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魔娘「好きです」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 21:39:12 ID:Da0/nYHk
中年「子供の頃に見る夢なんて、そんなもんだろ」
新米「すごく怖かったんです、周りから聞こえる悲鳴が本当の事みたいに、今でも覚えてます」
中年「それと警察官ってどうつながるんだ?」
新米「それが自分にも分からないんですよっ!はは」
新米「...ただ、このままじゃいけないって、こんな世界にしちゃいけないって」
中年「ずいぶんと正義感がある小学生だっ、あっはっは」
新米「俺、話しましたよ」
中年「はっ?」
新米「次は先輩の番です」
中年「いやいや、俺の番とかそもそも...」
新米「............っ」じー
中年「...ったく2年目で、その会話術じゃあ聞き込みの成果も納得だな」
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 22:37:22 ID:Da0/nYHk
新米「すみません...」
中年「......分かった」
新米「はい?」
中年「話してやるよ、2年前の昔話...聞きたいんだろ?」
新米「はいっ!」
ブロロロロロ
中年「一件の爆発事件がすべての始まりだった」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
当時の警備第二課、爆発物対策係から事件がまわってきた。
大人の男女2名が爆発により死亡
しかし検死からは、身体の内側...【脳】の破裂による二次性ショックが主な死因だと分かった。
奇妙と言えるこの事件が、俺とアイツの最後の山となった。
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:14:32 ID:.wzzUd46
中年【にしても検死結果間違ってるんじゃないか?】
アイツ【脳の破裂ですからねぇ】
アイツ【脳に小型爆弾が設置されてたとかっ?】
中年【んなSFじゃあるまいし】
アイツ【......どうしましょうかねぇ】
中年【まっ、とりあえず聞き込みだろ】
アイツ【はーい】
聞き込みと言っても、事件発生時に近くにいた人は少なく
実際に爆発を目(ま)の当たりにした人は、死亡した2名の子供である、まだ幼い女の子だけであった。
女の子【.........】
だからっ!まだ心の傷が癒えてないんですよっ!?
中年【しかし、目撃者はあの子だけなんです!】
アイツ【そこを何とかっ!】
警察は人を事件の証拠としかみてないんですかっ!?
中年【い、いや、そんなことは..】
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:32:35 ID:.wzzUd46
とにかく帰ってくださいっ!!
中年【......また来ます】
〜〜〜〜〜
アイツ【病院、追い出されちゃいましたねぇ】
中年【......】
アイツ【どうします?これから】
中年【似たような事件がないか調べる】
アイツ【はいっ】
言葉にすると酷いものだが、女の子の傷が癒えるまでの暇つぶしのようなつもりだった。
しかし共通点がそこにはあった。
中年【エツジン教?なんだそれは、宗教か?】
アイツ【はい、まだ小さい宗派みたいなんですけど...】
中年【それがどうしたんだ?】
アイツ【これ、みてくださいよ】バサッ
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:44:59 ID:.wzzUd46
そこには似たような事件...と言っても道中で突然痛みを訴えだしたりと、今回と比べて極めて小さいものだ。
その小さい事件が起きた箇所が赤く、アイツの雑なグルグルマークで示された地図だった。
中年【これがどうかしたんだ?】
アイツ【そのエツジン教って団体は小さいにも関わらず、各地に分館があるんですよ】
中年【世間様の目が厳しいって中で珍しいな】
アイツ【事件はそのエツジン教の施設がある近くで起きてるんです】
中年【っ!今回もか?】
アイツ【はい】
中年【...いや、だとしたら爆発の原因は?】
中年【俺たち警察が知らない未知の兵器を所有していることになるぞ】
アイツ【あ、ありえないですか...】
中年【SFの世界ならあり得るかもな】
アイツ【ただの偶然ですかね...】
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:54:09 ID:.wzzUd46
その後も、幾度となく病院を訪れた。
またですか!帰ってくださいっ!
何度も。
しつこいですよっ!
なんであんなに食らいついていたのか、今となってはよく分からない。
女の子【......】
そんなある日、許可がでた。
あまり刺激になることはやめてくださいよ...言っておきますけど、この子から話した言っていったんです。
...私は反対ですからねっ
女の子【......お母さんとお父さん、死んじゃったんですか?】
中年【......っ】
何も言えなかった。
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:02:13 ID:.wzzUd46
女の子【もし、犯人がいるなら】
中年【.........】
女の子【捕まえてください】
俺はただ、その子の目をみて、
強く頷いた。
唯一の手がかりと思われるエツジン教団体を徹底的に調べ上げると、思わぬ収穫を得た。
アイツ【...これ、どういうことですかね?】
中年【...なんでこんなことが...】
アイツ【なんでこいつらは堂々とこんなことができるんだっ!!】ガンッ
あともう少しのところだった。
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:14:05 ID:.wzzUd46
〜〜〜〜〜
中年【............は?】
アイツ【ど、どういうことですかっ!?】
何度も言わせるなっ、打ち切りだよ打ち切りっ!上からの命令だ
中年【......そ、そんな...】
突然の告知、間もなくして俺たちの科は解体され、俺もアイツも飛ばされた。
その後
【上と繋がってる以上、もう警察としては何もできないです】
そう言い残してアイツは警察を辞めた。
でも俺は...
ーーーーーー
ーーーー
ーー
350
:
祝350!!!
:2015/03/13(金) 10:25:06 ID:.wzzUd46
ブロロロロロ
中年「俺はこうやって警察続けてんだよ」
中年「笑えるだろ?」
新米「(警備第二課...)先輩、本庁の人だったんですか...」
中年「......お前は俺みたいになるなよ」
新米「で、でもっ!先輩はっ!」
ポンッ♫間もなく目的地です♫
新米「...あっ」
中年「いまから話にいくのが」
ガチャ
中年「話にでてきた女の子だ」
ピンポーン
新米「......」
中年「悪いがお前はここで待っててくれないか?」
新米「......はい」
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:36:31 ID:.wzzUd46
ガチャ
少女「はーいっ」
中年「...どうも」
少女「............」ペコっ
〜〜〜〜〜少女の家
少女「お久しぶりですね、えっと中年さんですよね?」
中年「ああ、久しぶり」
少女「あの人は?」
中年「辞めたよ...2年前に」
少女「っ、そうですか」
中年「今日きたのは両親の事でじゃないんだ」
少女「もう、あの事件のことはいいですよ」
中年「この...男の子、知ってるよね」ピラッ
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:41:30 ID:.wzzUd46
少女「っ...お、男さんがどうかしたんですか?」
中年「この少年の家にいったことは?」
少女「ないですけど...男さんに何かあったんですか?」
中年「ないんだね、分かった」ガタッ
少女「ちょっとっ、中年さんっ男さんに何かあったんですかっ?」
中年「......」
少女「......また、何も教えてくれないんですか?」
中年「......失礼するよ」
少女「今度は男さんですかっ!?ねぇっ!!お母さんとお父さんの次は男さんなんですかっ!?」
中年「...そんな大声、今の親御さんの迷惑になっちゃうよ」
少女「....あんなの親なんかじゃない」
中年「...それじゃあ」
ガチャ
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 20:41:47 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜
新米「先輩、どうでした?」
中年「いや違った」
新米「これからどこ向かいます?」
新米「いったん署に戻りますか?」
中年「あぁ、とりあえずそうだな」
ブロロロロロ
中年「(女という外人も外れて、少女も外れた...)」
中年「(じゃああのハンカチは、一体...)」
〜〜〜〜〜総合病院
看「はーい、注射の時間だよ〜」
幼「......看護師さん」
看「ん〜?どうかした〜?」
幼「私……トイレ…行きたい」
看「注射終わったらね〜」カチャカチャ
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 20:47:17 ID:lKV4Zw.A
看「っ!キャッ!」ちくっ
幼「ーっ」
看「いたた…あはは、間違って自分に刺しちゃった」
看「…あれ?幼馴染ちゃんどうしたの?」
幼「……痛い」
看「えっ!?ど、どこが痛いの?」
幼「…指...」スッ
看「どこっ!?......って何もないじゃない」
幼「痛い……」
看「人差し指は、いま私が怪我したのっ...」
看「もう幼馴染ちゃん...もしかして気遣ってくれてるの〜?」
幼「……痛い」すりすり
〜〜〜〜〜警察署
新米「外に出ると警察官らしく仕事してるって感じるけど」
新米「ここに戻ると、お荷物部署の新人...」
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:04:51 ID:lKV4Zw.A
中年「……」
新米「って先輩?」
中年「男の部屋での俺の推理は間違っていたのか?」
新米「俺は正しいと思いますっ」
中年「だが二人はハンカチの持ち主じゃないだろ」
新米「女と少女から、男の身元を調べるのは無理そうですね」
中年「(だとしたらハンカチの持ち主は男という少年になる)」
中年「(そうなれば、男はエツジン教信者…でなければ、あの刺繍のハンカチは持っていないはずだからな)」
中年「(だが、なぜ信者が団体のビルに侵入する必要があるのか)」
新米「どうしました?」
中年「ハンカチが男の私物だとしたら、男はエツジン教信者ってことになるよな」
新米「…まぁ、そうですよね」
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:13:55 ID:lKV4Zw.A
中年「ならなぜ、ビルに侵入なんてしたんだ?」
新米「……ん〜分からないです」
新米「っていうかハンカチから離れませんか?」
中年「いや待て、あのビルは信者なら誰でも入れる場所じゃないのか?」
新米「わ、分からないです」
中年「そうでも、そうでなくても何故侵入なんてしたんだ...」
新米「何か欲しいものがあったからじゃないですか?怪盗みたいに盗みたかったんですよ、きっと」
新米「あはは…なぁ〜んて」
中年「欲しいもの?」
新米「じょ、冗談ですっ!すみません!」
中年「(犯罪をおかしてまで欲しいもの…金か?いや…ビルの物には一切、手を出してなかったんだよな…)」
中年「(だったらエツジン教の秘密か?……すべてがひっくり返るような秘密……)」
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:24:42 ID:lKV4Zw.A
ーーーーーー
ーーーー
ーー
アイツ【...これ、どういうことですかね?】
中年【...なんでこんなことが...】
アイツ【なんでこいつらは堂々とこんなことができるんだっ!!】ガンッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
中年「俺たちが最後まで分からなかった秘密……」
新米「はい?」
中年「……そうだっ!!分かったぞっ!!!」ガタッ
新米「はいっ!?」
中年「2年前の俺達と同じだ!!」
新米「どどどどういうことですか!?」
中年「いくぞっ!」
新米「えええっ!!?ど、どこに!?」
中年「アイツのところだよっ!」
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:39:15 ID:lKV4Zw.A
ブロロロロロ
新米「ちゃんと説明してくださいよっ!訳がわからないですよ!」
新米「……運転してますけど」
中年「簡単な話だ、団体が一個人を捜査対象にしたには訳がある」
新米「それは、不法侵入したからじゃあ…」
中年「不法侵入したその先だ、男は何かを得た、それこそお前がさっき言った【欲しいもの】だ」
新米「お金!…は違いますよね」
中年「団体がこんな形で俺たちに依頼したんだ、とんでもない物だぞっ!」
新米「と、とんでもないもの」ゴクリ
中年「あぁ、団体がひっくり返るほどの秘密だ!」
中年「俺たちのするべきことは男を見つけて団体に引き渡すことじゃない」
中年「男を団体から保護することだっ!」
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:50:58 ID:lKV4Zw.A
新米「で、一体どこに向かってるんですか?」
ポンッ♫50m先、左折です♫
新米「…一応ナビの言う通りにしてますが」
中年「言っただろ、アイツのところだ」
中年「警察辞めてからも、団体付近を調べてる」
新米「調べてるって、警察じゃないのに…」
中年「アイツのところは特別さ」
中年「この名刺の番号に連絡しろ、いまから俺が行くってな」
新米「あ、はいっ!」
新米「……」
新米「サンカク出版社カトウ?」
ブロロロロロ
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:54:21 ID:lKV4Zw.A
ちょっと出かけますッッッッ!!!!!!!!!
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:56:38 ID:lypwJr5.
いってら乙!
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 22:40:24 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜サンカク出版社
プルルルル、ポチッ
カトウ「はい、カトウですが」
カ「はぁ、えぇ、あぁ中年さんがっ?」
カ「あぁ今から来ますか...はい、分かりました」ポチッ
カ「ふぅ〜中年さんかぁ〜懐かしいなぁ」
なんだカトウ、誰かお客さんか?
カ「あ、はい、前の職場の上司が来ます」
前の...って警察かっ!?
カ「そうですけどぉ」
とうとう、うちの違法取材がバレたか……
カ「ははっ違いますよぉ、別件です」
カ「それに、この件に関しては同志ですから」
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 22:52:50 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜
ブロロロロロ
新米「サンカク出版社〜っと」
ポンッ♫目的地周辺です♫
新米「おっ、ここですか」
中年「みたいだな、実際に行くのは俺も始めてだ」
ブロロロロロ……ガチャ
新米「今から会うカトウって人、一体どんな人なんですか?」とことこ
中年「あー、何というか、基本能天気な奴だ」とことこ
新米「そ、そうなんですか」とことこ
新米「(でも本庁の人だったんだよな〜)」
中年「そんな緊張するなっ!ははっ」バシッ
新米「いたっ」
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 23:12:16 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜サンカク出版社
新米「結構広いですね、有名なんですか?ここ」
中年「サンカク出版社って言えば、グレーのサンカクだろ」
新米「グレーのサンカク?何ですかそれ」
中年「ギリギリの取材が有名なんだよ」
中年「限りなく黒に近い白、だからグレー」
新米「……大丈夫なんですか?」
大丈夫じゃないですよ
新米「!!」
大丈夫じゃないけど、自分たちは取材し続ける
カトウ「そこに情報がある限りね」
カ「お久しぶりです、中年さん」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 09:03:50 ID:10Vbwaz6
中年「おう、久しぶりだな元気してたか?」
新米「(こ、この人がカトウさんっ)」
カ「あはは、おかげさまで」
中年「もう俺なんかとは会ってくれないんじゃないかって思ってたんだが」
カ「そんなことないですよ、はは、ちゃんと名刺渡したじゃないですか」
中年「そうか、っとそうだ」
カ「?」
中年「今日、少女に会って来た」
カ「っ!なんで今更」
中年「いろいろあってな」
カ「…まぁそのことも含めて奥で話しましょうか、ここではあれなんで」
カ「あれ?そちらは…」
新米「初めましてっ!今年で2年目の新米と申しますっ!!」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 10:36:58 ID:10Vbwaz6
新米「よろしくお願いしますっ!!」
中年「……ったく、はぁ」
カ「あぁ、電話くれた人?よろしくね」
中年「……そんなに張り切るなって」
新米「はいっ!」
〜〜〜〜〜
中年「というわけだ、お前は
どう思う?」
カ「その男という少年が、団体の重大な秘密を握ってる…ですか」
カ「その少年は19歳なんですよね?」
中年「あぁ、まだ子供だ」
カ「そう考えると妙ですね、団体がわざわざ依頼するなんて」
中年「だろ?」
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:31:14 ID:QKqSxMdA
カ「うーん…でも何か…」
中年「足りないか?」
カ「はい、決定的な何かが欲しいです」
新米「決定的な何かですか……」
中年「それでだっ」
カ「言わなくても分かりますよ、それで俺のところにきたんでしょ?」
中年「察しが良くて助かる」チラッ
新米「(なんでこっち見てるんだろ?)」
中年「本当は男の情報が欲しいが、無理そうだから…どうするか」
カ「男とは直接関係ないと思いますが、いいですか?」
中年「話してくれ」
カ「団体の周りで起こってる妙な事件があるんです」
中年「妙な事件?」
カ「はい、俺がこっちに移ってからずっと進めてる調査です」
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:43:58 ID:QKqSxMdA
カ「最近起きた有名なのは、これです」ピラッ
新米「スーパー爆発事件?」
カ「はい、ちょうど3日前に起きた爆発事件です」
中年「この事件はうちの署で扱ったやつじゃないか」
新米「あ、本当だ」
中年「ちょっと貸してくれ」ピラッ
中年「……」パラパラ
新米「この事件に団体が関わってるんですか?」
カ「そうです、正確には末端の信者ですが」
中年「おい待て、これは確か【事故】だったはずだ」
カ「これは人が起こした事件なんですよ、中年さん」
新米「犯人はいませんでしたよね?」
中年「あぁ、この書類間違ってるんじゃないか?」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:59:06 ID:QKqSxMdA
バサッ
カ「うちでかき集めた、信用性のある証拠です」
カ「どうぞ見てください」
新米「うわぁ、すごい量」スッ
中年「……こりゃすごい」スッ
中年「(膨大な数の現場写真、それと犯人と思われる人物への調書……全会話が記録されているのか)」
カ「文面で信じられないのでしたら全調査時の動画もありますが」
中年「い、いや大丈夫だ(それにしても撮影場所は確か)」
新米「ここの現場写真ってまずくないですかね……?」
新米「…規制線写ってますし……」チラッ
カ「あはははっ!まっ!そこはグレーのサンカクですからっ!」
新米「(あきらかブラックですよ)」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:17:58 ID:QKqSxMdA
中年「違法取材はともかく、問題は俺たち警察と調書の内容がまるっきり違うってことだ」
新米「は、はい」
カ「団体は信者を利用して何かを企んでる、もしくは信者独断の凶行」
中年「前者だな、間違いなく」
新米「この犯人は今どこに?」
カ「おそらくどこか、俺みたいな取材人が入れない施設……」
カ「そう……警察署とか」
新米「そ、そんな」
【何度も言わせるなっ、打ち切りだよ打ち切りっ!上からの命令だ】
中年「(2年前と同じ、警察内にも団体の根は張り巡らされてるっわけか)」
カ「そこの資料にある通り犯人と思われる人物はとても興奮している状態でした」
カ「ここ見てください」ピラッ
調査時、犯人と思われる人物はひどく興奮しており、目の焦点のズレや奇妙な言動が多々確認された。
上記の様子は【薬物摂取時】にとてもよく似たものだった。
しかし薬物が引き起こす症状とは異なる点も確認された。
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:28:49 ID:QKqSxMdA
カ「まるで人形のように手足をブラブラさせ…俺たちと同じ人とは思えませんでした」
新米「(調書内容、笑い声ばっかだ…怖いなぁ)」
中年「俺たちの予想以上に、団体は大きいのかもな」
新米「…そうですね」
カ「これが俺の今調べてるものです」
中年「いや本当に助かった」
カ「そう言っていただけるとありがたいです」
新米「よく上司の人許してくれますね、あはは」
カ「うちは結果第一主義でね、こういう違法取材にはすこし寛容なんだよ...、いけないことってわかってるけどね」
カ「……あれ?」
中年「内容はともかくだ、俺たちのするべきことは見つかった」
新米「男の保護ですよね」
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:50:16 ID:QKqSxMdA
中年「それも並行して続けるが、肝心の男が見つからなきゃ話は進まん」
カ「いったいどこにいるんでしょうかね」
中年「まずは信者のことから調べたい、また同じような事件を起こされちゃ堪らないからな」
新米「そうですねっ!」
カ「でも、信者を調べるって…警戒されませんか?」
中年「……う〜ん」
新米「誰か信者じゃないけどエツジン教に詳しい、そんな都合のいい人いませんかね〜」
中年「いたら苦労しないだろぉ」
カ「いたらいいんですけどね、そんな人、あははっ!!」
カ「…………あれ?」
中年「どうした?」
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:04:55 ID:QKqSxMdA
カ「……そこの資料」ガサガサ
新米「?」
カ「エツジン教の付近を調査してる時に…んっと、いたんですよ」ガサガサ
中年「いたって…誰が?」
カ「確か…ここらへんに…おっ!あった」ピラッ
新米「なんですかこれ?」ズイッ
中年「なになに…吸収合併?」ズイッ
カ「近頃団体が、過去に分裂したヒジン教って小さい団体と再び合併しようとしてたんです」
カ「気になって調べていくうちに、
その合併の仲介役として○○社の友って人が出て来たんです」
新米「仲介人の友ですか〜」
カ「この人なら団体内のこと、詳しいんじゃないかって」
中年「可能性としては十分あり得るな」
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:16:17 ID:QKqSxMdA
新米「で、でも話してくれますかね?仕事相手の情報なんて…」
中年「なぁに、いざとなればコイツの出番さ」スッ
新米「あっ警察手帳、その手がありましたか!」
カ「国家権力きましたね」
中年「そうと決まれば、善は急げだっ!友のもとへ行くぞっ!」
新米「了解ですっ!」
カ「分かりました!」
中年「エツジン教の悪事を暴いてやる!」
〜〜〜〜〜
フレイア「って言ってるけど、どうするの?」
落合「ふふ♫、全部聞こえてるわよ……霧のユミルを通してね♫」
フレイア「私いってくるね〜」
落「ふふふ♫、中年と新米とカトウ……それに友、エツジン教の秘密を知る者を同時に消せるなんて…」
落「友に出会った時が、貴方達の最後……ふふ♫」
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:25:12 ID:QKqSxMdA
〜〜〜〜〜友の家
中年「ここのアパートだな」
カ「やっぱり警察すごいですね、あの短時間で特定するなんて」
新米「…………」
中年「どうかしたか?」
新米「手帳だすの、俺やりたいですっ!」
カ「あはははっ!」
中年「(まぁ友の事も、その前の事も、こいつの鶴の一声があったからだよな…)」
中年「分かった、頼んだぞ」
新米「やったっ!俺もう死んでもいいですっ!!」
カ「大げさだな、あははっ!」
新米「そ、それでは」
ピンポーーン
…………
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 15:01:06 ID:QKqSxMdA
新米「……あれ?」
カ「反応ないですね」
はい……友です
ガタッガタッ
中年「……おい、何か様子がおかしいぞ」こそこそ
カ「何か聞こえませんでした?インターホン越しでよく分かりませんが」コソコソ
新米「え、え?」
中年「最初から警察と名乗るのはやめだ、カトウ、お前ので名乗れ」コソコソ
カ「すみません、サンカク出版社のカトウと申します」
…………
…………今開けます
中年「サンカク出版社、ずいぶんと信頼されてんな」コソコソ
カ「俺は直接会ったこと無いんですが...」コソコソ
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 15:03:56 ID:QKqSxMdA
新米「(これをみろっ!警察だっ!……これぐらいのトーンでいいかな?)」ドキドキ
ガチャ
友「はい友です」
中年「(きた!)」
カ「(きた!)」
〜〜〜〜〜
フレイア「(きた!)」ニコッ
〜〜〜〜〜
新米「(きたっ!!!)」
カ「あの、突然でもうし……」
〜〜〜〜〜
フレイア「さようなら♫」スッ
〜〜〜〜〜
バンッ!!!
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 04:47:49 ID:FuhSTPCk
乙
379
:
本当、更新遅くてすみません。文考えるので精一杯です。
:2015/03/15(日) 13:05:37 ID:WfPKMyQU
2日前〜〜〜〜〜4day
男「なぁ、教えてくれないか?」
男「母さんは俺の味方なのか、それとも...」
男「敵なのか」
母「ぅぅ…ぅ」
母「お母さんは味方よっ!!だって...」
男「ちゃんと説明してくれよっ!なんでエツジン教なんかに...っ!」
母「エツジン教を悪く言わないでっ!!」
男「(なんで...どうして母さんが)」
母「あなたを監視してもらってたのよっ!!お父さんみたいにいなくならないように!」
男「…いま父さんは関係ないだろっ」
母「ねぇ...あんたも私の前からいなくなるの?お父さんみたいに…」ガシッ
男「いなくなるわけないだろ…いなくならないからエツジン教から脱退してくれよ」
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:07:42 ID:WfPKMyQU
母「……」
母「それはできないわ」
男「どうしてっ!」
母「今まで、あなたを守ってもらってた恩があるから」
男「(くそっ!もうおしまいだっ!)」ダッ
母「っ!男っ!どこいくの!」ガシッ
男「もう一緒にはいられないっ……」
男「…………ばいばい」バシッ
母「あっ」
男「…っ」
たったった
〜〜〜〜〜男の部屋
男「くそっ!くそっ!」ダンッ
ビ「これからどうするんだい?」
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:13:43 ID:WfPKMyQU
男「この家から出ていく」
ビ「それからは?」
男「…あまり考えてない」
ビ「一旦、落ち着いたらどうだい?」
ビ「ゆっくり対策を考えよう」
男「いや、ダメだ…母さんが言ってただろ」
男「俺を監視してるって…それもエツジン教がっ!」
ビ「だからこそ一旦落ち着くべきだ」
男「だから!ここにいちゃダメなんだよっ!!」ダンッ
男「(でも女は…?、俺がここから離れても、今度は女が人質になるかもしれない)」
ビ「……」
男「(くそっ!どうすればっ!)」チラッ
男「(今はこのハンカチが、死ぬほど忌々しいっ!)」バッ
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:22:58 ID:WfPKMyQU
バサッ
ビ「このハンカチも、今は大事な証拠品だ」スッ
男「それに触るなっ!!」
ビ「……」
男「こんなハンカチも、この部屋もっ!」
男「もう、俺には関係ない」
ビ「君はもう少し冷静な人だと思っていた」
男「勝手に思ってろ、みんながみんなお前みたいに冷静に考えられる訳じゃない」
男「(女も少女も、友もっ!みんな狙われるかもしれない、俺のせいで)」
ビ「ロキはどうするんだい?このまま見捨てるの?」
男「お前は女のそばにいてくれ」
ビ「……」
男「ここからは俺1人でやってみる」
ビ「危険だよ?」
男「俺なんかより女の方がよっぽど危険だ」
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:33:06 ID:WfPKMyQU
ビ「…分かったよ」
男「悪いな」
ビ「……」
男「今までありがとな」
ビ「…自分より、好きな人の未来を取るのか…」
男「馬鹿だからな」
ビ「…じゃあね、こういう時はサヨナラは言わない方がいいんだよね」
男「当たり前だ…またいつかな」
スッ
男「……」
男「(女はこれで大丈夫だろう)」スッ
384
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:44:44 ID:WfPKMyQU
ポチポチ
少女ちゃん、また急なんだけど
俺しばらく親に内緒で旅行に出かけることにしたんだ。
もし俺の親が連絡してきたら、
悪いんだけどそう伝えてくれないかな?
ごめんね、頼みます。
男「送信」ピッ
男「(少女ちゃんは団体とは直接関係ないからな、これでひとまず大丈夫だろ…)」
男「問題は……友だな」
〜〜〜〜〜友の家
友「はぁ?…悪いがもう一回説明してくれ」
男「だから、俺の母さんがエツジン教の信者だったんだ」
友「それは分かった、その先だ」
男「俺が監視されてたんだ」
友「それも聞いた、パターンの方だ!」
385
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:54:25 ID:WfPKMyQU
男「パターンAは司久さんがエツジン教とグル!、パターンBはグルじゃない!」
男「分かったっ?」
友「で、なんで俺のところに来たんだよ?」
男「どのパターンでも友、お前が命を狙われてるからだよ!」
友「お、俺が?」
男「そうだ」
友「とりあえず、落ち着きたい…」
友「お茶飲むか?」
男「……うん」
〜〜〜〜〜
友「ふぅ〜」
男「落ち着いた?」
友「あぁ落ち着いた」
男「よかった、それで続きなんだけど」
友「落ち着いたら、ある考えが浮かんだ」
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:00:31 ID:WfPKMyQU
男「考え?」
友「考えっていうか疑問、まずなんで司久さんを疑ってるのか分からない」
男「なんでってそりゃ……」
男【あぁ、司久さんのこと】
ビ【ふぅん】
男【あの人、前の周で死んでないぞ?】
男「(……俺が1回、前の世界を体験してるなんて言えない)」
友「ほら、大した根拠ないだろ?」
男「そ、そうだけど1つの可能性として」
友「だいたい、あの人は俺たちのこと逃がしてくれたんだろ?」
男「そうだけど……」
友「まぁいいさ可能性として考えておくか」
友「それともう一つ」
男「な、なに?」
友「お前、エツジン教に監視されてるんだろ?」
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:05:56 ID:WfPKMyQU
友「なんで俺のところに来たんだよ」
男「……あ」
友「それもまぁいいさ」
男「まぁいいって……」
友「俺の命が狙われるって話も司久さんがグルかもって話も、あんまり信じちゃいないからな」
男「は?なんでっ!」
友「俺は2つの仲介人なんだぜ?なんでそのクライアントに殺されなくちゃならないんだよ?」
男「(そ、それは……あれ?なんでだっけ?)」
男「と、とにかく!その!」
友「その?」
男「えっと……その…」
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:09:55 ID:WfPKMyQU
カ【コホン、実はこの事件なんだかおかしいことがたくさんあるんだ】
カ【ああ、まず取材許可がおりないこと、これは僕から言わせるとわけが分からない】
カ【過去の爆発事故もふくめて死者がでている、しかも今回に限っては、過去にない大規模だ】
カ【もうこの時点で、みんな気付きているが、同一犯ということは間違いない】
カ【この事件をメディアで発信しない理由がないんだよ】
カ【警察が取材許可をおろさないだけじゃないんだ】
男「そうだっ!」
友「?」
男「これから相手がとってくる行動だよ!」
友「はぁ?」
男「友が嫌でも信じるようになるんだっ!」
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:17:03 ID:WfPKMyQU
友「……」
男「(カトウさんが言ってた、警察もメディアもおかしいって)」
男「もし、俺と友の命が狙われてるとしたら当然ここにくるよね?」
友「…まぁ、そうだな…標的が2人いるからな」
男「でしょっ!?エツジン教が俺を監視してるから、俺が友の家にいるってことはバレてる」
友「……それで?」
男「エツジン教は警察とも報道機関とも繋がってるんだっ!」
友「……っ」
男「だから、友の家に誰か……そうっ!例えば警察の人が来たらっ!」
男「もうそれはエツジン教に命を狙われてるって証拠なんだっ!」
友「…………っ!!」ギリッ
バキッッ!!
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:22:23 ID:WfPKMyQU
男「っ!」ドサッ
友「…ハァ…ハァ」
男「…え?…ちょっ、友?」
友「ふざけるのもいい加減にしろよっ!!!!!!!」
友「なにが命が狙われてるだっ!!!何が警察も報道も繋がってるだっ!!!!!!」
男「え、え」
友「てめぇの言ってることは!!!」バキッ
友「全部!!!!!」バキッ
友「ただのふざけた妄想じゃねぇかッッ!!!!!」バキッ
男「ガッ!」ドサッ
友「お前よぉ...幼馴染の話聞いて、なんにも思わなかったのか?」
男「そ、そんなわけないだ…」
友「じゃあなんでそんなふざけた話ができるんだよ!!!それも俺の前でッッ!!!!!」
男「ーっ!」
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:32:30 ID:WfPKMyQU
友「もしよ…このタイミングで警察が来るんだったら、お前の話し信じてやるよ…」ズイッ
男「うっ」グイッ
友「……」
男「……」
友「…どうだ?なぁ」
友「一体いつ、俺たちの命を狙いに来るんだよっ」グイッ
ピンポーーン
男「ーーっ!」
友「……ちっなんだよ」
男「(ま、まずいっ!)」
友「お前の予想通り、警察だといいな、はは」
友「はい……友です」
男「(くそっ!逃げ道作らなきゃっ!)」ガタッガタッ
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:36:22 ID:WfPKMyQU
すみません、サンカク出版社のカトウと申します
友「ほらな、やっぱり警察じゃない」
男「か、カトウさん!?」
カ【そっか、じゃあ一緒いこうか、僕は君たちよりも現場の歩き方を知ってる、あ、これ僕の名刺ね】
男【サンカク出版社カトウ?】
友「なんだ?知り合いか?」
男「あ、あぁ」
友「で、こいつも敵なのかよ?はは」
男「ちがう、カトウさんは俺の味方だ」
友「けっ、そうかい」
友「…………今開けます」
ガチャ
友「はい、友です」
カトウ「あの、突然でもうし……」
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:38:33 ID:WfPKMyQU
バンッ!!!
新米「これをみろっ!!!警察だっ!!!!!」クワッ
友「ーっ!!!」
中年「ば、ばかっ!!!」
新米「(……き、決まった…)」
友「っ!くそっ!」
ガチャン!
〜〜〜〜〜
フレイア「は〜〜っ!?どういうことっ!?狙いそびれたじゃないっ!!」
〜〜〜〜〜
落「反応が早すぎるわね…もしかして予測してた……とか?」
〜〜〜〜〜
中年「馬鹿野郎ッッ!!!なんでその、タイミングで言うんだッッ!!」
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:45:37 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
友「ど、どうなってんだっ!おい男っ!」
男「早くっ!窓を開けたっ!逃げるぞっ!」
友「に、逃げるってっ!い、いやまだ決まったわけじゃ…」
男「……っ」ジッ
友「ーーっ!」
友「わ、分かった!くそ!」スッ
男「俺から、窓の外に出るっ!」
友「いや待てっ!車で逃げる!」
友「俺が先に行って、車まで誘導する!!」スッ
ドスンッ!
友「くっ!」
たったった
男「おっと!」
ドスンッ!たったった……
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:47:45 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
新米「すすすみません!き、緊張して」
カ「どうします?もうバレちゃいましたよ?」
中年「くそっ!令状待つしかねぇじゃねぇかっ!ドアさえ固めれば、
強引にいけたのによっ!」
新米「す、すみません」
カ「中年さん、落ち着いて!」
中年「……はぁはぁ、令状できるまでお前が見張ってろよ」
新米「じ、自分ですかっ!?」
中年「当然だろ!…万が一逃がしたりでもしたら……」ギロッ
新米「し、したら…?」ゴクリ
中年「…特性ゲンコツだ」ギリリリッッ
カ「(うわっ懐かしいなぁ)」
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:51:33 ID:WfPKMyQU
ブロロロロロ
新米「え?」
カ「…車の音?」
中年「下で走ってる車は何だ?」
カ「嘘でしょ?ここ2階ですよ、窓から出てったってことですか?」
ブロロロロロ……
新米「…行っちゃいましたね」
中年「フンッ!!」
ドゴォッッッ!!!!!
新米「ギャーーーーー!!!」
〜〜〜〜〜
落合「また逃げられたわね…」
落「もういいわユミル、戻ってらっしゃい」
ユミル「分かった」
落「そこにいても、もう何も得られないわ」
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:04:27 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
ブロロロロロ
男「どうなってるんだ…」
友「俺が聞きたいよ!くそっ!」
男「(カトウさん…味方じゃなかったのかよ)」
友「…………」
男「…………」
友「…ほら」スッ
男「…どうした?」
友「ティッシュだよ……そ、その悪い」
友「殴っちまって……頭に血が上ってて…」
男「いや、俺こそ悪かったよ」スッ
フキフキ
男「考えてみたら、トンチンカンなことしか言ってなかった」
友「だな……でも、これではっきりした」
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:10:21 ID:WfPKMyQU
男「俺の話、ちょっとは信じてくれる?」
友「……信じたくないけど、信じるしかないだろ…」
ブロロロロロ
友「はぁ……ただ仕事してただけなのになぁ〜」
男「ところでさ」
友「ん?」
男「どこ向かってるの?」
友「ん、あぁ俺の会社、さすがにこの短時間で戻れないだろ?警察も」
友「それより、顔ひどいぞ?」
男「…ったく誰のせいだよ」フキフキ
友「もうちょい左、まだ血ついてる」
男「え?」フキフキ
友「あ、俺からみて左ね」
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:16:53 ID:WfPKMyQU
男「ん〜鏡ない?」
友「ん〜ないな〜、ルームミラーでガマンしてくれ」スッ
男「んー」フキフキ
男「話し戻すけど、なんで会社に?」
友「資料……押さえとかないとな」
男「資料?」
友「俺が仕事するにあたって、団体からもらった資料」
友「大事なことは載ってなかった気がするけど、一応な」
男「自分でエツジン教を捜査するってこと?」
友「そうだな〜、あ、お前もだから」
男「え」
友「お前も他に行くとこ無いだろ?ちょうどいいじゃないか」
400
:
祝400!!!!
:2015/03/15(日) 15:23:21 ID:WfPKMyQU
男「(そうだ、もう家には帰れないんだった)」
友「いい提案だろ?」
男「おう」
ブロロロロロ
〜〜〜〜〜○○社
友「……警察いるか?」コソコソ
男「んーー…いない…かも」コソコソ
友「中入って、待機してたら終わりだな、はは」
男「…いやなこというなよ」
友「…おじゃまぁ〜」コソコソ
ガチャ…
あれ?友くん
友「あ、どうも」
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:28:23 ID:WfPKMyQU
男「誰?」コソコソ
友「俺の上司」コソコソ
友くん今日は確か休みじゃなかったっけ?
友「あはは、ちょっと忘れ物して…」
ふーん、まぁいいけど
友「資料、資料っと」コソコソ
あっ、そうだ、友くん
友「は、はいっ!」ガタッ
【もりひさ】って人から連絡があったよ、なんでもすぐに掛けなおして欲しいだとか
友「…あ〜、分かりました」
じゃ、確かに伝えたよ
男「(司久『もりひさ』さん…か…)」
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:34:09 ID:WfPKMyQU
トントン
男「ん?」
友「見つかった、車に戻るぞ」
男「おうよ」
友「それじゃ失礼しましたー」
男「…」ペコっ
はーい
あれ……もう1人の、うちにいたっけ?
〜〜〜〜〜
男「警察いなかったな」
友「あぁ、てっきりもういるのかと」
男「最初に会社の方にいくと思うんだけど…ふつう」
〜〜〜〜〜
あっ、警察の方から連絡あったよ!
……ってもういないか
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:03:18 ID:WfPKMyQU
やってしまった……
すみません313の6dayと379の4dayに2日のズレあります……
2日前の4dayで男が家から出て行き、その後野宿して
次の日の5dayで前の周のパズズ召喚が今回も行われるのか、実際に水質検査施設まで歩いて行き、黒塗りの車がないことに気付き、前の周とは違い、5dayでのパズズ召喚は無いものと判断して
もう一日野宿したあと6dayの中年グループと、男&友のグループとのエピソードということでお願いします。
本当すみません
言い訳なんですが、本当に手探りで書いているので細かいところグチャグチャです。
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:07:16 ID:WfPKMyQU
上記の補充設定の説明文も自分で書いてて意味分からないし…
僕のことは沈下す三点リーダーとお呼びください……
本当にごめんなさい。
沈下す三点リーダーより
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:13:00 ID:3L/hB1Yw
どんまい乙
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:22:38 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
友「司久さん無事だったのか」
男「みたいだね」
男「(俺が前に考えたパターンだと、A.Bのどちらとも友が狙われる)」
男「(実際に警察組織を利用して、友を狙ったしな)」
友「連絡するか、合流して情報も欲しいし」
男「待って」
友「?」
男「(さっきの出来事だけじゃあ、司久さんがグルかグルじゃないか…なんて判断できない……でも)」
男「いま会うのは危険だと思う」
友「またパターンの話か?」
男「うん」
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:28:37 ID:WfPKMyQU
友「司久さんがあの夜、俺たちを逃がしたのは」
友「この連絡に確実に返信させるための伏線ってことかよ?」
男「……分からないけど」
友「そんな回りくどいことしないだろ、例えグルだったとしても」
男「(俺も正直、今の状態に混乱してる)」
男「(ビューレイストの能力なしじゃあ、正確な記憶は期待できないし……くそ、離れたのは失敗だったか?)」
友「俺は行くぜ」
友「お前はどうする?ここに残るか?はは」
男「それはごめんだ…ったく分かってて言ってんだろ、はは」
男「(難しく考えちゃダメだな…友を見習おう)」
友「じゃこのメモに書いてある番号に連絡するか」ポチポチ
プルルルルル
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/16(月) 16:32:38 ID:qxOtsPPs
乙
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 16:47:58 ID:YgoHiDyQ
ガチャ
司久「……友さんですか?」
友「はい、いま大丈夫ですか?」
司「はい…連絡ありがとうございます、掛けてはくれないのではないかと」
友「そんなことはしませんよ、っとそれでどうしたんですか?」
友「司久さんが今、どんな状況かは知りませんが俺たちは警察に追われてる途中でしてね」
司「…本当かい、それは」
友「本当ですよ、さっき警察から逃げてきたところです………」
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 18:40:03 ID:YgoHiDyQ
友「……司久さん、どうしました?」
男「?」
友「なんだか声にハリがないというか…なんというか元気が無いようですが」
司「あぁ、察しの通り疲れててね、少し前まで私も追われていたんだ」
友「大丈夫なんですか?」
司「大丈夫だよ、今もう一つの私の別居にいてね…」
司「まぁ別居といっても小さい施設だが、そこにいる少数の私の部下(信者)と身を潜めている」
友「……そうなんですか」
411
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 20:56:41 ID:YgoHiDyQ
司「ん?……あぁ、心配しなくとも信用できる人たちだよ」
司「もしかしたら君たちも狙われているんじゃあないかと思ってね、危険を犯して友さん、あなたの会社まで連絡したというわけさ」
友「いまからそちらに向かってもいいですかね?」
司「あぁ、もとよりそのつもりで連絡した」
友「よかった…」
司「ただし、ここにくる途中は追っ手に気をつけてくれ」
友「大丈夫ですよ、みたところ警察はいないようですし」
司「違う、私が言いたいのはエツジン教からの追っ手だ」
友「ですから…周りには誰も…」
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 00:30:51 ID:NPfF7tDY
おつ
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 00:44:26 ID:Sic9ieTE
乙
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 10:48:17 ID:aYUCiuGQ
司「私の勘違いであってほしいけれど、エツジン教には【超人的な能力】を持つ人がいると考えられる」
友「ちょ、超人的な…?」
司「あぁ、現実的じゃないけれどね」
司「私が落合の悪行を暴こうとした…と話しただろう?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
友【っ!クスリはエツジン側が流していたのかっ!】
司【はい、もちろん私は止めようとしました...だけど何者かに阻止されクスリの出どころを特定するどころか、彼女に近づくこともできませんでした】
男【強力なバックがいるのか...】
友「はい…(ビルから逃げる時、車内で言ってたな)」
司「前は言わなかったが、警察を利用しての捜査…いよいよ我々の想像を超える何かが絡んでいるのではないかと」
司「そう私は思っているんだよ」
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 13:35:46 ID:aYUCiuGQ
友「……」
司「くれぐれも注意したまえ、もしかしたら敵は……人だけじゃないのかもしれない…」
友「……分かりました」
司「話が脱線してしまったね、その小さい施設というのは、この先のーーーー」
〜〜〜〜〜
新米「男へ繋がる手がかり、友…逃げちゃいましたね」
カトウ「それにしてもずいぶんと警察を警戒していたね」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
新米【これをみろっ!!!警察だっ!!!!!】クワッ
友【ーっ!!!】
中年【ば、ばかっ!!!】
友【っ!くそっ!】
ガチャン!
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 15:01:51 ID:Sic9ieTE
乙
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:18:18 ID:aYUCiuGQ
新米「そうですよね、何かやましいことでもあったんでしょうか?」
カ「やましいこと…ね」
中年「いや、違う」
新米「はい?」
中年「俺のミスだ、やっちまった…くそ」
新米「ど、どういうことですか?」
中年「警察だと知ってからの、あの反応」
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:20:24 ID:aYUCiuGQ
中年「最初から、警察は敵だと…捕まったら即始末されると考えた上での行動」
中年「そんな感じがした」
新米「始末される…って謎の組織じゃないんだから、そんなことあり得ないですよ」
カ「僕もあの反応、おかしいと思いました」
新米「え、えっ!」
カ「僕たちは友に男の情報を聞き出すために来ました」
新米「そうです、はい」
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:22:59 ID:aYUCiuGQ
カ「友がエツジン教と繋がりがあるのなら…当然、団体が追っている男の居場所は言いません」
カ「ましてや警察には絶対に」
新米「そうですよっ!仲介人である友はどちらにも中立な立場であると考えたから、僕たちはここに来たんですよ!」
中年「だが、奴は逃げた…それも俺たち警察の名前を出した途端」
新米「なにが言いたいのかさっぱりです…」
中年「俺とカトウの2年前の出来事、話したよな?」
カ「……」
新米「はい…確か、捜査が途中で打ち切りに」
新米「それも上の命令で………あれ?」
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:34:01 ID:aYUCiuGQ
中年「そこでカトウは警察の上とエツジン教が何らかの形で繋がっていると考えた、だから警察をやめた」
中年「だろ?」
カ「はい」
新米「つまり、警察はエツジン教の仲間…」
中年「大雑把に言えばな、そういうことになる」
新米「友は警察を聞いた途端逃げ出した……」
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:35:05 ID:aYUCiuGQ
中年「そうだ、ビックリして固まるならまだしも…突然の逃亡」
中年「これは友が、【警察はエツジン教と繋がっている】ことを知った上での行動とすれば……」
新米「ーーっ」ゴクリ
中年「友はエツジン教とは対立する立場にあるということだ」
カ「敵の敵は味方ってやつですね」
中年「あぁ、そういうことだ…あくまで可能性としての話だがな」
新米「それってマズイじゃないですかっ、友逃げちゃいましたよ…」
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:37:42 ID:aYUCiuGQ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
バンッ!!!
新米【これをみろっ!!!警察だっ!!!!!】クワッ
新米「(あっ、俺のせいだ)」
中年「マズイな、とりあえず署に戻って……」
新米「?」
中年「もう、あの建物も信用できねぇな」
新米「あ、そっか」
カ「僕の出版社はどうでしょう?」
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 12:38:01 ID:sWd7fF.Y
中年「…いいのか?」
カ「ここまで来たら、僕も引き下がれないですよ」
中年「恩に着る」
新米「ありがとうございますっ!!」
カ「資料も、まだたくさんありますし、対策を練りましょう」
〜〜〜〜〜小さい施設
ブロロロロロ
ガチャ
友「おうおう、こんな山奥に」
男「小さいっていうか、木々に埋れてるな」
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 16:53:57 ID:pB9iiwIE
乙
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 18:44:41 ID:sWd7fF.Y
友「とりあえずいこうぜ」とことこ
サッ
男「!」
友「うおっ!」
……友さん、男さんでいらっしゃいますか?
友「そ、そうですけど」
こちらへどうぞ
スタスタ…
男「(警備は厳重ってわけか)」
友「び、びっくりした」
男「いこうぜ」とことこ
友「お、おう」とことこ
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 20:46:26 ID:sWd7fF.Y
〜〜〜〜〜
司「お久しぶりです」
友「っ!ひ、ひさしぶりです」
司「わざわざこんな山奥にすみません」
友「い、いや…こっちもいろいろあって大変だったので、ありがたいです」
男「(司久さん…すごいクマだ)」
司「男さんもお久しぶりです」
男「は、はいっ」
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 22:35:30 ID:sWd7fF.Y
司「車の移動頼むね」
分かりました
スッ
友「あっ、え?」
車の鍵、お借りしてもよろしいでしょうか?
友「あ、はい」チャリッ
スッ
司「中にどうぞ」とことこ
男「(ここで何か…何か手がかりを見つけるんだ)」
とことこ……
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 14:58:36 ID:SRVRysfA
〜〜〜〜〜
友「それにしても司久さん、こんな施設持ってたんですね」
司「……?」
男「どうしました?」
司「…いえ、友さんなんだか変わりました?」
友「え、はい?」
司「深夜VIPビルでは…なんていうか、その気性が荒かったような…」
友【俺の言い分ってやつは、あんた達ヒジン教のトップがクスリを下の信者達にばらまいてるってことだ】
友【今夜、てめぇが俺をはめようとしてたんだろ...】ボソッ
男「(あぁ)」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 19:52:08 ID:0gXcXUto
乙
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:25:45 ID:djVofaB.
友「そ、それは…」
司「まぁ、私のことを信用してくださっていると受け取りますよ、あはは」
友「あのビルからっ!」スタッ
司「はい?」
友「…あのビルから車で逃げる時、あんた話してくれただろ?」
司「僕の夢ですか?」
友「あぁ、いつか和になって自分の元に帰ってくるっていうやつ」
司「それがなにか…?」
友「あの時の、あんたの目は嘘を言ってるようには思えなかった…」
友「信用してるぜ」
男「はは」
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:27:10 ID:djVofaB.
友「わ、笑うなよっ!一応言っときたかったんだ」
司「ありがとうございます」
友「この話は終わりっ!それでだっ、いまの俺たちの状況…」
男「警察に追われてます」
司「さっき電話で聞きましたが、だいたい私と同じ状態ですね」
司「まぁ私の場合はエツジン教にも追われているけどね、あはは」
友「そうか…」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:28:05 ID:djVofaB.
男「あと一般の出版社も何か関係してると思います…おそらくですが」
司「一般の出版社?」
友「俺と男が部屋にいる時、サンカク出版が来たんだ」
友「名前は…たしか、カトウだったな?」
男「う、うん」
友「そのカトウって奴と男が知り合いだったらしくて、ドアを開けようとしたんだが」
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:29:31 ID:djVofaB.
友「開けた途端に警察が乗り込もうとしてきたんだ」
司「警察が?ということは警察と、そのカトウという人の2人で来たのかい?」
男「いえ、3人でした」
友「もう警察じゃなくても信用できねぇ」
司「そのカトウという人は、男さんにとって信頼できる人だったんですか?」
男「は、はい」
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:31:44 ID:djVofaB.
男「(前の周のあの人はビルの爆発事件の矛盾点を調べていた…上司の注意も振り切って…なのにどうして)」
司「警察はカトウと男さんが知り合いということを知っていて、それを利用したんでしょうね」
友「サンサク出版社が怪しいんじゃないのか?」
司「いえ、おそらく知人だから利用されたのでしょう」
友「知人……ねぇ?」
司「友さんにも何か心当たりがあるんですか?親しい人に」
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:33:30 ID:djVofaB.
友「いや…大丈夫だ」
男「……」
友「そういう司久さんはどうなんだよ?大丈夫なのか?」
司「私にはもう…彼らしかいません」
男「さっきの男性ですか?」
司「はい…実は私がこうやってエツジン教から脱退できたのも、彼らの支えがあったからなんです」
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:35:19 ID:djVofaB.
男「(彼ら…ってことは、他にもいるのか)」
司「もし彼らまでスパイ……なんてことになったら明日の作戦は終わりです」
男「(作戦?)」
友「確かに、なんていうか身のこなし…っていうのか?気配が普通の人じゃないよな」
スッ
男「!」
友「うおっ!」
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:36:27 ID:djVofaB.
車の移動できました、鍵です
友「あ、ありがとう」
司「ご苦労様、明日に備えてもう休んでいいよ」
分かりました
スッ
男「すみません、いいですか?」
司「はい」
男「明日の作戦…ってなんですか?」
司「あぁ、そのことですか」
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 08:03:39 ID:0PQF9cP.
友「何かするのか?」
司「そうですね大きいことを……まぁともかく明日で私たちの不安な夜も終わりますよ」
男「っ!それって!」
司「明日、エツジン教の本部に乗り込みます」
友「!!」
司「私たちもジッとしてるだけでは、追い詰められて行く一方ですからね」
男「の、乗り込むって!」
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 08:43:40 ID:0PQF9cP.
司「もちろん、闘いますよ」
友「……」ゴクリ
司「!あ、心配しなくても、貴方達はここにいて大丈夫ですよ」
男「ど、どういうことですか」
司「直接乗り込むのは私と彼らだけです」
男「俺たち、ここで守られてるのに…そんな…」
司「貴方達には代弁者になって頂きたいんです」
友「代弁者?」
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:09:09 ID:0PQF9cP.
司「万が一、私たちヒジン教が敗れた場合、貴方達が正しいことを後世に伝えていく…ということです」
友「それじゃあ俺たちは足でまといってことかよっ!」ガシッ
司「っ」
スッ、やめなさい
男「!!」
友「うおっ!」グイッ
司「やめなさいっ!!」
………スッ
友「くっ…」
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:11:22 ID:0PQF9cP.
司「今ので分かったでしょう、貴方と彼らとの力の差を」
友「……でもよ」
司「…………」
男「……俺たちこのまま迷惑かけるだけじゃ嫌です」
司「……これは貴方達のことを思っての…」
友「……」
司「……分かりました」
男「え?」
司「夕食後、作戦について詳しく話します」
友「ほ、本当かっ!」
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:25:16 ID:0PQF9cP.
司「ただし!!来るか来ないかは強制しません」
司「明日、二人で相談してください」
男友「「はいっ!」」
〜〜〜〜〜総合病院
女「……すぅ……すぅ」
女「…………っ」
女「…ん、あれ?」
きょろきょろ
女「ここ………どこ?」
ビューレイスト「……やぁ」
女「っ!?誰っ!?」
ビ「初めまして…かな?」
ビ「僕の名前はビューレイスト」
女「っ……?ビューレイスト?」
ビ「君の見方さ」
443
:
盛大に誤字…はずかしい
:2015/03/25(水) 09:27:37 ID:0PQF9cP.
_____訂_______正_____
司「ただし!!来るか来ないかは強制しません」
司「明日、二人で相談してください」
男友「「はいっ!」」
〜〜〜〜〜総合病院
女「……すぅ……すぅ」
女「…………っ」
女「…ん、あれ?」
きょろきょろ
女「ここ………どこ?」
ビューレイスト「……やぁ」
女「っ!?誰っ!?」
ビ「初めまして…かな?」
ビ「僕の名前はビューレイスト」
女「っ……?ビューレイスト?」
ビ「君の味方さ」
444
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:34:38 ID:0PQF9cP.
女「(ビューレイストっ!?誰?敵っ!?)」
ガタッ
ビ「安心してよ、僕は君の敵じゃない…」
ビ「それに君が【何者】なのか知っている…」
女「…っ、どういうことかしら?」
ビ「うーん、イマイチ信用してないね…」チラッ
女「な、なに?」
ビ「このネームプレート…【女】…ねぇ?」
ビ「【ロキ】…の間違いじゃないのかな?ふふ」
女「っ!!?な、なんで!」
ビ「とりあえず落ち着こうか、もう一度言うけれど、僕は君の味方さ」
445
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:46:14 ID:0PQF9cP.
ビ「最初に言っておくけれど、僕は君が探していた【彼】であり」
ビ「この聖戦を止めることができる……いや、【出来た】存在だった」
女「っ!?じ、じゃあ貴方が……」
女「…出来た?」
ビ「今はもう僕にも止めることができない…いや、もう聖戦が起こる前に世界は」
女「……世界は…?」
ビ「あるべき形を失う」
女「!!」
女「そ、そんな…じゃあ私は一体何のために…」
ビ「まぁまぁ、話は最後まで聞こうじゃないか」
ビ「僕には止められないが、【男】には止められるかもしれない」
女「男っ!!(そういえばさっきから男の姿がない!)」
ビ「僕は男と一緒に行動してきた」
446
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:51:26 ID:0PQF9cP.
ビ「世界滅亡を阻止するために行動し続けた男だが、ある問題が起き」
ビ「僕と別行動することを余儀なくされた」
女「ちょっと待って!話を最初から……いつから貴方と男は一緒に行動してきたの?」
ビ「………」
ビ「分かった…全てを話そう」
女「…」ゴクリ
ビ「僕が【とある神】と出会ってから……今現在までの話を」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
447
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 19:06:57 ID:URALx4bs
乙
448
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 15:38:44 ID:LqBoh7vY
追いついた
乙
449
:
のんびり書き込みしていきま〜す
:2015/03/27(金) 22:38:19 ID:mUeffu8g
「なぁ、お前っ!」
ビ「……」
「そこのお前だよっ!」
ビ「……?」
「なぁちょっといいか?お前、
【人間】って知ってるか?」
ビ「……」
「無視するなよ…」
ビ「僕は「お前」じゃない、ビューレイストって名前があるんだ」
450
:
祝450!!!!
:2015/03/27(金) 22:39:48 ID:mUeffu8g
「bylr「ビュー」leiptr「レイスト」…「風と稲光」か」
ビ「……別に覚えなくてもいいよ、どうせすぐに忘れるだろうし」
「まぁ長いし、レイストでいいか?
雷光のほうがかっこ良くていいだろ?」
ビ「……で、なに?【人間】がどうかしたのかい?」
「聞いた話なんだが俺たちと姿形が似てるそうなんだよっ!」
ビ「……それで?」
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:41:07 ID:mUeffu8g
「俺も見たくなってよ、詳しいやつを探してたんだ」
ビ「それで僕のところに?」
「あぁ、ここにいるやつが詳しいって聞いてな」
ビ「…ふ〜ん」
「ってお前さっきから何やってるんだ?」
ビ「ここの池から見えるんだ」
「見える?何が」
ビ「君の言ってる人間の世界だよ」
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:42:47 ID:mUeffu8g
「っ!本当かっ!」
グイッ
「……?」
「……こいつら何持ってるんだ?」
ビ「木の枝だよ」
「…枝?なんでそんなの…」
ビ「これを使って木の実を落とすんだ」
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:43:52 ID:mUeffu8g
「なんでそんな面倒臭いこと」
ビ「知らない」
「ふ〜ん、要領悪いな」
〜〜〜〜〜
女「…どういうことですか?」
ビ「どうしたんだい?」
女「私は人が誕生してから、現在まで見守り続けました」
ビ「そのようだね、それが君達の仕事だろ?」
女「はい…ですが、私だけじゃなくて貴方もだったんですか?」
454
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:44:52 ID:mUeffu8g
ビ「違うよ、この世界を見守っているのは君達だけさ」
女「(どういうこと?)」
女「…話を続けてください」
ビ「さっき話したのが、僕と彼との出会い」
ビ「それから人間を見続けてきた僕たちだけど、ある日…」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「なぁ!レイスト!」
ビ「なに?」
455
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:45:43 ID:mUeffu8g
「俺たち行ってみないか?
人間のところにっ!」
ビ「急にどうしたんだい」
「俺見たんだよっ!変なのっ!
変なのが動き回ってるんだ!」
ビ「?」
「ほらっ!あれっ!」
ビ「……あぁ、あれは馬だよ」
「馬?なんだそれ、人間じゃないのか?」
ビ「うん、俺たちの世界とは違ってたくさんの生き物がいるみたいだ」
456
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:46:46 ID:mUeffu8g
「おおっ!よし決めた!
お前も来い!」
ビ「え?」
「本当は自分一人だけで行く予定だったが、詳しいやつも必要だろ?」
ビ「いや危険だ、戻ってこれないかもしれないぞっ!」
「お前知らないのかよ?
他にも行ったことのあるやつはいるんだぜ?」
ビ「戻ってこれたのか?」
「あぁ、なんでも人間は俺たちを…えっと…なんだっけ?
カミ?として崇め奉ってるんだとよ!」
457
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:48:05 ID:mUeffu8g
ビ「!それは知らなかった」
「そうと決まればよしっ!
いくぞっ!」
グイッ
ビ「わっ!」
〜〜〜〜〜
女「!」
ビ「この世界に来たのは、君が最初では無かったんだよ」
女「…そうだったんですか」
女「この世界と違うということは、年代にもズレがあるのでしょうか?」
ビ「うん、だいぶね」
458
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:49:12 ID:mUeffu8g
女「木の実を枝で…ってことは約400万年前ですか?」
ビ「分かりやすく言うと、西暦1900年代」
女「1900年代っ!?」
ビ「その時代まで、まだ人間は猿人に近い生活をしてきた」
女「そ、そんな…」
ビ「もう一度言うけれど、この世界とは違う世界のお話だよ」
女「つ、続けてください」
459
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:50:10 ID:mUeffu8g
ビ「最初はただ間近で観察するためだったんだ」
ビ「でも彼らを見てると、なんだか不思議な気持ちになったんだ」
女「不思議な気持ち…ですか」
ビ「彼らの毎日はとても明るく、僕たちとは全く別の生き物に見えたんだ、姿形は同じなのに」
ビ「馬に乗り、野を駆け、狩をし、腹を満たす」
ビ「そんな彼らにとって何気ない行動が、毎日を退屈に感じていた僕にとって新鮮だった」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
460
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:52:03 ID:mUeffu8g
「あの赤い実なんだ?口に入れたぞ」
ビ「なんだろう…なんで口に入れたんだ?」
「……なぁ」
ビ「どうした?」
「俺たちもやってみないか?」
ビ「やってみるって、実を口に入れるのか?」
「あぁ!ほら!見てみろ、口に入れたやつの顔!」
ビ「ん?」
「あんな顔見たことないっ!」
ダッ
ビ「お、おいっ!待てっ」
461
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:53:01 ID:mUeffu8g
「大丈夫だって!見られても空を飛べば!」
ビ「そういう問題じゃ」
「見てみろ!近くでみると鮮やかな赤色だっ!」
ビ「(なんだこれは…)」
「不思議な匂いがする!」
ガシッ
「……」ゴクリッ
シャリ
ビ「……ど、どうだ?」
シャリ
モグモグ
ビ「お、おい」
ごっくん
「美味い」
462
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:53:43 ID:mUeffu8g
ビ「は?うまい?」
「お、お前も口に入れてみろっ!」
ガシッ
ビ「うわっ!」
グイッ
ビ「むごむご」
シャリ
ビ「むごむ…」
シャリ
シャリ
モグモグ
ビ「……」
ごっくん
463
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:54:42 ID:mUeffu8g
「ど、どうだ?」
ビ「美味い…美味い」
「美味い、美味いだろ!?」
ビ「これは美味いっていうのか?」
「あぁ!!美味い!!美味いんだ!!!」
ビ「は、は」
ビ「はははははっ!美味いっ!」
「ははははははは」
ぐいっ
「ははははっ…え?」
ん、ん!
「に、にんげん?」
ビ「(人間だっ!)」
464
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:55:35 ID:mUeffu8g
〜〜〜〜〜
ビ「子供がこちらを見て、手を出してきた」
女「……」
ビ「どうやらリンゴが食べたかったみたいなんだ」
女「そ、それからどうしたんですか?」
ビ「あげたよ、言語が無いようでね、【ん】としか言わなかったが…」
ビ「僕がはじめて見た笑顔だった」
女「それから…」
ビ「それからは僕たちは観測者じゃなくなった、彼らと共に行動するようになった」
465
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:56:48 ID:mUeffu8g
ビ「言葉を含めた知恵や技術を教えた」
女「……」
ビ「彼らの笑顔を見たくてね、何年も一緒に行動した」
女「知恵や技術って…そういうのって許されるんですか?」
ビ「他の世界との干渉のことかい?」
女「えぇ」
ビ「特になにも言われなかったよ」
ビ「言われなかったけど…」
女「……?」
ビ「ある日、準備をするために僕だけが一度戻ったんだ」
466
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:58:34 ID:mUeffu8g
ビ「本格的なことを教えたくてね」
女「本格的なことですか」
ビ「そうっ、でものんびりしすぎて、向こうの世界では100年近くも過ぎてた」
ビ「そんな中、聖戦が行なわれる…そんな話を聞いた」
女「ーーっ!聖戦っ!」
ビ「それも人間の世界でだ、僕は焦った」
ビ「知らせるためにすぐさま人間の世界に行った」
女「その方は大丈夫だったんですか?」
ビ「大丈夫だった」
ビ「1つ目に驚いたのは世界の変わりようだった、今現在とそう変わらないレベルまで人間の生活は進化していた」
467
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 22:59:31 ID:mUeffu8g
女「たった100年で現代の水準にまで…」
ビ「2つ目に驚いたのは子供ができていたことさ」
女「!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ビ「こ、子供ってどういうことだ!?」
「あそこにいる女性、見えるか?」
ビ「あ、あぁあの人がどうしたっていうんだっ?」
「結婚して子供をつくった」
ビ「!!」
468
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:01:04 ID:mUeffu8g
「お前には理解出来ないだろうが、愛してるんだ…あの人を」
ビ「あい…してる?」
「あぁ、愛してる」
ビ「い、いや、それよりも子供だ!子供はどうやってつくったんだ!?」
ビ「僕たちと人間は違う生き物だろっ!?」
「……なぁ、これ見てくれよ」
スッ…ぽたっぽたっ
ビ「あ、赤い……え?」
「血液だよ」
「どうやら長い間共に生活し、俺自身が人間に近づいたようだ」
469
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:02:22 ID:mUeffu8g
「これ…リンゴみたいに赤いだろ?」
ビ「………」
「子供は俺の子だ、人間のまねごとじゃない」
ビ「……分かった」
「話を戻すが、聖戦は本当に起こるのか?」
ビ「あぁ、どうやら人間は間違った方向に進んでしまったらしい…」
「くそっ!!!!!」
ビ「俺たちのせいだ…」
「あぁ…俺たちが知恵を与えなければ……」
470
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:04:04 ID:mUeffu8g
ビ「………」
「………」
ビ「…子供、男の子か?女の子か?」
「…男の子だ、可愛いぞ」
ビ「【可愛い】…か、羨ましいな、僕にはそれが一体何か分からない」
「頼みがある」
ビ「悪いが僕には聖戦を止められだけの権限は無いぞ」
「お前の力をかしてくれ」
ビ「止めるのか…?いや、止められるのか?」
「今この瞬間も、俺は人間に近づいている」
「力が残っているうちにやらなきゃ、手遅れになる」
ビ「…分かった」
471
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:05:16 ID:mUeffu8g
「……そうだちょっといいか?」
ビ「どうしたの?」
「最後に…最後に子供が見たい」
ビ「……いってきなよ」
「お前も来いよ、可愛いぞ」
ビ「だから【可愛い】って…」
「みりゃ分かる、とにかく来いって」
グイッ
ビ「お、おいっ!」
ガチャ
おかえりなさい〜ってあれ?
「知り合いだ、子供が見たいって聞かなくてな」
472
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:06:18 ID:mUeffu8g
そんなんだ〜はじめまして
「うちの奥さんだ」
ビ「……どうも」
「ほらこの部屋だ」
ガチャ
ビ「…………」
…すぅ…すぅ
「今は昼寝の時間だ」
ビ「まだ赤ん坊じゃないか」
「ははっまぁな、でも名前はもうあるぞ」
「ーーーっていうんだ、どうだ?」
473
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:07:31 ID:mUeffu8g
ビ「だから僕にはそういうのは分からないんだって」
「……こいつは…」
「ーーーは俺の息子だ」
ビ「時間は待ってはくれないよ」
「…分かってる」
「俺がいなくなった後もさ…」
ビ「ん?」
「こいつの味方になってくれないか?」
ビ「味方?」
「味方っていっても、何か困ったときに手を貸してやる…そんな程度でいいんだ」
ビ「それは君の役目だろ?」
「…………」
ビ「…僕が覚えてたらね」
「ありがとう」なでなで
……すぅ…すぅ
474
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:09:10 ID:mUeffu8g
ーーーーーー
ーーーー
ーー
女「そのあと、聖戦はどうなったんですか?」
ビ「回避できた」
女「じゃあ、その方は!」
ビ「無くなってしまったよ」
女「…え」
ビ「よくあるだろ?誰がが犠牲になってみたいな」
ビ「その犠牲で今の世界が始まった…まぁリスタートしたってこと」
女「そんな…」
ビ「その日を境に彼の存在は無くなったまま、だけど世界の時が進んでいく」
475
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:10:10 ID:mUeffu8g
ビ「そして時が経ち、君と男は出会った」
女「は、はい」
ビ「聖戦を止めるために君は僕を探し、男は君の手伝いをした」
女「えぇ」
ビ「その後君は爆発で死んだ」
女「え?」
ビ「この世界は3周目なんだ」
女「私が死んだ…?」
ビ「あぁ死んだよ、バラバラになって」
女「バラバラ…って、私はそんなに…」
ビ「そんなに脆くはないって?」
476
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:12:01 ID:mUeffu8g
女「は、はい」
ビ「君も僕の話を聞いてうすうす感ずいてるんじゃないの?」
女「……」
ビ「神である君が、人間の医療を受けている…」
女「……っ」
ビ「人間に近づいてるんだよね?」
女「…………はい」
ビ「まだ信じられないだろうけれど、君は一度死んでいる」
ビ「前の世界(周)を含めて、君は長い時間、人と接し続けた」
ビ「それも短期間で、かなりの密度で」
女「かなりの密度?」
ビ「男だよ」
477
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:13:54 ID:mUeffu8g
ビ「彼との生活が原因で、君は人間になりはじめている」
女「男との生活…」
ビ「…ふぅ、だいぶ話がそれたね」
ビ「簡潔に言うと、この3周の世界になってから僕と男は共に行動してきた…君が知らないところで」
女「お、男はどこなんですか?」
ビ「分からない、残念だが探すしかない」
女「心当たりは…?」
ビ「無い…だけど早くしなければマズイことになる」
女「マズイこと?」
ビ「とても大きな魔力を感じる」
女「?」
ビ「(それすらも感知できなくなってきたか)」
ビ「とにかくロキ、君の退院が先だ」
女「……」コクン
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:15:03 ID:mUeffu8g
書き溜めおしまい!
おやすみなさいっ!
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:16:29 ID:P.Ve0Z3.
乙おや!
480
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/27(金) 23:22:24 ID:0mf8D2s2
乙
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/28(土) 00:10:28 ID:Y.2Ebnik
乙ぢゃ
482
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:47:36 ID:s8Xnsvok
〜〜〜〜〜小さい施設
友「………」パクパク
男「………」パクパク
司「………」パクパク
司「…もう一度言いますけど、行くか行かないかは、強制じゃないですからね」
友「俺はいきますよ」パクパク
男「………」
友「男、お前もいくよな?」
男「……」
友「男?」
男「司久さん、質問いいですか?」
483
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:48:37 ID:s8Xnsvok
司「はい、なんですか?」
男「明日エツジン教本部に行ってそのあと、この施設にはどれくらいの人が残るんでしょうか?」
司「0人です」
友「え」
司「私たちが行ったら、もうここには誰もいません」
司「つまりその間に攻められたら、終わり…私たちは帰る所を失います」
男「0…か」
司「夕食後にそのことを含めての話をしようとしたのですが、ここでいいましょう」
司「正直な話、明日あなた達に来られても邪魔なだけです」
友「っ!はっ!?」ガタッ
484
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:49:56 ID:s8Xnsvok
男「…友っ」
友「ーっ」
友「…続けてください」
司「私も人のことを、あまり言えるほど武術に長けている訳ではありませんが」
司「当日、私がいなければ彼らを指揮する人間がいなくなってしまいます」
友「……」
司「だがあなた達の気持ちも無駄にはしたくありません」
男「!」
司「作戦会議時に回りくどくお願いしようとしたのですが、ここで話します」
司「当日はここを守っていただきたい、それが私のお願いです」
485
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:51:10 ID:s8Xnsvok
男「……分かりました」
友「っ!男っ!」
男「友、俺たちの恩人のお願いだ」
友「で、でも」
司「どうかお願いします」ガタッ
ペコッ
友「分かりましたっ!分かりましたから…頭を上げてください…」
男「正直闘うのは怖い、役に立てるかどうかも分からないし」
司「さっきまで私もそうでした」
友「さっきまで?」
司「あなた達が私たちの帰る場所を守ってくれている…」
486
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:52:12 ID:s8Xnsvok
司「そう思うと、安心して闘えます」
友「…ったく…俺たちを気遣ってるんですか?はは」
司「本心ですよ」にこっ
男「よしっ!!当日、ここは!俺たちに任せてください!!」
友「…おうっ!!」
友「そうと決まれば食うぜ!!」
ガツガツガツ
〜〜〜〜〜
友「ふぅ食った食った」
司「お腹も膨れた所で、そろそろ…」
友「んっと、おう!作戦会議っ!」
487
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:53:16 ID:s8Xnsvok
バサッ
男「何ですか?この資料」
司「ここの施設についてだよ」
友「ロックは全てコンピューター制御…ちゃんとした設備だな」
司「簡単ですから、明日の決行時間までに頭に入れといてください」
男「決行時間、お昼の12時でしたよね?」
司「そうだよ、じゃ私は部屋に戻っているよ」
司「君達も、明日に備えてすぐに寝るようにね」
スタスタ
友「………」
男「難しい?」
友「…いや」
488
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:54:22 ID:s8Xnsvok
男「俺にも見してくれ」
友「あいよ」スッ
男「(この施設内部の詳しい見取り図もあるのか…)」
男「ん?」
友「どうした?」
男「い、いや何でもない」
男「……」チラッ
男「(入口と地下室が特に厳重になってる…入口は分かるが…)」
男「(なんで地下室が?)」
友「俺も部屋に戻ってる」
男「ん、ああ」
男「(念のため行ってみるか)」
〜〜〜〜〜地下室前
とことこ
男「ここか…」
489
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:55:17 ID:s8Xnsvok
ガッ
男「んっと……あれ?開かない」
男「あぁ…コンピューター制御で、ここにもロックがかかってるのか」
男「(戻ってロック解除してみるか)」
すぐ寝るように言ったのに
男「うわっっ!!?」
司「私だよ、そんなに驚かないで」
男「あ、あぁ…司久さん…」
司「ここは特別、カードでも開くのさ」スッ
ピピーー
ガチャ
490
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:56:07 ID:s8Xnsvok
司「さっ、どうぞ、入りたかったんですよね?」
男「あ、はい…」
とことこ…
〜〜〜〜〜地下室
司「見取り図をみて、ここが気になったのかい?」トコトコ
男「はい、ここにもロックって…何か大事なものでもあるんですか?」
司「……これさ」
男「…四角い…石?」
司「そう、周りは紙に包まれている」
司「紙に文字みたいなものが見えるだろ?」
491
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:57:14 ID:s8Xnsvok
男「はい」
司「…………あれ?」
司「…中身が石だって、まだ言ってないけど…」
男「(これ…何処かで見たことがある)」
男「あ、あの!」
司「もっと近くで見るかい?」
男「はいっ」
司「ほらっ特別触ってもいいよ」
スッ
男「ありがとうござ……
ビビビッ
司「え?」
ボワッ!!
男「うわっ!アチッ」
492
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:58:04 ID:s8Xnsvok
司「も、燃えたっ!?」
司「大丈夫かい!?男君!!」
男「は、はい……」
司「それにしても一体どうして…」
男「……………あ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男【にしてもこのコート...スゴく高そうだ...ボタンもたくさんついてるし、一応ネットに入れて洗濯しよう】
男【!(あれ、ポケットに何か入ってる)】
男【紙?なんか小さく折りたたんである...(危なかった、紙類は洗濯するととんでもないことになるからなぁ)】
493
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 19:59:10 ID:s8Xnsvok
男【(広げてっと...)またこの文字か、読めん】
ビビビッ
男【あ】
ボワッ!!
男【おわっち!!!】
男【燃えちゃった...どうしよ】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「これ!女が持ってた紙と同じだっ!!!」
司「ど、どうしたんだい?いきなり」
男「(この中身は!紙の中は!)」バサッバサッ
司「ああー!破っちゃだめだよっ!!」
ビリビリ…パラパラ…
司「あああぁ……」
494
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:00:04 ID:s8Xnsvok
男「この文字が書かれている石…」
司「み、見たことあるのかい?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
女【ほら、見てみなさい、正方形の石が転がっているでしょ?」】
男【あ、本当だサイコロみたいだ】
女【カメラマンには黙っていたけれど、ここについた最初から落ちてたわ】
男【これは、なんだ?何か文字が書いてあるけど】
女【いわゆる、お清めの塩みたいなものよ】
〜〜〜〜〜
男【で、なんて書いてあったんだ】
女【バッタが畑作作物を食べる様が書かれていたわ】
495
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:01:10 ID:s8Xnsvok
男【は?...バッタ?】
女【蝗害(こうがい)よ、知らない?】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「召喚するためのお清めの石だ」
男「(でも、あの石とは違って、3人の男の絵が描かれている)」
司「っ!【召喚】やはりそうだったのか!」
男「え?」
司「実は私も、絵と文字が刻まれているこれとよく似たものを一度見たことがある」
男「似たもの?」
司「あぁ……」
司「男君…、君は【神】の存在を信じるかい?」
男「神……」
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:02:28 ID:s8Xnsvok
司「私の言っている【神】は、神話にでてくる大きい存在ではない」
司「…そう、しいて言うならば姿形は……
男「人間にそっくり…」
男「ですよね?」
司「!!男君…君は…いや、君達は知ってるのかね?」
男「実際に会ったことがあるのは俺だけです」
司「そ、そうだったのか…」
男「司久さんも…ですか?」
司「…あぁ、今まで黙っていてすまない…このような【存在】がいることを話すと君達に混乱が生じると思い…」
男「いえ、俺も黙っていましたし」
司「男君、君は一体どこで会ったのかい?」
男「会ったというより…この前まで一緒に行動していました」
497
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:03:51 ID:s8Xnsvok
司「こ、行動…」
男「……」
司「……ふっ」
男「?」
司「…あっはっ…あっはっはっ!一緒に行動…あっはっはっは」
男「やっぱり信じてくれませんか?」
司「あっはっはっは…いや、すまない、そういうことか」
司「さっきの突然燃え出したのも納得だっ」
男「…本当に信じてます?」
司「あぁ信じるとも、これが信じられずにいられるものか」
男「司久さんは一体どこで?」
司「エツジン教の本部でだよ、私と落合が一緒に活動していた頃にね」
司「ある日私は偶然見てしまったのです、落合が石板のような物に語りかけているのを」
498
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:04:50 ID:s8Xnsvok
男「石板?、このサイコロのような石ころじゃなくて?」
司「えぇ、ちょうど君ぐらいの背丈の石板ですよ」
司「落合が何かを唱え終わり、石板に触れた時…」
男「……」ゴクリ
司「突然、石板が光だしたのです」
男「そ、それで?」
司「その石板から二人の人間……いや、【神】がでてきました」
司「1人はとても美しく」
司「もう1人は姿がハッキリと見えなかった…まるで霧のように」
男「1人はとても美しく…」
499
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:06:18 ID:s8Xnsvok
ーーーーーー
ーーーー
ーー
それにしても驚きました、46億年も私たちを見守ってくれたのでしょう?
男【46億年?何のことだ】
?記録のことですよ。私たちが生まれてからの。まぁこれからその歴史はギンヌンガのようーーーーーッ!
グサ
男女【!!】
ったく、しゃべりすぎよ
これだから知識を得た人は嫌いだわ、傲慢になるから
男【お、おまえは!誰だっ!?】
んー、なーにあなたも私のこと、
【好き】になっちゃったの?
男【はぁっ?】
!?あなたっ、私のこと知らないの!?
500
:
祝500!!!!!
:2015/03/30(月) 20:07:18 ID:s8Xnsvok
男【...だから誰なんだよいきなり】
...ハァハァ...っぐ
女【...】
相手に名前を聞くにはまず自分からっていうけどぉ〜、チラッ
女【?】
彼女のまえで、他の女の子を口説く人もぉ〜嫌いじゃぁないわね♫
男【口説いてなんか...】
私の名前【フレイア】、女神の中でいっちばん!【美しい】の、あなたが見とれるのもしょうがないわ♫ふふふ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「(フレイア…)」
司「落合の悪事を暴こうとしましたが、その霧に包まれたものに邪魔されたのです」
501
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:08:16 ID:s8Xnsvok
男「(霧に包まれた…)」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
もちろん!戦地に私一人できているはずがない!
ガシッ
女【!】
シュゥゥゥゥウウ
男【き、霧から人が...ッ!】
そんな事貴方ならすぐにわかると思ったけど...どうやら買いかぶりすぎだったようね
グギッ!
女【っきゃあっ!】
...フレイア、こいつどうすればいい?
もう離して結構よ、あとはこいつを使って儀式を進めるだけよっ!バキッ!
ぐはっ、ぁぁはぁはぁ...っく!
502
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:09:07 ID:s8Xnsvok
男【そいつをどうするつもりだ!】
お決まりの生贄よ。儀式の関する知識をちょっとあげただけで調子に乗って...あんたは面倒くさい細々とした仕事をしてればいいのよっ!
グシャ
男【!】
これで完璧ね♫それでは愚かな神とそれに巻き込まれた哀れな人よ...さようなら...いくわよ
【ユミル】、ここにいたら私たちも危ないわ
...分かった
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「(ユミル…)」
司「今回の闘いで厄介なのは、後者…つまり霧のように姿を隠すもの」
司「もちろん名前は分からないが、美しい神も油断はできない」
503
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:10:00 ID:s8Xnsvok
男「対策は…?」
司「なにぶん情報が少なくてね、その時の運次第さ、はは」
男「…………」
司「…なに、心配するな男君、覚悟はできているさ」
男「…………」
男「……司久さん」
司「ん?どうしたんだい?」
男「この石、俺に譲っていただけませんか?」
司「石って…これのことかいっ?」
男「はい」
司「きゅ、急にどうしたんだい、一体」
男「俺ならその2人の神を倒せるかもしれません」
司「倒せるって…」
男「これ見てください」
504
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:11:11 ID:s8Xnsvok
ドサッ
司「【北欧神話】…本?」
男「はい、本屋さんで買いました」
司「それで、この本が…?」
男「俺が共に行動してきた神様っていうのが【ロキ】っていうのなんです」
司「ほぉ」
男「これ見てください」ペラペラ
スッ
司「【小人のアンドヴァリから黄金を盗む】」
男「次はこれです」ペラペラ
スッ
司「【アンドヴァリ、北欧神話に登場するドワーフ】」
司「【彼は滝の近くで住み、自分の意思で魚に変身することができる】」
司「アンドヴァリ?」
505
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:12:15 ID:s8Xnsvok
男「俺がロキと行動する中で、
実際にアンドヴァリというドワーフと闘っています」
司「は、はぁ…」
男「…やっぱり信じてもらえませんか?」
司「い、いや!君が実際にロキという神と共に行動してきたことは信じるっ!」
司「私もこの目で現実離れしたものを見てきたからね……でも」
司「君が今、何を言いたいのか分からない…この本に載っていることが一体どうしたというんだ?」
男「俺が闘ったアンドヴァリは、富を生み出す黄金の指輪を奪われ、ロキを憎んでいた」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
女【アンドヴァリといってね、昔は普通のドワーフと変わりはなかったのだけれど、富を生みだす魔法の指輪を手に入れてから変わってしまったの】
506
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:13:13 ID:s8Xnsvok
女【お金に対して異常な執着心を身と始め、そして用心深くなり他種との交流をやめてしまったの】
〜〜〜〜〜
男【俺たちも、同じようにバラバラに引き裂くのかっ!】
ア【俺たち、むかしは金持ち、生活困らなかっだ...のにごいづ奪っだっ!!!】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
司「この世に存在する神は、実際の神話通りに生きてきたってことなのか…」
男「はい」
男「今までのエピソードも神話通り……ってことは」
男「死ぬ間際のシチュエーションも同じってことになりませんか?」
司「!!!」
507
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:14:10 ID:s8Xnsvok
男「司久さんが先ほど言った、【美しい神】と【霧に覆われた神】、両方とも俺は名前を知っています」
司「ほ、本当かい!?」
男「この本に詳しく載っています」ペラペラ
スッ
司「【フレイア、北欧神話における女神の1柱…非常に美しく、自由奔放な性格…】」
ペラペラ
男「厄介な方の霧の神はこっちです」
司「【ユミル、空虚な空間ギンヌンガにあった氷が溶け、その水滴の霧から生まれた】」
ペラペラ
司「【その残忍な性格ゆえに、オーディン、ヴィリ、ヴェーの三兄弟に殺されてしまう】」
508
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:15:36 ID:s8Xnsvok
男「このエピソードですよ」
男「俺の考えが正しければ、【ユミル】は、この3人によって倒されます」
司「で、でもその3人は…」
男「それでこの石です」スッ
司「お清めの石ってやつかい?」
男「はい、司久さんがエツジン教本部で見たものと似ているなら、召喚できる可能性があります」
司「この絵にある3人が、オーディン、ヴィリ、ヴェーになるのか…」
男「試してみる価値はあります」
司「…………」
男「どうですか?」
司「やらないよりマシだ、よしっ!ユミルの討伐は男君にお願いしよう!」
男「はいっ!」
司「それにしても…」ペラペラ
男「はい?」
司「よく調べてあるね…、本にメモがたくさんじゃないか」
509
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:16:42 ID:s8Xnsvok
男「あはは、実は司久さんに車で送ってもらった次の日から2日間、家をでてたんです」
司「どこかに旅行でも?」
男「いえ、俺の母親がエツジン教信者で…」
司「!!」
男「説得したんですけど、ダメで…それで2日間は野宿生活でした」
司「そうだったのか…」
男「その間、時間がたくさんあったので図書館に行って調べてたんです」
司「2日間お疲れ様、今夜はゆっくり休むといいよ」
男「はいっ」
司「それじゃあ、この石は男君に
渡しとくね」スッ
男「明日…頑張ってください」
司「うん、君達もここを頼むよ」
510
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:18:12 ID:s8Xnsvok
男「……」
男「さっき見取り図見ました」
司「ん?あぁ、ロックのしかた分かったかな?」
男「……」
司「……【仕事が簡単すぎる】って顔をしてるね」
司「コンピューター制御のロックの配置に無駄はなく、ロックしたら僕たちの仕事は無いって…」
司「そう言いたいの?」
男「…はい、司久さん達は頑張って、俺たちだけ安全なところで…」
司「いいじゃないか」
司「私もカッコつけたいんだ」スタスタ
男「…カッコつけたい…」
司「あぁ、明日はいい一日にしよう」
男「…はい」
511
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:19:20 ID:s8Xnsvok
少し前〜〜〜〜〜エツジン教本部ビル
落合「で、言いたいことはそれだけ?」
フレイア「……私は悪くないわ」
落「…はぁ」
フ「だって分からないじゃないのよっ!普通あんなふざけた行動しないわっ!」
落「…………」
フ「そうよ!全部あの…し…」
ユミル「新米」
フ「そうっ!新米って奴のせいだわっ!!」
落「フレイア」
フ「っ!」ビクッ
落「あなたを召喚したのは私…」
フ「そ、そんなの知ってるわよ」
落「あなたを始めてみた時はワクワクしたわ…子供の時に戻ったみたいに」
512
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:20:15 ID:s8Xnsvok
フ「……」
落「あんまり私を失望させないで」
フ「だっ!だからっ!」
落「あの石板の中に閉じ込めたら…」
フ「っ!」
落「少しはそのお喋りな口は、静かになるかしら」ギロッ
フ「ーっ」ビクッ
落「…………」
フ「…チャ、チャンスをください…」
落「ふふ♫チャンス?ふふ…あっはっは…あっはっはっはっはっ!!!」
落「どう?神々に愛されたフレイアが…この私にチャンスを求めている」
フ「…っ」ぎりっ
513
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:21:20 ID:s8Xnsvok
落「貴方はどう思う?ひどく滑稽じゃない?」
?「……あまり虐めてくれるな、神も万能ではない」
落「……あら、貴方がそんな事言うなんて以外…」
落「私たち人間のことも、そのくらい想ってくれればいいのに…ふふ♫」
?「お前がなんと言おうと聖戦は必ず行う」
?「そのために今ここで同志を失うのは、支障がでる…それだけだ」
落「まぁ、いいわフレイア…あなたにチャンスをあげる」
フ「!!」
落「明日までに…そうね…男を捕まえるプランを立てなさい」
フ「プラン…」
落「そう計画でいいの」
514
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:22:16 ID:s8Xnsvok
フ「……捕まえるだけでいいのね?命を奪うのじゃなくて」
落「えぇ、難しいかしら?」
フ「……まかしてちょうだい」
〜〜〜〜〜
とことこ
フレイア「ったくっ!なによ!あの女!!!」とことこ
ユミル「……」とことこ
フレイア「本当っ!!知識を得た人間は嫌いだわっ!!!」とことこ
ユミル「……」とことこ
フレイア「っ!何とか言いなさいよっ!」
ユミル「明日までだぞ、プラン」
フレイア「うるさいわね、大丈夫よっ!」とことこ
ユミル「本当に明日までに大丈夫か?」とことこ
515
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:23:31 ID:s8Xnsvok
フレイア「…っ!な、なんとかなるわよっ!」とことこ
ーーーっーーーっ
フレイア「ん?何か騒がしいわね」
ユミル「それよりもプランだ、君は石板に閉じ込められたいのか?」
フレイア「んもうっ!プランプランうるさいっ!」
フレイア「そこの貴方!一体何事!?」
「ふ、フレイア様!こ、これは…」
ユミル「何かあったのか?」
「は!本部ビル前で不審な女が確認され…」
フレイア「不審な女…?」
「はい、先ほど一般信者であることが確認されたのですが…」
516
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:24:29 ID:s8Xnsvok
フレイア「ここの信者なら入れてあげればいいじゃないの」
「それが、ひどく興奮していて…」
ユミル「興奮…?投薬済みの信者か?」
「いえ、あくまで一般です」
フレイア「ったくしょうがないわね、私がいってあげるわ」
「いえ!そんなフレイア様の手を…」
フレイア「あんたの為じゃないわよ!勘違いしないでっ!その女性の為よ」
「そ、そうですか………ありがとうございます」
ユミル「困っている人に甘い癖、直したら?」
フレイア「そんなことないわよ!」
517
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:25:55 ID:s8Xnsvok
〜〜〜〜〜本部ビル前
私のぉ!!私の!!
助けてくれるっ!言ったじゃないのっ!!
ユミル「興奮状態だな」
フレイア「あそこで叫んでる人よね?」
「…はい」
〜〜〜〜〜
なんでぇ!なんでぇ!!?
フレイア「…えー、こほん」
っ!あなたっ!エツジン教の人よね!?
フレイア「あーおちついて大丈夫だから」
私のぉ私のぉ…ちゃんと守ってくれるって…
フレイア「ちゃんと話し聞くから、えーと、お名前は?」
母です
518
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:27:25 ID:s8Xnsvok
フレイア「…母(はは)さん、その何があったの?」
母「ここの教団に入ったら、家族を守ってくれるって言ったのに…言ったのに…!」
フレイア「家族を守る?」
ユミル「監視のことか」
母「…はい、私の息子の監視を続けてください…」
フレイア「あー、そういうことね、今ごたごたしてるから…」
ユミル「どうする?君が上に掛け持つのか?」コショコショ
フレイア「そうでも言わなきゃ帰ってくれないでしょ、この人」コショコショ
母「…うっ…うっ」
フレイア「えっと…とりあえず、そのお子さんの名前は?」
母「男です、男と言います」
フレイア「男…?(偶然かしら?)」
519
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:29:26 ID:s8Xnsvok
ユミル「ん?男?」
フレイア「偶然よ、名前だけ同じだけよ」
母「?」
フレイア「あ、続けてください」
母「その、少女っていう女の子と一緒に遊園地に行って、その後から家に帰ってません…ぅ…ぅ」
母「これがうちの息子の写真です」
ピラッ
フレイア「!!」
ユミル「!!」
フレイア「ふふ♫」
母「あ、あの?」
フレイア「こういうの…【女神が微笑んでいる】って言うんですよね?ふふ♫」
ユミル「すぐ上に知らせてくるっ」
フレイア「詳しい話は、奥の部屋でじっくりと♫」
母「は、はい」
520
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:30:51 ID:s8Xnsvok
少し前〜〜〜〜〜総合病院
ビューレイスト「目覚めてから数時間しか経っていないが、もういいのかい?」
女「えぇ、いつまでものんびりしてられないわ」
ビ「そうと決まれば、男との合流だ」
女「そうね、勝手に退院しちゃうけど大丈夫よね?」
ビ「たぶん平気だろう」
女「今夜から男の捜索だけど…お家にはいないのよね?」
ビ「あぁ、他に考えられるところは全部行こう」
女「私の残り少ない魔力も使える時に使っちゃうわ」ガラッ
ビ「窓から?」
女「えぇ、他の人にはできる限り会いたくないの…一応入院してるってことだから♫」
ビ「分かった、今日でいけるとこまでいこうか」
ビュンッ!
521
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:33:15 ID:s8Xnsvok
ついに500までいったか…
200ぐらいで終わると思ってたけど、なかなか終わらない…
あとちょっとで終わりなんですけどね
4月に入ったら、これまで以上に書き込み回数減ります、ごめんなさいっ!
書き貯めおしまい!
522
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 20:51:20 ID:s8Xnsvok
少し前〜〜〜〜〜サンカク出版社
新米「ぜんっぜん出てきませんね、友の情報」
カトウ「◯◯会社の社員で、エツジン教が依頼したヒジン教との合併の仲介人…それだけですね」
中年「くそっ!男、本人の居場所も出てこないっ!」
ピロロン♫
中年「あぁ!?」
新米「あ!自分の携帯ですっ!」
カ「友からはもう何も出てこないですね」
中年「どうすれば…」
新米「は?終了ですか…」
カ「?」
新米「え、あぁはい、えぇ、それでは…」ポチッ
中年「どこからだ」
新米「いや…その…エツジン教からです」
523
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/30(月) 21:01:21 ID:s8Xnsvok
カ「!!」
中年「奴ら何だって?」
新米「男の捜索はもういい…って」
カ「もういいって…なんで…」
中年「…もしかして…奴ら見つけたのか?」
新米「ーっ!そんな!」
カ「ここまでですか…」
中年「(教団が男1人の為にわざわざ依頼してくるのはおかしいと思い、俺たちはカトウの元へ訪ねた)」
中年「(それでカトウが調べていた教団付近の奇妙な事件を知る)」
新米「中年さん?」
中年「(居場所が分からない男よりも、信者による犯罪を防ごうとし友へとたどり着いた)」
カ「……」
中年「(だが、友には逃げられ、教団には男の捜索依頼を取り消された…)」
524
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/31(火) 21:59:53 ID:EibzQuYg
乙
525
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 12:29:27 ID:W2zf8/wE
中年「(教団は男を捕まえたのか?どうやって?いや…どこで?)」
中年「(俺たちの知らないところで、教団と繋がっている警察官が捜査をしていたのか?)」
中年「(男が何か秘密を握っていたから、教団に追われていたんだろ?)」
中年「(男は捕まえられた…いや、もう始末されたのか…)」
中年「も、もう…」
新米「?」
中年「もう…おしまいだ」ヘタッ
中年「何もかも…」
カ「……打つ手…なし…」
新米「ちょ、ちょっと!2人とも!諦めるのは早いですよ!」
中年「新米…もう諦めろ」
新米「ーーっ!」
カ「依頼がなくなったんじゃ、捜査は続けられないだろぉ?」
新米「…で、でも」
526
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 12:36:51 ID:W2zf8/wE
中年「だいたい俺ら、一警察官が突っ込んでいい事件じゃなかったんだよ」
新米「…」
中年「カトウと一緒にやってた時だってそうだ、あとちょっとってとこでダメだったんだ」
カ「…そうですね」
中年「男は始末されてる可能性が高い、それに友だって何か事件に巻き込まれてる可能性も…」
中年「俺たち警察官を見て逃げ出したのがいい証拠だ」
カ「…ここだっていつ教団の手がかかるか分からない」
新米「…………」
中年「お前はまだ若い、ここで変に行動しなきゃ俺みたいにならなくてすむ」
新米「……っ」
中年「もう終わりだ、諦めよう」
新米「…このっ」
グイッ
カ「?」
527
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 12:41:02 ID:W2zf8/wE
新米「ふざけんなよっ!!このやろうっっっ!!!!!!!」
バキッ!!
中年「うぐっ!」
ガシャンッ
カ「ちょ!ちょっと!新米君!?」
新米「…さっきから…なんなんだよ」グイッ
中年「て、てめぇなにす…
バキッ
中年「ぐわっ!」
新米「男が始末されてる可能性とか!」
バキッ
中年「かっ!」
新米「友が事件に巻き込まれてる可能性とかっ!」
バキッ
新米「可能性で人の命語るなよっ!!!!」
528
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 12:51:21 ID:W2zf8/wE
バキッ!!
中年「っ!!」
グァシャン!
新米「【俺みたいにならなくてすむ】ってどういうことですか!?」
グイッ
中年「ーっ」
カ「やめるんだ!新米君!」
新米「先輩もカトウも!何も間違ったことしてないじゃないですか!!!」
新米「警察官として当たり前のこと……してただけじゃないですか…」スッ
中年「……」
カ「新米君……」
新米「自分、諦めませんよ…」
中年「…しかし…な」
新米「諦めませんからぁ!!!!!!!!!!」
529
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 12:55:21 ID:W2zf8/wE
ガチャ
おい大声だして、なにしてんだぁ?
中年「……」
新米「……」
カ「…すみません、その…」
…喧嘩なら外でやってくれよ?警察官
ガチャ
新米「はは、怒られちゃいましたね…」
中年「(警察官…か…)」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
女の子【もし、犯人がいるなら】
中年【.........】
女の子【捕まえてください】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
530
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:00:36 ID:W2zf8/wE
中年「(あの時はなんで、あんなに燃えてたんだろ?)」
中年「(犯人捕まえようとして…必死で)」
中年「……」
新米「せ、先輩…すみません殴って」
中年「……」チラッ
新米「…つい、熱くなって…」
中年「(……そうか)」
中年「(夢中だったんだ、犯人捕まえるのに熱あげて…こいつみたいに周りが見えてなかった…)」
女の子【もし、犯人がいるなら】
女の子【捕まえてください】
中年「今思えば…あの時が一番、刑事やってたなぁ」
新米「え?」
531
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:05:18 ID:W2zf8/wE
中年「カトウ」
カ「は、はい」
中年「なんでお前は警察やめたんだ?」
カ「え?」
中年「前の事件が打ち切りになって、そのあと辞めたじゃないか」
カ「…警察じゃ、何もできないって思ったから…です」
中年「犯人捕まえたかったんだよな…」
カ「……はい」
中年「こいつに殴られて、ようやく気づいた」
中年「事件は終わってない…それに俺は」
新米「……」ゴクリ
中年「警察官だ、それもこの道20年のな」
カ「……」
中年「まだ犯人…捕まえたいか?」
カ「捕まえたいっすよ…」ボソッ
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:13:15 ID:W2zf8/wE
中年「聞こえねぇよ」
カ「捕まえたいですよっ!!!!!」
中年「ふふ」
中年「ふはははは」
新米「先輩?」
中年「ふはははははははっ!!!俺もだ!!」
中年「よしっ!証拠を整理するぞ」
中年「新米!今ここにある証拠はなんだ!?」
新米「え!っと…スーパーの爆破事件についての供述調書です」
中年「加害者の名前は?」
新米「えっと…」ガサゴソ
カ「これですね、○○、年齢は35、4年前からエツジン教に入団しています」
中年「害者は?」
新米「被害者ですか?まだ入院してるはずですよ?」
中年「そんなことは知ってる、名前と年齢、それと入団しているかどうか知りたい」
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:19:18 ID:W2zf8/wE
新米「えーっとあった」
新米「被害者、名前は女…年齢は不詳…」
新米「……あれ?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
母【えぇ、女ちゃんのことですか?】
新米【女ちゃん、と言いますと?】
母【留学生の子ですよ、うちに来ているんです】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
中年「女…?」
カ「どうかしたんですか?」
中年「…男の知り合いで確かいたよな?」
新米「は、はいホームステイの」
カ「本当ですか!?」
中年「外人ってことで捜査からは外していたが…」
534
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:25:13 ID:W2zf8/wE
中年「(もしこれが、ホームステイの女だとしたら…)」
新米「先輩!総合病院だそうです、
入院先!」
中年「よし、いくぞ」
カ「了解、病院に連絡します」
〜〜〜〜〜総合病院
トコトコ
医者「彼女はまだ入院してますよ、ね?」
看護師「はい」
医者「おっと、この部屋ですね」
中年「失礼」
ガチャ
医者「女さん、突然なんで…あれ?」
看「いません…ね」
中年「どういうことですか?」
535
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:33:27 ID:W2zf8/wE
新米「トイレとか…ですかね?」
看「いえ、まだ意識が戻らない状態なはずです」
医者「それに歩くなんて…とんでもない」
カ「窓…」
医者「は?」
カ「窓が空いてますね」
医者「?」チラッ
看「開けてません」
中年「しかし…チューブというんですか?外されてますよ」
医者「ほ、ほんとうだ」
看「……どうなってるの?」
中年「すみません、病院入口の監視カメラを見していただいても?」
医者「あ、はいどうぞどうぞ」
〜〜〜〜〜
きゅるきゅるきゅる
536
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:34:26 ID:W2zf8/wE
新米「…………」
カ「………」
ピー
中年「今日一日の映像が終わったな」
新米「昨日の見ますか?」
看「そ、そんなはずはありません!」
看「お昼に様子をみました!」
中年「その時は?」
看「寝てましたよ!当然」
中年「ふーむ」
ガチャ
医者「すみません刑事さん、言われた通り女さんホームステイ先に連絡しましたが繋がりませんでした」
中年「そうですか…分かりました」
スタスタ…
537
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:53:30 ID:W2zf8/wE
カ「中年さん?」
中年「ここにいても拉致があかん、そのホームステイ先…男の家にいくぞ」
中年「新米、車だせ」
新米「りょ、了解」
〜〜〜〜〜男の家
ピンポーン
中年「……」
新米「いません…ね」
タッタッタ
カ「中年さん、車ありませんでした」
中年「そうか…」
中年「(息子である男の失踪、それにホームステイしている女は意識がない状態だあるはずなのに病院から姿を消す…)」
中年「(こんな状態にもかかわらず、母親とは連絡がつかない…父親は何年も前に失踪)」
中年「(病院の監視カメラに写っていなかっということは…何か特殊な技術で…いや)」
538
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:55:05 ID:W2zf8/wE
カ【窓が空いてますね】
中年「(窓から侵入して女を連れ去ったのか…)」
中年「エツジン教…目的のためなら手段を選ばないか…」
カ「中年さん?」
中年「…俺のわがままを聞いて欲しい」
新米「はい?」
中年「明日、エツジン教本部に乗り込もうと思う」
新米、カトウ「!!」
中年「これ以上我慢ならん、ここまで舐められて黙ってられない」
新米「…先輩」
中年「明日乗り込む、行きたくないやつは来なくていい……」
中年「と言いたいが、命令だ、一緒にこい」
カ「はは、中年さんらしい」
539
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:57:20 ID:W2zf8/wE
中年「もう可能性で命を語らない…本部にいる男と女と母親、全員を救う」
新米「……っ」
中年「来てくれるよな?」
新米「っ!はいっ!!!!!」
540
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 13:57:53 ID:W2zf8/wE
おしまい!
541
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 14:02:11 ID:uyIwUQA6
乙!
これで終わりじゃないよな?
542
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 14:29:21 ID:rxt00PNg
乙
543
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 15:44:18 ID:RpPSt.H2
1から書いてる者です
パソコンから書き込みしてるので、IDが変わってると思います
スマホで読むと1行間でちょうどいい感じに読みやすいんですが、パソコンで読んでみると
結構ぎゅうぎゅうですね
541さんへ
まだちょっとだけつづきますよ!
本当書き込みペースが遅いので、なかなか進みませんが
もうすぐ終わります!
最後までよろしくお願いしますっ!!
544
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 15:53:46 ID:W2zf8/wE
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【こいつの味方になってくれないか?】
ビ【味方?】
【味方っていっても、何か困ったときに手を貸してやる…そんな程度でいいんだ】
ビ【それは君の役目だろ?】
【…………】
ビ【…僕が覚えてたらね」】
【ありがとう】
……すぅ…すぅ
ビ【じゃ、僕は行くよ…サヨナラ】
【…人間と共に生活してきて分かったことがある…】
ビ【ん?】
【こういう時、サヨナラはいわない】
【また会いたいからな】
ビ【…そっか……じゃあまたね】
545
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 15:58:26 ID:W2zf8/wE
ビューレイスト「ーーっ!」
ガバッ
ビューレイスト「夢…か…」
ビューレイスト「(僕も人間に近づいているのかな…)」
すぅ…すぅ
ビューレイスト「……」なでなで
女「…すぅ…すぅ」
ビューレイスト「………」
ビューレイスト「なんだか嫌な風が吹いてるね」
〜〜〜〜〜決戦の日
546
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 16:10:20 ID:LibZRxng
今日は風が騒がしいな…
547
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/09(木) 23:13:33 ID:XiMBpHck
まってる
548
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/18(土) 09:42:19 ID:LZ38/ORs
おしまい
549
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/18(土) 10:16:02 ID:MzYcNldY
いやいや
550
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/24(金) 22:13:29 ID:LttZMXEQ
祝550
551
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/27(月) 21:47:34 ID:1ISK2dzo
まだー?
552
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/02(土) 19:06:12 ID:vLgFAHQs
早く書いてくれ
553
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/20(水) 07:49:38 ID:oqyG8WAA
あげ
554
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:20:09 ID:UHm/DYms
〜〜〜〜〜朝
司久「では、行ってくるよ」
男「…はい」
友「……」コクン
司久「今日中に終わらせてみせるよ」
司久「ね?」
スッ
男「!」
…私たちはそのつもりです
友「頼もしいな」
司久「ふふ…」
男「……」
友「……」
司久「……」
カチン、ブルルル
555
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:21:08 ID:UHm/DYms
そろそろ…
司久「あぁ」
司久「じゃ、必ず帰ってくるよ」
バタン
ブロロロロ
ブロロロロロロロ…
男「行っちゃったな」
友「あぁ」
男「……」
友「…どうした?」
男「いや、警備はお昼からだったよな?」
友「あぁ」
男「……」
男「幼馴染のとこ行ってこいよ」
556
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:21:57 ID:UHm/DYms
友「…?」
友「は?」
男「まだ時間がある」
友「いきなりどうしたんだ?なんで幼馴染が出てくるんだよ…」
男「……考えたくないけど」
男「これが最後だったときに…悔いは残したくないだろ?」
友「……」
男「幼馴染は、お前のこと待ってると思うぞ」
友「……」
友「…すまない」
男「別にいいよ、早く行ってやれって」
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:22:39 ID:UHm/DYms
友「昼には帰ってくる、何かあったら連絡してくれ」
男「おう」
〜〜〜〜〜エツジン教本部
サッサッサッ
ガタッ
「!」
「誰かいるのか!?」
…………
「…っち、隠れたって無駄だぞ!」
558
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:23:15 ID:UHm/DYms
タッタッ
「ここかっ!」ガタッ
…………
「…あれ?俺の勘違いか?」
中年「後ろだ、若造」
「!!」
ガスッ
中年「楽に入れたな」
カトウ「本部っていっても、案外セキュリティは薄いんですねぇ」
559
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:23:49 ID:UHm/DYms
新米「監視カメラもないですよ……無用心だなぁ」
中年「まぁなんにせよ、これで潜入成功だ」
中年「先に進むぞ」
タッタッタ
〜〜〜〜〜エツジン教本部.中心部
ギィィィ
中年「……」
チラッ
…………
チラッ
560
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:24:45 ID:UHm/DYms
…………
中年「どうやら誰もいないみたいだ…」
カトウ「何ですかぁ?ここ?」
新米「ただただ広いですね…」
中年「(このドーム状の空間……)」
キョロキョロ
中年「きな臭いな…」ボソッ
新米「…………」
カトウ「…?」
カトウ「どうかした?新米くん」
新米「…なんていうか…その…」
新米「ここにいると、息が詰まるっていうか…」
561
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:25:22 ID:UHm/DYms
中年「?」
新米「気持ち悪いです」
カトウ「気持ち悪い…?」
中年「(ガスか?)」
中年「おい、いったんでるぞ」
ザッ
中年「?」
「「夜明kがァhhh?!??」」
ビリビリビリッ
中年「!!」
562
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:26:13 ID:UHm/DYms
「「ボクたちヲ照らし…!!!!」」
ビリビリビリッ!
カトウ「ーーっ!」
「「アイに満ちth新しい世界がァァーー!!!!」
ビリビリビリっ!
新米「こ、声…でかっ!!」
「すぅ」
………………………………………
………………………………………
「産まれるんだ」
中年「…こいつ、人間か?」
新米「……っ」
563
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:26:46 ID:UHm/DYms
ヌルリ…ヌルリ
グチュ…
カトウ「っ!(身体中から黄色い……膿のようなものが…)」
ボトッ…ジュルル
新米「ーーっ」
カトウ「どうやら人の仮面をかぶった化け物のようですね」
ボトッ…ボトッ…ヌルル
「「l555aボく2がなんだnnnnた555がしがなむねい5555999のががぁぁあぁあぁぁあァァァァァ!!!!!!」」
ビリビリビリっ!
564
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:27:23 ID:UHm/DYms
カトウ「っ!」
中年「ちっ、うるせぇよ化け物がっ!」カチャン
バァンッ!!!
「「!!!んンンぎっ!!!あ"あ"あ"ア"c「÷がごぁあああああああああああああ」」
カトウ「いったん戻ります!!」
中年「弾倉にも限りがある!急げ!」
中年「二人とも、入り口付近まで戻るんだ!!」カチャン
バァンッ!!!
ガスッ
565
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:28:04 ID:UHm/DYms
「「thighhhhギギギギギギぃぃ…!!!!れれ!!」」
ボタッ…ボタッ
カトウ「よし!怯んだ!いこう」
新米「………」
カトウ「…?」
新米「……ァ」
カトウ「しん…まいくん…?」
ガシッ
新米「…………」ブルブルブルブルブル
新米「……はぁ…はぁ…」
グチュ…シュルル…
新米「っ!…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ!」
566
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:28:39 ID:UHm/DYms
ジュリ…グチュン…ボチュルル…
中年「(くそっ!お約束の、頭が弱点じゃないのか!?)」
グニュン、グニュン、グニュン、グニュン…
中年「顔……再生しやがった…」
新米「はぁ…はぁ…はぁ」
チラッ
………………………………………
ニタァ
新米「!!!」ビクッ
567
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:29:21 ID:UHm/DYms
カトウ「新米くん!?どうした!?」
新米「ぅ…ゥワァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
たったったったっ
中年「ば、バカやろう!!」
新米「ァァァァアアアアアア!!!!!!」たったった
カトウ「(錯乱状態で敵が見えてないんだ!)」
中年「くそっ…!!」
ギュルルル!!
ジュルル…ボタッボタッ
568
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:30:18 ID:UHm/DYms
中年「(まずい!)」
中年「(や、やるしかねぇ!)」スッ
カチャン
プルプル
新米「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
中年「(手が震える…!くそ!頼む…神様)」
スッ
グチュン、バチュ…
中年「当たってくれよ…」
バァンッ!
569
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:30:53 ID:UHm/DYms
あがっ!!
ボタッボタッ
カトウ「!!」
カトウ「新米!回収します!」
たったった
うぐぐぐ、ギュチュ
ボチュ…ボタッボタッ
「「アガァァァアアアアアアアア!!!!!」」
ビリビリビリっ!
カトウ「…はぁ…はぁ」ズイッ
新米「……ァァァ」ブルブルブル
中年「……完全に使いもんにならねぇな」
570
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:31:36 ID:UHm/DYms
カトウ「あの化け物に精神、全部持って行かれちゃってるって感じですね」
中年「…くそ、こいつのケアよりも」チラッ
グチュチュ…ボチュ
カトウ「化け物の処理ですね」
シュゥゥゥゥゥ
中年「あ?」
シュゥゥゥゥゥゥウウ…カチュゥゥ
カトウ「な、何が起こってるですか…?」
「ァ、ァ、ァ」
中年「おいおい、今更人間に戻るつもりかよ」
571
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:32:36 ID:UHm/DYms
「あ、あ、あ」
「んー、あ、あーー」
カキッ、コキッ、グキッ
「あーーー、ある程度戻った…」
中年「…ちっ」スッ
カチャン
「…もう当たらないよ……"それ"」
中年「撃ってみけりゃわかんねぇだろがっ!」
「僕は進化したんだ……」
「例えば……
572
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:33:24 ID:UHm/DYms
中年「ちっ!」
バァンッ
シュンッ!!
新米「がっ!!」
中年「!?」
カトウ「!?」
「この短時間で、君の部下をいたぶることができる」
「肉眼では追いきれないだろう?」
カトウ「(い、いつのまにうしろに…!!!)」
573
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:34:08 ID:UHm/DYms
中年「こ、このぉ!!」スッ
シュン
「だから遅いって」
カトウ「(人間の動きじゃないでしょ…)」
「だいぶ、身体が慣れてきたよ…」
「……………ふぅ、さてと」
スタスタ
「君たちをこのまま四肢が無くなるまで殴り続けてもいい……が」
ゾロゾロゾロゾロゾロ
中年「!!」
574
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:34:52 ID:UHm/DYms
カトウ「なっ!」
ゾロゾロゾロゾロゾロ
「念には念をってやつだ…」
「卑怯……だなんて言わないでくれよ」
ジリッ
中年「く、くそっ!」
カトウ「囲まれて逃げ場がないですよ!」
ゾロゾロゾロゾロ
「……恐れなくていい……ただ目を閉じれば、それで終わる」
スッ
〜〜〜〜〜
575
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 05:35:37 ID:UHm/DYms
また夕方から書き込みま〜す
では〜
576
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 11:25:32 ID:etqnxOu6
待ってた
おつ
577
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 16:31:47 ID:pi/MRq7o
乙
578
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:23:28 ID:Fuy0mTs6
〜〜〜〜〜総合病院
医者「…それで経過のほうは?」
看「大きく目立った変化はありませんが…」
医者「?」
看「これを…」
ピラッ
医者「CTスキャンか…」
看「2枚目は3週間前のスキャン画像です」
ピラッ
医者「…………?」
579
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:24:20 ID:Fuy0mTs6
看「撮影してくれた○○先生が、一応見せたほうがいいとおっしゃったので」
医者「……」
看「私には何がなんだかさっぱりで、何か症状が悪化してるんでしょうか?」
医者「……」
ピラッ…ピラッ
医者「後頭葉が……」
看「はい?」
医者「本当に微妙な変化だが、後頭葉の形が変わっている」
看「か、形が?それって萎縮しているってことですか?」
580
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:24:59 ID:Fuy0mTs6
医者「いや違う、3週間前の形と比べて今回のスキャン画像のほうが正常だ……といっても本当に微妙な…」
医者「誤差と言っても不思議ではない、そんな差だ」
看「ということは脳は正常になりつつあると!」
医者「…おそらくね、だが…」
チラッ
ピー、ピー、ピー
幼馴染「……すぅ……すぅ…」
看「…今日は【興奮しているほう】で…とても危ない状態で…」
医者「やむを得ず鎮静剤か…」
581
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:25:33 ID:Fuy0mTs6
看「……はい」
医者「いったいこの子の脳で何が起きてるというんだ…」
看「…………」
医者「まぁ私はこの画像を信じるとしよう、彼女は回復へと向かっている…そう考えるよ」
医者「では私はもう行くとするよ、君もそろそろ休みなさい」
看「え?」
医者「顔……ひどく疲れが出てるよ」
看「…ありがとうございます…でも、まだがんばれます」
医者「……そうか」
582
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:27:07 ID:Fuy0mTs6
〜〜〜〜〜
ピー、ピー、ピー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
医者【本当に微妙な変化だが、後頭葉の形が変わっている】
医者【いや違う、3週間前の形と比べて今回のスキャン画像のほうが正常だ……といっても本当に微妙な…】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
看「(先生は誤差のレベルって言ってたけど…もし本当に脳の形が変わってたんだとしたら…)」
583
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:27:46 ID:Fuy0mTs6
看「(そんな症状聞いたことがないし、治療を考えるなら、もっと大きな病院に行って、今よりもっと治療費が…)」
看「……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男【すみません】
看【どうかしたの?】
男【もし...なんですが、薬でこういう症状って出るんですか?】
看【薬?副作用とかかな?】
男【...麻薬とかです】
看【............そういう事、する子だったの?彼女】
584
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:29:42 ID:Fuy0mTs6
男【しませんよっ!】
看【MRIで撮った画像では特有の脳の萎縮は見られなかったわ】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
看「麻薬…」
看「(男くんは否定してたけど……)」
看「(危険ドラッグは覚せい剤やコカイン、その化学構造の末端を少しだけ変えたものが多くて、使用時の症状こそ似てはいるけれど、依存性、脳へのダメージは段違いだと……聞いたことがある)」
看「(もし何らかの薬が原因だとしても、幼馴染ちゃんがここに来て3週間…)」
看「(3週間は危険薬物を摂取していない……乱用者だったら既に幻覚症状や躁鬱(そううつ)のどちらかになってるはず)」
585
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:32:11 ID:Fuy0mTs6
看「(なのに幼馴染ちゃんは日によって躁鬱のどちらかになる…けっしてどちらかに偏ることはない…)」
看「……薬が原因じゃないのよ…ね?」
コンコン
看「!は、はい」
ガチャ
友「…失礼します」
看「…えっとぉ、幼馴染さんの友達の方ですか?」
友「あ、はい…友って言います」
看「友……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男【おーい、俺だー、また3人でゲームしようなー】
幼【...すぅ...すぅ】
586
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:34:42 ID:Fuy0mTs6
男【......】
看【あはは、ま、毎日ね?】
幼【ぅぅん......ん】
男【!!】
幼【友くんずるいよぉ...すぅ...すぅ】むにゃむにゃ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
看「あぁ!ずるい友くんね♫」
友「?」
〜〜〜〜〜小さい施設
男「(友は幼馴染のいる病院へ…)」
男「司久さんは、戻ってくるといたけど…」
587
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:39:56 ID:Fuy0mTs6
ーーーーーー
ーーーー
ーー
司【私の勘違いであってほしいけれど、エツジン教には【超人的な能力】を持つ人がいると考えられる】
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「(実際問題どうなるんだろう…)」
男「霧の敵に何ができるっていうんだ…」
男「…………」
男「(今日、どちらの結果でエツジン教と決着がついたとしても……)」
588
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:41:17 ID:Fuy0mTs6
男「(カトウさん…母さん…少女ちゃん………それと…女)」
男「(問題はまだ残っているんだ)」
「そんな険しい顔してどうしたの?」
男「…?誰です……か…」
フレイア「ふふっ♫始めまして」
男「!!!」
ザッ
フレイア「どうしたの?そんなに警戒して」
男「………っ」
589
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:42:14 ID:Fuy0mTs6
男「何のようだフレイア」
フレイア「っ!?な、なんで私の名前を…」
男「俺は始めましてじゃない、お前が"どこから"きて"何者"なのか知ってる」
フレイア「……想定外ね…」
男「……俺を始末しにきたのか?」
フレイア「…始末するのはあなたじゃないわ♫」
男「?」
ピロリンッ♫
男「え?」
フレイア「みてみなさいよ」
男「……」ポチ
590
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:43:02 ID:Fuy0mTs6
差出人: 少女
助けて
男「!!!」
少女「ふふっ♫」
男「おまえっ!!!」
少女「あら?いいのそんなことして?」
男「…ぐっ!」
591
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:44:08 ID:Fuy0mTs6
男「(くそっ!くそっ!お、俺がもっとしっかりしていれば…)」
男「(エツジン教からの監視を楽観視していた!!)」
男「…………」
フレイア「…………」
男「…何が望みだ…」
フレイア「あら?意外と物分りがいいのね」
男「少女ちゃんがそれで助かるなら別に構わない………だけど…」
男「少女ちゃんに手を出してみろ………お前をXXX」ギロッ
フレイア「…っ」ゾクゾク
フレイア「………」
フレイア「本当は…」
592
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:45:22 ID:Fuy0mTs6
男「?」
フレイア「本当はあなたを捕まえたあと、少女って子は始末するつもりだったけど…」
フレイア「気が変わったわ…チャンスをあげる」
男「!」
フレイア「 助けに行っていいわよ」
男「……は?」
フレイア「少しだけ待ってあげる」
男「どういう風の吹き回しだよ…」
フレイア「ちょっとね…興味が湧いてきたの」
男「?」
フレイア「人間……いや、貴方に」
593
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:46:05 ID:Fuy0mTs6
男「……」
フレイア「貴方の底力…みせてちょうだい」
男「…………っ」
たったった
〜〜〜〜〜
男「(なにがどうなってるんだ?)」ポチッ
プルルルル
男「(頼む…)」
プルルルル
男「(出てくれ!!)」
ガチャ
男「!少女ちゃ…
594
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:49:31 ID:Fuy0mTs6
お客様がおかげになった電話番号は現在…
男「くそっ!!!」
男「(どうなってるんだ!?助けてって、襲われてるのか!?)」
男「(一体誰に!?連絡できなきゃ確認のしようがない…)」
男「………」
男「……落ち着くんだ」
男「(俺が今、一番しなければならないこと…それは少女ちゃんを助けること…
男「(どうやって?)」
男「…………」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
少女【わざわざ、送ってもらっちゃって!すみません!】
男【男として当然さ】
595
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:50:33 ID:Fuy0mTs6
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「そうだ!」
男「家で何かあった場合ならもちろん、外出先だったとしても親に行き先を聞けばいい!」
男「だけどゆっくりもしてられないな………」
男「(あの気の変わりよう…きっと今も俺の姿をみてるはずだ…)」
男「(フレイアを飽きさせたら終わりだ、気が変わって始末される可能性だってある…)」
男「待ってろ!!少女ちゃん!」
たったった
596
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 20:51:36 ID:Fuy0mTs6
書きため終わり!
また更新遅くなります...
気長に待っていただけると、ありがたいです。
597
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/23(土) 21:08:59 ID:pi/MRq7o
乙
598
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/13(土) 13:17:29 ID:SY/b4JTE
乙
599
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/24(水) 20:45:31 ID:pBUeTwW6
まだー?
600
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/28(日) 12:42:54 ID:lsAPYjpk
ちょうど600きりよく終わり♩
601
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/19(日) 02:00:12 ID:ou5.YTBA
こんな後が気になるところで終わるなし。
602
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/29(水) 03:04:50 ID:KUCxTIkw
これはダメだわ。乙しましたね残念。
603
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/01(土) 11:39:55 ID:UsYxenmE
気長に待ってる...
604
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/04(火) 21:54:53 ID:qu6SGhbQ
たのむでぇ
605
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/13(木) 04:17:26 ID:HcFCBhHw
まだー
606
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/16(日) 22:36:15 ID:9PwT99KQ
このスレはまじで完結して欲しいわ
607
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/20(木) 13:39:31 ID:HeJDdmAs
>>606
私もそれを望んでる
608
:
すみません1です
:2015/08/21(金) 18:34:19 ID:5gVoailM
すみません、1から書き続けている
沈下す三点リーダーこと、1です。
本当はもっと早く終わる予定だったのですが、即興で書き続けているので、どうしても理由付けといいますか、最後まで大まかなストーリーは決まっているのですが、細かいところが上手くいかなくて停滞している状態です。
今年の4月から地元を離れて生活していることもあり、言い訳ですが、長くなってすみません。
とても自分勝手ですが必ず完結させるので、もう少し待ってください、、
関係ありませんが、ファンタジー系の新しい話も考えていて、、何と言いますか、待っててください。
609
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/08/21(金) 20:14:29 ID:MXIytsQk
だからまずは酉をだな
610
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/02(水) 06:34:39 ID:WmnW93fY
今思ったけどこういう小説(?)って慣れてないと、
一つ一つ結構時間かかるからそこまで問題ないと、とか思ったが
少しだけでも投稿できるここだと遅いのかな。
611
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/09/10(木) 21:04:44 ID:UfcIL3mU
いままでのペースが速かったから、遅く感じるんじゃね?
ってか実際に結構時間空いてるし
612
:
>>610
:2015/09/19(土) 00:03:02 ID:lC33lvW.
>>611
成る程
613
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/10/14(水) 02:36:26 ID:ix2nzzwA
保守
614
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/09(月) 22:51:43 ID:81R3U52c
保守
615
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:53:04 ID:X58E1stk
〜〜〜〜〜エツジン教本部、中心部
「……恐れなくていい……ただ目を閉じれば、それで終わる」
スッ
中年「(ここまでか...!)」
シュッ
カトウ「!」
「「な!?」」
「越人教......文字通り【人】を越えてしまいましたか...」
ギリギリ
「「わ、私の拳を...ッ!!」」
「「き、貴様ッッ!!!何者だッ!!?」」
「初めまして、ヒジン教司祭をやっている...」
「司久と申します」
616
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:54:30 ID:n9H3NF72
「「ヒジン教っ?あそこは壊滅したはずだっ!!」」ぐぐぐ
司久「いやいや、ひっそりとやらしていただいてますよ」
ギリギリ
中年「...っ(な、なんなんだ一体、あの化け物と対等に張り合ってる司久という奴は何者だっ!?)」
「「く、くそがぁぁぁぁあああああああ!!!!!」」
ヒュン
カトウ「逃げるのか!!」
「「逃げねェヨっっっ!!!!!!糞が糞が糞がッッ!!!!!」」
「「おいっ!お前ら!!数で制しろ!!」」
ゾロゾロ
中年「!」
司久「大丈夫」
中年「は?」
617
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:55:49 ID:n9H3NF72
〜〜〜総合病院〜〜〜
友「......」
スタスタ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男【幼馴染のとこ行ってこいよ」】
友【…?】
友【は?】
男【まだ時間がある】
友【いきなりどうしたんだ?なんで幼馴染が出てくるんだよ…】
男【……考えたくないけど】
男【これが最後だったときに…悔いは残したくないだろ?】
友【……】
男【幼馴染は、お前のこと待ってると思うぞ】
618
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:56:45 ID:n9H3NF72
ーーーーーー
ーーーー
ーー
友「俺のことを待ってる...か...」
友「(果たして俺のことを覚えているだろうか...)」
スタスタ...
〜〜〜病室〜〜〜
ガラッ
友「失礼...しま...」
ピー、ピー、ピー
幼「...すぅ...すぅ...」
友「...っと、今日は寝てたのか...」
友「(こいつの顔を見るのも久しぶりだな...)」スッ
619
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:57:35 ID:n9H3NF72
なでなで
幼「...すぅ...すぅ」
友「男に言われなければ、病院なんかには来なかったかもな」
友「......」
友「お前の心配をしていたけど、やっぱり怖いんだ...」
友「その日によって明るくなったり、暗くなったりしてさ...どっちが本当のお前なのか分からなくなるんだよ...」
幼「...すぅ...すぅ」
友「お前は昔からおとなしかったもんな、はは」
なでなで
友「変わっちまったよ、お前も俺も...」
620
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 01:59:00 ID:n9H3NF72
友「...そうだ、お前は知らないだろうが、今現在、世界滅亡の危機なんだとさ」
友「すやすや寝てる間に、いろんなことがあったんだぜ?」
ーーーーーー
友【ん、あぁ分かった、まず最初に言っておくが宗教って言っても、俺は神なんか信じちゃいない】
男【?どういうこと?】
友【ビジネスだよビジネス、日本だとどうしても昔のことで、【宗教】って聞くといいイメージがないかもしれないが】
友【その考えは危険だ、決めつけってやつだな】
ーーーーーー
かつての友人にビジネスを語ったり
ーーーーーー
621
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:00:31 ID:n9H3NF72
友【お前は昔から嘘がだったな...だか人は変わる、俺と幼馴染のように】
男【幼馴染?どういうことだ】
友【てめぇのその態度も俺を試してるかのようにしか思えねぇんだよ!!】グイッ
ーーーーーー
その友人に掴みかかったり
ーーーーーー
友【俺の言い分ってやつは、あんた達ヒジン教のトップがクスリを下の信者達にばらまいてるってことだ】
司【なっ!?どういうことですかっ!?】
男【お、おちついて】
司【あ、あなた方の魂胆は分かりましたよ、抜け出した私たちをはめたいのでしょう!そうなんでしょう!】
友【今夜、てめぇが俺をはめようとしてたんだろ...】ボソッ
622
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:01:32 ID:n9H3NF72
ーーーーーー
会って間もない人に暴言をはいたり
ーーーーーー
友「本当、いろんなことがあったんだ...嘘みたいだけど、全部俺がやったことなんだな〜」
友「まさか自分が、こんなにも熱い性格だとは思わなかったよ」
友「..............」
友「......なぁ...」
友「俺はまだお前のこと知らねぇよ...」
友「お前が何が好きで、何が嫌いで、何を考えてるのかっ」
友「どんなことがしたいのか、したくないかっ!お前の性格も知らないんだっ!」ポロッ
友「まだ、お前のこと何にも知らないんだよッ!!」ポロポロ
623
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:02:16 ID:n9H3NF72
友「......知らないのに...知らないのに...なんで...」ポロポロ
幼「...すぅ...すぅ...」
友「...勝手にどっかいくなよっ!!!!」
ガラガラっ
看「ど、どうかしましたかっ!?」
友「!」
看「...って、友くん?」
友「...す、すみません」
看「また、お見舞いきてくれたんだ」
友「...もう最後かもしれないから...」ポロッポロッ
看「最後?何言ってるのよ、話しかけ続ければ何か変わるかもしれないのよ?」
624
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:03:03 ID:n9H3NF72
看「って、もう泣いちゃって...タオルはそこにあるからね」
友「すみません、ぅぅ」ポロポロ
看「.........」
友「......?」
友「看護師さん?」
看「泣いてる...」
友「え?」
看「幼馴染ちゃん...泣いてる...」
友「!!」
幼「...すぅ...すぅ」ポロポロ
友「な、なんで...」
看「わ、分からないわ、躁鬱にはなったけれど、今まで涙を流すなんてことはなかったのに...」
625
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:03:54 ID:n9H3NF72
友「...幼馴染...」すっ
幼「...すぅ...すぅ」ポロポロ
友「俺のために泣いてくれてるのか?」なでなで
看「せ、先生を呼んでくるわ!」
たったった
友「...そういえば、昔はよくケンカしたな...」
友「...ドジして暗い時もあったし、逆にイイ事があったのか明るいときもあったな...」
友「(親が離婚してからだよな...あんまり感情を表に出さなくなったのは...)」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
626
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:04:53 ID:n9H3NF72
友【おらおらっ!どうだっ!」カチャカチャ
男【お、おいっ!友っ!その裏ワザ卑怯だぞっ!!」】カチャカチャ
幼【...友くん、ずるい...】カチャカチャ
友【ずるいも何もねぇ!勝者だけが神だ!】
男【なんだよ、その謎理論...】
幼【...ふんっ...ふんっ】カチャカチャ
友【おいおい幼馴染、正気か?このゲームで俺に勝てる訳ねぇだろ!!】カチャカチャ
男【そうだぞ、ゲーム持ってるからって変なバク見つけやがって...諦めろ幼馴染】
幼【...やだ...】カチャカチャ
男【お?】
627
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:06:07 ID:n9H3NF72
友【あれれ?なんかやばい感じ?】
幼【.........】カチャカチャカチャカチャカチャカチャ
男【おいおい、マジかよ】
友【この俺が...押されてるだと!?】カチャカチャ
幼【...チェックメイト】カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
__YOU_WIN__
男【...すげー】
友【キャラがありえない動きしてた】
幼【......最後の詰めが甘い】ふふん
ーーーーーー
ーーーー
ーー
628
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 02:06:46 ID:n9H3NF72
友「...............」
友「そうか」
友「暗いお前も、明るいお前も、泣いてるお前も」
友「何も変わっちゃいなかったんだ」
友「そうだったのか...」ポロポロ
友「やっと...やっと分かったよ...」ポロポロ
友「ごめんなぁ...長いこと待たせちゃったな」ポロポロ
幼「.........」ポロポロ
629
:
1です。
:2015/11/17(火) 02:07:34 ID:n9H3NF72
ここまでです。
なかなか終わらない、、
630
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 07:43:14 ID:z9CAMREo
エタらないだけマシ
631
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/17(火) 22:19:38 ID:vgVIJ3Fo
更新だやったー
632
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/11/25(水) 07:28:34 ID:L5Mzsi0A
更新きたー!やったー!
>>1
大好き!ずっともだよ! (!?)
633
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/06(土) 17:37:21 ID:DDLZb4Ic
もうむりかー、、
634
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/02/29(月) 02:16:29 ID:VzY.gcKs
あかん。保守
635
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/03/11(金) 10:25:27 ID:Mk4SrqaQ
とりあえず、終わらせてくれ
636
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/04/17(日) 16:05:55 ID:DRmua3P.
いつまでも楽しみに待ってます。
637
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/07/10(日) 19:29:53 ID:n/I/bBO.
まだだ
638
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/10/10(月) 18:58:17 ID:yX8Wh.mA
舞ってる
639
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/24(金) 14:53:42 ID:8PouImq2
待ち
640
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/21(水) 14:06:00 ID:OYS8YnW6
神(
>>1
)降臨待ち
641
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 22:42:56 ID:vZQWxguU
保守あげ
642
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/31(金) 04:37:52 ID:5cERSp6.
たのむわ〜〜
643
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/27(土) 01:18:04 ID:bja5jTKo
なが
644
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/03/27(土) 01:18:40 ID:bja5jTKo
ながいなぁ
645
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2023/05/07(日) 20:34:46 ID:23Pm3YQk
エター
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