたら僕追い掛けます。全力で」
炎の四天王「くっそがー!!」
水の四天王「あらー」
勇者「ヒャッホウ!」
土の四天王「ひゃっほー!」
823
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/04/30(月) 20:57:13 ID:/09hYHR6
布地が極端に少ない人と布地がまったくない人は風邪ひかないかなーとか思ってたら一人引いてたお大事に!
お待たせしました、そしてこれからもお待たせ致します、楽しみにして頂いた方も保守していた方もいつもいつも申し訳ないorサンキュー!
今回はここまで! 続きはまた……梅雨入りぐらいには出来れば……!
ほとんど期待しないで小さじ二分の一ぐらい期待して待って頂ければ幸いです。
それではまたそのうちに! ヒャッホウ!
824
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/30(月) 21:35:00 ID:M8U9cRxg
ありがとう、ヒャッホゥ
825
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/30(月) 21:38:14 ID:N2vur.Us
ヒャッホウ(大合唱)
826
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/30(月) 23:54:58 ID:.eWBAjjg
話たたみに来たのかと思ったけど続くのね・・・よかった乙
827
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/01(火) 04:00:31 ID:RsNRnVAI
乙ひゃっほう!
828
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/01(火) 07:05:58 ID:rQQoKBFY
うぽつひゃっほう!!!
829
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/01(火) 20:37:54 ID:W.BvpmDw
結局土ちゃんと結婚かよ勇者ウラヤマシスひゃっほう!
830
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/01(火) 22:56:05 ID:k6psug9A
魔王様おかえりなさいませ!!マッテタヨー(ノД`)・゚・。
「光あれ」はそんな凄い威力だったのかというかそれ並みの力を発動させて制御できる魔王様流石なのか勇者様ノーコンなのか(^^;
黒餅様をちゃんと「魔神」と一応呼ばれる魔王様の好感度上がりっぱなしですよ、魔界の衆もみんなお帰り!
あとリア充「光あれ」(ノーコン
831
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/02(水) 09:19:48 ID:rqMuKyIQ
勇者様、おめでとうひゃっほう(裏声)
女神wwwww
832
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/03(日) 15:44:29 ID:SCFSUroE
ヒャッホウ
833
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/06/28(木) 08:17:19 ID:W6tOx1yM
月末ひゃっほう
834
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/27(金) 20:16:39 ID:qW.PQNEA
ひゃっほう!
835
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/27(金) 23:23:38 ID:iob9YNTI
流石に3ヶ月放置はエタったと言わざるを得ない
836
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/29(日) 05:56:17 ID:QMKKCdls
3ヶ月など放置にも満たないage
一瞬ダヨ一瞬
837
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/29(日) 08:14:39 ID:tMxOazcc
>>836
がそう思うんならそうなんだろう
>>836
の中ではな
838
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 01:09:36 ID:c.E4LFNA
1年以上空いた時もあるのはご存知でない?
まあ知らないよな
自分の不満を他所にぶちまけることしか頭に無さそうな口振りだもんな
839
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 06:55:20 ID:kaJGykn2
>>838
がそう思うんならそうなんだろう
>>838
の中ではな
840
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 10:16:58 ID:bkIFhtSw
月末ひゃっほう!
841
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/07/31(火) 22:43:48 ID:NE3d/FX.
梅雨入りのときにこれまた長引くことへの告知と謝罪を入れるべきだった……!
梅雨終わっちまってお盆も近くなってしもうた三ヶ月ってホント一瞬だネ申し訳ない!
長期間の空きでも気長に寛大にお待ちいただけるこの環境に感涙を禁じ得ない私です。
いつもいつもお待たせしています保守もありがたく! ひゃっほう!
お盆には投稿いたしますのでもうしばしのご辛抱を宜しくお願い致します!
842
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 22:51:37 ID:7pzo4Oh6
>>841
ええんやで
843
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 23:01:56 ID:Vk4tSUYY
生存ひゃっほう!
844
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/07/31(火) 23:27:46 ID:uLfwxI1o
ああ、ご無事ですか?
このところの天災に世界のどこかで巻き込まれてないかと少し案じておりました。
リアル世界は命あってのものだねそうだねですからして、どうぞ御身大切に。
あ、暑中おみまい申し上げヒャッホウ!
845
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/01(水) 00:25:16 ID:aW3p/86M
月替わり朗報ひゃっほう!
846
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:10:59 ID:VeWPg1T.
――七年と三ヶ月後――
燃え盛る豪火が、山一つといわず山脈すらをも燃え上がらせるほどの豪火が、一点に……
拳へと集中したらばなるほどそれは、炎をまとった拳というより光り輝く拳として傍目に映る。
それほどの熱量を、さらに何倍にもさらにさらに何十倍にも引き上げればその輝く拳を目にした者の目を焼く。
そばで息を吸い込めば臓腑が焼け、そばにいるだけでも灰と化すほどに絶命必至、ただそこにあるだけで必殺。
炎の四天王、唯一にして最大の必殺技を……
炎の四天王「……を、なんでフッツーに受け止めちゃってくれてんだよお陰様で自尊心粉々だよコルァ!!」
勇者「死ぬかと思ったと言ってるじゃないですか何を魔王戦線でも出さんかった技出しとんじゃコルァ!?」
847
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:11:38 ID:VeWPg1T.
炎の四天王「うっせ! うっせ! ばーか!」
勇者「子供か!」
勇者「でもこんな危なっかしい子供見たことないですホンット危なかった! 手を火傷した!」
炎の四天王「しまいにゃ泣くぞおい!?」
炎の四天王「俺この技だけを磨いてこの地位に居るんだぞ!? それを火傷!? 手を!?」
勇者「馬鹿野郎こっちは全魔力防御に回した挙げ句に火傷してんですよとんでもない威力ですよ馬鹿野郎!!」
848
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:12:17 ID:VeWPg1T.
勇者「見てくださいよ周りとんでもないことになってる!」
勇者「何ここ溶岩の大陸ですか!? 元アノオー国があった大陸じゃありませんでしたっけここ!?」
勇者「と〜〜〜〜〜〜くのほうよ〜〜〜〜〜〜く見てみると海が煮上がってるし! どんな威力だ!」
勇者「しかもそれを婚礼の接吻を人前でするのが嫌だからって馬鹿みたいな理由で逃げまくった挙げ句にようやく追いついたと思ったら撃ちくさりよって!!」
炎の四天王「できるかボケェ!! せせせせせ接吻! 水殿と! 人前で! 接吻!! 出来るかぁぁぁぁ!!!」ギュオンッ!!!
勇者「ちょっとまってチャージやめてもっかい撃つの!? それ連発出来るの!? 嘘ォ!? いやぁぁぁぁ!?」
849
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:13:09 ID:VeWPg1T.
――ちょっと後――
勇者「ひどい目に逢いました……あちこち火傷だらけというか一部焦げるどころか炭化した……」
勇者「まさかあの威力を何十発と打ち込んでくるとは流石です……」
勇者「チャージ結構短いし。自分が死なないのはもちろん周りの被害をこれ以上悪化させないために何千重ねも結界張って……」
炎の四天王「でもよ勇者」
勇者「はい」
850
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:14:41 ID:VeWPg1T.
炎の四天王「だからって串刺しは酷くねぇか?」
炎の四天王「なにこれ雷で出来た槍? むっちゃくちゃ痛ぇしむっちゃくちゃ痺れるしで動けねんだけど」
勇者「魔王仕留めた技ですからねこれ。死なないように手加減してますけど」トクイワザデス
炎の四天王「これで手加減してんの? あとこのまま二分ぐらい刺さってたら俺死ぬぜ?」ケンジャモコレデヤッタンダッタナ・・・
851
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:15:29 ID:VeWPg1T.
炎の四天王「抜いて?」
勇者「あと一分五十九秒後に抜きます」
炎の四天王「俺の命でチキンレースやめて?」
勇者「大丈夫です死んだら生き返らせます。後これぐらいギリギリで抜かないとまた暴れだしそうなんで」
炎の四天王「俺の命簡単にリサイクルするのやめて? 暴れないから……」
勇者「……」
852
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:18:00 ID:VeWPg1T.
炎の四天王「いやホント悪かったから抜いて二分ぐらいだから一分五十九秒後アウトかもだから」
勇者「……」
炎の四天王「いやいやマジで俺もこう色々と恥ずかしがって暴れていい歳でも無かったって言うか」
勇者「……」
炎の四天王「すみませんでしたぁぁぁ結婚式きちんと臨むからぁぁぁ!!?」
勇者「……」
炎の四天王「え!? 駄目!? 駄目ですか!!? えっ。あれっ。ちょっと勇者マジおこ!? マジおこ!!?」
勇者「激おこ」プンプンマルゥゥゥゥゥ
853
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:19:10 ID:VeWPg1T.
勇者「チッ。どうするかな、この分じゃ多分この大陸の生物絶滅しましたよね……ご主人様も多分溶けたなこれ……」
勇者「あの子だけは助けるって約束したしなぁ……どうすっかなぁ……」
炎の四天王「あのなんの話かわかんないんだけどホント……そろそろマジ……抜……い……で……」
勇者「ん?」
勇者「あっ」
854
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:22:52 ID:VeWPg1T.
――八年後――
勇者「ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃんちゃんちゃーん」
土の四天王「ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃんちゃんちゃーん」
勇者「……」
土の四天王「……」
855
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:23:36 ID:VeWPg1T.
勇者「あとのリズムなんでしたっけ」
土の四天王「あのフレーズだケが頭に残ってテ他が……」
勇者「このあとの流れってどんなのでしたっけ」
土の四天王「アのフレーズだけガ頭に残ッテて他ガ……」
856
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:24:09 ID:VeWPg1T.
勇者「忘れましょう、さてここにありましたるは!」
土の四天王「忘れマシてさてココにありマしタる!」
勇者「ドッカ村の村娘さんの遺骨(復元バージョン)と!」
土の四天王「そノ魂(復元バージョン)で御座イ!!」
857
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:24:55 ID:VeWPg1T.
勇者「あとおまけで護衛してくれてた傭兵衆。いやびっくりしましたねあれからマジでずっと面倒見ててくれて一緒に死んでたとは」
勇者「おかげでただでさえ色々溶けて混じってんのに五人分もさらに追加で混じってて仕分け苦労しました」
勇者「どれがどれだかわかんないからいっそのこと全部復元してみようって事で復元しただけですが」
勇者「おまけの人生一緒にあげましょう。見直しました。皆こんな優しかったら僕こんなんならなかったのに」
土の四天王「……結婚生活、不満でスか?」
勇者「今のなしで」
土の四天王「今、魔王様にデすネ、遊園地作っテ欲しイっておねだリしてルんでス」
勇者「雷の槍突き刺してでも作らせます」
土の四天王「おっケーでース」
勇者「はイ」
858
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:25:32 ID:VeWPg1T.
勇者「そ、それでです、復元するのにえらい苦労しましたが。僕、約束は守る子ですので」
勇者「僕があるのはこの娘あってこそといってまるで過言ありませんゆえね。炎さんのせいで台無しにされかけましたがね」
土の四天王「復活さセてあげヨうと。勇者=サマやっさしー!! 一々惚れ直さセないデいただキたい!!」
勇者「へ、へへへ、い、いかん、顔が……未だに慣れませんねこれはうん……」
勇者「まあ、魔物に改造して、記憶も弄りますけどね。魂が本人のものだしぃ? 村娘さんそのまま生かしといてあげるって言ってないしぃ?」
土の四天王「屁理屈でスけど人間のまま生き返らセると色々面倒なのは分かルのでスルーでス」
勇者「それじャ、パパッとやりましょう。漸く……本当に漸く……あれからも色々ありましたが漸くこのあと炎さんと水さんの結婚式なので」
土の四天王「フォーマルな装いデ改造でス」
勇者「いやしかし……」
土の四天王「いヤしかシ……」
勇者・土の四天王「長かったなぁ結婚まで……」
859
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/08/16(木) 22:31:40 ID:VeWPg1T.
さてそろそろ最終回かな? とっても長きに渡ってご愛聴いただきましてありがとうございます的な挨拶やっちゃう?
やっちゃわないかもしれない! その時どうなるかは私にも分かりません、なにせ相変わらず何も考えずに書き進めてる。
ともかく。今回も大変お待たせして申し訳ない、お待ち頂いていた方には毎度になりますが感謝を! 私ですヒャッホウ!!
最近なんかは健康の心配までしていただいて……涙ちょちょぎれ……。
心身ともに健康でやっておりますので(失踪しかけた前科はございますが)失踪だけは致しませんのでどうぞ宜しくお願い致します。
次もまたきっと長くなるんだろうなー大したこと書いてないくせにこの遅筆が! と、思いながらお待ち頂ければ幸いです。
というわけで、続きはまたそのうち! 皆様も心身ともにお気をつけて!
860
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/16(木) 22:59:27 ID:D3bS.nTQ
年内には何とかなるといいなぁ…(チラッチラッ
861
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/17(金) 09:58:44 ID:tqTSNsaQ
更新来たぜひゃっほう!
862
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/21(火) 19:10:09 ID:86wrVQk2
3年か(遠い目)
863
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 11:46:14 ID:y7S9jRa6
月替わりひゃほう!
864
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/06(土) 14:47:26 ID:E8LaYam2
ひゃっほう
865
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 00:30:02 ID:FISFgrMs
母校は16位だったぜ
ひゃっほう
866
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 01:08:19 ID:203ArjZ2
>>865
そうかすごいななにいってんだおまえ
867
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 12:02:19 ID:FPYZAAOU
俺の母校は不戦勝でしか予選で勝ったことがないぜ
ひゃっほう
868
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/05(月) 13:15:35 ID:gQS31kLU
>>867
そうかすごいななにいってんだおまえ
869
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/27(火) 10:35:24 ID:FzfTJ4/w
保守ひゃっほう!
870
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/25(火) 21:18:15 ID:vCge015w
めりーくりすまほしゅひゃっほぅ♪
871
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/29(土) 00:28:32 ID:tyaqoQIg
よいおとしゃっほう! 毎度のことながら随分開けてるのに保守ありがたやありがたや……!
良いお年をとか言ってるけど年明け前に投稿するつもりでござるので宜しくお願い申しあげまする!
最・終・回! ノリと勢いで書き始め、ノリと勢いでおそらく終わる、今書いてる感じ。
いよいよの挨拶はその時にでもさせて頂きます、ではまた後日に!
872
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/29(土) 00:53:54 ID:VzN9d1MM
お疲れ様です。
前回は全裸待機で風邪ひいたので乾布摩擦しながら全裸待機だ
873
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/29(土) 12:27:20 ID:UcSGncnE
ひゃっほう!
874
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:48:27 ID:OJW71tEg
ひゃっほう!? 乾布摩擦で乗り切れる気温かなこれ大丈夫!?
風邪引いてないといいんですが。さて、それでは、投稿始めさせていただきます!
875
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:49:02 ID:OJW71tEg
――ある日のこと
勇者「……はん? ……制圧に失敗した?」
勇者「一個、炎さんのせいで丸々溶けちゃいましたけど、以降他の大陸のあっちこっちに繰り出してっては制圧の繰り返し繰り返し」
勇者「まーゆーっくりとやってますよね手ぇ抜いて、あんまり幹部とか出張らないでちょっと強い兵士諸君たちだけ現場出してとか」
勇者「練兵的な。そこそこ手こずるぐらいの反乱軍諸君も居ますし丁度いいかなと、あんまり手こずるなら強い人達出してますけど」
勇者「制圧に失敗したて初めて聞きました」
876
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:50:02 ID:OJW71tEg
勇者「どこ? え、ポッチ島? え、ほんとにどこ?」
勇者「……あー。……あー! あのポッチ島ですか!」
勇者「え、なんで?」
勇者「ポッチ島てほんっとあれっぽっちしかないすんごい小さな島ですよね?」
勇者「たしか、ふる〜〜〜〜い伝説にある戦士の王様が出身したとかしないとかで島の規模の割には大きな神殿の……」
勇者「……あ? ……あーーーーーーー!!!?(軍団)」
877
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:51:04 ID:OJW71tEg
勇者「思い出した! ごっめんなさい!」
勇者「僕のせいだそれ! ほんとにごめんなさい!」
勇者「あそこたしか僕がかなり愛用してた! 古の戦士王の剣とか曰くつきの剣奉納してたんだった!!!」
勇者「最終決戦目前でねー女神様がえらい聖剣くれるとかいうしね!」
勇者「ポイするのもなんだから伝承発祥の地ーみたいな感あったからあそこにお返しいう名目で!」
勇者「……圧倒的やらかし……!」
878
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:52:23 ID:OJW71tEg
勇者「あの剣すごい良いやつですからね。ぶっちゃけ女神様がくれた聖剣より良い、各種Buffに自動回復に……」
勇者「聖剣なんてバカスカ魔力食うわりに丈夫で自動ゲツガテンショーできるぐらいのもんでしたし」
勇者「……逆手で持ってズバーってゲツガテンショーするのがなんかカッコよくてですね」
勇者「……聖剣もそう悪くはなかったというか。聖剣も実は結構良かったんですけどもね」
勇者「ともかく。やらかし。ちょっと行ってきます」
879
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:53:13 ID:OJW71tEg
勇者「伝令さんありがとうございます。死んじゃった兵士たちの遺体は集めといてくれました? オッケーあとで蘇生させますね大変申し訳ねぇ」
勇者「これ終わったら謝罪行脚です……」
勇者「え? オトモ? いらないいらない」
勇者「僕が誰より強いの知って、あ、さびしいでしょって? ……ちょっともう! 僕がひとりぼっち恐怖症みたいな扱いやめてくれます!?」
勇者「そらーねー塔に幽閉されたりお城制圧されたりで二度ほど心折られてますけどもー昔の話なんですからいい加減立ち直ってますってば!」
勇者「ていうかもうやめてくださいよホント! 立ち直ってるけどそういう優しさ! 涙腺緩むから!」
勇者「もう! 皆いちいちそういう優しさ! 僕ね! 魔王戦役以来おかげさまですごい涙腺緩いの!」
勇者「……はい? ……ポッチ島にはまだ死体があるからそれ見て泣いちゃわないか心配だからやっぱ付いてく?」
勇者「やめて! ホント! 皆わざとやってるでしょホント! ちょっとハンカチどこ!? もーーーーーー!!」
880
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:54:42 ID:OJW71tEg
――ズババっと
勇者「っというわけで。伝令さん、他、魔王含むもろもろ振り切ってまいりましたよ」
勇者「あの人達もとい魔物達、年々僕に過保護になってきている気さえする……!」
勇者「文句なしの世界最強なのに要介護みたいな扱いホントやめていただきたい!」
勇者「涙腺緩むから! 此処にくるまでにハンカチ一枚駄目にしちゃったから!」シルクノイイヤツナノニ!
881
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:55:16 ID:OJW71tEg
勇者「涙と!」
勇者「鼻水も出ましたね勇者様(裏声)」
勇者「そうです鼻水まで出ましたねー!」ブシャーテ!
勇者「とことんよい方たちですね勇者様(裏声)」
勇者「ホントにね! わざとやってるフシもありますけどね!」ブシャーテ!
勇者「くやしいでも?(裏声)」
勇者「涙出ちゃう! んもう!」ブシャーテデタ!
882
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:56:06 ID:OJW71tEg
勇者「……しかし、さて、さてさてさてのさて。ほんっっっっっとに小さな島です、そのくせ神殿超大きい」
勇者「神官さんがたはこちらに串刺しになっております、二十串ぐらいです」
勇者「人のこと見るなり貴方様ともあろうお方が系説教ほんとやめてほしい」
勇者「マジでやめてほしい」チョベリバ
883
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 17:59:13 ID:OJW71tEg
勇者「神殿の隅っこでがたがた震えている三途リバーに片足突っ込んだミドルから年端のいかないお子様方は」
勇者「眼の前の方をサクッとしてからサクッとします」
勇者「制圧に失敗したと思われる原因ですねはい」
勇者「まさかの! 子供!」
勇者「僕の愛剣もとい元愛剣持ってる子供!」
勇者「……既に死にかけなんですけどね!」
勇者「……既に死にかけ! この異常性!」
神官見習い「……!」
884
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:00:09 ID:OJW71tEg
勇者「いかな僕の愛剣、もとい元愛剣を持っているとはいえですよ僕急いで出てきたんで素手とはいえですよ」
勇者「七秒ぐらい粘られました」
勇者「びっくりしましたねー!」
勇者「最初はこうジャブ的なあれでさくっとやっちゃうつもりでやってみたら避けやんの!」
勇者「二十串ほど用意してみた神官さまがたそれで二十串になってんざますよ?」
885
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:01:23 ID:OJW71tEg
勇者「ちょっとずつ威力強めてまーべつに嬲り殺しにしたいわけじゃないんでちゃんと殺す気で一回一回やってんのにまだ死んでないの」
勇者「君なんなんです。軽く、んー、そうさな。魔王戦役の中盤ぐらいかな? ざっとそんなころの戦士ぐらい強い?」
勇者「僕が手ぇ抜いてよーが素手だろーが関係なしに強いですよね君……」
勇者「どーーーー見ても歴戦の戦人って感じじゃないし……」
勇者「とゆーかー」
勇者「どーーーー見ても僕の愛剣もとい元愛剣持ってるの除けばそこらへんの神官見習いの小僧ですけど」
勇者「君、一体何者なんで……」
886
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:02:53 ID:OJW71tEg
神官見習い「……っかならず、かならず倒す! よくも! よくも皆を!!」
勇者「ですよね! 答え知りませんよね!」ハートニ! シュトー!!
神官見習い「ぐぶっ」
勇者「サクッと」
勇者「いうには時間掛かりましたね勇者様(裏声)」
勇者「かかりましたね、格好つかない! んもー!」ズボォ
887
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:03:38 ID:OJW71tEg
勇者「……いやしかし、不思議な子供だった。あのダ女神の加護みたいな気配も無いし……」
勇者「才能だけで達する強さじゃないし。だのに、戦い方は棒きれ振り回す子供みたいだし」
勇者「不思――」ドスッ
勇者「議……?」
さてそれじゃ、と。神殿の隅っこでがたがた震えている『無辜の民とやら』を始末しようと勇者が踵を返したその時だ。
鈍い音。皮を断つ音。肉が裂ける音。内臓がひしゃげ腹から飛び出る、無骨そのもの鈍くも滑らかに光を帯びた剣の、切っ先。
背中側から腹にかけて、古の戦士の王が使ったという剣が刺さっていた。
888
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:04:51 ID:OJW71tEg
勇者「ごぼっ?」
切っ先を、見て。口から溢れる、一体いつぶりだろう口の中を満たす血の味に首を傾げて、勇者が振り返ると。
たった今しがた胸に風穴を開けられなんとその風穴が空いたままに闘志と憎悪を相貌に満たす少年の顔がある。
勇者「な……んで……」
不意に、落雷が直撃したとしても焦げ目がつくかどうか、それを、普通の人間の身体のように易々と。
死体になったはずのただのド素人がそれをなすこの異常性。
889
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:06:46 ID:OJW71tEg
神官見習い「勇者め、勇者め、何が何が勇者だ世界を滅ぼすならお前は――!」
勇者「……」
……たしかに、異常。だがこれぐらいの異常で死ぬなら、勇者は勇者になど、なっていない。
ごぼごぼと、血が溢れかえり血が滴り落ちるその口では、ごぼごぼと言っているようにしか聞こえないが。
指先の、スナップ。パチン。同時に、バチン。
静電気が走るような音と共に、雷が真横に走るという異常事態が次は少年の首を焼き切った。
890
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:07:36 ID:OJW71tEg
勇者「……」
勇者「マジで、なんなんですかね」ゴボゴボ
勇者「びっくりした」ゴボ
勇者「勇者やってた頃の僕みたいな真似しよる」フー
勇者「……一応この死体しっかり封印しとこ!」ナオッタ
891
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:08:53 ID:OJW71tEg
勇者「新しい勇者が、出てきたのか。それとも、僕の力が急激に衰えたのか?」
勇者「ひょっとして両方とか?」
勇者「クサッても女神は女神か、あの最後の祈りひょっとして防ぎきれて無かったのかも知れない」
勇者「新しい勇者を誕生させることに全生命力使った説?」
勇者「それに、僕もかなり若い頃から無茶してるしな……」
勇者「……無茶ばっかりしてるしなぁ」
892
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:11:45 ID:OJW71tEg
――そこから後日
魔王「……言い難いが……」
勇者「あ、やっぱりです?」
魔王「その小僧の件はよく解らぬ。そちらのほうは魔神様のほうにも打診しておくよ」
魔王「加護やら生命の論理においては餅になっても神は神だ。我らよりも詳しかろう」
勇者「せっかくムッキムキのボディーで復活させてあげたのに数年でまた黒餅に……」
勇者「あれには笑った。いやでもやっぱりかーやっぱり僕年々弱くなってます?」
893
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:12:29 ID:OJW71tEg
魔王「……目に見えてな」
勇者「やだもう太ったことに気づかないOLかなんかか僕は」
勇者「体重計の計りは増えてるけどまだMサイズ着れるしぃ」
勇者「みたいな」
魔王「い、いや、そんなお前、生活習慣に悩む女みたいな気軽な話では無いぞおい……」
魔王「たしかに魔神様も似たようなこと言ってサイズ小さめの服を着ようとするが……」
勇者「ダイエット失敗ってそういうものです」
魔王「ダイエットの話では無いからな?」
894
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:13:12 ID:OJW71tEg
勇者「わかってますって、たしかになんかおかしいなーとはうっすらね!」
勇者「炎さんのパンチ受けたときも思ったより火傷したなとか」
勇者「ここ最近なんかほんと皆して僕のこと構うよなーとかー」
勇者「……ん?」
魔王「なんだ?」
勇者「ねぇねぇ」
魔王「なんだというのに」
895
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:14:28 ID:OJW71tEg
勇者「あの……なーんで僕のことまだ構ったりします? この分だとわりと近い内に貴方より弱くなりそうなんですけれど」
勇者「今でも、というか、今こそじゃないです? い、今もしかしたら僕長時間戦えなくなってるかもしれないんですよ?」
勇者「げ、下剋上ありありでしょ?」
魔王「ああ。なんだ。そんなことか」
魔王「……」
魔王「うん」
勇者「いや」
勇者「言いなさいよ」ウンジャナクテ
896
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:15:40 ID:OJW71tEg
魔王「最近な」
勇者「うん?」
魔王「甘くなったなと痛感することがある。目的のためならば部下の命も使いようとはいかなくなってきた」
勇者「何言い出すかと思ったらアンタほんと何言い出してんですかアンタ元からでしょ」
魔王「いや」
勇者「いやじゃないですよ、ぶっちゃけダ女神様相手にタンカ切ったときから突っ込みたかったんですよ」
魔王「結構昔から突っ込みたかったのだな?」
勇者「何か極悪非道みたいなノリしてるくせに仲間とか部下超大事にする系魔王超受けるwww」
勇者「みたいな」
魔王「結構昔から煽りたかったのだな?」ツッコミジャネェダロ
897
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:17:12 ID:OJW71tEg
勇者「勉強しましたね」キビワカッテキテル!
魔王「だろ」ブチコロスゾ
魔王「情が湧いたからだ」コタエアワセダ
勇者「ふぐうっ!」
898
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:19:50 ID:OJW71tEg
魔王「うわっきったな!!? 勇者っ勇者おま……おまえちょっと凄いな今目と鼻から噴射したぞ!?」
勇者「も゛ーーーー!!」
魔王「こっちの台詞だあーもうせっっっっっかくようやっっっく作り直したマントが……!!」
魔王「どうするかこれおい頼むから脱水症状で死……死ぬかもしれんなこれは!?」スゴイリョウデテル!!!
魔王「土! 水! いずこかこちらへ来いただちにだ!!」
勇者「あ゛ーーーー!!」トマンネェ!
899
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:32:41 ID:OJW71tEg
土の四天王「はいハイなんデございましョ……って、わーーー!? 勇者=サマ!?」エライコトニッ
水の四天王「あらあらあらあら、緊急事態でございますわね」ナッチャッテマスワネ
炎の四天王「呼ばれてないけどなんか面白そうな気配がしたので来てみたら」
風の四天王「くそワロスwwww」クソワロスwww
魔王「呼んでない奴等まできた……」
900
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:33:17 ID:OJW71tEg
魔王「……」
魔王「待て、次から次へとすっ飛んでくるぞ?」
魔王「……」
魔王「狭くなってきたぞ!」
魔王「……」
魔王「騒がしいな!!」
901
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:34:08 ID:OJW71tEg
魔王「……まったく」オイダシタ
魔王「……我が居城もまったくもって騒がしくなったものだよ」
魔王「……いや、今に始まった話でもないが、こと最近は特に」
魔王「勇者のせいで」
魔王「何かと影響を与えてくる男だよな此奴は」
魔王「思えば、初めて会った頃から妙に騒がしい奴ではあったが、いやまさかこうなるとはなぁ」
魔王「……ん? ……そうか」
魔王「あれから、何十年か経つのだな」
902
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:42:28 ID:OJW71tEg
魔王「たかだか数十年で結構変わるものだ、これからさらに数十年でどうなるやら、あー防音対策というのはしたほうが良いのか……?」
魔王「面白くなってきたな」
魔王「まだまだ、敵にも事欠かんようだ。味方の騒がしさは……。……ちょっと控えてもいいぐらいだとは思うが」
魔王「フフ」
魔王「ん?」
魔王「ああ、そうだった」シメハ
魔王「ひゃっほう」コウダロ?
903
:
◆kzeVgCa5/M
:2018/12/31(月) 18:43:16 ID:OJW71tEg
以上! 唐突に始まったスレとおなじくして唐突な終わりを迎えるに至りました。
こんな終わり方じゃなくてもうちょっといい終わり方出来れば良かったんですが
相変わらず物考えずに物書いてるスタイル+実は締め書くのが苦手でこの様になっております……! 最後の最後まですみません!
一回一回の投稿にやたらと間が合いて一回なんぞ一年空いてもまだお待ちくだすった皆々様、
稚拙なものにお付き合い下すった皆々様三年近くのご贔屓まことにまことにありがとうございました!
それでは、ただでさえ長々となるのをこれ以上長々と挨拶というのも何ですので此れにて!
一年は終わりますが風邪にインフルまだまだありますから皆様いろいろお気をつけて! ひゃっほう!
904
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 20:48:39 ID:O9MIyzS2
乾布摩擦で耐えたぞ、ひゃっほう
嘘です、しっかり厚着しました。
お疲れ様、ありがとうございました。
齢を重ねて丸くなる勇者より最後まで変わらずに貫こうとする勇者様が、魔王達をデレさせた勇者様が好きでした
ありがとうございました。よいお年を。
905
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 22:37:17 ID:vRTF30fs
ま━━━━つりだまつりだまつりだ、最終回まーつーり━━━━!!
エタらず完走おめでとうございます、完走してくれてありがとう!
しかもネバーエンディングストーリーときたもんだ!!
そして締めが魔王様とか最高っすよ魔王様バンザイ!
もしも終わらないお話の一部分とかがいつか有るなら何時でも書いてくださいな。
魔王様の盾にでも勇者サマの串刺し具材にでもなりにきますぜ!
では、くる年とその20年先までもが
>>1
様にとって良い年になりますように!
906
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 00:38:15 ID:TPwhokKE
穏やかな終わり方で良かったな
乙やっほう!
907
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 01:16:01 ID:njnbh2ac
完走おつでっす。保守ひゃっほうしたかいがあったぜ!
908
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 05:53:32 ID:4.BJqZ.o
ついに終わったか 長かった
面白かったです勇者くんんしあわせになれてよかったね
お疲れさまでした
909
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/02(水) 19:18:03 ID:n6pwQoIw
超久々に来てみたら完結してた
910
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 11:20:52 ID:nS5A4t2I
最後に魔王様のひゃっほう頂きましたー!
ほんと魔物サイドに愛されまくっとるなあ、弱って老衰するより脱水で逝きそうだぞw
苦楽を共にした裏声ちゃんの出番もたっぷりでよかった
足掛け三年とは感慨深いな、いろいろと……
完結おめ乙ひゃっほう!!
911
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/06(日) 03:12:10 ID:vpLtHYls
すっごい好きだった!!!
乙!!!
912
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/06(日) 21:11:27 ID:PkqiCIPY
おつ!
完結までついてきてよかった!
913
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/28(月) 18:53:26 ID:/3KmrAzM
完結乙乙、勇者は幸せな余生を送るよろし
ちなみにこのスレは完結スレにはあげないんかな?
914
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/07/23(木) 00:03:06 ID:C6k/g.nw
面白かった
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