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少女魔王「に、日本だと···?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 15:55:46 ID:MV3ZfvRE
魔王。それは人の世を支配しようと企む巨悪の存在である。
魔王の圧倒的な魔力、そして魔物達の脅威···人々は一致団結し、これらに対抗してきた。
その中でも神に選ばれた存在と言われる、人類最強の戦士···勇者。彼は時に一人、時に仲間を連れ、魔王を打ち破り、人の世に安寧をもたらしてきた。
だが魔王は何度も現れ、その度に世界を苦しめ、そして勇者達によって倒されていった···。
そして、再び魔王は現れた。それも、天候さえ操る程のかつてない魔力の持ち主であり、歴代最強と魔族達は騒ぎ立てている。
そんな魔王の姿は、青く短い髪と同じ色の透き通る瞳、人の様に白い肌と対称的に黒い衣装、指を出した手袋にジッパー付きブーツ、袖が無く裾が胸下辺りまでの短さの上衣、股上が浅く裾丈もとても短い下衣。
ローブを着ていた歴代魔王どころか魔族達の中でも類を見ない、肌を多く露出させている衣装を着込む、人間の少女にそっくりの姿をした魔王が、そこにいた···。
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 15:57:20 ID:MV3ZfvRE
タイトルバグってて涙出そう···。
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 16:13:45 ID:2a2RQVY2
てすと
·
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 16:19:16 ID:MV3ZfvRE
続けるべきなのか立て直すべきなのか···。
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 16:23:43 ID:2a2RQVY2
建て直すなら原因調べなさいよ
専ブラが勝手に特殊記号を変換してるような気がするけどもとはドット?
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 16:24:03 ID:QiwAxAYI
無駄スレ立てんな
ここで続けろ
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 16:39:56 ID:MV3ZfvRE
>>5
半角ドットです。専ブラは使ってないのになぁ···。
>>6
お言葉に甘えて続けさせて頂きます。
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 18:49:55 ID:MV3ZfvRE
魔王の城の一番奥深くにある玉座に座り、魔王は思案していた。サイズの合わない玉座が、魔王の幼さを引き立たせている。
彼女は世界を征服する事に疑問を抱いていなかった。魔族にとっては力こそが全てであり、弱者は支配されるべき存在だからである。
しかし勇者、その存在は支配出来なかった。常に勇者に破れてきた魔王達が、それを証明している。
どうすれば勝つ事が出来るのか。答えは簡単に出た。強くなる前に消せば良いだけの話だ。
今までの魔王は玉座でふんぞり反っているだけで、強くなる勇者を部下に任せ、結局負けてきた。彼女に言わせれば、ただの馬鹿だ。
そしてとうとう、旅に出たばかりだという勇者を、一瞬で消し炭にしようと、魔王は動き出した···。
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 19:18:47 ID:MV3ZfvRE
ところ変わって、魔王だの勇者だの全く存在しない、剣も魔法も無い平和な世界にある国、日本。
その国のある街にある、少々外観が古いがしっかりトイレと風呂が別々、洗濯機も部屋の中に置けるアパートが一つ。
そのアパートの住人の一人が、男という青年だ。平々凡々な生活を送る彼にとって、面倒事は避けたい事であった。が···。
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 19:27:45 ID:MV3ZfvRE
男(あぁ···今日も平和だ飯が美味いっと···)
バキ
男「ん?」
バキバキ ベキッ
男「な、何の音だ···?」
バギバギメギギギギ
魔王『ぶはぁ!』ボンッ
男「!?」
男(た、畳の下から、子供が···!?)
魔王『ふぅ···。おい人間、ここは何処だ?』
男「······」ブルブル
魔王『何を震えておる。さっさと答えんと――』
男「ふざけんじゃねぇぇぇぇえええええ!!」
魔王『!?』ビクッ
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 19:34:31 ID:doV0kXZo
なんで半角ドットつかうの
三点リーダ … これつかえば?
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 19:46:18 ID:MV3ZfvRE
男「てめぇよくも畳ぶっ壊してくれたなぁ!大体どっから湧いて来やがった!」
魔王『な、何だ貴様!我を魔王と知っての狼藉か!』
男「日本に居るなら日本語喋れやゴルァァアアア!」
魔王(な、何だ、言葉が通じていないのか?馬鹿な、我が言葉は世界で共通の言語である筈だぞ!)
男「さっさと言えオラァ!」
魔王『ええい、喧しい奴だ···!我が魔法を喰らうが良い!』バッ
ポンッ
魔王『···ん?あれ、魔法が···?強力な爆破魔法だぞ?』
男「何やってんだテメェ!」
魔王(う、嘘だ···!空気中の魔力濃度が薄いとでも言うのか···!?馬鹿なっ、有り得ん!)
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 19:52:38 ID:MV3ZfvRE
>>11
PCとスマホならそうするんですがね、私のは一々『きごう』と打って変換しなきゃ出なくて。いちいち打つより楽で早いんで使っております。
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 20:10:50 ID:MV3ZfvRE
魔王(お、落ち着け···魔法が使えない訳では無い···が、使っても殆ど意味が無い···どうする)
ドンドン
「ちょっと〜?男く〜ん?」
男「げっ···大家さん···叫び過ぎたか···」
魔王(む、また人が···出来れば言葉が通用すれば良いが、望みは薄いだろうな···)
男「ちっ、お前も来い」グイッ
魔王『ぬおっ!手を引くな!我を誰だと思っているのだ!』グッ
男「暴れんな、来い」
魔王『ぐおぉぉ···』ズルズル
魔王(ち、力でも勝てぬと言うのか、この魔王が···く、屈辱だ···!)
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 20:20:23 ID:MV3ZfvRE
男「今出ます」ガチャ
大家「もう、男くん、叫び声が聞こえたけど、何が···」チラッ
魔王『?何を見ておる、無礼な』
大家「男くん···彼女さんと仲直りしなさいね?」
男「違います。彼女じゃないです。そもそも誰か分からないし言葉も分かりません」
大家「あら、そうだったの?手を繋いでたからてっきり···」
男「こうしないと逃げそうなんで」
大家「そんな犬みたいな」
男「てかコイツ、いきなり畳ぶち破って出てきたんですよ!信じられないかもですけど!」
大家「う〜ん···ちょっと部屋、見せてもらえる?」
男「えぇどうぞ」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 21:58:17 ID:doV0kXZo
>>13
なにからかいてるんだ?単語登録もできんのか
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 22:29:36 ID:MV3ZfvRE
>>16
PSVITAなんですよ。PCやスマホより文字打ちやすいけど所々単語に穴があって若干不便。
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 22:49:49 ID:MV3ZfvRE
大家「···壊れてるわね」
男「壊れてますよ」
大家「ここからこの子が?」
魔王(う〜む、しかし発音的には聞き覚えが···文字さえ分かればどうにかなるか···?)
男「そうですよ。自分でも信じられませんけど、目の前で見たんです」
大家「そう···まあ畳は直せるから良しとして、この子は?」
男「畳の穴に突っ込めば良いでしょう」
大家「塞がってるけど」
男「え。うわ、マジだ。じゃあコイツは···?」
大家「···男くん。君、時々怪我した動物拾っては、治してたわよね?」
男「み、見てたんですか···って、まさか···」
大家「そのまさか!」
男「いやいや、犬とか猫とかじゃ無いんです。人間ですよ?」
大家「頑張ってね♪」
男「いやいやいやいや」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/24(水) 23:04:43 ID:L2gUfDmg
支援
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/25(木) 05:17:47 ID:.v2wgff.
支援ぬ
21
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 09:27:48 ID:dAdJsspQ
男「あのですね、俺は動物拾ってはいましたけど、すぐ野生に帰してたんです」
大家「そうなの?」
男「金もそこまで無いし、死ぬまで面倒見れませんから」
魔王(む···何だ、この柔そうな白黒の紙の束は···文字が見えるが···う〜む、見覚えが···)
大家「お金があれば良いのね?」
男「は?いやいや、それに言葉が通じないんですよ?」
魔王(···ああ!思い出したぞ!これは古代語の一つだ!···だが、だとしてここは···古代なのか?)
大家「心で何とか」
男「出来ません」
大家「もう···わがままばっかり!」
男「いきなり人が出てきてそいつ住まわせろっておかしいでしょうが」
魔王『あ、あ〜···違うこうじゃない』
魔王「あ〜···こうだったか?」
男「!?」
魔王「···ふむ、通じたようだな」
22
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 09:47:50 ID:dAdJsspQ
大家「あら、話せたみたいね」
魔王「我ほどの知識があれば造作も無い事」
魔王(魔王たるもの相応の知識が無ければと思い、書物を読み耽っていたのが功を成したか···)
男「おい、話せるなら最初から」
大家「最初は何語か分からなかったんじゃないの?」
魔王「確かに、時間が掛かってしまったな···情けない」
男「あ〜···おい」
魔王「おい、とは何だ無礼者」
男「は?」
魔王「我は魔王である。それ相応の態度を示さぬか」
男(···コイツ、何言ってるんでしょうか)ヒソヒソ
大家(そういうお年頃なんじゃないかしら?)ヒソヒソ
魔王「聞こえておるぞ」
男(み、耳良いなコイツ···)
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/25(木) 16:02:43 ID:LZggXZqE
てん→…
にならんかえ?
24
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 16:15:11 ID:dAdJsspQ
魔王「我が魔王である事が分からぬとは、ここは一体何と言う国だ」
男「いやお前言葉喋ってたら」
魔王「お前と呼ぶな。魔王様と呼べ」
男「······」
大家「この国はね、日本、って言うのよ?」
魔王「にほん、だと···?聞いた事も無いな···地図はあるか」
大家「え?え〜っと···」スッ
魔王「!?な、何だその薄い謎の板は···!?」
大家「これ?スマートフォンよ?」
魔王「す、すまあとふぉん?···ぐ、この我が分からぬ物があるとは」
大家「えっと···まあ、これが地図よ」
魔王「すまあとふぉんに地図が···!?···ごほん、見た事も無い大陸ばかりだ。本当にこれしか無いのか」
大家「ええ、そうよ?」
魔王「···そうか」
25
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 16:18:43 ID:dAdJsspQ
>>23
普通にありました…。やはりこちらを使った方が良いですかね。
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/25(木) 16:47:17 ID:x0fPtGsI
そりゃあね
読者のブラウザによっては文字化けして見えてるかもしれんよ
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/25(木) 16:53:29 ID:1OEi4qm6
エスケープされてるから多分どのブラウザでも半角ドットには見えてないと思うぜよ
グーグル先生に相談して初めてドットかもしれないと思う程度ぽよ
28
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 16:54:24 ID:dAdJsspQ
魔王(これが事実であるならば…異世界に来た、と考えるしかあるまい…にわかには信じがたいが)
男「あ〜…魔王……様」
魔王「何か?」
男「どうやってここにやって来たんだ?」
魔王「知らぬ」
男「は?」
魔王「気付いた時には訳の分からぬ場所に居た。もがいている内にそこから出てきた。それだけだ」
男「はぁ……」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/25(木) 16:56:25 ID:/X6MAibA
はたらく魔王さまかな?
30
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 17:02:43 ID:dAdJsspQ
成程…タイトルの様に文字化けする可能性がある訳ですか。考えてなかった…。
今まで他のSSも半角ドットで書いてきたけども、特に問題が無かったので気にしてませんでした。
教えて下さってありがとうございます。
31
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 17:30:05 ID:dAdJsspQ
大家「じゃあ、帰る方法も分からないのね」
魔王「そうなる、な…困った。魔法が使えるのであれば戻れるかも知れんが…」
男「魔法、ねぇ」
魔王「仕方あるまい。何処か魔力の濃度が高い地を探し、元の世界へ帰還するとしよう」
大家「何処かって…何処にあるの?」
魔王「何処かは何処かだ。もし場所が無ければ…」
大家「幼い女の子一人で何処に行く気なの?危ないわ」
魔王「ふん、舐められた物だ。我は魔王、今までも我一体で何もかもこなしてきたのだ」
大家「…一人だけで?」
魔王「魔王とは孤高たる者、当然の事だ。そして我は魔族であり人間などでは無い。一人という表現は不正確だ」
男「はぁ…もうそういう設定良いから、早く家に帰れよ」
魔王「…」ポウ
男「!?あっつ、熱!」
魔王「これで信用出来たか?」
32
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 17:47:40 ID:dAdJsspQ
男「な、何しやがった!」
魔王「我が扱える最大級の炎魔法を浴びせただけだ。しかし…あまりにも威力が低過ぎるな…」
男「て、テメェ…」
魔王「感謝するが良い、この世界に。これが我が世界であれば消し炭さえ残らんぞ」
男「うるせぇこのコスプレ野郎!」ゴン
魔王「あだっ!き、貴様、我の頭を殴るとは何様のつもりだ!」
男「俺様だよ!」
魔王「減らず口を…!大体何なのだこすぷれ、とやらは!」
男「テメェみてぇな服装してる奴の事だよ!」
大家「はいはい喧嘩はいけません」
男「うっ…ですけど!」
魔王「邪魔をするでな――!」
大家「…」ニッコリ
魔王(な、何だこの笑顔は…何故か寒気を感じる…魔法は使われていない筈なのに…)
33
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 18:51:31 ID:dAdJsspQ
男「…すみません」
大家「分かれば良いのよ♪」
魔王(…人間には、笑顔だけで戦意を奪う者も居るのか…成程、中々支配出来ぬ訳だ)
大家「魔王ちゃんは?」
魔王「ちゃんとは何だちゃんとは。我は謝らんぞ、人間なんぞに頭を下げては魔族の名折れだ」
男「んだと――」
大家「その人間程度に頭も下げれないなんて、随分器が小さいのね」
魔王「な、何だと…!?…ふ、何とでも言うが良い。所詮人間など魔族に踏みにじられる――」
大家「…」コショコショ
魔王「ふはっ!?う、はは、んふふふ、や、止め、あは、はははは!」
大家「謝るまで止めないわよ」コショコショ
魔王「ふひっ、ひはは、分かった、悪かった、我が悪かったぁ!」
大家「はい、止めたげる」
魔王「はーっ、はーっ、はぁ…た、助かった…」
男(大家さん強ぇ…)
34
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 19:16:03 ID:dAdJsspQ
魔王(ぐぬぬ…この世界では、我も人間と同様か弱き存在であるという事か…!)
大家「魔王ちゃん、ここはあなたが住んでた世界とは違うわ。そんな態度だと恐ろしい目に遭うわ」
魔王「だからと言って人間と同じ生活をしろだのと…!」
男「じゃあ続けてろよ。ボコボコに痛みつけられるだろうけどな」
魔王「…生きる為に誇りを捨てろと言うのか」
男「誇りなんか無くても生きていけるし、第一ここはお前の世界じゃない。捨てても分かんねぇよ」
魔王「……断る」
男「あぁ?」
魔王「この誇りが我の生きる意味、生きる理由だ。それを捨てるなどとんでもない」
男(ちっ…考え方がズレてる以上、話しても無駄か…)
魔王「…しかし」
男「ん?」
魔王「魔族の生き方を貫いていても、この世界では意味が無さそうだ」
男「…で?」
魔王「譲歩しよう。長らくこの世界に居る可能性があるならば、そこに則した生き方が必要になる」
35
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 21:01:37 ID:dAdJsspQ
魔王「この世界での生き方とやらを教えては貰えないだろうか?」
男「お、おう…?」
男(な、何か急に素直って言うか、何と言うか…)
魔王(敵を倒すにはまず敵を深く知る事が勝利への近道…我が世界の人間とこの世界の人間、共通する事も多いであろう…ふっふっふ)
大家「じゃあ、いっぱい教えてあげるわ♪」
魔王「宜しく頼む」
男「本気で教わる気あんだろうな?魔王様よぉ?」
魔王「貴様は相手を嘲笑しない術を教わったらどうだ?」
男「あぁ?」
大家「ん?」ニッコリ
男「何でも無いです」
魔王「む、そうだな」
36
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 21:59:51 ID:dAdJsspQ
大家「という訳で…男くん、頼むわね」
男「…。え、俺!?大家さんじゃなく!?」
大家「そうだけど?」
男「いやいや、だから飼えませんって」
大家「そんな犬みたいな」
魔王「誰が犬だと?」
男「大体こんな奴と過ごすなんてまっぴらゴメンです」
魔王「ほう?言ってくれる」
大家「そうは言っても、他の人達は家に居る時間がとても少ないし…」
男「…まぁ」
大家「それに、私も手伝うし、ね?」
男「……はぁ。分かりましたよ…はぁ」
魔王(相当嫌な様だな…無礼な奴よ)
37
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 22:22:08 ID:dAdJsspQ
魔王「では早速教えて貰おうか、その名を。…と言っても、男と大家、と言っていたが」
男「そうだよ。俺が男」
大家「私がここの大家。他の住んでる人は…まあ、紹介は後で良いわ」
魔王「ふむ…そうか」
大家「じゃ、後は男くん、よろしく♪私は戻ってする事あるから」
男「ええ、頑張りますよ…」
魔王「魔王の世話が出来る事を光栄に」
男「そういうのまず止めろ。俺とお前は対等だ。分かったな?」
魔王「ふぅ…要は威張るなただの女だと思えと、そういう事であろう?」
男「そうだ」
魔王「全く…これが我でなく他の魔族であれば、口を利いただけで殺されておる所だ」
男「どんだけ短気なんだよ」
魔王「皆人間など餌か奴隷、ただの弱者としか見ておらぬ」
男「お前もそうだろうが」
魔王「ああ、その通りだが」
38
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 22:39:24 ID:dAdJsspQ
男「けっ、偉そうなこった」
魔王「それが魔族達の頂点、魔王として当然の考えである」
男「はいはい、そりゃよござんでしたね」
魔王「本当に無礼な奴よ…我に高い知能があって良かったな」
男「まるで他の奴が馬鹿みてぇな言い方だな」
魔王「実際大うつけ者が多いのだ。頭を使わず本能で生きている様な下種ばかりでな」
男「は〜ん?」
魔王「知恵もまた強さである事は、人間が証明しているというに。腕っぷしだけが力だと考える愚か者共が」
男「へぇ?案外人間なんかを認めてるんだな?」
魔王「魔王としてでは無く、我個人としてなら、多少はな」
男「ほ〜ん?」
魔王「今まで魔族の侵攻に耐え続け、生き延びてきた力…流石に認めざるを得ん」
39
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 23:00:03 ID:dAdJsspQ
魔王「だが、他の魔族、歴代の魔王でさえそれを認めようとはしなかった。だから敗北するのだ」
男「ふ〜ん?」
魔王「人間には魔族には無い、魔法とも異なる力がある様に思える。その力さえ分かれば…」
男(…コイツが本当に魔王だとして、もし帰したら向こうの人間ヤベェんじゃ…?)
魔王「一つは何者にも屈しない勇気である事は分かったが…他にもありそうでな…」
男(だったら今の内にコイツボコボコにして戦わせない様にした方が…)
魔王「…どうした?」
男「あ?いや、別に。お前が居ない向こうってどうなってんのかってちょっと気になっただけだ」
魔王「新たな魔王でも探しておるのでは無いか?」
男「そんなすぐ探して見つかる物かよ…」
魔王「見付からんだろうな。歴代最強と呼ばれた我を超える者はまず現れぬだろう」
男「お前が?最強?」
魔王「そうだが」
男「全然見えねぇ」
魔王「確かに、我は歴代魔王の中で最も幼いらしいからな。他の魔族も似た様な反応をする」
40
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/25(木) 23:48:42 ID:dAdJsspQ
魔王「まあ、我の話など、貴様にはどうでも良い事だろうがな」
男「まあな」
魔王「ふん」
男「……」
魔王「……」
男「……」
魔王「何か話す事は無いのか」
男「無ぇよ」
魔王「…つまらん奴よ」
男「うるせぇな。テレビでも見てろ」ピッ
魔王「!?な、何だ…!?」
男「は?」
魔王「今、どうやってあの板に色を付けた…!?」
男「どうやって、って言われてもな…」
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/09/26(金) 07:27:47 ID:GpT13JrI
支援
42
:
◆vC.kHTi4RE
:2014/09/26(金) 10:03:35 ID:P0dN.b6I
男「こうやってリモコンのボタン押しただけだ」ピッピッ
魔王「!?…?……!?」
男「…驚きすぎだろ。口開いてんぞ」
魔王「な、何故だ!?どういう技だこれは!」
男「技じゃねぇって…ただの電気信号とかそんなのだ」
魔王「で、電気…?」
魔王(勇者の力では無いか…!この世界には無数に居るとでも言うのか…!)
男「…何か良く分かってねぇみてぇだが、電気使った物なんかどこにでもあんぞ」
魔王「何ぃ!?」
男「まずこのテレビがそう。洗濯機がそう。この天井の蛍光灯もそう。このスマホもそう」
魔王「な、な、な……!?」
魔王(い、行き渡り過ぎでは無いのか勇者よ…!はっ、まさか空気中に無数の勇者が…!?)アタフタ
男(反応面白ぇなコイツ)
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