幽霊「ツーリング浪漫を求めて」女「仕方ないから付き合います」 - 1401087829

341： ◆M7hSLIKnTI：2019/07/19(金) 20:27:23 ID:zkUXc/y.: ｵｰﾅｰ「こっちの子は初めて見る顔だな」

女「は、はじめまして！」

姐「こちらは新しくツーリング仲間になった女さん。それと……いや、違った、それだけよ」

ｵｰﾅｰ娘「なんじゃ？なんか隠しとらん？」

女「滅相もない」ﾌﾙﾌﾙ

嬢「お昼まではもう一人お仲間がいたんです」

ｵｰﾅｰ娘「ふーん」

姐&女（ナイスフォロー！お嬢！）

幽《今もいますよー》ﾌﾘﾌﾘ

女《やめなさいってば》
342： ◆M7hSLIKnTI：2019/07/19(金) 20:29:06 ID:zkUXc/y.: 姐「今は、コースは？」

ｵｰﾅｰ「午前中で１グループ帰ったから、今は走ってる一台だけだな。あー……」

嬢「大丈夫、誰かは判ってます」

姐「はぁ……せっかく女さんに初のクローズ環境の走行を体験してもらおうと思ったのに」

女「無理なの？」

姐「よりによってアイツはね、初心者がいても遠慮してくれないタイプよ」

幽《それは怖いですねぇ》

女「うーん……まあ、私はサーキットデビューにはまだ早い気もするし」

嬢「あんまり早いとか遅いとか無いんですけどね」

姐「そうよ。むしろ攻めた走りに寄った時の挙動、限界が近づくとどうなるかっていうのは早くに知っておいて損はないもの」
343： ◆M7hSLIKnTI：2019/07/19(金) 20:30:15 ID:zkUXc/y.: 幽《でもさっき道中で会った時の印象からしても、あのバイクと一緒に走るのは不安ですね》

嬢「しばらく待ってたら休憩に入るかしら？」

ｵｰﾅｰ娘「うーん、ついさっきコースに出たばっかしじゃけんなぁ……」

女「明日は日曜だし、少しくらい帰りが遅くなってもいいけどね」

姐「……娘ちゃん、とりあえず私だけ入るわ」

嬢「姐さん、危ない事はダメですよ」

姐「もちろん、気をつけはする。でも、サーキットでまで『アブナイ遊びを全くしない』なんてナンセンスよ」

女「あの、そんな私の為に争わなくても……」ｱﾜｱﾜ

幽《キャー！女性なら一度は言ってみたい台詞！》ﾌﾝｽﾌﾝｽ
344： ◆M7hSLIKnTI：2019/07/19(金) 20:31:01 ID:zkUXc/y.: 女「でも、姐さん入ってどうするつもりなの？」

姐「おそらくあそこで会った時点で、アイツも私が後から来るのは解ってたはず……たぶん待ってるんだと思うの」

ｵｰﾅｰ娘「相変わらず、仲良いんか悪いんか」

姐「よくないわよ」

嬢「少なくとも意識はしまくってますけどねー」

姐「嫌な言い方しないで。とにかく私が出て行って競り合ってあげれば満足するかも……ってね」

幽《なんだか少年漫画みたいな展開になってきましたね》ﾄﾞｷﾄﾞｷ

女《だけど心配だよぅ》
345： ◆M7hSLIKnTI：2019/07/19(金) 20:32:29 ID:zkUXc/y.: 嬢「まったくもう、なんだかんだ言って張り合っちゃうんだから」ﾔﾚﾔﾚ…

ｵｰﾅｰ「うーん……熱くなり過ぎるなよ、目に余ったら止めるぞ」

姐「ええ、気をつけます。でも──」

……ｼｭﾙｯ、ｷﾞｭｯ！

女《おぉ……っ！？》

幽《髪を縛った姐さん、格好いい……》ﾄﾞｷﾄﾞｷ

姐「──それが許される場所だもの、隠した牙を解き放つわ」ﾆﾔﾘ

【「トキハナツ！」の巻】おわり
346：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/07/19(金) 22:09:41 ID:dt2jEZU2: 待ってた
347：以下、名無しが深夜にお送りします：2019/07/20(土) 11:48:19 ID:lJae8lVE: 超待ってた