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少女魔王「に、日本だと···?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 15:55:46 ID:MV3ZfvRE
魔王。それは人の世を支配しようと企む巨悪の存在である。
魔王の圧倒的な魔力、そして魔物達の脅威···人々は一致団結し、これらに対抗してきた。
その中でも神に選ばれた存在と言われる、人類最強の戦士···勇者。彼は時に一人、時に仲間を連れ、魔王を打ち破り、人の世に安寧をもたらしてきた。
だが魔王は何度も現れ、その度に世界を苦しめ、そして勇者達によって倒されていった···。
そして、再び魔王は現れた。それも、天候さえ操る程のかつてない魔力の持ち主であり、歴代最強と魔族達は騒ぎ立てている。
そんな魔王の姿は、青く短い髪と同じ色の透き通る瞳、人の様に白い肌と対称的に黒い衣装、指を出した手袋にジッパー付きブーツ、袖が無く裾が胸下辺りまでの短さの上衣、股上が浅く裾丈もとても短い下衣。
ローブを着ていた歴代魔王どころか魔族達の中でも類を見ない、肌を多く露出させている衣装を着込む、人間の少女にそっくりの姿をした魔王が、そこにいた···。
261
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/16(金) 22:33:29 ID:D9N96dAs
男「…もういいぞ。ありがとな」ナデリ
竜娘「フキュ。はい…♪」
魔王「おい、竜」
男「おっと、お前には俺がやってやろう」
魔王「は?貴様何をする気だ」
男「肩揉んでやろうってのに」
魔王「いや、貴様は何か企んでおるに違いない」
男「さっき頑張った奴働かせる訳には、と思っただけなんだがなぁ?」
魔王「ぬ…。なら、やってみせろ」
男「あいよ」グッ
魔王「…………」
男「おい、何か言え」
魔王「……意外と、上手いな。うむ」
男「そりゃどうも」
262
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/16(金) 22:46:39 ID:D9N96dAs
魔王「……♪」
男「よし、これぐらいにして…」
魔王「あ……」
竜娘(…おねえさま、残念そう)
竜娘「…あれ?主様、それは?」
男「耳かき」
竜娘「耳かき?」
魔王「何だそれは?」
男「耳の中をほじくる奴だ」
竜娘「み、耳の!?」
魔王「中を、だと…?ご、拷問をする気か!」
男「するかバカ。そっちの世界じゃやんねぇのか」
竜娘「しないです〜…」フルフル
魔王「しないな」
263
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/16(金) 22:59:22 ID:D9N96dAs
魔王「こちらでは日常的にしておるのか…?あり得ん…」
男「やってねぇ方がありえねぇ……て、事は……よし」
魔王「ま、待て、どうする気だ」
男「なめんなよ。こちとら動物の耳だってかいた事あんだからな」
魔王「わ、我は良い。竜にしてやれ。先程の労いとしてな」
男「心配すんな。両方やってやる。両耳共な」
魔王「」
竜娘「」ブルブル
男「怖がんなって。お前らは横になるだけでいいから」
魔王「な、何故こんな事をする…!?」
男「気分。何かやってやりたくなった」
竜娘「あ、主様〜…本当に、大丈夫ですか?」
男「そう心配してると耳の中を……」
魔王「ひ!」
男「冗談だ」
264
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/16(金) 23:13:30 ID:D9N96dAs
男「待ってろ。確実にキレイにしてやる」
竜娘「な、何ですか主様…?」
魔王「布…?」
男「熱湯おしぼり」
竜娘「熱湯…?」
男「これで耳を柔らかくすんだよ。かきやすくするためにな」
魔王「本気でやる気か…?」
男「当たり前だろ。ほら、俺の膝に頭乗せて、右耳こっちに向けろ」
魔王「……っ」ゴクリ
魔王(ま、魔王となってからの最大の危機が、勇者でなく耳掃除とは…!!)
男「おら、早くしろ」
魔王「わ、分かった…」
265
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/16(金) 23:45:26 ID:D9N96dAs
魔王(ど、どうする、逃げるのは今の内だ…だが逃げようとすれば耳を…!)ガクブル
男「…いい加減落ち着けよ」ベタッ
魔王「ぬぉお!?熱い!」
男「そりゃそうだろ」
魔王「や、やはり拷問ではないか…」
男「ジッとしてろ。動くとあぶねぇからな」
魔王「う……」
魔王(み、耳が解される…うぅ、変な感覚だ……)
男「……よし」フゥ
魔王「ひゃあ!?な、何をするぅ!?」ビクッ
男「耳に息吹きかけただけだ」
魔王「い、意味があるのか!」
男「ねぇな」
魔王「き、貴様ぁ…!」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/17(土) 07:10:07 ID:0Nmez0y6
そういえば乳バンドは買ったのか?
肩甲骨の間も揉んでやろうず
267
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/17(土) 22:19:59 ID:NYry2a2Q
男「はぁい、ジッとしましょうねぇ」グッ
魔王「お、押さえ付けるでない!」
男「竜、押さえといてくれ」
竜娘「は、はい」
魔王「は、離せ!死ぬ!殺される!」ジタバタ
男「耳ほじられて死ぬならこの世界に人間はいねぇ」
魔王「体の中に異物を入れられてまともで」
男「つっこみすぎると耳が聴こえなくなるかもしれねぇけど、そんな」
竜娘「ほほ、本当ですか…?」フルフル
魔王「や、やはり拷問…!」
男「暴れられると耳の奥につっこみやすくなんだよ。あ、震えんのもあぶねぇぞ」
魔王「う……っ!」ブル…ブル…
男「ヘマしねぇから落ち着けよ」
268
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/17(土) 22:30:41 ID:NYry2a2Q
男「…………」スッ
魔王「うっ…!」ビクッ
魔王(み、耳の中に冷たい物が……!)
男「ビクッとすんな」
魔王「無理を言うな…!」
男「こそばゆくても動くなよ」
魔王「無理を!言うな!」
男「じゃあ頭押さえまぁす」イキイキ
魔王「や、止めろぉ…!あ、くぅ…!」
男「…うっわ、マジヤベェ。汚な」
魔王「汚ないと言うなぁ…!」
竜娘(あわわ…おねえさまも涙声に〜……)
男「ちょっとずつ取ってくか…」ホジホジ
魔王「は、はうぅ…」ピク
269
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/17(土) 22:45:26 ID:NYry2a2Q
男「…黒っ。きったね。魔王様は私服も黒なら耳くそも黒かよ」
魔王「服はぁ、関係ぃ、無いだろうぅ…!」
魔王(く、屈辱…!屈辱の極み…!)
竜娘(りゅ、竜もあんなのが…?)
男「……こりゃ長丁場だな…左もあるし」
魔王「ひ、左も…?」
男「当たり前だろが」
魔王「ひぃ…!」
男「あぁ、楽しみだなぁ。本当楽しみ」イキイキ
竜娘「主様が、良い笑顔に……」
魔王「ぜ、絶対拷問だ、これは…!」
魔王(お、恐ろしきこの世界の人間…!)
270
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/17(土) 23:36:50 ID:NYry2a2Q
男「……おぉおぉ、よく取れる」ホジホジ
魔王「あ、ふ…」
男「あぁ、快感」イキイキ
魔王(な、何だ…?我も、少し…ま、魔法を使用されたのか…?いや、しかし…)
魔王「んっ…くふ……」
男「喘ぐな体くねらすな」
魔王「喘いで、あっ、などぉ…んん……」
男「じゃあ色っぽい声出すな」
魔王「なら、耳を掻くなぁ……!くぅん……!」ハァハァ
男「どうだよ、耳かかれるのいい気分だろ?」
魔王「そ、そんな事…」ブンブン
男「尻尾出してる上におもいっきり振ってりゃ説得力ねぇぞ」
魔王「はうぅ……」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/18(日) 04:26:58 ID:AeVPMFMM
コソッ
後輩(ぐぬぬぬぬ)血涙
272
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/18(日) 21:13:25 ID:ikD2xDwk
竜娘(おねえさまの顔、何て言うか…恍惚?)
魔王「ふあ…ぁ…わ、ふ…」プル…プル…
男(……この姿、絶対人様に見せらんねぇし聞かせらんねぇ)
魔王「だ、駄目ぇ…やぁ……」
男「その声ホントやめろ」
魔王「だ、だって…んぅ…!」
男(落ち着け俺…この場面で反応したらまずい…)
魔王「あ、あ、んくっ…!あっ!」ビクン
男「……ん?何か、変な臭いが…?」
竜娘「…………おねえさま」
魔王「あ、あぁ…み、見るなぁ……」ブルブル
男「………………………………漏らした?」
竜娘「……………おねえさまの服と床に……」
魔王「うっ、うぐぅ……う、うあ、ああああ!」
男(……まさか、泣かせるなんて、俺が)
273
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/18(日) 21:53:47 ID:ikD2xDwk
魔王「うっ、うぐっ、うぅぅぅぅ……」グスッ
竜娘「よしよし、おねえさま」ナデナデ
男(まさか、動物ならともかく、人の処理をする事になるなんてな……)
魔王「男ぉ……殺すぅ…必ず殺すぅ……」グスッ
男「その前に反対側やらせろ」
魔王「この腐れ鬼畜外道!!」
男「魔王に言われたくねぇ」
魔王「ヒグッ、や、やはり、拷問では、無いかぁ!!」
竜娘「よしよし、よしよし」ナデナデ
男「はぁ……やり過ぎた」ガシガシ
男(いや、無理だろこんなん。予想できるかってんだ…)
魔王「…………」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/20(火) 03:43:25 ID:jnPn.xss
一体何が起きたんですかねぇ…?
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/20(火) 21:03:30 ID:QSZRLwAk
あれ? エロ漫画だと
>>272
と
>>273
の間があるのに、あれ?
276
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:05:50 ID:dBrEoooE
男「……まぁ、何だ、悪い」
魔王「……許すとでも」
男「…仕方ねぇな。何か一つ言う事聞いてやる」
魔王「…何でもか」
男「出来る限りだ」
魔王「我の奴隷といだだだだ!」メリメリ
男「俺より…いや耳かきより強くなってから言え、んなことは」
魔王「ぐぬぅ…!」
竜娘「…あの〜」
男「ん?」
竜娘「竜も、耳、するのです…?」
男「え、嫌か」
魔王「あれを見て進んでやる者が居ろうか…!」
277
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:06:25 ID:dBrEoooE
男「大丈夫だ。さっきのは不慮の事故。本来ないんだよあんなの」
魔王「止めておけ、これは拷問だ」
男「…嫌か。じゃあしょうがねぇな。医者に連れてく」
魔王「いしゃ?」
竜娘「魔法無しで病気を治す人達の事です〜…でも、竜は病気じゃ…」
男「まぁ、そうかどうかは一回耳見ないとな」
竜娘「耳にも、病気があるのですか?」
男「あるからいるんだよ。魔王、お前下手したら耳が詰まって聞こえなくなるぞ」
魔王「そんな馬鹿な…今まで一度もそんな事は無かった」
男「魔法か何かで内も外もキレイにしてたんじゃねぇのか?ん?」
魔王「……む」
男「しかも面倒になって大分前から風呂だけですましてたんだろ?」
魔王「な、何故分かった…!」
男「誰でも分かるだろ」
278
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:06:55 ID:dBrEoooE
男「さ、どうする?別に俺は医者に行ってもいいけどな。…何されるか分かんねぇけど」
竜娘「な、何されるか…?」
男「それこそ拷問レベルで耳の穴をいじられるかもなぁ…?」
竜娘「ひぇ…!」
魔王「………」
男「ん?何だ?どうした?」
魔王「…やれ。左もやれ…!」
男「いや、別にいいぞ。医者に行った方が確実にキレイにしてくれるからな」
魔王「平気だ…!ただでさえ嫌なのに、再び他の者に見られるのは我慢ならん…!」
男「あっそ。お前がいいならいいけどよ」
男(計画通り…)
竜娘(わぁ…主様、悪い顔…)
279
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:07:59 ID:dBrEoooE
男「………」カリカリ
魔王「…っ、〜っ!」ピクッ
男(こそばゆいのめちゃくちゃ我慢してんな…)
魔王「ま、まだか……?」
男「まだだ」
魔王「うぐぅ…」
男(いやぁ、いじりがいのある奴だなコイツは)
魔王(ぐ、ぐぬぬ…!このような事、まさに一生の恥…!)ブルブル
男「震えんなっての」ペシッ
魔王「あう」
280
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:08:46 ID:dBrEoooE
男「……よし、もういいぞ」
魔王「はぁ、はぁ、はぁ…そうか……そうか!」
男「んな誇らしげな顔されてもな…じゃ、次は竜」
幼竜「クイ」
男「おい、いつの間に。しかも喋れるだろ」
幼竜「怖いです〜…」
男「大丈夫だっての」
幼竜「本当です…?」
男「魔王だって何もなってないだろ。二回目は」
魔王「二回もやってたまるか」
281
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:33:16 ID:dBrEoooE
男「ほら、魔王と同じ様にしろよ」
竜娘「うぅ〜…」
男「んな怖がるなって…」
魔王「竜よ、こそばゆいだけで、そこまで恐れる物では無いぞ」
竜娘「ほ、本当に…?」
魔王「うむ、まぁ…」
男「経験者は語る、だな」
竜娘「…が、頑張ります」
男「頑張らなくていいから」
竜娘「じゃあ、頑張りません!」
男「……寝てるだけでいいからな」
282
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 21:56:27 ID:dBrEoooE
男「………流石に魔王ほどじゃあないな」
魔王「おい貴様」
竜娘「はひゅっ…んふふ…」
男「…笑うほどくすぐったいか?」
竜娘「はい…くふふ…」
男「魔王の反応と全然ちげぇな」
魔王「……耳に関しては、負けを認めるほかあるまい」
男「大げさだなおい」
竜娘「でも、気持ち良いです……キュウ」
男「そりゃよかった」カリカリ
竜娘「…♪」
283
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/21(水) 23:43:24 ID:dBrEoooE
男「はいよ、出来たぞ……ん?」
竜娘「キュルル……クルル……」スゥスゥ
魔王「……寝ておるな」
男「ほら見ろ、普通はこんなんだ」
魔王「貴様の普通など知らん」
男「へぇへぇそうですか」
魔王(……普通、か。安らかな寝顔だ)
男「…しっかし、動けねぇな、これじゃ」
魔王「頭を退かせてやれば良いだろう」
男「そういう問題じゃねぇ」
魔王「どういう問題だ」
男「この寝顔は俺が動きたくなくなんだよ」
魔王「そ、そうか…」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/23(金) 10:26:51 ID:y3E.uxqs
さては、魔王も膝枕してみたくなったんだな
285
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/23(金) 22:42:28 ID:vsqBzZWE
男「……」ナデリ
竜娘「ん?……♪」クゥクゥ
魔王(……穏やか、とはこういう時間を差すのだろうか…我も、もし…?)
男「…何見てんだ。お前も膝枕したいのか?」
魔王「……む?……さぁ、どうだろうな」
男「ん…?何だそりゃ」
魔王「した事など無いからな」
男「ま、だろな」
魔王(…そういえば、された事も先程まで無かったな…。人間の親は、子供をこうしてやるのだろうか)
男「……それとも、膝枕されたい方か?」
魔王「……何を馬鹿な事を」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/24(土) 00:43:56 ID:kArwDzek
魔王の聖水500、いや1000円で買い取ります!
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/24(土) 02:56:04 ID:FD3FyrTM
一万円で 魔王の聖水を買い取ります!
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/24(土) 22:30:09 ID:G131E4Fw
残念ながら私が魔王専属の便器ですので私が呑み干します
あなた方には飲み干した後にでる私の聖水を無料にて差し上げましょう
289
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/24(土) 23:58:55 ID:edC4.mYA
>>286-288
あ…ごめんなさい。それ来世からなんですよ。
290
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/26(月) 22:31:12 ID:GVzTBm3M
ピンポーン
「先輩先輩先輩〜!仕事や仕事〜!」
男「…………」
竜娘「…く、ふぁ…あれ〜…?寝てた〜…?」
魔王「…うむ、安らかにな」
男「あぁ、ホントにな」
竜娘「?」
男「とりあえず、出るわ俺。しばらく戻らねぇかもしれねぇ」
竜娘「行ってらっしゃい〜」
男「あぁ、行ってくる……」ガチャ バタン
「あ、先輩遅い…あれ、何でそんな怒ってんのあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」メキィ
ガチャ バタン
男「ちょっとお前らの昼飯作るまで待ってくれるみたいなんでな。作ってから出るわ」
魔王「う、うむ……」
291
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/26(月) 22:45:58 ID:GVzTBm3M
後輩「うぅ…酷いわ先輩……可愛い乙女にアームロックとか…」
男「うるせぇ、いきなり呼びやがって」
後輩「何や、お楽しみやったんかあごめんなさいごめんなさい指折ろうとすんの止めて」
男「仕事の内容は?」
後輩「これ」ピラッ
男「……写真は?」
後輩「……無いねん、これが」
男「こんな子供の落書きみたいな絵だけで見つけろってか…?」
後輩「ま、まぁ、今まで見付かってきたやんか、自分の力でな!」
男「ムカつくが事実だしな…お前のお陰で大分見付かる様になったし」
後輩「……………!」
男「何だその『ウソ…私の年収低すぎ……?』みてぇな顔は」
後輩「だ、だって、先輩が褒めるとか、天変地異の前触れレベルやん……」
男「後でお前ゲリラ豪雨の刑な」
後輩「どういう事や!?」
292
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/26(月) 23:06:08 ID:GVzTBm3M
後輩「にしても先輩、何でこの仕事やろうと思たん?」
男「何だ急に」
後輩「別にええやんかふと気になったんやから」
男「……別に、俺も失し物があった、それだけだ」
後輩「ふ〜ん…せやから失し物探しなんて仕事…何失し――」
男「…………」
後輩「……や、やっぱり、ええわ」
後輩(こっわ…めっちゃ怖い顔するやんか…)
男「おら、探すぞ早く」
後輩「あ〜い…」
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/27(火) 00:16:53 ID:BgjbG4h2
つカバンの中
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/27(火) 00:29:56 ID:yB/WExJQ
つ机の中
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/27(火) 02:51:11 ID:4t2N/X4Q
つ探したけれど見つからないのに♪
296
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/28(水) 22:22:41 ID:gR8QRN6c
後輩「探し物は何ですか〜♪」
男「フフッフー」
後輩「早い早い!」
男「踊りたいんなら踊ってろ。夢の中で。寝かせてやるから」
後輩「どういう風に?」
男「野ざらし」
後輩「死んでまう!」
男「…で、場所は大体分かってんのか」
後輩「ま、ちょっとだけ。いや〜当てにされてんのって気分ええわ〜♪」
男「あっそ」
後輩「んな冷たい態度やったら全然モテんで先輩」
男「誰がいつモテたいっつった?」
後輩「あんな美人多めのアパートに暮らしとんのに?」
男「後から入ってきた人らがそうだった、ってだけだっての」
後輩「ほ〜ん、そういう事にしとこかな」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/01/31(土) 11:16:18 ID:9MwpyBGo
専ブラでタイトルが【少女魔王「に、日】まで見えてるから
何故か【少女魔王「に、日ペンだと?」】と浮かんでしまう
文化学習のために強制的にお勉強させられる魔王カワイイ
298
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/01/31(土) 11:22:36 ID:HoPC6Sp.
>>297
採用
299
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/02(月) 00:35:40 ID:3ErONaw.
魔王「……暇だな」
竜娘「だね〜…」
魔王「勝手に外に出ていけば、他の人間に怪しまれてしまうだろうからな…」
竜娘「だね〜…」
魔王「……おい、聞いておるのか」
竜娘「だね〜…」
魔王「あやつが居らんで気が抜けておるのか」
竜娘「だね〜…」
魔王「……なら、貴様の分の料理まで頂くと」
竜娘「駄目っ!」
魔王「急に声を出すで無い。食べたりはせん」
竜娘「よかった〜…」
魔王「………」
魔王(あやつに忠義を誓うか……忠義、か。……我には縁が無い物だ)
300
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/02(月) 01:23:02 ID:3ErONaw.
竜娘「はぐっ…ん〜♪主様の、美味しい!」
魔王「…うむ」
魔王(すぐ元気になりおって……全く)
魔王「…だが、肉が無いな…魔界に居た時は、口一杯に頬張れたと言うのに」
竜娘「ワガママは駄目」
魔王「はぁ…魔界が懐かしく感じるとは…」
竜娘「魔界の料理、美味しかった?」
魔王「……甘い物には負けるな」
竜娘「甘いの、好きだね〜」
魔王「幸福その物であると言っておるだろう、あれは素晴らしい物だ…」
竜娘「主様の料理は〜?」
魔王「…………不味くは、無い、な。うむ」
竜娘「美味しかったんだね!」
魔王「そ、そうは言っておらんぞ、そうは」
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/02/02(月) 20:42:11 ID:sX3ga6j6
つ飴ちゃん
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/02/04(水) 23:26:13 ID:S9CyRbSg
つようかん
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/02/05(木) 00:12:05 ID:I7r8ibyM
つチョコミント
304
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/10(火) 20:04:17 ID:avqwOWpw
竜娘「でも、平らげてるよ」
魔王「出された物を残す訳にはいかぬ。誰に奪われるとも分からんからな」
竜娘「取らないよ〜!」
魔王「本当か?」
竜娘「……ちょっとは取るかも」
魔王「……ちょっと?」
竜娘「……全部食べる」
魔王「で、あろうな」
竜娘「だって、美味しいんだもん…」
魔王「そういう事はあやつに言ってやれ」
竜娘「うん」
305
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/10(火) 20:05:03 ID:avqwOWpw
魔王「…さて、これからどうするか」
竜娘「えーっと…留守番、だから、遠く行っちゃダメ」
魔王「何の力も無いというのに、見知らぬ場所には出歩かん」
竜娘「でも、退屈?」
魔王「退屈だ。いや、退屈なのは構わんのだ」
竜娘「じゃあ、何?」
魔王「こんな狭い場所に閉じ込められている状況が気に食わんのだ」
竜娘「お城…に住んでたと思うけど、広かった?」
魔王「誰も居らんからな」
竜娘「…ひとりぼっち?」
ナリ
魔王「こんな少女の形をした者に従う者など魔界には居らなんだ」
竜娘「………」
魔王「同情でもしておるのか。気にするな、魔王となる前から分かっておった」
竜娘「そう、なんだ…」
306
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/10(火) 20:05:33 ID:avqwOWpw
魔王「しかし、かつての栄華の面影は残っておるが、今では殆ど崩れ去っておる」
竜娘「皆壊すから?」
魔王「うむ。直せる者がおらんのだ。そもそも魔界にな」
竜娘「じゃあ、壊れ放題?」
魔王「玉座の間はともかく、寝室は死守しておるが、我が居ない今頃は…考える気も失せる」
竜娘「……玉座の間?」
魔王「魔王となった者が座る場所だ。座れば歴代の魔王の力を受け継ぐ」
竜娘「……危ないんじゃ」
魔王「当代魔王である我が生きておる以上はいくら座ろうと無意味よ」
竜娘「でも、今魔界に居ないよね?」
魔王「……不味いかも知れん」
竜娘「……だ、大丈夫だよね?」
魔王「……まぁ、この世界に来た所で我と同じ目に合うだけだが」
竜娘「そういう意味では安心…かな?」
307
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/02/10(火) 20:06:19 ID:avqwOWpw
魔王「しかし、退屈だ…ここは本も無い。あるのはよく分からんげえむなる物…」
竜娘「げえむ?」
魔王「そこにある奇妙な箱の事だ。動かし方は分からん」
竜娘「勝手に触ったら…」
魔王「壊せば何をされるか分からん」
竜娘「う〜…主様、何時帰ってくるかなぁ」
魔王「さてな」
ピンポーン
魔王「む?」
大家「まおちゃん居る〜?」
魔王「……あぁ、我の事か」
竜娘「か、勝手に開けたら…!」
魔王「あやつの知り合いだ、気にするな」
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/02/14(土) 03:54:28 ID:Rr8wLVVQ
書き込めなくて専ブラ更新してきた
まおちゃんのブラも(ry
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/05(木) 15:26:06 ID:Om4B2MJk
保守
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 00:48:12 ID:g7lkapso
保守
311
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/03(金) 03:16:07 ID:e3TedMXQ
ガチャ
大家「あぁ良かった。出てくれた」
魔王「何用だ」
大家「ん〜……勉強会?」
魔王「何?」
大家「こっちに来て分からない事とかいっぱいあるでしょ?」
魔王「む……確かにそうだが」
大家「だから〜……そういうのに向いてる人呼んできたから!」
魔王「……何?」
大家「ささ、紹介するわね。皆と同じく、このアパートに住む子よ」
「はーい。よろしくねー。不思議ちゃんって良く言われてまーす」
魔王「不思議……?不可思議な名だ」
不思議「むーん。名前じゃないけどー……まーいーや。不思議でーす」
魔王(むぅ……珍妙な奴だ……)
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/04(土) 05:04:00 ID:NES6ui8E
うをぉ!!きてるぅ
313
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/04(土) 19:22:56 ID:ptD9YiaI
大家「本当なら私も教えてあげたいんだけど、急用が……」
不思議「大丈夫ですよー、任せてくださーい」
大家「ええ、お願いね。それじゃまおちゃん、じゃあね」タッ
魔王「……行ったか。それで、何を教えると言うのだ」
不思議「んー、例えばー……」スッ
魔王(む? 何故耳元に……)
不思議「まおちゃんが魔王だとかー、部屋の中に竜の女の子が居るとかー……」ボソッ
魔王「!?」
魔王(こ、こやつ……!?)
不思議「怖い顔しなーい。何もしないよー」
魔王「辺りに告げ口でも」
不思議「不思議ちゃんだから信用されなーい。されなーい……」ガックリ
魔王「そ、そうか……」
314
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/04(土) 19:39:17 ID:ptD9YiaI
不思議「心配しなくとも大丈夫だいじょーぶ。私、お仲間ー。にゅーん」
魔王「……まぁ、良い。上がれ」
不思議「お邪魔しまーす」
竜娘「!」サッ
魔王「……隠れずとも良い」
竜娘「……本当に?」ヒョコ
魔王「あぁ、だからこたつの中から出てくるのだ」
不思議「むむー。コタツ、入れてー」
竜娘「ど、どうぞ」
不思議「ほみゅーん……ぬくぬくだー……ごろごろー……眠たーい……ぐー」
魔王「おい。起きろ。寝るな。退け。我も入れろ」
不思議「人使いが荒ーい……」
魔王「少なくとも我は住処に上がり込み、寝転がるのは図々しいと認識しておる」
不思議「分かっててもー……コタツには勝てなーい……」
魔王「せめて体を起こせ」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/05(日) 01:55:28 ID:2Gv3Gjb2
こいつは白かふわふわピンク枠だな
316
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/05(日) 02:39:06 ID:RZfd26Ec
竜娘「……あれ?」
魔王「む、どうした」
竜娘「ん〜?……会った事ある様な、無い様な……?」
不思議「おっとー、駄目だぞー。まだ秘密ー」
竜娘「えと、はい。……?」
魔王「その口振りだと、我等と出会った事があるようだな」
不思議「まぁ一応ねー。でも何処で会ったかはなーいーしょー」
魔王「一応としか言えぬ程にしか会っておらんのなら、何故我等の正体を知っておる」
竜娘「し、知ってるの?」
不思議「これぞ不思議ちゃんの武器のひとーつ、洞察力ー。どんな嘘も見抜けるよー」
魔王「嘘を、だと?」
不思議「そうだよー。だから魔王ちゃんが人狼なのも分かってるよー」
魔王「……成程」
317
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/05(日) 02:57:47 ID:RZfd26Ec
魔王「少々違うな」
不思議「……あれー?間違えちゃったー?」
魔王「我が種族は、確かに人間に近いが、人間では無い。狼牙族……それ以上でも以下でも無い」
不思議「ははー、畏まりましたー」
魔王「で、何を教えると言うのか聞かせて貰おう」
不思議「日本の事ー」
竜娘「日本の事〜?」
不思議「そーそー、ついでに世界もねー。詳しく教えちゃうよー」
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/06(月) 22:01:31 ID:0XfPC2Y.
そんな事より、魔王がお風呂好きな事思い出したぞ
おっふろ♪おっふろ〜♪
319
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/09(木) 20:06:40 ID:UbnxlSxU
不思議「まずねー、これが世界地図ー」
魔王「……本当にこのような形なのか?」
竜娘「これ……陸?」
不思議「そだよー。これもこれもー。ここは氷の大地ー」
竜娘「じゃあこの青いの全部海?」
不思議「海ー」
魔王「有り得んな。魔法も無いと言うのに、世界を真上から描ける筈が無い」
不思議「出来るよー。昔の人は歩いて日本地図作ったんだってー。しかも一人で」
竜娘「すごーい!」
魔王「馬鹿な、端から端をか?」
不思議「そうなんだってー。日本全国歩いて歩いてー……でー、すごく正確だったってー」
魔王「むぅ……だが、世界の大陸まではしておらんのだろう」
不思議「今の地図はー、宇宙から撮ってるんだよー」
魔王「うちゅう……?」
320
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/09(木) 20:20:26 ID:UbnxlSxU
不思議「青いお空より上にあるんだよー」
竜娘「そ、空より上なんてあるの?」
不思議「あるよー。実際何度も人が行ってるんだよー?」
魔王「遥か上空の果て、か……想像出来ん」
不思議「まおー様の服みたいに真っ黒な所だよー」
竜娘「おねえさま〜、真っ黒だって」クイクイ
魔王「服を引っ張るな」
不思議「さーさー、まだまだ色々教えるよー」
魔王「では、色々聞かせて貰おう」
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/09(木) 20:33:02 ID:0POsQDjM
魔王を飛行機に乗せてみたい
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/09(木) 23:46:41 ID:LZuYhO8g
自転車あたりですら凄い驚きそうだな
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/12(日) 06:13:29 ID:srcho4N.
伊能忠敬は日本地図は一人でつくったわけではない
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/12(日) 20:51:19 ID:G0CvuxUc
伊能忠敬Bパーツ「我々の働きが」
伊能忠敬Cパーツ「あってこそ」
325
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/12(日) 21:02:26 ID:Levo5NMs
>>323
書かれちゃった……(´・ω・`)
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/15(水) 01:00:49 ID:teRGbOWc
めっちゃ面白いです!
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/27(月) 20:07:12 ID:nK/XlzAE
保守
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/27(月) 20:10:39 ID:z3g1sw46
間宮林蔵という伊能忠敬の影に隠れてしまった可哀想な人
329
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/28(火) 23:06:22 ID:/T7ycF9Q
――――
――
―
男「……はぁ、ただい――」ガチャン
不思議「はーい、もーいっかーい」
竜娘「は〜い、にゃ!」
魔王「に、にゃあ……」
男「……。……何? これは。夢か?」
竜娘「あ、主様〜! お帰りなさい、にゃ!」
魔王「……こっちを見るな」
不思議「お邪魔してまーす」ゴロゴロ
男「……どういう事?」
330
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/28(火) 23:30:35 ID:/T7ycF9Q
不思議「いやー、ギャップ萌えって奴を教えてましてー」
竜娘「にゃ〜!」
魔王「…………」
男「……おい魔王、顔真っ赤にしてどうした」
魔王「……我が何故! 猫の鳴き真似をせねばならん!」
不思議「可愛かったよー?」
魔王「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」
男「……いや、そもそも誰だあんた」
竜娘「……はぇ?」
不思議「おーやさんに勉強教えるよう頼まれた者だよー、男くーん」
男「だから誰なんだって聞いてんだ」
不思議「ふにゅーん……分からないー?」
男「分かる訳ねぇだろっ――! ……その、髪色……いや、まさか」
不思議「まさかまさかー?」
331
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/04/29(水) 00:00:55 ID:HklRItmY
魔王「おい、結局は知り合いなのか」
男「いや、でもな……」
不思議「じゃあー……これで分かるよねー」
魔王「む……! 貴様、魔力を……!」
ボムン
猫「にゃむー」
竜娘「あ〜! 朝会った猫!」
男「マジかよ……」
魔王「……ふむ、精霊という奴か」
猫「ふにゃー」
魔王「喋れないのなら元に戻るが良い」
ボムン
不思議「いやー、元々ただの猫だからねー。喋れないんだー」
魔王「ふむ、成程……」
男「何がなるほどなんだよ」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/04/30(木) 14:36:01 ID:zhvf35tk
/l、
("゚. 。 フ ふにゃー
」 "ヽ
()ιし(~)〜
333
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/07(木) 01:41:46 ID:YnMIkiTc
魔王「貴様、一度死んでおるな」
男「……は?」
不思議「あわー、分かったー?」
男「い、いや待てよ、意味分かんねぇぞ」
魔王「心、それは時に魔法よりも強大な力を発揮する……」
男「分かるように言えっつってんだろが」
竜娘「う〜ん、幽霊?」
男「足あんだろ違うだろ」
不思議「ぴんぽーん。合ってるよー」
男「はぁ!? え、はぁ!?」
魔王「正確には半分だけだがな」
不思議「そうだけどねー」
男「わ、分かんねぇって……」
334
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/07(木) 02:01:41 ID:YnMIkiTc
魔王「生前に抱いていた何らかの強い想いが、肉体無き生命として甦る事がある」
男「それが、幽霊かよ?」
魔王「人はそう呼ぶ。我らは霊魂と呼んでおる」
竜娘「想いが強過ぎると、綺麗な想いは精霊に、歪んだ想いは悪霊になっちゃったり!」
男「てことは、きれいな想いで甦ったって事か……?」
不思議「そーみたいだねー」ゴロゴロ
魔王「しかもこやつは、元の肉体に霊魂が戻っておる。生きる屍と呼ぶべき存在だ」
男「い、いきるしかばね……」
竜娘「つまり、ゾンビ!」
不思議「うがー、噛んじゃうぞー」ハミッ
魔王「ふみゅっ!? わ、我の耳を甘く噛むな!!」
男「ふみゅっ、て……ぷ、はは」
魔王「えぇい黙れ!」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/07(木) 21:29:18 ID:Se7ZCBnc
メガテンならDark-Neutral
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/08(金) 17:04:10 ID:QlL70xss
乙!
337
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/09(土) 23:59:34 ID:S6uYMqxc
男「で、何らかの強い思いって?」
不思議「男くんに会いに来ただけー」
竜娘「……だけ?」
不思議「そうだよー。お礼言いたいなーって」
男「お礼……?」
不思議「助けてくれたよねー。ありがとねー……♥」ギュー
男「ちょ、頬擦りしてくんな」
不思議「♪」スリスリ
竜娘「……混ぜて下さい!」
男「駄目だっての、おい、待てって」
竜娘「主様〜♪」スリスリ
魔王「……何だこれは」
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/10(日) 17:37:43 ID:KNImqSR2
乙!
339
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/11(月) 00:25:57 ID:uSeMnE8A
魔王「しかし、余程の感謝をしておったのだな」
竜娘「主様への愛が為せる技……!」
男「あ、愛だぁ?」
魔王「あい……?」
不思議「ふふー。愛情いーっぱい世話して貰ったからー♪」
男「だっ……、そういうの、やめろよ」
竜娘「主様が優しい人で良かったね!」
不思議「そーだねー♪」
男「やめろって!あぁ、もう!」
不思議「照れない照れなーい」
竜娘「照れない照れな〜い」
男「あのなぁ……はぁ」
340
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/11(月) 00:37:57 ID:uSeMnE8A
魔王(あい……。何故だ、この言葉を聞けば聞く程、胸が苦しい……)
竜娘「……おねえさま〜?」
魔王「何だ」
竜娘「何考えてたの?」
魔王「……何も。魔界に戻る方法を考えておった」
男「で、考えた結果は?」
魔王「そやつから魔力を感じた。それも魂が肉体に戻る程、強力な魔力だ」
不思議「そんなに凄いー?」
魔王「今の我より強力なのは間違いない」
不思議「やったねー」
男「で、早く言えよ」
魔王「帰還出来る程の魔力を、この世界でも蓄えられるという事だ」
竜娘「おぉ〜!」
男「……。ん?」
341
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/11(月) 00:52:56 ID:uSeMnE8A
男「蓄えられるってなんだよ。普通は違うのかよ」
魔王「我が世界では、我は魔界に居なければ徐々に霧散していった」
男「ほーん……。それと、その魔力とやらをどうやって貯めるんだ。この世界にないんだろ」
魔王「他の者は大気から吸収しなければならんが、我程になれば自力で精製出来る」
男「帰れるまでどんだけかかるんだ」
魔王「……。分からん」
男「はぁ?」
魔王「この世界では殆ど精製出来んのでな。そこまで蓄えられるとは気付かなんだ」
不思議「でもー、魔力なんて使った感じしないよー?」
魔王「精霊であるが故に、魔力が殆ど無い世界でも無尽蔵に引き出し、蓄え、使用出来る様だな」
不思議「けっこー、凄いー?」
竜娘「すっごく、すご〜い!」
不思議「えっへへー」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/12(火) 15:58:11 ID:XjgggrEc
よし、○○しよう!!
↑
先読みっぽくなったので消した
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/13(水) 00:06:12 ID:WNL/w4fo
乙!
344
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/18(月) 22:21:55 ID:ElrhPA0E
男「……で、だ。どうすんだ、あ〜……猫」
不思議「もっと可愛い名前がいいにゃー、なんてー」
男「だってよ」
魔王「ここで我に振るのか……!?」
不思議「まおーさま、どーか良いお名前をー」
魔王「何故我が命名せねばならぬ。竜の方が良い名前を思い付くやもしれんと言うのに」
幼竜「ムキュ」
魔王「竜の姿になって逃げるなこやつめ」
幼竜「ギャウ!」ボッ
魔王「火を吐いてまで抗議をするでないわ!」
男「狭い室内で火ぃ吐くんじゃねぇ!危ねぇだろ!」
幼竜「キュウン……」シュン
不思議「んふふー……賑やかだなー……♪」
345
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/21(木) 21:32:01 ID:VFExVkJQ
男「で、名前。不思議呼ばわりじゃな」
魔王「我はそれでも気にせぬが」
竜娘「竜もですよ〜」
不思議「じゃあ不思議で良いやー」
男「いいのかよ……」
不思議「男くんだけの特別な呼び方でも良いよー」
男「……考えとく」
不思議「待ってるねー」
竜娘「名前も良いけど、何処住むの?」
不思議「おーやさんの所に居て良いってー」
男「や、やめとけ!料理食ったら死ぬぞ!」
魔王「どれ程の不味さなのだ……」
346
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/05/22(金) 20:36:37 ID:PVp60I6s
不思議「へーきへーき。私料理作れるよー」
男「……何を?」
魔王「甘い物か?」
男「お前そればっかか」
魔王「悪いか」
竜娘「甘いの良いよね〜」
魔王「全くだ」
不思議「男くーん。……ね?」
男「ね、って何だよ。オレに買ってこいってか」
不思議「んーん。一緒に作ろー」
男「作ろーって……じゃあ、何か作るか」
魔王「早くしろ」パタパタパタパタ
竜娘「尻尾出てるよおねえさま」
魔王「むっ……ふぅ、いかんな、甘い物による興奮が抑えきれん」
男(甘いもんの何がこいつを突き動かすんだ……?)
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/24(日) 18:14:28 ID:zGLbI3RI
尻尾握りたい
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/05/31(日) 18:33:12 ID:cvRlCbIs
可愛い魔王。魔王可愛い。
349
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/06/02(火) 21:07:42 ID:MwhyCd9A
男(つっても、何があったっけな……)
不思議「男くん、クッキー作ろー?」
男「クッキー?……まぁ、確かに、出来るな……」
不思議「じゃあ頑張ろー」
男「はいはい……」
男(ココアの素あるし、これでココア味のクッキーと、ついでにミルクココア用意しとくか……)
男「……って、クッキーなんていつ知ったんだよ」
不思議「猫って意外と見てるんだよー?あっちもこっちも、そっちもこっちもねー」
男「そういうもんか……そういうもんか?」
不思議「そういうもーん」
350
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/06/02(火) 22:00:42 ID:MwhyCd9A
男「あー、とりあえず大量の砂糖を……」
不思議「はーい」
魔王「……」ヒョコ
男「……何だよ。向こう行ってろ」
魔王「我が世界では白い粉末は時に危険極まりない物が紛れている事があってな」
男「そんなんじゃねぇよこれは。砂糖っつって甘いんだよ」
魔王「……山の様に盛っておるが」
不思議「甘々だよー」
魔王「……」ピョコピョコ
竜娘「今度は耳出てるよ〜!」
魔王「ぬ、ぐぬ……いかん、見せぬと誓った筈だ、我は……」
男「……分かったら竜と待ってろ。出来るのは時間掛かるしな」
魔王「分かった」
351
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/06/03(水) 23:29:31 ID:ybWP9Jqk
魔王「……何だ、この棒は。黄と黒とそれぞれ二本あるが」
男「くっつけて、冷やし固めんだよ」
魔王「それで完成か」パタパタ
男「固まったら焼くんだよ。だからまだ尻尾振んな」
魔王「そうか、まだか……」
不思議「ごめんねー、まだ待ってねー」
竜娘「クッキー……楽しみだな〜♪」ワクワク
魔王「甘いの……甘いの……」
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/04(木) 02:19:28 ID:tvrrEPeE
あまあまな魔王
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/14(日) 19:32:30 ID:PJdBCSNM
そろそろ甘い匂いが漂い出したかな
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/23(火) 02:14:26 ID:56rutLXg
これだけ時間がたてば美味しいでしょう
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/23(火) 05:01:36 ID:4u4R7leg
甘い匂いから焦げ臭くなってね?
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/06/24(水) 23:36:39 ID:EtR5.kzo
あ...それは...新しく作り直してあげればいいのです!
甘党魔王の為に!
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/07/01(水) 15:59:31 ID:VHVjxFNg
マダー?
358
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/07/04(土) 22:55:33 ID:lT.wJfAY
魔王「……ぬぅ。まだか」
男「何回聞く気だてめぇ。さっき聞いてから五分経ってねぇぞ。まだ焼いてねぇんだぞ」
魔王「早くしろ」
男「お前焼くって言ったって高い火力で焼くんじゃねぇぞ」
魔王「ではどうやって」
男「そんなに知りたきゃ見てろ」
魔王「……」ジッ
竜娘「……おねえさま、まばたきはした方が良いよ?」
魔王「一秒たりとも見過ごせん」
不思議「目に悪いし一秒くらい見逃してもだいじょーぶだいじょーぶ」
魔王「……そうか」
359
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/07/04(土) 23:28:19 ID:lT.wJfAY
魔王「で、その二色の長い棒をどうするのだ」
男「四角になるように四本全部重ねんだよ」
魔王「……ふむ、『ジェムロック』の様だな」
男「……は?何のようだって?」
魔王「む……。むぅん……、じぇ、む、ろ、く……ジェムロックだ」
竜娘(わぁ……魔界の言葉、すぐ竜言語に直しちゃった。凄いなぁ……!)
不思議「それ何ー?」
魔王「真四角の板を張り合わせた盤の上に、結晶で出来た複数の駒を置いて行う遊戯だ」
男「将棋とかチェスとかオセロとか見たいなもんか」
魔王「その三つが何かは知らんが、盤上で行う遊戯なのは分かった」
男「何でそんなゲームが魔界にあんだよ。そんなもんやるより暴力やるようなとこだろ?」
魔王「肉体は貧弱でも知略に長けた魔族が競い合う為に作り出した物だ」
竜娘「おねえさまは出来るの?」
魔王「無論。魔王は全ての魔族に勝たねばならぬ故にな」
男(魔王なんのにゲームしなきゃなんねぇのか……)
360
:
◆vC.kHTi4RE
:2015/07/04(土) 23:38:02 ID:lT.wJfAY
魔王「それで、重ねてどうする」
男「一定の厚さに切って、オーブンで焼く」
魔王「おーぶん……あれか?」
男「そうだ。長い時間を掛けて焼くんだ」
魔王「長い……時間……」
男「……んな暗い顔されてもな」
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