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提督「ヤンデレっていいな〜」艦娘「!」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 00:35:06 ID:.ck.bZ.M
……
-某所スタジオ-
那珂「提督、おっそーいよー!」
提督「ぜぇ、ぜぇ……島風みたいなこと言わないで……」
「提督さんですね?お待ちしてました」
提督「あぁどうも……今日はよろしくお願いします」ペコリ
「こちらこそお願いします。では時間が無いので早速」
提督「あ、はい。那珂、行ってらっしゃい」
「那珂さん入りまーす」
那珂「那珂ちゃんでーす!よろしくお願いしまーす!」ペコ
ヤイノヤイノ パシャパシャ
提督「……ふう」
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 01:25:28 ID:.ck.bZ.M
……
「お疲れ様でしたー」
那珂「お疲れさまでしたー!」
提督「お疲れ様、那珂」
那珂「あ、提督ー!待っててくれたのー?」
提督「そりゃ一応那珂のプロデューサーだからね。本業は提督なんだけど……」
那珂「えへへ、それじゃー早く帰ろうー!那珂ちゃんお腹空いたよ―!」タタタタ
提督「はいはい。体が資本なんだからあんまり食べすぎないでね」トコトコ
那珂「分かってるよー!」タタタタ
提督「……っ!」フラ
提督「……」
那珂「提督ー!早くー!」
提督「今行くよ」
トコトコ
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 01:31:37 ID:.ck.bZ.M
-執務室-
那珂「お仕事しゅーりょー!おつかれさまっ!」
提督「おー……」
那珂「提督?元気ないよー?」
提督「……あぁ、ちょっと疲れただけだよ。少し眠れば良くなるよ」
那珂「本当?提督は那珂ちゃんのプロデューサーなんだから無理しないでね?」
提督「うん……もう遅いし那珂は部屋に戻りなさい。明日はオフだからゆっくりして良いよ」
那珂「はーい。じゃあおやすみ―!」
ガチャ バタン
提督「……」
カキカキ キュッキュッ ポン
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 01:35:04 ID:.ck.bZ.M
深夜
カリカリカリカリ
提督「……ふう、こんなもので良いかな」チラッ
時計(ゼロサンマルマル)
提督「もうこんな時間か。今日は寝るかな」スクッ
提督「明日は那珂もオフだし、久しぶり……に……」フラッ
ドサッ
提督「」
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 01:44:45 ID:.ck.bZ.M
翌朝
ガチャ バタン
鈴谷「ちーっす提督!一緒にカレー……提督!?」
提督「」
鈴谷「提督起きなよー!こんなところで寝てると風邪ひくよー?」ユサユサ
提督「」
鈴谷「……もしもーし?おーい?」ユサユサ
提督「」
鈴谷「え?これひょっとしてまずい感じ?提督?提督!」
提督「」
鈴谷「……やっば!誰か、誰か来て―!」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 01:50:59 ID:.ck.bZ.M
―――――
―――
―
提督「……」ムクリ
提督「……?ここはどこ?」
鈴谷「あ、起きた!」
那珂「! 提督ー!」ムギュ
提督「那珂……俺何かあったの?」
大淀「執務室で倒れていたそうですよ。鈴谷さんが見つけて皆でここまで運んできました」
提督「そうだったんだ……鈴谷、ありがとう」
鈴谷「まー無事でよかったじゃん?じゃあ提督も起きたしあたしは行くねー」バイバイ
ガチャ バタン
大淀「さて提督」
提督「……」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/14(火) 02:02:26 ID:.ck.bZ.M
大淀「提督は少し働きすぎだと思います。これを機会に少し仕事を減らされては如何ですか?」
大淀「とりあえずしばらくは提督業に専念してください。那珂さんのプロデュースは私が代理でします」
提督「……それは」
大淀「既に上層部には伝えました。一時的なものですからおそらくは大丈夫だと思います」
提督「……那珂はそれで良いのか?」
那珂「うーん、那珂ちゃんも本当は提督が良いんだけどー……提督が倒れちゃうと那珂ちゃん悲しいから大丈夫だよ!」
提督「そうか、ならそうするよ。大淀、少しの間那珂の事をよろしくお願いします」ペコ
大淀「はい」ニコ
那珂「……」
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:03:38 ID:tsa9BPkk
那珂のプロデュースを休んで幾日か経った
あれから比べると体調は回復し、提督業だけではあるが以前のように仕事ができるようになった
そこで、大淀に那珂のプロデュースに戻りたい旨を伝えてみた
大淀「分かりました。以前の事もあるので私個人としてはあまり賛成したくありませんが、提督がそう仰られるのであれば反対致しません」
提督「ありがとう。今まで那珂のお世話、大変だったでしょ?」
大淀「はい……あ、いえ、それほどでもありませんでした」アセ
提督「あはは……察するよ」
大淀「……今のお仕事がもうすぐ終わる予定ですので引継ぎはその後でよろしいでしょうか?」
提督「うん、それで大丈夫。それまでよろしくね」
大淀「はい」
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:04:57 ID:tsa9BPkk
……
-外-
那珂「お仕事しゅーりょー!おつかれさまー!」
大淀「お疲れ様でした。このお仕事で私は那珂さんのプロデュースから外れます。その後はまた提督が那珂さんに付きますのでよろしくお願いしますね」
那珂「! また提督が那珂ちゃんに付いてくれるの!?」
大淀「はい。ですが、今度はあまり提督に無理させないでくださいね」
那珂「はーい!」
「……」ジー
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:06:32 ID:tsa9BPkk
スタスタ
那珂「〜〜♪」
大淀「ずいぶんご機嫌ですね」
那珂「あは♪ そう見えちゃう?」
大淀「はい、やっぱり提督ですか?」
那珂「んー、内緒♪」
大淀「……。さ、迎えが待ってますよ。早く行きましょう」ニコ
「すいません、もしかして那珂さんですか?」
那珂「? そうだよー?」
「やっぱり!あの、実は僕、那珂さんのファンなんです!これ受け取ってください!」
大淀「すみません、そういったものは……」
那珂「ありがとー!でもー、贈り物は鎮守府を通してね♪」
「いえ、どうしてもここで受け取って欲しいんです!お願いします!」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:11:45 ID:tsa9BPkk
那珂「うーん……でもー……」
「どうしてもだめでしたらマネージャーさんでも良いので!お願いします」
那珂「だって、大淀さん。どうしよー?」
大淀「……分かりました。私が受け取りますのでそれでよろしいですか?」
「はい!では、これを……」スッ
大淀「確かに受け取りました。いつも応援ありがとうございます」
「いえいえ、だってファンですから」ニヤ
「では、失礼します」スタスタ
那珂「これからも応援してねー!」バイバイ
大淀「……さて、時間がありません。早く―――」
ボン
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:32:01 ID:tsa9BPkk
モクモク
大淀「煙幕!?」
大淀(! さっき受け取った箱が破裂している!)
大淀(まさか狙いは那珂さんじゃ!)
大淀「那珂さ、ゴホッ!?」
叫ぶために息を吸ったところ大きくむせてしまった
鼻や喉が痛い。それに目から涙が止まらなくなっている
催涙ガス、答えがそこにたどり着くのにそう時間は掛からなかった
大淀「な、ゴッホ!ゲホゴホ……那珂……さん!ゴホッ!」
那珂「――!」
「―――」
遠くで那珂さん、と先ほどの男の声がした
そして煙が晴れた時、近くに那珂さんの姿はなかった
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 04:44:53 ID:tsa9BPkk
トゥルルルル
提督「はい、提督です」
提督「……! 何だって!?」
提督「…………分かった。今すぐ行くから大淀はそこで待ってて。もう警察に通報した?」
提督「うん、うん。分かった。こっちで警察……と後、一応憲兵にも通報するから心配しないで。うん」
チン
提督「那珂が誘拐された……」
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 05:07:26 ID:tsa9BPkk
-どこかの部屋-
ガチャ バタン
「よう、調子はどうだ?」
那珂「……」
「ちっ、口を塞いだとは言えもう少し喚ぐなりなんなりしろよな。まあ今はこっちの方が好都合だけど」
那珂「……」キッ
「おー怖い怖い。さてと、そろそろ始めますかっと」
ビリビリ
那珂「!?」
「ははっなかなか良い身体してんじゃん!やっぱ人気アイドルはその辺の女とは違うな!」
那珂「……」ビクビク
「なんで私の服を破くのーみたいな顔してんな。ははっ、ヤルことは一つに決まってんじゃん?」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 05:08:22 ID:tsa9BPkk
あ、ごめんちょっと胸糞入るかも
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 05:29:02 ID:tsa9BPkk
那珂「……」
「セックスだよセックス!俺が!今から!お前を!犯す!OK?」
那珂「! ――!」ジタバタ
「おいおい、なんだかセックスって言った瞬間ずいぶん暴れるじゃないか。もしかして今まで何されるのか分からなかったのか?随分めでたい頭してんな。おい?」
「おめーらアイドルは枕とかなんかで慣れてんだろ?今更かまととぶってんじゃねえよ!」
那珂「……」フルフル
「ちっ……あー面倒くせぇ、さっさと始めるか」
ボロン
那珂「! んーっ!んーっ!」ジタバタ
「暴れんじゃ、ねえよ!」
ドゴッ
那珂「っ!」
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 05:39:16 ID:tsa9BPkk
那珂「……」ブルブル
「ん? なんだよ、濡れてねーじゃん。もしかしてお前処女か?」
那珂「……」ガクガク
「俺処女嫌いなんだよねー痛いしなんかヤッた気しねーし。だからよ、正直に言ったら今どうするか考えてやるよ」
那珂「!」コクコク
「……処女なんだな?」
那珂「―――!」ウンウン
ズボッ
那珂「!!!」
「なんてな」ニヤリ
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 06:00:00 ID:tsa9BPkk
那珂「―――!?」
「あーその表情良いねえ!やっぱ希望に満ちた奴を叩き落とすのって止めらんねえ!」
ズプッ! ギチュ! ゴリ
「うひょーきっつ!お前やっぱ処女なんだな!」
那珂「―!――!!」
「っはは、どうだ?おもちゃみたいに扱われる気分は?言ってみろよ」
那珂「――!」
「あ、そうだった」
ベリ
那珂「ぷはっ!っぃ!ああ"っ!」
「初めて言った言葉がそれかよ!傑作だな!」
ズコッ! ズコッ! ドチュ!
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 06:40:36 ID:tsa9BPkk
「これから付き合う奴とヤルとき初めてがレイプだって知られたらどう思うだろうなー、なあ!?」
那珂「あ"ぐっ!い"い"っ」
那珂(……提督)
那珂(! 何でここで提督が!? ……でも、提督となら)
グリッ! ゴチョ! チュップ! パチュン!
「お、濡れてきてんじゃん。お前、レイプされて感じてんのか?」
那珂「あっ?ち、ちがっ……んぁっ?」
那珂(提督とえっち……提督とせっくす)
パンッ! パンッ!
「感じてねーって、お前どう見ても感じてるから、素直になれよ!おらぁ!」
那珂「くんっ?……ぃとく、ん?あ?」
那珂(提督と……提督とせっくす……はぁ……?)
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 07:01:15 ID:tsa9BPkk
「ははっ、レイプされて感じるアイドルか。こんな姿、好きな奴に知られたらどう思われるんだろうなあ!多分嫌われるんだろうなあ?」
那珂「!」
那珂(提督に嫌われる……!?嫌!いや!)ギュウウ
「うおっ!?こいつ腕掴んできた!?」
那珂(提督に嫌われるくらいなら!那珂ちゃんから離れるくらいだったら!)
パンパンパン
「やべっ、そろそろイキそう……くっ」
那珂「提督!那珂ちゃんの中に出して!出して」ギュウウウウ
「中に……うっ!」
ドピュルゥ
那珂「あはぁ♡」
那珂(提督のせーし……これで提督との既成事実ができたぁ♡)
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 07:20:51 ID:tsa9BPkk
……
バァン!
「警察だ!おとなしくしろ!」
「警察!?なんでここが……」
「近所の人から女の子を担ぐ不審な男が居るって通報があったんだよ!それにこの状況、お前逮捕な!」
「くそっ……」
ヤイノヤイノ
提督「那珂!その姿は!」
那珂「提督、どうしたのー?あ、もしかしてもう一回するの?本当は那珂ちゃんはみんなのものなんだけどー、提督にならいいかなー♪」
提督「那珂、君は何を言っているんだ……とりあえず病院に行こう、ね?」
那珂「? はーい!」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/17(金) 22:55:07 ID:Kt27g54A
膣内ちゃん···
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/18(土) 16:58:48 ID:rZPfwvBI
これは一発妊娠間違いないですね……
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 01:28:44 ID:uI0Xyq2w
……
-産婦人科病院-
「できる限りの処置は行いました。ですが事後の避妊は事前に行うのよりも効果が低いので、しばらくの間は様子見ですね」
提督「そうですか……ありがとうございます」
「……これはお伝えして良いのかどうか……那珂さん本人には避妊の意志が無いようです」
提督「……!?」
「処置中、那珂さんは提督、つまりあなたと行為をしたと言っていました。そしてできることなら産みたいとも……」
提督「」
「私の勝手な判断で、那珂さんには今回行った処置は受精を安定させる目的だと伝えています。もし出過ぎた真似でしたら申し訳ありません」
提督「……いえ、大丈夫です。那珂……君は何を思ってそう考えているんだ……」アタマカカエ
「……私は専門じゃないので断言はできないのですが、このような性的被害に遭われた方は少なからず精神が不安定になります。ですので、これからはなるべく那珂さんの傷を開く言動は控えてください。場合によってはカウンセラーなども検討すると良いと思います」
「今日は以上です。特に入院する必要はありませんので、このままお帰りいただいて結構です」
提督「はい、お手数おかけしました」ペコリ
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 01:29:24 ID:uI0Xyq2w
那珂「あ!提督、待っててくれたのー?」
提督「ああ……昨日今日は大変だったな……」
那珂「うーん、別に那珂ちゃんはそう思わなかったかなー?だって、那珂ちゃんの初めてを提督にあげられたんだもん!」
提督「っ……初めてか」
那珂「でもー、いくら那珂ちゃんがかわいいからと言ってお仕事終わりにいきなり襲ってきたのはダメだよー!」
提督「……」
那珂「だから、今度するときはちゃんと言ってねー?那珂ちゃん、頑張って時間作るから!」
提督「……那珂、実はな―――」ハッ
『なるべく那珂さんの傷を開く言動は控えてください』
提督「……」
那珂「どうしたの提督?」
提督「いや……なんでもないよ」
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 01:30:39 ID:uI0Xyq2w
あの事件から1月と少し、俺は相変わらず提督業と那珂のプロデュースの両方を行っている
那珂はあの事件から復活し、今も軍所属のアイドルとして活動している。表向きは、だが
那珂「提督ー!那珂ちゃん、今日もお仕事頑張るー!」ムギュ
那珂は、人目につかないところでは俺にべったりとくっつくようになった
これでもずいぶんと改善した方で、最初は四六時中俺について回る感じだった
どうやら俺は那珂にとっての精神安定剤のようなものになっているらしい
那珂「〜〜♪」スリスリ
提督「那珂、もう少しで本番だからそろそろ離れてほしいな」
那珂「えー、あと30秒だけー♪」
提督「……はぁ」
その結果、俺の精神衛生は日増しに悪くなっている
主にストレスで
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 01:31:58 ID:uI0Xyq2w
コンコン
「那珂さん、本番入りまーす」
提督「那珂」
那珂「はーい。……っ、すみませーん、ちょっとおトイレ行ってきまーす!」
「分かりましたー」
タタタタ
……
那珂「オゥエッ……ケホッケホッ」
那珂「……」
―
―――
―――――
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 01:33:17 ID:uI0Xyq2w
少し前
那珂『……』スッ
妊娠検査薬
那珂『えっと、ここにおしっこを……』チー
那珂『……えっと、縦棒が出れば陽性、出なかったら陰性なんだね』
那珂『……』チラッ
陽性
那珂『……!』
―――――
―――
―
那珂「……えへへ♪」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 02:59:09 ID:uI0Xyq2w
……
-病院-
提督「本当なんですか?」
「はい、一昨日那珂さんが来まして、提督の子供を妊娠したと言うのでこちらで検査を行いました」
提督「それで結果は」
「……陽性でした。最初聞いた時は想像妊娠だと思っていたのですが。おそらく処置が遅れたのか残っていたのかであの時のが着床してしまったのでしょう。申し訳ありません」
提督「なんてことだ……」ガクッ
「それで、これからどうされますか?」
提督「もちろん中絶します。これからの活動に影響しますので。……それに相手が相手ですから」
「……手術を行うにはお互いの同意書が必要です。提督さんはともかく、今の那珂さんがOKを出すかどうか……」
提督「それについてはこっちで何とかします。ですので何とか……」
「……。分かりました。では、合意が得られましたらこちらへお越しください。同意書もその時で大丈夫ですので」
提督「はい、よろしくお願いします」
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 03:16:17 ID:uI0Xyq2w
-執務室-
大淀「それで、私が呼ばれたのですか?」
提督「うん。今の那珂は本気で産むつもりでいると俺は思っている。それ故に那珂は中絶同意書にはサインをしないはずだ」
提督「だから大淀、君の出番なんだ」
大淀「……もしこれが見つかった場合、ただでは済みませんよ?」
提督「それも覚悟の上だよ。もしそうなったらそうなったで考えれば良い」
大淀「……そうですか、分かりました。こうなればどこまでもお供いたします」
提督「大淀、ごめん。俺がふがいないばかりに……」
大淀「いえ、私は提督の秘書艦ですから。御支えするのは当然です」ニコ
提督「……ありがとう」
提督「では、作戦についてだが……」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 03:29:56 ID:uI0Xyq2w
……
那珂「提督ー!お疲れ様!」
提督「ああ、お疲れ様、那珂」
那珂「? あれ?今日は大淀さんも一緒なの?」
大淀「はい。ちょっとプロデュース関係で提督に話がありまして」
那珂「ふーん……提督、今日はね?」
作戦はこうだ
仕事が終わった那珂を俺と大淀でが迎える
那珂が車に乗り込み、出発すると同時に大淀が那珂を無力化する
そしてそのまま病院へ行き、中絶の手術を行う
同意書には俺と、大淀が偽装した那珂のサインがそれぞれ書かれている
これで病院側には通るはずだ
那珂「―――だったんだよ?」
提督「それは良かった。それじゃそろそろ帰ろう。明日はオフだけどレッスンがあるでしょ?」
那珂「はーい!」
ガララ バタン
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 03:42:03 ID:uI0Xyq2w
ブロロロロ
那珂「〜〜♪」
提督(……大淀)チラ
大淀(……はい)コクリ
大淀「那珂さん、おとなしくしてください」ギュウウウ
那珂「え?大淀さんどうしたのー!?」
大淀「すみませんが今日はこのまま帰る訳にはいきません。暴れなければれば痛くしませんのでおとなしくしていてください」ギュウウウ
那珂「!?提督ー!」
提督「ごめん、那珂。那珂は悪くないんだ。でも那珂のお腹に居る子供、それだけはこの世に出すわけにはいかないんだよ」
那珂「提督!?何を言って、っ!んーっ!」フガフガ
提督「本当にごめん、これは俺の責任だ……」
那珂「んーっ!んーっ!!」ジタバタ
大淀「静かにしてください!」グイ
那珂「―――!―――!」ガタバタン
提督「……」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 03:57:09 ID:uI0Xyq2w
-病院-
提督「こちらが同意書です」
「……確かに。ですが、那珂さんの様子を見る限り同意をしたようには見えませんが」
提督「それは……あまり詮索しないでいただけると助かります。あなたを信用しているからこそ言いたくありません」
「……なるほど、分かりました。それではこれより処置を始めますので、その前に彼女に一言掛けてあげてください」
提督「はい」
提督「那珂」
那珂「! ―――♪」バタバタ
提督「ごめん、それにお腹の子供にもごめん。願うなら次は幸せな夫婦のところで生まれてください……」
那珂「!? ―――!」
提督「……もう大丈夫です」
「分かりました。それでは手術室に……」
那珂「―――!!―――!!」ジタバタ
ピシャ
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 04:51:00 ID:uI0Xyq2w
……
チュンチュン
那珂「……」パチ
那珂「……ここは」
那珂「……」
ガララ バタン
「おはようございます。調子はいかがですか?」
那珂「……先生?那珂ちゃんはどうしてここに?」
「……中絶は成功しました。那珂さんのお腹の中の赤ちゃんは摘出されて、存在しません」
那珂「……え?」
「今日のお昼に提督さんが迎えに来るそうです。それまでここでゆっくりしていてください。では、失礼します」
ガタタ バタン
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 04:58:54 ID:uI0Xyq2w
那珂「え……赤ちゃんが?なんで?中絶……?」
那珂「! そういえば昨日、提督と大淀さんに……」
那珂「嘘だよね……?提督、どうして?だって、提督から……」
那珂「そうだ!検査薬!あ、でも中絶ってことはもう……」
那珂「嫌だ。嫌だ!提督との赤ちゃんが居ないと那珂ちゃん……那珂ちゃんは」
那珂「……」
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 05:15:17 ID:uI0Xyq2w
……
提督「お世話になりました」ペコリ
「いえいえ、私はただ自分の仕事をしただけです」
提督「……。じゃあ自分たちはこれで。失礼します。ほら那珂。行こう」
那珂「……」
スタスタスタ
那珂「……ねえ、提督?」
提督「うん?」
那珂「那珂ちゃんの赤ちゃんが居なくても、那珂ちゃんを嫌いにならない?」
提督「……嫌いになんてならないよ。那珂も俺たちの立派な仲間だからね」
那珂「……そっか。じゃあこれからも一緒だね!」
提督「? まあしばらくはプロデュースが続くと思うし、一緒と言えば一緒なのかな」
那珂(提督は赤ちゃんが居なくても那珂ちゃんの事嫌いにならないんだ)
那珂(……えへへ♪)キャハ
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 10:08:03 ID:07ziUQI2
ふぅ…今年一番ほっとした
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/19(日) 14:06:47 ID:5Ocfiftg
>>270
まだこれからでしょ
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/20(月) 21:27:11 ID:I51oCGHs
>>271
やめろ
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 16:32:11 ID:XTaVE35I
私は正直、那珂はアイドルを辞めるのではと思っていた
なぜなら彼女はレイプからの妊娠、そして中絶と、普通なら病んでしまってもおかしくない事を経験しているからだ
しかし、那珂は辞めなかった
私にはともかく、周りに対してはアイドルとしての那珂の姿を見せている
彼女は強い娘だ
私と、できることなら軍のしがらみを抜けてもっと自由に羽ばたいてほしい
私は提督として、そして彼女をプロデュースした立場として願っている
提督「ふう……今日の日誌はこれくらいで良いかな」
提督「……思えばここ最近は提督というより那珂のプロデューサーとしての日誌を書いている時間が多い気がするな」
提督「……」チラッ
書類
提督「……」ハァ
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 16:32:41 ID:XTaVE35I
バーン!
那珂「提督ー!ご飯に行かないー?」
シーン
那珂「あれ、居ない」
那珂「ぶー……つまんなーい!」ウガァ
バサッ
那珂「うわっ! 資料が崩れた!? 直さないとー……」ガサガサ
那珂「ん? これって……」ピラ
那珂「……!」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 16:34:52 ID:XTaVE35I
ガチャ バタン
提督「ふー、食べた食べた……ん?」
那珂「……」
提督「那珂か、何かあったの?って資料が崩れてるし……」ガサガサ
那珂「提督……この資料って本当なの?」ピラ
提督「資料? ……あっ、この事か……もちろん知っているよ」
那珂「!」
提督「しょうがないよ。俺は軍人だから、どのような命令でも上には従わないと」
提督「それに、俺はこれは那珂にとってもチャンスになると思っているんだ。だから、那珂には頑張ってほしいと思っているよ」
那珂「……やっぱり」ボソ
提督「ん?何か言った?」
那珂「なんでもー!じゃあ那珂ちゃん、ご飯に行ってくるねー!」
パサ タッタッタッタ
提督「……」スッ
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 16:50:41 ID:XTaVE35I
○○鎮守府 提督殿
貴鎮守府で試験的に行ってきたアイドルカッコカリ計画を
この度アイドル計画として本格的に始動することが決定したため貴官に通知する
それに伴い、アイドルを務める艦娘に関する規定を暫定的に次のように定める
・特別手当の支給
・
・
・
・専任のプロデューサーの用意
・大本営への異動
以上
貴官は全てのプロデュース業を外れ、本業に専念すべし
本営
提督「……これで良いんだ」ハァ
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 17:56:10 ID:XTaVE35I
トボトボ
那珂「……」
那珂「提督が那珂ちゃんから離れちゃう……」
那珂「那珂ちゃんの事嫌いじゃないって言ったのに……」
那珂「……あっ!」
―
―――
―――――
(提督は赤ちゃんが居なくても那珂ちゃんの事嫌いにならないんだ)
(赤ちゃんが居なくても)
(赤ちゃん)
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 17:57:45 ID:XTaVE35I
―――――
―――
―
那珂「……」
那珂「提督に嫌われるくらいなら。那珂ちゃんから離れるくらいだったら……」
那珂「……」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 18:16:02 ID:XTaVE35I
……
夜
那珂「……」カチャカチャ
提督「……」Zzz
那珂「……」カチャカチャ
提督「……んん……な」Zzz
カチャン
那珂「……」
提督「……」Zzz
那珂「……えへへ♪」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 20:22:06 ID:XTaVE35I
グパチュプ ズキュヌチャ
提督「……?」Zzz
クチュネチョズヌ
チュウウウウウ
提督「……ングッ!?」パチ
那珂「っはぁ♡……提督、おはよー!」
提督「那珂……。!? なんだこの状況は!っそれに手足が!?」
那珂「えへへ♪ 那珂ちゃん、提督のこと縛っちゃった。……んぁ♡」
提督「縛った!?」
那珂「だってー、っ!縛らないと提督逃げちゃうでしょー?」
提督「当たり前だよ!提督と艦娘がだな―――!?」
那珂「ん……レロォ、チュム……ふん♡……ハム……んはぁ♡」チュウウウ
提督「!?!?」ジタバタ
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 21:02:56 ID:XTaVE35I
那珂「ん、はぁん♡……」プハ
提督「ぷはっ……那珂、君はもっと自分を大事にするんだ!」
那珂「?だって提督とえっちするの二回目だよ?あ、でも前はキスしなかったんだっけ。じゃあ、ある意味初めてだねー♪」
提督「!……那珂、君の初めてを奪ったのは俺じゃないんだ」
ピタ
那珂「……え?……あはは、冗談はやめてほしいなー?だって、那珂ちゃんははっきり覚えているよ?」
提督「今まで那珂のことを考えて言わなかった。でもこんなことになるんだったら言わない訳にはいかないよ」
提督「那珂、あの晩君は知らない男に強姦されたんだ」
那珂「……!?」
提督「那珂が何を思って相手が俺だと思ったのかは知らない。でも俺と君がセ……性行為をするのはこれが初めてだ」
那珂「……嘘でしょ?」
提督「……嘘じゃない。だから、こんなことは止めるんだ。那珂、君は間違っている」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 21:50:25 ID:XTaVE35I
那珂「……」
パチュクチュパンパン
提督「っ那珂!?」
那珂「関係ないよ!誰がなんと言おうと那珂ちゃんは、提督に初めてをあげたの!」
那珂「それに、今は間違いなく提督とシてるんだから!それで良いの!」
提督「くっ……全然良くないっ……おふ」
那珂「提督と那珂ちゃんの子供を作らないと、提督は那珂ちゃんから離れちゃうから!そんなの嫌だよ!」
提督「例え子供が出来ても……命令は変わらないぞ!」
那珂「そんなことないよ!提督は、提督は那珂ちゃんの、ぁん♡、プロデューサーなんだから!」グニュ
提督「ぅぉ!?中がきつく……」
那珂「出して!今度こそぉ、提督の子供を産むから!だからぁん♡出して!」
提督「止めろ!那珂!那珂あああ」ジタバタ
ドピュ
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 22:03:09 ID:XTaVE35I
……
「今日は、10数年前一世を風靡した元アイドルの那珂さんに来ていただきましたー!」
那珂「こんにちはー!元、艦隊のアイドルの那珂ちゃんだよー!?」
ワアアアアアアアアアアア
「いやー、すごい人気ですね。現在はアイドル業を引退して、女優や歌手業をしているとの事ですけど」
那珂「はい。流石にこの歳でアイドルはちょっと難しいですからねー」アハハ
「でも、今も現役の時と同じくらいお綺麗ですよ?」
那珂「ありがとうございます!」
「それで、今はご結婚なされていらっしゃっると?」
那珂「……」
「那珂さん?」
那珂「あ、はい。そうなんです♪実は子供も居るんですよ♪」
「あーでしょうねー。結婚するとき散々ニュースで言われましたからねー。ご主人とはラブラブで?」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/21(火) 22:07:48 ID:XTaVE35I
那珂「……いつもはラブラブですけど時々喧嘩しちゃいますねー」
「あれま、でしたらどうやって仲直りーとかするんですか?」
那珂「ふふふ、その時は子供が何とかしてくれますねー」
「おぉ、お子さんが」
那珂「でも、原因を作るのもほとんど子供の事なんですけどねー」アハハ
「ブハハハハ!それじゃダメじゃん!」ガハハ
「「「「ワハハハハハ」」」」」
那珂「……」ニコニコ
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 00:26:42 ID:cRbM4Hvc
……
グキャ
「」
ドサ
子供の首を絞める。感覚的におそらく死んだ
提督「……はぁ、はぁ」
もう何回自分の子供を殺しただろうか
ほぼ1年に1度とは言え、こう何度も殺していると回数とか湧き上がる感情とか色々とどうでもよくなってくる
提督「……早く鎮守府に戻らないと」
それはもはや叶わない夢なのかもしれない
でも言わないとこの状況を受け入れた気分になってしまう
彼女へのわずかな抵抗がこの言葉なのである
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 00:51:24 ID:cRbM4Hvc
ガチャ バタン
那珂「ただいまー♪提督-、それに赤ちゃんもいい子にしてたー?」ニパー
那珂が帰ってきた
この屈託のない笑顔は昔から変わらない
昔だったら素直に受け取れただろう笑顔も、今の俺には憎悪にしか感じない
提督「……赤ちゃんだけど、ごめん。死んじゃった」
那珂「……そっかー」
このやり取りも既に何回もした
那珂はとっくに俺が殺したと言うことを分かっているだろう
最初は子供を殺したことを警察に通報してくれればここから出られるのではと思っていた
那珂「じゃあ、また作ろうよ♪」
でも、その目論見は外れた
那珂は俺が赤ちゃんを殺すたびにこうして誘ってくる
そうして那珂が妊娠・出産し俺がまた生まれた子供を殺す
この一連の流れがここにはできてしまっている
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 01:06:08 ID:cRbM4Hvc
結局のところは我慢比べなのかもしれない
俺が子供を殺すのをやめるか
那珂が子供を産むのをやめるか
この流れを止めるにはこのどちらしかないのだろう
那珂「今度こそ元気な子を作ろうね♪」
でも俺は負けない
流れを止めて、いつか絶対ここを出る
根拠のない自信を胸に今日も那珂の喘ぎ声を聞く
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 01:13:19 ID:cRbM4Hvc
那珂ルート 終わり
なんだか書いていて、よく分からなくなりました
最後は提督も色々と狂ってしまったってことで許してください
スランプ気味だったり用事が重なったり、新しいssのアイデアが浮かんだりで更新が遅れるかもしれないです
ですが今ある分は全部書き切るのでも気長にお待ちいただけると嬉しいです
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 01:52:22 ID:eBQB0tY6
おつ、次も楽しみにしてるよ
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/22(水) 23:48:21 ID:PIZ03LVo
乙乙面白かったです
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 03:02:15 ID:eMZUqsUM
榛名 本編
>>91
からの続き
榛名「……っ」
榛名「……」
榛名「……?」
撃たれていない?
そんなはずはない。だって確かに一発だけ銃声が聞こえたのだから
……そうか、撃たれたことに気付いていないだけなんだ
榛名(……銃声?)
榛名の頭に一つの疑問が浮かぶ
榛名(なんで榛名は砲声じゃなくて銃声だと思ったのでしょうか……?)
艦娘が装備する砲は銃よりも威力があるため、その発射音も大きく低い
そのため素人でも音の違いははっきりと分かる
榛名(……)チラ
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 03:04:57 ID:eMZUqsUM
青葉「……」
ドサ バタ
榛名「!」
目の前には青葉がこちらに砲を向けている
そして、その青葉は膝から崩れ落ち、そのままうつぶせに倒れ込んだ
提督「……はぁ、はぁ」チャキ
榛名「……提督!?」
提督「大丈夫、か……はぁ、」
榛名「提督こそ……ってその拳銃、まさか提督が」
提督「そうだ。大事な仲間が殺されるのを黙って見ていられる訳ないからな」
提督(響の時は本当に足がすくんでいたが……)
榛名「提督……」パァ
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 03:06:06 ID:eMZUqsUM
提督「……とにかくドックに行くぞ。立てるか?」
榛名「はい……榛名は大、っ」フラ
ドサ
榛名(しまった……緊張が解けたからか今になって痛みが)
榛名(ダメ……意識が保てない)
遠くで提督の声が聞こえる
榛名「……いと、く」
ごめんなさい提督、榛名はもうダメみたいです
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:04:06 ID:eMZUqsUM
榛名(……あったかい)
ここはどこなのでしょう
もしかして死後の世界というところなのでしょうか
話ではお花畑とか三途の川だと聞きますが、それは嘘なのですね
暗く、でも温かい
本当の死後の世界はこうでした
身体が融けていく
きもちいい
このまま周りと一体になっていって
はるなの中から何かが出て、世界とまざって
そうしてこのままきえていくのですね
あぁ、段々周りの温度が上がっていく……
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:10:25 ID:eMZUqsUM
榛名「……熱っ!?」バシャシャ
榛名「え……!?お風呂、何で?」
ガララ バタン
提督「うわっ……しまった、温度を上げすぎたか。急いで榛名を上げないと茹で上がって……榛名?」
榛名「……提督?」
提督「榛名!よかった……間に合ったんだな!」ギュ
榛名「え?え?何が起こっているのか榛名、分かりません……」
提督「あれから、俺が榛名をドックに連れてきたんだよ」
提督「でも妖精さんが居なくて、だから俺が榛名をお風呂に入れるしかなくて」
提督「でも、温度調節とか分からないから適当に触っていたら温度を上げすぎて慌てて来たんだ」
提督「そうしたら榛名、お前が……よかった」ギュウウウ
榛名「提督……ありがとうございます」ギュ
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:25:15 ID:eMZUqsUM
提督「傷はどうだ?」
榛名「はい、大丈夫みたいです」
提督「そうか、バケツを探し出した甲斐があったよ」
提督「……それじゃ、俺は出るよ。その……榛名は今、裸だし……」スッ
榛名「……」ギュ
提督「……榛名?離してくれないと出られないんだが」
榛名「提督……響、さんが来る前に言いかけた言葉、今度こそお聞かせくださいますか」
提督「……!」
榛名「榛名は提督の返事を聞かずに死んでも、それはそれで良いと思っていました」
榛名「でも、榛名はこうして生きながらえています」
榛名「だから、どうか返事をお聞かせください……どのような返事でも構いませんから」
提督「……榛名、分かった」
榛名「……提督」
提督「――――――!」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:31:45 ID:eMZUqsUM
……
「いかなる理由があったにせよ、軍の規律を護れずに艦娘を暴走させた罪は重い」
提督「……」
夜が明けた後、俺と榛名は憲兵に自首した
鎮守府内の出来事はすべて処理され、表に出ることはなかった
今は、俺に対する判決が言い渡されている
榛名は俺の裁判が始まる前に解体が決定された
今は知らないところで頑張っているだろう
「被告人の提督としての任を解き、そして懲役15年の刑に処す」
「これにて閉廷」
ガンガンッ
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:40:19 ID:eMZUqsUM
……
提督「ふー……ようやく出れた」
「これで貴方は自由の身です。二度とこちら側に来ないように過ごしてくださいね」
提督「はい。……お世話になりました」ペコ
刑期が終わり、刑務所を出ることになった
波風立てないように暮らした結果、模範囚として扱われたため少しだけだが刑期が短くなったのは幸いだ
とは言え、10年以上外のブランクがある
とりあえず日雇いでもいいから仕事と、後は住まいを探さないといけないな
「そういや、1年ほど前からここ近辺で変質者が出ているらしいですよ」
提督「変質者ですか?」
「何やらぶつぶつ言いながら辺りをうろついているとかで。襲われるかもしれませんから気を付けてください」
提督「ご丁寧にどうも。では」
変質者か
日本も治安が悪くなったものだな
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:51:49 ID:eMZUqsUM
スタスタ
提督「とりあえずハローワークかな。後はアパートの契約もしないと」ブツブツ
??「あ、あの!」
提督「うおっ」
??「あの、もしかして……提督ですか?」
提督「ええ、そうですが俺の……こ……と」
榛名「提督なんですか!本当に提督なんですね!?」パァァ
提督「榛名……お前、どうして」
榛名「はい!実は解体された後、提督を必死に探したんです。それで、1年前ぐらいにこの刑務所に居るって聞きまして、それでずっと待っていました!」
提督「」
変質者は榛名だったのか
提督「……」ガク
榛名「?」
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 04:59:08 ID:eMZUqsUM
榛名「それで、提督はこれからどうなされるんですか?」
提督「俺はもう提督じゃないんだが……とりあえず仮の仕事と住居を探さないとと思ってな」
榛名「でしたら、是非家に来てください!仕事も榛名がしますから大丈夫です!」
提督「いや、それは流石に……それに榛名は榛名の人生があるんだから早くいい男を見つけなさい」
榛名「……提督はあの時ご自分が言った言葉をお忘れですか?」
提督「……告白の事だったら覚えている。でもそれとこれとは話は別だ」
榛名「別じゃありません!」
提督「……」ビク
榛名「あの時、提督がOKしていただいたから、榛名はこうして過ごしているんです!だから提督と一緒でなければ榛名は!」
提督「お、お前は変わってないな……」
榛名「はい!榛名はあの時からずっと変わっていません!」ニコ
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 05:08:47 ID:eMZUqsUM
提督「……やっぱり榛名、お前はヤンデレだ」
榛名「ええ、榛名は病むくらい提督のことが大好きです!」
提督(こいつ、認めやがった……)
提督「はぁ……分かった。しばらくの間だけお邪魔するよ。今後はそれから決める」
榛名「はい!じゃあ行きましょう!」グイ
提督「お、おい……引っ張るな」ヨタヨタ
榛名(今度の榛名は大丈夫です。ずっと提督のそばにいます)
榛名(だから)
榛名「勝手は、榛名が、許しませんからね、提督♪」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 05:11:53 ID:eMZUqsUM
榛名ルート終わり
某所にてハッピーエンドの榛名が見たいとあったので書きました
正直急ごしらえです。ですが他のルートより上手く書けたと思うのはなぜでしょうか
吹雪はネタがまとまったので今晩辺りから文を考えます
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 20:01:02 ID:9hR3jmIU
秋月ちゃんを見てみたいなって
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/25(土) 02:47:38 ID:lHsVy97o
>>144
吹雪
吹雪「はじめまして、吹雪です。本日付けでこの鎮守府に配属されました。よろしくお願いいたします!」ガチガチ
提督「初めまして、えーと……吹雪、さんって呼べばいいのかな?よろしくね」ペコリ
吹雪「いえ、吹雪で大丈夫です!」
提督「了解したよ、吹雪。後あんまり硬くならなくて良いからね。何せ自分も士官学校を出たばかりだから。ほとんど君と一緒だよ」アハハ
吹雪「は、はぁ……そうなんですか?」
提督「うん。でも最初の艦娘が君みたいな真面目な娘でよかったよ。これなら何とかやっていけそうかな」
提督「……とりあえずこの荷物だけでもどうにかしようか。このままだとと身動きが取れないし、仕事もできないからね」
吹雪「はい!」
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/25(土) 02:49:43 ID:lHsVy97o
翌日
吹雪「司令官、失礼します!」
提督「おはよう、吹雪。昨日はよく眠れた?」
吹雪「はい、おかげさまでぐっすりと眠れました!」
提督「うんうん、それは良かった。それで今日から仕事が始まる訳なんだけど」
提督「実は自分、講義とかで聞いたことがあっても実際に艦娘が動いている姿を見たことが無いんだ」
提督「だから、もし良かったら吹雪が水に浮いているところとか見せてくれないかな」
吹雪「えっ」
提督「ダメだったらいいんだ。そのうち遠征なり出撃なりで見ることはできるから」
吹雪「いえ、大丈夫です!」
吹雪(どうしよう……私、まだ一回も出撃したことないのに……)
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/25(土) 02:52:32 ID:lHsVy97o
提督「それじゃ、いつでも始めていいよ」
吹雪「は、はい!」
吹雪(うぅ……緊張する)チラ
提督「……」ワクワク
吹雪(すごく見てる……もうこうなったら!)
意を決して滑り台の様なカタパルトに乗る
カタパルト上ではまず足が固定され、その後に吹雪の身体に艤装が取り付けられる
吹雪(わぁ……これが私の艤装なの?)
不思議なもので、艤装を装備するのは初めてなのに、今ならなんでもできるような感覚を覚えた
当然それの根拠はないが、根拠など今の吹雪には関係なかった
全てのパーツが取り付けられ、出撃を許可するGOサインが出た
吹雪(今なら行けるかも……!)
吹雪「吹雪、出撃します!」
ドボン
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/25(土) 03:06:59 ID:lHsVy97o
……
吹雪「すみません!すみません!」ペコペコ
吹雪の初出撃はカタパルトから射出された後、バランスを保てず盛大にすっころび
その後、立てたは良いものその場で動けなくなったため、提督の操作する船で鎮守府に戻ったと言う散々な結末で終わった
提督「大丈夫、大丈夫だから頭を上げて。ね?」
吹雪「うぅ……本当にすみません」
提督「自分も吹雪が初めてだなんて知らなかったから。むしろ自分こそごめん」ペコリ
吹雪「いえ……私は大丈夫ですから」ジワ
ポン
吹雪「!」
提督「誰だって初めはこんなもんだよ。これからゆっくりと成長していけば良いさ」
吹雪「司令官……ありがとうございます」ポロポロ
こうして吹雪の鎮守府での生活が始まった
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/25(土) 23:27:32 ID:RUYnfgLE
吹雪はアニメのお陰で可愛く見えるようになったな
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/02(土) 11:30:51 ID:.B/2aMYc
ほ
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/09(土) 01:32:45 ID:ScAJOJgU
那珂編、那珂だけに那珂出しENDか
続きを待とう
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/12(火) 21:15:56 ID:UkOKMIV2
続きまってますよー。それと龍田さんも見てみたいな
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/01(水) 22:13:22 ID:vWBvrnC2
続きマダー?
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/03(金) 00:13:45 ID:VscMqfOg
はよ
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/08(水) 14:52:47 ID:7bOEsUL2
マダカナー
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/16(木) 02:12:31 ID:aBtygOBg
俺はずっと待つぞ
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/23(木) 14:28:08 ID:HnB1DEBU
待ってる
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/26(日) 01:29:48 ID:TagcKrP6
久々に良SSだな、長生きするスレだといいけど。
(意訳:まだですか)
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/26(日) 23:38:41 ID:MolrJXQM
まだか
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/28(火) 14:28:07 ID:qahuHDrc
まだかな
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/31(金) 02:05:21 ID:UnXY.qa2
待ってる。ずっと待ってる。
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/31(金) 05:47:24 ID:qFMdcNuI
http://livedoor.4.blogimg.jp/sugoiyasokuhou/imgs/8/6/86092d16.gif
デース
322
:
>>307 書き直し
:2015/07/31(金) 19:54:51 ID:srJiN6D.
……
吹雪「すみません!すみません!」ペコペコ
吹雪の初出撃はカタパルトから射出された後、バランスを保てず盛大にすっころび
その後、立てたは良いものその場で動けなくなったため、提督の操作する船で鎮守府に戻ったと言う散々な結末で終わった
提督「大丈夫、大丈夫だから頭を上げて。ね?」
吹雪「うぅ……本当にすみません」ジワ
提督「自分も吹雪が初めてだなんて知らなかったから。むしろ自分こそごめん」ペコリ
吹雪(あぅ……最初からこんなんじゃ私……)
提督「……」
ポン
吹雪「!」
提督「誰だって初めはこんなもんだよ。これからゆっくりと成長していけば良いさ」
吹雪「司令官……」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/31(金) 22:15:15 ID:srJiN6D.
―――――
―――
―
廊下
提督「吹雪、午後からの予定はどんな感じ?」スタスタ
吹雪「はい! 午後からですとヒトフタマルマルに帰投予定の第二艦隊の出迎え、その後ヒトフタサンマルからは士官学校に移動して、そこで講義を行う予定です」スタスタ
提督「あー……そういえば今日だったっけ。安請け合いするんじゃなかったよ……」ハァ
吹雪「司令官ならきっと大丈夫です!頑張ってください!」
提督「うん、ありがとう。しかし軍人に講義やらせるなんて教官達は何を考えてるんだろう」
吹雪「司令官は艦娘運用の第一人者ですから。当然ですよ!」
提督「アハハ……じゃあ自分は執務室に戻るよ。吹雪はこれからどうするの?」
吹雪「私は新しく入った娘達の案内をしてきます!」
提督「うん、そっか。じゃあヒトヒトヨンゴーにいつもの場所に」
吹雪「はい!」トタトタ
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/31(金) 22:29:07 ID:srJiN6D.
提督「……」
スタスタ
提督「あ、吹雪ちょっと……」クル
ア、アノ……フブキサン……
イソナミチャンナニー?
ヤイノヤイノ
提督「……成長したなぁ」フフフ
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/31(金) 23:38:13 ID:Qo/3mIVM
もうこないかと・・・
>>1
乙
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/04(火) 02:09:37 ID:fVEWOn3Q
ヒトヒトヨンゴー
波止場
吹雪「……」
提督「おまたせ」
吹雪「あっ、司令官!私も今来たところです!」
提督「うん、そうだね。……第二艦隊が帰投するまでまだ少し時間あるし、ここで時間潰そうか」
吹雪「はい!」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/04(火) 02:16:25 ID:fVEWOn3Q
提督「……ねえ吹雪」
吹雪「はい、なんですか?」
提督「最近、ここに来ると着任したばかりの時を思い出すんだ」
吹雪「着任したばかりの時ですか?」
提督「うん、あの頃は全てが初めてのことばかりで、本当にぎりぎりで生活していたよね」
提督「今みたいな暮らしも好きだけど、あの時ああすれば良かったとかふと思ったりしてね」
吹雪「……司令官」
提督「……ハハハ、なんかごめんね、変なこと言っちゃって」
気まずくなり、吹雪から目線を逸らす
時代に合わない赤レンガ造りの鎮守府の遙か遠く、水平線からこちらへと雲の群れが流れているのが見えた
何気なく耳を傾けるとふ頭辺りの磯に打ち寄せる波の音が耳に入る
ここで感じる景色は昔から変わらない
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/04(火) 02:51:52 ID:fVEWOn3Q
ヒトフタマルマル
伊8「提督、ただいま帰投しました」
提督「潜水艦のみんなお疲れ様。それでどうだった?」
伊8「うん、ちゃんと連れてきましたよ」
Z1「Guten tag、.僕の名前はレーベレヒト・マース。レーベでいいよ」
提督「ここの指揮をしている、提督です。色々と慣れないこともあるかもしれないけどよろしくねレーベ」ペコリ
Z1「こちらこそ、提督」
提督「よし、今日はもう終わりで大丈夫だからゆっくりと休んでおいで。潜水艦達も今日はおしまい」
伊8「Danke!」
伊58「疲れたー……もういっぱいでち……」
伊168「レーベ、行きましょ?」
Z1「うん」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/04(火) 03:02:25 ID:fVEWOn3Q
伊19「提督、イク達にご褒美無いの?」
提督「うーん……これから出かけるから今すぐは無理だけど帰ってきたら何か考えておくよ」
伊19「やった!だからイクは提督大好きなの!」ムギュ
提督「ちょっと!服が濡れるから止めて!」
伊168「あーイクばっかりずるーい!」ムギュ
ハナセ!! イヤナノー! ダーメ
……
提督「やっと解放された……ってもうこんな時間!?吹雪、急ごう!」
吹雪「はい!」
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 10:26:06 ID:fJkD0JSQ
来てるじゃないか(歓喜)
誰も言わないけど榛名編すっごい良かったゾー!
是非とも吹雪ちゃんの分だけでも完結させてください!お願いします!
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 19:18:08 ID:DrAoEbPY
士官学校
提督「間に合った……」ゼェハァ
吹雪「はい……」ハァハァ
??「1分半の遅刻だばかもんが」
提督「! き、教官!」
教官「久しぶりだな」
提督「ご無沙汰しています。卒業式以来挨拶挨拶もできず……」
教官「いや、お前の話はあちこちで聞いているからな。心配なんぞしてなかったぞ」ハハハ
提督「アハハ……」
教官「んで、その娘は部下か?」
提督「はい、そうです。吹雪」
吹雪「特型駆逐艦一番艦の吹雪です。教官さんよろしくお願いいたします!」
教官「うむ。……ん?お前が最初に選んだのが確か」
提督「はい、その吹雪です」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 19:51:20 ID:DrAoEbPY
教官「ふむ、だとすると赴任以来ずっと吹雪と居る訳なんだな」
提督「そういうことになりますね」
教官「ふーむ……君たちケッコンはせんのか?」
吹雪「けっ!?」
提督「教官っ!」
教官「ん?吹雪のその反応……お前まさかまだケッコンカッコカリを伝えてなかったのか」
提督「……いえ、まだ」
教官「はぁ……必ず艦娘達にも通達する様書いてあっただろうに……今日、帰ったら、必ず、言うんだぞ」
提督「……善処します」
吹雪「……」
提督「えっと、それで講演会場はどこなんですか?さっき遅刻とおっしゃられました。早く行かないと」
教官「講演はイチサンイチゴーからだ。どうせ遅れてくるだろうと予想して早めに伝えておいた……結果的に正解だったな」
提督「……」
教官「ハッハッハ、お前は学生時代から何も変わらんな!」
提督「……すみません、ちょっとお手洗いをお借りします」
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 20:41:52 ID:DrAoEbPY
スタスタスタ
教官「ふっ、本当にあいつは……」ヤレヤレ
吹雪「……あの」
教官「ん?なんだ?」
吹雪「司令官は……学生時代どんな方だったのですか?」
教官「うーむ……そうだな、よく遅刻する奴だったな」
吹雪「そうだったのですか?」
教官「あぁ、それでいて講義の内容はちゃんと頭に入っているんだから当時は腹立だしく感じていたな」
吹雪「あはは……」
教官「そういう訳で、今日も集合時刻を早めにしていたんだよ。まあ学生時代に比べれば今日はずっとマシだがな」ハッハッハ
吹雪「そうだったんですね……」
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 22:19:37 ID:DrAoEbPY
教官「あ、後そういえばあいつはモテてたなあ」
吹雪「……!」
教官「誰それから告白されたとかチョコをこれだけ貰ったとか噂になってたしな」
教官「ま、結局噂は噂で最後まで彼女とか居た様子はなかったがな!」ハッハッハ
吹雪「……」
教官「……真面目な話だが、ケッコンカッコカリについては何も聞いていないのか?」
吹雪「はい、その……名前すらも聞いたことがないです」
教官「……ふむ、後であいつから正式に言い渡されるだろうが、私から簡単に説明させてもらうよ」
教官「ケッコンカッコカリとはな―――」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/05(水) 22:20:38 ID:DrAoEbPY
―――――
―――
-
提督「ただいま戻りました」
教官「おかえり、遅かったな」
提督「ちょっと後輩らしき学生に話しかけられまして、すいません」
教官「いや、講義までに間に合ってくれればいいんだ。正直言えばこうなる事もある程度予測していたしな」ハハハ
提督「……さすがは教官です。貴方には敵わないです」
教官「俺のことはどうでもいいだろ。ほら、そろそろ準備しとけ」
提督「はい、そうさせていただきます」
教官「……頑張れよ」
提督「はい」
吹雪「……」
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 00:46:11 ID:9DdUZGio
まだかな!まだかな!
続きが気になる!
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 00:50:13 ID:s1lo8ZXk
ケッコンカッコカリとは艦娘の限界を突破するためのシステムの事を言う
一対の指輪を提督とレベル99の艦娘がそれぞれ着けることで艦娘の性能を引き出すことができると言うのがシステムの狙いだ
だがな、レベル99になるまで寝食を共にし、戦ってきた中で二人の間に恋愛感情が生まれることもあるらしい
実際問題、提督が相手とケッコンカッコカリを行う理由のほとんどは艦娘の性能を上げるよりも相手に対して好意を持っているからだとか
装備アイテムが指輪だからなおさらそういう傾向が出るんだろうな
提督?あいつのことはあいつしか知らんよ
誰を好いているのか、もしかして恋愛に興味がないのか
恋愛対象が艦娘なのか人間なのか
うーん……ま、そうだな
あいつを振り向かせたいんだったら、何かアピールするのも良いかもな
教官『秘書艦なんだからチャンスはあるはずさ』
……
吹雪(アピール……アピールって何?)
提督「それじゃ、行ってくるね。吹雪はここで待っててね」
吹雪「っはい!頑張ってください!」
提督「うん」ニコ
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:17:33 ID:s1lo8ZXk
パチパチパチパチ
提督「初めまして、○○鎮守府で艦娘の指揮を行っています、提督と言います」
提督「ご紹介の通り、自分はこの士官学校のOBです」
提督「自分が在学していた当時はまだ艦娘の運用が始まっていませんでした」
提督「―――」
吹雪「……」
吹雪(アピール……)
私は、司令官と一緒にここまで歩んできた
だからこれからもずっとこのまま、ずっと一緒って想っていた
でもただ想うだけじゃだめなんだって
いかなきゃだめだって
だから
司令官にもこの想いを届かせないと
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:24:27 ID:s1lo8ZXk
提督「―――なので、もし皆さんが私と同じ立場になるときは、どうか平等に彼女たちを愛してください」
提督「くれぐれも、彼女たちを物扱いしないでください」
提督「以上で今回の講義を終了します」
パチパチパチ
教官「お疲れ様。中々考えさせられる内容だったよ」パチパチ
提督「いえ、自分が経験したことを話しただけなので」
教官「だとしても、彼らには十分染みたと思うよ」
提督「そうだと良いですけど……吹雪から見たらどうだった?」
吹雪「あの、えと……すごく素敵でした!」
提督「お?お、うん、ありがとう」ニコリ
吹雪「!」パァァ
教官「んじゃ今日はこれで終了だ。報酬は無いがせめて途中までは送らせてくれ」
提督「ありがとうございます、教官」ペコリ
吹雪「♪」ニコニコ
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:28:39 ID:s1lo8ZXk
翌朝
ゼロゴーマルマル
提督の部屋
ガチャリ
吹雪「……」
バタン
提督「……」Zzz
吹雪「よく寝てますね」フフ
提督「……」Zzz
吹雪「……」
吹雪「……」
吹雪「……エヘヘ♪」
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:32:02 ID:s1lo8ZXk
ゼロロクマルマル
提督「……」Zzz
ユサユサ
シレイカン オキテクダサイ!
提督「……?」Zzz
ユサユサ
アサデスヨ! シレイカン!
提督「……ぅぁ……」
ムクリ
提督「……?」ボー
吹雪「司令官!おはようございます!」ニコ
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:37:56 ID:s1lo8ZXk
提督「!? 吹雪……?」
吹雪「はい!今日も良い朝ですね!」
提督「え、なんで吹雪がここに」
吹雪「いつも司令官は起きるのが遅いので、今日は司令官を起こしに来ました!」
提督「あ、うん。ありがとう……」チラ
AM 6:00
提督「……」
吹雪「着替えが済みましたら執務室に来てください!」
提督「……はい」
ガチャバタン
提督「……?」
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 01:53:17 ID:s1lo8ZXk
執務室
ガチャバタン
提督「吹雪、今日はいった……!?」
吹雪「司令官、おはようございます! あの、これ、全部吹雪が作りました……! もしよかったら召し上がってください……!」グイ
提督「お……おおお??」
吹雪「ど、どうぞ!」グイグイ
提督「ちょっと!吹雪、ストップ!」
吹雪「はい!」
提督「一旦少し落ち着いて。やりたいことは分かるがちょっと空回り気味だよ」
吹雪「え、はい。すみません……」シュン
提督「とりあえず、まず朝ごはんを食べよう。折角吹雪が作ってくれたんだから食べないのはもったいないよ。頂きます」ペコリ
吹雪「い、いただきます!」パァァ
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 02:07:50 ID:s1lo8ZXk
提督「ごちそうさまでした」
吹雪「ご、ごちそうさまでした」
提督「……それで」
吹雪「!」
提督「吹雪はどうして急に朝起こしに来たり、料理を作ってくれたりしたの?」
吹雪「あの、も……もしかして迷惑でしたか……?」
提督「いや、むしろありがたいなぁって思っているけど。ご飯もおいしかったし」
吹雪「!」パァァ
提督「だから、どうしてやってくれたのかなって」
吹雪「あの、アピー……じゃなくて、今まで仕事以外の事あまりしていなかったからこれからは仕事以外でも司令官の役に立ちたいなって…」
提督「なるほど」
吹雪「あの、迷惑でしょうか……?」
提督「迷惑じゃないよ。むしろ嬉しいなって」ハハハ
吹雪「司令官……!」パアア
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 23:10:22 ID:s1lo8ZXk
フタフタマルマル
提督の部屋
吹雪「それじゃ、私も部屋に戻ります!おやすみなさい!」
提督「……おやすみなさい」
ガチャバタン
提督「……疲れた」
……
吹雪『喉渇きませんか?何か持ってきます!』
……
吹雪『あの、お昼を用意しました!もし良かったら一緒にいかがですか?』
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 23:17:14 ID:s1lo8ZXk
……
吹雪『司令官!午後は特に何もありませんよね?でしたらお散歩にでも―――!』
……
吹雪『司令官!――-』
『司令官!』
『司令官!』
……
ゴロン
提督「……吹雪ってあんなに積極的な子だったんだ。知らなかったなぁ」
提督「まぁ、元気が無いよりは良いよね。うん」
提督「……おやすみなさい」ゴロ
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 23:19:54 ID:s1lo8ZXk
マルフタマルマル
食堂
吹雪「〜♪」
トントントン シャッシャ
吹雪「……エヘヘ」ニヘ
グツグツ
……
マルロクマルマル
提督の部屋
吹雪「司令官!おはようございます!」ニコニコ
提督「……おはようございます」
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 23:47:45 ID:s1lo8ZXk
あの日から吹雪は変わった
具体的に言うと積極的になった
それだけなら良かったねで終わるん話なんだけど、聞いた話だと他の艦娘にはいつも通りらしい
つまり、これは推測だけど自分の前でだけのみ積極的になっている
それが何でなのかは自分には分からない
もしかしたらと思って教官にも聞いてみたが知らないとの事だ
偶には休ませるのも良いのかもしれないね
―――――
―――
―
吹雪「休みですか?」
提督「うん、偶には良いかなって。何人か以外は一日何してもOKって事で考えてるよ」
吹雪「! だったら司令官、一緒にどこかに行きませんか!」
提督「流石に自分は休めないよ」ハハハ
吹雪「そんなぁ……」ガックリ
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/06(木) 23:51:57 ID:s1lo8ZXk
提督「……と言いたいんだけど、自分も色々消耗品が足りなくて」ハハハ
吹雪「!」
提督「二時間だけ出かけてくるから、帰ってくるまで指揮を頼めるかな?」
吹雪「……はい」
提督「二時間分はその内時間を取るから。じゃあみんなに通知してそのまま行ってくるね!」
ガチャバタン
吹雪「……まだ届かないんですか?」
350
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:08:15 ID:q9yJfZtk
廊下
提督「て事で、この紙に書いてある艦娘以外は全員一日休み!」
ヒエー! ヤリーキョウヤスミジャーン
提督「今日休みじゃない組は明日休みにしてあるから安心して良いよ」
ワイワイ
??「提督は今日どうするんですか?」
提督「ん、二時間だけ買い物して後は仕事だよ。はっちゃんは?」
伊8「いきなりですからまだ何も……もしよかったら一緒について行っても良いですか?」
提督「良いけど、折角の休みなんだから色々やって良いんだよ?」
伊8「大丈夫です。それじゃ、着替えてきますね」
伊8「お待たせしました。さぁ行きましょう」
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:27:22 ID:q9yJfZtk
街中
提督「うん、これくらいで大丈夫かな。あれ、はっちゃん?」
伊8「……」ジー
提督「お、居た居た。……古本屋?」
伊8「あ、提督。つい夢中になってしまって、ごめんなさいね」
提督「まだ時間あるし大丈夫だよ。何読んでるの?」
伊8「Minnesangです、提督」
提督「ミンネ、ザング?ドイツの本?」
伊8「そうですよ。まさか日本で見つかるなんて思ってなかったです」
提督「もしよかったら買っていく?」
伊8「いえ……一応役には立ちますが、私が使うには十分じゃないので」
提督「? 要らないなら良いんだけど……後で欲しくなったら取り寄せるから言ってね」
伊8「その時は、提督にも読んでほしいです。ドイツ語の勉強も一緒に、ね」
提督「ははは……お手柔らかに頼むよ」
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:38:30 ID:q9yJfZtk
……
提督「んじゃ、そろそろ戻ろうか」
伊8「はい」
露天商「お、そこのお二人さん。ちょっとだけで良いから見ていかないかい?」
提督「いえ、なるべく早く戻りたいので、すいません」
露天商「おいおい、そんな冷たいこと言わずに。それに彼女さんは興味ありそうですよ」
伊8「っ!」チラ
提督「いや、この娘はそんなんじゃ……」
露天商「おや、そうなのかい?まぁいいや、本当にちょっとで良いからさ、頼むよ!」
提督「……少しだけですからね」
露天商「ありがてぇ!それで、お嬢ちゃんは何が欲しいんだい?」
伊8「……これ、super……!」
露天商「お、指輪か!いいとこに目が行くねえ!」
提督「……」
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:47:15 ID:q9yJfZtk
露天商「どうだ?普通は1個1500円だけど、お嬢ちゃん可愛いし2個で2000円でどうだい?」
提督「……まあこういうのも良いか。買った」
伊8「……提督?」チラ
露天商「毎度!どうせ二個あるんだし、ペアルックでもしたら良いと思うぜ!」
提督「はいはい。じゃあはっちゃん、行こう」
伊8「うん……」
……
伊8「提督」
提督「うん?」
伊8「……Danke」
提督「大丈夫だよ。それに二個買ったんだから一個誰かに上げれば良いと思うよ。仲良い子とかにね」
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:50:02 ID:q9yJfZtk
伊8「……だったらはい、提督」
提督「? 自分で良いの?」
伊8「元々提督のお金で買ったんだし、それに今日連れてきてくれたお礼ですよ」
提督「そういう事なら。うん、ありがとう」ニコ
伊8「うん……!」
提督(あれ……なんか忘れている気がする。指輪……うーん?)
……
吹雪「〜♪」
セッセセッセ
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 00:56:33 ID:q9yJfZtk
執務室
提督「ただいま」
吹雪「あ、司令官お帰りなさい!」
提督「うん。それじゃ、後は自由時間で良いからね」
吹雪「はい!」
提督「さて、書類はと……」
吹雪「……」ニコニコ
提督「……」モクモク
吹雪「……」ニコニコ
提督「……」カキカキ
吹雪「……」ニコニコ
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:00:35 ID:q9yJfZtk
提督「……ねぇ、吹雪」
吹雪「はい!なんでしょうか!」
提督「なんで居るの?自由時間だよ?」
吹雪「はい!だから提督と一緒に居ます!」
提督「……」
吹雪「……」ニコニコ
提督「命令、ここを出て遊んできなさい」
吹雪「ええ!?」
提督「折角の休みなのに、執務室に居たら意味ないでしょ」
吹雪「でも……」
提督「自分とならいつでも居られるでしょ?ほら、自分のことは良いから行ってきなさい」
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:02:05 ID:q9yJfZtk
吹雪「……はい」
提督「やれやれ……」
スッ キラッ
吹雪(! ……あれって指輪?)
提督「……」モクモク
吹雪「……行ってきます」
提督「はい、行ってらっしゃい」
ガチャバタン
358
:
>>365 上からセリフ4行目 X提督 ○司令官
:2015/08/07(金) 01:13:16 ID:q9yJfZtk
廊下
吹雪「指輪……」
ケッコンカッコカリ
吹雪「! まさか……!」
ハッチャンソノユビワナンナノー?
吹雪「!!」
伊8「内緒、ですよ。うん」
伊19「その指輪のデザインとってもいいのー!羨ましいの!」
吹雪(あの指輪……司令官のと……!)
一対の指輪 それぞれ着ける
二人の間に恋愛感情
吹雪(……)
359
:
>>356だった
:2015/08/07(金) 01:18:11 ID:q9yJfZtk
伊8「Danke。それで、これからなにする?」
伊19「うーん、あ!吹雪さんなの!」
吹雪「……はっちゃんさん。ちょっと今良いですか?」ニコ
想うだけじゃだめ
いかなきゃだめ
司令官にも私の想いを届かせないと
なんとしても
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:36:13 ID:q9yJfZtk
ヒトハチマルマル
波止場
提督「お待たせ」
吹雪「……司令官。遅いですよ」
提督「あはは……遅刻癖だけはなかなか治らなくて」
吹雪「大丈夫です。そこを含めて司令官ですから」ニコ
提督「それで、執務室じゃなくて波止場でだなんて何かあったんだっけ?」
吹雪「いえ、お仕事は今日はお休みですから」
提督「? 朝遊んできてって言ったよね。もう良いの?」
吹雪「はい、十分遊んできました」ニコ
提督「あ、うん。なら良いけど」
吹雪「……司令官はケッコンカッコカリってご存知ですよね?」
提督「! ……うん、知っている」
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:42:09 ID:q9yJfZtk
吹雪「それには何が必要かご存知ですか?」
提督「それは……」
吹雪「指輪、ですよね?」
提督「?!」
吹雪「そして、その指輪って」
スッ
提督「!」
吹雪「これですよね?」ニコォ
吹雪の左手には一つの指輪が付けられていた
提督の指につけられている指輪と同じデザイン
伊8と提督しか持っていないはずのものを
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:48:43 ID:q9yJfZtk
提督「その指輪……!」
吹雪「司令官、酷いです。……司令官は私が今までどれだけアピールしたか覚えていますか?」
提督「アピール……?」
吹雪「ケッコンカッコカリのことを知ってから、毎日司令官を起こしました。ご飯を作りました。お背中を流そうとしました。体調を管理しました」
提督「……あれってもしかして」
吹雪「はい、少しでも司令官に私を意識してもらいたくてやりました」
提督「マジですか……」
吹雪「なのに……司令官は……他の娘と……他の……」
提督「吹雪、その指輪は……!」
吹雪「知っていますよ。ケッコンカッコカリの指輪じゃないんですよね」
提督「! なら……!」
吹雪「関係ないです……!司令官が……他の娘に、指輪を上げた。その事実だけでダメなんです!」
提督「っ……!」
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 01:50:07 ID:iY3UgHNk
こんなタイミングで悪いが
>>1
の後の時雨との生活がみたい
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 02:07:44 ID:q9yJfZtk
吹雪「だから、今日想いを伝えに来ました」
提督「想い……?」
吹雪「はい、……司令官、腕を出してください」
提督「? はい」スッ
吹雪「ありがとうございます」クルクルキュ
提督「吹雪、どうして紐でお互いの腕を結んでるの?」
吹雪「司令官、死んでも、忘れないでください。私のことを、私と居た時間を」
ゴスッ!
提督「!!?」
ドッボーン ブクブクブク…
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 02:11:29 ID:q9yJfZtk
ゴポブクゴプ
吹雪(……結局、私の想いは伝えられなかったなあ)
吹雪(あ、提督が手錠を外そうとしている)
吹雪(……動きが止まった。司令官……)
吹雪(大丈夫、私がずっと支えますから)
吹雪(だって……一緒の、指……わ……が、)
ゴポ
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 02:26:42 ID:q9yJfZtk
吹雪ルート 終わり
まず、私用で放置してしまい申し訳ありませんでした
そして、保守ありがとうございました
これからも度々放置するかもしれませんがなるべく手を煩わせないようにしますので許してください
>>363
後で挑戦しますが多分他の方が書いたヤンデレ物と同じテンプレ展開になるかもしれません
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 02:40:10 ID:TgFl0sTw
ヤンデレの天龍を……!
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 02:47:32 ID:q9yJfZtk
テンプレ展開ってなんだ……
パクリ展開ですね
とりあえず残りルート
浜風
>>145
(蒼龍
>>145
)
大和
>>169
ロ600
>>206
電
>>227
若葉
>>228
秋月
>>303
龍田
>>311
時雨(本編その後)
>>363
天龍
>>367
絶対仕上げます
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 03:57:22 ID:JwBU2zmc
春雨ちゃんも頼みます
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/07(金) 10:41:25 ID:07rre8ec
勝利の女神荒潮ちゃんのが見てみたいなー
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/09(日) 03:20:51 ID:nkJozcxk
まだなのかな?
待ちどうしくて震えてるぞ
俺
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/10(月) 20:57:22 ID:EeVLicwg
ハイライトが消えたヤンデレ朝潮ちゃん見たいなー(チラッチラッ)
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/10(月) 23:23:52 ID:u.Ebeka6
千歳お願いします
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/11(火) 13:22:07 ID:sqcJ/RhI
五月雨お願いします
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 02:17:14 ID:ZnLRj6dY
時雨えええええ
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:21:33 ID:919.5h1Y
浜風
>>145
大淀「提督、起きてください」
提督「ん……大淀か」
大淀「寝不足ですか?最近よくうたた寝してらっしゃいますが」
提督「夜はしっかり寝てるはずなんだが……気を付けるよ」
大淀「私が付いているとは言っても、ここの責任者は提督なんですからね?はい、これお願いします」スッ
提督「……分かってるよ」カキカキポン
大淀「ところで……そろそろお昼の時間なのですが提督はどうなされますか?」
提督「偶にはここで食べるのも良いかな。仕事もしないといけないし」
大淀「誰かさんがうたた寝しなければ、もう少しゆっくり食べられるのかもしれないんですけどね」
提督「……」
大淀「冗談ですよ、ふふ。それじゃご用意しますね」
ガチャバタン
提督「……さて」カキカキ
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:22:13 ID:919.5h1Y
ガチャパタン
提督「ん、やけに早かったね、大淀」
浜風「提督」
提督「ってなんだ浜風か。どうした?何か用?」
浜風「……提督と一緒に昼食を取りたくて来ました。ダメ、ですか?」
提督「お、そうなのか。今ちょうど大淀が取りに行ってるから。戻ったらみんなで食べるか」
浜風「なるほど、みんなで、ですね」
提督「うん。みんな仲良く、だぞ」
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:23:42 ID:919.5h1Y
ガチャバタン
大淀「提督、今戻りました。……あら?浜風さん」
提督「お、今ちょうど浜風と昼食の話をしていたところなんだ。折角だし三人で食べようって」
浜風「……」
大淀「でしたらもう一人分持って来ないと……てっきり二人で食べると思ってましたので」
提督「あ、確かに」
浜風「……だったら、私は大丈夫です。また何時か、伺いますね」ニコ
提督「おいおい、遠慮しないで良いんだぞ?なんなら俺の食べたって―――」
浜風「いえ、大丈夫です。失礼しました」
ガチャパタン
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:25:24 ID:919.5h1Y
……
大淀「ところで」
提督「ん」モグモグ
大淀「うたた寝の話です」
提督「随分と引っ張るね」ゴックン
大淀「このままですと職務に差し支えありますから。それに……」
提督「それに?」
大淀「仮とは言えケッコンした相手ですので。その、もしかしたら悪い病気なんじゃないかと……」
提督「……大淀」
ナデナデ
大淀「あっ、提督……」
提督「……それじゃ、今日早く寝るために午後も張り切ってやりますか」
大淀「はい、頑張りましょう」
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:30:47 ID:919.5h1Y
……
ニイイチマルマル
提督「はい、今日はこれで終了」カキカキポン
大淀「お疲れ様でした。……提督」
提督「分かってるって。今日はいつもより早く寝るから」
大淀「ふふ、なら安心です。ではお疲れ様でした」
提督「お疲れ様」
ガチャバタン
提督「……大淀にもああ言ったし、早く寝よう」
提督「おやすみ」
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:02:16 ID:cH.qBOdk
翌日
大淀「……今日は寝坊ですか」
提督「……ごめんなさい」ドゲザ
大淀「もしかして提督、よく眠れてなかったり途中で起きたりされていますか?」
提督「そんなことはない、はず。うん」
大淀「そうですか。とは言え、いずれ病院で見ていただいてくださいね。これでも心配していますから」
提督「……考えておく」
カキカキ カキカキ
提督「……」
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:03:14 ID:cH.qBOdk
……
大淀「これで終了ですね。お疲れ様でした」
提督「お疲れ、大淀」
大淀「提督、分かっていると思いますが……」
提督「今日こそちゃんと寝る、だね。大丈夫だよ」
大淀「はい。では」
提督「うん、おやすみなさい」
大淀「おやすみなさい」
ガチャバタン
提督「……寝よう」
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:03:54 ID:cH.qBOdk
深夜
提督「……」Zzz
キィィ パタン
??「……」
提督「……」Zzz
??「…………」ゴニョゴニョ
提督「……」ピク
??「…………」ボソボソ
提督「……んっ」ピクピク
??「……」ボソ
提督「……」
ムクリ
提督「……」
384
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:04:32 ID:cH.qBOdk
翌日
提督「……」
大淀「提督、おはようございます。今日は大丈夫そうですか?」
提督「……あ、大淀か。おはよう」
大淀「……まだお疲れの様ですね。何かお持ちしますか」
提督「いや、疲れは結構取れている。取れているんだけど……」
大淀「? どうなされましたか?」
提督「上手く言えないんだけど、もやっとしていると言うかすっきりしないと言うか」
大淀「恐らくまだあまり眠れていないのでは。あまり無理なされないでくださいね」
提督「……そうするよ」
大淀「さて、今日も早めに終わらせましょう」
385
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:05:05 ID:cH.qBOdk
昼
提督「……」カキカキ
大淀「……これ、お願いします」スッ
提督「はい」ポン
大淀「……お昼どうなされますか?」
提督「この調子だとゆっくり食べている暇はないかもしれないな……」カキカキ
大淀「では、いつもの様にここで召し上がりますか?」
提督「そうだな。それしか―――」
ガチャバタン
浜風「失礼します」
提督「浜風か。何かあった?」
浜風「昼食をご一緒できればと思いまして。今日はお時間大丈夫ですか?」
提督「あー、今日はちょっと……」
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:06:39 ID:cH.qBOdk
浜風「だめ、ですか?」
提督「……!」
浜風「……」
大淀「……?」
提督「……分かった」
大淀「提督!?」
提督「……すぐに戻る」
浜風「ありがとうございます、提督」クス
ガチャバタン
大淀「……??」
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:47:53 ID:cH.qBOdk
提督「!」ハ
提督(ここは……執務室じゃない? 裏庭?)キョロキョロ
浜風「提督、どうしましたか?」
提督「浜風……? なんで?俺、仕事していたはずじゃ」
浜風「お昼にご一緒すると執務室で仰られましたので。覚えていないのですか?」
提督「ごめん、まったく記憶になくて……」
浜風「ふふ、大丈夫ですよ。とりあえずこちら、どうぞです」スッ
提督「あ、うん。ありがとう……」パクリ
浜風「……ふふ」ニコ
提督「……??」モグ
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 00:58:32 ID:cH.qBOdk
執務室
提督「……ただいま」
大淀「……」カキカキ
提督「なんか、ごめん」
大淀「……」カタカタ
提督「言い訳だけど、俺もなんであの場所に居たのか全然覚えてなくて」
大淀「……」ピタ
提督「と、とりあえず仕事に戻るよ……かなり溜まってるし」
大淀「本当に覚えていらっしゃらないのですか?」
提督「……まったく」
大淀「分かりました。でしたら大丈夫ですよ」ニコ
提督「……ありがとう」カキカキ
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/14(金) 09:07:20 ID:9Le61Jf2
yee
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/15(土) 10:46:34 ID:v5CNlZhI
うりぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 18:22:01 ID:9OzhblTE
まだかな?
なんか遅い気がする
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 23:42:38 ID:f1Jca30Q
……
大淀「それでは失礼します。今日もお疲れ様でした」
バタン
大淀「この現象、考えたくないけど……」
スタスタ
??「……」
ガチャバタン
提督「ん?こんな時間にどうした浜風?」
浜風「提督に用事がありまして」
提督「用事か。しかし今日ももう遅いし明日じゃ―――」
浜風「だめ、ですか?」
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 23:56:42 ID:f1Jca30Q
提督「……分かった」
浜風「ありがとうございます、提督」クス
提督「……」
浜風「それで、用事と言うのは―――」ボソボソ
提督「……分かった」
浜風「それじゃ、行きましょうか。善は急げ、です」クスクス
ガチャバタン
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 11:45:52 ID:0FQzxeMw
……
個室
提督「! 執務室じゃない……?」
提督「なぜだ……うーん、だめだ。浜風と話をしてからの記憶が抜けてる」
提督「そういえば前にもこんなことがあったような?」ウーム
キョロキョロ
提督「ここは艦娘の部屋辺りかな。……見た目には誰の部屋だか分からないが」
提督「なにはともあれ、ここを出ないと」
スッ ググググ
提督「え、ドアノブが動かない……か、鍵は」
ググググ
提督「だめだ……ビクともしない」
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 12:23:16 ID:0FQzxeMw
提督「部屋の持ち主が戻るまで待つしかないのか……」ハァ
提督「……しかしこの部屋、机とベッドしかないみたいだな」
提督「他の娘の部屋だともっと年頃の女の子っぽい感じなのになぁ」
提督「悩みでもあるんだろうか……戻ってきたら聞いてみよう」
??「提督」
提督「うはあ!」ビクン
浜風「どうしました?」
提督「は、は、は、はま……はま、かぜ……びっくりした」ハァ
浜風「驚かせてしまったようで、すみません」クス
提督「……それで、浜風はどうしてここに?」
浜風「どうしてもこうしても、ここは私の部屋ですよ?」
提督「あ、そうだったんだ……」
浜風「それで、提督。私の悩み事、聞きたいですか?」
提督「……いつから聞いていたんだ」
浜風「……さぁ?」クスクス
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/17(月) 12:32:44 ID:0FQzxeMw
提督「……」
浜風「そんなことより、私の悩みですが」
提督「そうだった。できる限りのことは行うつもりだから、遠慮なく言ってほしい」
浜風「実は私、日記を書いているんです。それを読んでいただければ、何に悩んでいるのか分かるはずです」
提督「口頭じゃダメなのか?」
浜風「はい、可能な限りすべてを見てほしいので」
提督「……分かった」
浜風「では、こちらが私の日記です。この日記の事、他言しないでくださいね」クス
提督「あぁ、分かってる」
ペラ
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:36:31 ID:2IsI9Dvc
---
07/01
今日から○○鎮守府へ着任する
規模はそれほど大きくないけど、雰囲気は悪くないみたい
---
提督「……驚いた。着任した日から書いているのか」
浜風「はい」
提督「……」
浜風「……」
提督「……」
ペラ
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:38:17 ID:2IsI9Dvc
---
07/02
今日は秘書艦の大淀と一緒に鎮守府内を見て回った
聞いた限りだと陽炎姉さん達や妹達は居ないみたい
ちょっと残念
---
07/10
今日、工廠へ向かう途中で迷ってしまい、通りがかった金剛に案内してもらった
その後、少しの間昔の事や今の生活の事などを話していたが、途中で榛名に呼ばれて行ってしまった
去り際に金剛は何かあったら提督に頼ると良いと言っていた
姉妹艦の事、提督に話してみようかな
---
07/14
昼食の時に提督が近くに来たので姉妹艦について話をした
提督は真面目な顔で聞いていたようだが、明確な返事は頂けなかった
ちゃんと伝わったのだろうか心配だ
---
提督「……」ペラ
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 02:53:02 ID:2IsI9Dvc
---
07/20
今日、谷風に会うことができた
最も演習の相手としてだったけど
久しぶりに会う妹は相変わらず騒がしかったけど、元気そうでよかったと本当に思う
---
提督「……そういやそんなこともあったっけ」
浜風「はい。後で聞きましたが、提督の尽力で演習が実現したらしいですね」
浜風「あの時は谷風に、妹に会わせていただきありがとうございます」
提督「そこまで感謝されることじゃないと思うんだけど……ははは……」
ペラ
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/23(日) 05:08:37 ID:7Ci3NwxU
読んでるよ
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/24(月) 11:47:45 ID:.B5DxtvQ
続きまってまーす\(^o^)
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/24(月) 21:14:32 ID:HtLQ1QJ.
はよはよ
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:22:26 ID:8EaIDpA.
---
07/21
秘書艦に窘められてしまった
原因は昨日の事で浮かれすぎてしまったからなのだけど、
平静を保っていたつもりはずなのに隠しきれていなかったようだ
提督にも笑われてしまったし、しばらくは立ち直れないかもしれない
---
提督「……なんて言ったんだっけ」
浜風「たしか、『姉妹に会えて喜ぶなんて浜風もやっぱり女の子なんだな』だったと思います」
提督「セクハラだった……」ガクッ
浜風「大丈夫です、本当の事ですので。それに笑っていただいて少し安心しました」
提督「……ここには立ち直れないかもって書いてあるけど?」
浜風「それですか。それはいわゆる枕に頭を埋めて足をバタバタさせると言う奴です」
提督「……?」
浜風「分からなければ大丈夫です」
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:24:36 ID:8EaIDpA.
---
07/22
寝坊してい急いで準備していたら部屋の外から提督の声が聞こえた
どうやら昨日のやり取りでまた顔に出てしまったようで、様子を見に来たようだった
大丈夫だと伝えたら安堵したようだったが、まさか提督が来るとは思ってもなかった
私は提督から信頼されているのだろうか
嬉しいような、でもそれでいて少し不安なような、そんな気分。
---
提督「なるほど。あの時のはただ単に寝坊だったんだね」
浜風「あの時はお手数をおかけしてすみませんでした」
提督「いえいえ。マネジメントも業務の一つだしね。心配するのは当然の事だよ」
浜風「……もし、他の娘が同じような時でも、ですか?」
提督「? もちろん。仕事だからね」
浜風「……そうですか」
提督「浜風?」
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:26:37 ID:8EaIDpA.
浜風「ところで提督、私の悩みは分かりましたか?」
提督「……いや、今のところさっぱり」
浜風「早く見つけていただかないと。あまり時間ありませんよ?」
提督「そんなこと言っても……」
ペラッペラッペラッ
提督(ほとんど日常の出来事だけなんだよね……誰かと話したとか谷風から手紙が来たとか)
ペラリペラリ
ペラ
提督(! ここだけページがない……それに引きちぎられた跡……?)
提督「浜風……このページ」
浜風「……」
提督(やっぱり。この日に何かあったに違いない。そして浜風はそれで悩んでいる)
提督(とするとその前の数日の内容を見れば原因が分かるはず)
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:27:45 ID:8EaIDpA.
---
08/05
谷風の所の鎮守府とまた演習があるらしい
提督の話を聞く限りだと、また谷風が来るのだろうか
以前は驚きと喜びであまり話ができなかったから、今回は手紙に書けなかった事も含めて色々と話せればと思う
---
08/06
演習の日が楽しみであまり眠れなかった
眠そうな雰囲気が漏れていたようで、提督に心配されてしまった
申し訳なさと眠さと、嬉しさともやもやが混ざった変な気分だった
---
08/07
いよいよ明日だ
姉妹として谷風に笑われるような戦いをしないようにしなければ
その前に興奮して眠れなかった、なんて事にならなければ良いのだけど
---
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:32:47 ID:8EaIDpA.
提督(そして破られたページか……)
提督(だとしたら原因は……)
提督「浜風……原因なんだけど」
浜風「分かっていただけましたか?」
提督「やっぱり……その、谷風……なんだよな」
浜風「……」
提督「相手の提督からは聞いているよ。谷風が演習の前日に轟沈した事」
提督「なるべく浜風の耳には入れないようにしていたんだが……どうやら知られていたようだね」
浜風「……」クス」
スタ
提督「だからあの後……なのに俺は……すまなかった」
スタ
提督「浜風」
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/30(日) 11:33:29 ID:8EaIDpA.
浜風「ハズレです。あなた」
409
:
>>408ミスた
:2015/08/30(日) 11:42:11 ID:8EaIDpA.
浜風「ハズレです。あなた」ボソ
浜風の、耳元での囁きは妙に甘ったるくて、身体から力が抜けそうだった
文字通りの意味で
410
:
>>408ミスた
:2015/08/31(月) 00:59:17 ID:I5jse.Rs
提督「へ……?」フラ
浜風「……」トン
膝から崩れ落ちようとした瞬間、俺は浜風に突き飛ばされた
正確には軽く押されただけなのだが
それなのにその軽い衝撃に対して、俺はまったく踏ん張ることができなかった
グラリ ボフッ
提督「浜風……?」
浜風「大丈夫です。後ろは私のベッドですし、ちゃんと加減していますから」
提督「そういう事じゃなくて……身体が動かないんだけど」
浜風「……提督、日記ですが、残り数ページ程残っています。最後まで読んでください」
提督「浜風、話を聞い―――」
浜風「流石に身体が動かせないのでしたら日記は読めませんよね?ですので」
スタスタ ポス クイ トス
411
:
>>408ミスた
:2015/08/31(月) 02:37:52 ID:I5jse.Rs
浜風「これでどうですか?」クス
提督(ひ……ひ、膝枕……!?)
浜風「角度もあるのでそのままより見やすいと思います」
提督「……」
浜風「まるで子供に絵本を読み聞かせるお母さんですね」クスクス
浜風「さて、続きをどうぞ。私はページは捲りますが読み聞かせはしませんので、提督自身で読んでください」
ペラ
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 02:48:24 ID:I5jse.Rs
---
08/09
昨日のあれは夢なんかじゃなかった
それでも認めたくない一心で何度も頬をつねったがただ痛いだけで、その痛さはかえって夢の可能性を遠ざけるだけだった
今日はずっと寝ていよう
寝ている時だけは谷風の事を考える必要は無いのだから
---
08/10
ずっと寝ていたせいで深夜に目が覚めてしまった
流石に空腹で辛かったので部屋を出たら部屋の前に毛布に包まって寝ている提督が居た
提督のそばには提督が持ってきただろう食事があったので、それを食べることにした
既に冷えて味気なかったが、今まで食べたどのご飯より美味しかった
08/10 -2
食事の後いつの間にか寝てしまったようで、ドアを叩く音で目が覚めた
開けると提督が居て、昨晩、提督が持ってきた食事について聞かれた
私が答えると提督は安堵した様子だった
会話が終わり提督が職務に戻ろうとするとき、私は思わず提督の袖をつかんでしまった
提督は驚いている様子だったが、一番驚いているのは私だった
何であんなことをしたのだろうか分からない
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 03:16:00 ID:I5jse.Rs
08/10 -3
今朝のことについて考えてみる
去り際の提督の袖を掴んだこと、確かにあの時は何であんなことをしたのか分からなかった
でも、今日一日過ごしてぼんやりと見えてきた事があった
それは提督が私の前に居ないと不安に感じてしまうと言う事だ
何故なのだろうか
---
08/13
最近、提督を探すことが日課になってしまっている
提督はよく他の娘達と居る。秘書艦の大淀とは特にだ
指揮官なのだから当たり前なのだが、他の娘達と居ることで私に構ってくれない事に腹が立つ
これは嫉妬なのだろうか
胸がもやもやする
---
08/15
もやもやの正体が分かった
最初私は、提督と谷風を重ねて見ていたのだと思っていた
でもそれは間違いだった
今、私は提督に恋をしている
だから提督が目の前に居ないと不安だし、他の娘達が提督と話しているとイライラする
どうすれば提督は私を見てくれるのだろうか
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/31(月) 03:34:03 ID:I5jse.Rs
提督「……」ワナワナ
浜風「これでこのノートは最後ですね。提督、私の悩みは分かりましたか?」
提督「……分かった……どうやったら俺と付き合える、だ」
浜風「正解です。正確には少し違いますが」
提督「……?」
浜風「それはさておき、二冊目はここにあるのですがどうされますか?」
提督「?」
浜風「恐らく提督は中身については気になっていると思います」
浜風「ですが、これを読むことによってこの体勢がもう少しだけ続く事になります」
浜風「私はどちらでも構わないのですが、折角ですので提督に決めてもらいます」
浜風「読みますか?読みませんか?」
提督「……」
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/04(金) 02:38:29 ID:GGMe70nY
読む
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/10(木) 17:04:59 ID:xwvhuba6
待ってる。
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 00:51:44 ID:hs3MprKc
>>415
何かすみません
ありがとうございます
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 00:53:22 ID:hs3MprKc
提督「……読む」
浜風「そうですか」クス
提督「だけどちょっとその前に聞かせてくれ。二冊目には何が書いてあるんだ?」
浜風「そうですね……あえて言うのであれば、手段でしょうか」
提督「手段……とするとその後は結果か」
浜風「はい、それについては日記よりも分かりやすい形でお見せできればと思います」
提督「? 結果を見せたらそれで終わるんだな?」
浜風「そのつもりでいます」
提督「……分かった。早く見よう」
結果まで見ればおそらくは解放されるはず
全てが終わったら、戻って仕事を進めないとな
そして後は、艦娘達のケアに付いてもう少し考えないといけないかな
浜風「そうですね。ですが、その前に」
スッ
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:05:50 ID:hs3MprKc
浜風「ちょっと体勢を変えますね」ヨット
提督「浜風?」
浜風「やはりこの体勢は辛いですね。先ほどは体勢は変えないと言ったのにすみません」
提督「いや、良いんだ。楽な姿勢でやってくれた方がこっちも気が楽だしな、うん」
最も、こんな事になった原因は紛れもなく浜風なのだが
浜風「これでどうでしょう?」
提督「添い寝……」
浜風「枕については、今は普段私が使っているものしか無くて。すみません」
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:06:50 ID:hs3MprKc
そういえば浜風が退いたはずなのにいつの間にか頭が包み込まれていた
浜風の枕は、当たり前だが浜風が使っている訳で当然浜風の匂いがする
その匂いはいい匂いと言うにはとても官能的で、それでいてどことなく安心感を与えてくれる
浜風「では改めて、こちらが二冊目になります。どうぞ」
この声もそうだ
先ほどまでの体勢ではそうでもなかったのに
それなのにこの体勢になって改めて聞くと、何故か興奮する
浜風の声は駆逐艦ならではの幼さは残っていて、しかしどことなく落ち着いている
普通ならただ単に声が聞こえるだけだがそうじゃなくて、耳の中に入ってくるのがはっきりと分かる
心地よい、ずっと聞いていたい嗅いでいたい
浜風「提督」
提督「! あ、あぁ」
何故だ、俺は一体何を考えているんだ
相手は駆逐艦、それに俺には大淀と言う指輪まで渡した相手が居るのに
落ち着け俺、大丈夫、もうすぐ解放される
大丈夫だ
提督「……よし」
浜風「……」
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:15:07 ID:hs3MprKc
---
8/16
今日は一日提督のことを調べた
結果として提督は多忙だった
通常の執務に出撃組と遠征組の出迎え、見回り、そして艦娘のケア等といつも誰かかしらと相手をしている
それは休憩時間も例外ではない
他の娘と相手をしていると言うことはその分私を見てくれる時間が無いと言う事になる
もう少し観察を続けよう
---
8/17
観察して分かったことがある
一日の内、通常の執務以外にもほとんどの時間を秘書艦と過ごしている
聞けば提督と秘書艦は結婚した仲らしい
秘書艦に対して羨ましさと悔しさを感じざるを得なかった
---
8/18
結論から言えば、やはり提督と長く過ごすには私が秘書艦になるのが一番手っ取り早いのかもしれない
とりあえず明日からは頻繁に執務室を訪れてみて、提督の気持ちを私に向けられる様に努力する
提督に会いたい
---
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:20:44 ID:hs3MprKc
提督「浜風……お前そんなことを考えていたのか」
浜風「はい」
提督「既に知っているようだが、俺には大淀が居る。形だけだがケッコンしているし、彼女を裏切る事はできない」
浜風「そうかもしれないですね」
提督「なら―――」
浜風「提督、先ほども申しましたが、最後までから日記を読んでから判断してください」
提督「……」
浜風「では続きですね」
ペラ
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:23:06 ID:hs3MprKc
---
8/23
提督からあまり仕事の邪魔をしないように怒られた
言い始めたのは秘書艦なのだが、それに提督が同調した形だ
提督に言われたからここは引き下がったが、このまま引き下がる訳はない
しかし、ここ数日の様子から見るとこのままじゃ何も変わらなさそうだ
少し早いが別の方法を考えた方が良いのかもしれない
---
8/25
催眠術と言うものがあると知った
要するに提督が振り向かないのであればこれで振り向かせれば良いと言う事だ
提督に対して罪悪感はある、がここで立ち止まるわけにはいかない
何としても提督を手に入れる
---
提督「!?」
浜風「……どうされましたか?」
提督「いや、ここの催眠術って一体……」
浜風「……続けますね」
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:41:34 ID:hs3MprKc
---
9/2
一週間かけて必要な催眠術について学ぶことができた
ついでにこの期間の中で提督の寝室の鍵も手に入れる事ができた
いよいよ今晩、提督に催眠術をかける
---
9/3
昨晩は提督に暗示の催眠をかけた
ある合言葉を言うと通常の状態からでも催眠状態に移ると言うものだ
寝ている時は上手く行ったと思ったのだが、昼にかかったか試したところどうも失敗の様だ
今晩また暗示をかけるつもりだ
もし、合言葉忘れた時の為にここに記載する
合言葉:ダメですか
---
提督「……これは本当なのか」
浜風「本当です、提督」
提督「信じられない。まさか自分が催眠状態だなんて……まさか今のこの状態も」
浜風「ふふ……どうでしょうか」
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 01:55:36 ID:hs3MprKc
---
9/4
昨晩の術で無事に提督に暗示をかける事ができた様だ
また、あのままだと暗示がかかっているか分かりにくいことに気付いたため、ついでに別の術もかけてみた
不安だったが、それについても無事にかかっているようだ
今の提督ならば合言葉を言うだけで催眠状態になり、そして私の言うことを聞いてくれるはずだ
ただし、今の段階では暗示がかかっている時の記憶が無いのは欠点だろうか
今晩からはもう少し強い術に挑戦しよう
---
浜風「提督」
提督「……なんだ」
浜風「最近、突然記憶が無くなった時はありませんでしたか」
提督「……」
記憶から探ってみる
……あった
一回目はいつの間にか裏庭に居て、二回目はこの部屋に居た
そしてその近くには
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:03:20 ID:hs3MprKc
提督「……浜風」
浜風「どうされました、提督?」
提督「記憶が戻った時、いつも近くに浜風が居た」
浜風「……」
提督「もしそれが催眠術の性ならば、俺はそれを許すことはできない」
浜風「そうですか」
提督「浜風、お前のその愛情は歪んでいる。おかしい」
浜風「そうですか」
提督「大体、俺を……その、好きならば他に方法があっただろう。もっと合法的な方法が」
浜風「……提督は本気でそう仰るのですか」
提督「あ、あぁ……」
浜風「考えてみてください。私はここに入ってまだ数か月です。秘書艦が入ってどれくらいかは知りませんが、少なくとも私よりもずっと長いはずです」
浜風「その分、提督との距離も近いし結婚も行っています」
浜風「そんな相手に正当な手段で勝てると思いますか?」
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:15:19 ID:hs3MprKc
浜風「私と秘書艦、もし同じだけ愛情を重ねたとしても提督と居た期間の分秘書艦の方が有利です」
浜風「それに、私の方が秘書艦より多く愛情を重ねようと努力したって提督は、私にその機会すら与えていただけなかった」
浜風「私はそんな可能性のない方法に時間を費やすことはできません」
浜風「なので、この手段に賭けざるをえなかったのです」
提督「……」
浜風「私は、提督のすべてが欲しい」
浜風「その声も視線も仕草も他の娘に向けているも体も、提督に関することはすべて欲しい」
提督「……狂っている」
浜風「そうかもしれません。もしここに着任したばかりの私が、今の私を見たら軽蔑するでしょう」
浜風「ですが、もう私にも止めることができません」
浜風「今、提督を手に入れられなければ恐らく未来永劫提督のそばに居ることはできないでしょう」
浜風「そうなれば私はまた孤独になってしまう。それだけは絶対に避けなければなりません」
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:26:37 ID:hs3MprKc
提督「……」
狂っている。間違いなく彼女はおかしい
おかしいのに
なのに浜風の声が耳に入るたびに彼女のことを愛おしく思う気持ちが強くなっていってしまう
これも催眠術の性なのか
大声で説得すればこの訳の分からない気持ちだってきっと収まる
根拠はない、がこのまま俺の頭をぐちゃぐちゃにされる訳にはいかない
提督「はまかぜ」
大声で叫んだ、つもりだった
だがその声は誰が聞いても十人中九人は普通の声と言う程に小さかった
浜風「……短いですが次が最後のページです」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 02:40:31 ID:hs3MprKc
---
9/5
秘書艦がこの事態に気づいたようだ
私だとはっきり分かるまで時間は掛かるだろうが、悠長に催眠をかけ続けるわけにはいかない
提督は先ほど私の部屋に連れてきた
今晩中に全てを決めるつもりだ
---
浜風「……以上が二冊目です」
提督「……」
浜風「提督、何かこれについてありますか?」
提督「……」
浜風「無言ですか」
黙りたくて黙っている訳じゃない
気を緩めると気持ちが持っていかれそうなだけだ
ただ、抵抗の意志は示さなくてはならない
提督「……」キッ
浜風「提督、そんなに私を見つめてどうされましたか?」
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:04:20 ID:hs3MprKc
提督「……」フイッ
俺としては睨んだつもりだった
だけど浜風にとってはそれもただ見つめているだけにしか捉えられていないらしい
そう思われることすら不満なので、すぐに目線を逸らしたがこうなると何がどうすれば良いのかが分からなくなる
浜風「さて提督、今までのはすべて冗談です」ボソ
提督「!?」
嘘だって?そんなはずはない
現にいまこうして拘束されている
それにあの歪んだ愛情を嘘で言えるとは思えない
浜風「嘘だと、思われるかも、しれませんが、私の部屋に、連れてきたのも、提督に、休息を与えるためです」
でも、浜風の声は今までよりも優しくて、そしてゆっくりとしたテンポで
浜風「ですので、目を閉じて、深呼吸をしてください」
自分の意志とは関係なく、従ってしまう
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:29:09 ID:hs3MprKc
浜風「深く、深呼吸。自分のペースで、ゆっくりと」
提督(……深呼吸)
浜風「息を吸うと、脳がほわほわする」
提督(……)スゥ
浜風「息を吐くと、体から力が抜ける」
提督(……)ハァ
浜風「深く、考えない。リラックス」
提督(……)ボー
浜風「今、提督の前には、深い洞窟があります」
浜風「洞窟は奥は暗くてよく見えません」
浜風「ですが、その奥には、提督の大事な人が、居るような気がします」
浜風「今からこの洞窟を進んでみましょう。暗闇に向かって、一歩ずつ、歩くイメージ」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:39:08 ID:hs3MprKc
浜風「暗い洞窟の中に一人。でもどんどん進む」
浜風「静かな空間に足音が響く。海沿いなのか、気持ちの良い浜風を肌に感じる。気持ちいい」
提督(気持ちいい……)
……
浜風「進むたびに、愛する人に会えると言う幸福感が大きくなる」
浜風「そしてそれに合わせて歩みも速くなる」
浜風「肌に受ける浜風も強くなる」
提督(……愛する人)
……
浜風「お疲れ様です。洞窟の最後までたどり着きました」
浜風「後一歩進めば愛する人のところまでもうすぐです」
浜風「待ちきれませんよね?だって、愛する人が待っているのですから」
浜風「ですから、走りましょう」
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 03:45:57 ID:hs3MprKc
浜風「池や沼などの、淀んだ水、の様ではなく風の様に、誰にも縛られずに走る」
提督(走る)
浜風「速く走れば、それだけ提督の愛する人に会えるのだから」
提督(会える)
浜風「だから、速く、もっと速く。もっと、もっと」
提督(会いたい。彼女に会いたい)
……
浜風「さて、着きました」
浜風「あなたの目の前には、あなたがこの世で一番大事で、愛する人が居ます」
提督(……)
浜風「良かったら、その人のことを教えてくれませんか?」
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:16:28 ID:hs3MprKc
提督「……その人は普段は大人しいのに意外と押しが強くて」
提督「料理も上手で」
提督「そして俺のことをずっと考えてくれている娘だ」
浜風「そうですか。では、もしよろしければその娘の名前を聞いても良いですか?」
提督「…………浜風だ」
浜風「そうですか」
提督「……」
浜風「では、後ろを向いてみてください。そこにはもう一人女性が居ます」
提督「……」
浜風「その人はあなたが昔好きな人でした。ですが今のあなたにはもう既に大事な人が居ます」
提督「……」
浜風「その人は、あなたと、あなたの大事な人との間に割って入ろうとしています」
提督「……!」
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:20:23 ID:hs3MprKc
浜風「それはあなたにとってとてつもなく苦痛で、嫌な事です」
浜風「あなたは、愛する人との生活を守りたい。そうですよね?」
提督「……あぁ」
浜風「ならば、それを壊す人はどうしたら良いと思いますか?」
提督「……近づけなければ良い」
浜風「……そうですか。分かりました」
浜風「それでは、その愛する人と一緒に元の道を戻りましょう」
提督「……元の」
浜風「決して手を放してはいけません。ゆっくりと、確実に」
浜風「急がない。急がない」
浜風「出口が近づくたびに、提督の感覚は戻っていく」
浜風「身体が活力で戻ってくる。満ちてくる」
浜風「入口を抜けたら、あなたは今まで起こったことを忘れている」
浜風「でもあなたが連れてきた、大事な人の事だけははっきり覚えている」
提督「……浜風」
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:24:20 ID:hs3MprKc
浜風「はい、ゴール。起きてください」
提督「……」パチ
浜風「提督、おはようございます」
提督「浜風……俺はなんでここに……それに何で浜風は添い寝を?」
浜風「疲れたからと言ってここで寝てしまったのは提督ですよ?」クス
提督「……あぁ、そうだった。ごめん、浜風」
浜風「ふふ……提督、私の事好きですか?」
提督「?何を言っているんだ浜風。……愛しているに決まっているだろ」
浜風「私もですよ、あなた」チュ
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:30:48 ID:hs3MprKc
翌日
大淀「どういう事ですか!秘書艦から解任するなんて」
提督「すまん。だが、浜風の方が適任だと感じたんだ」
大淀「そんな……」
提督「今までよくやってくれた。ありがとう」
大淀「……もう良いです!」
ガチャバタン
提督「行ったな」
浜風「そうですね」
提督「これで、浜風とずっと居られるな」
浜風「でも、良かったのですか?あの人はこれからこの鎮守府にとって悪影響を及ぼすかもしれませんよ?」
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:31:20 ID:hs3MprKc
提督「良いんだ。大淀も戦力なんだ。解体するわけにはいかない。それに」
浜風「それに?」
提督「……何故だか、大淀の事を考えるともやもやとするんだ」
浜風「! ……そうですか」
提督「ま、そんなことより仕事を進めないとな。初めてだからって手加減しないからな」
浜風「それについては大丈夫です」
浜風(あの人を排除するように術をかけたのに……ぎりぎり耐えたようですね)
浜風(とりあえずはあの人の排除が第一、後はそれから考えれば良いですね)
浜風「提督いえ、あなた」
提督「ん?」
浜風「今夜もお疲れになるかもしれませんので。私の部屋で一緒に添い寝しましょう。ダメ、ですか?」
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:33:00 ID:hs3MprKc
浜風ルート 終わり
色々くどかったですよねこのルート
すみません
次は蒼龍を飛ばして大和の予定です
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 04:36:53 ID:hs3MprKc
ちなみに最後の催眠の部分ですが、
http://www29.atwiki.jp/hypnonanie/
ここに記載れていた作品より少しずつ引用しました
興味がある方は参考までにどうぞ
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/13(日) 16:10:02 ID:Yzaw3jMo
乙
次も楽しみにしてる
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/18(金) 19:35:53 ID:EoHnGy5Y
続き待ってますよ〜。
443
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/20(日) 19:57:09 ID:wJnk7oBk
乙
浜風は病んでもやっぱり可愛い(断言)
次の大和にも期待
444
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/25(金) 16:50:47 ID:YkJ0i4fU
時雨を待ち続ける
445
:
以下名無しが深夜にお送りします
:2015/09/28(月) 23:20:46 ID:/FwXIUFk
頑張れ。待ってるよ。
446
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/10/16(金) 22:34:23 ID:wmUjo97I
まだかな〜
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/10/30(金) 22:27:11 ID:rKZzF5f2
保守
448
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/09(月) 09:52:43 ID:HThdQCiA
保守
449
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/15(日) 11:00:26 ID:.k2lwpvs
まだかな
450
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/25(水) 18:36:19 ID:oMfQBvVs
保守
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/11(金) 00:13:45 ID:uI4uGcas
保守
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/20(日) 01:07:49 ID:t1yCg2uY
保守
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/12/29(火) 02:18:35 ID:8zTb8Fvc
大和はよ
454
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/07(木) 19:53:57 ID:4vJAknaw
保守
455
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/10(日) 22:54:21 ID:sAgtVFlo
頑張れ
456
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/30(土) 10:55:17 ID:UzLIecRI
まだかなー
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/01/31(日) 09:45:39 ID:O0TSK6iY
時雨期待
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/13(土) 08:51:05 ID:/e1FmFGA
保守
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/15(月) 21:31:28 ID:T/3xbO2k
滅茶苦茶ええやん‼︎(^◇^;)
460
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/27(土) 21:17:24 ID:oquEeRcM
3p期待
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/05(土) 11:35:01 ID:1JFoY9.I
ほ
462
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/13(日) 18:43:32 ID:.fHPM.aY
保守。
戻らないなら代筆してくれる人いないかな
463
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/22(火) 22:00:41 ID:sEsp7i0A
保守
464
:
ハザマ
:2016/03/29(火) 02:04:31 ID:00Q6jM3Y
おっと?
465
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/07(木) 15:16:27 ID:46EfJ9gI
はよ
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/24(日) 18:22:40 ID:we9.zcns
ホ
467
:
ヨッシー
:2016/04/26(火) 19:36:08 ID:8.85VfYI
>>80
私ならデキル
榛名ハダイジョウブdeath
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/07(土) 20:59:38 ID:VEepuOwI
はよ、はよ、うおおおおォォォォ!!!!
469
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/05/21(土) 15:00:31 ID:XV16X2Xc
まってるよ、永遠に
470
:
r
:2016/05/28(土) 19:14:53 ID:Shdt.Jgg
ROME
471
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/04(月) 11:12:14 ID:XmkxRS8o
保守
472
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/08/10(水) 04:00:47 ID:LPf5Tcyk
>>21
473
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/12(月) 03:01:52 ID:u0tyzT0Q
最初のから早1年悲しいなぁ
474
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/13(火) 05:53:20 ID:5IXIu5W2
浜風√から1年か…
戻ってきてくれ…
475
:
大和 >>169
:2016/09/25(日) 01:33:14 ID:MIxKQHyU
提督「好きなところ?んーそうだな」
提督「まず、料理がおいしいことかな。他にも料理の上手い娘はいるけど、特に大和のは口に合うよ」
提督「この前のランチはもちろん大和が作ってくれたんだよね?」
提督「……やっぱりそうなんだ。料理の細かいところまで気を配っていたから、これは大和が作ったんだってすぐわかったよ」
提督「後は、一緒に居て落ち着くところとかかな?」
提督「こういう仕事してると結構ストレスが溜まるんだ。そういう時に横を見ると大和がいて、」
提督「『どうされましたか?』って気にかけてくれるのがすごく心地よくて。」
提督「大和は、よく『大和ホテル』ってからかわれるけど、俺はそんな『大和ホテル』の近くにずっと居たいと思ってるよ」
提督「ねぇ大和、俺と―――」
―――――
―――
―
チュンチュン
大和「……夢?」
476
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:35:04 ID:MIxKQHyU
提督「おはよう、大和。今日もいい天気だね」
大和「提督、おはようございます、提督こそ随分とお早いですね」
提督「早起きは三文の徳っていうしね。それに、大和の朝食が待ち遠しくて、つい起きちゃった」
大和「フフッ。でしたらその『徳』が無くならないように急いでしたくしてきますね」ニコ
提督「うん。よろしくね」
トントングツグツ
大和(……朝食が待ち遠しい)
大和(提督は、いつも私が作るご飯を楽しみにしてるけど)
大和(やっぱり、『大和ホテル』だからなのでしょうか?それとも……)
大和(……)
大和(あの夢、正夢だったらいいな)
大和(……)ニヘラ
477
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:36:45 ID:MIxKQHyU
大和「提督、お待たせいたしました」
提督「お、待ってたよ。今日は……魚料理だね」
大和「はい。ご近所の方から頂いたのと、ここ最近お肉料理ばかり出していたので今日は魚にしてみました」
提督「なるほど。大和はそういうところに気を配ってくれるから嬉しいよ」
大和(! このセリフ、夢でも)
提督「じゃあ冷めないうちに。頂きます」ペコ
大和「あ、頂きます」ペコ
提督「ふー、ごちそうさまでした」ペコ
大和「お粗末様でした。提督、今日の朝食はどうでしたか?」
提督「うん。秋の魚というと、和風の味付けしかないと思ってたけど、今日みたいな洋風の味付けでも美味しいんだね」
提督「毎食出してくれるコンソメスープとの相性も良かったし、なかなか、というかかなり満足」
大和「フフフッ、それでしたらよかったです。」ニコ
提督「俺自身、洋食が合うのかわからないけど、何となく大和の料理は口に合うんだよね。それを踏まえなくても十分おいしいんだけど」
大和「……後片付けしてきますね」ニコ
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 01:46:34 ID:MIxKQHyU
カチャカチャ
大和(提督がまた昨日の夢に出たセリフを……)
大和(もしかしてあの夢は本当に……)
大和(だとすると、夢の中の提督が最後に言いかけた言葉って)
大和(ケッコン、とか)
大和(って何馬鹿なこと考えてるの!?)
大和(でも、それが本当だったら)
大和(……)
大和(///)ニヘラ
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:15:56 ID:MIxKQHyU
大和「提督、お待たせ致しました」
提督「お、お疲れさま。早速で申し訳ないんだけど、昨日終わらせるはずだった仕事が終わってなくて、手伝ってもらっていいかな?」
大和「あ、はい。お任せください」
………
大和(あ、そろそろ昼食の準備をしないと。でも……)チラッ
提督「……」カキカキ
大和(溜まっている提督の仕事がまだあるし、もうちょっと後でも……)
提督「うーむ……」
大和「! 提督、どうされましたか?」
提督「ん?いや、ちょっと一つだけ難しい案件があってね。ちょっと煮詰まらない状態かな」
大和「でしたら、ちょっと一休みされたらいかがでしょうか?ちょうど昼食の準備の時間ですし」
提督「そうしたいのはやまやまだけど、今回は遠慮しとくよ……とりあえず大和は昼の準備をしてきて大丈夫だよ。ありがとう」
大和「そうですか……お力になれずすみません。」
提督「ううん。その言葉だけですごく助かるよ」ニコ
大和「……」
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:27:01 ID:MIxKQHyU
とりあえず今回は以上になります。
諸事情により一年以上ほったらかしてしまい申し訳ありませんでした。
と言いつつ、あさってよりまた少しの間、続きを書くのが厳しくなってしまう状況です。
それまでできる範囲で進められればと思っています。
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/25(日) 02:32:28 ID:mq4Hht6Y
乙
もう更新来ないと思ってたからとてもうれしい
482
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/28(水) 23:20:48 ID:GiL5GDCw
遅れたが乙
ぼちぼち復帰してくれる感じかな
483
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/29(木) 12:40:20 ID:CLQMgd/M
乙 おかえり
484
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/31(月) 01:27:59 ID:INMNG99Q
知らぬ間にいっちー来ていたのか…
おつ
485
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 00:42:38 ID:bexzyzUw
おおー、オカエリー
486
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/01(木) 22:28:45 ID:eiuW0sR6
婆さんや、続きはまだかの
487
:
通りすがりの提督
:2016/12/27(火) 04:38:45 ID:.6lRpPCo
もっとだもっと。もっとつくるんだ!
488
:
ななしのふへへへへ
:2017/01/07(土) 06:03:23 ID:ddcqjvuY
神様!
489
:
名無しの提督
:2017/01/19(木) 16:44:57 ID:uh83F7S.
マジか。お帰り!無理はせんでな
490
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/29(日) 20:14:39 ID:dNMhKN0c
待ってるでー
491
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/02(木) 18:27:36 ID:DSmfJZ7I
待っとるけん
頑張りぃ
492
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/03(金) 00:03:33 ID:qiVPnDdQ
しえん
493
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 01:52:53 ID:txEnJZeU
保守
494
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/24(金) 07:58:27 ID:iPBplVCo
ほしゅ
495
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/14(日) 21:01:18 ID:1.7CLsOQ
ほしゅ
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/18(木) 08:31:49 ID:kVrls7yk
保守
497
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 03:39:14 ID:.ixmvjWI
保守
498
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 03:41:40 ID:.ixmvjWI
保守
499
:
ササキノ
:2017/07/14(金) 22:58:49 ID:Ihi6CtR.
保守
500
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/14(木) 01:00:01 ID:CN4GB3.o
保守
501
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/14(木) 01:00:34 ID:CN4GB3.o
保守
502
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/01(月) 14:35:32 ID:2aTSKCqk
続きが気になる…
503
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/01/01(月) 14:36:23 ID:2aTSKCqk
続きが気になる…
504
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/05/28(月) 01:22:53 ID:VT3Ke/yE
保守
505
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/04(日) 18:02:42 ID:M2DlNtjw
あああああああああああ!(禁断症状)
506
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/05(火) 01:34:28 ID:UKg2EU7w
何時までも松輪
507
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/06/29(土) 16:17:20 ID:QRb0rbAw
保守
508
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/09/30(月) 23:46:03 ID:J5.p9Gmw
死んだな(確信)
509
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/10/09(金) 22:56:39 ID:TWIcKBSk
>>19
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