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提督「ヤンデレっていいな〜」艦娘「!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/02/15(日) 01:37:38 ID:E0nw.ECw
ヤンデレな艦これSSがみたいです
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 18:22:01 ID:9OzhblTE
まだかな?
なんか遅い気がする
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 23:42:38 ID:f1Jca30Q
……
大淀「それでは失礼します。今日もお疲れ様でした」
バタン
大淀「この現象、考えたくないけど……」
スタスタ
??「……」
ガチャバタン
提督「ん?こんな時間にどうした浜風?」
浜風「提督に用事がありまして」
提督「用事か。しかし今日ももう遅いし明日じゃ―――」
浜風「だめ、ですか?」
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 23:56:42 ID:f1Jca30Q
提督「……分かった」
浜風「ありがとうございます、提督」クス
提督「……」
浜風「それで、用事と言うのは―――」ボソボソ
提督「……分かった」
浜風「それじゃ、行きましょうか。善は急げ、です」クスクス
ガチャバタン
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 11:45:52 ID:0FQzxeMw
……
個室
提督「! 執務室じゃない……?」
提督「なぜだ……うーん、だめだ。浜風と話をしてからの記憶が抜けてる」
提督「そういえば前にもこんなことがあったような?」ウーム
キョロキョロ
提督「ここは艦娘の部屋辺りかな。……見た目には誰の部屋だか分からないが」
提督「なにはともあれ、ここを出ないと」
スッ ググググ
提督「え、ドアノブが動かない……か、鍵は」
ググググ
提督「だめだ……ビクともしない」
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 12:23:16 ID:0FQzxeMw
提督「部屋の持ち主が戻るまで待つしかないのか……」ハァ
提督「……しかしこの部屋、机とベッドしかないみたいだな」
提督「他の娘の部屋だともっと年頃の女の子っぽい感じなのになぁ」
提督「悩みでもあるんだろうか……戻ってきたら聞いてみよう」
??「提督」
提督「うはあ!」ビクン
浜風「どうしました?」
提督「は、は、は、はま……はま、かぜ……びっくりした」ハァ
浜風「驚かせてしまったようで、すみません」クス
提督「……それで、浜風はどうしてここに?」
浜風「どうしてもこうしても、ここは私の部屋ですよ?」
提督「あ、そうだったんだ……」
浜風「それで、提督。私の悩み事、聞きたいですか?」
提督「……いつから聞いていたんだ」
浜風「……さぁ?」クスクス
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 12:32:44 ID:0FQzxeMw
提督「……」
浜風「そんなことより、私の悩みですが」
提督「そうだった。できる限りのことは行うつもりだから、遠慮なく言ってほしい」
浜風「実は私、日記を書いているんです。それを読んでいただければ、何に悩んでいるのか分かるはずです」
提督「口頭じゃダメなのか?」
浜風「はい、可能な限りすべてを見てほしいので」
提督「……分かった」
浜風「では、こちらが私の日記です。この日記の事、他言しないでくださいね」クス
提督「あぁ、分かってる」
ペラ
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:36:31 ID:2IsI9Dvc
---
07/01
今日から○○鎮守府へ着任する
規模はそれほど大きくないけど、雰囲気は悪くないみたい
---
提督「……驚いた。着任した日から書いているのか」
浜風「はい」
提督「……」
浜風「……」
提督「……」
ペラ
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:38:17 ID:2IsI9Dvc
---
07/02
今日は秘書艦の大淀と一緒に鎮守府内を見て回った
聞いた限りだと陽炎姉さん達や妹達は居ないみたい
ちょっと残念
---
07/10
今日、工廠へ向かう途中で迷ってしまい、通りがかった金剛に案内してもらった
その後、少しの間昔の事や今の生活の事などを話していたが、途中で榛名に呼ばれて行ってしまった
去り際に金剛は何かあったら提督に頼ると良いと言っていた
姉妹艦の事、提督に話してみようかな
---
07/14
昼食の時に提督が近くに来たので姉妹艦について話をした
提督は真面目な顔で聞いていたようだが、明確な返事は頂けなかった
ちゃんと伝わったのだろうか心配だ
---
提督「……」ペラ
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:53:02 ID:2IsI9Dvc
---
07/20
今日、谷風に会うことができた
最も演習の相手としてだったけど
久しぶりに会う妹は相変わらず騒がしかったけど、元気そうでよかったと本当に思う
---
提督「……そういやそんなこともあったっけ」
浜風「はい。後で聞きましたが、提督の尽力で演習が実現したらしいですね」
浜風「あの時は谷風に、妹に会わせていただきありがとうございます」
提督「そこまで感謝されることじゃないと思うんだけど……ははは……」
ペラ
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/23(日) 05:08:37 ID:7Ci3NwxU
読んでるよ
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/24(月) 11:47:45 ID:.B5DxtvQ
続きまってまーす\(^o^)
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/24(月) 21:14:32 ID:HtLQ1QJ.
はよはよ
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:22:26 ID:8EaIDpA.
---
07/21
秘書艦に窘められてしまった
原因は昨日の事で浮かれすぎてしまったからなのだけど、
平静を保っていたつもりはずなのに隠しきれていなかったようだ
提督にも笑われてしまったし、しばらくは立ち直れないかもしれない
---
提督「……なんて言ったんだっけ」
浜風「たしか、『姉妹に会えて喜ぶなんて浜風もやっぱり女の子なんだな』だったと思います」
提督「セクハラだった……」ガクッ
浜風「大丈夫です、本当の事ですので。それに笑っていただいて少し安心しました」
提督「……ここには立ち直れないかもって書いてあるけど?」
浜風「それですか。それはいわゆる枕に頭を埋めて足をバタバタさせると言う奴です」
提督「……?」
浜風「分からなければ大丈夫です」
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:24:36 ID:8EaIDpA.
---
07/22
寝坊してい急いで準備していたら部屋の外から提督の声が聞こえた
どうやら昨日のやり取りでまた顔に出てしまったようで、様子を見に来たようだった
大丈夫だと伝えたら安堵したようだったが、まさか提督が来るとは思ってもなかった
私は提督から信頼されているのだろうか
嬉しいような、でもそれでいて少し不安なような、そんな気分。
---
提督「なるほど。あの時のはただ単に寝坊だったんだね」
浜風「あの時はお手数をおかけしてすみませんでした」
提督「いえいえ。マネジメントも業務の一つだしね。心配するのは当然の事だよ」
浜風「……もし、他の娘が同じような時でも、ですか?」
提督「? もちろん。仕事だからね」
浜風「……そうですか」
提督「浜風?」
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:26:37 ID:8EaIDpA.
浜風「ところで提督、私の悩みは分かりましたか?」
提督「……いや、今のところさっぱり」
浜風「早く見つけていただかないと。あまり時間ありませんよ?」
提督「そんなこと言っても……」
ペラッペラッペラッ
提督(ほとんど日常の出来事だけなんだよね……誰かと話したとか谷風から手紙が来たとか)
ペラリペラリ
ペラ
提督(! ここだけページがない……それに引きちぎられた跡……?)
提督「浜風……このページ」
浜風「……」
提督(やっぱり。この日に何かあったに違いない。そして浜風はそれで悩んでいる)
提督(とするとその前の数日の内容を見れば原因が分かるはず)
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:27:45 ID:8EaIDpA.
---
08/05
谷風の所の鎮守府とまた演習があるらしい
提督の話を聞く限りだと、また谷風が来るのだろうか
以前は驚きと喜びであまり話ができなかったから、今回は手紙に書けなかった事も含めて色々と話せればと思う
---
08/06
演習の日が楽しみであまり眠れなかった
眠そうな雰囲気が漏れていたようで、提督に心配されてしまった
申し訳なさと眠さと、嬉しさともやもやが混ざった変な気分だった
---
08/07
いよいよ明日だ
姉妹として谷風に笑われるような戦いをしないようにしなければ
その前に興奮して眠れなかった、なんて事にならなければ良いのだけど
---
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:32:47 ID:8EaIDpA.
提督(そして破られたページか……)
提督(だとしたら原因は……)
提督「浜風……原因なんだけど」
浜風「分かっていただけましたか?」
提督「やっぱり……その、谷風……なんだよな」
浜風「……」
提督「相手の提督からは聞いているよ。谷風が演習の前日に轟沈した事」
提督「なるべく浜風の耳には入れないようにしていたんだが……どうやら知られていたようだね」
浜風「……」クス」
スタ
提督「だからあの後……なのに俺は……すまなかった」
スタ
提督「浜風」
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:33:29 ID:8EaIDpA.
浜風「ハズレです。あなた」
409
:
>>408ミスた
:2015/08/30(日) 11:42:11 ID:8EaIDpA.
浜風「ハズレです。あなた」ボソ
浜風の、耳元での囁きは妙に甘ったるくて、身体から力が抜けそうだった
文字通りの意味で
410
:
>>408ミスた
:2015/08/31(月) 00:59:17 ID:I5jse.Rs
提督「へ……?」フラ
浜風「……」トン
膝から崩れ落ちようとした瞬間、俺は浜風に突き飛ばされた
正確には軽く押されただけなのだが
それなのにその軽い衝撃に対して、俺はまったく踏ん張ることができなかった
グラリ ボフッ
提督「浜風……?」
浜風「大丈夫です。後ろは私のベッドですし、ちゃんと加減していますから」
提督「そういう事じゃなくて……身体が動かないんだけど」
浜風「……提督、日記ですが、残り数ページ程残っています。最後まで読んでください」
提督「浜風、話を聞い―――」
浜風「流石に身体が動かせないのでしたら日記は読めませんよね?ですので」
スタスタ ポス クイ トス
411
:
>>408ミスた
:2015/08/31(月) 02:37:52 ID:I5jse.Rs
浜風「これでどうですか?」クス
提督(ひ……ひ、膝枕……!?)
浜風「角度もあるのでそのままより見やすいと思います」
提督「……」
浜風「まるで子供に絵本を読み聞かせるお母さんですね」クスクス
浜風「さて、続きをどうぞ。私はページは捲りますが読み聞かせはしませんので、提督自身で読んでください」
ペラ
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 02:48:24 ID:I5jse.Rs
---
08/09
昨日のあれは夢なんかじゃなかった
それでも認めたくない一心で何度も頬をつねったがただ痛いだけで、その痛さはかえって夢の可能性を遠ざけるだけだった
今日はずっと寝ていよう
寝ている時だけは谷風の事を考える必要は無いのだから
---
08/10
ずっと寝ていたせいで深夜に目が覚めてしまった
流石に空腹で辛かったので部屋を出たら部屋の前に毛布に包まって寝ている提督が居た
提督のそばには提督が持ってきただろう食事があったので、それを食べることにした
既に冷えて味気なかったが、今まで食べたどのご飯より美味しかった
08/10 -2
食事の後いつの間にか寝てしまったようで、ドアを叩く音で目が覚めた
開けると提督が居て、昨晩、提督が持ってきた食事について聞かれた
私が答えると提督は安堵した様子だった
会話が終わり提督が職務に戻ろうとするとき、私は思わず提督の袖をつかんでしまった
提督は驚いている様子だったが、一番驚いているのは私だった
何であんなことをしたのだろうか分からない
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 03:16:00 ID:I5jse.Rs
08/10 -3
今朝のことについて考えてみる
去り際の提督の袖を掴んだこと、確かにあの時は何であんなことをしたのか分からなかった
でも、今日一日過ごしてぼんやりと見えてきた事があった
それは提督が私の前に居ないと不安に感じてしまうと言う事だ
何故なのだろうか
---
08/13
最近、提督を探すことが日課になってしまっている
提督はよく他の娘達と居る。秘書艦の大淀とは特にだ
指揮官なのだから当たり前なのだが、他の娘達と居ることで私に構ってくれない事に腹が立つ
これは嫉妬なのだろうか
胸がもやもやする
---
08/15
もやもやの正体が分かった
最初私は、提督と谷風を重ねて見ていたのだと思っていた
でもそれは間違いだった
今、私は提督に恋をしている
だから提督が目の前に居ないと不安だし、他の娘達が提督と話しているとイライラする
どうすれば提督は私を見てくれるのだろうか
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 03:34:03 ID:I5jse.Rs
提督「……」ワナワナ
浜風「これでこのノートは最後ですね。提督、私の悩みは分かりましたか?」
提督「……分かった……どうやったら俺と付き合える、だ」
浜風「正解です。正確には少し違いますが」
提督「……?」
浜風「それはさておき、二冊目はここにあるのですがどうされますか?」
提督「?」
浜風「恐らく提督は中身については気になっていると思います」
浜風「ですが、これを読むことによってこの体勢がもう少しだけ続く事になります」
浜風「私はどちらでも構わないのですが、折角ですので提督に決めてもらいます」
浜風「読みますか?読みませんか?」
提督「……」
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/04(金) 02:38:29 ID:GGMe70nY
読む
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/10(木) 17:04:59 ID:xwvhuba6
待ってる。
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 00:51:44 ID:hs3MprKc
>>415
何かすみません
ありがとうございます
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 00:53:22 ID:hs3MprKc
提督「……読む」
浜風「そうですか」クス
提督「だけどちょっとその前に聞かせてくれ。二冊目には何が書いてあるんだ?」
浜風「そうですね……あえて言うのであれば、手段でしょうか」
提督「手段……とするとその後は結果か」
浜風「はい、それについては日記よりも分かりやすい形でお見せできればと思います」
提督「? 結果を見せたらそれで終わるんだな?」
浜風「そのつもりでいます」
提督「……分かった。早く見よう」
結果まで見ればおそらくは解放されるはず
全てが終わったら、戻って仕事を進めないとな
そして後は、艦娘達のケアに付いてもう少し考えないといけないかな
浜風「そうですね。ですが、その前に」
スッ
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:05:50 ID:hs3MprKc
浜風「ちょっと体勢を変えますね」ヨット
提督「浜風?」
浜風「やはりこの体勢は辛いですね。先ほどは体勢は変えないと言ったのにすみません」
提督「いや、良いんだ。楽な姿勢でやってくれた方がこっちも気が楽だしな、うん」
最も、こんな事になった原因は紛れもなく浜風なのだが
浜風「これでどうでしょう?」
提督「添い寝……」
浜風「枕については、今は普段私が使っているものしか無くて。すみません」
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:06:50 ID:hs3MprKc
そういえば浜風が退いたはずなのにいつの間にか頭が包み込まれていた
浜風の枕は、当たり前だが浜風が使っている訳で当然浜風の匂いがする
その匂いはいい匂いと言うにはとても官能的で、それでいてどことなく安心感を与えてくれる
浜風「では改めて、こちらが二冊目になります。どうぞ」
この声もそうだ
先ほどまでの体勢ではそうでもなかったのに
それなのにこの体勢になって改めて聞くと、何故か興奮する
浜風の声は駆逐艦ならではの幼さは残っていて、しかしどことなく落ち着いている
普通ならただ単に声が聞こえるだけだがそうじゃなくて、耳の中に入ってくるのがはっきりと分かる
心地よい、ずっと聞いていたい嗅いでいたい
浜風「提督」
提督「! あ、あぁ」
何故だ、俺は一体何を考えているんだ
相手は駆逐艦、それに俺には大淀と言う指輪まで渡した相手が居るのに
落ち着け俺、大丈夫、もうすぐ解放される
大丈夫だ
提督「……よし」
浜風「……」
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:15:07 ID:hs3MprKc
---
8/16
今日は一日提督のことを調べた
結果として提督は多忙だった
通常の執務に出撃組と遠征組の出迎え、見回り、そして艦娘のケア等といつも誰かかしらと相手をしている
それは休憩時間も例外ではない
他の娘と相手をしていると言うことはその分私を見てくれる時間が無いと言う事になる
もう少し観察を続けよう
---
8/17
観察して分かったことがある
一日の内、通常の執務以外にもほとんどの時間を秘書艦と過ごしている
聞けば提督と秘書艦は結婚した仲らしい
秘書艦に対して羨ましさと悔しさを感じざるを得なかった
---
8/18
結論から言えば、やはり提督と長く過ごすには私が秘書艦になるのが一番手っ取り早いのかもしれない
とりあえず明日からは頻繁に執務室を訪れてみて、提督の気持ちを私に向けられる様に努力する
提督に会いたい
---
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:20:44 ID:hs3MprKc
提督「浜風……お前そんなことを考えていたのか」
浜風「はい」
提督「既に知っているようだが、俺には大淀が居る。形だけだがケッコンしているし、彼女を裏切る事はできない」
浜風「そうかもしれないですね」
提督「なら―――」
浜風「提督、先ほども申しましたが、最後までから日記を読んでから判断してください」
提督「……」
浜風「では続きですね」
ペラ
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:23:06 ID:hs3MprKc
---
8/23
提督からあまり仕事の邪魔をしないように怒られた
言い始めたのは秘書艦なのだが、それに提督が同調した形だ
提督に言われたからここは引き下がったが、このまま引き下がる訳はない
しかし、ここ数日の様子から見るとこのままじゃ何も変わらなさそうだ
少し早いが別の方法を考えた方が良いのかもしれない
---
8/25
催眠術と言うものがあると知った
要するに提督が振り向かないのであればこれで振り向かせれば良いと言う事だ
提督に対して罪悪感はある、がここで立ち止まるわけにはいかない
何としても提督を手に入れる
---
提督「!?」
浜風「……どうされましたか?」
提督「いや、ここの催眠術って一体……」
浜風「……続けますね」
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:41:34 ID:hs3MprKc
---
9/2
一週間かけて必要な催眠術について学ぶことができた
ついでにこの期間の中で提督の寝室の鍵も手に入れる事ができた
いよいよ今晩、提督に催眠術をかける
---
9/3
昨晩は提督に暗示の催眠をかけた
ある合言葉を言うと通常の状態からでも催眠状態に移ると言うものだ
寝ている時は上手く行ったと思ったのだが、昼にかかったか試したところどうも失敗の様だ
今晩また暗示をかけるつもりだ
もし、合言葉忘れた時の為にここに記載する
合言葉:ダメですか
---
提督「……これは本当なのか」
浜風「本当です、提督」
提督「信じられない。まさか自分が催眠状態だなんて……まさか今のこの状態も」
浜風「ふふ……どうでしょうか」
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:55:36 ID:hs3MprKc
---
9/4
昨晩の術で無事に提督に暗示をかける事ができた様だ
また、あのままだと暗示がかかっているか分かりにくいことに気付いたため、ついでに別の術もかけてみた
不安だったが、それについても無事にかかっているようだ
今の提督ならば合言葉を言うだけで催眠状態になり、そして私の言うことを聞いてくれるはずだ
ただし、今の段階では暗示がかかっている時の記憶が無いのは欠点だろうか
今晩からはもう少し強い術に挑戦しよう
---
浜風「提督」
提督「……なんだ」
浜風「最近、突然記憶が無くなった時はありませんでしたか」
提督「……」
記憶から探ってみる
……あった
一回目はいつの間にか裏庭に居て、二回目はこの部屋に居た
そしてその近くには
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:03:20 ID:hs3MprKc
提督「……浜風」
浜風「どうされました、提督?」
提督「記憶が戻った時、いつも近くに浜風が居た」
浜風「……」
提督「もしそれが催眠術の性ならば、俺はそれを許すことはできない」
浜風「そうですか」
提督「浜風、お前のその愛情は歪んでいる。おかしい」
浜風「そうですか」
提督「大体、俺を……その、好きならば他に方法があっただろう。もっと合法的な方法が」
浜風「……提督は本気でそう仰るのですか」
提督「あ、あぁ……」
浜風「考えてみてください。私はここに入ってまだ数か月です。秘書艦が入ってどれくらいかは知りませんが、少なくとも私よりもずっと長いはずです」
浜風「その分、提督との距離も近いし結婚も行っています」
浜風「そんな相手に正当な手段で勝てると思いますか?」
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:15:19 ID:hs3MprKc
浜風「私と秘書艦、もし同じだけ愛情を重ねたとしても提督と居た期間の分秘書艦の方が有利です」
浜風「それに、私の方が秘書艦より多く愛情を重ねようと努力したって提督は、私にその機会すら与えていただけなかった」
浜風「私はそんな可能性のない方法に時間を費やすことはできません」
浜風「なので、この手段に賭けざるをえなかったのです」
提督「……」
浜風「私は、提督のすべてが欲しい」
浜風「その声も視線も仕草も他の娘に向けているも体も、提督に関することはすべて欲しい」
提督「……狂っている」
浜風「そうかもしれません。もしここに着任したばかりの私が、今の私を見たら軽蔑するでしょう」
浜風「ですが、もう私にも止めることができません」
浜風「今、提督を手に入れられなければ恐らく未来永劫提督のそばに居ることはできないでしょう」
浜風「そうなれば私はまた孤独になってしまう。それだけは絶対に避けなければなりません」
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:26:37 ID:hs3MprKc
提督「……」
狂っている。間違いなく彼女はおかしい
おかしいのに
なのに浜風の声が耳に入るたびに彼女のことを愛おしく思う気持ちが強くなっていってしまう
これも催眠術の性なのか
大声で説得すればこの訳の分からない気持ちだってきっと収まる
根拠はない、がこのまま俺の頭をぐちゃぐちゃにされる訳にはいかない
提督「はまかぜ」
大声で叫んだ、つもりだった
だがその声は誰が聞いても十人中九人は普通の声と言う程に小さかった
浜風「……短いですが次が最後のページです」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:40:31 ID:hs3MprKc
---
9/5
秘書艦がこの事態に気づいたようだ
私だとはっきり分かるまで時間は掛かるだろうが、悠長に催眠をかけ続けるわけにはいかない
提督は先ほど私の部屋に連れてきた
今晩中に全てを決めるつもりだ
---
浜風「……以上が二冊目です」
提督「……」
浜風「提督、何かこれについてありますか?」
提督「……」
浜風「無言ですか」
黙りたくて黙っている訳じゃない
気を緩めると気持ちが持っていかれそうなだけだ
ただ、抵抗の意志は示さなくてはならない
提督「……」キッ
浜風「提督、そんなに私を見つめてどうされましたか?」
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:04:20 ID:hs3MprKc
提督「……」フイッ
俺としては睨んだつもりだった
だけど浜風にとってはそれもただ見つめているだけにしか捉えられていないらしい
そう思われることすら不満なので、すぐに目線を逸らしたがこうなると何がどうすれば良いのかが分からなくなる
浜風「さて提督、今までのはすべて冗談です」ボソ
提督「!?」
嘘だって?そんなはずはない
現にいまこうして拘束されている
それにあの歪んだ愛情を嘘で言えるとは思えない
浜風「嘘だと、思われるかも、しれませんが、私の部屋に、連れてきたのも、提督に、休息を与えるためです」
でも、浜風の声は今までよりも優しくて、そしてゆっくりとしたテンポで
浜風「ですので、目を閉じて、深呼吸をしてください」
自分の意志とは関係なく、従ってしまう
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:29:09 ID:hs3MprKc
浜風「深く、深呼吸。自分のペースで、ゆっくりと」
提督(……深呼吸)
浜風「息を吸うと、脳がほわほわする」
提督(……)スゥ
浜風「息を吐くと、体から力が抜ける」
提督(……)ハァ
浜風「深く、考えない。リラックス」
提督(……)ボー
浜風「今、提督の前には、深い洞窟があります」
浜風「洞窟は奥は暗くてよく見えません」
浜風「ですが、その奥には、提督の大事な人が、居るような気がします」
浜風「今からこの洞窟を進んでみましょう。暗闇に向かって、一歩ずつ、歩くイメージ」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:39:08 ID:hs3MprKc
浜風「暗い洞窟の中に一人。でもどんどん進む」
浜風「静かな空間に足音が響く。海沿いなのか、気持ちの良い浜風を肌に感じる。気持ちいい」
提督(気持ちいい……)
……
浜風「進むたびに、愛する人に会えると言う幸福感が大きくなる」
浜風「そしてそれに合わせて歩みも速くなる」
浜風「肌に受ける浜風も強くなる」
提督(……愛する人)
……
浜風「お疲れ様です。洞窟の最後までたどり着きました」
浜風「後一歩進めば愛する人のところまでもうすぐです」
浜風「待ちきれませんよね?だって、愛する人が待っているのですから」
浜風「ですから、走りましょう」
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:45:57 ID:hs3MprKc
浜風「池や沼などの、淀んだ水、の様ではなく風の様に、誰にも縛られずに走る」
提督(走る)
浜風「速く走れば、それだけ提督の愛する人に会えるのだから」
提督(会える)
浜風「だから、速く、もっと速く。もっと、もっと」
提督(会いたい。彼女に会いたい)
……
浜風「さて、着きました」
浜風「あなたの目の前には、あなたがこの世で一番大事で、愛する人が居ます」
提督(……)
浜風「良かったら、その人のことを教えてくれませんか?」
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:16:28 ID:hs3MprKc
提督「……その人は普段は大人しいのに意外と押しが強くて」
提督「料理も上手で」
提督「そして俺のことをずっと考えてくれている娘だ」
浜風「そうですか。では、もしよろしければその娘の名前を聞いても良いですか?」
提督「…………浜風だ」
浜風「そうですか」
提督「……」
浜風「では、後ろを向いてみてください。そこにはもう一人女性が居ます」
提督「……」
浜風「その人はあなたが昔好きな人でした。ですが今のあなたにはもう既に大事な人が居ます」
提督「……」
浜風「その人は、あなたと、あなたの大事な人との間に割って入ろうとしています」
提督「……!」
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:20:23 ID:hs3MprKc
浜風「それはあなたにとってとてつもなく苦痛で、嫌な事です」
浜風「あなたは、愛する人との生活を守りたい。そうですよね?」
提督「……あぁ」
浜風「ならば、それを壊す人はどうしたら良いと思いますか?」
提督「……近づけなければ良い」
浜風「……そうですか。分かりました」
浜風「それでは、その愛する人と一緒に元の道を戻りましょう」
提督「……元の」
浜風「決して手を放してはいけません。ゆっくりと、確実に」
浜風「急がない。急がない」
浜風「出口が近づくたびに、提督の感覚は戻っていく」
浜風「身体が活力で戻ってくる。満ちてくる」
浜風「入口を抜けたら、あなたは今まで起こったことを忘れている」
浜風「でもあなたが連れてきた、大事な人の事だけははっきり覚えている」
提督「……浜風」
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:24:20 ID:hs3MprKc
浜風「はい、ゴール。起きてください」
提督「……」パチ
浜風「提督、おはようございます」
提督「浜風……俺はなんでここに……それに何で浜風は添い寝を?」
浜風「疲れたからと言ってここで寝てしまったのは提督ですよ?」クス
提督「……あぁ、そうだった。ごめん、浜風」
浜風「ふふ……提督、私の事好きですか?」
提督「?何を言っているんだ浜風。……愛しているに決まっているだろ」
浜風「私もですよ、あなた」チュ
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:30:48 ID:hs3MprKc
翌日
大淀「どういう事ですか!秘書艦から解任するなんて」
提督「すまん。だが、浜風の方が適任だと感じたんだ」
大淀「そんな……」
提督「今までよくやってくれた。ありがとう」
大淀「……もう良いです!」
ガチャバタン
提督「行ったな」
浜風「そうですね」
提督「これで、浜風とずっと居られるな」
浜風「でも、良かったのですか?あの人はこれからこの鎮守府にとって悪影響を及ぼすかもしれませんよ?」
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:31:20 ID:hs3MprKc
提督「良いんだ。大淀も戦力なんだ。解体するわけにはいかない。それに」
浜風「それに?」
提督「……何故だか、大淀の事を考えるともやもやとするんだ」
浜風「! ……そうですか」
提督「ま、そんなことより仕事を進めないとな。初めてだからって手加減しないからな」
浜風「それについては大丈夫です」
浜風(あの人を排除するように術をかけたのに……ぎりぎり耐えたようですね)
浜風(とりあえずはあの人の排除が第一、後はそれから考えれば良いですね)
浜風「提督いえ、あなた」
提督「ん?」
浜風「今夜もお疲れになるかもしれませんので。私の部屋で一緒に添い寝しましょう。ダメ、ですか?」
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:33:00 ID:hs3MprKc
浜風ルート 終わり
色々くどかったですよねこのルート
すみません
次は蒼龍を飛ばして大和の予定です
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:36:53 ID:hs3MprKc
ちなみに最後の催眠の部分ですが、
http://www29.atwiki.jp/hypnonanie/
ここに記載れていた作品より少しずつ引用しました
興味がある方は参考までにどうぞ
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 16:10:02 ID:Yzaw3jMo
乙
次も楽しみにしてる
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/18(金) 19:35:53 ID:EoHnGy5Y
続き待ってますよ〜。
443
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/20(日) 19:57:09 ID:wJnk7oBk
乙
浜風は病んでもやっぱり可愛い(断言)
次の大和にも期待
444
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/25(金) 16:50:47 ID:YkJ0i4fU
時雨を待ち続ける
445
:
以下名無しが深夜にお送りします
:2015/09/28(月) 23:20:46 ID:/FwXIUFk
頑張れ。待ってるよ。
446
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/10/16(金) 22:34:23 ID:wmUjo97I
まだかな〜
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/10/30(金) 22:27:11 ID:rKZzF5f2
保守
448
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/09(月) 09:52:43 ID:HThdQCiA
保守
449
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/15(日) 11:00:26 ID:.k2lwpvs
まだかな
450
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/25(水) 18:36:19 ID:oMfQBvVs
保守
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/11(金) 00:13:45 ID:uI4uGcas
保守
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/20(日) 01:07:49 ID:t1yCg2uY
保守
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/29(火) 02:18:35 ID:8zTb8Fvc
大和はよ
454
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/07(木) 19:53:57 ID:4vJAknaw
保守
455
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 22:54:21 ID:sAgtVFlo
頑張れ
456
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/30(土) 10:55:17 ID:UzLIecRI
まだかなー
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 09:45:39 ID:O0TSK6iY
時雨期待
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/13(土) 08:51:05 ID:/e1FmFGA
保守
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/15(月) 21:31:28 ID:T/3xbO2k
滅茶苦茶ええやん‼︎(^◇^;)
460
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/27(土) 21:17:24 ID:oquEeRcM
3p期待
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/05(土) 11:35:01 ID:1JFoY9.I
ほ
462
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/13(日) 18:43:32 ID:.fHPM.aY
保守。
戻らないなら代筆してくれる人いないかな
463
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/22(火) 22:00:41 ID:sEsp7i0A
保守
464
:
ハザマ
:2016/03/29(火) 02:04:31 ID:00Q6jM3Y
おっと?
465
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 15:16:27 ID:46EfJ9gI
はよ
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/24(日) 18:22:40 ID:we9.zcns
ホ
467
:
ヨッシー
:2016/04/26(火) 19:36:08 ID:8.85VfYI
>>80
私ならデキル
榛名ハダイジョウブdeath
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/07(土) 20:59:38 ID:VEepuOwI
はよ、はよ、うおおおおォォォォ!!!!
469
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/21(土) 15:00:31 ID:XV16X2Xc
まってるよ、永遠に
470
:
r
:2016/05/28(土) 19:14:53 ID:Shdt.Jgg
ROME
471
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/04(月) 11:12:14 ID:XmkxRS8o
保守
472
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/08/10(水) 04:00:47 ID:LPf5Tcyk
>>21
473
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/12(月) 03:01:52 ID:u0tyzT0Q
最初のから早1年悲しいなぁ
474
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/13(火) 05:53:20 ID:5IXIu5W2
浜風√から1年か…
戻ってきてくれ…
475
:
大和 >>169
:2016/09/25(日) 01:33:14 ID:MIxKQHyU
提督「好きなところ?んーそうだな」
提督「まず、料理がおいしいことかな。他にも料理の上手い娘はいるけど、特に大和のは口に合うよ」
提督「この前のランチはもちろん大和が作ってくれたんだよね?」
提督「……やっぱりそうなんだ。料理の細かいところまで気を配っていたから、これは大和が作ったんだってすぐわかったよ」
提督「後は、一緒に居て落ち着くところとかかな?」
提督「こういう仕事してると結構ストレスが溜まるんだ。そういう時に横を見ると大和がいて、」
提督「『どうされましたか?』って気にかけてくれるのがすごく心地よくて。」
提督「大和は、よく『大和ホテル』ってからかわれるけど、俺はそんな『大和ホテル』の近くにずっと居たいと思ってるよ」
提督「ねぇ大和、俺と―――」
―――――
―――
―
チュンチュン
大和「……夢?」
476
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:35:04 ID:MIxKQHyU
提督「おはよう、大和。今日もいい天気だね」
大和「提督、おはようございます、提督こそ随分とお早いですね」
提督「早起きは三文の徳っていうしね。それに、大和の朝食が待ち遠しくて、つい起きちゃった」
大和「フフッ。でしたらその『徳』が無くならないように急いでしたくしてきますね」ニコ
提督「うん。よろしくね」
トントングツグツ
大和(……朝食が待ち遠しい)
大和(提督は、いつも私が作るご飯を楽しみにしてるけど)
大和(やっぱり、『大和ホテル』だからなのでしょうか?それとも……)
大和(……)
大和(あの夢、正夢だったらいいな)
大和(……)ニヘラ
477
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:36:45 ID:MIxKQHyU
大和「提督、お待たせいたしました」
提督「お、待ってたよ。今日は……魚料理だね」
大和「はい。ご近所の方から頂いたのと、ここ最近お肉料理ばかり出していたので今日は魚にしてみました」
提督「なるほど。大和はそういうところに気を配ってくれるから嬉しいよ」
大和(! このセリフ、夢でも)
提督「じゃあ冷めないうちに。頂きます」ペコ
大和「あ、頂きます」ペコ
提督「ふー、ごちそうさまでした」ペコ
大和「お粗末様でした。提督、今日の朝食はどうでしたか?」
提督「うん。秋の魚というと、和風の味付けしかないと思ってたけど、今日みたいな洋風の味付けでも美味しいんだね」
提督「毎食出してくれるコンソメスープとの相性も良かったし、なかなか、というかかなり満足」
大和「フフフッ、それでしたらよかったです。」ニコ
提督「俺自身、洋食が合うのかわからないけど、何となく大和の料理は口に合うんだよね。それを踏まえなくても十分おいしいんだけど」
大和「……後片付けしてきますね」ニコ
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:46:34 ID:MIxKQHyU
カチャカチャ
大和(提督がまた昨日の夢に出たセリフを……)
大和(もしかしてあの夢は本当に……)
大和(だとすると、夢の中の提督が最後に言いかけた言葉って)
大和(ケッコン、とか)
大和(って何馬鹿なこと考えてるの!?)
大和(でも、それが本当だったら)
大和(……)
大和(///)ニヘラ
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:15:56 ID:MIxKQHyU
大和「提督、お待たせ致しました」
提督「お、お疲れさま。早速で申し訳ないんだけど、昨日終わらせるはずだった仕事が終わってなくて、手伝ってもらっていいかな?」
大和「あ、はい。お任せください」
………
大和(あ、そろそろ昼食の準備をしないと。でも……)チラッ
提督「……」カキカキ
大和(溜まっている提督の仕事がまだあるし、もうちょっと後でも……)
提督「うーむ……」
大和「! 提督、どうされましたか?」
提督「ん?いや、ちょっと一つだけ難しい案件があってね。ちょっと煮詰まらない状態かな」
大和「でしたら、ちょっと一休みされたらいかがでしょうか?ちょうど昼食の準備の時間ですし」
提督「そうしたいのはやまやまだけど、今回は遠慮しとくよ……とりあえず大和は昼の準備をしてきて大丈夫だよ。ありがとう」
大和「そうですか……お力になれずすみません。」
提督「ううん。その言葉だけですごく助かるよ」ニコ
大和「……」
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:27:01 ID:MIxKQHyU
とりあえず今回は以上になります。
諸事情により一年以上ほったらかしてしまい申し訳ありませんでした。
と言いつつ、あさってよりまた少しの間、続きを書くのが厳しくなってしまう状況です。
それまでできる範囲で進められればと思っています。
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:32:28 ID:mq4Hht6Y
乙
もう更新来ないと思ってたからとてもうれしい
482
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/28(水) 23:20:48 ID:GiL5GDCw
遅れたが乙
ぼちぼち復帰してくれる感じかな
483
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/29(木) 12:40:20 ID:CLQMgd/M
乙 おかえり
484
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/31(月) 01:27:59 ID:INMNG99Q
知らぬ間にいっちー来ていたのか…
おつ
485
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 00:42:38 ID:bexzyzUw
おおー、オカエリー
486
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/01(木) 22:28:45 ID:eiuW0sR6
婆さんや、続きはまだかの
487
:
通りすがりの提督
:2016/12/27(火) 04:38:45 ID:.6lRpPCo
もっとだもっと。もっとつくるんだ!
488
:
ななしのふへへへへ
:2017/01/07(土) 06:03:23 ID:ddcqjvuY
神様!
489
:
名無しの提督
:2017/01/19(木) 16:44:57 ID:uh83F7S.
マジか。お帰り!無理はせんでな
490
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/29(日) 20:14:39 ID:dNMhKN0c
待ってるでー
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